JP2011112802A - ツイストボール型電子ペーパーの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な画像表示を行うことができ、配線の取り出しが容易なツイストボール型電子ペーパーの製造方法を提供する。
【解決手段】透明性を有するフィルムからなる第1基材11の一方の表面に、透明電極12を形成する透明電極側基材1を準備する工程と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材21の一方の表面に、対向電極22をパターン状に形成する対向電極側基材2を準備する工程と、ツイストボール3aおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層3bからなるツイストボール層3を形成する工程と、透明電極側基材1および対向電極側基材2の間にツイストボール層3が挟持されるように、透明電極側基材1および対向電極側基材2を配置し、かつ、対向電極側基材2を対向電極22がツイストボール層3とは反対側となるように配置して、第1基材11および第2基材21によりツイストボール層3を密封する工程とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、良好な画像表示を行うことが可能であり、容易に再利用可能なツイストボールを表示媒体とするツイストボール型電子ペーパーの製造方法に関するものである。
近年、電子ペーパーと呼ばれる情報媒体が注目を浴びつつある。この情報媒体は低消費電力性、曲げ可能なフレキシブル性、薄く軽いなどの優れた特性を有し、しかも書き換え可能という際立った特長を有し、実用化段階に入りつつある。具体的には電車の車内広告や、時計や電子ブックなどの表示部に製品化され始めている。
この情報媒体の構成にはいくつか種類があり、その中に、例えば2色相球状粒子(ツイストボール)を用いた構成がある(例えば、特許文献1および特許文献2)。
上述したツイストボールを用いた電子ペーパーのなかでも、ポスター、電車の車内広告等の限定された画像、パターンを表示する用途(以下、セグメント用途と称する場合がある。)に用いられる電子ペーパーとしては、従来から次のような構成が提案されている。図7はこのような電子ペーパーの一例を示す概略断面図である。図7に示すように、電子ペーパー100は、第1基材101aおよび第1基材101a上に形成された共通電極101bを有する共通電極側基材101と、共通電極側基材101の共通電極101b側とは反対側の第1基材101a上に配置され、ツイストボール103および低極性溶媒を含むツイストボール層102と、上記ツイストボール層102上に配置され、第2基材111aおよび第2基材上にパターン状に形成された表示電極111bとを有する表示電極側基材111を有するものである。また、表示電極側基材111は表示電極111bがツイストボール層102側と対向するように配置され、電子ペーパーの端部はシール剤105によって封止されている。
図7に示すような電子ペーパー100においては、表示電極111bから配線300を取り出す際に、表示電極111bの形成位置に合わせて第2基材111aに貫通孔を設けて配線300の取り出しを行う必要があり、表示電極111bのパターンが精細になるにつれて、表示電極111bと第2基材111aの貫通孔との位置合わせを行うのが困難であるといった問題があった。また、低極性溶媒を液漏れなく封入するため貫通孔を完全に塞ぐ工程が必要であり、工程が煩雑となっている。さらに、表示電極111bおよびツイストボール層102が直接接触することから、表示電極材料がツイストボール層102の低極性溶媒中に溶出することにより、電子ペーパーの画像表示が劣化する可能性があるといった問題があった。
そこで、図8および図9に示される構成の電子ペーパーが提案されている。
図8に示す電子ペーパー100においては、固定基板200上に表示電極111bを形成し、これを第2基材111a上にシール剤105や粘着剤106等を介して配置する構成としている。また、図9に示した電子ペーパー100においては、低極性溶媒とツイストボール103から成るツイストボール層102を第1フィルム基材101aと第2フィルム基材111aで密閉し、固定基板200上に形成された表示電極111bが粘着剤106を介して配置される構成としている。なお、図8および図9において説明しない符号については図7と同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
上記構成によって、低極性溶媒とツイストボール103から成るツイストボール層102は第1基材101aと第2基材111aとによって完全に封止されているため、図7に示したような表示電極111bと配線300との接続に用いる貫通孔を完全に塞ぐ工程を必要としない。また、上記構成によって、ツイストボール層102および表示電極111bが直接接触することがなくなるため、ツイストボール層102の低極性溶媒中に表示電極材料が溶出するのを防止することが可能となる。
しかしながら、図8および図9に示した電子ペーパーにおいては、図7に示した電子ペーパー100と同様に、表示電極111bから配線300を取り出す際に、表示電極111bの形成位置に合わせて固定基板200に貫通孔を設けて配線300の取り出しを行う必要があり、表示電極111bのパターンが精細になるにつれて、表示電極111bと固体基板200の貫通孔との位置合わせを行うのが困難であるといった問題があった。さらに第2基材111aが可撓性を有するフィルム基材である場合に、固定基板200上に形成した表示電極111bと第2基材111aが粘着剤106を介して配置された際、表示電極111bの凹凸による固定基板200と第2基材111aとの貼り合わせの歩留まりの低下や電子ペーパーの画像表示が劣化する可能性があるといった問題があった。
また、上述した電子ペーパーは製造コストが高いため、再利用が望まれている。
一方、図示しないが、パッシブ駆動型の電子ペーパーにおいても、固定基板上にストライプ状に形成された対向電極と、第1基材および第1基材上に形成された透明電極を有する透明電極側基材、上記透明電極側基材の透明電極側とは反対側の第1基材上に配置され、ツイストボールおよび低極性溶媒を含むツイストボール層、および上記ツイストボール層上に配置された第2基材とを有する表示部材とを有し、対向電極と第2基材とが粘着剤等を介して配置される構成が提案されているが、この構成においても、対向電極の凹凸による固定基板および第2基材との貼り合わせの歩留まりの低下や、電子ペーパーの画像表示が劣化する可能性があるといった問題があった。
特開2006−47614号公報 特開2007−206365号公報
本発明は、良好な画像表示を行うことができ、配線の取り出しが容易なツイストボール型電子ペーパーを製造するツイストボール型電子ペーパーの製造方法を提供することを主目的とする。また、本発明は、再利用可能なツイストボール型電子ペーパーを製造するツイストボール型電子ペーパーの製造方法を提供することを主目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、透明性を有するフィルムからなる第1基材の一方の表面に、透明電極を形成することにより、透明電極側基材を準備する透明電極側基材準備工程と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材の一方の表面に、対向電極をパターニング可能な形成方法を用いてパターン状に形成することにより、対向電極側基材を準備する対向電極側基材準備工程と、ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を形成するツイストボール層形成工程と、上記透明電極側基材および上記対向電極側基材の間に上記ツイストボール層が挟持されるように、上記透明電極側基材および上記対向電極側基材を配置し、かつ、上記対向電極側基材を、上記対向電極が上記ツイストボール層とは反対側となるように配置して、上記第1基材および第2基材により上記ツイストボール層を密封するツイストボール層密封工程とを有することを特徴とするツイストボール型電子ペーパーの製造方法を提供する。
本発明によれば、上記対向電極が上記ツイストボール層と直接接触しない構成とすることができるため、対向電極の材料が低極性溶媒に溶出することによる画像表示の劣化を防止することができ、表示品質に優れたツイストボール型電子ペーパーを製造することができる。また、対向電極の凹凸による貼り合せ時の歩留まりの低下や製造される電子ペーパーの画像表示の劣化を防止することができる。
さらに、本発明により製造されるツイストボール型電子ペーパーがセグメント用途に用いられる電子ペーパー(以下、セグメント用電子ペーパーと称する場合がある。)である場合、上記ツイストボール層密封工程では、上記対向電極側基材を、上記対向電極が上記ツイストボール層とは反対側となるように配置するため、上記対向電極からの配線の取り出しを容易に行うことができるセグメント用電子ペーパーを製造することが可能となる。
また、本発明においては、上記ツイストボール層密封工程では、上記第1基材および上記第2基材にラミネート加工可能な材料からなるものを用いて、上記第1基材および上記第2基材をラミネート加工することによって上記ツイストボール層を密封することが好ましい。上記第1基材および第2基材をラミネート加工することによって上記ツイストボール層が密封されていることにより、例えばシール剤等を用いてツイストボール層の密封を行う場合に比べて、本発明の製造方法により製造されるツイストボール型電子ペーパーの表示領域を広範囲なものとすることが可能となる。また、シール剤をツイストボール層の外周に配置しないツイストボール層の密封方法であるため、複数の表示パネルを並べてタイリングする場合に、パネル間の繋ぎ目による表示への影響を軽減することが可能である。ラミネート加工によるフィルム両基材の熱融着部分はフィルムの可塑性を利用して表示面の側面あるいは裏面に配置することが可能だからである。
また本発明は、透明性を有するフィルムからなる第1基材の一方の表面に、透明電極を形成することにより、透明電極側基材を準備する透明電極側基材準備工程と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材の一方の表面に、対向電極をパターニング可能な形成方法を用いてパターン状に形成し、対向電極側基材を準備する対向電極側基材準備工程と、ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を形成するツイストボール層形成工程と、絶縁性を有するフィルム状の保持基材および上記第1基材により上記ツイストボール層を密封し、ツイストボール部材を形成するツイストボール部材形成工程と、上記対向電極側基材を、上記ツイストボール部材の保持基材の外側に、上記対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置する対向電極側基材配置工程とを有することを特徴とするツイストボール型電子ペーパーの製造方法を提供する。
本発明によれば、上記透明電極側基材、ツイストボール層、および保持基材を有するツイストボール部材と、対向電極側基材とが別体であるツイストボール型電子ペーパーを製造することができる。これにより、ツイストボール型電子ペーパーによって表示される画像表示を変更する場合は、上記対向電極側基材のみを、上記画像表示の変更に合わせて対向電極の図柄を変更して作製し、上記ツイストボール部材については繰り返して用いることが可能であるため、ツイストボール型電子ペーパーの再利用を容易に行うことが可能となる。
また、上記対向電極が上記ツイストボール層と直接接触しない構成とすることができるため、対向電極の材料が低極性溶媒に溶出することによる画像表示の劣化を防止することができ、表示品質に優れたツイストボール型電子ペーパーを製造することができる。また、対向電極の凹凸による貼り合せ時の歩留まりの低下や製造される電子ペーパーの画像表示の劣化を防止することができる。
さらに、本発明により製造されるツイストボール型電子ペーパーがセグメント用電子ペーパーである場合、上記対向電極側基材配置工程を有することにより、上記対向電極からの配線の取り出しを容易に行うことができるセグメント用電子ペーパーを製造することが可能となる。
本発明においては、上記対向電極側基材配置工程では、上記対向電極側基材を、再剥離可能な接着剤を介して上記保持基材の上記ツイストボール部材とは反対側の表面上に配置することが好ましい。再剥離可能な接着剤を用いることにより、容易に上記対向電極側基材を取り換えることが可能となるからである。
また、本発明においては、上記ツイストボール部材形成工程では、上記第1基材および上記保持基材としてラミネート加工可能な材料からなるものを用いて、上記第1基材および上記保持基材をラミネート加工することによって上記ツイストボール層を密封することが好ましい。上記第1基材および上記保持基材をラミネート加工することによって上記ツイストボール層が密封されていることにより、例えばシール剤等を用いて上記ツイストボール層の密封を行う場合に比べて、本発明の製造方法により製造されるツイストボール型電子ペーパーの表示領域を広範囲なものとすることが可能となる。また、シール剤をツイストボール層の外周に配置しないツイストボール層の密封方法であるため、複数の表示パネルを並べてタイリングする場合に、パネル間の繋ぎ目による表示への影響を軽減することが可能である。ラミネート加工によるフィルム両基材の熱融着部分はフィルムの可塑性を利用して表示面の側面あるいは裏面に配置することが可能だからである。
