JPH06299932A - 流体噴射ノズル - Google Patents

流体噴射ノズル

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JPH06299932A
JPH06299932A JP2054794A JP2054794A JPH06299932A JP H06299932 A JPH06299932 A JP H06299932A JP 2054794 A JP2054794 A JP 2054794A JP 2054794 A JP2054794 A JP 2054794A JP H06299932 A JPH06299932 A JP H06299932A
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orifice
hole
fuel
injection
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Taishin Tani
谷  泰臣
Hideto Inagaki
英人 稲垣
Yoshimitsu Ogiwara
由充 荻原
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Central R&D Labs Inc
NipponDenso Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
    • F02M61/18Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for
    • F02M61/1853Orifice plates

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 噴射される流体の噴霧の平均粒径が小さくか
つ噴霧の拡がり角の小さい良好な噴霧特性が得られる流
体噴射ノズルを提供する。 【構成】 燃料噴射弁の噴孔の前方側には、スリット状
の第1のオリフィス78が形成される第1のオリフィス
プレート70と、第1のオリフィス78に直交する第2
のオリフィス80が形成される第2のオリフィスプレー
ト74とが備えられる。燃料は、第1のオリフィス78
と第2のオリフィス80との重なり合う貫通孔79の方
向に向けて第1のオリフィス78内を矢印C、Dのよう
に流れる。これら2つの流れC、Dは貫通孔79上で衝
突し、流れの方向を変え、破線矢印E、Fで示される方
向へ向けて扇状に拡がって噴射される。この扇状の噴霧
は、第2のオリフィス80を形成する内壁面で案内され
るため、燃料の噴出方向及び噴射角度が所定範囲内に規
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体噴射ノズルに関す
るもので、例えば自動車用の内燃機関へ燃料を噴射して
供給する電磁式燃料噴射弁の噴射ノズル部に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関に用いられる燃料噴射
ノズルは、弁本体の軸方向に形成される案内孔に弁部材
を摺動可能に収納し、弁本体の先端部に開口する噴孔を
弁部材の上下動により開閉する。このため、弁部材は、
適正な燃料噴射量を確保するように開弁時のリフト量が
精密に制御されている。
【0003】従来技術として、特開昭61−10415
6号公報に開示される流体噴射ノズルは、噴孔の前方に
多数のスリット状オリフィスを備え、このスリット状オ
リフィスに噴孔からの燃料を通すことで、燃料を広角度
に広がった微粒化された噴霧にしている。また、特開平
2−75757号公報は、噴孔の前方側に複数のシリコ
ンプレートを備えたものを開示している。シリコンプレ
ートを用いることにより精密な燃料通路穴パターンを形
成することで燃料流を制御している。
【0004】また、米国特許第4647013号公報に
示される流体噴射ノズルは、噴孔の前方側に燃料流を制
御するオリフィスを有するシリコン平板を備えるものを
開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開昭61−1
04156号公報に開示されるように、噴霧の微粒化を
促進するために従来から種々の噴孔形状が試みられてい
る。ところが、従来技術に開示されるような噴孔形状で
は十分な微粒化が困難であった。
【0006】本発明は、簡単な構成で噴射流体を細かく
微粒化するとともに、その噴射流体の噴射広がりを適度
に制限することを目的とする。また、本発明は所望の流
路形状を簡単な構成で形成することを目的とする。さら
に本発明は、上流側から下流側へ向けて直接に連通する
流路に対して、その径方向に向けて延びる溝を簡単な構
成で付加することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明による流体噴射ノズルは、流体が流入するスリ
ット状の第1の孔を有する第1のプレートと、前記第1
のプレートの下流側に重ねて設けられ、前記第1の孔の
一部分と連通する第2の孔を有する第2のプレートとを
備える構成にする。
【0008】この構成において、前記第1の孔は、スリ
ット状に形成される。また前記構成において、前記第2
の孔は、例えば前記第1の孔に直交する先細のスリット
状の孔に形成する。
【0009】
【作用】本発明の上記構成によると、流体は第1の孔を
通ってから、さらに第2の孔を通って噴射される。ここ
で、第1の孔はスリット状に形成され、その一部分で第
2の孔に連通しているため、第1の孔は第2の孔への連
通部を除いてほぼ溝状を呈している。このため、流体は
