JP2011104204A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パチンコ機1は、始動入賞口への入賞を契機として大当たり抽選を行うとともに基本変動パターン及び演出モードを決定し、演出図柄を変動表示する。また、パチンコ機1は、遊技盤面102上に複数のステージが上下方向に段状に形成された構成の多段ステージ108を有し、多段ステージ108は、上段ステージ310、可動ステージ320、中段ステージ330及び下段ステージ340を有する。可動ステージ320は、駆動機構によって、遊技盤面102上を左右方向に往復運動し、下段ステージ340は、始動入賞装置111の第一始動入賞口111aに遊技球Bを誘導する始動口誘導路341が形成されている。そして、可動ステージ320の往復運動によって、下段ステージ340へと流下する遊技球の経路を変動させる。
【選択図】 図1
Description
例えば、特許文献1に記載の遊技機は、盤面上を流下してきた遊技球をその真下にある役物装置へと流入させる誘導経路の形成されたステージと、このステージの下段の役物装置の形成されたステージと、このステージの1つ下段の2つの放出経路が形成されたステージとから構成される段状のステージを有する遊技盤を備えている。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、遊技者に対して遊技球の誘導経路及び誘導経路を通過する遊技球の視認性が比較的高い可動ステージを備えた遊技機を提供することを目的としている。
盤面を正面から見て上下方向に段状に形成され且つ盤面上を流下してきた遊技球をより下流側のステージへと誘導する誘導路の形成された複数段のステージを有する遊技盤を備え、
前記複数段のステージのうち最下段のステージは、前記始動入賞口に遊技球を誘導する始動口誘導路を備え、
前記複数段のステージのうち少なくとも1段のステージを、前記盤面を正面から見て盤面上を左右方向に往復運動する可動ステージとした。
これにより、可動ステージよりも下段にあるステージに対して、遊技球の流入経路を変動させることができる。
つまり、遊技盤面上を左右方向に往復運動する可動ステージによって、遊技盤面上を流下する遊技球の移動経路に変化を与えることができるので、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
特に、可動ステージの誘導路を通過する遊技球が常に視認されるように、誘導路を開放的な形状に構成したり、透過性を有する部材で構成したりすることで、可動ステージに絡む遊技球の視認性を更に向上することが可能である。
前記上段ステージは、前記可動ステージに遊技球を誘導する第1の誘導路を備え、
前記可動ステージは、前記第1の誘導路から流入してくる遊技球を受け入れる受球部を有し、受球部で受け入れた遊技球を下段のステージへと誘導する第2の誘導路を備え、
前記第1の誘導路は、前記可動ステージに遊技球を放出する放出部と、前記可動ステージへの前記放出部以外からの遊技球の放出を阻止する阻止部とを備え、
前記可動ステージの往復運動による位置変動に応じて、前記第1の誘導路の放出部から放出した遊技球が前記第2の誘導路の受球部に受け入れられる確率が変動する位置関係となるように、前記上段ステージと前記可動ステージとを配設した。
これにより、遊技球の流下経路に対して、より変化をつけることができ、遊技者の遊技に対する興趣を更に高めることができる。
前記第1の誘導路は、前記上段ステージの上部を遊技球の経路とし、
前記第1の誘導路の前記阻止部は、前記上段ステージの手前側の周縁部に沿って遊技球の前記可動ステージへの流入を阻止可能に立設された第1の防球壁であり、前記第1の誘導路の前記放出部は、前記第1の防球壁の切れ目として遊技球の径よりも長い幅に形成された切り欠きであり、
前記第2の誘導路の前記受球部は、その幅が前記放出部の幅よりも狭く且つ前記放出部よりも手前側に突設され、前記放出部を介して手前側に落下した遊技球を受け入れる構成となっている。
例えば、受球部に受け入れられた遊技球が、下段側のステージにおける遊技者の有利となる領域(始動口誘導路など)へと誘導される確率を高くした場合に、放出部を通過した遊技球が受球部に受け入れられる確率を絶妙なものに設定することで、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
特に、上段ステージの第1の誘導路及び可動ステージの第2の誘導路を通過する遊技球が常に視認されるように、各誘導路を開放的な形状に構成したり、透過性を有する部材で構成したりすることで、遊技者の遊技に対する興趣をより高めることができる。
このような構成であれば、可動ステージが往復運動によってどのような位置にあっても、放出部を通過した遊技球が受球部に受け入れられる可能性があるようにすることが可能である。
これによって、放出部を通過した遊技球が受球部に受け入れられることに対する遊技者の期待感をより長く維持することができる。
前記複数段のステージは、前記可動ステージに対して1つ下段に位置し前記最下段のステージに対して1つ上段に位置する中段ステージを含み、
前記中段ステージは、前記可動ステージの前記第2の誘導路を介して流入した遊技球を前記最下段のステージへと誘導する分岐路を備え、
