JP2011096412A - 高圧放電灯点灯装置およびそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

高圧放電灯点灯装置およびそれを用いた画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高圧放電灯のちらつきを抑えつつ、ランプ電圧の上昇を抑えることでランプ寿命の低下を抑えた高圧放電灯点灯装置およびそれを用いた画像表示装置を提供する。
【解決手段】高圧放電灯点灯装置Aは、高圧放電灯Laに所定の電力を供給する降圧チョッパ回路1と、高圧放電灯Laに印加するランプ電流の極性を交互に反転させるインバータ回路2と、ランプ電流の極性を反転させる周波数を変更する制御回路5とを備えている。制御回路5は、高圧放電灯Laの点灯開始後に当該高圧放電灯Laの電極温度が所定温度に達すると、ランプ電流の極性を反転させる周波数を所定の点灯周波数から当該点灯周波数よりも低い周波数に定期的に切り替える周波数切替モードを実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高圧放電灯点灯装置およびそれを用いた画像表示装置に関するものである。
液晶デバイスを用いた投影方式の液晶プロジェクタや、DMD(Digital Micromirror Device)(登録商標)を用いた投影方式のDLPプロジェクタでは、照明用の光源である高圧放電灯のちらつき(フリッカ)を低減するために、ランプ電流にパルス電流を重畳させる点灯方式(特許文献1,2参照)や、ランプ電流に三角波形を重畳させてランプ電流波形を変形させる点灯方式(特許文献3参照)が採用されている。
また、上記の液晶プロジェクタでは、コントラストを向上させるために、液晶デバイスをノーマリーホワイト方式(電圧がかかっていない時に透光率あるいは反射率が最大となって白い画面とする方式)からノーマリーブラック方式(電圧がかかっていない時に最も光を遮って黒い画面とする方式)に変更する傾向にあり、その結果、最近の液晶プロジェクタでは、投影画面の横方向に白いバー(横輝線)が生じるものがあった。
これは、外部ノイズに起因するフォトリークによって、液晶デバイス用の駆動ドライバのトランジスタがオンになることが原因と考えられており、上記の点灯方式では通常よりも大きなランプ電流を投入するため、瞬間的に光出力が増加してフォトリークが起こり易い状態となり、その結果、上記のような不具合が発生すると推定される。したがって、液晶プロジェクタでは、上記の点灯方式は不向きであるといえる。
そのため、少なくとも液晶プロジェクタの場合には、高圧放電灯のちらつきを低減する方法として上記の点灯方式以外の方法が必要であることから、例えば高圧放電灯に流れるランプ電流の周波数を、図18(a)に示すように間欠的に点灯周波数よりも低い周波数とする点灯方式(特許文献4参照)や、ランプ電圧が所定電圧以上になったところで点灯周波数よりも低い周波数で高圧放電灯を所定期間点灯させる点灯方式(特許文献5参照)や、図18(b)に示すように正極性の期間と負極性の期間の割合であるデューティ比を間欠的に変更する点灯方式などが提案されている。
ここで、高圧放電灯のちらつきについて詳述すると、高圧放電灯を所定の点灯周波数で長時間点灯させた場合、電極には点灯時間に応じて複数の突起が生じることになるが、ランプ電流の極性反転時に、これらの突起間でアークの輝点が不定期に移動することでちらつきが生じるのである。したがって、ちらつきを低減するためには、ランプ電流の周波数を間欠的に点灯周波数よりも低い周波数にしたり、上記のデューティ比を間欠的に変更したりして、電極先端に不必要な突起が生成するのを抑制するのが効果的である。
上記のちらつき対策を行うタイミングとしては、例えば特許文献6に示すものがあり、ランプ電圧が所定の第1電圧以上になった時に上記のちらつき対策を開始し、その後ランプ電圧が所定の第2電圧(第2電圧<第1電圧)以下になるとランプ電流の周波数を所定の点灯周波数に戻すのである。
特表平10−501919号公報(第7頁第16行目−第7頁第29行目、及び、第1図) 特開2001−244088号公報(段落[0017]、及び、第7,9図) 特開2004−281381号公報(段落[0026]−段落[0034]、及び、第2,3図) 特開2006−59790号公報(段落[0017]−段落[0024]、及び、第3,4図) 特開2008−177002号公報(段落[0046]−段落[0048]、及び、第6図) 特開2007−87637号公報(段落[0030]−段落[0035]、及び、第3,4図)
しかしながら、ちらつき対策を行うタイミングをランプ電圧により決定する場合、ランプ電圧が必要以上に上昇する可能性がある。例えば、図19はちらつき対策を行わない高圧放電灯点灯装置と、ランプ電圧が50Vになったところでちらつき対策を行う高圧放電灯点灯装置によって、それぞれ定格電力が200Wの高圧放電灯を点灯させたときのランプ電圧の時間経過を示したものであり、ちらつき対策を行った場合(図中の実線e)には行わない場合(図中の実線d)に比べてランプ電圧が約8V程度上昇し、その後ランプ電圧が徐々に下降していき、約40分経過した時点でランプ電圧が安定している。これは、高圧放電灯の電力制御を行う際には、図20(a)(b)に示すようにランプ電圧が低い低圧領域では定電流制御を行い、定格領域では定電力制御を行うのが一般的であり、低圧領域では高圧放電灯に流れるランプ電流が大きく、さらにちらつき対策として点灯周波数より低い周波数にしたり、上記のデューティ比を変更することによって電極温度が必要以上に上昇し、その結果、電極先端に形成された突起がつぶれることで電極間距離が長くなったためである。すなわち、本従来例によれば、高圧放電灯のちらつきは低減できるものの、ランプ電圧が必要以上に上昇してしまうことからランプ寿命が短くなる可能性があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、高圧放電灯のちらつきを抑えつつ、ランプ電圧の上昇を抑えることでランプ寿命の低下を抑えた高圧放電灯点灯装置およびそれを用いた画像表示装置を提供することにある。
請求項1の発明は、高圧放電灯に所定の電力を供給する電力供給手段と、高圧放電灯に印加するランプ電流の極性を交互に反転させる極性反転手段と、ランプ電流の極性を反転させる周波数、または、ランプ電流の正極性の期間と負極性の期間の割合であるデューティ比を変更する制御手段とを備え、制御手段は、ランプ電流の極性を反転させる周波数を、所定の点灯周波数から当該点灯周波数よりも低い少なくとも1つの周波数に定期的に切り替える周波数切替モード、または、ランプ電流の正極性の期間と負極性の期間とが等しい第1モード、ランプ電流の正極性の期間が負極性の期間よりも長い第2モード、およびランプ電流の負極性の期間が正極性の期間よりも長い第3モードを、それぞれ少なくとも1周期以上繰り返して実行するデューティ比切替モードの何れか一方を、高圧放電灯の点灯開始後に当該高圧放電灯の電極温度が所定温度に達すると実行することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、制御手段は、高圧放電灯の点灯開始から所定時間が経過すると、当該高圧放電灯の電極温度が所定温度に達したと判断して、周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを実行することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、制御手段は、高圧放電灯の点灯開始から当該高圧放電灯の電極温度が所定温度まで上昇するのに要する所定時間が経過し、且つ、高圧放電灯に印加するランプ電圧が所定電圧以上になると、周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを実行することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2または3の発明において、制御手段は、定常点灯時において高圧放電灯に供給される所定の平均電力に応じて所定時間を変更することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2または3の発明において、制御手段は、高圧放電灯の空冷条件に応じて所定時間を変更することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2または3の発明において、制御手段は、高圧放電灯の点灯履歴に応じて所定時間を変更することを特徴とする。