JP2011087842A - トンネル消火器装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消火器が収納されていない状態を確実に認識できるようにする。
【解決手段】消火器表示機構は、消火器収納空間39の背面壁に表示プレート72をコイルバネにより上向き回りに付勢して支持する。消火器37の収納時はコイルバネに抗して表示プレート72を背面壁の下側に向けて回動した非表示状態に保持し、消火器37を取り出した際にコイルバネにより表示プレート74を上向き回りに回動して扉開口17から前方に突出して消火器扉32が閉まらない表示状態とし、消火器が収納されていないことを認識させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、トンネル内に設置され、火災時に使用するノズル付きホースに加え消火器を収納したトンネル消火器装置に関する。
従来、高速道路や自動車専用道路などのトンネルに設置されるトンネル消火栓装置は、開放自在な消火栓扉を備えた筐体内に、ノズル付きホースとバルブ類を収納し、更に、開閉自在な消火器扉を備えた消火器収納部に例えば2本の消火器を収納している。
トンネル消火栓装置は、トンネル内の側壁に沿って例えば50メートル間隔で設置されており、火災時には、筐体前面の消火栓扉を開いてノズル付きのホースを引き出し、消火栓開閉レバーを開位置に操作して消火用水をノズルから放出するようにしている。また、消火栓扉の横に配置されている消火器扉を開き、中に収納されている消火器を取り出して消火薬剤を放出することができる。
このようなトンネル消火栓装置にあっては、例えばトンネル施工が完了した段階で、50メートル間隔で設置されているトンネル消火栓装置に正しく消火器が収納されていることを確認する作業を行っており、従来は、担当者が一台ずつ消火器扉を開けて、消火器が収納されていることを確認する作業を行っており、数キロを越えるような長いトンネルの場合には、消火器の確認に手間と時間がかかるという問題がある。
この問題を解決するため、消火器扉に覗き窓を設け、消火器が収納されているか否かの確認が簡単かつ容易にできるようにしている。
特開2005−318972号公報
しかしながら、このような消火器扉に覗き窓を設けたトンネル消火栓装置にあっては、消火器扉の内側となる消火器収納部の底部に配置した台座の上に、横に並べて2本の消火器を収納しているだけであり、消火器の収納位置によっては消火器扉に設けた覗き窓から見て収納している消火器が見えづらい場合がある。
特に覗き窓を利用した消火器が収納されているか否かの確認作業は、例えば点検車両からトンネル壁面に向けてライトからの光を当てて走行しながら確認することを予定しており、覗き窓から見ているだけでは、判断を誤る可能性がある。
本発明は、消火器が収納されていない状態を確実に認識できるようにするトンネル消火器装置を提供することを目的とする。
本発明は、覗き窓を有する消火器扉を開閉自在に設けた筐体内に消火器を収納したトンネル消火器装置に於いて、
消火器を取り出した際に覗き窓から視認できる表示状態に作動して消火器がないことを表示する消火器表示機構を設けたことを特徴とする。
また本発明のトンネル消火器装置に於いて、消火器表示機構は、表示状態に作動した際に、開放した消火器扉の閉鎖を阻害する。
また消火器表示機構は、表示状態に作動した際に消火器扉を閉じた状態では覗き窓の裏面近傍に移動して位置する。
ここで、消火器表示機構は、
消火器収納部の背面壁に回動自在に支持された表示プレートと、
表示プレートを上向き回りに付勢する付勢部材と、
を備え、
消火器の収納により付勢部材に抗して表示プレートを背面壁の下側に向けて回動した非表示状態に保持し、消火器を取り出した際に付勢部材により表示プレートを上向き回りに回動して扉開口から前方に突出する表示状態に作動させる。
また、消火器表示機構は、
消火器収納部の背面壁に前方に向けて片持ち状態で固定された可撓性をもつワイヤー部材と、
ワイヤー部材の先端に結び付けたリボン部材と、
を備え、消火器の収納によりワイヤー部材を屈曲して背面壁の下側に向けて押圧した非表示状態に保持し、消火器を取り出した際にワイヤー部材の押圧解除により上向きに回動してリボン部材を結び付けたワイヤー先端を扉開口から前方に突出する表示状態に作動させる。
また、消火器表示機構は、
扉開口側を軸に前後回りに回動自在に配置され台座と、
