JP2011088070A - イオン交換樹脂精製装置用の超純水製造方法及び製造装置 - Google Patents

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【課題】イオン交換樹脂を超純水と接触させてコンディショニングするのに用いた洗浄水を有効に回収することが可能なイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造装置を提供する。
【解決手段】イオン交換樹脂精製装置1の流入側は、超純水製造システム4に接続されている一方、排出管3にはTOCモニター5が設けられている。この排出管3の回収管路3Bは回収前処理システム6に接続していて、その末端は原水タンク11に連通している。さらにこの原水タンク11の流入側には、純水製造装置12が接続されている一方、流出側は超純水製造システム4に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、イオン交換樹脂を超純水と接触させてコンディショニング(洗浄又は精製)するためのイオン交換樹脂精製装置用の超純水の製造方法に関し、特にコンディショニングに用いた洗浄水を有効に回収することが可能なイオン交換樹脂精製装置用の超純水の製造方法に関する。また、本発明は、イオン交換樹脂を超純水と接触させてコンディショニングするためのイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造装置に関し、特にコンディショニングに用いた洗浄水を有効に回収することが可能なイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造装置に関する。
イオン交換装置として、本体容器にイオン交換樹脂を充填して形成され、容器から突出する管を原水管、処理水管等に接続して用いられるものがある(特許文献1)。図2は、この特許文献1に記載のイオン交換装置である。このイオン交換装置40は、開口部41aを有した容器41内にコンディショニングされたイオン交換樹脂42が充填されている。開口部41aには蓋46が装着されている。蓋46にはイオン交換樹脂の導入口43が設けられるとともに、原水導入管45と処理水取出管44とが貫通するようにして設けられている。原水導入管45は、容器41内の底部まで差し込まれており、その下端にストレーナ45aが設けられている。
処理水取出管44の下端に取り付けられたストレーナ44aは容器41内の上部に位置している。
イオン交換樹脂42は樹脂導入口43を介して容器41内に充填される。導入口43は、その後、密閉される。
このイオン交換装置40は、カップリング44b,45bの位置で切り離された状態で密封され、現場に搬送され、据え付けられる。そして、このカップリング44b,45bで伸縮継手47,48と接続され、原水の導入及び処理水(超純水)の取り出しが行われる。
イオン交換樹脂としては、カチオン交換樹脂又はアニオン交換樹脂が単独で充填される場合と、両者を容量比で1:3〜3:1程度の割合で混合して充填する場合とがある。
また特許文献2,3にはイオン交換樹脂を精製処理するための方法及びそのための薬剤が記載されている。
特開平9−70546号公報 特開平5−15789号公報 特開平9−201539号公報
半導体産業では、半導体製品の洗浄その他の用途に超純水が用いられているが、この超純水の水質に対する要望は益々厳しくなっており、例えば、金属濃度が1ppt以下、場合によっては0.1ppt以下の超高水質が必要となることがある。
このような場合、イオン交換装置からの金属等のリークを防止するために、イオン交換装置には高度に精製されたイオン交換樹脂が充填される。特に、最先端の工場ではイオン交換樹脂に要求されるクリーン度がますます厳しくなっている。
このようなイオン交換樹脂のコンディショニングの方法は、薬品を用いたり、温水を用いたり、超純水を用いたりして行うが、上述したように厳しい要求の際は、特に仕上げ用の洗浄水として超純水での長期間(例えば1週間、長い場合数か月)の洗浄が必要となることが多くなってきた。
