JP2011093194A - 流体噴射装置及びメンテナンス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラッシング動作時における流体のミスト化を防ぐとともに、印刷能力の向上を図ることのできる流体噴射装置及びメンテナンス方法を提供する。
【解決手段】本発明のプリンタ1は、複数のノズルからインクを噴射する記録ヘッド21と、ノズルから噴射されたインクを吸収する線状の流体吸収部材12と、を備え、流体吸収部材12が、ノズルに対向するとともに記録ヘッド21のノズル面に対して記録紙の搬送領域よりも離れた位置の吸収部材保持部83内に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体噴射装置及びメンテナンス方法に関するものである。
従来から、インク(流体)を記録紙(媒体)に対して噴射させる流体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が広く知られている。このようなプリンタにおいては、記録ヘッドのノズルからインクが蒸発することによるインクの増粘や固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などによりノズルに目詰まりを生じ、印刷不良を引き起こすという問題があった。そこで、通常、プリンタは、記録紙に対しての噴射とは別に、ノズル内のインクを強制的に吐出させるフラッシング動作を行うようになっている。
例えば、特許文献1,2にはキャリッジの移動に伴って上下動するキャッピング装置が設けられており、メンテナンス時には記録ヘッドにキャップ状のインク受容部が当接することでキャッピング状態とされるようになっている。
特開2008−238561号公報 特開2008−238562号公報
一方、印刷動作時に記録紙と記録紙との間(紙間)においてフラッシング動作を実施する場合には、記録ヘッドを移動させることができない。そこで、例えば、フラッシング動作時には、記録ヘッドの下方に設けられたキャップ状のインク受容部に向けてインクを吐出する方法が知られている。しかしながら、メンテナンス時以外は記録ヘッドとのシール面よりも低い位置にインク受容部があるため、印刷中に、搬送される記録紙間でフラッシング処理を実施させようとすると、記録ヘッドと記録紙との距離よりも記録ヘッドとインク受容部との距離の方が大きくなるため、記録ヘッドから吐出されたインク滴がミスト化されやすいという問題があった。
これに対して、吸収部材を線状にすることによって、フラッシング動作を簡易に素早く行う方法が提案されている。ところが、線状の吸収部材は振動しやすい。振動することによって吸収部材がインクを受けることが可能な領域から外れる虞があり、記録紙や周辺部材を汚す虞がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、流体吸収部材を線状とした場合であっても、フラッシング動作時に確実に流体吸収部材で流体を受けることのできる流体噴射装置及びメンテナンス方法を提供することを目的の一つとしている。
本発明の流体噴射装置は、上記課題を解決するために、複数のノズルから流体を噴射する流体噴射ヘッドと、前記ノズルから噴射された前記流体を吸収する線状の流体吸収部材と、を備え、前記流体吸収部材が、前記ノズルに対向するとともに前記流体噴射ヘッドのノズル面に対して前記媒体の搬送領域よりも離れた位置の凹部内に配置されていることを特徴とする。
本発明では、流体噴射ヘッドのノズルから噴射された流体を吸収する線状の流体吸収部材が、ノズルに対向するとともに流体噴射ヘッドのノズル面に対して媒体の搬送領域よりも離れた位置の凹部内に配置されており、線状の流体吸収部材の振動を防止することができる。これにより、流体吸収部材が流体受容可能領域から外れることが防止されてフラッシング動作を良好に行えるとともに、流体を吸収した流体吸収部材が流体受容可能領域から外れることで媒体や周辺部材を汚すことを防止することができる。
また、流体吸収部材は線状であるためスペースの確保が容易となり、配置自由度が増す。
また、本発明では流体吸収部材がノズル面に対して搬送領域よりも離れた凹部内に配置されていることから、搬送領域を搬送される媒体との接触を避けることが可能となり、印刷処理能が向上する。
また、前記流体噴射ヘッドは前記媒体の搬送方向に配列された複数のノズル列を有し、前記凹部が前記媒体の搬送面に平行な方向へ移動可能とされていることが好ましい。
本発明によれば、流体吸収部材を収容する凹部が媒体の搬送面に平行な方向へ移動可能とされていることにより、流体噴射ヘッドの各ノズル列に流体吸収部材を対向させることが可能となる。
また、前記媒体支持部の前記媒体の搬送面とは反対の裏面側に配置され、前記媒体支持部に形成された前記流体噴射ヘッドに対応する開口部を介して前記凹部内に配置された前記流体吸収部材を前記ノズルと対向させることが可能な吸収部材保持部を備えたことが好ましい。
