JP2011086374A - ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トップカバーの振動に起因する騒音を低減することが可能なディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスク装置は、ベース、およびベースに組み合わさるトップカバー14を有し、回転中心で回転するモータと、ヘッドアクチュエータの回転中心となる枢軸とを内部に備える筐体を備えている。トップカバーは、モータの回転中心に対応する第1点と、枢軸に対応する第2点と、第1点上を通り筐体の長手方向に延びる方向を軸Yとする場合に、軸に対して第2点と反対側に位置する辺の中央部である第3点と、を頂点とする三角形の領域内に第1重心C1を有する形状の第1リブ50を備えている。
【選択図】図2

Description

この発明の実施形態は、記録媒体としてのディスクを有するディスク装置に関する。
近年、コンピュータの外部記録装置や画像、音楽の記録再生装置として磁気ディスク装置、光ディスク装置などのディスク装置が広く用いられている。
例えば、ハードディスクドライブ装置(以下、HDDと称する)は、一般に、筐体内に配設された磁気ディスク、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピンドルモータ、磁気ヘッドを支持したヘッドアクチュエータ、ヘッドアクチュエータを駆動するボイスコイルモータ、回路基板ユニット等を備えている。
筐体は、複数の機構部が実装されているとともに上面が開口したベースと、ベースの開口を覆ったトップカバーとで構成されている。トップカバーは複数のねじによりベースの上面周縁部にねじ止めされている。また、ヘッドアクチュエータの軸受部は枢軸を有し、この枢軸はベースに立設されているとともに、その先端部は、トップカバーにねじ止めされている。これにより、枢軸は両持ち支持された状態で、筐体内に配設されている。
このような磁気ディスク装置では、スピンドルモータおよび磁気ディスクの回転に伴う振動、磁気ディスクの回転に伴う風乱に起因したヘッドアクチュエータの振動、ヘッドアクチュエータのシーク動作に伴う振動などが発生する。振動発生部となるスピンドルモータ、ヘッドアクチュエータの振動は、ベースおよびヘッドアクチュエータの枢軸等を介して、板状のトップカバーに伝達される。これにより、トップカバーが振動し、騒音発生の要因となる。
そこで、トップカバーにリブあるいは絞りを形成してトップカバーの機械的強度を向上させ、トップカバーの振動を抑制する装置が提案されている。例えば、ディスクと同芯の円弧状のリブあるいは絞りをトップカバーに形成した装置(例えば、特許文献1)、あるいは、ヨークの直上でトップカバーに開口を形成した装置(例えば、特許文献2)が提案されている。
特開2004−46964号公報 特開2006−331545号公報
しかしながら、近年、情報処理装置の小型、薄型化が望まれ、その結果、これらの情報処理装置に用いられる磁気ディスク装置も薄型化の要求が強まっている。このため、ディスク装置のトップカバーも薄型に形成され、剛性が不十分となることが考えられる。更に、トップカバーの1次モードの振動に限らず、2次モードの振動に起因する騒音発生も問題となる。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、トップカバーの振動に起因する騒音を低減することが可能なディスク装置を提供することにある。
この発明の態様に係るディスク装置は、ベース、および前記ベースに組み合わさるトップカバーを有し、回転中心で回転するモータと、ヘッドアクチュエータの回転中心となる枢軸とを内部に備える筐体を備え、
前記トップカバーは、前記モータの回転中心に対応する第1点と、前記枢軸に対応する第2点と、前記第1点上を通り筐体の長手方向に延びる方向を軸とする場合に、前記軸に対して前記第2点と反対側に位置する辺の中央部である第3点と、を頂点とする三角形の領域内に第1重心を有する形状の第1リブを備えている。
この発明の態様によれば、トップカバーの振動に起因する騒音を低減することが可能なディスク装置を提供することができる。
