JP2006179118A - ディスク装置 - Google Patents

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弘司 芹澤
Hitoshi Tsujino
等 辻野
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宏和 谷澤
Motoji Takemoto
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Abstract

【課題】
ディスクの回転によって生じる気流による生じるディスクの振動を低減することができるディスク装置を提供する。
【解決手段】
磁気ディスク装置は、回転する磁気ディスクと、磁気ディスクを収納するベース102及びトップ・カバーと、磁気ディスクの外周に沿って設けられる整流壁211と、装置内の塵埃を捕獲する循環フィルタとを有し、整流壁211は、磁気ディスクの外周に対向する位置に形成され、対向する位置外に段差221aを有し、この段差221aとトップ・カバーとの間隙により開口が形成される。この開口部が流入口となって磁気ディスクの回転に伴い生じる気流を流入させ、循環フィルタは流入された気流の塵埃を捕集する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ディスクの回転に伴う気流により生じるフラッタの低減を図ったディスク装置に関する。
情報記憶再生装置として、光ディスクや磁気テープなどの様々な態様のメディアを使用する装置が知られているが、その中で、ハードディスク・ドライブは、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。さらに、コンピュータ・システムにとどまらず、動画像記憶再生装置、カー・ナビゲーション・システム、あるいはデジタル・カメラなどで使用されるリムーバブル・メモリなど、ハードディスク・ドライブの用途は、その優れた特性により益々拡大している。
ハードディスク・ドライブは、データを記憶する磁気ディスクと、磁気ディスクとの間のデータ読み出し及び/もしくは書き込みを行うヘッド、及び、ヘッドを磁気ディスク上の所望の位置に移動するアクチュエータを備えている。アクチュエータはボイス・コイル・モータによって駆動され、回動軸を中心として回動することによって、回転する磁気ディスク上でヘッドを半径方向に移動する。これによって、ヘッドが磁気ディスクに形成された所望のトラックにアクセスし、データの読み出し/書き込み処理を行うことができる。
ところで、このHDDは、HDDのベースとトップ・カバーで密閉された機構部(Hard Disk Assembly(HDA))内において、ヘッドとディスクのインターフェースの信頼性を確保するため、磁気ヘッドを駆動するアクチュエータから漏れ出る潤滑油や、駆動機構の摩耗によって発生する恐れがある微少な塵埃を除去する必要がある。したがって、この塵埃を捕集する循環フィルタがHDA内の圧力差が発生する部位に配置される。磁気ディスクが回転すると、ディスク外周でディスクの回転方向に気流が生じ、この気流が循環フィルタを通過することによって、気流に含まれる塵埃を除去することができる。
HDDの記録トラックの短ピッチ化が進むにつれ高精度のトラッキング精度が望まれるが、回転時の磁気ディスクの振動はこのトラッキング動作の精度に大きな影響を与える。HDA内においてはディスクの回転に伴い気流は発生するが、この気流はディスクの外周に沿って一部断続的に設けられる整流壁によりスムーズに流れることで、気流により生じるディスクの振動を抑制する。したがって、この整流壁はできる限り連続的に形成されることが好ましい。ただし、上述の循環フィルタを配置する例えばHDAの隅部などにおいては循環フィルタに対し気流を流入する流入口及び循環フィルタから気流を流出させる流出口を設ける関係上、通常この整流壁は不連続となる。
そこで、特許文献1に記載の情報記録媒体駆動装置においては、円板型の情報記録媒体を収容するケーシングの隅部に設けられて、情報記録媒体の外周に沿ってその回転方向に生じる気流を整流する整流壁と、整流壁に形成された流入開口から整流壁の背後に導入される気流に含まれる塵埃を捕獲する循環フィルタとを備え、情報記録媒体の外周に沿った隅部の長さLと、流入開口の幅dとの関係d/Lを調整することによって、ディスクの高速回転時にディスク外周で発生する気流の乱れによる磁気ディスクの振動の増長の防止を図っている。
