JP2011086477A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの加熱口に対して所定の閾値を超える高出力が設定された場合、交流電源と蓄電池の両方から電力を供給することのできる誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】平面上において二重に渦巻状に巻回された第1および第2の加熱コイル12,28と、直流電源回路2からの直流電力を高周波電力に変換し、高周波電流を第1の加熱コイル12に供給する第1のインバータ3と、蓄電池19と、直流電源回路2からの直流電力を蓄電池19に充電する蓄電制御部16と、蓄電池19の直流電力を高周波電力に変換し、高周波電流を第2の加熱コイル28に供給する第2のインバータ17と、操作入力部により設定された設定電力が予め設定された制限値以下のときに第1のインバータ3のみを駆動し、設定電力が制限値を超えたときに第1のインバータ3と第2のインバータ17を駆動する制御部32とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は,蓄電池を備えた誘導加熱調理器に関するものである。
従来の誘導加熱調理器には、外部電力の供給を受けて加熱運転を行っている際に、所定の閾値を超える高出力が要求されると、外部電力に加えて蓄電池の電力も使用して加熱を行うものがある(例えば,特許文献1)。
特開2009−21027号公報(第10頁、図5)
しかしながら、前述した従来の誘導加熱調理器では、所定の閾値を超える高出力が要求された場合に、蓄電池に蓄電された電力も供給するように構成されているが、一つの加熱口に対して所定の閾値を超える高出力が要求された場合、その要求に応じた高出力で加熱することができなかった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、一つの加熱口に対して所定の閾値を超える高出力が設定された場合、交流電源と蓄電池の両方から電力を供給することのできる誘導加熱調理器を得ることを目的とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、平面上において二重に渦巻状に巻回された第1および第2の加熱コイルと、商用電源の交流電力を直流電力に変換する直流電源回路と、直流電源回路からの直流電力を高周波電力に変換し、高周波電流を第1の加熱コイルに供給する第1のインバータと、蓄電池と、直流電源回路からの直流電力を蓄電池に充電する蓄電制御部と、蓄電池の直流電力を高周波電力に変換し、高周波電流を第2の加熱コイルに供給する第2のインバータと、操作入力部により設定された設定電力が予め設定された制限値以下のときに第1のインバータのみを駆動し、設定電力が制限値を超えたときに第1のインバータおよび第2のインバータを駆動する制御部とを備えたものである。
本発明によれば、操作入力部により設定された設定電力が予め設定された制限値以下のときに第1のインバータのみを駆動して第1のインバータから第1の加熱コイルに供給する。また、設定電力が制限値を超えたときに第1のインバータおよび第2のインバータを駆動して第1のインバータから第1の加熱コイルに供給すると共に、第2のインバータから第2の加熱コイルに供給するようにしている。そのため、商用電源からの電力と蓄電池からの電力を個別に制御することができ、商用電源に接続される電源ケーブルや電源コンセントの電流容量等を超過する高火力の電力で加熱することが可能になる。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの構成を示す平面図である。 実施の形態1の誘導加熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の蓄電池の充電特性を示す図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の蓄電池の放電特性を示す図である。 実施の形態2の誘導過熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャートである。 第1のインバータへの駆動信号の一例を示す波形図である。 第2のインバータへの駆動信号の一例を示す波形図である。 実施の形態3に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 実施の形態3の誘導加熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 実施の形態4の誘導加熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 実施の形態5に係る誘導加熱調理器の第1の電圧調整部の構成を示す図である。 実施の形態5の誘導加熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態5における加熱動作中の第1のインバータの入力電圧と第2のインバータの入力電圧の一例を示す図である。 実施の形態6に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 実施の形態6の誘導加熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図、図2は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの構成を示す平面図、図3は実施の形態1の誘導加熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャート、図4は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の蓄電池の充電特性を示す図、図5は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の蓄電池の放電特性を示す図である。
