JP2011102475A - 柱脚構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】柱部材に大きな曲げモーメントを発生させる荷重が作用した際に、柱脚金物の厚さを薄くできるための機能を直ちに奏することができる柱脚構造を提供する。
【解決手段】第1コンクリート78中に埋設されたアンカーボルト76の第1コンクリート78上に突出した突出部に、柱部材72の下端部に接合された柱脚金物74を固定する柱脚構造70において、アンカーボルト76に柱脚金物74を接合する接合金物74の上面から突出するアンカーボルト76の余長部76aを有し、余長部76aの上端部に拡径部材92が設けられ、第1コンクリート78上に形成され、少なくとも拡径部材92の底面よりも高い位置に上面を有する第2コンクリート78と、接合金物90の上面と拡径部材92の底面との間に設けられた筒状部材102とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築構造物における柱部材の下端部に接合された柱脚金物を、アンカーボルトの上端部とナットのネジ結合により、基礎コンクリート上に固定する柱脚構造に関するものである。
図8は、第1の従来の柱脚構造2を示す側面図である。この従来の柱脚構造2は、その鉄骨柱4の下端面に溶接により接合される平板状の柱脚金物6を備えている。この柱脚金物6は、基礎コンクリート10の上面に設けられるモルタル層12上に載置されている。
基礎コンクリート10中からモルタル層12の上面よりも上方に突出する、アンカーボルト14の上端部に形成されたネジ部が、柱脚金物6に形成されたボルト用孔8を貫通して上方に突出し、そのネジ部がナット部材16とネジ結合することにより、柱脚金物6がモルタル層12の上に固定されるようになっている。このような従来の柱脚構造2に類する柱脚構造としては、例えば、特許文献1の図11,12に記載されているようなものがある。
上記従来の柱脚構造2の鉄骨柱4に対して、例えば地震等により、図8に示すような、柱脚金物6との接合部の周りに反時計回り方向に、大きな曲げモーメントMを発生させる荷重が作用した場合には、この曲げモーメントMは、図9に示すように、柱脚金物6の図中右端部を浮き上がらせるように作用する。
これに対して、上記ナット部材16とのネジ結合により、柱脚金物6における図中右端部を固定するアンカーボルト14には、このような曲げモーメントMによる浮き上がりを防ぐための反力として引張荷重Pを生じる。
このため、図8に示す柱脚金物6の厚さtが十分な厚さを有していない場合には、図9に示すように、柱脚金物6における、上記した引張り荷重Pを受けるアンカーボルト側の鉄骨柱4との接合部分、及びその近傍部分が、浮き上がって一時的に変形するおそれや、塑性変形をして曲げモーメントMが除去された後も変形した形状のままになってしまうおそれがあるので、このような事態を防ぐために十分な厚さに、柱脚金物6の厚さtが設定されていた。
しかしながら、上記従来の柱脚構造2においては、その柱脚金物6の塑性変形等を防ぐことができるその曲げ耐力を向上させるために、その厚さtが十分厚い厚さに設定されることにより、柱脚金物6が重量化してしまうと共に、その材料費や運搬費の高額化を招いてしまうという問題があった。
また、曲げモーメントMに対抗してアンカーボルト14に生じる引張り荷重Pを増大させるために、大きな径のアンカーボルト14を採用した場合には、対応するナット16も大きくなるばかりでなく、柱脚金物6の厚さtも大きくする必要があるため、柱脚構造2の大型化や高額化を招いてしまうという問題があった。
そこで、このような第1の従来の柱脚構造2の問題点に鑑みて、次のような第2の従来の柱脚構造20が案出されている。図10は、その第2の従来の柱脚構造20を示す側面図であり、図11は、図10の柱脚構造20のA−A線矢視断面図である。
この第2の従来の柱脚構造20は、上記第1の従来の柱脚構造2と同様に、鉄骨柱22の下端面に溶接により接合される平板状の柱脚金物24を備えており、この柱脚金物24は基礎コンクリート28の上面に設けられるモルタル部材100上に載置されている。
また、この第2の従来の柱脚構造20は、基礎コンクリート28中からモルタル部材100の上面よりも上方に突出するアンカーボルト26の上端部にオネジ部が形成されており、そのオネジ部が柱脚金物24に形成されたボルト用孔38を貫通して上方に突出し、第1ナット部材40とネジ結合することにより、柱脚金物24がモルタル部材100を介して基礎コンクリート28上に固定されるようになっている。
さらにこの柱脚構造20は、一対の棒部材44,46から構成される水平力負担部材30と、被覆コンクリート32と、第2ナット部材42を備えている。
そして、この柱脚構造20のアンカーボルト26は、オネジ部が形成されたその上端部に、第1ナット部材40の上面からアンカーボルト26の上端までの長さの余長部26aを有しており、この余長部26aの上端部には第2ナット部材42がネジ結合により設けられている。
