JP2011104204A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者に対して遊技球の誘導経路及び誘導経路を通過する遊技球の視認性が比較的高い可動ステージを備えた遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ機1は、始動入賞口への入賞を契機として大当たり抽選を行うとともに基本変動パターン及び演出モードを決定し、演出図柄を変動表示する。また、パチンコ機1は、遊技盤面102上に複数のステージが上下方向に段状に形成された構成の多段ステージ108を有し、多段ステージ108は、上段ステージ310、可動ステージ320、中段ステージ330及び下段ステージ340を有する。可動ステージ320は、駆動機構によって、遊技盤面102上を左右方向に往復運動し、下段ステージ340は、始動入賞装置111の第一始動入賞口111aに遊技球Bを誘導する始動口誘導路341が形成されている。そして、可動ステージ320の往復運動によって、下段ステージ340へと流下する遊技球の経路を変動させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遊技盤面上を流下する遊技球を下流側へと誘導する複数のステージを有し、複数のステージのうち少なくとも1つのステージが可動ステージとなっている遊技機に関する。
従来、遊技機として、例えばパチンコ機は、始動入賞口に遊技球が入賞したことを契機として、図柄表示装置で図柄の変動表示を開始するとともに、特賞状態(大当たり)を生起させるか否かの大当たり抽選を行う。そして、大当たり抽選で特賞状態を生起させることを決定したときには、所定時間経過後に図柄を特定の組み合わせで停止表示させ、図柄の停止後に特賞状態を生起させる。
このような遊技機においては、始動入賞口に遊技球を入れて、大当たりの抽選権をいかに多く獲得するかが遊技の要となる。そのため、遊技者の遊技への興趣を高めることを目的として、従来から、上流側から流下してくる遊技球を始動入賞口へと誘導する様々な仕掛けが遊技盤面上に構成されている。
例えば、特許文献1に記載の遊技機は、盤面上を流下してきた遊技球をその真下にある役物装置へと流入させる誘導経路の形成されたステージと、このステージの下段の役物装置の形成されたステージと、このステージの1つ下段の2つの放出経路が形成されたステージとから構成される段状のステージを有する遊技盤を備えている。
また、かかる遊技機の役物装置は、上段のステージから流入してきた遊技球を受けて一部の遊技球を遊技者に有利な領域(可変始動口)へと導く球受け部を備えている。球受け部には、横長状の回転体が横軸線回りに回転可能に装着されている。回転体上には、その長手方向の端部に向けて遊技球を回転移動させる横経路が構成されている。回転体の長手方向の端部近傍には、回転体の横軸線回りの回転動作に伴って遊技球を第1の放出経路と第2の放出経路とに振り分ける振分部が設けられている。そして、第1の放出経路に流れた遊技球が、第2の放出経路に流れた遊技球よりも高い確率で遊技者に有利となる領域に流入する構成となっている。
特開2004−97800号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技機は、定位置で回転する回転体によって遊技球の移動経路を2種類のルートのいずれか一方へと変動させるものである。そのため、回転体の裏側のルートに落下した遊技球や、回転体における回転によって盤面側に向いた部分(例えば、振分部など)は、遊技者から視認できなくなる場合がある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、遊技者に対して遊技球の誘導経路及び誘導経路を通過する遊技球の視認性が比較的高い可動ステージを備えた遊技機を提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の遊技機は、始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、遊技者にとって有利な状態となる特賞状態を生起させるか否かの抽選を行い、前記特賞状態を生起させる選に当選したときに前記特賞状態を生起させる遊技機であって、
盤面を正面から見て上下方向に段状に形成され且つ盤面上を流下してきた遊技球をより下流側のステージへと誘導する誘導路の形成された複数段のステージを有する遊技盤を備え、
前記複数段のステージのうち最下段のステージは、前記始動入賞口に遊技球を誘導する始動口誘導路を備え、
前記複数段のステージのうち少なくとも1段のステージを、前記盤面を正面から見て盤面上を左右方向に往復運動する可動ステージとした。
このような構成であれば、可動ステージの左右方向への往復運動によって、上流側から流下してきた遊技球が、可動ステージの誘導路に流入する確率、又は誘導路への遊技球の流入位置を変動させることが可能である。
これにより、可動ステージよりも下段にあるステージに対して、遊技球の流入経路を変動させることができる。
つまり、遊技盤面上を左右方向に往復運動する可動ステージによって、遊技盤面上を流下する遊技球の移動経路に変化を与えることができるので、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
また、可動ステージは、遊技盤面上を左右方向に往復運動するので、従来の回転型と比較して、遊技者の可動ステージに対する視認性と、可動ステージに絡んだ遊技球の視認性とを良くすることができる。
特に、可動ステージの誘導路を通過する遊技球が常に視認されるように、誘導路を開放的な形状に構成したり、透過性を有する部材で構成したりすることで、可動ステージに絡む遊技球の視認性を更に向上することが可能である。
〔発明2〕 更に、発明2の遊技機は、発明1の遊技機において、前記複数段のステージは、前記可動ステージの1段上に位置する上段ステージを含み、
前記上段ステージは、前記可動ステージに遊技球を誘導する第1の誘導路を備え、
前記可動ステージは、前記第1の誘導路から流入してくる遊技球を受け入れる受球部を有し、受球部で受け入れた遊技球を下段のステージへと誘導する第2の誘導路を備え、
前記第1の誘導路は、前記可動ステージに遊技球を放出する放出部と、前記可動ステージへの前記放出部以外からの遊技球の放出を阻止する阻止部とを備え、
前記可動ステージの往復運動による位置変動に応じて、前記第1の誘導路の放出部から放出した遊技球が前記第2の誘導路の受球部に受け入れられる確率が変動する位置関係となるように、前記上段ステージと前記可動ステージとを配設した。
このような構成であれば、上段ステージの第1の誘導路における放出部及び阻止部と、可動ステージの第2の誘導路における受球部との位置関係を、可動ステージの往復運動によって変動することが可能である。そして、位置関係の変動によって、遊技球が受球部に受け入れられる確率を変動することが可能である。
これにより、遊技球の流下経路に対して、より変化をつけることができ、遊技者の遊技に対する興趣を更に高めることができる。
〔発明3〕 更に、発明3の遊技機は、発明2の遊技機において、前記上段ステージを、前記盤面を正面から見て、前記盤面上を流下してきた遊技球を上部で受球可能に手前側に突設すると共に左右方向に延在する構成とし、
前記第1の誘導路は、前記上段ステージの上部を遊技球の経路とし、
前記第1の誘導路の前記阻止部は、前記上段ステージの手前側の周縁部に沿って遊技球の前記可動ステージへの流入を阻止可能に立設された第1の防球壁であり、前記第1の誘導路の前記放出部は、前記第1の防球壁の切れ目として遊技球の径よりも長い幅に形成された切り欠きであり、
前記第2の誘導路の前記受球部は、その幅が前記放出部の幅よりも狭く且つ前記放出部よりも手前側に突設され、前記放出部を介して手前側に落下した遊技球を受け入れる構成となっている。
このような構成であれば、上段ステージの第1の誘導路における放出部の幅と、可動ステージの第2の誘導路における受球部の幅との設定内容によって、放出部を通過した遊技球が受球部に受け入れられる確率を調整することができる。
例えば、受球部に受け入れられた遊技球が、下段側のステージにおける遊技者の有利となる領域(始動口誘導路など)へと誘導される確率を高くした場合に、放出部を通過した遊技球が受球部に受け入れられる確率を絶妙なものに設定することで、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
特に、上段ステージの第1の誘導路及び可動ステージの第2の誘導路を通過する遊技球が常に視認されるように、各誘導路を開放的な形状に構成したり、透過性を有する部材で構成したりすることで、遊技者の遊技に対する興趣をより高めることができる。
〔発明4〕 更に、発明4の遊技機は、発明2又は3の遊技機において、前記可動ステージの往復運動による移動位置のいずれにおいても、前記第2の誘導路の前記受球部の全部又は一部が、前記盤面を正面から見て、常に前記第1の誘導路の前記放出部の切り欠きの真下に位置するように、前記上段ステージと前記可動ステージとを構成した。
このような構成であれば、可動ステージが往復運動によってどのような位置にあっても、放出部を通過した遊技球が受球部に受け入れられる可能性があるようにすることが可能である。
これによって、放出部を通過した遊技球が受球部に受け入れられることに対する遊技者の期待感をより長く維持することができる。
〔発明5〕 更に、発明5の遊技機は、発明2乃至4のいずれか1の遊技機において、前記可動ステージは、前記複数段のステージのうち前記最下段のステージ以外のステージであり、
前記複数段のステージは、前記可動ステージに対して1つ下段に位置し前記最下段のステージに対して1つ上段に位置する中段ステージを含み、
前記中段ステージは、前記可動ステージの前記第2の誘導路を介して流入した遊技球を前記最下段のステージへと誘導する分岐路を備え、
前記分岐路を、少なくとも1つの岐路が他の岐路に対して、各岐路を通って前記最下段のステージへと流下した遊技球が前記始動口誘導路に流入する確率を異にする構成とした。
このような構成であれば、可動ステージの第2の誘導路を介して中段ステージへと流入した遊技球の移動経路を、中段ステージの分岐路において、更に分岐させることが可能である。
更に、分岐路の各岐路によって、最下段のステージに流下した遊技球が始動口誘導路に流入する確率を異にさせることが可能である。
従って、第2の誘導路を通過した遊技球が、中段ステージにおいて、更に分岐路のどの岐路を通過するかによって、遊技球が始動口誘導路に流入する確率が変動するので、遊技球の移動経路に対して、更に変化に富んだ面白味を与えることができる。
〔発明6〕 更に、発明6の遊技機は、発明5の遊技機において、前記最下段のステージは、前記最下段のステージは、前記中段ステージの前記分岐路よりも手前側に突設され、