前記分岐路を、少なくとも1つの岐路が他の岐路に対して、各岐路を通って前記最下段のステージへと流下した遊技球が前記始動口誘導路に流入する確率を異にする構成とした。
更に、分岐路の各岐路によって、最下段のステージに流下した遊技球が始動口誘導路に流入する確率を異にさせることが可能である。
従って、第2の誘導路を通過した遊技球が、中段ステージにおいて、更に分岐路のどの岐路を通過するかによって、遊技球が始動口誘導路に流入する確率が変動するので、遊技球の移動経路に対して、更に変化に富んだ面白味を与えることができる。
前記始動口誘導路は、前記最下段のステージの最前部に形成され且つ始動入賞口の真上に位置する遊技球の出口である第1の出口と、前記盤面を正面から見て前記第1の出口から後方に向かって前記最下段のステージの上部に溝状に形成され流入した遊技球を前記第1の出口へと誘導するガイド溝とを備え、
前記分岐路は、前記中段ステージ上において各岐路が前記盤面を正面から見て前後方向に溝状に延在し、遊技球の出口となる岐路の最前部が前記ガイド溝の真上に位置する中心岐路と、前記中段ステージ上において前記中心岐路と隣接する位置に前記前後方向に溝状に延在する側岐路とを備える。
これにより、遊技者に対して、分岐路における中心岐路、側岐路のいずれかを遊技球が通過するかによって、その先の移動経路に対して、異なる期待感を持たせることができる。
前記中段ステージの最前部よりも手前側の前記第2の防球壁によって形成される上部開口部を前記第2の誘導路の前記受球部とし、
前記可動ステージの往復運動による移動位置のいずれにおいても、前記2つの経路間に、前記分岐路の少なくとも1つの岐路が位置するように、前記可動ステージと前記中段ステージとを構成した。
これにより、可動ステージの移動位置による遊技者の遊技に対する興趣の低下を抑制することができる。
このような構成であれば、可動ステージの運動方向や位置によって、中段ステージの分岐路から外れた位置に落下した遊技球を、押球部によって分岐路に向けて押すことが可能となる。
これにより、遊技球が分岐路から離れた位置に落下した場合でも、可動ステージの運動方向や位置によっては、押球部によって、遊技球を分岐路に向けて押すことができるので、遊技者に新たな期待感を生じさせることができる。
前記複数段のステージは、前記可動ステージに対して1つ下段に位置し前記最下段のステージに対して1つ上段に位置する中段ステージを含み、
前記中段ステージは、前記可動ステージの前記第2の誘導路を介して流入した遊技球を最下段のステージへと誘導する分岐路を備え、
前記分岐路は、少なくとも1つの岐路が他の岐路に対して、各岐路を通って前記最下段のステージへと流下した遊技球が前記始動口誘導路に流入する確率を異にするように形成されている。
更に、分岐路の各岐路によって、最下段のステージに流下した遊技球が始動口誘導路に流入する確率を異にさせることが可能である。
従って、第2の誘導路を通過した遊技球が、中段ステージにおいて、更に分岐路のどの岐路を通過するかによって、遊技球が始動口誘導路に流入する確率が変動するので、遊技球の移動経路に対して、更に変化に富んだ面白味を与えることができる。
また、可動ステージは、遊技盤面上を左右方向の往復運動をするので、従来の回転型と比較して、遊技者の可動ステージに対する視認性と、可動ステージに絡んだ遊技球の視認性とを良くすることができるという効果が得られる。
本実施形態は、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、パチンコ機に適用したものである。
(遊技盤面の構成)
まず、図1に基づき、本発明に係るパチンコ機の遊技盤面の構成を説明する。
ここで、図1は、本発明に係るパチンコ機1の遊技盤面102の正面部を示す図である。なお、図1は、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
演出図柄表示装置104の左側には、ワープ入口112のほぼ真下に、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、パチンコ機1内部の始動ゲートスイッチ(図示せず)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、普通図柄による抽選の契機を与える。
始動入賞装置111の右側には、遊技状態表示装置107が設けられている。遊技状態表示装置107は、特別図柄表示部107aと、普通図柄表示部107bと、特別図柄始動情報記憶数表示部107cと、普通図柄始動情報記憶数表示部107dと、を有している。
普通図柄表示部107bは、普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普通図柄表示部107bは、停止表示された普通図柄の態様によって、普通図柄による抽選の結果を表示する。
普通図柄始動情報記憶数表示部107dは、連続して普通図柄の変動表示を行うことが可能な回数を表示する。
電動役物300は、上側可動部(不図示)と、下側可動部(不図示)とを有している。上側可動部及び下側可動部のそれぞれは、複数(本実施形態では5つ)の発光部を有している。各発光部には、LED等の発光手段が配設されている。また、各発光部は、所定の第一のモチーフ(本実施形態では、ハート形のモチーフ)で構成されている。