特開平11−73756号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、気流を流入させるためにベースの底部まで達する流入開口を設けているため、この流入開口が形成される位置でディスクの外周に沿って形成される整流壁が不連続となり、これにより気流が乱されディスクに振動が生じてしまう。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、ディスクの回転によって生じる気流による生じるディスクの振動を低減することができるディスク装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明にかかるディスク装置は、回転するディスクと、前記ディスクを収納するベース及びトップ・カバーと、前記ディスクの外周に沿って設けられる整流壁と、装置内の塵埃を捕獲する循環フィルタとを有し、前記整流壁は、前記ディスクの外周に対向する位置外に形成される開口を有し、前記開口から前記ディスクの回転に伴い生じる気流を流入させることを特徴とする。
本発明においては、循環フィルタへ気流を流入させる流入側及び気流を流出させる流出側において従来整流壁が不連続となっていたのに対し、流入口となる開口をディスクの外周に対向する位置外に設けることで、流入側における整流壁を連続的に形成することができ、これによりディスクの回転によって生じる気流をスムーズに流すことができる。
この場合、前記整流壁は、前記ディスクの最上面と前記トップ・カバーとの間に第1の開口を有し、前記第1の開口から前記ディスクの回転に伴い生じる気流を流入させることができ、ディスクの外周に対向する位置外として最上面とトップ・カバーとの間に開口を設けることができる。
また、前記ディスクは2以上であって、前記整流壁は、前記2以上のディスクの間隙に位置する第2の開口を有し、前記第2の開口から前記ディスクの回転に生じる気流を流入させることができ、ディスクが2以上の場合は、ディスク間に上記開口を設けることができる。
更に、前記整流壁は、前記ディスクの最下面と前記ベースの底面との間に第3の開口を有し、前記第3の開口から前記ディスクの回転に伴い生じる気流を流入させることができ、ディスクの外周に対向する位置外として最下面とベースの底面との間に開口を設けることができる。
また、前記整流壁は、前記ベースに一体的に形成することができ、一体的に整流壁を形成することで製造容易となり、流入側で整流壁を連続させるための新たな部品等を不要とすることができる。
更に、前記トップ・カバーと前記ベースとを密封するガスケットを有し、前記第1の開口の前記ディスクの回転軸方向の高さを前記ガスケットの厚みと同一とすることができ、これにより、整流壁に段差を設けることで上記開口を形成することができ、製造容易でかつ大きな開口を設けることができる。
本発明に係るディスク装置によれば、ディスクの回転によって生じる気流による生じるディスクの振動を低減することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明を、例えば2.5型の高速回転かつ高TPIであるハード・ディスク・ドライブ(HDD)に適用したものである。
図1は、本実施の形態に係るHDD100の概略構成を示すための平面図である。また、図2は、ベースを示す斜視図である。また、図3は、ベースの平面図、図4は、HDDのエンクロージャ内の塵埃を捕獲することでその清浄度を維持するための循環フィルタ部を拡大して示す斜視図である。
図1において、101はデータが記録されるディスクであって、磁性層が磁化されることによってデータを記憶する不揮発性の磁気ディスクである。102はハードディスク・ドライブ100の各構成要素を収容するベースである。ベース102は、ベース102の上部開口を塞ぐカバー201とガスケット202を介して固定されることによってディスクエンクロージャを構成し、ハードディスク・ドライブ100の各構成要素を密閉状態で収容することができる。
特に、本実施の形態におけるベース102は、磁気ディスク101の回転によって生じる気流がスムーズに流れるよう磁気ディスク101の外周に沿って整流壁211がほぼ連続的に形成されている。具体的には、整流壁211は後述するアクチュエータ・アーム108が揺動する位置及び循環フィルタ212から気流が流出するための流出口223以外は、磁気ディスク101の外周に沿って形成される。循環フィルタ212は、ベース102の隅部に配置され、隅部に磁気ディスク101の回転に応じて生じる気流213が流入される。循環フィルタ212はその気流213に含まれる塵埃を捕集し、循環フィルタ212を通過した気流は流出口223から排出される。
103はスピンドル・モータ、104はスピンドル・モータ103に設けられているハブである。105は、ホスト(不図示)との間で入出力されるデータについて、磁気ディスク101への書き込み及び/又は読み出しを行うヘッドである。ヘッド105は、磁気ディスク101への記憶データに応じて電気信号を磁界に変換する記録素子及び/又は磁気ディスク101からの磁界を電気信号に変換する再生素子と、記録素子及び/又は再生素子がその面上に形成されているスライダとを有している。上述の循環フィルタ212による塵埃の捕集により、ヘッド105と磁気ディスク101との間にゴミを巻き込むことによるヘッド・クラッシュを防止すること等ができる。