スリット状の第1の孔に沿って第2の孔に向かって進む
流れを生じる。そして、このスリット状の第1の孔に沿
った流れは、第2の孔に流入する際に流れの方向を変
え、第2の孔に沿って進み、第2の孔開口部付近にて燃
料同士がさらに衝突し合うので、噴射される流体の微粒
化を促進する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による流体噴射ノズ
ルを図1〜図6に示す。この実施例は、本発明の流体噴
射ノズルをガソリン機関の燃料供給装置の燃料噴射弁に
適用したものである。
【0011】図2に示すように、燃料噴射弁20は、磁
性材料からなるハウジング26に軸方向に固定鉄心2
1、可動鉄心25、弁部材27および弁本体29が固定
される。軸方向に摺動可能な可動鉄心25および弁部材
27は、固定鉄心21内に収容された圧縮コイルスプリ
ング28により閉弁方向に付勢され、弁部材27の先端
に形成されるシート部27aが弁本体29の弁座30に
着座するようになっている。
【0012】固定鉄心21の外周には、電磁コイル33
が設けられる。電磁コイル33は、固定鉄心21の外周
面に固定されたスプール32に巻装される。電磁コイル
33に電気的に接続されるターミナル34は、合成樹脂
からなるコネクタ35およびスプール32の延長部32
aに埋設される。固定鉄心21のつば部21cには、タ
ーミナル34をコネクタ35側に取出すための穴が形成
される。そして、図示しない電子制御装置からワイヤー
ハーネスを介してターミナル34に噴射制御用の電気信
号が送信されると、電磁コイル33に励磁電流が流れ、
固定鉄心21に発生する吸引力により、可動鉄心25お
よび弁部材27が圧縮コイルスプリング28の付勢力に
抗して開弁方向に移動する。
【0013】燃料タンクからオイルポンプ等により圧送
される燃料は、固定鉄心21に一体に形成されるコネク
タ管23から燃料噴射弁20内に導入される。コネクタ
管23は、固定鉄心21の可動鉄心25と反対側の端部
に設けられ、コネクタ管23内に燃料中の異物等を取除
くフィルタ24が固定される。固定鉄心21には、軸方
向に貫通孔21aが形成される。貫通孔21aにはコネ
クタ管23内の燃料を可動鉄心25側に導く案内管43
が挿入される。案内管43は、案内管43のコネクタ管
23と反対側の端部で圧縮コイルスプリング28を支持
する。このため、貫通孔21a内で案内管43を固定す
る位置を軸方向に変化させることで圧縮コイルスプリン
グ28の付勢力が調節される。
【0014】弁部材27の外周面には、弁本体29の内
周面29aに摺動する案内部45および46が所定の間
隔をおいて形成され、案内部45および46の軸方向に
溝45aおよび46aが形成される。案内管43を通過
する燃料は、ハウジング26と可動鉄心25との間の隙
間を通過して中空部44に流出され、中空部44から溝
45aおよび46aを通り噴射孔31に至る。
【0015】固定鉄心21とスプール32との間には、
Oリング37が設けられ、スプール32とハウジング2
6との間には、Oリング38が設けられる。また、弁本
体29とハウジング26との間には、Oリング39が設
けられる。これらのOリング37、Oリング38および
Oリング39は、燃料噴射弁20内に導入された燃料が
外部に流出するのを防止する。
【0016】次に、燃料噴射弁20の吐出部50の構成
について説明する。図1及び図2に示すように、ハウジ
ング26の中空部44に連通する円形の凹部52には、
弁本体29が環状のストッパ56を介して挿入され、ハ
ウジング26によりカシメ固定される。弁本体29の案
内孔29aには、弁部材27が往復動可能に挿入され
る。環状のストッパ56は、凹部52の内径よりも小さ
い外径を有し、フランジ部60の外径より小さい内径を
有する。ストッパ56の厚さは、固定鉄心21と可動鉄
心25との間のエアギャップを所定値に保持するように
調節される。
【0017】開弁時、弁部材27は、フランジ部60が
ストッパ56に当接する位置まで開弁方向に移動する。
このとき、中空部44の燃料は、ストッパ56、案内孔
29aを通過して噴孔31から噴射される。閉弁時、弁
部材27のシート部27aが弁座部30に当接する。こ
のため、案内孔29aと噴孔31を結ぶ燃料通路が遮断
され、燃料の噴射が停止される。
【0018】そして、弁本体29の噴孔31の前方側に
第1のオリフィスプレート70が載せられ、この第1の
オリフィスプレート70の下面に第2のオリフィスプレ
ート74が重ね合わされ、これら第1のオリフィスプレ
ート70および第2のオリフィスプレート74を弁本体
29の端面29bに固定するスリーブ76が弁本体29
にカシメ固定されている。
【0019】第1のオリフィスプレート70は、シリコ
ンからなり、図3(A)に示すように、中央部にスリッ
ト状の第1のオリフィス78が形成される。この第1の
オリフィス78は、シリコン単結晶板をエッチングして
得られる多面体壁面で囲まれている。壁面は、互いに対
向し下流へ向けて徐々に接近する方向に傾斜した一対の
斜面781、783と、同じく一対の斜面782、78
4とを有している。そして、上流側開口785より下流
側開口786の方が小さく形成されている。
【0020】第2のオリフィスプレート74は、図3
(B)に示すように、前記第1のオリフィス78と直交
するようにスリット状の第2のオリフィス80が形成さ
れている。この第2のオリフィス80は、第1のオリフ
ィス78と同様に下方に行くに従い先細状に形成されて
いる。この第2のオリフィス80は、シリコン単結晶板
をエッチングして得られる多面体壁面で囲まれている。
