JP2011105377A - キャップ付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体からキャップを軽い操作力で軽快に取り外すことが可能であると共に、容器本体内部の気密性を高めることが可能なキャップ付き容器を提供する。
【解決手段】容器本体2と、容器本体に設けた第1及び第2リング状隆起部9,10と、容器本体に装着するキャップ3と、キャップに形成した通孔と、容器本体の錐面部6に当接され、径方向に弾性変形されて錐面部を迫り上がる弾性リング体4と、弾性リング体に設けられ、弾性リング体を弾性変形させる押圧操作用突起と、キャップに設けられ、キャップを容器本体に位置保持するために第1リング状隆起部と係合しかつキャップの上昇で第1リング状隆起部から離脱する第1係合部16と、弾性リング体に設けられ、キャップを引き下げて開口部に気密に密着させるために第2リング状隆起部10と係合しかつ弾性リング体の弾性変形で第2リング状隆起部から離脱する第2係合部14とを備えた。
【選択図】図7

Description

本発明は、弾性リング体の弾性変形を利用してキャップを容器本体から取り外す構造を前提として、容器本体からキャップを軽い操作力で軽快に取り外すことが可能であると共に、容器本体内部の気密性を高めることが可能なキャップ付き容器に関する。
キャップ付き容器としては、特許文献1が知られている。特許文献1では、容器に対してキャップ本体を弾性嵌合により上下方向に着脱自在に装着し、該キャップ本体内に径方向に弾性変形するリング体を設け、該リング体外面に凸部を相対向して形成し、該凸部を該キャップ本体より露出させ、該リング体下端と該容器との当接面の少なくとも一方を傾斜面に形成し、該凸部を押圧して該リング体を径方向に撓めると該傾斜面によって該リング体に該キャップ本体を上昇させる力が作用するように構成したキャップ付き容器において、上記リング体と上記容器とが当接する上記傾斜面を挟んで、その内側に、内容物を抽出するための上記容器の開口筒部と、上記キャップ本体の天井部に設けられて上記開口筒部を封止する封止部材とを配設するとともに、その外側に、上記キャップ本体と上記容器との弾性嵌合部を形成している。
実公平7−6101号公報
上記背景技術は、凸部の押圧操作でリング体を弾性変形させ、この弾性変形でリング体とともにキャップ本体を上昇させ、この上昇力でキャップ本体と容器との弾性嵌合部を外すようにしている。凸部を小さな押圧操作力で押すことで、軽快にキャップ本体を外すことができるように、弾性嵌合部の嵌合度合(強度)は、キャップ本体を容器に保持し得る程度に、小さく設定されていた。
このため、キャップ本体で容器の開口筒部を高い気密状態で封止することができなかった。従って、背景技術のキャップ付き容器には、揮発性の高い内容物を収容することはできなかった。また、容器内圧が外気圧よりも高くなってキャップ本体が上方へ押し上げられるような環境下においても、容器内部の気密性を十分に保つことができず、使用することができなかった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、弾性リング体の弾性変形を利用してキャップを容器本体から取り外す構造を前提として、容器本体からキャップを軽い操作力で軽快に取り外すことが可能であると共に、容器本体内部の気密性を高めることが可能なキャップ付き容器を提供することを目的とする。
本発明にかかるキャップ付き容器は、開口部を上端に有すると共に、該開口部下に位置して下方へ向かって拡張する錐面部を有し、内部に内容物を収容する容器本体と、該容器本体の外周側面に設けられたリング状隆起部と、上記錐面部を取り囲む周側壁を有し、上記開口部を封止するために上記容器本体に上方から装着されるキャップと、該キャップの周側壁に、互いに向かい合わせて形成された通孔と、上記錐面部に当接させて設けられ、径方向に弾性変形されて該錐面部を迫り上がる弾性リング体と、該弾性リング体に設けられ、上記通孔を介して上記キャップ外方へ露出されて、該キャップを上昇させるために、押圧操作されて該弾性リング体を弾性変形させる押圧操作用突起と、上記キャップに設けられ、該キャップを上記容器本体に位置保持するために上記リング状隆起部に係合されると共に、該キャップの上昇で該リング状隆起部から離脱される第1係合部と、上記弾性リング体に設けられ、上記キャップを下方へ引き下げて上記開口部に気密に密着させるために上記リング状隆起部に係合されると共に、該弾性リング体の弾性変形で該リング状隆起部から離脱される第2係合部とを備えたことを特徴とする。