106はヘッド105を保持、移動するアクチュエータである。アクチュエータ106は、回動軸107に回動自在に保持されており、アクチュエータ・アーム108と駆動機構としてのVCM(ボイス・コイル・モータ)109とを備えている。アクチュエータ・アーム108は、ヘッド105が配置されたその先端部から、サスペンション110、ヘッド・アーム111及びコイル・サポート112の順で結合された各構成部材を備えている。
113はフラットコイル、114はベース102に固定された上側ステータ・マグネット保持板である。尚、上側ステータ・マグネット保持板114は、主要部が便宜上切り欠いて図示され、外形が破線で示されている。図示されていないが、フラットコイル113の下側には、上側ステータ・マグネット保持板114との間においてフラットコイル113を挟むように、下側ステータ・マグネット保持板が配置される。VCM109は、フラットコイル113、上側ステータ・マグネット保持板114に固定されたステータ・マグネット(不図示)、及び下側ステータ・マグネット保持板に固定されたステータ・マグネット(不図示)を備えている。115は、磁気ディスク101の回転が停止するときには、ヘッド105を磁気ディスク101から退避させるためのランプ機構である。116はサスペンション110の先端部に形成されたタブである。尚、ヘッド105がデータ書き込み/読み出し処理を行わない場合に、磁気ディスク101の内周に配置されているゾーンに退避するCSS(Contact Start and Stop)方式に、本形態のアクチュエータ106を適用することも可能である。
磁気ディスク101は、ベース102の底面に固定されたスピンドル・モータ103のハブ104に一体的に保持され、スピンドル・モータ103により所定の速度で回転駆動される。ハードディスク・ドライブ100の非動作時には、磁気ディスク101は静止している。回動軸107に回動自在に保持されたコイル・サポート112には、コイル・サポート・アーム112a、112bが形成されている。コイル・サポート・アーム112a、112bは、回動軸107に対してヘッド・アーム111と反対側において、フラットコイル113を保持する。VCM109は、コントローラ(不図示)からフラットコイル113に流される駆動信号に応じて、回動軸107を中心としてアクチュエータ・アーム108を回動し、磁気ディスク101の上にヘッド105を移動する、もしくは、磁気ディスク101の外側へヘッド105を移動することができる。
磁気ディスク101に対するデータの読み取り/書き込みのため、アクチュエータ106は回転している磁気ディスク101表面のデータ領域上空にヘッド105を移動する。アクチュエータ106が回動することによって、ヘッド105が磁気ディスク101の表面の半径方向に沿って移動する。これによって、ヘッド105が所望のトラックにアクセスすることができる。ヘッド105は、磁気ディスク101に対向するスライダのABS(Air Bearing Surface)面と回転している磁気ディスク101との間の空気の粘性による圧力が、サスペンション110によって磁気ディスク101方向に加えられる圧力とバランスすることによって、ヘッド105は磁気ディスク101上を一定のギャップを置いて浮上する。
磁気ディスク101の回転が停止すると、ヘッド105が磁気ディスク101表面に接触し、吸着現象によってデータ領域の傷の発生、磁気ディスクの回転不能などの問題が起こるため、磁気ディスク101の回転が停止するときには、アクチュエータ106はヘッド105をデータ領域からランプ機構115に退避させる。アクチュエータ106がランプ機構115の方向に回動し、アクチュエータ先端部のタブ116がランプ機構115表面上を摺動しながら移動し、ランプ機構115上のパーキング面に載ることにより、磁気ヘッド105がアンロードされる。ロードのときには、パーキング面に支持されていたアクチュエータ106は、ランプ機構115から離脱して磁気ディスク101表面上空に移動する。
ここで、磁気ディスク101は、1又は複数枚からなり、また片面又は両面記録のいずれであってもよい。両面記憶のときは各記憶面を走査するヘッドを保持するサスペンションを記録面に対応する数用意し、一の磁気ディスク101に対して、一方のサスペンション110と所定の間隔をおいて重なる位置でヘッド・アームを介してコイル・サポート112に固定する。また、複数枚の磁気ディスクを両面記憶する場合には、ハブ104によってスピンドル・モータ103の回転軸方向に所定の間隔で複数枚の磁気ディスクを一体的に保持する。それぞれ各記憶面を走査するヘッドを保持するサスペンションを記憶面の数だけ用意し、図1のサスペンション110と所定の間隔をおいて重なる位置でヘッド・アームを介してコイル・サポート112に固定する。