図1において、商用電源1に接続される直流電源回路2は、商用電源1の交流電力を整流するダイオードブリッジ回路5と、ダイオードブリッジ回路5により整流された電圧を平滑するチョークコイル6および平滑コンデンサ7とから構成されている。この直流電源回路2の出力電圧は第1のインバータ3に供給される。第1のインバータ3は、直流電源回路2の出力間に直列に接続されたスイッチング素子8、9と、各スイッチング素子8、9にそれぞれ逆並列に接続されたダイオード10、11とを備えている。スイッチング素子8、9の交互のオン・オフによりその接続点に高周波電力が発生し、第1の負荷回路4に高周波電流が流れる。
第1の負荷回路4は、第1の加熱コイル12と第1の共振コンデンサ13の直列回路からなり、第1の加熱コイル12に流れる高周波電流により生じる磁束によって、第1の加熱コイル12の上方に載置された調理容器である鍋に渦電流を誘起させて加熱する。直流電源回路2の入力側に設けられた入力電流検出回路14は、商用電源1からダイオードブリッジ回路5に入力される電流を検出する。入力電圧検出回路15は、ダイオードブリッジ回路5の出力電圧を検出する。
ダイオードブリッジ回路5の出力端には蓄電制御部16が接続されている。蓄電制御部16は、誘導加熱調理器の停止中に蓄電池19を充電する。蓄電池19の充電特性は、図4に示すように、所定の充電電圧まで電池電圧は上昇し、充電が完了するとその電圧上昇は停止する。その蓄電池19の両極には、蓄電池19の出力電圧を検出する蓄電池電圧検出回路22が接続されている。蓄電池19と並列に接続された平滑コンデンサ20は、蓄電池19から放電され、第2のインバータ回路17から回生する電圧を平滑し、第2のインバータ17に供給する。蓄電池19と平滑コンデンサ20の間のプラス側に挿入された逆流阻止ダイオードは、第2のインバータ17の回生電力が蓄電池19に逆流するのを防止している。
前述の第2のインバータ17は、平滑コンデンサ20の両極間に直列に接続されたスイッチング素子24、25と、各スイッチング素子24、25にそれぞれ逆並列に接続されたダイオード26、27とを備えている。スイッチング素子24、25の交互のオン・オフによりその接続点に高周波電力が発生し、第2の負荷回路18に高周波電流が流れる。第2の負荷回路18は、第2の加熱コイル28と第2の共振コンデンサ29の直列回路からなり、第2の加熱コイル28に流れる高周波電流により生じる磁束によって、第2の加熱コイル28の上方に載置された鍋を誘導加熱する。その第2のインバータ17の入力側には、第2のインバータ17側への電流を検出する蓄電池電流検出回路23が設けられている。
駆動回路30は、誘導加熱調理器全体の制御を行う制御部32からの制御信号に基づいて第1のインバータ3の各スイッチング素子8、9と第2のインバータ17の各スイッチング素子24、25をオン・オフする駆動信号を出力する。前述の制御部32には、加熱動作の開始や停止、火力設定を入力する操作入力部31が接続されている。この制御部32は、第1のインバータ3と第2のインバータ17の停止中、蓄電池19が充電されるように蓄電制御部16を制御する。また、制御部32は、操作入力部31により設定された設定電力が予め設定された制限値a以下のときに第1のインバータ3のみが駆動されるように駆動回路30を制御する。さらに制御部32は、設定電力が制限値aを超えたときに第1のインバータ3と第2のインバータ17が駆動されるように駆動回路30を制御する。
次に、図2を用いて加熱コイルの構成について説明する。
加熱コイルは、前述したように、第1のインバータ3から高周波電流が供給される第1の加熱コイル12と、第2のインバータ17から高周波電流が供給される第2の加熱コイル28からなっている。第1の加熱コイル12と第2の加熱コイル28は、図2に示すように、平面上において2本の銅線が二重に隣接して渦巻状に巻回されて構成されている。第1の加熱コイル12と第2の加熱コイル28は、ほぼ同等のインピーダンスを有し、各加熱コイル12、28の上方に載置された鍋とほぼ同等に磁気結合する。また、一方の加熱コイルに流れる高周波電流により生ずる磁束により、両方の加熱コイルに同等の逆起電力(誘導起電力)が生じる。
次いで、本実施の形態に係る誘導加熱調理器の加熱制御の処理動作について、図3に示すフローチャート、図4に示す蓄電池の充電特性および図5に示す蓄電池の放電特性を用いて説明する。
まず、制御部32は、操作入力部31により設定された電力が0(加熱停止)か否(加熱開始)かを判定し(ステップ1)、設定電力が0の場合には蓄電池19の充電状態が満充電状態か否かを判定する(ステップ2)。蓄電池19の電圧は、充電中であれば図4に示すように充電量に応じて上昇し、放電中であれば図5に示す放電特性を示す。制御部32は、図4および図5の特性から蓄電池19が満充電状態でないと判定した場合には、蓄電制御部16による蓄電池19への充電を開始あるいは継続させ(ステップ3)、ステップ1へ戻る。また、制御部32は、ステップ2で満充電状態であると確認した場合には、蓄電制御部16による蓄電池19への充電を停止させ(ステップ4)、ステップ1へ戻る。