しかしながら、近年、水資源の不足や経済上の理由から上記洗浄液を有効に回収して再利用することが求められるようになってきているが、樹脂の洗浄に再利用できるだけの清浄度を有するものだけを回収して、これを最適に再利用することは従来困難であった。また、一般的なイオン交換樹脂のコンディショニングにおいても、仕上げ用の洗浄水として超純水を使うことが多いが、これもできるだけ回収して再利用するのが望ましい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、イオン交換樹脂を超純水と接触させてコンディショニングするのに用いた洗浄水を有効に回収することが可能なイオン交換樹脂精製装置用の超純水の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、イオン交換樹脂を超純水と接触させてコンディショニングするのに用いた洗浄水を有効に回収することが可能なイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第一に本発明は、イオン交換樹脂の精製装置の洗浄水を回収して、該イオン交換樹脂の精製装置用の超純水を製造する方法であって、イオン交換樹脂を洗浄した後の洗浄水が所定の純度か否かを監視し、該純度を上回ったら前記洗浄水を回収する選別工程と、前記選別工程で選別された洗浄水を予備処理する回収前処理工程と、この回収前処理工程後の回収水に補給水を供給して混合する補給工程と、この混合水を処理して超純水を製造する超純水製造工程とからなることを特徴とするイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造方法を提供する(請求項1)。
上記発明(請求項1)によれば、イオン交換樹脂を超純水で洗浄すると、この洗浄後の洗浄水には初期にはイオン交換樹脂に付着している汚れや溶出物が比較的多く含まれるが、時間の経過とともにこれらの量は減少、すなわち洗浄後の洗浄水の純度が向上する。そこで、洗浄後の洗浄水の純度を監視し、当該洗浄水が所定の純度を下回っている間は廃棄し、上回ったら洗浄水を前処理した後、この前処理後の回収水に廃棄により減少した分の補給水を混合して、この混合水から洗浄水としての超純水を製造することにより、イオン交換樹脂を洗浄するのに用いた洗浄水を有効に回収することができる。
上記発明(請求項1)においては、前記回収前処理工程が、逆浸透膜装置と、紫外線酸化装置と、イオン交換装置とを有する回収前処理システムによって前記洗浄水を処理する工程であるのが好ましい(請求項2)。
上記発明(請求項2)によれば、イオン交換樹脂を洗浄した後の洗浄水を効率的に洗浄水としての超純水を製造するための原水とすることができる。
上記発明(請求項1,2)においては、前記補給水が、一次純水装置及び二次純水装置により処理した純水であるのが好ましい(請求項3)。
かかる発明(請求項3)によれば、前記補給水を回収前処理工程の回収水と混合するのに好適な純水とすることができる。
上記発明(請求項1〜3)においては、前記超純水製造工程が、電気脱イオン装置を備えた超純水製造システムによって前記超純水を製造する工程であるのが好ましい(請求項4)。
上記発明(請求項4)によれば、回収水と補給水との混合水を効率よく洗浄水として好適な純度にまで浄化することができる。
上記発明(請求項1〜4)においては、前記選別工程において、TOCモニターにより測定された洗浄水のTOC濃度が所定の値以下か否かにより、該洗浄水が所定の純度か否かを監視するのが好ましい(請求項5)。
上記発明(請求項5)によれば、イオン交換樹脂を洗浄した後の洗浄水が、回収して再利用するのに好適か否かを簡便かつ確実に判断することができる。
また、第二に本発明は、イオン交換樹脂の精製装置の洗浄水を回収して、該イオン交換樹脂の精製装置用の超純水を製造する装置であって、イオン交換樹脂を洗浄した後の洗浄水が所定の純度か否かを監視する監視装置及び該監視装置による監視結果に基づき洗浄水を選別する選別システムと、この選別された洗浄水を予備処理する回収前処理システムと、この回収前処理システムで処理された回収水に補給水を混合する補給装置と、この回収水と補給水との混合水から超純水を製造する超純水製造システムとを備えることを特徴とするイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造装置を提供する(請求項6)。
かかる発明(請求項6)によれば、イオン交換樹脂を超純水で洗浄すると、この洗浄後の洗浄水には初期にはイオン交換樹脂に付着している汚れや溶出物が比較的多く含まれるが、時間の経過とともにこれらの量は減少、すなわち水の純度が向上する。そこで、洗浄後の洗浄水の純度を監視装置により監視し、選別システムにより洗浄後の水が所定の純度を下回っている間は廃棄し、上回ったら洗浄水を回収前処理システムに供給する。そして、この回収前処理システムで洗浄後の洗浄水を前処理し、続いて補給装置により回収前処理システムで処理された回収水に廃棄により減少した分の補給水を混合する。さらに、超純水製造システムによりこの混合水から洗浄水としての超純水を製造することにより、イオン交換樹脂を洗浄するのに用いた洗浄水を有効に回収することができる。
