JP2011113319A - データ処理システム及びデータ処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ICカードのデータとバーコードのデータとの両方が取得された場合に、両方のデータを有効利用する。
【解決手段】空港に設置されたVDU120はマルチリーダ110と通信を行ってICカード310の情報である会員番号202と2次元バーコード320の情報である予約番号203を取得し、ホスト130に送信する。ホスト130は予約番号203でデータベース140を検索し、該当する詳細データ201があればその詳細データ201を取得する。該当する詳細データ201がなければ、ホスト130は会員番号202でデータベース140を検索し、該当する詳細データ201があればその詳細データ201を取得する。ホスト130は、取得した詳細データ201に記録された便名、個人情報等をVDU120の画面に表示させたり、当該情報を基にVDU120に搭乗券や手荷物タグを発行させたりする。
【選択図】図1

Description

本発明は、データ処理システム及びデータ処理プログラムに関するものである。本発明は、特に、空港設置端末を用いたデータ処理システムに関するものである。
情報を非接触IC(集積回路)カード又はバーコード(1次元のバーコード、2次元バーコードを含む)から取得するとき、「マルチリーダ」と呼ばれる情報読取装置を用いることがある(例えば、特許文献1参照)。マルチリーダは、非接触ICカードから情報を取得する機能と、バーコードから情報を取得する機能とを備えた装置である。マルチリーダは、非接触ICカード、バーコードどちらがかざされても、読み取れた情報を上位機器(サーバコンピュータ等)に対して出力する。このように、マルチリーダには、2種類の情報を1つの機器で読み取れるという利点がある。
ところが、例えば空港において、携帯電話の液晶画面に表示された2次元バーコードをマルチリーダにかざしたときに、旅客としてはかざした意識がない(本来読み取るべきではない)携帯電話の非接触ICカードに記憶されているデータが読み取られてしまうことがある。このとき、マルチリーダからデータを受け取る上位機器は、非接触ICカードから読み取られたデータで処理を実施してしまうため、旅客が意図した処理(2次元バーコードのデータでの処理)が実施されない。
そこで、次のように処理することが考えられる(例えば、特許文献2参照)。
(1)非接触ICカードの検出から、一定時間以上経過後に2次元バーコードを検出した場合:非接触ICカードから読み取った情報が処理対象情報であると判定する。
(2)非接触ICカードの検出から、一定時間内に2次元バーコードを検出した場合:2次元バーコードから読み取った情報が処理対象情報であると判定する。
(3)2次元バーコードの検出後、非接触ICカードを検出した場合:2次元バーコードから読み取った情報が処理対象情報であると判定する。
特開2000−348133号公報 特開2007−193390号公報
従来技術では、マルチリーダが非接触ICカードのデータと2次元バーコードのデータとの両方を読み取った場合であっても、上位機器にはどちらか一方のデータしか渡されないため、他方のデータが無駄になるという課題があった。
本発明は、例えば、ICカードのデータとバーコードのデータとの両方が取得された場合に、両方のデータを有効利用することを目的とする。
本発明の一の態様に係るデータ処理システムは、
第1データと第2データとの少なくともいずれかに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースと、
第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得する第1データ取得部と、
第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得する第2データ取得部と、
前記第1データ取得部により取得された第1データと前記第2データ取得部により取得された第2データとのいずれか一方のデータを処理装置により選択するデータ選択部と、
前記データ選択部により選択されたデータを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データがあれば、当該第3データを前記データベースから取得し、当該第3データがなければ、前記第1データ取得部により取得された第1データと前記第2データ取得部により取得された第2データとのうち前記データ選択部により選択されなかったデータを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得部と、
前記第3データ取得部により取得された第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行部とを備えることを特徴とする。
前記第3データ取得部は、前記第1キーに対応する第3データを前記データベースから取得した場合、前記第1データ取得部により取得された第1データと前記第2データ取得部により取得された第2データとのうち前記データ選択部により選択されなかったデータを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データがあれば、当該第3データを前記データベースから取得し、
前記処理実行部は、前記第3データ取得部により前記第1キーに対応する第3データと前記第2キーに対応する第3データとの両方が取得された場合、前記第1キーに対応する第3データと前記第2キーに対応する第3データとが一致するかどうかを処理装置により判定し、両方の第3データが一致すると判定した場合のみ、当該第3データを用いて前記所定の処理を実行することを特徴とする。
前記データ選択部は、前記第1データ取得部により第1データが取得されたとき、所定の時間が経過するまでの間に前記第2データ取得部により第2データが取得されなければ、当該第1データを選択し、前記所定の時間が経過するまでの間に前記第2データ取得部により第2データが取得されれば、当該第2データを選択することを特徴とする。
前記データ選択部は、前記第2データ取得部により第2データが取得された場合、前記第1データ取得部により第1データが取得されたかどうかに関わらず、当該第2データを選択することを特徴とする。
前記データ処理システムは、顧客から商品又はサービスの申し込みを受け付ける顧客対応システムであって、顧客から当該顧客を識別する顧客識別子が入力された場合、当該顧客識別子を記録し、少なくとも当該顧客識別子が入力されなかった場合、申し込みごとに付与する申し込み識別子を記録するとともに当該申し込み識別子を符号化したバーコードを当該顧客に発行する顧客対応システムと接続し、
前記第1データ取得部は、顧客識別子を第1データとして取得し、
前記第2データ取得部は、申し込み識別子を第2データとして取得し、
前記データ処理システムは、さらに、
前記顧客対応システムと通信を行って前記顧客対応システムが受け付けた申し込みの詳細データとともに当該申し込みを行った顧客の顧客識別子と当該申し込みの申し込み識別子との少なくともいずれかのデータを取得し、取得したデータに対応付けて当該詳細データを第3データとして前記データベースに登録するデータ登録部を備えることを特徴とする。
本発明の他の態様に係るデータ処理システムは、
第1データと第2データとに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースと、
第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得する第1データ取得部と、
第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得する第2データ取得部と、
前記第1データ取得部により取得された第1データを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データを前記データベースから取得するとともに、前記第2データ取得部により取得された第2データを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得部と、
