JP2011107079A - 転がり軸受ユニットの物理量測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物理量測定装置に、異常診断機能を付加する。この異常診断機能は、物理量演算に用いる1対のセンサのパルス信号A、Bに関して、これら両信号A、Bの立下りエッジが演算器に交互に入力されると言う<条件1>と、これら両パルス信号A、Bの相対的な位相変化が予め設定しておいた所定範囲内に収まっていると言う<条件2>とのうち、少なくとも何れか一方の条件を逸脱した場合に、システム異常が発生したと診断する機能である。この様な構成を採用する事により、上記課題を解決する。
【選択図】図1
Description
このうちの転がり軸受ユニットは、使用時にも回転しない静止側部材と、使用時に回転する回転側部材とを、複数個の転動体を介して相対回転自在に組み合わせて成る。
又、前記物理量測定装置は、エンコーダと、複数個のセンサと、演算器とを備える。
このうちのエンコーダは、前記回転側部材に支持固定されると共に、この回転側部材と同心の被検出面を有し、この被検出面の特性を円周方向に関して交互に変化させている。
又、前記各センサは、検出部を前記被検出面に対向させた状態で、使用時にも回転しない部分に支持固定され、前記回転側部材の回転に伴い、前記被検出面のうち自身の検出部を対向させた部分の特性変化に対応したパルス信号を出力する。
又、前記演算器は、前記各センサのパルス信号同士の間の位相差に基づいて、前記静止側部材と前記回転側部材との相対変位と、これら静止側、回転側両部材同士の間に作用する外力とのうちの、少なくとも一方の物理量を算出する。
特に、本発明の転がり軸受ユニットの物理量測定装置に於いては、前記物理量測定装置が異常診断機能を有しており、この異常診断機能は、前記各センサのパルス信号が下記の<条件1><条件2>のうちの少なくとも一方の条件を逸脱した場合に、システム異常が発生したと診断する。
<条件1> 位相差を求めるべき2個のセンサのパルス信号に関して、これら両パルス信号の検出エッジ(立下りエッジ又は立上りエッジ)が、前記演算器に交互に入力される。
<条件2> 位相差を求めるべき2個のセンサのパルス信号に関して、これら両パルス信号の相対的な位相変化(これら両パルス信号同士の間の位相差比の変化)が、予め設定しておいた所定範囲内に収まっている。
又、上述した請求項2、3に記載した発明を実施する場合に、走行速度に関する第一、第二の閾値V1、V2は、V1<V2の条件を満たす限り、それぞれ任意の大きさに設定する事が可能である。但し、第二の閾値V2は、前記演算器が物理量の演算を行うべき走行速度範囲(上位の車両制御システムが車両制御を実行すべき走行速度範囲)の下限値V3(例えば、5km/h)以下に設定するのが望ましい。これに対し、第一の閾値V1は、第二の閾値V2よりも小さい範囲で設定すれば良く、0km/hに設定しても良い。
本発明の転がり軸受ユニットの物理量測定装置の場合、各センサのパルス信号は、基本的には車両の走行時(エンコーダの回転時)にのみ出力され、車両の停止時(エンコーダの非回転時)には出力されない。しかしながら、車両の停止時であっても、乗員の乗降や荷物の積み下ろしの際には、車体が揺れる事に起因してエンコーダが微小回転し(各センサの検出部を貫く磁界が変化し)、これら各センサからパルス信号が出力される可能性がある。この際に出力されるパルス信号は、車両の走行時に出力される正規のパルス信号と異なり、出力状態が定常的ではない為、安定した周期(周波数)で発生する保証が全くない上に、それぞれの発生形態や互いの位相関係が定量的に定義できるものではない。この為、当該パルス信号を利用してシステム異常の診断を行うと、システム異常が発生していないのにも拘らず、誤ってシステム異常が発生したと診断してしまう(不必要な異常判断を頻発させてしまう)可能性がある。
これに対して、請求項2に記載した発明の場合には、車両の停止時に、異常診断機能が停止する。又、請求項3に記載した発明の場合には、車両の停止時に、各センサへの電源供給が停止し、これら各センサからのパルス信号の出力が停止する。この為、これら請求項2、3に記載した発明の場合には、車両の停止時に、異常診断機能が、システム異常が発生していないのにも拘らず、誤ってシステム異常が発生したと診断すると言った不具合が発生する事を回避できる。