前記始動口誘導路は、前記最下段のステージの最前部に形成され且つ始動入賞口の真上に位置する遊技球の出口である第1の出口と、前記盤面を正面から見て前記第1の出口から後方に向かって前記最下段のステージの上部に溝状に形成され流入した遊技球を前記第1の出口へと誘導するガイド溝とを備え、
前記分岐路は、前記中段ステージ上において各岐路が前記盤面を正面から見て前後方向に溝状に延在し、遊技球の出口となる岐路の最前部が前記ガイド溝の真上に位置する中心岐路と、前記中段ステージ上において前記中心岐路と隣接する位置に前記前後方向に溝状に延在する側岐路とを備える。
このような構成であれば、側岐路と比較して、中心岐路に落下した遊技球を最も高い確率で始動口誘導路のガイド溝へと流入させるようにすることが可能である。
これにより、遊技者に対して、分岐路における中心岐路、側岐路のいずれかを遊技球が通過するかによって、その先の移動経路に対して、異なる期待感を持たせることができる。
〔発明7〕 更に、発明7の遊技機は、発明6の遊技機において、前記第2の誘導路は、前記盤面を正面から見て、左右方向に前記分岐路の幅よりも長い間隔を空けて前後方向に前記中段ステージの最前部よりも手前側に伸びて突設された2つの経路と、該2つの経路における前記中段ステージの真上の位置に左右方向に対向して設けられた遊技球の前記中段ステージへの出口である第2の出口と、前記2つの経路の周縁部に前記2つの経路に乗った遊技球の前記第2の出口以外からの前記中段ステージへの流入を阻止可能に立設された第2の防球壁とを備え、
前記中段ステージの最前部よりも手前側の前記第2の防球壁によって形成される上部開口部を前記第2の誘導路の前記受球部とし、
前記可動ステージの往復運動による移動位置のいずれにおいても、前記2つの経路間に、前記分岐路の少なくとも1つの岐路が位置するように、前記可動ステージと前記中段ステージとを構成した。
このような構成であれば、可動ステージがどのような位置にあっても、流下してきた遊技球が、可動ステージの第2の誘導路における受球部に受け入れられる可能性を残すことが可能となる。
これにより、可動ステージの移動位置による遊技者の遊技に対する興趣の低下を抑制することができる。
〔発明8〕 更に、発明8の遊技機は、発明7の遊技機において、前記第2の誘導路は、前記可動ステージの往復運動によって、前記第2の出口を介して前記中段ステージに落下した遊技球を、前記中段ステージ上を前記分岐路に向かって押すことが可能な押球部を備える。
このような構成であれば、可動ステージの運動方向や位置によって、中段ステージの分岐路から外れた位置に落下した遊技球を、押球部によって分岐路に向けて押すことが可能となる。
これにより、遊技球が分岐路から離れた位置に落下した場合でも、可動ステージの運動方向や位置によっては、押球部によって、遊技球を分岐路に向けて押すことができるので、遊技者に新たな期待感を生じさせることができる。
〔発明9〕 更に、発明9の遊技機は、発明1の遊技機において、前記可動ステージは、前記複数段のステージのうち前記最下段のステージ以外のステージであり、
前記複数段のステージは、前記可動ステージに対して1つ下段に位置し前記最下段のステージに対して1つ上段に位置する中段ステージを含み、
前記中段ステージは、前記可動ステージの前記第2の誘導路を介して流入した遊技球を最下段のステージへと誘導する分岐路を備え、
前記分岐路は、少なくとも1つの岐路が他の岐路に対して、各岐路を通って前記最下段のステージへと流下した遊技球が前記始動口誘導路に流入する確率を異にするように形成されている。
このような構成であれば、可動ステージの第2の誘導路を介して中段ステージへと流入した遊技球の移動経路を、中段ステージの分岐路において、更に分岐させることが可能である。
更に、分岐路の各岐路によって、最下段のステージに流下した遊技球が始動口誘導路に流入する確率を異にさせることが可能である。
従って、第2の誘導路を通過した遊技球が、中段ステージにおいて、更に分岐路のどの岐路を通過するかによって、遊技球が始動口誘導路に流入する確率が変動するので、遊技球の移動経路に対して、更に変化に富んだ面白味を与えることができる。
以上説明したように、発明1乃至9のいずれか1の発明によれば、遊技盤面上を左右方向に往復運動する可動ステージによって、遊技盤上を流下する遊技球の移動経路に変化を与えることができるので、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができるという効果が得られる。
また、可動ステージは、遊技盤面上を左右方向の往復運動をするので、従来の回転型と比較して、遊技者の可動ステージに対する視認性と、可動ステージに絡んだ遊技球の視認性とを良くすることができるという効果が得られる。
本発明に係るパチンコ機1の遊技盤面102の正面部を示す図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 多段ステージ108の構成を示す斜視図である。 (a)は、可動ステージ320の正面図であり、(b)は、可動ステージ320の正面側の斜視図である。 (a)は、可動ステージ320を真上から平面視した平面図であり、(b)は、可動ステージ320を真横(右端側)から平面視した平面図である。 (a)〜(c)は、可動ステージ320を往復運動させる原理を説明する図である。 (a)〜(c)は、可動ステージ320が往復運動したときの、左誘導路326及び右誘導路327と、上段ステージ310の放出部313a及び313bとの位置関係の一例を示す正面図である。 (a)〜(c)は、可動ステージ320が往復運動したときの、左誘導路326及び右誘導路327と、上段ステージ310の放出部313a及び313bとの位置関係の一例を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、可動ステージ320の押球部326d及び327dが、中段ステージ330に落下した遊技球Bを押す動作例を示す図である。 (a)は、遊技球Bが可動ステージ320の誘導路に乗ったときの移動経路の変化の一例を示す図であり、(b)は、遊技球Bが可動ステージ320の誘導路に乗らなかったときの移動経路の変化の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1〜図10は、本発明に係る遊技機の実施形態を示す図である。
本実施形態は、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、パチンコ機に適用したものである。
(遊技盤面の構成)
まず、図1に基づき、本発明に係るパチンコ機の遊技盤面の構成を説明する。
ここで、図1は、本発明に係るパチンコ機1の遊技盤面102の正面部を示す図である。なお、図1は、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1に示すように、遊技盤面102のほぼ中央部には、演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、複数の表示領域を有している。各表示領域では、独立して演出図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、演出図柄表示装置104では、複数の表示領域で停止表示される演出図柄の組み合わせによって、当たり抽選の結果を表示する。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球の移動経路を変化させることが可能な複数のステージが遊技盤面102の上下方向に段状に配設された構成の多段ステージ108が設けられている。また、演出図柄表示装置104の左側には、流入した遊技球を多段ステージ108の最上段のステージに放出させるワープ入口112が設けられている。
演出図柄表示装置104の左側には、ワープ入口112のほぼ真下に、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、パチンコ機1内部の始動ゲートスイッチ(図示せず)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、普通図柄による抽選の契機を与える。
多段ステージ108の下方には、始動入賞装置111が設けられている。始動入賞装置111は、第一始動入賞口111aと、第一始動入賞口111aの下側に設けられた第二始動入賞口111bとを有している。第一始動入賞口111aは、常時、遊技球が入賞可能となるように上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)である。第二始動入賞口111bは、入賞確率を変更することが可能な電動役物(いわゆる電動チューリップ)である。第二始動入賞口111bは、通常時は、遊技球が入賞することができないように閉止状態であるが、普通図柄による抽選に当選した場合、所定パターンで開放状態となって遊技球が入賞可能となる。
始動入賞口111a,111bは、遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の始動入賞口スイッチ131a,131b(図2参照)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、当たり抽選の契機を与える。
始動入賞装置111の右側には、遊技状態表示装置107が設けられている。遊技状態表示装置107は、特別図柄表示部107aと、普通図柄表示部107bと、特別図柄始動情報記憶数表示部107cと、普通図柄始動情報記憶数表示部107dと、を有している。
特別図柄表示部107aは、特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特別図柄表示部107aは、停止表示された特別図柄の態様によって、当たり抽選の結果を表示する。この際、特別図柄表示部107aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として行われた当たり抽選の結果及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機として行われた当たり抽選の結果を、それぞれ個別に表示する。
普通図柄表示部107bは、普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普通図柄表示部107bは、停止表示された普通図柄の態様によって、普通図柄による抽選の結果を表示する。
