JP2011086847A - 電子部品実装装置 - Google Patents

電子部品実装装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011086847A
JP2011086847A JP2009240080A JP2009240080A JP2011086847A JP 2011086847 A JP2011086847 A JP 2011086847A JP 2009240080 A JP2009240080 A JP 2009240080A JP 2009240080 A JP2009240080 A JP 2009240080A JP 2011086847 A JP2011086847 A JP 2011086847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
mirror
camera
head
suction nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009240080A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5443938B2 (ja
Inventor
Koji Hiraoka
浩次 平岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2009240080A priority Critical patent/JP5443938B2/ja
Publication of JP2011086847A publication Critical patent/JP2011086847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5443938B2 publication Critical patent/JP5443938B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】撮像装置の構成の簡易化を実現する。
【解決手段】電子部品を移送するヘッド106に搭載された撮像装置10は、光軸を水平方向に向けた状態でヘッドに保持されたカメラ20と、水平な軸42により回動可能に支持されたミラー30と、ミラーを、吸着ノズル105の下方であってカメラの光軸上となる撮像位置とそこから水平方向に待避させた待避位置とに切り替える位置切り替え手段40と、撮像位置において鉛直上方からの光をカメラに向けて反射することが可能な角度と鉛直下方からの光をカメラに向けて反射することが可能な角度とにミラーを切り替える回動付与手段50とを備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、実装対象となる電子部品の高密度の搭載を可能とする電子部品実装装置に関する。
従来の電子部品実装装置500は、図18に示すように、X−Y平面を任意に移動可能に支持されると共に複数の吸着ノズル501を搭載するヘッド502と、ヘッド502をX軸方向に沿って移動可能に支持するレール状の支持部材503と、支持部材503の下面側に設置されたサイドビューカメラ504と、ヘッド502の移動領域内で下方から吸着ノズル501に吸着された電子部品Pを撮像する部品認識カメラ505とを備えている。
そして、電子部品Pの吸着時には、サイドビューカメラ504の撮像位置までX軸方向に沿ってヘッド502を移動させて吸着ノズル501の先端に吸着された電子部品Pを側方から撮像し、部品認識カメラ505の撮像位置までX軸方向及びY軸方向に沿ってヘッド502を移動させて吸着ノズル501の先端に吸着された電子部品Pを垂直下方から撮像している。そして、これらの撮像画像から吸着エラーや吸着ノズルに対する電子部品Pの姿勢等を判定している(例えば、特許文献1参照)。
また、他の電子部品実装装置600では、図19に示すように、X−Y平面を任意に移動可能に支持されると共に複数の吸着ノズル601を搭載するヘッド(図示略)と、ヘッドに搭載され、ヘッド上をX軸方向に沿って移動可能に支持されたフレーム606とを備え、当該フレーム606には、水平方向に光軸を向けたカメラ603と、カメラ603の光軸上に配置され、当該光軸に沿って進行する光を垂直下方に反射するハーフミラー604と、当該ハーフミラー604より遠方でやはり光軸上に配置されると共に当該光軸に沿って進行する光を垂直上方に反射する全反射ミラー605とが搭載されている。
そして、図19(A)に示すように、シャッタ607が第1のシャッタ位置にスライド駆動されてフレーム606下側のレンズ部608が開放される(上側のレンズ部609は閉塞)。そして、この開放されたレンズ部608を通じて下方側へ照明光を照射すべく、照明手段610,611が点灯される(図中の破線矢印参照)。これにより、プリント基板612上のフィデューシャルマークFが照らされ、このフィデューシャルマークFから上方に出射されて上記レンズ部608を透過した光の像がハーフミラー604に反射・屈折することにより、当該屈折方向の先に設置されたカメラ603にフィデューシャルマークFの像が導光される。
また、図19(B)に示すように、フレーム606上側のレンズ部609が撮像の対象となるいずれか一つのノズル601に吸着された上記電子部品Pの下方に配置されるようにフレーム606がX軸方向に沿って位置決めされるとともに、可動シャッタ607が第2のシャッタ位置にスライド駆動されてフレーム606の上側のレンズ部609が開放される(下側のレンズ部608は閉塞)。そして、この開放されたレンズ部609を通じて上方側へ照明光を照射すべく、上記各照明手段610、613のみが点灯される(図中の破線矢印参照)。すると、これら照明手段610,613から照射された照明光によってノズル601に吸着された電子部品Pが照らされ、この電子部品Pから下方に出射されて上記レンズ部609を透過した光の像が全反射ミラー605に到達してその場で反射・屈折することにより、当該屈折方向の先に設置されたカメラ603に上記電子部品Pの像が導光される(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−218706号公報 特開2007−294727号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来技術では、吸着ノズルに吸着された電子部品を側方から撮像するカメラと下方から撮像するカメラとが個別に必要となり、その分コスト高となる。また、撮像の際に、それぞれのカメラの撮像位置にヘッドを移動させなければならず、かかる余分な動作によりタクトの低下を招くという問題があった。
一方、特許文献2の従来技術は、1つのカメラを使用して照明の切替えと光学部品により撮像対象を部品の姿勢と基板状態検査の2つの被写体に切替えることを実現している。
しかしながら、この従来技術では、ハーフミラーの特性を利用してその反射と透過を切り替えることで異なる二方向の被写体の撮像を可能とすることから、被写体からカメラまでの光経路を切り替えるシャッタと二つの被写体の明るさを切り替えるための上下それぞれの照明手段とが必須となり、その分のコスト高を招くという問題があった。また、この特許文献2の従来技術は、吸着ノズルに吸着された電子部品を側方から撮像することは困難であった。
