JP5648684B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は燃料噴射弁に関する。
従来、内燃機関から排出されるパティキュレート(黒煙、炭素、炭化水素等からなる粒子状物質)を低減するために燃料の噴霧を微粒化することが有効であることが知られている。燃料の噴霧を微粒化することを目的とした提案として、例えば、特許文献1が知られている。特許文献1に開示された燃料噴射ノズルに設けられた噴孔は、上流側に第1噴孔部、下流側に第2噴孔部を備えている。そして、第2噴孔部において、第2噴孔部の内壁と、第1噴孔部から流出する噴流との間に噴流の一部を燃料塊として収容する収容部を有する。すなわち、特許文献1に開示された燃料噴射ノズルは、噴孔内部で下流側の噴孔断面積を大きくすることによって、キャビテーションを効果的に発生させ、燃料の微粒化を図る。
特開2004−19481号公報
しかしながら、前記特許文献1の提案は、ニードルのリフト量によって、噴孔へ流れ込む燃料の量、流速が異なる。このため、ニードルが低リフト状態であるときと、ニードルが高リフト状態であるときの双方で最適なキャビテーションを発生させることは困難である。すなわち、噴孔の断面積を急激に拡大させて燃料にキャビテーションを発生させる場合、ニードルのリフト量が増大すると燃料の流路面積の拡大に起因して、負圧が不足し、キャビテーションが発生し難くなる。一方、リフト量が増大したときに適切なキャビテーションを発生させるべく流路面積や噴孔の形状を設定すると、ニードルが低リフト状態のときにキャビテーション過多となってしまうおそれがある。
そこで本発明は、ニードルのリフト量にかかわらず、適切にキャビテーションを発生させ、燃料の微粒化を促進することを課題とする。
上記課題を解決するために本明細書開示の燃料噴射弁は、先端部にサック室が設けられるとともに、当該サック室内に開口する噴孔が設けられたノズルボディと、前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディとの間に前記サック室へ通じる燃料導入路を形成するニードルと、前記ノズルボディ内の前記サック室の上縁部と前記噴孔との間に設けられた位置決め部によって位置決めされるとともに、前記ニードルがリフトして燃料が前記サック室側に流入する状態となっているときに、上流側縁部の位置が、前記ニードルに近づくように上流側に向かって変位する筒形状の制御子と、を備えたことを特徴としている。
燃料導入路からサック室内へ流入する燃料は、流路の面積が急激に拡大されたり、流路が急激に屈曲されたりする部分でキャビテーションを発生させることができる。ニードルのリフトに伴って、制御子の上流側縁部の位置がニードルに近づくように上流側に向かって変位することにより、制御子の上流側縁部とニードルとの間隔が狭い状態を維持することができる。狭い状態が維持された制御子の上流側縁部とニードルとの間を通過した燃料が、その後、流路面積が拡大された領域に流入することによりキャビテーションを発生させることができる。このように、制御子の上流側縁部をニードルリフトに追随させて変位させることにより、ニードルリフト量が変化してもキャビテーションを効率よく、適切に発生させることができる。
前記制御子は、内周側の上流部に下流側に向かうに従って前記ノズルボディの中心側に向かうように傾斜する第1傾斜面を有し、前記ニードルは、下流側に向かうに従って、前記第1傾斜面と離間する第1対向面を備えることができる。
第1傾斜面と第1対向面とが離間することにより、流路面積が拡大された領域を創出することができる。狭い状態が維持された制御子の上流側縁部とニードルとの間を通過した燃料が第1傾斜面と第1対向面とで囲まれた領域に流入するときに、キャビテーションが発生する。
前記制御子は、内周側の下流部に下流側に向かうに従って、前記ノズルボディの内壁側へ向かうように傾斜する第2傾斜面を有することができる。第2傾斜面を有することにより、第2傾斜面に沿って流れる燃料によって、制御子を浮上させることができる。制御子が浮上することによって、制御子の上流側縁部が上流側へ変位する。
