JP2011110912A - タイヤの製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造により台タイヤの幅方向中心と円環状トレッドの幅方向中心とを一致させて、円環状トレッドを台タイヤに組み付けるタイヤの製造装置を提供する。
【解決手段】台タイヤの外周面に円環状のトレッドを組み付けるタイヤの製造装置であって、前記台タイヤを固定する回転ドラムと、前記台タイヤと前記トレッドとの間に介挿され前記回転ドラムの回転軸方向に延長する拡径手段と、前記拡径手段の中心軸を前記回転ドラムの回転軸に対して傾斜させる傾斜手段と、前記台タイヤに対する前記トレッドの位置を検出する検出手段とを備え、前記傾斜手段が前記検出手段の検出結果に基づいて前記拡径手段の中心軸を傾斜させるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤの製造装置に関し、特にあらかじめ円環状に形成されたトレッドを台タイヤに取り付けるタイヤの製造装置に関する。
タイヤの製造方法の一つとして、タイヤのトレッドとタイヤの基台となる台タイヤとを個別に製造してトレッドと台タイヤとを一体にする方法がある。
これらのトレッドと台タイヤとを一体化させる製造装置としては、機械本体から水平に延長する水平シャフトと、水平シャフトに支持され、台タイヤ内に空気を供給可能に台タイヤを固定するリム組み立て体と、水平シャフトよりも上側に設けられる棒状体と、棒状体を水平方向に移動させる手回しホイールとによって構成される。棒状体の上側にはシート状のクッションゴムが巻き付けられたクッションゴムリールが配置される。
そして、台タイヤを水平シャフトのリム組み立て体に取り付け、台タイヤ内が所定の圧力となるように空気を注入した後に、クッションゴムリールからクッションゴムを巻き出して台タイヤに巻き付け、クッションゴムが巻き付けられた台タイヤと棒状体とにあらかじめ円環状に形成された円環状トレッドを掛け渡すことで円環状トレッドを拡径した上で、台タイヤを回転させつつ、手回しホイールを回転させ、棒状体を円環状トレッドと台タイヤの間から抜くように動作させることで、円環状トレッドと台タイヤとを一体化している。
また、他の製造装置としては、棒状体を円周上に均等に複数配置し、かつ棒状体が同期して拡縮する拡径装置と、台タイヤ内に空気を注入した状態で台タイヤを固定するリム組み立て体とを備える製造装置が提案されており、複数の棒状体によって円環状トレッドの内径部分を拡径保持し、リム組み立て体に台タイヤを固定し、拡径装置を台タイヤに近接させ、円環状トレッドが台タイヤの周上の所定位置に位置決めされた後に、台タイヤの周面に円環状トレッドが接するように棒状体を縮径させて、円環状トレッドの一部を台タイヤに固定し、拡径装置を台タイヤから離間させて円環状トレッドから複数の棒状体を引き抜くことで台タイヤとトレッドとを一体化している。
しかしながら、前者の製造装置によれば、人手により台タイヤと棒状体に円環状トレッドを掛け渡し、円環状トレッドと台タイヤとの位置決めに熟練を要するため、完成品の精度にバラツキがあった。後者の製造装置によれば、円環状トレッドの一部を台タイヤに固定して棒状体を引き抜くときに、円環状トレッドが台タイヤに対して幅方向に波打った状態で組み付けられてしまうおそれがあり、前者の製造装置と同様の問題が生じる。
また、いずれのタイヤの製造装置においても台タイヤの幅方向中心と円環状トレッドの幅方向中心とを一致させる機構を備えないため、台タイヤの幅方向中心に対して円環状トレッドの幅方向中心とが交差して組み付けられたり、台タイヤの幅方向中心に対して円環状トレッドの幅方向中心が平衡にオフセットして組み付けられたり、台タイヤの幅方向中心に対して円環状トレッドが幅方向に波打って組み付けられたり、台タイヤに対して円環状トレッドが径方向に波打って組み付けられたりする可能性が高く、円環状トレッドと台タイヤとの一体性が担保できないという問題が生じる。
特開昭49−63103号公報 特開昭50−158676号公報 特開2006−346930号公報
