JP2011112304A - 電気カーペット - Google Patents
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Abstract
【課題】電気カーペットの表面材の素材の持ち味を損なうことなく、表面に温かみを感じられる風合いで、食べ物や飲み物、なかでもコーヒーや醤油などを電気カーペットの上に万一こぼしたりしても、汚れや水分が発熱線を汚すことのない、低コストの電気カーペットを提供することを目的とする。
【解決手段】表面材と、接着層と、発熱線と、断熱材とを備えた電気カーペットにおいて、表面材と発熱線と断熱材の順に接着層を介して積層している該接着層に撥水剤を含有させることにより、表面材の素材の持ち味を損なうことなく、飲み物をこぼしたりしても、汚れや水分が発熱線を汚すことのない、低コストの電気カーペットを得た。
【選択図】図1
【解決手段】表面材と、接着層と、発熱線と、断熱材とを備えた電気カーペットにおいて、表面材と発熱線と断熱材の順に接着層を介して積層している該接着層に撥水剤を含有させることにより、表面材の素材の持ち味を損なうことなく、飲み物をこぼしたりしても、汚れや水分が発熱線を汚すことのない、低コストの電気カーペットを得た。
【選択図】図1
Description
この発明は、飲み物を万一こぼしても、水分が電気カーペットの発熱線まで浸透することのない電気カーペットに関するものである。
電気カーペットは暖房用器具として広く家庭に普及しており、普及するに従ってインテリア性と快適さも求められており、電気カーペットの上に、タフテッドカーペットやマイヤーカーペット等のカーペットカバーを敷いて利用するのが一般的である。また、多くの電気カーペットは、例えばポリエステル製ニードルパンチフェルト等からなる断熱材の上に発熱線を配設しその上に表面材を積層し接着一体化したものであり、表面材と断熱材は、安価で断熱性に優れていることからポリエステル製ニードルパンチフェルトが多くの電気カーペットで用いられている。電気カーペットを使用しているうちに、誤って飲み物を電気カーペットのカーペットカバーの上にこぼし濡らしたり、除々に汚れてきて、電気カーペットに汚れが滲み込んで汚れた場合、カーペットカバーは洗濯などして手入れし易いものの、電気カーペットは表皮材の防汚性や防水性が優れているとは言い難いので手入れは困難であった。
そこで、特許文献1では、表面材と、この裏面に配線固定された発熱線と、表面材の裏面に接着剤を介して固定された断熱材とを備えた発熱線ユニット部と、この発熱線ユニット部上面に載せられた、カーペットカバーとを有する電気カーペットにおいて、表面材の表面に樹脂をコーティングすることによって簡単に汚水、汚れの拭き取りすることができる電気カーペットを開示している。
また、特許文献2では、発熱線を表面材の裏面に配線固定し、接着剤を介して断熱材と一体に接着した電気カーペットにおいて、不織布からなる基材の少なくとも片面に発泡樹脂をコーティングし発泡樹脂層を形成し、発泡樹脂層の表面を平滑にした後、さらのその上に防水防汚樹脂をコーティングし防水防汚樹脂層を形成した表面材を持つので、食べ物や飲み物をこぼしたりしても、浸透することなく簡単に拭き取ることができる電気カーペットを開示している。
さらに、特許文献3では、カーペットの表面に防水性樹脂を塗布してなるカーペットにおいて、毛羽立っていたカーペットに圧力を加えた状態で熱処理するので、カーペットの表面は凹凸の少ない平滑面となり、防水性樹脂を塗布した際に内部に浸透しにくく、塗布ムラを少なくすることができ、少ない防水性樹脂の塗布量で十分な防水性能を得ることができるカーペットを開示している。
そして、特許文献4では、弾性を有する裏面材と、裏面材の上に配設される発熱体と、発熱体の上に配設される表面材とを備えた電気カーペットにおいて、表面材は、厚み方向及び面方向に弾性を有すると共にこの両方向に復元性を有する樹脂層を備えて形成されているので、汚れや水が付いても容易に拭き取ることができ、水が発熱体まで浸透することを防ぐことができる電気カーペットを開示している。
特開平8−17561公報
特開平8−288053公報
特開平10−314006公報
特開2001−349564公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2、特許文献3の技術では、表面材の表面に樹脂をコーティングしてあるので、人が触った時にひんやりとした冷たさを感じるものであった。
また、特許文献2の技術では、発泡樹脂層の形成、泡樹脂層の表面を平滑にする工程、防水防汚樹脂層の形成を必要とし、材料費および2回のコーティング作業と表面を平滑にする作業がありコスト面で改善の余地があった。
さらに、特許文献3の技術では、少ない防水性樹脂の塗布量で十分な防水性能を得ることができると記載されているものの具体的な塗布量についての記載はなかった。
そして、特許文献4の技術では、表面材に撥水剤を表面に固着した面方向の弾性率が樹脂層よりも小さい織布を備えているので、汚れや水が付いても容易に拭き取ることができ、水や発熱体まで浸透することを防ぐことができると記載されているものの具体的な記載はなかった。
上記の従来技術は、電気カーペットの上から食べ物や飲み物をこぼしたりしても、浸透することなく簡単に拭き取ることができる点で優れたものであるが、一方で、電気カーペットに触れた場合、樹脂によるひんやりとした冷たさでなく温かみのある触感が求められていた。