制御部32は、ステップ1で設定電力が0以外(加熱開始)であると確認したときは、蓄電制御部16が充電中か否かを判定し(ステップ5)、充電中であれば充電動作を停止させる(ステップ6)。次いで、制御部32は、操作入力部31により設定された電力が0か否か、また、設定電力が0より大きく、かつ予め設定された制限値a以下か否か、さらに、設定電力が制限値aより大きいか否かを判定する(ステップ7)。制御部32は、設定電力が0より大きく、かつ制限値a以下と判定したときには、第1のインバータ3から第1の負荷回路4に高周波電流が流れるように駆動回路30を制御する。この時、駆動回路30は、制御部32からの制御に基づいて駆動信号を第1のインバータ3に出力して第1の加熱コイル12のみに高周波電流を流し、商用電源1からの電力により加熱を行う(ステップ8)。前述した制限値aは、電源コンセントの許容電流容量や電源ケーブルの許容電流容量から問題の生じない範囲で設定された値である。
一方、制御部32は、入力電流検出回路14を介して入力電流を読み込むと共に、入力電圧検出回路15を介して入力電圧を読み込んで、商用電源1からの入力電力(以下、「電源入力電力」と記す)を得る(ステップ9)。そして、制御部32は、操作入力部31で設定された設定電力と先の電源入力電力とを比較し(ステップ10)、設定電力と電源入力電力がほぼ同じであればそのままステップ7に移行して、前述した動作を繰り返す。また、制御部32は、電源入力電力の方が小さいときには、第1のインバータ3の出力電力が増大するように駆動回路30を制御し(ステップ11)、ステップ7へ戻る。また、制御部32は、ステップ10で電源入力電力が設定電力より大きいときには、第1のインバータ3の出力電力が抑制されるように駆動回路30を制御し(ステップ12)、ステップ7へ戻る。
制御部32は、ステップ7において設定電力が制限値aより大きいと判定したときには、蓄電池電圧と蓄電池電流とから蓄電池19の残存電気量が十分あるか否かを判定する(ステップ13)。放電時の蓄電池電圧は図5に示すように、放電電気量だけでなく、放電電流の大きさによっても電池電圧は異なる値となる。そこで、制御部32は、蓄電池電圧検出回路22と蓄電池電流検出回路23を介して蓄電池19の出力電圧と出力電流をそれぞれ検出し、その検出値について図5の特性を利用して蓄電池19の残存電気量を判定する。制御部32は、残存電気量が十分あるときには、第1のインバータ3と第2のインバータ17からそれぞれ高周波電流が流れるように駆動回路30を制御する。この時、駆動回路30は、制御部32からの制御に基づいて第1のインバータ3に駆動信号を出力すると共に、第2のインバータ17に駆動信号を出力して、商用電源1と蓄電池19の両方の電力を利用した加熱を行う(ステップ14)。本実施の形態では、第1のインバータ3への駆動信号と第2のインバータ17への駆動信号は同一のものとする。
次に、制御部32は、入力電流検出回路14と入力電圧検出回路15から入力電流と入力電圧をそれぞれ読み込んで電源入力電力を得ると共に、蓄電池電圧検出回路22と蓄電池電流検出回路23から出力電圧と出力電流をそれぞれ読み込んで蓄電池19の出力電力(以下、「蓄電池出力電力」と記す)を得る(ステップ15)。そして、制御部32は、先に得た電源入力電力が制限値aより大きいか否かを判定し(ステップ16)、電源入力電力が制限値a以下の場合には、電源入力電力と蓄電池出力電力の合計を設定電力と比較する(ステップ17)。
制御部32は、その合計より設定電力の方が大きい場合には第1のインバータ3と第2のインバータ17の出力電力が増大するように駆動回路30を制御し(ステップ18)、ステップ7へ戻る。また、制御部32は、ステップ16で電源入力電力が制限値aより大きいと判定したときには、第1のインバータ3と第2のインバータ17の出力電力が抑制されるように駆動回路30を制御し(ステップ19)、ステップ7へ戻る。また、制御部32は、ステップ17で電源入力電力と蓄電池出力電力の合計が設定電力より大きいと判定したときには、第1のインバータ3と第2のインバータ17の出力電力が抑制されるように駆動回路30を制御し(ステップ19)、ステップ7へ戻る。さらに、制御部32は、ステップ17で電源入力電力と蓄電池出力電力の合計と設定電力がほぼ同じと判定したときにはそのままステップ7へ戻る。
制御部32は、ステップ13において蓄電池19の残存電気量が僅かであると判定した場合には、設定電力を制限値aに変更し(ステップ20)、第1のインバータ3のみの制御に入る(ステップ8)。また、制御部32は、第1のインバータ3と第2のインバータ17の出力電力を制御しているときに蓄電池19の残存電気量が僅かになった場合には、設定電力を制限値aに変更し(ステップ20)、ステップ8へ移行する。この時、制御部32は、第2のインバータ17の駆動を停止して蓄電池19により電力供給を停止させる。また、制御部32は、ステップ7において設定電力が0となったときには、操作入力部31により加熱停止の指示がなされたものと判定して、駆動中のインバータを停止し(ステップ21)、ステップ1へ戻る。
以上のように実施の形態1では、設定電力が電源コンセントや電源ケーブルの許容電流容量等から定まる制限値a以下である場合、商用電源1からの入力電力のみを用いて加熱し、制限値aを超える設定電力で加熱する場合には、商用電源1からの入力電力に加えて蓄電池19の出力電力を使用して加熱するようにした。そのため、電源コンセントや電源ケーブルの許容電流容量等を超えることなくその電流容量等を超える電力で加熱することが可能となる。
また、商用電源1の電力が供給される第1の加熱コイル12の導線と蓄電池19の電力が供給される第2の加熱コイル28の導線を平面上において二重に渦巻状に巻回して、ほぼ同等のインピーダンスが得られるようにし、さらに、各加熱コイル12、28の上方に載置された鍋とほぼ同等に磁気結合するようにしている。そのため、第1の加熱コイル12のみに通電する場合と第1の加熱コイル12と第2の加熱コイル28の両方に通電する場合、鍋の加熱分布をほぼ同等とすることができる。さらに、蓄電池19への充電を加熱停止中のみに行うようにしたので、充電の制御で使用中の電力量を考慮する必要がなく、蓄電池19への充電を簡易な制御で行うことができる。
実施の形態2.