壁面は、互いに対向し下流へ向けて徐々に接近する方向
に傾斜した一対の斜面801、803と、同じく一対の
斜面802、804とを有している。そして、上流側開
口805より下流側開口806の方が小さく形成されて
いる。そして、弁本体29への取付状態では、図4
(A)、(B)に示すように、第1のオリフィス78と
第2のオリフィス80とが直交する方向に第1のオリフ
ィスプレート70と第2のオリフィスプレート74とが
重なり合っている。従って、図5に示すように第1のオ
リフィス78から第2のオリフィス80を通るように連
続する流路79が形成される。
【0021】ここで、第1のオリフィス78の下流側開
口786のほぼ中央の一部分のみが第2のオリフィス8
0に向けて直接に連通しており、その連通開口791の
形状は図5に図示されるように長方形である。さらに、
第1のオリフィス78の下流側開口786の他の部分は
第2のオリフィスプレート74の上面74aにより閉塞
されている。従って、第1のオリフィス78は、対向す
る2方向から上記連通開口791へ向けて延びる2つの
溝を形成している。
【0022】一方、第2のオリフィス80の上流側開口
805は、そのほぼ中央の一部分のみが第1のオリフィ
ス78から連通開口791を介して直接に連通してい
る。そして、第2のオリフィス80の上流側開口805
の他の部分は第1のオリフィスプレート70の下面70
bにより閉塞され、第2のオリフィス80は、上記連通
開口791から両側へ向けて延びる2つの溝を形成して
いる。従って、第1のオリフィス78と第2のオリフィ
ス80とを通る流路79は、連通開口791を境に直角
に交差する2つの溝を組み合わせた形状となる。一方、
第2のオリフィス80の一対の斜面801、803は、
先細になっているため、燃料噴射方向の下流側から上流
側を見た場合に直接的に連通している開口面積は、図5
に貫通開口792として図示されるように両オリフィス
78、80よりはるかに小さい。
【0023】このようにして形成された燃料噴射孔は、
噴射燃料を計量する調量孔を構成する。第1のオリフィ
スプレート70と第2のオリフィスプレート74との重
ね合わせによるオリフィス形状による燃料噴射特性を図
5に基づいて説明する。図1において、弁本体29の弁
座部30から弁部材27がリフトすると、噴孔31より
燃料が噴射される。そして、噴孔31より噴射された燃
料は、図5に見られるように第1のオリフィス78と第
2のオリフィス80との交叉部分の貫通孔79を通り抜
け下方へ噴射供給される。このとき、第1のオリフィス
78を通り抜けようとする燃料は、図5に示す実線矢印
C、Dのように、一部の燃料が第2のオリフィスプレー
ト74の上面74aに当り、この上面74aを助走路と
して貫通孔79の方向へ流れ、貫通孔79上で両側の助
走路からの流れC、Dが衝突して方向を変え、第2のオ
リフィス80を点線矢印E、Fのように扇状に拡がりな
がら通り抜ける。ここで第1のオリフィス78と第2の
オリフィス80との重なり合う貫通孔79を吹き抜けた
燃料は、第2のオリフィス80を形成する内壁面によっ
て燃料噴霧の拡がり方向が規制される。このように、こ
の実施例では、第1のオリフィス78を助走路として流
れてきた燃料が互いに衝突し、流れの方向を変え、第2
のオリフィス80により形成される噴霧案内路に沿って
拡がるとともに、第2のオリフィスに形成された先細状
の対向するテーパ面上を流れた燃料同士がさらに衝突し
合い、微粒化が促進される。この実施例では溝状の助走
路を第1のオリフィス78と第2のオリフィスプレート
74の上面74aとによって形成しているため、2枚の
プレートにスリット状のオリフィスを形成するだけの簡
単な構成で優れた微粒化噴霧が得られる。
【0024】この第1実施例によると、噴孔31から噴
射された燃料は第1のオリフィス78および第2のオリ
フィス80を通り抜けて貫通孔82より噴射される。こ
の噴射燃料は、先細状に絞られた第1のオリフィス78
を通過した後さらに先細状に絞られた第2のオリフィス
80を通過するため、微粒化されかつ一方向に噴射角の
狭い良好な噴霧特性を有する噴霧形状となる。このた
め、図示しない吸気ポートより内燃機関の燃焼室に供給
される燃料は燃焼しやすい噴霧形状となる。
【0025】なお、第1のオリフィスと第2のオリフィ
スの断面形状は、先細、末広、直管等の組み合わせが可
能であり、上流側オリフィスにより形成される溝を助走
路として得られる微粒化効果と、噴霧方向制御効果とを
得ることができる。なお、発明者らの実験によると、上
流側オリフィスを先細とすることで噴霧微粒化効果が高
くなり、下流側のオリフィスを先細とすることで噴霧広
がり角の制限効果が高くなり、特に先細−先細の組み合
わせが最も優れた微粒化特性と、噴霧広がり角の制限効
果とを発揮した。また、噴霧微粒化効果を得るために
は、上流側オリフィスがスリット状であって、その一部
分に直接に連通するように、下流側オリフィスを位置さ
せることが重要であり、下流側オリフィスは、スリット
のような長方形に限らず、正方形、丸形でもよい。
【0026】次に前記第1実施例の第1のオリフィスプ
レート70および第2のオリフィスプレート74を利用
した変形例を図6に示す。図6に示す変形例は、ピント
ル型燃料噴射弁に本発明を適用した例である。ニードル
127の先端部に凸状のピントル129が形成される。
図6は弁本体29の弁座部30にニードル127が着座
した状態を示している。噴孔31の前方側にはさらに大
きな凹部131が形成され、この弁本体29に形成され
る凹部131の内部に第1のオリフィスプレート70お
よび第2のオリフィスプレート74が嵌込まれている。
