(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成を示したブロック図である。図示する例では、販売店システムは、電子棚札システム(情報表示システム)と、POS(Point of sales)サーバ6と、POSレジスタ7とを備えている。また、電子棚札システムは、電子棚札端末1(情報表示装置)と、ESL(Electronic shelf label、電子棚札)サーバ2(管理装置)と、アクセスポイント3と、中継機4−1〜4−3と、ハンディ端末5とを備えている。
なお、図示する例では、電子棚札システムは、3つの電子棚札端末1と、3つの中継機4−1〜4−3と、1つのハンディ端末5とを備えているが、電子棚札システムは、更に多くの電子棚札端末1と、中継機4−1〜4−3と、ハンディ端末5とを備えることができる。また、当然のことながら、電子棚札システムが備える電子棚札端末1と、中継機4−1〜4−3との数は、図示する例より少なくてもよい。
ESLサーバ2とPOSサーバ6とはバックヤード100に設置されている。電子棚札端末1と、アクセスポイント3と、中継機4−1〜4−3と、POSレジスタ7とは店舗200に設置されている。
ESLサーバ2と、アクセスポイント3、中継機4−1,4−2、POSサーバ6およびPOSレジスタ7とは有線ネットワークで接続されており、互いにデータ通信を行うことができる。また、アクセスポイント3と、中継機4−3およびハンディ端末5とは無線LANなどの無線ネットワークで接続されており、互いにデータ通信を行うことができる。また、電子棚札端末1と中継機4−1〜4−3とは、近距離無線方式(例えば、IEEE802.15.4)を用いた無線ネットワークで接続されており、互いにデータ通信を行うことができる。これにより、電子棚札端末1とESLサーバ2とは互いにデータ通信を行うことができる。また、ESLサーバ2とハンディ端末5とは互いにデータ通信を行うことができる。なお、電子棚札端末1と中継機4−1〜4−3との間の無線ネットワークで近距離無線方式を用いることにより、電子棚札端末1を小型化および長電池寿命化することができ、電子棚札端末1と中継機4−1〜4−3との間の通信速度を高速化することができる。
電子棚札端末1は商品の価格や説明などを表示する。ESLサーバ2は電子棚札端末1の管理を行う。アクセスポイント3と中継機4−1〜4−3とはデータ通信を中継する。ハンディ端末5は、ESLサーバ2に入力する情報を受け付け、この情報をESLサーバ2に送信する。POSサーバ6は、商品の情報や、売り上げ情報などを管理する。POSレジスタ7は、顧客が購入する商品の精算処理を行う。
次に、電子棚札端末1の構成について説明する。図2は、本実施形態における電子棚札端末1の構成を示したブロック図である。図示する例では、電子棚札端末1は、制御部11と、表示部12と、記憶部13と、無線通信部14と、電池15とを備える。
制御部11は、電子棚札端末1が備える各部の制御を行う。表示部12は液晶表示装置などであり、商品の名前や商品の価格などを表示する。記憶部13は、電子棚札端末1の各部が処理の途中で使用するデータを一時記憶する。無線通信部14は、中継機4−1〜4−3を介して、ESLサーバ2とデータの送受信を行う。電池15は、電子棚札端末1が備える各部に電力を供給する。
次に、ESLサーバ2の構成について説明する。図3は、本実施形態におけるESLサーバ2の構成を示したブロック図である。図示する例では、ESLサーバ2は、管理装置制御部21と、管理装置記憶部23と、管理装置通信部24(管理装置受信部)とを備える。
管理装置制御部21は、ESLサーバ2が備える各部の制御を行う。管理装置記憶部23は管理情報データベースを記憶する。管理情報データベースについては後述する。管理装置通信部24は、アクセスポイント3や中継機4−1〜4−3を介して、電子棚札端末1およびハンディ端末5とデータの送受信を行う。
次に、ハンディ端末5の構成について説明する。図4は、本実施形態におけるハンディ端末5の構成を示したブロック図である。図示する例では、ハンディ端末5は、制御部51と、表示部52と、記憶部53と、無線通信部54(送信部)と、電池55と、入力部56とを備える。
制御部51は、ハンディ端末5が備える各部の制御を行う。表示部52は液晶表示装置などであり、入力部56が入力を受け付けた情報を表示する。記憶部53は、ハンディ端末5の各部が処理の途中で使用するデータを一時記憶する。無線通信部54は、アクセスポイント3を介して、ESLサーバ2とデータの送受信を行う。電池55は、ハンディ端末5が備える各部に電力を供給する。入力部56は、バーコードリーダや入力ボタンなどを備え、ESLサーバ3に入力する情報を受け付ける。
次に、電子棚札端末1が設置される棚について説明する。図5は、本実施形態における電子棚札端末1が設置される棚の外観を示した概略図である。図示する例では、棚101と棚102とが示されている。
棚101は、商品を配置する棚板111〜棚板114を上から順に備えている。棚板111には左側から順に電子棚札端末1−1〜1−3が設置されている。また、棚板112には左側から順に電子棚札端末1−4〜1−7が設置されている。また、棚板113には左側から順に電子棚札端末1−8〜1−10が設置されている。また、棚板114には左側から順に電子棚札端末1−11〜1−12が設置されている。
棚102は、商品を配置する棚板115〜棚板118を上から順に備えている。棚板115には左側から順に電子棚札端末1−13〜1−15が設置されている。また、棚板116には左側から順に電子棚札端末1−16〜1−19が設置されている。また、棚板117には左側から順に電子棚札端末1−20〜1−22が設置されている。また、棚板118には左側から順に電子棚札端末1−23〜1−24が設置されている。
なお、棚101の商品棚番号を「101」とする。また、棚102の商品棚番号を「102」とする。また、棚板111〜118を特定する情報を「行(縦方向)」とし、上から順に1番から番号を付ける。具体的には、棚板111,115の行を「1」とする。また、棚板112,116の行を「2」とする。また、棚板113,117の行を「3」とする。また、棚板114,118の行を「4」とする。
また、棚板111〜118の各段において、電子棚札端末1−1〜1−24が設置されている位置を「列(横方向)」とし、左側から順に1番から番号を付ける。具体的には、棚板111の一番左に設置されている電子棚札端末1−1の列を「1」とする。また、棚板111の左から2番目に設置されている電子棚札端末1−2の列を「2」とする。このように、全ての電子棚札端末1−1〜1−24が設置されている位置に「列」を示す番号が付けられている。
これにより、「商品棚番号」と「行」と「列」とで、電子棚札端末1−1〜1−24が設置されている位置を一意に特定することができる。例えば、電子棚札端末1−1が設置されている位置は、商品棚番号「101」と、行「1」と、列「1」とで一意に特定することができる。また、電子棚札端末1−21が設置されている位置は、商品棚番号「102」と、行「3」と、列「2」とで一意に特定することができる。
次に、ESLサーバ2の管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースについて説明する。管理情報データベースは、電子棚札端末1の情報を示すESL情報と、電子棚札端末1が設置されている位置を示す位置情報と、電子棚札端末1が表示する商品の商品情報とを関連付けて記憶している。
