JP2011085023A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料のキャビテーションを利用して噴孔の出口部分に堆積するデポジットを洗い流すことのできる燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】燃料噴射弁は、噴孔31が形成されたサック部33を先端部に有するノズルボディ30と、同ノズルボディ30内に中心軸線Cの延伸方向に変位可能に収容されたニードル弁20とを備えている。この燃料噴射弁にあっては、ニードル弁20が開弁位置にあるときのシート面21とシート当接部32との隙間の中心線の延長線L1が、途中で遮られずに、ニードル弁20を挟んで反対側に位置するシート面21とシート当接部32との隙間の中心線の延長線L2と噴孔31内で交差するようにニードル弁20及びノズルボディ30の形状が設計されている。
【選択図】図3

Description

この発明は内燃機関の燃料噴射弁に関する。
ノズルボディに収容されたニードル弁を軸方向に変位させることにより、同ノズルボディの先端部に形成されたサック部に燃料を供給し、同サック部に形成された噴孔を通じて燃料を噴射する燃料噴射弁が知られている。
こうした燃料噴射弁にあっては、ニードル弁が軸方向に変位することにより、ニードル弁の先端に形成されたシート面と同ノズルボディの内周に形成されたシート当接部とが離間する。その結果、これらシート面とシート当接部との隙間を通じてサック部内に燃料が流れ込み、噴孔から燃料が噴射されるようになる。
特許文献1に記載の燃料噴射弁にあっては、ニードル弁の先端にサック部内に突出する円錐状の突出部を設けるようにしている。そして、サック部に流れ込む燃料の一部をこの突出部の傾斜面に沿わせてサック部の中央に導き、サック部の壁面に沿って噴孔の入り口に向かって流れる燃料の流れを噴孔の入り口部分で対向させるとともに、その流れの方向を噴孔の入り口部分で大きく変化させるようにしている。特許文献1に記載の燃料噴射弁は、このように噴孔の入り口部分で燃料の流れを対向させるとともに、燃料の流れの方向を大きく変化させることにより、噴孔の入り口で燃料の流れに強い乱れを生じさせ、そこで生じるキャビテーションによって噴孔内に堆積したデポジットを洗い流そうとするものである。
特開2008‐151060号公報
ところが、上記のように噴孔の入り口部分で燃料の流れに強い乱れを生じさせ、キャビテーションを発生させるようにした場合には、噴孔の入り口部分に堆積するデポジットを洗い流すことはできるものの、キャビテーションが噴孔内で消滅してしまうため噴孔の出口側に堆積するデポジットを洗い流すことができない。
噴孔の入り口部分に堆積するデポジットを除去することができたとしても噴孔の出口側に堆積するデポジットを除去することができなければ、出口側に堆積するデポジットによって噴孔の開口面積が制限されてしまい、目標とする形状の燃料噴霧を形成することができなくなってしまう。
また、デポジットは噴孔の出口部分から堆積し始めるため、デポジットの堆積を抑制する上では、出口部分に堆積し始めたデポジットが大きくなる前にこれを洗い流してしまうようにすることが効果的である。
すなわち、デポジットの堆積を抑制し、目標とする形状の燃料噴霧を形成する上では、上記特許文献1に記載の燃料噴射弁のように噴孔の入り口部分に堆積するデポジットを洗い流す構成よりも、噴孔の出口部分に堆積するデポジットを洗い流す構成を採用した方がより効果的である。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものでありその目的は燃料のキャビテーションを利用して噴孔の出口部分に堆積するデポジットを洗い流すことのできる燃料噴射弁を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、噴孔が形成されたサック部を先端部に有するノズルボディと、同ノズルボディ内に中心軸線延伸方向に変位可能に収容されたニードル弁とを備え、前記ノズルボディのシート当接部に着座している前記ニードル弁を前記中心軸線延伸方向に変位させて前記ニードル弁のシート面を前記シート当接部から離間させることにより、前記シート面と前記シート当接部との隙間を通じて前記サック部内に燃料を導入し、前記噴孔から燃料を噴射する燃料噴射弁において、前記ニードル弁が開弁位置にあるときの前記シート面と前記シート当接部との隙間の中心線の延長線が、途中で遮られずに、前記ニードル弁を挟んで反対側に位置する前記シート面と前記シート当接部との隙間の中心線の延長線と前記噴孔内で交差するように前記ニードル弁及び前記ノズルボディの形状が設計されていることをその要旨とする。