また柱脚構造20の水平力負担部材30は、一対の棒部材44,46が互いに対称状に配置され、互いに開口側両端部が対向して、一部重ねて組み合わされることにより、その平面形状がアンカーボルト26の余長部26aを囲むように配置されている。
また柱脚構造20の被覆コンクリート32は、基礎コンクリート28上に形成され、アンカーボルト26の余長部26a上端の高さ位置よりも高い位置に上面を有するように形成されている。
柱脚構造20は、上記のような構造を有するため、鉄骨柱22に対して、例えば地震等により、図12に示すような、反時計回り方向に大きな曲げモーメントMを発生させる荷重が作用すると、柱脚金物24を介してアンカーボルト26に発生する図中下向きの引張り荷重Pのうちの、余長部26aに発生する図中下向きの引張り荷重P2と、水平力負担部材30の棒部材44に図中左向きの水平方向に発生する引張り力R(以下、水平力Rという)のそれぞれを分力とする合力が、被覆コンクリート32に圧縮力を加えながら、鉄骨柱22と柱脚金物24との接合部分に向かう方向(図中斜め左下向き)に作用する。
このような合力は、被覆コンクリート32に圧縮力を加えて、鉄骨柱22と柱脚金物24との接合部分に向かって作用するため、その被覆コンクリート32への圧縮力に対する反力として、圧縮束(あっしゅくつか)(以下、圧縮束反力Fという)が被覆コンクリート32内に生じる。この圧縮束反力Fは、作用、反作用として、その両端部の一方が棒部材44と余長部26aとの近接部に作用し、他方が鉄骨柱22と柱脚金物24との接合部分に作用する。
このとき、アンカーボルト26の余長部26aに発生する引張り荷重P2は、図12に示すように、アンカーボルト26の余長部26aの上端部に第2ナット部材42が設けられ、この第2ナット部材42が、この下面に接触する被覆コンクリート32の接触面に係合することにより、上記余長部26aに作用するようになっている。
このため、地震等により柱脚金物24に大きな曲げモーメントMが生じても、この水平力Rと引張り荷重P2の合力でありその反力でもある圧縮束反力Fが鉄骨柱22と柱脚金物24との接合部分に作用すると共に、上記引張り荷重P2が上記余長部26aに作用することによって、アンカーボルト26から柱脚金物24に伝達される引張り荷重Pを上記引張り荷重P2分だけ減少させることができる。
また、アンカーボルト26から柱脚金物24に伝達される引張荷重Pを減少させると、鉄骨柱22からアンカーボルト26に伝達される曲げモーメントも同時に減少させることができるため、第2の従来の柱脚構造20は第1の従来の柱脚構造2のように柱脚金物24の厚さを十分な厚さにする必要がなくなる。このため、第2の従来の柱脚構造20はその柱脚金物24の厚さを、第1の従来の柱脚構造2の柱脚金物6の厚さよりも薄くすることが可能になっていた。
特許第4006503号公報
しかしながら、このような第2の従来の柱脚構造20においては、図12に示すように、アンカーボルト26の余長部26aの先端部にネジ結合により、第2ナット部材42が設けられていたが、図13(a)に示すように、アンカーボルト26のオネジ26bと第2ナット部材42のメネジ42b間には、ネジ結合時のネジ回転を円滑にするための隙間bがあり、そのために、下記の如く、柱脚金物24に曲げモーメントMが生じた際に、直ちに第2ナット部材42によるアンカーボルト26の定着動作を行なうことができないという問題があった。
すなわち、第2ナット部材42のメネジ42bは、アンカーボルト26の余長部26a上端部のオネジ26bに単にネジ結合しているだけなので、第2ナット部材42の重さにより、そのメネジ42bの下側の面が、アンカーボルト26のオネジ26bの上側の面の上に乗るように接触した状態で保持されている。このため、上記隙間bは、第2ナット部材42のメネジ42bの上側の面と、上記余長部26aのオネジ26bの下側の面との間に形成されている。
したがって、地震等により柱脚金物24に大きな曲げモーメントMが生じた際に、鉄骨柱22から柱脚金物24を介してアンカーボルト26に引張力が働いたときは、アンカーボルト26を被覆コンクリート32内に定着させる為の第2ナット部材42が、上記隙間b分アンカーボルト26に対して相対変位した後でなければ、図13(b)に示すように、そのオネジ26bの下面と第2ナット部材42のメネジ42bの上面とが接触して、アンカーボルト26に対する被覆コンクリート32による定着力を発揮することができない。
このため、地震等により柱脚金物24に大きな曲げモーメントMが生じた際に、第2ナット部材42の下面と被覆コンクリート32の係合による、アンカーボルト26の余長部26aに発生する引張り荷重P2(定着力)を直ちに作用させることができない。このため、上述したような水平力Rと引張り荷重P2の合力の反力でもある圧縮束反力Fも、上記曲げモーメントMが生じた際に直ちに作用させることができない。
