JP2011090247A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体上に、熱硬化性の樹脂と金属酸化物粒子を含有する中間層と、感光層とを有し、感光体に接触配置された帯電部材に電圧を印加することにより帯電される感光体の製造方法において、(1)支持体上に中間層用塗布液を塗布する中間層形成工程、(2)形成後の中間層の端部の塗膜表面に、導電性部材を接触あるいは近接させ、電圧を印加して電流を流す工程、(3)(2)の工程後の中間層上に感光層用塗布液を塗布する感光層形成工程を経ることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
【選択図】なし
Description
(1)支持体上に中間層用塗布液を塗布する中間層形成工程、
(2)形成後の中間層の端部の塗膜表面に、導電性部材を接触あるいは近接させ、電圧を印加して電流を流す工程、
(3)(2)の工程後の中間層上に感光層用塗布液を塗布する感光層形成工程
を経ることを特徴とする電子写真感光体の製造方法に関する。
本発明は、上述のとおり、支持体上に、熱硬化性の樹脂と金属酸化物粒子を含有する中間層と、感光層とを有し、電子写真感光体に接触配置された帯電部材に電圧を印加することにより帯電される電子写真感光体の製造方法において、
(1)支持体上に中間層用塗布液を塗布する中間層形成工程、
(2)形成後の中間層の端部の塗膜表面に、導電性部材を接触あるいは近接させ、電圧を印加して電流を流す工程(以下、「電圧を印加する工程」ということもある)、
(3)(2)の工程後の中間層上に感光層用塗布液を塗布する感光層形成工程
を経ることを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
本発明における中間層が含有する熱硬化性の樹脂は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、シロキサン樹脂、ブチラール樹脂及びアクリル樹脂などが好ましく、特に、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂及びブチラール樹脂からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
更に、芯材粒子として酸化チタン粒子を用い、表面に酸素欠損型酸化スズを被覆した粒子を中間層用塗布液に用いることは低抵抗化と、粒子の分散性向上の観点から好ましい。これは、芯材粒子として酸化チタン粒子を用いるのは、酸素欠損型酸化スズの酸素欠損部位と酸化チタン粒子表面の酸化物部位の親和力により、酸素欠損型酸化スズの被覆層と芯材の結合が強化されるからである。また、酸素欠損型は、ドープ型と異なり、酸素存在下で酸化して酸素欠損部位が消失し、導電性が低下(粉体抵抗率が増加)してしまう場合があるが、芯材粒子として酸化チタン粒子を用いることにより、酸素欠損型酸化スズの酸素欠損部位が保護されるからである。この場合、被覆層の被覆率は、被覆層を有する微粒子からなる粉体の全質量に対する、この粉体に使用されている被覆層の質量の割合で表わされ、質量比率で30%〜70%であることが好ましい。例えば、酸素欠損型SnO2被覆TiO2粒子の全質量に対して、30〜70質量%のSnO2を生成するのに必要なスズ原材料を該粒子製造時に配合して生成させることが好ましい(スズ原材料から得られるSnO2の純度が100%であると仮定して計算した場合)。
本発明における中間層の膜厚は、特に制限はないが、浸漬法においては生産安定性、膜厚均一性からおおむね50μm以下が好ましい。また用いる支持体の表面切削加工、表面処理等の有無、感光体として使用する際の帯電条件等によって、膜厚の上下限の好ましい範囲を設定する必要があり、例えば、ED管、EI管を用い、感光体をマイナス印加する系においては、中間層の膜厚が10μ以上35μm以下のとき、良好な画像が得られやすい。
本発明における中間層用塗布液に使用される溶剤の具体例としては以下のものが挙げられる。メタノール,エタノール、メトキシプロパノールおよびイソプロパノール、1−ブタノールなどのアルコール系溶剤や,アセトン,メチルエチルケトンおよびシクロへキサノンなどのケトン系溶剤。テトラヒドロフラン,ジオキサン,エチレングリコールモノメチルエーテルおよびプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル系溶剤。酢酸メチルおよび酢酸エチルなどのエステル系溶剤。トルエン、クロロベンゼンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素溶剤。これらの溶剤は2種類以上混合して用いても良い。
第二およびそれ以降の中間層(単に「第二の中間層」という)は、硬化性樹脂を塗布後硬化させて樹脂層を形成する、あるいは、結着樹脂を含有する中間層用塗布液を本発明における中間層(第一の中間層)上に塗布し、乾燥することによって形成することができる。
電荷輸送物質とバインダー樹脂との割合は、2:1〜1:2(質量比)の範囲が好ましい。
塗工の際の塗工液粘度は塗工性の観点から5mPa・s以上500mPa・s以下が好ましい。
なお、帯電手段53が、例えば帯電ローラーを用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
押し出し・引き抜き工程により製造された、長さ257mm、直径24mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)を支持体(円筒状支持体)とした。
(中間層用塗布液の調製)
酸素欠損型SnO2被覆TiO2粒子(粉体抵抗率100Ω・cm、SnO2の被覆率(質量比率)は40%)55部、結着樹脂としてのフェノール樹脂(商品名:プライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)36.5部、溶剤としてのメトキシプロパノール20部、メタノール15部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで3時間分散して、分散液を調製した。
