JP2011102716A - コリオリ質量流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】劣化診断のための特別な測定装置の追加をすることなく、オンライン状態での信号に基づいて測定管路の劣化診断を可能とするコリオリ質量流量計を実現する。
【解決手段】加振器により振動する測定管路に所定距離を隔てて配置された上流側センサの第1信号及び下流側センサの第2信号の位相差に基づいて前記測定管路を流れる流体の質量流量を演算すると共に、前記第1信号または前記第2信号を入力し、その振幅が目標値となるように前記加振器のドライブ信号を制御する励振回路部を有するコリオリ質量流量計において、
前記第1信号の実効値及び前記第2信号の実効値を取得する第1実効値取得部及び第2実効値取得部と、
取得された前記第1信号の実効値及び前記第2信号の実効値を入力して両者の割合を演算する割合演算部と、
演算された前記割合と所定の閾値とを比較して警報を発生する異常診断部と、
を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、加振器により振動する測定管路に所定距離を隔てて配置された上流側センサの第1信号及び下流側センサの第2信号の位相差に基づいて前記測定管路を流れる流体の質量流量を演算すると共に、前記第1信号または前記第2信号を入力し、その振幅が目標値となるように前記加振器のドライブ信号を制御する励振回路部を有するコリオリ質量流量計に関するものである。
コリオリ質量流量計のセンサ部の構成及び質量流量演算の信号処理については、特許文献1に詳細な技術開示がある。加振器のドライブ信号を制御する励振回路部については、特許文献2に詳細な技術開示がある。
図4は、コリオリ質量流量計のセンサ部の基本構成図である。センサ部10において、被測定流体Fを流す測定管路11の両端は、支持部材12、13に固定されている。この測定管路11の中央部近傍には、この測定管路11を上下に機械振動させる加振器14が設置され、ドライブ信号DVで駆動される。
測定管路11の支持部材12、13に固定されている近傍には、この測定管路11の振動を検出する上流側センサ15及び下流側センサ16が配置されている。
図5は、1次モード及び2次モード振動を説明する模式図である。加振器14から測定管路11に、M1、M2に示すような1次モードの形状で振動が与えられている状態で、測定管路11に被測定流体Fが流れると、M3、M4に示すような2次モードの形状で測定管路1が振動する。
実際には、この2種類の振動パターンが重畳された形で測定管路11が振動する。測定管路11のこの振動変形を、上流側センサ15による周波数検出信号(以下、第1信号)SA及び下流側センサ16による周波数検出信号(以下、第2信号)SBで検出する。
図6は、コリオリ質量流量計の一般的な構成例を示す機能ブロック図である。上流側センサ15による第1信号SA(又は及び下流側センサ16による第2信号SB)が、第1信号SA又は第2信号SBの振幅を目標値に維持するためのオートゲインコントロール(以下AGC)機能を備える励振回路部20に入力され、平滑回路21で平滑され、実効値に比例する直流電圧に変換される。
この直流電圧は、目標値設定部22で与えられる所定の目標電圧と比較部23で比較され、その偏差が可変増幅部24に渡され、可変増幅部24の出力CVにより制御される駆動出力部25のドライブ信号DVが加振器14に与えられる。このフィードバック制御系により、第1信号SAの振幅が目標値に制御される。励振回路部20については、特許文献2に詳細が開示されている。
上流側センサ15による第1信号SA及び下流側センサ16による第2信号SB並びに温度補償用の温度検出信号SHが信号処理演算部30入力され、クロックから生成されるサンプリングタイミングTで制御されるトラックアンドホールド31、32、33により信号SA,SB,SHをサンプル/ホールドする。
トラックアンドホールド31、32、33のホールド信号は、アナログ/デジタル変換器34,35,36によりデジタル信号に変換される。アナログ/デジタル変換器34及び35による第1信号SA及び第2信号SBのデジタル変換値は、ローパスフィルタ37及び38を介して流量演算部39に入力される。アナログ/デジタル変換器36による温度信号SHのデジタル変換値は、直接流量演算部39に入力される。
流量演算部39はこれらの入力信号に基づいて測定管路11を流れる流体Fの質量流量Qを演算して出力する。ヒルベルト変換処理等による位相差演算等を実行する流量演算部39の信号処理は、特許文献1に詳細が開示されているので、説明を省略する。
