JP2011100861A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、軽量化することができ、サイズが小型でも変位の大きいアクチュエータを提供する。
【解決手段】本発明は、高分子の電歪材料で形成された電歪シート(シート)2と、電歪シート(シート)2の表裏両面に、所定の間隔にて形成してある電極膜3と、電歪シート(シート)2の弾性率以上の弾性率を有し、電歪シート(シート)2の少なくとも一面に電極膜3と交互に形成してある補強部材4とを備えるアクチュエータである。電歪シート(シート)2を蛇腹形状に折り曲げて、電極膜3と補強部材4とを交互に積層する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータに関し、特に、高分子の電歪材料で形成されたシートを備えるアクチュエータに関する。
医療機器、産業用ロボット等の精緻な動きを要求される機器にアクチュエータが使用される機会が多くなってきている。使用される機会が多くなるに従い、サイズが小型で変位の大きいアクチュエータを開発することが急務となっている。例えば特許文献1には、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電セラミック材料を積層して、サイズが小型で変位の大きいアクチュエータが開示されている。
特許文献1に開示されているアクチュエータは、圧電セラミック材料を積層したアクチュエータ部材を3組備え、3組のアクチュエータ部材が互いに直列になるように連結部材で結合している。そのため、特許文献1に開示されているアクチュエータは、アクチュエータ部材を1組用いた同じサイズのアクチュエータに比べて変位が大きくなる。
特開平3−22869号公報
特許文献1に開示されているアクチュエータは、3組のアクチュエータ部材を連結部材で結合する複雑な作業が必要となるため、安価に製造することができないという問題点があった。また、特許文献1に開示されているアクチュエータは、アクチュエータ部材自体がアクチュエータの骨組みを構成しているため、アクチュエータ部材に高分子の電歪材料、例えばPVDF(ポリビニリデンフルオロイド)を用いることができず、硬い圧電セラミック材料を用いる必要があった。よって、特許文献1に開示されているアクチュエータは、圧電セラミック材料に比べて軽い高分子の電歪材料を用いることができず、軽量化することができないという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、軽量化することができ、サイズが小型でも変位の大きいアクチュエータを提供することを目的とする。また、本発明は、簡単な作業のみで組み立てるため安価に製造できるアクチュエータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係るアクチュエータは、高分子の電歪材料で形成されたシートと、該シートの表裏両面に、所定の間隔にて形成してある電極膜と、前記シートの弾性率以上の弾性率を有し、前記シートの少なくとも一面に前記電極膜と交互に形成してある補強部材とを備え、前記シートを蛇腹形状に折り曲げて、前記電極膜と前記補強部材とを交互に積層する。
また、第2発明に係るアクチュエータは、第1発明において、少なくとも前記電極膜を形成してある前記シートの部分のそれぞれに対して、前記シートの長辺方向に所定の張力を加える引張り手段を備える。
また、第3発明に係るアクチュエータは、第1又は第2発明において、前記補強部材は、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、非晶ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂、液晶ポリマーのいずれかで形成してある。
また、第4発明に係るアクチュエータは、第1又は第2発明において、前記電極膜を形成してある部分の前記シートの厚みに比べて、前記シートの厚みを厚くすることで前記補強部材を構成する。