図1は、この発明の第1の実施形態に係るHDDを示す分解斜視図。 図2は、前記HDDのトップカバーの平面図。 図3は、前記トップカバーの2次モード振動解析結果を概略的に示す図。 図4は、第1リブを持たない比較例に係るトップカバーを示す平面図。 図5は、本実施形態に係るトップカバーと、比較例に係るトップカバーとについて、周波数と振動との関係を比較して示す図。 図6は、この発明の第2の実施形態に係るHDDのトップカバーを示す平面図。 図7は、この発明の第3の実施形態に係るHDDのトップカバーを示す平面図。 図8は、この発明の第4の実施形態に係るHDDのトップカバーを示す平面図。 図9は、この発明の第5の実施形態に係るHDDのトップカバーを示す平面図。
以下図面を参照しながら、この発明の第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(以下HDDと称する)について詳細に説明する。
図1に示すように、HDDは密閉された偏平な矩形状の筐体10を備えている。この筐体10は、上面開口を有する矩形箱状のベース12と、矩形板状のトップカバー14とを備え、トップカバー14は、複数のねじ11によりベース12にねじ止めされ、ベースの上面開口を閉塞する。
ベース12内には、記録媒体として2枚の磁気ディスク16、磁気ディスクを支持および回転させるスピンドルモータ18、磁気ディスクに対して情報の記録、再生を行なう複数の磁気ヘッド17、これらの磁気ヘッド17を磁気ディスク16に対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ20、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)24、磁気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した位置に保持するランプロード機構25、HDDに衝撃等が作用した際、ヘッドアクチュエータ20を退避位置に保持するイナーシャラッチ機構26、およびプリアンプ等の電子部品が実装されたフレキシブルプリント回路基板ユニット(以下、FPCユニットと称する)21が収納されている。
ベース12の外面には、FPCユニット21を介してスピンドルモータ18、VCM24、および磁気ヘッド17の動作を制御する図示しないプリント回路基板がねじ止めされ、ベース12の底壁と対向して位置している。
各磁気ディスク16は、例えば、直径65mm(2.5インチ)に形成され、上面および下面に磁気記録層を有している。磁気ディスク16は、スピンドルモータ18の図示しないハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにクランプばね27によりクランプされ、ハブに固定されている。そして、磁気ディスク16は、駆動部としてのスピンドルモータ18により所定の速度で回転される。
ヘッドアクチュエータ20は、ベース12の底壁上に固定された軸受組立体28を備えている。軸受部として機能する軸受組立体28は、ベース12の底壁に立設された枢軸23と、枢軸23に一対の軸受を介して回転自在に支持された円筒形状のハブと、を有している。ヘッドアクチュエータ20は、ハブに取り付けられた4本のアーム22、それぞれのアームから延出した4本のサスペンション30、サスペンションの延出端に支持された磁気ヘッド33、および複数のスペーサリングを備えている。
各磁気ヘッド33は、図示しないほぼ矩形状のスライダとこのスライダに形成された記録再生用のMR(磁気抵抗)ヘッド素子とを有し、サスペンション30の先端部に形成されたジンバル部に固定されている。各磁気ヘッド33は、それぞれ図示しない中継フレキシブルプリント回路基板(以下、中継FPCと称する)を介して後述するメインFPC21bに電気的に接続されている。これにより、各磁気ヘッド33は、中継FPCおよびメインFPC21bを介してFPCユニット21に電気的に接続されている。
4本のアーム22は所定の間隔を置いて互いに平行に位置し、これらのアームに取り付けられたサスペンション30および磁気ヘッド33は互いに向かい合って位置している。VCM24は、軸受組立体28のハブからアーム27と反対方向に延出した図示しない支持フレーム、および支持フレームに支持されたボイスコイルを有している。ヘッドアクチュエータ20をベース12に組み込んだ状態において、ボイスコイルは、ベース12上に固定された一対のヨーク62間に位置し、これらのヨークおよび一方のヨークに固定された図示しない磁石とともにVCM24を構成している。そして、ボイスコイルに通電することにより、ヘッドアクチュエータ20が枢軸23の周りで回動し、磁気ヘッド33は磁気ディスク16の所望のトラック上に移動および位置決めされる。