また、大入賞口115の下方であって遊技盤面102の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、大入賞口スイッチ132と、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
第一始動入賞口スイッチ131aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。第二始動入賞口スイッチ131bは、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。大入賞口スイッチ132は、大入賞口115への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。各種入賞口スイッチ133は、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過等を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。
主制御装置210は、主として、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞の検出に応じて、各種の乱数を取得する。そして、主制御装置210は、取得した各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。また、主制御装置210は、遊技状態表示装置107、賞球払出制御装置156、大入賞口ソレノイド158、可動ステージ320及び電動チューリップ(図示せず)を直接制御(ポート出力制御)する。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
RAM240は、主制御装置210に対する入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。また、RAM240は、特別図柄用の始動情報記憶領域及び普通図柄用の始動情報記憶領域を有する。
また、RAM240は、演出制御装置150等に出力すべき制御コマンドを一時的に記憶しておくためのコマンド記憶領域を有する。
また、主制御装置210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、各種演出の制御を行う。
効果音制御部153は、演出制御装置150から入力される制御コマンドに応じて、実行すべき効果音演出を決定し、該効果音演出に対応する音響データをROMから読み出してスピーカ155に出力する。
役物制御部157は、演出制御装置150から入力される制御コマンドに応じて、電動役物300の作動パターンを決定し、決定した作動パターンで電動役物300を作動させる。
パチンコ機1では、遊技状態として、当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる「低確率状態」と、当たり抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる「確率変動状態」と、が設定されている。また、遊技状態として、特別図柄及び演出図柄の変動時間が短縮する「時短状態」が設定されている。「時短状態」では、普通図柄の抽選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になるとともに、第二始動入賞口111bの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。
通常大当たりが生起された場合、15ラウンドの大入賞口115の開放動作が行われ、当たり終了後の遊技状態が低確率状態に設定される。
確変1大当たりが生起された場合、15ラウンドの大入賞口115の開放動作が行われ、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
小当たりが生起された場合、2ラウンドの大入賞口115の開放動作が行われ、当たり終了前後で遊技状態が変化しないように設定される。なお、「確変2大当たり」を生起させる際に停止表示させる演出図柄の組み合わせ及び「小当たり」を生起させる際に停止表示させる演出図柄の組み合わせは互いに区別がつかないように設定されている。
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される演出制御コマンドの構造及び内容を説明する。
演出制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、図柄停止コマンド、事前判定情報コマンド、始動情報記憶数コマンド、演出開始コマンド、状態指定コマンド等がある。
図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示される演出図柄の組み合わせを指定するコマンドである。
図柄停止コマンドは、演出図柄の停止表示を指定するためのコマンドである。
事前判定情報コマンドは、事前判定情報を通知するためのコマンドである。
ここで、事前判定情報とは、始動情報が指定する各種抽選(当たり抽選、当たり種別抽選、リーチ抽選、変動パターン抽選等)の結果を示す情報をいう。
演出開始コマンドは、15R当たり(通常大当たり、確変1大当たり)の演出開始、確変2大当たりの演出開始及び小当たりの演出開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。
