JP2011109958A - 小粒物付着菓子製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小粒物付着菓子の代表例である鹿の子菓子は、こし餡等の芯玉の表面全面に粒餡等の多数の小粒物を付着させたものであるが、この鹿の子菓子は、専ら菓子職人が1個ずつ手作業で製造していたので、製造が面倒で且つ能率が悪かった。
【解決手段】ターンテーブル11の外周部に成形容器2を設け、該成形容器2をターンテーブル駆動手段により小粒物供給位置Aと芯玉供給位置Bと小粒物付着位置C1,C2と製品排出位置Eとに順次循環させる一方、小粒物供給位置Aに小粒物供給装置3と、芯玉供給位置Bに芯玉供給装置4と、小粒物付着位置C1,C2に小粒物付着装置5,6と、製品排出位置Eに製品排出装置9とをそれぞれ備えていることにより、予め多数個の芯玉と多量の小粒物とを準備しておくだけで、後は少人数の管理者により順次自動で且つ能率よく小粒物付着菓子に成形できるようにしている。
【選択図】 図2

Description

本願発明は、鹿の子菓子やごま団子のような芯玉の表面前面に小粒物を付着させた小粒物付着菓子を自動で製造できるようにした小粒物付着菓子製造装置に関するものである。
小粒物付着菓子の代表例として鹿の子菓子やごま団子がある。尚、鹿の子菓子は、こし餡や餅等を丸めた芯玉の表面全面に甘納豆や粒餡等の小粒物を付着させたものであり、ごま団子は、餡入り餅からなる芯玉の表面全面にごま(小粒物)を付着させたものである。 そして、従来では、このような小粒物付着菓子(鹿の子菓子やごま団子等)を機械化により量産できる装置はなく、専ら菓子職人が1個ずつ手作業で製造しているのが現状である。
又、鹿の子菓子を例にすると、この鹿の子菓子は、芯玉(例えばこし餡)の表面全面に小粒物(例えば粒餡)を均一に付着させる必要から、1個当たりの製造に熟練者でも1分程度の時間がかかり、製造能率はかなり悪い(人件費コストが高い)ものであった。
又、大手の菓子製造企業では、鹿の子菓子の需要期(特に年末年始)に向けて、前以て量産して冷凍保存しているが、その需要期前になると、多人数で集中して鹿の子菓子の製造に取り組んでいるのが現状であり、人手の確保にも苦労がある。
そこで、本願発明は、予めこし餡や餅(又は餡入り餅)等を丸めた多数個の芯玉と、甘納豆や粒餡(又はごま)等の多量の小粒物とを準備しておくだけで、後は少人数の管理者により順次自動で且つ能率よく小粒物付着菓子(鹿の子菓子やごま団子)に成形できるようにした小粒物付着菓子製造装置を提供することを目的とするものである。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
[本願請求項1の発明]
本願請求項1の発明は、こし餡や餅又は餡入り餅等を丸めた芯玉の表面全面に甘納豆や粒餡又はごま等の小粒物を付着させてなる小粒物付着菓子(例えば鹿の子菓子やごま団子等)の製造装置を対象にしている。尚、芯玉(例えばこし餡)は比較的柔らかい性状であり、小粒物(例えば粒餡)は粘着性を有しているので、芯玉の表面に小粒物が接触すると、該小粒物が芯玉表面に比較的容易に付着する性質がある。
そして、本願請求項1の小粒物付着菓子製造装置では、水平面内で回転可能なターンテーブルの外周部に上記小粒物と上記芯玉とを収容して小粒物付着菓子に成形するための成形容器を設けたものを使用している。この成形容器は、上部が開口する縦向き姿勢の筒体を使用している。又、この成形容器として、後述する請求項4のように筒体内に上部が開口する可撓袋を設置したものを使用できる。尚、成形容器は、この請求項1ではターンテーブルに1個だけ取付けたものでもよいが、後述する請求項2のようにターンテーブルの外周部に所定等角度間隔(例えば角度45°間隔)をもって複数個(例えば8個)設置することができる。
この請求項1の小粒物付着菓子製造装置では、成形容器は、ターンテーブル駆動手段により、小粒物供給位置と、芯玉供給位置と、芯玉表面に小粒物を付着させる小粒物付着位置と、成形容器内で成形された小粒物付着菓子を成形容器から排出する製品排出位置、とに順次循環させるようにしている。尚、成形容器は、ターンテーブルを所定角度範囲(例えば角度45°)ずつ回転させることにより、上記の各位置(請求項1では小粒物供給位置と芯玉供給位置と小粒物付着位置と製品排出位置)を順次循環させ得るようになっている。又、上記小粒物付着位置は、1箇所でもよいがターンテーブルの周方向の隣接する2箇所に設けることができる。
小粒物供給位置には、そこに位置する成形容器内に小粒物を製品1個当たりの量ずつ供給する小粒物供給装置を設けている。この小粒物供給装置としては、所定タイミングで間欠駆動するコンベアベルトが使用可能である。そして、この小粒物供給装置(コンベアベルト上)には、小粒物を均一密度で連続して載せるか、所定間隔をもって製品1個当たりの量ずつ山盛り状に載せる。尚、小粒物をコンベアベルト上に均一密度で連続して載せた場合には、1回当たりコンベアベルト走行距離を制御することによって小粒物を製品1個当たりの量ずつ供給することができる。
芯玉供給位置には、そこに位置する成形容器内に芯玉を1個ずつ供給する芯玉供給装置を設けている。この芯玉供給装置も、所定タイミングで間欠駆動するコンベアベルトが使用可能である。尚、この芯玉供給装置(コンベアベルト上)には、芯玉を所定間隔をもって載せておき、1回当たりのコンベアベルト走行距離を制御したりあるいはコンベアベルトの終端から放出される芯玉を検出器で検出したりして、1回当たり芯玉を1個ずつ供給するようにする。