本発明は、装置の構成の複雑化によりコスト上昇を回避することをその目的とする。
さらに、本発明は、一つのカメラにより上下の被写体のみならず、吸着された電子部品を側方から撮像することをも可能とすることをさらなる目的とする。
請求項1記載の発明は、電子部品の実装が行われる基板を保持する基板保持部と、実装される電子部品を供給する部品供給装置と、前記電子部品を吸着する吸着ノズルを鉛直方向に沿って昇降可能に保持するヘッドと、前記ヘッドに対して前記吸着ノズルの昇降動作を行う昇降機構と、前記基板保持部と前記部品供給部との間で前記ヘッドの移送を行う移動機構と、前記ヘッドに搭載された撮像装置と、前記基板に対する電子部品の実装動作の動作制御を行う動作制御手段とを備える電子部品実装装置において、前記撮像装置は、光軸を吸着ノズルの昇降経路を通過する水平方向に向けた状態で前記ヘッドに保持されたカメラと、水平な軸により回動可能に支持されたミラーと、前記ミラーを、前記吸着ノズルの下方であって前記カメラの光軸上となる撮像位置とそこから前記水平方向に待避させた待避位置とに切り替える位置切り替え手段と、前記撮像位置において鉛直上方からの光を前記カメラに向けて反射することが可能な角度と鉛直下方からの光を前記カメラに向けて反射することが可能な角度とに前記ミラーを切り替える回動付与手段とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記カメラの焦点調節手段を備えることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記焦点調節手段は、液体レンズを用いることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記位置切り替え手段は、前記ミラーを前記カメラの光軸に沿って待避位置に待避させ、前記待避位置にあるミラーにより前記カメラに向かって反射光を照射する照明手段を備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記回動付与手段は、電磁石となるコイルと磁性体及び永久磁石との組み合わせにより磁気吸引力又は反発力を利用して前記ミラーに回動動作を付与することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項請求項1から5のいずれか一項に記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記動作制御手段は、前記昇降機構による吸着ノズルの昇降により前記基板の目標位置に対する電子部品の実装動作後に、前記回動付与手段と前記位置切り替え手段の制御により前記ミラーを操作して前記電子部品の実装状態を撮像する搭載後検査制御を実行し、前記吸着ノズルの昇降による電子部品の実装動作から前記搭載後検査制御の撮像完了までの間、前記ヘッドを定位置に保持することを特徴とする。
請求項1記載の発明は、ミラーをカメラの光軸上の位置で回動させることで上方と下方とに向けることができ、これにより吸着ノズルの吸着された電子部品を下方から撮像可能とすると共にヘッド下方の被写体、例えば、基板の位置決めマークや搭載後の電子部品などを撮像可能とする。
つまり、一枚のミラーを回動させることで上下の被写体を撮像可能とするため、従来技術のように、全反射ミラーとハーフミラーとからなる二枚のミラーを不要とし、装置の構成を簡略化することが可能である。
また、上記発明は、ミラーを吸着ノズルの下方である撮像位置から待避させることができるので、ミラーが吸着ノズルの下降を妨げることがなく、これにより吸着ノズルに吸着された電子部品を側方から撮像することも可能である。
請求項2記載の発明は、カメラの焦点調節手段を備えるので、各被写体ごとに訂正に焦点調節を行うことができ、より鮮明な撮像画像を得ることが可能となる。
請求項3記載の発明は、焦点調節を液体レンズで行うので、固定焦点の光学レンズとその移動機構とからなる構成と比べて構造を簡易とし、コスト低減を図ることが可能となる。
請求項4記載の発明は、待避位置にあるミラーから反射光を照射する照明手段により、吸着ノズルに吸着された電子部品を撮像する際にその背後から光を照射することができ、撮像により電子部品の側方のシルエットを得ることができ、吸着状態の判定に適した画像を得ることが可能となる。
請求項5記載の発明は、回動付与手段がコイルと磁性体又は永久磁石との組み合わせにより磁気吸引力又は反発力を利用するので、応答性の高い回動動作を行うことが可能となると共に、コイルへの通電によりミラーを回動させることができるので、簡易な制御回路で制御することが可能である。
請求項6記載の発明は、吸着ノズルの昇降による電子部品の実装動作から搭載後検査制御の撮像完了までの間、ヘッドを定位置に保持するので、実装動作と撮像との間でヘッド移動を行う場合に比べてヘッド移動による誤差の影響を受けず、電子部品の実装位置の適否の判断をより正確に行うことが可能となる。また、実装タクトに関しても有利である。
発明の実施形態である電子部品実装装置の斜視図である。 X軸方向から見た撮像装置の概略側面図である。 上方から見た撮像装置の概略平面図である。 「液体レンズ」の構造を示す断面図であり、図4(A)は非通電時、図4(B)は通電による焦点距離の調節時を示す。 図2の状態からミラーの位置切り替えを行った状態を示す概略側面図である。 回動付与手段とエアシリンダとミラーとを抽出した要部側面図であり、図6(A)はミラーが上向きにされている状態を示し、図6(B)はミラーが下向きにされている状態を示す。 電子部品実装装置の制御系を示すブロック図である。 子部品実装動作を示すフローチャートである。 撮像装置の各部を初期位置とする動作を示すフローチャートである。 吸着状態の撮像制御を示すフローチャートである。 吸着状態の撮像制御におけ撮像画像例であり、図11(A)は正常な吸着状態を示し、図11(B)はチップ立ちを生じた状態を示し、図11(C)は吸着ミスを生じた状態を示している。 電子部品姿勢撮像制御のフローチャートである。 電子部品姿勢撮像制御における撮像画像の例である。 基板マーク撮像制御のフローチャートである。 図5の状態からミラーの角度切り替えを行った状態を示す概略側面図である。 実装後状態撮像制御のフローチャートである。 実装後状態撮像制御における撮像画像例であり、図17(A)は正常な実装状態を示し、図17(B)は実装位置に対して電子部品Cが位置ズレを生じている状態を示し、図17(C)は実装ミスを生じた状態を示している。 従来の電子部品実装装置の要部構成図である。 他の従来の電子部品実装装置の要部構成図である。
(発明の実施形態)
発明の実施形態について、図1乃至図17に基づいて説明する。図1は、本実施形態たる電子部品実装装置100の斜視図である。以下、図示のように、水平面において互いに直交する二方向をそれぞれX軸方向とY軸方向とし、これらに直交する鉛直方向をZ軸方向というものとする。
