JP2011102162A - エレベータの終点スイッチ - Google Patents

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Koji Koseki
幸司 小関
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】
従来の終点スイッチは、かご位置の検出を複数の制限スイッチで行っていたため、据え付けの際動作位置の調整に多くの時間がかかっていた。特に最下階側の終点スイッチでは、制限スイッチとカムとの対向する関係寸法の確認がかご上からは困難であり、終点スイッチのユニットをかご上に持ち上げて確認しており、据え付け調整作業に多大な労力を費やしていた。
【解決手段】
この発明は、制限スイッチ1をかご3に設置するとともに、制限スイッチ1のレバー1bの先端にロータリーエンコーダ1aを取り付け、その軸に回転体1cを取り付ける。そして、ロータリーエンコーダ1aの出力をかご位置の検出に用い、複数の所定のかご位置を検出するようにする。これにより、複数だった制限スイッチ1を1個に減らすことができることで動作位置の調整作業にかかる時間を少なくでき、据え付け作業時の省力化をはかることができる。
【選択図】図1

Description

本発明はエレベータの終点スイッチに関する。
エレベータの終点スイッチは、かごが昇降路の所定の範囲を超えて昇降するのを阻止することを目的に設けられるものであり、複数の制限スイッチが昇降路側の終端階付近に設けられ、制限スイッチの接点を開閉させる作動体であるカムがかご側に設けられている。 (例えば、特許文献1参照)
特開平11−335019号公報
しかし、従来の終点スイッチには制限スイッチが、かごの停止位置の制限に対応して第1のかご位置、第2のかご位置、第3のかご位置が設けられており、それぞれ動作位置の調整が必要であり、終点スイッチのユニット自体も位置調整が必要である。
また、特に最下階側では、かごが停止した位置で終点スイッチがかごの下方に位置するため、制限スイッチとカムとの対向する関係寸法の確認がかご上から困難であり、そのため、終点スイッチのユニットをかご上に持ち上げてスイッチの位置を調整している。これらにより、据え付け調整作業に多大な労力を費やしていた。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、制限スイッチの動作位置の調整作業にかかる時間を少なくし、据え付け作業時の省力化をはかることを目的とする。
これらの問題を解決するため、カムを昇降路側に設置するとともに、終点スイッチをかご側に設置する。そして、制限スイッチ本体にレバーを一端は回動自在に取り付け、他端にはパルスを出力するロータリーエンコーダを取り付け、このロータリーエンコーダの軸に回転体を取り付けた構成とする。
本発明は、終点スイッチをかご側に設置するとともに、制限スイッチのレバーに取り付けたロータリーエンコーダの同軸上に回転体を取り付け、この回転体の回転によりロータリーエンコーダから発生されるパルスを演算することでかごが移動した距離を検出する。これにより、制限スイッチの調整作業が容易になるとともに複数の所定のかご位置を検出することができる。
この発明の実施の形態1のエレベータ終点スイッチの取り付け状態を示す図である。 この発明の実施の形態1の制限スイッチを示す正面図と側面図である。 この発明の実施の形態1のエレベータ終点スイッチの動作を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1のエレベータ終点スイッチの信号を演算する制御回路のプログラムのフローチャートである。
実施の形態1
本発明の実施の形態1を図1〜4によって説明する。
図1において、制限スイッチ1は制限スイッチ取り付け板2に取り付けられた状態でかご3の天井に固定されている。なお、制限スイッチ1とかご3との関係を示すためにかご3が小さく示されているが、かご3の大きさは実際には人間が乗れる大きさである。
制限スイッチ1の作動体であり上部終端を検出するためのカム5Uは、カム取り付け腕4に取り付けられた状態で、昇降路9に取り付けられた、かご3の昇降を規制するガイドレール6に固定されていて、制限スイッチ1が検出するかごの停止位置を矢印により第1のかご位置A1 11a、第2のかご位置A2 11b、第3のかご位置A3 11cで示している。
制限スイッチ1の作動体であり下部終端を検出するためのカム5Dは、カム取り付け腕4に取り付けられた状態で、ガイドレール6に固定されていて、制限スイッチ1が検出するかごの停止位置を矢印により第1のかご位置B1 12a、第2のかご位置B2 12b、第3のかご位置B3 12cで示している。
そして、かご3が移動した際、かご上の制限スイッチ1が上記のそれぞれのかごの停止位置で動作する。
建物の最上階フロア8と最下階フロア7を簡略的に示している。
図2において、(a)は制限スイッチ1の正面図、(b)は制限スイッチ1の側面図である。制限スイッチ1のケース1dにはレバー1bの一端が回動自在に取り付けられ、レバー1bの他端にはロータリーエンコーダ1aが取り付けられている。ロータリーエンコーダ1aの軸には回転体1cが取り付けられていて、図1に示すカム5U,あるいはカム5Dに回転体1cが接触したとき、回転体1cの回転方向を検出するためのパルスがロータリーエンコーダ1aから出力されるとともにレバー1bが制限スイッチ1を動作させる。
