JP2011093780A - 光学ガラス、プレス成形用ガラス素材、光学素子とその製造方法 - Google Patents

光学ガラス、プレス成形用ガラス素材、光学素子とその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Ta含有量を抑えつつ、耐失透性の優れた高屈折率低分散光学ガラスを提供する。
【解決手段】質量%表示にて、B1〜30%、SiO0.1〜20%、La、Gd、YおよびYbを合計で55〜75%(但し、Laの含有量が15〜55%、La、Gd、YおよびYbの合計含有量に対するGdの含有量の質量比(Gd/(La+Gd+Y+Yb))が0.17〜0.65)、Ta0〜13%(但し、13%を含まず)、Nb、TiO、WOおよびZrOを合計で0〜25%(但し、Nbの含有量が10%未満)、を含み、屈折率ndが1.83〜1.92、アッベ数νdが36〜45であることを特徴とする光学ガラス。
【選択図】なし

Description

光学ガラス、プレス成形用ガラス素材、光学素子とその製造方法に関する。
高屈折率低分散光学ガラスは、レンズやプリズムなどの光学素子材料として非常に利用価値の高い光学ガラスである。このような光学ガラスとして、特許文献1および特許文献2に開示されているものが知られている。
特開2001−348244号公報 特開2008−1551号公報
特許文献1および特許文献2に開示されている光学ガラスはいずれも優れた光学特性を有するが、次のような改善が望まれる。
特許文献1に記載の光学ガラスにおいて、ガラス安定性を一層優れたものにするため、ガラス成分として13重量%以上のTaを含有させる。しかし、タンタル原料は、非常に高価であり、ガラス原料の中でも高価な希土類酸化物やニオブなどの遷移金属酸化物と比べても突出して高価である。したがって、原料コストの増大を抑えて、高屈折率低分散光学ガラスをより広く普及させるためには、Ta含有量を削減することが望まれる。
特許文献2に記載の光学ガラスは、Ta成分を減量し、原料コストの増大を抑えており、Ta含有量が少ないガラスとしては耐失透性が優れているが、Taを豊富に含むガラスと比較すると、耐失透性が劣るため、特殊な成形法を用いて失透を防止することになる。つまり、貫通孔を備えた鋳型を用いて熔融ガラスを鋳込み、貫通孔内周面にガラスを接触させて急速に熱を奪うことで失透を防止しなければならない。成形したガラスは下方に引き出され、切断して徐冷される。
通常、ガラスの成形には、成形したガラスを引き出す引き出し口を側面の一部に有する鋳型に熔融ガラスを連続して流し込んで成形し、引き出し口から成形したガラスを水平方向に引き出す方法が用いられている。この方法は、引き出したガラスを切断せずに連続アニール炉に入れて徐冷することができ、貫通孔を備えた鋳型を用いる成形法と比べ、効率の良い方法である。
Ta成分を減量しても、耐失透性をTaリッチのガラス並みに改善することができれば、原料コストの低いガラスを効率よく生産することができ、高屈折率低分散光学ガラスの普及にとって意義深い。
本発明の目的は、Ta含有量を抑えつつ、耐失透性の優れた高屈折率低分散光学ガラス、前記ガラスからなるプレス成形用ガラス素材、光学素子とその製造方法を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、
(1)質量%表示にて、
1〜30%、
SiO 0.1〜20%、
La、Gd、YおよびYbを合計で55〜75%
(但し、Laの含有量が15〜55%、La、Gd、YおよびYbの合計含有量に対するGdの含有量の質量比(Gd/(La+Gd+Y+Yb))が0.17〜0.65)、
Ta 0〜13%(但し、13%を含まず)、
Nb、TiO、WOおよびZrOを合計で0〜25%(但し、Nbの含有量が10%未満)、
を含み、屈折率ndが1.83〜1.92、アッベ数νdが36〜45であることを特徴とする光学ガラス、
(2)下記(1)式を満たす屈折率nd、アッベ数νdを有する上記(1)項に記載の光学ガラス、
nd≧2.2017−0.0083×νd ・・・ (1)
(3)液相温度が1300℃以下である上記(1)または(2)項に記載の光学ガラス、
(4)Gd 10〜40%、Y 0〜25%、Yb 0〜5%を含む上記(1)〜(3)項のいずれか1項に記載の光学ガラス、
(5)上記(1)〜(4)項のいずれか1項に記載の光学ガラスからなるプレス成形用ガラス素材、
(6)上記(1)〜(4)項のいずれか1項に記載の光学ガラスからなる光学素子、および
(7)上記(5)項に記載のプレス成形用ガラス素材を加熱、軟化し、プレス成形して光学素子ブランクを作製し、前記ブランクを研削、研磨する光学素子の製造方法