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、電気カーペットの表面材の素材の持ち味を損なうことなく、表面に温かみを感じられる風合いで、食べ物や飲み物、なかでもコーヒーや醤油などを電気カーペットの上に万一こぼしたりしても、汚れや水分が発熱線を汚すことのない、低コストの電気カーペットを提供することを目的とする。
本発明者は、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、表面材と、接着層と、発熱線と、断熱材とを備えた電気カーペットの接着層に撥水剤を含有させることにより、汚れや水分が発熱線を汚すことのない、低コストの電気カーペットが得られることを見出し本発明に到達した。前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]表面材と、接着層と、発熱線と、断熱材とを備えた電気カーペットであって、表面材と発熱線と断熱材の順に接着層を介して積層されてなり、該接着層は撥水剤を含有することを特徴とする電気カーペット。
[2]表面材と、接着層と、発熱線と、断熱材とを備えた電気カーペットであって、表面材と発熱線と断熱材の順に接着層を介して積層されてなり、該接着層は2層以上からなり、少なくとも1層は、前記表面材と前記発熱線とを接着する接着層の下面側に撥水剤が塗布されていることを特徴とする電気カーペット。
[3]前記接着層は樹脂エマルジョンからなり、樹脂100質量部に対して撥水剤を5〜15質量部含有した固形分含有率が7〜21質量%の樹脂エマルジョンである前項1に記載の電気カーペット。
[4]前記撥水剤が固形分で6〜18g/m2となるように塗布されている前項2に記載の電気カーペット。
[1]の発明では、表面材と、接着層と、発熱線と、断熱材とを備えた電気カーペットであって、表面材と発熱線と断熱材の順に接着層を介して積層されてなり、該接着層は撥水剤を含有するので食べ物や飲み物、なかでもコーヒーや醤油などを万一こぼしたりしても、撥水剤を含有した接着層の撥水作用により汚れや水分は撥水され、汚れや水分が発熱線を汚すことなく、しかも、表面材の素材の持ち味を損なうことなく、表面に温かみを感じられる風合いの電気カーペットを得ることができる。
[2]の発明では、表面材と、接着層と、発熱線と、断熱材とを備えた電気カーペットであって、表面材と発熱線と断熱材の順に接着層を介して積層されてなり、該接着層は2層以上からなり、少なくとも1層は、前記表面材と前記発熱線とを接着する接着層の下面側に撥水剤が塗布されているので食べ物や飲み物、なかでもコーヒーや醤油などを万一こぼしたりしても、前記表面材と前記発熱線とを接着する接着層の下面側に撥水剤が塗布された接着層の撥水作用により汚れや水分は撥水され、汚れや水分が発熱線を汚すことなく、しかも、表面材の素材の持ち味を損なうことなく、表面に温かみを感じられる風合いの電気カーペットを得ることができる。
[3]の発明では、前記接着層は樹脂エマルジョンからなり、樹脂100質量部に対して撥水剤を5〜15質量部含有した固形分含有率が7〜21質量%の樹脂エマルジョンであるので撥水剤を含有した接着層の撥水作用を十分確保するとともに、表面材と発熱線と断熱材との接着強度を十分確保した電気カーペットを得ることができる。
[4]の発明では、前記撥水剤が固形分で6〜18g/m2となるように塗布されているので前記表面材と前記発熱線とを接着する接着層の下面側に撥水剤が塗布された接着層の撥水作用を十分確保するとともに、表面材と発熱線との接着強度を十分確保した電気カーペットを得ることができる。
次に、本発明に係わる電気カーペット1について説明するが(図1参照)、一般的に電気カーペット1は、表面材2の上にタフテッドカーペットやマイヤーカーペット等のカーペットカバー(図示せず)を敷いて使用する。
図1は、電気カーペット1の一実施形態を示しており、電気カーペット1は、表面材2と接着層3と発熱線4と断熱材5とを備えており、表面材2と発熱線4と断熱材5の順に接着層3を介して積層されてなり、接着層3に撥水剤を含有している。
表面材2と断熱材5は、接着剤で接着できるものであれば特に限定されないが、ポリエステル製ニードルパンチフェルトが好ましい。ポリエステル製ニードルパンチフェルトは、安価で断熱性に優れるために電気カーペットに多く使用されている。
接着層3に含有する撥水剤としては、特に限定されるものではないが、例えばフッ素系撥水剤、シリコン樹脂撥水剤等が挙げられる。中でも、フッ素系撥水剤が高い撥水性を発現することから好適に用いられる。
接着層3の樹脂エマルジョンとしては、特に限定されるものではいが、SBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)、EVAラテックスエマルジョン組成物(エチレンー酢酸ビニル共重合体)、アクリルラテックスエマルジョン組成物等が挙げられる。
接着層3は、前記樹脂100質量部に対して撥水剤を5〜15質量部含有した固形分含有率が7〜21質量%の樹脂エマルジョンを用いることができる。樹脂100質量部に対して撥水剤が5質量部以上含有した固形分含有率が7質量%以上とすることで、十分な撥水性能が得られ、汚れや水分が発熱線まで浸透するのを阻害することができる。さらに、樹脂100質量部に対して撥水剤が15質量部以下含有した固形分含有率が21質量%以下とすることで、表面材と発熱線と断熱材との接着強度を十分確保することができる。樹脂100質量部に対して撥水剤が5質量部未満含有した固形分含有率が7質量%未満では、撥水性能が不十分で、汚れや水分が発熱線まで浸透してしまい、樹脂100質量部に対して撥水剤が15質量部より多く含有した固形分含有率が21質量%より多い場合は、表面材と発熱線と断熱材との接着強度が弱いものとなってしまうとともに、いたずらに材料コスト増になってしまう。