ESL情報は、「ESLコード」と、「サイズ」と、「カラー」とを含む情報である。位置情報は、「商品棚番号」と、「行(縦方向)」と、「列(横方向)」とを含む情報である。商品情報は、「商品コード」と、「商品名」と、「説明」と、「価格」とを含む情報である。
図6、図7は、本実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースのデータ構造を示した概略図である。
管理情報データベースは表形式のデータ構造を有しており、「ESLコード」と、「サイズ」と、「カラー」と、「商品棚番号」と、「行(縦方向)」と、「列(横方向)」と、「商品コード」と、「商品名」と、「説明」と、「価格」とのデータ項目を有する。また、管理情報データベースは、各データ項目の情報を行毎に関連付けて記憶している。
「ESLコード」は、電子棚札システムに含まれる電子棚札端末1を一意に特定する識別子である。「サイズ」は、電子棚札端末1の大きさを示す情報である。具体的には、サイズ「S」は、電子棚札端末1の大きさは小型であることを示す。また、サイズ「M」は、電子棚札端末1の大きさは中型であることを示す。
「カラー」は、電子棚札端末1が備える表示部12が表示することができる色を示す情報である。具体的には、カラー「カラー」は、電子棚札端末1が備える表示部12はカラー表示を行うことができることを示す。また、カラー「モノクロ」は、電子棚札端末1が備える表示部12はモノクロ表示を行うことができることを示す。
「商品棚番号」は、電子棚札端末1が設置されている棚を一意に特定する識別子である。「行(縦方向)」は、棚の段の位置(上下の位置)を特定する情報である。「行(縦方向)」は棚の最上段を「1」として上から順に数えた位置を示している。具体的には、図4に示したとおりであり、行(縦方向)「1」は棚の最上段の位置を示している。また、行(縦方向)「2」は棚の上から2番目の段の位置を示している。他の行(縦方向)についても同様に段の位置を示している。
「列(横方向)」は、棚の列の位置(左右の位置)を特定する情報である。列位置は、棚の最左列を「1」として、左から順に数えた位置を示している。具体的には、図4に示したとおりであり、列(横方向)「1」は棚の最左列の位置を示している。また、列(横方向)「2」は棚の左から2番目の位置を示している。他の列(横方向)についても同様に左側からの位置を示している。
なお、「商品棚番号」と、「行(縦方向)」と、「列(横方向)」とは関連付けて記憶されており、この3つの情報で、電子棚札端末1が設置されている位置を特定することができる。
「商品コード」は、商品の種類を一意に特定する識別子である。「商品名」は、商品の名称である。「説明」は、商品を説明する文章である。「価格」は、商品の価格である。なお、「商品コード」には、「商品名」と、「説明」と、「価格」とが関連付けられており、「商品コード」を一意に特定すると、「商品名」と、「説明」と、「価格」とが一意に特定される。
図6は、後述する位置設定モードが終了した時点における管理情報データベースの例を示している。図示する例では、ESLコード1001で特定される電子棚札端末1と、ESLコード1013で特定される電子棚札端末1との位置情報が記憶されている。ESLコード1001で特定される電子棚札端末1は、商品棚番号「101」と、行(縦方向)「1」と、列(横方向)「1」とで特定される位置に設置されていることを示す情報が記憶されている。また、ESLコード1001で特定される電子棚札端末1は、商品棚番号「102」と、行(縦方向)「1」と、列(横方向)「1」とで特定される位置に設置されていることを示す情報が記憶されている。
図7は、後述する商品リンクモードを行った後の管理情報データベースの例を示している。図示する例では、ESLコード1001〜1006で特定される情報表示装置1に、位置情報と商品情報とが関連付けて記憶されている。これは、ESLコード1001〜1006で特定される情報表示装置1に対して、位置情報と商品情報との関連付けた完了したことを示している。
次に、管理情報データベースの各行が示す内容について説明する。例えば、行701に示す例では、ESLコード「1001」で特定される電子棚札端末1のサイズは「M」であり、カラーは「モノクロ」であることを示している。
また、ESLコード「1001」で特定される電子棚札端末1は、商品棚番号「101」と、行(縦方向)「1」と、列(横方向)「1」とで一意に特定される位置に設置されている。また、ESLコード「1001」で特定される電子棚札端末1が表示する商品の商品コードは「10501」であり、商品名は「酢豚の素」であり、説明は「四川風味」であり、価格は「420」であることを示している。他の行が示す内容については図示するとおりである。
次に、POSサーバ6が記憶する商品情報データベースについて説明する。図8は本実施形態におけるPOSサーバ6が記憶する商品情報データベースのデータ構造を示した概略図である。商品情報データベースは表形式のデータ構造を有しており、「商品コード」と、「商品名」と、「説明」と、「価格」とのデータ項目を有する。また、商品情報データベースは、各データ項目の情報を行毎に関連付けて記憶している。
「商品コード」は、商品の種類を一意に特定する識別子である。「商品名」は、商品の名称である。「説明」は、商品を説明する文章である。「価格」は、商品の価格である。なお、「商品コード」には、「商品名」と、「説明」と、「価格」とが関連付けられており、「商品コード」を一意に特定すると、「商品名」と、「説明」と、「価格」とが一意に特定される。
次に、商品情報データベースの各行が示す内容について説明する。例えば、行801に示す例では、商品コード「10501」で特定される商品の商品名は「酢豚の素」であり、説明は「四川風味」であり、価格は「420」であることを示している。他の行が示す内容については図示するとおりである。
次に、電子棚札端末1の表示部12が表示する画面例について図9〜図12に基づいて説明する。電子棚札端末1の表示部12が画面を表示する方法としては、ESLサーバ2が図9〜図12に示す画像を表示するための画像データを作成して電子棚札端末1に送信し、電子棚札端末1の表示部12が、送信された画像データに基づいた画像を表示する方法がある。なお、電子棚札端末1の表示部12が画面を表示する方法はこの方法に限らず、どのような方法を用いてもよい。例えば、ESLサーバ2が図9〜図12に示す画面に含まれる各種の情報を電子棚札端末1に送信し、電子棚札端末1の制御部11が、送信された情報に基づいて図9〜図12に示す商品名などを含んだ画像を表示するための画像データを作成し、表示部12がこの画像データに基づいた画像を表示する方法を用いてもよい。
図9は、本実施形態における電子棚札端末1の表示部12が何も表示していない場合の概略図である。電子棚札端末1の前面には、表示部12と、バーコード17とが設けられている。バーコード17は、電子棚札端末1のESLコードを示すバーコードである。図9に示す例では、電子棚札端末1の表示部12は、何も表示していない。
図10は、位置情報を設定するための基準となる基準棚札である電子棚札端末1が表示する「基準棚札報知画面」を示した概略図である。基準棚札報知画面は、基準棚札であることを示す図形121を画面右上部に表示する。図10に示す例では、電子棚札端末1の表示部12は、基準棚札であることを示す図形121として「丸印」を画面右上部に表示している。
