JP2011099997A - プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法、及び表示用パネル基板の製造方法 - Google Patents

プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法、及び表示用パネル基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】突き上げピンと突き上げピンを上下に移動するモータとを有する複数の突き上げピンユニットを用いて、基板のロード/アンロードを行う際、異常発生時に、全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させて、基板の損傷を防止する。
【解決手段】複数の突き上げピンユニットを、複数のグループに分ける。各同期制御回路60において、グループ内の各突き上げピンユニットのモータ11から発生された異常信号を検出し、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータ11からの異常信号を検出したとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させると共に、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路60へ異常を通知し、また、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路60から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させる。
【選択図】図13

Description

本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、プロキシミティ方式を用いて基板の露光を行うプロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に係り、特に、基板を搭載するチャックに対して、大型の基板をロード/アンロードするのに好適なプロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基板上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式とがある。プロキシミティ方式は、プロジェクション方式に比べてパターン解像性能は劣るが、照射光学系の構成が簡単で、かつ処理能力が高く量産用に適している。
プロキシミティ露光装置は、基板を搭載するチャックと、マスクを保持するマスクホルダとを備え、マスクホルダに保持されたマスクとチャックに搭載された基板とを極めて接近させて露光を行う。通常、チャックは、基板の移動及び位置決めを行うステージ上に搭載されており、基板を真空吸着して固定する。マスクホルダは、基板を搭載したチャックの上方に設けられ、マスクの周辺部を真空吸着して固定する。チャックへの基板の搬入、及びチャックからの基板の搬出は、通常、基板搬送ロボットのハンドリングアームにより行われるが、マスクと基板との接触を避けるために、マスクの下の露光位置から離れたロード/アンロード位置で行われる。ロード/アンロード位置で基板をチャックに搭載した後、ステージがマスクの下の露光位置へ移動し、露光位置で基板の位置決めを行う。
従来、チャックとハンドリングアームとの間の基板の受け取り及び受け渡しは、チャックの表面にハンドリングアームが挿入される溝を設けて行われていた。しかしながら、チャックの表面に設けた溝の部分と他の吸着部分とで露光光の反射率が異なり、また溝の部分の空間と他の吸着部分とに温度差が生じるため、露光時に焼きむらが発生するという問題があった。これに対し、特許文献1に記載の様に、チャックに複数の突き上げピンを設け、突き上げピンにより基板をチャックの表面から持ち上げて、基板の受け取り及び受け渡しを行う突き上げピン方式がある。各突き上げピンは、チャックの下方に配置された共通のテーブルに取り付けられており、テーブルを上下に移動することで、各突き上げピンの上昇及び下降が行われる。
特開2000−237983号公報
従来の突き上げピン方式では、各突き上げピンを所望の高さに設置するために、チャックの外側から、チャックの下へ手を伸ばし、あるいは治具を用いて、テーブルに対する各突き上げピンの取り付け高さを調整していた。しかしながら、基板の大型化に伴ってチャックが大型になると、チャックの中央部付近に配置された突き上げピンは、チャックの外側から手又は治具が届きにくいので、テーブルに対する取り付け高さを調整するのが困難になってきた。
また、基板の大型化に伴い、突き上げピンを取り付けるテーブルも大型化し、テーブルの重量が増加する。特に、テーブルの寸法が大きくなる程、強度を保つために必要なテーブルの厚さが増大し、テーブルの重量が飛躍的に増加する。テーブルの重量が増加すると、ステージによるチャックの移動を高速で行うことができなくなり、チャックの移動時間を含めた露光工程のタクトタイムが増加するという問題があった。
そこで、チャックに、突き上げピンと、突き上げピンを上下に移動するモータと、チャックに対する取り付け高さを調整する高さ調整機構とを有する複数の突き上げピンユニットを取り付け、各突き上げピンユニットのモータを制御して各突き上げピンを上下に移動し、基板搬送ロボットからの基板の受け取り又は基板搬送ロボットへの基板の受け渡しを行うことが提案された(特願2008−287940号)。チャックに取り付けられる突き上げピンユニットの数は、チャックの大きさに応じて異なるが、多い場合には50個以上となる。
この様な多数の突き上げピンユニットのモータを制御して、基板のロード/アンロードを行う場合、モータの動作不良やモータ回路の異常、モータの同期ずれ、モータへ供給される電力の異常等が発生したとき、全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させる必要がある。しかしながら、多数の突き上げピンユニットのモータを制御する制御装置の処理速度が間に合わず、各突き上げピンユニットのモータを停止させるタイミングがずれて、突き上げピンに載せた基板がチャックに衝突したり、基板が突き上げピンから滑り落ちたりする恐れがあった。
本発明の課題は、突き上げピンと突き上げピンを上下に移動するモータとを有する複数の突き上げピンユニットを用いて、基板のロード/アンロードを行う際、異常発生時に、全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させて、基板の損傷を防止することである。また、本発明の課題は、基板をロード/アンロードする際の基板の損傷を防止して、表示用パネル基板を歩留まり良く製造することである。
本発明によるプロキシミティ露光装置は、基板を搭載するチャックと、マスクを保持するマスクホルダと、チャックを移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置において、基板をチャックへ搬入し、または基板をチャックから搬出する基板搬送装置と、基板搬送装置からの基板の受け取り又は基板搬送装置への基板の受け渡しを行う突き上げピン、突き上げピンを上下に移動するモータ、及びチャックに対する取り付け高さを調整する高さ調整機構を有し、チャックに取り付けられた複数の突き上げピンユニットと、各突き上げピンユニットのモータへ電力を供給する電源と、各突き上げピンユニットのモータへ各突き上げピンの移動を指示する上位制御装置、複数の突き上げピンユニットを複数のグループに分け、グループ内の複数の突き上げピンユニットのモータを同期制御する複数の同期制御回路、及び複数の同期制御回路を接続する通信ケーブルを有し、各突き上げピンユニットのモータを制御する制御装置とを備え、各突き上げピンユニットのモータが、各突き上げピンの移動が正常に行われないときに異常信号を発生し、各同期制御回路が、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された異常信号を検出する検出手段と、電源とグループ内の各突き上げピンユニットのモータとの間に接続された複数の切り換え手段とを有し、検出手段が、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの異常信号を検出したとき、同期制御回路内の全ての切り換え手段を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させると共に、通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、同期制御回路内の全ての切り換え手段を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させるものである。
また、本発明によるプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法は、基板を搭載するチャックと、マスクを保持するマスクホルダと、チャックを移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法であって、突き上げピン、突き上げピンを上下に移動するモータ、及びチャックに対する取り付け高さを調整する高さ調整機構を有する複数の突き上げピンユニットをチャックに取り付け、基板をチャックへ搬入し、または基板をチャックから搬出する基板搬送装置と、各突き上げピンユニットのモータへ電力を供給する電源と、各突き上げピンユニットのモータへ各突き上げピンの移動を指示する上位制御装置、複数の突き上げピンユニットを複数のグループに分け、グループ内の複数の突き上げピンユニットのモータを同期制御する複数の同期制御回路、及び複数の同期制御回路を接続する通信ケーブルを有し、各突き上げピンユニットのモータを制御する制御装置とを設け、制御装置により各突き上げピンユニットのモータを制御して、各突き上げピンを上下に移動し、基板搬送装置からの基板の受け取り又は基板搬送装置への基板の受け渡しを行い、各突き上げピンの移動が正常に行われないときに、各突き上げピンユニットのモータから異常信号を発生し、各同期制御回路において、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された異常信号を検出し、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの異常信号を検出したとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させると共に、通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させるものである。
