JP2011106328A - リフタ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リフタの組み付け性を改善した上で、リフタの円滑な動作を確保する。
【解決手段】リフタガイド50にボア54が形成され、ボア54内にリフタ30が挿入される。リフタ30が、リフタ本体31と一対の対向壁32とを有する。両対向壁32間にローラ33が配置され、ローラ33及び両対向壁32にピン34が貫通し、ピン34の両端が両対向壁32の外側面にかしめ付けられる。リフタ本体31の外周面のうち両対向壁32の外側面と同じ側に位置する部分をかしめ側領域41とし、ボア54内にリフタ30が挿入された状態で、ボア54の内周面のうちかしめ側領域41と対向する部分をかしめ側対向領域61とした場合に、かしめ側対向領域61に、かしめ側領域41から離れる形態の逃げ部が形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、リフタ構造に関する。
従来より、例えば、燃料タンクから送られてきた燃料を加圧してインジェクタに供給する燃料ポンプ等におけるリフタ構造が知られている。このうち、特許文献1に記載のものは、シリンダ、プランジャ、リフタガイド、及びリフタを備えて構成されている。
シリンダの下端部とリフタガイドの上端部とはスプリングシートを介して互いに連結されている。シリンダにはガイド孔が形成され、ガイド孔内にはプランジャが挿入されている。リフタガイドにはボアが形成され、ボア内にはリフタが挿入されている。プランジャの下端部は、ボア内に臨み、かつリフタに当接している。リフタは、リフタ本体と、リフタ本体の下端部に連なる一対の対向壁と、両対向壁間に配置されるローラと、ローラ及び両対向壁を貫通して両端部が両対向壁の外側面にかしめ付けられるピンとを有している。ローラの外周面はカムに当接しており、リフタ及びプランジャは、リフタとスプリングシートとの間に介挿されたコイルスプリングによってカム側に付勢されている。また、プランジャの上端部とシリンダとの間にはポンプ室が区画されている。
ここで、カムが回転すると、ローラがピンの軸周りに従動回転して、リフタが押し上げられる。このとき、リフタ本体がボアの内周面を摺動しつつ上昇し、それに伴ってプランジャも上昇することにより、ポンプ室の容積が減少させられる(加圧工程)。さらにカムが回転すると、コイルスプリングの付勢力によってリフタ及びプランジャが下降し、これによってポンプ室の容積が増加させられる(吸引工程)。かくしてポンプ室の容積が増減させられることにより、燃料の吸引・吐出が行われる。
特開2009−236041号公報
ところで、上記従来のリフタ構造では、リフタ本体の外周面とボアの内周面とが互いに摺動し合うことが可能な略真円の断面形状を有しており、これによってボア内におけるリフタ本体の遊動(がた付き)を防止する構成となっていた。
しかし、両対向壁の外周面にピンの両端部をかしめ付けるとき、両対向壁には過大なかしめ力が付与されるため、両対向壁が互いに接近するように内倒れすることがあった。そうすると、リフタ本体の外周面のうち両対向壁と同じ側に位置する部分に、両対向壁の変形による影響が及んで、リフタ本体の外周面の真円形状を維持することができないことがあった。具体的には、リフタ本体の外周面のうち両対向壁と同じ側に位置する部分をかしめ側領域とし、リフタ本体の外周面のうち両対向壁と直交する側に位置する部分を非かしめ側領域とした場合に、かしめ側領域が径方向外側に膨出し、非かしめ側領域が径方向内側に縮退するように、リフタ本体が塑性変形することがあった。
