JP2011113220A - 軌道走行車両の部品劣化予測システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、過去に交換された部品の情報を蓄積する部品交換情報記憶部31と、一定期間交換されていない部品の情報を記憶する正常部品情報記憶部32と、運行情報記憶部22と、環境情報記憶部23と、路線情報記憶部24と、運行情報と路線情報と環境情報との間の相関関係を示す相関関係情報を計算する相関関係計算部2と、部品の劣化を判定するための評価尺度の閾値を決定する閾値計算部3と、正常部品情報記憶部32の各部品の劣化状態を判定する部品劣化予測部4と、劣化と判定された部品を表示する劣化部品表示部5とを備えている。
【選択図】 図1
Description
以下、本発明の第1実施形態に係る軌道走行車両の部品劣化予測システムを、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る軌道走行車両の部品劣化予測システムの構成を示した図である。
例えば、相関関係計算部2は、車両関連情報記憶部21に記憶された各情報21A,21B,21C,21Dごとに平均及び分散を計算するように構成されている。更に、相関関係計算部2は、車両関連情報記憶部21に記憶された各情報21A,21B,21C,21Dの間の相関関係を表す相関係数行列及び相関係数逆行列を計算するように構成されている。
更に、閾値計算部3は、正規化された部品交換情報記憶部31の部品に対応する情報と相関係数逆行列とを利用して、全ての項目間の相関性を考慮した基準の中の中心からの距離である第1のマハラノビス距離を計算するようになっている。また、閾値計算部3は、正規化された正常部品情報記憶部32の部品に対応する情報と相関係数逆行列とを利用して、全ての項目間の相関性を考慮した基準の中の中心からの距離である第2のマハラノビス距離を計算するようになっている。
例えば、図3に示すように、閾値計算部3は、第1のマハラノビス距離及び第2のマハラノビス距離の度数分布を分析する。図3を参照すると、部品交換情報記憶部31から算出された第1のマハラノビス距離が3より大きい値に偏って分布し、正常部品情報記憶部32から算出された第2のマハラノビス距離は3以下に偏って分布している。このような場合、閾値計算部3は、部品の劣化を判定するための閾値を「3」に決定する。
以下、本発明の第2実施形態に係る部品劣化予測システム1を、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る軌道走行車両の部品劣化予測システムの構成を示した図である。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の部分については、同一の符号を付して重複する説明は省略する。
以下、本発明の第3実施形態に係る部品劣化予測システム1を、図面を参照しながら説明する。図7は、本発明の第3実施形態に係る軌道走行車両の部品劣化予測システムの構成を示した図である。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の部分については、同一の符号を付して重複する説明は省略する。
ここで、特異値がない場合(S14のY)、そのままステップS4に進む。一方、特異値がある場合(S14のN)、ステップS15において、閾値計算部3は、計算の対象のデータベースを部品交換情報記憶部31から不具合部品交換情報記憶部33に置き換える。
さらに、ステップ5において、閾値計算部3は、部品交換情報記憶部31の部品についての第1のマハラノビス距離と正常部品情報記憶部32の部品についての第2のマハラノビス距離との分布を分析して、部品の劣化を判定するためのマハラノビス距離の閾値を決定する。
さらに、ステップ5において、閾値計算部3は、不具合部品交換情報記憶部33の部品についての第3のマハラノビス距離と正常部品情報記憶部32の部品についての第2のマハラノビス距離との分布を分析して、部品の劣化を判定するためのマハラノビス距離の閾値を決定する。
以下、本発明の第4実施形態に係る部品劣化予測システム1を説明する。
この第4実施形態においては、部品交換情報記憶部31と正常部品情報記憶部32とに記憶されている各部品は、その部品の周辺部品と関連付けて記憶されている。そして、部品劣化予測部4は、ある部品が部品劣化予測部4によって劣化と判定された場合、その部品の周辺の部品も劣化と判定するように構成されている。
以下、本発明の第5実施形態に係る部品劣化予測システム1を説明する。
この第5実施形態においては、劣化部品表示部5は、部品劣化予測部4によって劣化と判定された部品をアラーム信号として出力するように構成されている。
2 相関関係計算部
21 車両関連情報記憶部
21A 気温の情報
21B 走行時間の情報
21C 速度の情報
21D 駅数の情報
22 運行情報記憶部
22A 走行時間の情報
22B 走行距離の情報
22C 速度の情報
23 環境情報記憶部
23A 気温の情報