各突き上げピンユニットのモータを制御する制御装置は、上位制御装置と、複数の同期制御回路と、複数の同期制御回路を接続する通信ケーブルとを有し、上位制御装置は、各突き上げピンユニットのモータへ各突き上げピンの移動を指示し、複数の同期制御回路は、複数の突き上げピンユニットを複数のグループに分け、グループ内の複数の突き上げピンユニットのモータを同期制御する。そして、各突き上げピンの移動が正常に行われないときに、各突き上げピンユニットのモータから異常信号を発生し、各同期制御回路において、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された異常信号を検出し、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの異常信号を検出したとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させるので、グループ内のいずれの突き上げピンユニットにモータの動作不良やモータ回路の異常等が発生しても、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させることができる。さらに、各同期制御回路において、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの異常信号を検出したとき、通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させるので、他のグループ内のいずれの突き上げピンユニットにモータの動作不良やモータ回路の異常等が発生しても、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させることができる。従って、いずれの突き上げピンユニットにモータの動作不良やモータ回路の異常等が発生しても、全てのグループの全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させることができる。
さらに、本発明によるプロキシミティ露光装置は、各突き上げピンユニットのモータが、各突き上げピンの移動を開始するときに駆動信号を発生し、検出手段が、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された駆動信号を検出して、上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に駆動信号を検出したか否かを判定する判定回路を有し、判定回路が所定時間内にグループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの駆動信号を検出しないとき、同期制御回路内の全ての切り換え手段を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させると共に、通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、同期制御回路内の全ての切り換え手段を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させるものである。
また、本発明によるプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法は、各突き上げピンの移動を開始するときに、各突き上げピンユニットのモータから駆動信号を発生し、各同期制御回路において、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された駆動信号を検出して、上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に駆動信号を検出したか否かを判定し、所定時間内にグループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの駆動信号を検出しないとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させると共に、通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させるものである。
各突き上げピンの移動を開始するときに、各突き上げピンユニットのモータから駆動信号を発生し、各同期制御回路において、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された駆動信号を検出して、上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に駆動信号を検出したか否かを判定し、所定時間内にグループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの駆動信号を検出しないとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させるので、グループ内のいずれの突き上げピンユニットのモータに同期ずれが発生しても、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させることができる。そして、各同期制御回路において、所定時間内にグループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの駆動信号を検出しないとき、通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させるので、他のグループ内のいずれの突き上げピンユニットのモータに同期ずれが発生しても、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させることができる。従って、いずれの突き上げピンユニットのモータに同期ずれが発生しても、全てのグループの全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させることができる。
さらに、本発明によるプロキシミティ露光装置は、上位制御装置が、突き上げピンユニットのモータの停止解除を各同期制御回路の検出手段へ指示し、検出手段が、上位制御装置から停止解除の指示があるまで、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータの停止を維持するものである。また、本発明によるプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法は、突き上げピンユニットのモータの停止解除を上位制御装置から各同期制御回路へ指示し、各同期制御回路において、上位制御装置から停止解除の指示があるまで、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータの停止を維持するものである。各同期制御回路において、上位制御装置から停止解除の指示があるまで、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータの停止を維持するので、突き上げピンユニットのモータを停止させる要因となった異常が一部の突き上げピンユニットについて解消しても、一部の突き上げピンユニットの突き上げピンが移動を開始することがない。
さらに、本発明によるプロキシミティ露光装置は、検出手段が、電源からグループ内の各突き上げピンユニットのモータへ供給される電力の異常を検出する電源監視回路を有すものである。また、本発明によるプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法は、各同期制御回路において、電源からグループ内の各突き上げピンユニットのモータへ供給される電力の異常を検出するものである。各同期制御回路において、電源からグループ内の各突き上げピンユニットのモータへ供給される電力の異常を検出するので、いずれかの突き上げピンユニットのモータへ電力を供給する電源の一部に故障が発生し又は給電ケーブルやヒューズ等が切れても、全ての突き上げピンユニットのモータへ供給される電力の異常を検出することができる。
さらに、本発明によるプロキシミティ露光装置は、通信ケーブルが、複数の同期制御回路をループ状に接続し、検出手段が、他の同期制御回路との間の通信ケーブルの異常を検出する接続監視回路を有し、接続監視回路が他の1つの同期制御回路との間の通信ケーブルの異常を検出したとき、他のもう1つの同期制御回路との間の通信ケーブルを介して、他の同期制御回路と通信するものである。また、本発明によるプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法は、複数の同期制御回路を通信ケーブルでループ状に接続し、各同期制御回路において、他の同期制御回路との間の通信ケーブルの異常を検出し、他の1つの同期制御回路との間の通信ケーブルの異常を検出したとき、他のもう1つの同期制御回路との間の通信ケーブルを介して、他の同期制御回路と通信するものである。通信ケーブルが1箇所断線しても、各同期制御回路間の通信を保つことができ、各突き上げピンユニットのモータの制御を継続することができる。
さらに、本発明によるプロキシミティ露光装置は、各同期制御回路が、上位制御装置からの突き上げピンの移動の指示を検出して擬似駆動信号を作成し、作成した擬似駆動信号を通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ出力する擬似駆動信号作成回路を有し、検出手段が、他の同期制御回路からの擬似駆動信号を検出して、上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に擬似駆動信号を検出したか否かを判定する判定回路を有するものである。また、本発明によるプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法は、各同期制御回路において、上位制御装置からの突き上げピンの移動の指示を検出して擬似駆動信号を作成し、作成した擬似駆動信号を通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ出力し、他の同期制御回路からの擬似駆動信号を検出して、上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に擬似駆動信号を検出したか否かを判定するものである。各同期制御回路は、上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に擬似駆動信号を検出したか否かを判定することにより、他の同期制御回路が正常に動作しているか否かを確認することができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法を用いて基板をロード/アンロードして、基板の露光を行うものである。異常発生時に全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させることができるので、基板をロード/アンロードする際の基板の損傷が防止され、表示用パネル基板が歩留まり良く製造される。