台座を前方回りに付勢する付勢部材と、
を備え、消火器の収納により付勢部材に抗して台座を水平となる非表示状態に回動して保持し、消火器を取り出した際に記付勢部材により台座を前方向き回りに回動して扉開口から前方に突出する表示状態に作動させる。
この場合、台座は奥行き側端部に表示プレートを起立しており、表示状態に作動して扉開口から前方に突出した状態で表示プレートを前方に位置させて消火器の非収納を表示させる。
更に、消火器表示機構は、
消火器収納空間の底部に配置された底板と、
底板の消火器配置位置に上下方向に移動自在に配置された前記消火器を載置する台座と、
台座に消火器を載置した状態で底板側に収納された非表示状態に保持し、台座に消火器を載置していない状態で台座を覗き窓から視認可能な上方位置となる表示状態に作動させる付勢部材と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、消火器が収納された状態にあっては覗き窓から消火器を確認することができ、一方、消火器が収納されていない場合には、消火器表示機構によって消火器が収納されていない状態が表示される。
特に、消火器表示機構は消火器を取り出した場合に消火器扉の閉鎖を妨げる状態に作動し、消火器扉が半開きになっていることで、消火器が収納されていない状態にあることが明確に認識できる。
また、消火器を取り外して消火器表示機構が作動した後に、消火器表示機構を手動で復旧して消火器扉を閉じてしまった場合でも、消火器表示機構は消火器扉の覗き窓の裏面近傍に移動して位置することで、消火器扉を閉めた場合であっても消火器表示装置の作動状態を容易に外部から確認することができる。
このため例えば点検車両からトンネル壁面に向けてライトからの光を当てて走行しながら確認する点検作業などを行っても、50メートル間隔で設置されている消火栓装置の消火器収納状態は扉が閉まっているか半開きかをみることで、走行しながらであっても、消火器の有無を確実に判断することができる。
本発明によるトンネル消火栓装置の実施形態を示した説明図 図1の消火器扉を開いた状態を示した説明図 図2の消火栓扉を開いた状態で内部構造を示した平面図 図3の消火器表示機構を取り出してその実施形態を示した説明図 図4の実施形態を平面断面で示した説明図 図5の表示機構の実施形態における回動支持部分を取り出して示した説明図 ワイヤーを用いた消火器表示機構の他の実施形態を示した説明図 開閉する台座を用いた消火器表示機構の他の実施形態を示した説明図 リフトする台座を用いた消火器表示機構の他の実施形態を示した説明図
図1は本発明によるトンネルに設置される消火栓装置の実施形態を示した正面図である。図1において、消火栓装置10は、消火栓側の筐体12−1と消火器側の筐体12−2に分割した構造であり、前面に化粧板14−1,14−2を装着しており、筐体12−1、12−2に対し必要な機器及び部材を組付けた後に連結固定部15で固定した状態とし、この状態でトンネル現場に搬入して架台11上に設置している。
化粧板14−1,14−2には扉開口部16,17が設けられている。筐体12−1の扉開口部16は上下に2分割され、下側扉開口部に消火栓扉18を配置し、上側扉開口部に保守扉22を配置しており、その内部がホース収納空間及びバルブ類収納空間となっている。
消火栓扉18は、扉開口部16に対し下側の軸となるヒンジ21を中心に下向きに開閉自在に設けられており、マグネットと受け板を用いた下扉ロック機構70により閉止位置に閉じている。消火栓扉18は、ハンドル20を手前に引いて下扉ロック機構70の磁気吸着によるロックを外すことで前方に開閉することができる。
消火栓扉18の上には上向きに開閉する保守扉22が設けられており、マグネットと受け板を用いた上扉ロック機構68により閉止位置に閉じられており、点検時に消火栓扉18を開いてを外すことで開くことができる。また、筐体12−1の上部両側には装置を吊り下げるための吊り輪25が取り付けられている。
筐体12−2の扉開口部17の右側には通報装置扉24が設けられ、ここに赤色表示灯26、発信機28、及び応答ランプ30を設けている。なお、通報装置扉24の内側には図2に示すように電話ジャック31を設けている。
赤色表示灯26は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機28を押してスイッチボタンをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ30を点灯するようにしている。