前記第3データ取得部により取得された前記第1キーに対応する第3データと前記第2キーに対応する第3データとが一致するかどうかを処理装置により判定し、両方の第3データが一致すると判定した場合のみ、当該第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行部とを備えることを特徴とする。
前記処理実行部は、前記所定の処理として、前記第3データ取得部により取得された第3データを出力装置により出力することを特徴とする。
本発明の他の態様に係るデータ処理システムは、
第1データと第2データとの少なくともいずれかに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースと、
第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得するリーダ装置であって、第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得するリーダ装置と通信を行って第1データと第2データとを取得するデータ通信部と、
前記データ通信部により取得された第1データと第2データとのいずれか一方のデータを処理装置により選択するデータ選択部と、
前記データ選択部により選択されたデータを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データがあれば、当該第3データを前記データベースから取得し、当該第3データがなければ、前記データ選択部により取得された第1データと前記データ選択部により取得された第2データとのうち前記データ選択部により選択されなかったデータを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得部と、
前記第3データ取得部により取得された第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行部とを備えることを特徴とする。
本発明の他の態様に係るデータ処理システムは、
第1データと第2データとに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースと、
第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得するリーダ装置であって、第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得するリーダ装置と通信を行って第1データと第2データとを取得するデータ通信部と、
前記データ通信部により取得された第1データを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データを前記データベースから取得するとともに、前記データ通信部により取得された第2データを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得部と、
前記第3データ取得部により取得された前記第1キーに対応する第3データと前記第2キーに対応する第3データとが一致するかどうかを処理装置により判定し、両方の第3データが一致すると判定した場合のみ、当該第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行部とを備えることを特徴とする。
本発明の一の態様に係るデータ処理プログラムは、
第1データと第2データとの少なくともいずれかに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースを備えたコンピュータにより実行されるデータ処理プログラムであって、
第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得するリーダ装置であって、第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得するリーダ装置と通信を行って第1データと第2データとを取得するデータ通信手順と、
前記データ通信手順により取得された第1データと第2データとのいずれか一方のデータを処理装置により選択するデータ選択手順と、
前記データ選択手順により選択されたデータを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データがあれば、当該第3データを前記データベースから取得し、当該第3データがなければ、前記データ選択手順により取得された第1データと前記データ選択手順により取得された第2データとのうち前記データ選択手順により選択されなかったデータを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得手順と、
前記第3データ取得手順により取得された第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の他の態様に係るデータ処理プログラムは、
第1データと第2データとに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースを備えたコンピュータにより実行されるデータ処理プログラムであって、
第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得するリーダ装置であって、第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得するリーダ装置と通信を行って第1データと第2データとを取得するデータ通信手順と、
前記データ通信手順により取得された第1データを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データを前記データベースから取得するとともに、前記データ通信手順により取得された第2データを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得手順と、
前記第3データ取得手順により取得された前記第1キーに対応する第3データと前記第2キーに対応する第3データとが一致するかどうかを処理装置により判定し、両方の第3データが一致すると判定した場合のみ、当該第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の一の態様において、データ処理システムのデータ選択部は、ICカードのデータである第1データとバーコードのデータである第2データとのいずれか一方のデータを選択する。データ処理システムの第3データ取得部は、データ選択部により選択されたデータを第1キーとしてデータベースを検索し、第1キーに対応する第3データがあれば、その第3データをデータベースから取得する。第3データ取得部は、その第3データがなければ、第1データと第2データとのうちデータ選択部により選択されなかったデータを第2キーとしてデータベースを検索し、第2キーに対応する第3データをデータベースから取得する。データ処理システムの処理実行部は、第3データ取得部により取得された第3データを用いて所定の処理を実行する。そのため、本発明の一の態様によれば、ICカードのデータとバーコードのデータとの両方が取得された場合に、両方のデータを有効利用することが可能となる。
実施の形態1に係るデータ処理システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るVDUの動作を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係るVDUの画面表示例を示す図である。 実施の形態1に係るVDU及びホストそれぞれのハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係るVDU及びホストの動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るデータ処理システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るVDU及びホストの動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るデータ処理システム100の構成を示すブロック図である。
