JP2011103755A - 回転電機の固定子および回転電機 - Google Patents

回転電機の固定子および回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2011103755A
JP2011103755A JP2009258695A JP2009258695A JP2011103755A JP 2011103755 A JP2011103755 A JP 2011103755A JP 2009258695 A JP2009258695 A JP 2009258695A JP 2009258695 A JP2009258695 A JP 2009258695A JP 2011103755 A JP2011103755 A JP 2011103755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
electrical machine
rotating electrical
slot
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009258695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5515657B2 (ja
Inventor
Shinji Usami
伸二 宇佐見
Keiji Kondo
啓次 近藤
Aki Itakura
亜希 板倉
Akito Akimoto
明人 秋本
Shigeru Kinoshita
茂 木下
Makoto Taniguchi
真 谷口
Takeo Maekawa
武雄 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009258695A priority Critical patent/JP5515657B2/ja
Publication of JP2011103755A publication Critical patent/JP2011103755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5515657B2 publication Critical patent/JP5515657B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Abstract

【課題】線材等で発生した熱を逃がし易くして、回転電機の固定子の性能を好適に維持可能な回転電機の固定子および回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機の固定子は、固定子コアと線材12とを有する。線材12は、固定子コアのスロット13内に収納されるスロット内収納部12cと、スロット内収納部12cとスロット13から所定ピッチ離れた別のスロット13に収納されるスロット内収納部12dとの間に位置し、固定子コアの端面から突出して形成されるターン部12bとを有し、ターン部12bは、線材12の幅方向であって固定子コアの端面から突出する突出方向に凸状に部分的に曲げられ、かつ、幅方向反対側の凹状に曲げられる部分が他のターン部12bよりも突出方向に凹んで形成される凸状部位12aを有する。凹状部分を通じて発生した熱を逃がし易くなるので、固定子の性能を好適に維持できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機の固定子と、当該固定子を備える回転電機に関する。
従来では、固定子コアから突出する固定子巻線のコイルエンドの高さを低減することを目的として、例えば特許文献1に開示された回転電機の固定子がある。当該特許文献1の図9に示されているように、線材70は、固定子コア12のスロット内に配置される直線状のスロット内収納部72、このスロット内収納部72から段差を有する段差部78、この段差部78から延びるターン部74、このターン部74の略中央部にねじりを伴わないクランク部76、このクランク部76は段差部78に向かって延び、かつ、別のスロット内に収納されるスロット内収納部72から形成されている。
特開2009−112186号公報
しかしながら、発明者らは、上記従来技術に対して、さらなる改良することを検討した。例えば、車両等で回転電機を使用する場合は比較的連続に駆動されることが多く、この連続駆動によって回転電機(特に回転電機の固定子)内に配置される線材や固定子コアが発熱することが予想され、この影響による回転電機の性能維持することが課題である。特許文献1の技術では、積層された複数の線材70はターン部74(クランク部76を含む)が積層方向に重なっているため、線材70等で発生した熱を逃がしにくかった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、線材等で発生した熱を逃がし易くして、回転電機の固定子の性能を好適に維持可能な回転電機の固定子および回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、周方向に複数のスロットを有する固定子コア(「固定子鉄心」とも呼ぶ。)と、前記スロット内に配置されて導電性を有する線材とを有する回転電機の固定子において、前記線材は、前記固定子コアのスロット内に収納されるスロット内収納部と、前記スロット内収納部と前記スロットから所定ピッチ離れた別のスロットに収納される前記スロット内収納部との間に位置し、前記固定子コアの端面から突出して形成されるターン部とを有し、前記ターン部は、前記線材の幅方向であって前記固定子コアの端面から突出する突出方向に凸状に部分的に曲げられ、かつ、幅方向反対側の凹状に曲げられる部分が他の前記ターン部よりも前記突出方向に凹んで形成される凸状部位を有することを特徴とする。