扉開口部17の左側には消火器扉32が設けられ、消火器扉32に対応した筐体12−2の内部を消火器収納空間とし、例えば2本の消火器37を収納している。消火器扉32にはハンドル34が設けられ、ハンドル34を手前に引くとラッチが外れ、消火器扉32は左側をヒンジとして前方に開くことができる。また、消火器扉34の下側には覗き窓35が設けられ、外部から消火器の収納状態の有無を確認できるようにしている。
図2は図1について、筐体12−2側の消火器扉32を開き、筐体12−1側については消火栓扉18を外し、保守扉22は上向きに開いてステー27で支持した状態で内部構造を示した正面図である。なお、保守扉22は、消火栓装置の保守以外には通常閉じられており、消火作業時も閉められたままで消火栓扉18のみ開放される。
図2において、筐体12−1の左側にはホース収納空間36が形成され、右側にバルブ類収納空間38を形成している。ホース収納空間36には、ホースバケット構造が設けられる。ホースバケット構造にはフレームパイプを屈曲して水平方向で上下に配置したフレーム部分を持つバケットフレーム40が配置され、内部にホース収納空間を形成している。
バケットフレーム40の中央から右側にオフセットした位置、即ち扉開口部16の左右方向における略中央となる位置に、U字形パイプフレームを固定することで縦方向に2本のホースガイド42が位置してホース取出口45を仕切り形成している。更に、ホース取出口45の下側には、前方に張出し形成された張出ホースガイド47を設けている。
ホース取出口45を仕切り形成するホースガイド42及び張出ホースガイド47は、ホース44を引き出す際に内巻きしているホース44が崩れたり、扉開口部16に擦れてホース44が損傷したり折れたりすることを防ぎ、更に開放している消火栓扉18の右端又は左端にホース44が引っかかって引き出せなくなることを防ぐ。
特に、張出ホースガイド47はホース44を左方向に引き出す際のホースの急激な折れ曲がりを緩和して滑らかな引き出しを可能とする。
バケットフレーム40及び筐体内壁で囲まれたホース収納空間36にはホース44が内巻きして収納されている。ここで、右側のバルブ類収納空間38の下部にはホース接続口46が配置されており、ホース接続口46にホース44の1次側を接続した後、ホース44をホース収納空間36に巻き込むことになるが、この場合のホース44の巻き込みは、扉開口部16から見て右巻きとなるようにホース44を巻き込んでいる。
即ち、ホース接続口46に接続したホース44は、まず筐体12−1の下側内壁に沿うようにホース収納部36方向に向かい、ホース収納空間36の下側から巻き込まれ、第1筐体左側面内面を伝って筐体上方に向かい、その後に、右回りに収納空間内に巻き込まれ、最後にノズル48を装着したホース先端をバケットフレーム40の中央から右側にオフセットして扉開口部16の中央付近に取り付けられたホースガイド42で形成されたホース取出口45から取り出し、上側のバケットフレーム40の右端に固定しているノズルホルダー50にノズル48を左横向きに着脱自在に保持している。
ノズル48は放水部48aとハンドル48bから構成されており、ノズルホルダー50に対し放水部48aの横向きに保持した状態で、ハンドル48bは放水部48aの下側に位置して消火栓扉18の開放による下側扉開口部の中央方向に向くように保持されている。
筐体12−1に設けたホース収納空間36の右側に配置したバルブ類収納空間38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口からホース接続口46に至る配管系統に、給水弁51、消火栓弁、自動調圧弁、自動排水弁、安全弁及びメンテナンス装置を設けている。
このうち消火栓弁に設けた消火栓弁開閉レバー64に対応して銘板66が設けられており、銘板66の裏側に消火栓弁、自動調圧弁、自動排水弁、安全弁が配置されている。
ここで、上側のバケットフレーム40の右端に取り付けたノズルホルダー50に装着されたノズル48は、バルブ類収納空間の前面側に配置された消火栓弁開閉レバー64付近に配置され、ノズル48を取り出して消火栓弁を開くという相互に関連した操作を行い易くしている。