発熱線4としては、発熱線を塩化ビニール等の樹脂で覆い、その表面を塩化ビニールより融点の低いポリエチレン樹脂でさらに被覆したものを使用するのが好ましい。
表面材2と発熱線4と断熱材5の順に接着層3を介して積層一体化する方法としては、別工程で発熱線4を配設パターンに従って配設し断熱材5を重ね合わせて熱プレスによって接着した断熱材5を用意する。続いて、例えばコーティング法等公知の方法で接着層3を塗布した表面材2の接着層3の側を、発熱線4が接着した断熱材5の発熱線4の側に重ねて、熱プレスすることによって、積層一体化することができる。
積層一体化した、表面材2と発熱線4と断熱材5の外縁部を縫合する。外縁部を縫合する方法は、特に限定されずオーバーロック、テープロック等公知の方法で縫製することができる。外縁部を縫合した後、コントローラー(図示せず)を取付けて電気カーペット1を得ることができる。
図2は、本発明の電気カーペットの別の一実施形態を示しており、電気カーペット1は表面材2と接着層3と発熱線4と断熱材5とを備えており、表面材2と発熱線4と断熱材5の順に接着層3を介して積層されてなり、前記接着層3は第一接着層3−1と第二接着層3−2とからなり、第一接着層3−1の下面側に撥水剤が塗布されている。
接着層3−1、接着層3−2の樹脂エマルジョンとしては、特に限定されるものではいが、SBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)、EVAラテックスエマルジョン組成物(エチレンー酢酸ビニル共重合体)、アクリルラテックスエマルジョン組成物等が挙げられる。
接着層に塗布する撥水剤としては、特に限定されるものではないが、例えばフッ素系撥水剤、シリコン樹脂撥水剤等が挙げられる。中でも、フッ素系撥水剤が高い撥水性を発現することから好適に用いられる。
撥水剤は、公知の方法で接着層に塗布することができる。例えば、スプレー法等で塗布すれば良い。撥水剤の固形分は、6〜18g/m2となるように塗布すれば良い。撥水剤の固形分は、6g/m2以上とすることで、十分な撥水性能が得られ、汚れや水分が発熱線まで浸透するのを阻害することができる。さらに、撥水剤の固形分は、18g/m2以下とすることで、表面材と発熱線と断熱材との接着強度を十分確保することができる。撥水剤の固形分が6g/m2未満では、撥水性能が不十分で、汚れや水分が発熱線まで浸透してしまい、撥水剤の固形分が18g/m2より多い場合は、表面材と発熱線と断熱材との接着強度が弱いものとなってしまうとともに、いたずらに材料コスト増になってしまう。
表面材2と発熱線4と断熱材5の順に接着層3を介して積層一体化する方法としては、表面材2に、例えばコーティング法等公知の方法で接着層3−1を塗布して加熱乾燥し、続いて接着層3−1に撥水剤を、例えばスプレー法等で塗布して加熱乾燥し、さらにその上に、例えばコーティング法等公知の方法で接着層3−2を塗布し、別工程で用意した発熱線4を配設して熱プレスによって接着した断熱材5を、表面材2の接着層3−2側と合わせて積層し、熱プレスすることによって、積層一体化することができる。
積層一体化された、表面材2と発熱線4と断熱材5の外縁部を縫合する方法は、特に限定されずオーバーロック、テープロック等公知の方法を用いることができる。外縁部を縫合した後、コントローラー(図示せず)を取付けて電気カーペット1とすることができる。
次に、本発明の電気カーペットについて具体的な実施例について説明する。本発明の電気カーペットは、実施例のものに限定されるものではない。
<撥水試験>
電気カーペット1を50cm×50cmの大きさに裁断したものを5枚用意し、試験片とした。表面材2の表側に窪みができるように試験片を曲げて、窪みに水200ccを静かに注ぎ10分間放置した。その後、表面材2の表側に注いだ水を捨ててから、積層されている断熱材5を発熱線4が見えるように分離させ、発熱線4が濡れているか濡れていないかを判定した。撥水試験は5枚の試験片に対して行い、5枚とも濡れていないものを合格とした。
電気カーペット1を50cm×50cmの大きさに裁断したものを5枚用意し、試験片とした。表面材2の表側に窪みができるように試験片を曲げて、窪みに水200ccを静かに注ぎ10分間放置した。その後、表面材2の表側に注いだ水を捨ててから、積層されている断熱材5を発熱線4が見えるように分離させ、発熱線4が濡れているか濡れていないかを判定した。撥水試験は5枚の試験片に対して行い、5枚とも濡れていないものを合格とした。
<実施例1>
表面材2および断熱材5として、それぞれ厚さ2mm目付300g/m2と厚さ4mm目付500g/m2のポリエステル製ニードルパンチフェルトを用意した。接着層3−1として、SBR樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を6質量部含有した固形分含有率が8質量%のSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を用意し、表面材2の下側に塗布して加熱乾燥した。次に、撥水剤としてフッ素系撥水剤と水で希釈したものを、スプレーで表面材2の下側の接着層3−1の面に7g/m2塗布して加熱乾燥した。続いて、接着層3−2として、EVA樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を6質量部含有した固形分含有率が8質量%のEVAラテックスエマルジョン組成物(エチレンー酢酸ビニル共重合体)を用意し、接着層3−1のフッ素系撥水剤を塗布して加熱乾燥した面に塗布した。