電子部品実装装置100は、基板Sに各種の電子部品Cの搭載を行うものであって、図1に示すように、搭載される電子部品Cを供給する複数の部品供給装置としての電子部品フィーダ108を複数(図1では一つのみ図示)並べて保持する設置部としてのフィーダバンク102からなる部品供給部と、X軸方向に基板を搬送する基板搬送手段103と、当該基板搬送手段103による基板搬送経路の途中に設けられた基板Sに対する電子部品搭載作業を行うための基板保持部としての基板クランプ機構104と、複数の吸着ノズル105を昇降可能に保持して電子部品Cの保持を行うヘッド106と、当該ヘッド106に搭載されると共に実装動作に要する検査に要する各種の撮像を行う撮像装置10と、ヘッド106を部品供給部と基板クランプ機構104とを含んだ作業エリア内の任意の位置に駆動搬送する移動機構としてのX−Yガントリ107と、上記各構成を搭載支持するベースフレーム114と、上記各構成の動作制御を行う動作制御手段としてのホストコントローラ120とを備えている。
かかる電子部品実装装置100は、ホストコントローラ120が、電子部品Cの実装に関する各種の設定内容が記録された実装データを保有し、実装データから実装すべき電子部品Cと、電子部品Cの電子部品フィーダ108等の設置位置に基づく部品受け取り位置018aと、基板上の実装位置を示すデータとを読み出すと共に、X−Yガントリ107を制御してヘッド106を電子部品Cの受け取り位置108aと実装位置とに移送し、各位置においてヘッド106を制御して吸着ノズル105の昇降動作及び吸着又は解放動作を行い、電子部品Cの実装の動作制御を実行する。
(基板搬送手段及び基板保持部)
基板搬送手段103は、図示しない搬送ベルトを備えており、その搬送ベルトにより基板をX軸方向に沿って搬送する。
また、前述したように、基板搬送手段103による基板搬送経路の途中には、電子部品Cを基板へ搭載する際の作業位置で基板Sを固定保持するための基板クランプ機構104が設けられている。かかる基板クランプ機構104が装備されており、基板搬送方向に直交する方向における両端部で基板Sをクランプするようになっている。また、基板クランプ機構104の下方には、クランプ時に基板Sの下面側に当接して電子部品搭載時に基板Sが下方に撓まぬように支承する複数の支持棒が設けられている。基板Sはこれらにより保持された状態で安定した電子部品Cの搭載作業が行われる。
(X−Yガントリ)
X−Yガントリ107は、X軸方向にヘッド106の移動を案内するX軸ガイドレール107aと、このX軸ガイドレール107aと共にヘッド106をY軸方向に案内する二本のY軸ガイドレール107bと、X軸方向に沿ってヘッド106を移動させる駆動源であるX軸モータ109と、X軸ガイドレール107aを介してヘッド106をY軸方向に移動させる駆動源であるY軸モータ110とを備えている。そして、各モータ109、110の駆動により、ヘッド106を二本のY軸ガイドレール107bの間となる領域のほぼ全体に搬送することを可能としている。
なお、各モータ109、110は、それぞれの回転量がホストコントローラ120に認識され、所望の回転量となるように制御されることにより、ヘッド106を介して吸着ノズル105の位置決めを行っている。
また、電子部品実装作業の必要上、前記した二つのフィーダバンク102,基板クランプ機構104とはいずれもX−Yガントリ107によるヘッド106の搬送可能領域内に配置されている。
(ヘッド)
ヘッド106は、その先端部で空気吸引により電子部品Cを保持する吸着ノズル105(図1参照)と、吸着ノズル105をZ軸方向に沿って昇降させる昇降機構としてのZ軸モータ111と、吸着ノズル105を回転させて保持された電子部品CをZ軸方向回りに角度調節するためのθ軸モータ112とが設けられている。
また、上記吸着ノズル105は、Z軸方向に沿った状態で昇降可能且つ回転可能にヘッド106に支持されており、昇降による電子部品Cの受け取り又は実装及び回転による電子部品Cの角度調節が可能となっている。
さらに、吸着ノズル105はX軸方向に沿って均一ピッチで複数(この例では6本)並んで保持されており(図6参照)、電子部品Cの実装の順番や吸着対象となる電子部品フィーダの配置が互いに近接している場合に、同時吸着を行うことを可能としている。
また、Z軸モータ111、θ軸モータ112及び撮像装置10は、各吸着ノズル105ごとに個別に設けられている。
(フィーダバンク及び電子部品フィーダ)
フィーダバンク102は、ベースフレーム114のY軸方向一端部(図1手前側)にX軸方向に沿った状態で設けられている。フィーダバンク102は、X−Y平面に沿った長尺の平坦部を備え、当該平坦部の上面に複数の電子部品フィーダ108等がX軸方向に沿って羅列して載置装備される(図1では電子部品フィーダ108を一つのみ図示しているが実際には複数の電子部品フィーダ108等が並んで装備される)。
また、フィーダバンク102は、各電子部品フィーダ108等を保持するための図示しないラッチ機構を備えており、必要に応じて、各電子部品フィーダ108等をフィーダバンク102に対して装着又は分離することを可能としている。
上述した電子部品フィーダ108は、後端部には電子部品Cが均一間隔で並んで封止されたテープを巻回したテープリールを保持し、先端上部にはヘッド106に対する電子部品Cの供給位置である受け渡し部を有している。そして、電子部品フィーダ108がフィーダバンク102に取り付けられた状態における電子部品Cの受け渡し部の位置を示すX、Y座標値は前述した実装データに記録されている。
(撮像装置:全体構成)
図2はX軸方向から見た撮像装置10の概略側面図、図3は上方から見た概略平面図である。
複数ある吸着ノズル105に対応して同じ数の撮像装置10がヘッド106に搭載されており、各吸着ノズル105の並び配置に対応してノズルと同じ間隔で同じ方向(X軸方向)に沿って各撮像装置10は配置されている。
各撮像装置10は、後述する各種の被写体を撮像するカメラ20と、反射によりカメラ20が撮像を行う方向を可変とするミラー30と、ミラー30を所定の二位置に切り替える位置切り替え手段としてのエアシリンダ40と、ミラー30を所定の二方向に切り替える回動付与手段50と、カメラ20側への照射を行う際の光源となる第一の照明手段70と、被写体側を照射する際の光源となる第二の照明手段75と、これらの構成を内部に格納保持する箱状のフレーム11とを備えている。
(撮像装置:フレーム)
前述したように、複数ある吸着ノズル105に対応して同じ数だけ撮像装置10がヘッド106に設けられているが、フレーム11については各撮像装置10で一つのフレーム11を共用している。
上記フレーム11は、箱状の筐体であり、各吸着ノズル105の真下となる位置でヘッド106に固定支持されている。また、吸着ノズル105を上方待避位置まで上昇させた状態でその下端部よりもフレーム11の上面が下方となるように配置されている。
また、フレーム11の上面及び下面には、各吸着ノズル105の通過線上に沿って貫通する開口部11a,11bが設けられており、これら上面及び下面の開口部11a,11bを通って吸着ノズル105の先端部(下端部)がフレーム11より下方まで下降することを可能としている。
(撮像装置:カメラ)
カメラ20は、被写体画像を撮像するCCD撮像素子21と、CCD撮像素子21の眼前に配置された固定焦点レンズ22と、カメラの焦点位置を調節する可変焦点レンズ23と、鏡胴24とを備えている。