コリオリ質量流量計では、流体の密度や流速、温度、測定管路の振動のような外乱によってセンサ信号に影響が出たときに、外乱なのかセンサまたは測定管路の異常による影響なのかわからず誤診してしまうので、測定管路の劣化診断機能を必要とする。
従来の劣化診断手法として特許文献3に開示されている技術は、センサチューブに流体を流さない状態で、センサチューブを一旦振動させて停止し、停止後の振動減衰を測定して異常を検出し警報する、オフライン診断である。
特開平7−181069号公報 特開2003−302272号公報 特開平4−52516号公報
従来の測定管路の劣化診断手法では、次のような問題がある。
(1)測定管路を流れる流体の質量流量を測定しているオンライン状態での劣化診断ができない。
(2)劣化診断のための特別な測定装置を追加する必要があり、装置のコストアップの要因となる。
本発明の目的は、劣化診断のための特別な測定装置の追加をすることなく、オンライン状態での信号に基づいて測定管路の劣化診断を可能とするコリオリ質量流量計を実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明は次の通りの構成になっている。
(1)加振器により振動する測定管路に所定距離を隔てて配置された上流側センサの第1信号及び下流側センサの第2信号の位相差に基づいて前記測定管路を流れる流体の質量流量を演算すると共に、前記第1信号または前記第2信号を入力し、その振幅が目標値となるように前記加振器のドライブ信号を制御する励振回路部を有するコリオリ質量流量計において、
前記第1信号の実効値及び前記第2信号の実効値を取得する第1実効値取得部及び第2実効値取得部と、
取得された前記第1信号の実効値及び前記第2信号の実効値を入力して両者の割合を演算する割合演算部と、
演算された前記割合と所定の閾値とを比較して警報を発生する異常診断部と、
を備えることを特徴とするコリオリ質量流量計。
(2)前記励振回路部は、前記第1信号または前記第2信号を周期的に切替えて入力し、入力信号の振幅が目標値となるように前記加振器のドライブ信号を制御すると共に、
前記割合演算部は、前記切替えに連動して前記第1信号の実効値の保持電圧及び前記第2信号の実効値の保持電圧を取得して両者の割合を演算することを特徴とする(1)に記載のコリオリ質量流量計。
(3)前記第1信号の実効値及び前記第2信号の実効値は、前記第1信号及び前記第2信号をデジタル変換したデジタル値に基づいて与えられることを特徴とする(1)または(2)に記載のコリオリ質量流量計。
(4)前記第1信号の実効値及び前記第2信号の実効値は、前記第1信号及び前記第2信号の検出値に基づいて与えられることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載のコリオリ質量流量計。
(5)前記異常診断部は、前記第1信号及び前記第2信号の実効値の保持電圧を直接入力して所定の閾値と比較して警報を発生することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載のコリオリ質量流量計。
(6)加振器により振動する測定管路に所定距離を隔てて配置された上流側センサの第1信号及び下流側センサの第2信号の位相差に基づいて前記測定管路を流れる流体の質量流量を演算すると共に、前記第1信号または前記第2信号を周期的に切替えて入力し、入力信号の振幅が目標値となるように前記加振器のドライブ信号を制御する励振回路部を有するコリオリ質量流量計において、
前記切替えに連動して前記加振器のドライブ信号またはこのドライブ信号に比例する信号の実効値の保持電圧を取得して両者の割合を演算する割合演算部と、
演算された前記割合と所定の閾値とを比較して警報を発生する異常診断部と、
を備えることを特徴とするコリオリ質量流量計。
(7)前記異常診断部は、前記切替えに連動して前記加振器のドライブ信号またはこのドライブ信号に比例する信号の実効値の保持電圧を直接入力して所定の閾値と比較して警報を発生することを特徴とする(6)に記載のコリオリ質量流量計。
本発明によれば、次のような効果を期待することができる。
(1)測定管路を流れる流体の質量流量を測定しているオンライン状態での劣化診断が可能である。
(2)劣化診断のための特別な測定装置を追加する必要がなく、オンライン状態での信号に基づいて測定管路の劣化診断が可能であり、装置のコストダウンに貢献できる。