本発明によれば、媒体支持部の裏面側に配置され、媒体支持部に形成された流体噴射ヘッドに対応する開口部を介して凹部内に配置された流体吸収部材をノズルと対向させることが可能な吸収部材保持部を備えたことにより、媒体支持部を移動させることなく流体吸収部材を所定の位置に配置することが可能となる。
また、前記媒体支持部の前記裏面に接触する前記吸収部材保持部の表面が、前記裏面に向けて湾出する曲面とされていることが好ましい。
本発明によれば、媒体支持部の裏面に接触する吸収部材保持部の表面が媒体支持部の裏面に向けて湾出する曲面とされていることから、媒体支持部とその裏面に摺接しながら移動する吸収部材保持部との摩擦を低減することができるので、吸収部材保持部の移動がスムーズになる。
また、前記流体噴射ヘッドと対向する位置において媒体を支持する媒体支持部に前記凹部が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、媒体支持部側に設けられた凹部内に流体吸収部材が配置されていることから、搬送領域を搬送される媒体との接触が確実に防止されるとともに、容易に吸収部材の退避位置を確保可能である。
また、前記凹部の開口端に段部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、凹部の開口端に段部が設けられているので、吸収部材保持部の表面に沿って媒体が搬送される場合であっても、媒体が流体吸収部材に接触することを避けることができる。
また、前記凹部内の前記流体を吸引する吸引機構を備えることが好ましい。
本発明によれば、凹部内の流体を吸引する吸引機構を備えたことにより、凹部内で流体が堆積、固化するのを防止することができる。これにより、流体吸収部材の流体吸収力を迅速に回復できて、安定したフラッシング動作が可能となる。
本発明のメンテナンス方法は、流体噴射ヘッドの複数のノズルに対向するとともに流体噴射ヘッドのノズル面に対して媒体の搬送領域よりも離れた凹部内に配置された線状の流体吸収部材に向けて流体を噴射させるフラッシング動作を実施することを特徴とする。
本発明によれば、流体噴射ヘッドの複数のノズルに対向するとともに流体噴射ヘッドのノズル面に対して媒体の搬送領域よりも離れた凹部内に配置された線状の流体吸収部材に向けてフラッシング動作を実施することから、線状の吸収部材の振動を防止することができる。これにより、流体吸収部材が流体受容可能領域から外れることが防止されてフラッシング動作を良好に行えるとともに、流体を吸収した流体吸収部材が流体受容可能領域から外れることで媒体や周辺部材を汚すことを防止することができる。
また、流体吸収部材がノズル面に対して搬送領域よりも離れた所に配置されていることから、搬送領域を搬送される媒体との接触を避けることが可能となり、印刷処理能が向上する。
第1実施形態のプリンタの概略構成を示す斜視図。 第1実施形態のプリンタが備える記録ヘッドの下面側を示す斜視図。 第1実施形態のプラテンの概略構成を示す斜視図。 図3のA−A線に沿うプラテンの部分断面を示す図。 ヘッドユニットとフラッシングユニットとを記録紙の搬送方向から見た模式図。 (a)は本実施形態のプラテンと吸収部材保持部との概略構成を示す斜視図、(b)は吸収部材保持部の斜視図。 ヘッドユニットとフラッシングユニットと要部構成を示す部分拡大断面図。 第一実施形態のプリンタの動作を説明するための説明図。 凹部の変形例を示す断面図。 第2実施形態のプラテンの概略構成を示す斜視図。 第3実施形態のプラテンの要部構成を示す断面図。 第3実施形態の吸引機構の概略構成を示す模式図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
また、以下の説明においては、本発明の流体噴射装置の一例であるインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタと称す)について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の流体噴射装置の第1実施形態であるプリンタの概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のプリンタ(流体噴射装置)1は、ヘッドユニット2と、記録紙(媒体)8を搬送する搬送装置3と、記録紙8を供給する供給ユニット4と、ヘッドユニット2によって印字された記録紙を排出する排紙ユニット5と、ヘッドユニット2に対してメンテナンス処理を行うメンテナンス装置10とを備えている。
搬送装置3は、記録紙8をその下面側から支持するプラテン(媒体支持部)7と、プラテン7上の記録紙8を排紙ユニット5へと搬送する搬送ローラー31と、を備えている。
プラテン7は、搬送されてきた記録紙8を支持するとともに、ヘッドユニット2を構成する複数の記録ヘッド(流体噴射ヘッド)21のノズル面23(図2参照)との間に所定の距離(以下、プラテンギャップと言う)を規定するもので、ヘッドユニット2と対向する位置に配置されている。
