JP2009015902A - ディスク駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記憶容量を増大、高回転数化を図り性能の向上したディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスク装置は、スピンドルモータ18により回転されるディスク状の記録媒体16と、ヘッド17と、ヘッドを支持したキャリッジ22と、ランプ40と、ベース12の角部の内、記録媒体の回転方向に関してヘッドの下流側でヘッドに最も近い角部に設けられた循環フィルタ52と、を有している。ベース12は、側壁12bに形成され循環フィルタに空気流を導くガイド流路58を有し、ガイド流路は、流入口56を有しているとともに記録媒体の接線方向に直線状に延びた第1流路58aと、第1流路から記録媒体の回転中心方向に直線的に延びているとともに記録媒体に向かって開口した流出口60を有した第2流路58bと、を有している。側壁は、第2流路を規定しているとともに第1流路と直交する方向に延び第1流路を流れる空気流の方向を記録媒体の回転中心方向に変える壁面を有し、循環フィルタは、第2流路に設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】ディスク装置は、スピンドルモータ18により回転されるディスク状の記録媒体16と、ヘッド17と、ヘッドを支持したキャリッジ22と、ランプ40と、ベース12の角部の内、記録媒体の回転方向に関してヘッドの下流側でヘッドに最も近い角部に設けられた循環フィルタ52と、を有している。ベース12は、側壁12bに形成され循環フィルタに空気流を導くガイド流路58を有し、ガイド流路は、流入口56を有しているとともに記録媒体の接線方向に直線状に延びた第1流路58aと、第1流路から記録媒体の回転中心方向に直線的に延びているとともに記録媒体に向かって開口した流出口60を有した第2流路58bと、を有している。側壁は、第2流路を規定しているとともに第1流路と直交する方向に延び第1流路を流れる空気流の方向を記録媒体の回転中心方向に変える壁面を有し、循環フィルタは、第2流路に設けられている。
【選択図】 図2
Description
この発明は、高速で回転するディスク状の記録媒体を備えたディスク駆動装置に関する。
近年、コンピュータの外部記録装置や画像記録装置として磁気ディスク装置、光ディスク装置などのディスク装置が広く用いられている。
一般に、磁気ディスク装置、例えば、ハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)は、磁気ディスク、磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータ、磁気ディスクに対してデータのリード/ライトを行う磁気ヘッド、磁気ヘッドを支持したキャリッジアッセンブリ、キャリッジアッセンブリを駆動するボイスコイルモータ、基板ユニット等を備え、これらはほぼ密閉構造の筐体に収容されている。また、HDDは、筐体に形成された通気孔から流入する外気の塵挨、湿気、ガス成分を除去する呼吸フィルタ、および可動部の稼動によって筐体内に発生した塵埃を捕獲する循環フィルタを備えている。これらの呼吸フィルタ、循環フィルタ、キャリッジアッセンブリは、磁気ディスクの周囲に配設されている。
一般に、磁気ディスク装置、例えば、ハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)は、磁気ディスク、磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータ、磁気ディスクに対してデータのリード/ライトを行う磁気ヘッド、磁気ヘッドを支持したキャリッジアッセンブリ、キャリッジアッセンブリを駆動するボイスコイルモータ、基板ユニット等を備え、これらはほぼ密閉構造の筐体に収容されている。また、HDDは、筐体に形成された通気孔から流入する外気の塵挨、湿気、ガス成分を除去する呼吸フィルタ、および可動部の稼動によって筐体内に発生した塵埃を捕獲する循環フィルタを備えている。これらの呼吸フィルタ、循環フィルタ、キャリッジアッセンブリは、磁気ディスクの周囲に配設されている。