本発明を適用したコリオリ質量流量計の一実施例を示す機能ブロック図である。 本発明を適用したコリオリ質量流量計の他の実施例を示す機能ブロック図である。 本発明を適用したコリオリ質量流量計の更に他の実施例を示す機能ブロック図である。 コリオリ質量流量計のセンサ部の基本構成図である。 1次モード及び2次モード振動を説明する模式図である。 コリオリ質量流量計の一般的な構成例を示す機能ブロック図である。
以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明を適用したコリオリ質量流量計の一実施例を示す機能ブロック図である。図6で説明した構成と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図6で説明した一般構成に追加される本発明の構成上の特徴部は、診断部100である。診断部100は、第1実効値取得部101、第2実効値取得部102、割合演算部103、異常診断部104よりなる。
第1実効値取得部101は、第1信号SAをデジタル変換したローパスフィルタ37の出力である正弦波の実効値を取得し、MAを出力する。第2実効値取得部102は、第2信号SBをデジタル変換したローパスフィルタ38の出力である正弦波の実効値を取得し、MBを出力する。
割合演算部103は、これら信号MA,MBを入力し、2つの信号の割合Rを、R=MB/MAで演算し、異常診断部104に渡す。異常診断部は、割合Rと所定の閾値を比較して異常状態か否かを判断し、異常状態であれば警報ALを外部出力する。割合Rの監視による警報は、測定管路の部分的な腐食・摩耗・つまり等の異常診断に有効である。
異常診断部104の動作例を説明する。例えば、正常時には第1信号SAと第2信号SBはおよそ5%ずれているとする。しかしながら、外乱によってこのずれは変動する。そこで、部分腐食のみによる影響を検出するための閾値を±15%以上ずれているときとすれば、異常と判断するのは、割合Rが0.8075以下及び1.0925以上となる。
即ち、正常時には、励振回路部20により振幅がAGCにより一定に制御される第1信号SAの正規化した実効MA値が1.00、第2信号の実効値MBが0.95であれば割合Rは、R=MB/MA=0.95/1.00=0.95となる。
異常時には、割合Rは、R=0.95×(1−0.15)=0.8075以下、又はR=0.95×(1+0.15)=1.0925以上となる。
異常診断部104は、前記第1信号及び前記第2信号の実効値の保持電圧MA及びMBを直接入力し、振幅を一定に制御されていない側、即ちこの実施例では第2信号MBを所定の閾値と比較して、この信号を検出している第2センサ16の異常を警報することができる。
図2は、本発明を適用したコリオリ質量流量計の他の実施例を示す機能ブロック図である。図1の実施例との差を説明する。第1信号SA及び第2信号SBは、センサ信号割り振り部40により周期的に切り替えられてAGC機能を備える励振回路部20の平滑部21に入力される。
センサ信号割り振り部40は、切り替え制御部50からの切り替え制御信号SWによりトグル操作される。切り替え制御信号SWは、診断部100の第1選択部105及び第2選択部106に与えられる。
第1選択部105及び第2選択部106は、夫々第1信号SAの実効値MA及び第2信号SBの実効値MBを選択して第1電圧保持部107及び第2電圧保持部108に渡して保持させる。
割合演算部103は、第1電圧保持部107の保持電圧VA及び第2電圧保持部108の保持電圧VBを入力してその割合Rを演算して異常診断部104に渡す。異常診断部104の動作は、図1の場合と同様である。
第1選択部105は、センサ信号割り振り部40により励振回路部20に入力される信号が第1信号SAならば実効値MAを第1電圧保持手段107に出力しない、一方、励振回路部20に入力される信号が第2信号SBならば実効値MAを第1電圧保持手段107に出力する。
第2選択部106は、センサ信号割り振り部40により励振回路部20に入力される信号が第2信号SBならば実効値MBを第2電圧保持手段108に出力しない、一方、励振回路部20に入力される信号が第1信号SAならば実効値MBを第2電圧保持手段108に出力する。
この実施例での効果は、異常診断の検出感度を良くすることである。この実施例では、励振回路部20が備えるAGCの基準となるセンサ信号を切り替え、基準ではない方のセンサ信号に注目する。AGCは、センサ信号の電圧を常に一定に保とうと働く。正常なときは、第1信号SAと第2信号SBを切り替えると、どちらも一定の値に制御されて変化が見られない。