第1発明では、シートと、電極膜と、補強部材とを備えるアクチュエータにおいて、シートを蛇腹形状に折り曲げて、電極膜と補強部材とを交互に積層することで、電極膜を形成してあるシートの部分のそれぞれの伸びが累積して、電極膜を形成してあるシートを折り曲げずに用いた同じサイズのアクチュエータに比べて変位が大きくなる。また、第1発明では、シートを蛇腹形状に折り曲げる等の簡単な作業のみで組み立てるため安価に製造できるとともに、シートを蛇腹形状に折り曲げるためサイズを小型化することができる。さらに、第1発明では、高分子の電歪材料で形成されたシートを用いるため、圧電セラミック材料を用いたアクチュエータに比べて軽量化することができる。
第2発明では、少なくとも電極膜を形成してあるシートの部分のそれぞれに対して、シートの長辺方向に所定の張力を加える引張り手段を備えるので、シートの厚みが薄くても、シートに変位を生じさせることができ、アクチュエータをより小型化、軽量化することができる。
第3発明では、補強部材は、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、非晶ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂、液晶ポリマーのいずれかで形成してあるので、シートの形状を維持できるように補強する部材を軽量化することができ、アクチュエータ自体を軽量化することができる。
第4発明では、電極膜を形成してある部分のシートの厚みに比べて、シートの厚みを厚くすることで補強部材を構成するので、補強部材を形成する部分に、シート自体に強度を持たせて補強部材を構成することができ、補強部材のために別途材料を準備する必要がない。
本発明に係るアクチュエータは、シートと、電極膜と、補強部材とを備えるアクチュエータにおいて、シートを蛇腹形状に折り曲げて、電極膜と補強部材とを交互に積層することで、電極膜を形成してあるシートの部分のそれぞれの伸びが累積して、電極膜を形成してあるシートを折り曲げずに用いた同じサイズのアクチュエータに比べて変位が大きくなる。また、シートを蛇腹形状に折り曲げる等の簡単な作業のみで組み立てるため安価に製造できるとともに、シートを蛇腹形状に折り曲げるためサイズを小型化することができる。さらに、高分子の電歪材料で形成されたシートを用いるため、圧電セラミック材料を用いたアクチュエータに比べて軽量化することができる。
本発明の実施の形態に係るアクチュエータの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの形状を維持する手段を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの形状を維持する別の手段を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの引張り手段を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの製造方法を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの製造方法を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係るアクチュエータについて、図面を用いて具体的に説明する。以下の実施の形態は、特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、実施の形態の中で説明されている特徴的事項の組み合わせの全てが解決手段の必須事項であるとは限らないことは言うまでもない。
図1は、本発明の実施の形態に係るアクチュエータの構成を模式的に示す断面図である。図1に示すように、アクチュエータ1は、蛇腹形状に折り曲げられた電歪シート(シート)2と、電歪シート2の表裏両面に、所定の間隔にて形成してある電極膜3と、電歪シート2の表裏両面に、電極膜3と交互に形成してある補強部材4とを備える。
電歪シート2は、高分子電歪材料から形成され、強誘電性を有する高分子圧電材料であれば、特に限定されるものではない。例えばPVDF(ポリビニリデンフルオロイド)、PVDF(ポリビニリデンフルオロイド)系のコーポリマであるPVDF−TrFE、あるいはPVDF系のターポリマ、例えばPVDF−TrFE−CFE、PVDF−TrFE−CTFE、PVDF−TrFE−CDFE、PVDF−TrFE−HFA、PVDF−TrFE−HFP、PVDF−TrFE−VC等が好ましい。なお、TrFEはトリフルオロエチレンを、CFEはクロロフルオロエチレンを、CTFEはクロロトリフルオロエチレンを、CDFEはクロロディフルオロエチレンを、HFAはヘキサフルオロアセトンを、HFPはヘキサフルオロプロピレンを、VCはビニルクロライドを、それぞれ示している。