そして第2のオリフィスプレート74の下面にスリーブ
76が当接し、このスリーブ76は弁本体29の外周に
圧入固定されている。この図6に示す第1実施例の変形
例においては、前記第1の実施例と同様に燃料噴霧の微
粒化特性さらには噴射角特性が良好なものになるととも
に、凹部131に埋め込まれる第1のオリフィスプレー
ト70および第2のオリフィスプレート74の位置決め
精度が向上する。
【0027】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
を図7および図8に示す。図7に示す第2実施例は、2
本のスリット状の第1のオリフィス78a、78bおよ
び2本のスリット状の第2のオリフィス80a、80b
を備えた例である。一方の第1のオリフィス78aと他
方の第1のオリフィス78bは平行に形成される。これ
らの第1のオリフィス78a、78bと直交する方向に
第2のオリフィス80a、80bが形成される。第1の
オリフィス78a、78bおよび第2のオリフィス80
a、80bはともに燃料の流れ方向下流に向けて先細状
に形成されている。
【0028】図8に示すように、第1のオリフィスプレ
ート70と第2のオリフィスプレート74とを重ね合わ
せた状態では、第1のオリフィス78a、78bと第2
のオリフィス80a、80bとの重なり合う上側から下
側への貫通穴が4か所形成される。この図7および図8
に示す第2実施例によると、前記第1の実施例と同様に
第1のオリフィス78a、78bおよび第2のオリフィ
ス80a、80bとにより微粒化特性の良好な燃料噴霧
が得られる。
【0029】(第3実施例)次に本発明の第3実施例を
図9および図10に示す。図9および図10に示す第3
実施例は、上側の第1のオリフィスプレート70は、第
1実施例の第1のオリフィスプレートと同様に、直線状
でかつ下側方向に先細になる第1のオリフィス78が形
成されている。第1のオリフィス78のスリット穴長手
方向の長さはl1 である。第2のオリフィスプレート7
4は、2個の四角形状でかつ下側に先細状の第2のオリ
フィス180a、180bが形成される。この2個の第
2のオリフィス180aと180bとの中心間距離は第
1のオリフィス78の長さl1 より短いl2 に設定され
る。
【0030】第1のオリフィスプレート70と第2のオ
リフィスプレート74とが重ね合わされた状態は、図1
0に示すように、第1のオリフィス78と第2のオリフ
ィス180a、180bとがオーバーラップした位置に
ある。第3の実施例においても、燃料の微粒化特性の良
好な燃料噴霧が得られる。しかも、この第3実施例で
は、第2のオリフィスを2個設けたことで2方向噴霧が
得られる。さらに、この第3実施例の構成において、第
2のオリフィスの距離l2 を変化させることで2方向を
向く噴霧の方向を調節することができる。
【0031】(第4実施例)次に本発明の第4実施例を
図11に示す。図11に示す第4実施例は、第1のオリ
フィスを十字状のスリット状に形成し、先細状としてい
る。また、第2のオリフィス80c、80d、80e、
80fはそれぞれ分離独立して正方形状の各辺上に配置
されている。この第2のオリフィス80c、80d、8
0e、80fによって描かれる四角形は、前記第1のオ
リフィス78c、78dの4本の腕部の各々を直交して
横切る大きさに形成されている。第1のオリフィス78
c、78dおよび第2のオリフィス80c、80d、8
0e、80fはともに先細状に形成されている。
【0032】前記第4実施例によると、その噴霧形状は
図15(B)に示す通りとなる。第1実施例によると、
第2のオリフィス80から噴射される燃料噴霧の形状
は、図15(A)のように扇状になるが、第4実施例に
よると、4つの扇状噴霧が互いに干渉するため、図15
(B)のような筒状の噴霧が形成される。このため、第
4実施例による燃料噴霧は、図15(B)に示すように
液膜が互いに干渉し、噴霧角の拡がりが抑えられる。
【0033】この第4実施例においても同様に良好な燃
料噴霧特性が得られる。なお、図15(A)、図15
(B)は、噴霧形状を斜め上方から模式的に図示したも
のである。 (第5実施例)次に本発明の第5実施例を図12に示
す。
【0034】図12に示す第5実施例は、4個の第1の
オリフィス78e、78f、78g、78hが分離独立
して十字状に形成される。4個の第2のオリフィス80
c、80d、80e、80fは、図11に示す第4実施
例の第2のオリフィスと同様である。第1のオリフィス
78e、78f、78g、78hならびに第2オリフィ
ス80c、80d、80e、80fはともに先細状に形
成されている。そして第1のオリフィス78e、78
f、78g、78hと第2のオリフィス80c、80
d、80e、80fは、4個とも直交する方向に各オリ
フィスが交差して配置される。
【0035】この第5実施例によると燃料噴霧の良好な
特性が得られる。 (第6実施例)次に本発明の第6実施例を図13に示
す。図13に示す第6実施例は、第1のオリフィス78
i、78j、78kが半径方向に120°間隔をおいて
直線状に形成され下側に先細状になっている。第2のオ
リフィス80g、80h、80iは前記第1のオリフィ
ス78i、78j、78kに直交するように、互いに分
離独立して先細状に形成されている。
【0036】(第7実施例)次に本発明の第7実施例を
図14に示す。図14に示す第7実施例は、第1のオリ
フィス78l、78m、78nが分離独立して半径方向
に形成され、下側に先細状に形成される。第2のオリフ
ィス80j、80k、80lは、前記第1のオリフィス
78l、78m、78nに直交するように互いに分離独