図1において、データ処理システム100は、マルチリーダ110、VDU120(Visual・Display・Unit)、ホスト130、データベース140を備える。マルチリーダ110とVDU120は空港に設置される。ホスト130とデータベース140はデータセンタに設置される。なお、マルチリーダ110、VDU120は、1つずつしか図示していないが、それぞれ複数あることが望ましい。また、マルチリーダ110とVDU120は、必ずしも1対1の関係で用いられるものではなく、1対N(複数)、N対1、あるいは、N対Nの関係で用いられてもよい。また、ホスト130、データベース140も、1つずつしか図示していないが、それぞれ複数あってもよい。
図示していないが、データ処理システム100は、航空券予約システム等、他の複数のシステムと接続されており、これらのシステムと連携することができる。航空券予約システムは、顧客から商品又はサービスの申し込みを受け付ける顧客対応システムの一例である。航空券予約システムでは、例えばデータセンタに設置されたサーバが、空港や旅行代理店等に設置された端末、あるいは、インターネット上のウェブサイトを介して、顧客(旅客)から航空券の予約や購入の申し込みを受け付ける。顧客は、航空券を予約する際に、航空機の便名を指定するとともに、氏名、年齢、性別、連絡先といった個人情報を入力する。航空券予約システムのサーバは、指定された便名の航空機が予約可能であれば予約を受け付け、予約の詳細データ201として便名及び顧客の個人情報を記録する。
顧客は、航空券を予約する際に、予め会員登録している場合には会員番号202を入力することができる。航空券予約システムのサーバは、会員番号202が入力された場合には予約の詳細データ201に対応付けて会員番号202を記録する。会員番号202は、顧客を識別する顧客識別子の一例である。顧客の携帯電話300にIC(集積回路)カード310が搭載されていて、しかもその顧客が予め会員登録している場合には、ICカード310に会員番号202を記録しておくことができる。
顧客は、航空券を予約する際、又は、その後、航空券を購入する。航空券予約システムのサーバは、航空券が購入されるか、又は、さらにクレジットカード等による決済が完了すると、予約番号203を発行する。予約番号203は、購入された航空券ごと(即ち、申し込みごと)に付与される申し込み識別子の一例である。航空券予約システムのサーバは、予約番号203を発行すると予約の詳細データ201に対応付けて予約番号203を記録する。なお、航空券予約システムのサーバは、会員番号202が入力された場合には予約番号203を発行する処理を省略してもよい。つまり、航空券予約システムのサーバは、顧客から会員番号202が入力された場合、会員番号202を記録し、少なくとも会員番号202が入力されなかった場合、予約番号203を記録する。
顧客は、航空券を購入する際、又は、その後、チェックイン(搭乗手続)を行う。顧客は、チェックインを行う際、又は、その後、予約番号203を符号化した2次元バーコード320の発行を請求することができる。このとき、顧客は、2次元バーコード320を自宅等のPC(パーソナルコンピュータ)で受け取るか、携帯電話300で受け取るかを選択する。航空券予約システムのサーバは、2次元バーコード320の発行が請求された場合には予約番号203から2次元バーコード320を生成する。2次元バーコード320は、バーコードの一例である。2次元バーコード320の例としてはQRコード(登録商標)が挙げられる。2次元バーコード320には、予約番号203のほかに、例えば2次元バーコード320の種別や発行日時分等の情報が含まれていてもよい。
航空券予約システムのサーバは、2次元バーコード320を生成すると、顧客のPCや携帯電話300に2次元バーコード320又は2次元バーコード320のURL(Uniform・Resource・Locator)を電子メール等により送信する。顧客は、PCで2次元バーコード320を受け取った場合、2次元バーコード320を印刷して空港に持っていく必要がある。一方、顧客は、携帯電話300で2次元バーコード320を受け取った場合、空港で必要なときに2次元バーコード320を画面表示すればよい。
マルチリーダ110は、リーダ装置の一例であり、第1データ取得部111、第2データ取得部112を備える。
第1データ取得部111は、例えばUSB(Universal・Serial・Bus)でVDU120と接続されている。ICカード310が搭載された携帯電話300を顧客がかざすと、第1データ取得部111はICカード310と無線通信を行う。ICカード310には、例えば、前述した会員番号202等の情報が記録されている。第1データ取得部111は、このようなICカード310の情報(会員番号202等)を取得してVDU120に送信する。
第2データ取得部112は、第1データ取得部111と同様に、例えばUSBでVDU120と接続されている。2次元バーコード320が画面表示された携帯電話300を顧客がかざすと、第2データ取得部112は2次元バーコード320を読み取る。2次元バーコード320は、例えば、前述した予約番号203等の情報を符号化したものである。第2データ取得部112は、このような2次元バーコード320の情報(予約番号203等)を取得してVDU120に送信する。
VDU120は、端末装置の一例であり、データ通信部121、タイマ部122、上位通信部123を備える。また、図示していないが、VDU120は、処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置等のハードウェアを備える。ハードウェアはVDU120の各部によって利用される。例えば、処理装置は、VDU120の各部でデータや情報の演算、加工、読み取り、書き込み等を行うために利用される。記憶装置は、そのデータや情報を記憶するために利用される。また、入力装置は、そのデータや情報を入力するために、出力装置は、そのデータや情報を出力するために利用される。VDU120は、例えば空港のチェックインカウンタや手荷物カウンタに設置される端末(空港設置端末)である。なお、VDU120は、空港の自動チェックイン機であってもよい。また、VDU120は、マルチリーダ110と一体化された機器であってもよく、空港のセキュリティゲートや搭乗口に設置されてもよい。搭乗口に設置される場合、自動改札機として実装することができる。さらに、VDU120は、航空券予約システムの端末を兼ねていてもよい。
データ通信部121は、例えばUSBでマルチリーダ110と接続されている。上位通信部123は、ネットワーク400を介してホスト130と接続されている。以下、図2を用いて、VDU120の各部の動作を説明する。
図2のパターン1において、(1)データ通信部121は、マルチリーダ110の第1データ取得部111からICカード310の情報(会員番号202等)が送信されると、その会員番号202等を取得する。なお、マルチリーダ110の第1データ取得部111は携帯電話300に搭載されたICカード310から会員番号202等を取得すると、その会員番号202等を即座にデータ通信部121に送信するものとする。(2)タイマ部122は、時間の計測を開始する。(3)タイマ部122は、マルチリーダ110の第2データ取得部112から2次元バーコード320の情報(予約番号203等)が送信されないまま所定の時間(例えば、1秒)が経過すると、その旨を上位通信部123に通知する。(4)上位通信部123は、会員番号202をホスト130に送信する。
なお、図2のパターン1において、データ通信部121は、ICカード310から媒体の種別(携帯電話300等の携帯端末、クレジットカード等のカード等)を示す種別情報を取得し、この情報を基に、(2)でタイマ部122に時間の計測を開始させるかどうかを判断してもよい。例えば、データ通信部121は、種別情報が携帯電話300等の携帯端末を示している場合のみ、(2)でタイマ部122に時間の計測を開始させるようにしてもよい。