具体的には、電歪シート2として、上述した高分子電歪材料を用いて数μmから100μm程度の1枚のシートを成形する。電歪シート2の表裏両面に、蒸着あるいはスパッタにより、Ni(ニッケル)、Pt(白金)、Pt−Pd(白金−パラジウム合金)、Al(アルミニウム)、Au(金)、Au−Pd(金パラジウム合金)等の金属膜を電極膜3として形成する。なお、電極膜3の膜厚は、20nm〜50nm程度である。
補強部材4は、電歪シート2の形状を維持できるように補強する部材であり、電歪シート2の弾性率以上の弾性率を有する材料、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)板で形成してある。補強部材4は、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、非晶ポリアリレート(PAR)、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、フッ素樹脂、液晶ポリマー(LCP)などのエンジニアリングプラスチックであっても良い。PET板を、エポキシ系の熱硬化接着剤又はUV硬化接着剤を用いて電歪シート2に貼り付けることで、電歪シート2に補強部材4を形成することができる。補強部材4を貼り付ける位置は、電歪シート2に所定の間隔にて形成した電極膜3と電極膜3との間であり、電歪シート2に電極膜3と補強部材4とが交互に形成される。なお、補強部材4は、電歪シート2の表裏両面に形成される場合に限定されるものではなく、電歪シート2の表又は裏の片面に形成する場合であっても良い。また、PET板をエポキシ系の熱硬化接着剤又はUV硬化接着剤を用いて電歪シート2に貼り付けて補強部材4を形成する場合に限定されるものではなく、電極膜3を形成してある電歪シート2の部分の厚みに比べて、電歪シート2自体の厚みを厚くして、電歪シート2自体に強度を持たせて補強部材4として機能させても良い。
電歪シート2を蛇腹形状に折り曲げて、電極膜3と補強部材4とを交互に積層する。積層した補強部材4同士は、後述するように互いに結合されているため、補強部材4の移動が制約され、一つの補強部材4の移動が他の補強部材4に影響を与える。従って、補強部材4は、電歪シート2が伸びる方向には移動しやすいが、伸びる方向以外の方向には移動しにくく、結果的に一方向にのみ移動することになる。また、電歪シート2が伸び、伸びた電歪シート2に直接繋がっている補強部材4が移動すると、他の補強部材4も移動する。
アクチュエータ1は、電歪シート2を蛇腹形状に折り曲げて、電極膜3と補強部材4とを交互に積層した形状を維持する必要がある。具体的に、アクチュエータ1の形状を維持する手段について詳しく説明する。図2は、本発明の実施の形態に係るアクチュエータ1の形状を維持する手段を模式的に示す断面図である。図2は、図1に示すアクチュエータ1のA−Aでの断面図である。図2に示すように、アクチュエータ1は筐体5を備え、筐体5でアクチュエータ1の形状を維持している。つまり、電極膜3を形成してある電歪シート2は伸び縮みするため筐体5に保持せず、補強部材4を電歪シート2が伸びる方向に移動することができるように筐体5のレール部5aに保持することで、補強部材4同士を結合し、アクチュエータ1の形状を維持している。それぞれの補強部材4を、レール部5aに保持することで、レール部5aに沿って図2の紙面に対して垂直方向(電歪シート2が伸びる方向)に移動することが可能である。
アクチュエータ1の形状を維持する手段は、筐体5を備える場合に限定されるものではない。例えば、図3は、本発明の実施の形態に係るアクチュエータ1の形状を維持する別の手段を模式的に示す断面図である。図3は、図1に示すアクチュエータ1のA−Aでの断面図である。図3に示すように、アクチュエータ1は筐体5を備えず、補強部材4と、他の補強部材4とを結合するためのアーム4aを有している。アーム4aを用いて、補強部材4同士を結合することで、筐体5を備えずにアクチュエータ1の形状を維持することができる。また、アーム4aは、補強部材4の端部と嵌合するレール部4bを有しており、補強部材4の端部とレール部4bとを嵌合させて、それぞれの補強部材4をレール部4bに沿って図3の紙面に対して垂直方向(電歪シート2が伸びる方向)に移動することが可能である。