図11は、基準棚札である電子棚札端末1が表示する「基準棚札商品情報表示画面」を示した概略図である。基準棚札商品情報表示画面は、基準棚札であることを示す図形121を画面右上部に表示し、「商品名」を画面上部中央に表示し、「説明」を画面中央部に表示し、「価格」を画面下部に表示する。
図11に示す例では、電子棚札端末1の表示部12は、「丸印」を画面右上部に表示し、「酢豚の素」を画面上部中央に表示し、「四川風味」を画面中央部に表示し、「420円」を画面下部に表示している。
図12は、電子棚札端末1が表示する「商品情報表示画面」を示した概略図である。商品情報表示画面は、「商品名」を画面上部に表示し、「説明」を画面中央部に表示し、「価格」を画面下部に表示する。
図12に示す例では、電子棚札端末1の表示部12は、「麻婆豆腐の素」を画面上部に表示し、「四川風味」を画面中央部に表示し、「380円」を画面下部に表示している。
次に、ESLサーバ2が、電子棚札端末1(第1の情報表示装置)の位置情報を設定するための基準となる基準棚札(第2の情報表示装置)の位置情報を設定する手順について説明する。図13は、基準棚札の位置情報を設定する動作モードである位置設定モードにおけるESLサーバ2の動作手順を示したフローチャートである。本実施形態では、棚101,102毎に、列「1」行「1」の電子棚札端末1を基準棚札として以下の設定処理を行う。
(ステップS101)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備える入力ボタンを用いて、基準棚札とする電子棚札端末1が設置されている位置の位置情報(設置されている位置を示す情報)を入力する。図5に示した例では、棚101においては電子棚札端末1−1を基準棚札とするために、商品棚番号「101」と、行「1」と、列「1」とを位置情報として入力する。また、棚102においては電子棚札端末1−13を基準棚札とする。ハンディ端末5の無線通信部54は、入力された位置情報をESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信される位置情報を受信する。その後、ステップS102の処理に進む。
(ステップS102)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダに、基準棚札となる電子棚札端末1のバーコード17を読み取らせる。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコード17から電子棚札端末1のESLコードを取得する。ハンディ端末5の無線通信部54は、取得したESLコードをESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信されるESLコードを受信する。その後、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS102で受信したESLコードに、ステップS101で受信した位置情報を関連付けて、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースに記憶させる。その後、ステップS104の処理に進む。このときの管理情報データベースは、例えば図6に示した管理情報データベースである。
(ステップS104)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS102で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1に、基準棚札であることを示す図形121を表示させる。その後、処理を終了する。このとき、電子棚札端末1が表示する画面は、例えば図10に示す画面である。
上述した手順により、ESLサーバ2は、基準となる電子棚札端末1の位置情報を記憶することができ、基準棚札である電子棚札端末1に基準棚札であることを示す図形121を表示させることができる。これにより、操作者は電子棚札端末1が表示する画面を見ることで、どの電子棚札端末1が基準棚札であるか否かを判断することができる。
次に、ESLサーバ2が、管理情報データベースが記憶する電子棚札端末1の情報に、位置情報と商品情報とを関連付けて記憶する手順について説明する。図14は、管理情報データベースが記憶する電子棚札端末1の情報に、位置情報と商品情報とを関連付けて記憶する動作モードである商品リンクモードにおけるESLサーバ2の動作手順を示したフローチャートである。
(ステップS201)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダに基準棚札である電子棚札端末1のバーコード17を読み取らせる。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコード17から電子棚札端末1のESLコードを取得する。ハンディ端末5の無線通信部54は、取得したESLコードをESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信されるESLコードを受信する。その後、ステップS202の処理に進む。
(ステップS202)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースから、ステップS201で受信したESLコードに関連付けて記憶されている位置情報を読み出す。その後、ステップS203の処理に進む。
(ステップS203)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダに、ステップS201でバーコードを読み取らせた電子棚札端末1に商品情報を表示させる商品に付されているバーコードを読み取らせる。なお、商品に付されているバーコードは、商品コードを示すバーコードである。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコードから商品コードを取得する。ハンディ端末5の無線通信部54は、取得した商品コードをESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信される商品コードを受信する。その後、ステップS204の処理に進む。
(ステップS204)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置通信部24を介して、ステップS203で受信した商品コードで特定される商品情報をPOSサーバ6が記憶する商品情報データベースから取得する。その後、ステップS205の処理に進む。
(ステップS205)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS201で受信したESLコードに、ステップS204で取得した商品情報を関連付けて、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースに記憶させる。その後、ステップS206の処理に進む。
(ステップS206)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS201で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1に、基準棚札であることを示す図形121と、ステップS204で取得した商品情報とを表示させる。その後、ステップS207の処理に進む。このとき、電子棚札端末1が表示する画面は、例えば図11に示す画面である。