状態指定コマンドは、時短の終了及び開始のそれぞれを指定するためのコマンドである。
次に、主制御装置210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、遊技制御処理を実行する。
具体的に、主制御装置120は、始動入賞口スイッチ131a,131bから検出信号を入力した場合、当たり決定乱数、当たり種別決定乱数、リーチ決定乱数、変動パターン決定乱数、停止図柄決定乱数等を対応の乱数カウンタから取得し、取得した各乱数値(始動情報)を、RAM240の始動情報記憶領域における所定の記憶部に記憶する。
また、主制御装置210は、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、所定の順序により当たり判定処理を実行する。具体的には、主制御装置210は、RAM240の始動情報記憶領域から当たり決定乱数を読み出し、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定する。
次に、演出制御装置150で実行される処理を説明する。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROMの所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、演出制御処理を繰り返し実行する。
具体的に、演出制御装置150は、主制御装置210から変動パターンコマンドを受信した場合、受信した変動パターンコマンドに対応する制御コマンド(以下、変動表示制御コマンドとする)を生成し、生成した変動表示制御コマンドを表示制御部151に送信する。そして、表示制御部151は、変動表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、変動表示制御コマンドで指定されている変動パターンによる演出図柄の変動表示を開始させる。
また、演出制御装置150は、主制御装置210から演出開始コマンドを受信した場合、受信した演出開始コマンドに応じて当たり演出を実行する。
また、演出制御装置150は、主制御装置210から事前判定コマンドを受信した場合、後述する事前予告演出制御処理を実行する。
次に、図3に基づき、本発明の主要な構成部である多段ステージ108の構成について具体的に説明する。
ここで、図3は、多段ステージ108の構成を示す斜視図である。
図3に示すように、多段ステージ108は、上段ステージ310と、可動ステージ320と、中段ステージ330と、下段ステージ340とを含んで構成される。
上段ステージ310は、前方及び上方の開放された最上段のステージである。
具体的に、上段ステージ310は、遊技盤面102の演出図柄表示装置104の下方に、遊技盤面102から手前側に突設されて、ワープ出口の真下から電動役物300の一番下の発光部の近傍に渡って左右方向に延在している。
上段誘導路311は、その前端部に沿って、左から右に向かって順に、上段ステージ310の手前側からの遊技球Bの落下を防止する防球壁312a〜312cが立設されている。
防球壁312aは、上段ステージ310の左端から中央に向かってステージの左右方向の全幅の1/4程度の横幅をもって立設されている。
また、防球壁312cは、防球壁312bの右端から所定幅の間隙を空けて立設され、間隙の右端からステージの右端に渡って立設されている。
そして、防球壁312aと312bとの間に形成された切り欠き状の間隙は、ステージ上部の上段誘導路311を転動する遊技球Bをステージ手前側に向かって放出可能な放出部313aを構成している。
なお、本実施形態では、放出部313a及び313bの左右方向の幅は、遊技球Bの直径の2倍程度の幅となっている。つまり、放出部313a及び313bは、遊技球Bが横に2つ並んで通過できる程度の幅を有している。
分岐路331は、ステージ手前から奥に向かって溝状に形成された、中心岐路331a、左岐路331b及び右岐路331cの3本の岐路を有している。
下段ステージ340は、中段ステージ330の1つ下段に形成され且つ前方及び上方に開放されたステージであって、中段ステージ330の最前部よりも手前側に突設して形成されている。更に、下段ステージ340は、上段ステージ310の防球壁312aの中央から防球壁312cの右端近辺に渡る程度の長さをもって左右方向に延在している。
始動口誘導路341は、ステージの前端位置であって、中段ステージ330の分岐路331の中心岐路331aの真下で且つ第一始動入賞口111aの真上の位置に形成された遊技球Bの放出口341aを有している。更に、始動口誘導路341は、放出口341aから真っ直ぐ奥行き側に向かって溝状に形成されたガイド溝341bを有している。
下段誘導路342は、下段ステージ340の左右両端から中央部に向かって途中まで下り坂をなし、途中から始動口誘導路341のガイド溝341bの左右端部に向かって緩い上り坂をなして形成されている。
本実施形態では、ガイド溝341bの奥行き側の端部は、下段ステージ340の奥行き側の端部よりも短く形成されており、下段誘導路342は、両端部間でひとつながりとなっている。従って、左右方向に転動する遊技球の勢いによっては、ガイド溝341bを乗り越える可能性もあるようになっている。