立して形成されている。第1のオリフィス78l、78
m、78nおよび第2のオリフィス80j、80k、8
0lはともに上面から下面に先細状に形成される。
【0037】以上の第4実施例ないし第7実施例による
と、扇状に拡がる噴霧を互いに干渉させて筒状の噴霧を
形成することができる。 (第8、9、10実施例)次に、本発明の第8、第9、
第10の各実施例を図16、図17および図18に示
す。
【0038】これら第8、第9、第10実施例は、スリ
ット状の第1のオリフィスおよびスリット状の第2のオ
リフィスを上側から下側に向けて先細状あるいは末広が
り状あるいは直状に形成し、これらの組み合わせの例を
示したものである。オリフィスの上側から下側への傾斜
角は先細、末広、直状のいずれであっても良い。図16
に示す第8実施例は、第1のオリフィス78と第2のオ
リフィス80jが十字状に交差している。第2のオリフ
ィス80jは第2のオリフィスプレート74の上面から
下面に直状に形成されている。
【0039】この第8実施例においても同様に良好な燃
料噴霧特性が得られる。図17に示す第9実施例は、第
1のオリフィス78oが上面から下面に末広がり状に形
成される。第2のオリフィス80は第1のオリフィス7
8oと直交する方向に交差するように形成されている。
図18に示す第10実施例は、第1のオリフィス78p
が直線状のスリット状であり上面から下面に直状に形成
されている。第2のオリフィス80は第1実施例の第2
オリフィス80と同様である。
【0040】この第10実施例のオリフィスプレート7
0、74によっても良好な噴霧形状が得られる。以上に
述べた複数の実施例では、シリコン基板にオリフィスを
形成した例を説明したが、次にオリフィスプレートの製
造方法の他の例を図19に基づいて説明する。
【0041】まずシリコン基板100の表面側にシリコ
ン窒化膜101a、101bを形成し(図19
(1))、次いで裏面側に裏面窓パターン102を形成
し(図19(2))、次いでシリコン基板100を異方
性エッチングし(図19(3))、次いでシリコン窒化
膜101a、101bを除去し(図19(4))、次い
でシリコン基板100の表面側に金属薄膜103を蒸着
し形成する(図19(5))。これにより、金属薄膜1
03が形成されることで、強度が増大する。
【0042】次にオリフィスプレートの製造方法のさら
に他の例を図20に基づいて説明する。まずシリコン基
板100の表面にシリコン窒化膜101a、101bを
形成し(図20(1))、次いでシリコン基板100の
裏面側のシリコン窒化膜101bに裏面窓パターン10
2を形成し(図20(2))、次いでシリコン基板10
0の異方性エッチングを行ない(図20(3))、次い
でシリコン窒化膜101a、101bを除去する(図2
0(4))。得られたシリコン基板100を型にし、こ
の型を元に型取りした成形体105を形成し(図20
(5))、この成形体105を型にし金属膜106を形
成し(図20(6))、次いで成形体105を除去する
(図20(7))。得られた金属膜106としてのオリ
フィスプレートの穴部分106aはオリフィスを形成
し、このオリフィス部分が燃料の通過するオリフィス部
を形成する。
【0043】シリコン基板を用いてオリフィスプレート
を形成する場合、シリコンの異方性よりオリフィスの表
面から裏面への貫通内壁形状が所定の傾斜角度に先細状
あるいは末広がり状に形成される。本発明のオリフィス
プレートは、シリコンでなく金属を用いることも可能で
あり、その場合には異方性がないことからオリフィスの
内壁形状の傾斜角度をどのような傾斜角度に設定するこ
とも可能である。
【0044】なお、前記実施例では、第1のプレートに
第2のプレートを重ね合わせる例について説明したが、
本発明では、3枚以上のプレートを重ね合わせることも
できる。 (第11実施例)本発明の第11実施例を図21と図2
2に示す。
【0045】この第11実施例は、本発明の第1のプレ
ートを弁本体29と一体に形成した例である。弁本体2
9の噴射孔31の出口部に薄板状の第1のプレート部1
29が弁本体29と一体に形成される。第1のプレート
部129は、一方の端面が弁本体29の先端部の端面と
同一平面上に形成される。この第1のプレート部129
に燃料の調量機能を有する調量部としての長方形状の第
1のスリット130が形成される。この長方形状の第1
のスリット130は、第1のプレート部129の板厚方
向に貫通して形成されており、その軸方向開口面積は入
口側から出口側まで同一である。この第1のプレート部
129の出口側端面に第2のプレート132が取付けら
れている。
【0046】第2のプレート132には、第1のスリッ
ト130と交差する方向に長手方向をもつ貫通孔として
の第2のスリット134が形成されている。第2のスリ
ット134は、入口側から出口側に向かって次第に開口
径が小さくなるように絞り形状に形成されている。そし
てホルダ135は、その開口部137の一方の側に形成
される溝135aに第2のプレート132を嵌合し、弁
本体29の噴射孔31の出口側から嵌合されて保持部1
36で弁本体29の外周部に圧入固定されている。
【0047】この第11実施例によると、第1のプレー
ト部129、第2のプレート132およびホルダ135
で流体の調量部分142が形成される。この調量部分1
42の構成部分については、前記第1実施例の第1のオ
リフィスプレート70に対応する部分が弁本体29と一
体の第1のプレート部129になり、弁本体29と別体
のプレートが第2のプレート132のみとなるため、第
1のプレート部分についてオリフィスプレート1枚を省
