JP2011103323A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】相変化メモリの書き換え電流を低減する技術を提供する。
【解決手段】相変化メモリの抵抗素子Rは、下部電極121、圧電材料層122、バリア層123、記憶層124および上部電極125の積層構造で構成されている。メモリセルMCの動作時に、圧電材料層122の電歪効果を利用して相変化材料(記憶層124)に圧縮応力を印加することにより、相変化材料の最高到達温度(相からα相への相変化温度)を下げ、書き換え電流を低減する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体記憶装置に関し、特に、相変化材料の抵抗変化を利用して情報を記憶する相変化メモリを有する半導体記憶装置に適用して有効な技術に関するものである。
近年、次世代不揮発性半導体記憶装置として、相変化メモリ(Phase-change Random Access Memory;PRAM)が提案されている。この相変化メモリは、不揮発性でありながら、書き込み・読出しの動作がDRAM(Dynamic Random Access Memory)と同程度に高速であると予想され、かつセル面積がフラッシュメモリと同程度に縮小可能であることから、次世代不揮発性メモリとして最有力視されている。
相変化メモリは、相変化材料がアモルファス状態と結晶状態で電気抵抗が異なる特性を利用し、メモリ素子として動作させるものである。相変化材料としては、S(硫黄)、Se(セレン)、Te(テルル)のうち、少なくとも一つの元素を含むカルコゲナイド(chalcogenide)が使用される。特に、Ge(ゲルマニウム)、Sb(アンチモン)、Teからなる合金(GeSbTe)は、相変化メモリ向けのカルコゲナイドとして最も有望視されている。このGeSbTe合金は、既に書き換え可能な光ディスクであるDVD−RAMの情報記憶部に含まれる相変化材料として幅広く用いられている材料であるが、DVD−RAMでは、アモルファス相と結晶相で反射率が違う特性を利用して情報を読み出している。
次に、上記のようなカルコゲナイドを用いた相変化メモリの動作原理と特徴について説明する。
相変化材料がアモルファス相(α相)のとき、その電気抵抗値は、結晶相(β相)のときに比べて2桁から3桁も高い。相変化メモリは、この抵抗値の違いを読み出し信号として用いるため、センス動作が容易であり、読み出し速度は高速である。さらに詳細に説明すると、相変化材料に低い電圧を印加したときに通過する電流を測定することによって相変化材料の抵抗値を読み取り、情報を識別する。このとき、相変化材料がセット状態(電気抵抗が低いβ相、すなわち結晶状態)であれば、通過電流によって発生したジュール熱で結晶化温度まで昇温したとしても、もともと結晶化していたため、セット状態が保たれる。他方、リセット状態の場合は、情報が破壊される。そこで、結晶化を生じさせないように、読み出し電圧を例えば0.3V程度の微小な電圧にしなければならない。
書き換え動作は、相変化材料もしくは近接するヒーターに電流を流してジュール熱を発生させることで行う。相変化部をアモルファス相にする場合、相変化材料を融点以上に熱してから急冷するようなパルスを印加する。融点は、例えば600℃であり、急冷する時間は、例えば3nsec(ナノ秒)である。他方、相変化部を結晶相にする場合、局所的に相変化部の温度を結晶化温度以上、融点以下の温度に保持する。このときの温度は、例えば400℃であり、結晶化に要する時間は相変化材料の組成によって異なるが、例えば、50nsecである。
以後、相変化材料を結晶化させることをセット動作と呼び、アモルファス化させることをリセット動作と呼ぶ。また、相変化材料がアモルファスであり、記憶部の抵抗が高い状態をリセット状態と呼び、相変化材料が結晶であり、記憶部の抵抗が低い状態をセット状態と呼ぶ。さらに、リセット動作を行う際にメモリセルに流す電流をリセット電流と呼ぶ。
相変化メモリについては、特許文献1、非特許文献1〜3などに記載がある。特許文献1には、相変化材料に引張応力を印加する手段を有するメモリセル構造が開示されている。また、非特許文献3には、相変化材料に圧縮応力を印加することにより、室温でも相変化材料が結晶からアモルファスに相変化することが記載されている。
特開2007−194586号公報 2003 International Electron Devices Meeting, 2003、Technical Digest. 第255頁〜第258頁、ダイジェスト・オブ・テクニカル・ペーパーズ 2003 International Electron Devices Meeting, 2003、Technical Digest. 第699頁〜第702頁、ダイジェスト・オブ・テクニカル・ペーパーズ APPLIED PHYSICS LETTERS 93巻,第031918頁
非特許文献1にも記載されているように、相変化メモリの重要な課題は、書き換え電流、特にリセット電流の低減である。書き換え電流が大きいと、電源供給回路の面積が増大するため、大容量のメモリを提供することが困難になる。
また、書き換えに熱を用いるため、隣接メモリセルに記憶したデータが熱拡散によって書き換わるディスターブも大容量の相変化メモリを提供する上での課題であることが非特許文献2に記されている。ディスターブが大きいと、メモリセルの高密度化が図れないため、大容量のメモリを提供することが困難となる。
また、動作時に相変化材料が高温になるため、書き換えの繰り返しによって相変化材料の組成の均一性が低下したり、相変化材料内に空隙が生じ、動作不良を引き起こすことが知られている。