シート面とシート当接部との隙間を通じてサック部内に流れ込んだ燃料は、隙間の延伸方向、すなわちこの隙間の中心線の延伸方向に流れる。そのため、上記請求項1に記載の構成によれば、シート面とシート当接部との隙間を通じてサック部内に流れ込んだ燃料は、サック部内で拡散しつつも、主にシート面とシート当接部との隙間の中心線の延長線に沿った方向に流れるようになる。上記請求項1に記載の発明にあっては、この中心線の延長線と、ニードル弁を挟んで反対側に位置するシート面とシート当接部との隙間の中心線の延長線とが、途中で遮られずに噴孔内で交差するようにニードル弁及びノズルボディの形状を設計するようにしている。そのため、これらの延長線に沿った方向に向かって流れる燃料の流れは、互いに対向する方向から噴孔内に流れ込み、噴孔の内部で衝突するようになる。このように互いに対向する燃料の流れが噴孔の内部で衝突することにより、噴孔の内部では燃料の流れに強い乱れが発生し、キャビテーションが生じるようになる。このように噴孔の内部でキャビテーションを発生させることにより、請求項1に記載の燃料噴射弁にあっては、キャビテーションが噴孔の内部で消滅せずに噴孔の出口部分まで到達しやすくなり、燃料のキャビテーションを利用して噴孔の出口部分に堆積するデポジットを洗い流すことができるようになる。
尚、中心線の延長線を噴孔内における入り口近傍で交差させると、噴孔の入り口側で発生したキャビテーションの大部分が、出口側に到達するまでに消滅してしまい、出口側に堆積したデポジットを効果的に除去することができなくなってしまう。そのため、燃料のキャビテーションによって出口側に堆積するデポジットを効果的に除去する上では、噴孔内の入り口近傍の部分ではなく、より出口側の部分で中心線の延長線が交差するようにニードル弁及びノズルボディの形状を設計することが望ましい。しかし、噴孔内における出口近傍の部分で中心線の延長線を交差させるようにした場合には、キャビテーションが発生しても燃料がすぐに噴孔出口から噴射されてしまうため、噴孔内に堆積するデポジットを効果的に除去することができなくなってしまう。そこで、燃料のキャビテーションによって効果的にデポジットを除去する上では、噴孔の中央付近で中心線の延長線が交差するようにニードル弁及びノズルボディの形状を設計することが望ましい。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料噴射弁において、前記噴孔は、その開口面積が燃料流動方向下流側に向かって次第に大きくなるように長手方向端部に位置する側壁が傾斜した扇形のスリット状に形成されており、同燃料噴射弁にあっては、前記噴孔の厚さ方向において前記ニードル弁を挟んで位置する前記隙間の中心線の延長線同士が前記噴孔内で交差するように前記ニードル弁及び前記ノズルボディの形状が設計されていることをその要旨とする。
請求項3に記載の発明は、噴孔が形成されたサック部を先端部に有するノズルボディと、同ノズルボディ内に中心軸線延伸方向に変位可能に収容されたニードル弁とを備え、前記ノズルボディのシート当接部に着座している前記ニードル弁を前記中心軸線延伸方向に変位させて前記ニードル弁のシート面を前記シート当接部から離間させることにより、前記シート面と前記シート当接部との隙間を通じて前記サック部内に燃料を導入し、前記噴孔から燃料を噴射する燃料噴射弁において、前記ニードル弁が開弁位置にあるときの前記シート面と前記シート当接部との隙間の中心線の延長線を前記サック部内で反射させることにより描かれる直線が、前記ニードル弁を挟んで反対側に位置する前記シート面と前記シート当接部との隙間の中心線の延長線を同サック部内で反射させることにより描かれる直線と前記噴孔内で交差するように前記ニードル弁及び前記ノズルボディの形状が設計されていることをその要旨とする。
サック部内においてニードル弁の外周面やノズルボディの内周面に衝突した燃料の流れは、これらの壁面で反射したようにその方向が変化する傾向がある。そのため、上記請求項3に記載の発明のように、シート面とシート当接部との隙間の中心線の延長線をサック部内で反射させることにより描かれる直線が、ニードル弁を挟んで反対側に位置する隙間の中心線の延長線を同サック部内で反射させることにより描かれる直線と噴孔内で交差するようにニードル弁及びノズルボディの形状を設計する構成を採用すれば、サック部内に導入される燃料をサック部内で反射させてその流れを噴孔内に導き、更にその流れを上記請求項1に記載の発明と同様に噴孔内で衝突させることができるようになる。
このように燃料の流れをサック部内で反射させることにより、この燃料の流れと、ニードル弁を挟んで反対側に位置するシート面とシート当接部との隙間から流れ込んだ燃料の流れとを噴孔内で衝突させるようにすれば、噴孔の内部で燃料の流れに強い乱れが発生し、キャビテーションが生じるようになる。そして、上記請求項3に記載の燃料噴射弁にあっては、このように噴孔の内部でキャビテーションを発生させることにより、上記請求項1に記載の発明と同様に、キャビテーションが噴孔の出口部分まで到達するようになり、燃料のキャビテーションを利用して噴孔の出口部分に堆積するデポジットを洗い流すことができるようになる。
尚、燃料の流れがニードル弁の外周面やノズルボディの内周面で反射するときの入射角及び反射角が小さく、反射面と流れとのなす角が大きい場合には、反射に伴って燃料の流れの方向が大きく変化させられるため、燃料の流速が遅くなってしまう。そのため、燃料の流速を極力遅くさせずに燃料の流れを噴孔に導くためには、反射させるときの入射角及び反射角が極力大きくなるように、すなわち反射面と流れとのなす角が極力小さくなるように、ニードル弁及びノズルボディの形状を設計することが望ましい。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の燃料噴射弁において、前記噴孔は、その開口面積が燃料流動方向下流側に向かって次第に大きくなるように長手方向端部に位置する側壁が傾斜した扇形のスリット状に形成されており、同燃料噴射弁にあっては、前記噴孔の厚さ方向において前記ニードル弁を挟んで位置する前記隙間の中心線の延長線を反射させることによって描かれる前記直線同士が前記噴孔内で交差するように前記ニードル弁及び前記ノズルボディの形状が設計されていることをその要旨とする。