を提供するものである。
本発明によれば、Ta含有量を抑えつつ、耐失透性の優れた高屈折率低分散光学ガラス、前記ガラスからなるプレス成形用ガラス素材、および光学素子とその製造方法を提供することができる。
I.光学ガラス
本発明の光学ガラスは、高屈折率低分散ガラスであり、高屈折率高分散ガラス製レンズと組み合わせ、コンパクトな色収差補正光学系を構成するためのレンズ材料として好適な光学特性、すなわち、下記(a)式および(b)式を満たす屈折率ndとアッベ数νdを有する。
36≦νd≦45 ・・・ (a)
1.83≦nd≦1.92 ・・・ (b)
このような光学特性を実現するためには、高屈折率化に有効であるが、分散も高める働きをするNb、TiO、WO、ZrOの含有量を制限する必要がある。低分散性を維持しつつ、屈折率を高めるためには、高屈折率低分散付与成分であるLa、Gd、Yなどの希土類酸化物の総量を増やすことになるが、Ta含有量を制限しつつ、単に希土類酸化物の総量を増やすとガラスの熱的安定性が大幅に損なわれる。そこで、本発明者らは、ガラス成分として複数種の希土類酸化物を導入し、これら成分の配分を最適化することにより、Ta含有量を抑えつつ、希土類酸化物の総量を増やしても優れたガラス安定性を維持することが可能になることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の光学ガラスは、質量%表示にて、
1〜30%、
SiO 0.1〜20%、
La、Gd、YおよびYbを合計で55〜75%
(但し、Laの含有量が15〜55%、La、Gd、YおよびYbの合計含有量に対するGdの含有量の質量比(Gd/(La+Gd+Y+Yb))が0.17〜0.65)、
Ta 0〜13%(但し、13%を含まず)、
Nb、TiO、WOおよびZrOを合計で0〜25%(但し、Nbの含有量が10%未満)、
を含み、屈折率ndが1.83〜1.92、アッベ数νdが36〜45であることを特徴とする光学ガラスである。
[光学ガラスの組成]
本発明の光学ガラスの組成について詳説するが、各ガラス成分の含有量、合計含有量は特記しない限り、質量%にて表示するものとし、ガラス成分の含有量と合計含有量の比は質量比にて表示するものとする。また、以下の説明において、所定値以下あるいは所定値以上という場合、前記所定値も含むものとする。
は、ガラスネットワーク形成成分であり、ガラスの熱的安定性を改善する働きをする。その含有量が1%未満であると液相温度が上昇し、ガラス融液を成形する際の成形性が低下する。一方、その含有量が30%を超えると所要の屈折率を得ることが困難になる。したがって、Bの含有量を1〜30%とする。Bの含有量の好ましい範囲は2〜25%、より好ましい範囲は3〜22%、さらに好ましい範囲は5〜20%、一層好ましい範囲は7〜17%である。
SiOは、ガラスネットワーク形成成分であり、ガラスの熱的安定性を改善する効果やガラス融液の粘性を成形に適した範囲にする効果を有する。その含有量が0.1%未満であると前記効果を得ることが困難となり、20%を超えると液相温度が上昇してガラス融液の成形が困難になり、所要の屈折率を得ることも困難になる。したがって、SiOの含有量を0.1〜20%とする。SiOの含有量の好ましい範囲は0.1〜17%、より好ましい範囲は1〜15%、さらに好ましい範囲は2〜13%、一層好ましい範囲は3〜10%である。
La、Gd、Y、Ybは、低分散性を維持しつつ屈折率を高める働きをする成分である。La、Gd、YおよびYbの合計含有量が55%未満であると、所要の光学特性を得ることが困難になり、75%を超えると耐失透性が悪化し、液相温度も上昇し、ガラス融液の成形性が悪化する。したがって、La、Gd、YおよびYbの合計含有量を55〜75%とする。La、Gd、YおよびYbの合計含有量の好ましい範囲は55.5〜72.5%、より好ましい範囲は56〜72.5%、さらに好ましい範囲は56.5〜70%、一層好ましい範囲は57〜70%、より一層好ましい範囲は57.5〜70%、さらに一層好ましい範囲は58〜67.5%、なお一層好ましい範囲は58.5〜65%、特に好ましい範囲は59〜65%である。
上記希土類酸化物のうち、Laは、ガラス成分として比較的多量に導入してもガラスの熱的安定性を損なうことがないため、所要の光学特性を得る上から必須成分とする。Laの含有量が15%未満であると、ガラスの熱的安定性を維持しつつ所要の光学特性を実現することが困難になり、その含有量が55%を超えると耐失透性が悪化し、液相温度も上昇し、ガラス融液の成形性が悪化する。したがって、Laの含有量を15〜55%とする。Laの含有量の好ましい範囲は17〜52.5%、より好ましい範囲は20〜50%、さらに好ましい範囲は25〜45%、一層好ましい範囲は30〜40%である。