略することができる。そのため、調量部分142の部品
点数の削減が図れ、組立工数が低減され、コストダウン
が図れる。第2のプレート132については、その材質
は金属であってもシリコンであっても良い。第2のプレ
ート132を金属製にする場合は、第2のオリフィス1
34の斜面の傾斜角を自由な角度に容易に設定すること
ができる。これにより、燃料噴射特性については、第1
のスリット130と第2のスリット134により燃料の
微粒化ならびに所望の噴霧角が得られる。
【0048】(第12実施例)本発明の第12実施例を
図23〜図26に示す。このプレート140の製造方法
の例は次のとおりである。まず図27および図28に示
すように、板状部分をもつ薄板140aは製造されるべ
きプレート140の片側半分を示す。この薄板140a
の縁部分に放電加工または研削加工により斜面143を
形成し、この図27および図28に示される薄板140
aの縁面とこれに対称な他方の片側半分140bの薄板
の縁面とを突き合わせ、例えば縁面全面をレーザ溶接す
る。このレーザ溶接する部分は図23および図24に示
す斜線部分145である。これによりプレート140が
得られる。これによりオリフィス140の孔の形状、オ
リフィス長さ、幅および斜面の傾斜角等の寸法の自由な
設計が可能となり、燃料の微粒化ならび所望の噴霧角が
得られる。
【0049】(第13実施例)本発明の第13実施例を
図29に示す。図29に示す第13実施例は、第1のプ
レート144と第2のプレート146とを水素結合によ
り接合した例である。第1のプレート144はスリット
状の第1のオリフィス78を有し、第2のプレート14
6はスリット状の第2のオリフィス80を有する。第1
のプレート144および第2のプレート146は、その
材質がシリコンからなり、水素結合された後、この2枚
のプレート144と146の外部からホルダ135が弁
本体29の外周部に圧入固定される。
【0050】第1のプレート144と第2のプレート1
46の水素結合は、例えば第1のプレート144と第2
のプレート146の接合前に合せ面に水膜を形成し、そ
の後2枚のプレート144と146をこの水膜面で重ね
合わせ、熱乾燥し、密着することにより製造される。こ
の2枚のプレート144と146とをホルダ135の溝
135aに嵌合した状態でこれら第1のプレート14
4、第2のプレート146およびホルダ135を弁本体
29の外周部に圧入固定する。
【0051】この第13実施例では、第1のプレート1
44と第2のプレート146を水素結合により接合する
ため、プレート接合の際の生産性が向上する。燃料噴射
特性については、スリットの長手方向が直交する位置関
係にある第1のスリット78と第2のスリット80によ
り、燃料の微粒化ならびに所望の噴霧角が得られる。 (第14実施例)本発明の第14実施例を図30に示
す。
【0052】図30に示す第14実施例は、第1のプレ
ート154と第2のプレート156とがそれぞれその材
質がシリコンからなり、両者をシリコン系接着剤により
接合している。この2枚のプレート154と156をホ
ルダ135の溝135aに嵌合し、これらプレート15
4、156ならびにホルダ135を弁本体29の外周部
に圧入固定する。
【0053】この第14実施例による調量部分における
燃料調量特性、特に噴霧の微粒化ならびに所望の噴霧角
の確保等については良好であることはもちろん、シリコ
ン系接着剤による2枚のプレートの接着により簡便に接
合が行われるという利点がある。 (第15実施例)図31に示す第15実施例は、調量部
分を形成するオリフィス151を有するプレート150
の製造方法を示す。
【0054】図31に示す第15実施例によるプレート
150は、金属粉末を原料としてメタルインジェクショ
ンにより形成した例である。メタルインジェクションに
より型の形状を適宜設計することによりオリフィス15
1としての孔の形状、特に長さ、幅、斜面の角度等を容
易に自由に設計することができるという効果がある。プ
レート150の製造方法は、そのほか、金属をエッチン
グ加工する方法、金属をエッチング加工後さらに放電加
工し、加工精度を向上させる方法等があり、メタルイン
ジェクションと同様の効果がある。
【0055】(第16実施例)図32に示す第16実施
例は、オリフィス161を有するプレート160をセラ
ミックスにより形成した例である。図31に示す第15
実施例と異なる点は、金属に代えてセラミックスを原料
とする点である。セラミックス粉末を型により圧縮成形
し、焼成し、プレートが形成される。
【0056】この第16実施例においては、セラミック
ス粉末原料とするため、型形状を適宜設計することによ
りオリフィスの長さ、幅及び傾斜角ならびに形状ならび
に寸法の自由な設計が可能となる。そのため、燃料噴射
特性例えば噴霧角、燃料の微粒化等が所望の特性に容易
に制御できるという効果がある。以上複数の実施例を説
明したが、これら実施例のうち4面により噴射孔を形成
したプレートはシリコン板、もしくはこのシリコン板を
型として形成された鉄、ステンレス等の金属板である。
なお、4面はシリコンの異方性に起因してエッチング時
に生じるものである。また、シリコン板には窒化膜等の
保護膜を形成することが望ましい。
【0057】また、円形等の噴射孔は、鉄、ステンレス
等の金属板に形成できる。これらの噴射孔は、放電加
工、あるいは簡単なプレス加工により形成することがで
きる。しかも、これら金属板を採用することで、シリコ
ン板の脆さに起因する割れ等を防止することができる。
しかも、金属板に加工する場合には、異方性に起因する
壁面形状の制限がないため、壁面の傾斜角度を自由に設