また、発熱線4として、発熱線を塩化ビニール等の樹脂で覆い、その表面を塩化ビニールより融点の低いポリエチレン樹脂でさらに被覆したものを用意し、シリコン板の上に発熱線4を配設パターンに従って配設し、断熱材5を重ね合わせて熱プレスによって接着した。次に、発熱線4を接着した断熱材5の上側に、表面材2のEVAラテックスエマルジョン組成物(エチレンー酢酸ビニル共重合体)接着層3−2側を重ねて、熱プレスすることによって、積層一体化した。最後に、コーナー部にコントローラーを接合し、外縁部をオーバーロックミシンで縫合ほつれ止め加工をして電気カーペットとした。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。かつ、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
表面材2および断熱材5として、それぞれ厚さ2mm目付300g/m2と厚さ4mm目付500g/m2のポリエステル製ニードルパンチフェルトを用意した。接着層3−1として、SBR樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を6質量部含有した固形分含有率が8質量%のSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を用意し、表面材2の下側に塗布して加熱乾燥した。次に、撥水剤としてフッ素系撥水剤と水で希釈したものを、スプレーで表面材2の下側の接着層3−1の面に7g/m2塗布して加熱乾燥した。続いて、接着層3−2として、EVA樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を6質量部含有した固形分含有率が8質量%のEVAラテックスエマルジョン組成物(エチレンー酢酸ビニル共重合体)を用意し、接着層3−1のフッ素系撥水剤を塗布して加熱乾燥した面に塗布した。また、発熱線4として、発熱線を塩化ビニール等の樹脂で覆い、その表面を塩化ビニールより融点の低いポリエチレン樹脂でさらに被覆したものを用意し、シリコン板の上に発熱線4を配設パターンに従って配設し、断熱材5を重ね合わせて熱プレスによって接着した。次に、発熱線4を接着した断熱材5の上側に、表面材2のEVAラテックスエマルジョン組成物(エチレンー酢酸ビニル共重合体)接着層3−2側を重ねて、熱プレスすることによって、積層一体化した。最後に、コーナー部にコントローラーを接合し、外縁部をオーバーロックミシンで縫合ほつれ止め加工をして電気カーペットとした。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。かつ、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
<実施例2>
実施例1において、接着層3−1と接着層3−2に代えて、接着層3として、SBR樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を6質量部含有した固形分含有率が8質量%のSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を表面材2の下側に塗布し、発熱線4を接着した断熱材5の上側に、表面材2の接着層3側を重ねて、熱プレスすることによって、積層一体化した以外は実施例1と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。かつ、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
実施例1において、接着層3−1と接着層3−2に代えて、接着層3として、SBR樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を6質量部含有した固形分含有率が8質量%のSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を表面材2の下側に塗布し、発熱線4を接着した断熱材5の上側に、表面材2の接着層3側を重ねて、熱プレスすることによって、積層一体化した以外は実施例1と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。かつ、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
<実施例3>
実施例2において、接着層3として、SBR樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を14質量部含有した固形分含有率が20質量%のSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を用いた以外は実施例2と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。かつ、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
実施例2において、接着層3として、SBR樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を14質量部含有した固形分含有率が20質量%のSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を用いた以外は実施例2と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。かつ、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