小粒物付着位置には、成形容器内で芯玉の表面に小粒物を付着させる小粒物付着装置を設けている。この小粒物付着装置としては、成形容器内で芯玉の表面に小粒物を付着させ得るものであれば適宜構成のものを採用できるが、例えば後述する請求項3で採用している振動装置を用いたものを使用することができる。又、小粒物付着位置をターンテーブルの周方向の2箇所に設けたものでは、該各小粒物付着位置にそれぞれ小粒物付着装置(例えば振動装置)を設けて、2回続けて小粒物付着作業を行う。
製品排出位置には、成形容器内で成形された小粒物付着菓子を成形容器外に排出させる製品排出装置を設けている。この製品排出装置としては、成形容器内で成形された小粒物付着菓子を成形容器外に排出させ得るものであれば適宜のものが採用できるが、例えば後述する請求項5のもの(可撓袋裏返し装置)を使用することができる。
この請求項1の小粒物付着菓子製造装置は、次のように作動する。
まず、小粒物供給装置(コンベアベルト上)には、多量の小粒物(粒餡)をほぼ均一密度で載せておく(又は製品1個当たりの小粒物の量を間隔をもって山盛り状に載せておく)一方、芯玉供給位置(コンベアベルト上)には、所定間隔をもって多数の芯玉を載せておく。
そして、運転を開始すると、小粒物供給位置において、そこにある成形容器内に小粒物供給装置から製品1個当たりの量の小粒物(例えば粒餡)が供給される。尚、成形容器内に供給された小粒物は、成形容器内の成形部の底部に貯留される。
次に、小粒物を収容した成形容器は芯玉供給位置まで移動されて、そこで芯玉供給装置により成形容器内に1個の芯玉が供給される。尚、ターンテーブルに複数の成形容器を使用したものでは、ターンテーブルが1ピッチずつ回転する度に次順の成形容器が順次各処理位置に巡ってくる。
次に、小粒物と芯玉を収容した成形容器は、小粒物付着位置まで移動され、そこで小粒物付着装置により成形容器内で芯玉の表面全面に小粒物が付着せしめられる。尚、小粒物付着位置として成形容器を振動させるものを採用したものでは、成形容器が上下に激しく振動されることにより該成形容器内で芯玉が回転及びバウンドし、芯玉の表面全面に小粒物がほぼ均一に付着して、小粒物付着菓子が成形される。
次に、小粒物付着菓子が成形された成形容器は、製品排出位置まで移動され、そこで製品排出装置により成形容器内の小粒物付着菓子が該成形容器外に排出される。尚、製品排出装置として、後述する請求項5の可撓袋裏返し装置を使用したものでは、可撓袋を上方に裏返し状態で突出させることによって可撓袋内で成形された小粒物付着菓子を外部に排出することができる。
そして、製品排出位置で空になった成形容器は、ターンテーブルが回転することによってスタート位置である小粒物供給位置まで移動せしめられ、上記した各工程が順次行われる。
このように、請求項1の小粒物付着菓子製造装置を使用すると、小粒物供給装置に小粒物を載せ且つ芯玉供給装置に芯玉を載せるだけで、各処理位置においてそれぞれの処理が実行され、製品排出位置から成形された小粒物付着菓子が順次連続して排出されるようになる。
[本願請求項2の発明]
本願請求項2の発明は、上記請求項1の小粒物付着菓子製造装置において、成形容器をターンテーブルの外周部に所定等間隔をもって複数個設置している。
この成形容器の使用個数は、複数個であればいくつでもよいが、例えば角度45°間隔で8個程度使用することができる。
このように、複数個の成形容器をそれぞれ循環させるようにすると、小粒物付着菓子を能率よく製造することができる。
[本願請求項3の発明]
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の小粒物付着菓子製造装置において、成形容器をターンテーブルに対して上下移動自在に設置している一方、小粒物付着装置として成形容器を上下に振動させる振動装置を使用している。
この請求項3のように、小粒物付着装置に振動装置を使用すると、成形容器内で芯玉と小粒物とを激しく上下動(バウンド))させることができるので、芯玉の表面全面に小粒物が均一に付着し易くなる。
[本願請求項4の発明]
本願請求項4の発明は、上記請求項1から3のいずれか1項の小粒物付着菓子製造装置において、成形容器の筒体内に、上部が開口する柔軟材製の可撓袋を、その袋開口縁が筒体の上部開口縁に気密保持された状態で設置して、該可撓袋内で小粒物付着菓子を成形するようにしている。
この可撓袋は、例えばプラスチックフイルム製で有底筒状のものが使用できる。そして、この可撓袋は、袋開口縁を筒体の上部開口縁に対して気密保持状態で設置していることにより、筒体と可撓袋間の空所を気密状態に維持させている。
又、この請求項4では、小粒物付着位置と製品排出位置との間に締め固め位置を設けて、該締め固め位置に、成形容器の筒体と可撓袋との間に圧縮エアを吹き込んで可撓袋を縮小させることにより可撓袋内で小粒物付着菓子を締め固めるようにした締め固め装置を設けている。
この締め固め装置には、筒体と可撓袋間の空所にエアを給排するためのエア給排装置を使用している。
そして、この締め固め装置は、エア給排装置により筒体と可撓袋間の空所にエアを吹き込むと、その圧縮エアによって可撓袋の側周面を全周から圧縮して袋容積を縮小させ得る(可撓袋内で小粒物付着菓子を締め固める)ようになっている。尚、締め固め位置には、成形容器の上部近傍位置に、成形容器の筒体内に圧縮エアを供給したときに可撓袋が裏返し状態で上方に突出するのを防止するための押え板を設けておくとよい。
このように、上記小粒物付着装置により可撓袋内で芯玉の表面全面に小粒物を付着させた状態で、この締め固め装置により可撓袋を圧縮させる(袋容積を縮小させる)と、可撓袋が製品(小粒物付着菓子)の外表面を圧締するようになり、各小粒物を芯玉の表面に強く付着させることができる。