鏡胴24はその中心線がY軸方向を向いてフレーム11に固定装備されており、一端部が開口し、他端部が閉塞している。そして、CCD撮像素子21は、鏡胴24の閉塞端部の内側においてその受光面がX−Z平面に平行となる向きで固定されている。
固定焦点レンズ22と可変焦点レンズ23とは、いずれも鏡胴24の開口端部側に配置され、それぞれの光軸が鏡胴24の中心線と同一線上となり、Y軸方向に向けられている。
また、固定焦点レンズ22は可変焦点レンズ23よりもCCD撮像素子21側寄りに配置されている。
可変焦点レンズ23には、具体的には「液体レンズ」が用いられている。この「液体レンズ」の構造を図4に示す。液体レンズは、二枚の透明板の間に屈折率の異なる二種類の液体が分離状態で封入されており、それぞれに電圧を印加する電極23a,23bを備えている(図4(A))。そして、各電極から電圧の印加(例えば、40[V])を行うことで電荷の移動に伴い電極に液体が集中しようとする作用から二種類の液体の境界面の形状が変わることで屈折率が変わり、焦点距離の調節が行われるようになっている(図4(B))。
かかる「液体レンズ」は印加する電圧を可変とすることで焦点を可変でき一般のズームレンズに必要なアクチュエータが不要であることから低コストであると共に、焦点の可変調節の動作速度も速い。
カメラ20は、撮像装置10に対する個々の位置で各種の被写体を撮像することから、光路長が異なる個々の被写体について固定の焦点では好適な撮像を行うことができない。そこで、上記可変焦点レンズ23により各被写体に適切な焦点に調節を行う。各焦点調節を行うための電圧の設定値は、装置組付け時に調整にて決定し、予め初期パラメータとしてホストコントローラ120の図示しないメモリに記憶しておく。そして、被写体に応じて適切な焦点となるように変焦点レンズ23の印加電圧の制御が行われるようになっている。
なお、この例では、コスト、構造簡易化、応答性を考慮して「液体レンズ」を用いたが、焦点が可変となる他の焦点調節機構(例えばアクチュエータを用いて一方のレンズを光軸に沿って機械的に移動調節する周知のもの等)を利用しても良い。
また、一般に可変焦点レンズ23(液体レンズ)は画像の歪が固定焦点レンズに比較して大きいという問題があるが、各焦点において周知の歪補正技術を用いて補正を実施することで解決可能である。
(撮像装置:ミラー)
ミラー30は、平滑な反射面を備えた反射板31と、反射板31と同一サイズの平板状であって反射板31の背面側に貼着されたミラー保持用部部材32とからなり、当該ミラー保持部材32の背面側で前述のエアシリンダ40のプランジャ41の先端部においてX軸方向に沿った支軸42により回動可能に支持されている。ミラー30はその反射面がカメラ20側を向いた状態で常にX軸方向に平行な状態を維持して回動可能となっている。
そして、ミラー30は、回動付与手段50により、その反射面が、鉛直下方に進行する光をカメラ20側に向かってその光軸と平行な方向となるように反射させる角度と、鉛直上方に進行する光をカメラ20側に向かってその光軸と平行な方向となるように反射させる角度とに切り替えが行われるようになっている。換言すると、ミラー30は、回動付与手段50により、反射面がX−Z平面に沿った状態よりもX軸回りに上向きに45°傾斜させた角度(図6(A)参照、以下、この向きを単に「上向き」という)と、反射面がX−Z平面に沿った状態よりもX軸回りに下向きに45°傾斜させた角度(図6(B)参照、以下、この向きを単に「下向き」という)とに切り替え可能となっている。
(撮像装置:エアシリンダ)
図5は図2の状態からミラー30の位置切り替えを行った状態を示す概略側面図である。
位置切り替え手段としてのエアシリンダ40は、フレーム11に固定された本体部43に対してそのプランジャ41がY軸方向に沿って進退動作を行うことが可能となっており、前述したようにプランジャ41の先端部でミラー30を支軸42回りに回動可能に支持している。これによりミラー30をカメラ20に近接する撮像位置(図5のミラー位置)と離間する待避位置(図3のミラー位置)とに切り替えることが可能となっている。
待避位置にある時にはミラー30は、下降を行う吸着ノズル105の通過エリアから完全に退いた位置にあり、当該下降動作を妨げない位置まで後退している。
また、撮像位置にある時には、ミラー30は、その反射面の中心がカメラ20の光軸と吸着ノズル105の中心線との交点とほぼ同位置に位置する状態にある。そして、ミラー30が撮像位置にある状態において、向きが上向きである場合にはフレーム11の開口部11aを介して上方の被写体をカメラ20にて撮像可能となり、向きが下向きである場合にはフレーム11の開口部11bを介して下方の被写体をカメラ20にて撮像可能となっている。
(撮像装置:回動付与手段)
図6は回動付与手段50とエアシリンダ40とミラー30とを抽出した要部側面図であり、図6(A)はミラー30が上向きにされている状態を示し、図6(B)はミラー30が下向きにされている状態を示す。
回動付与手段50は、ミラー保持部材32の背面側において支軸42を挟んで上側の端部と下側の端部それぞれ設けられたマグネット51,52と、エアシリンダ40のプランジャ41に固定支持されたミラー保持部材32の固定部材53,54と、エアシリンダ40の本体部43に固定されたブラケット57,57に支持されたコイル55,56とを備えている。
上記固定部材53,54は、磁性体(ケイ素鋼板等の磁気特性が良いもの)からなり、上側の固定部材53は、ミラー30が上向きの時に上側のマグネット51の背後に吸着し、ミラー30を上向き45°の傾斜角に保持するようになっている。また、下側の固定部材54は、ミラー30が下向きの時に下側のマグネット52の背後に吸着し、ミラー30を下向き45°の傾斜角に保持するようになっている。
また、エアシリンダ40のプランジャ41が後退位置にある時に、上側のコイル55は上側の固定部材53に当接し、下側のコイル56は下側の固定部材54に当接するようにブラケット57,57に支持されている。
上記配置により、エアシリンダ40が後退状態であって、磁性体からなる固定部材53がマグネット51に当接している場合には磁力によし当接状態が維持され、ミラー30は上向き状態を維持することができる(図6(A)の状態)。
そして、ミラー30を上向きから下向きに切り替える場合には、コイル55にマグネット51(N極とする)と同極性であるN極となるように通電を行う。これにより、コイル55に対して固定部材53及びマグネット51は反発力を生じ、ミラー30に支軸42を中心とする回動動作が付与されてミラー30が下向きに切り替えられることとなる。このとき、同時に下側のマグネット52(N極とする)と逆極性のS極となるように下側のコイル56に通電を行うことにより、固定部材54を介してマグネット52が吸引されて、ミラー30の下向きへの切り替えをより確実なものとしても良い。この切り替え動作の後は、マグネット52が固定部材54に密着状態を維持するので、各コイル55,56への通電は継続する必要はない。これにより電力消費を低減し、コイル55,56による発熱も低減することができる。
