JP2011085276A - オープンラック式気化器 - Google Patents

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Abstract

【課題】二重管構造の下部ヘッダーを構成する外管においてフィンチューブとの接合部で貫通割れの発生を防止し、より優れた耐久性を実現できるORVを提供する。
【解決手段】ORVは、複数のフィンチューブ2をパネル状に配列し、その上下端にそれぞれ上部ヘッダー4と下部ヘッダー5を接合して成り、下部ヘッダー5に供給したLNGをフィンチューブ2内に導入して気化させ、気化したNGを上部ヘッダー4から送り出すものである。下部ヘッダー5は、各フィンチューブ2の下端が接合され、両端が閉ざされた外管9と、この外管9の内部に延在し、端が閉塞板12で閉ざされてそれとは反対側の端からLNGが供給されるスパージパイプ10と、から構成され、スパージパイプ10は、管壁の下部にLNG散布孔16が設けられ、閉塞板12の上部に第1のガス抜き孔17Aが設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、液化天然ガス(以下「LNG」という)を天然ガス(以下「NG」という)に気化させるために用いられるオープンラック式気化器(以下「ORV」という)に関する。
NGは、メタンを主成分とし硫黄分を含んでいないことから、SOXなどの環境汚染物質を排出しないクリーン燃料として、様々な産業分野で利用されている。通常、NGは、産出地で−160℃程度の超低温液化状態のLNGとされ、タンカーによって需要地まで運搬される。LNGを燃料として利用するには、気化させてNGに戻す必要があり、従来から、LNGの気化にORVが多用されている(例えば、特許文献1参照)。
ORVは、複数の伝熱管がパネル状に配列され、その上下端にそれぞれヘッダーが設けられて成る熱交換パネルを外側から熱媒体によって加熱し、伝熱管内を流通するLNGをNGに気化させる熱交換器の一種である。
図1は、ORVの要部を構成する熱交換パネルとそれに付帯する設備を模式的に示す図である。同図に示すように、熱交換パネル1は、径方向に一対または複数対のフィン3が突出するフィンチューブ2を径方向に複数並べてパネル状に配列し、その上端と下端にそれぞれ上部ヘッダー4と下部ヘッダー5を接合して構成される。ORVは、このような熱交換パネル1を仕様に応じて多数並列に配置して成り立つ。
各熱交換パネル1の上部ヘッダー4と下部ヘッダー5には、それぞれ上部マニホールド6と下部マニホールド7が連結されている。さらに、各熱交換パネル1の上部には、フィンチューブ2に隣接してトラフ8が配設されている。トラフ8には熱媒体として海水が供給され、海水は、トラフ8から溢れ出してフィンチューブ2の表面を流下する。その熱媒体としては循環水が用いられる場合もある。
LNGは、下部マニホールド7を経て下部ヘッダー5に供給され、フィンチューブ2内に導入される。フィンチューブ2内に導入されたLNGは、フィンチューブ2の表面を流下する海水との熱交換により気化し、NGとなって上部ヘッダー4に導出される。上部ヘッダー4に導出されたNGは、上部マニホールド6を通じて外部に送り出される。
近年のORVにおいては、熱交換パネル1によるNGの生産効率を向上させることを意図し、下部ヘッダー5に供給されたLNGを端から端までの全てのフィンチューブ2に均一に分配するために、多くの場合、二重管構造の下部ヘッダー5を採用している。
図2は、従来のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーの先端近傍を示す図であり、同図(a)は縦断面図を、同図(b)は同図(a)のA−A断面図をそれぞれ示す。図3は、従来のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーのマニホールド側近傍を示す縦断面図である。
図2および図3に示すように、下部ヘッダー5は、二重管構造であり、外管9と、この外管9の内部に延在するスパージパイプ10とから構成される。外管9は、管壁の頂上部に各フィンチューブ2の下端が溶接で接合され、各フィンチューブ2と連通している。外管9の先端は、図2(a)に示すように、半球形または半楕円形の内部空間を有するエンドキャップ11によって閉ざされ、それとは反対側の端は、図3に示すように、下部マニホールド7に連結されている。