本発明は、透明性を有するフィルムからなる第1基材の一方の表面に、透明電極を形成することにより、透明電極側基材を準備する透明電極側基材準備工程と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材の一方の表面に、対向電極をパターニング可能な形成方法を用いてパターン状に形成し、対向電極側基材を準備する対向電極側基材準備工程と、ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を形成するツイストボール層形成工程と、絶縁性を有し、かつ透明性を有するフィルム状の第1保持基材および絶縁性を有するフィルム状の第2保持基材により上記ツイストボール層を密封し、ツイストボール部材を形成するツイストボール部材形成工程と、上記透明電極側基材を上記ツイストボール部材の第1保持基材の外側に配置する透明電極側基材配置工程と、上記対向電極側基材を、上記ツイストボール部材の第2保持基材の外側に、上記対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置する対向電極側基材配置工程と、を有することを特徴とするツイストボール型電子ペーパーの製造方法を提供する。
本発明によれば、上記第1保持基材、ツイストボール層、および第2保持基材を有するツイストボール部材と、対向電極側基材とが別体であるツイストボール型電子ペーパーを製造することができる。これにより、ツイストボール型電子ペーパーによって表示される画像表示を変更する場合は、上記対向電極側基材のみを、上記画像表示の変更に合わせて対向電極の図柄を変更して作製し、上記ツイストボール部材については繰り返して用いることが可能であるため、ツイストボール型電子ペーパーの再利用を容易に行うことが可能となる。
また、上記対向電極が上記ツイストボール層と直接接触しない構成とすることができるため、対向電極の材料が低極性溶媒に溶出することによる画像表示の劣化を防止することができ、表示品質に優れたツイストボール型電子ペーパーを製造することができる。また、対向電極の凹凸による貼り合せ時の歩留まりの低下や製造される電子ペーパーの画像表示の劣化を防止することができる。
さらに、本発明により製造されるツイストボール型電子ペーパーがセグメント用電子ペーパーである場合、上記対向電極側基材配置工程を有することにより、上記対向電極からの配線の取り出しを容易に行うことができるセグメント用電子ペーパーを製造することが可能となる。
また、本発明によれば、上記透明電極側基材、ツイストボール部材、および対向電極側基材をそれぞれ別途形成した後、個々の部材について貼り合わせを行うことで、容易にツイストボール型電子ペーパーを製造することが可能となる。
上記ツイストボール部材形成工程では、上記第1保持基材および上記第2保持基材としてラミネート加工可能な材料からなるものを用いて、上記第1保持基材および上記第2保持基材をラミネート加工することによって上記ツイストボール層を密封することが好ましい。上記第1保持基材および上記第2保持基材をラミネート加工することによって上記ツイストボール層が密封されていることにより、例えばシール剤等を用いて上記ツイストボール層の密封を行う場合に比べて、本発明の製造方法により製造されるツイストボール型電子ペーパーの表示領域を広範囲なものとすることが可能となる。また、シール剤をツイストボール層の外周に配置しないツイストボール層の密封方法であるため、複数の表示パネルを並べてタイリングする場合に、パネル間の繋ぎ目による表示への影響を軽減することが可能である。ラミネート加工によるフィルム両基材の熱融着部分はフィルムの可塑性を利用して表示面の側面あるいは裏面に配置することが可能だからである。
本発明においては、上記対向電極側基材準備工程では、カッティングマシーンを用いて上記対向電極を形成することが好ましい。カッティングマシーンを用いることにより、所望する画像表示に合わせて、所定の形状に金属箔等を切り取り、これを第2基材上に貼りつけることにより対向電極を形成することが可能となるので、容易に対向電極側基材を準備することができる。また、印刷法、蒸着法等に比べて、上記対向電極を形成する際に、印刷原版、金属マスク等を必要としないため、少量多品種の情報媒体として用いられる電子ペーパーにおける対向電極を低コストで形成することが可能となる。
また、本発明においては、上記対向電極側基材準備工程では、上記対向電極をパターン状に塗布するパターン塗布方法によって形成することが好ましい。上記対向電極をパターン状に塗布するパターン塗布方法によって形成することにより、高精細なパターンを有する対向電極であっても容易に形成することが可能となる。
また、上記発明において、上記パターン塗布方法がインクジェット法であることが好ましい。インクジェット法を用いることにより、高精細なパターンを有する対向電極を効率良く形成することが可能となる。また、印刷法、蒸着法等に比べて、上記対向電極を形成する際に、印刷原版、金属マスク等を必要としないため、少量多品種の情報媒体として用いられる電子ペーパーにおける対向電極を低コストで形成することが可能となる。
また、本発明は、透明性を有するフィルムからなる第1基材および上記第1基材の一方の表面に形成された透明電極を有する透明電極側基材、絶縁性を有するフィルム状の保持基材、および、ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を有し、上記第1基材および上記保持基材により上記ツイストボール層が密封されてなるツイストボール部材と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材、および上記第2基材の一方の表面に形成された対向電極を有する交換前対向電極側基材と、を有し、上記交換前対向電極側基材は、上記ツイストボール部材の上記保持基材の外側に、上記対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置されている交換前ツイストボール型電子ペーパーを準備し、上記交換前対向電極側基材を上記ツイストボール部材から取り外した後、上記交換前対向電極側基材が取り外された上記ツイストボール部材の上記保持基材の外側に、別の新対向電極側基材を、上記新対向電極側基材の対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置して取り付けることを特徴とする再生ツイストボール型電子ペーパーの製造方法を提供する。
本発明によれば、上記交換前ツイストボール型電子ペーパーの交換前対向電極側基材を、上記ツイストボール部材から取り外し、上記交換前対向電極側基材が取り外された上記ツイストボール部材の保持基材の外側に、別の新対向電極側基材を、上記新対向電極側基材の対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置して取り付けるのみで、交換前ツイストボール型電子ペーパーと同等の表示品質で、かつ、異なる画像表示を行うことができる再生ツイストボール型電子ペーパーを形成することが可能となる。これにより、上記ツイストボール部材を繰り返して用いることができるため、低コストで再生ツイストボール型電子ペーパーを製造することが可能となる。
本発明においては、上記対向電極が上記ツイストボール層と直接接触しない構成とすることができるため、対向電極の材料が低極性溶媒に溶出することによる画像表示の劣化を防止することができ、表示品質に優れたツイストボール型電子ペーパーを製造することができる。また、対向電極の凹凸による貼り合せ時の歩留まりの低下や製造される電子ペーパーの画像表示の劣化を防止することができる。
また、本発明により製造されるツイストボール型電子ペーパーがセグメント用電子ペーパーである場合、上記対向電極側基材配置工程を有することにより、上記対向電極からの配線の取り出しを容易に行うことができるセグメント用電子ペーパーを製造することが可能となる。さらに、本発明においては、上記ツイストボール部材と上記対向電極側基材とを別体で形成することが可能であることから、ツイストボール型電子ペーパーの画像表示を変更する場合においては、図柄の変更に合わせて対向電極側基材のみを形成し、上記ツイストボール部材については繰り返し用いることが可能であり、容易に再利用を行うことができるツイストボール型電子ペーパーを製造することができる。
本発明のツイストボール型電子ペーパーの製造方法の一例を示す工程図である。 ツイストボール型電子ペーパーの一例を示す概略断面図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーの製造方法の他の一例を示す工程図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーの製造方法により製造されるツイストボール型電子ペーパーの一例を示す概略断面図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーの製造方法の他の一例を示す工程図である。 本発明の再生ツイストボール型電子ペーパーの製造方法の一例を示す工程図である。 ツイストボール型電子ペーパーの一例を示す概略断面図である。 ツイストボール型電子ペーパーの他の一例を示す概略断面図である。 ツイストボール型電子ペーパーの他の一例を示す概略断面図である。
以下、本発明のツイストボール型電子ペーパーの製造方法、および再生ツイストボール型電子ペーパーの製造方法について説明する。
A.ツイストボール型電子ペーパーの製造方法
まず、本発明のツイストボール型電子ペーパー(以下、単に電子ペーパーと称する場合がある。)の製造方法について説明する。
詳しくは後述するが、本発明の電子ペーパーの製造方法は、製造される電子ペーパーの構成を上記対向電極が上記ツイストボール層と直接接触しない構成とすることが可能である。上記電子ペーパーの構成は、従来からセグメント用電子ペーパーやパッシブ駆動型の電子ペーパーにおいて問題とされている対向電極の凹凸による貼り合せ時の歩留まりの低下や製造される電子ペーパーの画像表示の劣化、対向電極およびツイストボール層が直接接触することによる画像表示の劣化、さらにはセグメント用電子ペーパーにおいて問題とされている対向電極からの配線の取り出しの煩雑さ等の問題を解消することが可能である。したがって、本発明の電子ペーパーの製造方法は、特にセグメント用電子ペーパーやパッシブ駆動型の電子ペーパーを製造する際に好適に用いることができる。また、さらには対向電極を形成する際に、印刷原版や金属マスク等を必要としないカッティングマシーン、インクジェット等の対向電極形成法を用いることにより、少量多品種の情報媒体として用いられる電子ペーパーにおける対向電極を低コストで形成することが可能である。また、詳しくは「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」および「第3態様の電子ペーパーの製造方法」の項で説明するが、本発明においては、ツイストボール層、および保持基材を有する上記ツイストボール部材と、対向電極側基材とを別体で形成し、上記対向電極側基材を再剥離可能な接着剤を介して上記保持基材上に配置することで、容易に上記対向電極側基材を取り換えることが可能となり、再利用を行うことができるツイストボール型電子ペーパーを製造することができる。
また、詳しくは後述するが、本発明により製造される電子ペーパーがセグメント用電子ペーパーである場合は、透明電極側基材および透明電極は共通電極側基材および共通電極として用いられ、対向電極側基材および対向電極は表示電極側基材および表示電極として用いられるものとする。また、本発明により製造される電子ペーパーがパッシブ駆動型の電子ペーパーである場合は、透明電極および対向電極はいずれか一方を走査(行)電極、他方を信号(列)電極として用いるものとする。
本発明の電子ペーパーの製造方法は、製造される電子ペーパーにおける対向電極側基材の配置の位置により3つの態様に大別される。以下、各態様の電子ペーパーの製造方法についてそれぞれ説明する。
1.第1態様の電子ペーパーの製造方法
本態様の電子ペーパーの製造方法は、透明性を有するフィルムからなる第1基材の一方の表面に、透明電極を形成することにより、透明電極側基材を準備する透明電極側基材準備工程と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材の一方の表面に、対向電極をパターニング可能な形成方法を用いてパターン状に形成することにより、対向電極側基材を準備する対向電極側基材準備工程と、ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を形成するツイストボール層形成工程と、上記透明電極側基材および上記対向電極側基材の間に上記ツイストボール層が挟持されるように、上記透明電極側基材および上記対向電極側基材を配置し、かつ、上記対向電極側基材を、上記対向電極が上記ツイストボール層とは反対側となるように配置して、上記第1基材および第2基材により上記ツイストボール層を密封するツイストボール層密封工程とを有することを特徴とする製造方法である。
本態様の電子ペーパーの製造方法について図を用いて説明する。図1は本態様の電子ペーパーの製造方法の一例を示す工程図である。