次に、本実施の形態のHDD100について更に詳細に説明する。HDD100のベース102には、上述したように、磁気ディスク101が配置される磁気ディスク101の外形と略同形の凹部(格納部)220が設けられ、この格納部220に1又は複数枚の磁気ディスク101が格納される。本実施の形態においては、図2の矢印240の方向にディスクが回転する。ここで、格納部220の底面はベース102の底面であるが、アクチュエータ・アーム108が配置される格納部230の底面より高く形成される。これは、磁気ディスク101が配置される格納部220の底面が磁気ディスク101に近接しているほど、すなわち磁気ディスク101の最下面とこの最下面に対向する格納部230の底面との距離が小さいほど磁気ディスク101の回転によって生じる気流による振動が抑制されるためである。
また、磁気ディスク101の格納部220の側壁(整流壁211)は磁気ディスク101の外周に沿って対向するよう形成される。整流壁211により、磁気ディスク101の回転により、その外周で発生する気流の乱れを抑制し、気流の乱れにより磁気ディスク101に生じる振動の影響を抑制する。したがって、この整流壁211は、磁気ディスク101の外周で発生する気流をスムーズに流すために磁気ディスク101の外周全域に亘って連続して形成されることが好ましいが、上述したようにアクチュエータ・アーム108が揺動する位置と、循環フィルタ212への気流の流入・流出口は従来不連続となっていた。
ただし、気流の流れをスムーズにしてフラッタを抑制するためには、この整流壁211をできるだけ連続して形成することが好ましい。また、近時の磁気ディスク101の記録容量の増加に伴い磁気ディスク101のTPIが狭くなってくると、振動の影響が大きくなり、少しでも振動を低減させることが望まれる。これらの実情に鑑み、この整流壁をできる限り連続させるべく、本願発明者等が鋭意研究した結果、流出口側に整流壁を設けた場合のフラッタの抑制効果に比して流入口位置の整流壁を連続的に形成し流入口側に整流壁を設けた場合の気流の乱れ・フラッタを抑制する効果が大きいこと、及び流入口側に整流壁を設けるとその流出口の大きさを実質上小さくし、流入する気流が減ることになるもののその塵埃の捕集効果にそれほど影響を与えないことを知見した。そして、循環フィルタ212に気流を流入させる流入口を磁気ディスク101の上面より上方に設けることで、循環フィルタ212の塵埃の捕集効果を極力維持しつつ整流壁211の連続性を増大させ、フラッタ抑制の効果を向上させることができることを見出した。
ここで、本実施の形態においては、従来整流壁が不連続となってしまう循環フィルタへの気流の流入口及び流出口のうち、流入口の位置をディスクの最上面より上に設けることで流入口部分においては整流壁を連続させるようにするものである。流入口221が従来より小さくなるものの、磁気ディスクの回転数が高いため気流の流入の減少及び塵埃の捕集効果にそれほど影響を与えることがない。
すなわち、本実施の形態におけるHDD100においては、整流壁211の端部に循環フィルタ212を支持するための支持部222が形成され、この支持部222の手前に流入口用の段差221aが設けられている。なお、本実施の形態においては、整流壁211等はベース102に一体的に形成されるものであるが、例えば従来流入口として設けられている位置に整流壁となるような部材を配置するようにしてもよい。ただし、整流壁211をベース102に一体的に形成すれば、製造容易となり、流入口に整流壁を設けるための新たな部品等が必要なくその製造コストも安価なものとすることができる。
図5(a)は、本実施の形態における流入口を示す模式図である。図2に示す段差221aは、トップ・カバー201と開口を形成し、これが流入口221となる。すなわち、ベース102と固定されるトップ・カバー201がその縁部に介在されるガスケットを介して図5(a)に示すようにトップ・カバー201とベース102とが固定されることで、段差221aとガスケット202の厚みにより流入口221が形成されることとなる。
ただし、この流入口221は、図5(a)に示すように少なくとも磁気ディスク101の上面より上方に設けられる。この場合、磁気ディスク101を複数枚有する場合は、最もトップ・カバー201側に配置される磁気ディスク101の上面(以下、最上面という。)より上方に設けられる。よって、流入口221の下方には、他の部位と同様に磁気ディスク101の外周に沿った整流壁211が形成される。少なくとも磁気ディスク101の外周に対向する位置に整流壁211があれば、流入口221により不連続とした場合と比較して、磁気ディスク101の回転により発生する気流をスムーズに流すことができ、流入口221によって気流が乱されることを抑制することができる。