スパージパイプ10は外管9に挿入されて組み付けられるものである。スパージパイプ10の先端は、図2(a)に示すように、閉塞板12によって閉ざされ、外管9のエンドキャップ11に隣接して配置される。閉塞板12の外周には板状のリング部13が突出し、スパージパイプ10はそのリング部13によって外管9内で支持される。
スパージパイプ10の先端とは反対側の端には、図3に示すように、その外周にリング板14が取り付けられている。このリング板14は、下部マニホールド7の近傍において、外管9内でスパージパイプ10を支持するとともに、外管9とスパージパイプ10との管壁間に形成される環状空間15を閉ざす役割を担う。下部マニホールド7を経たLNGは、スパージパイプ10の先端とは反対側の端からスパージパイプ10内に供給される。
また、スパージパイプ10の管壁の下部には、その内部に供給されたLNGを外管9内の環状空間15に均一に分配して流出させるために、所定の間隔でLNG散布孔16が穿設されている。一般に、LNG散布孔16は、図2(b)に示すように、スパージパイプ10の横断面において、最底部から45°程度の斜め下方の位置に設けられる。
このような二重管構造の下部ヘッダー5を備えるORVでは、下部ヘッダー5からフィンチューブ2にLNGを導入するに際し、LNGは、下部ヘッダー5を構成するスパージパイプ10に供給され、各LNG散布孔16から流出して外管9内の環状空間15に均一に分配され蓄積される。環状空間15に蓄積したLNGは、フィンチューブ2の表面を流下した海水からの入熱によって気化しつつ、逐次供給されるLNGとの気液混合状態で各フィンチューブ2内に均一に導入される。
このとき、スパージパイプ10に供給されたLNGの一部は、海水からの入熱によってスパージパイプ10内で気化する。このため、スパージパイプ10の管壁の頂上部には、ガス抜き孔17が穿設されている。ガス抜き孔17は、スパージパイプ10内のNGを環状空間15に放出するガス抜き機能を果たす。
特開2000−28276号公報(段落0003〜0004)
しかし、上述した従来のORVでは、長期間の運転に伴って、二重管構造の下部ヘッダーを構成する外管にフィンチューブとの接合部で貫通割れが発生する場合があった。
ORV内部に通じるLNGは、前述のとおりに極低温の可燃性ガスであるため、貫通割れの発生に伴って内部ガスが漏洩すると、漏洩ガスによる低温やけどや発火等の危険性があり、重大な事故を誘発しかねない。このような事故が発生すると、復旧するのに多大な時間と労力がかかる。このため、外管とフィンチューブとの接合部での貫通割れの発生を防止し、その様なリスクのないより優れた耐久性を有するORVが望まれていた。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、二重管構造の下部ヘッダーを構成する外管においてフィンチューブとの接合部で貫通割れの発生を防止し、より優れた耐久性を実現できるORVを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため、外管に貫通割れが発生した下部ヘッダーを詳細に調査し、鋭意検討を重ねた結果、下記(a)〜(d)の知見を得た。
(a)外管において、貫通割れが発生した部位は、スパージパイプに設けられたガス抜き孔の直上に存在するフィンチューブとの接合部に限られる。すなわち、外管とフィンチューブとの接合部の直下にスパージパイプのガス抜き孔が存在する場合、その接合部に限定して貫通割れの発生が認められる。
(b)スパージパイプのガス抜き孔からは、スパージパイプ内で気化したNGが放出されるのに加え、スパージパイプ内に逐次供給されるLNGも放出される。このため、ガス抜き孔からはNGと低温のLNGとが交互に噴出し、その噴出先に局部的に繰り返し熱応力が発生する。
(c)外管におけるフィンチューブとの接合部は、フィンチューブに連通する孔を有することから、応力集中が発生し易い部位である。