また、防球壁343aの右端部と、始動口誘導路341の放出口341aの左側周縁部との間の切り欠きは、遊技球Bの放出部344aを構成している。
また、防球壁343bの左端部と、始動口誘導路341の放出口341aの右側周縁部との間の切り欠きは、遊技球Bの放出部344bを構成している。
次に、図4〜図6に基づき、可動ステージ320の詳細な構成を説明する。
ここで、図4(a)は、可動ステージ320の正面図であり、(b)は、可動ステージ320の正面側の斜視図である。また、図5(a)は、可動ステージ320を真上から平面視した平面図であり、(b)は、可動ステージ320を真横(右端側)から平面視した平面図である。また、図6(a)〜(c)は、可動ステージ320を往復運動させる原理を説明する図である。
基板321には、その正面上部左側に左誘導路326が突設され、正面上部右側に右誘導路327が突設されている。
左誘導路326及び右誘導路327は、遊技盤面102に取り付けた際に、その一部が上段ステージ310よりも手前側に突出するように設けられており、その突出部分において、上段ステージ310の放出部313a及び313bを介して落下してくる遊技球Bを受球可能な長さを有して形成されている。
左誘導路326は、その周縁部に上方に向けて立設された防球壁326aと、右奥に防球壁326aの切れ目として開放された遊技球Bの放出部326bと、放出部326bの下端部を右側へ伸ばした形状の押球部326dとを有している。
右誘導路327は、その周縁部に上方に向けて立設された防球壁327aと、左奥に防球壁327aの切れ目として開放された遊技球Bの放出部327bと、放出部327bの下端部を左側へ伸ばした形状の押球部327dとを有している。
また、基板321には、右誘導路327の右側の防球壁327aの右奥の側面のほぼ上下中央位置から基板321の右端まで正面側に突出して真っ直ぐと伸び、上下板面を有する板状の防球部328bが突設されている。
本実施形態では、可動ステージ320を遊技盤面102に取り付けたときに、ガイド孔322b1及び322b2には、図示しないが、遊技盤面102の左右同じ高さ位置に形成された2つの円柱状の突部(以下、左側を突部P1、右側を突部P2という)がそれぞれ挿入される。
駆動力伝達部322cには、上下方向に縦長矩形状で長手方向の両端にR(丸み)が設けられたガイド孔322dが穿設されている。
モータ323は、DCモータ、ACモータ、ステッピングモータなどのいずれかから構成されており、その回転軸の先端部を正面側に向けて遊技盤面102に、部材324及び回転輪325と共に回転輪325を回転可能にネジ止めによって固定されている。
モータ323の回転軸(以下、モータ回転軸という)は、部材324の他端側の中空部に嵌合され、部材324の一端側の端部が回転輪325の中心に設けられた同じ横断面形状の孔に嵌合されている。ここで、モータ回転軸と部材324とはモータ回転軸と共に部材324が回転するように嵌合されている。
以上の構成により、モータ323が回転駆動すると、モータ回転軸と共に部材324が回転する。この回転力は、部材324の一端の円弧の直線部分が空回りを阻止する役目を果たすため回転輪325の回転力として伝達される。そして、回転輪325が回転することによって、その盤上に形成された突部325aも回転する。
そのため、駆動力伝達部322cに突部325aを介して伝達される回転力は、突部325aの回転位置に応じて、可動ステージ320を右方向又は左方向へと動かす力となる。
なお、可動ステージ320の移動距離は、基板322のガイド孔322b1及び322b2の長手方向の長さと、回転輪325の直径とによって決まる。また、ガイド孔322b1、322b2及び322dの長手方向の長さは、回転輪325の回転を妨げないように、その直径よりも長く形成してある。
可動ステージ320と位置センサ400とは、可動ステージ320が最も右側に移動したときに、基板322の突部322aが発光部400aと受光部400bとの間に入り込んで、その板面によって、発光部400aの光を受光部400bに対して遮断する位置関係となっている。
次に、図6(a)〜(c)に基づき、可動ステージ320の左右方向の往復運動の原理についてより詳細に説明する。
ここで、図6(a)に示すように、回転輪325の突部325aが真下の位置にあるときに、突部325aは、ガイド孔322dの下端近傍に位置する。
この状態において、モータ323が反時計回りに回転して回転輪325が反時計回りに回転したとする。これにより、回転輪325と連動して、突部325aがガイド孔322d内を摺動しながら反時計回りに回転移動する。上述したように、遊技盤面102の突部P1及びP2とガイド孔322b1及び322b2とによって可動ステージ320は上下方向への移動を阻止されている。そのため、下端位置から反時計回りに回転移動する突部325aによって伝達される回転移動力によって、駆動力伝達部322cは右方向に押される。駆動力伝達部322cは、基板322と一体形成されているため、基板321及び基板322とこれらに形成された各部位が、基板322のガイド孔322b1及び322b2内を突部P1及びP2を摺動させながら右方向に押されることになる。つまり、可動ステージ320における遊技盤面102側に固定された駆動機構を除く部位が可動部位として、右方向に移動する。