[本願請求項5の発明]
本願請求項5の発明は、上記請求項4の小粒物付着菓子製造装置において、製品排出装置として成形容器の筒体と可撓袋との間に圧縮エアを吹き込んで可撓袋を筒体の上方に裏返し状態で突出させる可撓袋裏返し装置を用いている。
この可撓袋裏返し装置には、上記締め固め装置のエア給排装置と同様なエア給排装置が使用可能である。そして、可撓袋裏返し装置は、そのエア給排装置で成形容器の筒体と可撓袋との間に圧縮エアを吹き込むことにより、可撓袋を筒体の上方に裏返し状態で突出させて、可撓袋内で成形されている製品(小粒物付着菓子)を成形容器外に排出させ得るようになっている。
尚、製品排出位置において製品(小粒物付着菓子)が排出された後、エア給排装置により筒体内を吸気すると、筒体上方に裏返し状態で突出していた可撓袋が筒体内のエア吸引により元の状態(可撓袋が筒体内において下向き姿勢で収容された状態)に復帰するようになる。
[本願請求項6の発明]
本願請求項6の発明は、上記請求項5の小粒物付着菓子製造装置において、成形容器をターンテーブルに対してターンテーブル中心方向に傾動可能に設置する一方、製品排出位置に成形容器をその上部開口が外側に移動するように傾動させる傾動装置を設けている。
この傾動装置は、製品排出位置において上記可撓袋裏返し装置が作動する前に成形容器を傾動させるものである。そして、この傾動装置で成形容器をその上部開口が外側に移動するように傾動させた状態で、上記可撓袋裏返し装置を作動させることにより、成形容器(可撓袋)内で成形されている製品(小粒物付着菓子)をターンテーブルの外周縁より外側の定位置(例えば製品受台上)に排出させ得るようになっている。
[本願請求項1の発明の効果]
本願請求項1の小粒物付着菓子製造装置では、ターンテーブルの外周部に設けた成形容器を、ターンテーブル駆動手段により小粒物供給位置と芯玉供給位置と小粒物付着位置と製品排出位置とに順次循環せしめ、それらの各位置において小粒物供給装置、芯玉供給装置、小粒物付着装置、製品排出装置によりそれぞれの処理を行わせることによって、製品となる小粒物付着菓子を自動で製造できるようになっている。
従って、この請求項1の小粒物付着菓子製造装置を使用すれば、予め多数個の芯玉(例えばこし餡玉)と多量の小粒物(例えばつぶ餡)とを準備しておくだけで、後は少人数の管理者だけで順次自動で且つ能率よく小粒物付着菓子に成形できるという効果がある。
[本願請求項2の発明の効果]
本願請求項2の発明は、上記請求項1の小粒物付着菓子製造装置において、成形容器をターンテーブルの外周部に所定等間隔をもって複数個設置して、該各成形容器をそれぞれ同時に次順の処理位置に循環させるようにしているので、小粒物供給装置、芯玉供給装置、小粒物付着装置、及び製品排出装置の各装置に待ち時間がなくなる。
従って、この請求項2の小粒物付着菓子製造装置では、上記請求項1の効果に加えて、小粒物付着菓子の製造能率が成形容器の使用個数の倍数分、向上するという効果がある。
[本願請求項3の発明の効果]
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の小粒物付着菓子製造装置において、小粒物付着装置として成形容器を振動装置により上下に振動させるものを使用しているので、成形容器内で芯玉と小粒物とを激しく上下動(バウンド)させることができる。
従って、この請求項3の小粒物付着菓子製造装置では、上記請求項1及び2の効果に加えて、芯玉の表面全面に小粒物を均一に付着させることができ、品質の良好な小粒物付着菓子を製造することができるという効果がある。
[本願請求項4の発明の効果]
本願請求項4の発明は、上記請求項1から3のいずれか1項の小粒物付着菓子製造装置において、成形容器の筒体内に可撓袋を設置する一方、小粒物付着位置と製品排出位置との間に設けた締め固め位置に、可撓袋を圧縮させる(袋容積を縮小させる)ことによって可撓袋内で小粒物付着菓子を締め固めるようにした締め固め装置を設けている。
従って、この請求項4の小粒物付着菓子製造装置では、上記請求項1から3の効果に加えて、締め固め装置により可撓袋内において各小粒物を芯玉の表面に強く付着させることができるので、芯玉から小粒物が剥がれ落ちにくくなり、安定した状態の小粒物付着菓子に成形できるという効果がある。
[本願請求項5の発明の効果]
本願請求項5の発明は、上記請求項4の小粒物付着菓子製造装置において、製品排出装置として成形容器の筒体と可撓袋との間に圧縮エアを吹き込んで可撓袋を筒体の上方に裏返し状態で突出させる可撓袋裏返し装置を用いている。
従って、この請求項5の小粒物付着菓子製造装置では、上記請求項4の効果に加えて、可撓袋裏返し装置により可撓袋内で成形されている製品(小粒物付着菓子)を確実に成形容器外に排出させることができるという効果がある。尚、このように、製品排出位置において成形容器内から製品(小粒物付着菓子)を確実に排出できると、この小粒物付着菓子製造装置を自動で確実に連続運転させることができる。
[本願請求項6の発明の効果]
本願請求項6の発明は、上記請求項5の小粒物付着菓子製造装置において、製品排出位置に成形容器をその上部開口が外側に移動するように傾動させる傾動装置を設けているので、成形容器内の製品(小粒物付着菓子)を毎回ターンテーブル外周縁の定位置に排出できる。
従って、この請求項6の小粒物付着菓子製造装置では、上記請求項5の効果に加えて、製品排出位置において順次排出される製品(小粒物付着菓子)を確実に定位置(例えば製品受台上)に排出させることができるので、後の整頓作業(容器への整列作業)が容易になるという効果がある。。