(d)上記(a)〜(c)の知見から、外管とフィンチューブとの接合部の直下にスパージパイプのガス抜き孔が存在する場合、その接合部には、ガス抜き孔からNGと低温のLNGが交互に噴射されることに伴って、繰り返し熱応力が発生し、その結果、疲労破壊により貫通割れが発生する。
本発明者らは、このような(a)〜(d)の知見に基づき、外管とフィンチューブとの接合部で貫通割れの発生を防止するには、その接合部から外れた位置に、スパージパイプのガス抜き孔を設置するのが有効であることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の要旨は、下記のORVにある。すなわち、複数のフィンチューブをパネル状に配列し、その上下端にそれぞれ上部ヘッダーと下部ヘッダーを接合して成り、下部ヘッダーに供給したLNGをフィンチューブ内に導入して気化させ、気化させたNGを上部ヘッダーから送り出すORVにおいて、下部ヘッダーは、各フィンチューブの下端が接合され、両端が閉ざされた外管と、この外管の内部に延在し、先端が閉塞板で閉ざされてそれとは反対側の端からLNGが供給されるスパージパイプと、から構成され、スパージパイプは、管壁の下部にLNG散布孔が設けられ、閉塞板の上部に第1のガス抜き孔が設けられていることを特徴とするORVである。
上記のORVでは、前記閉塞板に前記第1のガス抜き孔の出口上方を覆う第1のカバーを備えても良い。
また、上記のORVにおいて、前記スパージパイプは、LNGが供給される側の端と、この端に最も近い前記フィンチューブと間の管壁上部に、第2のガス抜き孔が設けられている構成とすることができる。この場合、前記スパージパイプに前記第2のガス抜き孔の出口上方を覆う第2のカバーを備えても良い。
本発明のORVによれば、スパージパイプの先端を閉ざす閉塞板の上部にガス抜き孔を設けることにより、スパージパイプ内で気化したNGと液化状態のLNGが、そのガス抜き孔を通じてスパージパイプの長手方向に噴出し、外管とフィンチューブとの接合部に直接到達しないため、その接合部で繰り返しの熱応力が発生することはなく、その結果、貫通割れの発生を防止でき、より優れた耐久性を実現することが可能となる。これにより、貫通割れに起因する重大な事故を防止することができる。
ORVの要部を構成する熱交換パネルとそれに付帯する設備を模式的に示す図である。 従来のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーの先端近傍を示す図であり、同図(a)は縦断面図を、同図(b)は同図(a)のA−A断面図をそれぞれ示す。 従来のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーのマニホールド側近傍を示す縦断面図である。 本発明のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーの先端近傍を示す図であり、同図(a)は縦断面図を、同図(b)は同図(a)のB−B断面図を、同図(c)は閉塞板の平面図をそれぞれ示す。 前記図4に示すORVの変形例を示す図であり、同図(a)は下部ヘッダーの先端近傍の縦断面図を、同図(b)は閉塞板の平面図をそれぞれ示す。 本発明のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーのマニホールド側近傍を示す図であり、同図(a)は縦断面図を、同図(b)は同図(a)のC−C断面図をそれぞれ示す。 前記図6に示すORVの変形例を示す図であり、同図(a)は下部ヘッダーのマニホールド側近傍の縦断面図を、同図(b)は同図(a)のD−D断面図をそれぞれ示す。
以下に、本発明のORVの実施形態について、図面を参照しながら詳述する。
図4は、本発明のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーの先端近傍を示す図であり、同図(a)は縦断面図を、同図(b)は同図(a)のB−B断面図を、同図(c)は閉塞板の平面図をそれぞれ示す。同図に示す下部ヘッダーとこれを備えるORVは、前記図2および図3に示す下部ヘッダーとこれを備える前記図1に示すORVの構成を基本とし、それと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
