JP2011110948A - 車両の後方ドア - Google Patents
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Abstract
【解決手段】後方ドア1を構成するインナーパネル11の表面には、ウェザーストリップ3の下方周縁部32と対向する部位に、下方周縁部32を横切る状態で陥没させた水抜き溝2が形成してある。後方ドア1は、ウェザーストリップ3の上方周縁部における車室外側から車室内側へ浸透し、ウェザーストリップ3の左右の側方周縁部に沿ってウェザーストリップ3の下方周縁部32まで流れた雨水Xを、水抜き溝2によって車室外D1へ排水するよう構成してある。
【選択図】図4
Description
例えば、特許文献1のトランクルーム開口部の排水構造においては、水抜き溝をリヤエンドパネル(車両ボディ)に形成し、ウエザストリップのウエルト部と、リヤエンドパネルの開口部フランジとの間に溜った水分を、水抜き溝から排水することが開示されている。これにより、開口部フランジの周辺に錆が生じることを防止している。
該後方ドアを構成するインナーパネルの表面には、上記ウェザーストリップの下方周縁部と対向する部位に、該下方周縁部を横切る状態で陥没させた水抜き溝が形成してあり、
上記ウェザーストリップの上方周縁部における車室外側から車室内側へ浸透し、上記ウェザーストリップの左右の側方周縁部に沿って上記ウェザーストリップの下方周縁部まで流れた雨水を、上記水抜き溝によって車室外へ排水するよう構成したことを特徴とする車両の後方ドアにある(請求項1)。
車両が雨水に曝される際に、ルーフや後方ガラスに落下した雨水が、ウェザーストリップの上方周縁部において車室外側に溜り、毛細管現象によって車室内側へ浸透したときには、この雨水は、ウェザーストリップの左右の側方周縁部に沿って下方へ流れる。そして、この雨水は、ウェザーストリップの下方周縁部まで到達したときには、後方ドアのインナーパネルにおける表面に設けた水抜き溝によって車室外へ排水される。
それ故、本発明の車両の後方ドアによれば、ウェザーストリップ自体に特殊な加工を施すことなく、ウェザーストリップの上方周縁部において車室内側へ浸透した雨水を効果的に車室外へ排水することができる。
本発明において、上記水抜き溝は、屈曲する形状に形成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、高圧洗車時等に、水抜き溝を通って車室外から車室内へ水が浸入することを防止することができる。
この場合には、ウェザーストリップの上方周縁部において車室内へ浸透し、ウェザーストリップの左右の側方周縁部に沿って下方へ流れる雨水を、後方ドアにおいてウェザーストリップの下方周縁部と対向する部位の左右両側に形成した各水抜き溝からそれぞれ車室外へ排水することができる。
そのため、例えば、車両が左右方向に傾いている状態でも、左右いずれかの水抜き溝から効果的に車室外へ雨水を排水することができる。
本例の車両の後方ドア1は、図1、図2に示すごとく、車両のメインボディ4における後方開口部41に開閉可能に設け、後方開口部41の周縁に設けたウェザーストリップ3によって車室内D2へ車室外D1から雨水Xが浸入することを防止してなるものである。
図4、図5に示すごとく、後方ドア1を構成するインナーパネル11の表面には、ウェザーストリップ3の下方周縁部32と対向する部位に、下方周縁部32を横切る状態で陥没させた水抜き溝2が形成してある。そして、後方ドア1は、図3に示すごとく、ウェザーストリップ3の上方周縁部31における車室外側351から車室内側352へ浸透し、図1に示すごとく、ウェザーストリップ3の左右の側方周縁部33に沿ってウェザーストリップ3の下方周縁部32まで流れた雨水Xを、図4に示すごとく、水抜き溝2によって車室外D1へ排水するよう構成してある。
図2に示すごとく、本例の車両の後方ドア1は、自動車の後方に設けたトランクルーム45を開閉するためのバックドア、ラゲージ、トランクリッド等である。なお、後方ドア1は、ハッチバック、ミニバン等におけるバックドア、ラゲージ、トランクリッド等とすることができる。図3、図4に示すごとく、後方ドア1は、車室内側に配置するインナーパネル11と、車室外側に配置するアウターパネル12とをかしめてなる。また、図1に示すごとく、本例の自動車は、フード42の後方であって後方ドア1の前方に後方ガラス43を設けてなる。
図4、図5に示すごとく、後方ドア1を構成するインナーパネル11の表面に設けた水抜き溝2は、後方ドア1のインナーパネル11における後方端部(下方端部)14に形成してある。水抜き溝2は、後方ドア1のインナーパネル11において、ウェザーストリップ3の下方周縁部32と対向する部位の左右両側に形成してある。
本例の後方ドア1は、そのインナーパネル11の表面に形成した水抜き溝2によって、ウェザーストリップ3の上方周縁部31に浸された雨水Xが、ウェザーストリップ3の下方周縁部32から車室内D2へ浸入することを防止するものである。
具体的には、車両が雨水Xに曝される際には、図1に示すごとく、ルーフ42や後方ガラス43に落下した雨水Xが、図3に示すごとく、ウェザーストリップ3の上方周縁部31において車室外側351に溜る。
また、水抜き溝2を屈曲形状に形成したことにより、高圧洗車時等に、水抜き溝2を通って車室外D1から車室内D2へ水が浸入することを防止することができる。
11 インナーパネル
12 アウターパネル
2 水抜き溝
3 ウェザーストリップ
31 上方周縁部
32 下方周縁部
33 側方周縁部
4 メインボディ
41 後方開口部
D1 車室外
D2 車室内
X 雨水
Claims (3)
- 車両のメインボディにおける後方開口部に開閉可能に設け、該後方開口部の周縁に設けたウェザーストリップによって車室内へ車室外から雨水が浸入することを防止してなる後方ドアにおいて、
該後方ドアを構成するインナーパネルの表面には、上記ウェザーストリップの下方周縁部と対向する部位に、該下方周縁部を横切る状態で陥没させた水抜き溝が形成してあり、
上記ウェザーストリップの上方周縁部における車室外側から車室内側へ浸透し、上記ウェザーストリップの左右の側方周縁部に沿って上記ウェザーストリップの下方周縁部まで流れた雨水を、上記水抜き溝によって車室外へ排水するよう構成したことを特徴とする車両の後方ドア。 - 請求項1に記載の車両の後方ドアにおいて、上記水抜き溝は、屈曲する形状に形成してあることを特徴とする車両の後方ドア。
- 請求項1又は2に記載の車両の後方ドアにおいて、上記水抜き溝は、上記ウェザーストリップの下方周縁部と対向する部位の左右両側に形成してあることを特徴とする車両の後方ドア。
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JPH0840074A (ja) * | 1994-08-02 | 1996-02-13 | Nishikawa Rubber Co Ltd | 車両の水抜き構造 |
JP2003170742A (ja) * | 2001-12-05 | 2003-06-17 | Nissan Shatai Co Ltd | ドアの水抜き構造 |
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