この構成によれば、ターン部の凸状部位は凹状部分(内側部分)が他のターン部(より具体的には突出方向の端面)よりも凹んでいるので、発生した熱を凹状部分で生じる隙間を通じて逃がし易くなる。すなわち隙間は風の通り道となる。従って、固定子の性能を好適に維持することが可能となる。なお、「回転電機」は、例えば電動機(モータ)、発電機、発電電動機等が該当する。
請求項2に記載の発明は、前記凸状部位は、円弧形状に形成されることを特徴とする。この構成によれば、凸状部位はターン部を部分的に円弧形状に曲げるだけ形成できる。従って、コストを低く抑えて簡便に発明を構成することができる。
請求項3に記載の発明は、前記凸状部位は、前記ターン部の略中央部に設けられていることを特徴とする。この構成によれば、ターン部は凸状部位を中心として略対称になるので、固定子コアのスロット内に収納し易くなる。従って、固定子の製造工程における作業性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、前記ターン部は、前記凸状部位を除いて、所定幅の範囲内で略直線状に形成することを特徴とする。この構成によれば、所定幅の範囲内であれば直線状に形成したと同等の特性が得られる。また、略直線状に形成することで固定子コアの端面から突出する部位を少なくして線材全体の長さを短く抑えられるので、電気抵抗を少なくして回転電機の性能を高めることができる。
請求項5に記載の発明は、前記ターン部は、前記スロット内収納部との境界部位より、前記固定子コアの端面に対して所定角度を持って延びるように形成することを特徴とする。この構成によれば、スロット内収納部から離れるにつれて、ターン部と固定子コアの端面との間に隙間を確保できる。この隙間は複数の線材を積層する積層方向に対しても確保されるので、熱を逃がすとともに、風の通り道にもなる。従って、線材等で発生した熱をより確実に逃がし易くなり、回転電機の性能もより維持し易くなる。
請求項6に記載の発明は、前記スロット内収納部は、前記固定子コアの端面から所定距離だけ突出するように形成することを特徴とする。この構成によれば、スロット内収納部が所定距離だけ突出するので、ターン部全体が所定距離に応じた隙間を生じる。この隙間は、熱を逃がすとともに、風の通り道にもなる。従って、線材等で発生した熱をより確実に逃がし易くなり、回転電機の性能もより維持し易くなる。
請求項7に記載の発明は、複数の線材の前記スロット内収納部は、前記スロット内で径方向に積層されるとともに、この積層された線材の前記凸状部位は少なくとも一箇所が径方向に向かって隙間を生じるように構成することを特徴とする。この構成によれば、少なくとも一箇所で生じる隙間を通じて空気が流れるので、固定子を確実に冷却でき、回転電機の性能を維持することが可能になる。
請求項8に記載の発明は、前記線材は、U相、V相、W相ごとに1本の連続する板材から形成されていることを特徴とする。この構成によれば、線材は1本の連続する板材で形成されるので、接続箇所がないので接続に伴う抵抗の増加を防止でき、好適な回転電機の性能維持ができる。また、部品点数を低減することも可能になる。
請求項9に記載の発明は、前記線材は、被覆付銅体または被覆付アルミ材からなることを特徴とする。この構成によれば、被覆付銅体および被覆付アルミ材のうちいずれを線材として用いた場合でも、同等の電気抵抗とすることができる。また、線材自体が柔らかいので、スロット内への線材の組み付け性が極めて向上する。
請求項10に記載の発明は、回転電機であって、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の固定子を備えることを特徴とする。この構成によれば、固定子を構成する線材等で発生した熱を逃がし易くなるので、回転電機全体の性能を好適に維持することが可能となる。
固定子の構成例を模式的に示す斜視図である。 線材の一部にかかる構成例を模式的に示す図である。 線材全体の構成例を模式的に示す図である。 固定子のスロット内に配置した線材の外観を示す側面図である。 線材の形状に伴って生じる隙間の一例を示す側面図である。 回転電機の構成例を示す断面図である。 凸状部位の他の形状を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、方向を言う場合には各図の記載を基準とする。例えば、「径方向」は円筒状に形成される固定子コアの中心を通る放射状の方向を意味し、「周方向」は円筒状に形成される固定子コアの内周または外周に沿う方向を意味し、「突出方向」は円筒状に形成される固定子コアの端面から突出する方向を意味する(図1を参照)。
まず、図1には固定子の構成例を模式的に斜視図で示す。図1に示す固定子10は、固定子コア11と線材12とを有する。円筒状に形成される固定子コア11は、図示する周方向に対して複数のスロット13(図示するスロット13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13h、…)が形成されている。各スロット内には、線材12を径方向に対して積層するように配置(巻装)する。以下では、線材12を積層する方向を「積層方向」と呼ぶ。線材12には、柔らかくて巻きやすい導電性の素材、例えば被覆付銅体や被覆付アルミ材等を用いる。