ここで例えば、測定管路の異常によって第1信号SAの電圧が第2信号SBの電圧よりも小さいとする。このとき、第1信号SAがAGCの基準のときは、第2信号SBの電圧は基準よりも大きくなる。
次に、AGCの基準を切り替えて第2信号SBがAGCの基準のときは、第1信号SAの電圧は基準よりも小さくなる。この実施例では、AGCの基準ではないほうのセンサ電圧を比較するものである。
つまり、図1の実施例のようにAGCの基準を切り替えない場合(基準が第1信号SAの場合)には、SAの電圧が基準になり、第2信号SBの保持電圧VBは基準より大きくなる。
一方、この実施例のようにAGCの基準を切り替える手法では、第1センサSAの保持電圧VAは基準より小さくなり、第2信号SBの保持電圧VBは基準よりも大きくなる。即ち、AGCの基準入力を切り替えると、VAとVBの差が拡大され、両者の割合が大きく変わることで異常診断の感度を向上させることができる。
異常診断部104の動作例を説明する。例えば、正常時には第1信号SAと第2信号SBはおよそ5%ずれているとする。しかしながら、外乱によってこのずれは変動する。そこで、部分腐食のみによる影響を検出するための閾値を±15%以上ずれているときとすれば、異常と判断するのは、割合Rが0.7691以下及び1.0405以上となる。
即ち、正常時には、励振回路部20により振幅がAGCにより一定に制御される第1信号SAの正規化された実効MA値が1.00、第2信号の実効値MBが0.95であればこの値を割合演算の一方とする。
切り替えにより、AGCにより一定に制御される第2信号SBの実効MB値が1.00、第1信号の実効値MAが1.05であればこの値を割合演算の他方とする。正常時の割合Rは、R=MB/MA=0.95/1.05=0.9048となる。
異常時には、割合Rは、R=0.9048×(1−0.15)=0.7691以下、又はR=0.9048×(1+0.15)=1.0405以上となる。
異常診断部104は、前記第1信号及び前記第2信号の実効値の保持電圧VA及びVBを直接入力し、AGCの基準となっていない側の電圧を所定の閾値と比較して、これら信号を検出している第1センサ15及び第2センサ16の異常を個別に警報することができる。更に、保持圧VA及び保持電圧VBが一様に閾値を超えて増加または減少する場合には測定管路の一様腐食を警報することができる。
図3は、本発明を適用したコリオリ質量流量計の更に他の実施例を示す機能ブロック図である。第1信号SA及び第2信号SBは、センサ信号割り振り部40により周期的に切り替えられてAGC機能を備える励振回路部20の平滑部21に入力される構成は、図2の実施例と同一である。
この実施例の特徴は、診断部100において監視する入力を、図1,図2の実施例ように第1信号SA及び第2信号SBの実効値ではなく、AGCを実行している励振回路部20から加振器14へ出力されるドライブ信号DVを監視対象として入力する構成にある。
診断部100に入力されたドライブ信号DVは、トラックホールド109を介してアナログ/デジタル変換器110でデジタル変換され、その実効値が実効値取得部111で保持される。
出力先切り替え部112は、切り替え制御部50の切り替え制御信号SWにより、AGCの基準が第1信号SAに選択されている場合には、実効値取得部111の保持電圧を第1電圧保持手段113に出力し、AGCの基準が第2信号SBに選択されている場合には、実効値取得部111の保持電圧を第2電圧保持手段114に出力する。
割合演算部103は、第1電圧保持手段113の保持電圧VA及び第2電圧保持手段114の保持電圧VBを入力してその割合Rを演算して異常診断部104に渡す。異常診断部104の動作は、図1の場合と同様である。
異常診断部104の動作例を説明する。例えば、正常時には第1信号SAと第2信号SBはおよそ5%ずれているとする。しかしながら、外乱によってこのずれは変動する。そこで、部分腐食のみによる影響を検出するための閾値を±15%以上ずれているときとすれば、異常と判断するのは、割合Rが0.7691以下及び1.0405以上となる。
即ち、正常時には、励振回路部20により振幅がAGCにより一定に制御される信号が第1信号SAの場合のドライブ信号DVのゲインを正規化した値が1.00であれば、励振回路部20により振幅がAGCにより一定に制御される信号が第2信号SBの場合のドライブ信号DVのゲインを正規化した値は0.95である。正常時の割合Rは、R=VB/VA=0.95/1.05=0.9048となる。
異常時には、割合Rは、R=0.9048×(1−0.15)=0.7691以下、又はR=0.9048×(1+0.15)=1.0405以上となる。
