JP2008151060A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴孔内における燃料の乱れを強くすることで、噴孔壁面に付着したデポジットの洗い流し効果を十分に得ることが可能な燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】内部にニードル弁20を有するノズルボディ22の先端に、サック壁面36により形成されるサック部28が設けられている。このサック部28と連通するように、2つのスリット状の噴孔30が設けられている。ニードル弁20の先端は、サック部28の中心Cよりも突出するように設けられている。サック部28の半径をrとし、ニードル弁中心軸線CNから噴孔中心軸線CHとサック壁面36との交点Bまでの距離をdとした場合に、d≧r/2の関係を満たすようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関用の燃料噴射弁に関する。
2つのスリット状の噴孔を備えた燃料噴射弁が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この燃料噴射弁によれば、サック部の内径Aと、サック部中心軸線(ニードル弁中心軸線)から噴孔までの距離Bとの関係が、「1≦A/2B≦20」と設定されている。かかる設定により、噴孔壁面に沿って燃料を流すことができるため、該壁面に付着した異物(デポジット)を除去することができる。
特開2006−258035号公報 特開2006−9622号公報 特開2000−240537号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、噴孔壁面に沿って燃料を流すだけでは、噴孔壁面に付着したデポジットを洗い流すことができない可能性がある。本発明者の検討によれば、噴孔壁面に付着したデポジットの洗い流し効果を高めるためには、噴孔内における燃料の流れの乱れを強くする必要があることが分かった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、噴孔内における燃料の乱れを強くすることで、噴孔壁面に付着したデポジットの洗い流し効果を十分に得ることが可能な燃料噴射弁を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内部にニードル弁を有するノズルボディを備えた燃料噴射弁であって、
前記ノズルボディの先端に設けられ、サック壁面により形成されたサック部と、
前記サック部と連通する2つのスリット状の噴孔とを備え、
前記ニードル弁の先端が前記サック部の中心よりも突出するように設けられ、
前記サック部の半径をrとし、ニードル弁中心軸線から噴孔中心軸線と前記サック壁面との交点までの距離をdとした場合に、d≧r/2の関係を満たすように、前記噴孔が設けられたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記ニードル弁中心軸線と前記噴孔中心軸線との交点から、前記噴孔中心軸線と前記サック壁面との交点までの距離が、前記サック部の半径rよりも長くなるように、前記噴孔が設けられたことを特徴とする。
また、第3の発明は、第1の発明において、
前記2つのスリット状の噴孔は、第1の幅を有する第1噴孔と、該第1の幅よりも大きい第2の幅を有する第2噴孔とからなり、
前記ニードル弁中心軸線から前記第1噴孔の中心軸線と前記サック部との交点までの第1距離に比して、前記ニードル弁中心軸線から前記第2噴孔の中心軸線と前記サック部との交点までの第2距離が大きくなるように、前記第1及び第2噴孔が設けられたことを特徴とする。
また、第4の発明は、第1の発明において、
前記噴孔中心軸線が前記ニードル弁中心軸線と平行となる場合、r/2≦d≦3r/4の関係を満たすように、前記噴孔が設けられたことを特徴とする。