ランプロード機構25は、ベース12の底壁に設けられているとともに磁気ディスク16の外側に配置されたランプ64と、各サスペンション30の先端から延出したタブと、を備えている。ヘッドアクチュエータ20が回動し、磁気ヘッド17が磁気ディスク16の外側の退避位置まで回動すると、各タブは、ランプ64に形成されたランプ面と係合し、その後、ランプ面の傾斜によって引き上げられ、磁気ヘッド17をアンロードする。
FPCユニット21は、フレキシブルプリント回路基板により形成された本体21aを有し、この本体21aはベース12の底壁に固定されている。本体21a上にはヘッドアンプ、コネクタ等の電子部品が実装されている。FPCユニット21は本体21aから延出したメインFPC21bを有している。メインFPC21bの延出端は、中継FPCを介して磁気ヘッド17に電気的に接続されている。
HDDは、トップカバー14あるいはベース12の底壁に形成された呼吸孔から流入する外気に含まれる塵挨、湿気、ガス成分等の汚濁物を捕獲除去する循環フィルタ66、および可動部の稼動によって筐体10内に発生した塵埃を捕獲する呼吸フィルタ67を備えている。これらの循環フィルタ66および呼吸フィルタ67は、磁気ディスク16の周囲に配設されている。
図2は、HDDのトップカバーの構成を示す平面図である。図1および図2に示すように、矩形板状のトップカバー14は、例えば、板厚0.4mm程度のアルミニウム合金板をプレス成形することにより形成されている。トップカバー14の4つの角部、および一対の長辺側の側縁のほぼ中央部には、それぞれ第1透孔40が形成されている。トップカバー14は、各第1透孔40に挿通されたねじ11をベース12の周縁部に形成されたねじ孔にねじ込むことによりベースに締結され、ベース12の上面開口を閉塞している。トップカバー14は、磁気ディスク16と所定の隙間をおいてほぼ平行に対向している。
トップカバー14において、軸受組立体28の枢軸23と対向する位置には、第2透孔42が形成されている。第2透孔42に挿通された固定ねじ13を枢軸23の上端部にねじ込むことにより、トップカバー14の一部と枢軸23とが締結されている。従って、枢軸23は、筐体11のベース12およびトップカバー14により両端部が支持されている。このように、トップカバー14は、周縁部に位置した6つのねじ止め用の第1透孔40、および枢軸23上に位置するねじ止め用の第2透孔42を有している。
トップカバー14は、その周縁部を除き、外方に向かって、図1においては上方に向かって突出した凸部をなすようにプレス成形されている。6つの第1透孔40は、トップカバー14の周縁部にそれぞれ形成されている。また、トップカバー14には、このトップカバーの剛性を上げるため、後で詳述する複数のリブが絞り加工により形成されている。
後述するリブを持たないトップカバーを備えたHDDについて、スピンドルモータを例えば、5400rpmでアイドル回転した状態で、トップカバー14の表面から垂直方向に1cm離れた位置で複数個所、例えば、12箇所の音圧レベルを測定した。
図3は、有限要素法を用いたトップカバー14の振動モードのシミュレーション解析結果を示している。図において、縞状のグラデーションの中心に位置する濃い領域(第1領域)A1が、トップカバー14の2次モード振動振幅の最も大きな領域であり、この2次固有振動数はおよそ1.4kHzである。この結果は、上記実測結果の音圧ピーク周波数・音の発生位置共に一致する結果であった。このことから、スピンドルモータが回転すると、このモータの回転に起因する振動がトップカバー14へ伝達され、第1領域A1が太鼓のように振動し、騒音が発生するものと考えられる。また、一次モード振動振幅の最も大きな領域は、ほぼスピンドルモータ18の回転中心C2に位置する。
そこで、本実施形態では、トップカバー14に、上記第1領域A1に中心C1を有する形状の第1リブを絞り加工により形成し、更に、第2領域A2の剛性を上げる第2リブを絞り加工により形成することにより、トップカバーの振動を抑制し、騒音低減効果を得ている。
詳細に述べると、図3に示すように、トップカバー14において、スピンドルモータ18の回転中心C2上を通り筐体10の長手方向に延びる軸を第1軸Y、スピンドルモータ18の回転中心C2上を通り第1軸Yと直交する軸を第2軸Xとした場合、スピンドルモータ18の回転中心C2と、第2透孔42の中心と、第1透孔40の内、第1軸Yに対して第2透孔42と反対側に位置し、かつ、トップカバー14の長辺側の側縁中央部に位置する第1透孔40と、を頂点とする三角形の領域B1が上述した2次モード振動振幅の最も大きな領域A1とほぼ一致する。また、第1透孔40がトップカバー14の長辺中央部からずれている場合、もしくは、存在しない場合、スピンドルモータ18の回転中心C2と、第2透孔42の中心と、第1軸に対して前記第2透孔と反対側に位置する長辺の長手方向中央部Dと、を頂点とする三角形の領域B2が上述した2次モード振動振幅の最も大きな領域A1とほぼ一致する。