23B 湿度の情報
23C 気中塩分濃度の情報
24 路線情報記憶部
24A 駅数の情報
24B 路線形状の情報
3 閾値計算部
31 部品交換情報記憶部
32 正常部品情報記憶部
33 不具合部品情報記憶部
4 部品劣化予測部
5 劣化部品表示部
Claims (8)
- 過去に劣化によって交換された軌道走行車両の部品の情報を蓄積する部品交換情報記憶部と、
前記軌道走行車両において一定期間交換されていない部品の情報を記憶する正常部品情報記憶部と、
前記軌道走行車両の運行情報を記憶する運行情報記憶部と、
前記軌道走行車両の走行路線の路線情報を記憶する路線情報記憶部と、
前記軌道走行車両の走行路線の環境情報を記憶する環境情報記憶部と、
前記運行情報と前記路線情報と前記環境情報との間の相関関係を示す相関関係情報を計算する相関関係計算部と、
前記部品交換情報記憶部と前記正常部品情報記憶部とに記憶されている各部品について前記相関関係情報に基づいた評価尺度を計算して、前記部品交換情報記憶部の各部品の前記評価尺度と前記正常部品情報記憶部の各部品の前記評価尺度との分布を分析することにより、部品の劣化を判定するための前記評価尺度の閾値を決定する閾値計算部と、
前記正常部品情報記憶部の各部品の前記評価尺度と前記閾値計算部により決定された前記評価尺度の前記閾値とを比較することにより前記正常部品情報記憶部の各部品の劣化状態を判定する部品劣化予測部と、
該部品劣化予測部によって劣化と判定された部品を表示する劣化部品表示部と
を備えていることを特徴とする軌道走行車両の部品劣化予測システム。 - 前記運行情報は、前記軌道走行車両の速度の情報と、前記軌道走行車両の走行時間の情報と、前記軌道走行車両の走行距離の情報とを含んでおり、
前記路線情報は、前記軌道走行車両の走行区間上にある駅数の情報と、前記軌道走行車両の前記走行区間の路線形状に関する情報とを含んでおり、
前記環境情報は、前記軌道走行車両が走行している間の気温の情報と、前記軌道走行車両が走行している間の湿度の情報と、前記軌道走行車両が走行している間の気中塩分濃度の情報とを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の軌道走行車両の部品劣化予測システム。 - 前記部品劣化予測部により劣化と判定された部品の情報は、前記部品交換情報記憶部にフィードバックされて前記部品交換情報記憶部に蓄積され、前記部品劣化予測部により正常と判定された部品の情報は、前記正常部品情報記憶部にフィードバックされて前記正常部品情報記憶部に蓄積されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軌道走行車両の部品劣化予測システム。
- 前記相関関係計算部は、マハラノビス・タグチシステムを用いて前記相関関係情報を計算するように構成されており、前記相関関係情報は、前記運行情報と前記路線情報と前記環境情報との間の相関関係に基づいて算出されるものであり、前記評価尺度は、前記相関関係情報に基づいて算出されるマハラノビス距離であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の軌道走行車両の部品劣化予測システム。
- 前記劣化部品表示部は、前記部品劣化予測部によって劣化と判定された部品をアラーム信号として出力するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の軌道走行車両の部品劣化予測システム。
- 前記部品劣化予測部は、前記部品劣化予測部によって劣化と判定された部品の周辺の部品も劣化と判定するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の軌道走行車両の部品劣化予測システム。
- 過去に劣化以外の不具合原因により交換された部品の情報を記憶する不具合部品交換情報記憶部を更に備え、
前記運行情報と前記路線情報と前記環境情報とのいずれかに特異値が検出された場合に、前記閾値計算部は、前記不具合部品交換情報記憶部と前記正常部品情報記憶部との各部品について前記相関関係情報に基づいた評価尺度を計算するように構成され、
前記閾値計算部は、前記不具合部品交換情報記憶部の各部品の前記評価尺度と前記正常部品情報記憶部の各部品の前記評価尺度との分布を比較することにより、部品に不具合原因が生じたかを判定するための前記評価尺度の閾値を決定するようになっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の軌道走行車両の部品劣化予測システム。 - 前記部品劣化予測部により不具合原因が生じたと判定された部品の情報は、前記不具合部品交換情報記憶部にフィードバックされて前記不具合部品交換情報記憶部に蓄積されるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の軌道走行車両の部品劣化予測システム。
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