前述した実施の形態1では、第1のインバータ3と第2のインバータ17を同時に駆動する場合に同一の駆動信号を用いて駆動するようにしたが、実施の形態2は、第1のインバータ3と第2のインバータ17を同時に駆動する場合、同一周波数であるが異なる通電率で駆動するようにしたものである。
図6は実施の形態2の誘導過熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャート、図7は第1のインバータへの駆動信号の一例を示す波形図、図8は第2のインバータへの駆動信号の一例を示す波形図である。なお、実施の形態2においては、制御部32による加熱制御の一部が異なるだけで、誘導加熱調理器の回路構成および加熱コイルの構成は実施の形態1と同様である。
本実施の形態における加熱制御の処理動作について図6〜図8を用いて説明する。なお、図6のフローチャートにおいてステップ101〜115およびステップ122、123については、実施の形態1で説明した図3のステップ1〜15およびステップ20、21と同様であるため、実施の形態1と異なるステップ116〜121だけを説明する。
制御部32は、ステップ116において、電源入力電力が予め設定された制限値aより小さいと判定したときには、第1のインバータ3と第2のインバータ17の出力電力が上がるように駆動回路30を制御する(ステップ117)。また、制御部32は、ステップ116において、電源入力電力が制限値aより大きいと判定したときには、第1のインバータ3と第2のインバータ17の出力電力が下がるように駆動回路30を制御する(ステップ118)。さらに、制御部32は、電源入力電力が制限値aとほぼ同一と判定したときにはそのままステップ119へ移行する。前述の電源入力電力は、ステップ115において入力電流検出回路14と入力電圧検出回路15を用いて得た商用電源1からの入力電力である。
その後、制御部32は、ステップ115で得た電源入力電力と蓄電池出力電力との合計と操作入力部31により設定されている設定電力とを比較する(ステップ119)。制御部32は、電源入力電力と蓄電池出力電力の合計が設定電力より小さいときには、第2のインバータ17の出力電力を増大させるべくその駆動信号の通電率を調整する(ステップ120)。また、制御部32は、電源入力電力と蓄電池出力電力の合計が設定電力より大きいときには、第2のインバータ17の出力電力を抑制するべくその駆動信号の通電率を調整する(ステップ121)。さらに、制御部32は、電源入力電力と蓄電池出力電力の合計と設定電力とがほぼ同じと判定したときにはそのままステップ107へ戻る。
ステップ117,118における第1のインバータ3と第2のインバータ17の出力電力の制御は、駆動信号の周波数を変えて行っている。例えば、第1のインバータ3の出力電力を上げる場合は、駆動信号を図7(a)に示すように低周波とし、第1のインバータ3の出力電力を下げるときは、駆動信号を図7(b)に示すように高周波とする。また、ステップ120,121における第2のインバータ17の通電率の制御は、例えば、第1のインバータ3と同一周波数、ほぼ同一位相の駆動信号で第2のインバータ17を駆動しつつ、図8(a)(b)に示すようにスイッチング素子24,25の通電率を制御することにより第2のインバータ17の出力電力を制御している。第2のインバータ17の出力電力を上げる場合は、図8(a)に示すように2つのスイッチング素子24,25の通電率の差を小さくし、第2のインバータ17の出力電力を下げる場合は、通電率の差が大きくなるようにする。
なお、本実施の形態では、第2のインバータの通電率を制御する例を示したが、第1のインバータ3の通電率を制御することとしてもよく、また、第1のインバータ3の通電率と第2のインバータ17の通電率の両方を制御することとしてもよい。
以上のように実施の形態2においては、第1のインバータ3と第2のインバータ17を同一周波数で駆動すると共に、異なる通電率で駆動することにより、第1のインバータ3による商用電源1からの入力電力と第2のインバータ17による蓄電池からの出力電力との比を調整することができる。
実施の形態3.
前述した実施の形態1,2では、蓄電池19への充電を加熱停止のときに行うようにしたが、実施の形態3では、蓄電池19への充電を加熱を停止しているときだけでなく、加熱中であっても設定電力が制限値a未満のときは蓄電池19への充電を行うようにしたものである。また、実施の形態1,2では、各インバータ3,17の入力側の電流と電圧とから入力電力を得るようにしたが、実施の形態3は、各インバータ3,17の出力側の電流と電圧とから出力電力を得るようにしている。
図9は実施の形態3に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図、図10は実施の形態3の誘導加熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャートである。なお、図1で説明した実施の形態1と同様の部分には同じ符号を付している。
図9において、第1のインバータ3の一方のスイッチング素子9に並列に接続された第1の出力電圧検出回路33は、第1のインバータ3から第1の負荷回路4に出力される電圧を検出する。第1の出力電流検出回路34は、第1の負荷回路4に流れる電流を検出する。第1の乗算回路35は、第1の出力電圧検出回路33の検出電圧と第1の出力電流検出回路34の検出電流とから出力電力(以下、「第1出力電力」と記す)を算出する。第2のインバータ17の一方のスイッチング素子25に並列に接続された第2の出力電圧検出回路36は、第2のインバータ17から第2の負荷回路18に出力される電圧を検出する。第2の出力電流検出回路37は、第2の負荷回路18に流れる電流を検出する。第2の乗算回路38は、第2の出力電圧検出回路26の検出電圧と第2の出力電流検出回路37の検出電流とから出力電力(以下、「第2出力電力」と記す)を算出する。