上記請求項2やこの請求項4に記載されているように扇形のスリット状に形成された噴孔を備える燃料噴射弁にあっては、噴孔の厚さ方向においてニードル弁を挟んで位置するシート面とシート当接部との隙間の中心線の延長線同士や、この延長線をサック部内で反射させることによって描かれる直線同士を噴孔内で交差させるようにするとよい。こうした構成によれば、燃料の流れが噴孔内で同噴孔の厚さ方向から衝突するようになり、噴孔から噴射される燃料が噴孔の厚さ方向に広がりやすくなる。そのため、上記請求項2又は請求項4に記載の発明によれば、扇状に噴射される燃料噴霧の噴霧厚さを厚くすることができ、噴射される燃料の貫徹力を低下させてシリンダ壁面への燃料の付着を抑制することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料噴射弁において、前記ニードル弁の外周面における前記シート面と隣接する部分及び前記ノズルボディの内周面における前記シート当接部と隣接する部分のうち、前記シート面及び前記シート当接部よりも燃料流動方向下流側の部分は、前記中心線の延長線から前記ニードル弁の外周面までの距離と前記中心線の延長線から前記ノズルボディの内周面までの距離とが等しくなるように前記中心線の延長線に沿って延びていることをその要旨とする。
上記構成によれば、シート面とシート当接部との隙間の中心線の延長線が、ニードル弁の外周面におけるシート面よりも燃料流動方向下流側の部分と、ノズルボディの内周面におけるシート当接部よりも燃料流動方向下流側の部分との隙間の中心を通るようになる。そのため、シート面とシート当接部の隙間を通じてサック部内に導入される燃料はシート面とシート当接部との隙間よりも燃料流動方向下流側の部分にあっても前記中心線の延伸方向に沿って流れるようになる。すなわち、上記請求項5に記載の燃料噴射弁によれば、シート面とシート当接部との隙間に加えて、その燃料流動方向下流側の部分においても燃料の流れを前記中心線の延伸方向に向かって整流することができるようになり、燃料の流れをより的確に噴孔に向かって導くことができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料噴射弁において、前記噴孔は、前記ノズルボディの中心軸線に沿って延びるように同ノズルボディの先端部の中央に形成されていることをその要旨とする。
そして、請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料噴射弁において、前記噴孔は、前記ノズルボディの先端部の中央からずれた位置に開口し、同ノズルボディの中心軸線延伸方向に対して傾斜して延びていることをその要旨とする。
サック部に形成される噴孔は、上記請求項6に記載されているようにノズルボディの中心軸線に沿って延びるようにノズルボディの先端部の中央に形成されていてもよいし、上記請求項7に記載されているようにノズルボディの先端部の中央からずれた位置に開口し、ノズルボディの中心軸延伸方向に対して傾斜して延びていてもよい。
尚、上記請求項7に記載されているようにノズルボディの先端部の中央からずれた位置に噴孔が形成されている場合には、シート面とシート当接部との隙間と、噴孔との間にニードル弁のサック部内に突出している部分が存在し、前記隙間の中心線の延長線がニードル弁によって遮られてしまう場合がある。このように中心線の延長線がニードル弁によって遮られてしまう場合には、上記請求項3に記載されているようにサック部内で燃料の流れを反射させる構成を採用すれば、燃料の流れを噴孔内で交差させることができるようになる。
本発明の第1の実施形態にかかる燃料噴射弁の内部構造を示す断面図。 同実施形態にかかる燃料噴射弁の正面図。 同実施形態にかかる燃料噴射弁のニードル弁の先端部近傍を拡大して示す断面図。 同実施形態の変更例にかかる燃料噴射弁のニードル弁の先端部近傍を拡大して示す断面図。 (a)は同実施形態の変更例にかかる燃料噴射弁の正面図。(b)は同燃料噴射弁のニードル弁の先端部近傍を拡大して示す断面図。 本発明の第2の実施形態にかかる燃料噴射弁のニードル弁の先端部近傍を拡大して示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を、シリンダ内に燃料を直接噴射する直噴型のガソリンエンジンの燃料噴射弁に具体化した第1の実施形態について図1〜3を参照して説明する。尚、図1は本実施形態にかかる燃料噴射弁10の内部構造を示す断面図である。
図1に示されるように本実施形態にかかる燃料噴射弁10のハウジング11内には、コア12が固定されている。ハウジング11内におけるコア12と隣接する位置には、可動コア13が図1における上下方向に摺動可能に収容されている。尚、この可動コア13はスプリング14によって図1における下方に向かって、すなわちコア12から離間する方向に向かって常に付勢されている。