Taの含有量を抑えつつ、高屈折率低分散化を図るため、単にLa、Gd、YおよびYbの合計含有量を上記範囲にすると、ガラスの熱的安定性が大幅に損なわれる。そこで、本発明の光学ガラスは、La、Gd、YおよびYbの合計含有量に対するGdの含有量の比(Gd/(La+Gd+Y+Yb))を0.17〜0.65の範囲とする。比(Gd/(La+Gd+Y+Yb))が上記範囲を逸脱すると、ガラスの熱的安定性が悪化し、耐失透性が低下するとともに、液相温度が上昇し、ガラス融液の成形性が大幅に低下する。
耐失透性やガラス融液の成形性をより改善する上から、前記比(Gd/(La+Gd+Y+Yb))の好ましい範囲は0.2〜0.55、より好ましい範囲は0.25〜0.5、さらに好ましい範囲は0.3〜0.5、一層好ましい範囲は0.31〜0.45、より一層好ましくは0.33〜0.45である。
Gdは、前述のようにガラス成分としてLaと共存することにより、ガラスの熱的安定性を改善し、液相温度を低下させ、ガラス融液の成形性を向上させる働きをするが、その含有量は10〜40%が好ましい。このような効果を得る上から、Gdの含有量の好ましい下限は10%、より好ましい下限は11%、さらに好ましい下限は13%、一層好ましい下限は16%、より一層好ましい下限は19%である。一方、Gdの含有量を40%よりも多くするとガラスの熱的安定性、耐失透性が低下する傾向が現れ、液相温度も上昇傾向を示すため、Gdの含有量の上限を40%にすることが好ましく、35%にすることがより好ましく、32.5%にすることがさらに好ましく、30%にすることが一層好ましく、25%にすることがより一層好ましい。
も高屈折率低分散化に有効な成分であり、その含有量は0〜25%が好ましい。その含有量が25%を超えると、ガラスの熱的安定性、耐失透性が低下する傾向が現れ、液相温度も上昇傾向を示すため、Yの含有量の上限を25%とすることが好ましく、20%とすることがより好ましく、16%とすることがさらに好ましく、12%とすることが一層好ましく、8%以下とすることがより一層好ましい。Yも適量含有させることで、高屈折率低分散性を維持しつつ、ガラスの熱的安定性、耐失透性を改善し、液相温度を低下させる働きを示すことから、Yの含有量の下限を1%とすることが好ましく、2%とすることがより好ましい。
Ybも高屈折率低分散化に有効な成分であり、その含有量は0〜5%が好ましい。その含有量が5%を超えると、ガラスの熱的安定性、耐失透性が低下する傾向が現れ、液相温度も上昇傾向を示すため、Ybの含有量の上限を5%とすることが好ましく、3%とすることがより好ましく、1%とすることがさらに好ましく、0.5%とすることが一層好ましい。Ybは、GdやYと比較し、ガラスの熱的安定性改善への寄与が少なく、高価な成分でもあることから、その含有量をゼロとしてもよい。
Taは、比較的、液相温度を上昇させることなく、低分散性を維持し、屈折率を高める働きをするが、他の成分と比較し、価格が格段に高いため、その使用量の削減が望まれる。本発明の光学ガラスは、Taの含有量を13%未満としても、所要の光学特性と優れたガラス安定性、耐失透性を維持することができるため、低コスト化の観点から、その含有量を0〜13%(但し、13%を除く)とする。Taの含有量の好ましい上限は11%、より好ましい上限は10%、さらに好ましい上限は9%、一層好ましい上限は8%であるが、その含有量を1%以下にすることもできるし、ゼロにすることもできる。但し、少量のTaを含有させることにより、高屈折率低分散性を維持しつつ、ガラスの熱的安定性を高める上から、Taの含有量の好ましい下限は1%、より好ましい下限は2%、さらに好ましい下限は3%である。
Nb、TiO、WO、ZrOは、屈折率を高めるが、分散も高める働きをするため、高屈折率低分散化を図る上から、Nb、TiO、WOおよびZrOの合計含有量を0〜25%とする。前記合計含有量が25%を超えると所要の分散を得ることが困難になるとともに、ガラスの熱的安定性も低下する。低分散性とガラスの熱的安定性を維持する上から、Nb、TiO、WOおよびZrOの合計含有量の好ましい上限は22.5%、より好ましい上限は20%、さらに好ましい上限は17.5%、一層好ましい上限は15%である。Nb、TiO、WO、ZrOは適量であれば、ガラスの熱的安定性を維持しつつ、屈折率を高める上で効果的な成分であることから、Nb、TiO、WOおよびZrOの合計含有量の好ましい下限は2.5%、より好ましい下限は5%、さらに好ましい下限は7.5%である。