(ステップS207)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備える入力ボタンを用いて、確定情報(相対位置を示す情報)を入力する。このとき操作者は、次に商品情報と位置情報とを関連付ける電子棚札端末1が、前回バーコードを読み取らせた電子棚札端末1の次の段(行)に設置されている場合、確定情報を2回入力する。また、操作者は、次に商品情報と位置情報とを関連付ける電子棚札端末1が、前回バーコードを読み取らせた電子棚札端末1と同じ段に設置されている場合、確定情報を1回入力する。ハンディ端末5の無線通信部54は、入力された確定情報をESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信される確定情報を受信する。その後、ステップS208の処理に進む。
(ステップS208)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS207で、確定情報を2回受信したか否かを判定する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、確定情報を2回受信したと判定した場合にはステップS209の処理に進み、それ以外の場合にはステップS211の処理に進む。
(ステップS209)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダに、次に商品情報と位置情報とを関連付ける電子棚札端末1のバーコード17を読み取らせる。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコード17から電子棚札端末1のESLコードを取得する。ハンディ端末5の無線通信部54は、取得したESLコードをESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信されるESLコードを受信する。その後、ステップS210の処理に進む。
(ステップS210)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS209で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1の位置情報を特定する。具体的には、特定する位置情報の行の値を、前回商品情報を関連付けた電子棚札端末1の行の値に1を加算した値とし、列の値を「1」と設定する。その後、ステップS214の処理に進む。
(ステップS211)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS207で、確定情報を1回受信したか否かを判定する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、確定情報を1回受信したと判定した場合にはステップS212の処理に進み、それ以外の場合には処理を終了する。
(ステップS212)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダに、次に商品情報と位置情報とを関連付ける電子棚札端末1のバーコード17を読み取らせる。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコード17から電子棚札端末1のESLコードを取得する。ハンディ端末5の無線通信部54は、取得したESLコードをESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信されるESLコードを受信する。その後、ステップS213の処理に進む。
(ステップS213)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS212で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1の位置情報を特定する。具体的には、特定する位置情報の行の値を、前回商品情報を関連付けた電子棚札端末1の行の値と同一の値とし、列の値を、前回商品情報を関連付けた電子棚札端末1の列の値に1を加算した値と設定する。その後、ステップS214の処理に進む。
(ステップS214)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダに、ステップS209またはステップS212でバーコードを読み取らせた電子棚札端末1に商品情報を表示させる商品に付されているバーコードを読み取らせる。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコードから商品コードを取得する。ハンディ端末5の無線通信部54は、取得した商品コードをESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信される商品コードを受信する。その後、ステップS215の処理に進む。
(ステップS215)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置通信部24を介して、ステップS214で受信した商品コードで特定される商品情報をPOSサーバ6が記憶する商品情報データベースから取得する。その後、ステップS216の処理に進む。
(ステップS216)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS209またはステップS212で受信したESLコードに、ステップS210またはステップS213で特定した位置情報と、ステップS215で取得した商品情報を関連付けて、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースに記憶させる。その後、ステップS217の処理に進む。
(ステップS217)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS209またはステップS212で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1に、ステップS215で取得した商品情報を表示させる。その後、ステップS207の処理に戻る。このとき、電子棚札端末1が表示する画面は、例えば図12に示す画面である。
なお、ステップS209またはステップS212において、位置情報の基準となる基準棚札のバーコード17を読み取った場合、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、別の棚101,102における商品リンクモードの処理を開始したと判断し、再度ステップS201から処理を開始する。これにより、複数の棚101,102における商品リンクモードの処理を連続して行うことができる。
上述したとおり、本実施形態によれば、初めに、位置設定モードの処理を行い、基準棚札の位置情報を設定する。そして、位置設定モードで設定した基準棚札の位置情報を基準として、電子棚札端末1に商品情報を関連付ける際に、同時に位置情報も関連付ける。また、本実施形態では、確認情報を受信した回数によって、次に商品情報と位置情報との関連付けを行う電子棚札端末1は、前回商品情報と位置情報との関連付けを行った電子棚札端末1が設置されている位置のどちらの位置に設置されているかを判定する(相対位置を判定する)。
これにより、作業者は、位置情報を入力することなく、情報表示装置1に商品情報を関連付ける際に位置情報についても関連付けることができる。