ハウジング11内におけるコア12の外周部分には、コイル15が設けられている。これにより、燃料噴射弁10にあっては、コイル15に通電することによりコア12が磁化され、可動コア13がスプリング14の付勢力に抗してコア12に引き寄せられるようになる。一方で、コイル15への通電を行っていないときには、スプリング14の付勢力の作用によって可動コア13がコア12から離間するようになる。
図1に示されるように可動コア13には、ニードル弁20が連結されている。そのため、ニードル弁20は、上記のような可動コア13の変位に伴って可動コア13とともに軸方向に変位する。図1の下方に示されるようにハウジング11の先端部には、ニードル弁20の先端部の周囲を取り囲むノズルボディ30が取り付けられている。ノズルボディ30の先端部には図2にも示されるようにスリット状の噴孔31が形成されている。噴孔31は、その開口面積が燃料流動方向の下流側、すなわち図1における下方に向かって次第に大きくなるように長手方向(図1及び図2における左右方向)端部に位置する側壁が傾斜した扇形のスリット状に形成されている。尚、図2は燃料噴射弁10の正面図である。
また、図1の下方に示されるようにニードル弁20とノズルボディ30との間には空間35が形成されている。この空間35には図示しない燃料供給通路を通じて高圧の燃料が供給されている。
次に、図3を参照してニードル弁20の先端部の形状やノズルボディ30の形状についてより詳しく説明する。尚、図3は燃料噴射弁10におけるニードル弁20の先端部近傍を拡大して示す断面図である。図3では図2におけるA‐A線方向の断面を図示している。
図3に示されるように、ノズルボディ30の内部には、ニードル弁20のシート面21が当接するシート当接部32が形成されている。尚、シート面21とシート当接部32は、互いに平行になるようにその傾斜角度が揃えられている。また、ノズルボディ30内におけるシート当接部32よりも先端側(図3における下方)の部分には、燃料溜まりとしてドーム型のサック部33が形成されている。
そして、上述したスリット状の噴孔31は、図3の下方に示されるようにこのサック部33の中央に開口しており、ノズルボディ30の中心軸線Cに沿ってサック部33側からノズルボディ30の先端側へと向かって同ノズルボディ30を貫通するように形成されている。
燃料噴射弁10にあっては、上述したようにコイル15に通電されているときには、可動コア13がコア12に引き寄せられるため、図3に示されるようにニードル弁20のシート面21がシート当接部32から離間した状態となる。その結果、空間35内に供給されている燃料がシート面21とシート当接部32との隙間を通じてサック部33内に流れ込み、噴孔31から燃料が噴射されることとなる。
一方、上述したように可動コア13はスプリング14の付勢力によって付勢されているため、コイル15に通電されていないときには、ニードル弁20のシート面21はノズルボディ30のシート当接部32に着座する。その結果、空間35からサック部33への燃料の導入が停止されるようになるため、噴孔31からの燃料噴射も停止することとなる。
ところで、本実施形態の燃料噴射弁10にあっては、図3に示されるようにニードル弁20がリフトされて開弁位置にあるときのシート面21とシート当接部32との隙間の中心線の延長線L1,L2が途中で遮られずに噴孔31の内部で交差するようにニードル弁20及びノズルボディ30の形状を設計するようにしている。
具体的には、ニードル弁20のシート面21よりも先端側(図3における下方)の部分によって延長線L1,L2が遮られないように、図3に示されるようにニードル弁20の外周面におけるシート面21よりも先端側の部分を中央側に傾斜させ、この傾斜面を先端側傾斜面22としている。
また、ノズルボディ30の内周面において、シート当接部32よりも燃料流動方向下流側(図3における下方)に位置し、先端側傾斜面22と対向する下流側傾斜面34を、噴孔31側の部分ほど先端側傾斜面22から離間するように傾斜させている。
尚、先端側傾斜面22及び下流側傾斜面34は、図3に示されるように延長線L1,L2から先端側傾斜面22までの距離a1と、延長線L1,L2から下流側傾斜面34までの距離a2とが等しくなるように、その傾斜角度がそれぞれ設定されている。すなわち燃料噴射弁10にあっては、シート面21から先端側傾斜面22までの部分と、シート当接部32から下流側傾斜面34までの部分との間に形成される隙間が、延長線L1,L2の延伸方向に沿って延びている。
そして、燃料噴射弁10にあっては、この隙間を通じてサック部33に流れ込む燃料の流れを噴孔31に向かって整流させるために、延長線L1,L2に沿って延びるこの隙間の長さ「D」が、開弁位置にあるときのニードル弁20のリフト量を「H」としたときに「2×H<D」の関係を満たすように各傾斜面22,34の長さを設定している。
また、図3の左側に位置するシート面21とシート当接部32との隙間の中心線の延長線L1と、ニードル弁20を挟んで反対側に位置するシート面21とシート当接部32との隙間の中心線の延長線L2とが噴孔31の中央付近で交差するように、ニードル弁20及びノズルボディ30の形状を設計している。具体的には、図3の下方に示されるように、噴孔31の長さを「d」としたときに噴孔31の入り口から延長線L1と延長線L2との交点Xまでの距離「dx」が「(1/3)×d<dx<(2/3)×d」の関係を満たすようにニードル弁20及びノズルボディ30の形状を設計するようにしている。
以上説明した第1の実施形態によれば、以下の作用効果が得られるようになる。
