JP2011114064A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開発コスト及び製造コストの増大が抑制され、ベアチップ製品とパッケージ製品のいずれにも使用可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】高周波回路20と、高周波信号用電極パッド30と、キャパシタンス素子110を含む第1の経路11、及び第1の経路11よりキャパシタンス成分が小さい第2の経路12を有し、第1の経路11と第2の経路12のいずれかを介して高周波回路20と高周波信号用電極パッド30とを電気的に接続する接続回路10とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波回路を有する半導体装置に関する。
モノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)等の高周波(RF)回路を有する半導体装置の製品形態は、一般に、チップ状態で半導体装置が基板に実装されるベアチップ製品と、ベアチップをパッケージに搭載したパッケージ製品とに分類される。ベアチップをパッケージに搭載する際には、パッケージとベアチップ間を電気的に接続するために、ボンディングワイヤが使用される。このボンディングワイヤの持つインダクタンス成分がベアチップ内の高周波回路のインピーダンス整合に与える影響は、マイクロ波帯では極めて大きい。
したがって、ベアチップをパッケージに搭載する形態のMMICでは、ボンディングワイヤのインダクタンス成分が高周波回路のインピーダンス整合に与える影響を予め考慮して、高周波回路を設計することが一般的である(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。
特開2003−101304号公報
V. Knopik, D. Gerna, D. Belot, M. Castagne, D. Gasquet, L. Nativel 著、「Design and Analysis Methodology for a Bluetooth Sub-micron CMOS PA」、Solid-State Circuits Conference, 2001、p.421−424
しかしながら、一つの高周波回路についてベアチップ製品とパッケージ製品とを製品化する場合には、ベアチップ製品とパッケージ製品とで異なる、それぞれに専用の高周波回路設計が必要になる。ベアチップ製品とパッケージ製品とで異なる高周波回路を設計することによって、MMICの開発コスト、製造コストが増大するという問題があった。
上記問題点に鑑み、本発明は、開発コスト及び製造コストの増大が抑制され、ベアチップ製品とパッケージ製品のいずれにも使用可能な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、(イ)高周波回路と、(ロ)高周波信号用電極パッドと、(ハ)キャパシタンス素子を含む第1の経路、及び第1の経路よりキャパシタンス成分が小さい第2の経路を有し、第1の経路と第2の経路のいずれかを介して高周波回路と高周波信号用電極パッドとを電気的に接続する接続回路とを備える半導体装置が提供される。
本発明によれば、開発コスト及び製造コストの増大が抑制され、ベアチップ製品とパッケージ製品のいずれにも使用可能な半導体装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る半導体装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置にスイッチ・トランジスタを使用した例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置をパッケージに搭載した例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置をパッケージに搭載した例の断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置をベアチップ製品に使用した場合のシミュレーション回路の例である。 本発明の実施形態に係る半導体装置をパッケージ製品に使用した場合のシミュレーション回路の例である。 図5、図6に示したシミュレーション回路を用いたシミュレーションの結果を示すスミスチャートである。 図5、図6に示したシミュレーション回路を用いたシミュレーションの結果を示す周波数特性のグラフである。 