したがって、上記第2の従来の柱脚構造20においては、図13(a)に示すような隙間bがある状態にあるために、その柱脚構造20が企図する柱脚金物24の厚さを薄くできるための機能を直ちに奏することができないという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、柱部材に大きな曲げモーメントを発生させる荷重が作用した際に、柱脚金物の厚さを薄くできるための機能を直ちに奏することができる柱脚構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明による柱脚構造は、
第1コンクリート中に埋設されたアンカーボルトの第1コンクリート上に突出した突出部に、柱部材の下端部に接合された柱脚金物を固定する柱脚構造において、
前記アンカーボルトに前記柱脚金物を接合する接合金物の上面から突出するアンカーボルトの余長部を有し、
前記余長部の上端部に拡径部材が設けられ、
前記第1コンクリート上に形成され、少なくとも前記拡径部材の底面よりも高い位置に上面を有する第2コンクリートと、
前記接合金物の上面と前記拡径部材の底面との間に設けられた筒状部材と
を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚構造は、
前記筒状部材の上端と前記拡径部材の底面との間に、前記拡径部材の水平方向の大きさより大きい水平方向の大きさを有する定着板を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚構造は、
前記アンカーボルトの上端部を前記柱部材から遠ざからせようとする水平力に抵抗する水平力負担部材を前記筒状部材に近接して設けたことを特徴とするものである。
また、本発明による柱脚構造は、
前記水平力負担部材及び前記筒状部材が鋼材料により形成され、
前記水平力負担部材が前記筒状部材の側面に溶接により固定されていることを特徴とするものである。
このような本発明の柱脚構造によれば、
第1コンクリート中に埋設されたアンカーボルトの第1コンクリート上に突出した突出部に、柱部材の下端部に接合された柱脚金物を固定する柱脚構造において、
前記アンカーボルトに前記柱脚金物を接合する接合金物の上面から突出するアンカーボルトの余長部を有し、
前記余長部の上端部に拡径部材が設けられ、
前記第1コンクリート上に形成され、少なくとも前記拡径部材の底面よりも高い位置に上面を有する第2コンクリートと、
前記接合金物の上面と前記拡径部材の底面との間に設けられた筒状部材と
を備えたことにより、
柱部材に大きな曲げモーメントを発生させる荷重が作用した際に、柱脚金物の厚さを薄くできるための機能を直ちに奏することができる。
また、本発明の柱脚構造によれば、
前記筒状部材の上端と前記拡径部材の底面との間に、前記拡径部材の水平方向の大きさより大きい水平方向の大きさを有する定着板を備えたことにより、
アンカーボルトに対する第2コンクリートによる定着力を向上させることができる。
また、本発明の柱脚構造によれば、
前記アンカーボルトの上端部を前記柱部材から遠ざからせようとする水平力に抵抗する水平力負担部材を前記筒状部材に近接して設けたことにより、
柱脚金物やアンカーボルトと、基礎コンクリートや被覆コンクリートの外周面が比較的近い位置にある場合でも、アンカーボルトの上端部が柱部材から遠ざかるのを防止して、柱脚金物の厚さを薄くできるための機能に寄与すると共に、被覆コンクリートにひび割れが生じるのを防止することができる。
また、本発明の柱脚構造によれば、
前記水平力負担部材及び前記筒状部材が鋼材料により形成され、
前記水平力負担部材が前記筒状部材の側面に溶接により固定されていることにより、
水平力負担部材の筒状部材への取付け作業や、水平力負担部材の高さの位置決めを容易にすることができる。
本発明の一実施の形態に係る柱脚構造70を示すコンクリート内の側面構成図である。 図1に示す柱脚構造70のB−B線矢視断面図である。 図1に示す柱脚構造70における右側のアンカーボルト76の余長部76a周辺の部分拡大断面図であり、図3(a)はその部分拡大断面図、図3(b)は定着板104を備えていない柱脚構造の同様部分の部分拡大断面図である。 柱脚構造70の設置作業の手順を示す側面図である。 柱脚構造70の設置作業の次の手順を示す側面図である。 柱脚構造70の設置作業の次の手順を示す側面図である。 図1に示す柱脚構造70のほぼ右側半分における要部拡大図である。 第1の従来の柱脚構造2を示す側面図である。 第1の従来の柱脚構造2の鉄骨柱4に大きな曲げモーメントが働いたときの問題点を説明するための側面図である。 第2の従来の柱脚構造20を示す側面図である。 図10に示す柱脚構造20のA−A線矢視断面図である。 図10に示す柱脚構造20のほぼ右側半分における要部拡大図である。 図10に示す柱脚構造20のアンカーボルト26の軸線より左側のオネジ26bと第2ナット部材42の軸線より左側のメネジ42bとの間の隙間bを拡大して示す部分拡大半断面図である。