整流壁211の端部に設けられる支持部222の磁気ディスク101の外周に対向する面は整流壁211を構成し、磁気ディスク101の外周形状に沿った滑らかな形状とされる。整流壁211は、支持部222の端部で開口(凹部)が形成され、この位置で不連続となる。そして、この開口が流入口221から流入した気流が流出する流出口223となる。流出口223の気流が流出する手前に循環フィルタ212が配置され、流入口221から流れ込んだ気流に含まれる塵埃を捕集する。この循環フィルタ212を挟持して支えるため、ベース102の底面から突出された段部226と、ベース102の側壁から突出された凸部225とが設けられている。また、流出口223の一端側の上記支持部222には循環フィルタ212を挿入する凹部224aが設けられ、他端側の整流壁にも凹部224bが設けられている。循環フィルタ212はたとえば略矩形の板状のフィルタであり、この2つの凹部224a、224bに循環フィルタ212の両端部(矩形短辺側)が挿入され、かつ段部226と凸部225とでその上下面が狭持されることで循環フィルタ212が支持される。
ここで、本実施の形態においては、流入口221を磁気ディスク101の上面、ディスクが複数枚ある場合は、最上面より上方に設けるものとして説明したが、整流壁211をディスクの外周に対向する位置において連続させられればよく、したがって、磁気ディスク101の外周に対向する位置外に開口部を設け、流入口とすることができる。例えば図5(b)に示すように、2枚の磁気ディスク101を備えるHDDの場合、ベース102の底面側の磁気ディスク101とトップ・カバー201側の磁気ディスク101との間に開口をもうけこれを流入口231としてもよい。また、底面側の磁気ディスク101の下面(最下面)より下方に流入口232を設けることも可能である。更に、これらの流入口231、232のいずれか1以上を、磁気ディスク101の最上面に設ける流入口221と共に設けることも可能である。これにより、循環フィルタ212への気流の流入量を増大させ、循環フィルタ212によって、より速やかに塵埃を捕獲させることができる。
図6は、流入口221から流入した気流が循環フィルタ212を介して流出口223から流出する様子を説明する図である。回転する磁気ディスク101a、101bによって生じた気流は流入口221から流入し、循環フィルタ212により塵埃が捕獲され、清浄化された気流が流出口223から流出する。
次に、HDDにおいて実際に流入口に整流壁を形成した実施例にかかるHDDと、流入口により整流壁を不連続とした従来例のHDDとを比較して本発明の効果について説明する。一般には記録密度の増加によるトラックの高密度化等に伴い、所望のトラックのセンタライン上にヘッドを高精度で維持し続けることが困難になる。ヘッドの位置決め精度が悪化する要因の1つとしてヘッドとディスク媒体との間の相対的な振れを示す所謂ディスクランアウト(Disk Runout)が知られている。このディスクランアウトには、ディスクを回転駆動するスピンドル・モータの回転に同期して繰返し現れる反復性ランアウト(Repeatable Runout:RRO)(1次ランアウト)と、当該回転に同期しない非反復性ランアウト(Non-Repeatable Runout:NRRO)とがあり、いずれによっても位置誤差信号PESを大きくしてしまう原因となる。
このようなランアウト誤差は、近時のディスクの回転速度の高速化に伴うディスクを含む回転部材の空気抵抗(風損)の増大によって、益々増大し、例えば、ユーザ・データをトラックに書き込む際又は読み出す際にトラックに追従するために、位置誤差信号PESからディスク等の回転による風損等による影響を軽減するような処理等が行われる。ただし、このような処理をするためにサーボ・データに基づき補正信号を生成し、これに基づきVCM109等を制御する必要があり、処理が煩雑となってしまう。
ここで、本発明の効果を説明するため、1トラックを256分割した単位(PES)で128をセンタとし、PESのずれの大きさを測定することでサーボの安定性を測定した。図7及び図8は、縦軸にサーボの安定性(PES)、横軸にトラック(シリンダ)番号をとり、本発明を適用したHDD(実施例)と流入口に整流壁がない従来のHDD(従来例)の比較を示すグラフである。また、図9及び図10は、縦軸にそれぞれ図7及び図8における実施例と比較例とのPESの差をとり、横軸にシリンダ番号をとったグラフ図であって、本発明を適用することによるサーボの安定性の改善を示す図である。
PESの値は、0に近いほどサーボの安定性が高いことを示す。横軸のシリンダ番号は0〜5000であり、0が外周側、5000が内周側を示す。ここで、サーボの安定性を向上させる効果は図9に示すようにディスクの外側の方(シリンダ番号=0側)の方が顕著となる。図8は、図7におけるシリンダ番号0〜10を抜き出して示す図であり、図10は、図9のシリンダ番号0〜10を抜き出して示す図である。