本発明は、上記課題を解決するため、簡単な構造により台タイヤの幅方向中心と円環状トレッドの幅方向中心とを一致させて、円環状トレッドを台タイヤに精度良く組み付けることのできるタイヤの製造装置を提供する。
本発明の第1の構成として、台タイヤの外周面に円環状のトレッドを組み付けるタイヤの製造装置であって、台タイヤを固定する回転ドラムと、台タイヤとトレッドとの間に介挿され回転ドラムの回転軸方向に延長する拡径手段と、拡径手段の中心軸を回転ドラムの回転軸に対して傾斜させる傾斜手段と、台タイヤに対するトレッドの位置を検出する検出手段とを備え、傾斜手段が検出手段の検出結果に基づいて拡径手段の中心軸を傾斜させる構成とした。
本発明によれば、ドラムに固定された台タイヤを回転させつつトレッドを組み付けるときに、検出手段がトレッドと台タイヤとの中心位置を検出し、この検出結果に応じて傾斜手段が拡径手段の中心軸を傾斜させることで、台タイヤに対してトレッドを所定の位置に配置することができる。
本発明の第2の構成として、検出手段は、台タイヤの幅方向中心位置を検出するように構成した。
本発明によれば、検出手段が、台タイヤの幅方向中心位置を検出することで、台タイヤの幅方向中心位置とトレッドの幅方向中心位置とが一致するように拡径手段の軸を傾斜させ、トレッド中心が台タイヤの中心からオフセットした不良タイヤの製造を防止できる。
本発明の第3の構成として、トレッドが当該トレッドの幅方向中心に位置し、周方向に連続して形成されるマーカーを有し、検出手段がマーカーを検出するように構成した。
本発明によれば、検出手段が、トレッドの幅方向中心に位置するマーカーを検出することで、容易に台タイヤの幅方向中心位置を検出することができる。
本発明の第4の構成として、拡径手段は傾斜手段によって保持される支持軸と、支持軸の周りを回転する筒体により構成される。
本発明によれば、台タイヤの回転とともに回転するトレッドを拡径手段で保持するときに、拡径手段の筒体が支持軸周りを回転するので、拡径手段を傾斜させたときに、トレッドの端部と端部に周速差を与え、これを利用して、トレッドを所望の位置に移動させることができる。
本発明に係る台タイヤ及び円環状トレッドの断面図。 本発明に係るタイヤ製造装置の概略を示す上面図。 本発明に係るタイヤ製造装置の概略を示す側面図。 本発明に係るタイヤ製造装置のクランプ拡大図。 本発明に係る円環状トレッドの幅方向中心の概念図。 本発明に係る円環状トレッドを台タイヤに組み付ける作業工程図。 本発明に係る台タイヤ及び円環状トレッドの幅方向中心の検出画像を示す図。 本発明に係る拡径手段の制御棒による円環状トレッドの制御図。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
実施形態
図1は、本発明に係る製造装置により組み付けられる台タイヤ2の断面と、円環状トレッド3の断面とを示す。
同図において台タイヤ2は、あらかじめ成型された新品の台タイヤ又は使用済みのタイヤのトレッド面が所定の形状にバフがけ(切削加工)されて成型されたものである。また、円環状トレッド3は、台タイヤ2の外周面と向かい合う組み付け面の直径D2が台タイヤ2の外周面の直径D1よりも小さい径となるように成型される。
トレッド表面3aには、幅方向中心Wtcにおいて周方向に連続する位置決めマーカー4が形成される。位置決めマーカーは、凸部4a;4bと、凸部4a;4bによって形成される凹部4cからなり、トレッド表面3aの幅方向中心Wtcを示す目印として用いられる。なお、位置決めマーカー4は、凹凸部に限らず、トレッド表面3aの色彩と異なる色彩に着色された線、例えば、白線であっても良い。上記構成からなる円環状トレッド3は、後述するタイヤ製造装置の制御棒12によって拡径されながら台タイヤ2に組み付けられ、一体化される。
以下、本発明のタイヤ製造装置1について説明する。
図2は、タイヤ製造装置1の全体概略図である。同図においてタイヤ製造装置1は概略、台タイヤ2に対して円環状トレッド3を組み付ける組み付け装置5と、台タイヤ2に対して円環状トレッド3が所定の位置に組み付けられているか否かを検出する検出装置6と、組み付け位置を制御する制御装置100とから構成される。