また、ミラー30が下向きの状態から上向きに切り替える場合には、上述と逆の動作が行われる。即ち、下側のコイル56を下側のマグネット52と同極性となるように通電することでミラー30を上向きに回動させることができる。この場合も、上側のコイル55を上側のマグネット51と逆極性となるように通電して切り替え動作をより確実なものとしても良い。
なお、ミラー30の向きの切り替えはエアシリンダ40のプランジャ41が後退位置にあることを前提として行われる。エアシリンダ40のプランジャ41が前進位置に移動した場合には、コイル55又は56は固定部材53又は54から離れてしまうので、プランジャ41が前進を行う直前の状態(マグネット51が固定部材53に吸着した状態又はマグネット52が固定部材54に吸着した状態)が維持される。
(撮像装置:第一の照明手段)
第一の照明手段70は、下方に向けて光照射を行うように平面状に並んで配置された複数の発光素子71と、各発光素子71の下側に設けられた拡散板72とから構成されており、複数の点光源からの照射光が拡散板72により均一化されるようになっている。
この第一の照明手段70は、フレーム11の上面であって、待避位置にあるミラー30の鉛直上方に設置されており、フレーム11の上面に設けられた開口部11cを介して上向きのミラー30に照射を行い、その照射光がカメラ20側に反射されるようになっている。これにより、図2に示すように電子部品Cを吸着した吸着ノズル105の下端部が光軸高さの近傍まで下降した状態でその背後から反射光の照射を行うことができ、吸着ノズル105及び電子部品Cのシルエット画像を撮像することが可能となっている。
(撮像装置:第二の照明手段)
第二の照明手段75は、カメラ20の上下に設置され、当該カメラ20の前方に向かって光照射を行う二つの発光素子から構成されている。
かかる第二の照明手段75は、ミラー30が撮像位置に前進して上向き又は下向きに向けられた状態において、フレーム11の上方又は下方に位置する被写体の撮像を行う際に、当該被写体を照射するためのものであり、ミラー30の反射を利用するので、1セットで上方にも下方にも照射することが可能であり、部品点数低減によるコスト低減を図ることが可能となっている。
なお、上記効果を享受することはできないが、第二の照明手段75に替えて、フレーム11の各開口部11a,11bに各被写体を直接照射する照明手段を設けても良い。
(電子部品実装装置の制御系)
図7は電子部品実装装置100の制御系を示すブロック図である。図示のように、X−Yガントリ107のX軸モータ109、Y軸モータ110、ヘッド106において吸着ノズル105の昇降を行うZ軸モータ111、吸着ノズル105の回転を行うθ軸モータ112は、それぞれの駆動回路109a,110a,111a,112aを介してホストコントローラ120に接続されている。
また、撮像装置10のカメラ20のCCD撮像素子21は画像取り込み回路21aから画像処理回路21bを介してホストコントローラ120に接続され、カメラ20の可変焦点レンズ23は焦点コントロール回路23cを介してホストコントローラ120に接続されている。
さらに、第一及び第二の照明手段70,75は、照明コントロール回路70aを介してホストコントローラ120に接続されている。
また、エアシリンダ40はエアーコントロール回路40aを介してホストコントローラ120に接続され、各コイル55,56はコイル電流コントロール回路55aを介してホストコントローラ120に接続されている。
なお、各コイル55,56について前述したように互いに逆極性となるように通電させてミラー30の向きを切り替える場合には、各コイル55,56を互いに逆巻きで直列に接続し一つのコイル電流コントロール回路55aにより同時通電するようにしても良い。
なお、前述したように、電子部品実装装置100は、吸着ノズル105と同じ個体数で撮像装置10,Z軸モータ111,θ軸モータ112を備えているが、図7に示すブロックでは一つのみを図示し、それ以外の図示は省略している。
上記ホストコントローラ120は、図示しないメモリを備えており、当該メモリ内に予め記録された実装動作のための設定データと各種の動作プログラムに従って上記の各種の構成に対して所定の動作制御を実行するものである。
以下、図8のフローチャートによりホストコントローラ120が行う電子部品実装動作の制御について説明する。
まず、撮像装置10のエアシリンダ40等の各構成を初期位置とする動作制御が行われる(ステップS1)。
かかる初期位置とする制御の詳細を図9のフローチャートに示す。まず、エアシリンダ40により、ミラー30を待避位置に移動し(ステップS21)、ミラー30が上向きとなるように各コイル55,56への通電が行われる(ステップS22)。これにより、フレーム11に対する吸着ノズル105の通過が可能となる。
次いで、X軸モータ109及びY軸モータ110の駆動によりヘッド106を電子部品の吸着位置に移動させる(ステップS2)。
そして、Z軸モータ111の駆動により吸着ノズル105を下降させ(ステップS3)、対象となる電子部品フィーダ108から電子部品の吸着を行う(ステップS4)。そして、吸着された電子部品がカメラ20の光軸高さとなるまで吸着ノズル105を上昇させて(ステップS5)、吸着ノズル105における吸着状態を撮像する(ステップS6)。
上記吸着状態の撮像制御を図10のフローチャートにより詳細に説明する。
撮像装置10の第一の照明装置70を点灯し、ミラー30の反射により電子部品を吸着した吸着ノズル105の下端部を背後から照射する(ステップS23)。これと同時に、可変焦点レンズ23の焦点を吸着ノズルの通過線上までの距離に合わせるよう制御する(ステップS24:図2の状態)。
そして、吸着ノズル105の下端部がフレーム11内部にある状態で撮像し(ステップS25)、その撮像画像に対して所定の画像処理を施す(ステップS26)。
図11は撮像画像例であり、図11(A)は正常な吸着状態を示し、図11(B)はチップ立ちを生じた状態を示し、図11(C)は吸着ミスを生じた状態を示している。
ホストコントローラ120は、撮像画像が図11(A)〜(C)のいずれに該当するが判定し(ステップS27)、正常に吸着が行われると判定した場合には撮像処理を終了する。また、チップ立ちや吸着ミスに該当すると判定した場合にはエラー報知を行い(ステップS28)、撮像処理を終了する。なお、撮像後は、吸着ノズル105の下端部がフレーム11の上面より上の位置となるまで上方に待避させる。
次に、ヘッド105を基板Sの目標となる実装位置へ移送する(ステップS7)。このとき、ヘッド105の移送中の時間を利用して、電子部品の姿勢撮像制御を実行する(ステップS8)。
電子部品姿勢撮像制御を図12のフローチャートにより詳細に説明する。
まず、エアシリンダ40によりミラー30を撮像位置まで前進移動する(ステップS31)。このとき、ミラー30は既に上向きに回動されているので、各コイル55,56への通電は行われない。そして、撮像装置10の第二の照明装置75を点灯し、ミラー30の反射により上方への光照射を行う(ステップS32:図5の状態)。これと同時に、カメラ20からミラー30を経由して吸着ノズル105の下端部までの光路長に応じて可変焦点レンズ23の焦点を合わせるよう制御する(ステップS33)。