特別図柄始動情報記憶数表示部107cは、連続して特別図柄及び演出図柄の変動表示を行うことが可能な回数(いわゆる、保留数)を表示する。この際、特別図柄始動情報記憶数表示部107cは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞に基づく始動情報記憶数及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞に基づく始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。
普通図柄始動情報記憶数表示部107dは、連続して普通図柄の変動表示を行うことが可能な回数を表示する。
始動入賞装置111の下方には、大入賞口115が設けられている。大入賞口115は、通常時は閉止状態であるが、当たり抽選によって特賞状態が生起された場合に、所定パターンで開放状態となり、遊技球が入賞可能となる。大入賞口115の開放動作は、所定の時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(例えば10個等)の遊技球が入賞するまで(1ラウンド)継続する。また、大入賞口115の開放動作は、特賞状態の種類に応じて設定されたラウンド数だけ繰り返し行われる。そして、大入賞口115に遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の大入賞口スイッチ132(図2参照)の検出信号により入賞した遊技球数が検出され、入賞した遊技球数に応じて賞球を払い出す。
さらに、演出図柄表示装置104の右上方から右下方にかけて、電動役物300が配設されている。電動役物300は、遊技盤面102において、常時、遊技者が視認することが可能な位置に配設されている。なお、電動役物300は、遊技盤面102における遊技球の転動に影響を与えない位置に配設されている。
電動役物300は、上側可動部(不図示)と、下側可動部(不図示)とを有している。上側可動部及び下側可動部のそれぞれは、複数(本実施形態では5つ)の発光部を有している。各発光部には、LED等の発光手段が配設されている。また、各発光部は、所定の第一のモチーフ(本実施形態では、ハート形のモチーフ)で構成されている。
電動役物300は、上側可動部及び下側可動部のそれぞれを可動させることによって、形態を変化させることが可能となっている。電動役物300は、上側可動部及び下側可動部のそれぞれを可動させることによって、第一形態、中間形態及び第二形態を構成することが可能となっている。第一形態は、各発光部の第一のモチーフ(ハート形のモチーフ)が個別に認識される形態となっている。中間形態は、第一形態と第二形態との間の変形過程の形態であり、依然、各発光部の第一のモチーフが個別に認識される形態である。第二形態は、複数の発光部の第一のモチーフが組み合わされることによって、第一のモチーフとは異なる所定の第二のモチーフを構成する形態となっている。第二形態は、全ての発光部の第一のモチーフが一体に組み合わされることによって、例えば、桜花の形のモチーフを構成する形態に変化する。
そして、電動役物300は、その形態の変化及び複数の発光部における発光手段の点灯状態の組み合わせによって、遊技に関する情報を表示する。
また、大入賞口115の下方であって遊技盤面102の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、大入賞口スイッチ132と、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
第一始動入賞口スイッチ131aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。第二始動入賞口スイッチ131bは、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。大入賞口スイッチ132は、大入賞口115への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。各種入賞口スイッチ133は、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過等を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。
また、パチンコ機1は、制御部として、主に、主制御装置210及び演出制御装置150を備えている。不正行為防止等のため、主制御装置210及び演出制御装置150は、それぞれ別々の基板に実装される。また、主制御装置210から演出制御装置150への一方向にのみデータの送信が可能となっている。
主制御装置210は、主として、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞の検出に応じて、各種の乱数を取得する。そして、主制御装置210は、取得した各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。また、主制御装置210は、遊技状態表示装置107、賞球払出制御装置156、大入賞口ソレノイド158、可動ステージ320及び電動チューリップ(図示せず)を直接制御(ポート出力制御)する。
主制御装置210は、CPU220と、ROM230と、RAM240と、入力ポート250と、出力ポート255とを備える。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
出力ポート255は、演出制御装置150、遊技状態表示装置107、賞球払出制御装置156、大入賞口ソレノイド158及び可動ステージ320のそれぞれに制御コマンドや制御信号を出力する。また、出力ポート255は、パチンコ機1の出玉情報や異常信号をホールコンピュータ500に出力する。これにより、ホールコンピュータ500においてパチンコ機1の遊技状況等を遠隔監視する。
ROM230には、主制御装置210で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。遊技制御用のデータには、演出制御装置150を制御するための各種制御コマンド等が含まれる。
RAM240は、主制御装置210に対する入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。また、RAM240は、特別図柄用の始動情報記憶領域及び普通図柄用の始動情報記憶領域を有する。
特別図柄用の始動情報記憶領域には、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報が、それぞれ個別に所定上限数(本実施形態では、4つ)まで記憶される。ここで、始動情報とは、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞を契機として取得された各種乱数値等の情報(例えば、当たり決定乱数、当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数、リーチ決定乱数、変動パターン決定乱数等)をいう。主制御装置210は、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、所定の順序(本実施形態では、取得された順序)により当たり判定を行って消化する。また、主制御装置210は、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報の数を、特別図柄始動情報記憶数表示部107cに表示する。
また、普通図柄の始動情報記憶領域には、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過を契機として取得された乱数等の情報が、所定上限数(本実施形態では、4つ)まで記憶される。
また、RAM240は、演出制御装置150等に出力すべき制御コマンドを一時的に記憶しておくためのコマンド記憶領域を有する。
また、主制御装置210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポート及び出力ポートを備える。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、各種演出の制御を行う。
演出制御装置150は、演出図柄表示装置104における表示を制御する表示制御部151と、ランプ154の点灯、点滅等を制御するランプ制御部152と、スピーカ155からの効果音の出力を制御する効果音制御部153と、電動役物300の制御を行う役物制御部157と、を備える。演出制御装置150は、主制御装置210から受信した制御コマンドにしたがって演出制御装置150内で送信される制御コマンドを生成し、該制御コマンドを送信することによって、表示制御部151、ランプ制御部152、効果音制御部153及び役物制御部157のそれぞれを制御する。
ランプ制御部152は、演出制御装置150から入力される制御コマンドに応じて、実行すべきランプ演出を決定し、該ランプ演出に対応する制御データをROMから読み出し、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅等を行う。
効果音制御部153は、演出制御装置150から入力される制御コマンドに応じて、実行すべき効果音演出を決定し、該効果音演出に対応する音響データをROMから読み出してスピーカ155に出力する。
表示制御部151は、CPU、ROM、RAM、画像処理用VDP(Video Display Processor)、入力ポート及び出力ポートを備える。そして、表示制御部151のCPUは、演出制御装置150から入力された制御コマンドに応じて、ROMに記憶されたプログラムにしたがって、該制御コマンドに応じた画像データをROMから読み出し、該画像データをVDPに出力する。そして、画像処理用VDPは、表示制御部151のCPUからの出力指示にしたがって、画像データを、出力ポートを介して演出図柄表示装置104に出力する。
役物制御部157は、演出制御装置150から入力される制御コマンドに応じて、電動役物300の作動パターンを決定し、決定した作動パターンで電動役物300を作動させる。
(遊技状態及び当たりの種別について)
パチンコ機1では、遊技状態として、当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる「低確率状態」と、当たり抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる「確率変動状態」と、が設定されている。また、遊技状態として、特別図柄及び演出図柄の変動時間が短縮する「時短状態」が設定されている。「時短状態」では、普通図柄の抽選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になるとともに、第二始動入賞口111bの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。