搬送ローラー31は、駆動ローラー32とこれに対向する従動ローラー33とを備えたニップローラーであり、駆動ローラー32側が不図示の駆動モーターに接続されており、該駆動モーターによって回転駆動されるようになっている。
排紙ユニット5は、排紙用ローラー51と、排紙用ローラー51により搬送された記録処理後の記録紙8を保持する排紙トレー52とを備えている。
ヘッドユニット2は、複数の記録ヘッド(流体噴射ヘッド)21と、これら複数の記録ヘッド21を支持する取付板22とを有している。
複数の記録ヘッド21は、ヘッドユニット2の有効印字幅に亘って配列されており、一直線上ではなく、全体として千鳥配列となるように配列してある。つまり、隣り合う記録ヘッド21同士が記録紙8の搬送方向と交差する方向に所定ピッチずつずれて配列されている。本実施形態では、記録紙8の搬送方向で隣り合う2つの記録ヘッド群M,Nがともに3つの記録ヘッド21によって構成されている。なお、記録ヘッド21の数はこれに限らない。
メンテナンス装置10は、ヘッドユニット2に対して吸引処理を行うキャップユニット6と、フラッシング動作を行うためのフラッシングユニット11とを有して構成されている。
キャップユニット6は、上記ヘッドユニット2に対するキャッピングや吸引動作等のメンテナンス処理を行うもので、上記4つの記録ヘッド21に対応するキャップ部材61を4つ備えている。このキャップユニット6は、上記ヘッドユニット2に対するキャッピングや吸引動作等のメンテナンス処理を行うもので、記録ヘッド21に対応するキャップ部材61を有している。このキャップユニット6は、ヘッドユニット2の記録エリアから外れた場所に配置されている。
キャップ部材61は、記録ヘッド21のノズル面23に当接可能に構成されている。このキャップ部材61が、記録ヘッド21のノズル面23に対してそれぞれ密着することにより、良好にキャッピングが可能になるとともに、吸引動作においてノズル面23からインクを排出させる吸引動作を良好に行うことができるようになる。
また、キャップユニット6は、記録ヘッド21のノズル面23を払拭するワイピング処理時に用いられるワイプ部材63を有している。
本実施形態におけるヘッドユニット2は、上記不図示のキャリッジによって記録位置とメンテナンス位置との間で移動可能とされている。ここで、記録位置とは、搬送装置3に対向し且つ記録紙に対して記録を実施する位置である。一方、メンテナンス位置とは、搬送装置3上から退避した位置であって、メンテナンス装置10が備えるキャップユニット6と対向する位置である。このメンテナンス位置において、ヘッドユニット2に対するメンテナンス処理(吸引処理、ワイピング処理)が実施される。
そして、ヘッドユニット2は、記録位置において、搬送装置3によって搬送される記録紙8の搬送方向上流端8aに対して各記録ヘッド21の各ノズル列L(図2)が平行となるように配置される。
図2は、ヘッドユニット2の下面側を示す斜視図である。この図に示すように、各記録ヘッド21は、インクを吐出する複数のノズル24を各色毎に備えている。ここでは、同一種類(例えば、ブラックB、マゼンタM、イエローY、シアンC)のインクを吐出するノズル24が複数配列され、1つのノズル列Lを構成している。
より詳細には、記録ヘッド21は、4色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk))に対応したノズル列(L(Y),L(M),L(C),L(Bk))を4列有している。各ノズル列(L(Y),L(M),L(C),L(Bk))において、当該ノズル列(L(Y),L(M),L(C),L(Bk))を構成するノズル24は、記録紙8の搬送方向と交差する方向に配列され、より好適には記録紙8の搬送方向と直交する水平方向に配列されている。
本実施形態では、ノズル列L(Bk)及びノズル列L(C)の配列間隔と、ノズル列L(M)及びノズル列L(Y)の配列間隔とが、例えば1.0mm未満の間隔に設定されている。詳しくは後述するが、流体吸収部材12の糸径よりも短い間隔であればよい。
また、これら記録ヘッド21は、取付板22に形成された各開口部25内にそれぞれ配置されている。具体的には、各記録ヘッド21が取付板22の裏面22b側に各々例えば螺子止めされることで、ノズル面23が上記開口部25を介して取付板22の表面22a側から突出した状態とされている。
図3は、プラテンの概略構成を示す斜視図であって、図4は、プラテン及びヘッドユニットの部分断面図である。なお、図4におけるプラテンの断面は、図3のA−A断面図である。
図3に示すように、プラテン7は、各記録ヘッド21に対応する位置に複数の開口部71,72を有している。開口部71,72は、プラテン7の厚さ方向を貫通する矩形状の貫通孔からなり、1つの記録ヘッド21に対して2つの開口部71,72が対応するよう配置されている。具体的には、図4に示すように、各記録ヘッド21における記録紙8の搬送方向に沿う方向で隣り合う一対のノズル列L、Lに1つの開口部71(72)が対向している。つまり、本実施形態の記録ヘッド21は4色対応型であるため、ノズル列L(Y)およびノズル列L(M)に対して開口部71が対向し、ノズル列L(C)およびノズル列L(Bk)に対して開口部72が対向する構成とされている。これら開口部71,72を1セットとして、各記録ヘッド21の配置に対応すべく、記録紙の搬送方向及び同方向に交差する方向へそれぞれ位置を異ならせた、所謂千鳥配列とされている(図3)。