本願実施例の小粒物付着菓子製造装置の側面図である。 図1の小粒物付着菓子製造装置の平面図である。 図2のIII−III拡大断面図である。 図3のIV−IV断面図である。 図4のV−V矢視図である。 図2における小粒物供給位置Aでの作動説明図である。 図2における芯玉供給位置Bでの作動説明図である。 図2における第1小粒物付着位置C1での作動説明図である。 図2における第2小粒物付着位置C2での作動説明図である。 図2における締め固め位置Dでの作動説明図である。 図2における製品排出位置Eでの第1の作動説明図である。 図2における製品排出位置Eでの第2の作動説明図である。 図2における製品排出位置Eでの第3の作動説明図である。
[実施例]
図1〜図13を参照して本願実施例の小粒物付着菓子製造装置を説明する。
この製造装置で製造される小粒物付着菓子Zとしては、こし餡や餅等を丸めた芯玉Xの表面全面に甘納豆や粒餡等の小粒物Yを付着させた鹿の子菓子や、餡入り餅(丸めたもの)からなる芯玉Xの表面全面にごま(小粒物Y)を付着させたごま団子が代表例であるが、そのほかに同種の小粒物付着菓子を対象にできるものである。
そして、本願の実施例では、小粒物付着菓子Zとして鹿の子菓子を適用したもので説明する。従って、以下の実施例では、小粒物付着菓子製造装置として鹿の子菓子製造装置と表現する。
この実施例の鹿の子菓子製造装置で製造される鹿の子菓子Zの大きさは例えば4〜5cm程度のものである。尚、この実施例では、芯玉Xとしてこし餡を直径が3〜4cm程度の大きさに丸めたものを使用し、小粒物Yとして粘り気の少ないつぶ餡を使用している。
図1及び図2には、この実施例の鹿の子菓子製造装置の全体図を示しているが、この実施例の鹿の子菓子製造装置は、基台10上に円形のターンテーブル11を水平面内で順次所定角度(この実施例では角度45°)ずつ回転させるように設置したターンテーブル装置1と、ターンテーブル11の外周部における所定等角度間隔(角度45°間隔)をもった各位置にそれぞれ取付けた複数個(この実施例では8個)の成形容器2,2・・とを有している。
ターンテーブル装置1は、図3に拡大図示するように、中空の支柱12の上部にターンテーブル11の中心をセンターブロック15を介して水平回転自在に支持している一方、該ターンテーブル11をターンテーブル駆動手段で1回当たり所定角度(この実施例では角度45°)ずつ水平回転させ得るようにしたものである。
このターンテーブル駆動手段は、図3に示すように、モータ(ステップモータ)16の軸に設けたギヤ16aをセンターブロック15の外周に設けたギヤ15aに噛合させており、モータ16の1回当たりの駆動量を、ターンテーブル11が角度45°だけ回転するように設定している。尚、この実施例では、ターンテーブル11の外周部に角度45°間隔をもった8箇所にそれぞれ成形容器2,2・・を設けている関係で、ターンテーブル11を1回当たり角度45°ずつ回転させるようにしているが、成形容器2の使用個数に応じてターンテーブル11の1回当たりの回転角度を調整することができる。
支柱12は、中空の筒体が使用されていて、基台10上に設けた台板10a上に立設されている。又、支柱12の中間高さ位置には、ターンテーブル11とほぼ同径の中間棚板13が設置されている。
ターンテーブル11は、外径が70cm程度(特に限定するものではない)のものが使用されている。このターンテーブル11の外周部には、図2に示すように、角度45°間隔をもって8箇所に切欠部11a,11a・・設けており、該各切欠部11a,11a・・にそれぞれ成形容器2を1個ずつ設置している。
ターンテーブル11の外側には、細幅の保護リング14が設けられている。この保護リング14は、中間棚板13から複数本のステーで支持されている。
成形容器2の構成は後述するが、この各成形容器2,2・・は、ターンテーブル11が角度45°ずつ間欠的に回転することにより、図2に示す8つの位置(A,B,C1,C2,D,E,F1,F2)を順次循環するようになっている。8つの各位置における処理内容はそれぞれ後述するが、符号Aの位置が小粒物供給位置であり、符号Bの位置が芯玉供給位置であり、符号C1の位置が第1小粒物付着位置であり、符号C2の位置が第2小粒物付着位置であり、符号Dの位置が締め固め位置であり、符号Eの位置が製品排出位置であり、符号F1の位置が第1メンテナンス位置であり、符号F2の位置が第2メンテナンス位置である。
ターンテーブル11の中央部下面にあるセンターブロック15には、角度45°間隔をもって8個の通孔17,17・・(図2、図3)が設けられている。この各通孔17,17・・は、図3に示すようにそれぞれセンターブロック15の側周面から中央部下面に連通する状態で形成している。
他方、支柱12の上端部には、図3に示すように、センターブロック15の中央部下面が摺接する受板18が設けられている。この受板18には、締め固め位置Dと製品排出位置Eに対応する位置にそれぞれ上下に貫通する通孔19A,19B(図2、図3)が形成されている。
この受板18の各通孔19A,19Bは、センターブロック15に形成した8つの通孔17,17・・のうちの、締め固め位置Dに指向する位置にある通孔と製品排出位置Eに指向する位置にある通孔にそれぞれ連通している。
尚、これらの通孔17,17・・、19A,19Bは、後述するエア給排装置70,80に関連するもので、該各通孔17,17・・、19A,19Bの機能については後述する。
8個の成形容器2,2・・は、ターンテーブル11が回転することによって同時に角度45°ずつ移動し、且つ各位置においてそれぞれ所定時間停止するようになっている。尚、成形容器2が角度45°の範囲を移動するのに約1〜2秒かかり、該成形容器2が各位置で停止している時間は約6秒間であって、ターンテーブル11が回転する時間間隔は1回当たり7〜8秒(実際には7.5秒)である。