また、パチンコ機1では、複数の当たりの種別が設定されている。本実施形態では、当たりの種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」及び「小当たり」が設定されている。
通常大当たりが生起された場合、15ラウンドの大入賞口115の開放動作が行われ、当たり終了後の遊技状態が低確率状態に設定される。
確変1大当たりが生起された場合、15ラウンドの大入賞口115の開放動作が行われ、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
確変2大当たりが生起された場合、2ラウンドの大入賞口115の開放動作が行われ、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。なお、確変2大当たりが生起された場合、各ラウンドにおける大入賞口115の開放時間が、通常大当たりと比較して短く(数ms程度)設定され、ラウンド数も2回しかないため、遊技者に対しては、当たりとならずに確率変動状態に突然移行したかのような意外性を与えることができる。
小当たりが生起された場合、2ラウンドの大入賞口115の開放動作が行われ、当たり終了前後で遊技状態が変化しないように設定される。なお、「確変2大当たり」を生起させる際に停止表示させる演出図柄の組み合わせ及び「小当たり」を生起させる際に停止表示させる演出図柄の組み合わせは互いに区別がつかないように設定されている。
(制御コマンドについて)
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される演出制御コマンドの構造及び内容を説明する。
演出制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、図柄停止コマンド、事前判定情報コマンド、始動情報記憶数コマンド、演出開始コマンド、状態指定コマンド等がある。
図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示される演出図柄の組み合わせを指定するコマンドである。
変動パターンコマンドは、演出図柄表示装置104において変動表示する演出図柄の変動パターンを指定するコマンドである。
図柄停止コマンドは、演出図柄の停止表示を指定するためのコマンドである。
事前判定情報コマンドは、事前判定情報を通知するためのコマンドである。
ここで、事前判定情報とは、始動情報が指定する各種抽選(当たり抽選、当たり種別抽選、リーチ抽選、変動パターン抽選等)の結果を示す情報をいう。
演出開始コマンドは、15R当たり(通常大当たり、確変1大当たり)の演出開始、確変2大当たりの演出開始及び小当たりの演出開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。
状態指定コマンドは、時短の終了及び開始のそれぞれを指定するためのコマンドである。
(主制御装置の処理について)
次に、主制御装置210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、遊技制御処理を実行する。
具体的に、主制御装置120は、始動入賞口スイッチ131a,131bから検出信号を入力した場合、当たり決定乱数、当たり種別決定乱数、リーチ決定乱数、変動パターン決定乱数、停止図柄決定乱数等を対応の乱数カウンタから取得し、取得した各乱数値(始動情報)を、RAM240の始動情報記憶領域における所定の記憶部に記憶する。
また、主制御装置210は、始動情報を取得した際に、取得した始動情報の当たり決定乱数及び当たり種別決定乱数に基づいて、当たり抽選の結果及び当たり種別を判定する。そして、主制御訴追240は、該判定の結果に応じた事前判定情報コマンドを演出制御装置150に送信する。
また、主制御装置210は、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、所定の順序により当たり判定処理を実行する。具体的には、主制御装置210は、RAM240の始動情報記憶領域から当たり決定乱数を読み出し、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定する。
そして、主制御装置210は、当たり判定処理で読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合は、当たり種別決定乱数の値に基づいて当たり種別を決定する。また、主制御装置210は、決定した当たり種別及び停止図柄決定乱数の値に基づいて停止表示する演出図柄の組み合わせを決定し、決定した組み合わせに対応する停止図柄指定コマンドを演出制御装置150に送信する。さらに、主制御装置210は、決定した当たり種別、リーチ決定乱数及び変動パターン決定乱数に基づいて演出図柄の変動パターンを決定し、決定した変動パターンに対応する変動パターンコマンドを演出制御装置150に送信する。
一方、主制御装置210は、当たり判定処理で読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合は、演出図柄をはずれ図柄で停止表示させることを示す停止図柄指定コマンドを演出制御装置150に送信する。また、主制御装置210は、現在の遊技状態、リーチ決定乱数及び変動パターン決定乱数に基づいて演出図柄の変動パターンを決定し、決定した変動パターンに対応する変動パターンコマンドを演出制御装置150に送信する。
(演出制御装置の処理について)
次に、演出制御装置150で実行される処理を説明する。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROMの所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、演出制御処理を繰り返し実行する。
具体的に、演出制御装置150は、主制御装置210から変動パターンコマンドを受信した場合、受信した変動パターンコマンドに対応する制御コマンド(以下、変動表示制御コマンドとする)を生成し、生成した変動表示制御コマンドを表示制御部151に送信する。そして、表示制御部151は、変動表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、変動表示制御コマンドで指定されている変動パターンによる演出図柄の変動表示を開始させる。
また、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄指定コマンドを受信した場合、受信した図柄指定コマンドに対応する制御コマンド(以下、停止図柄制御コマンドとする)を生成し、生成した停止図柄制御コマンドを表示制御部151に送信する。また、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄指定コマンドを受信した場合、後述する当たり予告演出制御処理を実行する。
また、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄停止コマンドを受信した場合、受信した図柄停止コマンドに対応する制御コマンド(以下、停止制御コマンドとする)を生成し、生成した停止制御コマンドを表示制御部151に送信する。そして、表示制御部151は、停止制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、演出図柄を停止表示させる。この際、表示制御部151は、予め受信した停止図柄制御コマンドで指定されている組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
また、演出制御装置150は、主制御装置210から演出開始コマンドを受信した場合、受信した演出開始コマンドに応じて当たり演出を実行する。
また、演出制御装置150は、主制御装置210から事前判定コマンドを受信した場合、後述する事前予告演出制御処理を実行する。
(多段ステージの構成について)
次に、図3に基づき、本発明の主要な構成部である多段ステージ108の構成について具体的に説明する。
ここで、図3は、多段ステージ108の構成を示す斜視図である。
図3に示すように、多段ステージ108は、上段ステージ310と、可動ステージ320と、中段ステージ330と、下段ステージ340とを含んで構成される。
上段ステージ310は、前方及び上方の開放された最上段のステージである。
具体的に、上段ステージ310は、遊技盤面102の演出図柄表示装置104の下方に、遊技盤面102から手前側に突設されて、ワープ出口の真下から電動役物300の一番下の発光部の近傍に渡って左右方向に延在している。
上段ステージ310の上部には、ワープ入口112の出口であるワープ出口から放出された遊技球Bが転動可能な経路であって、左右両端から中央部に向かって途中までは緩い下り坂をなし、中央付近から中央部に向かって緩い上り坂をなす上段誘導路311が形成されている。
上段誘導路311は、その前端部に沿って、左から右に向かって順に、上段ステージ310の手前側からの遊技球Bの落下を防止する防球壁312a〜312cが立設されている。
防球壁312aは、上段ステージ310の左端から中央に向かってステージの左右方向の全幅の1/4程度の横幅をもって立設されている。
また、防球壁312bは、防球壁312aの右端から所定幅の間隙を空けて立設され、上段ステージ310の中央部にステージ全幅の1/4程度の幅をもって立設されている。
また、防球壁312cは、防球壁312bの右端から所定幅の間隙を空けて立設され、間隙の右端からステージの右端に渡って立設されている。
そして、防球壁312aと312bとの間に形成された切り欠き状の間隙は、ステージ上部の上段誘導路311を転動する遊技球Bをステージ手前側に向かって放出可能な放出部313aを構成している。
更に、防球壁312bと312cとの間に形成された切り欠き状の間隙は、ステージ上部の上段誘導路311を転動する遊技球Bをステージ手前側に向かって放出可能な放出部313bを構成している。
なお、本実施形態では、放出部313a及び313bの左右方向の幅は、遊技球Bの直径の2倍程度の幅となっている。つまり、放出部313a及び313bは、遊技球Bが横に2つ並んで通過できる程度の幅を有している。
可動ステージ320は、上段ステージ310の1つ下段に形成され且つ前方に開放されたステージである。可動ステージ320は、上段ステージの前端部にある放出部313a及び313bよりも手前側に伸びて左右に突設された、左誘導路326及び右誘導路327を有している。左誘導路326及び右誘導路327は、上段ステージ310の放出部313a及び313bを介して手前側に落下する遊技球Bを受けて、これを下段側のステージの中央へと誘導する。更に、可動ステージ320は、駆動源の発生する駆動力と、この駆動力によってステージを往復運動させる機構と有し、この機構によって、遊技盤面102上を左右方向に往復運動するようになっている。なお、詳細な構成は後述する。