なお、開口部71,72の長手方向における幅は各記録ヘッド21のノズル列Lに沿う長さであって、短手方向(記録紙の搬送方向)における幅は対向する一対のノズル列L,Lの配置間隔や、後述する流体吸収部材12の糸径等に応じて設定される。
図5は、本実施形態のプリンタ1の概略構成を示す図であって、搬送方向側から見た部分断面模式図である。図6(a)は本実施形態のプラテン7と吸収部材保持部83との概略構成を示す斜視図であって、図6(b)は吸収部材保持部83の斜視図である。
フラッシングユニット11は、図5に示すように、フラッシング動作時に吐出されたインクを吸収する線状の流体吸収部材12と、流体吸収部材12を保持する保持機構9とを備えている。
流体吸収部材12は、各ノズル24(図2)から吐出されたインクを吸収する線状の吸収部材であって、ヘッドユニット2の有効印字幅に亘って延在するとともに、記録紙8の搬送方向に交差する方向に配置された複数の記録ヘッド21のノズル列L(図2)に沿うようにして設けられている。この流体吸収部材12は、後述の保持機構9によりプラテン7の裏面7b側において保持されている。
流体吸収部材12としては、絹、綿、ポリエステルなどの繊維、あるいはこれらの複合繊維から形成されたものを用いることができる。また、流体吸収部材12の太さは、フラッシング動作によってノズルから吐出されるインクを十分に保持可能な吸収力を有したものが好ましい。具体的には、例えば、直径約1.0〜3.0mmの範囲内に設定される。細いため断面が円形に近い糸状が望ましいが、断面が長方形や正方形でもよい。これくらいの大きさであれば、吐出されたインクが曲がったり、ノズル列Lの位置に対して流体吸収部材12の位置がばらつきの範囲でずれたとしてもインクを吸収可能である。
また、流体吸収部材12の長さは、ヘッドユニット2の有効印字幅に対して十分な長さを有していることが好ましい。詳しくは後述するが、流体吸収部材12の使用済み(インク吸収済み)の領域を順次巻き取り、流体吸収部材12の全領域においてインクが吸収された場合に流体吸収部材12そのものを取り替える構成とされているため、流体吸収部材12の取替え期間を実用に耐え得る時間とすべく、流体吸収部材12の長さをヘッドユニット2の有効印字幅の数百倍程度にすることが好ましい。この流体吸収部材12は、保持機構9によって記録紙8の搬送方向と交差する方向に亘って延在するように支持されている。
保持機構9は、図5に示すように、吸収部材保持部83、移動機構13及び移動機構14を備えている。
吸収部材保持部83は、図6(a)に示すようにプラテン7の裏面7b側において流体吸収部材12を保持するためのもので、記録紙8の搬送方向に交差する方向におけるプラテン7の幅と同等あるいはそれよりも長さを有し、記録紙8の搬送方向に交差する方向に平行して配置されている。この吸収部材保持部83の中央には、図6(a),(b)に示すように長さ方向全体に亘って延在するとともにプラテン7の裏面7bに向けて開口する収容凹部(凹部)83Aが形成されており、該収容凹部83A内に上記流体吸収部材12が挿入されて保持される。収容凹部83Aの幅Wは、流体吸収部材12の糸径と等しいかそれよりも若干大きい寸法で形成されている。
また、本実施形態の吸収部材保持部83は、移動機構14(図5)により、固定されたプラテン7に対して記録紙8の搬送面(搬送方向)に平行な方向へ移動可能とされている。具体的に吸収部材保持部83は、プラテン7の裏面7bに摺接しながら移動することから、収容凹部83Aの両側の表面83aを曲面状に形成しておくことで、プラテン7との摩擦が低減されてスムーズな移動が可能とされている(図7参照)。
移動機構13は、図5に示すように、記録紙の搬送方向に交差する方向(流体吸収部材12をノズル列Lの延在方向)に沿って移動させる。移動機構13は、搬送方向に交差する方向における吸収部材保持部83の両側に配置された支持板17の表面17aに、各々の回転軸を記録紙8の搬送方向に平行とされた回転部15,16を有している。
回転部15,16は、所定間隔で配設された一対の仕切り板によりボビン形状を呈してなる巻取機構であって、仕切り板間の軸部に流体吸収部材12を巻回することが可能なものである。回転部15,16は、不図示の駆動モーターにより駆動され、それぞれの回転によって流体吸収部材12の巻きだし及び巻き取りを行うようになっている。本実施形態においては、回転部15を巻出し用、回転部16を巻取り用として用いている。そして、各々が支持板17に対して着脱可能に設置されている。
なお、これら回転部15,16は、不図示の制御装置においてそれぞれの回転が制御されるようになっている。