組み付け装置5は、水平シャフト18を回転させる装置本体10(図3参照)と、水平シャフト18の一端に取り付けられ、台タイヤ2を固定するドラム11と、ドラム11に円環状トレッド3を組み付ける際に円環状トレッド3を拡径させる拡径手段としての制御棒12とを備える。
図3(b)に示すように、ドラム11は、ホイールを径方向に放射状に複数に分割したような形状のドラムピース11a,11b,11c・・・からなり、種々のタイヤサイズに対応可能なように各ドラムピース11a,11b,11c・・・を径方向に拡縮させる拡縮機構を備える。
拡縮機構としては、ドラムピース11a,11b,11c・・・に取り付けられる図外のエアシリンダの空気を供給,排出することで各ドラムピース11a,11b,11c・・を径方向に移動させる機構が挙げられ、ドラム11は、タイヤの内径部2aに沿った状態で台タイヤ2を回転不能に保持する。
図2に示すように、ドラム11の表面には、可撓性を有する例えば帯状のゴムを円筒状のシールリング14が各ドラムピースを包囲するように貼付される。シールリング14は、各ドラムピース11a,11b,11c・・・の拡縮にともなって伸縮し、ドラム11に固定された台タイヤ2に空気を供給したときの空気漏れを防止する。シールリング14の円筒面には、空気を吸気,排気するためのバルブ15が取り付けられる。
ドラム11は、装置本体10から水平に延出する中空の水平シャフト18の一端に取り付けられる。
水平シャフト18には、プーリーなどを介してドラムモーター16の回転力が伝達され、ドラムモーター16の回転を制御することでドラム11の回転速度が制御される構成である。また、水平シャフト18の他端には、水平シャフト18の回転角を検出する回転角センサー19が取り付けられ、回転角信号が後述の制御装置100に出力される。
詳細は後述するが、回転角センサー19から制御装置100に回転角信号が出力されることにより、後述の検出装置6により検出される台タイヤ2の幅方向中心Wdcと円環状トレッド3の幅方向中心Wtcとのずれ量とを対応させることができる。
装置本体10は、配管21及び配管22を介して各ドラムピース11a,11b,11c・・・に設けられたエアシリンダと、台タイヤ2とに空気を供給するコンプレッサー13を備える。
配管21は、コンプレッサー13から水平シャフト18を経て各ドラムピース11a,11b,11c・・・のエアシリンダに至り、コンプレッサー13とエアシリンダとを接続する。
配管22は、コンプレッサー13から水平シャフト18を経てシールリング14のバルブ15に至り、コンプレッサー13とバルブ15とを接続する。配管21,22の途中にはそれぞれ電磁バルブ23,24が設けられる。
電磁バルブ23は、エアシリンダに空気を供給する供給弁と、エアシリンダに供給された空気を排出する排出弁とを備える。同様に、電磁バルブ24は、シールリング14のバルブ15を介して台タイヤ2内に空気を供給する供給弁と、供給された台タイヤ2内の空気を排出する排出弁とを備える。
図4に示すように、拡径手段としての制御棒12は、筒体12aと、筒体12aに挿通され、筒体12aの回転を支持する支持軸12bとにより構成され、台タイヤ2の幅Wよりも十分長い長さに設定される。筒体12aは、支持軸12bよりもやや短く設定され、筒体12aの両端部には、ベアリングが内挿される。支持軸12bは、両端部が筒体12aのベアリングによって回転可能に保持され、筒体12aが支持軸12b周りを回転する構成である。
図2に示すように、制御棒12の支持軸12bの一端部は装置本体10の側壁に固定される支点側アクチュエータ31によって支持され、他端部は装置本体10と離れた位置に設置される制御側アクチュエータ32によって支持される。つまり、支点側アクチュエータ31と制御側アクチュエータ32とは、ドラム11及びドラム11に固定される台タイヤ2を挟んで隔てた位置に設置される一対のアクチュエータである。