本発明の目的は、相変化メモリの書き換え電流、特にリセット電流を低減することにある。
本発明の他の目的は、相変化メモリのディスターブを低減することにある。
本発明の他の目的は、相変化メモリの信頼性を向上させることにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の好ましい一態様である半導体記憶装置は、相変化メモリの動作時に記憶層(相変化材料)に圧縮応力を印加することによって、相変化温度を低下させるようにしたものである。
記憶層(相変化材料)に圧縮応力を印加する第一の方法は、記憶層(相変化材料)に隣接もしくは近接して圧電材料層を配置し、メモリセルの動作時に圧電材料に電界を印加して圧電材料を膨張させることで、相変化材料に圧縮応力を印加することである。
記憶層(相変化材料)に圧縮応力を印加する第二の方法は、上記第一の方法に加え、記憶層(相変化材料)に隣接もしくは近接して、相変化材料よりも低い熱膨張率を有する界面層を配置し、メモリセルの動作時に相変化材料の膨張を阻害することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
例えばα相がアモルファスの場合、結晶であるβ相は空孔を多く含むため、圧縮応力が高くなると安定性を失い、融点が低下する。
これにより、書き換え動作に必要な電流が低減する。また、隣接メモリセルに記憶したデータが熱拡散によって書き換わるディスターブも低減する。さらに、書き換えの繰り返しによる相変化材料の組成の均一性の低下や、相変化材料内に空隙が生じる不具合が抑制されるので、信頼性も向上する。
本発明の実施の形態1による相変化メモリのメモリアレイを示す要部平面図である。 図1のA−A線に沿ったメモリセルの断面図である。 本発明の実施の形態1による相変化メモリの動作を説明する相変化材料のP−V状態図である。 比較例のメモリセル構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態1による相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図5に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図6に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図7に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図8に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図9に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1による相変化メモリの別例を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2による相変化メモリの動作を説明する相変化材料のP−V状態図である。 本発明の実施の形態3による相変化メモリのメモリセル構造を示す断面図である。 記憶層の一部に発生する剪断ずれの方向を示す断面図である。 記憶層の温度と圧縮応力との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。 記憶層のX線回折測定の結果を示すグラフである。 本発明の実施の形態4による相変化メモリのメモリセル構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態4による相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図18に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図19に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図20に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図21に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図22に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図23に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図24に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図25に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図26に続く相変化メモリの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なときを除き、同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。また、以下の実施の形態を説明する図面においては、構成を分かり易くするために、平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による半導体記憶装置(相変化メモリ)のメモリアレイを示す要部平面図、図2は、図1のA−A線に沿ったメモリセルの断面図である。
図1に示すように、半導体基板100のメモリアレイ領域には、X方向に延在する複数のワード線WLとY方向に延在する複数のビット線BLが形成されている。また、これらのワード線WLとビット線BLとの交点には、メモリセルMCが配置されている。