中段ステージ330は、可動ステージ320の1つ下段に形成され且つ前方に開放されたステージであって、ステージの上部中央に形成された分岐路331と、分岐路331の側端から左右に伸びる遊技球Bの転動可能な中段誘導路332とを有している。
分岐路331は、ステージ手前から奥に向かって溝状に形成された、中心岐路331a、左岐路331b及び右岐路331cの3本の岐路を有している。
中心岐路331aは、3本の岐路の中央に位置し、その左右に左岐路331b及び右岐路331cが隣接して形成されている。また、本実施形態において、中心岐路331aの溝の深さは、左岐路331b及び右岐路331cよりも深く形成され、左岐路331b及び右岐路331cの溝の深さは両者が同じ深さに形成されている。つまり、一度中心岐路331aに乗った遊技球Bは、左岐路331b及び右岐路331cと比較して外に転がり出る確率が低くなっている。
中段誘導路332は、左右両端から分岐路331に向かって緩い下り坂を有しており、中段誘導路332に落下した遊技球Bを分岐路331に誘導する。
下段ステージ340は、中段ステージ330の1つ下段に形成され且つ前方及び上方に開放されたステージであって、中段ステージ330の最前部よりも手前側に突設して形成されている。更に、下段ステージ340は、上段ステージ310の防球壁312aの中央から防球壁312cの右端近辺に渡る程度の長さをもって左右方向に延在している。
更に、下段ステージ340は、始動入賞装置111の第一始動入賞口111aに遊技球Bを誘導する始動口誘導路341と、始動口誘導路341の側端から左右に伸びる遊技球Bの転動可能な下段誘導路342とを有している。
始動口誘導路341は、ステージの前端位置であって、中段ステージ330の分岐路331の中心岐路331aの真下で且つ第一始動入賞口111aの真上の位置に形成された遊技球Bの放出口341aを有している。更に、始動口誘導路341は、放出口341aから真っ直ぐ奥行き側に向かって溝状に形成されたガイド溝341bを有している。
この構成により、中段ステージ330の分岐路331の中心岐路331aを介して落下する遊技球Bが、左岐路331b及び右岐路331cを介して落下する遊技球Bと比較して、最も第一始動入賞口111aに入賞する確率が高くなる。
下段誘導路342は、下段ステージ340の左右両端から中央部に向かって途中まで下り坂をなし、途中から始動口誘導路341のガイド溝341bの左右端部に向かって緩い上り坂をなして形成されている。
本実施形態では、ガイド溝341bの奥行き側の端部は、下段ステージ340の奥行き側の端部よりも短く形成されており、下段誘導路342は、両端部間でひとつながりとなっている。従って、左右方向に転動する遊技球の勢いによっては、ガイド溝341bを乗り越える可能性もあるようになっている。
また、下段誘導路342の前端部には左端部から下り坂の終端部近傍にかけて立設された防球壁343aと、右端部から下り坂の終端部近傍にかけて立設された防球壁343bとを有している。
また、防球壁343aの右端部と、始動口誘導路341の放出口341aの左側周縁部との間の切り欠きは、遊技球Bの放出部344aを構成している。
また、防球壁343bの左端部と、始動口誘導路341の放出口341aの右側周縁部との間の切り欠きは、遊技球Bの放出部344bを構成している。
(可動ステージの詳細な構成について)
次に、図4〜図6に基づき、可動ステージ320の詳細な構成を説明する。
ここで、図4(a)は、可動ステージ320の正面図であり、(b)は、可動ステージ320の正面側の斜視図である。また、図5(a)は、可動ステージ320を真上から平面視した平面図であり、(b)は、可動ステージ320を真横(右端側)から平面視した平面図である。また、図6(a)〜(c)は、可動ステージ320を往復運動させる原理を説明する図である。
図4(a)及び(b)に示すように、可動ステージ320は、上突形状「凸」を上下逆さにしたような下突形状の基板321と、基板321の裏面側にネジ止めされた横長矩形状の基板322とを有している。
基板321には、その正面上部左側に左誘導路326が突設され、正面上部右側に右誘導路327が突設されている。
左誘導路326及び右誘導路327は、遊技盤面102に取り付けた際に、その一部が上段ステージ310よりも手前側に突出するように設けられており、その突出部分において、上段ステージ310の放出部313a及び313bを介して落下してくる遊技球Bを受球可能な長さを有して形成されている。
また、本実施形態において、左誘導路326と右誘導路327とは、中段ステージ330の分岐路331の横幅よりも長い間隔を空けて配設されている。
左誘導路326は、その周縁部に上方に向けて立設された防球壁326aと、右奥に防球壁326aの切れ目として開放された遊技球Bの放出部326bと、放出部326bの下端部を右側へ伸ばした形状の押球部326dとを有している。
右誘導路327は、その周縁部に上方に向けて立設された防球壁327aと、左奥に防球壁327aの切れ目として開放された遊技球Bの放出部327bと、放出部327bの下端部を左側へ伸ばした形状の押球部327dとを有している。
本実施形態では、放出部326b及び327bは、遊技球Bが1つ分通過可能な幅で形成されている。また、放出部326b及び327bは、中段ステージ330の真上に位置するように配設されている。また、放出部326b及び327bは、上記構成によって、左右内側に向かって両者が対向するようになっている。また、左誘導路326及び右誘導路327における放出部326b及び327bにそれぞれつながる経路部は、左右内側に向かって下り坂となる傾斜を有して形成されている。
防球壁326a及び327aは、それらの正面側の壁形状がいずれもハート型をモチーフとした形状(この形状に限らない)となっている。そして、防球壁326a及び327aは、上方から流入した遊技球Bが、放出部326b及び327b以外から放出されるのを防ぐ役目を担っている。そのため、防球壁326a及び327aは、遊技球Bが乗り越えられない程度の高さで立設されている。また、本実施形態では、防球壁326a及び327aは、左誘導路326と右誘導路327の経路上を転動する遊技球が視認可能なように、透過性を有する材料によって形成されている。
また、防球壁326aで囲われた枠部の上側開放部は、上段ステージ310の放出部313aを介して落下してくる遊技球Bを受球する受球部326cを構成している。また、防球壁327aで囲われた枠部の上側開放部は、上段ステージ310の放出部313bを介して落下してくる遊技球Bを受球する受球部327cを構成している。なお、本実施形態では、受球部326c及び327cは、遊技球Bを一度に1つだけ受球できる幅及び奥行きで形成されている。
従って、上段ステージ310の放出部313aを介して落下し、左誘導路326の受球部326cを介して経路上に落下した遊技球Bは、手前側から奥に向かって転動し、右奥の放出部326bから右方へと放出される。同様に、上段ステージ310の放出部313bを介して落下し、右誘導路327の受球部327cを介して経路上に落下した遊技球Bは、手前側から奥に向かって転動し、左奥の放出部327bから左方へと放出される。
また、基板321には、左誘導路326の防球壁326aの左奥の側面のほぼ上下中央位置から基板321の左端まで正面側に突出して真っ直ぐと伸び、上下板面を有する板状の防球部328aが突設されている。
また、基板321には、右誘導路327の右側の防球壁327aの右奥の側面のほぼ上下中央位置から基板321の右端まで正面側に突出して真っ直ぐと伸び、上下板面を有する板状の防球部328bが突設されている。
具体的に、防球部328a及び328bは、可動ステージ320の移動経路に、遊技球Bが入り込むのを防止する役割を果たすものである。従って、遊技盤面102に、可動ステージ320を組み込んだときに、防球部328a及び328bの上側の隙間及び下側の隙間の幅は、遊技球Bよりも狭くなるように構成されている。本実施形態では、上段ステージ310と中段ステージ330とで、防球部328a及び328bの上側及び下側の隙間を遊技球Bの直径より短い幅となるように構成している。
一方、基板322には、その右端に上下板面を有する板状の突部322aが右方へと突設されている。基板322には、更に、左側下端部近傍に横長矩形状のガイド孔322b1が穿設され、右側下端部近傍に横長矩形状のガイド孔322b2が穿設されている。なお、ガイド孔322b1は、基板321の下突部分の左側に位置し、ガイド孔322b2は、基板321の下突部分の右側に位置するように形成されている。
基板322には、更に、下端右寄りの位置に外周がU字形状の駆動力伝達部322cが下方に突設されている。
本実施形態では、可動ステージ320を遊技盤面102に取り付けたときに、ガイド孔322b1及び322b2には、図示しないが、遊技盤面102の左右同じ高さ位置に形成された2つの円柱状の突部(以下、左側を突部P1、右側を突部P2という)がそれぞれ挿入される。
具体的に、ガイド孔322b1に突部P1が、ガイド孔322b2に突部P2が挿入される。この円柱状の突部P1及びP2は、ガイド孔322b1及び322b2の高さ方向の幅と略同じ径長を有しており、ガイド孔322b1及び322b2が突部P1及びP2に対して左右方向に摺動可能となっている。
駆動力伝達部322cには、上下方向に縦長矩形状で長手方向の両端にR(丸み)が設けられたガイド孔322dが穿設されている。
また、可動ステージ320は、図5(a)及び(b)に示すように、更に、往復運動の動力源であるモータ323と、モータ323の回転力を駆動力伝達部322cに伝達するための円筒状の部材324及び円盤状の回転輪325とを有している。これらは、遊技盤面102側に固定され、可動ステージ320の駆動機構を構成する。
モータ323は、DCモータ、ACモータ、ステッピングモータなどのいずれかから構成されており、その回転軸の先端部を正面側に向けて遊技盤面102に、部材324及び回転輪325と共に回転輪325を回転可能にネジ止めによって固定されている。
部材324は、円筒状の本体部を有しその一端に円形の弧の一部を直線とした横断面形状の端部を有している。
モータ323の回転軸(以下、モータ回転軸という)は、部材324の他端側の中空部に嵌合され、部材324の一端側の端部が回転輪325の中心に設けられた同じ横断面形状の孔に嵌合されている。ここで、モータ回転軸と部材324とはモータ回転軸と共に部材324が回転するように嵌合されている。