こうして線材12をスロット13に配置した後は、図示するように線材12が部分的にスロット13の外側に(言い換えれば固定子コア11の端面11aから)突出した状態になる。線材12は、各相ごとに1本の連続する板材で形成する。図1には三相(U相、V相、W相)について、U相用のU相線材12Uと、V相用のV相線材12Vと、W相用のW相線材12Wとを用いて配置した例を示す。
1本の線材12について、一部分の構成例を図2に示す。図2(A)に示す線材12は、スロット内収納部12cとターン部12bとからなり、これが繰り返されるように1本の板材から形成される。スロット内収納部12cはスロット13内に収納される部位であり、ターン部12bはスロット13aの外側に突出する部位である。
なお、スロット内収納部12dはスロット内収納部12cと同じくスロット13内に収納される部位であるが、収納するスロット13の位置が異なるために説明の都合上別の符号を充てる。スロット内収納部12cとスロット内収納部12dとは所定ピッチ離れたスロット13に収納される。図1の配置例では、例えばU相線材12Uについて、スロット内収納部12cがスロット13aに収納され、スロット内収納部12dがスロット13gに収納される。スロット13aとスロット13gとは6ピッチ離れている。
図2(A)に戻って、ターン部12bの構成について説明する。ターン部12bは、スロット内収納部12cとの境界部位より、固定子コア11の端面11aに対して所定角度θを持って延びるように形成する。所定角度θは、例えば5度〜60度を設定する。なお所定角度θはターン部12bの高さHに影響するので、高さHを低くしたい場合には所定角度θを小さく設定する必要がある。スロット内収納部12cは、ターン部12bとの境界部位まで端面11aから所定距離Lだけ突出させている。
また、ターン部12bの一部(略中央部)には凸状部位12aを備え、凸状部位12aを除く部位は略直線状に形成される。この凸状部位12aは、線材12の幅方向であって突出方向に凸状に部分的に曲げられ、かつ、幅方向反対側の凹状に曲げられる凹状部分Kが他のターン部12bよりも突出方向に凹んで形成される(図5(A)をも参照)。凸状部位12aを除く部位のターン部12bは、図2(B)に示すように所定幅Wの範囲内で略直線状に形成される。この所定幅Wの範囲内であれば、直線に限らず曲線で形成してもよい。所定幅Wの大きさ(長さ)は任意に設定可能であるが、線材12の板幅に対して例えば1倍〜5倍が望ましい。
上述したスロット内収納部12cおよびターン部12bを繰り返すように1本の板材から形成した線材12の外観を図3に示す。U相線材12U、V相線材12V、W相線材12Wは、この線材12と同じ同様にしてそれぞれが1本の板材から形成される。なお図3には、参考のために固定子コア11を二点鎖線で併せて示す。
線材12を固定子コア11のスロット13に配置したとき、固定子コア11の側面から見た状態を図4に示す。さらに、図4に示す6箇所のVa部を拡大して図5(A)に示し、同じく図4に示す11箇所のVb部を拡大して図5(B)に示す。6箇所のVa部は、角度を変えて見ればいずれも同じように見える。11箇所のVb部は、隙間の形は多少異なるものの、角度を変えて見れば同様に見える。
図5(A)に示す隙間X1は、積層方向(図5(A)に対して前後方向)に線材12を積層状に配置した場合に凹状部分Kで生じる。言い換えれば、積層状の線材12で囲まれ、通風可能な空間である。隙間X1の形状は、ターン部12bに形成した凸状部位12aの形状に依存する。図2(A)に示す線材12は円弧状に形成したので、図5(A)の隙間X1は三角形状(やや曲線状の底辺を有する)になっている。こうして生じた隙間X1は、熱の逃げ場になり、風が通り易くなる。
図5(B)に示す隙間X2は、上述した隙間X1と同様に、積層方向に線材12を積層状に配置した場合に生じ、通風可能な空間である。隙間X1との違いは、隙間X1が凸状部位12aの形状(すなわち凹状部分K)によって生じるのに対して、隙間X2はスロット内収納部12cを端面11aから突出させる所定距離Lによって生じる点である(図2(A)をも参照)。図5(B)の隙間X2はほぼ五角形状になっている。こうして生じた隙間X2は、上述した隙間X1と同様に、熱の逃げ場になり、風が通り易くなる。
上述した固定子10を備える回転電機の構成例について、図6を参照しながら説明する。この回転電機は、例えば電動機が該当する。図6に示す回転電機Mは、上述した固定子10に対応する固定子2の他に、フレーム(筐体)1、回転子3、シャフト(回転軸)5などを有する。すなわちフレーム1内には、固定子2(線材12を巻装した固定子10)を備えるとともに、回転子3を固定したシャフト5を回転自在(例えば矢印Dr方向)に備える。固定子2と回転子3とは対向しており、固定子2に巻装されたコイル4への電通により回転磁界を発生させ、この回転磁界に伴って回転子3およびシャフト5を回転させる。従って、上述した固定子10の特徴を備えた回転電機Mを提供することができる。