なお、図3の紙面の左側に位置する補強部材4のアーム4aが、図3の紙面の右側に位置する他の補強部材4を順次結合することで、筐体5を備えずに補強部材4同士を結合する構成に限定されるものではなく、図3の紙面の右側に位置する補強部材4のアーム4aが、図3の紙面の左側に位置する他の補強部材4を順次結合する構成であっても良い。
次に、本発明の実施の形態に係るアクチュエータ1の動作について説明する。説明を簡単にするため、図1に示すアクチュエータ1は、図1の紙面の左側から順に第1層11、第2層12、第3層13、第4層14、第5層15、第6層16、第7層17の七つの層で構成されているものとする。七つの層のうち、第1層11、第3層13、第5層15及び第7層17は、電極膜3を形成してある電歪シート2の部分を含み、第2層12、第4層14及び第6層16は、補強部材4を形成してある電歪シート2の部分を含む。
電歪シート2は、電極膜3に電圧を印加すると電極膜3の垂直方向に縮み、電極膜3の水平方向に伸びるように変形するので、第1層11、第3層13、第5層15及び第7層17の電歪シート2が電極膜3の水平方向(図1の紙面の下方向)に伸びる。ここで、第1層11の電歪シート2の端部21は、筐体5(図示せず)等に固定されているものとする。
第1層11の電極膜3に電圧を印加すると第1層11の電歪シート2が矢印11aの方向に伸び、第1層11の電歪シート2と直接繋がっている第2層12の補強部材4も矢印11aの方向に移動し、第2層12の補強部材4と結合した第4層14及び第6層16の補強部材4も矢印11aの方向に共に移動する。同様に、第3層13の電極膜3に電圧を印加すると第3層13の電歪シート2が矢印13aの方向に伸び、第3層13の電歪シート2と直接繋がっている第4層14の補強部材4も矢印13aの方向に移動し、第4層14の補強部材4と結合した第6層16の補強部材4も矢印13aの方向に共に移動する。また、第5層15の電極膜3に電圧を印加すると第5層15の電歪シート2が矢印15aの方向に伸び、第5層15の電歪シート2と直接繋がっている第6層16の補強部材4も矢印15aの方向に移動する。さらに、第7層17の電極膜3に電圧を印加すると第7層17の電歪シート2も矢印17aの方向に伸びる。
第2層12、第4層14及び第6層16のそれぞれの補強部材4が移動することで、第1層11、第3層13、第5層15及び第7層17のそれぞれの電歪シート2の伸びが累積し、第7層17の電歪シート2の端部22は、伸びを累積した位置まで変位する。端部22が矢印22aの方向に変位する大きさは、第1層11の電歪シート2のみを用いた同じサイズのアクチュエータと比べて、約4倍になる。つまり、第1層11、第3層13、第5層15及び第7層17のそれぞれの電歪シート2が約3%変位した場合、本発明の実施の形態に係るアクチュエータ1は約12%変位することができる。さらに、電歪シート2を蛇腹形状に折り曲げて電極膜3と補強部材4とを積層する数を増やすことで、端部22の変位をより大きくすることが可能となる。
なお、電歪シート2は、厚みが薄いと、電極膜3に電圧を印加しても伸びを変位として外部に取り出せない場合がある。この場合に電歪シート2の伸びを変位として外部に取り出すには、電極膜3に電圧を印加していない状態で、少なくとも電極膜3を形成してある電歪シート2の部分のそれぞれに対して、電歪シート2の長辺方向に所定の張力を加えておく必要がある。つまり、アクチュエータ1は、電歪シート2の長辺方向に所定の張力を加える引張り手段をさらに備える必要がある。
図4は、本発明の実施の形態に係るアクチュエータ1の引張り手段を模式的に示す断面図である。図4に示すように、筐体5と各補強部材4との間に弾性体41(例えばバネ)を備える。弾性体41は、縮んだ状態で各補強部材4に設置することで、各補強部材4を図4の紙面の下方向へ押す力が作用し、各補強部材4に直接繋がった電歪シート2に対して、電歪シート2の長辺方向に所定の張力を加えることができる。なお、弾性体41は、電極膜3を形成してある電歪シート2のそれぞれの部分に所定の張力が加わるように配置する。