支点側アクチュエータ31は、サーボモーター33の駆動によりピストン31aが一軸方向に伸縮し、制御棒12の中心軸Bが水平シャフト18の中心軸Aの高さとなるように、ピストン31aを格納するシリンダ31bが、装置本体10の側壁に水平、かつ、ピストン31aの伸縮方向が水平シャフト18の中心軸Aに直交するように固定される。
図4に示すように、ピストン31aの先端には、固定治具36が取り付けられ、回転方向が水平面上となるように回転可能なベアリング34が固定治具36に介挿される。ベアリング34の内輪34aには、制御棒12の一端部を固定するクランプ35が取り付けられ、クランプ35は水平方向に回転自在となる。
クランプ35は、固定部35Aと可動部35Bとにより分割して構成され、可動部35Bが固定部35Aに対してヒンジを介して開閉可能に固定される。
固定部35Aにおける可動部35Bとの対面側、及び、可動部における固定部35Aとの対面側にはそれぞれ半円形の溝36a,37aが形成される。そして、可動部35Bが閉鎖されたときに溝36a,37a同士が制御棒12の支持軸12bより小径な狭持空間を形成する。
従って、支持軸12bを固定する場合には狭持空間内に支持軸12bの一端部を挿入した状態で図外のボルトを貫通させてナットで締め付けることにより行われる。
固定部35Aは、溝36aが形成される反対側の面にベアリング34の内輪34aに嵌合する太さの軸36bを備える。軸36bの先端にはネジ部が形成され、軸36bをベアリング34の内輪34aを貫通させて、ネジ部にナットを螺合させて締め付けることで、固定部35Aが支点側アクチュエータ31のピストン31aに固定される。つまり、クランプ35は、ピストン31aの先端において回転可能に固定される。
また、ピストン31aの先端には、ピストン31aに対してクランプ35の回転角度を測定するエンコーダ39が固定治具36に図外の方法により取り付けられる。エンコーダ39の回転軸39aは、クランプ35の軸36bの形成された凹部36cに嵌り込み、軸36bの周面から凹部36cに貫通するネジ孔36dに、図外の固定ネジを用いて、軸36bに固定される。これにより、支点側アクチュエータ31に対するクランプ35の回転角度が測定される。
なお、支点側アクチュエータ31の構成は上記構成に限らず適宜選択すれば良いが、制御棒12の位置を精度よく調整し得る機構が望ましい。また、制御棒12の固定方法も上記構成に限らない。
図3(a),(b)に示すように、制御棒12の他端部を支持する制御側アクチュエータ32は、例えば、工場等の床面等に立設される固定支柱41の上端41aに設けられる。固定支柱41は、制御側アクチュエータ32が制御棒12を支持したときに、制御棒12の中心軸Bが水平シャフト18の中心軸Aの高さとなるように上端41aの高さが設定され、さらに、装置本体10よりも制御棒12の保持可能な距離離間して床面40に略垂直に固定される。
制御側アクチュエータ32は、サーボモーター38の駆動によりピストン32aが伸縮する。制御側アクチュエータ32のシリンダ32bは、制御棒12の中心軸Bが水平シャフト18の中心軸Aの高さとなるように、固定支柱41の上端41aにおいて水平面上を旋回可能に固定される。
ピストン32aの先端には、固定治具46が取り付けられ、回転方向が水平面上となるように回転可能なベアリング42が固定治具46に介挿される。制御棒12の一端を固定するクランプ43の一部がベアリング42の内輪に取り付けられる。なお、クランプ43の構成については、エンコーダ39を備えない点で異なる以外は、クランプ35と同一構成であるため、説明を省略する。
以上の構成からなる支点側アクチュエータ31と制御側アクチュエータ32とにより支持される制御棒12の中心軸Bは、各アクチュエータ31,32が伸縮することにより、水平シャフト18の中心軸に対して水平面上で傾斜可能である。また、制御棒12を固定する支点側アクチュエータ31のピストン31aと制御側アクチュエータ32のピストン32aの伸縮軸がドラム11の中心軸Aと同一水平面上に位置するように配置することで、ドラム11にサイズの異なる台タイヤ2を取り付けた場合であっても、制御棒12を水平面上において平行かつ進退自在に移動させることが可能となり、円環状トレッド3の組み付けにおいて、3次元的な制御を行う必要がなくなる。