回転輪325は、その外周縁に盤面と垂直に突設された円柱状の突部325aを有し、この突部325aは、駆動力伝達部322cのガイド孔322dに挿入されている。また、突部325aは、ガイド孔322dの左右方向の幅と略同じ又は左右方向の幅よりもわずかに短い径長を有しており、ガイド孔322d内を摺動可能となっている。
以上の構成により、モータ323が回転駆動すると、モータ回転軸と共に部材324が回転する。この回転力は、部材324の一端の円弧の直線部分が空回りを阻止する役目を果たすため回転輪325の回転力として伝達される。そして、回転輪325が回転することによって、その盤上に形成された突部325aも回転する。
ここで、可動ステージ320は、上述したように、基板322のガイド孔322b1及び322b2に、遊技盤面102に突設された円柱形の突部P1及びP2がそれぞれ挿入されているため、可動ステージ320の上下方向の移動を阻止し、左右方向の移動のみを可能とする。
そのため、駆動力伝達部322cに突部325aを介して伝達される回転力は、突部325aの回転位置に応じて、可動ステージ320を右方向又は左方向へと動かす力となる。
なお、可動ステージ320の移動距離は、基板322のガイド孔322b1及び322b2の長手方向の長さと、回転輪325の直径とによって決まる。また、ガイド孔322b1、322b2及び322dの長手方向の長さは、回転輪325の回転を妨げないように、その直径よりも長く形成してある。
また、遊技盤面102の可動ステージ320の右側には、位置センサ400が配設されている。位置センサ400は、フォトセンサであって、正面側に突設された上側の発光部400aと、下側の受光部400bとを有している。なお、位置センサ400は、突部322aを検出することができれば、フォトセンサに限らない。
可動ステージ320と位置センサ400とは、可動ステージ320が最も右側に移動したときに、基板322の突部322aが発光部400aと受光部400bとの間に入り込んで、その板面によって、発光部400aの光を受光部400bに対して遮断する位置関係となっている。
(可動ステージの往復運動の原理について)
次に、図6(a)〜(c)に基づき、可動ステージ320の左右方向の往復運動の原理についてより詳細に説明する。
ここで、図6(a)に示すように、回転輪325の突部325aが真下の位置にあるときに、突部325aは、ガイド孔322dの下端近傍に位置する。
この状態において、モータ323が反時計回りに回転して回転輪325が反時計回りに回転したとする。これにより、回転輪325と連動して、突部325aがガイド孔322d内を摺動しながら反時計回りに回転移動する。上述したように、遊技盤面102の突部P1及びP2とガイド孔322b1及び322b2とによって可動ステージ320は上下方向への移動を阻止されている。そのため、下端位置から反時計回りに回転移動する突部325aによって伝達される回転移動力によって、駆動力伝達部322cは右方向に押される。駆動力伝達部322cは、基板322と一体形成されているため、基板321及び基板322とこれらに形成された各部位が、基板322のガイド孔322b1及び322b2内を突部P1及びP2を摺動させながら右方向に押されることになる。つまり、可動ステージ320における遊技盤面102側に固定された駆動機構を除く部位が可動部位として、右方向に移動する。
そして、突部325aが、図6(b)に示す位置まで反時計回りに回転したとする。これにより、可動ステージ320の可動部位(以下、単に可動ステージ320という)が右方向に移動し、この移動によって、基板322の突部322aが位置センサ400の発光部400a及び受光部400bの間に入り込み、発光部400aからの受光部400bへの光を遮断する。本実施形態では、このときの位置を、可動ステージ320の右方向への最大移動位置としている。また、このときに、突部325aは、図6(b)に示すように、反時計回りに回転角「π/2」だけ回転した状態となり、回転輪325に対して右端位置に移動すると共に、可動部位の右方向への移動によってガイド孔322dの中央位置に移動する。
引き続き、図6(b)に示す状態から、モータ323が反時計回りに回転して突部325aが反時計回りに回転移動すると、突部325aが、ガイド孔322d内を中央位置から上端位置に向かって摺動しながら回転する。この場合は、突部325aの回転移動が、右端位置から上端位置に向かっての反時計回りの回転移動となるため、下端位置から右端位置に向かって反時計回りに回転したときとは逆に、駆動力伝達部322cを左方向に押す力が発生する。これにより、図6(c)に示すように、可動ステージ320が左方向に移動する。本実施形態では、突部325aが上端位置にあるときの移動位置を、可動ステージ320の左方向への最大移動位置としている。
引き続き、図6(c)に示す状態から、モータ323が反時計回りに回転して突部325aが反時計回りに回ると、突部325aが、ガイド孔322dを中央位置から下端位置に向かって摺動しながら回転する。この場合は、突部325aの回転移動が、中央位置から下端位置に向かっての反時計回りの回転移動となるため、上端位置から中央位置に向かって反時計回りに回転したときとは逆に、駆動力伝達部322cを右方向に押す力が発生する。これにより、可動ステージ320が右方向に移動する。
つまり、モータ323のモータ回転軸を反時計回りに回転駆動し続けることで、可動ステージ320が左右方向への往復運動を繰り返し行う。
(上段ステージと可動ステージとの位置構成について)
次に、図7及び図8に基づき、上段ステージ310の放出部313a及び313bと、可動ステージ320の左誘導路326及び右誘導路327との位置構成について詳細に説明する。
ここで、図7(a)〜(c)は、可動ステージ320が往復運動したときの、左誘導路326及び右誘導路327と、上段ステージ310の放出部313a及び313bとの位置関係の一例を示す正面図である。また、図8(a)〜(c)は、可動ステージ320が往復運動したときの、左誘導路326及び右誘導路327と、上段ステージ310の放出部313a及び313bとの位置関係の一例を示す斜視図である。
本実施形態では、上段ステージ310の放出部313a及び313bを介して、遊技球Bが手前側に落下することで、遊技球Bが、より下段のステージに流下するようになっている。このとき、可動ステージ320が左右方向に往復運動すると共に、放出部313a及び313bの横幅が遊技球Bの2つ分の幅を有しているため、遊技球Bが、可動ステージ320の左誘導路326及び右誘導路327のいずれか一方に乗る場合と、乗らずに下段ステージ340に落下する場合とがある。そして、左誘導路326及び右誘導路327に遊技球Bが乗ることで、遊技球Bが確実に中段ステージ330に流下するようになっている。加えて、中段ステージに落下した遊技球Bは、分岐路331の中心岐路331a〜331cのいずれかを通って下段ステージ340の始動口誘導路341の近傍に落下する。
本実施形態では、遊技者の期待感をより長く維持するために、上段ステージ310と可動ステージ320とは、可動ステージ320がどのような移動位置にあっても、放出部313aに対して、左誘導路326における受球部326cの一部又は全部が必ず上下方向に重なる位置関係及び移動範囲に構成されている。更に、上段ステージ310と可動ステージ320とは、放出部313bに対して、右誘導路327における受球部327cの一部又は全部が必ず上下方向に重なる位置関係及び移動範囲に構成されている。
具体的に、図7(a)に示すように、可動ステージ320が左右中央位置にあるときは、左誘導路326の受球部326cの全体が放出部313aに対して上下方向に重なるようになっている。更に、右誘導路327の受球部327cの全体が放出部313bに対して上下方向に重なるようになっている。
図8(a)に示すように、この位置関係の場合は、受球部326c及び受球部327cの全体が放出部313a及び313bと重なるため、比較的高い確率で受球部326c及び受球部327cに遊技球Bが受球される。
また、図7(b)に示すように、可動ステージ320が左方向の最大移動位置にあるときは、左誘導路326の受球部326cの全体が放出部313aに対して上下方向に重なるようになっている。更に、右誘導路327の防球壁327aの右側と受球部327cのほんの一部とが放出部313bに対して上下方向に重なるようになっている。
図8(b)に示すように、この位置関係の場合は、受球部326cの全体が放出部313aと重なるため、放出部313aを通過した遊技球Bは、比較的高い確率で受球部326cに受球される。一方、右誘導路327については、防球壁327aの右側及び受球部327cのほんの一部のみしか放出部313bに対して上下方向に重ならない。そのため、放出部313bを通過した遊技球Bのうち、防球壁327aの右側部分によってうまくはじかれた遊技球Bのみが受球部327cに受球される。従って、遊技球Bが、防球壁327aの右側部分に当たる角度や当たる勢いなどの条件が厳しくなり、受球部327cに遊技球Bが受球される確率は比較的低いものとなる。
また、図7(c)に示すように、可動ステージ320が右方向の最大移動位置にあるときは、左誘導路326の防球壁326aの左側と受球部326cのほんの一部とが放出部313aに対して上下方向に重なるようになっている。更に、右誘導路327の受球部327cの全体が放出部313bに対して上下方向に重なるようになっている。
図8(c)に示すように、この位置関係の場合は、左誘導路326については、防球壁326aの左側及び受球部326cのほんの一部のみしか放出部313aに対して上下方向に重ならない。そのため、放出部313aを通過した遊技球Bのうち、防球壁326aの左側部分によってうまくはじかれた遊技球Bのみが受球部326cに受球される。従って、遊技球Bが、防球壁326aの左側部分に当たる角度や当たる勢いなどの条件が厳しくなり、受球部326cに遊技球Bが受球される確率は比較的低いものとなる。一方、右誘導路327については、受球部327cの全体が放出部313bと上下方向に重なるため、放出部313bを通過した遊技球Bは、比較的高い確率で受球部327cに受球される。
なお、可動ステージ320の上記説明した以外の移動位置においても、受球確率が異なるのみで、受球部326c及び327cの一部又は全部が、必ず放出部313a及び313bに対して上下方向に重なるようになっている。
以上説明したように、本実施形態の上段ステージ310及び可動ステージ320の構成は、可動ステージ320の移動位置によって、受球部326c及び327cの受球する確率は変動するものの、可動ステージ320がどのような移動位置にあっても、受球部326c及び327cに受球される可能性が残るようになっている。
(左誘導路及び右誘導路の押球部の役割について)
次に、図9に基づき、可動ステージ320の左誘導路326及び右誘導路327の押球部326d及び327dの役割について説明する。