上述した実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。まず、線材12は、固定子コア11のスロット13内に収納されるスロット内収納部12cと、スロット内収納部12cとスロット13から所定ピッチ離れた別のスロット13に収納されるスロット内収納部12dとの間に位置し、固定子コア11の端面11aから突出して形成されるターン部12bとを備える構成とした(図2(A)を参照)。ターン部12bは、線材12の幅方向であって上記端面11aから突出する突出方向に凸状に部分的に曲げられ、かつ、幅方向反対側の凹状に曲げられる凹状部分Kが他のターン部12bよりも突出方向に凹んで形成される凸状部位12aを有する構成とした(図2(A)、図5(A)を参照)。この構成によれば、ターン部12bの凸状部位12aは凹状部分(内側部分)が他のターン部12b(より具体的には突出方向の端面)よりも凹んでいるので、隙間X1が風の通り道となり、発生した熱を逃がし易くなる。従って、固定子10の性能を好適に維持することが可能となる。
また、凸状部位12aは円弧形状に形成する構成とした(図2(A)等を参照)。この構成によれば、凸状部位12aはターン部12bを部分的に円弧形状に曲げるだけ形成できる。従って、コストを低く抑えて簡便に発明を構成することができる。
また、凸状部位12aは、ターン部12bの略中央部に設ける構成とした(図2(A)等を参照)。この構成によれば、ターン部12bは凸状部位12aを中心として略対称になるので、固定子コア11のスロット13内に収納し易くなる。従って、固定子10の製造工程における作業性を向上させることができる。
また、ターン部12bは、凸状部位12aを除いて、所定幅Wの範囲内で略直線状に形成する構成とした(図2(B)を参照)。この構成によれば、所定幅Wの範囲内であれば直線状に形成したと同等の特性が得られる。また、略直線状に形成することで固定子コア11の端面11aから突出する部位を少なくして線材12全体の長さを短く抑えられるので、電気抵抗を少なくして回転電機Mの性能を高めることができる。
また、ターン部12bは、スロット内収納部12cとの境界部位より、固定子コア11の端面11aに対して所定角度θを持って延びるように形成する構成とした(図2(A)を参照)。この構成によれば、スロット内収納部12cから離れるにつれて、ターン部12bと端面11aとの間に隙間を確保できる。この隙間は複数の線材12を積層する積層方向に対しても確保されるので、熱を逃がすとともに、風の通り道にもなる。従って、線材12等で発生した熱をより確実に逃がし易くなり、回転電機Mの性能もより維持し易くなる。
また、スロット内収納部12cは、固定子コア11の端面11aから所定距離Lだけ突出する構成とした(図2(A)を参照)。この構成によれば、ターン部12b全体が所定距離L応じた隙間X2を生じる(図5(B)を参照)。この隙間X2は、熱を逃がすとともに、風の通り道にもなる。従って、線材12等で発生した熱をより確実に逃がし易くなり、回転電機Mの性能もより維持し易くなる。
また、複数の線材12のスロット内収納部12cは、スロット13内で径方向に積層されるとともに、この積層された線材12の凸状部位12aは少なくとも一箇所が径方向に向かって隙間X1を生じる構成とした(図5(A)を参照)。この構成によれば、少なくとも一箇所で生じる隙間X1を通じて空気が流れるので、固定子10を確実に冷却でき、回転電機Mの性能を維持することが可能になる。
また、線材12(U相線材12U、V相線材12V、W相線材12W)は、U相、V相、W相ごとに1本の連続する板材から形成されている構成とした(図3を参照)。この構成によれば、線材12は1本の連続する板材で形成されるので、接続箇所がないので接続に伴う抵抗の増加を防止でき、好適な回転電機Mの性能維持ができる。また、部品点数を低減することも可能になる。
また、線材12は、被覆付銅体または被覆付アルミ材を用いて形成とした。いずれを線材12として用いた場合でも、同等の電気抵抗とすることができる。また、線材12自体が柔らかいので、スロット13内への線材12の組み付け性が極めて向上する。
また、回転電機Mは、スロット13内に線材12(U相線材12U、V相線材12V、W相線材12W)を配置した固定子10を、固定子2として備える構成とした(図6を参照)。この構成によれば、固定子10を構成する線材12等で発生した熱を逃がし易くなるので、回転電機M全体の性能を好適に維持することが可能となる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態では、凸状部位12aを円弧状に形成する構成とした(図2、図3等を参照)。この形態に代えて、他の形状で形成する構成としてもよい。他の形状としては、図7(A)に示す「∩」字状や、図7(B)に示す「Λ」字状、図7(C)に示す複数段の階段状などが該当する。その他、突出方向に凸状に曲げられ、かつ、凹状部分Kが他のターン部よりも突出方向に凹む形状であればよい。このように他の形状で形成した場合でも、少なくとも一箇所が径方向(=突出方向)に向かって生じる隙間を通じて空気が流れる。従って、固定子10を確実に冷却でき、当該固定子10に相当する固定子2を備える回転電機Mの性能を維持することが可能になる。
上述した実施の形態では、ターン部12bの略中央部に凸状部位12aを設ける構成とした(図2、図3等を参照)。この形態に代えて、設けた凸状部位12aに伴う凹状部分Kが他のターン部よりも突出方向に凹むことが条件となるものの、中央部以外の部位におけるターン部12bに凸状部位12aを設けてもよい。このように中央部以外の部位に設けた場合でも、少なくとも一箇所が径方向に向かって生じる隙間を通じて空気が流れる。従って、固定子10を確実に冷却でき、当該固定子10に相当する固定子2を備える回転電機Mの性能を維持することが可能になる。