以下、本発明に係る柱脚構造の一実施の形態に係る柱脚構造70について、図1から図7に基づいて具体的に説明する。
本実施の形態に係る柱脚構造70は、図1,2に示すように、鉄骨柱72(柱部材)の下端部に溶接により接合された平板状の柱脚金物74を、8本のアンカーボルト76を用いて、基礎コンクリート78(第1コンクリート)上に固定するようにした構造である。そして、柱脚構造70は、一対の棒部材94,96からなる水平力負担部材80、及び被覆コンクリート82(第2コンクリート)を備えている。
柱脚構造70の柱脚金物74は、平面形状が略正方形である板状に形成されている。柱脚金物74の上面には、断面形状が略正方形である角筒状の鉄骨柱72の下端面が、上記したように溶接により接合されている。柱脚金物74は、基礎コンクリート78の上面から、後述するモルタル部材110の高さ分だけ上側に離れて水平に配置されている。
また、基礎コンクリート78内には、その上下方向に伸びるように4本の主筋84が配置されると共に、これら4本の主筋84を水平に囲むように、かつ互いに上下方向に離れて並ぶ複数の帯筋86が無端状に設けられている。
また、基礎コンクリート78内には、計8本のアンカーボルト76がそれぞれ上下方向に伸びるように配置されている。このアンカーボルト76は、その上端部(突出部)が基礎コンクリート78の上面から突出するように、この上端部以外の長さ部分が基礎コンクリート78内に埋設されている。このアンカーボルト76の上端部にはオネジ部が形成されている。
また、8本のアンカーボルト76は、図2に示すように、これら8本のうちの2本ずつが、柱脚金物74における四辺のそれぞれの内側の位置に、この四辺それぞれの長さ方向に沿うように離れて並んで配置されている。これにより、8本のアンカーボルト76は、その上端部が鉄骨柱72の下端部を囲むように、水平方向に間隔を置いて並んで配置されている。
柱脚金物74には、図1に示すように、この8本のアンカーボルト76のそれぞれに対応する位置に、その厚さ方向に貫通するボルト用孔88が形成されている。柱脚金物74は、そのボルト用孔88にアンカーボルト76の上端部を貫通させた状態で、このアンカーボルト76上端部のオネジ部に、第1ナット部材90(接合金物)が柱脚金物74の上面に接触するまでねじ込まれて堅くネジ結合することにより、基礎コンクリート78上にモルタル部材110を介して固定されるようになっている。
また、アンカーボルト76は、オネジ部が形成されたその上端部に、第1ナット部材90の上面からアンカーボルト76の上端までの長さの余長部76aを有し、この余長部76aの上端部には第2ナット部材92(拡径部材)がネジ結合されている。このとき、第2ナット部材92はその高さ全体が余長部76aにネジ結合されていることが望ましい。
図1,図3(a)に示すように、第1ナット部材90の上面と第2ナット部材92の底面の間には、アンカーボルト76の余長部76aの周りを覆うように、その軸線部にアンカーボルト76を緩く通すため円形の軸孔が形成された円筒状のパイプ部材102(筒状部材)が設けられている。
また、パイプ部材102の水平断面の外径は、第1ナット部材90及び第2ナット部材92の水平断面の外形寸法より小さく形成されている。パイプ部材102の素材としては、例えば、鋼管を用いることができる。
また、そのパイプ部材102と第2ナット部材92との間には、その平面形状は中央にアンカーボルト76を緩く通すための円形の孔が形成された円形状であり、その外径が第2ナット部材92の外径より大きく形成されている定着板104が設けられている。定着板104の素材としては、例えば、鋼板を用いることができる。
このため、第1ナット部材90の上面と第2ナット部材92の底面の間にパイプ部材102及び定着板104を挟み込んだ状態で、第2ナット部材92がアンカーボルト76上端部のオネジ部にネジ結合されている。
一方、水平力負担部材80は、図1,2に示すように、互いに対称に形成され、互いに開口側が対向して組み合わされることにより、略八角形の平面形状を形成するようになる一対の棒部材94,96から構成されている。この一対の棒部材94,96は、互いに対向する両端部のそれぞれの一定長さ部分同士が、互いに高さ方向に段違いに重なり合うように配置されている。棒部材94,96の素材としては、例えば、鉄筋等を用いることができる。
水平力負担部材80の棒部材94,96のそれぞれは、図1に示すように、アンカーボルト76を覆うパイプ部材102の周りに水平に配置され、図2に示すように、その略八角形の平面形状が、8本のパイプ部材102全てを囲むように配置されている。
図1に示すように、基礎コンクリート78上には被覆コンクリート82が所定の高さに形成されている。被覆コンクリート82は、基礎コンクリート78上に形成され、アンカーボルト76の余長部76上端の高さ位置よりも高い位置に上面を有するように形成されていることにより、鉄骨柱72の下端部、柱脚金物74、アンカーボルト76の余長部76a、水平力負担部材80、第1ナット部材90、及び第2ナット部材92等の各部材を埋設するようになっている。