上記発明(請求項6)においては、前記補給水の製造用の純水製造装置を有するのが好ましい(請求項7)。
かかる発明(請求項7)によれば、回収前処理工程の回収水と混合する補給水を同時に製造することができる。
本発明のイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造方法によれば、イオン交換樹脂を超純水で洗浄した後の洗浄水の純度を監視し、当該洗浄水が所定の純度を下回っている間は廃棄し、上回ったら洗浄水を前処理して、この前処理後の回収水に廃棄等により減少した分の補給水を混合して、この混合水から洗浄水としての超純水を製造することにより、イオン交換樹脂を洗浄するのに用いた洗浄水を有効に回収することができる。
本発明の一実施形態に係るイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造方法を示すフロー図である。 本発明の方法を適用して精製したイオン交換樹脂を用いたイオン交換装置を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係るイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造方法を適用可能なイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造装置を示すフロー図である。
図1において、1は円筒状のイオン交換樹脂精製装置であり、このイオン交換樹脂精製装置1の内部にはイオン交換樹脂として、アニオン交換樹脂又はカチオン交換樹脂が充填されている。このイオン交換樹脂精製装置1は、外部から密閉され、埃が入らない構造であることが望ましい。特に金属濃度が1ppt以下、特に0.1ppt以下の高純度の超純水の製造に用いるイオン交換樹脂のコンディショニングに用いる場合は、埃が金属濃度に影響するため、密閉構造とされることが望ましい。
このイオン交換樹脂精製装置1には、流入管2及び排出管3が接続されていて、流入管2は、超純水製造システム4に接続されている。また、イオン交換樹脂精製装置1の排出管3には、水質の監視装置としてのTOCモニター5と、排出管3を排水管路3A側と回収管路3B側とに切り替え可能な切替え弁等の切替え装置とが設けられている。切替え装置は、TOCモニター5の出力に基づいて、図示しない制御装置によって、排出管3を排水管路3A側と回収管路3B側とに切り替え可能に制御される。そして、回収管路3Bは、回収前処理システム6に接続している。本実施形態においては、これらTOCモニター5と制御装置と切替え装置とにより選別システムが構成される。
回収前処理システム6は、回収タンク7と、逆浸透膜(RO)装置8と、紫外線(UV)酸化装置9と、非再生型のイオン交換装置10とにより構成されていて、この回収管路3Bの末端は原水タンク11に連通している。
さらに、この原水タンク11の流入側には、補給装置としての補給水供給管11A及び純水製造装置12が設けられている。本実施形態においては、純水製造装置12は、市水、井水、工水等の水Wを前処理装置としてのMF膜13と、一次純水装置14と、二次純水装置15とにより処理する構成である。さらに、一次純水装置14は、一次純水タンク16と、逆浸透膜(RO)装置17と、脱気膜装置18と、電気脱イオン装置19とから構成されている。また、二次純水装置15は、二次純水タンク20と、紫外線(UV)酸化装置21と、非再生型のイオン交換装置22と、UF膜23とから構成されている。
一方、原水タンク11の流出側は、原水供給管24を介して超純水製造システム4に接続されており、この超純水製造システム4が前述したイオン交換樹脂精製装置1の流入管2に連通している。この超純水製造システム4は、一次純水装置としての電気脱イオン装置25と、二次純水装置26とからなる。二次純水装置26は、サブタンク27と、紫外線(UV)酸化装置28と、第一の非再生型イオン交換装置29と、脱気膜装置30と、第二の非再生型イオン交換装置31と、UF膜32とから構成されており、UF膜32の濃縮水側32Aは前述した回収タンク6に連通している。なお、上記電気脱イオン装置25としては、処理水の一部を濃縮室に、脱塩室における通水方向と反対方向に通水する方式のものを用いるのが好ましい。