上記範囲内であってもNbの含有量が10%以上になると、耐失透性が低下し、液相温度も上昇し、ガラス融液の成形性が悪化する。したがって、Nbの含有量は10%未満とする。Nbの含有量の好ましい上限は8%、より好ましい上限は6%、さらに好ましい上限は5.5%、一層好ましい上限は5%、より一層好ましい上限は4.5%、さらに一層好ましい上限は4%である。Nbは、適量であれば屈折率を高めつつ、ガラスの熱的安定性を改善し、液相温度を低下させる働きをすることから、Nbの含有量の好ましい下限は0.5%、より好ましい下限は1%である。
TiOは、適量含有させることにより、ガラスの熱的安定性を改善し、液相温度を低下させつつ、屈折率を高める働きをするが、過剰に含有させると、ガラスの熱的安定性が悪化する、液相温度が上昇する、可視域の短波長側の透過率が低下してガラスが着色する傾向を示すことから、TiOの含有量を0〜12%とするのが好ましい。TiOの含有量の好ましい上限は12%であり、より好ましい上限は10%、さらに好ましい上限は8%、一層好ましい上限は6%、より一層好ましい上限は4%である。一方、TiOの含有量の好ましい下限は0.5%である。
WOは、屈折率を高める働きをするが、その含有量が16%を超えると、ガラスの熱的安定性が悪化する、液相温度が上昇する、可視域の短波長側の透過率が低下してガラスが着色する傾向を示すことから、WOの含有量を0〜16%とすることが好ましく、0〜14%とすることがより好ましく、0〜12%とすることがさらに好ましく、0〜10%とすることが一層好ましく、0〜5%とすることがより一層好ましい。
ZrOは、適量含有させることにより、ガラスの熱的安定性を改善し、液相温度を低下させつつ、屈折率を高める働きをするが、過剰に含有させると、ガラスの熱的安定性が悪化し、液相温度が上昇する傾向を示すことから、ZrOの含有量を0〜12%とすることが好ましい。ZrOの含有量の好ましい上限は11%、より好ましい上限は10%、さらに好ましい上限は9%、一層好ましい上限は7%であり、ZrOの含有量の好ましい下限は1%、より好ましい下限は2%である。
LiO、NaO、KOは、ガラスの熔融性を改善し、ガラス転移温度を低下させてプレス成形性を改善する働きをするが、それぞれ含有量が10%を超えるとガラスの熱的安定性が低下し、液相温度が上昇、屈折率も低下するため、前記各成分の含有量をそれぞれ0〜10%の範囲とすることが好ましく、0〜7%の範囲とすることが好ましく、0〜5%の範囲とすることがより好ましく、0〜3%の範囲とすることがさらに好ましく、0〜1%の範囲とすることが一層好ましく、0〜0.5%の範囲とすることがより一層好ましい。LiO、NaO、KOは、いずれも含有させなくともよい。
ZnOは、適量の含有させることにより、ガラスの熱的安定性や熔融性を改善し、ガラス転移温度を低下させてプレス成形性を改善する働きをするが、過剰に含有させると、屈折率が低下し分散が高くなるとともに、ガラスの熱的安定性、耐失透性が低下し、液相温度が上昇する傾向を示すため、ZnOの含有量を0〜15%とすることが好ましい。ZnOの含有量の好ましい上限は12%、より好ましい上限は9%、さらに好ましい上限は5%、一層好ましい上限は3%であり、好ましい下限は0.1%、より好ましい下限は0.5%、さらに好ましい下限は1%である。
BaO、SrO、CaO、MgOは、ガラスの熔融性を改善し、ガラス転移温度を低下させてプレス成形性を改善する働きをするが、過剰に含有させると、ガラスの熱的安定性、耐失透性が低下し、液相温度が上昇する傾向を示すため、前記各成分の含有量をそれぞれ0〜15%の範囲とすることが好ましく、0〜10%の範囲とすることがより好ましく、0〜7%の範囲とすることがさらに好ましく、0〜5%の範囲とすることが一層好ましく、0〜3%の範囲とすることがより一層好ましく、0〜1%の範囲とすることがさらに一層好ましい。BaO、SrO、CaO、MgOのうち、高屈折率化にはBaOの含有が有利であることから、BaOの含有量をSrO、CaO、MgOの各含有量よりも多くすることが望ましい。なお、BaO、SrO、CaO、MgOは、含有させなくともよい。
Alは、少量であればガラスの熱的安定性改善に寄与し、ガラス融液の粘性を高めて成形性を改善する働きがあるが、その含有量が5%を超えると熔融性、耐失透性が低下する傾向を示すことから、Alの含有量を0〜5%の範囲にすることが好ましく、0〜3%の範囲にすることがより好ましく、0〜1%の範囲にすることがさらに好ましい。Alは含有させなくてもよい。
Biは、屈折率を高める働きをするが、過剰の含有により、可視域の短波長側の透過率が低下してガラスが着色する傾向を示すことから、その含有量を0〜5%の範囲とすることが好ましく、0〜3%の範囲とすることがより好ましく、0〜1%の範囲とすることがさらに好ましい。Bi2O3は含有させなくてもよい。