定することができる。
【0058】また、以上に述べた実施例では、スリット
状の孔は一直線に延びたスリットの例のみを示したが、
種々の形状に延びたスリット孔を採用できる。例えば、
曲線状に曲がったスリット孔の一部分に貫通開口を形成
してもよい。また、渦巻き状に延びるスリット孔のほぼ
中央部に貫通開口を形成し、渦巻き状に延びる溝から貫
通開口へ向けて流れる旋回流によりさらなる微粒化、噴
射方向安定化を図ってもよい。また、クランク型に折れ
曲がったスリット孔の中央スリット部分を貫通開口とし
てもよい。
【0059】さらに、以上に述べた実施例では、完全に
独立したプレートを重ねて噴射孔形成部材としている
が、一部分にのみプレート部分を有する部材を重ねても
よい。例えば、カップ状部材の底面に孔を形成してもよ
い。また、本発明は、3枚以上のプレートを重ね合わせ
てもよい。以上に述べた複数の実施例から明らかなよう
に、本発明では、所定形状の第1孔(78)を有する第
1のプレート(70)と、所定形状の第2孔(80)を
有する第2のプレート(74)とを有し、前記第1のプ
レートと前記第2のプレートが重ねて設けられ、前記第
1のプレートの第1孔はスリット状であり、その第1孔
の下流側開口の一部分が連通開口部(791)として前
記第2のプレートの第2孔に流体の噴射方向に対して直
接に連通しており、該下流側開口の他の部分は前記第2
のプレートの上面により閉塞されて、前記連通開口部か
ら延びる溝を形成することが流体噴射ノズルとして、噴
射流体の微粒化を簡単な構成で達成するために重要であ
る。なお、第1孔と第2孔とが重複し、流体の噴射方向
に対して直接的に貫通する貫通開口(792)が形成さ
れることも特徴として重要である。さらに、第1のプレ
ートの第1孔または第2のプレートの第2孔、もしくは
それらの両方は、その孔を形成する壁面のうちの対向す
る壁面部分が上流側から下流側へ向けて互いに接近する
ように傾斜しており、結果その孔の断面積が上流側から
下流側へ向けて細くなることが、流体の噴射方向、噴霧
広がり角を所望の範囲に制御するために有効である。さ
らに、第1のプレートに形成される第2孔は、第1のプ
レートに形成されるスリット状の第1孔と直交する方向
に十分な広がりを有し、例えば第1のプレートに形成さ
れるスリット状の第1孔と直交する方向に延びるスリッ
ト状であることが高い微粒化性能を得る上で望ましい。
この場合、第2のプレートのスリット状の第2孔は、上
記連通開口部のみで上流側の第1プレートの第1孔と連
通しており、その上流側開口のほとんどの部分が第1の
プレートの下流側表面によって閉塞され、上記連通開口
部から両側方向へ延びる溝状を呈することが望ましい。
さらに、上記第1のプレート、または第2のプレート、
あるいはそれらの両方が、部分的なプレート部分として
構成され、第1部材に第1プレート部分が設けられ、第
2部材に第2プレートが設けられてもよい。この場合、
スリット状の第1孔(78)が形成されたプレート部分
を有する第1部材(70)と、前記第1部材のプレート
部分に密着して前記第1部材の下流側に設けられ、前記
第1孔から流体噴射方向へ向けて連通開口(791)も
しくは貫通開口(792)を形成するように前記第1孔
の下流側に位置する第2孔(80)が形成されたプレー
ト部分を有する第2部材(74)とを備えることが重要
である。また、加圧燃料を内燃機関で燃焼可能な噴霧と
して噴射する燃料噴射弁の燃料噴射孔を形成する部材に
本発明の構成を適用することで、良好な燃焼を可能にす
ることが望ましい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流体噴射
ノズルによると、流体の微粒化を促進することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の燃料噴射弁の噴孔付近を
示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の燃料噴射装置を示す断面
図である。
【図3】(A)は本発明の第1実施例の第1のオリフィ
スプレートを示す平面図である。(B)は本発明の第1
実施例の第2のオリフィスプレートを示す平面図であ
る。
【図4】(A)は本発明の第1実施例による第1オリフ
ィスプレートと第2のオリフィスプレートを重ね合わせ
た状態を示す平面図である。(B)はその側面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例による燃料の流れ状態を説
明するための第1オリフィスプレートと第2オリフィス
プレートを示す斜視図である。
【図6】本発明の第1実施例の噴射孔付近を示す変形例
の断面図である。
【図7】(A)は本発明の第2実施例の第1のオリフィ
スプレートを示す平面図である。(B)は本発明の第2
実施例の第2のオリフィスプレートを示す平面図であ
る。
【図8】(A)は本発明の第2実施例の第1のオリフィ
スプレートと第2のオリフィスプレートを重ね合わせた
状態を示す平面図である。(B)はその側面図である。
【図9】(A)は本発明の第3実施例の第1のオリフィ
スプレートを示す平面図である。(B)は本発明の第3
実施例の第2のオリフィスプレートを示す平面図であ
る。
【図10】(A)は本発明の第3実施例の第1のオリフ
ィスプレートと第2のオリフィスプレートを重ね合わせ
た状態を示す平面図である。(B)はその側面図であ
る。
【図11】(A)は本発明の第4実施例の第1のオリフ
ィスプレートと第2のオリフィスプレートを重ね合わせ
た状態を示す平面図である。(B)はそのB−B線断面
図である。
【図12】(A)は本発明の第5実施例の第1のオリフ