このような磁気ディスク装置において、高速なデータ処理を行うためには磁気ディスクの回転数を上げる必要がある。しかし、磁気ディスクが高速回転すると、磁気ディスクと同一回転方向の気流が発生し、この気流の乱れにより磁気ディスクが振動するディスクフラッターと呼ばれる現象が生じる。また、磁気ヘッドを支持したキャリッジに風外乱が作用し、キャリッジの変位が生じる。この場合、磁気ディスクに対する磁気ヘッドの位置決め精度が低下し、記録密度の向上に支障を生じる。
このような磁気ディスクの高速回転に伴う乱流の発生を抑制するため、循環フィルタの流入口に磁気ディスク外周に沿った整流壁を設けた装置が提案されている(例えば、特許文献1)。また、環状フィルタを通過した気流を磁気ディスクの外周からディスク中心方向に案内する気流ガイドを設けた装置が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2006−179118号公報
特開2006−185486号公報
しかしながら、上記構成の磁気ディスク装置において、循環フィルタ周囲での気流の乱れを抑制することができるが、循環フィルタからキャリッジまでの間おいて気流の乱れが発生する。そのため、キャリッジに当たる風外乱を低減することが難しい。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、ディスクフラッター、キャリッジの風外乱変位を抑制し、狭トラックピッチ化を可能とし、記憶容量を増大、高回転数化を図り性能の向上したディスク装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の形態に係るディスク装置は、矩形状の底壁および底壁の周縁部に沿って立設された側壁を有するベースを備えたケースと、前記ベースの底壁上に設けられたスピンドルモータと、前記スピンドルモータにより支持および回転されるディスク状の記録媒体と、前記記録媒体に対して情報処理をヘッドと、前記記録媒体との外周側に位置した軸受部を有し、前記ヘッドを前記記録媒体に対して移動自在に支持したキャリッジと、前記記録媒体の回転方向に関して、前記軸受部の下流側で前記記録媒体の外周側に配置され、前記ヘッドが前記記録媒体の外周縁の外側に移動した際に前記ヘッドを支持するランプと、前記底壁の角部の内、前記記録媒体の回転方向に関して前記ヘッドの下流側で前記ヘッドに最も近い角部に設けられた循環フィルタと、を備え、
前記ベースは、前記側壁に形成され前記循環フィルタに空気流を導くガイド流路を有し、前記ガイド流路は、流入口を有しているとともに前記記録媒体の接線方向に直線状に延びた第1流路と、前記第1流路から前記記録媒体の回転中心方向に直線的に延びているとともに前記記録媒体に向かって開口した流出口を有した第2流路と、を有し、前記側壁は、前記第2流路を規定しているとともに前記第1流路と直交する方向に延び前記第1流路を流れる空気流の方向を前記記録媒体の回転中心方向に変える壁面を有し、前記循環フィルタは、前記第2流路に設けられている。
前記ベースは、前記側壁に形成され前記循環フィルタに空気流を導くガイド流路を有し、前記ガイド流路は、流入口を有しているとともに前記記録媒体の接線方向に直線状に延びた第1流路と、前記第1流路から前記記録媒体の回転中心方向に直線的に延びているとともに前記記録媒体に向かって開口した流出口を有した第2流路と、を有し、前記側壁は、前記第2流路を規定しているとともに前記第1流路と直交する方向に延び前記第1流路を流れる空気流の方向を前記記録媒体の回転中心方向に変える壁面を有し、前記循環フィルタは、前記第2流路に設けられている。
本発明によれば、ディスクフラッター、サスペンションの風外乱変位を抑制し、狭トラックピッチ化を可能とし、記憶容量を増やせること、また回転数を高められ、パフォーマンスが高い磁気ディスク装置を提供することができる。