図4に示すように、本発明のORVにおける下部ヘッダー5は、管壁の頂上部に各フィンチューブ2の下端が溶接で接合された外管9と、この外管9の内部に延在し、管壁の下部にLNG散布孔16が穿設されたスパージパイプ10とから構成される。
スパージパイプ10の先端は閉塞板12によって閉ざされ、この閉塞板12の上部には、スパージパイプ10の内部に貫通する第1のガス抜き孔17Aが穿設されている。この第1のガス抜き孔17Aは、前記図2に示すガス抜き孔17に代わるものであり、スパージパイプ10の横断面において、閉塞板12の上半分の領域内であれば設置する位置や個数に特に限定はないが、ガス抜き機能を効果的に発揮するために、図4(c)に示すように、頂上部付近に設けることが好ましい。第1のガス抜き孔17Aの直径は、2〜10mm程度が好ましい。
このような構成の下部ヘッダー5を備えるORVでは、スパージパイプ10内に供給されたLNGは、主として、各LNG散布孔16から外管9内の環状空間15に流出する。これに加え、スパージパイプ10内で気化したNGと液化状態のLNGは、閉塞板12に設けた第1のガス抜き孔17Aを通じ、外管9のエンドキャップ11の内面に向けてスパージパイプ10の長手方向に噴出する。これにより、外管9とフィンチューブ2との接合部には、第1のガス抜き孔17Aから噴出したNGとLNGが直接到達することはなく、繰り返しの熱応力は発生しない。その結果、外管9とフィンチューブ2との接合部で貫通割れが発生するのを防止することができ、耐久性を向上させることが可能となる。
図5は、前記図4に示すORVの変形例を示す図であり、同図(a)は下部ヘッダーの先端近傍の縦断面図を、同図(b)は閉塞板の平面図をそれぞれ示す。図5に示すように、下部ヘッダー5は、閉塞板12に穿設された第1のガス抜き孔17Aの外側に第1のカバー18Aを設けた構成とすることができる。第1のカバー18Aは、第1のガス抜き孔17Aの出口上方を覆いつつ、その出口前方およびその両側を覆うように構成され、第1のガス抜き孔17Aから噴出したNGとLNGを下方に導く。
このように、第1のガス抜き孔17Aの上方に第1のカバー18Aを設けることにより、第1のガス抜き孔17AからNGとLNGが多少広がって噴出した場合であっても、噴出したNGとLNGが外管9とフィンチューブ2との接合部に直接到達することを抑えることができ、より確実に貫通割れの発生を防止することができる。
図5に示す下部ヘッダー5では、第1のカバー18Aを、第1のガス抜き孔17Aの出口上方、出口前方およびその両側を覆うように構成しているが、出口上方へのNGとLNGの噴出を制限すればその効果を発揮できることから、単に出口上方のみを覆う軒板状にしても構わない。
また、本発明のORVでは、上記した構成に加え、以下に示すように、下部ヘッダーのマニホールド側にも工夫を施すことができる。
図6は、本発明のORVにおける二重管構造の下部ヘッダーのマニホールド側近傍を示す図であり、同図(a)は縦断面図を、同図(b)は同図(a)のC−C断面図をそれぞれ示す。同図に示すように、スパージパイプ10には、下部マニホールド7側、すなわちLNGが供給される側の端近傍において、この端に最も近いフィンチューブ2と間の管壁の頂上部に第2のガス抜き孔17Bが穿設されている。これにより、第2のガス抜き孔17Bは、外管9とフィンチューブ2との接合部から外れた位置に設けられることになり、前記図4および図5に示す第1のガス抜き孔17Aに加え、第2のガス抜き孔17Bからもスパージパイプ10内で気化したNGと液化状態のLNGが噴出する。
このとき、第2のガス抜き孔17Bが外管9とフィンチューブ2との接合部から外れた位置に設けられているため、その接合部には、第2のガス抜き孔17Bから噴出したNGとLNGが直接到達することはなく、貫通割れを誘発する繰り返しの熱応力は発生しない。
第2のガス抜き孔17Bは、スパージパイプ10の横断面において、上半分の範囲内であれば設置する位置や個数に限定はないが、ガス抜き機能を効果的に発揮するためには、頂上部から45°程度の範囲内に設けることが好ましい。より好ましくは、図6(b)に示すように、スパージパイプ10の管壁の頂上部に第2のガス抜き孔17Bを設ける。