ィスプレートと第2のオリフィスプレートを重ね合わせ
た状態を示す平面図である。(B)はそのB−B線断面
図である。
【図13】(A)は本発明の第6実施例の第1のオリフ
ィスプレートと第2のオリフィスプレートを重ね合わせ
た状態を示す平面図である。(B)はそのB−B線断面
図である。
【図14】(A)は本発明の第7実施例の第1のオリフ
ィスプレートと第2のオリフィスプレートを重ね合わせ
た状態を示す平面図である。(B)はそのB−B線断面
図である。
【図15】(A)は本発明の第1実施例の第2のオリフ
ィスから噴射された燃料の噴霧形態を示す模式的斜視図
である。(B)は本発明の第4実施例の第2のオリフィ
スから噴射された燃料の噴霧形態を示す模式的斜視図で
ある。
【図16】(A)は本発明の第8実施例の第1のオリフ
ィスプレートと第2のオリフィスプレートを重ね合わせ
た状態を示す平面図である。(B)はその側面図であ
る。
【図17】(A)は本発明の第9実施例の第1のオリフ
ィスプレートと第2のオリフィスプレートを重ね合わせ
た状態を示す平面図である。(B)はその側面図であ
る。
【図18】(A)は本発明の第10実施例の第1のオリ
フィスプレートと第2のオリフィスプレートを重ね合わ
せた状態を示す平面図である。(B)はその側面図であ
る。
【図19】オリフィスプレートの製造方法の他の例を示
す工程図である。
【図20】オリフィスプレートの製造方法の他の例を示
す工程図である。
【図21】本発明の第11実施例の燃料噴射弁の噴孔付
近を示す断面図である。
【図22】図21のXXII−XXII線断面図である。
【図23】本発明の第12実施例のプレートの上面図で
ある。
【図24】本発明の第12実施例のプレートの下面図で
ある。
【図25】図23のXXV −XXV 線断面図である。
【図26】図23のXXVI−XXVI線断面図である。
【図27】本発明の第12実施例の第2のプレートの片
側半分の上面図である。
【図28】図27のXXVIII−XXVIII線断面図である。
【図29】本発明の第13実施例の燃料噴射弁の噴孔付
近を示す断面図である。
【図30】本発明の第14実施例の燃料噴射弁の噴孔付
近を示す断面図である。
【図31】本発明の第15実施例のプレートを示すもの
で、(A)はその上面図、(B)はその下面図、(C)
は(A)のC−C線断面図、(D)は(A)のD−D線
断面図である。
【図32】本発明の第16実施例のプレートを示すもの
で、(A)はその上面図、(B)はその下面図、(C)
は(A)のC−C線断面図、(D)は(A)のD−D線
断面図である。
【符号の説明】
20 燃料噴射弁 27 弁部材 28 付勢手段 29 弁本体 30 弁座(弁座部) 31 噴射孔 33 電磁コイル 70 第1のオリフィスプレート(第1のプレー
ト) 74 第2のオリフィスプレート(第2のプレー
ト) 78 第1のオリフィス(第1の孔) 80 第2のオリフィス(第2の孔)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 英人 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 荻原 由充 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が通過するスリット状の第1の孔を
    有する第1のプレートと、 前記第1のプレートの下流側に重ねて設けられ、前記第
    1の孔の一部分と連通する第2の孔を有する第2のプレ
    ートとを備えることを特徴とする流体噴射ノズル。
  2. 【請求項2】 前記第2の孔は、前記第1の孔に直交す
    る先細のスリット状の孔であることを特徴とする請求項
    1記載の流体噴射ノズル。
  3. 【請求項3】 燃料噴射弁の噴射孔の出口側に請求項1
    または2の流体噴射ノズルが取付けられることを特徴と
    する流体噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のプレートが前記燃料噴射弁の
    弁本体に一体に形成されることを特徴とする請求項3記
    載の流体噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のプレートまたは前記第2のプ
    レートの少なくとも一方が2分割された板状部分をつき
    合わせ溶接で形成されることを特徴とする請求項1記載
    の流体噴射ノズル。
  6. 【請求項6】 前記第1のプレートと第2のプレートと
    が水素結合により接合されることを特徴とする請求項1
    記載の流体噴射ノズル。
  7. 【請求項7】 前記第1のプレートと前記第2のプレー
    トとが接着剤により接合されることを特徴とする請求項
    1記載の流体噴射ノズル。
  8. 【請求項8】 前記第1のプレートまたは前記第2のプ
    レートの少なくとも一方がシリコンで形成されることを
    特徴とする請求項1記載の流体噴射ノズル。
  9. 【請求項9】 前記第1のプレートまたは前記第2のプ
    レートの少なくとも一方が金属で形成されることを特徴
    とする請求項1記載の流体噴射ノズル。
  10. 【請求項10】 前記第1のプレートまたは前記第2の
    プレートの少なくとも一方がセラミックスで形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の流体噴射ノズル。
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