移動機構14は、図5に示すように各支持板17及び吸収部材保持部83をそれぞれ支持するとともに、これら各支持板17および吸収部材保持部83を記録紙の搬送方向と平行な方向へ同時に移動させるものである。これら各支持板17および吸収部材保持部83を記録紙8の搬送方向に平行な方向へ同時に移動させることにより、流体吸収部材12を各色のノズル列Lに対向するフラッシング位置に配置させる(図7)。流体吸収部材12は、フラッシング位置において(すなわちフラッシング動作を行う際に)記録紙の搬送方向に交差する方向へ直線上に配置された複数の記録ヘッド21の各ノズル列Lと平行に配置される。
ここで、フラッシング位置とは、図7に示すように記録紙の搬送方向に平行な方向で隣り合う一対のノズル列L,L及びプラテン7の開口部71(72)の下方に流体吸収部材12が配置された状態であって、フラッシング動作時に真上の一対のノズル列L,Lから吐出されて開口部71(72)を通過したインクを流体吸収部材12によって吸収できる位置(各ノズル列L,Lのノズルから吐出されたインクの飛行経路上の位置)である。つまり、記録紙の搬送方向において、例えば一対のノズル列L(Y),L(M)およびプラテン7の開口部71と流体吸収部材12とが一致する状態であって、流体吸収部材12の表面が開口部71を介して部分的に露出し、この露出部分が上方のノズル列L(Y),L(M)と対向する。
また、フラッシング位置とは、一対のノズル列L(C),L(Bk)およびプラテン7の開口部72と流体吸収部材12とが一致する状態であって、流体吸収部材12の表面が開口部72を介して部分的に露出し、この露出部分が上方のノズル列L(C),L(Bk)と対向する。
ここで、例えば、糸径が1mmの流体吸収部材12を用いる場合、搬送方向で隣り合う一対のノズル列L(Y),ノズル列L(M)の間隔が1.0mm未満とされていることから、これら各ノズル列L(Y),ノズル列L(M)から吐出されたインクを流体吸収部材12において確実に受容することが可能である。
そして、不図示の制御装置において吸収部材保持部83の移動が制御されることにより、記録紙の搬送方向に平行な方向へ移動され、フラッシング処理対象となるノズル列Lの下方の対向する位置に流体吸収部材12が配置されることとなる。
次に、本実施形態のプリンタ1の動作について述べる。図8は、本実施形態のプリンタの動作を説明するための説明図である。
本実施形態のプリンタ1は、全ての動作が不図示の制御装置によって統括され、印刷動作と印刷動作との間、すなわち搬送装置3によって順次搬送される記録紙8と記録紙8との間がヘッドユニット2の直下に位置する場合にフラッシング動作を行う。
つまり、本実施形態のプリンタ1では、フラッシング動作時において、移動機構14によりフラッシング処理の対象となるノズル列Lの直下に記録紙8が存在しないタイミングで所定のノズル列Lの直下に流体吸収部材12を移動させる。具体的には、例えば、印刷動作の際、ヘッドユニット2の下方に記録紙8と記録紙8との間の隙間が到達すると、各支持板17および吸収部材保持部83を移動させて、まずノズル列L(Y)、L(M)の下方のフラッシング位置に流体吸収部材12を配置する。そして、制御装置は、ノズル列L(Y),L(M)に対向するとともに記録ヘッド21のノズル面23に対して記録紙の搬送領域よりも離れた収容凹部83A内に配置された線状の流体吸収部材12に向けて、ノズル列L(Y),L(M)を構成するノズル24からインクを噴射させるフラッシング動作を実施する。
なお、制御装置は、フラッシング動作を実行している間、図5に示した移動機構13を駆動して、流体吸収部材12を移動させることにより、流体吸収部材12におけるインクを吸収した部分の巻き取り動作を行う。これにより、ノズル列Lから吐出されたインクは、流体吸収部材12のインクを含まない新しい部分に常に吐出されることになるので流体吸収部材12内にすばやく吸収される。巻取りのタイミングや速度は、インクの種類や吐出量、流体吸収部材12のインク受容量に応じて適宜調節し、流体吸収部材12が飽和するのを防止する。
続けて、移動機構14により流体吸収部材12を記録紙の搬送方向に沿う方向へと移動させ、ノズル列L(C)、L(Bk)の下方に流体吸収部材12を配置して、ノズル列L(C)、L(Bk)に対するフラッシング動作を実施する。このようにして、全てのノズル列L(Y)、L(M)、L(C)、L(Bk)に対するフラッシング動作を実施する。
なお、本実施形態では、移動機構14により一対の支持板17,17および吸収部材保持部83を同時に移動させて記録紙の搬送方向において同じ位置に配置することによって流体吸収部材12をフラッシング対象のノズル列L,Lに対向させることとしているが、一対の支持板17,17及び吸収部材保持部83を一体化した構成にしてもよい。これにより、記録紙の搬送方向において一対の支持板17,17及び吸収部材保持部83の位置合わせが不要となりこれらの位置制御が容易になる。
また、収容凹部83A内に付着したインクの固着、堆積を防止するため、非印字時などに、流体吸収部材12を空送してインクを吸収していない未使用部分(インク吸収能力の高い部分)を使用して、収容凹部83Aに対するクリーニングを適宜実施する。