そして、トップカバー14には、領域B1あるいは領域B2内部に中心C1、あるいは、後述、第1リブ50の閉曲線形状・開曲線形状・多角形形状の面積重心(開曲線、もしくは、一部閉じていない多角形の場合、最も近い端部を結んで形成される閉じた領域の面積重心)、を有する形状の第1リブ50が絞り加工により形成されている。本実施形態において、トップカバー14は、領域B1あるいは領域B2内にある中心C1に対して同芯状に形成された径の異なる複数の円、もしくは円弧状の第1リブ50を有している。最も内側の第1リブ50は、閉曲線として円形に形成され、外側の2つの第1リブ50は、それぞれ円弧状に形成されている。複数の第1リブ50は、等しい幅に形成されている。これら複数の第1リブ50は、互いに異なる幅に形成されていてもよい。
第1リブ50の形状は、閉曲線としての円形、あるいは、開曲線としての円弧状に限らず、楕円、その他の湾曲形状、一部に楕円あるいは湾曲形状を有する開曲線形状としてもよい。また、第1リブ50は、一部に線分あるいは屈曲点が存在する閉曲線形状あるいは開曲線形状としてもよい。さらに、第1リブ50は、多角形(一部閉じていない場合も含む)形状としてもよい。
図1および図2に示すように、トップカバー14は、1次モード振動振幅の最も大きな領域近傍である、スピンドルモータ18の回転中心C2を中心に、トップカバーの1次振動振幅を低減する第2リブ52を有している。本実施形態において、第2リブ52は、スピンドルモータ18の回転中心C2を中心とする円弧状に絞り加工されている。トップカバー14は、スピンドルモータ18の回転中心C2を中心として同芯状に絞り加工され径の異なる円弧状の複数の第2リブ52を有している。
最内周側に位置する第2リブ52は、円形に形成され、第1リブ50から分離している。外側の2つの第2リブ52は、それぞれ円弧状に形成され、更に、第1リブ50に連続している。複数の第2リブ52は、等しい幅に形成されている。これら複数の第2リブ52は、互いに異なる幅に形成されていてもよい。また、第2リブ52の形状は、第1リブの形状と同様、円弧状に限らず、多角形状等の他の形状としてもよい。更に、円弧状とは、真円に限らず、楕円あるいは湾曲形状を含むものとしている。
上記のように構成されたトップカバー14を有するHDDによれば、トップカバー14に、2次モードの振動振幅が大きくなる領域に中心を有する形状のリブを設けることにより、トップカバー14の2次モードの振動を抑制し、トップカバーの振動に起因する騒音を低減することができる。更に、トップカバー14に第2リブを設けることにより、上記2次モードの振動に加えて、1次モードの振動を抑制することができ、トップカバーの振動に起因する騒音を一層低減することが可能となる。
図4は、第1リブを備えていない比較例に係るトップカバーを示している。図5は、本実施形態に係るHDDにおけるトップカバー14、および比較例に係るトップカバーについて、中心C1における周波数に対する振動振幅の変化を比較して示している。図5に示すように、本実施形態に係るHDDのトップカバーでは、比較例に比較して、1600Hz付近の2次モードの振動振幅が大幅に低減していることが分かる。このような、振動の低減により、騒音低減効果が得られることが分かる。
次に、この発明の他の実施形態に係るHDDのトップカバーについて説明する。
図6は、第2の実施形態に係るHDDのトップカバー14を示している。第2の実施形態によれば、トップカバー14は、絞り加工により形成された複数の第1リブ50および第2リブ52を有している。第2リブ52は、1つ設けられ、スピンドルモータの回転中心C2と同芯の円弧状、あるいは、C字形状に形成されている。また、第2リブ52は、第1リブ50よりも広い幅に形成されている。第2リブ52は、トップカバー14の上面側に凸となるように、あるいは、トップカバー14の下面側、つまり、磁気ディスク側に凸となるように、形成されている。
第2の実施形態において、HDDの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
第2の実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、第1リブ50が第2リブ52と干渉することがなく、第1および第2リブを容易に形成することができる。