比較例の半導体装置をベアチップ製品に使用した場合のシミュレーション回路の例である。 比較例の半導体装置をパッケージ製品に使用した場合のシミュレーション回路の例である。 他の比較例の半導体装置をパッケージ製品に使用した場合のシミュレーション回路の例である。 図9〜図11に示したシミュレーション回路を用いたシミュレーションの結果を示すスミスチャートである。 図9〜図11に示したシミュレーション回路を用いたシミュレーションの結果を示す周波数特性のグラフである。 本発明の実施形態の変形例に係る半導体装置の構成を示す模式図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。又、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施形態は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施形態に係る半導体装置1は、図1に示すように、高周波回路20と、高周波信号用電極パッド30と、キャパシタンス素子110を含む第1の経路11、及び第1の経路11よりキャパシタンス成分が小さい第2の経路12を有し、第1の経路11と第2の経路12のいずれかを介して高周波回路20と高周波信号用電極パッド30とを電気的に接続する接続回路10とを備える。
キャパシタンス素子110は、高周波信号用電極パッド30に接続されるボンディングワイヤのインダクタンス成分が高周波回路20のインピーダンス整合に与える影響を低減するために使用される、インダクタンス中和用のキャパシタンス素子である。高周波回路20の動作周波数で、ボンディングワイヤのインダクタンス成分が、キャパシタンス素子110のキャパシタンス成分によって打ち消される。つまり、ボンディングワイヤとキャパシタンス素子110とのLC共振によって、高周波回路20の動作周波数におけるボンディングワイヤとキャパシタンス素子110の直列接続回路のインピーダンスがゼロになるように、キャパシタンス素子110のキャパシタンス成分は設定される。具体的には、キャパシタンス素子110の静電容量値Cは、以下の式(1)を満足するように設定される:

0=1/{2π(LC)-1/2} ・・・(1)

式(1)で、動作周波数f0は高周波回路20の回路動作周波数であり、インダクタンスLは高周波信号用電極パッド30に接続されるボンディングワイヤのインダクタンス成分である。
キャパシタンス素子110には、例えばキャパシタを採用可能である。ただし、ボンディングワイヤと直列接続されてボンディングワイヤのインダクタンス成分を打ち消すキャパシタ成分を有する素子であれば、キャパシタンス素子110に使用できる。したがって、例えば容量成分を有するダイオード等もキャパシタンス素子110に採用可能である。
半導体装置1の外部と半導体装置1との間での高周波信号の伝搬は、高周波信号用電極パッド30を介して行われる。また、高周波回路20における高周波信号の入出力は、信号端子21を介して行われる。図1には信号端子21を1つだけ示しているが、高周波回路20の回路構成に応じて信号端子21の個数が設定されることはもちろんである。つまり、入力信号用の信号端子21、出力信号用の信号端子21が複数ある場合には、各信号端子21について接続回路10がそれぞれ配置される。
高周波信号ブロック用抵抗Rcは、接続回路10を伝搬する高周波信号が高周波信号用電極パッド30又は信号端子21以外に伝搬されることを防止するための抵抗である。高周波信号ブロック用抵抗Rcの抵抗値は、高周波回路20の動作周波数f0に応じて設定される。例えば、動作周波数f0が10GHz程度の場合に高周波信号の伝搬経路の特性インピーダンスを50Ωに設定すると、高周波信号ブロック用抵抗Rcの抵抗値は数kΩ程度である。
図1に示した接続回路10では、第2の経路12が半導体スイッチ素子120を有し、半導体スイッチ素子120はキャパシタンス素子110と並列接続されている。キャパシタンス素子110及び半導体スイッチ素子120の一方の電極は高周波信号用電極パッド30に接続され、他方の電極は高周波回路20の信号端子21に接続されている。
接続回路10においては、制御電圧Vcによって半導体スイッチ素子120の導通状態を制御することにより、高周波回路20内部の高周波信号の伝搬経路が、第1の経路11と第2の経路12のいずれかに選択される。即ち、制御電圧Vcに制御されて、第1の経路11と第2の経路12のいずれかを介して高周波回路20と高周波信号用電極パッド30とが電気的に接続される。