(1)シート面21とシート当接部32との隙間を通じてサック部33内に流れ込んだ燃料は、隙間の延伸方向、すなわちこの隙間の中心線の延伸方向に流れる。上記第1の実施形態の燃料噴射弁10にあっては、この中心線の延長線L1と、ニードル弁20を挟んで反対側に位置するシート面21とシート当接部32との隙間の中心線の延長線L2とが、途中で遮られずに噴孔31内で交差するようにニードル弁20及びノズルボディ30の形状を設計するようにしている。そのため、シート面21とシート当接部32との隙間を通じてサック部33内に流れ込んだ燃料は、サック部33内で拡散しつつも、主にシート面21とシート当接部32との隙間の中心線の延長線L1,L2に沿った方向に流れるようになる。そして、これらの延長線L1,L2に沿った方向に向かって流れる燃料の流れは、互いに対向する方向から噴孔31内に流れ込み、噴孔31の内部で衝突するようになる。その結果、噴孔31の内部では燃料の流れに強い乱れが発生し、キャビテーションが生じるようになる。
このように噴孔31の内部でキャビテーションを発生させることにより、第1の実施形態にかかる燃料噴射弁10にあっては、キャビテーションが噴孔31の内部で消滅せずに噴孔31の出口部分まで到達しやすくなる。そのため、燃料のキャビテーションを利用して噴孔31の出口部分に堆積するデポジットを洗い流すことができる。
(2)スリット状に形成された噴孔31の厚さ方向においてニードル弁20を挟んで位置するシート面21とシート当接部32との隙間の中心線の延長線L1,L2同士を噴孔31内で交差させるようにしている。そのため、燃料の流れが噴孔31内で同噴孔31の厚さ方向から衝突するようになり、噴孔31から噴射される燃料が噴孔31の厚さ方向(図3における左右方向)に広がりやすくなる。したがって、扇形のスリット状の噴孔31を通じて扇状に噴射される燃料噴霧の厚さを厚くすることができ、噴射される燃料の貫徹力を低下させてシリンダ壁面への燃料の付着を抑制することができる。
(3)シート面21とシート当接部32との隙間の中心線の延長線L1,L2が、ニードル弁20の外周面における先端側傾斜面22と、ノズルボディ30の内周面における下流側傾斜面34との隙間の中心を通るようにしている。そのため、シート面21とシート当接部32の隙間を通じてサック部33内に導入される燃料はシート面21とシート当接部32との隙間よりも燃料流動方向下流側の部分にあってもこの中心線の延伸方向に沿って流れるようになる。すなわち、シート面21とシート当接部32との隙間に加えて、先端側傾斜面22と下流側傾斜面34とが対向する部分においても燃料の流れを延長線L1,L2の延伸方向に整流することができるようになり、燃料の流れをより的確に噴孔31に向かって導くことができる。
尚、上記第1の実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記第1の実施形態にあっては、噴孔31の入り口から延長線L1と延長線L2との交点Xまでの距離「dx」が「(1/3)×d<dx<(2/3)×d」の関係を満たすようにニードル弁20及びノズルボディ30の形状を設計するようにした。これに対して、延長線L1,L2が噴孔31の内部で交差するようになっていれば、噴孔31内で燃料の流れが衝突し、噴孔31の内部でキャビテーションが発生するようになる。そのため、延長線L1,L2を交差させる位置は噴孔31の内部であれば、適宜変更することができる。
しかし、シート面21とシート当接部32の隙間の中心線の延長線L1,L2を噴孔31内における入り口近傍で交差させると、噴孔31の入り口側で発生したキャビテーションの大部分が、出口側に到達するまでに消滅してしまい、出口側に堆積したデポジットを効果的に除去することができなくなってしまう。そのため、燃料のキャビテーションによって出口側に堆積するデポジットを効果的に除去する上では、噴孔31内の入り口近傍の部分ではなく、より出口側の部分で中心線の延長線L1,L2が交差するようにニードル弁20及びノズルボディ30の形状を設計することが望ましい。しかし、噴孔31内における出口近傍の部分で中心線の延長線L1,L2を交差させるようにした場合には、キャビテーションが発生しても燃料がすぐに噴孔31の出口から噴射されてしまうため、噴孔31内に堆積するデポジットを効果的に除去することができなくなってしまう。そこで、燃料のキャビテーションによって効果的にデポジットを除去する上では、上記第1の実施形態のように噴孔31の中央付近で中心線の延長線L1,L2が交差するようにニードル弁20及びノズルボディ30の形状を設計することが望ましい。
・尚、上記第1の実施形態にあっては、シート面21とシート当接部32との隙間と、この隙間よりも下流側の先端側傾斜面22及び下流側傾斜面34が対向する部分の隙間とをあわせた部分の長さDが、「2×H<D」の関係を満たすようにし、この部分によって燃料の流れを噴孔31に向かって導くようにしていた。しかしこの部分の長さDは適宜変更することができる。しかし、燃料の流れを的確に噴孔31に向かって導く上では、中心線の延長線L1,L2に沿って延びる部分の長さDを長くすることが望ましいため、上記第1の実施形態のように、例えばこの部分の長さDが「2×H<D」の関係を満たすようにして、この部分の長さDを十分に確保することが望ましい。