以下図面を参照しながら、この発明の実施の形態に係るHDDについて詳細に説明する。図1および図2は、トップカバーを外してHDDの内部構造を示している。図1および図2に示すように、HDDはケース10を備えている。ケース10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、複数のねじによりベースにねじ止めされてベースの上端開口を閉塞した図示しないトップカバーと、を有している。ベース12は、矩形状の底壁12aと、底壁の周縁に沿って立設された側壁12bとを有している。
ケース10内には、ベース12の底壁12aに取り付けられたスピンドルモータ18と、このスピンドルモータによって支持および回転される2枚の磁気ディスク16(上側の磁気ディスクのみを図示する)とが配設されている。また、ケース10内には、磁気ディスク16に対して情報の記録、再生を行なう複数の磁気ヘッド17、これらの磁気ヘッドを磁気ディスク16に対して移動自在に支持したキャリッジアッセンブリ22、キャリッジアッセンブリを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)24、磁気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した退避位置に保持するランプロード機構25、HDDに衝撃等が作用した際、キャリッジアッセンブリを退避位置に保持するイナーシャラッチ機構27、およびプリアンプ等を有する基板ユニット21が収納されている。ベース12の底壁12a外面には、図示しないプリント回路基板がねじ止めされている。プリント回路基板は、基板ユニット21を介してスピンドルモータ18、VCM24、および磁気ヘッドの動作を制御する。
各磁気ディスク16は、例えば、直径65mm(2.5インチ)に形成され、上面および下面に磁気記録層を有している。2枚の磁気ディスク16は、スピンドルモータ18の図示しないハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにクランプばね27によりクランプされ、ハブに固定されている。これにより、磁気ディスク16は、ベース12の底壁12aと平行に位置した状態に支持されている。そして、磁気ディスク14は、駆動部としてのスピンドルモータ18により所定の速度、例えば、5400rpmあるいは7200rpmの速度で矢印A方向に回転される。
側壁12bの内、ベース12の長手方向のほぼ半分の領域に位置した側壁12bは、磁気ディスク16の外周縁を囲んで位置している。この側壁12bの内面12cは、磁気ディスク16の外周縁に沿って円弧状に形成され、磁気ディスクの外周縁に僅かな隙間を置いて対向している。
キャリッジアッセンブリ22は、ベース12の底壁12a上に固定された軸受部26と、軸受部から延出した4本のアーム28と、を備えている。軸受部26は、ベース12の長手方向に沿って磁気ディスクの回転中心から離間して位置しているとともに、磁気ディスクの外周縁近傍に位置している。4本のアーム28は、磁気ディスク16の表面と平行に、かつ、互いに所定の間隔を置いて位置しているとともに、軸受部26から同一の方向へ延出している。キャリッジアッセンブリ22は、弾性変形可能な細長い板状のサスペンション30を備えている。サスペンション30は、板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム28の先端に固定され、アームから延出している。なお、各サスペンション30は対応するアーム28と一体に形成されていてもよい。
サスペンション30の延出端には磁気ヘッド17が取り付けられている。磁気ヘッド17は、ほぼ矩形状のスライダとこのスライダに形成された記録再生用のMR(磁気抵抗)ヘッドとを有し、サスペンション30の先端部に形成されたジンバル部に固定されている。それぞれサスペンション30に取り付けられた4つの磁気ヘッド17は、2個ずつ互いに向かい合って位置し、各磁気ディスクを両面側から挟むように配設されている。