前記第2係合部と前記リング状隆起部との係合度合を、前記第1係合部と該リング状隆起部との係合度合よりも強く設定したことを特徴とする。
前記第2係合部と前記リング状隆起部との係合長さを、前記第1係合部と該リング状隆起部との係合長さよりも長く設定したことを特徴とする。
前記第2係合部と前記リング状隆起部との係合角度を、前記第1係合部と該リング状隆起部との係合角度よりも小さく設定したことを特徴とする。
前記キャップは可撓性壁部を有し、前記第1係合部が該可撓性壁部に形成されることを特徴とする。
前記第1係合部は、前記キャップの前記周側壁の周方向に間隔を隔てて設けられることを特徴とする。
前記第1係合部は、前記キャップの前記周側壁の周方向全周に亘って設けられることを特徴とする。
前記リング状隆起部は、前記第1係合部が係合する第1リング状隆起部と、前記第2係合部が係合する第2リング状隆起部とから構成されることを特徴とする。
前記錐面部は、前記容器本体に代えて、前記弾性リング体に設けられ、該容器本体の外周側面が該錐面部に当接されることを特徴とする。
本発明にかかるキャップ付き容器にあっては、弾性リング体の弾性変形を利用してキャップを容器本体から取り外す構造を前提として、容器本体からキャップを軽い操作力で軽快に取り外すことができると共に、容器本体内部の気密性を高めることができる。
本発明に係るキャップ付き容器の好適な実施形態を示す全体斜視図である。 図1のキャップ付き容器の容器本体を示す一部破断斜視図である。 図1のキャップ付き容器のキャップを示す一部破断斜視図である。 図1のキャップ付き容器の弾性リング体を示す斜視図である。 図1のキャップ付き容器の弾性リング体をキャップに取り付けた状態を示す平面図である。 図1のキャップ付き容器の弾性リング体を取り付けた状態を示すキャップの底面断面図である。 図1のキャップ付き容器の要部拡大側断面図である。 図1のキャップ付き容器の第1係合部を離脱した状態を示す要部拡大側断面図である。 図1のキャップ付き容器の第2係合部を離脱した状態を示すキャップの底面断面図である。 図1のキャップ付き容器の第2係合部を離脱した状態を示す要部拡大側断面図である。 図1に示したキャップ付き容器の変形形態を要部拡大側断面図である。
以下に、本発明にかかるキャップ付き容器の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図10に示すように、本実施形態に係るキャップ付き容器1は主に、内容物を内部に収容する容器本体2と、容器本体2に上方から装着されるキャップ3と、キャップ3内部に設けられる弾性リング体4とから構成される。
容器本体2は、合成樹脂、金属もしくはガラスを素材として、ジャー形態で形成される。容器本体2は図2に示すように、上から下へ順に、小径の首部5と、下方へ向かって拡張する錐面部6と、大径の胴部7とを備える。図示例にあっては、平面外形輪郭が円形状の容器本体2が示されているが、多角形状であってもよい。
首部5の上端には、内容物を取り出すための開口部8が形成される。錐面部6は、開口部8下に位置するように、首部5の下方に形成される。錐面部6は、上方の外径が小さく、下方の外径が大きく形成されて、下方へ向かって外向きに傾斜するリング状のスロープを形成する。図示例では、錐面部6は、容器本体2の周方向全周に亘って形成されているが、部分的に形成してもよい。