このように、制御子が第2傾斜面を有することと併せて、前記ニードルは、前記第2傾斜面に向かって突出した突出部を備えることができる。突出部を設け、ニードルと第2傾斜面との間の流路面積を狭めることにより、この領域を通過する燃料による制御子を上昇させる力を強化して、制御子の上昇を促すことができる。
また、前記制御子は、前記ノズルボディに設けられた前記噴孔の位置に対応させて、その下端部に切欠き部を備えることができる。燃料は、切欠き部を通過して噴孔に流れ込む。このとき、切欠き部を通過する燃料が制御子を押し上げることができる。このような切欠き部は、制御子の内周側から外周側に向かって傾斜した受圧面を備えるとともに、前記制御子の内周面の開口面積よりも前記制御子の外周面の開口面積を小さく設定することができる。これにより、切欠き部を通過する燃料の受圧面への衝突に伴って制御子が押し上げられる。
前記切欠き部は、前記制御子が前記位置決め部に位置決めされた状態で、少なくとも前記噴孔の一部を塞ぐようにすることができる。制御子が位置決めされた状態は、低リフト状態となる。噴孔の一部が切欠き部によって塞がれていると、燃料は、噴孔に偏った方向から流入する。これにより、噴孔に流入する燃料は、噴孔内で、旋回流となる。また、切欠き部を通過して噴孔に流入する燃料は、キャビテーションを発生させることができる。この結果、燃料の微粒化や、低ペネトレーション化が図られる。
前記制御子は、前記上流側縁部と前記位置決め部への当接部との間に、前記上流側縁部に前記ニードルが当接することによって圧縮される弾性部材を備えることができる。弾性部材は、ニードルがリフトし、ニードルによる圧縮状態から開放されると、その弾性によって元の形状に復帰する。この結果、制御子の上流側縁部の位置が、前記ニードルに近づくように上流側に向かって変位する。これにより、制御子の上流側縁部とニードルとの間隔が狭い状態を維持することができる。狭い状態が維持された制御子の上流側縁部とニードルとの間を通過した燃料が、その後、流路面積が拡大された領域に流入することによりキャビテーションが発生する。このように、制御子の上流側縁部をニードルリフトに追随させて変位させることにより、ニードルリフト量が変化してもキャビテーションを効率よく発生させることができる。また、弾性部材は、燃料の流速が速まり、制御子が受ける燃料の圧力が大きくなると、再び収縮し、上流側縁部が下流側に変位する。この結果、上流側縁部とニードルとの間隔は広がり、当該箇所におけるキャビテーションの発生は抑制される。
本明細書開示の他の燃料噴射弁は、先端部にサック室が設けられるとともに、当該サック室内に開口する噴孔が設けられたノズルボディと、前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディとの間に前記サック室への燃料導入路を形成するニードルと、前記ノズルボディ内に設けられた位置決め部によって位置決めされるとともに、前記ノズルボディに設けられた前記噴孔の位置に対応させて、その下端部に設けられた切欠き部を備え、前記ニードルがリフトして燃料が前記サック室側に流入する状態となっているときに、上流側に向かって変位する筒形状の制御子と、を備えたことを特徴としている。燃料は、切欠き部を通過して噴孔に流れ込む。このとき、切欠き部を通過する燃料が制御子を押し上げることができる。このような切欠き部は、制御子の内周側から外周側に向かって傾斜した受圧面を備えるとともに、前記制御子の内周面の開口面積よりも前記制御子の外周面の開口面積を小さく設定することができる。これにより、切欠き部を通過する燃料の受圧面への衝突に伴って制御子が押し上げられる。
前記切欠き部は、前記制御子が前記位置決め部に位置決めされた状態で、少なくとも前記噴孔の一部を塞ぐようにすることができる。位置決めされた状態は、低リフト状態となる。噴孔の一部が切欠き部によって塞がれていると、燃料は、噴孔に偏った方向から流入する。これにより、噴孔に流入する燃料は、噴孔内で、旋回流となる。また、切欠き部を通過して噴孔に流入する燃料は、キャビテーションを発生させることができる。この結果、燃料の微粒化や、低ペネトレーション化が図られる。
本明細書に開示された燃料噴射弁によれば、ニードルのリフト量にかかわらず、適切にキャビテーションを発生させ、燃料の微粒化を促進することができる。