合計8個の成形容器2,2・・は相互に同じものであが、この各成形容器2は、図3〜図5に示すように、所定内径(例えば7〜8cm程度の内径)で所定長さ(例えば35〜40cm程度の長さ)を有した縦向きの筒体21を使用している。この筒体21は、上部が開口し(上部開口21a)、下部を底蓋22で閉塞している。尚、この筒体21の胴部には透明材が使用されていて、筒体内部が外から見えるようになっている。
筒体21内には、図3及び図4に示すように、上部が開口する柔軟材製の可撓袋29を設置している。そして、この実施例の成形容器2では、可撓袋29内で鹿の子菓子Zを成形するようにしている。尚、この可撓袋29は、例えばプラスチックフイルム製で有底筒状のものが使用可能である。又、この可撓袋29は、透明なものを使用することが好ましい(可撓袋内部で形成される鹿の子菓子Zが外部から見えるようにする)。
又、可撓袋29は、その袋開口縁を筒体21の上部内周面に気密保持された状態で取付けている。従って、筒体21と可撓袋29間の空所Sは気密状態に維持されている。尚、可撓袋29の開口縁は、筒体21の胴部の上部に設けた内外2重筒部分で挟み込まれて保持されている。
成形容器2の底蓋22には、筒体21と可撓袋29間の空所Sにエアを給排するための通孔27(図3、図4)が形成されている。この底蓋22の通孔27は、各成形容器(8個)2,2・・にそれぞれ設けられており、該各通孔27(8つある)と上記センターブロック15の各通孔17(8つある)とはそれぞれエアホース30で接続されている。そして、各成形容器2の筒体21と可撓袋29間の空所Sには、後述するように締め固め位置D及び製品排出位置Eにおいて各エア給排装置70,80から、エアホース73,83(後述する)、受板18の通孔19A,19B、センターブロック15の通孔17、エアホース30、及び底蓋22の通孔27を介してエアが給排されるようになっている。
成形容器2の底蓋22の外面には、前後2つのローラ28,28(図3〜図5)が設けられている。このローラ28,28は、第1小粒物付着位置C1及び第2小粒物付着位置C2において、成形容器2を後述する各振動装置60,70(図8、図9)で上下に振動させる際に、上下動部材51,61の係合部53,63を係止させるものである。
各成形容器2は、ターンテーブル11に対して上下移動自在で且つ鉛直姿勢から上部側がターンテーブル11の外側に移動する方向に傾動し得るように取付けられている。
まず、成形容器2を上下移動させ得る構成としては、図4に示すように筒体21の左右各側部に上下に長い2本のスライド棒24,24を取付けている一方、ターンテーブル11の切欠部11aの左右各縁部の下面にそれぞれ支持ブロック20,20を介して左右のガイドブロック23,23を設けて、該各ガイドブロック23,23に対して各スライド棒24,24を上下動自在に挿通させている。そして、この成形容器2は、通常は図4に実線図示するように、成形容器2の自重によって各スライド棒24,24の上部が各ガイドブロック23,23の上部に衝合する位置まで最下動しているが、後述(図8及び図9)する振動装置60(又は70)の上下動部材61(又は71)による突き上げによって、図4に鎖線図示(符号2′)するように上動するようになっている。
他方、成形容器2を傾動させ得る構成としては、上記各スライド棒24,24を挿通させている各ガイドブロック23,23の各外面側にそれぞれ軸25,25を突出させて、該軸25,25を各ガイドブロック23,23の外側にある各支持ブロック20,20に支持させている。尚、各ガイドブロック23,23の各軸25,25は、成形容器2の上部寄り位置において相互に同軸上にあり、該各軸25,25を中心にして成形容器2がターンテーブル11の半径方向に向けて傾動し得るようになっている。
この成形容器2は、図3及び図5に示すように各ガイドブロック23,23と各支持ブロック20,20との間に設けたバネ(左右に2つある)26によって、成形容器2の上部側がターンテーブル11の中心側(図3及び図5において左回転方向)に付勢された状態で設置されている。又、この成形容器2は、図3及び図5に示す鉛直姿勢状態でその上部側がターンテーブル11の切欠11aの奥端縁11bに衝合していることにより、それ以上、右回転することがないようにしている。そして、この成形容器2は、その下部側が後述する傾動装置86(詳細は図11〜図13)によりターンテーブル中心方向に押圧されることで、図5に鎖線図示(符号2″)するように度45°程度傾動するようになっている。
この実施例の鹿の子菓子製造装置には、図2に示すようにターンテーブル11の中心から角度45°間隔をもった位置で各成形容器2,2・・がそれぞれ停止する位置に、小粒物供給位置Aと、芯玉供給位置Bと、第1小粒物付着位置C1と、第2小粒物付着位置C2と、締め固め位置Dと、製品排出位置Eと、第1メンテナンス位置F1と、第2メンテナンス位置F2とがある。尚、小粒物付着位置は第1と第2の2箇所(C1とC2)あり、メンテナンス位置も第1と第2の2箇所(F1とF2)ある。
そして、小粒物供給位置Aには小粒物供給装置3(図2、図6)、芯玉供給位置Bには芯玉供給装置4(図2、図7)、第1小粒物付着位置C1には第1小粒物付着装置5(図8)、第2小粒物付着位置C2には第2小粒物付着装置6(図9)、締め固め位置Dには締め固め装置7(図10)、製品排出位置Eには製品排出装置8(図11〜図13)、がそれぞれ設けられている。尚、小粒物付着装置は、第1と第2の2つ(5,6)あり、後述するように第1小粒物付着位置C1と第2小粒物付着位置C2の2箇所で小粒物付着作業が行われる。