次に、柱脚構造70の設置作業の手順について説明する。
柱脚構造70を設置するには、まず、図4に示すように、基礎コンクリート78及び8本のアンカーボルト76の設置を行なう。
すなわち、主筋84や帯筋86等を配筋すると共に、8本のアンカーボルト76を不図示の架台により支持して所定の位置に設置した後、これらを埋設するように、不図示の型枠部材内に生コンクリートを充填して固化させることにより、基礎コンクリート78及び8本のアンカーボルト76を設置する。
次に、基礎コンクリート78を一定期間養生させて十分固化させた後、図4に示すように、その基礎コンクリート78の上面に、柱脚金物74の高さや角度調整用のモルタル部材110を載置する。
そして、図5に示すように、柱脚構造70の設置現場に搬入される前段階の接合作業により既に一体化された状態の鉄骨柱72と柱脚金物74を、この柱脚金物74のボルト用孔88に、アンカーボルト76の上端部を貫通させながら、完全に固化する手前のモルタル部材110上に載置する。
モルタル部材110上において、鉄骨柱72と柱脚金物74の高さ調整及び角度調節等を行なった後、アンカーボルト76上端部の余長部76a下側のオネジ部に、第1ナット部材90をネジ結合することにより、鉄骨柱72と柱脚金物74をモルタル部材110上に固定する。
次に、図6に示すように、アンカーボルト76の余長部76aを、パイプ部材102の軸孔及び定着板104の貫通孔に緩く貫通させ、その上端部に第2ナット部材92をネジ結合することにより、パイプ部材102、定着板104及び第2ナット部材92を上記余長部76aに取り付ける。
第2ナット部材92をアンカーボルト76の余長部76aに取り付けた後に、図1,2に示すように、水平力負担部材80を設置する。水平力負担部材80は、その一対の棒部材94,96のそれぞれを、前述したような所定の位置に配置した後、パイプ部材102に溶接により一体的に接合して固定する。
第2ナット部材92及び水平力負担部材80の設置まで済んだら、基礎コンクリート78の外周面に沿って上方に伸びる不図示の型枠部材内に生コンクリートを打設し、時間をかけて固化させることにより、図1に示すように、被覆コンクリート82を形成する。
次に、図7に基づいて、このような本実施の形態に係る柱脚構造70の動作及び効果について説明する。
図7は、図1に示す柱脚構造70のほぼ右上側半分のうち、柱脚金物74の図中右側部を含む要部を拡大して示す要部拡大図である。また、アンカーボルト76は、説明の便宜上、図中右側の1本だけを図示して説明するものとする。
柱脚構造70は、上述したとおり、そのアンカーボルト76の上端部が、第1ナット部材90の上面から突出して伸びる余長部76aを有し、この余長部76aにパイプ部材102及び定着板104を通し、その上から第2ナット部材92を取り付ける。そして、パイプ部材102に近接して設けられる水平力負担部材80を有すると共に、これらを埋設するように被覆コンクリート82が形成されている。
このため、柱脚構造70の鉄骨柱72に対して、例えば地震等により、図7に示すような、柱脚金物74との接合部の周りに反時計回り方向に大きな曲げモーメントMを発生させる荷重が作用すると、柱脚金物74を介してアンカーボルト76に発生する図中下向きの引張り荷重Pのうちの、余長部76aに発生する図中下向きの引張り荷重P2と、水平力負担部材80の棒部材94に図中左向きの水平方向に発生する引張り力R(以下、水平力Rという)のそれぞれを分力とする合力が、被覆コンクリート82に圧縮力を加えながら、鉄骨柱72と柱脚金物74との接合部分に向かう方向(図中斜め左下向き)に作用する。
このような合力は、被覆コンクリート82に圧縮力を加えて、鉄骨柱72と柱脚金物74との接合部分に向かって作用するため、その被覆コンクリート82への圧縮力に対する反力として、圧縮束(あっしゅくつか)(以下、圧縮束反力Fという)が被覆コンクリート82内に生じる。この圧縮束反力Fは、作用、反作用として、その両端部の一方が棒部材94と余長部76aとの近接部に作用し、他方が鉄骨柱72と柱脚金物74との接合部分に作用する。
このとき、アンカーボルト76の余長部76aに発生する引張り荷重P2は、図7に示すように、アンカーボルト76の余長部76aの上端部にパイプ部材102と第2ナット部材92間に挟み込んで設けられた定着板104が、この下面に接触する被覆コンクリート82の接触面に係合することにより、上記余長部76aに作用するようになっている。
このため、地震等により柱脚金物74に大きな曲げモーメントMが生じても、前記水平力Rと引張り荷重P2の合力でありその反力でもある圧縮束反力Fが鉄骨柱22と柱脚金物24との接合部分に作用すると共に、上記引張り荷重P2が上記余長部26aに作用することによって、アンカーボルト76から柱脚金物74に伝達される引張り荷重Pを上記引張り荷重P2分だけ減少させることができる。