一方、キャリッジアッセンブリ22は、軸受部26からアーム28と反対の方向へ延出した支持枠34を有し、この支持枠により、VCM24の一部を構成するボイスコイル36が支持されている。支持枠34は、合成樹脂によりボイスコイル36の外周に一体的に成形されている。ボイスコイル36は、ベース12上に固定された一対のヨーク38間に位置し、これらのヨーク、および一方のヨークに固定された図示しない磁石とともにVCM24を構成している。ボイスコイル36に通電することにより、軸受部26の回りでキャリッジアッセンブリ22が矢印B方向に回動し、磁気ヘッド17は磁気ディスク16の所望のトラック上に移動および位置決めされる。これにより、磁気ヘッド17は、磁気ディスク16に対して情報の書き込みあるいは読み出しを行うことができる。キャリッジアッセンブリ22およびVCM24はヘッドアクチュエータを構成している。
ランプロード機構25は、ベース12の底壁12aに設けられているとともに磁気ディスク16の外側に配置されたランプ40と、各サスペンション30の先端から延出したタブ42と、を備えている。ランプ40は、磁気ディスク16の回転方向Aに関して、軸受部26の下流側に位置している。キャリッジアッセンブリ22が回動し、磁気ヘッド32が磁気ディスク16a、16bの外側の退避位置まで回動する際、各タブ42は、ランプ40に形成されたランプ面と係合し、その後、ランプ面の傾斜によって引き上げられ、磁気ヘッド32をアンロードする。
基板ユニット21は、フレキシブルプリント回路基板により形成された本体21aを有し、この本体21aはベース12の底壁12aに固定されている。本体21a上にはヘッドアンプ等の電子部品が実装されている。基板ユニット21は本体21aから延出したメインフレキシブルプリント回路基板(以下、メインFPCと称する)21bを有している。メインFPC21bの延出端は、キャリッジアッセンブリ22の軸受部26近傍に接続され、更に、アーム28およびサスペンション30上に設けられた図示しないケーブルを介して磁気ヘッド17に電気的に接続されている。基板ユニット21の本体底面にはプリント回路基板と接続するための図示しないコネクタが実装されている。
HDDは、トップカバーに形成された通気孔から流入する外気の塵挨、湿気、ガス成分を除去する呼吸フィルタ50、および可動部の稼動によって筐体内に発生した塵埃を捕獲する循環フィルタ52を備えている。これらの呼吸フィルタ50および循環フィルタ52は、磁気ディスク16の周囲に配設されている。
詳細に述べると、循環フィルタ52は、例えば、矩形のマット状に形成され、ベース12の角部の内、磁気ディスク16の回転方向Aに関して、磁気ヘッド17あるいはランプ40の下流側で磁気ヘッド17あるいはランプ40に最も近い角部に設けられている。
ベース12は、側壁12bに形成され循環フィルタ52に空気流を導くガイド流路58
を有している。図1ないし図3に示すように、ガイド流路58は、流入口56を有しているとともに磁気ディスク16の接線方向に沿って直線的に延びた第1流路58aと、第1流路から磁気ディスク16の回転中心方向に向かって直線的に延びた第2流路58bと、を有している。第2流路58bは、磁気ディスク16の中心に向かって開口した流出口60を有している。流出口60の開口幅は、流入口56の開口幅に対して2倍以上に形成されている。本実施形態において、第1流路58aは中間部で屈曲した状態で直線的に延びている。第2流路58bは、第1流路58aに対してほぼ直角な方向に延び、磁気ディスク16の半径方向に沿って延びている。
を有している。図1ないし図3に示すように、ガイド流路58は、流入口56を有しているとともに磁気ディスク16の接線方向に沿って直線的に延びた第1流路58aと、第1流路から磁気ディスク16の回転中心方向に向かって直線的に延びた第2流路58bと、を有している。第2流路58bは、磁気ディスク16の中心に向かって開口した流出口60を有している。流出口60の開口幅は、流入口56の開口幅に対して2倍以上に形成されている。本実施形態において、第1流路58aは中間部で屈曲した状態で直線的に延びている。第2流路58bは、第1流路58aに対してほぼ直角な方向に延び、磁気ディスク16の半径方向に沿って延びている。
側壁12bは、第2流路58bを規定した壁面12dを有している。この壁面12dは、底壁12aに対して垂直に起立しているとともに、第1流路58aの終端から流出口60まで、第1流路58aと直交する方向に延びている。第1流路58aを流れる空気流は、壁面12dに当たってほぼ90度向きが変えられ、磁気ディスクの回転中心方向に導かれる。