第1の発明によれば、ニードル弁先端がサック部中心よりも突出するように設けられているため、ニードル弁先端に沿って燃料がサック壁面の中央部付近に案内される。さらに、サック部半径をrとし、ニードル弁中心軸線から噴孔中心軸線とサック壁面との交点までの距離をdとした場合に、d≧r/2の関係を満たすように噴孔が設けられている。これにより、上記サック壁面の中央部付近に案内された燃料がサック壁面に沿って流れた後、噴孔に流れ込むこととなる。よって、第1の発明によれば、噴孔に流れ込む際、燃料の流れ方向が大きく曲げられる。このため、噴孔のサック壁面中央部側の角部において、燃料の流れの乱れが強くなり、噴孔のサック壁面中央部側の壁面において燃料の流れの乱れが強くなる。従って、噴孔壁面に付着したデポジットの洗い流し効果を十分に得ることができる。
第2の発明によれば、ニードル弁中心軸線と噴孔中心軸線との交点から、噴孔中心軸線とサック壁面との交点までの距離が、サック部の半径rよりも長くされる。これにより、サック部の半径rよりも短い場合に比して、サック壁面に沿って流れる燃料が噴孔に流れ込む際の、流れ方向の変化が大きくされる。従って、サック部の半径rよりも短い場合に比して、噴孔内における燃料の流れの乱れをさらに強くすることができる。
第3の発明によれば、幅が異なる2つの噴孔が設けられている。ここで、ニードル弁中心軸線に対して2つの噴孔中心軸線を対照に配置すると、大きい幅を有する第2噴孔のサック壁面中央部側の角部における燃料の流れの乱れが、第1噴孔に比して弱くなる。しかし、第3の発明によれば、第1距離よりも第2距離が大きくされるため、第2噴孔のサック壁面中央部側の角部における燃料の流れの乱れが強くされる。従って、2つの噴孔の幅が相違する場合であっても、2つの噴孔のサック壁面中央部側の角部における燃料の流れの乱れを共に強めることができるため、噴孔壁面に付着したデポジットの洗い流し効果を十分に得ることができる。
第4の発明によれば、噴孔中心軸線がニードル弁中心軸線と平行となる場合に、d≧r/2の関係を満たすことで、第1の発明と同様の効果を得ることができる。しかし、d>3r/4となる場合には、噴孔のサック壁面中央部側と反対側の角部において、燃料の流れ方向がほとんど曲げられなくなり、該角部において燃料の流れの乱れが弱くなる可能性がある。第4の発明によれば、d≦3r/4の関係を満たすように噴孔が設けられるため、噴孔のサック壁面中央部側と反対側の角部においても、燃料の流れの乱れを強くすることができる。従って、噴孔中心軸線が前記ニードル弁中心軸線と平行となる場合であっても、噴孔内における燃料の流れの乱れを強くすることができるため、噴孔壁面に付着したデポジットの洗い流し効果を十分に得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による燃料噴射弁10を示す縦断面図である。図1に示す燃料噴射弁10は、例えば、内燃機関の筒内に直接燃料を噴射する直噴型のガソリン機関において好適に用いることができる。但し、本発明に係る燃料噴射弁の適用は、ガソリン機関に限るものではなく、また、直噴型の機関に限るものではない。
図1に示す燃料噴射弁10は、磁性体で構成された固定鉄心12を備えている。固定鉄心12と隣接する位置には、可動鉄心16が配置されている。この可動鉄心16は、コイルスプリング14によって図1中下向きに付勢されている。可動鉄心16は、燃料噴射弁10の内部を、その軸線方向に摺動することができる。固定鉄心12の外周には、電磁コイル18が設けられている。燃料噴射弁10は、電磁コイル18が所定の磁力を発することにより、可動鉄心16が固定鉄心12に引き寄せられ、また、その磁力が消滅すると、コイルスプリング14の付勢力により可動鉄心16が固定鉄心12から離れるように構成されている。
可動鉄心16には、可動鉄心16と共に燃料噴射弁10の内部を変位するニードル弁20が連結されている。燃料噴射弁10は、ニードル弁20を取り囲むように形成されたノズルボディ22を備えている。ノズルボディ22は、ニードル弁20のシート当接部24が当接するシート部26と、ニードル弁20と対向する位置に設けられた燃料受け部としてのサック部28と、サック部28と連通する噴孔30を備えている。
図2は、図1に示した燃料噴射弁10において、サック部28に対して開口する噴孔30を示す上面図である。図2に示すように、2つのスリット状の噴孔30がサック部28に対して開口されている。