前記構成につきその作用について説明する。本実施形態においては、イオン交換樹脂精製装置1内のイオン交換樹脂用の洗浄水W6として、比抵抗18.2MΩ・cm以上、TOC1ppb以下、DO(溶存酸素)1ppb以下、シリカ0.1ppb以下、ホウ素1ppt以下、微粒子(粒径0.05μm以下)1個/mL以下、金属成分(Na、Ca、Zn、Fe、Al等)1ppt以下、アニオン1ppt以下の超純水を製造する場合である。
〔初期工程〕
まず、初期状態において、回収水がないため、補給装置である純水製造装置12に所定流量の市水、井水、工水等の水Wを供給する。この水Wは、MF膜13と一次純水装置14と二次純水装置15を通過して、原水タンク11に洗浄原水W1として貯留される。続いて、この洗浄原水W1を原水供給管24から超純水製造システム4に供給する。これにより上述した純度の超純水を得ることができるため、これを洗浄水W6として流入管2からイオン交換樹脂精製装置1内に供給することでイオン交換樹脂の洗浄・コンディショニングを行うことができる。
〔選別工程〕
同時にイオン交換樹脂精製装置1の排出管3からは、イオン交換樹脂を洗浄した後の洗浄排水W2が排出される。新品のイオン交換樹脂を洗浄した洗浄排水W2は、イオン交換樹脂を調製する際に残存してしまう未重合成分等が含まれており、特に洗浄初期には高濃度で該成分が溶出するため、そのまま回収して再利用するには適さない。しかしながら、洗浄を長期間続けていくうちに、洗浄排水W2は清浄化していく。そこで、排出管3に設けたTOCモニター5により、洗浄排水W2のTOC濃度を監視し、TOC濃度が所定の値(例えばTOC100ppb)より高ければ、図示しない制御装置により回収管路3Bを閉鎖するとともに排水管路3Aを開成して洗浄排水W2を排出して廃棄する一方、所定の値以下になったら、回収管路3Bを開成するとともに排水管路3Aを閉鎖し、洗浄排水W2を回収前処理システム6に供給する。
〔回収前処理工程〕
次に、この回収管路3Bから排出された回収水W3は、回収タンク7に一旦貯留された後、逆浸透膜(RO)装置8と、紫外線(UV)酸化装置9と、非再生型のイオン交換装置10とを順次通過する。回収水W3には、イオン交換樹脂の未重合成分である中低の分子量の有機物が含まれているが、このような有機物は、これらの処理により効率的に分解・除去することができる。
〔補給工程〕
このようにして回収前処理工程を経た回収水W3は、原水タンク11に貯留される。この原水タンク11に貯留される水量は、初期工程の水量よりも廃棄される分等で減少しているため、これに相当する分だけ原水タンク11に接続された補給水供給管11Aから補給水W4を補給する。この補給水W4は、前述したとおり市水、井水、工水等の水WをMF膜13、一次純水タンク16、逆浸透膜(RO)装置17、脱気膜装置18及び電気脱イオン装置19で順次処理した一次純水を二次純水タンク20に一旦貯留し、さらにこの一次純水を紫外線(UV)酸化装置21、非再生型イオン交換装置22及びUF膜23により処理したものであり、高純度の純水である。したがって、回収水W3と補給水W4との混合水W5は比較的高い純度を有するものとなっている。
しかしながら、本発明者が検討した結果、この混合水W5中には、極微量のホウ素が含まれていることがわかった。そして、この微量のホウ素が含まれた超純水(混合水W5)でイオン交換樹脂を長時間洗浄すると、このホウ素がイオン交換樹脂に吸着・蓄積してしまい、このようなイオン交換樹脂で超純水を製造しても超純水中にホウ素が漏洩してしまう。このような超純水中の微量のホウ素の除去には、電気脱イオン装置が好適であり、特にホウ素除去率の高い、処理水の一部を濃縮室に脱塩室における通水方向と反対方向に通水する方式の電気脱イオン装置が好適である。
〔超純水製造工程〕
そこで、本実施形態においては、原水タンク11から流出した混合水W5を超純水製造システム4によりさらに処理する。すなわち、一次純水装置としての電気脱イオン装置25でホウ素等の残存イオン成分を除去した後、二次純水装置26を構成するサブタンク27に一旦貯留し、紫外線(UV)酸化装置28でTOC等を分解し、さらに第一の非再生型イオン交換装置29でTOC等の分解に起因するイオン成分を除去し、脱気膜装置30により炭酸成分を気体として除去することで炭酸成分に起因するイオン成分を除去し、第二の非再生型イオン交換装置31により残存する極微量のアニオン及びカチオンを除去し、最後にUF膜32で微粒子等を除去する。これにより上述した純度の超純水を得ることができるため、これを洗浄水W6として流入管2からイオン交換樹脂精製装置1内に供給することでイオン交換樹脂の洗浄・コンディショニングを行えばよい。