ここに、高圧放電灯の点灯履歴とは、点灯時において高圧放電灯に供給される電力や、この点灯電力での点灯時間をいう。
請求項7の発明は、請求項1の発明において、制御手段は、周波数切替モードまたはデューティ比切替モードの開始から所定期間、高圧放電灯に供給する平均電力を当該高圧放電灯の定格ランプ電力未満に設定することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7の発明において、制御手段は、高圧放電灯に印加するランプ電圧が所定範囲内にある期間を所定期間に設定することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項7または8の発明において、制御手段は、定常点灯時において高圧放電灯に供給される所定の平均電力に応じて所定期間を変更することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1〜9の何れかの発明において、制御手段は、周波数切替モードまたはデューティ比切替モードの開始後において、高圧放電灯に供給される平均電力が当該高圧放電灯の定格ランプ電力よりも大きい場合、周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを停止することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1〜10の何れか1項に記載の高圧放電灯点灯装置を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、高圧放電灯の電極温度が所定温度に達したときには周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを実行するので、高圧放電灯のちらつきを抑制することができるとともに、電極温度が必要以上に上昇するのを防止でき、その結果各電極に形成される突起の形状変化を抑制できることから、ランプ電圧が必要以上に上昇するのを防止できてランプ寿命の低下を抑えることができるという効果がある。
請求項2の発明によれば、高圧放電灯の電極温度を直接測定することなく、点灯開始からの経過時間のみを計測すればいいので、高圧放電灯の電極温度が所定温度に達したか否かを簡単な構成で判別することができるという効果がある。
請求項3の発明によれば、点灯開始からの経過時間に加えてランプ電圧を計測しているので、高圧放電灯の電極温度が所定温度に達したか否かを比較的簡単な構成で判別できるとともに、判別精度を向上させることができるという効果がある。
請求項4の発明によれば、高圧放電灯に供給する平均電力に応じて周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを実行するタイミングを変更できるようになっていることから、高圧放電灯の電極温度を、供給する平均電力に対応させた温度に設定することができるという効果がある。
請求項5の発明によれば、高圧放電灯の空冷条件に応じて周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを実行するタイミングを変更できるようになっていることから、高圧放電灯の電極温度を、空冷条件に対応させた温度に設定することができるという効果がある。
請求項6の発明によれば、高圧放電灯の点灯履歴に応じて周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを実行するタイミングを変更できるようになっていることから、高圧放電灯の電極温度を、点灯履歴に対応させた温度に設定することができるという効果がある。
請求項7の発明によれば、点灯開始から周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを開始するまでの時間が短くなることから、高圧放電灯の電極温度の上昇時間を短縮することができ、その結果始動後のグロー放電からアーク放電への移行を促進させることができて、立ち消えを防止することができるという効果がある。
請求項8の発明によれば、高圧放電灯に印加するランプ電圧のみを計測すればいいので、上記の所定期間が経過したか否かを簡単な構成で判別することができるという効果がある。
請求項9の発明によれば、高圧放電灯に供給する平均電力に応じて上記の所定期間を変更できるようになっていることから、高圧放電灯の電極温度を、供給する平均電力に対応させた温度に設定することができるという効果がある。
請求項10の発明によれば、高圧放電灯の定格ランプ電力より大きい平均電力を当該高圧放電灯に供給した場合には、周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを実行しないことで電極温度を必要以上に上昇させることがなく、そのうえ光束の立ち上がりを速くすることができるという効果がある。
請求項11の発明によれば、請求項1〜10の何れか1項に記載の高圧放電灯点灯装置を用いることによって、投影画面のちらつきを抑えた画像表示装置を提供することができるという効果がある。
実施形態1の高圧放電灯点灯装置の概略回路図である。 (a)は同上により高圧放電灯に供給される電力の推移を示すグラフ、(b)は同上により高圧放電灯に印加されるランプ電流の推移を示すグラフ、(c)は同上により高圧放電灯に印加されるランプ電圧の推移を示すグラフである。 (a)は実施形態2の高圧放電灯点灯装置により電力が供給される高圧放電灯の電極温度の推移を示すグラフ、(b)は同上のランプ電圧の推移を示すグラフである。 同上に対してちらつき対策を行った場合と、ちらつき対策を行わなかった場合のランプ電圧の推移を示すグラフである。 同上の断面図である。 実施形態3の高圧放電灯点灯装置により高圧放電灯に印加されるランプ電圧の推移を示すグラフである。 実施形態4の高圧放電灯点灯装置により供給される電力と、点灯開始からちらつき対策を開始するまでの待ち時間との対応を示すグラフである。 実施形態5の高圧放電灯点灯装置の概略回路図である。 同上により電力が供給される高圧放電灯への空冷風量と、点灯開始からちらつき対策を開始するまでのマチ時間との対応を示すグラフである。 実施形態6の高圧放電灯点灯装置の概略回路図である。 同上により電力が供給される高圧放電灯の点灯履歴と、点灯開始からちらつき対策を開始するまでのマチ時間との対応を示すグラフである。 (a)は実施形態7の高圧放電灯点灯装置により高圧放電灯に供給される電力の推移を示すグラフ、(b)は同上のランプ電圧の推移を示すグラフである。 (a)は実施形態8の高圧放電灯点灯装置により高圧放電灯に供給される電力の推移を示すグラフ、(b)は同上のランプ電圧の推移を示すグラフである。 (a)は実施形態9の高圧放電灯点灯装置により高圧放電灯に供給される電力の推移を示すグラフ、(b)は同上のランプ電圧の推移を示すグラフである。 (a),(b)はそれぞれ同上の他の例を示すグラフである。 実施形態10の高圧放電灯点灯装置により高圧放電灯に供給される電力の推移を示すグラフである。 実施形態1〜10の何れかの高圧放電灯点灯装置を用いた画像表示装置の一例である。 (a),(b)は従来の高圧放電灯点灯装置におけるちらつき対策の波形図である。 同上によりちらつき対策を行った場合と、ちらつき対策を行わなかった場合のランプ電圧の推移を示すグラフである。 (a),(b)は高圧放電灯を電力制御する場合の電力およびランプ電流と、ランプ電圧の関係を示すグラフである。 (a)〜(c)は高圧放電灯を電力制御する場合の電力、ランプ電流およびランプ電圧の推移を示すグラフである。