この分散液に、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.001部を添加して攪拌し、中間層用塗布液を調製した。
中間層を形成した支持体の塗布開始端から20mmの領域および塗布終了端から20mmの領域における中間層に導電性部材を接触させ、支持体からアースに流れる電流が200μAとなるように電圧を印加して、60分間電流を流した。尚、上記の導電性部材を接触させた領域は、本発明にいう中間層の端部の塗膜表面であり、すなわち図1におけるBの領域であることを確認した。また、アースは支持体端部の内面からとった。この際の支持体の回転速度は、250mm/secであった。
共重合ナイロン樹脂 10部
(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)
メトキシメチル化6ナイロン樹脂 30部
(商品名:トレジンEF−30T、帝国化学(株)製)
ヒドロキシガリウムフタロシアニン 20部
(CuKα特性X線回折において、7.5°、9.9°、16.3°、18.6°、25.1°、28.3°(ブラッグ角度(2θ±0.2°))に強い回折ピーク有するもの)
下記構造式(1)
ポリビニルブチラール 10部
(商品名:エスレックBX−1、積水化学製)
シクロヘキサノン 600部
上記電荷発生層用塗布液を第二の中間層上に浸漬コーティング法で塗布し、100℃に加熱されたオーブン内で10分間、加熱乾燥することにより、支持体の塗布開始端から130mm位置の平均膜厚が0.17μmの電荷発生層を形成した。
まず、弾性層を以下の方法で作製した。
エピクロルヒドリンゴム三元共重合体 100質量部
(エピクロルヒドリン:エチレンオキサイド:アリルグリシジルエーテル=40mol%:56mol%:4mol%)
軽質炭酸カルシウム 30質量部
脂肪族ポリエステル系可塑剤 5質量部
ステアリン酸亜鉛 1質量部
老化防止剤MB(2−メルカプトベンズイミダゾール) 0.5質量部
酸化亜鉛 5質量部
カーボンブラック(表面未処理品) 5質量部
(平均粒径:0.2μm、体積抵抗率:0.1Ω・cm)
下記構造式で示される四級アンモニウム塩 2質量部
カプローラクトン変性アクリルポリオール溶液 100質量部
メチルイソブチルケトン 250質量部
導電性酸化錫(トリフルオロプロピルトリメトキシシラン処理品)
200質量部
(平均粒径:0.05μm、体積抵抗率:103Ω・cm)
変性ジメチルシリコーンオイル 0.08質量部
架橋PMMA粒子(平均粒子径:10.2μm) 100質量部
を用い、ガラス瓶を容器として混合溶液を作製した。これに、分散メディアとして、ガラスビーズ(平均粒径0.8mm)を充填率80%になるように充填し、ペイントシェーカー分散機を用いて6時間分散した。分散溶液にヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)とイソホロンジイソシアネート(IPDI)の各ブタノンオキシムブロック体1:1の混合物を、NCO/OH=1.0となるように添加し、浸漬塗布用の表面層用塗布液を調製した。
感光体の表面電位(VD)は−600V、レーザー露光後の表面電位(VL)は−200Vに設定した。現像は、バイアス(VDC)を−250Vとし、ネガトナーを用いた反転現像とした。
次いで、画像濃度の均一性の評価として、濃度評価を次のように行なった。
画像の評価の基準は以下のとおりである。
A:濃度差が0.05未満で、ハーフトーン画像濃度ムラなし(実用上で問題無し)。
B:濃度差が0.05以上0.1未満で、ハーフトーン画像濃度ムラわずかにあり
(実用上で問題無し)。
C:濃度差が0.1以上0.2未満で、ハーフトーン画像濃度ムラややあり
(実用上で問題あり)。
D:濃度差が0.2以上で、ハーフトーン画像濃度ムラ明確にあり
(実用上で問題あり)。
実施例1における、中間層用塗布液の調製を以下のように変更した。
酸素欠損型SnO2被覆TiO2粒子(粉体抵抗率100Ω・cm、SnO2の被覆率(質量比率)は40%)55部、硬化剤(商品名: スミジュールBL3175、住友バイエルンウレタン社製)20質量部と、ブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学社製)8質量部と、溶剤としてのメチルエチルケトン40部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで3時間分散して、分散液を調製した。この分散液に、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.001部を添加して攪拌し、中間層用塗布液を調製した。
上記方法にて調製した中間層用塗料を、実施例1で用いたものと同じ支持体上に浸漬法によって塗布し、140℃に加熱されたオーブン内で1時間、加熱硬化することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が23μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、第二の中間層の形成工程、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定及び評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層用塗布液の調製において、以下のように変更した以外は同様に行った。結着樹脂をアルキッド樹脂(商品名:ベッコゾール 1307−60−EL、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)15部、メラミン樹脂(商品名:スーパーベッカミン G−821−60、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)10部に置き換え、溶剤をメチルエチルケトン40部に置き換えた以外は同様にし、中間層用塗布液を調製した。
上記方法にて調製した中間層用塗布液を、実施例1で用いたものと同じ支持体上に浸漬法によって塗布し、140℃に加熱されたオーブン内で1時間、加熱硬化することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が23μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、第二の中間層の形成工程、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定及び評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層用塗布液の調製を以下のように変更した。