つまり、モータ323のモータ回転軸を反時計回りに回転駆動し続けることで、可動ステージ320が左右方向への往復運動を繰り返し行う。
次に、図7及び図8に基づき、上段ステージ310の放出部313a及び313bと、可動ステージ320の左誘導路326及び右誘導路327との位置構成について詳細に説明する。
ここで、図7(a)〜(c)は、可動ステージ320が往復運動したときの、左誘導路326及び右誘導路327と、上段ステージ310の放出部313a及び313bとの位置関係の一例を示す正面図である。また、図8(a)〜(c)は、可動ステージ320が往復運動したときの、左誘導路326及び右誘導路327と、上段ステージ310の放出部313a及び313bとの位置関係の一例を示す斜視図である。
図8(a)に示すように、この位置関係の場合は、受球部326c及び受球部327cの全体が放出部313a及び313bと重なるため、比較的高い確率で受球部326c及び受球部327cに遊技球Bが受球される。
図8(b)に示すように、この位置関係の場合は、受球部326cの全体が放出部313aと重なるため、放出部313aを通過した遊技球Bは、比較的高い確率で受球部326cに受球される。一方、右誘導路327については、防球壁327aの右側及び受球部327cのほんの一部のみしか放出部313bに対して上下方向に重ならない。そのため、放出部313bを通過した遊技球Bのうち、防球壁327aの右側部分によってうまくはじかれた遊技球Bのみが受球部327cに受球される。従って、遊技球Bが、防球壁327aの右側部分に当たる角度や当たる勢いなどの条件が厳しくなり、受球部327cに遊技球Bが受球される確率は比較的低いものとなる。
図8(c)に示すように、この位置関係の場合は、左誘導路326については、防球壁326aの左側及び受球部326cのほんの一部のみしか放出部313aに対して上下方向に重ならない。そのため、放出部313aを通過した遊技球Bのうち、防球壁326aの左側部分によってうまくはじかれた遊技球Bのみが受球部326cに受球される。従って、遊技球Bが、防球壁326aの左側部分に当たる角度や当たる勢いなどの条件が厳しくなり、受球部326cに遊技球Bが受球される確率は比較的低いものとなる。一方、右誘導路327については、受球部327cの全体が放出部313bと上下方向に重なるため、放出部313bを通過した遊技球Bは、比較的高い確率で受球部327cに受球される。
以上説明したように、本実施形態の上段ステージ310及び可動ステージ320の構成は、可動ステージ320の移動位置によって、受球部326c及び327cの受球する確率は変動するものの、可動ステージ320がどのような移動位置にあっても、受球部326c及び327cに受球される可能性が残るようになっている。
次に、図9に基づき、可動ステージ320の左誘導路326及び右誘導路327の押球部326d及び327dの役割について説明する。
ここで、図9(a)及び(b)は、可動ステージ320の押球部326d及び327dが、中段ステージ330に落下した遊技球Bを押す動作例を示す図である。
いま、可動ステージ320が左方向に移動しているときに、上段ステージ310の放出部313aを介して落下した遊技球Bが、左誘導路326の受球部326cに受球されずにその右側に落下したとする。この場合は、図9(a)に示すように、遊技球Bは、中段ステージ330の分岐路331の左側に伸びる中段誘導路332上に落下する。中段誘導路332は、分岐路331に向かって緩い下り坂となっているため、中段誘導路332上に落下した遊技球Bは、そのまま自然に分岐路331に向かって右側へと転動する。その一方で、中段誘導路332上に遊技球Bがある状態で、左に移動した可動ステージ320が右方向に戻ってくると、左誘導路326の押球部326dによって、遊技球Bが分岐路331のある右方向へと押される。この押される位置によって、遊技球Bが分岐路331に向かって転動する勢いが変わり、勢いが弱すぎれば遊技球Bは左岐路331bに乗り、勢いが強すぎれば遊技球Bは右岐路331cに乗り、丁度良い勢いであれば、遊技球Bは中心岐路331aに乗る。
次に、図10に基づき、本実施形態に係るパチンコ機1の動作を説明する。
ここで、図10(a)は、遊技球Bが可動ステージ320の誘導路に乗ったときの移動経路の変化の一例を示す図であり、(b)は、遊技球Bが可動ステージ320の誘導路に乗らなかったときの移動経路の変化の一例を示す図である。
まず、パチンコ機に電源が投入されると、主制御装置210により、遊技制御処理が実行され、遊技可能な状態となる。遊技者は、貸し出しを受けた遊技球Bをパチンコ機に装填し、発射ハンドル50を操作して遊技球Bを遊技盤面102に発射することにより遊技を行うことができる。
遊技可能状態において、遊技盤面102に発射された遊技球Bがワープ入口112に入ると、遊技球Bは、図10(a)に示すように、ワープ入口112の出口であるワープ出口を介して、上段ステージ310の上段誘導路311上へと流下する。
また、左岐路331bに落下した遊技球Bは、落下時の右方向の勢いに応じて、ガイド溝341bか又はその左側の下段誘導路342上に落下する。そして、下段誘導路342上に落下した場合は、放出部344aを通ってより下流側へと落下する。
右岐路331cに落下した遊技球Bは、落下の勢いに応じて、ガイド溝341bか又はその右側の下段誘導路342上に落下する。そして、下段誘導路342上に落下した場合は、放出部344bを通ってより下流側へと落下する。