ガイド流路の流出口60は、磁気ディスク16の回転中心を中心とする回転方向Aにおいて、ランプ40の位置とのなす角度θが80度以上、110度以内の位置に設けられている。すなわち、磁気ディスク16の回転中心とランプ40とを通る線分C1と、磁気ディスクの回転中心と流出口60とを通る線分C2と、のなす角度θが80度以上、110度となるように、流出口60が設けられている。
循環フィルタ52は、第2流路58b内に配置され流出口60を塞ぐように配設されている。これにより、循環フィルタ52は磁気ディスク16に対して接線方向に沿って配置されている。循環フィルタ52は、その両端部を、側壁12bに形成されたスリット62に係合させた状態で、更に、底壁12aに突設された位置決め突起64と係合した状態で、所定位置に保持されている。
一方、呼吸フィルタ50は、ベース12の角部の内、磁気ディスク16の回転方向Aに関して、循環フィルタ52の下流側で循環フィルタに最も近い角部に設けられている。呼吸フィルタ50は、ベース12の側壁12bの内面12cに整列して位置した円弧状の外面50aを有している。
上記のように構成されたHDDによれば、磁気ディスク16が高速回転することによりその回転方向に沿った空気流が発生する。空気流の一部は、ガイド流路58の流入口56から第1流路58aに流入し、第1流路内を磁気ディスク16の接線方向に流れた後、第2流路58bを規定している壁面12dによってほぼ90度向きが変えられ、第2流路58b内を磁気ディスクの回転中心の方向、すなわち、磁気ディスクの半径方向に沿って流れる。そして、空気流は、循環フィルタ52を通過し、空気流に含まれる塵埃が循環フィルタ52に捕獲される。その後、空気流は、流出口60から磁気ディスク16の方向に戻され、磁気ディスクの外周縁に沿って流れる空気流と合流される。ガイド流路58の流出口60は、磁気ディスク16の回転中心に対するランプ40とのなす角度が80度から110度以内に設けられ、更に、流出口60の開口幅は流入口56の開口幅に対して約2倍以上に形成されている。これにより、ガイド流路58の流入口、流出口での空気流の乱れを小さくすることができる。
また、ガイド流路58は、壁面12dにより磁気ディスク16の中心に向かって直角に曲げられるため、ガイド流路58を流れる空気流は、壁面12dに当たって向きが変えられる。そのため、第2流路58bを流れる空気流の流速は、磁気ディスク最外周を流れる空気流の流速に比べて充分に遅くなっている。従って、第2流路58bおよび流出口60から流出する空気流は、合流する際、磁気ディスク最外周を流れる空気流に大きな影響を与えず、乱流の発生を抑制することができる。これにより、ディスクフラッターの発生を低減することが可能となる。
このように、第1流路58aと第2流路58bとを直線的に直角に曲げた形状とすることにより、循環フィルタ52によるパーティクルの捕集効率を維持しつつ、ディスクフラッターを抑制することができる。
また、流出口60から磁気ディスク16の回転中心方向に排出された空気流は、磁気ディスク16の回転方向Aに沿って流れ、キャリッジアッセンブリ22の上流に到るまでに、更に整流される。従って、磁気ディスク16が高速で回転した場合でも、磁気ディスク付近で発生する気流を整流し、気流の乱れに起因するディスクフラッターを低減することができる。また、キャリッジアッセンブリ22のサスペンション30の当たる風外乱を抑制される。これにより、風乱による磁気ディスクの振動を低減し、およびサスペンションの外乱変位を低減することができ、磁気ディスクに対する磁気ヘッドの位置決め精度が向上する。このことから、磁気ディスクの狭トラックピッチ化を可能とし、記憶容量を増大および回転数を高速化を図ることができ、パフォーマンスが高い磁気ディスク装置が得られる。
本発明者は、図4に示す比較例に係るHDDと、本実施形態に係るHDDとについて、ヘッドの位置決め精度をディスクフラッター成分に基づいて比較した。比較例では、ガイド流路58の流出口60および循環フィルタ52は、磁気ディスク16の回転方向Aに関して、磁気ディスクの回転中心に対するランプ40とのなす角度が約180度以上の位置に設けられている。また、ガイド流路は磁気ディスクの接線方向に延びている。