半導体装置1がベアチップ製品として使用される場合には、制御電圧Vcによって半導体スイッチ素子120を導通状態にする。これにより、高周波信号が第2の経路12を介して高周波回路20と高周波信号用電極パッド30間を伝搬する。
一方、半導体装置1がパッケージに搭載されてパッケージ製品として使用される場合には、制御電圧Vcによって半導体スイッチ素子120をオフする。これにより、高周波信号が第1の経路11を介して高周波回路20と高周波信号用電極パッド30間を伝搬する。このとき、ボンディングワイヤとキャパシタンス素子110の直列共振によって、ボンディングワイヤのインダクタンス成分とキャパシタンス素子110のキャパシタンス成分は、見かけ上ゼロになる。このため、第1の経路11を介する高周波信号が伝搬する場合と、第2の経路12を介して高周波信号が伝搬する場合とで、伝搬経路のインピーダンスに差異がなくなる。
半導体スイッチ素子120には、例えばトランジスタ等が採用可能である。図2に、半導体スイッチ素子120としてトランジスタ(以下において、「スイッチ・トランジスタ」という。)121を使用し、キャパシタンス素子110にキャパシタを使用した例を示す。スイッチ・トランジスタ121の導通状態に応じて、第1の経路11と第2の経路12のいずれかによって高周波回路20と高周波信号用電極パッド30が電気的に接続される。
図2に示した例では、キャパシタンス素子110の一方の端子にスイッチ・トランジスタ121の第1の主電極S1が接続され、キャパシタンス素子110の他方の端子にスイッチ・トランジスタ121の第2の主電極S2が接続されている。更に、スイッチ・トランジスタ121の制御電極Scに高周波信号ブロック用抵抗Rcが接続されている。高周波信号ブロック用抵抗Rcを介して、制御電圧Vcがスイッチ・トランジスタ121の制御電極Scに印加される。スイッチ・トランジスタ121が電界効果トランジスタ(FET)である場合、例えば、第1の主電極S1はドレイン電極、第2の主電極S2はソース電極、制御電極Scはゲート電極である。
図2に示した半導体装置1がベアチップ製品として使用される形態では、接続回路10のスイッチ・トランジスタ121が導通(オン)状態になるように、スイッチ・トランジスタ121の制御電極Scに制御電圧Vcを印加する。スイッチ・トランジスタ121のオン抵抗は十分に小さいため、高周波信号用電極パッド30と高周波回路20の信号端子21は実質的に短絡状態になる。このため、半導体装置1を実装した基板(図示略)から半導体装置1に入力された高周波信号は、高周波信号用電極パッド30から接続回路10の第2の経路12を経由して、高周波回路20に入力される。同様に、高周波回路20から出力された高周波信号は、接続回路10の第2の経路12を経由して、高周波信号用電極パッド30から基板に出力される。
なお、半導体装置1がベアチップ製品として使用される場合には、例えばフリップチップ実装や短いボンディングワイヤ等によって、基板上に配置された電極と高周波信号用電極パッド30とが電気的に接続される。ボンディングワイヤが短い場合、ボンディングワイヤのインダクタンス成分が高周波回路20のインピーダンス整合に及ぼす影響は小さい。
半導体装置1がパッケージ製品として使用される形態として、図2に示した半導体装置1をパッケージ400に搭載した例を図3に示す。高周波信号用電極パッド30とパッケージ400の信号用電極パッド410が、ボンディングワイヤ420によって接続されている。一般的には、図4に示すように、パッケージ400の表面に形成された凹部401の中央領域に半導体装置1がマウントされ、中央領域より高い位置にあるパッケージ400の周辺部に信号用電極パッド410が配置されている。このため、ボンディングワイヤ420は一般的に長い。また、パッケージ400の中央領域の面積に対して半導体装置1の面積が小さい場合には、ボンディングワイヤ420はより長くなる。このため、ボンディングワイヤ420のインダクタンス成分が高周波回路20のインピーダンス整合に及ぼす影響は大きい。
図3、図4に示すように半導体装置1がパッケージ製品として使用される形態では、スイッチ・トランジスタ121が非導通(オフ)状態になるように、スイッチ・トランジスタ121の制御電極Scに制御電圧Vcを印加する。パッケージ400が実装された基板(図示略)からパッケージ400に入力された高周波信号は、信号用電極パッド410からボンディングワイヤ420を経由して、半導体装置1の高周波信号用電極パッド30に入力される。スイッチ・トランジスタ121がオフ状態であるため、高周波信号用電極パッド30に入力された高周波信号は、接続回路10の第1の経路11を経由して、高周波回路20に入力される。同様に、高周波回路20から出力された高周波信号は、接続回路10の第1の経路11を経由して、高周波信号用電極パッド30に出力される。高周波信号用電極パッド30に出力された高周波信号は、ボンディングワイヤ420を経由して、パッケージ400の信号用電極パッド410から基板に出力される。