また、遊技盤面102に発射された遊技球Bが、ワープ入口112以外の流下経路を経て、上段誘導路311の右側に落下し、図10(b)に示すように、遊技球Bが、放出部313bを通って、可動ステージ320の右誘導路327の受球部327cに受球されずに落下したとする。図10(b)に示す可動ステージ10の移動位置においては、遊技球Bの落下位置に応じて、遊技球Bは、右誘導路327の左側又は右側へと落下する。つまり、遊技球Bは、中段ステージ330に乗ることなく下段ステージ340へと落下する。
このようにして、本実施形態では、上段ステージ310、可動ステージ320、中段ステージ330及び下段ステージ340から多段ステージ108を構成した。そして、多段ステージ108における可動ステージ320を、遊技盤面102上を左右方向に往復運動させるようにした。
また、可動ステージ320は、左右方向への往復運動をし、その前面側に突出して設けられた左右2つの誘導路によって遊技球の流下経路を変動させるので、比較的視認性が良い状態で、遊技球の流下経路を変動することができる。
また、可動ステージ320がどのような移動位置においても、受球部326c及び327cの一部又は全部が、必ず放出部313a及び313bに対して上下方向に重なるように構成した。
これにより、可動ステージ320の移動位置によって、受球部326c及び327cの受球する確率は変動するものの、可動ステージ320がどのような移動位置にあっても、受球部326c及び327cに受球される可能性が残る。従って、受球部に受球されることに対する遊技者の期待感をより長く継続することができる。
これにより、遊技者は、中段誘導路332に落下した遊技球Bが、分岐路331のどの岐路に乗るかを、期待と不安とが入り交じった状態で楽しむことができる。
上記実施形態において、第一始動入賞口111aは、発明1又は6に記載の始動入賞口に対応し、上段誘導路311は、発明2乃至4のいずれか1に記載の第1の誘導路に対応する。
また、上記実施形態において、防球壁312a〜312cは、発明2又は3に記載の阻止部に対応し、放出部313a及び313bは、発明2又は3に記載の放出部に対応する。
また、上記実施形態において、押球部326d及び327dは、発明8に記載の押球部に対応し、放出口341aは、発明6に記載の第1の出口に対応する。
例えば、上段又は中段ステージを除く3段又は2段のステージ構成としても良いし、更に別のステージを追加して5段以上のステージとしてもよい。また、可動ステージの位置も、上から2段目の位置に限らず、最上段、最下段など他の位置に構成してもよい。
例えば、受球部326c及び327cのいずれか一方が完全に重ならない状態、及び受球部326c及び327cの両方が完全に重ならない状態の少なくとも一方が発生する構成としてもよい。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
また、上記実施形態においては、パチンコ機である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
102 遊技盤面
104 演出図柄表示装置
107 遊技状態表示装置
108 多段ステージ
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 大入賞口
131a 第一始動入賞口スイッチ
131b 第二始動入賞口スイッチ
132 大入賞口スイッチ
150 演出制御装置
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
310 上段ステージ
311 上段誘導路
312a〜312c 防球壁
313a〜313b 放出部
320 可動ステージ
326 左誘導路
327 右誘導路
326a,327a 防球壁
326b,327b 放出部
326c,327c 受球部
326d,327d 押球部
330 中段ステージ
331 分岐路
331a 中心岐路
331b 左岐路
331c 右岐路
340 下段ステージ
341 始動口誘導路
341a 放出口
341b ガイド溝
Claims (9)
- 始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、遊技者にとって有利な状態となる特賞状態を生起させるか否かの抽選を行い、前記特賞状態を生起させる選に当選したときに前記特賞状態を生起させる遊技機であって、
盤面を正面から見て上下方向に段状に形成され且つ盤面上を流下してきた遊技球をより下流側のステージへと誘導する誘導路の形成された複数段のステージを有する遊技盤を備え、
前記複数段のステージのうち最下段のステージは、前記始動入賞口に遊技球を誘導する始動口誘導路を備え、
前記複数段のステージのうち少なくとも1段のステージを、前記盤面を正面から見て盤面上を左右方向に往復運動する可動ステージとしたことを特徴とする遊技機。 - 前記複数段のステージは、前記可動ステージの1段上に位置する上段ステージを含み、
前記上段ステージは、前記可動ステージに遊技球を誘導する第1の誘導路を備え、
前記可動ステージは、前記第1の誘導路から流入してくる遊技球を受け入れる受球部を有し、受球部で受け入れた遊技球を下段のステージへと誘導する第2の誘導路を備え、
