JP2011105183A - 自動車のバンパー構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】主ビームと、主ビームに固定された左右の支持アームと、支持アームに固定された補助ビームからなるバンパー構造体において、歩行者衝突時の補助ビームのエネルギー吸収効率を改善する。歩行者衝突時の補助ビームの変形ストロークをより多く確保する。
【解決手段】補助ビーム2が、支持アーム3への固定箇所を含む左右の両端部19と内側の張出部18からなり、張出部18は、両端部19に隣接する隣接領域が後方側に凸の湾曲形状をなし、その内側の内側領域が前方側に凸の湾曲形状を有する。隣接領域と内側領域の間が、曲率のプラス・マイナスが変化する変曲点となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、 主ビーム(バンパーリインフォース)と歩行者保護用の補助ビーム(補助バンパーリインフォース)を有する自動車のバンパー構造体に関する。
例えば特許文献1に記載されているように、歩行者保護のため、主ビームの下方に支持アームを介して補助ビームを設置することが知られている。主ビームだけを設置した通常のバンパーの場合、車方向に向いた歩行者に衝突したとき、主ビームが歩行者のひざ関節付近を正面から打撃し、ひざ関節を逆に折り曲げるなど大きいダメージを与える可能性があるが、主ビームの下方に補助ビームを設置し、その衝突面を主ビームより前方に位置させたバンパーの場合、補助ビームが主ビームより先に歩行者のすね付近に当たってひざ関節を正常方向(内側)に曲げた後、主ビームがひざ関節を打撃するので、ひざ関節へのダメージを軽減できるという利点がある。また、補助ビームは衝突した歩行者が車体の下に潜り込まないようにする機能も有している。
また、特許文献2に記載されたバンパー構造体は、主ビーム、補助ビーム及び支持アームがいずれもアルミニウム合金押出形材からなり、図7に示すように、補助ビーム2が主ビーム1に対し略平行に、かつ車幅方向全長にわたって補助ビーム2の衝突面が主ビーム1の衝突面より前方に配置されている。また、支持アーム3は押出方向に垂直な面内で切断され、押出方向が主ビーム1及び補助ビーム2の長手方向に対し平行に配置されている。なお、4はバンパーステイである。
特開2005−306161号公報 特開2009−255708号公報
主ビームによる打撃を軽減して歩行者を保護するためには、補助ビームでのエネルギー吸収量を大きくすることが有効である。その場合、まず、補助ビームを全体的に主ビームからより前方に配置し(図7の仮想線参照)、歩行者が主ビームと衝突する前の補助ビーム変形のストロークを確保することが考えられる。
しかし、支持アームが設置されるバンパーの端部付近(補助ビームの取付位置)は、他の部品(ランプ等)が配置されることが多く、また外観設計との関係でスペース的制約を受けることも多く、この部分で補助ビームを図7の仮想線に示す形態で主ビームの前方に配置することは、一般に困難である。
一方、図8に示すバンパー構造体のように、補助ビーム2の中央部を単純に湾曲した曲げ形状とすると、バンパー端部付近で補助アーム2を前方に配置しなくても、補助ビーム2の特に中央部がより前方に配置され、変形のストロークを比較的大きく確保することができる。しかし、このバンパー構造体(補助ビーム2)にも次のような問題がある。
(1)補助ビームへの衝突時の荷重−変位曲線図において、初期最大荷重が大きく、かつその後の荷重変動(荷重低下)が大きく、エネルギー吸収効率の改善が強く望まれる。
(2)バンパーフェイシャーと補助ビーム2の間にスペース的余裕がある場合でも、この湾曲形状では、補助ビーム2をこれ以上前方に突出させることができず、主ビームと衝突する前の補助ビーム変形のストロークが十分確保できない。