ここで、図9(a)及び(b)は、可動ステージ320の押球部326d及び327dが、中段ステージ330に落下した遊技球Bを押す動作例を示す図である。
いま、可動ステージ320が左方向に移動しているときに、上段ステージ310の放出部313aを介して落下した遊技球Bが、左誘導路326の受球部326cに受球されずにその右側に落下したとする。この場合は、図9(a)に示すように、遊技球Bは、中段ステージ330の分岐路331の左側に伸びる中段誘導路332上に落下する。中段誘導路332は、分岐路331に向かって緩い下り坂となっているため、中段誘導路332上に落下した遊技球Bは、そのまま自然に分岐路331に向かって右側へと転動する。その一方で、中段誘導路332上に遊技球Bがある状態で、左に移動した可動ステージ320が右方向に戻ってくると、左誘導路326の押球部326dによって、遊技球Bが分岐路331のある右方向へと押される。この押される位置によって、遊技球Bが分岐路331に向かって転動する勢いが変わり、勢いが弱すぎれば遊技球Bは左岐路331bに乗り、勢いが強すぎれば遊技球Bは右岐路331cに乗り、丁度良い勢いであれば、遊技球Bは中心岐路331aに乗る。
また、可動ステージ320が右方向に移動しているときに、上段ステージ310の放出部313bを介して落下した遊技球Bが、右誘導路327の受球部327cに受球されずにその左側に落下したとする。この場合は、図9(b)に示すように、遊技球Bは、中段ステージ330の分岐路331の右側に伸びる中段誘導路332上に落下する。中段誘導路332は、分岐路331に向かって緩い下り坂となっているため、中段誘導路332上に落下した遊技球Bは、そのまま自然に分岐路331に向かって左側へと転動する。その一方で、中段誘導路332上に遊技球Bがある状態で、右に移動した可動ステージ320が左方向に戻ってくると、左誘導路326の押球部326dによって、遊技球Bが分岐路331のある左方向へと押される。この押される位置によって、遊技球Bが分岐路331に向かって転動する勢いが変わり、勢いが弱すぎれば遊技球Bは右岐路331cに乗り、勢いが強すぎれば遊技球Bは左岐路331bに乗り、丁度良い勢いであれば、遊技球Bは中心岐路331aに乗る。
以上説明したように、本実施形態では、中段ステージ330の中段誘導路332上に落下した遊技球Bは、可動ステージ320の移動位置及び移動方向によって、押球部326d及び327dのいずれかによって分岐路331に向けて押されるようにした。これによって、遊技者は、中段誘導路332に落下した遊技球Bが、分岐路331のどの岐路に乗るかを、期待と不安とが入り交じった状態で楽しむことができる。
(本実施形態に係るパチンコ機の動作について)
次に、図10に基づき、本実施形態に係るパチンコ機1の動作を説明する。
ここで、図10(a)は、遊技球Bが可動ステージ320の誘導路に乗ったときの移動経路の変化の一例を示す図であり、(b)は、遊技球Bが可動ステージ320の誘導路に乗らなかったときの移動経路の変化の一例を示す図である。
まず、パチンコ機に電源が投入されると、主制御装置210により、遊技制御処理が実行され、遊技可能な状態となる。遊技者は、貸し出しを受けた遊技球Bをパチンコ機に装填し、発射ハンドル50を操作して遊技球Bを遊技盤面102に発射することにより遊技を行うことができる。
また、遊技制御処理によって、主制御装置210からの制御信号を受けて、可動ステージ320のモータ323が回転駆動を開始し、可動ステージ320が遊技盤面102上を左右方向に移動する往復運動を開始する。
遊技可能状態において、遊技盤面102に発射された遊技球Bがワープ入口112に入ると、遊技球Bは、図10(a)に示すように、ワープ入口112の出口であるワープ出口を介して、上段ステージ310の上段誘導路311上へと流下する。
そして、遊技球Bが上段誘導路311を転動して、放出部313aを通って、可動ステージ320の左誘導路326の受球部326cに受球されたとする。図10(a)に示す位置において、可動ステージ320が左方向に移動している場合は、左誘導路326は、分岐路331から離れる方向に移動するため放出部326bから落下する遊技球Bは中段誘導路332上に落下する確率が高くなる。一方、可動ステージ320が右方向に移動している場合は、左誘導路326は、分岐路331に近づく方向に移動するため放出部326bから落下する遊技球Bは左岐路331b又は中心岐路331aに落下する確率が高くなる。
中心岐路331aに落下した遊技球Bは、高確率で始動口誘導路341のガイド溝341bに落下し、ガイド溝341bを介して放出口341aから落下する。放出口341aから落下する遊技球Bは、これも高確率で第一始動入賞口111aに入賞する。
また、左岐路331bに落下した遊技球Bは、落下時の右方向の勢いに応じて、ガイド溝341bか又はその左側の下段誘導路342上に落下する。そして、下段誘導路342上に落下した場合は、放出部344aを通ってより下流側へと落下する。
また、いずれの岐路にも落下せずに、分岐路331の左側の中段誘導路332上に落下した場合は、落下時の可動ステージ320の移動方向によって、遊技球Bは、中段誘導路332の下り坂に沿って自然に右方向に転動するか、又は左誘導路326の押球部326dによって押されながら右方向に転動することになる。この場合は、可動ステージ320の移動位置及び押球部326dの押す勢いに応じて、遊技球Bは、分岐路331のいずれか1つの岐路へと乗る。
一方、遊技盤面102に発射された遊技球Bが、ワープ入口112以外の流下経路を経て、上段誘導路311の右側に落下し、図10(a)に示すように、遊技球Bが、放出部313bを通って、可動ステージ320の右誘導路327の受球部327cに受球されたとする。図10(a)に示す位置において、可動ステージ320が右方向に移動している場合は、右誘導路327は、分岐路331から離れる方向に移動するため放出部327bから落下する遊技球Bは中段誘導路332上に落下する確率が高くなる。一方、可動ステージ320が左方向に移動している場合は、右誘導路327は、分岐路331に近づく方向に移動するため放出部327bから落下する遊技球Bは右岐路331c又は中心岐路331aに落下する確率が高くなる。
右岐路331cに落下した遊技球Bは、落下の勢いに応じて、ガイド溝341bか又はその右側の下段誘導路342上に落下する。そして、下段誘導路342上に落下した場合は、放出部344bを通ってより下流側へと落下する。
また、いずれの岐路にも落下せずに、右側の中段誘導路332上に落下した場合は、落下時の可動ステージ320の移動方向によって、遊技球Bは、中段誘導路332の下り坂に沿って自然に左方向に転動するか、又は右誘導路327の押球部327dによって押されながら左方向に転動することになる。この場合は、可動ステージ320の移動位置及び押球部327dの押す勢いに応じて、遊技球Bは、分岐路331のいずれかの岐路へと乗る。
また、図10(b)に示すように、ワープ入口112を介して、上段ステージ310の上段誘導路311上へと流下した遊技球Bが、放出部313aを通って、可動ステージ320の左誘導路326の受球部326cに受球されずに落下したとする。図10(b)に示す可動ステージ10の移動位置においては、遊技球Bの落下位置に応じて、遊技球Bは、左誘導路326の左側又は右側へと落下する。つまり、遊技球Bは、中段ステージ330に乗ることなく下段ステージ340へと落下する。
左側に落下した遊技球Bは、防球部328aに弾かれて、可動ステージ320の左方向の移動経路上に入り込むことなく、下段誘導路342の左側の下り坂の途中へと落下する。この遊技球Bは、落下の勢いによっては、下り坂の上の方に落下するため、下り坂で勢いをつけることで、ガイド溝341bに乗る可能性がある。下り坂での勢いが足りない場合は、遊技球Bは、放出部344aを通ってより下流側へと落下する。
また、右側に落下した遊技球Bは、落下時の右方向への勢いによっては、ガイド溝341bに乗る可能性がある。右方向への勢いが足りない場合は、遊技球Bは、放出部344aを通ってより下流側へと落下する。
また、遊技盤面102に発射された遊技球Bが、ワープ入口112以外の流下経路を経て、上段誘導路311の右側に落下し、図10(b)に示すように、遊技球Bが、放出部313bを通って、可動ステージ320の右誘導路327の受球部327cに受球されずに落下したとする。図10(b)に示す可動ステージ10の移動位置においては、遊技球Bの落下位置に応じて、遊技球Bは、右誘導路327の左側又は右側へと落下する。つまり、遊技球Bは、中段ステージ330に乗ることなく下段ステージ340へと落下する。
右側に落下した遊技球Bは、防球部328bに弾かれて、可動ステージ320の右方向の移動経路上に入り込むことなく、下段誘導路342の右側の下り坂の途中へと落下する。この遊技球Bは、落下の勢いによっては、下り坂の上の方に落下するため、下り坂で勢いをつけることで、ガイド溝341bに乗る可能性がある。下り坂での勢いが足りない場合は、遊技球Bは、放出部344bを通ってより下流側へと落下する。
また、左側に落下した遊技球Bは、落下時の左方向への勢いによっては、ガイド溝341bに乗る可能性がある。左方向への勢いが足りない場合は、遊技球Bは、放出部344bを通ってより下流側へと落下する。
このようにして、本実施形態では、上段ステージ310、可動ステージ320、中段ステージ330及び下段ステージ340から多段ステージ108を構成した。そして、多段ステージ108における可動ステージ320を、遊技盤面102上を左右方向に往復運動させるようにした。
これにより、可動ステージ320の左右方向の往復運動によって、上段ステージ310から流下する遊技球の流下経路を変動することができるので、遊技の趣向を向上することができる。
また、可動ステージ320は、左右方向への往復運動をし、その前面側に突出して設けられた左右2つの誘導路によって遊技球の流下経路を変動させるので、比較的視認性が良い状態で、遊技球の流下経路を変動することができる。
更に、左右2つの誘導路を透過性を有する材料で形成したので、誘導路を通過する遊技球の視認性を向上することができる。
また、可動ステージ320がどのような移動位置においても、受球部326c及び327cの一部又は全部が、必ず放出部313a及び313bに対して上下方向に重なるように構成した。
これにより、可動ステージ320の移動位置によって、受球部326c及び327cの受球する確率は変動するものの、可動ステージ320がどのような移動位置にあっても、受球部326c及び327cに受球される可能性が残る。従って、受球部に受球されることに対する遊技者の期待感をより長く継続することができる。