前記第1の誘導路は、前記可動ステージに遊技球を放出する放出部と、前記可動ステージへの前記放出部以外からの遊技球の放出を阻止する阻止部とを備え、
前記可動ステージの往復運動による位置変動に応じて、前記第1の誘導路の放出部から放出した遊技球が前記第2の誘導路の受球部に受け入れられる確率が変動する位置関係となるように、前記上段ステージと前記可動ステージとを配設したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記上段ステージを、前記盤面を正面から見て、前記盤面上を流下してきた遊技球を上部で受球可能に手前側に突設すると共に左右方向に延在する構成とし、
前記第1の誘導路は、前記上段ステージの上部を遊技球の経路とし、
前記第1の誘導路の前記阻止部は、前記上段ステージの手前側の周縁部に沿って遊技球の前記可動ステージへの放出を阻止可能に立設された第1の防球壁であり、前記第1の誘導路の前記放出部は、前記第1の防球壁の切れ目として遊技球の径よりも長い幅に形成された切り欠きであり、
前記第2の誘導路の前記受球部は、その幅が前記放出部の幅よりも狭く且つ前記放出部よりも手前側に突設され、前記放出部を介して手前側に落下した遊技球を受け入れる構成となっていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記可動ステージの往復運動による移動位置のいずれにおいても、前記第2の誘導路の前記受球部の全部又は一部が、前記盤面を正面から見て、常に前記第1の誘導路の前記放出部の切り欠きの真下に位置するように、前記上段ステージと前記可動ステージとを構成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
- 前記可動ステージは、前記複数段のステージのうち前記最下段のステージ以外のステージであり、
前記複数段のステージは、前記可動ステージに対して1つ下段に位置し前記最下段のステージに対して1つ上段に位置する中段ステージを含み、
前記中段ステージは、前記可動ステージの前記第2の誘導路を介して流入した遊技球を前記最下段のステージへと誘導する分岐路を備え、
前記分岐路を、少なくとも1つの岐路が他の岐路に対して、各岐路を通って前記最下段のステージへと流下した遊技球が前記始動口誘導路に流入する確率を異にする構成としたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の遊技機。 - 前記最下段のステージは、前記中段ステージの前記分岐路よりも手前側に突設され、
前記始動口誘導路は、前記最下段のステージの最前部に形成され且つ始動入賞口の真上に位置する遊技球の出口である第1の出口と、前記盤面を正面から見て前記第1の出口から後方に向かって前記最下段のステージの上部に溝状に形成され流入した遊技球を前記第1の出口へと誘導するガイド溝とを備え、
前記分岐路は、前記中段ステージ上において各岐路が前記盤面を正面から見て前後方向に溝状に延在し、遊技球の出口となる岐路の最前部が前記ガイド溝の真上に位置する中心岐路と、前記中段ステージ上において前記中心岐路と隣接する位置に前記前後方向に溝状に延在する側岐路とを備えることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。 - 前記第2の誘導路は、前記盤面を正面から見て、左右方向に前記分岐路の幅よりも長い間隔を空けて前後方向に前記中段ステージの最前部よりも手前側に伸びて突設された2つの経路と、該2つの経路における前記中段ステージの真上の位置に左右方向に対向して設けられた遊技球の前記中段ステージへの出口である第2の出口と、前記2つの経路の周縁部に前記2つの経路に乗った遊技球の前記第2の出口以外からの前記中段ステージへの放出を阻止可能に立設された第2の防球壁とを備え、
前記中段ステージの最前部よりも手前側の前記第2の防球壁によって形成される上部開口部を前記第2の誘導路の前記受球部とし、
前記可動ステージの往復運動による移動位置のいずれにおいても、前記2つの経路間に、前記分岐路の少なくとも1つの岐路が位置するように、前記可動ステージと前記中段ステージとを構成したことを特徴とする請求項6に記載の遊技機。 - 前記第2の誘導路は、前記可動ステージの往復運動によって、前記第2の出口を介して前記中段ステージに落下した遊技球を、前記中段ステージ上を前記分岐路に向かって押すことが可能な押球部を備えることを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
- 前記可動ステージは、前記複数段のステージのうち前記最下段のステージ以外のステージであり、
前記複数段のステージは、前記可動ステージに対して1つ下段に位置し前記最下段のステージに対して1つ上段に位置する中段ステージを含み、
前記中段ステージは、前記可動ステージの前記第2の誘導路を介して流入した遊技球を最下段のステージへと誘導する分岐路を備え、
前記分岐路は、少なくとも1つの岐路が他の岐路に対して、各岐路を通って前記最下段のステージへと流下した遊技球が前記始動口誘導路に流入する確率を異にするように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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