上述した実施の形態では、ターン部12bは、スロット内収納部12cとの境界部位より、固定子コア11の端面11aに対して所定角度θを持って延びるように形成する構成とした(図2、図3等を参照)。この形態に代えて、ターン部12bは所定角度θを持たないでスロット内収納部12cとの境界部位から延びるように形成する構成としてもよい。言い換えれば、θ=0度とし、端面11aに対してほぼ平行状に形成する。端面11aとの間に生じる隙間は少なくなるものの、少なくとも一箇所が径方向に向かって生じる隙間を通じて空気が流れる。従って、固定子10を確実に冷却でき、当該固定子10に相当する固定子2を備える回転電機Mの性能を維持することが可能になる。
上述した実施の形態では、 線材12(U相線材12U、V相線材12V、W相線材12W)は、U相、V相、W相ごとに1本の連続する板材から形成されている構成とした(図3を参照)。この構成に代えて、1本の連続する複数の細線を縒った縒り線から形成されている構成としてもよい。縒り線であっても各細線が1本で連続しているので、接続箇所がなく、接続に伴う抵抗の増加を防止できる、従って、好適な回転電機Mの性能維持ができ、部品点数を低減することも可能になる。なお、板材および縒り線のいずれについても、三相以外の相数(例えば二相や四相以上)で構成する場合も同様に適用することができ、三相の場合と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、回転電機Mを電動コンプレッサ(電動機)として用いる(図6を参照)。この形態に代えて、電動コンプレッサ以外の機器で回転駆動を行う電動機や、発電機,発電電動機等のような他の回転電機を構成してもよい。他の回転電機を構成した場合でも、少なくとも一箇所が径方向に向かって生じる隙間を通じて空気が流れ、固定子10に相当する固定子2を備える回転電機Mの性能を維持することが可能になる。
M 回転電機
1 フレーム
2、10 固定子
3 回転子
4 コイル
5 シャフト
6 軸受
11 固定子コア(固定子鉄心)
12 線材
12U U相線材
12V V相線材
12W W相線材
12a 凸状部位
12b ターン部
12c、12d スロット内収納部
13(13a、13b、13c、13d、13e、…) スロット
X1、X2 隙間

Claims (10)

  1. 周方向に複数のスロットを有する固定子コアと、前記スロット内に配置されて導電性を有する線材と、を有する回転電機の固定子において、
    前記線材は、
    前記固定子コアのスロット内に収納されるスロット内収納部と、
    前記スロット内収納部と前記スロットから所定ピッチ離れた別のスロットに収納される前記スロット内収納部との間に位置し、前記固定子コアの端面から突出して形成されるターン部と、を有し、
    前記ターン部は、前記線材の幅方向であって前記固定子コアの端面から突出する突出方向に凸状に部分的に曲げられ、かつ、幅方向反対側の凹状に曲げられる部分が他の前記ターン部よりも前記突出方向に凹んで形成される凸状部位を有することを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 請求項1に記載の回転電機の固定子において、
    前記凸状部位は、円弧形状に形成されることを特徴とする回転電機の固定子。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機の固定子において、
    前記凸状部位は、前記ターン部の略中央部に設けられていることを特徴とする回転電機の固定子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の回転電機の固定子において、
    前記ターン部は、前記凸状部位を除いて、所定幅の範囲内で略直線状に形成することを特徴とする回転電機の固定子。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回転電機の固定子において、
    前記ターン部は、前記スロット内収納部との境界部位より、前記固定子コアの端面に対して所定角度を持って延びるように形成することを特徴とする回転電機の固定子。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の回転電機の固定子において、
    前記スロット内収納部は、前記固定子コアの端面から所定距離だけ突出するように形成することを特徴とする回転電機の固定子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の回転電機の固定子において、
    複数の線材の前記スロット内収納部は、前記スロット内で径方向に積層されるとともに、この積層された線材の前記凸状部位は少なくとも一箇所が径方向に向かって隙間を生じるように構成することを特徴とする回転電機の固定子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の回転電機の固定子において、
    前記線材は、U相、V相、W相ごとに1本の連続する板材から形成されていることを特徴とする回転電機の固定子。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の回転電機の固定子において、
    前記線材は、被覆付銅体または被覆付アルミ材からなることを特徴とする回転電機の固定子。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の固定子を備えることを特徴とする回転電機。