次に、本実施の形態における加熱制御の処理動作を図10のフローチャートに基づいて説明する。
まず、制御部32は、操作入力部31により設定された電力が0(加熱停止)か否か、その設定電力が予め設定された制限値a以下か否か、また、設定電力が制限値aより大きいか否かを判定する(ステップ201)。制御部32は、設定電力が0のときは第1および第2のインバータ3,17が駆動中か否かを判定し(ステップ202)、駆動中であった場合には各インバータ3,17の駆動を停止させる(ステップ203)。次いで、制御部32は、蓄電池19の充電状態が満充電か否かを判定する(ステップ204)。制御部32は、蓄電池19が満充電状態でないと判定したときには、蓄電制御部16による蓄電池19への充電を開始あるいは継続させ(ステップ205)、ステップ201へ戻る。また、制御部32は、ステップ204において満充電状態であると判定した場合には、蓄電制御部16による蓄電池19への充電を停止させ(ステップ206)、ステップ201へ戻る。
制御部32は、ステップ201において設定電力が制限値a以下で加熱中であると判定した場合には、第1のインバータ3から第1の負荷回路4に高周波電流が流れるように駆動回路30を制御する。この時、駆動回路30は、制御部32からの制御に基づく駆動信号を第1のインバータ3に出力して第1の加熱コイル12のみに高周波電流を流し、商用電源1からの電力により加熱を行う(ステップ207)。一方、制御部32は、設定電力が制限値a未満か否かを判定し(ステップ208)、設定電力が制限値a未満のときには蓄電池19の充電状態が満充電か否かを判定する(ステップ209)。制御部32は、蓄電池19が満充電状態でないと判定した場合には、入力電流検出回路14と入力電圧検出回路15から得た入力電力が制限値aを超えない状態を保ちつつ、蓄電制御部16による蓄電池19への充電を開始あるいは継続させ(ステップ210)、ステップ212へ移行する。
制御部32は、ステップ208において設定電力が制限値a以上と判定したとき、あるいはステップ209において蓄電池19が満充電状態であると判定したときには、蓄電制御部16による蓄電池19への充電を停止させる(ステップ211)。制御部32は、ステップ212において第1の乗算回路35により算出された第1のインバータ3の出力電力(第1出力電力)を検出し、次いで、その第1出力電力と設定電力とを比較する(ステップ213)。制御部32は、第1出力電力の方が小さいときには第1のインバータ3の出力電力が増大するように駆動回路30を制御し(ステップ214)、ステップ201へ戻る。また、制御部32は、ステップ213において設定電力と第1出力電力とがほぼ同じと判定したときにはそのままステップ201へ戻る。さらに、制御部32は、第1出力電力の方が大きいときには第1のインバータ3の出力電力が抑制されるように駆動回路30を制御し(ステップ215)、ステップ201へ戻る。
また、制御部32は、ステップ201において制限値aより大きい設定電力で加熱中であると判定したときには、蓄電池19の充電中か否かを判定し(ステップ216)、充電中であれば充電動作を停止させる(ステップ217)。次いで、制御部32は、蓄電池19の残存電気量を判定し(ステップ218)、十分に残存電気量があると判定したときには、第1のインバータ3と第2のインバータ17に駆動信号が出力されるように駆動回路30を制御し、商用電源1と蓄電池19の両方の電力を利用した加熱を行う(ステップ219)。その後、制御部32は、第1の乗算回路35により算出された第1のインバータの出力電力(第1出力電力)と第2の乗算回路37により算出された第2のインバータの出力電力(第2出力電力)とを得る(ステップ220)。
そして、制御部32は、第1のインバータ3の第1出力電力と制限値aとを比較する(ステップ221)。制御部32は、第1出力電力の方が小さいときには、第1のインバータ3の出力電力が増大するように駆動回路30を制御し(ステップ222)、ステップ224へ移行する。また、制御部32は、ステップ221において制限値aと第1出力電力がほぼ同じと判定したときにはそのままステップ224へ移行する。さらに、制御部32は、第1出力電力の方が大きいときには、第1のインバータ3の出力電力が抑制されるように駆動回路30を制御し(ステップ223)、ステップ224へ移行する。その後、制御部32は、ステップ224において第1出力電力と第2出力電力の合計と設定電力とを比較し、出力電力の合計の方が小さいときには、第2のインバータ17の出力電力が増大するように駆動回路30の駆動信号の通電率を制御し(ステップ225)、ステップ201へ戻る。また、制御部32は、ステップ224において設定電力と出力電力の合計がほぼ同じと判定したときにはそのままステップ201へ戻る。さらに、制御部32は、出力電力の合計の方が大きいときには、第2のインバータ17の出力電力が抑制されるように駆動信号の通電率を制御し(ステップ226)、ステップ201へ戻る。
制御部32は、ステップ218において蓄電池13の残存電気量が僅かであると判定した場合には、設定電力を制限値aに変更し(ステップ20)、第1のインバータ3のみの制御に入る(ステップ8)。また、制御部32は、第1のインバータ3と第2のインバータ17の出力電力を制御しているときに蓄電池13の残存電気量が僅かになった場合には、設定電力を制限値aに変更し(ステップ20)、ステップ8へ移行する。この時、制御部32は、第2のインバータ17の駆動を停止させて蓄電池19による電力供給を停止させる。
以上のように実施の形態3においては、加熱電力が電源コンセントや電源ケーブルの電流容量等で定まる制限値a未満である場合、入力電力がその制限値aを超過しない範囲で蓄電池19への充電を行うようにしている。そのため、実施の形態1と比べ蓄電池19の充電可能な期間が増加し、制限値a以上の加熱出力の可能な状態割合を増加させた誘導加熱調理器を得ることができる。
実施の形態4.