次に、吸着ノズル105に吸着された電子部品Cを下方から撮像すると共にその撮像画像に画像処理が施される(ステップS34)。図13はかかる電子部品姿勢撮像制御における撮像画像の例である。このような撮像画像に画像処理を施すことで電子部品Cの吸着ノズル105回りの角度ズレ量を検出し、吸着ノズル105に対する位置ズレ量も検出する。
そして、ステップS34で検出された吸着電子部品のZ軸回りの角度ズレ量に基づいてθ軸モータ112を制御して電子部品の角度補正を行う(ステップS9)。
また、ヘッド106が電子部品の実装位置近くに到達すると、基板Sに対して電子部品の位置決めを行うための基板マークの撮像を実行する。
基板マーク撮像制御を図14のフローチャートにより詳細に説明する。
まず、エアシリンダ40によりミラー30を待避位置まで後退移動する(ステップS41)。そして、各コイルへの55,56への通電により、ミラー30を下向きに回動させる(ステップS42)。そして、エアシリンダ40によりミラー30を再び撮像位置に戻し(ステップS43)、撮像装置10の第二の照明装置75を点灯し、ミラー30の反射により下方への光照射を行う(ステップS44:図15参照)。これと同時に、カメラ20からミラー30を経由して基板Sの上面までの光路長に応じて可変焦点レンズ23の焦点を合わせるよう制御する(ステップS45)。
次に、基板Sの上面を上方から撮像すると共に(ステップS46)、その撮像画像に画像処理が施される(ステップS47)。基板Sの撮像画像に画像処理を施すことで撮像範囲内の基板の位置決めマークの位置を求め、吸着ノズル105と基板Sとの相対的な位置関係を認識する。
そして、エアシリンダ40によりミラー30を待避位置まで後退移動し(ステップS41)、基板マーク撮像制御を終了する。
次に、ステップS8で求めた吸着ノズル105に対する電子部品Cの位置ズレ量とステップS10で求めた基板と吸着ノズルとの相対的な位置関係に基づいてヘッド106を適正な実装目標位置に位置決めし(ステップS11)、吸着ノズル105を下降させる(ステップS12)。そして、電子部品Cが基板到達後、一定期間、吸着ノズル105で上方から押さえつけを行って実装動作を行う(ステップS13)。そして、電子部品を解放して吸着ノズル105のみが上昇を行う(ステップS14)。
そして、吸着ノズル105がフレーム11と干渉しない上方待避位置まで到達すると、実装後状態撮像制御(搭載後検査制御)を実行する。
実装後状態撮像制御を図16のフローチャートにより詳細に説明する。
まず、エアシリンダ40によりミラー30を撮像位置まで前進移動する(ステップS51)。既に、ミラー30は下を向いているので、各コイルへの55,56によるミラー30の回動動作が行われない。
そして、撮像装置10の第二の照明装置75を点灯し(ステップS52:図15参照)、ミラー30の反射により下方への光照射を行う。これと同時に、カメラ20からミラー30を経由して基板Sの電子部品までの光路長に応じて可変焦点レンズ23の焦点を合わせるよう制御する(ステップS53)。
次に、実装後の電子部品を上方から撮像すると共に(ステップS54)、その撮像画像に画像処理が施される(ステップS55)。
ここで、図17は撮像画像例であり、図17(A)は正常な実装状態を示し、図17(B)は実装位置に対して電子部品Cが位置ズレを生じている状態を示し、図17(C)は実装ミスを生じた状態を示している。
ホストコントローラ120は、撮像画像が図17(A)〜(C)のいずれに該当するが判定し(ステップS56)、正常に実装が行われたと判定した場合には撮像処理を終了する。また、位置ズレや実装ミスに該当すると判定した場合にはエラー報知を行い(ステップS57)、撮像処理を終了する。またこれにより、電子部品実装動作が終了となる。
なお、ホストコントローラ120は、ステップS12の吸着ノズル105の下降動作の開始からステップS15の実装後状態撮像制御の完了まで、ヘッド106は移動しないように定位置を維持するように、X及びY軸モータ109,110の制御が行われる。
(実施形態の効果)
上記電子部品実装装置100では、ミラー30をカメラ20の光軸上の位置で回動させることで上方と下方とに向けることができ、これにより、吸着ノズル105に吸着された電子部品Cを下方から撮像したり、基板の位置決めマークを上方から撮像したり、実装後の電子部品を上方から撮像したり、基板上の位置決めマークを撮像したりと、各種の被写体の撮像を行うことを可能としている。
さらに、撮像装置10は、一枚のミラー30を回動させることで上下の被写体を撮像可能とするため、従来技術のように、全反射ミラーとハーフミラーとからなる二枚のミラーを不要とし、装置の構成を簡略化することが可能である。
また、撮像装置10は、ミラー30を吸着ノズル105の下方である撮像位置から待避させることができるので、ミラー30が吸着ノズル105の下降を妨げることがなく、これにより吸着ノズル105に吸着された電子部品Cを側方から撮像することも可能である。
また、電子部品の実装動作において、基板の実装位置に電子部品を搭載するためにする吸着ノズル105の下降動作降から搭載後検査制御の撮像完了までの間、ヘッド106を定位置に保持するので、実装動作と撮像との間でヘッド移動を行う場合に比べてヘッド移動による誤差の影響を受けず、電子部品の実装位置の適否の判断をより正確に行うことが可能となる。また、実装タクトに関しても有利である。
(その他)
なお、上記電子部品実装装置100では、各吸着ノズル105ごとに個別に撮像装置10を搭載する構成を例示したが、これに限らず。例えば、撮像装置10の撮像可能エリアを広角レンズ等を用いて拡大し、これにより一つの撮像装置10で複数の吸着ノズル105に関する撮像を可能とし、吸着ノズル105よりも撮像装置10の搭載台数を低減することも可能である。
また、上記撮像装置10の回動付与手段50としてマグネットと磁性体とコイルを用いる例を示したが、同様にミラー30に回動動作を付与可能な他の手段を用いても良い。例えば、周知のアクチュエータである、モータ、ソレノイド、エアシリンダ等を用いてミラー30の回動を付与しても良い。
10 撮像装置
20 カメラ
23 可変焦点レンズ(液体レンズ、焦点調節手段)
30 ミラー
40 エアシリンダ(位置切り替え手段)
50 回動付与手段
51,52 マグネット(永久磁石)
53,54 固定部材(磁性体)
55,56 コイル
70 第一の照明手段
75 第二の照明手段
100 電子部品実装装置
102 フィーダバンク(設置部)
104 基板クランプ機構(基板保持部)
105 吸着ノズル
106 ヘッド
107 X−Yガントリ(移動機構)
108 電子部品フィーダ(部品供給装置)
111 Z軸モータ(昇降機構)
120 ホストコントローラ(動作制御手段)
C 電子部品
S 基板

Claims (6)

  1. 電子部品の実装が行われる基板を保持する基板保持部と、
    実装される電子部品を供給する部品供給装置と、
    前記電子部品を吸着する吸着ノズルを鉛直方向に沿って昇降可能に保持するヘッドと、
    前記ヘッドに対して前記吸着ノズルの昇降動作を行う昇降機構と、
    前記基板保持部と前記部品供給部との間で前記ヘッドの移送を行う移動機構と、
    前記ヘッドに搭載された撮像装置と、