上記のように、半導体装置1がパッケージ製品に使用される形態では、ボンディングワイヤ420とキャパシタンス素子110を介して、高周波信号が基板と高周波回路20間を伝搬する。
したがって、キャパシタンス素子110のキャパシタンス成分を、ボンディングワイヤ420のインダクタンス成分に応じて設定することにより、ボンディングワイヤ420のインダクタンス成分が高周波回路20のインピーダンス整合に与える影響を除去することができる。
一方、ベアチップ製品の場合には、ボンディングワイヤ420のインダクタンス成分を考慮しなくてよいため、できるだけキャパシタンス成分が小さい素子を第2の経路12に使用する。このため、第2の経路12のキャパシタンス成分は第1の経路11より小さい。
図1に示した半導体装置1によれば、ベアチップ製品とパッケージ製品のそれぞれについて、高周波信号用電極パッド30から高周波回路20内部を見込んだ最適な整合回路を切り替えることができる。したがって、ベアチップ製品の形態とパッケージ製品の形態とで異なる高周波回路を設計する必要はない。
なお、第1の経路11を高周波信号が伝搬する場合における半導体スイッチ素子120の非導通状態のキャパシタンス成分が、キャパシタンス素子110の静電容量値Cに対して無視できない大きさである場合には、キャパシタンス素子110の静電容量値Cの設定に際して半導体スイッチ素子120のキャパシタンス成分も考慮する必要がある。例えば、スイッチ・トランジスタ121のオフ状態での入力容量の値がC12の場合、キャパシタンス素子110の静電容量値Cは、以下の式(2)を満足するように設定される:

0=1/[2π{L(C+C12)}-1/2}] ・・・(2)

以下に、半導体装置1をベアチップ製品として使用する形態と、パッケージ製品として使用する形態について、図5、図6に示すシミュレーション回路を用いてシミュレーションした結果を説明する。
図5は、半導体装置1がベアチップ製品である場合のシミュレーション回路であり、スイッチ・トランジスタ121にデプレッション型のFETを使用したシミュレーション回路である。接続回路10のキャパシタンス素子110の静電容量値C=0.002pFであり、高周波信号ブロック用抵抗Rcの抵抗値は1kΩである。
図5に示した高周波回路20は、ソース接地FETであるトランジスタT20と、キャパシタC20及びインダクタL20からなる整合回路と、終端抵抗R20を含む。キャパシタC20の一方の端子がインダクタL20の一方の端子に接続され、キャパシタC20の他方の端子は接地されている。インダクタL20の他方の端子はトランジスタT20のゲート電極に接続され、トランジスタT20のドレイン電極が終端抵抗R20に接続されている。キャパシタC20及びインダクタL20からなる整合回路は、周波数9.5GHzで整合を取るように設計されている。キャパシタC20の静電容量値は1.74pF、インダクタL20のインダクタンス値は0.12nH、終端抵抗R20の抵抗値は50Ωである。また、入力側の負荷Zinは50Ωである。
図5のシミュレーション回路では、スイッチ・トランジスタ121のゲート電極に0Vが印加され、スイッチ・トランジスタ121は導通状態になる。
図6は、半導体装置1がパッケージ製品である場合のシミュレーション回路である。入力側の負荷Zinと接続回路10との間に、ボンディングワイヤ420のインダクタンス成分としてインダクタンス値が1nHのインダクタンスを配置した以外は、図5に示したシミュレーション回路と同じである。
図6のシミュレーション回路では、スイッチ・トランジスタ121のゲート電極に、ピンチオフ電圧として−5Vが印加され、スイッチ・トランジスタ121は非導通状態になる。
図7及び図8に、図5と図6にそれぞれ示したシミュレーション回路を用いたシミュレーションの結果として、入力側からみた反射特性を示すS11パラメータの周波数特性を示す。図7は、S11パラメータをスミスチャートに示した例である。図7及び図8は、周波数9GHz〜10GHzのシミュレーション結果であり、図5に示したベアチップ製品のシミュレーション結果SBを実線で、図6に示したパッケージ製品のシミュレーション結果SPを破線で、それぞれ示している。