以下に、本発明に係る高圧放電灯点灯装置および画像表示装置の実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明に係る高圧放電灯点灯装置は、例えば高圧水銀灯や高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプなどの高圧放電灯を点灯させるために用いられるものであり、この高圧放電灯点灯装置は、例えば後述のプロジェクタなどの画像表示装置に搭載される。
(実施形態1)
図1は実施形態1の高圧放電灯点灯装置Aの概略回路図であり、本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、直流電源Eを所望の電圧値の直流出力に降圧する所謂降圧チョッパ回路(電力供給手段)1と、高圧放電灯Laに印加するランプ電流の極性を交互に反転させ、共振回路3を介して高圧放電灯Laに高周波電力を供給するインバータ回路(極性反転手段)2と、降圧チョッパ回路1の出力電圧を検出する電圧検出回路4と、降圧チョッパ回路1およびインバータ回路2を駆動制御する制御回路(制御手段)5とを備えている。
降圧チョッパ回路1は、スイッチング素子Q1とインダクタL1の直列回路を有しており、後述のPWM制御回路53により決定される動作周波数またはオンデューティでスイッチング素子Q1をオン/オフすることで、所望の電圧値の直流出力が得られる。
インバータ回路2は、4個のスイッチング素子Q2〜Q5と、これらのスイッチング素子Q2〜Q5をオン/オフする2個のドライブ回路21,22とからなる所謂フルブリッジ型のインバータ回路であり、後述のフルブリッジ制御回路52により決定される動作周波数で各スイッチング素子Q2〜Q5をオン/オフすることで、所定の高周波電力が高圧放電灯Laに供給される。なお、本実施形態では、直列接続された2個のスイッチング素子Q2,Q3がドライブ回路21により駆動制御され、同じく直列接続された2個のスイッチング素子Q4,Q5がドライブ回路22により駆動制御される。
共振回路3は、インダクタL2と共振コンデンサC2の直列回路からなり、共振コンデンサC2の両端間には高圧放電灯Laの各電極がそれぞれ接続されている。そして、この共振回路3の共振作用により生じた高電圧を高圧放電灯Laに印加することで、高圧放電灯Laが高周波点灯するのである。
電圧検出回路4は、抵抗R2,R3の直列回路からなり、降圧チョッパ回路1からの出力電圧のうち抵抗R3にかかる分圧を検出して後述のマイコン51に出力する。そして、マイコン51では、抵抗R3にかかる分圧値から逆算して降圧チョッパ回路1の出力電圧を算出する。
制御回路5は、全般的な制御を行うマイコン51と、インバータ回路2のドライブ回路21,22を駆動制御するフルブリッジ制御回路52と、降圧チョッパ回路1のスイッチング素子Q1をオン/オフ制御するPWM制御回路53と、画像表示装置B側から送信される高圧放電灯Laへの平均電力設定信号CS1や高圧放電灯ON/OFF信号CS2を受信するための信号受信回路55,56とを備えている。
マイコン51は、様々な制御データが格納されたデータテーブル51aと、電圧検出回路4からのアナログ電圧をデジタル値に変換するA/Dコンバータ51bと、信号受信回路55を介して受信した平均電力設定信号CS1に応じて高圧放電灯Laに供給する平均電力を決定する電力判別処理部51dと、信号受信回路56を介して受信した高圧放電灯ON/OFF信号CS2に応じて高圧放電灯Laをオンまたはオフする制御信号を生成する高圧放電灯ON/OFF判別処理部51fと、電力判別処理部51dおよび高圧放電灯ON/OFF判別処理部51fからの出力信号に応じて電力制御用の基準信号を生成する基準信号生成処理部51cと、電力判別処理部51dおよび高圧放電灯ON/OFF判別処理部51fからの出力信号に応じてフルブリッジ制御回路52に対して所定の制御信号FB1,FB2を出力する時間計測・設定処理部51eとで構成されており、基準信号生成処理部51cから出力される基準信号はD/Aコンバータ(例えば本実施形態では、R−2Rラダー回路を使用)54によりアナログ電圧Ipに変換され、基準電圧としてPWM制御回路53に入力される。なお、本実施形態では、マイコン51として、(株)ルネサステクノロジ製のR8C/26グループ、R8C/27グループ、R8C/2Eグループ、R8C/2Fグループのマイコンを用いる。
ここにおいて、データテーブル51aには、ランプ電圧に応じた複数の電力値データや、各平均電力・各点灯モードでのランプ電流の極性を反転させるタイミング(周波数またはデューティ比)のデータや、ランプ電流の正極性、負極性の各期間や極性反転の回数のデータなどが格納されており、特に電力値データについては、各ランプ電圧Vla毎に所望の電力値(電流値)となるように設定されている(図20参照)。ここに、上記のデューティ比とは、ランプ電流の正極性の期間と負極性の期間の割合のことをいう。
フルブリッジ制御回路52は、マイコン51の時間計測・設定処理部51eからの制御信号FB1,FB2に応じてインバータ回路2のドライブ回路21,22の駆動制御を行うための回路であり、本実施形態では、ドライブ回路21,22にそれぞれ制御信号FB1’,FB2’を出力することで、ランプ電流の極性を反転させる周波数(またはランプ電流のデューティ比)を変更するように構成されている。
PWM制御回路53は、降圧チョッパ回路1のスイッチング素子Q1のオン/オフ(つまり動作周波数またはオンデューティ)を制御するための回路であり、降圧チョッパ回路1の抵抗R1に流れる電流に応じた電圧を検出し、この検出電圧がD/Aコンバータ54を介して入力される基準電圧Ipと一致するように、スイッチング素子Q1の動作周波数またはオンデューティを設定する。
ここにおいて、本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、例えばマイコン51のUARTインターフェースにより画像表示装置Bとの間で通信可能となっており、上記の平均電力設定信号CS1や高圧放電灯ON/OFF信号CS2などが高圧放電灯点灯装置Aに送信されるようになっている。そして、高圧放電灯点灯装置Aでは、受信した平均電力設定信号CS1に応じた平均電力を高圧放電灯Laに供給するのである。