図2に示すように、メモリセルMCは、1個のダイオード素子Dと、このダイオード素子Dに直列に接続された1個の抵抗素子Rとで構成されている。
メモリセルMCの選択素子を構成するダイオード素子Dは、ワード線WLと、ワード線WLの上部に積層されたp型多結晶シリコン膜117、不純物を含まない多結晶シリコン膜118、n型多結晶シリコン膜119およびTiSi(チタンシリサイド)膜120とで構成されている。ワード線WLはダイオード素子Dの下部電極を構成し、TiSi膜120は上部電極を構成している。
ダイオード素子Dの上部に配置された抵抗素子Rは、TiN(窒化チタン)膜からなる下部電極121、圧電材料層122、バリア層123、記憶層124およびW(タングステン)膜からなる上部電極125の積層構造で構成されており、上部電極125にはビット線BLが接続されている。
抵抗素子Rの圧電材料層122は、圧電性および導電性を有する材料、例えばAlN(窒化アルミニウム)、SBT(タンタル酸ビスマスストロンチウム)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、チタン酸鉛、チタン酸バリウム、硫化カドミウムなどに金属を添加して導電性を付与した材料で構成されている。
抵抗素子Rの記憶層124は、加熱もしくは応力印加によって電気抵抗が変化する相変化材料、例えばGeSbTe合金や、GeSbTe合金に酸素、窒素、In(インジウム)、Zn(亜鉛)、Ag(銀)などを添加したカルコゲナイドで構成されている。具体的には、GeSbTe、GeSbTe、GeSbTe、ZnSbTe、ZnGeSbTe、InGeSbTeなどのカルコゲナイドが使用される。
圧電材料層122と記憶層124との間に介在するバリア層123は、電気伝導率および融点の高い材料、例えばWやMo(モリブデン)で構成されている。バリア層123は、圧電材料層122と記憶層124との密着性を向上させ、製造過程における両者の剥離を防止したり、圧電材料層122と記憶層124との相互拡散を防止するために形成されている。なお、圧電材料層122と記憶層124との密着性が高い場合や、両者の相互拡散が生じ難い場合には、バリア層123を設けなくともよい。
上記のように構成されたメモリセルMCは、層間絶縁膜127によって隣接メモリセルMCと分離されている。また、ビット線BLの上部には、ビット線BLと上層の配線(図示せず)とを分離するための層間絶縁膜128が形成されている。
次に、図3(圧力を縦軸に、温度を横軸にした相変化材料のP−V状態図)を用いてメモリセルのリセット動作およびセット動作について説明する。なお、メモリセルMCを動作させる際には、通常の半導体メモリと同様に、周辺回路のビット線ドライバやワード線ドライバを駆動して所定のメモリセルMCを選択する。
図3には相変化材料の液相、気相、固相(α相)、固相(β相)の相状態が記されている。データ保持の時、相変化材料は室温に近い温度(−20℃〜100℃)に維持される。なお、本来の状態図は、熱力学的に安定な相状態を記すものであるが、図3の状態図は、準安定な相状態を説明するために記すこともある。
まず、比較例として、図4に示すような、圧電材料層122を有しないメモリセル、すなわち抵抗素子Rが下部電極121と記憶層124と上部電極125とで構成されたメモリセルのリセット動作について説明する。
この場合は、下部電極121とビット線BLとの間に電圧を印加することによって生じるジュール熱で相変化材料(記憶層124)を状態(II)から状態(III)に移動させ、相変化材料を溶融させる。その後、急冷を行うことにより、相変化材料を状態(II)に戻し、相状態をアモルファス相にする。
一方、セット動作を行うには、まず、ジュール熱によって相変化材料を状態(II)から状態(IV)に移動させ、一定時間、この状態(IV)で保持することにより、相変化材料をβ相に変化させる。その後、冷却を行うことにより、相変化材料を状態(II)に戻す。
次に、圧電材料層122を有する本実施の形態のメモリセルMCのリセット動作について説明する。まず、下部電極121とビット線BLとの間に電圧を印加することによって、圧電材料層122に電界を印加する。これにより、圧電材料層122が電歪効果によって膨張し、バリア層123が記憶層124の方向に押し上げられるので、記憶層124に圧縮応力が印加され、相変化材料が状態(II)から状態(V)に移動する。そして、一定時間、この状態(V)で保持することにより、相変化材料をα相に変化させる。その後、急冷を行うことにより、相変化材料をα相に維持する。
一方、セット動作を行うには、まず、相変化材料を状態(II)から状態(IV)に移動させ、一定時間、この状態(IV)で保持することにより、相変化材料をβ相に変化させる。その後、冷却を行うことにより、相変化材料を状態(II)に戻す。
図3から明らかなように、圧電材料層122の電歪効果を利用して相変化材料(記憶層124)に圧縮応力を印加することにより、相変化材料の最高到達温度を下げることができるので、リセット電流を低減することができる。また、最高到達温度を下げることによって、隣接メモリセルMCへの熱伝導が低減されるため、ディスターブを軽減することができる。さらに、相変化材料の組成の均一性が低下することを防ぐこともできる。
次に、本実施の形態の相変化メモリの製造方法を図5〜図10を参照しながら工程順に説明する。なお、説明の都合上、周辺回路とメモリ部を分離して図示するが、これらを積層することができるのは言うまでもない。