図2のパターン2において、(1)データ通信部121は、マルチリーダ110の第1データ取得部111からICカード310の情報(会員番号202等)が送信されると、その会員番号202等を取得する。(2)タイマ部122は、時間の計測を開始する。(3)データ通信部121は、上記所定の時間(例えば、1秒)が経過する前に、マルチリーダ110の第2データ取得部112から2次元バーコード320の情報(予約番号203等)が送信されると、その予約番号203等を取得する。なお、マルチリーダ110の第2データ取得部112は携帯電話300の画面に表示された2次元バーコード320から予約番号203等を取得すると、その予約番号203等を即座にデータ通信部121に送信するものとする。(4)上位通信部123は、会員番号202と予約番号203をホスト130に送信する。
図2のパターン3において、(1)データ通信部121は、マルチリーダ110の第1データ取得部111からICカード310の情報(会員番号202等)が送信されないうちに、マルチリーダ110の第2データ取得部112から2次元バーコード320の情報(予約番号203等)が送信されると、その予約番号203等を取得する。この場合、タイマ部122は、時間を計測しなくてよい。(2)上位通信部123は、予約番号203等をホスト130に送信する。
なお、図2のいずれのパターンにおいても、VDU120の画面で、係員又は顧客自身が、VDU120によって取得されたデータを確認できるようにしてもよい。その場合の画面表示例を図3に示す。この例において、上位通信部123は、ICカード310の情報を取得できたかどうか(「ICカード情報読み取り」)、及び、2次元バーコード320の情報を取得できたかどうか(「2次元バーコード情報読み取り」)を画面に表示する。ICカード310の情報が取得できた場合、上位通信部123は、その情報、即ち、会員番号202を画面に表示する。2次元バーコード320の情報が取得できた場合、上位通信部123は、その情報、即ち、予約番号203、搭乗者氏名等を画面に表示する。ここで、係員又は顧客自身が、「OK」ボタンを押下する(画面がタッチパネルであれば、触れる)ことにより、情報をホスト130に送信するかどうかを選択できるようにしてもよい。また、係員又は顧客自身が、ICカード310の情報と2次元バーコード320の情報とのうち、両方をホスト130に送信するか、それともいずれか一方をホスト130に送信するかを選択できるようにしてもよい。
図1において、ホスト130は、サーバ装置の一例であり、データ登録部131、データ選択部132、第3データ取得部133、処理実行部134を備える。また、図示していないが、ホスト130は、処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置等のハードウェアを備える。ハードウェアはホスト130の各部によって利用される。例えば、処理装置は、ホスト130の各部でデータや情報の演算、加工、読み取り、書き込み等を行うために利用される。記憶装置は、そのデータや情報を記憶するために利用される。また、入力装置は、そのデータや情報を入力するために、出力装置は、そのデータや情報を出力するために利用される。なお、ホスト130は、航空券予約システムのサーバを兼ねていてもよい。
データ登録部131は、航空券予約システムと通信を行って航空券予約システムが受け付けた予約の詳細データ201(航空券の予約に関するデータだけでなく、航空券の購入やチェックインに関するデータも含む)を取得する。また、データ登録部131は、予約の詳細データ201に対応する会員番号202及び/又は予約番号203を航空券予約システムから取得する。つまり、データ登録部131は、予約の詳細データ201とともに当該予約を行った顧客の会員番号202と当該予約の予約番号203との少なくともいずれかのデータを取得する。データ登録部131は、取得したデータ(会員番号202及び/又は予約番号203)に対応付けて詳細データ201をデータベース140に登録する。なお、ホスト130の他の各部については後述する。
データベース140は、例えばLAN(Local・Area・Network)を介してホスト130と接続されている。データベース140は、ホスト130のデータ登録部131から、複数の予約の詳細データ201とともに、各々の詳細データ201に対応する会員番号202及び/又は予約番号203を受け取る。そして、データベース140は、受け取った会員番号202及び/又は予約番号203に対応付けて各々の詳細データ201を記憶装置に記憶する。つまり、データベース140は、会員番号202と予約番号203との少なくともいずれかに対応付けて複数の詳細データ201の各々を記憶する。なお、データベース140は、ホスト130の内部、即ち、ホスト130の記憶装置等に実装されていてもよい。
図4は、VDU120及びホスト130それぞれのハードウェア構成の一例を示す図である。
図4において、VDU120及びホスト130は、それぞれコンピュータであり、LCD901(Liquid・Crystal・Display)、キーボード902(K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、CDD905(Compact・Disc・Drive)、プリンタ906といったハードウェアデバイスを備えている。これらのハードウェアデバイスはケーブルや信号線で接続されている。LCD901の代わりに、CRT(Cathode・Ray・Tube)、あるいは、その他の表示装置が用いられてもよい。マウス903の代わりに、タッチパネル、タッチパッド、トラックボール、ペンタブレット、あるいは、その他のポインティングデバイスが用いられてもよい。
VDU120及びホスト130は、それぞれプログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit)を備えている。CPU911は、処理装置の一例である。CPU911は、バス912を介してROM913(Read・Only・Memory)、RAM914(Random・Access・Memory)、通信ボード915、LCD901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ906、HDD920(Hard・Disk・Drive)と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。HDD920の代わりに、フラッシュメモリ、光ディスク装置、メモリカードリーダライタ又はその他の記憶媒体が用いられてもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、HDD920は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。通信ボード915、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905は、入力装置の一例である。また、通信ボード915、LCD901、プリンタ906は、出力装置の一例である。
通信ボード915は、LAN等に接続されている。通信ボード915は、LANに限らず、IP−VPN(Internet・Protocol・Virtual・Private・Network)、広域LAN、ATM(Asynchronous・Transfer・Mode)ネットワークといったWAN(Wide・Area・Network)、あるいは、インターネットに接続されていても構わない。LAN、WAN、インターネットは、ネットワーク400の一例である。
HDD920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。プログラム群923には、本実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが含まれている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。ファイル群924には、本実施の形態の説明において、「〜データ」、「〜情報」、「〜ID(識別子)」、「〜フラグ」、「〜結果」として説明するデータや情報や信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」の各項目として含まれている。「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」は、RAM914やHDD920等の記憶媒体に記憶される。RAM914やHDD920等の記憶媒体に記憶されたデータや情報や信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出、検索、参照、比較、演算、計算、制御、出力、印刷、表示といったCPU911の処理(動作)に用いられる。抽出、検索、参照、比較、演算、計算、制御、出力、印刷、表示といったCPU911の処理中、データや情報や信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