なお、第1リブ50による騒音低減効果が十分に得られる場合、第2リブ52を省略することも可能である。この場合、トップカバーの製造コスト削減を図ることが可能となる。
図7に示す第3の実施形態に係るHDDのトップカバーによれば、スピンドルモータの回転中心C2と同芯円状の径の異なる複数の第2リブ52が、スピンドルモータの中心部と対向する位置に形成されている。このような構成によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、トップカバー14の押し下げ耐力向上の効果が得られる。また、スピンドルモータの中心部は、トップカバー14の1次振動モードの腹であることから、第2リブによる更なる騒音低減効果が得られる。
第3の実施形態において、HDDの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
図8は、第4の実施形態に係るHDDのトップカバー14を示している。第4の実施形態によれば、トップカバー14は、絞り加工により形成された1つの円弧状の第1リブ50および1つの円弧状の第2リブ52を有している。第1リブ50は、前述した領域B1あるいはB2に中心C1を有する円弧状あるいはC字形状に形成されている。
第2リブ52は、1つ設けられ、スピンドルモータの回転中心C2と同芯の円弧状、あるいは、C字形状に形成されている。また、第2リブ52は、第1リブ50よりも広い幅に形成されている。第2リブ52は、トップカバー14の上面側に凸となるように、あるいは、トップカバー14の下面側、つまり、磁気ディスク側に凸となるように、形成されている。
第4の実施形態において、HDDの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
第4の実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、第1リブ50が第2リブ52と干渉することがなく、第1および第2リブを容易に形成することができる。なお、第1リブ50による騒音低減効果が十分に得られる場合、第2リブ52を省略することも可能である。
第1リブ50の形状は、閉曲線形状あるいは開曲線形状、円弧状に限らず、多角形状あるいは多角形の一部が途切れた形状等の他の形状としてもよい。図9に示す第5の実施形態に係るHDDによれば、トップカバー14は、絞り加工により形成された複数の第1リブ50および円弧状の第2リブ52を有している。複数の第1リブ50は、前述した領域B1あるいはB2に同芯の中心C1、あるいは、面積重心、を有し複数の三角形状に形成されている。外側の第1リブ50は、完全な三角形ではなく、1つの頂点部が開放した形状に形成されている。
第2リブ52は、1つ設けられ、スピンドルモータの回転中心C2と同芯の円弧状、あるいは、C字形状に形成されている。
第5の実施形態において、HDDの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。第5の実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、トップカバーに形成される第1リブ、第2リブの形状および数は、前述した実施形態に限定されることなく、必要に応じて変更可能である。この発明は、2.5インチのHDDに限らず、3.5インチ、あるは、1.8インチのHDD等にも適用することができる。また、磁気ディスクは、2枚に限らず、1枚あるいは3枚以上のディスク装置に適用することができる。トップカバーおよびその他の構成要素の材質は、実施形態に限定されることなく、適宜変更可能である。
以上、本発明を実施形態を参照して詳細に説明した。本発明の容易な理解のために、本発明の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1)上面開口を有するベース、および前記ベースにねじ止めされ前記上面開口を閉じる矩形板状のトップカバーを有する筐体と、
前記筐体内のディスク状の記録媒体を駆動する駆動モータと、
上記磁気ディスクに対して情報の書込み、および読出しを行うヘッドを、前記ベースおよびトップカバーに固定される枢軸の周りで回動自在に支持するヘッドアクチュエータと、を備え、
前記トップカバーは、4つの角部、各長辺側の側縁中央部に設けられ前記トップカバーとベースとを締結するねじがそれぞれ挿通される複数の第1透孔と、前記枢軸に対向して設けられ前記トップカバーを前記枢軸に締結するねじが挿通される第2透孔と、