以上のような本実施形態のプリンタ1においては、複数のノズル24からインクを吐出する記録ヘッド21と、各ノズルから噴射されたインクを吸収する線状の流体吸収部材12と、を備え、流体吸収部材12が、ノズル24に対向するとともに記録ヘッド21のノズル面23に対して記録紙の搬送領域よりも離れた位置の収容凹部83A内に配置されていることから、線状の流体吸収部材12の振動を防止することができる。これにより、流体吸収部材12がインク受容可能領域から外れることが防止されてフラッシング動作を良好に行えるとともに、インクを吸収した流体吸収部材12がインク受容可能領域から外れることで記録紙8や周辺部材を汚すことを防止することができる。
また、流体吸収部材12は、線状であるためスペースの確保が容易となり、配置自由度が増す。さらに、流体吸収部材12がノズル面23に対して搬送領域よりも離れた位置の収容凹部83A内に配置されていることから、搬送領域を搬送される記録紙との接触を避けることが可能となり、印刷処理能が向上する。
また、記録ヘッド21は、記録紙8の搬送方向に配列された複数のノズル列Lを有し、収容凹部83Aが記録紙の搬送方向に平行な方向へ移動可能とされていることから、記録ヘッド21の各ノズル列Lに流体吸収部材12を対向させることができ、各ノズル列Lから噴射されたインクを確実に流体吸収部材12において吸収することが可能となる。フラッシング動作は、ヘッドユニット2に設けられた各記録ヘッドの全てのノズル列Lに対して実施してもいいし、特定のノズル列L(目詰まりを起こしたノズル列)のみに対して実施しもよい。いずれにせよ、流体吸収部材12をフラッシング対象のノズル列Lに確実に対向させるようにする。
また、本実施形態では、プラテン7の記録紙8の搬送面7aとは反対の裏面7b側に配置され、プラテン7に形成された記録ヘッド21に対向する開口部71(72)を介して収容凹部83A内に配置された流体吸収部材12を各記録ヘッド21の各ノズル列Lと対向させることが可能な吸収部材保持部83を備えている。この吸収部材保持部83は、プラテン7の裏面7b側に配置されているものの、プラテン7に設けられた開口部71(72)を介して凹部83内の流体吸収部材12を各記録ヘッド21に対向させることが可能なため、各記録ヘッド21のフラッシング処理対象のノズル列Lから噴射されたインクが開口部71(72)を介して流体吸収部材12に吸収されることとなる。
また、本実施形態では、吸収部材保持部83がプラテン7の裏面7bに摺接しながら移動することから、その表面83aを裏面7bに向けて湾出する曲面としておくことにより、吸収部材保持部83との摩擦が低減されて吸収部材保持部83の移動がスムーズになるとともに、流体吸収部材12を記録紙の搬送面(記録ヘッド21のノズル面23)に対して確実に平行移動できる。
また、吸収部材保持部83は、固定されたプラテン7に対して記録紙8の搬送方向に平行な方向へ移動可能とされていることから、プラテン7を移動させる必要がない。
また、本実施形態では、1本の流体吸収部材によってフラッシング動作が可能であることから、取替え作業に手間がかからずメンテナンスが容易となる。
また、本実施形態では、記録紙の搬送方向で隣り合う一対のノズル列L,L毎に1つの開口部71(72)が対向するように構成したが、記録紙の搬送方向に配列されたノズル列毎、つまり、4色全てのノズル列Lに対して1つの開口部が対向するようにしてもよい。さらに、本実施形態では、記録紙の搬送方向に交差する方向で隣り合うノズル列L、L同士が異なる開口部71,(72)に対向する構成となっているが、記録紙の搬送方向に交差する方向に並ぶ複数のノズル列L毎に1つの開口部を対向させる構成としてもよい。
また、流体吸収部材12を吸収部材保持部83内に収容した状態で移動させるので、流体吸収部材12の糸径を従来よりも太くすることができる。これによりインク受容量も増加し、巻取りや交換頻度を低減することが可能になる。
また、流体吸収部材12が吸収部材保持部83内に収容されたことにより、移動時やインク受容時における振動がなくなり、振動によって流体吸収部材がインクを受けることが可能な領域から外れて記録紙などを汚すことを避けることが可能となったため、より安定したフラッシング動作が実現されるようになった。
なお、図9に示す吸収部材保持部93のように、流体吸収部材12を保持する収容凹部(凹部)93Aが筒状とされていてもよい。収容凹部93Aの内面93bを流体吸収部材12の外形に沿って湾曲した曲面とすることで、収容凹部93A内に付着したインクの固着、堆積がより防止される。
さらに、収容凹部93Aの開口94Aは、対応する一対のノズル列L,Lの搬送方向における配列間隔よりも大きく且つ収容凹部93Aの直径よりも小さい幅寸法とされており、各ノズル列L、Lから吐出されたインクを確実に受容するとともに、内部に収容された流体吸収部材12が開口94A側から抜け出すのが防止されるようになっている。これにより、移動機構13により流体吸収部材12を巻き取る際に吸収部材保持部83から流体吸収部材12が外れてプラテン7の裏面7bを汚してしまうおそれがなくなる。