本実施の形態の説明において用いるブロック図やフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示す。データや信号は、RAM914等のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク(FD)、CDD905のコンパクトディスク(CD)、HDD920の磁気ディスク、光ディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)、あるいは、その他の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912、信号線、ケーブル、あるいは、その他の伝送媒体により伝送される。
本実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。即ち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアのみ、あるいは、素子、デバイス、基板、配線といったハードウェアのみで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実現されていても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。即ち、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
図5は、VDU120及びホスト130の動作(本実施の形態に係るデータ処理方法、本実施の形態に係るデータ処理プログラムの処理手順)を示すフローチャートである。
ステップS101において、図2のパターン1の場合、VDU120のデータ通信部121は、マルチリーダ110の第1データ取得部111から会員番号202(ICカード310の情報)を取得する。VDU120の上位通信部123は、データ通信部121がマルチリーダ110の第2データ取得部112から予約番号203(2次元バーコード320の情報)を取得しないまま所定の時間(例えば、1秒)が経過すると、会員番号202のみをホスト130のデータ選択部132に送信する。図2のパターン2の場合、VDU120のデータ通信部121は、マルチリーダ110の第1データ取得部111から会員番号202を取得する。また、データ通信部121は、上記所定の時間(例えば、1秒)が経過する前に、マルチリーダ110の第2データ取得部112から予約番号203を取得する。VDU120の上位通信部123は、会員番号202と予約番号203の両方をホスト130のデータ選択部132に送信する。図2のパターン3の場合、VDU120のデータ通信部121は、マルチリーダ110の第1データ取得部111から会員番号202を取得する前に、マルチリーダ110の第2データ取得部112から予約番号203を取得する。VDU120の上位通信部123は、予約番号203のみをホスト130のデータ選択部132に送信する。
ステップS101でVDU120が取得したデータ、即ち、ホスト130がVDU120から受信したデータが会員番号202のみであれば、ステップS102において、データ選択部132は、ステップS101で受け取った会員番号202をホスト130の処理装置(例えば、CPU911)により選択する。
上記のように、マルチリーダ110の第1データ取得部111により会員番号202が取得されたとき、上記所定の時間(例えば、1秒)が経過するまでの間にマルチリーダ110の第2データ取得部112により予約番号203が取得されなければ(図2のパターン1)、ホスト130のデータ選択部132は、会員番号202を選択する。
ステップS101でVDU120が取得したデータ、即ち、ホスト130がVDU120から受信したデータが会員番号202と予約番号203の両方であるか、又は、予約番号203のみであれば、ステップS103において、データ選択部132は、ステップS101で受け取った予約番号203をホスト130の処理装置により選択する。
上記のように、マルチリーダ110の第1データ取得部111により会員番号202が取得されたとき、上記所定の時間(例えば、1秒)が経過するまでの間にマルチリーダ110の第2データ取得部112により予約番号203が取得されれば(図2のパターン2)、ホスト130のデータ選択部132は、予約番号203を選択する。また、マルチリーダ110の第2データ取得部112により予約番号203が取得された場合(図2のパターン3)、マルチリーダ110の第1データ取得部111により会員番号202が取得されたかどうかに関わらず、ホスト130のデータ選択部132は、予約番号203を選択する。
ステップS104において、ホスト130の第3データ取得部133は、ステップS102又はS103でデータ選択部132により選択されたデータ(会員番号202又は予約番号203)を第1キーとしてデータベース140をホスト130の処理装置により検索する。
ステップS104で第1キーに対応する詳細データ201がない場合に、ステップS101でVDU120が取得したデータ、即ち、ホスト130がVDU120から受信したデータが会員番号202と予約番号203の両方であれば、ステップS105に進む。ステップS105において、第3データ取得部133は、会員番号202と予約番号203とのうち、ステップS104でデータ選択部132により選択されなかったデータ(会員番号202)を第2キーとしてデータベース140をホスト130の処理装置により検索する。
ステップS104で第1キーに対応する詳細データ201がない場合に、ステップS101でVDU120が取得したデータ、即ち、ホスト130がVDU120から受信したデータが会員番号202のみであるか、又は、予約番号203のみであれば、ステップS106に進む。また、ステップS105で第2キーに対応する詳細データ201がなければ、同様にステップS106に進む。ステップS106において、ホスト130の処理実行部134は、該当する詳細データ201がデータベース140に登録されていない旨のエラーメッセージをVDU120の上位通信部123に送信してVDU120の出力装置(例えば、LCD901)に出力(画面表示)させる。
ステップS104で第1キーに対応する詳細データ201があれば、ステップS107に進む。また、ステップS105で第2キーに対応する詳細データ201があれば、同様にステップS107に進む。ステップS107において、第3データ取得部133は、該当する詳細データ201をデータベース140からホスト130の処理装置により取得する。
ステップS108において、処理実行部134は、ステップS107で第3データ取得部133により取得された詳細データ201を用いてホスト130の処理装置により所定の処理を実行する。例えば、処理実行部134は、上記所定の処理として、詳細データ201をVDU120の上位通信部123に送信してVDU120の出力装置に出力(画面表示)させる。例えばVDU120が空港のチェックインカウンタに設置される端末あるいは空港の自動チェックイン機であれば、処理実行部134は、詳細データ201に記録された便名、座席情報(顧客が予め指定していた場合等)、個人情報等をVDU120の画面に表示させたり、当該情報を基にVDU120に搭乗券を発行(印刷)させたりする。また、例えばVDU120が空港の手荷物カウンタに設置される端末であれば、処理実行部134は、詳細データ201に記録された便名、個人情報等をVDU120の画面に表示させたり、当該情報を基にVDU120に手荷物タグを発行(印刷)させたりする。また、例えばVDU120がマルチリーダ110と一体化された、空港の搭乗口に設置される自動改札機であれば、処理実行部134は、その搭乗口に対応する搭乗機と詳細データ201に記録された便名とが一致しているか確認し、一致していれば自動改札機にゲートを開けさせ、一致していなければ自動改札機に警告メッセージ等を出力させる。