また、図7乃至図10においてRRO及びNRROと、RROとNRROの二乗平均をとった値(ALL)の3つのデータを示す。上述したようにRROは、モータの回転に起因するランアウトであり回転周波数に比例した一定周期で生じる振動であって、流入口に整流壁を形成しても改善されないものの、NRROの値が実施例より比較例の方が小さくなっているのがわかる。RROは信号処理により取り除くことができるが、NRROは回転に同期しないランアウトであるため取り除くことが困難であるが、本発明を適用して流入口に整流壁を形成することで低減されているのがわかる。
なお、図7乃至図10は、回転数7200rpmの2.5型のHDDを測定した結果を示すものであるが、塵埃を捕獲するために要する時間(クリーンナップ時間)は流入口221の下部に整流壁を形成しても20秒程度であり、高速回転のHDDにおいて得に増大する整流壁の不連続性に起因するフラッタを防止することができると共に、循環フィルタによる塵埃捕獲効果にほとんど影響を与えることがない。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態に係るHDDの概略構成を示すための平面図である。 本発明の実施の形態に係るHDDのベース及びトップ・カバーを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るHDDのベースを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るHDDのベースにおける循環フィルタが配置される部位を拡大して示す斜視図である。 (a)は、本発明の実施の形態における流入口を示す模式図であり、(b)及び(c)本発明の実施の形態の変形例を示す模式図である。 流入口から流入した気流が循環フィルタを介して流出口から流出する様子を説明する図である。 縦軸にサーボの安定性(PES)をとり、横軸にシリンダをとって、本発明を適用したHDD(実施例)と流入口に整流壁がない従来のHDD(従来例)の比較を示すグラフ図である。 図7に示すシリンダ番号0〜10を拡大して示すグラフ図である。 縦軸にサーボの安定性(PES)の実施例と比較例との差をとり、横軸にシリンダをとって、本発明を適用したHDD(実施例)と流入口に整流壁がない従来のHDD(従来例)の比較を示すグラフ図である。 図9に示すシリンダ番号0〜10を拡大して示すグラフ図である。
符号の説明
102 ベース、103 スピンドル・モータ
104 ハブ、105 ヘッド
106 アクチュエータ、107 回動軸
108 アクチュエータ・アーム、110 サスペンション
111 ヘッド・アーム、112 コイル・サポート
112a コイル・サポート・アーム、113 フラットコイル
114 上側ステータ・マグネット保持板、115 ランプ機構
116 タブ、201 トップ・カバー
202 ガスケット、211 整流壁
212 循環フィルタ、213 気流
220 格納部、221a 段差
221,231,232 流入口、222 支持部
223 流出口、224a,224b 凹部
225 凸部、226 段部

Claims (6)

  1. 回転するディスクと、
    前記ディスクを収納するベース及びトップ・カバーと、
    前記ディスクの外周に沿って設けられる整流壁と、
    装置内の塵埃を捕獲する循環フィルタとを有し、
    前記整流壁は、前記ディスクの外周に対向する位置外に形成される開口を有し、前記開口から前記ディスクの回転に伴い生じる気流を流入させる
    ことを特徴とするディスク装置。
  2. 前記整流壁は、前記ディスクの最上面と前記トップ・カバーとの間に第1の開口を有し、前記第1の開口から前記ディスクの回転に伴い生じる気流を流入させる
    ことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  3. 前記ディスクは2以上であって、
    前記整流壁は、前記2以上のディスクの間隙に位置する第2の開口を有し、前記第2の開口から前記ディスクの回転に生じる気流を流入させる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のディスク装置。
  4. 前記整流壁は、前記ディスクの最下面と前記ベースの底面との間に第3の開口を有し、前記第3の開口から前記ディスクの回転に伴い生じる気流を流入させる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のディスク装置。
  5. 前記整流壁は、前記ベースに一体的に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  6. 前記トップ・カバーと前記ベースとを密封するガスケットを有し、
    前記第1の開口の前記ディスクの回転軸方向の高さは、前記ガスケットの厚さと同一である
    ことを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
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