また、アンカーボルト76から柱脚金物74に伝達される引張り荷重Pを減少させると、鉄骨柱72からアンカーボルト76に伝達される曲げモーメントも同時に減少させることができるため、柱脚構造70は前記第1の従来の柱脚構造2のように柱脚金物74の厚さを十分な厚さにする必要がなくなる。このため、柱脚金物74の厚さを前記第1の従来の柱脚構造2の柱脚金物6よりも薄くすることが可能になっている。
さらに、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、第1ナット部材90と第2ナット部材92の間に、パイプ部材102と定着板104を挟んで、第2ナット部材92をアンカーボルト76の余長部76aに締付けるようになっているので、パイプ部材102と定着板104からの反力により第2ナット部材92は上方への力を受けて、図13(b)に示すように、第2ナット部材92のメネジ92bの上面は、アンカーボルト76のオネジ76bの下面に接触して、その接触部における隙間bは0の状態となる。
このため、図7に示すように、柱脚金物74に大きな曲げモーメントMが生じて、アンカーボルト76の余長部76aに引張り荷重P1が加わった際には、余長部76aは図中下方に引張られると共に、上記オネジ76bの下面は上記メネジ92bの上面に接触しているので、定着板104の下面が被覆コンクリート82の接触面と接触していることにより、上記余長部76aに引張り荷重P2を直ちに充分に発生させることができる。
つまり、柱脚金物74に大きな曲げモーメントMが生じた際には、上記複数の部材を介してアンカーボルト76に対する被覆コンクリート82による定着力を、直ちに発揮させることができる。
前記水平力Rと引張り荷重P2の合力である圧縮束反力Fも、上記曲げモーメントMが生じた際に、引張り荷重P2と共に、直ちに充分に発生させることができる。圧縮束反力Fが、鉄骨柱72と柱脚金物74との接合部分を押圧する作用をすることにより、上述したように、アンカーボルト76から柱脚金物74に伝達される引張力が減少して、鉄骨柱72からアンカーボルト76に伝達される曲げモーメントを減少させることができるため、柱脚金物74の厚さを前記第1の従来のものよりも薄くできるための機能を直ちに奏することができる。
また、図7に示すような、反時計回り方向の曲げモーメントMを生じるような荷重が鉄骨柱72に作用した場合には、アンカーボルト76に発生する引張り荷重Pのうちの引張り荷重P1により、柱脚金物74を固定するようになっている。このときの引張り荷重P1は、上記のように、鉄骨柱72からアンカーボルト76に伝達される曲げモーメントが減少することにより、前記第1の従来のアンカーボルト14に発生する引張荷重よりも前記引張り荷重P2の分だけ小さくすることができる。
一方、仮に、被覆コンクリート82内に水平力負担部材80が設置されないとしたら、被覆コンクリート82はコンクリートそのものであるため、コンクリートは圧縮荷重に対する耐力は大きいが、引張り荷重に対する耐力が小さいので、上記大きな曲げモーメントMが鉄骨柱72に作用したときに、被覆コンクリート82内に発生する水平引張り荷重に耐えられず、鉄骨柱72とアンカーボルト76の余長部76aとの間の被覆コンクリート82にひび割れを生じるおそれがある。このように被覆コンクリート82にひび割れを生じると、前記圧縮束反力Fが発生しないので、柱脚金物74に大きな曲げモーメントが作用して、柱脚金物74が塑性変形してしまう。
ところが本実施の形態に係る柱脚構造70においては、鉄骨柱72とアンカーボルト76の余長部76aとの間に水平力負担部材80が設置されているため、上記大きな曲げモーメントMが鉄骨柱72に作用したときには、この水平力負担部材80が、鉄骨柱72とアンカーボルト76の余長部76aとの間に発生する水平引張り荷重に低抗できるので、鉄骨柱72とアンカーボルト76の余長部76aとの間の被覆コンクリート82にひび割れが生じることを防止することができる。
そして、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、柱脚金物74やアンカーボルト76と、基礎コンクリート78や被覆コンクリート82の外周面が比較的近い位置にあるため、鉄骨柱72とアンカーボルト76の余長部76aとの間の位置の被覆コンクリート82にひび割れが生じ易い状況にあるが、柱脚構造70においては上記水平力負担部材80が設置されているので、上記のようなひび割れの発生を防止することができる。
他方、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、アンカーボルト76の余長部76aの上端部にパイプ部材102及び定着板104を挟み込んで第2ナット部材92が固定されていることにより、アンカーボルト76に引張り荷重Pが発生したときに、定着板104の下面が被覆コンクリート82の接触面に係合するため、そのときに被覆コンクリート82に作用する下向きの引張り荷重P2が定着力として作用するので、基礎コンクリート78と被覆コンクリート82との定着力を確実に向上させることができる。