GeO、Gaは、屈折率を高める働きをするが、過剰の含有によりガラスの熱的安定性、耐失透性が悪化し、液相温度が上昇する傾向を示す。また、非常に高価な成分であることから、前記各成分含有量を含有量をそれぞれ0〜5%の範囲にすることが好ましく、0〜1%の範囲にすることがより好ましく、0〜0.5%の範囲にすることが一層好ましい。GeO、Gaは含有させなくてもよい。
Sb、SnO、CeOは、少量の添加により清澄効果を高める働きをする。しかし、Sbの添加量が1%を超えると清澄性が低下傾向を示すとともに、その強力な酸化作用によって成形型の劣化が促進されるため、Sbの添加量を0〜1%の範囲にすることが好ましく、0〜0.5%の範囲にすることがより好ましい。またガラス原料を硝酸塩・炭酸塩・硫酸塩の形で導入し、脱泡性を高めることも可能である。Sb、SnO、CeOとこれら化合物を組み合わせたり、硝酸塩・炭酸塩・硫酸塩を組み合わせて使用することも、それぞれ単独でしようすることも有用である。
SnO、CeOは、それぞれ添加量が5%を超えるとガラスの熱的安定性、耐失透性が低下するとともに、ガラスが着色する傾向が現れるため、それぞれの添加量を0〜5%の範囲とする。SnO、CeOの添加量の好ましい範囲は0〜3%、より好ましい範囲は0〜2%、さらに好ましい範囲は0〜1%であり、添加しなくてもよい。
Fは、ガラス化可能な組成範囲を拡大し、低分散化、ガラス転移温度の低下に有効な成分であるが、過剰の含有により、屈折率が低下したり、ガラス融液の揮発性が増大して、ガラス融液を成形する際、脈理が発生したり、揮発による屈折率の変動が増大する傾向を示す。Fをガラスに導入する際はO→2F置換を用いることで導入できる。Fは原料としてYF、LaF、YbF、ZrF、ZnFやアルカリ金属・アルカリ土類金属のフッ化物を用いて導入できる。Fの導入量はガラスの総量を100としたときのガラス中のFの質量パーセントとして考えることができる。Fの含有量を質量パーセントで0〜10%の範囲にすることが好ましく、0〜8%の範囲にすることがより好ましく、0〜6%にすることがさらに好ましい。
本発明の光学ガラスは、ガラスの熱的安定性を維持しつつ高屈折率低分散の光学特性を実現しており、Lu、Hf、Gaといった成分を含有させることを必要としない。Lu、Hf、Gaとも高価な成分なので、Lu、HfO、Gaの含有量をそれぞれ0〜1%に抑えることが好ましく、それぞれ0〜0.5%に抑えることがより好ましく、それぞれ0〜0.3%に抑えることがさらに好ましく、Luを導入しないこと、HfOを導入しないこと、Gaを導入しないことがそれぞれ一層好ましい。
また、環境影響に配慮し、As、Pb、U、Th、Cdも導入しないことが好ましく、Teについては、TeOの含有量を0〜1%に抑えることが好ましく、0〜0.5%にすることがより好ましく、Teを導入しないことがさらに好ましい。
さらに、後述するガラスの優れた光線透過性を活かす上から、Cu、Cr、V、Fe、Ni、Co、Ndなどの着色の要因となる物質を導入しないことが好ましい。
[光学ガラスの光学特性]
次に本発明の光学ガラスの特性について説明する。
本発明の光学ガラスは高屈折率低分散ガラスであるが、高屈折率低分散ガラス製のレンズは、高屈折率高分散ガラス製レンズと組合わせて色収差補正に使用されることが多い。こうした色収差補正用の光学系を構成する場合、高屈折率低分散ガラスをより低分散化するとともに、屈折率を高めることで、光学系をコンパクト化したり、高機能化することが可能になる。色収差補正用の光学素子以外の用途、例えば、プリズムなど用途についても、同様のことが当てはまる。
しかし、高屈折率化と低分散化を同時に実現しようとすると、ガラスの熱的安定性が低下し、光学ガラスの製造が困難になり、前述の一般的な熔融ガラス成形法によって高品質の光学ガラスを安定して生産することが困難になるため、屈折率の上限およびアッベ数の下限を決めるにあたり、ガラスの熱的安定性を維持するようにすることが重要である。
本発明の光学ガラスは、その用途に適した光学特性を付与するという観点から、屈折率ndを1.83以上、アッベ数νdを36以上とし、ガラスの熱的安定性を維持する観点から屈折率ndを1.92以下、アッベ数νdを45以下とする。なお、屈折率ndの好ましい範囲は1.835〜1.917、より好ましい範囲は1.84〜1.915、さらに好ましい範囲は1.85〜1.91、一層好ましい範囲は1.86〜1.9、より一層好ましい範囲は1.87〜1.9、さらに一層好ましい範囲は1.875〜1.9である。