容器本体2の外周側面には、容器本体2外方へ突出させて、リング状隆起部9,10が設けられる。リング状隆起部9,10は、容器本体2に一体的に形成されている。本実施形態では、リング状隆起部9,10は、首部5の外周側面に形成されている。また本実施形態では、リング状隆起部9,10は、上方の第1リング状隆起部9と、下方の第2リング状隆起部10とから、上下二段で構成される。第1及び第2リング状隆起部9,10の上下関係は逆であってもよい。
キャップ3は、合成樹脂製もしくは金属製で形成される。キャップ3は図3に示すように、筒状の周側壁3aと、周側壁3aの上端を封鎖する天井部3bとを備えて、中空筒体状に形成される。図示例にあっては、平面外形輪郭が円形状のキャップ3が示されているが、多角形状に形成してもよい。
天井部3bの中央には図7に示すように、開口部8に密着されるプレート状のパッキン11が設けられる。キャップ3は、開口部8を封止するために、容器本体2に装着される。キャップ3を容器本体2に装着した状態では、周側壁3aは錐面部6を取り囲み、周側壁3aの下端と容器本体2の胴部7との間には、僅かな隙間が形成される。周側壁3aの寸法は、当該周側壁3aの下端と胴部7とが当接するように、設定してもよい。
キャップ3の周側壁3aには、当該キャップ3の直径方向に互いに向かい合わせて、一対の通孔12が貫通形成される。
弾性リング体4は、合成樹脂製もしくは金属製で形成される。弾性リング体4は図4に示すように、平面外形輪郭が円形状に形成される。この弾性リング体4も、円形状に限らず、多角形状に形成してもよい。弾性リング体4は、復原自在に多様に変形可能である。弾性リング体4は、いずれかの直径方向から押圧されると、当該押圧方向とほぼ直交する直径方向へ楕円形状に弾性変形する。
弾性リング体4は図7に示すように、下方内周縁4aが容器本体2の錐面部6に当接させて設けられる。弾性リング体4は、楕円形状に弾性変形されることで、錐面部6を下方から上方へ向かって迫り上がるようにスライド移動される。弾性リング体4は、キャップ3の周側壁3aによって外部から隠蔽される。
弾性リング体4の外周面には図4に示すように、押圧操作用突起13が設けられる。押圧操作用突起13は、弾性リング体4に一体的に形成されている。押圧操作用突起13は、キャップ3の一対の通孔12位置に合致させて一対配設される。
押圧操作用突起13は図1、図5及び図6に示すように、通孔12を介して、キャップ3外方へ露出される。押圧操作用突起13は、キャップ3外側からキャップ3内方へ向かって押圧操作され、これにより弾性リング体4を楕円形状に弾性変形させる。弾性リング体4が錐面部6を迫り上がると、押圧操作用突起13も上方へ移動する。押圧操作用突起13は、キャップ3の通孔12に係合しているので、結果的に、押圧操作用突起13を押圧操作すると、キャップ3が上昇する。
弾性リング体4の内周面には図4に示すように、内方へ向かって突出する第2係合部14が設けられる。第2係合部14は、弾性リング体4に一体的に形成されている。第2係合部14は図4、図5及び図6に示すように、弾性リング体4の周方向に、押圧操作用突起13と位置をずらして配置される。
好ましくは第2係合部14は、弾性リング体4が楕円形状に弾性変形した際の長径方向に沿って、一対で二つ配設される。第2係合部14の数は、三つ以上であってもよい。
第2係合部14は、キャップ3を容器本体2に装着したときに図7に示すように、第2リング状隆起部10と係合し、キャップ3を下方へ引き下げて開口部8に気密に密着させる。また、第2係合部14は、弾性リング体4が楕円形状に弾性変形したときに、主として容器本体2の径方向外方へ向かって、第2リング状隆起部10から後退する方向へ移動し、これにより第2リング状隆起部10を避けて上方へ離脱することが可能となっている。
キャップ3を容器本体2に装着した状態において、第2係合部14からキャップ3の上記パッキン11までの距離は、第2リング状隆起部10から開口部8までの高さ寸法と同等か、もしくは僅かに短く設定される。これにより、第2係合部14が第2リング状隆起部10に係合したとき、キャップ3は、開口部8に気密に密着するように、下方へ引き下げられる。