筐体12−2側については、ヒンジ33により消火器扉32を左側に開いた内部の消火器収納空間39には2本の消火器37が収納されている。消火器37は消火器扉32を閉じた状態で覗き窓35を通して2本の消火器37が視認できるように収納されている。この消火器収納空間39には消火器が収納されていない状態を外部に表示するための消火器表示機構が設けられる。
図3は、図1について内部構造を示した平面図である。図3において、筐体12−1と筐体12−2は連結固定部15においてボルトにより固定されている。筐体12−1のホース収納空間36には平面から見て横L字形にバケットフレーム40が配置され、筐体内壁との間に形成したホース収納空間36にホース44を右巻きにより内巻き状態で収納している。
上下2段に配置したバケットフレーム40に図2のように一対のホースガイド42を固定して仕切り形成したホース取出口45の下側には、張出ホースガイド47が設けられており、張出ホースガイド47はその内側にホース44の外径に略相当する幅の張出スペースを確保している。勿論、張出ホースガイド47の張出し量は、消火栓扉18を閉鎖したときに当らない位置となるように前方に張り出しており、ホース1本が少なくとも入る幅を有するとよりよい。
更に、バケットフレーム40における前面右端にはノズルホルダー50が取り付けられ、ノズルを横向きに着脱自在に保持できるようにしている。
筐体12−2側の消火器収納空間39には、2本の消火器37の収納状態の有無を表示する消火器表示機構が設けられている。消火器表示機構は固定部74により回動自在に支持された表示プレート72を備える。表示プレート72は、消火器37の収納状態で覗き窓35を通して視認できない非表示状態にあり、消火器37を取り出した際に覗き窓35から視認できる表示状態に作動して消火器37が収納されていないこと表示する。
図4は図3の消火器表示機構を取り出して、その実施形態を示した説明図であり、図4(A)に消火器扉を閉じた状態の側面から見た断面を、図4(B)に消火器扉を開いた状態の側面から見た断面を示している。また図5は図4の消火器表示機構の実施形態を平面で示しており、更に図6に図5の表示機構における回動支持部分を取り出して示している。
図4及び図5において、本実施形態の消火器表示機構は、筐体12−2の内部となる消火器収納空間39の底部側に収納されている消火器37に対し設けられている。図4(A)及び図5(A)に示すように、消火器収納空間39には2本の消火器37が収納されており、図1に示したように消火器扉32の下側に設けた覗き窓35を通して内部の消火器37を見ることができる。
消火器37に対しては、本実施形態の消火器表示機構として、表示プレート72、取付部74及び軸76を含む機構構造が設けられている。表示プレート72は図5(B)の消火器扉32を開いた平面図から明らかなように平坦な板部材であり、水平方向に回動したときに筐体12−2の前方に開口した扉開口17から外側にプレート先端が十分に飛び出し、消火器扉32の閉鎖を妨げる長さとしている。
取付部74に対する表示プレート72の軸76による取付構造を、図6に取り出して示している。図6において、筐体12−2の内側背面には軸穴を備えた取付部74が固定されており、取付部74の軸穴に軸76を通して、表示プレート72の後端の軸穴に挿入し、取付部74に対し表示プレート72を回動自在に支持している。
取付部74と表示プレート72の軸受け部側の軸76の両側の隙間部分には付勢部材としてのコイルバネ78が組み込まれており、コイルバネ78の一方のバネ端を表示プレート72の下側に当接し、他端を取付部74の上部に当接することで、コイルバネ78の力により表示プレート72を上向き回りの方向に付勢している。
図4(A)及び図5(A)に示すように、筐体12−2の消火器収納空間39に消火器37を収納しているとき、消火器表示機構の表示プレート72は消火器37の背後にプレート先端が当たって、コイルバネに抗して下向きに回動され、表示プレート72は消火器37の背後で下向きとなった非表示位置に保持されている。消火器37に当たって下向きとなった表示プレート72は、前方に消火器37が存在しているため消火器扉32の覗き窓35からはほとんど見えない非表示状態となっている。
一方、消火器37を取り出した場合には、図4(B)及び図5(B)に示すように、消火器37の取出しで表示プレート72の下向きとなる規制が解除され、表示プレート72は下向きの非表示位置となる表示プレート72aの位置から、矢印で示すようにコイルバネ78の力により上向きに回動し、ほぼ水平状態となる表示状態に作動する。