実施の形態4は、蓄電池への充電を例えば深夜電力時間帯などの電力料金の安い充電時間帯に行うようにしたものである。
図11は実施の形態4に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図、図12は実施の形態4の誘導加熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャートである。なお、図1で説明した実施の形態1と同様の部分には同じ符号を付している。
本実施の形態においては、制御部32にはタイマー40が設けられ、ダイオードブリッジ回路5の出力側には第1のインバータ3への電流を検出する第1の入力電流検出回路41が設けられている。また、蓄電制御部16の入力側には蓄電制御部16への電流を検出する第2の入力電流検出回路42が設けられている。前述のタイマー40により、制御部32が現在時刻を知ることができる。第1の入力電流検出回路41および第2の入力電流検出回路42による検出電流と入力電圧検出回路15による検出電圧とから誘導加熱調理器全体の商用電源1からの入力電力を得ることができる。
次に、本実施の形態における加熱制御の処理動作を図12のフローチャートに基づいて説明する。
まず、制御部32は、操作入力部31により設定された電力が0か否かを判定する(ステップ301)。制御部32は、設定電力が0のときには加熱停止と判定して、蓄電池19の残存電気量が所定値以下か否かを判定する(ステップ302)。制御部32は、残存電気量が所定値以下でない場合はタイマー40の計測による現在時刻が充電時間帯であるか否かを判定する(ステップ303)。制御部32は、その時刻から充電時間帯と判定したときには蓄電池19の充電状態が満充電状態か否かを判定する(ステップ304)。制御部32は、満充電状態でないときには蓄電制御部16による蓄電池19への充電を開始あるいは継続させて(ステップ305)、ステップ301へ戻る。また、制御部32は、ステップ302において残存電気量が所定値以下と判定したときにはステップ305へ移行して蓄電池19への充電を行う。さらに、制御部32は、ステップ303において現在時刻が充電時間帯でないと判定したとき、あるいはステップ304において満充電状態であると判定したときには、蓄電制御部16による蓄電池19への充電を停止させ(ステップ306)、ステップ301へ戻る。
また、制御部32は、ステップ301において設定電力が0でないときは加熱開始と判定して、蓄電制御部16によって充電が行われているか否かを判定し(ステップ307)、充電中のときは蓄電制御部16による充電動作を停止させる(ステップ308)。次いで、制御部32は、操作入力部31による設定電力が0か否か、あるいは設定電力が制限値a以下か、それとも超えているか否かを判定する(ステップ309)。制御部32は、設定電力が0より大きく、かつ制限値a以下であった場合には、第1のインバータ3から第1の負荷回路4に高周波電流が流れるように駆動回路30を制御する。この時、駆動回路30は、制御部32からの制御に基づく駆動信号を第1のインバータ3に出力して第1の加熱コイル12のみに高周波電流を流し、商用電源1からの電力により加熱を行う(ステップ310)。その後、制御部32は、入力電圧検出回路15と第1入力電流検出回路41とにより、商用電源1から第1のインバータ3へ入力される入力電圧と入力電流とを検出し、その検出値から入力電力(以下、「第1入力電力」と記す)を得る(ステップ311)。そして、制御部32は、操作入力部31で設定された設定電力と第1入力電力とを比較し(ステップ312)、ほぼ同じであればそのままステップ309に戻る。また、制御部32は、第1入力電力の方が小さいときには、第1のインバータ3の出力電力が増大するように駆動回路30を制御し(ステップ313)、ステップ309へ戻る。さらに、制御部32は、第1入力電力が設定電力より大きいときには、第1のインバータ3の出力電力が抑制されるように駆動回路30を制御し(ステップ314)、ステップ309へ戻る。
制御部32は、ステップ309において設定電力が制限値aより大きいと判定したときには、蓄電池19の残存電気量が十分あるか否かを判定する(ステップ315)。制御部32は、蓄電池19の残存電気量が十分あると判定したとき、第1のインバータ3と第2のインバータ17とからそれぞれ高周波電流が流れるように駆動回路30を制御する。この時、駆動回路30は、制御部32からの制御に基づいて第1のインバータ3に駆動信号を出力すると共に、第2のインバータ17に駆動信号を出力して、商用電源1と蓄電池19の両方の電力を利用した加熱を行う(ステップ316)。その後、制御部32は、入力電圧検出回路15と第1入力電流検出回路41から入力電圧と入力電流をそれぞれ読み込んで第1入力電力を得ると共に、蓄電池電圧検出回路22と蓄電池電流検出回路23から出力電圧と出力電流をそれぞれ読み込んで蓄電池19の蓄電池出力電力を得る(ステップ317)。
そして、制御部32は、先に得た第1入力電力と制限値aとを比較する(ステップ318)。制御部32は、第1入力電力と制限値aとがほぼ同じと判定したときにはそのままステップ321へ移行する。また、制御部32は、第1入力電力の方が小さいときには、第1のインバータ3の出力電力が増大するように駆動回路30を制御し(ステップ319)、ステップ321へ移行する。さらに、制御部32は、第1入力電力が設定電力より大きいときには、第1のインバータ3の出力電力が抑制されるように駆動回路30を制御し(ステップ320)、ステップ321へ移行する。次に、制御部32は、第1入力電力と蓄電池出力電力の合計と設定電力とを比較する(ステップ321)。制御部32は、その合計と設定電力とがほぼ同じと判定したときにはそのままステップ309へ戻る。また、制御部32は、第1入力電力と蓄電池出力電力の合計の方が小さいときには、第2のインバータ17の出力電力が増大するように駆動回路30を制御し(ステップ322)、ステップ309へ戻る。さらに、制御部32は、第1入力電力と蓄電池出力電力の合計の方が設定電力より大きいときには、第2のインバータ17の出力電力が抑制されるように駆動回路30を制御し(ステップ323)、ステップ309へ戻る。
制御部32は、ステップ315において蓄電池13の残存電気量が僅かであると判定した場合には、設定電力を制限値aに変更し(ステップ324)、第1のインバータ3のみの制御に入る(ステップ310)。また、制御部32は、第1のインバータ3と第2のインバータ17の出力電力を制御しているときに蓄電池13の残存電気量が僅かになった場合には、設定電力を制限値aに変更し(ステップ324)、ステップ310へ移行する。この時、制御部32は、第2のインバータ17の駆動を停止させて蓄電池19による電力供給を停止させる。また、制御部32は、ステップ309において設定電力が0になったときには、操作入力部31により加熱停止の指示がなされたものと判定して、駆動中のインバータを停止し(ステップ325)、ステップ301に戻る。
以上のように実施の形態4においては、蓄電池19への充電を深夜電力時間帯などの電力料金が安い充電時間帯で行うようにしたので、低コストで高火力の出力を得ることができる。また、深夜電力時間帯でなくても蓄電池19の残存電気量が僅かになると充電するようにしているので、蓄電池19の電気切れを極力防止することができる。
実施の形態5.