なお、本実施の形態では、マルチリーダ110とVDU120が空港に設置されるものとしたが、他の場所に設置されてもよい。また、マルチリーダ110とVDU120が別々の場所に設置されてもよい。
本実施の形態では、ホスト130とデータベース140がデータセンタに設置されるものとしたが、他の場所に設置されてもよい。また、ホスト130とデータベース140が別々の場所に設置されてもよい。
本実施の形態では、第1データの一例として会員番号202を、第2データの一例として予約番号203を、第3データの一例として予約の詳細データ201を用いているが、それぞれを別のデータに置き換えてもよい。
本実施の形態では、データ処理システム100を、マルチリーダ110、VDU120、ホスト130、データベース140で構成しているが、別の構成を採用しても構わない。例えば、マルチリーダ110、VDU120、ホスト130、データベース140は、全部又は一部が一体化されていても構わない。また、本実施の形態では、第1データ取得部111、第2データ取得部112をマルチリーダ110に実装している。データ通信部121、タイマ部122、上位通信部123をVDU120に実装している。データ登録部131、データ選択部132、第3データ取得部133、処理実行部134をホスト130に実装している。しかしながら、これらの各部は、どの機器又は装置に実装されていても構わない。例えば、タイマ部122をホスト130に実装し、ホスト130の動作によって図2のパターン1〜3を分けるようにしても構わない。
本実施の形態では、ステップS101でVDU120が取得したデータ、即ち、ホスト130がVDU120から受信したデータが会員番号202と予約番号203の両方である場合、ステップS103において、ホスト130のデータ選択部132が予約番号203を選択するが、会員番号202を選択するようにしてもよい。つまり、本実施の形態では、会員番号202と予約番号203の両方が取得された場合、予約番号203を優先して選択するが、会員番号202を優先して選択するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態では、VDU120がICカード310及び2次元バーコード320からユーザ(顧客)を識別可能なデータ(会員番号202及び予約番号203)を取得したとき、どちらかを選択するのではなく、両方のデータをホスト130に送信する。そのため、ホスト130では、ICカード310からのデータ(会員番号202)で該当するユーザを見つけられないとき、2次元バーコード320からのデータ(予約番号203)で検索することができる。よって、ユーザを見つけられる確率が高くなる。なお、ICカード310からのデータと2次元バーコード320からのデータを用いる順番が逆でも同様の効果が得られる。つまり、従来技術と異なり、本実施の形態では、マルチリーダ110から上位装置(ホスト130)に出力される情報が2種類になるので、どちらか一方のデータを選択的に用いることが可能となる。
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
以下、実施の形態1の説明で用いた図5を用いて、本実施の形態に係るVDU120及びホスト130の動作(本実施の形態に係るデータ処理方法、本実施の形態に係るデータ処理プログラムの処理手順)を説明する。
ステップS101〜S106,S108については、実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、ステップS104で第1キーに対応する詳細データ201があっても、ステップS101でVDU120が取得したデータ、即ち、ホスト130がVDU120から受信したデータが会員番号202のみであるか、又は、予約番号203のみである場合に限り、ステップS107に進む。なお、ステップS105で第2キーに対応する詳細データ201があれば、実施の形態1と同様に、ステップS107に進む。このとき、ステップS107については、実施の形態1と同様である。
ステップS104で第1キーに対応する詳細データ201があっても、ステップS101でVDU120が取得したデータ、即ち、ホスト130がVDU120から受信したデータが会員番号202と予約番号203の両方である場合、第3データ取得部133は、該当する詳細データ201をデータベース140からホスト130の処理装置(例えば、CPU911)により取得してホスト130の記憶装置(例えば、RAM914)に記憶する。続けて、第3データ取得部133は、ステップS103でデータ選択部132により選択されなかったデータ(会員番号202)を第2キーとしてデータベース140をホスト130の処理装置により検索する。第2キーに対応する詳細データ201がなければ、ステップS108に進む。一方、第2キーに対応する詳細データ201があれば、第3データ取得部133は、該当する詳細データ201をデータベース140からホスト130の処理装置により取得してホスト130の記憶装置(例えば、RAM914)に記憶する。処理実行部134は、ホスト130の記憶装置に記憶されている第1キーに対応する詳細データ201と第2キーに対応する詳細データ201とが一致するかどうかをホスト130の処理装置により判定する。処理実行部134が両方の詳細データ201が一致すると判定した場合、ステップS108に進む。処理実行部134が両方の詳細データ201が一致しないと判定した場合、処理実行部134は、異なる詳細データ201がデータベース140に登録されている旨のエラーメッセージをVDU120の上位通信部123に送信してVDU120の出力装置に出力(画面表示)させる。
実施の形態1と同様に、本実施の形態でも、ステップS101でVDU120が取得したデータ、即ち、ホスト130がVDU120から受信したデータが会員番号202と予約番号203の両方である場合、ステップS103において、ホスト130のデータ選択部132が予約番号203を選択するが、会員番号202を選択するようにしてもよい。したがって、ステップS104で第1キー(会員番号202)に対応する詳細データ201があれば、第3データ取得部133は、該当する詳細データ201をホスト130の記憶装置に記憶した後、予約番号203を第2キーとしてデータベース140を検索してもよい。つまり、本実施の形態では、第3データ取得部133は、第1キーに対応する詳細データ201をデータベース140から取得した場合、会員番号202と予約番号203とのうちデータ選択部132により選択されなかったデータを第2キーとしてデータベース140を検索する。そして、第2キーに対応する詳細データ201があれば、第3データ取得部133は、その詳細データ201をデータベース140から取得する。前述したように、処理実行部134は、第3データ取得部133により第1キーに対応する詳細データ201と第2キーに対応する詳細データ201との両方が取得された場合、両方の詳細データ201が一致すると判定した場合のみ、詳細データ201を用いて所定の処理を実行する。このような2種類のデータでの照合により、2次元バーコード320の不正利用を防止することができる。
実施の形態3.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図6は、本実施の形態に係るデータ処理システム100の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、ホスト130のデータ選択部132が不要になっている。その他の構成については、実施の形態1と同様である。
図7は、VDU120及びホスト130の動作(本実施の形態に係るデータ処理方法、本実施の形態に係るデータ処理プログラムの処理手順)を示すフローチャートである。
図示していないが、図2のパターン1の場合、VDU120の上位通信部123は、会員番号202をホスト130の第3データ取得部133に送信する。また、図2のパターン3の場合、VDU120の上位通信部123は、予約番号203をホスト130の第3データ取得部133に送信する。いずれの場合も、ホスト130の処理実行部134は、会員番号202及び予約番号203の両方が必要である旨のエラーメッセージをVDU120の上位通信部123に送信してVDU120の出力装置(例えば、LCD901)に出力(画面表示)させる。なお、図2のパターン1又はパターン3の場合、VDU120の上位通信部123が、ホスト130の第3データ取得部133にデータを送信しないようにしてもよい。この場合、上位通信部123は、会員番号202及び予約番号203の両方が必要である旨のエラーメッセージを独自でVDU120の出力装置に出力(画面表示)する。