酸化チタン粒子(商品名:CR−EL、石原産業(株)社製)55部、結着樹脂としてのアルキッド樹脂(商品名:ベッコゾール 1307−60−EL、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)15部、メラミン樹脂(商品名:スーパーベッカミン G−821−60 、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)10部、溶剤としてのメチルエチルケトン50部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで3時間分散して、分散液を調製した。
この分散液に、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.001部を添加して攪拌し、中間層用塗布液を調製した。
上記方法にて調製した中間層用塗料を、実施例1で用いたものと同じ支持体上に浸漬法によって塗布し、140℃に加熱されたオーブン内で1時間、加熱硬化することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が13μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、第二の中間層の形成工程、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定及び評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層用塗布液の調製を以下のように変更した。
酸化チタン粒子(商品名:CR−EL、石原産業(株)社製)55部、結着樹脂としてのフェノール樹脂(商品名:プライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)36.5部、溶剤としてのメトキシプロパノール20部、メタノール15部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで3時間分散して、分散液を調製した。
この分散液に、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.001部を添加して攪拌し、中間層用塗布液を調製した。
上記方法にて調製した中間層用塗料を、実施例1で用いたものと同じ支持体上に浸漬法によって塗布し、140℃に加熱されたオーブン内で1時間、加熱硬化することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が10μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、第二の中間層の形成工程、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定及び評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例5において、中間層用塗料を支持体上に浸漬法において塗布する際に、塗工速度を調整(低速化)することにより、得られる中間層の膜厚を7μmとした以外は、同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1における、中間層用塗布液の調製を以下のように変更した。
金属酸化物粒子としての酸化アルミニウム粒子(商品名:AES−11C、住友化学(株)社製)55部、結着樹脂としてのアルキッド樹脂(商品名:ベッコゾール 1307−60−EL、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)15部、メラミン樹脂(商品名:スーパーベッカミン G−821−60 、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)10部、溶剤としてのメチルエチルケトン50部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで3時間分散して、分散液を調製した。
この分散液に、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.001部を添加して攪拌し、中間層用塗布液を調製した。
上記方法にて調製した中間層用塗料を、実施例1で用いたものと同じ支持体上に浸漬法によって塗布し、140℃に加熱されたオーブン内で1時間、加熱硬化することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が13μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、第二の中間層の形成工程、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定及び評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例7において、金属酸化物粒子を、酸化亜鉛(商品名:FINEX−25LP、平均粒径0.1μm、堺化学工業(株)製)に変更した以外は、同様に行ない、膜厚14μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、第二の中間層の形成工程、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定及び評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層用塗布液の調製を以下のように変更した。
酸素欠損型SnO2被覆TiO2粒子(粉体抵抗率100Ω・cm、SnO2の被覆率(質量比率)は40%)55部、ポリブチラール樹脂(商品名:エスレックBM−S、積水化学(株)製)20部、溶剤としてのn−ブチルアルコール200部、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで3時間分散して分散液を調製した。