図1に示すように、本態様の電子ペーパーの製造方法は、透明性を有するフィルムからなる第1基材11の一方の表面に、透明電極12を形成することにより、透明電極側基材1を準備する透明電極側基材準備工程(図1(a))と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材21の一方の表面に、対向電極22をパターニング可能な方法を用いてパターン状に形成することにより、対向電極側基材2を準備する対向電極側基材準備工程(図1(b))と、ツイストボール3aおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層3bからなるツイストボール層3を形成するツイストボール層形成工程(図1(c))と、透明電極側基材1および対向電極側基材2の間にツイストボール層3が挟持されるように、透明電極側基材1および対向電極側基材2を配置し、かつ、対向電極側基材2を、対向電極22がツイストボール層3とは反対側となるように配置して(図1(d))、第1基材11および第2基材21により上記ツイストボール層3を密封するツイストボール層密封工程(図1(e))とを有することにより、電子ペーパーを製造する製造方法である。
また、図1においては、ツイストボール層密封工程(図1(e))において第1基材11および第2基材21をラミネート加工することにより、上記ツイストボール層3を密封する例について示している。なお、図示はしないが、上記ツイストボール層密封工程においては、第1基材および第2基材の間にシール剤を配置させることにより、上記ツイストボール層を密封してもよい。
ここで、ツイストボールを用いた電子ペーパーを用いて画像表示を行う方法について、一例を挙げて説明する。図2は電子ペーパーの一例を示す概略断面図である。図2において、ツイストボール3aは、黒色相部分に正電荷が帯電し、白色相部分に負電荷が帯電することによって永久双極子が形成されているものとする。また、上記第1基材11は絶縁性を有するものとする。図2に示すように、透明電極12および対向電極22間に所定の電界Eを印加させることにより、透明電極12および対向電極22で挟まれたツイストボール3aが電界下に置かれることになる。上述したように、ツイストボール3aは黒色相が正電荷に帯電し、白色相が負電荷に帯電しているものであることから、上記印加状態においては、個々のツイストボール3a(図2(a))は、ツイストボール3aの黒色相が第2基材21側を向き、ツイストボール3aの白色相が第1基材11側を向くようになる(図2(b))。
また、図示しないが、透明電極12と対向電極22間に上述した電界と逆方向の電界を印加すると、ツイストボールの黒色相は第1基材側を向き、ツイストボールの白色相は第2基材側を向くようになる。
このようにツイストボールを用いた電子ペーパーにおいては、ツイストボールの向きを制御することによって画像表示を行うことが可能となる。
なお、図2においては、第1基材11および第2基材21をラミネート加工することにより、ツイストボール層3が密封されていることを簡略化して示している。また、図2において説明しない符号については図1と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
上述したように、ツイストボールは電荷を有するものであるため、例えば図7に示すように、電子ペーパーをツイストボール層102と表示電極111bとが直接接触している構成とした場合、ツイストボール層102の低極性溶媒中に溶出した導電性を有する表示電極材料がツイストボール103に影響を与えることが考えられ、電子ペーパーの表示品質が低下する可能性があるといった問題があった。また、表示電極111bから配線300を取り出す際に、表示電極111bの形成位置に合わせて第2基材111aに貫通孔を設けて配線300の取り出しを行う必要があり、表示電極111bのパターンが精細になるにつれて、表示電極111bと第2基材111aの貫通孔との位置合わせを行うのが困難であるといった問題があった。さらに、低極性溶媒を液漏れなく封入するため貫通孔を完全に塞ぐ工程が必要であり、工程が煩雑となっている。
なお、図7においてはセグメント用電子ペーパーの一例について示しているが、図示はしないが、パッシブ駆動型の電子ペーパーにおいても、対向電極とツイストボール層とが直接接触している構成とした場合は、電子ペーパーの表示品質が劣化する可能性があるといった問題があった。
本態様によれば、上記ツイストボール層密封工程を有することにより、上記ツイストボール層と、上記対向電極とが直接接触しない構成の電子ペーパーを製造することが可能となる。これにより、ツイストボール層の低極性溶媒中に対向電極材料が溶出することによる電子ペーパーの画像表示の劣化を抑制することができる高品質な電子ペーパーを製造することが可能となる。
また、ツイストボール層と表示電極とが直接接しない構成としては、図8および図9に示すように、固定基板200に表示電極111bを形成し、これを第2基材111a上に配置する構成も考えられたが、この場合も図7と同様に、表示電極111bから配線300を取り出すために、固定基板200と表示電極111bとの位置合わせを行い、固定基板200に貫通孔を設ける必要があったため、電子ペーパーの製造工程が煩雑になるといった問題があった。さらに第2基材111aが可塑性を有するフィルム基材である場合に、固定基板200上に形成した表示電極111bと第2基材111aが粘着剤106を介して配置された際、表示電極111bの凹凸による固定基板200と第2基材111aとの貼り合わせの歩留まりの低下や電子ペーパーの画像表示が劣化する可能性があるといった問題があった。なお、図8および図9においてはセグメント用電子ペーパーの一例を示しているが、図示はしないが、パッシブ駆動型の電子ペーパーにおいても、表示電極の凹凸による電子ペーパーの歩留まりの低下や、電子ペーパーの画像表示の劣化については問題とされている。
一方、本態様によれば、上記対向電極が上記ツイストボール層とは反対側となるように配置されるため、対向電極の凹凸による貼り合わせ時の歩留まりの低下や電子ペーパーの画像表示の劣化を防止することができる。また、本態様により製造される電子ペーパーがセグメント用電子ペーパーである場合は上記ツイストボール層密封工程では、上記対向電極側基材が、上記対向電極が上記ツイストボール層とは反対側となるように配置されるため、上記対向電極から配線を容易に取り出すことが可能なセグメント用電子ペーパーを製造することが可能となる。
以下、本態様の電子ペーパーの製造方法における各工程についてそれぞれ説明する。
(1)透明電極側基材準備工程
まず、透明電極側基材準備工程について説明する。
本工程は、透明性を有するフィルムからなる第1基材の一方の表面に、透明電極を形成することにより、透明電極側基材を準備する工程である。
なお、本態様においては、本態様により製造される電子ペーパーがセグメント用電子ペーパーである場合は、本工程により準備される透明電極側基材を共通電極側基材として用いるものとする。
以下、本工程に用いられる第1基材、および本工程により形成される透明電極、および透明電極の形成方法について、それぞれ説明する。
(a)第1基材
本工程に用いられる第1基材は、透明性を有するフィルムからなり、第1基材の一方の表面に後述する透明電極が形成されるものである。また、後述するツイストボール層密封工程において、対向電極側基材に用いられる第2基材とともに、ツイストボール層を密封するものである。
本工程に用いられる第1基材としては、透明性を有するフィルムであり、第1基材の表面上に後述する透明電極を形成することができるものであれば特に限定されるものではなく、絶縁性を有していてもよいし、絶縁性を有していなくてもよいが、絶縁性を有しているものが好ましい。上記第1基材が絶縁性を有していることにより、本態様の電子ペーパーの製造方法で製造される電子ペーパーにおいて、ツイストボール層中のツイストボールによる画像表示を好適に行うことが可能である。
また、上記第1基材の材料としては、透明性を有するプラスチック材料であれば特に限定されるものではないが、具体的には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂を挙げることができる。
また、本態様の電子ペーパーの製造方法においては、後述するツイストボール層密封工程で、第1基材および第2基材をラミネート加工することによってツイストボール層を密封することが好ましいことから、ラミネート加工可能なベースフィルム材料と後述するシーラントフィルム材料が積層された基材を第1基材として用いることがより好ましい。
上述した第1基材の中でも、ラミネート加工可能なベースフィルム材料としては、ラミネート加工時の加熱圧着による耐熱性の観点からポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂等を挙げることができる。
また、シーラントフィルム材料としては無延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等が挙げられる。また、ポリウレタン、ポリアクリル、エポキシ樹脂、シリコーン等の熱シール性を有する材料からなる塗膜等を用いることも可能である。
ここで、ラミネート加工時には、当然のことながら、上記第1基材および第2基材は、積層したベースフィルム材料とシーラントフィルム材料とのうちシーラントフィルム材料側が対向するように配置されて接着される。
また、ラミネート加工可能なベースフィルム材料とシーラントフィルム材料が積層された上記第2基材および第1基材を用いてラミネート加工する場合、上記第2基材および第1基材の材料が同一のベースフィルム材料及びシーラントフィルム材料であることがさらに好ましい。上記第2基材および第1基材の材料が同一のベースフィルム材料及びシーラントフィルム材料であることにより、ラミネート加工を行う際の第2基材および第1基材の密着性を向上させることが可能となるからである。
このような第1基材の膜厚としては、後述する透明電極を形成することができる程度の自己支持性を有するものであれば特に限定されるものではない。このような第1基材の膜厚としては、10μm〜300μmの範囲内、なかでも15μm〜100μmの範囲内、特に25μm〜50μmの範囲内であることが好ましい。上記第1基材の膜厚が上記範囲に満たない場合は、後述する透明電極を第1基材表面上に形成することが困難になるからであり、上記第1基材の膜厚が上記範囲を超える場合は、第1基材が厚いため、画像表示を行うことができず、本態様の製造方法により製造される電子ペーパーのフレキシブル性が低下する可能性があるからである。
(b)透明電極
次に、本工程に用いられる透明電極について説明する。本工程に用いられる透明電極は、上記第1基材上に形成されるものである。ここで、本態様により製造される電子ペーパーがセグメント用電子ペーパーである場合は、上記透明電極を共通電極として用いるものとする。また、本態様により製造される電子ペーパーがパッシブ駆動型の電子ペーパーである場合は、上記透明電極および後述する対向電極のいずれか一方を走査(行)電極、他方を信号(列)電極として用いるものとする。
ここで、上記透明電極の透明性としては、本態様により製造された電子ペーパーにおいて画像表示を観察することが可能であれば特に限定されるものではないが、表示品質を低下させないことからJIS K7361-1:1997に準拠した測定で全光線透過率が80%以上の透明性があることが好ましい。
本工程に用いられる透明電極としては、上記第1基材上に形成されているものであれば特に限定されるものではなく、例えば上記第1基材上に透明電極が直接形成されていてもよいし、また例えば上記透明電極を透明性を有するフィルム上に形成し、上記透明電極が形成された透明性を有するフィルムを上記第1基材上に配置することによって形成されていてもよい。
上述した透明電極としては、上述した透明性を有する電極であれば特に限定されるものではなく、例えばITO、SnO、ZnO:Al等の透明導電体を用いて薄膜状に形成された電極や、導電性材料を用いてメッシュ状に形成された電極等を挙げることができる。
また、上記透明電極としてメッシュ状に形成された電極を用いる場合は、上記メッシュ状に形成された電極のみで用いてもよいし、上記透明導電体からなる薄膜状の電極と共に用いてもよい。
このようなメッシュ状に形成された電極に用いられる材料としては、導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、Al、Cu、Ag等の金属材料、Ag、Cu、カーボン等の材料を溶媒あるいは合成樹脂バインダに混合したペーストやコロイド溶液等を挙げることができる。
また、上記メッシュ状に形成された電極としては、線幅が2μm〜30μmの範囲内、メッシュピッチが250μm〜500μmの範囲内のものを好適に用いることができる。
本工程においては、上記透明電極が、上記透明電極が共通電極である場合は、通常、上述した第1基材全面に形成されるものである。
一方、上記透明電極が、パッシブ駆動型の電子ペーパーに用いられる電極である場合は、上述した対向電極が有するパターンに対応したパターンを有するように形成されるものである。このような透明電極のパターンとしては、一般的なパッシブ駆動型の表示装置に用いられる透明電極が有するパターンと同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
本工程で形成される透明電極の膜厚としては、電極として機能する程度の膜厚で、均一な膜厚で第1基材表面上に形成することができるのであれば特に限定されるものではない。このような透明電極の膜厚としては、50nm〜10μmの範囲内、なかでも100nm〜5μmの範囲内、特に200nm〜1μmの範囲内であることが好ましい。上記透明電極の膜厚が上記範囲に満たない場合は、第1基材表面上に透明電極を均一な膜厚で形成することが困難であるからである。また、上記透明電極の膜厚が上記範囲を超える場合は、透明電極の製膜に用いられる時間や材料が多くなるため、製造コストが高くなるからである。