図2のパターン2の場合、ステップS301において、VDU120のデータ通信部121は、マルチリーダ110の第1データ取得部111から会員番号202を取得する。また、データ通信部121は、マルチリーダ110の第2データ取得部112から予約番号203を取得する。VDU120の上位通信部123は、会員番号202と予約番号203をホスト130の第3データ取得部133に送信する。
ステップS302において、第3データ取得部133は、ステップS301で取得した会員番号202(予約番号203でもよい)を第1キーとしてデータベース140をホスト130の処理装置(例えば、CPU911)により検索する。
ステップS302で第1キーに対応する詳細データ201があれば、ステップS303において、第3データ取得部133は、該当する詳細データ201をデータベース140からホスト130の処理装置により取得してホスト130の記憶装置(例えば、RAM914)に記憶する。
ステップS304において、第3データ取得部133は、ステップS301で取得した予約番号203(会員番号202でもよい)を第2キーとしてデータベース140をホスト130の処理装置により検索する。
ステップS304で第2キーに対応する詳細データ201があれば、ステップS305において、第3データ取得部133は、該当する詳細データ201をデータベース140からホスト130の処理装置により取得してホスト130の記憶装置に記憶する。
ステップS306において、処理実行部134は、ホスト130の記憶装置に記憶されている第1キーに対応する詳細データ201と第2キーに対応する詳細データ201とが一致するかどうかをホスト130の処理装置により判定する。処理実行部134が両方の詳細データ201が一致すると判定した場合、ステップS307に進む。ステップS307については、実施の形態1のステップS108と同様である。一方、処理実行部134が両方の詳細データ201が一致しないと判定した場合、ステップS308に進む。このとき、ステップS308において、処理実行部134は、異なる詳細データ201がデータベース140に登録されている旨のエラーメッセージをVDU120の上位通信部123に送信してVDU120の出力装置に出力(画面表示)させる。
ステップS302で第1キーに対応する詳細データ201がなければ、ステップS308に進む。また、ステップS304で第2キーに対応する詳細データ201がなければ、ステップS308に進む。このとき、ステップS308において、処理実行部134は、該当する詳細データ201がデータベース140に登録されていない旨のエラーメッセージをVDU120の上位通信部123に送信してVDU120の出力装置に出力(画面表示)させる。
以上説明したように、本実施の形態では、ホスト130が2次元バーコード320からのデータ(予約番号203)でユーザを検索するとき、同時に送信されたICカード310からのデータ(会員番号202)でもユーザを検索する。そのため、2次元バーコード320の不正利用を防止することができる。つまり、従来技術と異なり、本実施の形態では、マルチリーダ110から上位装置(ホスト130)に出力される情報が2種類になるので、双方のデータで2重にチェックすることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
100 データ処理システム、110 マルチリーダ、111 第1データ取得部、112 第2データ取得部、120 VDU、121 データ通信部、122 タイマ部、123 上位通信部、130 ホスト、131 データ登録部、132 データ選択部、133 第3データ取得部、134 処理実行部、140 データベース、201 詳細データ、202 会員番号、203 予約番号、300 携帯電話、310 ICカード、320 2次元バーコード、400 ネットワーク、901 LCD、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 HDD、921 オペレーティングシステム、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群。

Claims (11)

  1. 第1データと第2データとの少なくともいずれかに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースと、
    第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得する第1データ取得部と、
    第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得する第2データ取得部と、
    前記第1データ取得部により取得された第1データと前記第2データ取得部により取得された第2データとのいずれか一方のデータを処理装置により選択するデータ選択部と、
    前記データ選択部により選択されたデータを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データがあれば、当該第3データを前記データベースから取得し、当該第3データがなければ、前記第1データ取得部により取得された第1データと前記第2データ取得部により取得された第2データとのうち前記データ選択部により選択されなかったデータを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得部と、
    前記第3データ取得部により取得された第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行部とを備えることを特徴とするデータ処理システム。
  2. 前記第3データ取得部は、前記第1キーに対応する第3データを前記データベースから取得した場合、前記第1データ取得部により取得された第1データと前記第2データ取得部により取得された第2データとのうち前記データ選択部により選択されなかったデータを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データがあれば、当該第3データを前記データベースから取得し、
    前記処理実行部は、前記第3データ取得部により前記第1キーに対応する第3データと前記第2キーに対応する第3データとの両方が取得された場合、前記第1キーに対応する第3データと前記第2キーに対応する第3データとが一致するかどうかを処理装置により判定し、両方の第3データが一致すると判定した場合のみ、当該第3データを用いて前記所定の処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理システム。
  3. 前記データ選択部は、前記第1データ取得部により第1データが取得されたとき、所定の時間が経過するまでの間に前記第2データ取得部により第2データが取得されなければ、当該第1データを選択し、前記所定の時間が経過するまでの間に前記第2データ取得部により第2データが取得されれば、当該第2データを選択することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ処理システム。
  4. 前記データ選択部は、前記第2データ取得部により第2データが取得された場合、前記第1データ取得部により第1データが取得されたかどうかに関わらず、当該第2データを選択することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ処理システム。
  5. 前記データ処理システムは、顧客から商品又はサービスの申し込みを受け付ける顧客対応システムであって、顧客から当該顧客を識別する顧客識別子が入力された場合、当該顧客識別子を記録し、少なくとも当該顧客識別子が入力されなかった場合、申し込みごとに付与する申し込み識別子を記録するとともに当該申し込み識別子を符号化したバーコードを当該顧客に発行する顧客対応システムと接続し、