・上記第1の実施形態にあっては、先端側傾斜面22及び下流側傾斜面34を、延長線L1,L2から先端側傾斜面22までの距離a1と、延長線L1,L2から下流側傾斜面34までの距離a2とが等しくなるように傾斜させ、先端側傾斜面22と下流側傾斜面34との隙間によって燃料の流れを噴孔31に向かって導くようにしていた。これに対して、図4に示されるように先端側傾斜面22と下流側傾斜面34とを設けずに、シート面21とシート当接部32の長さを長くすることにより、シート面21とシート当接部32との隙間の長さDを「2×H<D」の関係を満たすように設定する構成を採用することもできる。こうした構成を採用すれば、シート面21とシート当接部32との隙間を通じて燃料の流れを整流し、シート面21とシート当接部32との隙間を通じてサック部33に流れ込む燃料の流れを好適に噴孔31に向かって導くことができるようになる。
・上記第1の実施形態では、図2に示されるようにスリット状に延びる扇形の噴孔31を備える燃料噴射弁10に本発明を適用したものを例示したが、本発明は、こうした扇形の噴孔31を有するものに限定されるものではない。すなわち噴孔31の形状は適宜変更することができる。例えば、図5(a)及び図5(b)に示されるように内周面が全周に亘ってすり鉢状に傾斜している円錐形状の噴孔131を有する燃料噴射弁10にあっても、上記第1の実施形態と同様に本発明を適用することができる。尚、図5(a)はすり鉢状の内周面を有する噴孔131を備える燃料噴射弁10の正面図であり、図5(b)は同燃料噴射弁10のニードル弁20の先端部近傍を拡大して示す断面図である。図5(a)及び図5(b)にあっては、上記実施形態と同様の構成については同一の符号を付して示している。
(第2の実施形態)
以下、本発明を、各シリンダ内に燃料を直接噴射する直噴型のガソリンエンジンの燃料噴射弁に具体化した第2の実施形態について図6を参照して説明する。尚、図6は本実施形態にかかる燃料噴射弁のニードル弁220の先端部近傍を拡大して示す断面図である。
この実施形態にかかる燃料噴射弁は、第1の実施形態にかかる燃料噴射弁10とニードル弁の先端部の形状及びノズルボディの形状、並びに噴孔の位置が異なるのみであるため、第1の実施形態の燃料噴射弁10と同様の構成についてはその説明を割愛する。
図6に示されるように、本実施形態にかかる燃料噴射弁のノズルボディ230の内部には、ニードル弁220のシート面221が当接するシート当接部232が形成されている。尚、上記第1の実施形態の燃料噴射弁10と同様に、シート面221とシート当接部232は、互いに平行になるようにその傾斜角度が揃えられている。
また、ノズルボディ230内におけるシート当接部232よりも先端側(図6における下方)の部分には、燃料溜まりとしてドーム型のサック部233が形成されている。
そして、サック部233には、図6の下方に示されるようにノズルボディ230の中央からずれた位置に、サック部233側からノズルボディ230の先端側へと向かって、同ノズルボディ230を貫通する噴孔231が形成されている。図6に示されるように、この噴孔231は、その中心軸線CLがニードル弁220及びノズルボディ230の中心軸線Cに対して所定角度θだけ傾斜している。
本実施形態の燃料噴射弁にあっても、上記第1の実施形態の燃料噴射弁10と同様に、コイルに通電されているときには、図3に示されるようにニードル弁220のシート面221がシート当接部232から離間した状態となる。その結果、燃料がシート面221とシート当接部232との隙間を通じてサック部233内に流れ込み、噴孔231から燃料が噴射されることとなる。
一方、コイルに通電されていないときには、ニードル弁220のシート面221はノズルボディ230のシート当接部232に着座する。その結果、サック部233への燃料の導入が停止されるようになるため、噴孔231からの燃料噴射も停止することとなる。
ところで、本実施形態の燃料噴射弁にあっては、第1の実施形態の燃料噴射弁10とは異なり、図6に示されるようにニードル弁220がリフトされて開弁位置にあるときのシート面221とシート当接部232との隙間の中心線の延長線L1,L2がニードル弁220の先端側傾斜面222と交わるようになっている。
そこで、本実施形態の燃料噴射弁にあっては、シート面221とシート当接部232との隙間を通じてサック部233内に流れ込む燃料の流れをサック部233内で反射させることにより燃料の流れを噴孔231に向かって導くようにしている。
具体的には、図6に示されるように、中心軸線Cに対して図6における左側に位置するシート面221とシート当接部232との隙間の中心線の延長線L1をニードル弁220の先端側傾斜面222で反射させることによって描かれる直線L11が噴孔231内を通るようにニードル弁220の先端側傾斜面222の傾きを設定している。
また、ニードル弁220を挟んで反対側、すなわち図6における右側に位置するシート面221とシート当接部232との隙間の中心線の延長線L2をニードル弁220の先端側傾斜面222で反射させることによって描かれる直線L21を更にサック部233の内周面で反射させることによって描かれる直線L22が、噴孔231内で上記の直線L11と交差するようにノズルボディ230のサック部233の形状を設計するようにしている。
以上説明した第2の実施形態によれば、以下の作用効果が得られるようになる。