引張り手段として、筐体5と各補強部材4との間に弾性体41を設ける構成に限定されるものではなく、少なくとも電極膜3を形成してある電歪シート2の部分のそれぞれに対して、電歪シート2の長辺方向に所定の張力を加えることが可能な構成であれば、他の構成であっても良い。例えば、図4に示す端部22において、矢印22bの方向へ荷重を与えることで、電歪シート2の長辺方向に所定の張力を加える方法であっても良い。
次に、本発明の実施の形態に係るアクチュエータ1を製造する方法について説明する。図5及び図6は、本発明の実施の形態に係るアクチュエータ1の製造方法を模式的に示す斜視図である。図5に示すように、電歪シート2を準備し、準備した電歪シート2の表裏両面に、蒸着あるいはスパッタにより、Ni(ニッケル)等の金属膜を電極膜3として形成する。電極膜3は、電歪シート2に所定の間隔で4カ所形成されている。これは、図1に示すアクチュエータ1のように、電極膜3を形成してある電歪シート2の部分を4層積層したアクチュエータ1を形成するためであり、電極膜3を形成してある電歪シート2の部分をさらに多層積層したアクチュエータ1を形成するのであれば、電歪シート2に所定の間隔で電極膜3を多数形成する必要がある。
図6に示すように、電極膜3を形成してある電歪シート2の表裏両面に、PET板をエポキシ系の熱硬化接着剤等を用いて貼り付けて補強部材4を形成する。補強部材4は、電極膜3と電極膜3との間の電歪シート2に、3カ所形成されている。電極膜3の数が多くなれば、電極膜3と電極膜3との間の電歪シート2の部分の数も増え、形成する補強部材4の数も多くなる。
電極膜3及び補強部材4を形成してある電歪シート2を蛇腹形状に折り曲げて、電極膜3と補強部材4とを交互に積層したアクチュエータ1を形成する。電極膜3と補強部材4とを交互に積層したアクチュエータ1は、図1に示すように構成され、積層した補強部材4同士は、図2又は図3のように所定の方向に移動可能なように結合する。
以上のように、本発明の実施の形態に係るアクチュエータ1は、電歪シート2と、電極膜3と、補強部材4とを備え、電歪シート2を蛇腹形状に折り曲げて、電極膜3と補強部材4とを交互に積層することで、電極膜3を形成してある電歪シート2の部分のそれぞれの伸びが累積して、第1層11の電歪シート2のみを用いた同じサイズのアクチュエータに比べて変位が大きくなる。また、電歪シート2を蛇腹形状に折り曲げる等の簡単な作業のみで組み立てるため安価に製造でき、電歪シート2を蛇腹形状に折り曲げるためサイズを小型化することができる。さらに、高分子の電歪材料で形成された電歪シート2を用いるため、圧電セラミック材料を用いたアクチュエータに比べて軽量化することができる。
1 アクチュエータ
2 電歪シート
3 電極膜
4 補強部材
4a アーム
4b、5a レール部
5 筐体
21、22 端部
41 弾性体(引張り手段)

Claims (4)

  1. 高分子の電歪材料で形成されたシートと、
    該シートの表裏両面に、所定の間隔にて形成してある電極膜と、
    前記シートの弾性率以上の弾性率を有し、前記シートの少なくとも一面に前記電極膜と交互に形成してある補強部材と
    を備え、
    前記シートを蛇腹形状に折り曲げて、前記電極膜と前記補強部材とを交互に積層することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 少なくとも前記電極膜を形成してある前記シートの部分のそれぞれに対して、前記シートの長辺方向に所定の張力を加える引張り手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記補強部材は、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、非晶ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂、液晶ポリマーのいずれかで形成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記電極膜を形成してある部分の前記シートの厚みに比べて、前記シートの厚みを厚くすることで前記補強部材を構成することを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
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