この表示状態に作動した表示プレート72は、その先端が筐体12−2の扉開口17を超えて外側に突出しており、したがって表示プレート72の表示状態にあっては、消火器扉32を閉じることができず、消火器37を取り出している限り、消火器扉32は半開き状態となっている。
このような図4〜図6の消火器表示機構の実施形態によれば、消火器を取り出しているトンネル消火栓装置については、図4(B)及び図5(B)に示すように、表示プレート72の表示状態への作動により消火器扉32が半開き状態となっており、例えば点検車両からトンネル壁面に向けてライトからの光を当てて走行しながら消火器の収納状態を確認する点検作業を行った場合、50メートル間隔で設置されている消火栓装置の消火器収納状態は、消火器扉が閉まっているか半開きかを見ることで、走行しながらであっても消火器の収納状態の有無を確実に判断することができる。
また、消火器を取り出した後に、もし表示プレート72を手動で押し下げて消火器扉32を閉めてしまった場合でも、消火器が規定位置に存在しなければ、コイルバネ78の力で表示プレート72が消火器扉32の内面に当たるまで手前に回動する。このとき表示プレート72の表面が消火器扉32の覗き窓35の後ろに位置することで、外部から覗き窓35を介して表示プレート72を確認することで、消火器が使用されたことを確実に認識することができる。
図7はワイヤーを用いた消火器表示機構の他の実施形態を示した説明図であり、図7(A)に消火器を収納した状態の側面から見た断面を、図7(B)に消火器を取り出した状態の側面から見た断面を示している。
図7(A)において、筐体12−2の消火器収納空間39に収納した消火器37に対しては、消火器表示機構として、この実施形態にあっては、先端にリボン82を結び付けたワイヤー80を、固定部84による固定支持で消火器37がない状態でワイヤー80がほぼ水平方向に向くように取り付けている。
消火器収納空間39に消火器37を収納した際には、消火器37の後方部分によりワイヤー80が押されることで下向きに屈曲し、先端に結び付けているリボン82の底部側に位置し、この状態では覗き窓35を通して消火器37しか見えず、ワイヤー80を用いた消火器表示機構はほとんどみることのできない非表示状態となっている。
一方、消火器37を取り出した場合には、図7(B)に示すように、消火器37が取り出されることで、図7(A)のように下向きに湾曲保持されていたワイヤー80の規制が解除され、ワイヤー80aの非表示状態からワイヤー80自身の固定部84に対する水平状態での取付固定による復元力によって、ワイヤー80は矢印で示すように上方に回動し、ワイヤー80の先端に吊り下げているリボン82を、扉開口17を超えて外側に突出した位置に吊り下げる。
またワイヤー80は、前方に飛び出した状態では、消火器扉32がワイヤー80に妨げられて完全には閉鎖することができない半開き状態となっている。
このような先端にリボン82を結び付けたワイヤー80を使用した消火器表示機構によれば、消火器を取り出した場合にはワイヤー80が水平状態に復旧して先端のリボン82を外側に飛び出した状態に吊り下げ、これによって外部から見て消火器37が取り出された状態にあることが明確に分かる。
またワイヤー80が飛び出すことで消火器扉32が半開きとなっており、消火器扉32の半開きとワイヤー80の先端の飛び出したリボン82の両者によって、消火器が取り出されていることが確実に認識できる。
更に、図7の消火器表示機構にあっては、図4〜図6の表示プレートを使用した実施形態に比べ、構造が簡単でコスト的にも安価に実現することができる。
図7の機構においても、消火器を取り除いた後に消火器扉32を閉止した場合には、ワイヤー80の力でリボン82が覗き窓35の背面に接触することから、外部から覗き窓を監視するだけでリボン82を認識することができ、覗く窓から筐体内部を良く覗く必要が無く消火器の収納状態を確認することができる。
図8は開閉する台座を用いた消火器表示機構の他の実施形態を示した説明図であり、図8(A)に消火器を収納した状態の側面から見た断面を、図8(B)に消火器を取り出した状態での側面から見た断面を、図8(C)に消火器を取り出した状態での正面を示している。