次に、高圧放電灯点灯装置Aの動作について説明する。マイコン51では、電圧検出回路4により検出した電圧値に対応する電力データをデータテーブル51aから選択して目標値に設定し、基準信号生成処理部51cから目標値に対応する電圧信号を出力させる。この電圧信号はD/Aコンバータ54によりアナログ電圧Ipに変換され、基準電圧としてPWM制御回路53に入力される。
PWM制御回路53では、降圧チョッパ回路1の抵抗R1に流れる電流に応じた検出電圧が、上記のアナログ電圧Ipと一致するようにスイッチング素子Q1の動作周波数またはオンデューティを設定し、この動作周波数またはオンデューティでスイッチング素子Q1をオン/オフする。その結果、降圧チョッパ回路1からの出力が所望の電圧値の直流出力に制御される。
また、マイコン51では、画像表示装置B側から送信された平均電力設定信号CS1により決定した平均電力に設定するため、ランプ電流の極性を反転させる周波数やその周波数での極性反転の回数などをデータテーブル51aから選択して目標値に設定し、時間計測・設定処理部51eから目標値に対応する制御信号FB1,FB2を出力させる。そして、フルブリッジ制御回路52では、各制御信号FB1,FB2に対応する制御信号FB1’,FB2’をそれぞれドライブ回路21,22に対して出力し、各ドライブ回路21,22では、制御信号FB1’,FB2’に含まれるタイミングでそれぞれスイッチング素子Q2,Q3およびスイッチング素子Q4,Q5をオン/オフさせる。その結果、高圧放電灯Laには、共振回路3を介して所望の高周波電力が供給される。
ここで、インバータ回路2を高周波で動作させると共振回路3には所定の共振電圧が発生し、この共振電圧を高圧放電灯Laに印加することで絶縁破壊を起こし、高圧放電灯Laが点灯するのであるが、その際アーク放電に移行させるために、インバータ回路2を所定時間(数百msec〜数十秒程度)高周波(1kHz以上)で動作させた後、低周波(1kHz以下)に移行させており、高圧放電灯Laへの電力制御については低周波に移行させてから実行される。具体的には、図20に示すようにランプ電圧Vla=V1(調光時はVla=V2)となるまではランプ電流Ila=I1となる定電流制御が行われ、ランプ電圧Vla=V1(調光時はVla=V2)になるとランプ電力Wla=W1(調光時はWla=W2)となる定電力制御が行われる。
なお、図21は、点灯開始からの経過時間tを横軸にとったランプ電力Wla、ランプ電流Ila、ランプ電圧Vlaの推移を示すグラフであり、時刻t1までは定電流制御が行われるため、図21(b)に示すようにランプ電流Ila=I1で一定になり、時刻t1以降では定電力制御が行われるため、図21(a)に示すようにランプ電力Wla=W1で一定となる。そして、時刻t1以降においてランプ電流Ilaは、図21(b)に示すように徐々に低下していき、時刻t2以降ではIla=I2で安定状態となる。また、時刻t1以降においてランプ電圧Vlaは、図21(c)に示すように徐々に上昇していき、時刻t2以降ではVla=V2で安定状態となる。
ここにおいて、本実施形態の制御回路5では、高圧放電灯Laのちらつき対策として、図18(a)に示すようにランプ電流の極性を反転させる周波数を、所定の点灯周波数からこの点灯周波数よりも低い周波数(図中の期間T2,T4参照)に定期的に切り替える周波数切替モードを有しており、以下その動作について図2を参照しながら説明する。上述したように、点灯開始から時刻t1までは定電流制御(ランプ電流Ila=I1)が行われるが(図2(b)参照)、このとき制御回路5の動作モードは周波数切替モードにはなっていない。その後、時刻t2のときに高圧放電灯Laの電極温度がT1に達すると(図2(c)参照)、制御回路5の動作モードが周波数切替モードに設定され、図18(a)に示す周期で周波数が定期的に切り替えられる。そして、この周波数切替モードによるちらつき対策が実行されると、高圧放電灯Laではちらつきが抑制されるとともに、電極温度がT1になったときからちらつき対策を実行することで電極温度の過度の上昇を抑えることができ、その結果ランプ電圧が必要以上に上昇するのを防止できる。なお、上記の電極温度は、例えば図示しない温度センサなどで検出するようにすればよい。
而して、本実施形態によれば、高圧放電灯Laの電極温度が所定温度T1に達したときには周波数切替モードを実行するので、高圧放電灯Laのちらつきを抑制することができるとともに、電極温度が必要以上に上昇するのを防止でき、その結果各電極に形成される突起の形状変化を抑制できることから、ランプ電圧Vlaが必要以上に上昇するのを防止できてランプ寿命の低下を抑えることができる。
ここにおいて、本実施形態では、ちらつき対策として周波数切替モードを行っているが、例えば図18(b)に示すように、ランプ電流の正極性の期間と負極性の期間とが等しい第1モード(図中の期間T1,T3,T5参照)、ランプ電流の正極性の期間が負極性の期間よりも長い第2モード(図中の期間T2参照)、ランプ電流の負極性の期間が正極性の期間よりも長い第3モード(図中の期間T4参照)をそれぞれ各1周期以上繰り返すデューティ比切替モードであってもよく、この場合も高圧放電灯Laのちらつきを抑制することができるとともに、電極温度が必要以上に上昇するのを防止でき、その結果各電極に形成される突起の形状変化を抑制できることから、ランプ電圧Vlaが必要以上に上昇するのを防止できてランプ寿命の低下を抑えることができる。
なお、本実施形態では、高圧放電灯Laに供給する電力が、全点灯(Full)と調光点灯(Dim)の2種類(図20参照)の場合を例に説明したが、例えば調光機能を持たずに1種類であってもいいし、複数段階に調光できるように複数種類であってもよい。
また、本実施形態では、図1に示すように共振回路3によって高圧放電灯Laを絶縁破壊させる構成となっているが、高圧のパルス電圧を発生させるイグナイタを用いる構成であってもよく、さらにイグナイタを起動させるタイミングは、インバータ回路2が高周波動作しているときであってもいいし、最初からインバータ回路2を低周波動作させてイグナイタで絶縁破壊させるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、図2に示すようにちらつき対策を実施する電極温度を、定電力制御中の温度T1に設定しているが、点灯開始後であれば時刻t=t1以前の定電流制御中であってもよく、同様に電極の突起変化を抑えることができてランプ電圧Vlaの過度の上昇を抑えることができる。
(実施形態2)
本発明に係る高圧放電灯点灯装置Aの実施形態2を、図3〜図5を参照しながら説明する。本実施形態では、高圧放電灯Laの電極温度を点灯開始からの経過時間tにより推定する点に特徴があり、それ以外の構成は実施形態1と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。なお、回路構成については実施形態1と同様であるから、以下の説明において必要な場合には図1を参照する。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、降圧チョッパ回路1と、インバータ回路2と、共振回路3と、電圧検出回路4と、制御回路5とを備えており、本実施形態では経過時間(所定時間)tを計測するための経過時間計測手段として、マイコン51が備えるタイマ(図示せず)を利用している。
次に、高圧放電灯点灯装置Aの動作について、図3を参照しながら説明する。高圧放電灯Laの点灯動作が開始されると、マイコン51のタイマが起動して高圧放電灯Laの電極温度が所定温度T1に達するまでの時間計測が開始される。そして、タイマのカウント時間がt1に達すると、マイコン51は電極温度がT1に達したと判断して実施形態1で説明した何れかのちらつき対策(周波数切替モードまたはデューティ比切替モード)を開始する。なお、図中の斜線部はちらつき対策の実施領域を示している。