本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法によれば、各突き上げピンの移動が正常に行われないときに、各突き上げピンユニットのモータから異常信号を発生し、各同期制御回路において、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された異常信号を検出し、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの異常信号を検出したとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させると共に、通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させることにより、いずれの突き上げピンユニットにモータの動作不良やモータ回路の異常等が発生しても、全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させて、基板の損傷を防止することができる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法によれば、各突き上げピンの移動を開始するときに、各突き上げピンユニットのモータから駆動信号を発生し、各同期制御回路において、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された駆動信号を検出して、上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に駆動信号を検出したか否かを判定し、所定時間内にグループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの駆動信号を検出しないとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させると共に、通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させることにより、いずれの突き上げピンユニットのモータに同期ずれが発生しても、全ての突き上げピンユニットのモータを迅速に停止させて、基板の損傷を防止することができる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法によれば、突き上げピンユニットのモータの停止解除を上位制御装置から各同期制御回路へ指示し、各同期制御回路において、上位制御装置から停止解除の指示があるまで、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータの停止を維持することにより、突き上げピンユニットのモータを停止させる要因となった異常が一部の突き上げピンユニットについて解消しても、一部の突き上げピンユニットの突き上げピンが移動を開始して基板が損傷するのを防止することができる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法によれば、各同期制御回路において、電源からグループ内の各突き上げピンユニットのモータへ供給される電力の異常を検出することにより、いずれかの突き上げピンユニットのモータへ電力を供給する電源の一部に故障が発生し又は給電ケーブルやヒューズ等が切れても、全ての突き上げピンユニットのモータへ供給される電力の異常を検出することができる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法によれば、複数の同期制御回路を通信ケーブルでループ状に接続し、各同期制御回路において、他の同期制御回路との間の通信ケーブルの異常を検出し、他の1つの同期制御回路との間の通信ケーブルの異常を検出したとき、他のもう1つの同期制御回路との間の通信ケーブルを介して、他の同期制御回路と通信することにより、通信ケーブルが1箇所断線しても、各同期制御回路間の通信を保つことができ、各突き上げピンユニットのモータの制御を継続することができる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法によれば、各同期制御回路において、上位制御装置からの突き上げピンの移動の指示を検出して擬似駆動信号を作成し、作成した擬似駆動信号を通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ出力し、他の同期制御回路からの擬似駆動信号を検出して、上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に擬似駆動信号を検出したか否かを判定することにより、各同期制御回路は、他の同期制御回路が正常に動作しているか否かを確認することができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、基板をロード/アンロードする際の基板の損傷を防止して、表示用パネル基板を歩留まり良く製造することができる。
本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の平面図である。 チャックの上面図である。 図4(a)はチャックの中央部付近に設けられた開口の上面図、図4(b)は図4(a)のA−A部の断面図である。 図5(a)はチャックの中央部付近に設けられた開口の上面図、図5(b)は図5(a)のB−B部の断面図である。 図6(a)はチャックの周辺部付近に設けられた貫通孔の上面図、図6(b)は図6(a)のC−C部の断面図である。 基板搬送ロボットの上面図である。 突き上げピンユニット及び基板搬送ロボットの動作を説明する図である。 突き上げピンユニットの制御系を示す図である。 ロッドを原点位置へ復帰させる動作のフローチャートである。 基板をチャックにロードする動作のフローチャートである。 基板をチャックからアンロードする動作のフローチャートである。 本発明の一実施の形態による突き上げピン駆動制御装置のブロック図である。 図13の判定回路の動作を説明する図である。 本発明の他の実施の形態による突き上げピン駆動制御装置のブロック図である。 本発明のさらに他の実施の形態による突き上げピン駆動制御装置のブロック図である。 本発明のさらに他の実施の形態による突き上げピン駆動制御装置のブロック図である。 図17の判定回路の動作を説明する図である。 液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の概略構成を示す図である。また、図2は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の平面図である。プロキシミティ露光装置は、ベース3、Xガイド4、Xステージ5、Yガイド6、Yステージ7、θステージ8、チャック支持台9、チャック10、突き上げピンユニット、突き上げピン駆動制御装置、電源、マスクホルダ20、基板搬送ロボット30、Xステージ駆動回路71、Yステージ駆動回路72、θステージ駆動回路73、及び主制御装置80を含んで構成されている。なお、図1では、突き上げピン駆動制御装置、電源、及び基板搬送ロボット30が省略されている。また、図2では、突き上げピン駆動制御装置、電源、Xステージ駆動回路71、Yステージ駆動回路72、θステージ駆動回路73、及び主制御装置80が省略されている。プロキシミティ露光装置は、これらの他に、露光光を照射する照射光学系、ギャップセンサー、アライメント用センサー、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
図2において、チャック10は、基板1のロード及びアンロードを行うロード/アンロード位置にある。ロード/アンロード位置において、基板搬送ロボット30により、基板1がチャック10へ搬入され、また基板1がチャック10から搬出される。後述する突き上げピンユニットの突き上げピンは、基板1をチャック10にロードする際、基板搬送ロボット30から基板1を受け取り、基板1をチャック10からアンロードする際、基板搬送ロボット30へ基板1を受け渡す。
基板1の露光を行う露光位置の上空には、マスク2を保持するマスクホルダ20が設置されている。マスクホルダ20は、マスク2の周辺部を真空吸着して保持する。マスクホルダ20に保持されたマスク2の上空には、図示しない照射光学系が配置されている。露光時、照射光学系からの露光光がマスク2を透過して基板へ照射されることにより、マスク2のパターンが基板1の表面に転写され、基板1上にパターンが形成される。
図1において、チャック10は、チャック支持台9を介してθステージ8に搭載されており、θステージ8の下にはYステージ7及びXステージ5が設けられている。Xステージ5は、ベース3に設けられたXガイド4に搭載され、Xガイド4に沿ってX方向(図1の図面横方向)へ移動する。Yステージ7は、Xステージ5に設けられたYガイド6に搭載され、Yガイド6に沿ってY方向(図1の図面奥行き方向)へ移動する。θステージ8は、Yステージ7に搭載され、θ方向へ回転する。チャック支持台9は、θステージ8に搭載され、チャック10の裏面を複数箇所で支持する。Xステージ駆動回路71、Yステージ駆動回路72、θステージ駆動回路73は、主制御装置80の制御により、Xステージ5、Yステージ7、θステージ8をそれぞれ駆動する。
Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10は、ロード/アンロード位置と露光位置との間を移動される。ロード/アンロード位置において、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、チャック10に搭載された基板のプリアライメントが行われる。露光位置において、Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10に搭載された基板のXY方向へのステップ移動が行われる。そして、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、基板のアライメントが行われる。また、図示しないZ−チルト機構によりマスクホルダ20をZ方向(図1の図面上下方向)へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板とのギャップ合わせが行われる。