また、本実施形態では、位置情報の基準となる基準棚札を位置設定モードで決定し、基準棚札に基づいて、他の電子棚札端末1の位置情報を決定する。そのため、本発明は、電子棚札端末1を設置する場所によらず適用することができる。例えば、電子棚札端末1を設置する棚の段数が増減した場合や、棚の一段に設置する電子棚札端末1の数が増減した場合においても本発明を用いることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、位置情報の基準となる基準棚札を、棚101〜102が備える棚板111〜118毎に設定する。
本実施形態では、棚101〜102が備える棚板111〜118毎に基準棚札を設定するため、基準棚札のバーコード17が読み取られた場合に、読み取った基準棚札の位置情報に基づいて、次に関連付けを行う電子棚札端末1が設置されている位置を特定する。
なお、本実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成は、第1の実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成と同様の構成である。また、本実施形態における電子棚札端末1の構成は、第1の実施形態における電子棚札端末1の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるESLサーバ2の構成は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるハンディ端末5の構成は、第1の実施形態におけるハンディ端末5の構成と同様の構成である。また、本実施形態における棚101,102の外観は、第1の実施形態における棚101,102の外観と同様の外観である。
次に、ESLサーバ2が、電子棚札端末1の位置情報を設定するための基準となる基準棚札の位置情報を設定する手順について説明する。本実施形態における基準棚札の位置情報を設定する手順は第1の実施形態における基準棚札の位置情報を設定する手順と同様の手順である。但し、本実施形態では棚101,102が備える棚板111〜118の左端に設置される電子棚札端末1−1,1−4,1−8,1−11,1−13,1−16,1−24,1−23を基準棚札として設定する。
次に、ESLサーバ2が、管理情報データベースが記憶する電子棚札端末1の情報に、位置情報と商品情報とを関連付けて記憶する手順について説明する。図15は、本実施形態において、管理情報データベースが記憶する電子棚札端末1の情報に、位置情報と商品情報とを関連付けて記憶する動作モードである商品リンクモードにおけるESLサーバ2の動作手順を示したフローチャートである。
(ステップS301)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダに電子棚札端末1のバーコード17を読み取らせる。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコード17から電子棚札端末1のESLコードを取得する。ハンディ端末5の無線通信部54は、取得したESLコードをESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信されるESLコードを受信する。その後、ステップS302の処理に進む。
(ステップS302)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースに基づいて、ステップS301で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1は基準棚札であるか否かを判定する。例えば、管理装置制御部21は、受信したESLコードに位置情報が関連付けられている場合には基準棚札であると判定する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS301で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1は基準棚札であると判定した場合にはステップS303の処理に進み、それ以外の場合にはステップS304の処理に進む。
(ステップS303)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースから、ステップS301で受信したESLコードに関連付けて記憶されている位置情報を読み出す。その後、ステップS306の処理に進む。
(ステップS304)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS301で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1の位置情報を特定する。具体的には、特定する位置情報の行の値を、前回商品情報を関連付けた電子棚札端末1の行の値と同一の値とし、列の値を、前回商品情報を関連付けた電子棚札端末1の列の値に1を加算した値と設定する。その後、ステップS305の処理に進む。
(ステップS305)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS301で受信したESLコードに、ステップS304で特定した位置情報を関連付けて、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースに記憶させる。その後、ステップS306の処理に進む。
(ステップS306)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダに、ステップS301でバーコードを読み取らせた電子棚札端末1に商品情報を表示させる商品に付されているバーコードを読み取らせる。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコードから商品コードを取得する。ハンディ端末5の無線通信部54は、取得した商品コードをESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信される商品コードを受信する。その後、ステップS307の処理に進む。
(ステップS307)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置通信部24を介して、ステップS306で受信した商品コードで特定される商品情報をPOSサーバ6が記憶する商品情報データベースから取得する。その後、ステップS308の処理に進む。
(ステップS308)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS301で受信したESLコードに、ステップS307で取得した商品情報を関連付けて、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースに記憶させる。その後、ステップS309の処理に進む。
(ステップS309)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS301で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1に、ステップS307で取得した商品情報を表示させる。その後、ステップS310の処理に進む。