その結果、リフタ本体のかしめ側領域間の外径寸法がボアの内径寸法を超えてしまい、ボア内にリフタ本体を挿入できなくなったり、リフタ本体を無理入れしてしまうおそれがあった。これに対して、ボアの内径寸法を、リフタ本体の変形を見越して全周に亘って大きくすると、リフタ本体の外周面とボアの内周面との間に許容外の大きな隙間が生じ、その隙間範囲でリフタ本体ががた付いて、リフタ本体の外周面とボアの内周面との間に摺動磨耗が発生したり、異音が発生したりするおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リフタの組み付け性を改善した上で、リフタの円滑な動作を確保することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ボアが形成されたリフタガイドと、前記ボア内に挿入されるリフタとを備え、前記リフタが、前記ボアの内周面を摺動するリフタ本体と、前記リフタ本体の端部に連なる一対の対向壁と、前記両対向壁間に配置されるローラと、前記ローラ及び前記両対向壁を貫通して両端部が前記両対向壁の外側面にかしめ付けられるピンとを有し、カムの駆動に伴って前記ピンの軸周りに前記ローラが回転し、前記ローラを介して前記リフタが前記ボア内を往復動するリフタ構造であって、前記リフタ本体の外周面のうち前記両対向壁の外側面と同じ側に位置する部分をかしめ側領域とし、前記ボア内に前記リフタが挿入された状態で、前記ボアの内周面のうち前記かしめ側領域と対向する部分をかしめ側対向領域とした場合に、前記かしめ側対向領域に、前記かしめ側領域から離れる形態の逃げ部が形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記リフタ本体の外周面のうち前記かしめ側領域と直交する側に位置する部分を非かしめ側領域とし、前記ボア内に前記リフタが挿入された状態で、前記ボアの内周面のうち前記非かしめ側領域と対向する部分を非かしめ側対向領域とした場合に、前記非かしめ側対向領域と前記非かしめ側領域との間の間隙が、前記かしめ側対向領域と前記かしめ側領域との間の間隙よりも小さくされているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記ボアが、断面略真円形の主孔と、前記主孔の径方向両端部において径方向外側に凹み形成された一対の副孔とを有し、前記両副孔が前記逃げ部を構成しているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ボアの内周面のかしめ側対向領域に、リフタ本体の外周面のかしめ側領域から離れる形態の逃げ部が形成されているから、ピンの両対向壁へのかしめ付けに起因してかしめ側領域が変形しても、その変形分が逃げ部内に吸収される。したがって、かしめ側対向領域とかしめ側領域の相互の干渉が回避され、リフタのボア内への組み付け性が改善される。
また、リフタ本体の外周面のうちかしめ側領域と直交する側に位置する非かしめ側領域とボアの内周面のうち非かしめ側領域と対向する非かしめ側対向領域との位置関係は従前通りに保つことができるため、この領域間に大きな隙間が生じることはなく、ボア内におけるリフタの遊動が規制される。その結果、リフタの円滑な動作が保障される。この場合、非かしめ側領域と非かしめ側対向領域とが、カムの駆動方向(ローラの回転方向)と対向する位置にあるため、リフタの遊動が効果的に規制される。
<請求項2の発明>
非かしめ側対向領域と非かしめ側領域との間の間隙が、かしめ側対向領域とかしめ側領域との間の間隙よりも小さくされているから、ボア内におけるリフタの遊動がより効果的に規制される。
<請求項3の発明>
ボアが断面略真円形の主孔と主孔の径方向両端部において径方向外側に凹み形成された一対の副孔とを有し、両副孔が逃げ部を構成しているから、寸法精度を出し易く、かつ両副孔の成形の自由度が高められる。
実施形態1に係るリフタ構造の断面図である。 リフタの側面図である。 リフタの断面図である。 リフタガイドの平面図である。 リフタガイドの断面図である。 リフタが挿入されたリフタガイドの拡大平面図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。本実施形態に係るリフタ構造は、燃料ポンプのリフタ構造を例示するものであって、図1に示すように、シリンダ10、プランジャ20、リフタ30、リフタガイド50、スプリングシート70、コイルスプリング80、及びリテーナ90を備えている。