(3)支持アーム3が、主ビーム1の曲げ角度の分だけ、衝突方向(車体前後方向)から車幅方向外向きに傾いて設置されていることから、衝突時に、支持アーム2に対し主ビーム1との接合箇所を支点として回転する力が加わりやすい。これにより補助ビーム2と支持アーム3の接合がはがされる方向に力が作用し、補助ビーム2による衝突時の荷重レベルが全体的に低下し、あるいはエネルギー吸収効率が低下する可能性がある。
本発明は、これまで提案されたバンパー構造体(特に補助ビーム)の上記問題点に鑑みてなされたもので、歩行者との衝突時における補助ビームのエネルギー吸収効率を改善することを主たる目的とする。また、バンパーフェイシャーと補助ビームの間にスペース的余裕がある場合に、主ビームと衝突する前の補助ビーム変形のストロークをより多く確保することを他の目的とし、支持アームの設置構造に基づく荷重レベルの低下及びエネルギー吸収効率の低下を防止することをさらに他の目的とする。
なお、歩行者保護のためバンパー構造体に補助ビームを設置することは、EC域ではすでに法制化され、日本、米国においても法制化の動きがある。このため、歩行者保護性能に優れた補助ビーム付きバンパー構造体を得ることは当技術分野において急務といえる。
本発明は、 主ビームと、上端部が前記主ビームの両端部に固定された左右の支持アームと、前記支持アームの下端部に固定され、前記主ビームの下方に位置する補助ビームからなり、かつ前記主ビーム、補助ビーム及び支持アームがいずれもアルミニウム合金押出形材からなり、前記補助ビームの衝突面が車幅方向全幅にわたって前記主ビームの衝突面より前方に位置する自動車のバンパー構造体に関し、前記補助ビームが、前記支持アームへの固定箇所を含む両端部と、その車幅方向内側において前記主ビームとの車体前後方向の間隔が前記両端部より広く設定された張出部からなり、前記張出部は、前記両端部に隣接する領域が後方側に凸の湾曲形状をなし、続いてその車幅方向内側において前方側に凸の湾曲形状に変化していることを特徴とする。
なお、本件明細書において、自動車のフロント側、リア側に関わらず、衝突面側を前とし、車体側を後とする。
前記バンパー構造体は、例えば下記のような具体的構成をとることが望ましい。
(1)前記補助ビームは、前記両端部が前記主ビームの両端部と略平行に設置されていること。
(2)上記(1)の場合に前記主ビームの両端部が後方に傾斜していること。
(3)上記(1),(2)の場合に、前記支持アームの押出方向が前記主ビーム及び補助ビームの両端部と平行で、かつ両切断端面が車体前後方向に平行に配置されていること。
(4)前記支持アームは断面が中空であり、前記断面の中空の輪郭より上に突出する外リブを有し、前記外リブが前記主ビームの前面又は背面若しくはその両面に接合されていること。
本発明では、補助ビームの両端部に挟まれた張出部のうち、両端部に隣接する領域を後方側に凸の湾曲形状とし、その内側を前方側に凸の湾曲形状に変化させている。このことは、湾曲形状を有する前記張出部を1つの曲線とみなしたとき、前記張出部に湾曲形状の曲率のプラス・マイナスが変化する変曲点が形成されていることを意味する。これにより、図8に示す単純な湾曲形状より、衝突時の初期荷重が抑制されて歩行者脚部への衝撃を緩和することができ、また初期荷重後の荷重変動が緩和され、補助ビーム変形時に全体的に安定した荷重を維持でき、補助ビームによる効率的なエネルギー吸収(エネルギー吸収効率の改善)が行える。
本発明によれば、特にバンパーフェイシャーとの間にスペース的余裕がある場合に、図8に示す単純な湾曲形状に比べて、補助ビームを前方に向けてより大きく、しかも車幅方向のより広い範囲で突出配置することができる。このため、主ビームと衝突する前の補助ビーム変形のストロークをより多く確保でき、車幅方向により広い範囲で、衝突時のエネルギー吸収量を増大させることができる。
本発明において、補助ビームの両端部が主ビームの両端部と略平行に設置されている場合に、好ましくは、支持アームの押出方向が主ビームの両端部と平行で、かつ両切断端面が車体前後方向に平行に配置される。この配置により、主ビームの両端部が後方に傾斜している場合でも、支持アームが衝突方向(車体前後方向)に平行に設置されることになり、衝突時に補助ビームからの荷重が支持アームに対し真っ直ぐ伝わりやすく(回転する力が加わりにくい)、これにより、衝突時の荷重レベルの全体的な低下、エネルギー吸収効率の低下が防止できる。