本発明の属する技術分野において一般的に用いられている光学恒数マップ(光学特性図表)は、縦軸を屈折率、横軸をアッベ数とし、ガラスのアッベ数、屈折率をプロットして表示するものである。光学恒数マップでは、慣習的に縦軸上方が高屈折率側、下方が低屈折率側、横軸左方が低分散側、右方が高分散側とする。
高屈折率低分散領域では、ガラスの光学特性を光学恒数マップの左上方にすることにより、光学素子材料としての利用価値を高めることができる。このような観点から、本発明の光学ガラスにおいて、屈折率nd、アッベ数νdが下記(1)式を満たすものが好ましく、下記(2)式を満たすものがより好ましく、下記(3)式を満たすものがさらに好ましい。
nd≧2.20170−0.0083×νd ・・・ (1)
nd≧2.20580−0.0083×νd ・・・ (2)
nd≧2.21000−0.0083×νd ・・・ (3)
一方、ガラスの光学特性を光学恒数マップの左上方にすることにより、ガラスの熱的安定性が低下傾向を示すため、熱的安定性を維持する観点から、下記(4)式を満たすものが好ましく、下記(5)式を満たすものがより好ましく、下記(6)式を満たすものがさらに好ましく、下記(7)式を満たすものが一層好ましく、下記(8)式を満たすものがより一層好ましい。
nd≦2.22700−0.0083×νd ・・・ (4)
nd≦2.22500−0.0083×νd ・・・ (5)
nd≦2.22400−0.0083×νd ・・・ (6)
nd≦2.22300−0.0083×νd ・・・ (7)
nd≦2.22200−0.0083×νd ・・・ (8)
[光学ガラスの液相温度]
次に、本発明の光学ガラスの液相温度について説明する。
本発明の光学ガラスは、液相温度が1300℃以下であるのが好ましく、一般的な方法で熔融ガラスから高品質のガラス成形体を製造することができる。例えば、側面に内部で成形したガラスを引き出す開口部を備える鋳型を用い、上部から鋳型内に熔融ガラスを連続して流し込んで成形し、成形したガラスを上記開口部から水平方向に連続的に引き出す。引き出したガラスをレアと呼ばれる連続式徐冷炉内を通過させてアニールし、前記炉内を通過したガラス成形体の先端部を所望の長さ分、切断または割断する。
鋳型に流し込む熔融ガラスは、坩堝からパイプに導かれて流出する。ガラスの失透を防止するには、熔融ガラスの温度を液相温度よりも高温に維持して流出、急冷するか、液相温度よりも高温に維持した熔融ガラスを流出直前に液相温度付近まで降温して流出、急冷する。
液相温度が1300℃よりも高いと、流出時のガラスの温度を高くせざるを得なくなり、高温のガラス表面からの揮発が増加したり、粘性が低下して、上記一般的な方法により、高品質のガラスを成形することが難しくなる。
一方、本発明の光学ガラスによれば、液相温度が高屈折率低分散ガラスとしては低いため、高品質のガラスを優れた生産性のもとに安定して生産することができる。
本発明における液相温度の好ましい範囲は1280℃以下、より好ましい範囲は1260℃以下である。液相温度の下限は、所望の光学特性が得られる範囲であれば、特に制限はないが、前述の範囲で一層の高屈折率低分散化を図る上から、液相温度の下限を1100℃とすることが好ましい。
[ガラス転移温度]
本発明の光学ガラスの好ましい態様は、ガラス転移温度が800℃以下のガラスである。ガラス転移温度を800℃以下にすることにより、成形したガラスのアニール温度の上昇を抑制して、徐冷炉の寿命を延ばすことができ、また、ガラスを再加熱、軟化してプレス成形する場合、加熱温度を比較的低く抑えることができるので、プレス成形装置の寿命を延ばすことができる。ガラス転移温度の好ましい上限は780℃、より好ましい上限は750℃、さらに好ましい上限は740℃である。
一方、ガラス転移温度を過度に低下させると、熱的安定性が低下する傾向を示すため、ガラス転移温度の下限を650℃とすることが好ましく、660℃とすることがより好ましく、670℃とすることがさらに好ましい。
[透過率特性]
本発明の光学ガラスは、可視域全域において高い透過率を示す。10±0.1mmの厚さに研磨したガラスを用いて、280nmから700nmまでに波長域において、分光透過率(表面反射損失を含む)が80%、70%、5%となる波長をそれぞれλ80、λ70、λ5とする。
λ80から700nmまでの波長域において、分光透過率は80%以上となり、λ70から700nmまでの波長域において、分光透過率は70%以上となり、λ5から700nmまでの波長域において、分光透過率は5%以上となる。
本発明の光学ガラスにおいて、λ80の好ましい範囲は400〜600nm、より好ましい範囲は430〜540nmであり、λ70の好ましい範囲は300〜500nm、より好ましい範囲は360〜460nmであり、λ5の好ましい範囲は300〜400nm、より好ましい範囲は320〜360nmである。