上述したような選別工程、回収前処理工程、補給工程及び超純水製造工程を順次繰り返すことで、イオン交換樹脂の洗浄・コンディショニングに用いる水Wの量を削減することができる。
以上本発明を一実施形態に基づき説明してきたが、本発明は前記実施形態に限定されない。
例えば、本実施形態においては、前述したような水質の超純水でイオン交換樹脂をコンディショニングする場合を例に説明してきたが、種々の水質の超純水でイオン交換樹脂をコンディショニングする場合に適用可能である。したがって、使用する超純水の水質に応じて、超純水製造システム4、回収前処理システム6、補給水用の純水製造装置12等の種々の装置を適宜組み合わせることができる。
また、水質の監視装置としては、TOCモニター5に限らず、導電率計や濁度計等を単独で又は組み合わせて用いてもよい。この監視装置は、イオン交換樹脂をコンディショニングする洗浄水(超純水)W6の水質と、装置構成に応じて回収する水質を設定し、これに応じたものを用いて、洗浄水を回収・再利用するようにすればよい。
1…イオン交換樹脂精製装置
4…超純水製造システム
5…TOCモニター(制御装置)
6…回収前処理システム
7…回収タンク(回収前処理システム)
8…逆浸透膜(RO)装置(回収前処理システム)
9…紫外線(UV)酸化装置(回収前処理システム)
10…非再生型イオン交換装置(回収前処理システム)
11…原水タンク
11A…補給水供給管(補給装置)
12…純水製造装置(補給装置)
13…MF膜(純水製造装置)
14…一次純水装置(純水製造装置)
15…二次純水装置(純水製造装置)
25…電気脱イオン装置(一次純水装置:超純水製造システム)
26…二次純水装置(超純水製造システム)

Claims (7)

  1. イオン交換樹脂の精製装置の洗浄水を回収して、該イオン交換樹脂の精製装置用の超純水を製造する方法であって、
    イオン交換樹脂を洗浄した後の洗浄水が所定の純度か否かを監視し、該純度を上回ったら前記洗浄水を回収する選別工程と、
    前記選別工程で選別された洗浄水を予備処理する回収前処理工程と、
    この回収前処理工程後の回収水に補給水を供給して混合する補給工程と、
    この混合水を処理して超純水を製造する超純水製造工程と
    からなることを特徴とするイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造方法。
  2. 前記回収前処理工程が、逆浸透膜装置と、紫外線酸化装置と、イオン交換装置とを有する回収前処理システムによって前記洗浄水を処理する工程であることを特徴とする請求項1に記載のイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造方法。
  3. 前記補給水が、一次純水装置及び二次純水装置により処理した純水であることを特徴とする請求項1又は2に記載のイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造方法。
  4. 前記超純水製造工程が、電気脱イオン装置を備えた超純水製造システムによって前記超純水を製造する工程であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造方法。
  5. 前記選別工程において、TOCモニターにより測定された洗浄水のTOC濃度が所定の値以下か否かにより、該洗浄水が所定の純度か否かを監視することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造方法。
  6. イオン交換樹脂の精製装置の洗浄水を回収して、該イオン交換樹脂の精製装置用の超純水を製造する装置であって、
    イオン交換樹脂を洗浄した後の洗浄水が所定の純度か否かを監視する監視装置及び該監視装置による監視結果に基づき洗浄水を選別する選別システムと、
    この選別された洗浄水を予備処理する回収前処理システムと、
    この回収前処理システムで処理された回収水に補給水を混合する補給装置と、
    この回収水と補給水との混合水から超純水を製造する超純水製造システムと
    を備えることを特徴とするイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造装置。
  7. 前記補給水の製造用の純水製造装置を有することを特徴とする請求項6に記載のイオン交換樹脂精製装置用の超純水製造装置。
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