本発明に係るバンパー構造体の平面図である。 本発明に係るバンパー構造体の正面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明に係る補助ビームの製造工程を示す平面図である。 本発明に係る別のバンパー構造体の平面図である。 FEM解析の結果得られた荷重−変位曲線、及びE/A−変位曲線である。 従来のバンパー構造体の平面図である。 比較例のバンパー構造体の平面図である。
以下、図1〜図4を参照して、本発明に係るバンパー構造体について説明する。
図1〜3に示すバンパー構造体は、主ビーム1と、補助ビーム2と、左右一対の支持アーム3からなり、支持アーム3は上端部が主ビーム1に固定され、補助ビーム2は前記支持アーム3の下端部に固定され、衝突面2aが主ビーム1の下方かつ主ビームの衝突面1aより前方側に位置する。
主ビーム1は中空断面のアルミニウム合金押出形材からなり、その断面は衝突時の荷重方向に対し略垂直な前壁5及び後壁6、前壁5と後壁6を略垂直に接続する横壁7〜9からなる。前壁5は前面中央部に凹部を有し、前壁5の前面が前記衝突面1aである。主ビーム1は平面視形状で左右対称に曲げ加工され、車幅方向に平行な中央部11と、後方側(車体側)に傾斜した両端の傾斜部(両端部)12からなる。なお、図1において、4は主ビーム1の傾斜部12の背面側に設置されたバンパーステイである。
補助ビーム2は中空断面のアルミニウム合金押出形材からなり、その断面は衝突時の荷重方向に対し略垂直な前壁13及び後壁14、略水平な横壁15,16、及び前壁13と横壁15を斜めに接続する傾斜壁17からなる。前壁13の前面が前記衝突面2aである。補助ビーム2は平面視形状で左右対称に曲げ加工され、前方側に張り出す湾曲形状の領域(張出部18)と、真直形状の両端部19からなる。
補助ビーム2の両端部19は主ビーム1の傾斜部12に近接し、かつ傾斜部12と平行に配置されている。補助ビーム2の張出部18は、特に図4(c)に明確に示すように、両端部19に隣接する領域(隣接領域21)が後方側に凸の湾曲形状をなし、続いてその内側において前方側に凸の湾曲形状に変化している。隣接領域21に挟まれた中央の内側領域22は、全長が前方側に凸の湾曲形状をなす。
隣接領域21の湾曲形状を示す円弧状の曲線21A、及び内側領域22の湾曲形状を示す円弧状の曲線22Aがそれぞれ一点鎖線で示され、両曲線21A,22Aは接点23で接している。このことから、補助ビーム2の張出部18(隣接領域21,内側領域22)を1つの曲線とみたとき、接点23の位置はその変曲点ということができる。湾曲した張出部18が変曲点(接点23)を有することにより、補助ビーム2は、図8の例に比べ、張出部18のほぼ全領域にわたって、前方により突出した形状となっている。
このような平面視形状を有する補助ビーム2は、例えば図4(a)〜(c)に示す工程で成形することができる。すなわち、図4(a)に示す真直形状のアルミニウム合金押出形材を、両端部は真直形状のままで、中央部を図4(b)に示すように円弧状に湾曲する(中央部の湾曲形状を一点鎖線で示す)。続いて、真直形状の両端部と円弧状に湾曲した中央部の境界領域(矢印24で指し示す辺り)を反対方向に曲げ加工し、図4(c)に示す形状とする。
上記の平面視形状を有する補助ビーム2の場合、先に述べたように、衝突時の初期荷重が抑制されて歩行者脚部への衝撃を緩和することができ、また初期荷重後の荷重変動が緩和され高いエネルギー吸収効率が得られる。その理由は現時点で必ずしも明確ではないが、FEM解析の結果等からみて、補助ビーム2の湾曲した張出部18の左右部位に変曲点(接点23)が形成されていることにより、支点(支持アーム3)に対する荷重の伝達が、変曲点のない場合(図8参照)に比べて直接的でなくなって衝突初期の荷重値の増加が抑制され、また、その後の補助ビーム2の変形が、支持アーム3から前記変曲点までの変形と、前記変曲点から車幅方向中央部までの変形に分割され、これにより三点曲げの支点間距離が短縮された形になり(左右の変曲点が擬似的に三点曲げの支点のように作用する)、補助ビーム2が座屈しにくくなるためではないかと推測される。