また、定着板104は、その直径が第2ナット部材92の外形寸法より大きく形成されているため、被覆コンクリート82の接触面にかかる荷重を分散させることでき、単位面積辺りの荷重を小さくすることができるため、被覆コンクリート82にひび割れが生じることをより防止することができる。
また、水平力負担部材80は、その一対の棒部材94,96のそれぞれを、前述したような所定の位置に配置した後、パイプ部材102に溶接により一体的に接合して固定するので、施工作業を容易にすることができると共に、水平力負担部材80の高さの位置決めを容易にすることができる。
なお、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、円筒状のパイプ部材102を用いていたが、円筒状以外のパイプ部材を用いてもよい。また、パイプ部材に円筒状以外のパイプ部材を用いた場合は、その軸孔の形状は円形以外であってもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、円形の孔があいた円形板状の定着板104を用いていたが、円形状以外の板状の定着板を用いてもよい。また、定着板に円形状以外の板状の定着板を用いた場合にはそれに円形以外の孔が形成されていてもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、その水平力負担部材80を構成する棒部材94,96の素材として、鉄筋が用いられていたが、鉄筋の代わりに、丸鋼、平鋼、形鋼、炭素繊維材などを用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、パイプ部材102として鋼管が用いられていたが、他の材質のものを用いてもよい。この場合、水平力負担部材80をパイプ部材102に溶接により固定できないときは、その代わりに、針金等により固定するようにしてもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、その水平力負担部材80が、互いに組み合わされることにより略八角形の平面形状を形成するようになる2本の棒部材94,96で構成されていたが、このような水平力負担部材80の代わりに、図示しないが、互いに組み合わされることにより略四角形の平面形状を形成するようになる、2本のコの字状の棒部材で構成される水平力負担部材を用いるようにしてもよい。
或いは、図示しないが、本実施の形態に係る柱脚構造70の水平力負担部材80の代わりに、略L字型の2本の棒部材で構成され、この2本の棒部材のそれぞれのL字の縦辺と横辺同士が、それらの長さ中間位置同士が互いに交差するように配置して、やはり略四角形の平面形状を形成する水平力負担部材を用いるようにしてもよい。
或いは、図示しないが、本実施の形態に係る柱脚構造70の水平力負担部材80の代わりに、略円環形状、又は略角環形状に形成される単一体の水平力負担部材を用いるようにしてもよい。
また、上記した水平力負担部材又は不図示の略円環形状若しくは角環形状に形成される単一体の水平力負担部材を用いる場合においては、これらの水平力負担部材は、8本のアンカーボルト76の余長部76aを水平に囲むようになってさえいれば、任意の大きさで形成することができる。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、8本のパイプ部材102を囲むように水平力負担部材80が取り付けられていたが、例えば、基礎コンクリート78及び被覆コンクリート82が、水平方向に、鉄骨柱72の周囲に充分広い範囲に亘って形成されていることにより、水平力負担部材80が無くとも鉄骨柱72とアンカーボルト76の余長部72aとの間が容易に離れないようになっている場合のように、敢えて水平力負担部材80を用いて水平方向に力を作用させる必要がない場合には、水平力負担部材80は取り付けなくてもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、アンカーボルト76の余長部76aの上端部にパイプ部材102及び定着板104を挟み込んで第2ナット部材92が取り付けられていたが、定着板104が無くとも第2ナット部材92の底面が被覆コンクリート82の接触面に広い面積で接触して、被覆コンクリート82によるアンカーボルト76の定着力を十分に保持することができる場合は、図3(b)に示すように、定着板104を取り付けないように構成してもよい。