ここに、ちらつき対策を開始するまでの所定時間t1は、高圧放電灯Laに供給する電力値や点灯周波数、後述する空冷条件などに基づいて算出される。したがって、各条件によって異なるものではあるが、所定時間設定値の目安として、高圧放電灯Laの点灯後の数分(1〜5分)程度に設定するのが望ましい。
図4は、定格200Wの高圧放電灯Laに定格電力200Wを供給し、ちらつき対策を実施した場合と実施しない場合の比較結果を示している。ちらつき対策を実施しない場合には、図中の実線aに示すように点灯後徐々にランプ電圧が低下するのが確認でき、ランプ電圧値に応じてちらつき対策を実施した場合には、図中の実線cに示すように点灯初期時にランプ電圧が上昇して、その後徐々に低下するのが確認できる。また、点灯開始から所定時間が経過したときからちらつき対策を実施した場合には、図中の実線bに示すようにランプ電圧の変化は殆ど認められず、略一定であることが確認できる。
ここで、プロジェクタなどの画像表示装置に用いられる高圧放電灯Laは、図5に示すように、高圧放電灯Laの両電極e1,e2間に生じるアークが、放物面からなるリフレクタRefの焦点に位置するようにリフレクタRefに装着されるため、アーク位置が移動した場合には光量が変化することになる。そして、ランプ電圧が変化するということは電極間距離に変化が生じていることであるから、電極に生じた突起の位置や形状が変化していることになり、したがってアーク位置が移動している可能性がある。そのため、ランプ電圧は一定であるのが望ましく、図4中の実線cのような形でちらつき対策を行うのが最もよいことがわかる。
而して、本実施形態によれば、高圧放電灯Laの電極温度を直接測定することなく、マイコン51のタイマによって点灯開始からの所定時間tのみを計測すればいいので、高圧放電灯Laの電極温度が所定温度に達したか否かを簡単な構成で判別することができる。
なお、本実施形態では、マイコン51のタイマにより経過時間計測手段を構成しているが、例えば抵抗とコンデンサとで構成した回路によって所定電圧までの充電時間や放電時間を、マイコン51のAD変換機能を用いて計測したり、コンパレータを用いてその出力をマイコン51に入力するようにしてもよい。
(実施形態3)
本発明に係る高圧放電灯点灯装置Aの実施形態3を、図6を参照しながら説明する。上述の実施形態2では、点灯開始から所定時間tが経過したところから上記のちらつき対策を行っているが、本実施形態では点灯開始から所定時間tが経過し、且つ、高圧放電灯Laに印加されるランプ電圧Vが所定電圧V1以上になったところからちらつき対策を行うように構成されている。なお、それ以外の構成は実施形態2と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。また、回路構成については実施形態1と同様であるから、以下の説明において必要な場合には図1を参照する。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、降圧チョッパ回路1と、インバータ回路2と、共振回路3と、電圧検出回路4と、制御回路5とを備えており、実施形態2と同様に経過時間(所定時間)tを計測するための経過時間計測手段として、マイコン51が備えるタイマ(図示せず)を利用している。
次に、高圧放電灯点灯装置Aの動作について、図6を参照しながら説明する。高圧放電灯Laの点灯動作が開始されると、マイコン51のタイマが起動して高圧放電灯Laの電極温度が所定温度T1(図2(c)参照)に達するまでの時間計測が開始され、タイマのカウント時間がt1に達すると、マイコン51は電極温度がT1に達したと判断する。また、マイコン51では、高圧放電灯Laに印加されるランプ電圧Vを監視しており、このランプ電圧VがV1に達した場合には、上記の計測時間が所定時間t=t1に達していることを条件にちらつき対策(周波数切替モードまたはデューティ比切替モード)を開始する。すなわち、本実施形態では、点灯開始から所定時間tが経過し、且つ、高圧放電灯Laに印加されるランプ電圧Vが所定電圧V1以上になったところからちらつき対策を行うのである。なお、図中の斜線部はちらつき対策の実施領域を示している。したがって、ランプ電圧Vが所定電圧V1を下回った場合にはちらつき対策は停止し、所定の点灯周波数での点灯動作が行われることになる。
ここに、ちらつき対策を開始するまでの所定時間tは実施形態2と同様にして算出され、また上記の所定電圧V1は、高圧放電灯Laの異常状態(例えば管壁の膨れや電極突起の異常成長など)が想定される値、もしくは、ランプ電流の上限値により決まる値に設定される。つまり、電極温度を必要以上に上昇させない値に設定されるのである。
而して、本実施形態によれば、点灯開始からの所定時間tに加えてランプ電圧Vを計測しているので、高圧放電灯Laの電極温度が所定温度T1に達したか否かを比較的簡単な構成で判別できるとともに、判別精度を向上させることができる。
なお、本実施形態においても、経過時間計測手段はマイコン51のタイマに限定されるものではなく、抵抗とコンデンサとで構成した回路によって所定電圧までの充電時間や放電時間を、マイコン51のAD変換機能を用いて計測したり、コンパレータを用いてその出力をマイコン51に入力するようにしてもよい。
(実施形態4)
本発明に係る高圧放電灯点灯装置Aの実施形態4を、図7を参照しながら説明する。本実施形態では、点灯開始からちらつき対策を開始するまでの所定時間(つまり電極温度が所定温度に達するまでの時間)tを、高圧放電灯Laに供給する平均電力に応じて変更できるようにした点で実施形態2と異なっている。なお、それ以外の構成は実施形態2と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。また、回路構成については実施形態1と同様であるから、以下の説明において必要な場合には図1を参照する。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、降圧チョッパ回路1と、インバータ回路2と、共振回路3と、電圧検出回路4と、制御回路5とを備えており、実施形態2と同様に上記の経過時間(所定時間)tを計測するための経過時間計測手段として、マイコン51が備えるタイマ(図示せず)を利用している。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aでは、図7に示すように高圧放電灯Laに供給する平均電力Pに応じてちらつき対策(周波数切替モードまたはデューティ比切替モード)を実施するまでの所定時間tが変更できるようになっており、例えば高圧放電灯Laに供給される平均電力P=P1の場合には所定時間t=t1に設定され、さらに平均電力P=P2(P2<P1)の場合には所定時間t=t2(t2>t1)、平均電力P=P3(P3<P2)の場合には所定時間t=t3(t3>t2)にそれぞれ設定される。そして、平均電力Pに応じて設定された所定時間tが経過すると、上記のちらつき対策を開始するのである。なお、図中の斜線部はちらつき対策の実施領域を示している。
而して、本実施形態によれば、高圧放電灯Laに供給する平均電力Pに応じてちらつき対策を実行するタイミングを変更できるようになっていることから、高圧放電灯Laの電極温度を、供給する平均電力Pに対応させた温度に設定することができる。