支持アーム3は中空断面のアルミニウム合金押出形材を押出方向に対し傾斜して切断したものである。図1に示すバンパー構造体において、支持アーム3は主ビーム1の傾斜部12に配置され、その押出方向が主ビーム1の傾斜部12及び補助ビーム2の両端部19と平行で、かつ両切断端面が車体前後方向に平行に配置されている。これにより支持アーム3は車体前後方向に平行に配置されることになり、衝突時に補助ビーム2からの荷重が支持アーム3に真っ直ぐ伝わりやすくなり、図8に示すバンパー構造体においてみられるような支持アーム3の回転による衝突時の荷重レベルの全体的な低下、エネルギー吸収効率の低下が防止できる
支持アーム3の断面形状は、図3に示すように、中空断面の輪郭(中空輪郭)20を構成する前壁25、後壁26、上壁27及び下壁28と、中空輪郭20の内部に形成された複数個の内リブ29と、前壁25の上端から中空輪郭24の上方に突出する外リブ31、上壁27の後端から中空輪郭24の背後に突出する外リブ32、下壁28から中空輪郭24の前方に突出する外リブ33からなる。外リブ31は屈曲して、主ビーム1の前壁5の前面に沿い、ポップナット34により前壁5の凹部に締結され、外リブ32は主ビーム1の横壁9の下面に沿い、横壁9の下面に溶接されている。また、補助ビーム2が外リブ33上に置かれ、補助ビーム2の横壁16が外リブ33に溶接され、横壁15と後壁14のコーナー部が前壁25に溶接されている。
なお、図3の例では、中空輪郭24から上方に突出する外リブ31による支持アーム3と主ビーム1の接合は、主ビーム1の前面側で行われている(前壁4に接合されている)が、前面側で接合する代わりに、中空輪郭24から上方に突出する別の外リブを形成し、該外リブにより主ビーム1の背面側で接合し(後壁5に接合)、あるいは前面側及び背面側の両方で接合することも可能である。
また、主ビーム1と支持アーム3の接合において、ボルト締結は、ボルトを通す穴がレイアウト上設定できれば自在に取付が可能であるという利点があり、一方、溶接接合は、ボルト締結に比べて結合力が高く(溶接線長を長く取れる断面形状が望ましい)、支持アーム3と主ビーム1、支持アーム3と補助ビーム2の接合を堅固にして、衝突時の荷重レベルを比較的高くできるという利点がある。
図5に、本発明に係る他のバンパー構造体を示す。
このバンパー構造体では、補助ビーム2の張出部18の内側領域22が、前方に凸の湾曲形状を有する領域22aと、領域22aに挟まれた真直状の領域22bからなる点でのみ、図1に記載したバンパー構造体と異なる。この補助ビーム2でも、両端部19に隣接する領域(隣接領域21)は後方側に凸の湾曲形状をなし、続いてその内側において前方側に凸の湾曲形状に変化している。
図5において、補助ビーム2の隣接領域21の湾曲形状を示す円弧状の曲線21A、及び内側領域22(領域22a)の湾曲形状を示す円弧状の曲線22Aが一点鎖線で示され、両曲線21A,22Aは接点23で接している。つまり、この補助ビーム2において、補助ビーム2の張出部18(隣接領域21,内側領域22のうち特に領域22a)を1つの曲線とみたとき、接点23の位置はその変曲点ということができる。張出部18が変曲点(接点23)を有することにより、補助ビーム2は、図7の例に比べて車幅方向に広い範囲で、前方に突出した形状となっている。
主ビーム1、補助ビーム2及び支持アーム3として、各種アルミニウム合金を用いることができるが、なかでも主ビーム1として比較的高強度のJIS7000系アルミニウム合金が、支持アーム2、補助ビーム3及びブラケット22として、例えばJIS6063等の6000系アルミニウム合金が好適である。