まず、図5に示すように、常法に従って、単結晶シリコンからなる半導体基板100に素子分離溝101、p型ウエル102、n型ウエル103を形成した後、周辺回路を構成するnチャネル型MISFET(Qn)およびpチャネル型MISFET(Qp)を形成する。相変化メモリの周辺回路は、読み出し動作用のセンスアンプ、書き込み動作用のカレントミラー回路、ビット線ドライバ、ワード線ドライバ、昇圧回路などを含んでいる。
上記nチャネル型MISFET(Qn)は、酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜104、n型多結晶シリコン膜とCoSi(コバルトシリサイド)膜の積層膜からなるゲート電極105、酸化シリコン膜からなるサイドウォールスペーサ106、n型半導体領域(ソース、ドレイン)107などで構成される。また、pチャネル型MISFET(Qp)は、ゲート絶縁膜104、p型多結晶シリコン膜とCoSi膜の積層膜からなるゲート電極108、サイドウォールスペーサ106、p型半導体領域(ソース、ドレイン)109などで構成される。
次に、図6に示すように、半導体基板100上に酸化シリコン膜などからなる層間絶縁膜111、112を形成した後、nチャネル型MISFET(Qn)またはpチャネル型MISFET(Qp)に接続されるプラグ電極113および配線114を形成する。プラグ電極113は、層間絶縁膜111に形成した接続孔内にW(タングステン)膜などを埋め込んで形成し、配線114は、層間絶縁膜112に形成した配線溝内にCu(銅)膜などを埋め込んで形成する。
次に、図7に示すように、層間絶縁膜112上に酸化シリコン膜などからなる層間絶縁膜115を形成し、続いて層間絶縁膜115上にワード線WLを形成した後、ワード線WLの上部を含む層間絶縁膜115上に3層の多結晶シリコン膜(p型多結晶シリコン膜117、不純物を含まない多結晶シリコン膜118、n型多結晶シリコン膜119)、TiSi膜120、TiN膜121A、圧電材料層122、バリア層123、記憶層124およびW膜125Aを順次堆積する。
上記ワード線WLは、W膜、TiN膜、CuとTiNからなる積層膜、WとTiNからなる積層膜などで構成する。3層の多結晶シリコン膜は、それぞれCVD法で堆積し、不純物をイオン注入することによって低抵抗化する。TiSi膜120は、n型多結晶シリコン膜119上にスパッタリング法でTi膜を堆積した後、熱処理を行い、n型多結晶シリコン膜119とTi膜とを反応させることによって形成する。
圧電材料層122をAlN膜で構成する場合、化学量論比(X=1)の化合物は導電性が低いため、平均組成が一般式AlN(式中、0<X≦1、0≦Y<0.2、Mは不純物元素を表す)になる成膜条件を選択することによって適切な導電率にすることが好ましい。例えば、Ar(アルゴン)と窒素の混合雰囲気中でRFスパッタリングを行うことによりAlN膜を堆積する際、Arと窒素の流量比を最適化することでAlNの組成を制御することができる。さらに、Sc(スカンジウム)などの不純物を添加することによって圧電性を増すこともできる。
圧電材料層122の適切な導電率の一例を比抵抗で表すと、0.01〜1Ω・cmである。圧電材料層122の導電率が低い場合は、読み出し速度が低下する。他方、圧電材料層122の導電率が高すぎると、圧電材料層122に印加される電界強度が低下する。
また、圧電材料層122の膜厚の下限は、圧電材料の歪み量と、相変化材料(記憶層124)に加えるべき応力との関係により求めることができる。例えば相変化材料のβ相を利用する場合には、材料にもよるが約5GPaの応力を加えるのがよい。相変化材料のヤング率の例として約100GPaが報告されていることから、5%の歪みをもたらす応力を相変化材料に印加することになる。圧電材料の歪み量を0.25%〜5%とする場合、圧電材料の膜厚を相変化材料の膜厚の1〜20倍にするのがよい。ただし、相変化材料や圧電材料、メモリセルの構造により、適切な膜厚が変わることはいうまでもない。
また、圧電材料層122を堆積するときは、電界を印加したときに膨張する方向が半導体基板100の主面に対して垂直な方向になるように、結晶の配向性を制御する。圧電材料にもよるが、例えば結晶のc軸が半導体基板100の主面に対して垂直な方向を向く(c軸配向性)ような成膜条件を選択する。
バリア層123は、W膜またはMo膜をスパッタリング法で堆積し、記憶層124は、前述したカルコゲナイド膜をスパッタリング法で堆積する。また、上部電極用のW膜125Aもスパッタリング法で堆積する。
次に、図8に示すように、W膜125上に形成したフォトレジスト膜126をマスクにしてW膜125Aからp型多結晶シリコン膜117までを順次ドライエッチングすることにより、ワード線WLの上部にダイオード素子Dと抵抗素子Rとからなる柱状のメモリセルMCを形成する。
次に、フォトレジスト膜126を除去した後、図9に示すように、メモリセルMCの隙間を層間絶縁膜127で埋め込む。層間絶縁膜127は、例えば半導体基板100上に酸化シリコン系の絶縁膜を堆積した後、この絶縁膜の表面をCMP(化学的機械研磨)法で平坦化することによって形成する。層間絶縁膜127は、埋め込み性が高い絶縁材料が好ましく、例えばプラズマCVD法で堆積したTEOS(テトラエチルオルソシリケート)膜や、塗布法で堆積したSOG(スピンオングラス)膜で構成する。
次に、図10に示すように、抵抗素子Rの上部電極125に接続されるビット線BLを形成する。ビット線BLは、前記ワード線WLと同じ導電材料で構成する。その後、ビット線BLの上部に酸化シリコンなどからなる層間絶縁膜128を堆積することにより、図1、図2に示した相変化メモリがほぼ完成する。