なお、本実施の形態では、マスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板とのギャップ合わせを行っているが、チャック支持台9にZ−チルト機構を設けて、チャック10をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板とのギャップ合わせを行ってもよい。
図3は、チャックの上面図である。チャック10の表面には、図示しない凸部と土手と吸着孔とが設けられている。凸部は、直径数mmのピン形状であり、チャック10の表面に所定の間隔で複数設けられている。チャック10に基板が搭載されたとき、凸部は、基板を複数の点で支持する。このとき、チャック10の表面の凸部以外の部分と基板との間には、空間が形成される。土手は、所定の幅の連続した壁であり、チャック10の表面の凸部以外の部分と基板との間に形成された空間を、複数の真空区画に分ける。土手は、チャック10の表面形状が基板の表面に焼き付けられる裏面転写が発生したときに人間の目で認識され難い様に、直線ではなく不規則な線で構成されている。吸着孔は、チャック10の表面の凸部及び土手以外の部分に所定の間隔で複数設けられ、土手により分けられた各真空区画の真空引きを行う。
図3において、チャック10の中央部付近には、後述する突き上げピンユニットが挿入される複数の開口が設けられており、開口には蓋13がはめられている。蓋13には貫通孔が設けられており、貫通孔には蓋13の下方から突き上げピン12が挿入されている。また、開口の外側のチャック10の周辺部付近には、複数の貫通孔が設けられており、貫通孔にはチャック10の下方から突き上げピン12が挿入されている。
なお、本実施の形態では、チャック10の中央部付近に16個の開口が設けられているが、開口の位置及び数はこれに限定されるものではない。また、本実施の形態では、チャック10の周辺部付近に42個の貫通孔が設けられているが、貫通孔の位置及び数はこれに限定されるものではない。
図4(a)はチャックの中央部付近に設けられた開口の上面図、図4(b)は図4(a)のA−A部の断面図である。また、図5(a)はチャックの中央部付近に設けられた開口の上面図、図5(b)は図5(a)のB−B部の断面図である。チャックの中央部付近に設けられた開口に挿入される突き上げピンユニットは、モータ11、突き上げピン12、蓋13、フランジ14a、ボルト15a,17、及び止めねじ16aを含んで構成されている。
モータ11は、パルスモータと、パルスモータに接続されたボールねじと、ロッドとを含んで構成され、パルスモータでボールねじを駆動することにより、ロッド収納部11a内に収納されたロッドが、上昇及び下降する。モータ11のロッドの先端には、突き上げピン12が取り付けられている。
図4(b)において、モータ11のロッド収納部11aの上面には、フランジ14aが取り付けられ、フランジ14aは、ボルト15aにより蓋13の裏面に固定されている。一方、チャック10の裏面の開口周辺には、蓋13を支持するリング状の支持プレート18が取り付けられている。支持プレート18は、ボルト19によりチャック10の裏面に固定されている。
図4(a)及び図5(a)において、蓋13の周辺部には、止めねじ16aをねじ込むねじ穴と、ボルト17を通す段差付き穴とが、複数箇所に設けられている。図4(b)において、蓋13は、蓋13の周辺部の段差付き穴に通したボルト17により、支持プレート18に固定されている。図5(b)において、止めねじ16aは、蓋13の周辺部のねじ穴にねじ込まれ、蓋13の底面から突き出て、支持プレート18の上面に接触している。
本実施の形態では、突き上げピンユニットをチャック10に取り付ける際、まず、チャック10の上方から、突き上げピンユニットを開口に挿入し、止めねじ16aのねじ込み量を調整して、突き上げピンユニットの取り付け高さを調整する。そして、ボルト17により蓋13を支持プレート18に固定して、突き上げピンユニットをチャック10に取り付ける。突き上げピンユニットを、チャック10の上方から、開口に挿入し、止めねじ16aにより取り付け高さを調整して、チャック10に取り付けるので、チャック10の外側から手又は治具が届きにくいチャックの中央部付近であっても、突き上げピンユニットの取り付け高さの調整がチャック10の上方から容易に行われる。従って、基板の大型化に伴いチャック10が大型化しても、突き上げピン12の高さが容易に調整される。
図6(a)はチャックの周辺部付近に設けられた貫通孔の上面図、図6(b)は図6(a)のC−C部の断面図である。チャックの周辺部付近に設けられた貫通孔に挿入される突き上げピンの突き上げピンユニットは、モータ11、突き上げピン12、フランジ14b、ボルト15b、及び止めねじ16bを含んで構成されている。
図6(b)において、モータ11のロッド収納部11aの上面には、フランジ14bが取り付けられ、フランジ14bは、ボルト15bによりチャック10の裏面に固定されている。フランジ14bには、止めねじ16bをねじ込むねじ穴が、複数箇所に設けられており、止めねじ16bは、フランジ14bのねじ穴にねじ込まれ、フランジ14bの上面から突き出て、チャック10の裏面に接触している。チャック10の外側から、チャック10の下へ手を伸ばし、あるいは治具を用いて、ボルト15bを緩め、止めねじ16bのねじ込み量を調整することにより、突き上げピンユニットの取り付け高さが調整される。
図7は、基板搬送ロボットの上面図である。基板搬送ロボット30は、基板1を搭載する複数のハンドリングアーム31を備え、ハンドリングアーム31をロボットアーム32で移動することにより、基板1をロード/アンロード位置にあるチャックへ搬入し、また基板1をロード/アンロード位置にあるチャックから搬出する。
図8は、突き上げピンユニット及び基板搬送ロボットの動作を説明する図である。以下の説明において、チャック10に基板1を搭載するときの突き上げピン12のZ方向の位置を基板搭載位置、基板搬送ロボット30から基板1を受け取るときの突き上げピン12のZ方向の位置を基板受け取り位置、基板搬送ロボット30へ基板1を受け渡すときの突き上げピン12のZ方向の位置を基板受け渡し位置とする。基板搭載位置にあるとき、突き上げピン12は、突き上げピンユニットの蓋13に設けた貫通孔又はチャック10に設けた貫通孔に完全に収納され、突き上げピン12の先端は、チャック10の表面から突き出ない。なお、本実施の形態では、基板受け取り位置と基板受け渡し位置とを同じ位置としているが、両者をZ方向に異なる位置としてもよい。
基板1をチャック10にロードする際、まず、各突き上げピンユニットのモータ11は、突き上げピン12を、基板搭載位置から基板受け取り位置へ上昇させる(図8(a))。基板搬送ロボット30は、基板1を搭載したハンドリングアーム31を、チャック10の上空へ移動する(図8(a))。次に、基板搬送ロボット30は、ハンドリングアーム31を下降させて、基板1を突き上げピン12に載せ(図8(b))、ハンドリングアーム31をさらに下降させて、ハンドリングアーム31を基板1から離す(図8(c))。これにより、各突き上げピン12は、基板搬送ロボット30から基板1を受け取る。次に、基板搬送ロボット30は、ハンドリングアーム31をチャック10の上空から退避させる(図8(d))。続いて、各突き上げピンユニットのモータ11は、突き上げピン12を基板受け取り位置から基板搭載位置へ下降させ、基板1をチャック10に搭載する(図8(e))。
基板1をチャック10からアンロードする際、上記と逆に、まず、各突き上げピンユニットのモータ11は、突き上げピン12を、基板搭載位置から基板受け渡し位置へ上昇させる(図8(d))。基板搬送ロボット30は、ハンドリングアーム31を、基板1とチャック10の間の空間へ挿入する(図8(c))。次に、基板搬送ロボット30は、ハンドリングアーム31を上昇させて、基板1をハンドリングアーム31に載せ(図8(b))、ハンドリングアーム31をさらに上昇させて、基板1を突き上げピン12から持ち上げる(図8(a))。これにより、各突き上げピン12は、基板搬送ロボットへ基板1を受け渡す。その後、基板搬送ロボット30は、基板1を搭載したハンドリングアーム31を、チャック10の上空から退避させる。
突き上げピン12、突き上げピン12を上下に移動するモータ11、及びチャック10に対する取り付け高さを調整する高さ調整機構を有する複数の突き上げピンユニットと、突き上げピンユニットを挿入する少なくとも1つの開口とをチャック10に設け、複数の突き上げピンユニットの内の少なくとも1つを、チャック10の上方から、開口に挿入し、高さ調整機構により取り付け高さを調整して、チャック10に取り付け、各突き上げピンユニットのモータ11を制御して突き上げピン12を上下に移動し、基板搬送ロボット30からの基板1の受け取り又は基板搬送ロボット30への基板1の受け渡しを行うことにより、基板1の大型化に伴いチャック10が大型化しても、突き上げピン12の高さを容易に調整することができる。また、従来の突き上げピンを取り付けるテーブルが不要となり、突き上げピン12の昇降機構を軽量化することができる。
図9は、突き上げピンユニットの制御系を示す図である。突き上げピン駆動制御装置50は、主制御装置80の制御により、各突き上げピンユニットのモータ11に対して、突き上げピン12の移動先を指定して、突き上げピン12の移動先への移動を指示する。モータ11は、モータの動作不良やモータ回路の異常等が発生して突き上げピン12の移動が正常に行われないときに、異常信号を、突き上げピン駆動制御装置50へ出力する。また、モータ11は、突き上げピンの移動を開始するとき、駆動信号を、突き上げピン駆動制御装置50へ出力する。さらに、モータ11は、内部にエンコーダを有し、エンコーダで検出したモータ11の回転量に基づき、突き上げピン12が指示された移動先から所定の範囲内に達すると、移動が終了した旨の終了信号を、突き上げピン駆動制御装置50へ出力する。また、モータ11は、内部にモータ11のロッドが接触するストッパーを有し、ストッパーに接触する位置が、モータ11のロッドの最上昇位置又は最下降位置となる。モータ11のロッドがストッパーに接触すると、モータ11のパルスモータのトルクが増加する。モータ11は、パルスモータのトルクの増加を検出して、ロッドが最上昇位置又は最下降位置に達した旨の信号を、突き上げピン駆動制御装置50へ出力する。