なお、本実施形態では、図7に示すようにP1>P2>P3のときにt1<t2<t3、つまり平均電力Pが大きいほど所定時間tが短くなるように設定しているが、所定時間tは本実施形態に限定されるものではなく、高圧放電灯Laに供給する平均電力Pに合わせて、電極先端の突起形状が変化しない範囲の電極温度となるように適宜設定すればよい。また、本実施形態では、平均電力として3種類(P1,P2,P3)を例示しているが、例えば2種類であってもいいし、4種類以上であってもよい。
さらに、本実施形態においても、経過時間計測手段はマイコン51のタイマに限定されるものではなく、抵抗とコンデンサとで構成した回路によって所定電圧までの充電時間や放電時間を、マイコン51のAD変換機能を用いて計測したり、コンパレータを用いてその出力をマイコン51に入力するようにしてもよい。その際、前者の方法では、高圧放電灯Laに供給する平均電力Pの種類に応じて閾値を複数設定する必要があり、また後者の方法では、平均電力Pの種類に応じた個数のコンパレータおよびマイコン51の入力ポートが必要になる。
(実施形態5)
本発明に係る高圧放電灯点灯装置Aの実施形態5を、図8および図9を参照しながら説明する。上述の実施形態4では、ちらつき対策を開始するまでの所定時間tを、高圧放電灯Laに供給される平均電力Pに応じて変更できるようになっているが、本実施形態では、図9に示すように高圧放電灯Laに対して加えられる風量(空冷条件)Fに応じて所定時間tが変更できるようになっている。なお、以下の説明において実施形態2と同様の構成については、同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、図8に示すように実施形態1と同様の構成を備え、さらに画像表示装置B側から送信される空冷風量信号CS3に応じて、現在高圧放電灯Laに加えている風量Fを算出する空冷風量判断処理部51gがマイコン51に設けられるとともに、上記の空冷風量信号CS3を受信するための信号受信回路57が設けられている。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aでは、図9に示すように高圧放電灯Laに対して加えられる風量Fに応じてちらつき対策(周波数切替モードまたはデューティ比切替モード)を開始するまでの所定時間tが変更できるようになっており、図9によれば風量F=F1のときに所定時間t=t1に設定される。そして、風量Fに応じて設定された所定時間tが経過すると、上記のちらつき対策を開始するのである。なお、図中の風量Fは空冷風量判別処理部51gによって空冷風量信号CS3を変換した風量値であり、本実施形態ではこの風量値が所定値以上の場合には、所定時間tは一定値(t=tmin)となる。
而して、本実施形態によれば、高圧放電灯Laの空冷条件(本実施形態では風量F)に応じてちらつき対策を実行するタイミングを変更できるようになっていることから、高圧放電灯Laの電極温度を、空冷条件に対応させた温度に設定することができる。
なお、本実施形態では、図9に示すように風量Fが所定値以上である場合には所定時間tを一定値(t=tmin)とし、また風量Fが減少するにつれて所定時間tが長くなるようにしているが、図9は本実施形態の一例であり、風量などの空冷条件に合わせて電極の突起変化を抑制できれば、他の関係式から所定時間を算出するようにしてもよい。
なお、空冷条件についても風量に限定されるものではなく、例えば風圧などであってもよい。
(実施形態6)
本発明に係る高圧放電灯点灯装置Aの実施形態6を、図10および図11を参照しながら説明する。上述の実施形態5では、ちらつき対策を開始するまでの所定時間tを、高圧放電灯Laの風量(空冷条件)Fに応じて変更できるようになっているが、本実施形態では、高圧放電灯Laの点灯履歴に応じて所定時間tが変更できるようになっている。なお、以下の説明において実施形態2と同様の構成については、同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、図10に示すように実施形態1と同様の構成を備え、さらに画像表示装置B側から送信される高圧放電灯交換信号CS3に応じて、高圧放電灯Laが交換されたか否かを判別する高圧放電灯交換時処理部51hと、後述の点灯履歴を記憶するためのフラッシュメモリ51jとがマイコン51に設けられるとともに、高圧放電灯交換信号CS3を受信するための信号受信回路57が設けられている。なお、フラッシュメモリについては外付けのEEPROMなどであってもよい。
図11は高圧放電灯Laに供給する点灯電力と、ちらつき対策(周波数切替モードまたはデューティ比切替モード)を開始するまでの所定時間tとの関係を示すグラフであり、本実施形態では前回の点灯時に高圧放電灯Laに供給した点灯電力(点灯履歴)と基準電力Aとの大小に応じて、所定時間tを基準時間t1よりも長い時間または短い時間に設定している。そして、設定した所定時間tが経過すると、上記のちらつき対策を開始するのである。なお、本実施形態では、高圧放電灯Laに供給した点灯電力を消灯時にフラッシュメモリ51jに書き込んでおり、次回の点灯時には所定時間tを決定する点灯電力としてフラッシュメモリ51jから読み出される。
ここに、本実施形態では、図10に示すように画像表示装置B側から高圧放電灯交換信号CS3が送信されるようになっており、高圧放電灯Laを交換した場合には、信号受信回路57を介してマイコン51の高圧放電灯交換時処理部51hに高圧放電灯交換信号CS3が入力され、高圧放電灯交換時処理部51hは、それまでフラッシュメモリ51jに書き込まれた交換前の高圧放電灯Laの点灯履歴(高圧放電灯Laに供給した点灯電力)を初期化する。そして、以後同様にして高圧放電灯Laの消灯時に交換後の高圧放電灯Laに供給した点灯電力をフラッシュメモリ51jに書き込むのである。
而して、本実施形態によれば、高圧放電灯Laの点灯履歴(本実施形態では点灯電力)に応じてちらつき対策を実行するタイミングを変更できるようになっていることから、高圧放電灯Laの電極温度を、点灯履歴に対応させた温度に設定することができる。
なお、本実施形態では、フラッシュメモリ51jに記憶させた前回の点灯電力(平均電力)を点灯履歴とした場合について説明したが、点灯履歴は前回の点灯電力に限定されるものではなく、この点灯電力での点灯時間を点灯履歴としてもいいし、その両方を点灯履歴としてもよい。そして、これらの値と基準値との大小に応じて所定時間tを設定すればよい。
また、本実施形態では、高圧放電灯Laが交換されるとフラッシュメモリ51jを初期化するように構成しているが、例えば複数の高圧放電灯Laの点灯履歴を保存できるようにフラッシュメモリ51jを構成し、高圧放電灯Laが交換されると古いものから順に消去するようにしてもよい。
(実施形態7)
本発明に係る高圧放電灯点灯装置Aの実施形態7を、図12を参照しながら説明する。本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、上記の各実施形態1〜6で説明したちらつき対策の開始から所定期間、高圧放電灯Laに供給する平均電力を高圧放電灯Laの定格電力未満に設定する点に特徴があり、それ以外の構成は実施形態1と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略し、また必要に応じて図1を参照する。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、降圧チョッパ回路1と、インバータ回路2と、共振回路3と、電圧検出回路4と、制御回路5とを備えており、ちらつき対策を開始してからの所定時間を計測するための経過時間計測手段として、マイコン51が備えるタイマ(図示せず)を利用している。