図8(A)の消火器表示機構にあっては、筐体12−2内の消火器収納空間39の底部に、軸88により前方側に開閉自在な台座86を設け、台座86は固定側に対しコイルバネ90の装着により台座86を前方方向に回動するように付勢している。更に台座86の後方となる先端には、台座86に対し下向きに表示プレート92を一体に形成している。
このような開閉する台座86を用いた消火器表示機構にあっては、図8(A)の消火器37を収納した状態では、台座86の上に消火器37を乗せることで、コイルバネ90に抗して台座86は奥方向に回動して閉じたほぼ水平な状態に保持されており、この状態が非表示状態となり、覗き窓35を通して消火器37を見ることができる。
消火器37を取り出した場合には、図8(B)に示すように、コイルバネ90の力により軸88を中心に台座86が前方方向に回動して、扉開口17から先端を外側に飛び出し、この状態で表示プレート92が前方に位置している。台座86の表示プレート92には、図8(C)の正面に示すように、例えば「空」といった消火器が収納されていないことを示す表示が、例えば外部から見て目立ち易い蛍光シールの使用により装着されている。
また図8(B)(C)の消火器を取り出した状態では、台座86はその先端が扉開口17を超えて外側に飛び出しているため、この状態で消火器扉32を閉じることができず、消火器扉32は半開き状態となっている。
この図8に示した開閉する台座86を用いた消火器表示機構にあっても、消火器を取り出すと台座86が外側に回動して先端を外部に突出し、且つ先端の表示プレート92で消火器が収納されていない空状態にあることを表示し、且つ台座86の先端が飛び出すことで、消火器扉32を閉鎖することができずに半開きとなっており、これによって外部から見て消火器が取り出されていることが簡単且つ確実に認識できる。この図8の機構についても、もし表示プレート92を手動で戻して消火器扉32を閉めた場合には、表示プレート92が消火器扉32の覗き窓35の裏面に接触するまで回動して、表示プレート92の「空」の文字が覗く窓35に近接することから、筐体内部まで覗くことなく、容易に外部から消火器が取り外されたことを認識することができる。
図9はリフトする台座を用いた消火器表示機構の他の実施形態を示した説明図であり、図9(A)に消火器を収納した状態での側面断面を、図9(B)に消火器を取り出した状態での側面断面を、更に図9(C)に消火器を取り出した状態での正面を示している。
図9(A)に示すように、本実施形態の消火器表示機構にあっては、筐体12−2内の消火器収納空間39の底部側に底上げした底板96が固定され、底板96に形成された円筒状の収納部100の中にリフトバネ98を介して台座94を収納している。
即ち、消火器37は台座94に乗せることで収納され、このときリフトバネ98は台座94に乗せた消火器37の重量により圧縮されて、台座94を図示のように底板96の収納部100に収納しており、これによって覗き窓35からは消火器37しか見えず、消火器表示機構は見ることのできない非表示状態としている。
消火器37を取り出した場合には、図9(B)に示すように、消火器37による台座94の押下げ状態が解除され、リフトバネ98の力により台座94は上方にリフトし、覗き窓35から見易い上部位置に保持される。
即ち図9(B)の消火器を取り出した状態にあっては、図9(C)の正面図に示すように、覗き窓35を通して内部のリフト状態にある台座94及びリフト窓98を見ることができ、これによって消火器37が取り出されていることが明確に認識できる。
覗き窓35からリフト状態にある台座94を認識し易くするため、台座94には蛍光塗料などの目立ち易い塗装を施すか、或いは、筐体内壁を明るい白色とし台座94を黒又は灰色の暗い色とすることが望ましい。台座94の表面は可能な限り消火器扉32の覗き窓35裏面に近接させた方が、外部からの確認作業が行いやすい。
この図9のリフトする台座を用いた消火器表示機構の実施形態にあっても、消火器を取り出すと覗き窓35の中に台座94がリフトされて見えるようになり、消火器が取り出されることを確実に認識することができる。
なお図9の実施形態にあっては、消火器37を取り出した状態で台座94がリフトして覗き窓35から見えることで消火器が取り出されていることを認識できるようにしているが、この機構に加えて、リフトバネ98により台座94をリフトしたときに外側に突出して消火器扉32を閉じなくするような機構を更に設けるようにしてもよい。具体的には、収納部100の開口部側をヒンジとして、リフトバネ98の台座94の押上で外側に回動されるプレート部材を装着すればよい。もちろん、それ以外の消火器取出し状態で消火器扉32の閉鎖を妨げる適宜の機構構造を設けてもよい。