<比較例1>
実施例2において、接着層3としてフッ素系撥水剤を含有しないSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を用いた以外は実施例2と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚中5枚とも濡れており不合格であった。なお、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
実施例2において、接着層3としてフッ素系撥水剤を含有しないSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を用いた以外は実施例2と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚中5枚とも濡れており不合格であった。なお、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
<比較例2>
実施例2において、接着層3として、SBR樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を3質量部含有した固形分含有率が5質量%のSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を用いた以外は実施例2と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚中3枚濡れており不合格であった。なお、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
実施例2において、接着層3として、SBR樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を3質量部含有した固形分含有率が5質量%のSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を用いた以外は実施例2と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚中3枚濡れており不合格であった。なお、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
<比較例3>
実施例2において、接着層3として、SBR樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を17質量部含有した固形分含有率が23質量%のSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を用いた以外は実施例2と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。しかし、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は弱く、剥がれてしまった。
実施例2において、接着層3として、SBR樹脂100質量部に対してフッ素系撥水剤を17質量部含有した固形分含有率が23質量%のSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)を用いた以外は実施例2と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。しかし、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は弱く、剥がれてしまった。
<実施例4>
実施例1において、接着層3−1として、フッ素系撥水剤を含有しないSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)、接着層3−2として、フッ素系撥水剤を含有しないEVAラテックスエマルジョン組成物(エチレンー酢酸ビニル共重合体)を用い、撥水剤としてフッ素系撥水剤と水で希釈したものを、スプレーで表面材2の下側の接着層3−1の面に7g/m2塗布した以外は実施例1と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。かつ、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
実施例1において、接着層3−1として、フッ素系撥水剤を含有しないSBRラテックスエマルジョン組成物(スチレン−ブタジエンゴム)、接着層3−2として、フッ素系撥水剤を含有しないEVAラテックスエマルジョン組成物(エチレンー酢酸ビニル共重合体)を用い、撥水剤としてフッ素系撥水剤と水で希釈したものを、スプレーで表面材2の下側の接着層3−1の面に7g/m2塗布した以外は実施例1と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。かつ、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
<実施例5>
実施例4において、撥水剤としてフッ素系撥水剤と水で希釈したものを、スプレーで表面材2の下側の接着層3−1の面に16g/m2塗布し、乾燥した以外は実施例4と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。かつ、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