なお、相変化メモリを高集積化する方法として、図11に示すように、上記したワード線WLから層間絶縁膜128までの形成工程を複数回繰り返すことによって、半導体基板100上に複数層のメモリアレイを形成してもよい。図11には、2層のメモリアレイを形成した例を示したが、3層以上のメモリアレイを形成することもできる。
本実施の形態では、記憶層124の下層に圧電材料層122を配置したが、記憶層124の上層に圧電材料層122を配置してもよい。すなわち、下部電極121上に記憶層124を配置し、記憶層124上にバリア層123、圧電材料層122および上部電極125を順次配置した構成であってもよい。また、記憶層124の下層および上層に圧電材料層122を配置し、上下両方向から記憶層124に圧縮応力を印加する構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、メモリセルMCの選択素子をダイオード素子で構成したが、選択素子をMOSトランジスタで構成してもよい。ただし、選択素子をダイオード素子で構成した場合は、選択素子をMOSトランジスタで構成した場合に比べてメモリセルMCの微細化が容易である。
(実施の形態2)
本実施の形態のメモリセルMCは、前記図1、図2に示した実施の形態1のメモリセルMCと同一の構造を有しているが、その動作方法が異なっている。
以下、図12を用いてメモリセルMCのリセット動作およびセット動作について説明する。
まず、比較例として、圧電材料層122を有しないメモリセル(図4参照)のリセット動作について説明する。この場合は、下部電極121とビット線BLとの間に電圧を印加することによって生じるジュール熱で相変化材料を状態(A)から状態(D)に移動させ、相変化材料を溶融させる。その後、急冷を行うことにより、相変化材料を状態(A)に戻し、相状態をアモルファス相にする。
一方、セット動作を行うには、まず、ジュール熱によって相変化材料を状態(A)から状態(E)に移動させ、一定時間、この状態(E)で保持することにより、相変化材料を結晶化させる。その後、冷却を行うことにより相変化材料を状態(A)へ戻す。
このように、圧電材料層122を有しないメモリセルの場合は、書き換え動作時に相変化材料を高温に加熱する必要がある。そのため、書き換え動作を繰り返すと、相変化材料の熱膨張と熱収縮が繰り返され、熱収縮の際に記憶層124の一部に空隙が生じることがある。
本実施の形態のメモリセルMCのリセット動作は、次の通りである。まず、下部電極121とビット線BLとの間に電圧を印加して圧電材料層122に電界を印加する。これにより、圧電材料層122が電歪効果によって膨張し、バリア層123が記憶層124の方向に押し上げられるので、記憶層124に圧縮応力が印加され、相変化材料が状態(A)から状態(B)に移動して溶融する。その後、急冷を行うことにより、相変化材料をアモルファス状態に維持する。
一方、セット動作を行うには、まず、相変化材料を状態(A)から状態(C)に移動させ、一定時間、この状態(C)で保持することにより、相変化材料を結晶化させる。その後、冷却を行うことにより、相変化材料を状態(A)に戻す。この状態(A)は、低温であることから、相変化材料の原子移動が少なく、結晶相もしくはアモルファス相の状態が維持される。
このように、本実施の形態のメモリセルMCは、書き換え動作時における相変化材料の最高到達温度が低く、さらに相変化材料に圧縮応力が印加されるため、書き換え動作を繰り返しても、記憶層124の一部に空隙が生じ難い。また、最高到達温度が下がることによって、隣接メモリセルMCへの熱伝導が低減されるため、ディスターブを軽減することができる。さらに、相変化材料の組成の均一性が低下することを防ぐこともできる。
なお、書き換え動作時における相変化材料の温度が低い場合には、結晶化の速度が遅くなることがあるので、書き換え動作速度が低下することがある。その対策として、書き換えを行わない時にバックグラウンドでブロック毎に一括して結晶化を行うようにしてもよい。その際、バックグラウンド消去のタイミングの指示は、OS(オペレーティングシステム)が行う。
また、相変化材料はセット状態で主に結晶状態であり、リセット状態で主にアモルファス状態である。両方の状態、またはいずれか一方の状態が結晶とアモルファスとの混在状態であっても、リセット状態とセット状態とで抵抗値が異なり、‘0’と‘1’の判別が可能であれば動作に問題はない。
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3による相変化メモリのメモリセル構造を示す断面図である。
本実施の形態のメモリセルMCは、1個のダイオード素子Dと、このダイオード素子Dに直列に接続された1個の抵抗素子Rとで構成されている。ダイオード素子Dの構成は、前記実施の形態1と同じであるが、抵抗素子Rは、下層から順に下部電極121、圧電材料層122、界面層130、記憶層124および上部電極125の積層構造で構成されており、上部電極125にはビット線BLが接続されている。
界面層130は、記憶層124よりも低い熱膨張率を有する金属、金属酸化物、グラファイトなどの導電性材料で構成されている。相変化材料の熱膨張率は、その組成や相状態などによって異なるが、一般に7〜20×10−6(1/K)ある。これに対し、界面層130の熱膨張率は、例えば−1〜4×10−6(1/K)である。界面層130として好ましい材料は、Cr(クロム)酸化物や、Ta(タンタル)酸化物である。