前記駆動モータの回転中心上を通り筐体の長手方向に延びる第1軸と、前記駆動モータの回転中心上を通り前記第1軸と直交する第2軸と、
前記駆動モータの回転中心と、前記第2透孔の中心と、前記複数の第1透孔の内、前記第1軸に対して前記第2透孔と反対側に位置する長辺縁の中央部に位置する第1透孔と、を頂点とする三角形の領域内に第1中心を有する形状の少なくとも1つの第1リブと、
を備えるディスク装置。
(付記2)上面開口を有するベース、および前記ベースにねじ止めされ前記上面開口を閉じる矩形板状のトップカバーを有する筐体と、
前記筐体内のディスク状の記録媒体を駆動する駆動モータと、
上記磁気ディスクに対して情報を書込み、および読出しを行うヘッドを、前記ベースおよびトップカバーに固定される枢軸の周りで回動自在に支持するヘッドアクチュエータと、を備え、
前記トップカバーは、4つの角部、各長辺側の側縁中央部に設けられ前記トップカバーとベースとを締結するねじがそれぞれ挿通される複数の第1透孔と、前記枢軸に対向して設けられ前記トップカバーを前記枢軸に締結するねじが挿通される第2透孔と、
前記駆動モータの回転中心上を通り筐体の長手方向に延びる第1軸、前記駆動モータの回転中心上を通り前記第1軸と直交する第2軸と、
前記駆動モータの回転中心と、前記第2透孔の中心と、前記第1軸に対して前記第2透孔と反対側に位置する長辺の長手方向中央部と、を頂点とする三角形の領域内に第1中心を有する形状の第1リブと、を備えるディスク装置。
10…筐体、12…ベース、14…トップカバー、16…磁気ディスク、
17…磁気ヘッド、18…スピンドルモータ、20…ヘッドアクチュエータ、
22…アーム、23…枢軸、28…軸受組立体、40…第1透孔、42…第2透孔、
50…第1リブ、52…第2リブ、C1…第1中心、C2…第2中心

Claims (9)

  1. ベース、および前記ベースに組み合わさるトップカバーを有し、回転中心で回転するモータと、ヘッドアクチュエータの回転中心となる枢軸とを内部に備える筐体を備え、
    前記トップカバーは、
    前記モータの回転中心に対応する第1点と、
    前記枢軸に対応する第2点と、
    前記第1点上を通り筐体の長手方向に延びる方向を軸とする場合に、前記軸に対して前記第2点と反対側に位置する辺の中央部である第3点と、
    を頂点とする三角形の領域内に第1重心を有する形状の第1リブを備えるディスク装置。
  2. 前記トップカバーは、前記トップカバーとベースとを締結するねじが挿通される少なくとも1つの第1透孔と、前記枢軸に対向して設けられ前記トップカバーを前記枢軸に締結するねじが挿通される第2透孔と、を備え、
    前記三角形の第2点は、前記第2透孔の中心である請求項1に記載のディスク装置。
  3. 前記三角形の第3点は、前記トップカバーの長辺側の長手方向略中央部に位置する第1透孔である請求項2に記載のディスク装置。
  4. 前記第1リブは、前記三角形の領域内に第1重心を有する円弧形状である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディスク装置。
  5. 前記トップカバーは、それぞれ前記三角形の領域内に第1重心を有する同芯形状の径の異なる複数の第1リブを有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディスク装置。
  6. 前記第1リブの第1重心は、前記トップカバーの2次モードの振動が発生する第1領域であって、この第1領域の外側の領域に発生する2次モードの振動よりも大きな前記トップカバーの2次モードの振動が発生する第1領域に位置する請求項1ないし5のいずれか1項に記載のディスク装置。
  7. 前記トップカバーは、前記第1重心とは異なる第2重心を有する円弧状の第2リブを更に備えている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のディスク装置。
  8. 前記第2リブは、前記記録媒体の回転中心を第2重心とする円弧形状である請求項7に記載のディスク装置。
  9. 前記第2リブは、前記トップカバーの1次モードの振動が発生する第2領域であって、この第2領域の外側の領域で発生する前記トップカバーの1次モードの振動よりも大きな1次モードの振動が発生する第2領域に設けられている請求項7又は8に記載のディスク装置。
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