(ステップS310)操作者は、商品リンクモードを終了する場合、ハンディ端末5の入力部56が備える入力ボタンを用いて終了を指示する入力を行う。ハンディ端末5の無線通信部54は、入力部56が終了を指示する入力を受け付けた場合、終了指示情報をESLサーバ2に送信する。なお、ハンディ端末5の無線通信部54は、入力部56が終了を指示する入力を受け付けていない場合は何も処理を行わない。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から終了指示情報が送信された場合、終了指示情報を受信する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、終了指示情報を受信したか否かを判定する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、終了指示情報を受信したと判定した場合には処理を終了し、それ以外の場合にはステップS301の処理に戻る。
上述したとおり、本実施形態では、位置情報の基準となる基準棚札を、棚101〜102が備える棚板111〜118毎に設定する。そして、基準棚札のバーコード17が読み取られた場合に、読み取った基準棚札の位置情報に基づいて、次に関連付けを行う電子棚札端末1が設置されている位置を特定する。これにより、作業者は、次に関連付けを行う電子棚札端末1が設置されている段が、前回関連付けを行った電子棚札端末1が設置されている段と異なっている場合においても、確定情報を2回入力する必要がなくなる。よって、より操作を簡略化することができ、作業の効率もよくなる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、基準棚札である電子棚札端末1に、位置情報を示すバーコードを表示させる。
なお、本実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成は、第1の実施形態における電子棚札システムを含んだ販売店システムの構成と同様の構成である。また、本実施形態における電子棚札端末1の構成は、第1の実施形態における電子棚札端末1の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるESLサーバ2の構成は、第1の実施形態におけるESLサーバ2の構成と同様の構成である。また、本実施形態におけるハンディ端末5の構成は、第1の実施形態におけるハンディ端末5の構成と同様の構成である。また、本実施形態における棚101,102の外観は、第1の実施形態における棚101,102の外観と同様の外観である。
次に、ESLサーバ2の管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースについて説明する。本実施形態における管理情報データベースと第1の実施形態における管理情報データベースとで異なる点は、「表示属性」のデータ項目を有する点である。
図16は、本実施形態におけるESLサーバ2の管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースのデータ構造を示した概略図である。
管理情報データベースは表形式のデータ構造を有しており、「ESLコード」と、「サイズ」と、「カラー」と、「商品棚番号」と、「行(縦方向)」と、「列(横方向)」と、「商品コード」と、「商品名」と、「説明」と、「価格」と、「表示属性」とのデータ項目を有する。また、管理情報データベースは、各データ項目の情報を行毎に関連付けて記憶している。
「表示属性」は、電子棚札端末1が、商品情報を表示するか、位置情報を示すバーコードを表示するかを示す情報である。具体的には、表示属性「0」は、電子棚札端末1が商品情報を表示することを示す。また、表示属性「1」は、電子棚札端末1が位置情報を示すバーコードを表示することを示す。
次に、管理情報データベースの各行が示す内容について説明する。例えば、行1601に示す例では、ESLコード「1001」で特定される電子棚札端末1のサイズは「M」であり、カラーは「モノクロ」であることを示している。
また、ESLコード「1001」で特定される電子棚札端末1は、商品棚番号「101」と、行(縦方向)「1」と、列(横方向)「1」とで一意に特定される位置に設置されている。また、ESLコード「1001」で特定される電子棚札端末1が表示する商品の商品コードは「10501」であり、商品名は「酢豚の素」であり、説明は「四川風味」であり、価格は「420」であることを示している。
また、ESLコード「1001」で特定される電子棚札端末1は、位置情報を示すバーコードを表示することを示している。他の行が示す内容については図示するとおりである。
次に、電子棚札端末1の表示部12が表示する画面例について図17に基づいて説明する。図17は、本実施形態における電子棚札端末1の表示部12が表示する「位置情報バーコード表示画面」を示した概略図である。位置情報バーコード表示画面は、位置情報を示すバーコードを画面中央部に表示する。図示する例では、電子棚札端末1の表示部12は、位置情報を示すバーコード1701を画面中央部に表示している。
次に、ESLサーバ2が、電子棚札端末1の位置情報を設定するための基準となる基準棚札の位置情報を設定し、基準棚札である電子棚札端末1に位置情報を示すバーコードを表示させる手順について説明する。図18は、本実施形態において、ESLサーバ2が、電子棚札端末1の位置情報を設定するための基準となる基準棚札の位置情報を設定し、基準棚札である電子棚札端末1に位置情報を示すバーコードを表示させる手順を示したフローチャートである。
(ステップS401)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備える入力ボタンを用いて、基準棚札とする電子棚札端末1が設置されている位置の位置情報(設置されている位置を示す情報)を入力する。ハンディ端末5の無線通信部54は、入力された位置情報をESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信される位置情報を受信する。その後、ステップS402の処理に進む。
(ステップS402)操作者は、ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダに、基準棚札となる電子棚札端末1のバーコード17を読み取らせる。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコード17から電子棚札端末1のESLコードを取得する。ハンディ端末5の無線通信部54は、取得したESLコードをESLサーバ2に送信する。ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信されるESLコードを受信する。その後、ステップS403の処理に進む。
(ステップS403)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS402で受信したESLコードに、ステップS401で受信した位置情報を関連付けて、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースに記憶させる。その後、ステップS404の処理に進む。
(ステップS404)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS402で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1に、位置情報を示すバーコード1701を表示させる。その後、処理を終了する。このとき、電子棚札端末1が表示する画面は、例えば図17に示す画面である。