小粒物供給位置Aにある小粒物供給装置3は、図2及び図6に示すように、細幅のコンベアベルト31をモータ32で1回当たり所定長さL(図6)ずつ間欠的に走行させるものを使用している。コンベアベルト31の先端(終端)は、小粒物供給位置Aにある成形容器2の上部開口21a内に小粒物Yを投入し得る位置にある。又、コンベアベルト31の側部には小粒物置台34(図2)を並置しており、該小粒物置台34上に山盛り状に置いてある小粒物Yを作業員が手作業でコンベアベルト31上に送り込めるようにしている。その際、コンベアベルト31上には、その幅方向及び長さ方向に小粒物Yを均一に分布させた状態で載せるようにする。
そして、この小粒物供給装置3は、ターンテーブル11が回転して空の成形容器2が第2メンテナンス位置F2から小粒物供給位置Aに移動して停止したときに、モータ32が作動してコンベアベルト31を所定長さLだけ走行させて、製品1個当たりの量の小粒物Yを成形容器2(可撓袋29)内に投入するようになっている。尚、成形容器2内に投入された小粒物Yは、可撓袋29内の底部に溜まる。
芯玉供給位置Bにある芯玉供給装置4は、図2及び図7に示すように、細幅のコンベアベルト41をモータ42で走行させるものを使用している。コンベアベルト41の先端(終端)は、芯玉供給位置Bにある成形容器2の上部開口21a内に芯玉Xを投入し得る位置にある。コンベアベルト41の終端部には、図7に示すように、該コンベアベルト41の終端部から排出される芯玉Xを検出するための検出器(光電管)43を設けている。
そして、この芯玉供給装置4は、図2及び図7に示すように、ターンテーブル11が回転して小粒物供給位置Aから小粒物入りの成形容器2が芯玉供給位置Bに移動して停止したときに、モータ42が作動してコンベアベルト41を走行させて、先頭の1個の芯玉Xを成形容器2内に投入するようになっている。又、先頭の1個の芯玉Xがコンベアベルト41の先端から排出されたときに、それを検出器43(図7)で検出し、該検出器43からの信号でモータ42(図2)を直ちに停止させるようになっている。尚、成形容器2内に投入された芯玉Xは、可撓袋29内の小粒物Yの上に落下する。
第1小粒物付着位置C1にある第1小粒物付着装置5には、図1及び図8に示すように、振動装置50が採用されている。この振動装置50は、上下動部材51をモータ55によってクランク機構54を介して上下動させ得るようにしたものである。
上下動部材51の上部には、成形容器2の下面を押し上げるローラ52と、成形容器2の下部にある前後のローラ28,28の上面側に係合する係合部53が設けられている。この係合部53は、図8に示すように前後に間隔をもって2つあり、両係合部53,53間に成形容器2の下部(両ローラ28,28)が出入り自在となっている。即ち、成形容器2が第1小粒物付着位置C1に移動したときに両ローラ28,28が両係合部53,53間に進入し(各係合部53,53の上部横曲げ部が各ローラ28,28の上面側に位置する)、該成形容器2が第1小粒物付着位置C1から第2小粒物付着位置C2側に移動したときに両ローラ28,28が両係合部53,53から脱出するようになっている。
そして、この第1小粒物付着装置5(振動装置50)は、図8に示すように、モータ55が作動すると上下動部材51が高さH(H=例えば8〜10cm)の範囲で激しく上下動することにより、第1小粒物付着位置C1にある成形容器2を上下に振動させ得るようになっている。このように、成形容器2が上下に振動すると、可撓袋29内にある芯玉Xが転動しながら激しく上下動(バウンド)して芯玉Xの表面全面に小粒物Yが付着するようになる。
第2小粒物付着位置C2にある第2小粒物付着装置6は、図9に示すように、上記第1小粒物付着装置5と同構成の振動装置60が採用されている。即ち、第2小粒物付着装置6(振動装置60)も、モータ65によりクランク機構64を介して上下動部材61を上下動させるようにしたものであり、上下動部材61の上部にローラ62と係合部63,63を設けていることも第1小粒物付着装置5と同じである。
そして、この第2小粒物付着装置6(振動装置60)は、前工程の第1小粒物付着装置5で芯玉Xの表面に小粒物Yを付着させたものを、第2小粒物付着位置C2においてさらに成形容器2を振動させることにより、芯玉Xの表面に一層多くの小粒物Yを付着させるものである。
尚、この第2小粒物付着装置6で第2回目の小粒物付着作業を行っても、一部の小粒物Yは芯玉Xに付着していないものがあり、その未付着の小粒物Yは、次工程の締め固め装置7で芯玉Xの周りに付着させる。
締め固め位置Dにある締め固め装置7は、図10に示すように、可撓袋29内である程度まで成形された鹿の子菓子Zを締め固めるものである。そして、この締め固め装置7には、図10(及び図1、図2)に示すようにエア給排装置70が採用されている。
この実施例で使用されているエア給排装置70(締め固め装置7)は、モータ駆動式の伸縮シリンダ71でエアシリンダ72を伸縮させ得るようにしたものである。尚、このエア給排装置70として、コンプレッサーからの圧縮エアでエアシリンダ72を伸縮させる形式のものも採用できるが、この実施例のようにモータ駆動式の伸縮シリンダ71でエアシリンダ72を伸縮させるようにしたものでは、運転ガ静かである。
エアシリンダ72からのエアホース73の先端は、図3に示すように支柱12の内部空所を通して受板18の1つの通孔19A(締め固め位置Dに指向する位置にある)に接続させている。又、エアホース73の途中には、電磁切換弁74を設けている。