(c)透明電極の形成方法
本工程に用いられる透明電極の形成方法としては、上記透明電極を上記第1基材上に直接形成する場合は、上述した透明導電体を用いてスパッタリング法、真空蒸着法、CVD法、塗布法等により上記第1基材上に薄膜を形成する方法を挙げることができる。
また、上記透明電極を透明性を有するフィルム上に形成し、上記透明電極が形成された透明性を有するフィルムを上記第1基材上に配置する場合は、上記透明電極を上記第1基材上に直接形成する場合と同様の方法で、透明性を有するフィルム上に透明電極を形成し、これを接着剤等を用いて第1基材上に貼りつける方法、上記透明電極が形成された透明性を有するフィルムおよび上記第1基材をラミネート加工する方法等が挙げられる。なお、上記透明性を有するフィルムとしては、上記透明性を有するものであれば特に限定されず、具体的には、上述した第1基材と同様の材料からなるものを用いることができる。また、透明性を有する接着剤等についても、一般的な樹脂基材どうしを貼り合わせる際に用いられるものと同様とすることができるのでここでの記載は省略する。
また、上記メッシュ状に形成された電極は、基材上に形成した導電膜のエッチングによるパターニング、スクリーン印刷、グラビア印刷等の方法により形成することができる。なお、メッシュ状電極を形成する基材としては、上記第1基材であってもよいし、上記透明性を有するフィルムであってもよい。
(2)対向電極側基材準備工程
次に、対向電極側基材準備工程について説明する。
本工程は、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材の一方の表面に、対向電極をパターニング可能な形成方法を用いてパターン状に形成することにより、対向電極側基材を準備する工程である。
なお、本態様により製造される電子ペーパーがセグメント用電子ペーパーである場合は、上記対向電極側基材は表示電極側基材として用いられるものとする。
以下、本工程に用いられる第2基材、本工程で形成される対向電極、および対向電極の製造方法についてそれぞれ説明する。
(a)第2基材
本工程に用いられる第2基材は、絶縁性を有するフィルムからなり、第2基材の一方の表面上に上記対向電極が形成されるものである。また、上述した透明電極側基材に用いられる第1基材とともに、後述するツイストボール層を密封するものである。
本工程に用いられる第2基材は、上記第2基材上に対向電極を形成することができる程度の自己支持性を有するものであれば特に限定されるものではない。また、上記第2基材としては透明性を有していてもよいし、透明性を有していなくてもよいが、透明性を有していないものがより好ましい。本態様の電子ペーパーの製造方法により製造される電子ペーパーは、透明電極側から画像表示が観察されるものである。よって、透明電極側から電子ペーパーを観察した場合、第2基材は、画像表示を行うツイストボール層の下層側に配置されるものであることから、第2基材が透明性を有する場合は、光漏れ等の問題が発生することが考えられるからである。
また、本工程においては、必要に応じて第2基材を、画像表示に用いられるツイストボールの一方の色と同色に着色してもよい。
このような第2基材の材料としては、一般的なプラスチック材料であれば特に限定されず、上述した第1基材の材料と同様の材料を用いることができるため、ここでの記載は省略する。また、本工程においては、ラミネート加工可能な材料を用いることがより好ましい。上述した第1基材および第2基材としてラミネート加工可能な材料からなるものを用いることにより、後述するツイストボール層密封工程において、上記第1基材および第2基材をラミネート加工することによって後述するツイストボール層を密封することが可能となるからである。このような、ラミネート加工可能な材料については、上述した第1基材に用いられる材料と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
また、上記第2基材の膜厚としては、上記対向電極を形成することができる程度の膜厚であれば、特に限定されるものではないが、10μm〜300μmの範囲内、なかでも15μm〜100μmの範囲内、特に25μm〜50μmの範囲内であることが好ましい。上記第2基材の膜厚が上記範囲に満たない場合は、上記対向電極を第2基材上に形成することが困難であるからであり、上記第2基材の膜厚が上記範囲を超える場合は、本態様の製造方法により製造される電子ペーパーを用いて表示を行った際に、第2基材が厚いことにより、ツイストボールを用いて画像表示を行うことができない可能性があるからである。また、第2基材が厚いことから、本態様の製造方法により製造される電子ペーパーのフレキシブル性が低下する可能性があるからである。
(b)対向電極
次に、本工程により形成される対向電極について説明する。
ここで、本態様により製造される電子ペーパーがセグメント用電子ペーパーである場合は、上記対向電極を表示電極として用いるものとする。また、本態様により製造される電子ペーパーがパッシブ駆動型電子ペーパーである場合は、上記対向電極および上述した透明電極のいずれか一方を走査(行)電極、他方を信号(列)電極として用いるものとする。
上記対向電極としては、導電性を有する材料からなり、対向電極に電圧を印加することにより、後述するツイストボール層を用いて画像表示を行うことができるものであれば特に限定されるものではない。このような対向電極としては、例えば、上記第2基材上に対向電極が直接形成されていてもよいし、また例えば、上記第2基材および対向電極の間に接着剤層等を介して形成されていてもよいし、また例えば、上記対向電極を第2基材とは別のフィルム上に形成し、上記対向電極が形成されたフィルムを上記第2基材上に配置することによって形成されていてもよい。本工程においては、工程の簡略化のため、上記第2基材上に対向電極が直接形成されているものであることがより好ましい。
また、本工程により形成される対向電極の形状としては、本態様により製造される電子ペーパーがセグメント用電子ペーパーである場合は、表示される図柄に合わせた形状を有しているのであれば特に限定されるものではない。具体的な図柄としては、例えば文字や絵柄等を挙げることができる。
また、本態様により製造される電子ペーパーがパッシブ駆動型の電子ペーパーである場合は、通常、上記対向電極は、上述した透明電極が有するパターンに対応したパターンを有する。このような対向電極のパターンとしては、一般的なパッシブ駆動型の表示装置に用いられる対向電極が有するパターンと同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
上記対向電極に用いられる材料としては、導電性を有する材料であれば特に限定されるものではないが、例えばAu、Al、Ag、Ni、Cu等の金属、ITO、SnO、ZnO:Al等の透明導電体、導電剤を溶媒あるいは合成樹脂バインダに混合したもの等を挙げることができる。上記導電剤としてはポリメチルベンジルトリメチルクロライド、ポリアリルポリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン性高分子電解質、ポリスチレンスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩等のアニオン性高分子電解質や電子伝導性の酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウム、カーボン微粉末、Ag微粉末等が用いられる。
また、上記対向電極に用いられる材料としては、なかでも、導電性とフィルム基材上に形成することを考慮して基材の伸縮に耐えうる柔軟性のある導電性材料、特にAu、Cu、Al、Ag等の金属、カーボンやAg微粉末等を合成樹脂バインダに混合した導電性ペースト等が好ましい。
本工程により形成される対向電極の膜厚としては、上述した第2基材上に均一な膜厚で形成することができるのであれば特に限定されるものではないが、具体的には、50nm〜500μmの範囲内、なかでも100nm〜100μmの範囲内、特に300nm〜50μmの範囲内であることが好ましい。上記対向電極の膜厚が上記範囲に満たない場合は、上述した第2基材上に均一な膜厚で対向電極を形成するのが困難となるからであり、上記対向電極の膜厚が上記範囲を超える場合は、上記対向電極を形成するために時間や材料が多くかかるため、製造コストが高くなるからである。
(c)対向電極の形成方法
本工程に用いられる対向電極の形成方法としては、製造される電子ペーパーの用途に合わせて、対向電極が所定のパターンを有するようにパターニング可能な形成方法であれば特に限定されるものではない。
上記パターニング可能な形成方法としては、上記金属および透明導電体等を金属マスク等を用いてスパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等により第2基材上にパターン状に蒸着させる方法、上記金属、透明導電体、または上記導電剤を溶媒あるいは合成樹脂バインダに混合して第2基材上にパターン状に塗布するパターン塗布方法、上記金属薄膜、もしくは金属、透明導電体、上記導電剤等の薄膜が形成されたフィルム等をカッティングマシーンを用いて所定の形状に切り取った後、第2基材上に接着剤等を用いて貼り付ける方法、上記対向電極材料からなる薄膜を上記第2基材上全面に形成し、さらに塗布膜上にレジストをパターニングした後エッチングする方法、粘着剤が形成された金属箔を上記第2基材上にパターン状に貼り付ける方法等を挙げることができる。なお、上記対向電極の形成方法として、蒸着による方法、パターン塗布方法、エッチングによる方法等については、上記第2基材上に直接形成してもよいし、上記第2基材とは別のフィルム上に対向電極を形成し、上記対向電極が形成されたフィルムを第2基材上に配置してもよい。
本工程においては、なかでも対向電極をパターン状に塗布するパターン塗布方法によって形成する方法が好ましい。これにより、高精細なパターンを有する対向電極を容易に形成することが可能であるからである。
このようなパターン塗布方法としては、例えばインクジェット法、印刷法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、凸印刷法等の印刷方法等を挙げることができる。本態様に用いられるパターン塗布方法としては、特にインクジェット法を用いることが好ましい。インクジェット法を用いた対向電極の形成方法においては、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等に用いる金属マスクや、印刷法に用いる印刷原版等を用いずに、所望する画像表示に合わせて、対向電極のパターニングを行うことができるので、少量多品種の情報媒体としての電子ペーパーに用いられる対向電極を低コストで形成することが可能となる。
なお、上記対向電極の形成方法として上記パターン塗布方法を用いる場合は、必要に応じて、第2基材上に塗布した対向電極を乾燥させる工程を行うことができる。
また、本工程においては、カッティングマシーンを用いて対向電極を形成することも好ましい。カッティングマシーンを用いることにより、所望の画像表示に合わせて、金属箔を所定の形状に切り取り対向電極を形成することができるため、少量多品種の情報媒体としての電子ペーパーに用いられる対向電極を低コストで形成することが可能となる。
(3)ツイストボール層形成工程
次に、ツイストボール層形成工程について説明する。
本工程は、ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を形成する工程である。
以下、本工程に用いられるツイストボール、低極性溶媒層およびツイストボール層の形成方法についてそれぞれ説明する。
(a)ツイストボール
本工程に用いられるツイストボールは、本態様の製造方法により製造される電子ペーパーにおいて表示媒体として働くものである。
本工程に用いられるツイストボールとしては、球状であり、有色彩相/白色相あるいは有色彩相/有色彩相の異なる2色相を有し、有異なる2色相が互いに異なる双極子を有するものであれば特に限定されるものではない。
このようなツイストボールとしては、特開2004−197083号公報で提案されているマイクロチャンネル製造方法で製造されるツイストボールと同様とすることができる。
ここで、マイクロチャンネル製造方法は、着色連続相と球状粒子化相とが互いにO/W型又はW/O型の関係にあるものを用い、着色連続相が移送される第1マイクロチャンネルから、第2マイクロチャンネルに流れる流動媒体の球状粒子化相内に、2色の着色連続相を順次吐出させることにより、2色相球状ポリマー粒子で、かつ、電荷的に(±)の極性を有する双極性球状粒子であるツイストボールを製造する製造方法である。
上記マイクロチャンネル製造方法においては、重合性樹脂成分を含有する油性又は水性の流動性媒体中に、この媒体に不溶性の着色染顔料を含有する2色に分相させた着色連続相中の重合性樹脂成分を、互いに異なる正負に帯電する重合性モノマーで形成させて、第1マイクロチャンネルに移送させ、次いで、この着色連続相を、第2マイクロチャンネル内を流れる水性又は油性の球状粒子化相中に、連続又は間欠的に順次吐出させる。次いで、球状粒子化相中に吐出させた吐出物は、マイクロチャンネル内での一連の吐出・分散・移送中に球状粒子化されながら、球状粒子化相中に順次球状物化されるので、この球状化粒子中の重合性樹脂成分をUV照射下及び/又は加熱下に重合硬化させることによりツイストボールが適宜調製される。