キャップ3には図3に示すように、天井部3bから下方へ向かって可撓性壁部15が設けられる。可撓性壁部15は、キャップ3に一体的に形成される。可撓性壁部15は主として、キャップ3の径方向に弾性的に撓み変形可能に形成される。
本実施形態にあっては、可撓性壁部15は図3、図5及び図6に示すように、キャップ3の周側壁3aの周方向に間隔を隔てて設けられている。可撓性壁部15は、弾性リング体4の周方向に、押圧操作用突起13及び第2係合部14の両者から位置をずらして配置される。図示例にあっては、可撓性壁部15は、四つ設けられているが、二つ以上設ければよい。上記パッキン11は、可撓性壁部15の配設位置よりも内方に設けられる。
可撓性壁部15の下端には、第1係合部16が一体的に形成され、これにより、キャップ3に第1係合部16が設けられる。
第1係合部16は、キャップ3を容器本体2に装着したときに図7に示すように、第1リング状隆起部9と係合し、容器本体2に対してキャップ3がずれ動かないように、当該キャップ3の位置を保持する。また、第1係合部16は、キャップ3が上昇するときに、可撓性壁部15の撓み変形により、第1リング状隆起部9を乗り越えて離脱することが可能となっている。
本実施形態にあっては、可撓性壁部15は間欠的に配置されているが、この可撓性壁部15は、キャップ3の周側壁3aの周方向全周に亘る筒状の形態で形成してもよい。この場合、第1係合部16は、間欠的に形成しても、あるいは全周に亘って連続的に形成してもよい。
第1リング状隆起部9に対する第1係合部16の係合と、第2リング状隆起部10に対する第2係合部14の係合との関係について、図7を参照して説明する。本実施形態では基本的に、第2係合部14と第2リング状隆起部10との係合度合を、第1係合部16と第1リング状隆起部9との係合強度よりも強く設定して、第2係合部14により高い気密性能を得ると同時に、第1係合部16により軽快なキャップ取り外し操作が得られるようにしている。
具体的には、弾性リング体4は、押圧操作用突起13を押圧操作することにより、楕円形状に弾性変形しつつ、錐面部6上を迫り上がる。第2係合部14は、弾性リング体4が僅かに弾性変形しただけでは、後退移動量が小さくて第2リング状隆起部10から離脱することはできない。弾性リング体4が大きく弾性変形して大きく後退移動したときに、第2リング状隆起部10から離脱することが可能になる。従って、第2係合部14と第2リング状隆起部10との係合強度は強い。
これに対し、第1リング状隆起部9に係合している第1係合部16は、第2係合部14と比べて、弾性リング体4が僅かに弾性変形し、当該弾性リング体4の迫り上がりと一緒にキャップ3が僅かに上昇しただけでも、可撓性壁部15を撓み変形させる。可撓性壁部15が撓み変形することで、第1係合部16と第1リング状隆起部9との係合状態は解除され、第1係合部16は第1リング状隆起部9から離脱していく。従って、第1係合部16と第1リング状隆起部9との係合強度は弱い。
このような強度設定により、第2係合部14で確実な気密保持作用を得、当該第2係合部14が離脱した後に、軽い操作で第1係合部16が離脱するようになっている。
このような係合強度の関係は、第2係合部14と第2リング状隆起部10との係合長さL1を、第1係合部16と第1リング状隆起部9との係合長さL2よりも長く設定することで調整される(L1>L2)。弾性リング体4の弾性変形過程で、係合長さが長い第2係合部14の方が、係合長さの短い第1係合部16よりも、係合状態が長く維持され、第2係合部14の方が第1係合部16よりも離脱し難くなっている。そして、気密保持する第2係合部14の離脱後に、キャップ3位置を保持する第1係合部16が離脱される。
また、係合強度の関係は、第2係合部14と第2リング状隆起部10との係合角度θ1を、第1係合部16と第1リング状隆起部9との係合角度θ2よりも小さく設定することで調整される(θ1<θ2)。弾性リング体4の弾性変形過程で、係合角度の小さい第2係合部14の方が、係合角度の大きい第1係合部16よりも、リング状隆起部9,10から離脱し難く、係合状態は長く維持される。そして、気密保持する第2係合部14の離脱後に、キャップ3位置を保持する第1係合部16が離脱される。