    前記第1データ取得部は、顧客識別子を第1データとして取得し、
    前記第2データ取得部は、申し込み識別子を第2データとして取得し、
    前記データ処理システムは、さらに、
    前記顧客対応システムと通信を行って前記顧客対応システムが受け付けた申し込みの詳細データとともに当該申し込みを行った顧客の顧客識別子と当該申し込みの申し込み識別子との少なくともいずれかのデータを取得し、取得したデータに対応付けて当該詳細データを第3データとして前記データベースに登録するデータ登録部を備えることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載のデータ処理システム。
  6. 第1データと第2データとに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースと、
    第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得する第1データ取得部と、
    第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得する第2データ取得部と、
    前記第1データ取得部により取得された第1データを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データを前記データベースから取得するとともに、前記第2データ取得部により取得された第2データを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得部と、
    前記第3データ取得部により取得された前記第1キーに対応する第3データと前記第2キーに対応する第3データとが一致するかどうかを処理装置により判定し、両方の第3データが一致すると判定した場合のみ、当該第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行部とを備えることを特徴とするデータ処理システム。
  7. 前記処理実行部は、前記所定の処理として、前記第3データ取得部により取得された第3データを出力装置により出力することを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載のデータ処理システム。
  8. 第1データと第2データとの少なくともいずれかに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースと、
    第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得するリーダ装置であって、第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得するリーダ装置と通信を行って第1データと第2データとを取得するデータ通信部と、
    前記データ通信部により取得された第1データと第2データとのいずれか一方のデータを処理装置により選択するデータ選択部と、
    前記データ選択部により選択されたデータを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データがあれば、当該第3データを前記データベースから取得し、当該第3データがなければ、前記データ選択部により取得された第1データと前記データ選択部により取得された第2データとのうち前記データ選択部により選択されなかったデータを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得部と、
    前記第3データ取得部により取得された第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行部とを備えることを特徴とするデータ処理システム。
  9. 第1データと第2データとに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースと、
    第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得するリーダ装置であって、第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得するリーダ装置と通信を行って第1データと第2データとを取得するデータ通信部と、
    前記データ通信部により取得された第1データを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データを前記データベースから取得するとともに、前記データ通信部により取得された第2データを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得部と、
    前記第3データ取得部により取得された前記第1キーに対応する第3データと前記第2キーに対応する第3データとが一致するかどうかを処理装置により判定し、両方の第3データが一致すると判定した場合のみ、当該第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行部とを備えることを特徴とするデータ処理システム。
  10. 第1データと第2データとの少なくともいずれかに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースを備えたコンピュータにより実行されるデータ処理プログラムであって、
    第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得するリーダ装置であって、第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得するリーダ装置と通信を行って第1データと第2データとを取得するデータ通信手順と、
    前記データ通信手順により取得された第1データと第2データとのいずれか一方のデータを処理装置により選択するデータ選択手順と、
    前記データ選択手順により選択されたデータを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データがあれば、当該第3データを前記データベースから取得し、当該第3データがなければ、前記データ選択手順により取得された第1データと前記データ選択手順により取得された第2データとのうち前記データ選択手順により選択されなかったデータを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得手順と、
    前記第3データ取得手順により取得された第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ処理プログラム。
  11. 第1データと第2データとに対応付けて複数の第3データの各々を記憶するデータベースを備えたコンピュータにより実行されるデータ処理プログラムであって、
    第1データが記録されたIC(集積回路)カードと無線通信を行って第1データを取得するリーダ装置であって、第2データが符号化されたバーコードを読み取って第2データを取得するリーダ装置と通信を行って第1データと第2データとを取得するデータ通信手順と、
    前記データ通信手順により取得された第1データを第1キーとして前記データベースを検索し、前記第1キーに対応する第3データを前記データベースから取得するとともに、前記データ通信手順により取得された第2データを第2キーとして前記データベースを検索し、前記第2キーに対応する第3データを前記データベースから取得する第3データ取得手順と、
    前記第3データ取得手順により取得された前記第1キーに対応する第3データと前記第2キーに対応する第3データとが一致するかどうかを処理装置により判定し、両方の第3データが一致すると判定した場合のみ、当該第3データを用いて所定の処理を処理装置により実行する処理実行手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ処理プログラム。
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