(1)サック部233内においてニードル弁220の外周面やノズルボディ230の内周面に衝突した燃料の流れは、これらの壁面で反射したようにその方向が変化する傾向がある。そのため、上記第2の実施形態の燃料噴射弁のように、シート面221とシート当接部232との隙間の中心線の延長線L1を反射させることにより描かれる直線L11が、ニードル弁220を挟んで反対側に位置する隙間の中心線の延長線L2を同サック部233内で反射させることにより描かれる直線L22と噴孔231内で交差するようにニードル弁220及びノズルボディ230の形状を設計する構成を採用すれば、サック部233内に導入される燃料をサック部233内で反射させてその流れを噴孔231内に導き、更にその流れを噴孔231内で衝突させることができるようになる。
このように燃料の流れをサック部233内で反射させることにより、この燃料の流れと、ニードル弁220を挟んで反対側に位置するシート面221とシート当接部232との隙間から流れ込んだ燃料の流れとを噴孔231内で衝突させるようにすれば、噴孔231の内部で燃料の流れに強い乱れが発生し、キャビテーションが生じるようになる。そして、このように噴孔231の内部でキャビテーションを発生させることにより、キャビテーションが噴孔231の出口部分まで到達するようになり、燃料のキャビテーションを利用して噴孔231の出口部分に堆積するデポジットを洗い流すことができる。
尚、燃料の流れがニードル弁220の外周面やノズルボディ230の内周面で反射するときの入射角及び反射角が小さく、反射面と流れとのなす角が大きい場合には、反射に伴って燃料の流れの方向が大きく変化させられるため、燃料の流速が遅くなってしまう。そのため、燃料の流速を極力遅くさせずに燃料の流れを噴孔231に導くためには、反射させるときの入射角及び反射角が極力大きくなるように、すなわち反射面と流れとのなす角が極力小さくなるように、ニードル弁220及びノズルボディ230の形状を設計することが望ましい。
(2)上記第2の実施形態の燃料噴射弁のようにノズルボディ230の先端部の中央からずれた位置に噴孔231が形成されている場合には、シート面221とシート当接部232との隙間と、噴孔231との間にニードル弁220が存在し、隙間の中心線の延長線L1,L2がニードル弁220によって遮られてしまう。しかし、上記第2の実施形態の燃料噴射弁のように、サック部233内で燃料の流れを反射させる構成を採用すれば、燃料の流れを容易に噴孔231内に導き、噴孔231内で交差させることができるようになる。
尚、上記第2の実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記第2の実施形態にあっては、噴孔231がサック部233の中央からずれた位置に設けられている燃料噴射弁に、シート面221とシート当接部232との隙間を通じて流れ込む燃料の流れをサック部233内で反射させて噴孔231に導く発明を適用する構成を示した。これに対して、シート面221とシート当接部232との隙間を通じて流れ込む燃料の流れをサック部233内で反射させて噴孔231に導く発明は、第1の実施形態の燃料噴射弁10と同様に噴孔がサック部の中央に設けられている燃料噴射弁にも適用することができる。
・直線L11,L22が噴孔231の内部で交差するようになっていれば、噴孔231内で燃料の流れが衝突し、噴孔231の内部でキャビテーションが発生するようになるため、直線L11,L22を交差させる位置(図6における交点Y)は、噴孔231の内部であれば適宜変更することができる。
しかし、直線L11,L22を噴孔231内における入り口近傍で交差させると、噴孔231の入り口側で発生したキャビテーションの大部分が、出口側に到達するまでに消滅してしまい、出口側に堆積したデポジットを効果的に除去することができなくなってしまう。そのため、燃料のキャビテーションによって出口側に堆積するデポジットを効果的に除去する上では、噴孔231内の入り口近傍の部分ではなく、より出口側の部分で中心線の直線L11,L22が交差するようにニードル弁220及びノズルボディ230の形状を設計することが望ましい。しかし、噴孔231内における出口近傍の部分で直線L11,L22を交差させるようにした場合には、キャビテーションが発生しても燃料がすぐに噴孔231の出口から噴射されてしまうため、噴孔231内に堆積するデポジットを効果的に除去することができなくなってしまう。そこで、燃料のキャビテーションによって効果的にデポジットを除去する上では、上記第1の実施形態と同様に、噴孔231の中央付近で直線L11,L22が交差するようにニードル弁220及びノズルボディ230の形状を設計することが望ましい。
・上記第2の実施形態にあっては、図6における左側に位置するシート面221とシート当接部232との隙間を通じて流れ込む燃料を先端側傾斜面222で反射させる一方、図6における右側に位置する隙間を通じて流れ込む燃料を先端側傾斜面222及びサック部233の内周面で反射させて燃料を噴孔231内に導く構成を示した。これに対して、燃料の流れを反射させる経路は適宜変更することができる。しかし、燃料を反射させる度に燃料の流れには乱れが生じ、燃料の流速は遅くなる。そのため、噴孔231に燃料の流れを導くまでに反射させる回数が極力少なくなるように燃料を反射させる経路を設定することが望ましい。
その他、上記各実施形態に共通して変更可能は要素としては次のようなものがある。