この分散液に、エポキシ樹脂(商品名:エピコート828、ジャパンエポキシレジン(株)製)10部、トリエチレンテトラミン1部、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.001部を添加して攪拌し、中間層用塗布液を調製した。
上記方法にて調製した中間層用塗料を、実施例1で用いたものと同じ支持体上に浸漬法によって塗布し、140℃に加熱されたオーブン内で1時間、加熱硬化することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が12μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、第二の中間層の形成工程、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定及び評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層への電圧印加の方法を、支持体からアースに流れる電流が5μAとなるように電圧を印加するようにし、印加時間を120分に変更した以外は、同様にして電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層への電圧印加の方法を、支持体からアースに流れる電流が2000μAとなるように電圧を印加するようにし、印加時間を30分に変更した以外は、同様にして電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層への電圧印加の方法を、支持体からアースに流れる電流が1μAとなるように電圧を印加するようにし、印加時間を120分に変更した以外は、同様にして電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層への電圧印加の方法を、支持体からアースに流れる電流が2500μAとなるように電圧を印加するようにし、印加時間を30分に変更した以外は、同様にして電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層への電圧印加の方法を、図4に示される、コロナワイヤ42aを有したコロナ放電を用いて電流が流れるように電圧を印加する装置に変更した以外は、同様にして電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層用塗布液の調製を以下のように変更した。
酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム粒子からなる導電粉体(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)社製)55部、結着樹脂としてのフェノール樹脂(商品名:プライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)36.5部、溶剤としてのトルエン35部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで4時間分散して、分散液を調製した。
この分散液に、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.001部を添加して攪拌し、中間層用塗布液を調製した。
上記方法にて調製した中間層用塗料を、上記支持体上に浸漬法によって塗布し、130℃に加熱されたオーブン内で30分、加熱硬化することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が18μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、第二の中間層の形成工程、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層用塗布液の調製を以下のように変更した。
酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム粒子からなる導電粉体(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)社製)55部、結着樹脂としてのフェノール樹脂(商品名:プライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)36.5部、溶剤としてのトルエン35部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで4時間分散して、分散液を調製した。
この分散液に、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.001部を添加して攪拌し、中間層用塗布液を調製した。
上記方法にて調製した中間層用塗料を、上記支持体上に浸漬法によって塗布し、130℃に加熱されたオーブン内で30分、加熱硬化することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が7μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、第二の中間層の形成工程、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層用塗布液の調製を以下のように変更した。
酸素欠損型SnO2被覆TiO2粒子(粉体抵抗率100Ω・cm、SnO2の被覆率(質量比率)は40%)55部、硬化剤(商品名: スミジュールBL3175、住友バイエルンウレタン社製)20質量部と、ブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学社製)8質量部と、溶剤としてのメチルエチルケトン40部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで3時間分散して、分散液を調製した。
この分散液に、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.001部を添加して攪拌し、中間層用塗布液を調製した。