図5は、検出装置6による円環状トレッド3の幅方向中心Wtcの検出方法を示す概念図である。図5に示すように、検出装置6は、投光器51とCCDカメラ52とにより構成される。投光器51とCCDカメラ52は、ドラム11を挟んで制御棒12の対面側に延長するアーム50に固定される(図2参照)。投光器51は、台タイヤ2に組み付けられるトレッド表面3aの幅方向に延長するスリット光を照射する。CCDカメラ52は、トレッド表面3aに対して径方向に対面するようにアーム50に固定される。
投光器51から照射されるスリット光の照射するトレッド表面3aの部位は、水平シャフト18の中心軸Aと制御棒12の中心軸Bと同一水平面上となるように設定され、このように設定することで制御棒12の制御を容易にし、制御するときの処理速度を向上させることができる。なお、本実施の形態では台タイヤ2の幅方向中心Wdcと円環状トレッド3の幅方向中心Wtcとのずれ量を検出する位置と、水平シャフト18の中心軸Aと、制御棒12の制御する位置とを同一水平面上となるように設定したが、これに限らず適宜設定すれば良い。
CCDカメラ52による撮像は、円環状トレッド3の組み付け中において連続的に実施され、後述の制御装置100に撮像画像が出力される。これにより、台タイヤ2と円環状トレッド3との幅方向中心Wdc,Wtcの位置ズレ量が検出される。
以下、上記構成の組み付け装置5及び検出装置6を制御する制御装置100について説明する。
制御装置100には、入力側としての回転角センサー19、エンコーダ39及びCCDカメラ52が電気的に接続され、回転角センサー19から出力される回転角信号、エンコーダ39から出力される制御棒12の傾斜角度信号及びCCDカメラから出力される撮像画像に基づいて、出力側のドラムモーター16、サーボモーター33;38及び電磁バルブ23,24を駆動制御する。
具体的には、制御装置100はドラムモーター16に対して回転開始,回転停止,回転速度を制御する信号を出力し、サーボモーター33,38に対しては、駆動信号を出力し、電磁バルブ23,24に対しては、バルブ開閉信号や大気開放信号を出力する。なお、投光器51やCCDカメラ52についても制御装置100から出力される撮像開始又は撮像停止信号によって制御される。
また、制御装置100は、複数の異なる台タイヤの情報、例えば、タイヤサイズ,タイヤ構造及び円環状トレッド3を組み付ける組み付け面形状等を記憶する図外の記憶部を備える。
これにより、作業員が図外の操作パネルから台タイヤ2のタイヤサイズ、又はモデル番号等を入力することで、制御棒12が自動的に台タイヤ2のサイズやモデルに対応した位置に移動する。
図6は、本発明のタイヤ製造装置1を用いて台タイヤ2に円環状トレッド3を組み付ける場合の作業手順を示す。図6に示すように、台タイヤ2と円環状トレッド3との組み付けは、まず、台タイヤ2をドラム11の周上にセットして(S101)、操作パネルから台タイヤ2のタイヤサイズ等の情報を入力する(S102)。制御装置100は、入力情報に基づいて、支点側アクチュエータ31のサーボモーター33に信号を出力し、ピストン31aを伸縮させてクランプ35を台タイヤ2のサイズに適した位置まで移動させる(S103)。
また、コンプレッサー13に蓄えられた空気を配管21を通して、各ドラムピース11a,11b,11c・・・のエアシリンダに供給することでドラム11を拡径させ、台タイヤ2をドラム11に固定する(S104)。台タイヤ2がドラム11に固定されると、コンプレッサー13から配管22を通し、シールリング14のバルブ15から台タイヤ2の内部が所定の圧力となるまで空気が供給される(S105)。
次に、ドラム11を回転させて(S106)、台タイヤ2の表面2bをCCDカメラ52で連続的に撮像して(S107)、台タイヤ2の幅方向中心Wdcが周方向にわたりドラム11の中心軸Aに対して直交するように取り付けられているかを確認する(S108)。この場合、CCDカメラ52により撮像される画像は、例えば、図7(a)に示すように出力される。もし、台タイヤ2の幅方向中心Wdcが周方向にわたりドラム11の中心軸Aに対して直交するように取り付けられていない場合には、再度、台タイヤ2をドラム11に固定し直す。