また、第2のガス抜き孔17Bを管中心から外管9の管壁に投影したとき、フィンチューブ2の接合部と投影孔の外周との最短距離が15mm以上となるように第2のガス抜き孔17Bを設けることが好ましい。これは、直径が10mmのガス抜き孔を想定したモデルでFEM解析を行った結果に基づくものである。すなわち、FEM解析結果によれば、ガス抜き孔から繰り返し噴出したNGとLNGにより外管に発生する熱応力の変動は、フィンチューブ接合部と投影孔外周との最短距離が15mm以上で0(ゼロ)になることが判明し、この条件を満たせば、フィンチューブ接合部に、ガス抜き孔からのNGとLNGの噴出による熱応力の影響が生じないことによる。
図7は、前記図6に示すORVの変形例を示す図であり、同図(a)は下部ヘッダーのマニホールド側近傍の縦断面図を、同図(b)は同図(a)のD−D断面図をそれぞれ示す。図7に示すように、下部ヘッダー5は、スパージパイプ10に穿設された第2のガス抜き孔17Bの外側に第2のカバー18Bを設けた構成とすることができる。第2のカバー18Bは、第2のガス抜き孔17Bの出口上方を覆う断面L字型の板状部材で構成され、第2のガス抜き孔17Bから噴出したNGとLNGを外管9内の環状空間15の長手方向に導く。
このように、第2のガス抜き孔17Bの上方に第2のカバー18Bを設けることにより、第2のガス抜き孔17BからNGとLNGが多少広がって噴出した場合であっても、噴出したNGとLNGが外管9とフィンチューブ2との接合部に直接到達することを抑えることができ、より確実に貫通割れの発生を防止することができる。
その他本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明のORVによれば、スパージパイプ内で気化したNGと液化状態のLNGが、外管とプレートフィンとの接合部から外れた位置に設けられたガス抜き孔を通じて噴出し、外管とフィンチューブとの接合部に直接到達しないため、その接合部で繰り返しの熱応力が発生することはなく、その結果、貫通割れの発生を防止でき、より優れた耐久性を実現することが可能となる。
1:熱交換パネル、 2:フィンチューブ、 3:フィン、
4:上部ヘッダー、 5:下部ヘッダー、 6:上部マニホールド、
7:下部マニホールド、 8:トラフ、 9:外管、
10:スパージパイプ、 11:エンドキャップ、 12:閉塞板、
13:リング部、 14:リング板、 15:環状空間、
16:LNG散布孔、 17:ガス抜き孔、
17A:第1のガス抜き孔、 18A:第1のカバー、
17B:第2のガス抜き孔、 18B:第2のカバー

Claims (4)

  1. 複数のフィンチューブをパネル状に配列し、その上下端にそれぞれ上部ヘッダーと下部ヘッダーを接合して成り、下部ヘッダーに供給したLNGをフィンチューブ内に導入して気化させ、気化させたNGを上部ヘッダーから送り出すオープンラック式気化器において、
    下部ヘッダーは、各フィンチューブの下端が接合され、両端が閉ざされた外管と、この外管の内部に延在し、先端が閉塞板で閉ざされてそれとは反対側の端からLNGが供給されるスパージパイプと、から構成され、
    スパージパイプは、管壁の下部にLNG散布孔が設けられ、閉塞板の上部に第1のガス抜き孔が設けられていることを特徴とするオープンラック式気化器。
  2. 前記閉塞板に前記第1のガス抜き孔の出口上方を覆う第1のカバーを備えることを特徴とする請求項1に記載のオープンラック式気化器。
  3. 前記スパージパイプは、LNGが供給される側の端と、この端に最も近い前記フィンチューブと間の管壁上部に、第2のガス抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のオープンラック式気化器。
  4. 前記スパージパイプに前記第2のガス抜き孔の出口上方を覆う第2のカバーを備えることを特徴とする請求項3に記載のオープンラック式気化器。
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