上記着色連続相は、2色相に分相されている連続色相であって、例えば、黒色/白色、赤色/白色、黄色/白色、青色/白色、緑色/白色、紫色/白色等の何れかの「有彩色相/白色相」から選ばれる何れかの2色の分相色相、あるいは有色彩相/有色彩層の異なる2色の分相色相を挙げることができる。このような色相を形成させる着色剤としては、後述する重合性樹脂成分を含有する流動性分散媒体に不溶性又は均一に分散されるのであれば特に限定することなく、適宜選んで用いられる。上記着色剤としては、染料および顔料を用いることができる。
このような染料および顔料としては、特開2004−197083号公報に記載されたものを用いることができるので、ここでの記載は省略する。
これら着色剤としての染顔料の添加量は、特に限定されるものではなく、また、その着色粒子の用途等によっても所望される色調が異なり、また、上述する着色連続相中での分散性等から、本態様においては、着色連続相中の重合硬化成分である全重合性樹脂成分100重量部当たり、0.1重量部〜80重量部で、好ましくは2重量部〜10重量部の範囲で適宜好適に添加することができる。
上記ツイストボールに用いられる重合性樹脂成分(又は重合性モノマー)としては、ツイストボールに用いられる重合性モノマーの官能基又は置換基の種類によって、上記ツイストボールの帯電性が、それぞれ(−)帯電性と(+)帯電性を示す傾向にあるモノマー種を挙げることができる。従って、少なくとも2種以上の複数種のモノマーを本態様における重合性樹脂成分として使用する場合には、その(+)及び(−)帯電性を示す傾向を周知のうえで、好ましくは、同種帯電性の傾向にあるモノマー同士を複数組み合わせて適宜好適に使用することもできる。
一方、少なくとも1種の官能基及び/又は置換基を分子内に有する重合性樹脂成分(又は重合性モノマー)において、その官能基又は置換基としては、例えば、カルボニル基,ビニル基,フェニル基,アミノ基,アミド基,イミド基,ヒドロキシル基,ハロゲン基,スルホン酸基,エポキシ基及びウレタン結合等を挙げることができる。本態様においては、このような重合性モノマーにおける官能基又は置換基を有するモノマー種の単独又は2種以上の複数種を組み合わせて適宜好適に使用することができる。
(−)帯電性の傾向にある重合性モノマーおよび(+)帯電性の傾向にある重合性モノマーとしては、特開2004−197083号公報に記載されたものを用いることができるので、ここでの記載は省略する。
本工程に用いられるツイストボールにおいて、既に上述した第2マイクロチャネルに着色連続相として吐出された後の重合性樹脂成分の重合時におけるこのような重合性モノマーを他の共重合モノマーに組み合わせて使用する場合には、着色樹脂微粒子に託される所望する帯電性(又は電気泳動性)にもよるが、重量基準で表して、帯電性の傾向にあるモノマーが、好ましくは全モノマー中1%〜100%の範囲で、更に好ましくは5%〜100%で、特に好ましくは10%〜100%の範囲にある重合性モノマーとの共重合体粒子であれば適宜好適に使用されて、所望するツイストボールを提供することができる。
また、上記ツイストボールは、球状の単分散粒子で、その平均粒子径が体積基準で表して1.0μm〜400μmの範囲で、好ましくは、20μm〜200μmの範囲内で、更に好ましくは50μm〜120μmの範囲内に適宜調製することができる。また、その平均粒子径のバラツキが著しく低い均斉な粒子を適宜調製される。本態様においては、その均斉度をCv値で表して、20%以下、好ましくは、5%以下、更に好ましくは3%以下の単分散粒子のツイストボールとして適宜好適に用いられる。
(b)低極性溶媒層
本工程に用いられる低極性溶媒層は、低極性溶媒を含むものであれば特に限定されるものではない。上記低極性溶媒層としては、通常、低極性溶媒と、上記低極性溶媒を膨潤させる、エラストマー材料からなるエラストマーシートとから構成されるものである。
以下、上記低極性溶媒層に用いられる低極性溶媒、およびエラストマーシートについてそれぞれ説明する。
(i)低極性溶媒
本工程に用いられる低極性溶媒は、上述したツイストボールの回転が円滑となるようにするために用いられるものである。また、通常は後述するエラストマーシートに膨潤させて用いられるものである。
このような低極性溶媒としては、上記ツイストボールの回転を妨げることなく、円滑に回転させることができるものであれば特に限定されるものではない。このような低極性溶媒としては、ジメチルシリコーンオイル、イソパラフィン系溶媒、および直鎖パラフィン系溶媒、ドデカン、トリデカン等を挙げることができる。
(ii)エラストマーシート
本工程に用いられるエラストマーシートは、上記低極性溶媒を膨潤させることができるエラストマー材料からなるものである。また、上記エラストマーシートは、上記ツイストボールが分散されたシート状部材であり、これに上記低極性溶媒を膨潤させることによって用いられるものである。
このようなエラストマーシートに用いられる材料としては、上記ツイストボールを分散可能であり、かつ、上記低極性溶媒を膨潤することが可能であれば特に限定されるものではない。
このようなエラストマーシートの材料としては、シリコーン樹脂、(微架橋した)アクリル樹脂、(微架橋した)スチレン樹脂、およびポリオレフィン樹脂等を挙げることができる。
また、上記エラストマーシートの膜厚としては、本態様の製造方法により製造される電子ペーパーがエラストマーシート中に分散されたツイストボールによって画像表示を行うことが可能であれば特に限定されるものではないが、50μm〜1000μmの範囲内、なかでも100μm〜700μmの範囲内、特に200μm〜500μmの範囲内であることが好ましい。上記エラストマーシートの膜厚が上記範囲に満たない場合は、上記ツイストボールが均一に分散されたエラストマーシートとすることが困難であるからであり、上記エラストマーシートの膜厚が上記範囲を超える場合は、ツイストボールの回転を妨げるおそれがあるからである。
(c)ツイストボール層の形成方法
次に本工程において形成されるツイストボール層の形成方法について説明する。本工程に用いられるツイストボール層の形成方法としては、電子ペーパーに用いた際に、画像表示を行うことが可能なツイストボール層を形成することができる方法であれば特に限定されるものではない。例えば、エラストマー材料中に上記ツイストボールを均一に分散させ、これを用いてエラストマーシートを形成し、次いでエラストマーシートを上記低極性溶媒中に浸漬させることにより、エラストマーシートに低極性溶媒を膨潤させる方法を一例として挙げることができる。
本工程において形成されるツイストボール層の膜厚としては、本態様の製造方法により製造される電子ペーパーにおいてツイストボールを回転させることにより画像表示を行うことが可能であれば特に限定されるものではないが、50μm〜1000μmの範囲内、なかでも100μm〜700μmの範囲内、特に200μm〜500μmの範囲内であることが好ましい。上記ツイストボール層の膜厚が上記範囲に満たない場合は、上記ツイストボールおよび各基材間の距離が小さいことから、ツイストボールが所望する方向へ回転するのが困難である可能性があるからであり、上記ツイストボール層の膜厚が上記範囲を超える場合は、上記透明電極および対向電極間に電界を印加したとしても、上記ツイストボールおよび各基材間の距離が大きすぎることにより、本態様の製造方法により製造される電子ペーパーにおいて、ツイストボールを用いて画像表示を行うことが困難であるからである。
(4)ツイストボール層密封工程
次に、本態様のツイストボール層密封工程について説明する。
本工程は、上記透明電極側基材および上記対向電極側基材の間に上記ツイストボール層が挟持されるように、上記透明電極側基材および上記対向電極側基材を配置し、かつ、上記対向電極側基材を、上記対向電極が上記ツイストボール層とは反対側となるように配置して、上記第1基材および第2基材により上記ツイストボール層を密封する工程である。
本工程における透明電極側基材の配置としては、本態様の製造方法により製造される電子ペーパーを用いて所望する画像表示を行うことができるのであれば特に限定されるものではない。例えば、上記透明電極が上記ツイストボール層側になるように上記透明電極側基材を配置してもよいし、また例えば、上記透明電極が上記ツイストボール層とは反対側になるように上記透明電極側基材を配置してもよい。本工程においては、上記透明電極が上記ツイストボール層とは反対側になるように上記透明電極側基材が配置されていることがより好ましい。このような配置とすることにより、透明電極がツイストボール層と直接接触しないため、透明電極の材料がツイストボール層の低極性溶媒中に溶出しないことから、本態様の製造方法により製造される電子ペーパーの表示品質の低下を防止することが可能となる。
また上記透明電極の材料として、低極性溶媒に溶出しにくい材料が用いられている場合は、上記透明電極が後述するツイストボール層側になるように上記透明電極側基材を配置してもよい。
なお、本態様により製造される電子ペーパーがパッシブ駆動型の電子ペーパーである場合は、上記透明電極が上記ツイストボール層とは反対側になるように上記透明電極側基材を配置する方が好ましい。パッシブ駆動型の電子ペーパーにおいては、透明電極はストライプ状等のパターン状に形成されることから、透明電極がツイストボール層側となるように配置した場合は、透明電極の凹凸により、第1基材および第2基材によりツイストボール層を密封することが困難になる可能性があるからである。
また、本工程に用いられるツイストボール層の密封方法としては、上記第1基材および第2基材により上記ツイストボール層を密封することができるのであれば特に限定されるものではない。上記ツイストボール層の密封方法としては、例えば、上記第1基材および第2基材の間に封止のためのシール剤を配置させることにより、上記ツイストボール層を密封する方法であってもよいし、また例えば、上記透明電極側基材の第1基材および対向電極側基材の第2基材にラミネート加工可能な材料を用い、上記第1基材および第2基材をラミネート加工することにより、上記ツイストボール層を密封する方法であってもよい。本態様においては、ラミネート加工により上記ツイストボール層を密封する方法であることがより好ましい。
上記ラミネート加工により上記ツイストボール層を密封する方法は、シール剤を用いる方法に比べ、電子ペーパーの表示領域を広範囲なものにすることが可能であり、複数の表示パネルを並べてタイリングする場合に、パネル間の繋ぎ目による表示への影響を軽減することが可能である。これは、ラミネート加工によるフィルム両基材の熱融着部分はフィルムの可塑性を利用して表示面の側面あるいは裏面に配置することが可能だからである。
また、上記ツイストボール層をシール剤を用いて密封した場合は、上記透明電極側基材および対向電極側基材がフレキシブル性を有するものであることから、シール剤の一部が剥がれる等によりツイストボール層中の低極性溶媒の液漏れが発生する可能性があるといった問題がある。
一方、上記ツイストボール層をラミネート加工により密封した場合は、上記第1基材および第2基材によってラミネートされたツイストボール層の扱いが容易になる。
上記ツイストボール層をラミネート加工により密封する方法については、一般的なラミネート加工と同様とすることができるのでここでの説明は省略する。
また、シール剤を用いた密封方法についても、一般的な基材どうしを貼り合わせることによる密封方法と同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
(5)その他の工程
本態様の電子ペーパーの製造方法は、上述した透明電極側基材準備工程、対向電極側基材準備工程、ツイストボール層形成工程、およびツイストボール層密封工程を有しているのであれば特に限定されるものではなく、他にも必要な工程を適宜追加することができる。
このような工程としては、例えば、対向電極に配線を取り付ける工程等を挙げることができる。上記対向電極に配線を取り付ける工程の一例としては、まず、上記対向電極側基材の対向電極側全面に、絶縁層を形成するための絶縁性の光硬化性樹脂組成物の塗布膜を形成した後、フォトリソグラフィー法等を用いて、上記絶縁層の一部に、対向電極に配線を取りつけるための開口部を形成し、次いで上記開口部から上記対向電極に配線を取り付けるといった例を挙げることができる。
2.第2態様の電子ペーパーの製造方法
本態様の電子ペーパーの製造方法は、透明性を有するフィルムからなる第1基材の一方の表面に、透明電極を形成することにより、透明電極側基材を準備する透明電極側基材準備工程と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材の一方の表面に、対向電極をパターニング可能な形成方法を用いてパターン状に形成し、対向電極側基材を準備する対向電極側基材準備工程と、ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を形成するツイストボール層形成工程と、絶縁性を有するフィルム状の保持基材および上記第1基材により上記ツイストボール層を密封し、ツイストボール部材を形成するツイストボール部材形成工程と、上記対向電極側基材を、上記ツイストボール部材の保持基材の外側に、上記対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置する対向電極側基材配置工程とを有することを特徴とする製造方法である。