上記のような材料からなる界面層130は、記憶層124を構成する相変化材料との接着力が高いので、記憶層124の一部に剪断ずれが発生し難い。従って、界面層130と記憶層124との間には、前述したバリア層123を設けなくともよい。ここで、剪断ずれとは、記憶層124の一部に、図14の矢印で示す方向に沿った応力が印加された時、この応力を緩和するために、記憶層124が矢印で示す方向に移動する現象をいう。
相変化メモリは、リセット動作の際、ジュール熱によって相変化材料(記憶層124)が熱膨張する。本実施の形態のメモリセルMCの場合、記憶層124に接している界面層130の熱膨張が少ないので、記憶層124が熱膨張するとその内部に圧縮応力が生じる。また、界面層130と記憶層124との接着力が強いことから、上記した剪断ずれによる圧縮応力の緩和は生じ難い。その結果、記憶層124の内部に大きな圧縮応力が生じる。この圧縮応力は、特に界面層130との近傍で大きくなることが本発明者のシミュレーションによって判明している。ただし、記憶層124の内部における圧縮応力の分布は温度分布に依存するので、メモリセル構造によって異なることは言うまでもない。
図15は、上記した記憶層124の温度と圧縮応力との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。図15に示すように、記憶層124の温度が上昇するにつれ、記憶層124と界面層130との熱膨張係数差に起因する圧縮応力が増加することが分かる。
図16は、記憶層124のX線回折測定の結果を示すグラフであり、界面層130を設けることによって、記憶層124の内部に圧縮応力が発生することが示されている。この測定実験では、記憶層124としてGeSbTe膜を用い、界面層130として厚さ2nmの酸化クロム膜を用いた。GeSbTe膜はアモルファス状態で成膜し、その後、結晶化させることによって内部応力を導入した。
図16に示すように、as−fab.(ウェハ試作直後)の回折ピークに比べ、as−fab.後にさらに620℃の熱処理を行って内部応力を導入した回折ピークでは、GeSbTe膜の回折ピークにズレ(F)が生じている。このズレ(F)から計算したGeSbTe結晶の格子定数の差は1%であった。GeSbTeのヤング率は一般に100GPaと報告されているため、as−fab.の内部応力は1GPaであることが分かる。
さらに説明すると、GeSbTe膜をアモルファス状態で成膜した場合に比べ、アモルファス状態で成膜した後に結晶化させた場合には、その密度が6〜7%高くなる。しかし、界面層130によって膜の収縮が阻害されているため、膜の内部に圧縮応力が生じる。以上のことから、界面層130を設けることにより、少なくとも1GPaの応力を保持できることが実験的に確認された。
このように、本実施の形態では、圧電材料層122の膨張によって記憶層124に圧縮応力を印加するだけでなく、界面層130との熱膨張係数差を利用して記憶層124に圧縮応力を印加する。これにより、前記実施の形態1、2よりもさらに大きい圧縮応力を記憶層124に印加することができるので、相変化材料の融点をさらに下げることができ、より少ない電流で書き換えを行うことができる。
本実施の形態のメモリセルMCにおいて、セット動作を行う場合は、まず、下部電極121とビット線BLとの間に電圧を印加することによって相変化材料に電流を流し、ジュール熱を発生させる。そして、結晶化温度以上で一定時間、保持することで、相変化材料を結晶化させる。保持する温度は、例えば400℃であり、保持時間は、例えば3マイクロ秒である。なお、結晶とアモルファスとの間で相変化を生じる領域は、界面層130に近接する相変化材料の一部でよいことは言うまでもない。
本実施の形態では、記憶層124の下層に界面層130を配置したが、記憶層124の上層に界面層130を配置してもよい。また、記憶層124の下層および上層に界面層130を配置し、上下両方向から記憶層124に圧縮応力を印加する構成にしてもよい。
(実施の形態4)
図17は、本発明の実施の形態4による相変化メモリのメモリセル構造を示す断面図である。
本実施の形態のメモリセルMCは、1個のダイオード素子Dと、このダイオード素子Dに直列に接続された1個の抵抗素子Rとで構成されており、ダイオード素子Dの構造は、前記実施の形態1と同じである。
一方、抵抗素子Rは、下部電極140の上部に形成された記憶層141の側壁に圧電材料層142が形成され、記憶層141の上部に上部電極144が形成された構造になっている。また、圧電材料層142の周囲には2層の層間絶縁膜131、132の間に形成されたメモリゲート電極143の一端が接触している。さらに、上部電極144にはビット線BLが接続されており、ビット線BLの上部には、ビット線BLと上層の配線(図示せず)とを分離するための層間絶縁膜133が形成されている。
下部電極140、記憶層141および上部電極144は、前記実施の形態1で例示した材料と同じ材料で構成することができる。これに対し、記憶層141の側壁を囲むように配置された圧電材料層142は、記憶層141が下部電極140および上部電極144と直接接続されているので、導電体あるいは絶縁体のいずれでもよく、特に、高誘電体であることが望ましい。
上記メモリゲート電極143は、メモリセルMC毎に分離して形成することもできる。また、ワード線WLの延在方向またはビット線BLの延在方向に沿った複数のメモリセルMCで共用することもできる。メモリゲート電極143をメモリセルMC毎に分離した場合は、メモリゲート電極143の寄生容量が少なくなり、高速に電圧を変化させることができるので、動作速度が高速になる効果がある。他方、メモリゲート電極143を複数のメモリセルMCで共用する場合は、メモリゲート電極143の加工ばらつきによるメモリセル特性の変動を低減することができるので、相変化メモリの大容量化を促進できる効果がある。