[光学ガラスの製造方法]
次に本発明の光学ガラスの製造方法について説明する。例えば、粉体状の化合物原料、あるいはカレット原料を目的のガラス組成に対応して秤量、調合し、白金合金製の熔融容器内に供給した後、これを加熱、熔融する。上記原料を完全に熔融してガラス化した後、この熔融ガラスの温度を上昇させて清澄を行う。清澄した熔融ガラスを降温して、攪拌器による攪拌によって均質化し、ガラス流出パイプに連続供給、流出し、急冷、成形して均質なガラス成形体を得る。
II.プレス成形用ガラス素材
次に本発明のプレス成形用ガラス素材について説明する。
本発明のプレス成形用ガラス素材は上記した本発明の光学ガラスからなることを特徴とする。ガラス素材の形状としては、目的とするプレス成形品の形状に応じてプレス成形しやすい形状にする。また、ガラス素材の質量もプレス成形品に合わせて設定する。本発明においては、安定性の優れたガラスを使用しているので、再加熱、軟化してプレス成形してもガラスが失透しにくく、高品質の成形品を安定して生産することができる。
プレス成形用ガラス素材の製造例は以下のとおりである。
流出パイプの下方に水平に配置した鋳型にパイプから流出する熔融ガラスを連続的に鋳込み、一定の厚みを有する板状に成形する。成形されたガラスは鋳型側面に設けた開口部から水平方向へと連続して引き出される。板状ガラス成形体の引き出しはベルトコンベアによって行う。ベルトコンベアの引き出し速度を一定にしてガラス成形体の板厚が一定になるように引き出すことにより、所定の厚み、板幅のガラス成形体を得ることができる。ガラス成形体はベルトコンベアにより徐冷炉内へと搬送され、アニールされる。アニールしたガラス成形体を板厚方向に切断あるいは割断し、研磨加工を施したり、バレル研磨を施してゴブ形状のプレス成形用ガラス素材にする。
III.光学素子
次に本発明の光学素子について説明する。
本発明の光学素子は、上記した本発明の光学ガラスからなることを特徴とする。本発明の光学素子は、高屈折率低分散特性を有し、低コストにて光学的な価値の高い各種レンズ、プリズムなどの光学素子を提供することができる。
レンズの例としては、レンズ面が球面または非球面である、凹メニスカスレンズ、凸メ
ニスカスレンズ、両凸レンズ、両凹レンズ、平凸レンズ、平凹レンズなどの各種レンズを
示すことができる。
こうしたレンズは、高屈折率高分散ガラス製のレンズと組み合わせることにより色収差
を補正することができ、色収差補正用のレンズとして好適である。また、光学系のコンパ
クト化にも有効なレンズである。
また、プリズムについては、屈折率が高いので撮像光学系に組み込むことにより、光路を曲げて所望の方向に向けることによりコンパクトで広い画角の光学系を実現することもできる。
なお本発明の光学素子の光学機能面には、反射防止膜などの光線透過率を制御する膜を設けることもできる。
IV.光学素子の製造方法
次に光学素子の製造方法について説明する。
まず、目的とする光学素子の形状に加工しろを加えた光学素子の形状に近似する光学素子ブランクを、前述のプレス成形用ガラス素材を加熱、軟化してプレス成形して作製する。
光学素子ブランクを作製するにあたり、該ブランクの形状を反転した形状の成形面を有するプレス成形型を用意する。プレス成形型は上型、下型そして必要に応じて胴型を含む型部品によって構成され、上下型の成形面、あるいは胴型を使用する場合は胴型成形面を前述の形状にする。
次にプレス成形用ガラス素材の表面に窒化ホウ素などの粉末状離型剤を均一に塗布し、加熱、軟化してから予熱された下型に導入し、下型と対向する上型とでプレスし、光学素子ブランクに成形する。
次に光学素子ブランクを離型してプレス成形型から取り出し、アニール処理する。このアニール処理によってガラス内部の歪を低減し、屈折率などの光学特性が所望の値になるようにする。
ガラスゴブの加熱条件、プレス成形条件、プレス成形型に使用する材料などは公知のものを適用すればよい。以上の工程は大気中で行うことができる。
次に光学素子ブランクを研削、研磨して光学素子を作製する。研削、研磨は公知の方法を適用することができる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によって
何等限定されるものではない。
(実施例1)
まず、表1〜10に示す組成を有するガラスNo.1〜59が得られるように、原料として炭酸塩、硝酸塩、水酸化物、酸化物、ホウ酸などを用い、各原料粉末を秤量して十分混合し、調合原料とし、この調合原料を白金製坩堝に入れて1400℃で加熱、熔融し、清澄、撹拌して均質な熔融ガラスした。この熔融ガラスを予熱した鋳型に流し込んで急冷し、ガラス転移温度近傍の温度で2時間保持した後、徐冷して各種光学ガラスを得た。いずれのガラス中にも結晶の析出は認められなかった。