    前記基板に対する電子部品の実装動作の動作制御を行う動作制御手段とを備える電子部品実装装置において、
    前記撮像装置は、
    光軸を吸着ノズルの昇降経路に交差する水平方向に向けた状態で前記ヘッドに保持されたカメラと、
    水平な軸により回動可能に支持されたミラーと、
    前記ミラーを、前記吸着ノズルの下方であって前記カメラの光軸上となる撮像位置とそこから前記水平方向に待避させた待避位置とに切り替える位置切り替え手段と、
    前記撮像位置において鉛直上方からの光を前記カメラに向けて反射することが可能な角度と鉛直下方からの光を前記カメラに向けて反射することが可能な角度とに前記ミラーを切り替える回動付与手段とを備えることを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 前記カメラの焦点調節手段を備えることを特徴とする請求項1記載の電子部品実装装置。
  3. 前記焦点調節手段は、液体レンズを用いることを特徴とする請求項2記載の電子部品実装装置。
  4. 前記位置切り替え手段は、前記ミラーを前記カメラの光軸に沿って待避位置に待避させ、
    前記待避位置にあるミラーにより前記カメラに向かって反射光を照射する照明手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子部品実装装置。
  5. 前記回動付与手段は、電磁石となるコイルと磁性体及び永久磁石との組み合わせにより磁気吸引力又は反発力を利用して前記ミラーに回動動作を付与することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子部品実装装置。
  6. 前記動作制御手段は、前記昇降機構による吸着ノズルの昇降により前記基板の目標位置に対する電子部品の実装動作後に、前記回動付与手段と前記位置切り替え手段の制御により前記ミラーを操作して前記電子部品の実装状態を撮像する搭載後検査制御を実行し、
    前記吸着ノズルの昇降による電子部品の実装動作から前記搭載後検査制御の撮像完了までの間、前記ヘッドを定位置に保持することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電子部品実装装置。
JP2009240080A 2009-10-19 2009-10-19 電子部品実装装置 Active JP5443938B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009240080A JP5443938B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 電子部品実装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009240080A JP5443938B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 電子部品実装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011086847A true JP2011086847A (ja) 2011-04-28
JP5443938B2 JP5443938B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=44079568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009240080A Active JP5443938B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 電子部品実装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5443938B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013143544A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Yamaha Motor Co Ltd 表面実装機
JP2014022385A (ja) * 2012-07-12 2014-02-03 Shinkawa Ltd ダイボンダおよびボンディングツールと半導体ダイとの相対位置の検出方法
WO2015001633A1 (ja) * 2013-07-03 2015-01-08 富士機械製造株式会社 撮像装置および生産設備
KR20150006287A (ko) * 2013-07-08 2015-01-16 삼성테크윈 주식회사 부품 실장기
WO2015040696A1 (ja) * 2013-09-18 2015-03-26 富士機械製造株式会社 部品実装機
JP2015106603A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 スタンレー電気株式会社 部品装着用光照射撮像装置
JPWO2015001634A1 (ja) * 2013-07-03 2017-02-23 富士機械製造株式会社 撮像装置および生産設備
JP2017092131A (ja) * 2015-11-05 2017-05-25 Juki株式会社 画像生成装置、実装装置及び画像生成方法
EP3264071A4 (en) * 2015-02-26 2018-08-01 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. Inspection device and inspection method
JP2019175941A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 株式会社Fuji 部品実装機
US10925199B2 (en) 2014-12-10 2021-02-16 Fuji Corporation Component mounter
JP2021141342A (ja) * 2019-09-19 2021-09-16 株式会社Fuji 部品実装装置
CN114070977A (zh) * 2016-02-22 2022-02-18 东京毅力科创株式会社 基板拍摄装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0936597A (ja) * 1995-07-13 1997-02-07 Juki Corp 部品装着装置
JP2005032775A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 I-Pulse Co Ltd 電子部品実装装置
JP2007115820A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Juki Corp 部品搭載方法及び装置
JP2009210528A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Anritsu Corp 光送受信装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0936597A (ja) * 1995-07-13 1997-02-07 Juki Corp 部品装着装置