また、可動ステージ320の左誘導路326及び右誘導路327に、押球部326d及び327dを設けた。そして、中段ステージ330の中段誘導路332上に落下した遊技球Bが、可動ステージ320の移動位置及び移動方向によって、押球部326d及び327dのいずれかによって分岐路331に向けて押されるように構成した。
これにより、遊技者は、中段誘導路332に落下した遊技球Bが、分岐路331のどの岐路に乗るかを、期待と不安とが入り交じった状態で楽しむことができる。
上記実施形態において、第一始動入賞口111aは、発明1又は6に記載の始動入賞口に対応し、上段誘導路311は、発明2乃至4のいずれか1に記載の第1の誘導路に対応する。
また、上記実施形態において、左誘導路326及び右誘導路327は、発明2、3、4、5、7、8及び9のいずれか1に記載の第2の誘導路に対応し、左岐路331b及び右岐路331cは、発明6に記載の側岐路に対応する。
また、上記実施形態において、防球壁312a〜312cは、発明2又は3に記載の阻止部に対応し、放出部313a及び313bは、発明2又は3に記載の放出部に対応する。
また、上記実施形態において、防球壁326a及び327aは、発明7に記載の第2の防球壁に対応し、放出部326b及び327bは、発明7又は8に記載の第2の出口に対応し、受球部326c及び327cは、発明2〜4及び7のいずれか1に記載の受球部に対応する。
また、上記実施形態において、押球部326d及び327dは、発明8に記載の押球部に対応し、放出口341aは、発明6に記載の第1の出口に対応する。
なお、上記実施形態において、多段ステージ108を、上段ステージ310、可動ステージ320、中段ステージ330及び下段ステージ340の4段の構成としたが、この構成に限らない。
例えば、上段又は中段ステージを除く3段又は2段のステージ構成としても良いし、更に別のステージを追加して5段以上のステージとしてもよい。また、可動ステージの位置も、上から2段目の位置に限らず、最上段、最下段など他の位置に構成してもよい。
また、上記実施形態では、可動ステージ320がどのような移動位置においても、受球部326c及び327cの一部又は全部が、必ず放出部313a及び313bに対して上下方向に重なるように構成したが、この構成に限らない。
例えば、受球部326c及び327cのいずれか一方が完全に重ならない状態、及び受球部326c及び327cの両方が完全に重ならない状態の少なくとも一方が発生する構成としてもよい。
また、上記実施形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上記の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、上記の説明で用いる図面は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
また、上記実施形態においては、パチンコ機である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
1 遊技機
102 遊技盤面
104 演出図柄表示装置
107 遊技状態表示装置
108 多段ステージ
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 大入賞口
131a 第一始動入賞口スイッチ
131b 第二始動入賞口スイッチ
132 大入賞口スイッチ
150 演出制御装置
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
310 上段ステージ
311 上段誘導路
312a〜312c 防球壁
313a〜313b 放出部
320 可動ステージ
326 左誘導路
327 右誘導路
326a,327a 防球壁
326b,327b 放出部
326c,327c 受球部
326d,327d 押球部
330 中段ステージ
331 分岐路
331a 中心岐路
331b 左岐路
331c 右岐路
340 下段ステージ
341 始動口誘導路
341a 放出口
341b ガイド溝

Claims (9)

  1. 始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、遊技者にとって有利な状態となる特賞状態を生起させるか否かの抽選を行い、前記特賞状態を生起させる選に当選したときに前記特賞状態を生起させる遊技機であって、
    盤面を正面から見て上下方向に段状に形成され且つ盤面上を流下してきた遊技球をより下流側のステージへと誘導する誘導路の形成された複数段のステージを有する遊技盤を備え、
    前記複数段のステージのうち最下段のステージは、前記始動入賞口に遊技球を誘導する始動口誘導路を備え、
    前記複数段のステージのうち少なくとも1段のステージを、前記盤面を正面から見て盤面上を左右方向に往復運動する可動ステージとしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記複数段のステージは、前記可動ステージの1段上に位置する上段ステージを含み、
    前記上段ステージは、前記可動ステージに遊技球を誘導する第1の誘導路を備え、
    前記可動ステージは、前記第1の誘導路から流入してくる遊技球を受け入れる受球部を有し、受球部で受け入れた遊技球を下段のステージへと誘導する第2の誘導路を備え、
    前記第1の誘導路は、前記可動ステージに遊技球を放出する放出部と、前記可動ステージへの前記放出部以外からの遊技球の放出を阻止する阻止部とを備え、
    前記可動ステージの往復運動による位置変動に応じて、前記第1の誘導路の放出部から放出した遊技球が前記第2の誘導路の受球部に受け入れられる確率が変動する位置関係となるように、前記上段ステージと前記可動ステージとを配設したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記上段ステージを、前記盤面を正面から見て、前記盤面上を流下してきた遊技球を上部で受球可能に手前側に突設すると共に左右方向に延在する構成とし、
    前記第1の誘導路は、前記上段ステージの上部を遊技球の経路とし、
    前記第1の誘導路の前記阻止部は、前記上段ステージの手前側の周縁部に沿って遊技球の前記可動ステージへの放出を阻止可能に立設された第1の防球壁であり、前記第1の誘導路の前記放出部は、前記第1の防球壁の切れ目として遊技球の径よりも長い幅に形成された切り欠きであり、
    前記第2の誘導路の前記受球部は、その幅が前記放出部の幅よりも狭く且つ前記放出部よりも手前側に突設され、前記放出部を介して手前側に落下した遊技球を受け入れる構成となっていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記可動ステージの往復運動による移動位置のいずれにおいても、前記第2の誘導路の前記受球部の全部又は一部が、前記盤面を正面から見て、常に前記第1の誘導路の前記放出部の切り欠きの真下に位置するように、前記上段ステージと前記可動ステージとを構成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記可動ステージは、前記複数段のステージのうち前記最下段のステージ以外のステージであり、
    前記複数段のステージは、前記可動ステージに対して1つ下段に位置し前記最下段のステージに対して1つ上段に位置する中段ステージを含み、
    前記中段ステージは、前記可動ステージの前記第2の誘導路を介して流入した遊技球を前記最下段のステージへと誘導する分岐路を備え、
    前記分岐路を、少なくとも1つの岐路が他の岐路に対して、各岐路を通って前記最下段のステージへと流下した遊技球が前記始動口誘導路に流入する確率を異にする構成としたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記最下段のステージは、前記中段ステージの前記分岐路よりも手前側に突設され、
    前記始動口誘導路は、前記最下段のステージの最前部に形成され且つ始動入賞口の真上に位置する遊技球の出口である第1の出口と、前記盤面を正面から見て前記第1の出口から後方に向かって前記最下段のステージの上部に溝状に形成され流入した遊技球を前記第1の出口へと誘導するガイド溝とを備え、
    前記分岐路は、前記中段ステージ上において各岐路が前記盤面を正面から見て前後方向に溝状に延在し、遊技球の出口となる岐路の最前部が前記ガイド溝の真上に位置する中心岐路と、前記中段ステージ上において前記中心岐路と隣接する位置に前記前後方向に溝状に延在する側岐路とを備えることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記第2の誘導路は、前記盤面を正面から見て、左右方向に前記分岐路の幅よりも長い間隔を空けて前後方向に前記中段ステージの最前部よりも手前側に伸びて突設された2つの経路と、該2つの経路における前記中段ステージの真上の位置に左右方向に対向して設けられた遊技球の前記中段ステージへの出口である第2の出口と、前記2つの経路の周縁部に前記2つの経路に乗った遊技球の前記第2の出口以外からの前記中段ステージへの放出を阻止可能に立設された第2の防球壁とを備え、
    前記中段ステージの最前部よりも手前側の前記第2の防球壁によって形成される上部開口部を前記第2の誘導路の前記受球部とし、
    前記可動ステージの往復運動による移動位置のいずれにおいても、前記2つの経路間に、前記分岐路の少なくとも1つの岐路が位置するように、前記可動ステージと前記中段ステージとを構成したことを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  8. 前記第2の誘導路は、前記可動ステージの往復運動によって、前記第2の出口を介して前記中段ステージに落下した遊技球を、前記中段ステージ上を前記分岐路に向かって押すことが可能な押球部を備えることを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
  9. 前記可動ステージは、前記複数段のステージのうち前記最下段のステージ以外のステージであり、
    前記複数段のステージは、前記可動ステージに対して1つ下段に位置し前記最下段のステージに対して1つ上段に位置する中段ステージを含み、
    前記中段ステージは、前記可動ステージの前記第2の誘導路を介して流入した遊技球を最下段のステージへと誘導する分岐路を備え、
    前記分岐路は、少なくとも1つの岐路が他の岐路に対して、各岐路を通って前記最下段のステージへと流下した遊技球が前記始動口誘導路に流入する確率を異にするように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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