次に、本実施の形態のメモリセルMCの動作について説明する。なお、メモリセルMCを動作させる際には、通常の半導体メモリと同様に、周辺回路のビット線ドライバやワード線ドライバを駆動して所定のメモリセルMCを選択する。
まず、リセット動作を行う場合は、メモリゲート電極143に電圧を印加することによって、圧電材料層142に電界を印加する。これにより、圧電材料層142が電歪効果によって膨張し、記憶層141に圧縮応力が印加される。なお、メモリゲート電極143に印加する電圧は、例えば10Vである。また、圧電材料層142と記憶層141は直接接触している必要はなく、圧電材料層142から記憶層141に応力が伝達される距離であれば、両者が離れていても同様の効果が得られる。
記憶層141に圧縮応力が印加されると、相変化材料の融点が低下する。この時の融点は、例えば500℃である。次に、下部電極140とビット線BLとの間に電圧を印加することによって生じるジュール熱で相変化材料を溶融させた後、電流を急激に切って相変化材料を急冷させることにより、相変化材料をアモルファス相にする。リセットパルス幅は、例えば50ナノ秒である。この時、アモルファス相になる領域は、圧縮応力が特に高く、且つ、熱伝導率が高い下部電極140や上部電極144から離れているために温度が上昇し易い領域(図17の破線で囲んだ領域)である。
次に、セット動作を行うには、メモリゲート電極143に電圧を印加しない状態で下部電極140とビット線BLとの間に電圧を印加し、相変化材料にジュール熱を発生させる。そして、一定時間、相変化材料を結晶化温度以上の温度に保持することによって結晶化させる。保持温度は例えば450℃であり、保持時間は例えば1マイクロ秒である。
メモリゲート電極143に電圧を印加しない状態では、相変化材料に圧縮応力が印加されないので、上記保持温度が比較的高くなっても、相変化材料の融点は高い(例えば630℃)。従って、相変化材料が誤って溶融する不具合を回避することができる。これにより、下部電極140とビット線BLとの間に比較的大きな電流を供給し、保持温度を高くすることで高速なセット動作が可能になる。
読み出し動作を行う場合は、メモリゲート電極143に電圧を印加しない状態で下部電極140とビット線BLとの間に0.4V程度の低電圧を印加し、そのときに流れる電流値をセンスアンプなどで測定することによって、相変化材料の抵抗値を読み出す。
本実施の形態のメモリセルMCは、圧電材料層142に導電性を必要としないので、圧電材料の選択の幅が広くなる。従って、優れた圧電特性やプロセス安定性(熱的に安定であること、半導体デバイスで実績のある材料であること)を持つ材料を用いることができる。これにより、相変化材料に印加できる応力が大きくなり、動作電流をさらに低減できる効果がある。
また、巨大電歪材料、例えばFe−BaTiO(微量の鉄を含むチタン酸バリウム)を圧電材料として用いることができるので、圧電材料に印加する電界強度を弱くしても動作が可能になる。これにより、メモリセルMCの低電圧動作が可能になるので、消費電力の少ない相変化メモリを提供することができる。
次に、本実施の形態の相変化メモリの製造方法を図18〜図27を参照しながら工程順に説明する。なお、半導体基板上にワード線WLを形成するまでの工程は前記実施の形態1で説明した工程と同じであるため、その説明は省略する。
まず、図18に示すように、層間絶縁膜115上に堆積したW膜またはMo膜をパターニングしてワード線WLを形成した後、図19に示すように、ワード線WLの上部を含む層間絶縁膜115上に3層の多結晶シリコン膜(p型多結晶シリコン膜117、不純物を含まない多結晶シリコン膜118、n型多結晶シリコン膜119)、TiSi膜120、TiN膜140Aを順次堆積する。TiSi膜120は、n型多結晶シリコン膜119上にスパッタリング法でTi膜を堆積した後、熱処理を行い、n型多結晶シリコン膜119とTi膜とを反応させることによって形成する。
次に、図20に示すように、TiN膜140A上に形成したフォトレジスト膜134をマスクにしてTiN膜140Aからp型多結晶シリコン膜117までを順次ドライエッチングすることにより、ワード線WLの上部にダイオード素子Dを形成し、ダイオード素子Dの上部にTiN膜140Aからなる下部電極140を形成する。
次に、フォトレジスト膜134を除去した後、図21に示すように、ダイオード素子Dおよび下部電極140の隙間を層間絶縁膜127で埋め込む。続いて、図22に示すように、下部電極140および層間絶縁膜127の上部に層間絶縁膜131を形成した後、層間絶縁膜131の上部にメモリゲート電極143および層間絶縁膜132を形成する。層間絶縁膜131、132は、酸化シリコン系の絶縁膜をCVD法で堆積して形成する。また、メモリゲート電極143は、層間絶縁膜131上にスパッタリング法で堆積したW膜またはMo膜をパターニングして形成する。
次に、図23に示すように、層間絶縁膜132上に形成したフォトレジスト膜135をマスクにして層間絶縁膜132、メモリゲート電極143および層間絶縁膜131を順次ドライエッチングすることにより、下部電極140の上部に開口136を形成する。
次に、フォトレジスト膜135を除去した後、図24に示すように、開口136の内部を含む層間絶縁膜132上に圧電材料層142を堆積し、圧電材料層142の上部に保護膜137を堆積する。圧電材料層142の構成および堆積方法は、前記実施の形態1と同じでよい。保護膜137は、次のエッチング工程で開口136の側壁に残す圧電材料層142の表面を保護するための膜であり、例えばCVD法で堆積した窒化シリコン膜で構成する。