なお、各ガラスの特性は、以下に示す方法で測定した。測定結果を表1〜10に示す。
(1)屈折率ndおよびアッベ数νd
1時間あたり30℃の降温速度で冷却した光学ガラスについて測定した。
(2)ガラス転移温度Tg
熱機械分析装置を用いて、昇温速度10℃/分の条件下で測定した。
(3)液相温度LT
白金坩堝内に室温まで冷却したガラスを5cc程度入れ、内部が所定の温度に均熱化した炉の中に置き、炉の設定温度を所定の温度にして2時間保持した後、坩堝を炉内から取り出し、ガラスの結晶化、変質の有無を観察した。炉内の設定温度を5℃刻みで変え、上記作業を繰り返し行い、結晶化、変質が認められない最低の設定温度を液相温度とした。結晶化、変質の有無は、光学顕微鏡を用いて100倍で拡大観察し、確認した。ここに上記「変質」とは、ガラスとは異質のもの(微小な結晶など)が生じたことを意味する。
(4)比重
アルキメデス法により測定した。
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(実施例2)
次に実施例1の光学ガラスNo.1〜59からなるプレス成形用ガラス素材を次のようにして作製した。
まず、上記各ガラスが得られるようにガラス原料を調合し、白金製坩堝に投入し、加熱、熔融し、清澄、撹拌して均質な熔融ガラスを得た。次に、熔融ガラスを流出パイプから一定流量で流出し、流出パイプの下方に水平に配置した鋳型に鋳込み、一定の厚みを有するガラス板を成形した。成形されたガラス板を鋳型側面に設けた開口部から水平方向へと連続して引き出し、ベルトコンベアにてアニール炉内へと搬送し、徐冷した。
徐冷したガラス板を切断あるいは割断してガラス片を作り、これらガラス片をバレル研磨してプレス成形用ガラス素材にした。
(実施例3)
実施例2で得た各プレス成形用ガラス素材の全表面に窒化ホウ素粉末からなる離型剤を均一に塗布した後、上記ゴブを加熱、軟化してプレス成形し、凹メニスカスレンズ、凸メニスカスレンズ、両凸レンズ、両凹レンズ、平凸レンズ、平凹レンズなどの各種レンズ、プリズムのブランクを作製した。
そして、これらブランクをアニールし、ガラス内部の歪を低減するとともに、屈折率などの光学特性が所望の値になるよう微調整を行った。
次に各ブランクを研削、研磨して凹メニスカスレンズ、凸メニスカスレンズ、両凸レンズ、両凹レンズ、平凸レンズ、平凹レンズなどの各種レンズ、プリズムを作製した。得られた光学素子の表面には反射防止膜をコートしてもよい。
本発明は、低コストでありながら熱的安定性の優れた安定供給が可能な高屈折率低分散性を備える光学ガラスであって、プレス成形用ガラス素材および光学素子の材料として好適なガラスである。

Claims (7)

  1. 質量%表示にて、
    1〜30%、
    SiO 0.1〜20%、
    La、Gd、YおよびYbを合計で55〜75%
    (但し、Laの含有量が15〜55%、La、Gd、YおよびYbの合計含有量に対するGdの含有量の質量比(Gd/(La+Gd+Y+Yb))が0.17〜0.65)、
    Ta 0〜13%(但し、13%を含まず)、
    Nb、TiO、WOおよびZrOを合計で0〜25%(但し、Nbの含有量が10%未満)、
    を含み、屈折率ndが1.83〜1.92、アッベ数νdが36〜45であることを特徴とする光学ガラス。
  2. 下記(1)式を満たす屈折率nd、アッベ数νdを有する請求項1に記載の光学ガラス。
    nd≧2.2017−0.0083×νd ・・・ (1)
  3. 液相温度が1300℃以下である請求項1または2に記載の光学ガラス。
  4. Gd 10〜40%、Y 0〜25%、Yb 0〜5%を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学ガラス。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学ガラスからなるプレス成形用ガラス素材。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学ガラスからなる光学素子。
  7. 請求項5に記載のプレス成形用ガラス素材を加熱、軟化し、プレス成形して光学素子ブランクを作製し、前記ブランクを研削、研磨する光学素子の製造方法。

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