図1に示すように、ニードル弁20とノズルボディ22の間には、空間32が形成されている。この空間32には、図示しない燃料供給源から高圧の燃料が供給されている。電磁コイル18に励磁電流が供給されていないときは、ニードル弁20はノズルボディ22のシート部26に着座する。その結果、噴孔30が閉塞されるため、噴孔30から燃料は噴射されない。
一方、電磁コイル18に励磁電流が供給されると、可動鉄心16が固定鉄心12に引き寄せられることにより、ニードル弁20がシート部26から離座する。その結果、ニードル弁20の周囲に蓄えられていた高圧の燃料がサック部28に流入し、更に、噴孔30を通って外部へ噴射される。ここで、図3は、噴孔30を、スリット方向に沿って切断した断面図である。かかる断面を有する噴孔30により、図3に示すように、厚みが薄い扇状の噴霧が可能である。
ところで、噴孔30にカーボンデポジットが付着すると、流路断面積の減少により燃料噴射量が低下してしまう。噴孔の径を大きくすることで、カーボンデポジットが付着した場合でも、燃料噴射量の低下を回避可能なようにも思われる。
しかしながら、噴孔の径を単純に大きくすると、噴孔内での流速が低下してしまい、目標とする噴霧特性(噴霧形状など)を得ることが困難となる。
本発明者の検討の結果、噴孔に付着したデポジットの洗い流し効果を高めるためには、噴孔の入口角部において燃料の乱れを強くし、噴孔内での燃料の乱れを強くすることが必要であると分かった。そこで、本実施の形態1では、噴孔30内の燃料の乱れを強くすべく、つまり、噴孔30内のデポジットの洗い流し効果を増大すべく、図4に示すような構成とする。
以下、本実施の形態1の燃料噴射弁10の特徴的部分であるノズルボディ22周辺の詳細な構造を、図4を参照して説明する。
図4は、図1に示した燃料噴射弁10先端のノズルボディ22の周辺を拡大して表した縦断面図である。図4に示すように、ノズルボディ22は、シート部26を含むテーパ面34を有している。テーパ面34は、シート部26の下流側に所定の長さを有している。テーパ面34の下流側には、サック壁面36が形成されている。サック壁面36は、良好な噴霧特性を確保すべく、ニードル弁20に対向する部分が球面で形成されている。
上述したサック部28は、このようなサック壁面36によって形成された空間である。また、上述したように、このサック壁面36に対して、2つの噴孔30が開口されている。これらの噴孔30は、ニードル弁20の中心軸線(以下「ニードル弁中心軸線」という。)CNに対して所定の傾斜角度が与えられた中心軸線CHを中心として、スリット状に形成されている。
さらに、これら2つの噴孔30は、サック壁面36の中央部(以下「サック壁面中央部」という。)A側の噴孔角部Fに流れ込む燃料の流線が大きく曲がるように(後述の図5参照)、該サック壁面中央部Aから外側に離されている。具体的には、図4に示すように、サック部28の半径を「r」とし、噴孔30の中心軸線(以下「噴孔中心軸線」という。)CHとサック部28(サック壁面36)との交点を「B」とし、ニードル弁中心軸線CNから交点Bまでの距離(最短距離)を「d」とした場合に、『d≧r/2』の関係を満たすように、噴孔30が設けられている。
また、ニードル弁中心軸線CNと噴孔中心軸線CHとの交点を「E」とした場合に、交点Bから交点Eまでの距離が、半径rよりも長くなるように、噴孔30が設けられている。換言すると、交点Eがサック部28の中心(以下「サック部中心」という。)Cよりも上方(上流側)となるように、噴孔30が設けられている。
また、ニードル弁20の先端部には、シート当接部24よりも先端側に、第1突出部38と第2突出部40とが順次設けられている。第1突出部38のテーパ角度は、第2突出部40のテーパ角度よりも大きくされている。かかるテーパ角度にすることで、燃料の整流効果を高めることができ、流速の低下を防止することができる。
第2突出部40は、サック部28内に突出するように設けられている。具体的には、第2突出部40の最も突出した位置が、サック部中心Cよりも噴孔30側に突出するように、第2突出部40が設けられている。この第2突出部40は、例えば、円錐状に形成することができる。