一方、図4(b)及び図6(b)において、突き上げピン12の下端近くには、突き上げピン12の位置を検出するためのマーク12aが設けられており、フランジ14a,14b内には、センサー40が設けられている。センサー40は、突き上げピン12に設けられたマーク12aを検出し、検出信号を図9の突き上げピン駆動制御装置50へ出力する。本実施の形態では、各突き上げピンユニットのモータ11のロッドのストロークを最大限に利用するため、ロッドが最下降位置に来たとき、突き上げピン12が基板搭載位置に来て、図4(b)及び図6(b)のセンサー40が突き上げピン12のマーク12aを検出する様に、各突き上げピンユニットの取り付け高さを設定する。
各突き上げピンユニットのモータ11は、ロッドの最下降位置を原点位置としてロッドのZ方向の座標管理を行うが、もし、何らかの原因で電源供給が停止した場合には、管理していた座標が不明となってしまうため、ロッドを一旦原点位置に復帰させる動作が必要となる。図10は、ロッドを原点位置へ復帰させる動作のフローチャートである。ロッドを原点位置へ復帰させる際、まず、突き上げピン駆動制御装置50は、各突き上げピンユニットのモータ11に対して、ロッドの原点位置への復帰を指示する(ステップ301)。各突き上げピンユニットのモータ11は、この指示を受け、ロッドが最下降位置側のストッパーに接触するまで、突き上げピン12を移動する(ステップ302)。そして、各突き上げピンユニットのモータ11は、パルスモータのトルクの増加を検出して、ロッドが最下降位置に達した旨の信号を、突き上げピン駆動制御装置50へ出力する(ステップ303)。突き上げピン駆動制御装置50は、全ての突き上げピンユニットのモータ11からこの信号を受信したか否かを判断して(ステップ304)、1つでも信号を受信していない突き上げピンユニットがあれば、これを繰り返す。全ての突き上げピンユニットのモータ11から終了信号を受信したら、ステップ305へ進む。
モータ11のロッドを原点位置へ復帰する際、もし、異物が突き上げピン12とチャック10の間等に挟まると、ロッドが最下降位置に達していないにもかかわらず、パルスモータのトルクが増加して、ロッドが最下降位置に達した旨の信号が、モータ11から出力される。このため、モータ11からロッドが最下降位置に達した旨の信号を受信しただけでは、突き上げピン12が基板搭載位置へ移動していない恐れがある。そこで、本実施の形態では、突き上げピン駆動制御装置50が、図4(b)及び図6(b)のセンサー40の検出信号を受信し、全てのセンサー40の検出信号を受信したか否かを判断して(ステップ305)、1つでも検出信号を受信していないセンサー40があれば、これを繰り返す。これにより、異物が突き上げピン12とチャック10の間等に挟まって、突き上げピン12が基板搭載位置へ移動しないまま、次の処理へ進むのが防止される。全てのセンサー40から検出信号を受信したら、動作をストップする。
図11は、基板をチャックにロードする動作のフローチャートである。基板1をチャック10にロードする際、まず、突き上げピン駆動制御装置50は、各突き上げピンユニットのモータ11に対して、突き上げピン12の移動先を基板受け取り位置に指定して、突き上げピン12の基板受け取り位置への移動を指示する(ステップ401)。各突き上げピンユニットのモータ11は、この指示を受け、突き上げピン12を基板受け取り位置へ移動する(ステップ402)。そして、各突き上げピンユニットのモータ11は、基板受け取り位置への移動が終了した旨の終了信号を、突き上げピン駆動制御装置50へ出力する(ステップ403)。突き上げピン駆動制御装置50は、全ての突き上げピンユニットのモータ11から終了信号を受信したか否かを判断して(ステップ404)、1つでも終了信号を受信していない突き上げピンユニットがあれば、これを繰り返す。全ての突き上げピンユニットのモータ11から終了信号を受信したら、突き上げピン12は、基板受け取り位置において、基板搬送ロボット30から基板1の受け取りを行う。(ステップ405)。
基板1の受け取りが終了したら、突き上げピン駆動制御装置50は、各突き上げピンユニットのモータ11に対して、突き上げピン12の移動先を基板搭載位置に指定して、突き上げピン12の基板搭載位置への移動を指示する(ステップ406)。各突き上げピンユニットのモータ11は、この指示を受け、ロッドが最下降位置側のストッパーに接触するまで、突き上げピン12を移動する(ステップ407)。そして、各突き上げピンユニットのモータ11は、パルスモータのトルクの増加を検出して、ロッドが最下降位置に達した旨の信号を、突き上げピン駆動制御装置50へ出力する(ステップ408)。突き上げピン駆動制御装置50は、全ての突き上げピンユニットのモータ11からこの信号を受信したか否かを判断して(ステップ409)、1つでも信号を受信していない突き上げピンユニットがあれば、これを繰り返す。全ての突き上げピンユニットのモータ11から信号を受信したら、ステップ410へ進む。
突き上げピン駆動制御装置50は、センサー40の検出信号を受信し、全てのセンサー40の検出信号を受信したか否かを判断して(ステップ410)、1つでも検出信号を受信していないセンサー40があれば、これを繰り返す。これにより、異物が突き上げピン12とチャック10の間等に挟まって、突き上げピン12が基板搭載位置へ移動しないまま、次の処理へ進むのが防止される。全てのセンサー40から検出信号を受信したら、動作をストップする。
図12は、基板をチャックからアンロードする動作のフローチャートである。基板をチャックからアンロードする際、まず、突き上げピン駆動制御装置50は、各突き上げピンユニットのモータ11に対して、突き上げピン12の移動先を基板受け渡し位置に指定して、突き上げピン12の基板受け渡し位置への移動を指示する(ステップ501)。各突き上げピンユニットのモータ11は、この指示を受け、突き上げピン12を基板受け渡し位置へ移動する(ステップ502)。そして、各突き上げピンユニットのモータ11は、基板受け渡し位置への移動が終了した旨の終了信号を、突き上げピン駆動制御装置50へ出力する(ステップ503)。突き上げピン駆動制御装置50は、全ての突き上げピンユニットのモータ11から終了信号を受信したか否かを判断して(ステップ504)、1つでも終了信号を受信していない突き上げピンユニットがあれば、これを繰り返す。全ての突き上げピンユニットのモータ11から終了信号を受信したら、突き上げピン12は、基板受け渡し位置において、基板搬送ロボット30へ基板1の受け渡しを行う(ステップ505)。
次に、主制御装置80は、全ての基板の露光が終了したか否かを判断する(ステップ506)。全ての基板の露光が終了していない場合、基板受け取り位置と基板受け渡し位置が同じであるときは、図11のステップ405へ進んで、次の基板の受け取りを行う。基板受け取り位置と基板受け渡し位置が同じでないときは、図11のステップ401へ進む。
全ての基板の露光が終了したら、突き上げピン駆動制御装置50は、各突き上げピンユニットのモータ11に対して、突き上げピン12の移動先を基板搭載位置に指定して、突き上げピン12の基板搭載位置への移動を指示する(ステップ507)。各突き上げピンユニットのモータ11は、この指示を受け、ロッドが最下降位置側のストッパーに接触するまで、突き上げピン12を移動する(ステップ508)。そして、各突き上げピンユニットのモータ11は、パルスモータのトルクの増加を検出して、ロッドが最下降位置に達した旨の信号を、突き上げピン駆動制御装置50へ出力する(ステップ509)。突き上げピン駆動制御装置50は、全ての突き上げピンユニットのモータ11からこの信号を受信したか否かを判断して(ステップ510)、1つでも信号を受信していない突き上げピンユニットがあれば、これを繰り返す。全ての突き上げピンユニットのモータ11から信号を受信したら、ステップ511へ進む。
突き上げピン駆動制御装置50は、センサー40の検出信号を受信し、全てのセンサー40の検出信号を受信したか否かを判断して(ステップ511)、1つでも検出信号を受信していないセンサー40があれば、これを繰り返す。これにより、異物が突き上げピン12とチャック10の間等に挟まって、突き上げピン12が基板搭載位置へ移動しないまま、次の処理へ進むのが防止される。全てのセンサー40から検出信号を受信したら、動作をストップする。
図10〜図12に示した動作フローによれば、各突き上げピンユニットの突き上げピン12が基板搭載位置にあることを検出する複数のセンサー40を設け、全てのセンサー40の検出信号を確認することにより、異物が突き上げピン12とチャック10の間等に挟まって、突き上げピン12が基板搭載位置へ移動しないまま、次の処理へ進むのを防止することができる。
図13は、本発明の一実施の形態による突き上げピン駆動制御装置のブロック図である。本実施の形態の突き上げピン駆動制御装置50は、シーケンサ51、通信ケーブル52、及び複数の同期制御回路60を含んで構成されている。各同期制御回路60は、複数の突き上げピンユニットを複数のグループに分け、グループ内の複数の突き上げピンユニットのモータ11を同期制御する。図3に示した合計58個の突き上げピン12の場合、一例として、8つの同期制御回路60により58個の突き上げピンユニットを8つのグループに分け、各同期制御回路60が7個又は8個の突き上げピンユニットをそれぞれ同期制御する。シーケンサ51は、各同期制御回路60に対する上位制御装置であって、各突き上げピン12の移動を指示するスタート信号を、各突き上げピンユニットのモータ11へ出力し、また、突き上げピンユニットのモータ11の緊急停止解除を指示するリセット信号を、各同期制御回路60へ出力する。通信ケーブル52は、複数の同期制御回路60をループ状に接続する。
図13において、各同期制御回路60は、タイマー61、判定回路62、及びラッチ回路63を有する検出回路と、複数の切り換え回路64と、複数のヒューズ65とを含んで構成されている。電源53は、各同期制御回路60を介して、各突き上げピンユニットのモータ11に接続されており、各突き上げピンユニットのモータ11へ電力を供給する。各切り換え回路64及び各ヒューズ65は、電源53と各突き上げピンユニットのモータ11との間に接続されており、各切り換え回路64が動作し又は各ヒューズ65が切れると、電源53から各突き上げピンユニットのモータ11への電力が遮断される。