また、水平力負担部材80の棒部材94,96のそれぞれは、8本のパイプ部材102の全てに接触するように配置されていなくとも、水平力負担部材80が水平に配置されるようになっていれば、8本のパイプ部材102のいずれかだけに接触して、溶接等によって固定されるようにしてもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、パイプ部材102と定着板104は互いに別部材であったが、これらを溶接等によって固定してフランジを有するパイプ状の単一の部材としてもよいし、製造法によっては初めから単一部材として形成されていてもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、定着板104と第2ナット部材92は互いに別部材であったが、これらを溶接等によって固定してフランジを有する単一のナット部材としてもよいし、製造法によっては初めから単一部材として形成されていてもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、その設置作業時にモルタル部材110が形成され、柱脚金物74がモルタル部材110上に載置されるようになっていたが、モルタル部材110を形成せずに、柱脚金物74を基礎コンクリート78上に直接載置するようになっていてもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、図1に示すように、被覆コンクリート82の上面がアンカーボルト76の余長部76aの上端よりも高い位置に形成されるようになっていたが、このような構成に限定する必要は無く、例えば、被覆コンクリート82の上面は、この第2ナット部材92の底面が被覆コンクリート82の対応する接触面に接触できるように、少なくとも第2ナット部材92の底面と被覆コンクリート82との接触面よりも高い位置に上面を有するよう形成されていてもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、アンカーボルト76を8本備える構造になっていたが、8本以外の本数であってもよい。例えば、柱脚金物74における四隅のそれぞれに対応してアンカーボルト76が1本ずつ配置される構造とすることにより、アンカーボルト76を4本備える構造となっていてもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、アンカーボルト76を備える構造になっていたが、アンカーボルトの代わりに、丸棒鋼や異形棒鋼(異形鉄筋)等の他部材を用いてもよい。
また、本実施の形態に係る柱脚構造70においては、平板状の柱脚金物74を用いていたが、平板状以外の、図示しないが、例えば部分的に厚さや高さ、或は形状が異なるよう形成された柱脚金物を用いてもよい。
2 柱脚構造
4 鉄骨柱
6 柱脚金物
8 ボルト用孔
10 基礎コンクリート
12 モルタル層
14 アンカーボルト
16 ナット部材
20 柱脚構造
22 鉄骨柱
24 柱脚金物
26 アンカーボルト
26a 余長部
26b オネジ
28 基礎コンクリート
30 水平力負担部材
32 被覆コンクリート
34 主筋
36 帯筋
38 ボルト用孔
40 第1ナット部材
42 第2ナット部材
42b メネジ
44,46 棒部材
70 柱脚構造
72 鉄骨柱
74 柱脚金物
76 アンカーボルト
76a 余長部
76b オネジ
78 基礎コンクリート
80 水平力負担部材
82 被覆コンクリート
84 主筋
86 帯筋
88 ボルト用孔
90 第1ナット部材
92 第2ナット部材
92b メネジ
94,96 棒部材
100 モルタル部材
102 パイプ
104 定着板
110 モルタル部材

Claims (4)

  1. 第1コンクリート中に埋設されたアンカーボルトの第1コンクリート上に突出した突出部に、柱部材の下端部に接合された柱脚金物を固定する柱脚構造において、
    前記アンカーボルトに前記柱脚金物を接合する接合金物の上面から突出するアンカーボルトの余長部を有し、
    前記余長部の上端部に拡径部材が設けられ、
    前記第1コンクリート上に形成され、少なくとも前記拡径部材の底面よりも高い位置に上面を有する第2コンクリートと、
    前記接合金物の上面と前記拡径部材の底面との間に設けられた筒状部材と
    を備えたことを特徴とする柱脚構造。
  2. 前記筒状部材の上端と前記拡径部材の底面との間に、前記拡径部材の水平方向の大きさより大きい水平方向の大きさを有する定着板を備えたことを特徴とする請求項1に記載の柱脚構造。
  3. 前記アンカーボルトの上端部を前記柱部材から遠ざからせようとする水平力に抵抗する水平力負担部材を前記筒状部材に近接して設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の柱脚構造。
  4. 前記水平力負担部材及び前記筒状部材が鋼材料により形成され、
    前記水平力負担部材が前記筒状部材の側面に溶接により固定されていることを特徴とする請求項3に記載の柱脚構造。
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