次に、図5を参照して、燃料噴射弁先端部分における燃料の流れを説明するとともに、噴孔壁面に付着したデポジットの洗い流し効果について説明する。図5は、図4に示した燃料噴射弁先端における燃料の流れについて説明するための図である。
上述したように、ニードル弁20がシート部26から離座すると、図5において実線L1で示すように、ニードル弁20の周囲に蓄えられた高圧燃料がサック部28に向かって流れる。
この燃料の一部は、図5において一点鎖線L2で示すように、第1突出部38と第2突出部40に沿って案内される。この第2突出部40の先端はサック部中心Cよりも突出しているため、第2突出部40により燃料はサック壁面中央部A付近まで導かれる。
その後、サック壁面36に沿って噴孔30の入口まで導かれた燃料は、噴孔30に流れ込む。この噴孔30に流れ込む際、サック壁面中央部A側の噴孔30の角部Fにおいて、燃料の流れ方向が大きく屈曲せしめられる。
そうすると、この角部Fにおいて、噴孔壁面から燃料が剥離し、キャビテーション(微細蒸気泡)が生じ、燃料の流れの乱れが強くされる。上述したように、本発明者の検討によれば、噴孔壁面に付着したデポジットを洗い流す効果は、燃料の流れの乱れが強いほど高い。そして、角部Fにおいて燃料の流れの乱れが強くされると、噴孔30のサック壁面中央部A側の壁面(内側壁面)においても燃料の流れの乱れが強くされる。よって、噴孔30のサック壁面中央部A側の壁面において、付着デポジットの洗い流し効果を十分に得ることができる。
また、図4に示すように、交点Eがサック部中心Cよりも上方となるように、噴孔30が傾斜せしめられている。これにより、交点Eがサック部中心Cよりも下方である場合に比して、噴孔30の角部Fにおける流れ方向の屈曲がより大きくなるため、角部Fにおける燃料の流れの乱れをより強くすることができる。
また、サック部28に流入した燃料の一部は、図5において実線L3で示すように、サック壁面36に沿って噴孔30の入口まで導かれる。そして、この燃料が噴孔30に流れ込む際、噴孔30の外側(サック壁面中央部Aと反対側)の角部Gにおいて、燃料の流れ方向が大きく屈曲せしめられる。
そうすると、上記角部Fと同様に、この角部Gにおいても、噴孔壁面から燃料が剥離し、キャビテーションが生じ、燃料の流れの乱れが強くされる。よって、噴孔30の外側(サック壁面中央部Aと反対側)の壁面においても、燃料の流れの乱れが強くされる。その結果、噴孔30の外側壁面に付着したデポジットの洗い流し効果を十分に得ることができる。
従って、本実施の形態1によれば、噴孔30の内側及び外側壁面において、十分なデポジット洗い流し効果を得ることができる。
上記実施の形態1に対する比較例を、図6を参照して説明する。図6は、本実施の形態1に対する比較例を示す図である。
本比較例では、図6に示すように、サック壁面中央部Aに近い位置に、噴孔31が設けられている。また、噴孔中心軸線CHがサック部中心Cを通るように、噴孔31が形成されている。
図6において実線L5で示すように、サック壁面36に沿って流れる燃料については、噴孔31の外側の角部Gにおいて燃料の流れ方向が大きく屈曲されるため、燃料の流れの乱れが強くされる。
しかし、図6において一点鎖線L4で示すように、ニードル弁20の先端により案内される燃料については、サック壁面中央部A側の角部Fから噴孔31内に流れ込む。ここで、角部Fにおいて燃料の流れ方向が屈曲されないため、角部Fにおいて噴孔壁面から燃料の剥離は起こらず、キャビテーションも起きず、燃料の流れの乱れは弱くなる。
従って、本比較例によれば、噴孔31の内側壁面において十分なデポジット洗い流し効果を得ることができない。
尚、本実施の形態1においては、ニードル弁20が第1の発明における「ニードル弁」に、ノズルボディ22が第1の発明における「ノズルボディ」に、燃料噴射弁10が第1の発明における「燃料噴射弁」に、サック壁面36が第1の発明における「サック壁面」に、サック部28が第1及び第2の発明における「サック部」に、噴孔30が第1及び第2の発明における「噴孔」に、ニードル弁中心軸線CNが第1及び第2の発明における「ニードル弁中心軸線」に、噴孔中心軸線CHが第1及び第2の発明における「噴孔中心軸線」に、それぞれ相当する。
実施の形態2.