また、本発明は消火器収納空間、ホース収納空間及びバルブ類収納空間を備えるトンネル消火栓装置に本発明を適用した場合を示したが、これに限らず、消火器収納空間のみを有する消火器ボックスにも本発明を適用することができる。
また本発明の表示機構は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:消火栓装置
12−1,12−2:筐体
32:消火器扉
35:覗き窓
37:消火器
38:消火器収納空間
72,92:表示プレート
74:取付部
76:軸
78,90:コイルバネ
80:ワイヤー
82:リボン
84:固定部
86,94:台座
88:軸
96:底板
98:リフトバネ
100:収納部

Claims (8)

  1. 覗き窓を有する消火器扉を開閉自在に設けた筐体内に消火器を収納したトンネル消火器装置に於いて、
    前記消火器を取り出した際に、前記覗き窓から視認できる表示状態に作動して消火器がないことを表示する消火器表示機構を設けたことを特徴とするトンネル消火器装置。
  2. 請求項1記載のトンネル消火器装置に於いて、前記消火器表示機構は、前記表示状態に作動した際に、開放した消火器扉の閉鎖を阻害することを特徴とするトンネル消火器装置。
  3. 請求項1記載のトンネル消火器装置に於いて、前記消火器表示機構は、前記表示状態に作動した際に前記消火器扉を閉じた状態では前記覗き窓の裏面近傍に移動して位置することを特徴とするトンネル消火器装置。
  4. 請求項2または3のいずれかに記載のトンネル消火器装置に於いて、前記消火器表示機構は、
    消火器収納部の背面壁に回動自在に支持された表示プレートと、
    前記表示プレートを上向き回りに付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記消火器の収納により前記付勢部材に抗して前記表示プレートを背面壁の下側に向けて回動した非表示状態に保持し、前記消火器を取り出した際に前記付勢部材により前記表示プレートを上向き回りに回動して扉開口から前方に突出する表示状態に作動させることを特徴とするトンネル消火器装置。
  5. 請求項2または3のいずれかに記載のトンネル消火器装置に於いて、前記消火器表示機構は、
    消火器収納部の背面壁に前方に向けて片持ち状態で固定された可撓性をもつワイヤー部材と、
    前記ワイヤー部材の先端に結び付けたリボン部材と、
    を備え、前記消火器の収納により前記ワイヤー部材を屈曲して背面壁の下側に向けて押圧した非表示状態に保持し、前記消火器を取り出した際に前記ワイヤー部材の押圧解除により上向きに回動して前記リボン部材を結び付けたワイヤー先端を扉開口から前方に突出する表示状態に作動させることを特徴とするトンネル消火器装置。
  6. 請求項2または3のいずれかに記載のトンネル消火器装置に於いて、前記消火器表示機構は、
    扉開口側を軸に前後回りに回動自在に配置され台座と、
    前記台座を前方回りに付勢する付勢部材と、
    を備え、前記消火器の収納により前記付勢部材に抗して前記台座を水平となる非表示状態に回動して保持し、前記消火器を取り出した際に前記付勢部材により前記台座を前方向き回りに回動して扉開口から前方に突出する表示状態に作動させることを特徴とするトンネル消火器装置。
  7. 請求項6記載のトンネル消火器装置に於いて、前記台座は奥行き側端部に表示プレートを起立しており、前記表示状態に作動して扉開口から前方に突出した状態で前記表示プレートを前方に位置させて消火器の非収納を表示させることを特徴とするトンネル消火器装置。
  8. 請求項1記載のトンネル消火器装置に於いて、前記消火器表示機構は、
    消火器収納空間の底部に配置された底板と、
    前記底板の消火器配置位置に上下方向に移動自在に配置された前記消火器を載置する台座と、
    前記台座に消火器を載置した状態で前記底板側に収納された非表示状態に保持し、前記台座に消火器を載置していない状態で前記台座を前記覗き窓から視認可能な上方位置となる表示状態に作動させる付勢部材と、
    を備えたことを特徴とするトンネル消火器装置。
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