なお、この吸収部材保持部93においてもその表面93aを外側へ湾出させて曲面状にし、移動時におけるプラテン7との摩擦を低減させるようにしてもよい。
次に、本発明の他の実施形態について述べる。
以下に示す各実施形態のプリンタの基本構成は、上記第1実施形態と略同様であるが、プラテンの構成において異なる。よって、以下の説明では、プラテンについて詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる図面において図1〜図8と共通の構成要素は同一の符号を付すものとする。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態のプリンタについて図10、図11を用いて説明する。図10は、本実施形態のプラテンの概略構成を示す斜視図であって、図11は、プラテンの要部構成を示す断面図である。
図10に示すように、本実施形態のプリンタは、記録紙8の搬送方向において所定間隔をおいて配置された一対の保持板部35と、一対の保持板部35の間からその表面を露出させるようにして配置されるとともに固定された一対の保持板部35に対して記録紙8の搬送方向と平行な方向に移動可能とされた移動板部36とを有してなるプラテン97を備えている。
移動板部36には、その表面36aに流体吸収部材12を挿入可能とする上記収容凹部93Aが、プラテン97の幅W(記録紙の搬送方向に交差する方向の幅)全体に亘って形成されている。図11に示すように、収容凹部93Aの開口94A側には開口94Aと移動板部36の表面36aとを繋ぐ段部95が設けられており、この段部95によって、プラテン7の表面97aに沿って搬送される記録紙8の搬送方向上流端8aが収容凹部93A側に落ち込みそうになった場合に、再び表面36a(搬送面97a)上へ導くことができて、記録紙8と流体吸収部材12との接触が防止される。
移動板部36は、不図示の制御装置によりその移動が制御され、記録紙の搬送方向に平行な方向へ移動されることで、各ノズル列Lの下方に収容凹部93A(流体吸収部材12)が配置されるようになっている。
プラテン7上に搬送された記録紙8は、一方の保持板部35の表面35aから移動板部36の表面36aを通って他方の保持板部35の表面35aへと移動する。保持板部35と移動板部36との段差を緩和するため、保持板部35同士の対向端部側には傾斜面35bがそれぞれ設けられており、この傾斜面35bによって記録紙8の搬送がスムーズなものとなる。
本実施形態の構成によれば、記録紙の搬送方向に交差する方向に並ぶ複数のノズル列に対向する収容凹部93A(開口94A)を形成し、プラテン97にノズル列の数に応じた複数の開口部(貫通孔)を形成する必要がないことから、組立時におけるプラテンと記録ヘッドとの位置合わせ作業が不要となり、製造が容易になる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態のプリンタについて図12を用いて説明する。図12は、第3実施形態のプラテンの要部構成を示す断面図である。
図12に示すように、本実施形態におけるプリンタの吸収部材保持部83には、収容凹部83A内のインクを回収するインク吸引機構40が設けられている。インク吸引機構40は、インク溜部41と、吸引流路42と、吸引ポンプ43とから構成されている。インク溜部41は、内部にインクを一時貯留可能な空間を有する有底箱状を呈する。そして、吸収部材保持部83の裏面83c側に設けられており、収容凹部83Aの一端側の底部に設けられた不図示の開口部を介して収容凹部83A内と上記空間とが連通している。
インク溜部41の底部中央には該底部を貫通するようにして吸引口44が設けられている。そして、この吸引口44には吸引流路42が接続されており、その吸引流路42上に吸引ポンプ43が接続されている。
このような構成のプリンタは、吸引ポンプ43の作用によって、収容凹部83A内のインクを吸引して排出させることができる。このように、吸引ポンプ43によって収容凹部83A内に存在するインクを強制的に排出させることによって、流体吸収部材12のインク受容量の増加に繋がる。
また、インク溜部41を設けておくことで、収容凹部83A内のインクを一時的に溜めておくことが可能となり、収容凹部83A内からインクが溢れ出すことを防止できる。また、吸引ポンプ43の動作頻度及び駆動時間を短縮することも可能となる。