次に、図25に示すように、保護膜137および圧電材料層142を異方性ドライエッチングで加工することによって開口136の側壁に残し、さらに、保護膜137をウェットエッチングで除去する。
次に、図26に示すように、開口136の内部を含む層間絶縁膜132上に記憶層141を堆積した後、CMP法を用いて層間絶縁膜132上の記憶層141を除去することにより、開口136の内部に記憶層141を形成する。
次に、図27に示すように、記憶層141の上部に上部電極144を形成し、続いて上部電極144の上部にビット線BLを形成する。その後、ビット線BLの上部に酸化シリコンなどからなる層間絶縁膜133を堆積することにより、図17に示した相変化メモリがほぼ完成する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、UHF帯の電波を使用するRFIDタグのうち、特に、貨物機などの物流管理用途に向けたRFIDタグに適用することができる。
100 半導体基板
101 素子分離溝
102 p型ウエル
103 n型ウエル
104 ゲート絶縁膜
105 ゲート電極
106 サイドウォールスペーサ
107 n型半導体領域
108 ゲート電極
109 p型半導体領域
111、112 層間絶縁膜
113 プラグ電極
114 配線
115 層間絶縁膜
117 p型多結晶シリコン膜
118 不純物を含まない多結晶シリコン膜
119 n型多結晶シリコン膜
120 TiSi膜
121A TiN膜
121 下部電極
122 圧電材料層
123 バリア層
124 記憶層
125A W膜
125 上部電極
126 フォトレジスト膜
127、128 層間絶縁膜
130 界面層
131、132、133 層間絶縁膜
134、135 フォトレジスト膜
136 開口
137 保護膜
140 下部電極
140A TiN膜
141 記憶層
142 圧電材料層
143 メモリゲート電極
144 上部電極
D ダイオード素子
R 抵抗素子
Qn nチャネル型MISFET
Qp pチャネル型MISFET

Claims (12)

  1. 半導体基板の主面の第1方向に延在する複数のワード線と、前記第1方向に直交する第2方向に延在する複数のビット線との交点に配置された複数のメモリセルを有し、
    前記複数のメモリセルのそれぞれは、選択素子と、前記選択素子に直列に接続された抵抗素子とで構成され、
    前記抵抗素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極および前記第2電極の間に配置された記憶層とを含んで構成され、
    前記第1電極と前記記憶層との間、または前記第2電極と前記記憶層との間には、前記メモリセルの動作時に、前記記憶層に圧縮応力を印加する圧電材料層が設けられていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記圧電材料層の比抵抗は、0.01〜1Ω・cmであることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記圧電材料層は、平均組成が一般式AlN(式中、0<X≦1、0≦Y<0.2、Mは不純物元素を表す)で示される窒化アルミニウムからなることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 前記記憶層は、Ge、SbおよびTeを含むカルコゲナイドからなることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  5. 前記選択素子は、ダイオード素子からなることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  6. 前記記憶層と前記圧電材料層との間には、前記記憶層よりも低い熱膨張率を有する導電性材料からなる界面層がさらに設けられていることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  7. 前記界面層の熱膨張率は、4×10−6(1/K)以下であることを特徴とする請求項6記載の半導体記憶装置。
  8. 前記界面層は、酸化クロムまたは酸化タンタルからなることを特徴とする請求項6記載の半導体記憶装置。
  9. 半導体基板の主面の第1方向に延在する複数のワード線と、前記第1方向に直交する第2方向に延在する複数のビット線との交点に配置された複数のメモリセルを有し、
    前記複数のメモリセルのそれぞれは、選択素子と、前記選択素子に直列に接続された抵抗素子とで構成され、
    前記抵抗素子は、第1電極と、前記第1電極の上部に配置された記憶層と、前記記憶層の上部に配置された第2電極とを含んで構成され、
    前記記憶層の側壁には、前記メモリセルの動作時に、前記記憶層に圧縮応力を印加する圧電材料層が設けられ、
    前記圧電材料層には、前記メモリセルの動作時に、前記圧電材料層に電界を印加するメモリゲート電極が接していることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 前記圧電材料層は、強誘電体からなることを特徴とする請求項9記載の半導体記憶装置。
  11. 前記記憶層は、Ge、SbおよびTeを含むカルコゲナイドからなることを特徴とする請求項9記載の半導体記憶装置。
  12. 前記選択素子は、ダイオード素子からなることを特徴とする請求項9記載の半導体記憶装置。
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