本実施形態にあっては、長さ設定と角度設定の両者により、第2係合部14が第2リング状隆起部10から離脱した後に、第1係合部16が第1リング状隆起部9から離脱し得るようになっている。
以上説明した本実施形態に係るキャップ付き容器1の作用について説明する。図6及び図7に示すように、容器本体2にキャップ3を装着した状態では、第1リング状隆起部9に係合する第1係合部16によって、容器本体2に対しキャップ3が正規の位置に保持され、また第2リング状隆起部10に係合する第2係合部14によって、キャップ3のパッキン11が容器本体2の開口部8に密着して、容器本体2内部の気密状態が保持される。
容器本体2に装着したキャップ3を取り外す際には、片方の手指で一対の押圧操作用突起13を両側から挟んで、キャップ3外側からキャップ3内方へ向けて押圧する。押圧操作用突起13を押圧すると、弾性リング体4は楕円形状に弾性変形し始める。弾性変形されることにより、弾性リング4は錐面部6を迫り上がり始め、これに伴って、キャップ3も上昇し始める。
押圧操作用突起13を引き続き、さらに通孔12へ押し込んで弾性リング体4を弾性変形させることにより、第2係合部14は図8に示すように、第2リング状隆起部10を避けて当該第2リング状隆起部10から離脱し得る位置まで後退移動する。
第2係合部14の後退移動と同時に、弾性リング体4は、錐面部6を大きなスライド量で迫り上がり、キャップ3を持ち上げていく。キャップ3が持ち上がることで、第2係合部14は、第2リング状隆起部10に乗り上げることなく、当該第2リング状隆起部10の側方を上方へ向かって移動し、これにより第2リング状隆起部10から離脱される。この離脱により、第2係合部14の係合によって得られていた容器本体2内部の気密保持機能が解除される。
第2係合部14が第2リング状隆起部10から離脱する段階まで弾性リング体4が弾性変形し、これに伴って、キャップ3が上昇すると、第1係合部16は図9及び図10に示すように、可撓性壁部15を撓み変形させつつ、第1リング状隆起部9を乗り越え、これによりクリック感を奏しつつ、当該第1リング状隆起部9から離脱する。第1係合部16が第1リング状隆起部9から離脱することで、容器本体2に対してキャップ3の位置を保持する作用が解除される。
以上により、キャップ3は、容器本体2から取り外される。以上の説明では、一例として、第2係合部14及び第1係合部16が順番に離脱していく場合を説明したが、これら係合部14,16の離脱が相前後してほぼ同時に生じるように設定してもよいことはもちろんである。第2係合部14は、第2リング状隆起部10に引っ掛かったり乗り越えたりすることなく、弾性リング体4を弾性変形させる操作力だけで、第2リング状隆起部10から離脱する。また、第1係合部16は、弱い係合を介して、弾性リング体4の迫り上がりによるキャップ3の上昇力により、第1リング状隆起部9からスムーズに離脱する。
キャップ3を容器本体2に装着するときには、容器本体2の上方からキャップ3を被せて押し下げる。キャップ3を押し下げると、可撓性壁部15の撓み変形を伴って、第1係合部16は第1リング状隆起部9を乗り越え、これによりクリック感を奏しつつ、第1リング状隆起部9下に係合する。また、第2係合部14は、弾性リング体4の径方向への弾性変形を伴って、第2リング状隆起部10を乗り越え、当該第2リング状隆起部10下に係合する。
第1係合部16が第1リング状隆起部9に係合することにより、キャップ3は容器本体2に対し、その位置が保持され、これら容器本体2とキャップ3とのずれ動きが阻止される。また、第2係合部14が第2リング状隆起部10に係合することにより、容器本体2内部の気密が保持される。
このように、第1及び第2係合部14,16がそれぞれ第1及び第2リング状隆起部9,10に係合すると、弾性リング体4の下方内周縁4aが錐面部6上に当接され、キャップ3は容器本体2の胴部7上方に位置保持される。