シリンダ10の上方にはカバー100が装着され、シリンダ10の下方にはハウジング110が配置されている。シリンダ10とハウジング110との間には、スプリングシート70及びリフタガイド50が配置されている。カバー100とハウジング110とはリフタガイド50のフランジ51を貫通するボルト130によって互いに連結され、これによってシリンダ10及びリフタガイド50がスプリングシート70を挟んだ状態でカバー100とハウジング110との間に固定される。各部材の接合面間には、各部材間を液密にシールするためのシールリング140が介挿されている。
シリンダ10には上下方向に延びるガイド孔11が形成され、ガイド孔11にはプランジャ20の略上半部が挿入されている。ガイド孔11の上端はシリンダ10内のポンプ室13に開口され、ポンプ室13の容積は、このポンプ室13へのプランジャ20の進退動作によって増減させられる。
リフタガイド50は、図5に示すように、円筒状のリフタガイド本体53と、リフタガイド本体53の上縁から外側に張り出すフランジ51とからなる。フランジ51には、ボルト130の貫通孔52が左右に対をなして形成されている。リフタガイド本体53には、上下方向に延びるボア54が貫通して形成されている。このボア54の形状(リフタガイド本体53の内面形状)については後に詳述する。
リフタ30は、図2及び図3に示すように、円筒状のリフタ本体31と、リフタ本体31の下端部に連なる一対の対向壁32と、両対向壁32間に収容されるローラ33と、ローラ33を回転可能に支持するピン34とを有する。リフタ本体31はボア54内に摺動可能に挿入される。ローラ33の下方にはエンジンのカムシャフトに形成されたカム160が配置され、ローラ33の外周面はカム160のカム面に当接している。リフタ本体31の下端部には支持板35が形成され、支持板35によってリフタ本体31の内部が閉止されている。つまり、リフタ本体31は支持板35によって有底とされている。
また、プランジャ20の下端部にはリテーナ90が一体に装着されている。そして、プランジャ20の下端部は、シリンダ10の下端から突出してリフタ本体31内に臨み、リテーナ90ともども支持板35の上面に当接している。リテーナ90とスプリングシート70との間にはコイルスプリング80が介挿され、リフタ30とプランジャ20とはコイルスプリング80によってカム160側に付勢されている。
リフタ構造の概略については上述の通りであり、続いてリフタ構造の動作を簡単に説明する。
エンジンによりカムシャフトが回転すると、回転するカム160のカム面上をローラ33が転動し、それに伴ってリフタ30がボア54内を上下方向に往復動するとともに、コイルスプリング80が伸縮動作を繰り返す。そして、リフタ30とともにプランジャ20がガイド孔11内を上下方向に往復動し、これによってポンプ室13の容積が増減させられて、燃料の吸引・吐出が行われる。
次に、リフタ構造におけるリフタ30及びその周辺構造について具体的に説明する。
ピン34は、軸方向に細長い円柱状をなしている。ローラ33は、円筒状をなし、その内部を貫通するピン34の軸周りに回転可能とされている。そして、両対向壁32は、上下方向に沿った平板状をなし、リフタ本体31の下端部から互いに略平行に突出する形態とされている。リフタ本体31の下端部には両対向壁32の基端部に向けて次第に幅狭となるつなぎ部36が形成され、つなぎ部36が両対向壁32に一体に連成されている。