上述した手順により、ESLサーバ2は、基準となる電子棚札端末1の位置情報を記憶することができ、さらに、基準棚札である電子棚札端末1に位置情報を示すバーコード1701を表示させることができる。なお、位置情報を示すバーコード1701は、位置情報を示すことができればどのようなバーコード(例えば、CODE128など)を用いてもよい。
次に、電子棚札端末1を棚101,102に配置する際の手順について説明する。図19は、本実施形態において、電子棚札端末1を棚101,102に配置する際の手順を示したフローチャートである。
(ステップS501)作業者は、ステップS401〜ステップS404の処理により予め作成した基準棚札を、棚101,102の左上に配置する。その後、ステップS502の処理に進む。
(ステップS502)作業者は、商品用の棚札を、商品を陳列する位置に合わせて、棚101,102の任意の位置に配置する。その後、処理を終了する。
次に、ESLサーバ2が、管理情報データベースが記憶する電子棚札端末1の情報に、位置情報と商品情報とを関連付けて記憶する手順(リンク作業の手順)について説明する。図20は、本実施形態において、管理情報データベースが記憶する電子棚札端末1の情報に、位置情報と商品情報とを関連付けて記憶させる際の、操作者の作業手順を示したフローチャートである。
(ステップS601)操作者は、開始キーを押下した後、基準棚札である電子棚札端末1に表示されている位置情報を示すバーコードをハンディ端末5に読み取らせ、位置情報をESLサーバ2に対して送信させる。その後、ステップS602の処理に進む。
(ステップS602)操作者は、基準棚札である電子棚札端末1と同じ棚101,102に設置されている電子棚札端末1のバーコード17をハンディ端末5に読み取らせ、ESLコードをESLサーバ2に対して送信させる。その後、ステップS603の処理に進む。
(ステップS603)操作者は、ステップS602でバーコード17を読み取らせた電子棚札端末1に関連付ける商品に付されているバーコードをハンディ端末5に読み取らせ、商品コードをESLサーバ2に対して送信させる。その後、ステップS604の処理に進む。
(ステップS604)操作者は、処理を終了するか否かを示す情報をハンディ端末5に入力する。操作者は、処理を終了することを示す情報をハンディ端末5に入力した場合(例えば終了ボタンを押下した場合)、処理を終了し、それ以外の場合はステップS602の処理に戻る。
次に、ESLサーバ2が、管理情報データベースが記憶する電子棚札端末1の情報に、位置情報と商品情報とを関連付けて記憶する際の、ハンディ端末5の動作について説明する。図21は、本実施形態において、管理情報データベースが記憶する電子棚札端末1の情報に、位置情報と商品情報とを関連付けて記憶させる際の、ハンディ端末5の動作手順を示したフローチャートである。
(ステップS701)ハンディ端末5の入力部56が備える「開始キー」が押下された場合、ステップS702の処理に進む。
(ステップS702)ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダは、基準棚札である電子棚札端末1が表示している位置情報を示すバーコード1701を読み取る。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコード1701から位置情報を取得する。ハンディ端末5の無線通信部54は、取得した位置情報をESLサーバ2に送信する。その後、ステップS703の処理に進む。
(ステップS703)ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダは、基準棚札である電子棚札端末1と同じ棚101,102に設置されている電子棚札端末1のバーコード17を読み取る。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコード17から電子棚札端末1のESLコードを取得する。その後、ステップS704の処理に進む。
(ステップS704)ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダは、ステップS703でバーコード17を読み取った電子棚札端末1に関連付ける商品に付されているバーコードを読み取る。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコードから商品コードを取得する。その後、ステップS705の処理に進む。
(ステップS705)ハンディ端末5の無線通信部54は、ステップS703で取得したESLコードと、ステップS704で取得した商品コードとをESLサーバ2に送信する。その後、ステップS706の処理に進む。
(ステップS706)ハンディ端末5の制御部51は、処理を終了すると判定した場合はステップS707の処理に進み、それ以外の場合にはステップS703の処理に戻る。例えば、ハンディ端末5の制御部51は、「終了キー」が押下された場合、処理を終了すると判定する。
(ステップS707)ハンディ端末5の無線通信部54は、終了コードをESLサーバ2に送信する。その後、処理を終了する。
次に、ESLサーバ2が、管理情報データベースが記憶する電子棚札端末1の情報に、位置情報と商品情報とを関連付けて記憶する際の、ESLサーバ2の動作について説明する。図22は、本実施形態において、管理情報データベースが記憶する電子棚札端末1の情報に、位置情報と商品情報とを関連付けて記憶させる際の、ESLサーバ2の動作手順を示したフローチャートである。
(ステップS801)ESLサーバ2の管理装置通信部24は、基準棚札である電子棚札端末1が設置されている位置を示す位置情報を受信する。その後、ステップS802の処理に進む。
(ステップS802)ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ESLコードを受信する。その後、ステップS803の処理に進む。
(ステップS803)ESLサーバ2の管理装置通信部24は、商品コードを受信する。その後、ステップS804の処理に進む。
(ステップS804)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS803で受信した商品コードで特定される商品情報をPOSサーバ6が記憶する商品情報データベースから取得する。その後、ステップS805の処理に進む。
(ステップS805)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS801で受信した位置情報に基づいて、ステップS802で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1が設置されている位置を示す位置情報と、ステップS802で受信したESLコードと、ステップS804で取得した商品情報とを、管理装置記憶部23が記憶する管理情報データベースに記憶させる。その後、ステップS806の処理に進む。
(ステップS806)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS805で管理情報データベースに記憶させた情報に基づいて、ステップS802で受信したESLコードで特定される電子棚札端末1に商品情報を表示させる。その後、ステップS807の処理に進む。