実施の形態5は、第2のインバータ17の出力電力の制御を第2のインバータ17の入力電圧を調整して行うようにしたものである。
図13は実施の形態5に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図、図14は実施の形態5に係る誘導加熱調理器の第1の電圧調整部の構成を示す図、図15は実施の形態5の誘導加熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャート、図16は実施の形態5における加熱動作中の第1のインバータの入力電圧と第2のインバータの入力電圧の一例を示す図である。なお、図1で説明した実施の形態1と同様の部分には同じ符号を付している。
図13において、蓄電池19の出力側に設けられた第1の電圧調整部43は、例えば昇降圧チョッパ回路により構成され、第2のインバータ17の入力電圧を調整する。第1の電圧調整部43の出力端にはコンデンサ44が接続されている。第1の電圧調整部43である昇降圧チョッパ回路は、図14に示すように、第1スイッチング素子45と、第1スイッチング素子45をオン・オフする第1駆動回路46と、ダイオード47と、コイル48と、第2スイッチング素子49と、第2スイッチング素子49をオン・オフする第2駆動回路50と、逆流阻止ダイオード51と、第1駆動回路46および第2駆動回路50を制御する電圧制御回路52とで構成されている。
電圧制御回路52は、出力電圧を昇圧する場合、第1スイッチング素子45を導通状態に保持したまま第2スイッチング素子49の導通時間を制御し、出力電圧の昇圧を調整する。また、電圧制御回路52は、出力電圧を降圧するときには、第2スイッチング素子49をオフ状態に保持したまま第1スイッチング素子45の導通時間を制御し、出力電圧の降圧を調整する。
次に、本実施の形態における加熱制御の処理動作を図15のフローチャートに基づいて説明する。なお、図15のフローチャートにおいてステップ401〜418およびステップ423については、実施の形態2で説明した図6のステップ101〜118およびステップ123と同様であるため、実施の形態2と異なるステップ419〜421だけを説明する。
制御部32は、ステップ415で得た電源入力電力と蓄電池出力電力の合計と操作入力部31により設定された設定電力とを比較する(ステップ419)。制御部32は、その合計が設定電力より小さいときには、第2のインバータ17の出力電力を増大させるべく第1の電圧調整部43を制御して、第2のインバータ17の入力電圧を上昇させ(ステップ420)、ステップ407へ戻る。また、制御部32は、電源入力電力と蓄電池出力電力の合計が設定電力より大きいときには、第2のインバータ17の出力電力を抑制するべく第1の電圧調整部43を制御して、第2のインバータ17の入力電圧を低下させ(ステップ421)、ステップ407へ戻る。さらに、制御部32は、電源入力電力と蓄電池出力電力の合計が設定電力とほぼ同じと判定したときにはそのままステップ407へ戻る。
なお、第1のインバータ3の入力電圧は入力電圧検出回路15により検出できるが、その電圧は商用電源1の交流電圧の周期変動に同期して図16(a)のように変動する。そこで、第2のインバータ17の入力電圧も第1の電圧調整部43により第1のインバータ3の入力電圧と同期して、その検出電圧と同等あるいは比例する電圧等に制御する(図16(b)参照)。これにより、第1のインバータ3の出力電流と第2のインバータ17の出力電流の比を交流電流の周期によらずほぼ一定に保つことができる。
以上のように実施の形態5においては、第2のインバータ17の入力電圧を調整する第1の電圧調整部43を設けたので、第1のインバータ3による商用電源1からの加熱電力と第2のインバータ17による蓄電池19からの加熱電力との比を調整することができる。また、商用電源1の周期に同期して変動する第1のインバータ3の入力電圧を入力電圧検出回路15で検出し、その周期変動に応じて第2のインバータ17の入力電圧を制御するようにしている。そのため、商用電源1の周期の電圧変動による第1のインバータ3による商用電源1からの加熱電力と第2のインバータ17による蓄電池19からの加熱電力との比の変動を抑えることができ、安定した加熱制御が可能な誘導加熱調理器を得ることができる。
実施の形態6.