以下の表1は、位置決め精度を比較した結果を示している。この測定は、2枚の磁気ディスクについて4本の磁気ヘッドの平均値を示したもので、この値が小さいほど、位置決め精度が良いことを示している。この結果から、本実施形態に係るHDDでは、比較例に対し、磁気ディスクの回転数が5400rpmで約8%、7200rpmで約10%、位置決め精度が改善されている。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施の形態においては、2枚の磁気ディスクを備えた構成について説明したが、磁気ディスクの枚数は必要に応じて増加可能である。
例えば、上述した実施の形態においては、2枚の磁気ディスクを備えた構成について説明したが、磁気ディスクの枚数は必要に応じて増加可能である。
10…ケース、12…ベース、12a…底壁、12b…側壁、16…磁気ディスク、
17…磁気ヘッド、18…スピンドルモータ、22…キャリッジアッセンブリ、
26…軸受部、28…アーム、30…サスペンション、40…ランプ、
50…呼吸フィルタ、52…循環フィルタ、56…流入口、58…ガイド流路、
58a…第1流路、58b…第2流路、62…流出口
17…磁気ヘッド、18…スピンドルモータ、22…キャリッジアッセンブリ、
26…軸受部、28…アーム、30…サスペンション、40…ランプ、
50…呼吸フィルタ、52…循環フィルタ、56…流入口、58…ガイド流路、
58a…第1流路、58b…第2流路、62…流出口
Claims (5)
- 矩形状の底壁および底壁の周縁部に沿って立設された側壁を有するベースを備えたケースと、
前記ベースの底壁上に設けられたスピンドルモータと、
前記スピンドルモータにより支持および回転されるディスク状の記録媒体と、
前記記録媒体に対して情報処理をヘッドと、
前記記録媒体との外周側に位置した軸受部を有し、前記ヘッドを前記記録媒体に対して移動自在に支持したキャリッジと、
前記記録媒体の回転方向に関して、前記軸受部の下流側で前記記録媒体の外周側に配置され、前記ヘッドが前記記録媒体の外周縁の外側に移動した際に前記ヘッドを支持するランプと、
前記底壁の角部の内、前記記録媒体の回転方向に関して前記ヘッドの下流側で前記ヘッドに最も近い角部に設けられた循環フィルタと、を備え、
前記ベースの側壁は、前記記録媒体の外周縁に沿って円弧状に形成され記録媒体の外周縁に隙間を置いて対向した内面を有し、
前記ベースは、前記側壁に形成され前記循環フィルタに空気流を導くガイド流路を有し、前記ガイド流路は、流入口を有しているとともに前記記録媒体の接線方向に直線状に延びた第1流路と、前記第1流路から前記記録媒体の回転中心方向に直線的に延びているとともに前記記録媒体に向かって開口した流出口を有した第2流路と、を有し、前記側壁は、前記第2流路を規定しているとともに前記第1流路と直交する方向に延び前記第1流路を流れる空気流の方向を前記記録媒体の回転中心方向に変える壁面を有し、前記循環フィルタは、前記第2流路に設けられているディスク装置。 - 前記ガイド流路の流出口は、前記記録媒体の回転中心を中心とする回転方向において、前記ランプの位置とのなす角度が80度以上、110度以内の位置に設けられている請求項1に記載のディスク装置。
- 前記流出口の開口幅は、前記流入口の開口幅に対して2倍以上に形成されている請求項1又は2に記載のディスク装置。
- 前記循環フィルタは矩形のマット状に形成され、前記記録媒体の接線方向沿って前記第2流路内に設けられている請求項1に記載のディスク装置。
- 前記底壁の角部の内、前記記録媒体の回転方向に関して前記循環フィルタの下流側で前記循環フィルタに最も近い角部に設けられた呼吸フィルタを備え、前記呼吸フィルタは、前記ベースの側壁の内面に整列して位置した円弧状の外面を有している請求項1に記載のディスク装置。
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