JP2009258695A 2009-11-12 2009-11-12 回転電機の固定子および回転電機 Active JP5515657B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009258695A JP5515657B2 (ja) 2009-11-12 2009-11-12 回転電機の固定子および回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009258695A JP5515657B2 (ja) 2009-11-12 2009-11-12 回転電機の固定子および回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011103755A true JP2011103755A (ja) 2011-05-26
JP5515657B2 JP5515657B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=44193835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009258695A Active JP5515657B2 (ja) 2009-11-12 2009-11-12 回転電機の固定子および回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5515657B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013172515A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Denso Corp コイル線材、および、これを用いたコイル線材束
JP2014128041A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Denso Corp 車両用回転電機
WO2016021451A1 (ja) * 2014-08-07 2016-02-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機
JP2017189020A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機
KR20190057089A (ko) * 2016-10-05 2019-05-27 엘모텍 스타토맷 홀딩 게엠베하 고정자 또는 회전자용 코일 권선
WO2021153054A1 (ja) * 2020-01-31 2021-08-05 日立Astemo株式会社 回転電機及びこの回転電機を備えた車両

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04156244A (ja) * 1990-10-18 1992-05-28 Nippondenso Co Ltd 回転電機
JPH05328680A (ja) * 1992-05-15 1993-12-10 Toshiba Corp 電気機器のワニス含浸方法
JPH06121497A (ja) * 1992-10-08 1994-04-28 Toshiba Corp 電気機器のワニス含浸方法
JP2000166151A (ja) * 1998-11-26 2000-06-16 Denso Corp 車両用交流発電機の固定子
JP2002165396A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Mitsubishi Electric Corp 車両用交流発電機
JP2002199633A (ja) * 2001-10-19 2002-07-12 Denso Corp 車両用交流発電機およびそのステータの製造方法
JP2009112186A (ja) * 2007-03-05 2009-05-21 Denso Corp 回転電機の固定子およびそれを用いた回転電機

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04156244A (ja) * 1990-10-18 1992-05-28 Nippondenso Co Ltd 回転電機
JPH05328680A (ja) * 1992-05-15 1993-12-10 Toshiba Corp 電気機器のワニス含浸方法
JPH06121497A (ja) * 1992-10-08 1994-04-28 Toshiba Corp 電気機器のワニス含浸方法
JP2000166151A (ja) * 1998-11-26 2000-06-16 Denso Corp 車両用交流発電機の固定子
JP2002165396A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Mitsubishi Electric Corp 車両用交流発電機
JP2002199633A (ja) * 2001-10-19 2002-07-12 Denso Corp 車両用交流発電機およびそのステータの製造方法
JP2009112186A (ja) * 2007-03-05 2009-05-21 Denso Corp 回転電機の固定子およびそれを用いた回転電機

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013172515A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Denso Corp コイル線材、および、これを用いたコイル線材束