図3は、制限スイッチ1の接点1eの開閉信号とロータリーエンコーダ1aのパルス信号13を制御回路14に接続したブロック図を示している。
なお、パルス信号13は、第1の相信号13aと第2の相信号13bからなり、90度の位相差をもって出力される。また、回転方向によって相信号の出力されているタイミングが逆になることにより、回転体1cの回転する方向の変化を識別することができる。
図4は、制御回路14のプログラムの動作を示すフローチャートである。
次に制限スイッチ1の動作について、図4のフローチャートに基づいて説明する。
最初に、昇降路の最端階付近において制限スイッチ1の接点が閉から開になった時点からの距離を検出するための所定値A、Bを設定する。通常、制限スイッチ1の接点が閉から開になる時点はかごが最下階あるいは最上階付近の所定位置を通過した場合である。なお、所定値A、Bは、例えばかごが通常の停止位置から何らかの理由でオーバーランした場合の値であり、第2のかご位置あるいは第3のかご位置である。また、Aは最上階側、Bは最下階側を設定する。
次に制限スイッチ1の接点の開閉状態を監視する。なお制限スイッチ1は、常時閉状態である。
次に、例えば、かごが中間階からDOWN走行し、制限スイッチ1がカム5Dに対向する位置まで移動し回転体1cがカム5Dに接触し回転を始めたとき、ロータリーエンコーダ1aの第1のパルス相信号11aと第2のパルス相信号11bを制御回路12が検出する。そして、内部の演算により回転体の回転方向を確認しDOWN走行であることを検出する。
次に制限スイッチ1の接点が閉から開になった時点を最下階側の第1のかご位置B1として検出する。これと同時にロータリーエンコーダ1aのパルス数をカウントし、所定値のBと等しくなったかを演算し、等しくなった時点を最下階側の第2のかご位置B2として検出する。
上記動作はかごがDOWN走行する場合であるが、UP走行の場合は、かごがカム5Uに制限スイッチ1が対向する位置まで移動し回転体1cがカム5Uに接触して回転を始めたとき、制御回路12がロータリーエンコーダの位相差を検出しUP走行を検出する。以降の動作は上記と同じである。
このように制限スイッチのレバーにロータリーエンコーダを取り付け、ロータリーエンコーダに取り付けた回転体の回転を読み取ることでかご位置を検出する構成としたことにより、制限スイッチ1個で複数のかご位置を検出することができる。これにより制限スイッチの数を減らすことができる。
また、かご位置の検出はロータリーエンコーダのパルス数を管理すればよいので、従来のように制限スイッチを固定しているネジを緩めて移動させ、またネジを締めて固定するといった作業に比べ時間が節約できる。
また、1つの制限スイッチで昇降路の上部終端と下部終端を検出することができるので、制限スイッチの数を減らすことができる。
また、制限スイッチはかご側に取り付けられているので、動作状態が確認しやすく、従来のようにスイッチをかご上に持ち上げて確認する必要がないので、据え付け調整作業が大幅に省力化できるとともに安全に作業ができる。
なお、本実施例では制限スイッチ1個で全てのかご位置の検出を行っているが、システムの安全を考えて予備としてスイッチを追加してもよい。
本発明はエレベータの終点スイッチに適用できる。
1 制限スイッチ、
1a ロータリーエンコーダ、
1b レバー、
1c 回転体、
1d 制限スイッチケース、
1e 制限スイッチ接点、
2 制限スイッチ取り付け板、
4 カム取り付け腕、
5U カム、
5D カム、
13 パルス信号、
13a相信号1、
13b相信号2、
14 制御回路、

Claims (2)

  1. 昇降路内のかごの終端部近傍に設けられかごの昇降方向に沿って配置されたカム面を有するカムと、前記かごに設けられ該かごが昇降路の終端部に近付くと前記カムに接触して動作する制限スイッチを有する終点スイッチと、前記終点スイッチは前記制限スイッチに一端が回動自在に設けられると共に、前記制限スイッチを動作させるレバーと、前記レバーに設けられると共に、回転体を有し、該回転体の回転によりパルスを発生するパルス発生手段とを備えており、前記制限スイッチの動作に基づいて前記パルスを演算しこれを該かごの移動距離とする制御手段と、を備えたことを特徴とするエレベータの終点スイッチ。
  2. 前記パルス発生手段は、第1の相と位相がずれている第2の相のパルスを発生し、前記制御手段は、第1の相と第2の相の出力パルスにより前記回転体の回転方向を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの終点スイッチ。
JP2009257089A 2009-11-10 2009-11-10 エレベータの終点スイッチ Pending JP2011102162A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015155338A (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エレベータかご上作業時の安全装置

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