次に、図7及び図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
上記実施の形態1では、同一幅を有する2つの噴孔30が、ニードル弁中心軸線CNに対して対称に設けられている。
これに対して、本実施の形態2では、幅が異なる2つの噴孔を有する燃料噴射弁について説明する。以下、上記実施の形態1による燃料噴射弁との相違点を中心に説明する。図7は、本実施の形態2による燃料噴射弁先端のノズルボディ22周辺を拡大して示す縦断面図である。
本実施の形態2による燃料噴射弁は、図7に示すように、サック部28に対して開口された2つの噴孔30A,30Bを有している。第1噴孔30Aは、第1の幅w1を有している。一方、第2噴孔30Bは、第1の幅w1よりも大きい第2の幅w2を有している。
これらの噴孔30A,30Bは、上記実施の形態1と同様に、噴孔30の内側の角部F1,F2に流れ込む燃料の流線が曲がるように、サック壁面中央部Aから外側に離されている。つまり、上記実施の形態1で説明した『d≧r/2』の関係を満たすように、2つの噴孔30A,30Bが設けられている。
具体的には、第1噴孔30Aの噴孔中心軸線CH1とサック部28との交点を「B1」とし、ニードル弁中心軸線CNから交点B1までの距離を「d1」とした場合に、『d1≧r』の関係を満たすように、第1噴孔30Aが設けられている。
第2噴孔30Bについても同様に、噴孔中心軸線CH2とサック部28との交点を「B2」とし、ニードル弁中心軸線CNから交点B2までの距離を「d2」とした場合に、『d2≧r』の関係を満たすように、第2噴孔30Bが設けられている。
さらに、ニードル弁中心軸線CNと噴孔中心軸線CH1との交点を「E1」とすると、交点B1から交点E1までの距離が、半径rよりも長くなるように、第1噴孔30Aが設けられている。換言すると、交点E1がサック部中心Cよりも上方となるように、第1噴孔30Aが傾斜して設けられている。
第2噴孔30Bについても同様に、ニードル弁中心軸線CNと噴孔中心軸線CH2との交点を「E2」とすると、交点B2から交点E2までの距離が、半径rよりも長くなるように、第2噴孔30Bが設けられている。換言すると、交点E2がサック部中心Cよりも上方となるように、第2噴孔30Bが設けられている。
第1噴孔30Aと第2噴孔30Bのニードル弁中心軸線CNに対する傾斜角は同じである。しかし、図7に示すように、交点E1と交点E2とは一致しておらず、交点E1よりも交点E2の方が上方に位置している。これは、距離d2が、距離d1よりも大きくされているためである。
このような構成にすることで、距離d1,d2が同じ場合に比して、幅が大きい第2噴孔30Bの角部F2における燃料の流れの乱れをより強くすることができる。
さらに、ニードル弁中心軸線CNから第1及び第2噴孔30A,30Bのサック壁面中央部A側の角部F1,F2までの距離(最短距離)をそれぞれ「d10」,「d20」とすると、これらの距離d10と距離d20とが等しくなるように、第1及び第2噴孔30A,30Bが設けられている。
このような構成にすることで、幅が異なる噴孔を形成した場合であっても、角部F1における燃料の流れの乱れの強さと、角部F2における燃料の流れの乱れの強さとを同等にすることができる。
次に、図8を参照して、燃料噴射弁先端部分における燃料の流れを説明するとともに、噴孔壁面に付着したデポジットの洗い流し効果について説明する。図8は、図7に示した燃料噴射弁先端における燃料の流れについて説明するための図である。
サック部28に流入した燃料の一部は、図8において一点鎖線L6で示すように、第2突出部40によりサック壁面中央部A付近まで導かれる。
その後、燃料はサック壁面36に沿って噴孔30A,30Bの入口まで導かれ、噴孔30A,30Bに流れ込む。この噴孔30A,30Bに流れ込む際、サック壁面中央部A側の角部F1,F2において、燃料の流れ方向が大きく屈曲せしめられる。
そうすると、上記実施の形態1の角部Fと同様に、これらの角部F1,F2において、キャビテーションが生じ、燃料の流れの乱れが強くされる。よって、噴孔30A,30Bのサック壁面中央部A側の壁面(内側壁面)において燃料の乱れが強くされる。よって、噴孔30A,30Bの内側壁面において、付着デポジットの洗い流し効果を十分に得ることができる。