(ステップS807)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置通信部24が終了コードを受信したか否かに基づいて、ハンディ端末5の入力部56が備える「終了キー」が押下されたか否かを判定する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理装置通信部24が終了コードを受信した場合、ハンディ端末5の入力部56が備える「終了キー」が押下されたと判定する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ハンディ端末5の入力部56が備える「終了キー」が押下されたと判定した場合には処理を終了し、それ以外の場合にはステップS802の処理に戻る。
上述した手順により、基準棚札である電子棚札端末1に位置情報を示すバーコードを表示させることができる。また、基準棚札である電子棚札端末1が位置情報を示すバーコード1701を表示する場合においても、ESLサーバ2の管理装置制御部21は、電子棚札端末1に商品情報と位置情報とを関連付けることができ、さらに、電子棚札端末1に商品情報を表示させることができる。
また、上述した処理を全ての電子棚札端末1に対して行うことで、管理情報データベースには全ての電子棚札端末1の位置情報が記憶される。よって、電子棚札端末1の表示属性を「1」から「0」変更した場合においても、電子棚札端末1の表示部12にバーコード1701が表示されないだけで、位置情報は消えずに管理情報データベースに残る。
従って、表示属性を自由に変更する方法があれば、必要なときに、任意の電子棚札端末1の表示部12に位置情報を示すバーコード1701を表示させることが可能である。
次に、電子棚札端末1が表示する情報を変更させる際の、ハンディ端末5の動作について説明する。図23は、本実施形態において、電子棚札端末1が表示する情報を変更させる際の、ハンディ端末5の動作手順を示したフローチャートである。
(ステップS901)ハンディ端末5の入力部56が備えるバーコードリーダは、電子棚札端末1のバーコード17を読み取る。ハンディ端末5の制御部51は、読み取ったバーコード17から電子棚札端末1のESLコードを取得する。その後、ステップS902の処理に進む。
(ステップS902)ハンディ端末5の無線通信部54は、表示変更コマンドと、ステップS901で取得したESLコードとをESLサーバ2に送信する。その後、処理を終了する。
次に、電子棚札端末1が表示する情報を変更させる際の、ESLサーバ2の動作について説明する。図24は、本実施形態において、電子棚札端末1が表示する情報を変更させる際の、ESLサーバ2の動作手順を示したフローチャートである。
(ステップS1001)ESLサーバ2の管理装置通信部24は、ハンディ端末5から送信された表示変更コマンドと、ESLコードとを受信する。その後、ステップS1002の処理に進む。
(ステップS1002)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、管理情報データベースが記憶する表示属性のうち、ステップS1001で受信したESLコードの表示属性を変更する。その後、ステップS1003の処理に進む。例えば、ステップS1001で受信したESLコードの表示属性が「0」である場合、表示属性を「1」に変更する。また、ステップS1001で受信したESLコードの表示属性が「1」である場合、表示属性を「0」に変更する。
(ステップS1003)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS1002で変更した変更後の表示属性は「1」であるか否かを判定する。ESLサーバ2の管理装置制御部21は、変更後の表示属性は「1」であると判定した場合にはステップS1005の処理に進み、それ以外の場合にはステップS1004の処理に進む。
(ステップS1004)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS1001で受信したESLコードで一意に特定される電子棚札端末1に、商品情報を表示させる。その後、処理を終了する。
(ステップS1005)ESLサーバ2の管理装置制御部21は、ステップS1001で受信したESLコードで一意に特定される電子棚札端末1に、位置情報を示すバーコード1701を表示させる。その後、処理を終了する。
上述した手順により、電子棚札端末1の表示部12に表示させる内容を、商品情報または位置情報を示すバーコード1701のいずれかに、任意に変更することができる。これにより、基準棚札である電子棚札端末1にも、商品情報を表示させることができる。
なお、上述した第1の実施形態から第3の実施形態では、電子棚札端末1を基準棚札として用いたが、これに限らない。例えば、電子棚札システムに大型電子棚札装置が含まれている場合、大型電子棚札端末を基準棚札として用いてもよい。図25は、大型電子棚札端末が設置された棚の外観を示した外観図である。図示する例では、棚101,102の上部に大型電子棚札端末1011,1012が設置されている。なお、大型電子棚札端末1011,1012以外の外観は、図5に示した外観と同様の外観である。
例えば、大型電子棚札端末1011,1012を基準棚札とした場合、大型電子棚札端末1011,1012の行の値を「0」とし、列の値を「1」とする。これにより、第1の実施形態および第2の実施形態において、大型電子棚札端末1011,1012を基準棚札として用いることができる。
また、基準棚札とする電子棚札端末1が配置されている位置は、上記の実施形態における位置に限らない。例えば、図5において、電子棚札端末1−1と電子棚札端末1−12とを基準棚札としてもよい。この場合、電子棚札端末1−12よりも右側および下側には電子棚札端末1が存在しないため、電子棚札端末1−12が読み取られた場合、棚101に設置されている電子棚札端末1の関連付けは完了したとして、棚102の処理に移行するようにしてもよい。
また、全ての電子棚札端末1に商品情報と位置情報とを関連付けを行った後は、基準棚札とした電子棚札端末1に表示させている基準棚札であることを示す図形121を消すようにしてもよい。なぜなら、全ての電子棚札端末1に位置情報が関連付けられているため、任意の電子棚札端末1の位置情報を利用することができるためである。また、全ての電子棚札端末1に商品情報と位置情報とを関連付けを行った後は、一部の電子棚札端末1を取り外してもよい。なぜなら、管理情報データベースが電子棚札端末1と商品情報と位置情報とを関連付けて記憶しているからである。
また、位置情報は、電子棚札端末1が設置されている位置を一意に特定することができる情報であればどのような情報でもよい。例えば、商品棚番号と、棚板番号のみで電子棚札端末1が設置されている位置を一意に特定することができれば、位置情報は「商品棚番号」と「棚板番号」とを組み合わせた情報であってもよい。また、フロアの階数と、フロア内の位置を示すコードと、売場を示すコードと、商品棚番号とで電子棚札端末1が設置されている位置を一意に特定することができれば、位置情報は「フロアの階数」と、「フロア内の位置を示すコード」と、「売場を示すコード」と、「商品棚番号」とを組み合わせた情報であってもよい。このように、店の運用に応じて位置情報を変更してもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上記の実施形態では、電子棚札システムをスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店で用いる例に基づいて説明したが、本発明は上記に限られるものではない。例えば、銀行や倉庫などにおいて、電子棚札端末を各種の情報を表示する情報表示装置として用いてもよい。なお、情報表示装置の構成は電子棚札端末1の構成と同様の構成である。