図1は実施例1の燃料噴射弁の先端部を分解した状態で示す模式図である。 図2(A)は実施例1において、閉弁状態の燃料噴射弁を示す説明図であり、図2(B)は実施例1において、ニードルがリフトし、制御子が浮上した状態の燃料噴射弁を示す説明図である。 図3は実施例2の燃料噴射弁の先端部を分解した状態で示す模式図である。 図4(A)は実施例2において、閉弁状態の燃料噴射弁を示す説明図であり、図4(B)は実施例2において、低リフト状態の燃料噴射弁を示す説明図であり、図4(C)は実施例2において、高リフト状態の燃料噴射弁を示す説明図である。 図5は実施例3の燃料噴射弁の先端部を分解した状態で示す模式図である。 図6(A)は実施例3において、閉弁状態の燃料噴射弁を示す説明図であり、図6(B)は実施例3において、低流速状態の燃料噴射弁を示す説明図であり、図6(C)は実施例3において、高流速状態の燃料噴射弁を示す説明図である。 図7は実施例4の燃料噴射弁の先端部を分解した状態で示す模式図である。 図8(A−1)は実施例4において、低リフト状態の燃料噴射弁を示す説明図であり、図8(A−2)は図8(A−1)に示す状態における、切欠き部と噴孔との位置関係を示す説明図である。図8(B−1)は実施例4において、中リフト状態の燃料噴射弁を示す説明図であり、図8(B−2)は図8(B−1)に示す状態における、切欠き部と噴孔との位置関係を示す説明図である。図8(C−1)は実施例4において、高リフト状態の燃料噴射弁を示す説明図であり、図8(C−2)は図8(C−1)に示す状態における、切欠き部と噴孔との位置関係を示す説明図である。 図9(A−1)は実施例5において、低リフト状態の燃料噴射弁を示す説明図であり、図9(A−2)は図9(A−1)に示す状態における、切欠き部と噴孔との位置関係を示す説明図である。図9(B−1)は実施例5において、中リフト状態の燃料噴射弁を示す説明図であり、図9(B−2)は図9(B−1)に示す状態における、切欠き部と噴孔との位置関係を示す説明図である。図9(C−1)は実施例5において、高リフト状態の燃料噴射弁を示す説明図であり、図9(C−2)は図9(C−1)に示す状態における、切欠き部と噴孔との位置関係を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されている場合もある。
本発明の実施例1の燃料噴射弁100について図面を参照しつつ説明する。図1は燃料噴射弁100の先端部を分解した状態で示す模式図である。図2(A)は、閉弁状態の燃料噴射弁100を示す説明図であり、図2(B)は、ニードル204がリフトし、制御子103が浮上した状態の燃料噴射弁100を示す説明図である。
燃料噴射弁100は、先端部にサック室102が設けられるとともに、サック室102内に開口する噴孔103が設けられたノズルボディ101を備える。噴孔103は、等間隔に4個設けられている。燃料噴射弁100は、また、このノズルボディ101内に摺動自在に配置され、ノズルボディ101との間にサック室102へ通じる燃料導入路105を形成するニードル104を備える。ニードル104は、ピエゾアクチュエータで駆動される。ノズルボディ101は、その内部に位置決め部106が設けられている。この位置決め部106は、ノズルボディ101内のサック室102の上縁部102aと噴孔103との間に設けられ、図に示すように段形状を有している。
燃料噴射弁100は、さらに、筒形状の制御子107を備えている。制御子107は、段状の当接部107aを備えており、この当接部107aが位置決め部106に着座することによって位置決めされる。制御子107の上流側縁部107bの位置は、ニードル104がリフトして燃料がサック室102側に流入する状態となっているときに、ニードル104に近づくように上流側に向かって変位することができる。
制御子107は、内周側の上流部に下流側に向かうに従ってノズルボディ101の中心側に向かうように傾斜する第1傾斜面107cを有している。制御子107は、さらに、内周側の下流部に下流側に向かうに従って、ノズルボディ101の内壁101a側へ向かうように傾斜する第2傾斜面107dを有している。
一方、ニードル104は、シート部104aの下流側に、下流側に向かうに従って、第1傾斜面107cと離間する第1対向面104bを備えている。
以上のような燃料噴射弁100の動作について、図2(A)、図2(B)を参照しつつ説明する。