以上説明した本実施形態に係るキャップ付き容器1にあっては、キャップ3に設けられ、キャップ3を容器本体2に位置保持するために第1リング状隆起部9に係合されると共に、キャップ3の上昇で第1リング状隆起部9から離脱される第1係合部16と、弾性リング体4に設けられ、キャップ3を下方へ引き下げて開口部8に気密に密着させるために第2リング状隆起部10に係合されると共に、弾性リング体4の弾性変形で第2リング状隆起部10から離脱される第2係合部14とを備えたので、第1係合部16で、キャップ3がずれ動かないように容器本体2に対し位置保持できると共に、第2係合部14で、キャップ3を開口部8に気密に密着させることができ、弾性リング体4の弾性変形を利用してキャップ3を容器本体2から取り外す構造を前提として、容器本体2内部の気密性を高めることができる。
従って、本実施形態に係るキャップ付き容器1は、揮発性の高い内容物を収容することができると共に、容器本体2の内圧が外気圧よりも高くなってキャップ3が上方へ押し上げられるような環境下においても、使用することができる。
また、容器本体2の気密性を確保する第2係合部14を、弾性リング体4の弾性変形により、第2リング状隆起部10を乗り越えることなく、当該第2リング状隆起部10を避けて離脱させるようにしたので、おおよそキャップ3の上昇作用で第1係合部16を第1リング状隆起部9から離脱させる背景技術相当の軽い操作力で軽快に、容器本体2からキャップ3を取り外すことができる。
また、第1係合部16が係合するときに得られるクリック感により、キャップ3の開閉操作を認識させることができる。
第2係合部14と第2リング状隆起部10との係合度合を、第1係合部16と第1リング状隆起部9との係合度合よりも強く設定したことにより、気密を保持する第2係合部14の係合作用を確実に保証することができ、高レベルの気密性を的確に確保することができる。
第2係合部14と第2リング状隆起部10との係合長さL1を、第1係合部16と第1リング状隆起部9との係合長さL2よりも長く設定することにより、上記係合強度を適切に調整することができる。第2係合部14と第2リング状隆起部10との係合角度θ1を、第1係合部16と第1リング状隆起部9との係合角度θ2よりも小さく設定することにより、上記係合強度を適切に調整することができる。
キャップ3に可撓性壁部15を設け、第1係合部16を可撓性壁部15に形成したので、第1係合部16の係合強度をさらに弱く設定することができ、第2係合部14による気密性能をさらに確実に向上することができる。
第1係合部16を、キャップ3の周側壁3aの周方向に間隔を隔てて設けることにより、キャップ3を容器本体2に装着する際の融通性を高めることができる。第1係合部16を、キャップ3の周側壁3aの周方向全周に亘って設けることにより、容器本体2に対するキャップ3の位置保持性能を向上することができる。
リング状隆起部9,10を、第1係合部16が係合する第1リング状隆起部9と、第2係合部14が係合する第2リング状隆起部10とから構成したので、各係合部14,16それぞれに求められる係合強度を容易かつ適切に設定することができる。
図11には、上記実施形態の変形例が示されている。この変形例は、上記第1リング状隆起部9と第2リング状隆起部10とが、単一のリング状隆起部17として一体に形成され、第1及び第2係合部14,16両方が係合されるようになっている。
単一のリング状隆起部17の先端部下面17aは傾斜角度θ2が大きく設定されると共に、それに続く下面部分17bは傾斜角度θ1が小さく設定される。また、この単一のリング状隆起部17に係合する第1及び第2係合部14,16は、第1係合部16の係合長さL2が短く設定されると共に、第2係合部14の係合長さL1が長く設定される。
このような変形例にあっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。特に変形例では、単一のリング状隆起部17を備えるので、容器本体2の高さ寸法を低くすることができ、キャップ付き容器1をコンパクト化することができる。