異常診断部104は、第1保持圧VA及び第2保持電圧VBを直接入力し、これら電圧を所定の閾値と比較して、これら信号を検出している第1センサ15及び第2センサ16の異常を個別に警報することができる。更に、第1保持圧VA及び第2保持電圧VBが一様に閾値を超えて増加または減少する場合には測定管路の一様腐食を警報することができる。
図1及び図2の実施例では、第1信号SA及び第2信号SBの実効値は、ローパスフィルタ37及び38を経由したデジタル信号で診断部100に入力されているが、これら信号は、センサ部10より直接得られるアナログ信号であってもよい。この場合には割合演算部103はアナログ信号の比率演算を実行する。
図3の実施例では、AGCを実行している励振回路部20より、加振器14へのドライブ信号DVを監視対象として診断部100に入力する構成を示したが、励振回路部20の可変増幅器24の出力電圧CVを診断部100に入力する構成であってもよい。
10 センサ部
14 加振器
20 励振回路部
21 平滑部
22 目標設定部
23 比較部
24 可変増幅器
25 駆動出力部
30 信号演算処理部
31,32,33 トラックアンドホールド
34,35,36 アナログ/デジタル変換器
37,38 ローパスフィルタ
39 流量演算部
100 診断部
101 第1実効値取得部
102 第2実効値取得部
103 割合演算部
104 異常診断部

Claims (7)

  1. 加振器により振動する測定管路に所定距離を隔てて配置された上流側センサの第1信号及び下流側センサの第2信号の位相差に基づいて前記測定管路を流れる流体の質量流量を演算すると共に、前記第1信号または前記第2信号を入力し、その振幅が目標値となるように前記加振器のドライブ信号を制御する励振回路部を有するコリオリ質量流量計において、
    前記第1信号の実効値及び前記第2信号の実効値を取得する第1実効値取得部及び第2実効値取得部と、
    取得された前記第1信号の実効値及び前記第2信号の実効値を入力して両者の割合を演算する割合演算部と、
    演算された前記割合と所定の閾値とを比較して警報を発生する異常診断部と、
    を備えることを特徴とするコリオリ質量流量計。
  2. 前記励振回路部は、前記第1信号または前記第2信号を周期的に切替えて入力し、入力信号の振幅が目標値となるように前記加振器のドライブ信号を制御すると共に、
    前記割合演算部は、前記切替えに連動して前記第1信号の実効値の保持電圧及び前記第2信号の実効値の保持電圧を取得して両者の割合を演算することを特徴とする請求項1に記載のコリオリ質量流量計。
  3. 前記第1信号の実効値及び前記第2信号の実効値は、前記第1信号及び前記第2信号をデジタル変換したデジタル値に基づいて与えられることを特徴とする請求項1または2に記載のコリオリ質量流量計。
  4. 前記第1信号の実効値及び前記第2信号の実効値は、前記第1信号及び前記第2信号の検出値に基づいて与えられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコリオリ質量流量計。
  5. 前記異常診断部は、前記第1信号及び前記第2信号の実効値の保持電圧を直接入力して所定の閾値と比較して警報を発生することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコリオリ質量流量計。
  6. 加振器により振動する測定管路に所定距離を隔てて配置された上流側センサの第1信号及び下流側センサの第2信号の位相差に基づいて前記測定管路を流れる流体の質量流量を演算すると共に、前記第1信号または前記第2信号を周期的に切替えて入力し、入力信号の振幅が目標値となるように前記加振器のドライブ信号を制御する励振回路部を有するコリオリ質量流量計において、
    前記切替えに連動して前記加振器のドライブ信号またはこのドライブ信号に比例する信号の実効値の保持電圧を取得して両者の割合を演算する割合演算部と、
    演算された前記割合と所定の閾値とを比較して警報を発生する異常診断部と、
    を備えることを特徴とするコリオリ質量流量計。
  7. 前記異常診断部は、前記切替えに連動して前記加振器のドライブ信号またはこのドライブ信号に比例する信号の実効値の保持電圧を直接入力して所定の閾値と比較して警報を発生することを特徴とする請求項6に記載のコリオリ質量流量計。
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