両対向壁32にはピン34の両端部が貫通する孔37が形成され、孔37内にピン34が挿入固定されることにより、ローラ33がピン34を介して両対向壁32に支持される。ピン34とカム160の両軸は互いに略平行とされ、両軸の軸方向と両対向壁32の厚み方向とは互いに同じ方向に向けられている。また、リフタ本体31の下端部には、突片38が外側に突出して形成されている。リフタガイド本体53には、突片38と対応する位置に、受け溝56が形成されている。受け溝56は、リフタガイド本体53を厚み方向に貫通する形態とされ、リフタ30の移動ストロークの範囲に亘って上下方向に延出されている。リフタ30のリフタガイド50への組み付け時に、突片38が受け溝56内に嵌合することでリフタ30の周方向の位置決めがなされ、リフタ30の移動時に、受け溝56の溝面を突片38が摺動することでボア54内におけるリフタ30の回り止めがなされる。
さて、両対向壁32の外側面には孔37に挿入されたピン34の両端部が臨み、ここにかしめ治具が作用することにより、ピン34の両端部が圧潰されて両対向壁32の外側面における孔周りに密着させられる。つまり、ピン34の両端部が両対向壁32の外側面にかしめ付けられる。このかしめ加工に伴い、両対向壁32には内向きのかしめ力が付与される。そして、このかしめ力が過大である場合に、両対向壁32はその下端部が互いに接近する向きに塑性変形させられ、言い換えれば、内倒れの状態となる。
かかる両対向壁32の変形の影響は両対向壁32と一体に連なるリフタ本体31側にも及ぶこととなり、リフタ本体31の外周面のうち両対向壁32と同じ側に位置する部分(以下、かしめ側領域41(図6を参照))が、つなぎ部36側から上端に向けて外側に膨らみ出るように塑性変形させられる。このとき、リフタ本体31の外周面のうちかしめ側領域41と直交する側に位置する部分(以下、非かしめ側領域42)は、かしめ側領域41の変形に起因して内側に引っ込むように塑性変形させられる。よって、リフタ本体31の外周面は、全体として、ピン34の軸方向と平行な向きに少し引き伸ばされたような長円の断面形状を呈するようになる。
一方、ボア54は、図4に示すように、断面略真円形の主孔57と、主孔57の径方向両端においてリフタガイド50の周壁を径方向外側に凹ませた形態の一対の副孔58とを有している。主孔57は、変形前のリフタ本体31の外径寸法と対応する直径を有し、その内周面に、変形前のリフタ本体31の外周面が摺動可能とされている。
両副孔58は、リフタガイド50の内周面をブローチ加工等によって切り欠いてなり、少なくとも、リフタ30の移動ストロークに亘る長さをもって上下方向に延出する形態とされている。そして、両副孔58の周面は、主孔57と同心の円弧状とされている。
ここで、ボア54内にリフタ30が位置決めして挿入されると、両副孔58が、ボア54の内周面のうちかしめ側領域41と対向する部分(以下、かしめ側対向領域61(図6を参照))に位置して、かしめ側領域41から離間する形態の逃げ部となる。よって、仮に、両対向壁32へのかしめ加工に起因してリフタ本体31のかしめ側領域41が変形していても、その変形部分がかしめ側対向領域61の両副孔58内に進入することにより、かしめ側領域41とかしめ側対向領域61との干渉が回避される。
これに対し、両副孔58を除く主孔57の部分は、ボア54内にリフタ30が位置決めして挿入されたときに、ボア54の内周面のうち非かしめ側領域42と対向する部分(以下、非かしめ側対向領域62)に位置し、非かしめ側領域42との干渉を回避しつつも、非かしめ側領域42と近接して配置されることとなる。この場合、非かしめ側領域42と非かしめ側対向領域62との間の隙間は、かしめ側領域41とかしめ側対向領域61との間の隙間よりも小さくされている。このうち、非かしめ側対向領域62の長さ方向両端部(かしめ側対向領域61に連なる部分)が、非かしめ側領域42との隙間を最も詰めて配置される。なお、受け溝56は、非かしめ側対向領域62の長さ方向中央部に形成されている。
以上説明したように本実施形態によれば、ボア54の内周面におけるかしめ側対向領域61に、リフタ本体31の外周面におけるかしめ側領域41から離れる形態の副孔58(逃げ部)が形成されているから、仮に、かしめ側領域41が対向壁32へのかしめ加工によって変形しても、その変形分が副孔58内に吸収されることとなる。したがって、かしめ側対向領域61とかしめ側領域41の相互の干渉が回避され、リフタ30のボア54内への組み付け性が改善される。