さらに、上記実施形態及び変形例では、錐面部6を容器本体2に形成し、弾性リング体4を錐面部6に当接して設ける場合を例示して説明したが、これに代えて、錐面部6を弾性リング体4に形成し、容器本体2の外周側面を、弾性リング体4の錐面部6に当接させる構成であってもよいことはもちろんである。このような構成を採用しても、上記実施形態や変形例と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
1 キャップ付き容器
2 容器本体
3 キャップ
3a キャップの周側壁
4 弾性リング体
6 錐面部
8 開口部
9 第1リング状隆起部
10 第2リング状隆起部
12 通孔
13 押圧操作用突起
14 第2係合部
15 可撓性壁部
16 第1係合部
17 単一のリング状隆起部
L1 第2係合部と第2リング状隆起部との係合長さ
L2 第1係合部と第1リング状隆起部との係合長さ
θ1 第2係合部と第2リング状隆起部との係合角度
θ2 第1係合部と第1リング状隆起部との係合角度

Claims (9)

  1. 開口部を上端に有すると共に、該開口部下に位置して下方へ向かって拡張する錐面部を有し、内部に内容物を収容する容器本体と、
    該容器本体の外周側面に設けられたリング状隆起部と、
    上記錐面部を取り囲む周側壁を有し、上記開口部を封止するために上記容器本体に上方から装着されるキャップと、
    該キャップの周側壁に、互いに向かい合わせて形成された通孔と、
    上記錐面部に当接させて設けられ、径方向に弾性変形されて該錐面部を迫り上がる弾性リング体と、
    該弾性リング体に設けられ、上記通孔を介して上記キャップ外方へ露出されて、該キャップを上昇させるために、押圧操作されて該弾性リング体を弾性変形させる押圧操作用突起と、
    上記キャップに設けられ、該キャップを上記容器本体に位置保持するために上記リング状隆起部に係合されると共に、該キャップの上昇で該リング状隆起部から離脱される第1係合部と、
    上記弾性リング体に設けられ、上記キャップを下方へ引き下げて上記開口部に気密に密着させるために上記リング状隆起部に係合されると共に、該弾性リング体の弾性変形で該リング状隆起部から離脱される第2係合部とを備えたことを特徴とするキャップ付き容器。
  2. 前記第2係合部と前記リング状隆起部との係合度合を、前記第1係合部と該リング状隆起部との係合度合よりも強く設定したことを特徴とする請求項1に記載のキャップ付き容器。
  3. 前記第2係合部と前記リング状隆起部との係合長さを、前記第1係合部と該リング状隆起部との係合長さよりも長く設定したことを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ付き容器。
  4. 前記第2係合部と前記リング状隆起部との係合角度を、前記第1係合部と該リング状隆起部との係合角度よりも小さく設定したことを特徴とする請求項1から3いずれかの項に記載のキャップ付き容器。
  5. 前記キャップは可撓性壁部を有し、前記第1係合部が該可撓性壁部に形成されることを特徴とする請求項1から4いずれかの項に記載のキャップ付き容器。
  6. 前記第1係合部は、前記キャップの前記周側壁の周方向に間隔を隔てて設けられることを特徴とする請求項1から5いずれかの項に記載のキャップ付き容器。
  7. 前記第1係合部は、前記キャップの前記周側壁の周方向全周に亘って設けられることを特徴とする請求項1から5いずれかの項に記載のキャップ付き容器。
  8. 前記リング状隆起部は、前記第1係合部が係合する第1リング状隆起部と、前記第2係合部が係合する第2リング状隆起部とから構成されることを特徴とする請求項1から7いずれかの項に記載のキャップ付き容器。
  9. 前記錐面部は、前記容器本体に代えて、前記弾性リング体に設けられ、該容器本体の外周側面が該錐面部に当接されることを特徴とする請求項1から8いずれかの項に記載のキャップ付き容器。
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