上記方法にて調製した中間層用塗料を、上記支持体上に浸漬法によって塗布し、140℃に加熱されたオーブン内で1時間、加熱硬化することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が23μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層用塗布液の調製を以下のように変更した。
酸化チタン粒子(商品名:CR−EL、石原産業(株)社製)55部、結着樹脂としてのアルキッド樹脂(商品名:ベッコゾール 1307−60−EL、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)15部、メラミン樹脂(商品名:スーパーベッカミン G−821−60 、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)10部、溶剤としてのメチルエチルケトン50部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで3時間分散して、分散液を調製した。
この分散液に、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.001部を添加して攪拌し、中間層用塗布液を調製した。
上記方法にて調製した中間層用塗料を、上記支持体上に浸漬法によって塗布し、140℃に加熱されたオーブン内で1時間、加熱硬化することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が13μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層用塗布液の調製において、溶剤としてのメトキシプロパノールの量を18部、メタノール13.5部とした以外は同様とした。この塗布液を用いて、実施例1と同様な浸漬法により塗工(塗工速度は適宜調整)し、加熱硬化することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が30μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、第二の中間層の形成工程、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、また実施例1と同様の測定及び評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例19において、中間層塗工時の塗工速度を調整(高速化)する事により、中間層の膜厚を35μmとした以外は、同様に中間層を作成した。その後の工程も同様に行い、電子写真感光体を作製し、同様の測定、評価を行なった。測定結果及び評価結果を表1に示す。
電圧を印加する工程を経なかった以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を作製し、同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
電圧を印加する工程を経なかった以外は、実施例4と同様に電子写真感光体を作製し、同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
実施例1における、中間層用塗布液の調製を以下のように変更した。
メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、帝国化学(株)製)30部、メタノール300部、水30部を攪拌し、中間層用塗布液を調製した。
上記方法にて調製した中間層用塗料を、実施例1で用いたものと同じ支持体上に浸漬法によって塗布し、室温で5分間乾燥を行った。その後、再度支持体上に浸漬法によって塗布し、100℃に加熱されたオーブン内で30分、加熱することにより、支持体の塗布開始端から130mmの位置の平均膜厚が5μmの中間層を形成した。
その後、実施例1と同様にして電圧を印加する工程及び、感光層の形成工程を行って電子写真感光体を作製し、実施例1と同様の測定、評価を行った。測定結果及び評価結果を表1に示す。
2 支持体
3 中間層
4 中間層表面
5 感光層
6 帯電部材断面
7 電子写真感光体
8 帯電部材
A 画像形成領域
B 電子写真感光体と帯電部材が接触し得る領域の端部
C 電子写真感光体と帯電部材が接触し得る領域の末端
D 電子写真感光体と帯電部材が接触し得る領域外
Claims (5)
- 支持体上に、熱硬化性の樹脂と金属酸化物粒子を含有する中間層と、感光層とを有し、電子写真感光体に接触配置された帯電部材に電圧を印加することにより帯電される電子写真感光体の製造方法において、
(1)支持体上に中間層用塗布液を塗布する中間層形成工程、
(2)形成後の中間層の端部の塗膜表面に、導電性部材を接触あるいは近接させ、電圧を印加して電流を流す工程、
(3)(2)の工程後の中間層上に感光層用塗布液を塗布する感光層形成工程
を経ることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。 - 前記熱硬化性の樹脂は、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂及びブチラール樹脂からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記金属酸化物粒子は、酸化チタン、または酸化チタンと酸化スズとを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記工程(2)は、支持体上に形成した中間層に導電性ローラを圧接して該支持体を回転させながら電圧を印加し、5μA以上2000μA以下の電流を流すことからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記中間層の膜厚が5.0μm以上35.0μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
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