まず、突き上げピンユニットにモータ11の動作不良やモータ回路の異常等が発生して、突き上げピンユニットのモータ11からシーケンサ51へ異常信号が出力された場合の動作を説明する。各同期制御回路60のラッチ回路63は、グループ内の各突き上げピンユニットのモータ11から出力された異常信号を検出する。そして、ラッチ回路63は、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータ11からの異常信号を検出したとき、同期制御回路60内の全ての切り換え回路64を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させると共に、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路60へ異常を通知する。また、ラッチ回路63は、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路60から異常の通知を受けたとき、同期制御回路60内の全ての切り換え回路64を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させる。
各同期制御回路60において、グループ内の各突き上げピンユニットのモータ11から発生された異常信号を検出し、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータ11からの異常信号を検出したとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させるので、グループ内のいずれの突き上げピンユニットにモータ11の動作不良やモータ回路の異常等が発生しても、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を迅速に停止させることができる。そして、各同期制御回路60において、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータ11からの異常信号を検出したとき、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路60へ異常を通知し、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路60から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させるので、他のグループ内のいずれの突き上げピンユニットにモータ11の動作不良やモータ回路の異常等が発生しても、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を迅速に停止させることができる。従って、いずれの突き上げピンユニットにモータ11の動作不良やモータ回路の異常等が発生しても、全てのグループの全ての突き上げピンユニットのモータ11を迅速に停止させることができる。
次に、突き上げピンユニットのモータ11に同期ずれが発生したときの動作を説明する。各同期制御回路60のタイマー61は、シーケンサ51から各突き上げピンユニットのモータ11へ出力されたスタート信号を検出して、判定信号を判定回路62へ出力し、それから所定時間後に判定信号の出力を停止する。判定回路62は、グループ内の各突き上げピンユニットのモータ11からシーケンサ51へ出力された駆動信号を検出して、タイマー61からの判定信号と比較する。
図14は、図13の判定回路の動作を説明する図である。図14において、スタート信号はロー(LOW)の状態でオンとなり、駆動信号はハイ(HI)の状態でオンとなる。タイマー61からの判定信号は、スタート信号がオンとなってから所定時間継続し、その間を異常判定時間とする。この異常判定時間は、タイマー61で予め任意に設定することができる。判定回路62は、各突き上げピンユニットのモータ11から出力された駆動信号とタイマー61からの判定信号とを比較して、シーケンサ51からスタート信号が出力されてから異常判定時間内に駆動信号を検出したか否かを判定する。図14に示した例では、一番下の駆動信号が、異常判定時間内に検出されなかったと判定される。
図13において、各同期制御回路60のラッチ回路63は、判定回路62が異常判定時間内にグループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータ11からの駆動信号を検出しないとき、同期制御回路60内の全ての切り換え回路64を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させると共に、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路60へ異常を通知する。また、ラッチ回路63は、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路60から異常の通知を受けたとき、同期制御回路60内の全ての切り換え回路64を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させる。
各同期制御回路60において、グループ内の各突き上げピンユニットのモータ11から発生された駆動信号を検出して、シーケンサ51からスタート信号の出力があってから所定時間内に駆動信号を検出したか否かを判定し、所定時間内にグループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータ11からの駆動信号を検出しないとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させるので、グループ内のいずれの突き上げピンユニットのモータ11に同期ずれが発生しても、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を迅速に停止させることができる。そして、各同期制御回路60において、所定時間内にグループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータ11からの駆動信号を検出しないとき、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路60へ異常を通知し、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路60から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させるので、他のグループ内のいずれの突き上げピンユニットのモータ11に同期ずれが発生しても、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を迅速に停止させることができる。従って、いずれの突き上げピンユニットのモータ11に同期ずれが発生しても、全てのグループの全ての突き上げピンユニットのモータ11を迅速に停止させることができる。
図13において、各同期制御回路60のラッチ回路63は、シーケンサ51からリセット信号を入力するまで、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11の緊急停止を維持する。各同期制御回路60において、シーケンサ51からリセット信号を入力するまで、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11の緊急停止を維持するので、突き上げピンユニットのモータ11を緊急停止させる要因となった異常が一部の突き上げピンユニットについて解消しても、一部の突き上げピンユニットの突き上げピン12が移動を開始することがない。
図15は、本発明の他の実施の形態による突き上げピン駆動制御装置のブロック図である。本実施の形態の突き上げピン駆動制御装置50は、シーケンサ51、通信ケーブル52、1つの主同期制御回路60a、及び複数の副同期制御回路60bを含んで構成されている。主同期制御回路60a及び副同期制御回路60bは、複数の突き上げピンユニットを複数のグループに分け、グループ内の複数の突き上げピンユニットのモータ11を同期制御する。図3に示した合計58個の突き上げピン12の場合、一例として、1つの主同期制御回路60aと7つの副同期制御回路60bにより58個の突き上げピンユニットを8つのグループに分け、主同期制御回路60a及び各副同期制御回路60bが7個又は8個の突き上げピンユニットをそれぞれ同期制御する。シーケンサ51は、主同期制御回路60a及び副同期制御回路60bに対する上位制御装置であって、各突き上げピン12の移動を指示するスタート信号を、各突き上げピンユニットのモータ11へ出力し、また、突き上げピンユニットのモータ11の緊急停止解除を指示するリセット信号を、主同期制御回路60a及び各副同期制御回路60bへ出力する。通信ケーブル52は、主同期制御回路60a及び副同期制御回路60bをループ状に接続する。
図15において、主同期制御回路60aは、タイマー61、判定回路62、ラッチ回路63、電源監視回路66、及びOR(オア)回路67を有する検出回路と、複数の切り換え回路64と、複数のヒューズ65とを含んで構成されている。一方、副同期制御回路60bは、タイマー61、判定回路62、ラッチ回路63、及び電源監視回路66を有する検出回路と、複数の切り換え回路64と、複数のヒューズ65とを含んで構成されている。なお、図15では、副同期制御回路60bのタイマー61、判定回路62、切り換え回路64、及びヒューズ65が省略されている。タイマー61、判定回路62、切り換え回路64、及びヒューズ65の動作は、図13に示した実施の形態と同様である。
主同期制御回路60aの電源監視回路66は、電源53からグループ内の各突き上げピンユニットのモータ11へ供給される電力の異常を検出し、OR回路67へ異常を通知する。また、各副同期制御回路60bの電源監視回路66は、電源53からグループ内の各突き上げピンユニットのモータ11へ供給される電力の異常を検出し、通信ケーブル52を介して、主同期制御回路60aのOR回路67へ異常を通知する。主同期制御回路60aのOR回路67は、主同期制御回路60aの電源監視回路66から異常の通知を受け、またはいずれかの副同期制御回路60bの電源監視回路66から通信ケーブル52を介して異常の通知を受けると、シーケンサ51へ異常を通知する。
主同期制御回路60a及び各副同期制御回路60bにおいて、電源53からグループ内の各突き上げピンユニットのモータ11へ供給される電力の異常を検出するので、いずれかの突き上げピンユニットのモータ11へ電力を供給する電源53の一部に故障が発生し又は給電ケーブルやヒューズ65等が切れても、全ての突き上げピンユニットのモータ11へ供給される電力の異常を検出することができる。