また、リフタ本体31の外周面のうちかしめ側領域41と直交する側に位置する非かしめ側領域42とボア54の内周面のうち非かしめ側領域42と対向する非かしめ側対向領域62との位置関係は従前通りに保つことができるため、この領域間に大きな隙間が生じることがなく、ボア54内におけるリフタ30の遊動が規制される。その結果、リフタ30の円滑な往復動作が保障される。この場合、非かしめ側領域42と非かしめ側対向領域62とが、カム160の駆動方向(ローラ33の回転方向)と対向する位置にあるため、リフタ30の遊動が効果的に規制される。
また、非かしめ側対向領域62と非かしめ側領域42との間の間隙が、かしめ側対向領域61とかしめ側領域41との間の間隙よりも小さくされているから、ボア54内におけるリフタ30の遊動がより効果的に規制される。
さらに、ボア54が断面略真円形の主孔57と主孔57の径方向両端部において径方向外側に凹み形成された一対の副孔58とを有しているから、寸法精度を出し易く、かつ両副孔58の成形の自由度が高められる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)かしめ側対向領域間の径寸法が非かしめ側対向領域間の径寸法よりも長い略楕円形のボアであってもよい。
(2)副孔は、略半円の断面形状であってもよく、任意の形状をとり得る。
(3)両対向壁が独立して突出する形態ではなく、リフタ本体の端部に四角枠状の周壁が形成され、このうちの相対向する2壁によって両対向壁が構成されるものであってもよい。
(4)本発明は、燃料ポンプのリフタ構造に限定されず、リフタにピンをかしめ付けしてローラを支持する一般的な動弁系の機構に広く適用することが可能である。
10…シリンダ
20…プランジャ
30…リフタ
31…リフタ本体
32…対向壁
33…ローラ
34…ピン
41…かしめ側領域
42…非かしめ側領域
50…リフタガイド
54…ボア
57…主孔
58…副孔
61…かしめ側対向領域
62…非かしめ側対向領域
70…スプリングシート
80…コイルスプリング
160…カム

Claims (3)

  1. ボアが形成されたリフタガイドと、前記ボア内に挿入されるリフタとを備え、前記リフタが、前記ボアの内周面を摺動するリフタ本体と、前記リフタ本体の端部に連なる一対の対向壁と、前記両対向壁間に配置されるローラと、前記ローラ及び前記両対向壁を貫通して両端部が前記両対向壁の外側面にかしめ付けられるピンとを有し、カムの駆動に伴って前記ピンの軸周りに前記ローラが回転し、前記ローラを介して前記リフタが前記ボア内を往復動するリフタ構造であって、
    前記リフタ本体の外周面のうち前記両対向壁の外側面と同じ側に位置する部分をかしめ側領域とし、前記ボア内に前記リフタが挿入された状態で、前記ボアの内周面のうち前記かしめ側領域と対向する部分をかしめ側対向領域とした場合に、前記かしめ側対向領域に、前記かしめ側領域から離れる形態の逃げ部が形成されていることを特徴とするリフタ構造。
  2. 前記リフタ本体の外周面のうち前記かしめ側領域と直交する側に位置する部分を非かしめ側領域とし、前記ボア内に前記リフタが挿入された状態で、前記ボアの内周面のうち前記非かしめ側領域と対向する部分を非かしめ側対向領域とした場合に、前記非かしめ側対向領域と前記非かしめ側領域との間の間隙が、前記かしめ側対向領域と前記かしめ側領域との間の間隙よりも小さくされている請求項1記載のリフタ構造。
  3. 前記ボアが、断面略真円形の主孔と、前記主孔の径方向両端部において径方向外側に凹み形成された一対の副孔とを有し、前記両副孔が前記逃げ部を構成していることを特徴とする請求項1又は2記載のリフタ構造。
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