台タイヤ2の幅方向中心Wdcが周方向にわたりドラム11の中心軸Aに対して直交するように取り付けられた場合には、台タイヤ2の幅方向中心Wdcを記憶する(S109)。
なお、台タイヤ2の幅方向中心の軸線上にCCDカメラ52の撮像中心がある必要はない。また、ドラム11が台タイヤ2を自動的にドラム中心に移動させるセンタリング構造又は機能を備えている場合には上記工程のS106〜S108までを省略することができる。
次に、作業者により、円環状トレッド3が台タイヤ2と制御棒12とに掛け渡される(S110)。円環状トレッド3の掛け渡し作業、すなわち円環状トレッド3の拡径作業は、円環状トレッド3を台タイヤ2の周上に掛けた状態で、制御側アクチュエータ32に制御棒12を固定したまま回転移動させ、制御棒12を台タイヤ2と円環状トレッド3との間隙に介在させ、制御棒12を介在させた状態において支点側アクチュエータ31のクランプ35に端部を固定することにより完了する(S111)。
次に、操作パネルのセット完了のボタンを操作することで、制御装置100から制御側アクチュエータ32のサーボモーター38に信号が出力され、ピストン32aが移動して、制御棒12の中心軸Bがドラム11の中心軸と平行にセットされる(S112)。このとき、支点側アクチュエータ31に設けられたエンコーダ39は、ゼロ点となり、円環状トレッド3の自動組み付けの準備が完了する。
次に、円環状トレッド3の組み付けの自動運転が開始される。
まず、制御装置100からドラムモーター16に信号が出力され、ドラム11が回転を開始するとともに、投光器51からスリット光が照射され、この部位をCCDカメラ52により撮像する(S113)。CCDカメラ52では、図7(b)に示す撮像画像が取得され、制御装置100が、撮像画像に基づいて円環状トレッド3のマーカー4の凹部4cに相当する位置、つまり円環状トレッド3の幅方向中心Wtcを検出する。制御装置100では、撮像画像より検出された凹部4c(幅方向中心Wtc)とあらかじめ記憶された台タイヤ2の幅方向中心Wdcとの位置ズレ量を演算して算出する。
さらに、制御装置100は、位置ズレ量が検出されたときの回転角センサー19により検出されるドラム11の角度と、位置ズレ量とを対応させて記憶し、ドラム11の回転にともなう位置ズレ量の変化と制御側アクチュエータ32のピストン32aの伸縮速度を制御する(S114)。
これにより、制御棒12の中心軸Bを台タイヤ2の回転中心に対して傾斜が制御される。制御棒12が傾斜することにより、円環状トレッド3が制御棒12上を移動する。
例えば、図8(a)に示すように、検出位置において円環状トレッド3の幅方向中心Wtcを台タイヤ2の幅方向中心Wdcに対して、装置本体10側に移動させる場合には、制御棒12の他端部を台タイヤ2に近づけるように制御側アクチュエータ32のピストン32aを伸ばすことで、円環状トレッド3を制御棒12に沿って移動させる。
また、図8(b)に示すように、円環状トレッド3を装置本体10とは逆側に移動させる場合には、制御棒12の他端部を台タイヤ2から遠ざけるように制御側アクチュエータ32のピストン32aを縮めることで、円環状トレッド3を制御棒12に沿って移動させる。
台タイヤ2に対する円環状トレッド3の位置の制御は、制御棒12と台タイヤ2とに掛け渡された円環状トレッド3の周長差を利用したものである。つまり、周長が短い側では回転速度が速く、周長が長い側では回転速度が遅いため、回転速度が速い側では、回転速度が遅い側に移動しようとする力が作用するため、円環状トレッド3が制御棒12上を移動することができる。
具体的には、図8(a),(b)に示すように、台タイヤ2の幅方向中心Wdcの延長線が、制御棒12の中心軸Bと交わった点を仮想の回転中心として円環状トレッド3が制御棒12上を移動する。