図16は、本発明のさらに他の実施の形態による突き上げピン駆動制御装置のブロック図である。本実施の形態は、図15に示した実施の形態において、主同期制御回路60a及び各副同期制御回路60bに、接続監視回路68を設けたものである。主同期制御回路60aの接続監視回路68は、副同期制御回路60bとの間の通信ケーブル52の異常を検出する。また、副同期制御回路60bの接続監視回路68は、主同期制御回路60a又は他の副同期制御回路60bとの間の通信ケーブル52の異常を検出する。
主同期制御回路60aは、接続監視回路68が1つの副同期制御回路60bとの間の通信ケーブル52の異常を検出したとき、他のもう1つの副同期制御回路60bとの間の通信ケーブル52を介して、各副同期制御回路60bと通信する。また、副同期制御回路60bは、接続監視回路68が主同期制御回路60a又は1つの副同期制御回路60bとの間の通信ケーブル52の異常を検出したとき、主同期制御回路60a又は他のもう1つの副同期制御回路60bとの間の通信ケーブル52を介して、主同期制御回路60a及び他の副同期制御回路60bと通信する。通信ケーブル52が1箇所断線しても、各同期制御回路間の通信を保つことができ、各突き上げピンユニットのモータ11の制御を継続することができる。
図17は、本発明のさらに他の実施の形態による突き上げピン駆動制御装置のブロック図である。本実施の形態は、図16に示した実施の形態において、主同期制御回路60a及び各副同期制御回路60bに、擬似駆動信号作成回路69を設けたものである。擬似駆動信号作成回路69は、タイマー61を介しシーケンサ51が出力したスタート信号を検出して、擬似駆動信号を作成し、作成した擬似駆動信号を、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路へ出力する。
主同期制御回路60a及び各副同期制御回路60bのタイマー61は、シーケンサ51から各突き上げピンユニットのモータ11へ出力されたスタート信号を検出して、判定信号を判定回路62へ出力し、それから所定時間後に判定信号の出力を停止する。主同期制御回路60a及び各副同期制御回路60bの判定回路62は、通信ケーブル52を介し他の同期制御回路から出力された擬似駆動信号を検出して、タイマー61からの判定信号と比較する。
図18は、図17の判定回路の動作を説明する図である。図18において、スタート信号はロー(LOW)の状態でオンとなり、擬似駆動信号もロー(LOW)の状態でオンとなる。タイマー61からの判定信号は、スタート信号がオンとなってから所定時間継続し、その間を異常判定時間とする。この異常判定時間は、図14に示した駆動信号の異常判定時間と別に、タイマー61で予め任意に設定することができる。判定回路62は、他の同期制御回路から出力された擬似駆動信号とタイマー61からの判定信号とを比較して、シーケンサ51からスタート信号が出力されてから異常判定時間内に擬似駆動信号を検出したか否かを判定する。図18に示した例では、一番下の擬似駆動信号が、異常判定時間内に検出されなかったと判定される。
各同期制御回路60a,60bは、シーケンサ51からスタート信号が出力されてから異常判定時間内に擬似駆動信号を検出したか否かを判定することにより、他の同期制御回路が正常に動作しているか否かを確認することができる。また、擬似駆動信号をロー(LOW)の状態でオンとなる反転信号とすることにより、通信ケーブル52の断線による誤検出を防止することができる。
以上説明した実施の形態によれば、各突き上げピン12の移動が正常に行われないときに、各突き上げピンユニットのモータ11から異常信号を発生し、各同期制御回路60,60a,60bにおいて、グループ内の各突き上げピンユニットのモータ11から発生された異常信号を検出し、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータ11からの異常信号を検出したとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させると共に、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させることにより、いずれの突き上げピンユニットにモータ11の動作不良やモータ回路の異常等が発生しても、全ての突き上げピンユニットのモータ11を迅速に停止させて、基板1の損傷を防止することができる。
さらに、各突き上げピン12の移動を開始するときに、各突き上げピンユニットのモータ11から駆動信号を発生し、各同期制御回路60,60a,60bにおいて、グループ内の各突き上げピンユニットのモータ11から発生された駆動信号を検出して、シーケンサ51からスタート信号の出力があってから所定時間内に駆動信号を検出したか否かを判定し、所定時間内にグループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータ11からの駆動信号を検出しないとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させると共に、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、通信ケーブル52を介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11を停止させることにより、いずれの突き上げピンユニットのモータ11に同期ずれが発生しても、全ての突き上げピンユニットのモータ11を迅速に停止させて、基板1の損傷を防止することができる。
さらに、リセット信号をシーケンサ51から各同期制御回路60,60a,60bへ出力し、各同期制御回路60,60a,60bにおいて、シーケンサ51からリセット信号の入力があるまで、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータ11の緊急停止を維持することにより、突き上げピンユニットのモータ11を緊急停止させる要因となった異常が一部の突き上げピンユニットについて解消しても、一部の突き上げピンユニットの突き上げピン12が移動を開始して基板1が損傷するのを防止することができる。
さらに、図15〜図17に示した実施の形態によれば、各同期制御回路60a,60bにおいて、電源53からグループ内の各突き上げピンユニットのモータ11へ供給される電力の異常を検出することにより、いずれかの突き上げピンユニットのモータ11へ電力を供給する電源53の一部に故障が発生し又は給電ケーブルやヒューズ65等が切れても、全ての突き上げピンユニットのモータ11へ供給される電力の異常を検出することができる。
さらに、図16及び図17に示した実施の形態によれば、複数の同期制御回路60a,60bを通信ケーブル52でループ状に接続し、各同期制御回路60a,60bにおいて、他の同期制御回路との間の通信ケーブル52の異常を検出し、他の1つの同期制御回路との間の通信ケーブル52の異常を検出したとき、他のもう1つの同期制御回路との間の通信ケーブル52を介して、他の同期制御回路と通信することにより、通信ケーブル52が1箇所断線しても、各同期制御回路間の通信を保つことができ、各突き上げピンユニットのモータ11の制御を継続することができる。
さらに、図17に示した実施の形態によれば、各同期制御回路60a,60bにおいて、シーケンサ51からのスタート信号を検出して擬似駆動信号を作成し、作成した擬似駆動信号を通信ケーブル52を介して他の同期制御回路へ出力し、他の同期制御回路からの擬似駆動信号を検出して、シーケンサ51からスタート信号が出力されてから所定時間内に擬似駆動信号を検出したか否かを判定することにより、各同期制御回路60a,60bは、他の同期制御回路が正常に動作しているか否かを確認することができる。
本発明のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、本発明のプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法を用いて基板をロード/アンロードして、基板の露光を行うことにより、基板をロード/アンロードする際の基板の損傷を防止して、表示用パネル基板を歩留まり良く製造することができる。
例えば、図19は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、基板上にTFTアレイが形成される。
また、図20は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等により、基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
図19に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図20に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)及び着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明のプロキシミティ露光装置又は本発明のプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法を適用することができる。
1 基板
2 マスク
3 ベース
4 Xガイド
5 Xステージ
6 Yガイド
7 Yステージ
8 θステージ
9 チャック支持台
10 チャック
11 モータ
12 突き上げピン
13 蓋
14a,14b フランジ
15a,15b,17,19 ボルト
16a,16b 止めねじ
18 支持プレート
20 マスクホルダ
30 基板搬送ロボット
31 ハンドリングアーム
32 ロボットアーム
40 センサー
50 突き上げピン駆動制御装置
51 シーケンサ
52 通信ケーブル
53 電源
60,60a,60b 同期制御回路
61 タイマー
62 判定回路
63 ラッチ回路
64 切り換え回路
65 ヒューズ
66 電源監視回路
67 OR回路
68 接続監視回路
69 擬似駆動信号作成回路
71 Xステージ駆動回路
72 Yステージ駆動回路
73 θステージ駆動回路
80 主制御装置

Claims (14)

  1. 基板を搭載するチャックと、マスクを保持するマスクホルダと、前記チャックを移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置において、
    基板を前記チャックへ搬入し、または基板を前記チャックから搬出する基板搬送装置と、