締め固め位置Dにある成形容器2の上部には、図10に示すように、筒体21の上部開口21aから僅かに離間させた状態で押え板76を設けている。この押え板76は、後述するように成形容器2内の空所S内に圧縮エアを吹き込んだときに、可撓袋29が裏返し状態で上方に突出するのを防止するためのものである。
この締め固め装置7となるエア給排装置70は、図10に示すように、電磁切換弁74をON(閉止)にし、伸縮シリンダ71を伸長(鎖線図示)させることによって、エアシリンダ72からの圧縮エアを、エアホース73、通孔19A、エアホース30、通孔27を通して符号aで示すように成形容器2内の空所S(密閉されている)に吹き込むことにより、可撓袋29の外面を圧縮エアで圧縮して鹿の子菓子Z入りの可撓袋29を鎖線図示(符号29′)するように萎ませることができるようになっている。
そして、可撓袋が符号29′で示す萎んている状態でさらに可撓袋外面を圧縮エアa′で押圧することにより、可撓袋29′によって内部の鹿の子菓子Z′が圧締され、未付着の小粒物Yも確実に芯玉Xの表面に付着されるようになる。尚、鹿の子菓子Z′に対する圧締後は、電磁切換弁74をOFF(開放)することにより、成形容器2内の空所Sの高圧エアが電磁切換弁74から放出されて、該空所S内が大気圧状態となることにより、押え板76の下面に圧接していた可撓袋の上端が該押え板76から離間し、成形容器2が次の製品排出位置E側へ移動するのを許容する。
製品排出位置Eには、図11〜図13に示すように、成形容器2を傾動させる傾動装置86と、成形容器2(可撓袋29)内で成形されている鹿の子菓子Zを排出するための製品排出装置8が設置されている。
傾動装置86は、ターンテーブル装置11の中間棚板13上に設置したモータ87と、該モータ87で上下に揺動される揺腕88とを有している。揺腕88の先端部にはローラ88aが取付けられており、該揺腕88が上方に揺動することによって、揺腕先端のローラ88aが製品排出位置Eにある成形容器2のスライド棒24に外側から衝合するようになっている。
そして、この傾動装置86は、ターンテーブル11の回転動作時には揺腕88が下方位置で待機しているが(図11の実線図示状態)、ターンテーブル11の回転が停止直後にモータ87が作動して揺腕88を鎖線図示(符号88′)するように上方に揺動させることによって、成形容器2を鎖線図示(符号2″)するように角度45°程度だけ傾動させ得るようになっている。尚、成形容器の傾動姿勢(鎖線図示姿勢)では、該成形容器2′の上部がターンテーブル11の外方側に倒れている。
製品排出装置8は、成形容器2内にある鹿の子菓子入りの可撓袋29を裏返し状態で上方に突出させるようにした可撓袋裏返し装置80を使用している。尚、この可撓袋裏返し装置80には、成形容器2内の空所Sに圧縮エアを吹き込むエア給排装置を採用しており、以下の説明では、この可撓袋裏返し装置をエア給排装置80という。
製品排出装置8となるエア給排装置80は、上記の締め固め装置7のエア給排装置70と同様に、モータ駆動式の伸縮シリンダ81でエアシリンダ82を伸縮させ得るようにしたものである。
エアシリンダ82からのエアホース83の先端は、図3に示すように支柱12の内部空所を通して受板18の1つの通孔19B(製品排出位置Eに指向する位置にある)に接続させている。又、エアホース83の途中には、電磁切換弁84を設けている。
そして、この製品排出装置8となるエア給排装置80は、図12に示すように、電磁切換弁84をON(閉止)にし、伸縮シリンダ81を伸長(鎖線図示)させることによって、エアシリンダ82からの圧縮エアを、エアホース83、通孔19B、エアホース30、通孔27を通して符号aで示すように成形容器2内の空所S(密閉されている)に吹き込むことにより、可撓袋29の外面を圧縮エアで圧縮して該可撓袋を鎖線図示(符号29′)するように裏返し状態で筒体21の上部開口21aから斜め上方に突出させることができるようになっている。このように可撓袋29′が裏返し状態で斜め上方に突出すると、可撓袋内で成形されていた鹿の子菓子Zが筒体21の上部開口21aから確実に製品受台89上に排出される。
又、成形容器2内から製品(鹿の子菓子Z)を排出した後に、図13に示すように傾動装置86の揺腕88を元の下動位置まで揺動させると、バネ26により成形容器2が鉛直姿勢に戻る。
そして、それと前後して(又は同時に)、図13に示すように、電磁切換弁84をON(閉止)したままで伸縮シリンダ81を縮小させることにより、成形容器2内の空所Sのエアをエアシリンダ82内に吸引し、それによって裏返し状態で突出していた可撓袋(図12の符号29′)を筒体21内に吸引して元の下向き姿勢に戻すことができるようになっている。
図13に示すように空になった成形容器2は、次の回転で第1メンテナンス位置F1まで移動され、さらに次の回転で第2メンテナンス位置F2まで移動される。第1及び第2の各メンテナンス位置F1,F2では、成形容器2に不都合をある場合(例えば可撓袋29がきれいに収容されていないとき)に、その不都合を修正するための位置である。そして、第2メンテナンス位置F2にある成形容器2は、次の回転で小粒物供給位置Aまで移動されて、1ラウンドが終了する。
上記した小粒物供給装置3、芯玉供給装置4、第1小粒物付着装置5、第2小粒物付着装置6、締め固め装置7、製品排出装置8等は、それぞれターンテーブル11の回転が停止た直後にほぼ同時に作動開始するものである。