ここで、図7に示すように、ニードル弁中心軸線CNから角部F1,F2までの距離d1,d2は同じにされている。その結果、これら角部F1,F2において、燃料の流れの乱れを同等に強めることができる。よって、幅が異なる噴孔30A,30Bのサック壁面中央部A側の壁面において、同等のデポジットの洗い流し効果を得ることができる。
また、サック部28に流入した燃料の一部は、図8において実線L7で示すように、サック壁面36に沿って噴孔30A,30Bの入口まで導かれる。そして、この燃料が噴孔30A,30Bに流れ込む際、噴孔30A,30Bの外側の角部G1,G2において、燃料の流れ方向が大きく屈曲せしめられる。
そうすると、上記の角部F1,F2と同様に、これらの角部G1,G2においても噴孔壁面から燃料が剥離し、キャビテーションが生じ、燃料の流れの乱れが強くされる。よって、噴孔30A,30Bの外側壁面においても、付着デポジットの洗い流し効果を十分に得ることができる。
従って、本実施の形態2によれば、噴孔30A,30Bの内側及び外側壁面において、十分なデポジット洗い流し効果を得ることができる。
尚、本実施の形態2においては、第1噴孔30Aが第3の発明における「第1噴孔」に、第2噴孔30Bが第3の発明における「第2噴孔」に、ニードル弁中心軸線CNが第3の発明における「ニードル弁中心軸線」に、噴孔中心軸線CH1が第3の発明における「第1噴孔の中心軸線」に、噴孔中心軸線CH2が第3の発明における「第2噴孔の中心軸線」に、距離d1が第3の発明における「第1距離」に、距離d2が第3の発明における「第2距離」に、それぞれ相当する。
実施の形態3.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
上記実施の形態1及び2では、噴孔中心軸線CHがニードル弁中心軸線CNと交わるように、2つの噴孔が傾斜して設けられている。
これに対して、本実施の形態3では、噴孔中心軸線CHがニードル弁中心軸線CNと平行になるように(交わらないように)、2つの噴孔30Cが設けられている。以下、上記実施の形態1による燃料噴射弁との相違点を中心に説明する。図9は、本実施の形態3による燃料噴射弁先端のノズルボディ22周辺を拡大して示す縦断面図である。
本実施の形態3による燃料噴射弁は、図9に示すように、サック部28に対して開口された2つの噴孔30Cを有している。この噴孔30Cは、その噴孔中心軸線CHがニードル弁中心軸線CNと平行となるように(交わらないように)設けられている。
ところで、図10に示す比較例のように、サック部28の最外部に、上記噴孔30Cと同一形状の噴孔31Aを開口することが考えられる。この場合、ニードル弁中心軸線CNから交点Bまでの距離dは、ニードル弁中心軸線CNから噴孔中心軸線CHまでの距離に等しく、上記実施の形態1で説明した『d≧r/2』の関係を満たす。そうすると、図10において一点鎖線L10で示すように、角部Fにおいて燃料の流れの乱れを強くすることができる。
しかしながら、図10において実線L11で示すように、サック壁面36に沿って流れる燃料は、そのまま噴孔31Aの外側の角部Gに流れ込むこととなる。この角部Gにおいて、燃料の流れの方向は屈曲せしめられないため、噴孔壁面から燃料は剥離せず、燃料の流れの乱れはほとんどない。すなわち、角部Gにおいてキャビテーションは発生せず、噴孔31Aの外側壁面に沿って燃料は流れることとなる。従って、噴孔31Aの外側壁面における燃料の流れの乱れが弱いため、噴孔31Aの外側壁面において付着デポジットの洗い流し効果が不十分となってしまう。
そこで、本実施の形態3では、角部Gにおいても燃料の流れ方向を屈曲させるため、噴孔30Cの外側壁面がサック部28の最外部から離れるようにする。具体的には、『r/2≦d≦3r/4』の関係を満たすように、噴孔30Cが設けられている。すなわち、本実施の形態3では、上記実施の形態1で説明した『d≧r/2』の関係に加えて、『d≦3r/4』の関係を満たすように、噴孔30Cが設けられる。