図7及び図8に示したように、シミュレーション結果SBとシミュレーション結果SPの反射特性は良好であり、9.5GHz付近で整合が取れており、S11パラメータは非常に小さい。また、シミュレーション結果SBとシミュレーション結果SPはよく一致している。つまり、スイッチ・トランジスタ121の導通状態の切り替えだけで、ベアチップ製品とパッケージ製品で同等の、かつ良好な反射特性を実現できる。
上記に示した半導体装置1の特性と比較するために、接続回路10を有さない比較例の半導体装置についてのシミュレーション結果を以下に示す。
図9は、高周波回路20のみを含む半導体装置101をベアチップ製品として使用する場合のシミュレーション回路である。半導体装置101の高周波回路20のシミュレーションモデルは、図5と同じである。図9では、高周波回路20が入力側の負荷Zinに直接に接続されている。
図10は、高周波回路20のみを含む半導体装置101をパッケージ製品として使用する場合のシミュレーション回路であり、高周波回路20にボンディングワイヤ420が直接に接続されている。入力側の負荷Zinと高周波回路20との間に、ボンディングワイヤ420のインダクタンス成分としてインダクタンス値が1nHのインダクタを配置した以外は、図9に示したシミュレーション回路と同じである。
図11は、ボンディングワイヤ420のインダクタンス成分が高周波回路20のインピーダンス整合に与える影響を予め考慮して設計された、パッケージ製品専用の半導体装置101Aのシミュレーション回路である。半導体装置101Aの高周波回路20のシミュレーションモデルは、図9と同じである。図11に示したシミュレーション回路では、ボンディングワイヤ420と高周波回路20の間に、ボンディングワイヤ420のインダクタンス成分をキャンセルするためのキャパシタC10が配置されている。キャパシタC10の静電容量値は0.282pFとした。
図12及び図13に、図9〜図11にそれぞれ示したシミュレーション回路を用いたシミュレーションの結果として、S11パラメータの周波数特性を示す。図12は、S11パラメータをスミスチャートに示した例である。図12及び図13は、周波数9GHz〜10GHzのシミュレーション結果であり、図9に示したベアチップ製品のシミュレーション結果SBAを実線で、図10に示したパッケージ製品のシミュレーション結果SPAを破線で、図11に示したパッケージ製品専用の半導体装置101Aのシミュレーション結果SPSを一点鎖線で、それぞれ示している。
図12及び図13に示したように、シミュレーション結果SBAとシミュレーション結果SPSはよく一致し、9.5GHz付近で整合が取れており、良好な反射特性を示している。しかし、シミュレーション結果SPAに示されるように、半導体装置101をそのままパッケージ製品とした形態では整合が取れておらず、反射特性は非常に悪い。つまり、接続回路10を有さない半導体装置では、ボンディングワイヤのインダクタンス成分が高周波回路20のインピーダンス整合に与える影響を予め考慮してパッケージ製品専用の設計をする必要がある。したがって、ベアチップ製品とパッケージ製品とで異なる高周波回路を設計することにより、MMICの開発コスト、製造コストが増大する。
一方、本発明の実施形態に係る半導体装置1では、例えばトランジスタを用いた半導体スイッチ素子120の導通状態を制御する。このため、ベアチップ製品とパッケージ製品のそれぞれについて、高周波信号用電極パッド30から高周波回路20内部を見込んだインピーダンス整合を最適化できる。
したがって、ベアチップ製品とパッケージ製品とで異なる高周波回路を設計する必要がなく、共通の半導体装置1を使用できる。つまり、図1に示した半導体装置1によれば、開発コスト及び製造コストの増大が抑制され、ベアチップ製品とパッケージ製品のいずれにも使用可能な半導体装置を提供することができる。
<変形例>
図14に本発明の実施形態の変形例に係る半導体装置1を示す。図14に示す半導体装置1は、スイッチ・トランジスタ121の制御電極Scが接地され、第1の主電極S1及び第2の主電極S2に制御電圧Vc2が印加されることが図2と異なる点である。抵抗RS1と抵抗RS2は、高周波信号ブロック用抵抗Rcと同様に、接続回路10を伝搬する高周波信号が高周波信号用電極パッド30又は信号端子21以外に伝搬されることを防止するための抵抗である。その他の構成については、図2に示す実施形態と同様である。