    前記基板搬送装置からの基板の受け取り又は前記基板搬送装置への基板の受け渡しを行う突き上げピン、該突き上げピンを上下に移動するモータ、及び前記チャックに対する取り付け高さを調整する高さ調整機構を有し、前記チャックに取り付けられた複数の突き上げピンユニットと、
    各突き上げピンユニットのモータへ電力を供給する電源と、
    各突き上げピンユニットのモータへ各突き上げピンの移動を指示する上位制御装置、前記複数の突き上げピンユニットを複数のグループに分け、グループ内の複数の突き上げピンユニットのモータを同期制御する複数の同期制御回路、及び該複数の同期制御回路を接続する通信ケーブルを有し、各突き上げピンユニットのモータを制御する制御装置とを備え、
    各突き上げピンユニットのモータは、各突き上げピンの移動が正常に行われないときに異常信号を発生し、
    各同期制御回路は、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された異常信号を検出する検出手段と、前記電源とグループ内の各突き上げピンユニットのモータとの間に接続された複数の切り換え手段とを有し、
    前記検出手段は、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの異常信号を検出したとき、同期制御回路内の全ての切り換え手段を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させると共に、前記通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、前記通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、同期制御回路内の全ての切り換え手段を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させることを特徴とするプロキシミティ露光装置。
  2. 各突き上げピンユニットのモータは、各突き上げピンの移動を開始するときに駆動信号を発生し、
    前記検出手段は、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された駆動信号を検出して、前記上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に駆動信号を検出したか否かを判定する判定回路を有し、該判定回路が所定時間内にグループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの駆動信号を検出しないとき、同期制御回路内の全ての切り換え手段を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させると共に、前記通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、前記通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、同期制御回路内の全ての切り換え手段を動作させてグループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させることを特徴とする請求項1に記載のプロキシミティ露光装置。
  3. 前記上位制御装置は、突き上げピンユニットのモータの停止解除を各同期制御回路の検出手段へ指示し、
    前記検出手段は、前記上位制御装置から停止解除の指示があるまで、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータの停止を維持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプロキシミティ露光装置。
  4. 前記検出手段は、前記電源からグループ内の各突き上げピンユニットのモータへ供給される電力の異常を検出する電源監視回路を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置。
  5. 前記通信ケーブルは、前記複数の同期制御回路をループ状に接続し、
    前記検出手段は、他の同期制御回路との間の通信ケーブルの異常を検出する接続監視回路を有し、該接続監視回路が他の1つの同期制御回路との間の通信ケーブルの異常を検出したとき、他のもう1つの同期制御回路との間の通信ケーブルを介して、他の同期制御回路と通信することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置。
  6. 各同期制御回路は、前記上位制御装置からの突き上げピンの移動の指示を検出して擬似駆動信号を作成し、作成した擬似駆動信号を前記通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ出力する擬似駆動信号作成回路を有し、
    前記検出手段は、他の同期制御回路からの擬似駆動信号を検出して、前記上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に擬似駆動信号を検出したか否かを判定する判定回路を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置。
  7. 基板を搭載するチャックと、マスクを保持するマスクホルダと、チャックを移動するステージとを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法であって、
    突き上げピン、突き上げピンを上下に移動するモータ、及びチャックに対する取り付け高さを調整する高さ調整機構を有する複数の突き上げピンユニットをチャックに取り付け、
    基板をチャックへ搬入し、または基板をチャックから搬出する基板搬送装置と、
    各突き上げピンユニットのモータへ電力を供給する電源と、
    各突き上げピンユニットのモータへ各突き上げピンの移動を指示する上位制御装置、複数の突き上げピンユニットを複数のグループに分け、グループ内の複数の突き上げピンユニットのモータを同期制御する複数の同期制御回路、及び複数の同期制御回路を接続する通信ケーブルを有し、各突き上げピンユニットのモータを制御する制御装置とを設け、
    制御装置により各突き上げピンユニットのモータを制御して、各突き上げピンを上下に移動し、基板搬送装置からの基板の受け取り又は基板搬送装置への基板の受け渡しを行い、
    各突き上げピンの移動が正常に行われないときに、各突き上げピンユニットのモータから異常信号を発生し、
    各同期制御回路において、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された異常信号を検出し、グループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの異常信号を検出したとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させると共に、通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させることを特徴とするプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法。
  8. 各突き上げピンの移動を開始するときに、各突き上げピンユニットのモータから駆動信号を発生し、
    各同期制御回路において、グループ内の各突き上げピンユニットのモータから発生された駆動信号を検出して、上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に駆動信号を検出したか否かを判定し、所定時間内にグループ内の少なくとも1つの突き上げピンユニットのモータからの駆動信号を検出しないとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させると共に、通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ異常を通知し、また、通信ケーブルを介して他の同期制御回路から異常の通知を受けたとき、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータを停止させることを特徴とする請求項7に記載のプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法。
  9. 突き上げピンユニットのモータの停止解除を上位制御装置から各同期制御回路へ指示し、
    各同期制御回路において、上位制御装置から停止解除の指示があるまで、グループ内の全ての突き上げピンユニットのモータの停止を維持することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法。
  10. 各同期制御回路において、電源からグループ内の各突き上げピンユニットのモータへ供給される電力の異常を検出することを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法。
  11. 複数の同期制御回路を通信ケーブルでループ状に接続し、
    各同期制御回路において、他の同期制御回路との間の通信ケーブルの異常を検出し、他の1つの同期制御回路との間の通信ケーブルの異常を検出したとき、他のもう1つの同期制御回路との間の通信ケーブルを介して、他の同期制御回路と通信することを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法。
  12. 各同期制御回路において、上位制御装置からの突き上げピンの移動の指示を検出して擬似駆動信号を作成し、作成した擬似駆動信号を通信ケーブルを介して他の同期制御回路へ出力し、他の同期制御回路からの擬似駆動信号を検出して、上位制御装置から各突き上げピンの移動の指示があってから所定時間内に擬似駆動信号を検出したか否かを判定することを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法。
  13. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
  14. 請求項7乃至請求項12のいずれか一項に記載のプロキシミティ露光装置の基板ロード/アンロード方法を用いて基板をロード/アンロードして、基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
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