本発明例のバンパー構造体(図1参照)と、比較例のバンパー構造体(図8参照)について、補助ビームの車幅方向中央部に後方側(車体側)に向く衝突荷重が負荷されたときの荷重−変位(押し込み量)を、有限要素法(FEM)により解析した。FEM解析には汎用の動的陽解法ソフトLS−DYNAを用いた。その解析条件として、補助ビームの材質はJIS6N01アルミニウム合金のT5処理材を想定し、断面形状はいずれも図3に示す形状(車体前後方向幅30mm×車体上下方向高さ18mm)とした。主ビーム及び支持アームは剛体として解析を実施した。補助ビームの平面視形状は、いずれも真直形状の両端部の間に前方側に湾曲した張出部を有する形状であり、両端部の傾斜角度は車幅方向に対し20°、車幅方向全幅は1318mmとした。
本発明例の補助ビームは張出部が変曲点を有し(両端部に隣接する領域が後方側に凸の湾曲形状、その間が前方側に凸の湾曲形状をなす)、比較例は張出部が単純な大R形状を有する。本発明例の補助ビームは、両端部19の長さを165.3mm、隣接領域21の長さを53.2mm、その内側領域22の曲率半径を1030mmとし、比較例の補助ビームは、両端部の長さを380mm、中央部の曲率半径を905mmとした。また、本発明例及び比較例とも、両端から61.6mmの位置を支持アームで支持した。
図6に本発明例及び比較例の荷重−変位曲線及びE/A−変位曲線を示す。なお、E/Aとは、補助ビームの吸収エネルギー量である。
図6に示すように、比較例では、衝突時の初期最重が高く出て、その後の荷重変動も大きい。一方、本発明例では、初期荷重が抑制され、その後の荷重変動も抑制され、荷重が全体的にフラットであり、高いエネルギー吸収効率が得られる。
1 主ビーム
2 補助ビーム
3 支持アーム
11 主ビームの中央部
12 主ビームの傾斜部(両端部)
18 張出部
19 両端部
21 隣接領域(張出部の一部、両端部に隣接する領域)
22 内側領域(張出部の一部、隣接領域に挟まれた領域)
21A,22A 円弧状の曲線
23 接点(変曲点)

Claims (5)

  1. 主ビームと、上端部が前記主ビームの両端部に固定された左右の支持アームと、前記支持アームの下端部に固定され、前記主ビームの下方に位置する補助ビームからなり、かつ前記主ビーム、補助ビーム及び支持アームがいずれもアルミニウム合金押出形材からなり、前記補助ビームの衝突面が車幅方向全幅にわたって前記主ビームの衝突面より前方に位置する自動車のバンパー構造体であり、前記補助ビームが、前記支持アームへの固定箇所を含む両端部と、その車幅方向内側において前記主ビームとの車体前後方向の間隔が前記両端部より広く設定された張出部からなり、前記張出部は、前記両端部に隣接する領域が後方側に凸の湾曲形状をなし、続いてその車幅方向内側において前方側に凸の湾曲形状に変化していることを特徴とする自動車のバンパー構造体。
  2. 前記補助ビームは、前記両端部が前記主ビームの両端部と略平行に設置されていることを特徴とする請求項1に記載された自動車のバンパー構造体。
  3. 前記主ビームの両端部が後方に傾斜していることを特徴とする請求項2に記載された自動車のバンパー構造体。
  4. 前記支持アームの押出方向が前記主ビーム及び補助ビームの両端部と略平行で、かつ両切断端面が車体前後方向に平行に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載された自動車のバンパー構造体。
  5. 前記支持アームは断面が中空であり、前記断面の中空の輪郭より上に突出する外リブを有し、前記外リブが前記主ビームの前面又は背面若しくはその両面に接合されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載された自動車のバンパー構造体。
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