図2(A)に示すように、燃料噴射弁100が閉弁状態となっているときは、制御子107は、当接部107aが、段形状の位置決め部106に着座した状態となっている。そして、上流側縁部107bにニードル104のシート部104aが当接することによって、燃料導入路105からサック室102内への燃料の流入が遮断されている。
この状態から、ニードル104がリフトを開始すると、図2(B)に示すように制御子107の第1傾斜面107cとニードル104の第1対向面104bとの間でキャビテーションcが発生する。ニードル104のリフト開始直後は、制御子107の上流側縁部107bとニードル104との間隔は狭い。そして、下流側に向かうに従って第1対向面104bが、第1傾斜面107cと離間し、流路面積が拡大されているため、当該箇所でキャビテーションcが発生し易くなっている。
燃料導入路105からサック室102内へ流入した燃料は、噴孔103へ向かって流れる。このとき、第2傾斜面107dに沿って流れる燃料は、図中、矢示108で示すような力を制御子107へ与える。これにより、制御子107は、上流側に押し上げられて浮上する。この結果、上流側縁部107bの位置は、上流側へ変位する。なお、制御子107自体の形状、制御子107の周囲の環境は、制御子107が上流側へ押し上げられ、浮上することができる力のバランスが確保することができるようになっていればよい。
上流側縁部107bが上流側へ変位することにより、制御子107の上流側縁部107bとニードル104との間隔が狭い状態を維持することができる。狭い状態が維持された制御子の上流側縁部とニードルとの間を通過した燃料が、その後、流路面積が拡大された領域に流入することによりキャビテーションcを発生させることができる。
このように、実施例1の燃料噴射弁100によれば、ニードル104のリフト量が増大した状態であっても、キャビテーションcを適切に発生させることができる。
つぎに、実施例2の燃料噴射弁200について図面を参照しつつ説明する。図3は燃料噴射弁200の先端部を分解した状態で示す模式図である。図4(A)は、閉弁状態の燃料噴射弁200を示す説明図である。図4(B)は、低リフト状態の燃料噴射弁200を示す説明図である。図4(C)は、高リフト状態の燃料噴射弁200を示す説明図である。
実施例2の燃料噴射弁200が、実施例1の燃料噴射弁100と異なる点は、燃料噴射弁200が、ニードル104に代えてニードル204を備えた点である。なお、燃料噴射弁200は、燃料噴射弁100と同様にノズルボディ101、制御子107を備えている。燃料噴射弁100と燃料噴射弁200とで、共通する構成要素は、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
ニードル204は、実施例1のニードル104と同様にシート部204aの下流側に第1対向面204bを備えている。この第1対向面204bは、制御子107が備える第1傾斜面107cと対向する面である。第1対向面204bは、下流側に向かうに従って、第1傾斜面107cと離間する。
ニードル204は、さらに、制御子107が備える第2傾斜面107dに向かって突出した突出部204cを備えている。制御子107は、上流側から作用する燃料の圧力と、下流側から作用する燃料の圧力とのバランスによって、上流側に押し上げられる。
突出部204cを設けることにより、第2傾斜面107dとの間隔が狭くなる。これにより、突出部204cと第2傾斜面107dとの間を流れる燃料が制御子107を上昇させる力が強化される。この結果、制御子107を上流側へ押し上げる力のバランスが維持し易くなる。
なお、制御子107自体の形状、制御子107の周囲の環境は、制御子107が上流側へ押し上げられ、浮上することができる力のバランスが確保することができるようになっていればよい。
以上のような燃料噴射弁200の動作について、図4(A)、図4(B)、図4(C)を参照しつつ説明する。
図4(A)に示すように、燃料噴射弁200が閉弁状態となっているときは、制御子107は、当接部107aが、段形状の位置決め部106に着座した状態となっている。そして、上流側縁部107bにニードル204のシート部204aが当接することによって、燃料導入路105からサック室102内への燃料の流入が遮断されている。