本態様の電子ペーパーの製造方法について図を用いて説明する。図3は、本態様の電子ペーパーの製造方法の一例を示す工程図である。本態様の電子ペーパーの製造方法は、透明性を有するフィルムからなる第1基材11の一方の表面に、透明電極12を形成することにより、透明電極側基材1を準備する透明電極側基材準備工程(図3(a))と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材21の一方の表面に、対向電極22をパターニング可能な形成方法を用いて形成し、対向電極側基材2を準備する対向電極側基材準備工程(図3(b))と、ツイストボール3aおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層3bからなるツイストボール層3を形成するツイストボール層形成工程(図3(c))と、絶縁性を有するフィルム状の保持基材20および第1基材11によりツイストボール層3を密封し、ツイストボール部材30を形成するツイストボール部材形成工程(図3(d))と、対向電極側基材2を、上記ツイストボール部材30の保持基材20の外側に、対向電極22がツイストボール部材30とは反対側となるように配置する対向電極側基材配置工程(図3(e))とを有することにより、電子ペーパー10を製造する製造方法である。
また、図3においては、ツイストボール部材形成工程(図3(d))において、第1基材11および保持基材20をラミネート加工することにより、上記ツイストボール層3を密封する例について示している。なお、図示はしないが、上記ツイストボール部材形成工程においては、第1基材および保持基材の間にシール剤を配置させることにより、上記ツイストボール層を密封してもよい。
本発明によれば、上記透明電極側基材、ツイストボール層、および保持基材を有するツイストボール部材と、上記対向電極側基材とが別体である電子ペーパーを製造することができる。これにより、電子ペーパーによって表示される図柄を変更する場合は、上記対向電極側基材のみの図柄を変更して作製し、上記ツイストボール部材については繰り返して用いることが可能であるため、電子ペーパーの再利用を容易に行うことが可能となる。
また、上記対向電極が上記ツイストボール層と直接接触しない構成とすることができるため、対向電極の材料が低極性溶媒に溶出することによる画像表示の劣化を防止することができ、表示品質に優れたツイストボール型電子ペーパーを製造することができる。また、対向電極の凹凸による貼り合せ時の歩留まりの低下や製造される電子ペーパーの画像表示の劣化を防止することができる。
さらに、本態様により製造される電子ペーパーがセグメント用電子ペーパーである場合、上記対向電極側基材配置工程を有することにより、上記対向電極からの配線の取り出しを容易に行うことができるセグメント用電子ペーパーを製造することが可能となる。
以下、本態様の電子ペーパーの製造方法に用いられる各工程についてそれぞれ説明する。
なお、本態様の電子ペーパーの製造方法に用いられる透明電極側基材準備工程、およびツイストボール層形成工程については、「1.第1態様の電子ペーパーの製造方法」の項で説明した各工程と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
(1)対向電極側基材準備工程
本工程は、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材の一方の表面に、対向電極をパターニング可能な形成方法を用いてパターン状に形成し、対向電極側基材を準備する工程である。
本工程に用いられる第2基材としては、第2基材上に対向電極を形成することが可能であり、かつ、後述する対向電極側基材配置工程において、上記表示部材の保持基材の外側に、上記対向電極が上記表示部材とは反対側になるように対向電極側基材を配置することができるものであれば特に限定されず、例えば図3(e)に示すように、保持基材20の全面を覆うことができるような基材であってもよいし、また例えば図4に示すように、第2基材21上に形成された対向電極22に合わせたパターンを有する基材であってもよい。なお、図4は本態様により製造される電子ペーパーの一例を示す概略断面図であり、説明していない符号については、図3と同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
本工程については、上記の点以外は、「1.第1態様の電子ペーパーの製造方法」の項で説明した対向電極側基材準備工程と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
(2)ツイストボール部材形成工程
本工程は、フィルム状の保持基材および上記第1基材によりツイストボール層を密封し、ツイストボール部材を形成する工程である。
以下、本工程に用いられる保持基材、およびツイストボール層の密封方法について説明する。
(a)保持基材
本工程に用いられる保持基材は、絶縁性を有するフィルム状の部材であり、上記透明電極側基材に用いられる第1基材とともに上記ツイストボール層を密封し、ツイストボール部材とするために用いられるものである。また、上記保持基材は、ツイストボール層とは反対側に上記対向電極側基材が配置されるものである。
このような保持基材としては、上記透明電極側基材に用いられる第1基材とともに上記ツイストボール層を密封して、ツイストボール部材とすることができ、かつ、上記保持基材のツイストボール層とは反対側表面に上記対向電極側基材を配置することができるのであれば特に限定されるものではなく、透明性を有していてもよいし、透明性を有していなくてもよい。
このような保持基材の材料としては、「1.第1態様の電子ペーパー」の項で記載した第1基材および第2基材の材料と同様の材料を適宜選択して用いることができる。また、このような保持基材の材料としては、ラミネート加工可能な材料であることが好ましい。上記第1基材および保持基材の材料としてラミネート加工可能な材料を用いることにより、ツイストボール層をラミネート加工によって密封することが可能であるからである。また、上記第1基材および保持基材の材料としてラミネート加工可能な材料が用いられる場合は、上記第1基材および保持基材の材料が同一の材料であることが好ましい。上記第1基材および保持基材の材料が同一の材料であることにより、上記第1基材および保持基材をラミネート加工する際の密着性を高いものとすることができるからである。
このような保持基材の膜厚としては、上記第1基材とともに上記ツイストボール層を密封して、ツイストボール部材とすることができ、かつ、上記保持基材のツイストボール層とは反対側表面に上記対向電極側基材を配置することができるのであれば特に限定されるものではないが、具体的には、10μm〜300μmの範囲内、なかでも15μm〜100μmの範囲内、25μm〜50μmの範囲内であることが好ましい。上記保持基材の膜厚が上記範囲に満たない場合は、上記保持基材上に上記対向電極側基材を配置することが困難であるからであり、上記保持基材の膜厚が上記範囲を超える場合は、本態様の製造方法により製造される電子ペーパーにおいて良好な画像表示を行うことが困難になるからである。
(b)ツイストボール層の密封方法
本工程に用いられるツイストボール層の密封方法としては、上記第1基材および保持基材により上記ツイストボール層を密封することができる方法であれば、その密封方法としては特に限定されるものではなく、例えば、上記透明電極側基材に用いられる第1基材および保持基材の間に封止のためのシール剤を配置させることにより、上記ツイストボール層を密封する方法であってもよいし、また例えば、上記透明電極側基材に用いられる第1基材および保持基材にラミネート加工可能な材料を用いて、上記第1基材および保持基材をラミネート加工することにより、上記ツイストボール層を密封する方法であってもよい。本態様においては、ラミネート加工により上記ツイストボール層を密封する方法であることがより好ましい。ラミネート加工による方法が好ましい理由については、「1.第1態様の電子ペーパーの製造方法」の項で記載したものと同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
また、本工程における透明電極側基材の配置方法については、「1.第1態様の電子ペーパーの製造方法」の項で記載したものと同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
(3)対向電極側基材配置工程
本工程は、上記対向電極側基材を、上記ツイストボール部材の保持基材の外側に、上記対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置する工程である。
本工程においては、上記対向電極側基材は、上記ツイストボール部材の保持基材の外側に、上記対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置されているのであれば、その配置方法については特に限定されるものではなく、上記対向電極側基材および保持基材を接着剤等を介して完全に固定する方法によって配置されていてもよいし、上記対向電極側基材および保持基材が容易に着脱可能な方法によって配置されていてもよい。本工程においては、上記対向電極側基材および保持基材が容易に着脱可能な方法によって配置されていることが好ましい。上記対向電極側基材の配置方法として、具体的には、上記保持基材上に上記対向電極側基材を固定するための固定部を設けて上記固定部に対向電極側基材を固定することによって配置する方法、対向電極側基材および保持基材を再剥離可能な接着剤を介して設置する方法等を挙げることができる。
本工程においては、特に対向電極側基材および保持基材を再剥離可能な接着剤を介して設置する方法を用いることが好ましい。本態様の製造方法により製造される電子ペーパーは、対向電極側基材を取り換えることにより、電子ペーパーの再利用を可能としたものであり、上記対向電極側基材および保持基材が再剥離可能な接着剤を介して配置されていることにより、上記対向電極側基材を容易に取り換えることが可能となるからである。
ここで、「再剥離可能」とは、保持基材と第2基材とを接着した後、剥離した場合に、保持基材および第2基材が破損することなく剥離することができるものであることを指す。このような接着剤としては、アクリル系の粘着剤または接着剤、シリコーン系の粘着剤または接着剤、天然ゴム系の粘着剤または接着剤、エチレン−酢酸ビニル(EVA)系の粘着剤または接着剤、ウレタン系の粘着剤または接着剤を挙げることができる。また、上記再剥離可能な接着剤は対向電極側基材上に塗布されていることが好ましい。保持基材表面上に上記再剥離可能な接着剤が残存しないことにより、上記ツイストボール部材を再利用しやすいものとすることができるからである。
本工程において、対向電極側基材を保持基材上に配置させる際の上記保持基材および対向電極側基材の間隙としては、本態様の製造方法により製造される電子ペーパーを用いて画像表示を行った際に、ツイストボールを回転させて所望の画像表示を行うことができる程度の間隙とすることができるのであれば特に限定されるものではなく、50μm以下、なかでも30μm以下、特に20μm以下であることが好ましい。上記範囲を超える場合は、ツイストボールを回転させるのに必要な電界Eを得るために透明電極と対向電極に印加する電圧の供給が事実上困難となるためである。
(4)その他の工程
本態様の電子ペーパーの製造方法は、上記透明電極側基材準備工程、対向電極側基材準備工程、ツイストボール層形成工程、ツイストボール部材形成工程、および対向電極側基材配置工程を有しているのであれば特に限定されるものではなく、他にも必要な工程を適宜追加することができる。
3.第3態様の電子ペーパーの製造方法
本態様の電子ペーパーの製造方法は、透明性を有するフィルムからなる第1基材の一方の表面に、透明電極を形成することにより、透明電極側基材を準備する透明電極側基材準備工程と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材の一方の表面に、対向電極をパターニング可能な形成方法を用いてパターン状に形成し、対向電極側基材を準備する対向電極側基材準備工程と、ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を形成するツイストボール層形成工程と、絶縁性を有し、かつ透明性を有するフィルム状の第1保持基材および絶縁性を有するフィルム状の第2保持基材により上記ツイストボール層を密封し、ツイストボール部材を形成するツイストボール部材形成工程と、上記透明電極側基材を上記ツイストボール部材の第1保持基材の外側に配置する透明電極側基材配置工程と、上記対向電極側基材を、上記ツイストボール部材の第2保持基材の外側に、上記対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置する対向電極側基材配置工程と、を有することを特徴とする製造方法である。
本態様の電子ペーパーの製造方法については図を用いて説明する。図5は本態様の電子ペーパーの製造方法の一例を示す工程図である。図5に示すように、本態様の電子ペーパーの製造方法は、透明性を有するフィルムからなる第1基材11の一方の表面に、透明電極12を形成することにより、透明電極側基材1を準備する透明電極側基材準備工程(図5(a))と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材21の一方の表面に、対向電極22をパターニング可能な形成方法を用いて形成し、対向電極側基材2を準備する対向電極側基材準備工程(図5(b))と、ツイストボール3aおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層3bからなるツイストボール層3を形成するツイストボール層形成工程(図5(c))と、絶縁性を有し、かつ透明性を有するフィルム状の第1保持基材201および絶縁性を有するフィルム状の第2保持基材202によりツイストボール層3を密封し、ツイストボール部材30を形成するツイストボール部材形成工程(図5(d))と、透明電極側基材1を上記ツイストボール部材30の第1保持基材201の外側に配置する透明電極側基材配置工程(図5(e))と、対向電極側基材2を、上記ツイストボール部材30の第2保持基材202の外側に、対向電極22がツイストボール部材30とは反対側となるように配置する対向電極側基材配置工程(図5(e))とを有することにより、電子ペーパー10を製造する製造方法である。