・上記各実施形態にあっては、本発明にかかる燃料噴射弁を直噴型のガソリンエンジンの燃料噴射弁として具体化した例を示したが、本発明にかかる燃料噴射弁は、ガソリンエンジンに限定して適用されるものではなく、また、直噴型のエンジンに限定されるものでもない。すなわち、本発明の燃料噴射弁は、内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポート噴射型の燃料噴射弁や、ディーゼルエンジンの燃料噴射弁に適用することもできる。
10…燃料噴射弁、11…ハウジング、12…コア、13…可動コア、14…スプリング、15…コイル、20…ニードル弁、21…シート面、22…先端側傾斜面、30…ノズルボディ、31…噴孔、32…シート当接部、33…サック部、34…下流側傾斜面、35…空間、131…噴孔、220…ニードル弁、221…シート面、222…先端側傾斜面、230…ノズルボディ、231…噴孔、232…シート当接部、233…サック部。

Claims (7)

  1. 噴孔が形成されたサック部を先端部に有するノズルボディと、同ノズルボディ内に中心軸線延伸方向に変位可能に収容されたニードル弁とを備え、前記ノズルボディのシート当接部に着座している前記ニードル弁を前記中心軸線延伸方向に変位させて前記ニードル弁のシート面を前記シート当接部から離間させることにより、前記シート面と前記シート当接部との隙間を通じて前記サック部内に燃料を導入し、前記噴孔から燃料を噴射する燃料噴射弁において、
    前記ニードル弁が開弁位置にあるときの前記シート面と前記シート当接部との隙間の中心線の延長線が、途中で遮られずに、前記ニードル弁を挟んで反対側に位置する前記シート面と前記シート当接部との隙間の中心線の延長線と前記噴孔内で交差するように前記ニードル弁及び前記ノズルボディの形状が設計されている
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記噴孔は、その開口面積が燃料流動方向下流側に向かって次第に大きくなるように長手方向端部に位置する側壁が傾斜した扇形のスリット状に形成されており、
    同燃料噴射弁にあっては、前記噴孔の厚さ方向において前記ニードル弁を挟んで位置する前記隙間の中心線の延長線同士が前記噴孔内で交差するように前記ニードル弁及び前記ノズルボディの形状が設計されている
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 噴孔が形成されたサック部を先端部に有するノズルボディと、同ノズルボディ内に中心軸線延伸方向に変位可能に収容されたニードル弁とを備え、前記ノズルボディのシート当接部に着座している前記ニードル弁を前記中心軸線延伸方向に変位させて前記ニードル弁のシート面を前記シート当接部から離間させることにより、前記シート面と前記シート当接部との隙間を通じて前記サック部内に燃料を導入し、前記噴孔から燃料を噴射する燃料噴射弁において、
    前記ニードル弁が開弁位置にあるときの前記シート面と前記シート当接部との隙間の中心線の延長線を前記サック部内で反射させることにより描かれる直線が、前記ニードル弁を挟んで反対側に位置する前記シート面と前記シート当接部との隙間の中心線の延長線を同サック部内で反射させることにより描かれる直線と前記噴孔内で交差するように前記ニードル弁及び前記ノズルボディの形状が設計されている
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 請求項3又に記載の燃料噴射弁において、
    前記噴孔は、その開口面積が燃料流動方向下流側に向かって次第に大きくなるように長手方向端部に位置する側壁が傾斜した扇形のスリット状に形成されており、
    同燃料噴射弁にあっては、前記噴孔の厚さ方向において前記ニードル弁を挟んで位置する前記隙間の中心線の延長線を反射させることによって描かれる前記直線同士が前記噴孔内で交差するように前記ニードル弁及び前記ノズルボディの形状が設計されている
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料噴射弁において、
    前記ニードル弁の外周面における前記シート面と隣接する部分及び前記ノズルボディの内周面における前記シート当接部と隣接する部分のうち、前記シート面及び前記シート当接部よりも燃料流動方向下流側の部分は、前記中心線の延長線から前記ニードル弁の外周面までの距離と前記中心線の延長線から前記ノズルボディの内周面までの距離とが等しくなるように前記中心線の延長線に沿って延びている
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料噴射弁において、
    前記噴孔は、前記ノズルボディの中心軸線に沿って延びるように同ノズルボディの先端部の中央に形成されている
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料噴射弁において、
    前記噴孔は、前記ノズルボディの先端部の中央からずれた位置に開口し、同ノズルボディの中心軸線延伸方向に対して傾斜して延びている
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
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