ここで、高圧放電灯Laの点灯開始後において、グロー放電からアーク放電への移行を促進させてランプの立ち消えを防止するためには、高圧放電灯Laの電極温度を上昇させる必要があり、本実施形態では点灯開始後の時刻t1(このときランプ電圧V=V1)から、ちらつき対策(周波数切替モードまたはデューティ比切替モード)を開始している。そして、時刻t2から時刻t3では定格電力P1よりも小さい平均電力P2を供給して定電力制御を行い、さらに時刻t3以降は定格電力P1を供給して定電力制御を行う。なお、図中の斜線部はちらつき対策の実施領域を示している。ここに、本実施形態では、時刻t1から時刻t3までの期間を所定期間としている。
以下に、上記の時間t1〜t3の設定方法について説明する。まず、時間t1は、インバータ回路2を高周波動作から低周波動作に切り替える時点から、ちらつき対策を開始して定電流制御を行うと電極先端の突起に悪影響を与える電極温度となるまでの時間に設定する。また、時間t2は、ちらつき対策を開始して定電流制御を行うと電極先端の突起に悪影響を与える電極温度となる時間よりも短い時間であって且つ時間t1よりも長い時間に設定する。そして、時間t3は、定格電力P1よりも小さい平均電力P2によってランプ電圧が略安定する時間であって且つ時間t2よりも長い時間に設定する。つまり、グロー放電からアーク放電への移行を促進させつつ、電極先端の突起の形状変化を抑制できる電極温度となるように、適宜設定すればよい。
而して、本実施形態によれば、点灯開始からちらつき対策を開始するまでの時間が短くなることから、高圧放電灯Laの電極温度の上昇時間を短縮することができ、その結果始動後のグロー放電からアーク放電への移行を促進させることができて、立ち消えを防止することができる。
なお、時間t2や平均電力P2は本実施形態に限定されるものではなく、時間t2については上述した範囲内であればよく、また平均電力P2については定格電力P1よりも小さい値であれば図12(a)に示すように一定ではなく、直線的に増加するようになっていてもよい。
(実施形態8)
本発明に係る高圧放電灯点灯装置Aの実施形態8を、図13を参照しながら説明する。本実施形態では、ちらつき対策を開始してからの所定期間(定格電力よりも小さい平均電力を供給する期間)をランプ電圧に応じて設定する点に特徴があり、それ以外の構成は実施形態7と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。なお、回路構成については実施形態1と同様であるから、以下の説明において必要な場合には図1を参照する。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、降圧チョッパ回路1と、インバータ回路2と、共振回路3と、電圧検出回路4と、制御回路5とを備えており、制御回路5のマイコン51では、電圧検出回路4の検出電圧(ランプ電圧)に応じて高圧放電灯Laへの供給電力を設定する。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、図13に示すように、高圧放電灯Laの点灯動作が開始してランプ電圧V=V1となる時刻t1のときに、ちらつき対策(周波数切替モードまたはデューティ比切替モード)を開始する。このとき、平均電力(ランプ電力)Pは比例的に増加する。そして、ランプ電圧V=V2となる時刻t2からランプ電圧V=V3となる時刻t3では、定格電力P1よりも小さい平均電力P2を供給して定電力制御を行い、さらに時刻t3以降は定格電力P1を供給して定電力制御を行う。なお、図中の斜線部はちらつき対策の実施領域を示している。ここに、本実施形態では、ランプ電圧V=V1となる時刻t1から、ランプ電圧V=V3となる時刻t3までの期間を所定期間としている。
而して、本実施形態によれば、高圧放電灯Laに印加するランプ電圧Vのみを計測すればいいので、上記の所定期間が経過したか否かを簡単な構成で判別することができる。
なお、上記のランプ電圧V2や平均電力P2は本実施形態に限定されるものではなく、ランプ電圧V2についてはちらつき対策を開始するランプ電圧V1と同じであってもいいし、また平均電力P2については一定値となっているが、定格電力P1よりも小さければ比例的に増加させてもよい。つまり、グロー放電からアーク放電への移行を促進させつつ、電極先端の突起の形状変化を抑制できる電極温度となるように、適宜設定すればよい。
(実施形態9)
本発明に係る高圧放電灯点灯装置Aの実施形態9を、図14および図15を参照しながら説明する。本実施形態では、定常点灯時において高圧放電灯Laに供給する平均電力に応じて、ちらつき対策を開始してからの所定期間(定格電力よりも小さい平均電力を供給する期間)を変更できる点に特徴があり、それ以外の構成は実施形態7または8と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。なお、回路構成については実施形態1と同様であるから、以下の説明において必要な場合には図1を参照する。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、降圧チョッパ回路1と、インバータ回路2と、共振回路3と、電圧検出回路4と、制御回路5とを備えており、ちらつき対策を開始してからの所定時間を計測するための経過時間計測手段として、マイコン51が備えるタイマ(図示せず)を利用している。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、図14に示すように、高圧放電灯Laの点灯動作が開始してランプ電圧V=V1となる時刻t1のときに、ちらつき対策(周波数切替モードまたはデューティ比切替モード)を開始する。このとき、ランプ電力は比例的に増加する。そして、時刻t2から時刻t4では定格電力P1よりも小さい平均電力P2を供給して定電力制御を行い、さらに時刻t4以降は定格電力P1を供給して定電力制御を行う。一方、定常点灯時の平均電力がP3(P2<P3<P1)の場合には、時刻t2から時刻t3では平均電力P2を供給して定電力制御を行い、時刻t4より短い時刻t3以降は平均電力P3を供給して定電力制御を行う。すなわち、本実施形態によれば、定常点灯時において高圧放電灯Laに供給される平均電力Pが小さいほど所定期間tが短く設定されるのである。なお、図中の斜線部はちらつき対策の実施領域を示している。
次に、図15は本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aの動作を示す他の例であり、この場合も、図14と同様に定常点灯時において高圧放電灯Laに供給される平均電力Pに応じて所定期間tが設定される。
高圧放電灯Laの点灯動作が開始してランプ電圧V=V1となる時刻t1のときに、ちらつき対策(周波数切替モードまたはデューティ比切替モード)を開始する。このとき、ランプ電力Pは比例的に増加する。そして、ランプ電圧V=V2となる時刻t2からランプ電圧V=V4となる時刻t4では、定格電力P1よりも小さい平均電力P2を供給して定電力制御を行い、さらに時刻t4以降は定格電力P1を供給して定電力制御を行う。一方、定常点灯時の平均電力がP3(P3<P1)の場合には、時刻t2から時刻t3では平均電力P2を供給して定電力制御を行い、時刻t4より短い時刻t3以降は平均電力P3を供給して定電力制御を行う。すなわち、本例でも、定常点灯時において高圧放電灯Laに供給される平均電力Pが小さいほど所定期間tが短く設定されるのである。なお、図中の斜線部はちらつき対策の実施領域を示している。