また、図5においては、ツイストボール部材形成工程(図5(d))において、第1保持基材201および第2保持基材202をラミネート加工することにより、上記ツイストボール層3を密封する例について示しているが、図示はしないが、上記ツイストボール部材形成工程においては、第1保持基材および第2保持基材の間にシール剤を配置させることにより、上記ツイストボール層を密封してもよい。
本態様においても、上記ツイストボール部材と上記対向電極側基材とが別体の電子ペーパーを製造することができ、かつ、上記対向電極がツイストボール層と直接接触することがない電子ペーパーを製造することができる。したがって、上述した第2態様の電子ペーパーの製造方法により製造された電子ペーパーと同様の作用効果を奏する電子ペーパーを製造することが可能となる。上記作用効果については、「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」の項で詳しく説明したので、ここでの説明は省略する。
さらに、本態様においては、上記透明電極側基材、ツイストボール部材、対向電極側基材をそれぞれ別体で形成した後、各部材をそれぞれ貼り合わせることにより、容易に電子ペーパーを製造することが可能となる。
以下、本態様の電子ペーパーの製造方法の各工程についてそれぞれ説明する。なお、本態様においては、透明電極側基材準備工程、対向電極側基材準備工程、ツイストボール層形成工程、および対向電極側基材配置工程については、「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」の項で説明した工程と同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
(1)ツイストボール部材形成工程
本工程は、絶縁性を有し、かつ透明性を有するフィルム状の第1保持基材および絶縁性を有するフィルム状の第2保持基材により上記ツイストボール層を密封し、ツイストボール部材を形成する工程である。以下、本工程に用いられる第1保持基材、第2保持基材、およびツイストボール層の密封方法について説明する。
(a)第1保持基材および第2保持基材
本工程に用いられる第2保持基材については、「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」の保持基材の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
本工程に用いられる第1保持基材としては、絶縁性を有し、かつ透明性を有する基材であり、第2保持基材とともに上記ツイストボール層を密封して、ツイストボール部材とすることができ、かつ、上記第1保持基材のツイストボール層とは反対側表面に上記透明電極側基材を配置することができるのであれば特に限定されるものではない。このような第1保持基材の材料としては、具体的には、「1.第1態様の電子ペーパーの製造方法」の第1基材の項に記載したものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
第1保持基材の上記の点以外については、「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」の保持基材の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
本工程においては、上記第1保持基材および上記第2保持基材としてラミネート加工可能な材料からなるものを用いることが好ましい。本工程においては、後述するように上記第1保持基材および上記第2保持基材をラミネート加工することによって上記ツイストボール層を密封することが好ましいからである。また、上記第1保持基材および上記第2保持基材がラミネート加工可能な材料からなる場合は、第1保持基材および第2保持基材の材料が同一の材料であることが好ましい。上記第1保持基材および第2保持基材の材料が同一の材料であることにより、上記第1保持基材および第2保持基材をラミネート加工する際の密着性を高いものとすることができるからである。
(b)ツイストボール層の密封方法
本工程に用いられるツイストボール層の密封方法については、上述した「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」の項で説明した、第1基材および保持基材を用いてツイストボール層を密封する方法と同様の方法を用いることができるので、ここでの説明は省略する。
(2)透明電極側基材配置工程
本工程は、上記透明電極側基材を上記ツイストボール部材の第1保持基材の外側に配置する工程である。
本工程における透明電極側基材の配置方法については、「1.第1態様の電子ペーパーの製造方法」の項で記載したものと同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
また、上記の点以外については「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」の対向電極側基材配置工程の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの記載は省略する。
B.再生ツイストボール型電子ペーパーの製造方法
次に、本発明の再生ツイストボール型電子ペーパー(以下、単に再生電子ペーパーと称する場合がある。)の製造方法について説明する。
本発明の再生電子ペーパーの製造方法は、透明性を有するフィルムからなる第1基材および上記第1基材の一方の表面に形成された透明電極を有する透明電極側基材、絶縁性を有するフィルム状の保持基材、および、ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を有し、上記第1基材および上記保持基材により上記ツイストボール層が密封されてなるツイストボール部材と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材、および上記第2基材の一方の表面に形成された対向電極を有する交換前対向電極側基材と、を有し、上記交換前対向電極側基材は、上記ツイストボール部材の上記保持基材の外側に、上記対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置されている交換前ツイストボール型電子ペーパーを準備し、上記交換前対向電極側基材を上記ツイストボール部材から取り外した後、上記交換前対向電極側基材が取り外された上記ツイストボール部材の上記保持基材の外側に、別の新対向電極側基材を、上記新対向電極側基材の対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置して取り付けることを特徴とする製造方法である。
本発明の再生電子ペーパーの製造方法について、図を用いて説明する。図6は本発明の再生電子ペーパーの製造方法の一例を示す工程図である。本発明の再生電子ペーパーの製造方法においては、まず、透明性を有するフィルムからなる第1基材11および第1基材11の一方の表面に形成された透明電極12を有する透明電極側基材1、絶縁性を有するフィルム状の保持基材20、および、ツイストボール3aおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層3bからなるツイストボール層3を有し、第1基材11および保持基材20によりツイストボール層3が密封されてなるツイストボール部材30と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材21’、および第2基材の一方の表面に形成された対向電極22’を有する交換前対向電極側基材2’と、を有し、交換前対向電極側基材2’は、ツイストボール部材30の保持基材20の外側に、対向電極22がツイストボール部材30とは反対側となるように配置されている交換前電子ペーパー10’を準備する(図6(a))。次に、交換前電子ペーパー10’のツイストボール部材30から、交換前対向電極側基材2’を取り外し(図6(b))、その後、交換前対向電極側基材2’が取り外されたツイストボール部材30の保持基材20の外側に、別の新対向電極側基材2”を、新対向電極側基材2”の対向電極22”がツイストボール部材30とは反対側となるように配置して取り付けることにより再生電子ペーパー10”が製造される(図6(c))。なお、新対向電極側基材2”は、第2基材21”および対向電極22”を有するものである。
本発明によれば、上記交換前電子ペーパーの上記ツイストボール部材から上記交換前対向電極側基材を取り外し、上記交換前対向電極側基材が取り外されたツイストボール部材に、別の新対向電極側基材を取り付けるのみで、交換前電子ペーパーと同等の表示品質で、上記交換前電子ペーパーとは異なる画像表示を行うことができる再生電子ペーパーを得ることができる。また、交換前電子ペーパーの上記ツイストボール部材については繰り返し用いることができることから、製造コストを大幅に下げることが可能となる。
また、上述したように、交換前対向電極側基材を取り換えるのみで、再生電子ペーパーによる画像表示を変更することが可能であることから、頻繁に情報の入れ替えが必要な情報媒体に用いられる電子ペーパーを製造する際に好適に用いることができる。このように交換前対向電極側基材を取り換えることにより、多様な画像表示を可能とすることから、低コストな電子ペーパーをオンデマンドで提供することが可能となる。
また、本発明によれば、新対向電極側基材を、上記ツイストボール部材の保持基材の外側に、新対向電極側基材の対向電極がツイストボール部材とは反対側となるように配置して取り付けることから、対向電極からの配線を容易に取り出すことが可能な再生電子ペーパーを製造することが可能となる。
以下、本発明の再生電子ペーパーの製造方法に用いられる交換前電子ペーパー、および新対向電極側基材についてそれぞれ説明する。
(a)交換前電子ペーパー
本発明に用いられる交換前電子ペーパーは、透明性を有するフィルムからなる第1基材および上記第1基材の一方の表面に形成された透明電極を有する透明電極側基材、フィルム状の保持基材、および、ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を有し、上記第1基材および上記保持基材により上記ツイストボール層が密封されてなるツイストボール部材と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材、および上記第2基材の一方の表面に形成された対向電極を有する交換前対向電極側基材と、を有し、上記交換前対向電極側基材は、上記ツイストボール部材の保持基材の外側に、上記対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置されているものである。
本発明に用いられる交換前電子ペーパーは、上述した「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」もしくは、「3.第3態様の電子ペーパーの製造方法」の項で記載した製造方法により製造されるものである。なお、上記交換前電子ペーパーが第3態様の電子ペーパーの製造方法により製造されたものである場合は、第1保持基材および透明電極側基材の積層体を上記透明電極側基材、第2保持基材を上記保持基材として扱うものとする。
上記交換前電子ペーパーに用いられる対向電極側基材およびツイストボール部材については、「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」の項で記載したものと同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
また、上記交換前電子ペーパーにおいては、上記対向電極側基材および上記ツイストボール部材が再剥離可能な接着剤を介して配置されていることが好ましい。これにより、上記ツイストボール部材から上記対向電極側基材を容易に取り外すことが可能となる。なお、再剥離可能な接着剤については、「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」の項で記載したものと同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(b)新対向電極側基材
本発明に用いられる新対向電極側基材は、交換前電子ペーパーの対向電極側基材とは別に準備されたものであり、絶縁性のフィルムからなる第2基材、および第2基材上にパターン状に形成された対向電極を有するものである。
また、上記新対向電極側基材は、上記交換前電子ペーパーにおいて、上記対向電極側基材が取り外された上記ツイストボール部材の外側に、上記対向電極が上記ツイストボール部材とは反対側となるように配置して取り付けられるものである。