JP2014128041A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Denso Corp 車両用回転電機
WO2016021451A1 (ja) * 2014-08-07 2016-02-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機
JPWO2016021451A1 (ja) * 2014-08-07 2017-04-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機
US10554085B2 (en) 2014-08-07 2020-02-04 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Rotating electrical-machine stator, and rotating electrical machine provided with same
CN111245119A (zh) * 2014-08-07 2020-06-05 日立汽车系统株式会社 旋转电机的定子,以及具备该定子的旋转电机
US11387698B2 (en) 2014-08-07 2022-07-12 Hitachi Astemo, Ltd. Rotating-electrical-machine stator, and rotating electrical machine provided with same
CN111245119B (zh) * 2014-08-07 2023-03-14 日立安斯泰莫株式会社 旋转电机的定子,以及具备该定子的旋转电机
JP2017189020A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機
KR20190057089A (ko) * 2016-10-05 2019-05-27 엘모텍 스타토맷 홀딩 게엠베하 고정자 또는 회전자용 코일 권선
KR102468003B1 (ko) 2016-10-05 2022-11-16 섀플러 엘모텍 스타토맷 게엠베하 고정자 또는 회전자용 코일 권선
WO2021153054A1 (ja) * 2020-01-31 2021-08-05 日立Astemo株式会社 回転電機及びこの回転電機を備えた車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP5515657B2 (ja) 2014-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5918353B2 (ja) 回転電機のステータ構造
JP6614067B2 (ja) 回転電機の固定子
JP5515657B2 (ja) 回転電機の固定子および回転電機
US20140091671A1 (en) Stator core, split core block, stator manufacturing method and rotary electric machine
US20090295251A1 (en) Multipole Permanent-Magnet Synchronous Machine Having Tooth-Wound Coils
EP3176912B1 (en) Stator and rotating machine
JP4833275B2 (ja) スロットレスモーター
US20150311760A1 (en) Brushless motor
US20150054375A1 (en) Stator for rotational electrical machine
JP2008312326A (ja) 絶縁部材
WO2014050164A1 (ja) 電気機械
JP6210705B2 (ja) 回転電機およびそれに用いられる固定子
JP5239571B2 (ja) 回転電機
JP2007082282A (ja) ステータコア、それを用いたモータ及びその製造方法
JP5954693B2 (ja) インシュレータ及び回転電機
US20110193445A1 (en) Inner-Roter-Type Motor and Claw-Pole Member Thereof
JP2018137836A (ja) ステータおよび回転電機
JP5487733B2 (ja) スイッチング素子一体型回転電機
JP2020127362A (ja) モータ
WO2018168108A1 (ja) 回転電機
JP6364444B2 (ja) 回転電機のステータ
KR101693813B1 (ko) 마그네틱 코어 구조체 및 이를 포함하는 전기기계장치
JP2008054444A (ja) 回転電機
US20230073761A1 (en) Rotary machine
WO2016170608A1 (ja) アキシャルギャップ型回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140317

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5515657

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250