<条件1> 前記両パルス信号A、Bの立下りエッジ(検出エッジ。図1〜3の各「↓」部分)が、物理量(変位、荷重)の算出を行う演算器に交互に入力される。
<条件2> 前記両パルス信号A、Bの相対的な位相変化(これら両パルス信号A、B同士の間の位相差比の変化)が、予め設定しておいた所定範囲(正常範囲)内に収まっている。
2 ハブ
3 転動体
4 エンコーダ
5 カバー
6a1〜6c2 センサ
7 透孔
8 柱部
9 第一特性変化部
10 第二特性変化部
11 電源
12 抵抗
13 抵抗
14 ホールIC
15 オペアンプ
16 トランジスタ
Claims (5)
- 転がり軸受ユニットと、物理量測定装置とを備え、
このうちの転がり軸受ユニットは、使用時にも回転しない静止側部材と、使用時に回転する回転側部材とを、複数個の転動体を介して相対回転自在に組み合わせて成るものであり、
前記物理量測定装置は、エンコーダと、複数個のセンサと、演算器とを備え、
このうちのエンコーダは、前記回転側部材に支持固定されると共に、この回転側部材と同心の被検出面を有し、この被検出面の特性を円周方向に関して交互に変化させたものであり、
前記各センサは、検出部を前記被検出面に対向させた状態で、使用時にも回転しない部分に支持固定され、前記回転側部材の回転に伴い、前記被検出面のうち自身の検出部を対向させた部分の特性変化に対応したパルス信号を出力するものであり、
前記演算器は、前記各センサのパルス信号同士の間の位相差に基づいて、前記静止側部材と前記回転側部材との相対変位と、これら静止側、回転側両部材同士の間に作用する外力とのうちの、少なくとも一方の物理量を算出するものである、
転がり軸受ユニットの物理量測定装置に於いて、
前記物理量測定装置が異常診断機能を有しており、この異常診断機能は、前記各センサのパルス信号が下記の<条件1><条件2>のうちの少なくとも一方の条件を逸脱した場合に、システム異常が発生したと診断する機能である事を特徴とする転がり軸受ユニットの物理量測定装置。
<条件1> 位相差を求めるべき2個のセンサのパルス信号に関して、これら両パルス信号の検出エッジが、前記演算器に交互に入力される。
<条件2> 位相差を求めるべき2個のセンサのパルス信号に関して、これら両パルス信号の相対的な位相変化が、予め設定しておいた所定範囲内に収まっている。 - 転がり軸受ユニットが車両の車輪支持用ハブユニットであると共に、物理量測定装置が異常診断機能に関する作動管理機能を有しており、この作動管理機能は、車両の走行速度が少なくとも予め設定した第一の閾値V1以下である場合に、前記異常診断機能を停止させると共に、前記車両の走行速度が少なくとも予め設定した、前記第一の閾値V1よりも大きな値である第二の閾値V2以上である場合に、前記異常診断機能を作動させる機能である、請求項1に記載した転がり軸受ユニットの物理量測定装置。
- 転がり軸受ユニットが車両の車輪支持用ハブユニットであると共に、物理量測定装置が各センサに対する電源供給管理機能を有しており、この電源供給管理機能は、車両の走行速度が少なくとも予め設定した第一の閾値V1以下である場合に、各センサへの電源供給を停止して、これら各センサからのパルス信号の出力を停止させると共に、前記車両の走行速度が少なくとも予め設定した、前記第一の閾値V1よりも大きな値である第二の閾値V2以上である場合に、前記各センサへの電源供給を行って、これら各センサからのパルス信号の出力を行わせる機能である、請求項1に記載した転がり軸受ユニットの物理量測定装置。
- 電源供給管理機能をソフトウェアによって構成している、請求項3に記載した転がり軸受ユニットの物理量測定装置。
- 電源供給管理機能をハードウェアによって構成している、請求項3に記載した転がり軸受ユニットの物理量測定装置。
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