JP2005032775A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 I-Pulse Co Ltd 電子部品実装装置
JP2007115820A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Juki Corp 部品搭載方法及び装置
JP2009210528A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Anritsu Corp 光送受信装置

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101383139B1 (ko) 2012-01-12 2014-04-09 야마하하쓰도키 가부시키가이샤 표면실장기
JP2013143544A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Yamaha Motor Co Ltd 表面実装機
JP2014022385A (ja) * 2012-07-12 2014-02-03 Shinkawa Ltd ダイボンダおよびボンディングツールと半導体ダイとの相対位置の検出方法
JPWO2015001633A1 (ja) * 2013-07-03 2017-02-23 富士機械製造株式会社 撮像装置および生産設備
WO2015001633A1 (ja) * 2013-07-03 2015-01-08 富士機械製造株式会社 撮像装置および生産設備
JPWO2015001634A1 (ja) * 2013-07-03 2017-02-23 富士機械製造株式会社 撮像装置および生産設備
KR20150006287A (ko) * 2013-07-08 2015-01-16 삼성테크윈 주식회사 부품 실장기
KR101883479B1 (ko) 2013-07-08 2018-07-30 한화에어로스페이스 주식회사 부품 실장기
JPWO2015040696A1 (ja) * 2013-09-18 2017-03-02 富士機械製造株式会社 部品実装機
WO2015040696A1 (ja) * 2013-09-18 2015-03-26 富士機械製造株式会社 部品実装機
JP2015106603A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 スタンレー電気株式会社 部品装着用光照射撮像装置
US10925199B2 (en) 2014-12-10 2021-02-16 Fuji Corporation Component mounter
EP3264071A4 (en) * 2015-02-26 2018-08-01 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. Inspection device and inspection method
JP2017092131A (ja) * 2015-11-05 2017-05-25 Juki株式会社 画像生成装置、実装装置及び画像生成方法
CN106937525B (zh) * 2015-11-05 2020-07-10 Juki株式会社 图像生成装置、安装装置及图像生成方法
CN106937525A (zh) * 2015-11-05 2017-07-07 Juki株式会社 图像生成装置、安装装置及图像生成方法
CN114070977A (zh) * 2016-02-22 2022-02-18 东京毅力科创株式会社 基板拍摄装置
JP2019175941A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 株式会社Fuji 部品実装機
JP7098378B2 (ja) 2018-03-27 2022-07-11 株式会社Fuji 部品実装機
JP2021141342A (ja) * 2019-09-19 2021-09-16 株式会社Fuji 部品実装装置
JP7061220B2 (ja) 2019-09-19 2022-04-27 株式会社Fuji 部品実装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5443938B2 (ja) 2014-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5443938B2 (ja) 電子部品実装装置
JP5134740B2 (ja) 部品実装装置及び部品実装方法
JP5385010B2 (ja) 電子部品実装装置
US8730453B2 (en) Exposure apparatus
JP2006197770A (ja) リニアモータ駆動装置及び部品搭載装置
JP6388136B2 (ja) 電子部品実装装置及び電子部品実装方法
KR20090092299A (ko) 부품 인식 장치, 표면 실장기, 및 부품 시험 장치
JP5373657B2 (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP4227833B2 (ja) 部品実装装置
JP6388133B2 (ja) 電子部品実装装置及び電子部品実装方法
JP5302925B2 (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP6615321B2 (ja) 基板作業装置および部品実装装置
JP2011216616A (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP2006140391A (ja) 部品認識装置及び部品実装装置
JP5930284B2 (ja) 照明装置、撮像装置、スクリーン印刷装置、位置合わせ方法、及び基板の製造方法
JP2013092661A (ja) 部品実装装置に用いる撮像用照明ユニット及び部品実装装置
KR20090131863A (ko) 플립칩 본딩장치
JPWO2015011852A1 (ja) 電子部品実装装置及び電子部品実装方法
JPWO2015011851A1 (ja) 電子部品実装装置及び電子部品実装方法
JP2013251346A (ja) 電子部品実装装置
JP3269080B2 (ja) 部品認識装置、部品装着機、面発光装置及び部品認識方法
JP6715169B2 (ja) 部品実装装置
JP2008153511A (ja) 部品実装装置
JP2003023296A (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP2005235938A (ja) 電子部品実装機、焦点距離切換レンズユニット、電子部品実装機のカメラ焦点距離切換方法及び撮像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5443938

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150