このような新対向電極側基材としては、上述したツイストボール部材に取り付けることにより、本発明により製造される再生電子ペーパーの画像表示を、交換前電子ペーパーの画像表示と同等の表示品質で行うことができるものであれば、特に限定されるものではないが、交換前電子ペーパーにおける対向電極側基材が有する対向電極とは異なるパターン形状の対向電極を有していることが好ましい。これにより、交換前電子ペーパーと、再生電子ペーパーとで異なる画像表示を行うことが可能となるからである。
本発明に用いられる新対向電極側基材の材料、膜厚、および対向電極の形成方法については、「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
本発明において、新対向電極側基材に用いられる対向電極の形成方法としては、特に、カッティングマシーンを用いて対向電極を形成する方法、またはインクジェット法により対向電極を形成する方法が好ましい。
本発明に用いられる新対向電極側基材の配置方法としては、「2.第2態様の電子ペーパーの製造方法」の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。また、本発明においては、上記新対向電極側基材が再剥離可能な接着剤を介して上記ツイストボール部材の保持基材のツイストボール部材とは反対側の表面上に配置されていることが好ましい。本発明により製造された再生電子ペーパーについても、容易に再利用を行うことが可能となるからである。
(c)その他
本発明の再生電子ペーパーの製造方法は、少量多品種の情報媒体としてのセグメント用電子ペーパーの製造に用いられることが好ましい。少量多品種の情報媒体としてのセグメント用電子ペーパーは、表示される情報の掲載期間が短いため、頻繁に画像表示の変更が求められるものである。したがって、本発明の再生電子ペーパーの製造方法を用いることにより、低コストで効率良く少量多品種の情報媒体としての電子ペーパーを得ることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
[実施例1]
黒色でプラスに帯電した黒色相および白色でマイナスに帯電した白色相を有する粒子径が約100μmのツイストボールを準備した。これを、熱硬化型シリコーン樹脂中に分散し、コーターにより、ガラス基板上に塗布し、熱処理することで、厚さ300μmのツイストボールが分散されたシートを作製した。次いで、ツイストボール分散シートをシリコーンオイル中に24時間浸漬し、膨潤させた(ツイストボール層)。
次いで、ITOがPET面に形成されたラミネートフィルム(CPP/PET)を準備した(共通電極側基材)。次いで、銀ナノ粒子(約50μm径)が溶媒中に分散されたインクを準備し、インクジェット法にて、ラミネートフィルム(CPP/PET)のPET面に表示絵柄に応じてパターニングした(表示電極側基材)。
次いで、ITO面を外側にした共通電極側基材と銀面を外側にした表示電極側基材でツイストボール層を挟みラミネート加工してツイストボール層を密封してセグメント用電子ペーパーを得た。その後、表示絵柄に応じて導電テープ及びリード線を用いて配線し、リード線を介して表示電極に±80Vの任意の電圧信号を印加してセグメント用電子ペーパーに絵柄を表示させた。
[実施例2]
実施例1の表示電極側基材上にUV硬化性樹脂をインクジェット法によりパターニングして絶縁層を形成した。次いで、銀ナノ粒子(約50μm径)が溶媒中に分散されたインクを準備し、インクジェット法にて、表示電極に配線した。これを使って実施例1と同様にツイストボール層をラミネート加工により密封してセグメント用電子ペーパーを得た。また、実施例1と同様にして表示を行った。
[実施例3]
実施例1の表示電極側基材を、インクジェット法に替えて、以下のように形成した以外は、実施例1と同様にしてセグメント用電子ペーパーを作製し、表示を行った。
先ず、剥離シートが付いたアルミニウム蒸着PETフィルムを準備し、カッティングマシーンにより表示絵柄に応じてカットした。次いで、必要の無い部分を取り除いた後、パターンカットされたアルミニウム蒸着PETフィルムを転写シートに取り、ラミネートフィルム(CPP/PET)のPET面に転写した。
[実施例4]
青色でプラスに帯電した有色彩相および白色でマイナスに帯電した白色相を有する粒子径が約100μmのツイストボールを準備した。これを、熱硬化型シリコーン樹脂中に分散し、コーターにより、ガラス基板上に塗布し、熱処理することで、厚さ300μmのツイストボールが分散されたシートを作製した。次いで、ツイストボール分散シートをシリコーンオイル中に24時間浸漬し、膨潤させた(ツイストボール層)。
次いで、ラミネートフィルム(CPP/PET)を2枚準備し、PET面を外側にしてツイストボール層を挟みラミネートしてツイストボール部材を得た。
次いで、ITOが形成されたPETフィルムを準備した(共通電極側基材)。次いで、銀ナノ粒子(約50μm径)が溶媒中に分散されたインクを準備し、これを用いて、インクジェット法にて、PETフィルムに表示絵柄に応じてパターニングしたPETフィルムを準備した(表示電極側基材)。次いで、表示電極側基材のPETフィルム側および共通電極側基材に粘着剤を塗布し、ツイストボール部材の両側に貼り付けてセグメント用電子ペーパーを得た。その後、表示絵柄に応じて導電テープ及びリード線を用いて配線した。また、実施例1と同様にして、表示を行った。
[実施例5]
実施例4の表示電極側基材のPETフィルム側に塗布する粘着剤にシリコン系の再剥離接着剤を用いて、実施例4で示したように表示電極側基材のPETフィルム側および共通電極側基材をツイストボール部材に貼り付けた。その後、表示絵柄に応じて導電テープ及びリード線を用いて配線した(交換前電子ペーパー)。また、この交換前電子ペーパーを用いて実施例1と同様にして表示を行った。
次に、新たな絵柄を表示するための新電極パターンを新たなPETフィルム上に実施例4と同様にインクジェット法にて準備した(新表示電極側基材)。次いで、新表示電極側基材のPETフィルム側にシリコン系の再剥離接着剤を塗布した。
次いで、再剥離接着剤を用いてツイストボール部材上に貼り付けた表示電極側基材を剥離し、新表示電極側基材を表示電極側基材を剥離したツイストボール部材上に貼り付けた。
その後、表示絵柄に応じて導電テープ及びリード線を用いて配線し、リード線を介して表示電極に±80Vの任意の電圧信号を印加して電子ペーパーに絵柄を表示させた。
実施例1〜4については、良好な画像表示を行うことができた。また、実施例5については、交換前表示電極側基材を用いて表示を行った場合も、新表示電極側基材を用いて表示を行った場合も同様に良好な画像表示を行うことができた。
1 … 透明電極側基材
11 … 第1基材
12 … 透明電極
2 … 対向電極側基材
21 … 第2基材
22 … 対向電極
3 … ツイストボール層
3a … ツイストボール
3b … 低極性溶媒層
10 … 電子ペーパー
10’ … 交換前電子ペーパー
10” … 再生電子ペーパー
20 … 保持基材
201 … 第1保持基材
202 … 第2保持基材
30 … ツイストボール部材

Claims (11)

  1. 透明性を有するフィルムからなる第1基材の一方の表面に、透明電極を形成することにより、透明電極側基材を準備する透明電極側基材準備工程と、
    絶縁性を有するフィルムからなる第2基材の一方の表面に、対向電極をパターニング可能な形成方法を用いてパターン状に形成することにより、対向電極側基材を準備する対向電極側基材準備工程と、
    ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を形成するツイストボール層形成工程と、
    前記透明電極側基材および前記対向電極側基材の間に前記ツイストボール層が挟持されるように、前記透明電極側基材および前記対向電極側基材を配置し、かつ、前記対向電極側基材を、前記対向電極が前記ツイストボール層とは反対側となるように配置して、前記第1基材および第2基材により前記ツイストボール層を密封するツイストボール層密封工程と、
    を有することを特徴とするツイストボール型電子ペーパーの製造方法。
  2. 前記ツイストボール層密封工程では、前記第1基材および前記第2基材にラミネート加工可能な材料からなるものを用いて、前記第1基材および前記第2基材をラミネート加工することによって前記ツイストボール層を密封することを特徴とする請求項1に記載のツイストボール型電子ペーパーの製造方法。
  3. 透明性を有するフィルムからなる第1基材の一方の表面に、透明電極を形成することにより、透明電極側基材を準備する透明電極側基材準備工程と、
    絶縁性を有するフィルムからなる第2基材の一方の表面に、対向電極をパターニング可能な形成方法を用いてパターン状に形成し、対向電極側基材を準備する対向電極側基材準備工程と、
    ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を形成するツイストボール層形成工程と、
    絶縁性を有するフィルム状の保持基材および前記第1基材により前記ツイストボール層を密封し、ツイストボール部材を形成するツイストボール部材形成工程と、
    前記対向電極側基材を、前記ツイストボール部材の保持基材の外側に、前記対向電極が前記ツイストボール部材とは反対側となるように配置する対向電極側基材配置工程と、
    を有することを特徴とするツイストボール型電子ペーパーの製造方法。
  4. 前記対向電極側基材配置工程では、前記対向電極側基材を、再剥離可能な接着剤を介して前記保持基材の前記ツイストボール部材とは反対側の表面上に配置することを特徴とする請求項3に記載のツイストボール型電子ペーパーの製造方法。
  5. 前記ツイストボール部材形成工程では、前記第1基材および前記保持基材としてラミネート加工可能な材料からなるものを用いて、前記第1基材および前記保持基材をラミネート加工することによって前記ツイストボール層を密封することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のツイストボール型電子ペーパーの製造方法。
  6. 透明性を有するフィルムからなる第1基材の一方の表面に、透明電極を形成することにより、透明電極側基材を準備する透明電極側基材準備工程と、
    絶縁性を有するフィルムからなる第2基材の一方の表面に、対向電極をパターニング可能な形成方法を用いてパターン状に形成し、対向電極側基材を準備する対向電極側基材準備工程と、
    ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を形成するツイストボール層形成工程と、
    絶縁性を有し、かつ透明性を有するフィルム状の第1保持基材および絶縁性を有するフィルム状の第2保持基材により前記ツイストボール層を密封し、ツイストボール部材を形成するツイストボール部材形成工程と、
    前記透明電極側基材を前記ツイストボール部材の第1保持基材の外側に配置する透明電極側基材配置工程と、
    前記対向電極側基材を、前記ツイストボール部材の第2保持基材の外側に、前記対向電極が前記ツイストボール部材とは反対側となるように配置する対向電極側基材配置工程と、
    を有することを特徴とするツイストボール型電子ペーパーの製造方法。
  7. 前記ツイストボール部材形成工程では、前記第1保持基材および前記第2保持基材としてラミネート加工可能な材料からなるものを用いて、前記第1保持基材および前記第2保持基材をラミネート加工することによって前記ツイストボール層を密封することを特徴とする請求項6に記載のツイストボール型電子ペーパーの製造方法。
  8. 前記対向電極側基材準備工程では、カッティングマシーンを用いて前記対向電極を形成することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかの請求項に記載のツイストボール型電子ペーパーの製造方法。
  9. 前記対向電極側基材準備工程では、前記対向電極をパターン状に塗布するパターン塗布方法によって形成することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかの請求項に記載のツイストボール型電子ペーパーの製造方法。
  10. 前記パターン塗布方法がインクジェット法であることを特徴とする請求項9に記載のツイストボール型電子ペーパーの製造方法。
  11. 透明性を有するフィルムからなる第1基材および前記第1基材の一方の表面に形成された透明電極を有する透明電極側基材、絶縁性を有するフィルム状の保持基材、および、ツイストボールおよび低極性溶媒を含む低極性溶媒層からなるツイストボール層を有し、前記第1基材および前記保持基材により前記ツイストボール層が密封されてなるツイストボール部材と、絶縁性を有するフィルムからなる第2基材、および前記第2基材の一方の表面に形成された対向電極を有する交換前対向電極側基材と、を有し、前記交換前対向電極側基材は、前記ツイストボール部材の前記保持基材の外側に、前記対向電極が前記ツイストボール部材とは反対側となるように配置されている交換前ツイストボール型電子ペーパーを準備し、
    前記交換前対向電極側基材を前記ツイストボール部材から取り外した後、
    前記交換前対向電極側基材が取り外された前記ツイストボール部材の前記保持基材の外側に、別の新対向電極側基材を、前記新対向電極側基材の対向電極が前記ツイストボール部材とは反対側となるように配置して取り付けることを特徴とする再生ツイストボール型電子ペーパーの製造方法。
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