実施例4において、撥水剤としてフッ素系撥水剤と水で希釈したものを、スプレーで表面材2の下側の接着層3−1の面に16g/m2塗布し、乾燥した以外は実施例4と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。かつ、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
<比較例4>
実施例4において、撥水剤としてフッ素系撥水剤と水で希釈したものを、スプレーで表面材2の下側の接着層3−1の面に4g/m2塗布し、乾燥した以外は実施例4と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚中1枚濡れており不合格であった。なお、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
実施例4において、撥水剤としてフッ素系撥水剤と水で希釈したものを、スプレーで表面材2の下側の接着層3−1の面に4g/m2塗布し、乾燥した以外は実施例4と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚中1枚濡れており不合格であった。なお、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は、全く問題なく剥がれなかった。
<比較例5>
実施例4において、撥水剤としてフッ素系撥水剤と水で希釈したものを、スプレーで表面材2の下側の接着層3−1の面に20g/m2塗布し、乾燥した以外は実施例4と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。しかし、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は弱く、剥がれてしまった。
実施例4において、撥水剤としてフッ素系撥水剤と水で希釈したものを、スプレーで表面材2の下側の接着層3−1の面に20g/m2塗布し、乾燥した以外は実施例4と同様にして電気カーペットを得た。こうして得られた電気カーペットは、撥水試験の結果5枚とも濡れが認められず合格であった。しかし、表面材2と発熱線4と断熱材5との接着強度は弱く、剥がれてしまった。
この発明は、電気カーペットなどに利用される。
1・・・電気カーペット
2・・・表面材
3・・・接着層
3−1・・・第一接着層
3−2・・・第二接着層
4・・・発熱線
5・・・断熱材
2・・・表面材
3・・・接着層
3−1・・・第一接着層
3−2・・・第二接着層
4・・・発熱線
5・・・断熱材
Claims (4)
- 表面材と、接着層と、発熱線と、断熱材とを備えた電気カーペットであって、表面材と発熱線と断熱材の順に接着層を介して積層されてなり、該接着層は撥水剤を含有することを特徴とする電気カーペット。
- 表面材と、接着層と、発熱線と、断熱材とを備えた電気カーペットであって、表面材と発熱線と断熱材の順に接着層を介して積層されてなり、該接着層は2層以上からなり、少なくとも1層は、前記表面材と前記発熱線とを接着する接着層の下面側に撥水剤が塗布されていることを特徴とする電気カーペット。
- 前記接着層は樹脂エマルジョンからなり、樹脂100質量部に対して撥水剤を5〜15質量部含有した固形分含有率が7〜21質量%の樹脂エマルジョンである請求項1に記載の電気カーペット。
- 前記撥水剤が固形分で6〜18g/m2となるように塗布されている請求項2に記載の電気カーペット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009270166A JP2011112304A (ja) | 2009-11-27 | 2009-11-27 | 電気カーペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009270166A JP2011112304A (ja) | 2009-11-27 | 2009-11-27 | 電気カーペット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011112304A true JP2011112304A (ja) | 2011-06-09 |
Family
ID=44234774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009270166A Pending JP2011112304A (ja) | 2009-11-27 | 2009-11-27 | 電気カーペット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011112304A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102331928B1 (ko) * | 2021-07-13 | 2021-12-01 | (주)진성케미텍 | 발열 시트 |
-
2009
- 2009-11-27 JP JP2009270166A patent/JP2011112304A/ja active Pending
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KR102331928B1 (ko) * | 2021-07-13 | 2021-12-01 | (주)진성케미텍 | 발열 시트 |
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