このように、インク吸引機構40を備えたことにより、収容凹部83A内でインクが堆積、固化するのを防止することができる。したがって、流体吸収部材12のインク吸収力を迅速に回復できて、安定したフラッシング動作が可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもなく、上記各実施形態を組み合わせても良い。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態においては、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のヘッドを有効印字幅に亘って配列した構成について説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、単一のラインヘッドを記録ヘッドとして備える構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、本発明をラインヘッド方式のプリンタに適用した構成について説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、シリアル方式のプリンタに適用することもできる。
また、上記実施形態においては、流体吸収部材12を移動することによって、流体吸収部材12と記録ヘッド21の位置関係を変化する構成を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、記録ヘッド21を移動することによって、流体吸収部材12と記録ヘッド21の位置関係を変化する構成を採用しても良い。
上記実施形態では、インクジェット式のプリンタが採用されているが、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置と、その流体を収容した流体容器を採用しても良い。微小量の液滴を吐出させる流体噴射ヘッド等を備える各種の流体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記流体噴射装置から吐出される流体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう流体とは、流体噴射装置が噴射させることができるような材料であれ良い。
例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての流体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、流体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種流体組成物を包含するものとする。
流体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む流体を噴射する流体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および流体容器に本発明を適用することができる。
1…プリンタ(流体噴射装置)、8…記録紙(媒体)、7,37…プラテン(媒体支持部)、12…流体吸収部材、14…移動機構、83,93…吸収部材保持部、83A,93A…収容凹部(凹部)、21…記録ヘッド(流体噴射ヘッド)、24…ノズル、40…吸引機構、95…段部

Claims (8)

  1. 複数のノズルから流体を噴射する流体噴射ヘッドと、
    前記ノズルから噴射された前記流体を吸収する線状の流体吸収部材と、を備え、
    前記流体吸収部材が、前記ノズルに対向するとともに前記流体噴射ヘッドのノズル面に対して前記媒体の搬送領域よりも離れた位置の凹部内に配置されていることを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記流体噴射ヘッドは前記媒体の搬送方向に配列された複数のノズル列を有し、
    前記凹部が前記媒体の搬送面に平行な方向へ移動可能とされていることを特徴とする請求項1記載の流体噴射装置。
  3. 前記媒体支持部の前記媒体の搬送面とは反対の裏面側に配置され、前記媒体支持部に形成された前記流体噴射ヘッドに対応する開口部を介して前記凹部内に配置された前記流体吸収部材を前記ノズルと対向させることが可能な吸収部材保持部を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の流体噴射装置。
  4. 前記媒体支持部の前記裏面に接触する前記吸収部材保持部の表面が、前記裏面に向けて湾出する曲面とされていることを特徴とする請求項3記載の流体噴射装置。
  5. 前記流体噴射ヘッドと対向する位置において媒体を支持する媒体支持部に前記凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の流体噴射装置。
  6. 前記凹部の開口端に段部が設けられていることを特徴とする請求項5記載の流体噴射装置。
  7. 前記凹部内の前記流体を吸引する吸引機構を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  8. 流体噴射ヘッドの複数のノズルに対向するとともに流体噴射ヘッドのノズル面に対して媒体の搬送領域よりも離れた凹部内に配置された線状の流体吸収部材に向けて流体を噴射させるフラッシング動作を実施することを特徴とするメンテナンス方法。
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