高周波回路20に使用される電源電圧は、例えばプラス側の電源電圧が10V程度、マイナス側の電源電圧が−1V〜−2V程度である。一方、デプレッション型FETを非導通状態にするためのゲート電圧は、−5V程度である。したがって、スイッチ・トランジスタ121にデプレッション型FETを使用した場合の図2に示した半導体装置1では、高周波回路20を動作させる電源とは別に、制御電圧Vcを供給する電源が必要になる。
しかし、図14に示した半導体装置1では、制御電極Scを接地しているため、プラスの制御電極Vc2を第1の主電極S1及び第2の主電極S2に印加することにより、デプレッション型FETのスイッチ・トランジスタ121の導通状態を制御できる。例えば、スイッチ・トランジスタ121を導通状態にするために制御電極Vc2を0Vに設定し、スイッチ・トランジスタ121を非導通状態にするために制御電極Vc2を+5Vに設定する。+5Vの制御電極Vc2は、例えば高周波回路20に使用される+10Vの電源電圧を抵抗分割することによって生成できる。
製品出荷時に半導体装置1をベアチップ製品に使用することが決定していれば、予め制御電極Scを接地した状態にしておけばよい。一方、半導体装置1をパッケージ製品に使用することが決定していれば、電源印加時に+5Vになる端子を高周波回路20内に用意し、この端子に制御電極Scを接続しておけばよい。
したがって、高周波回路20に使用される電源のみで、図14に示した半導体装置1を動作させることができる。つまり、電源の種類を減らすことができる。また、高周波回路20に使用されることの多いデプレッション型FETをスイッチ・トランジスタ121に使用することができる。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
既に述べた実施形態の説明においては、半導体スイッチ素子120にデプレッション型FETを用いる例を示したが、制御電圧Vcを正電位とし、エンハンスメント型FETを用いることもできる。また、制御信号によって導通状態が制御される素子であれば、半導体スイッチ素子120に採用できる素子はFETに限らないことはもちろんである
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の半導体装置は、高周波回路を有する半導体装置或いは情報処理機器を製造する製造業を含む電子機器産業に利用可能である。
Rc…高周波信号ブロック用抵抗
Vc…制御電圧
1…半導体装置
10…接続回路
11…第1の経路
12…第2の経路
20…高周波回路
21…信号端子
30…高周波信号用電極パッド
110…キャパシタンス素子
120…半導体スイッチ素子
121…スイッチ・トランジスタ
400…パッケージ
410…信号用電極パッド
420…ボンディングワイヤ

Claims (5)

  1. 高周波回路と、
    高周波信号用電極パッドと、
    キャパシタンス素子を含む第1の経路、及び前記第1の経路よりキャパシタンス成分が小さい第2の経路を有し、前記第1の経路と前記第2の経路のいずれかを介して前記高周波回路と前記高周波信号用電極パッドとを電気的に接続する接続回路と
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記キャパシタンス素子が、前記高周波信号用電極パッドに接続されるボンディングワイヤと前記キャパシタンス素子との直列共振によって、前記ボンディングワイヤのインダクタンス成分を打ち消すようなキャパシタンス成分を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2の経路が半導体スイッチ素子を有し、前記半導体スイッチ素子の導通状態に応じて、前記第1の経路と前記第2の経路のいずれかによって前記高周波回路と前記高周波信号用電極パッドとが電気的に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体スイッチ素子が、前記キャパシタンス素子と並列接続されたスイッチ・トランジスタであることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記キャパシタンス素子の一方の端子に前記スイッチ・トランジスタの第1の主電極が接続され、
    前記キャパシタンス素子の他方の端子に前記スイッチ・トランジスタの第2の主電極が接続され、
    前記スイッチ・トランジスタの制御電極に高周波信号ブロック用抵抗が接続されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
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