そして、この実施例の鹿の子菓子製造装置では、図6に示す小粒物供給位置Aにおいて小粒物供給装置3により所定量の小粒物Yが成形容器2(可撓袋29)内に投入され、図7に示す芯玉供給位置Bにおいて芯玉供給装置4により1個の芯玉Xが成形容器2(2929)内に投入され、図8に示す第1小粒物付着位置C1において第1小粒物付着装置5(振動装置50)により芯玉Xの表面に小粒物Yを付着させ、図9に示す第2小粒物付着位置C2において第2小粒物付着装置6により2回目の小粒物付着処理が行われ、図10に示す締め固め位置Dにおいて締め固め装置7により可撓袋29で鹿の子菓子Zを圧締し、図11及び図12に示す製品排出位置Eにおいて製品排出装置8により成形容器2内で成形された鹿の子菓子Zを排出するようになっている。
従って、この実施例の鹿の子菓子製造装置を使用すれば、予め多数個の芯玉(例えばこし餡玉)と多量の小粒物(例えばつぶ餡)とを準備しておくだけで、後は少人数の管理者だけで順次自動で且つ能率よく鹿の子菓子を製造できる。
又、この実施例の鹿の子菓子製造装置に、本願の請求項2〜6の各構成を採用すると、それぞれ上記発明の効果の項において記載した各請求項の効果を達成できる。
尚、上記実施例では、製造すべき小粒物付着菓子として鹿の子菓子Zを適用しているが、ごま団子を製造するには、芯玉Xとして餡入り餅を丸めたものを使用し、小粒物Yとしてごまを使用する。そして、ごま団子を製造する場合も、この実施例の小粒物付着菓子製造装置で順次自動で且つ能率よく製造できる。
1はターンテーブル装置、2は成形容器、3は小粒物供給装置、4は芯玉供給装置、5は第1小粒物付着装置、6は第2小粒物付着装置、7は締め固め装置、8は製品排出装置、11はターンテーブル、21は筒体、29は可撓袋、50は第1小粒物付着装置となる振動装置、60は第2小粒物付着装置となる振動装置、70は締め固め装置となるエア給排装置、80は可撓袋裏返し装置(エア給排装置)、86は傾動装置、Aは小粒物供給位置、Bは芯玉供給位置、C1は第1小粒物付着位置、C2は第2小粒物付着位置、Dは締め固め位置、Eは製品排出位置、Sは成形容器内の空所、Xは芯玉、Yは小粒物、Zは製品(小粒物付着菓子)である。

Claims (6)

  1. こし餡や餅又は餡入り餅等を丸めた芯玉(X)の表面全面に甘納豆や粒餡又はごま等の小粒物(Y)を付着させてなる小粒物付着菓子(Z)の製造装置であって、
    水平面内で回転可能なターンテーブル(11)の外周部に小粒物(Y)と芯玉(X)とを収容して(Z)に成形するための成形容器(2)を設け、
    該成形容器(2)は、上部が開口する縦向き姿勢の筒体(21)を使用し、
    成形容器(2)を、ターンテーブル駆動手段により小粒物供給位置(A)と芯玉供給位置(B)と芯玉表面に小粒物を付着させる小粒物付着位置(C1,C2)と成形容器(2)内で成形された小粒物付着菓子(Z)を成形容器(2)から排出する製品排出位置(E)とに順次循環させるようにしている一方、
    小粒物供給位置(A)にある成形容器(2)内に小粒物(Y)を製品1個当たりの量ずつ供給する小粒物供給装置(3)と、芯玉供給位置(B)にある成形容器(2)内に芯玉(X)を1個ずつ供給する芯玉供給装置(4)と、小粒物付着位置(C1,C2)において成形容器(2)内で芯玉(X)の表面に小粒物(Y)を付着させる小粒物付着装置(5,6)と、製品排出位置(E)において成形容器(2)内で成形された小粒物付着菓子(Z)を成形容器(2)外に排出させる製品排出装置(9)とをそれぞれ備えている、
    ことを特徴とする小粒物付着菓子製造装置。
  2. 請求項1において、
    成形容器(2)をターンテーブル(11)の外周部に所定等間隔をもって複数個設置している、
    ことを特徴とする小粒物付着菓子製造装置。
  3. 請求項1又は2において、
    成形容器(2)をターンテーブル(11)に対して上下移動自在に設置している一方、
    小粒物付着装置(5,6)として成形容器(2)を上下に振動させる振動装置(50,60)を使用している、
    ことを特徴とする小粒物付着菓子製造装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、
    成形容器(2)の筒体(21)内に、上部が開口し柔軟材製の可撓袋(29)を、その袋開口縁が筒体(21)の上部開口縁に気密保持された状態で設置して、該可撓袋(29)内で鹿の子菓子(Z)を成形するようにしている一方、
    小粒物付着位置(C2)と製品排出位置(E)との間に締め固め位置(D)を設け、
    該締め固め位置(D)に、成形容器の筒体(21)と可撓袋(29)との間に圧縮エアを吹き込んで可撓袋(29)を縮小させることにより可撓袋(29)内で小粒物付着菓子(Z)を締め固めるようにした締め固め装置(7)を設けている、
    ことを特徴とする小粒物付着菓子製造装置。
  5. 請求項4において、
    製品排出装置(8)として成形容器の筒体(21)と可撓袋(29)との間に圧縮エアを吹き込んで可撓袋(29)を筒体(21)の上方に裏返し状態で突出させる可撓袋裏返し装置(80)を用いている、
    ことを特徴とする小粒物付着菓子製造装置。
  6. 請求項5において、
    成形容器(2)をターンテーブル(11)に対してターンテーブル中心方向に傾動可能に設置する一方、
    製品排出位置(E)に、成形容器(2)をその上部開口が外側に移動するように傾動させる傾動装置(86)を設けている、
    ことを特徴とする小粒物付着菓子製造装置。
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KR101946763B1 (ko) * 2018-08-29 2019-02-11 김선애 누룽지재료공급장치

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