本実施の形態3のかかる構成によれば、図9において実線L9で示すように、サック壁面36に沿って流れる燃料が噴孔30Cに流れ込む際、外側の角部Gにおいて、燃料の流れ方向が大きく屈曲せしめられる。このため、角部Gにおいて噴孔壁面から燃料が剥離し、キャビテーションが発生し、燃料の流れの乱れが強くされる。よって、噴孔30Cの外側壁面における燃料の流れの乱れを強くすることができ、該外側壁面において付着デポジットの洗い流し効果を十分に得ることができる。
さらに、図9において一点鎖線L8で示すように、第2突出部40によりサック壁面中央部A付近まで導かれた燃料は、サック壁面36に沿って噴孔30Cの入口まで導かれ、噴孔Cに流れ込む。この際、内側の角部Fにおいて、燃料の流れ方向が大きく屈曲せしめられる。このため、角部Fにおいても噴孔壁面から燃料が剥離し、キャビテーションが発生し、燃料の流れの乱れが強くされる。よって、噴孔30Cの内側壁面における燃料の流れの乱れを強くすることができ、該内側壁面において付着デポジットの洗い流し効果を十分に得ることができる。
従って、本実施の形態3によれば、噴孔30Cの内側及び外側壁面において、十分なデポジット洗い流し効果を得ることができる。
尚、本実施の形態3においては、噴孔30Cが第4の発明における「噴孔」に、ニードル弁中心軸線CNが第4の発明における「ニードル弁中心軸線」に、噴孔中心軸線CHが第4の発明における「噴孔の中心軸線」に、それぞれ相当する。
本発明の実施の形態1による燃料噴射弁10を示す縦断面図である。 図1に示した燃料噴射弁10において、サック部28に対して開口する噴孔30を示す上面図である。 噴孔30を、スリット方向に沿って切断した断面図である。 図1に示した燃料噴射弁10のノズルボディ22の周辺を拡大して示す縦断面図である。 図4に示した燃料噴射弁先端における燃料の流れについて説明するための図である。 本発明の実施の形態1に対する比較例を示す図である。 本発明の実施の形態2による燃料噴射弁先端のノズルボディ22周辺を拡大して示す縦断面図である。 図6に示した燃料噴射弁先端における燃料の流れについて説明するための図である。 本発明の実施の形態2による燃料噴射弁先端のノズルボディ22周辺を拡大して示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3に対する比較例を示す図である。
符号の説明
10 燃料噴射弁
20 ニードル弁
22 ノズルボディ
28 サック部
30,30A,30B,30C 噴孔

Claims (4)

  1. 内部にニードル弁を有するノズルボディを備えた燃料噴射弁であって、
    前記ノズルボディの先端に設けられ、サック壁面により形成されたサック部と、
    前記サック部と連通する2つのスリット状の噴孔とを備え、
    前記ニードル弁の先端が前記サック部の中心よりも突出するように設けられ、
    前記サック部の半径をrとし、ニードル弁中心軸線から噴孔中心軸線と前記サック壁面との交点までの距離をdとした場合に、d≧r/2の関係を満たすように、前記噴孔が設けられたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記ニードル弁中心軸線と前記噴孔中心軸線との交点から、前記噴孔中心軸線と前記サック壁面との交点までの距離が、前記サック部の半径rよりも長くなるように、前記噴孔が設けられたことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記2つのスリット状の噴孔は、第1の幅を有する第1噴孔と、該第1の幅よりも大きい第2の幅を有する第2噴孔とからなり、
    前記ニードル弁中心軸線から前記第1噴孔の中心軸線と前記サック部との交点までの第1距離に比して、前記ニードル弁中心軸線から前記第2噴孔の中心軸線と前記サック部との交点までの第2距離が大きくなるように、前記第1及び第2噴孔が設けられたことを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記噴孔中心軸線が前記ニードル弁中心軸線と平行となる場合、r/2≦d≦3r/4の関係を満たすように、前記噴孔が設けられたことを特徴とする燃料噴射弁。
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