実施の形態6は、第1のインバータ3の出力電力の制御を第1のインバータ3の入力電圧を調整して行うようにしたものである。
図17は実施の形態6に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図、図18は実施の形態6の誘導加熱調理器における加熱制御の処理動作を示すフローチャートである。なお、図9で説明した実施の形態3と同様の部分には同じ符号を付している。
図17において、直流電源回路2と第1のインバータ3との間に挿入された第2の電圧調整部53は、例えば昇降圧チョッパ回路により構成され、第1のインバータ3の入力電圧を調整する。第2の電圧調整部53の出力端にはコンデンサ54が接続されている。第2の電圧調整部53である昇降圧チョッパ回路は、図14に示す昇降圧チョッパ回路と同様の構成となっている。
次に、本実施の形態における加熱制御の処理動作を図18のフローチャートに基づいて説明する。なお、図18のフローチャートにおいてステップ501〜520およびステップ527については、実施の形態3で説明した図10のステップ201〜220およびステップ227と同様であるため、実施の形態3と異なるステップ521〜526だけを説明する。
制御部32は、ステップ520で得た第1出力電力と第2出力電力の合計と設定電力とを比較する(ステップ521)。制御部32は、その合計と設定電力がほぼ同じと判定したときにはそのままステップ524に移行する。また、制御部32は、第1出力電力と第2出力電力の合計の方が小さいときには、第1のインバータ3と第2のインバータ17の出力電力が増大するように駆動回路30を制御し(ステップ522)、ステップ524へ移行する。さらに、制御部32は、第1出力電力と第2出力電力の合計の方が大きいときには、第1のインバータ3と第2のインバータ17の出力電力が抑制されるように駆動回路30を制御し(ステップ523)、ステップ524へ移行する。なお、本実施の形態において、駆動回路30から第1のインバータ3と第2のインバータ17へ出力される駆動信号は同一の信号とする。
その後、制御部32は、ステップ520で検出した第1出力電力と制限値aとを比較する(ステップ524)。制御部32は、第1出力電力と制限値aがほぼ同じと判定したときにはそのままステップ501へ戻る。また、制御部32は、第1出力電力の方が制限値aより小さいときには、第1のインバータ3の出力電力を増大させるべく第2の電圧調整部53を制御して、第1のインバータ3の入力電圧を上昇させ(ステップ525)、ステップ501へ戻る。さらに、制御部32は、第1出力電力の方が制限値aより大きいときには、第1のインバータ3の出力電力を抑制させるべく第2の電圧調整部53を制御して、第1のインバータ3の入力電圧を低下させ(ステップ526)、ステップ501へ戻る。
以上のように実施の形態6においては、第1のインバータ3の入力電圧を調整する第2の電圧調整部53を設けたので、第1のインバータ3による商用電源1からの加熱電力と第2のインバータ17による蓄電池19からの加熱電力との比を調整することができる。また、第2の電圧調整部53により第1のインバータ3の入力電圧を一定に保つことにより、第1のインバータ3による加熱電力と第2のインバータ17による加熱電力との比を安定して制御できる誘導加熱調理器を得ることができる。
1 商用電源、2 直流電源回路、3 第1のインバータ、4 第1の負荷回路、12 第1の加熱コイル、13 第1の共振コンデンサ、14 入力電流検出回路、15 入力電圧検出回路、16 蓄電制御部、17 第2のインバータ、18 第2の負荷回路、19 蓄電池、20 平滑コンデンサ、21 逆流阻止ダイオード、22 蓄電池電圧検出回路、23 蓄電池電流検出回路、28 第2の加熱コイル、29 第2の共振コンデンサ、30 駆動回路、31 操作入力部、32 制御部、33 第1の出力電圧検出回路、34 第1の出力電流検出回路、35 第1の乗算回路、36 第2の出力電圧検出回路、37 第2の出力電流検出回路、38 第2の乗算回路、40 タイマー、41 第1の入力電流検出回路、42 第2の入力電流検出回路、43 第1の電圧調整部、44,54 コンデンサ、45 第1スイッチング素子、46 第1駆動回路、47 ダイオード、48 コイル、49 第2スイッチング素子、50 第2駆動回路、51 逆流阻止ダイオード、52 電圧制御回路、53 電圧調整部。

Claims (8)

  1. 平面上において二重に渦巻状に巻回された第1および第2の加熱コイルと、
    商用電源の交流電力を直流電力に変換する直流電源回路と、
    前記直流電源回路からの直流電力を高周波電力に変換し、高周波電流を前記第1の加熱コイルに供給する第1のインバータと、
    蓄電池と、
    前記直流電源回路からの直流電力を前記蓄電池に充電する蓄電制御部と、
    前記蓄電池の直流電力を高周波電力に変換し、高周波電流を前記第2の加熱コイルに供給する第2のインバータと、
    操作入力部により設定された設定電力が予め設定された制限値以下のときに前記第1のインバータのみを駆動し、設定電力が制限値を超えたときに前記第1のインバータおよび前記第2のインバータを駆動する制御部と
    を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記制御部は、前記第1のインバータおよび前記第2のインバータを駆動しているときに、前記蓄電池の出力電力と商用電源からの入力電力の合計と設定電力とを比較し、比較結果に応じて前記第2のインバータを駆動する駆動信号の通電率を制御することを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御部は、前記第1のインバータおよび前記第2のインバータの停止中、前記蓄電池が充電されるように前記蓄電制御部を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記制御部は、前記第1のインバータのみを駆動しているときに設定電力が制限値以下のとき、前記蓄電池が充電されるように前記蓄電制御部を制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記制御部は、前記第1のインバータおよび前記第2のインバータの停止中に前記蓄電池の残存電気量が所定値以下と判定したとき、前記蓄電池が充電されるように前記蓄電制御部を制御することを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記制御部は、前記第1のインバータおよび前記第2のインバータの停止中に前記蓄電池の残存電気量が所定値より大きいと判定したとき、現在時刻が予め設定された充電時間帯か否かを判定し、現在時刻が充電時間帯であるときに前記蓄電池が充電されるように前記蓄電制御部を制御することを特徴とする請求項1又は5記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記第2のインバータの入力電圧を調整する第1の電圧調整部を備え、
    前記制御部は、商用電源からの入力電力と前記蓄電池の出力電力の合計が設定電力より小さいとき、前記第2のインバータの出力電力が大きくなるように前記第1の電圧調整部を制御し、商用電源からの入力電力と前記蓄電池の出力電力の合計が設定電力より大きいとき、前記第2のインバータの出力電力が小さくなるように前記第1の電圧調整部を制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記第1のインバータの入力電圧を調整する第2の電圧調整部を備え、
    前記制御部は、前記第1のインバータの出力電力が制限値より小さいとき、前記第1のインバータの出力電力が大きくなるように前記第2の電圧調整部を制御し、前記第1のインバータの出力電力が制限値より大きいとき、前記第1のインバータの出力電力が小さくなるように前記第1の電圧調整部を制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の誘導加熱調理器。
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