而して、本実施形態によれば、高圧放電灯Laに供給する平均電力Pに応じて所定期間tを変更できるようになっていることから、高圧放電灯Laの電極温度を、供給する平均電力Pに対応させた温度に設定することができる。
なお、上記の時間t2、ランプ電圧V2、平均電力P2や定常点灯時の平均電力P1,P3は本実施形態に限定されるものではなく、時間t2やランプ電圧V2については、ちらつき対策を開始する時間t1やランプ電圧V1と同じであってもよい。また、平均電力P2については、本実施形態では一定値となっているが、定格電力P1を超えなければ徐々に増加させてもよい。さらに、定常点灯時の平均電力P1,P3については、P1,P3の2種類に限定されるものではなく、3種類以上であってもいいし、各電力の大小関係についても、本実施形態に限定されるものではない。つまり、グロー放電からアーク放電への移行を促進させつつ、電極先端の突起の形状変化を抑制できる電極温度となるように、適宜設定すればよい。
(実施形態10)
本発明に係る高圧放電灯点灯装置Aの実施形態10を、図16を参照しながら説明する。本実施形態では、高圧放電灯Laに供給される平均電力が定格電力を超える場合、上記のちらつき対策を停止させる点に特徴があり、それ以外の構成は実施形態1と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。なお、回路構成については実施形態1と同様であるから、以下の説明において必要な場合には図1を参照する。
本実施形態の高圧放電灯点灯装置Aは、降圧チョッパ回路1と、インバータ回路2と、共振回路3と、電圧検出回路4と、制御回路5とを備えており、例えば温度センサ(図示せず)により高圧放電灯Laの電極温度が検出される。
次に、高圧放電灯点灯装置Aの動作について、図16を参照しながら説明する。高圧放電灯Laの点灯動作が開始されて電極温度が所定温度に達する時刻t1になると、ちらつき対策(周波数切替モードまたはデューティ比切替モード)を開始するが、時刻t2のときに高圧放電灯Laへの平均電力Pが定格電力P1を超えると、上記のちらつき対策は停止させて、所定の点灯周波数での点灯モードに移行する。そして、時刻t3のときに平均電力Pが定格電力P1まで低下すると、再度ちらつき対策を開始する。なお、図中の斜線部はちらつき対策の実施領域を示している。
而して、本実施形態によれば、高圧放電灯Laの定格電力P1より大きい平均電力P4を高圧放電灯Laに供給した場合には、ちらつき対策を実行しないことで電極温度を必要以上に上昇させることがなく、そのうえ光束の立ち上がりを速くすることができる。
なお、本実施形態の構成を上述した実施形態2〜9に適用してもよい。
(実施形態11)
本発明に係る画像表示装置Bの実施形態を、図17を参照しながら説明する。本実施形態の画像表示装置Bは、例えばプロジェクタであって、上述の実施形態1〜10の何れかの高圧放電灯点灯装置Aと、高圧放電灯Laと、複数(図17では3個)の冷却用のFAN6と、電源部7と、外部信号を入力するための入力部8と、レンズやミラーなどの光学部品からなる光学系9とを備えている。
而して、本実施形態によれば、実施形態1〜10の何れかの高圧放電灯点灯装置Aを用いることによって、投影画面のちらつきを抑えた画像表示装置Bを提供することができる。
なお、画像表示装置Bはプロジェクタに限定されるものではなく、例えば車載用のリアTVなどであってもよい。
1 降圧チョッパ回路(電力供給手段)
2 インバータ回路(極性反転手段)
5 制御回路(制御手段)
A 高圧放電灯点灯装置
La 高圧放電灯

Claims (11)

  1. 高圧放電灯に所定の電力を供給する電力供給手段と、高圧放電灯に印加するランプ電流の極性を交互に反転させる極性反転手段と、前記ランプ電流の極性を反転させる周波数、または、前記ランプ電流の正極性の期間と負極性の期間の割合であるデューティ比を変更する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ランプ電流の極性を反転させる周波数を、所定の点灯周波数から当該点灯周波数よりも低い少なくとも1つの周波数に定期的に切り替える周波数切替モード、または、前記ランプ電流の正極性の期間と負極性の期間とが等しい第1モード、前記ランプ電流の正極性の期間が負極性の期間よりも長い第2モード、および前記ランプ電流の負極性の期間が正極性の期間よりも長い第3モードを、それぞれ少なくとも1周期以上繰り返して実行するデューティ比切替モードの何れか一方を、高圧放電灯の点灯開始後に当該高圧放電灯の電極温度が所定温度に達すると実行することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  2. 前記制御手段は、高圧放電灯の点灯開始から所定時間が経過すると、当該高圧放電灯の電極温度が所定温度に達したと判断して、前記周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを実行することを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  3. 前記制御手段は、高圧放電灯の点灯開始から当該高圧放電灯の電極温度が所定温度まで上昇するのに要する所定時間が経過し、且つ、高圧放電灯に印加するランプ電圧が所定電圧以上になると、前記周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを実行することを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  4. 前記制御手段は、定常点灯時において高圧放電灯に供給される所定の平均電力に応じて前記所定時間を変更することを特徴とする請求項2または3記載の高圧放電灯点灯装置。
  5. 前記制御手段は、高圧放電灯の空冷条件に応じて前記所定時間を変更することを特徴とする請求項2または3記載の高圧放電灯点灯装置。
  6. 前記制御手段は、高圧放電灯の点灯履歴に応じて前記所定時間を変更することを特徴とする請求項2または3記載の高圧放電灯点灯装置。
  7. 前記制御手段は、前記周波数切替モードまたはデューティ比切替モードの開始から所定期間、高圧放電灯に供給する平均電力を当該高圧放電灯の定格ランプ電力未満に設定することを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  8. 前記制御手段は、高圧放電灯に印加するランプ電圧が所定範囲内にある期間を前記所定期間に設定することを特徴とする請求項7記載の高圧放電灯点灯装置。
  9. 前記制御手段は、定常点灯時において高圧放電灯に供給される所定の平均電力に応じて前記所定期間を変更することを特徴とする請求項7または8記載の高圧放電灯点灯装置。
  10. 前記制御手段は、前記周波数切替モードまたはデューティ比切替モードの開始後において、高圧放電灯に供給される平均電力が当該高圧放電灯の定格ランプ電力よりも大きい場合、前記周波数切替モードまたはデューティ比切替モードを停止することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の高圧放電灯点灯装置。
  11. 請求項1〜10の何れか1項に記載の高圧放電灯点灯装置を備えることを特徴とする画像表示装置。
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