上記制御により、台タイヤ2の幅方向中心Wdcと、円環状トレッド3の幅方向中心Wtcとが一致するように円環状トレッド3が制御棒12により制御される(S115)。
次に、台タイヤ2の幅方向中心Wdcと、円環状トレッド3の幅方向中心Wtcとが周方向においてすべて一致するとドラム11の回転が停止する(S116)。作業者は、クランプ35から制御棒12の固定を解除して制御棒12を円環状トレッド3と台タイヤ2との間から抜き取る(S117)。
次に、ドラム11をゆっくりと回転させて(S118)、図外のステッチャーと呼ばれるローラーを備えた装置により、円環状トレッド3が台タイヤ2となじむようにローラーで円環状トレッド3の表面を周方向に沿って押圧することで、制御棒12が挟まれることにより歪が生じている円環状トレッド3の歪が除荷される(S119)。
以上説明したように、円環状トレッド3を拡径させる拡縮機構を制御棒12により構成し、制御棒12の回転中心を台タイヤ2の回転する中心軸Aに対する傾斜角度を変化させることにより、円環状トレッド3が台タイヤ2に組み付けられる位置を制御するように構成したことで、複雑な構成を必要としないタイヤの製造装置を得ることができる。
上記実施形態において、台タイヤ2と円環状トレッド3との粘着力が大きいときには、円環状トレッド3の内面にライナー等を貼り付けておくことで、台タイヤ2と円環状トレッド3との位置合わせを容易に行うことができる。この場合、台タイヤ2と円環状トレッド3とのセンター合わせが終了した後に、タイヤを回転させつつ、円環状トレッド3からライナーを剥がせば良い。
また、検出手段としてCCDカメラを1台で検出するように説明したが、複数台配置しても良く、特に、制御棒12に近い位置の前後に配置することで、円環状トレッド3に対してより精度の良い制御が可能となり、より高品質なタイヤを製造できる。
1 タイヤ製造装置、2 台タイヤ、3 円環状トレッド、4 位置決めマーカー、
4a,4b 凸部、4c 凹部、5 組み付け装置、6 検出装置、10 装置本体、
11 ドラム、12 制御棒、12a 筒体、12b 支持軸、
13 コンプレッサー、14 シールリング、15 バルブ、16 ドラムモーター、
18 水平シャフト、19 回転角センサー、21,22 配管、
23;24 電磁バルブ、
31 支点側アクチュエータ、31a ピストン、31b シリンダ、
32 制御側アクチュエータ、32a ピストン、32b シリンダ、
33 サーボモーター、34 ベアリング、35 クランプ、38 サーボモーター、
39 エンコーダ、41 固定支柱、42 ベアリング、43 クランプ、
100 制御装置、Wdc 幅方向中心、Wtc 幅方向中心。

Claims (4)

  1. 台タイヤの外周面に円環状のトレッドを組み付けるタイヤの製造装置であって、
    前記台タイヤを固定する回転ドラムと、
    前記台タイヤと前記トレッドとの間に介挿され前記回転ドラムの回転軸方向に延長する拡径手段と、
    前記拡径手段の中心軸を前記回転ドラムの回転軸に対して傾斜させる傾斜手段と、
    前記台タイヤに対する前記トレッドの位置を検出する検出手段とを備え、
    前記傾斜手段が前記検出手段の検出結果に基づいて前記拡径手段の中心軸を傾斜させることを特徴とするタイヤの製造装置。
  2. 前記検出手段は、前記台タイヤの幅方向中心位置を検出することを特徴とする請求項1に記載のタイヤの製造装置。
  3. 前記トレッドが当該トレッドの幅方向中心に位置し、周方向に連続して形成されるマーカーを有し、
    前記検出手段が前記マーカーを検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタイヤの製造装置。
  4. 前記拡径手段は前記傾斜手段によって保持される支持軸と、
    前記支持軸の周りを回転する筒体により構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のタイヤの製造装置。
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