この状態から、図4(B)に示すようにニードル204がリフトを開始して、低リフト状態となると、制御子107の第1傾斜面107cとニードル204の第1対向面204bとの間でキャビテーションcが発生する。ニードル204のリフト開始直後は、制御子107の上流側縁部107bとニードル204との間隔は狭い。そして、下流側に向かうに従って第1対向面204bが、第1傾斜面107cと離間し、流路面積が拡大されているため、当該箇所でキャビテーションcが発生し易くなっている。
図4(C)に示すように、ニードル204が高リフト状態となると、燃料導入路105からサック室102内へ大量に流れ込んだ燃料が、図中、参照符号Xで示す領域を通過するときに、制御子107を上流側へ押し上げる。すなわち、ニードル204が高リフト状態となり、サック室102内へ流れ込む燃料の量が多量となる。この多量の燃料が、狭められた領域を通過しようとすると、流量の確保のために制御子107が上流側へ押し上げられる。
制御子107が上流側へ押し上げられることにより、上流側縁部107bの位置が上流側へ変位する。上流側縁部107bが上流側へ変位することにより、制御子107の上流側縁部107bとニードル204との間隔が狭い状態を維持することができる。狭い状態が維持された制御子107の上流側縁部107bとニードル204との間を通過した燃料が、その後、流路面積が拡大された領域に流入することによりキャビテーションcを発生させることができる。
このように、実施例2の燃料噴射弁200によれば、ニードル204のリフト量が増大した状態であっても、キャビテーションcを適切に発生させることができる。
つぎに、実施例3の燃料噴射弁300について図面を参照しつつ説明する。図5は燃料噴射弁300の先端部を分解した状態で示す模式図である。図6(A)は、閉弁状態の燃料噴射弁300を示す説明図である。図6(B)は、低流速状態の燃料噴射弁を示す説明図である。図6(C)は、高流速状態の燃料噴射弁300を示す説明図である。
実施例3の燃料噴射弁300が、実施例1の燃料噴射弁100と異なる点は、燃料噴射弁300が制御子107に代えて制御子307を備えた点である。なお、燃料噴射弁300は、燃料噴射弁100と同様にノズルボディ101、ニードル104を備えている。燃料噴射弁100と燃料噴射弁300とで、共通する構成要素は、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
制御子307は、上流側縁部307bと位置決め部106への当接部307aとの間に、弾性部材307cを備えている。弾性部材307cは、上流側縁部307bにニードル104が当接することによって圧縮される。弾性部材307cが圧縮状態となると、上流側縁部307bの位置は下流側に変位し、圧縮状態から開放されると、その弾性によって、元の形状に復帰する。この結果、制御子307の上流側縁部307bの位置が、ニードル104に近づくように上流側に向かって変位する。なお、制御子307は、位置決め部106に接着されていないが、燃圧のバランス等により、通常、当接部307aが位置決め部106に着座した状態となっている。
以上のような燃料噴射弁300の動作について、図6(A)、図6(B)、図6(C)を参照しつつ説明する。
図6(A)に示すように、燃料噴射弁300が閉弁状態となっているときは、制御子307は、当接部307aが、段形状の位置決め部106に着座した状態となっている。そして、上流側縁部307bにニードル104のシート部104aが当接することによって、燃料導入路105からサック室102内への燃料の流入が遮断されている。このとき、制御子307は、ニードル104によって押圧され、弾性部材307cは、圧縮状態となる。
この状態から、図6(B)に示すようにニードル104がリフトを開始し、上流側縁部307bからニードル104が離れると、弾性部材307cがニードル104に押圧されることによる圧縮状態から開放される。図6(B)に示す状態は、低流速状態であるが、このとき、制御子307の周囲における燃料の圧力は低い状態となる。このため、弾性部材307cは、元の形状に復帰することができ、上流側縁部307bの位置が上流側に変位する。
上流側縁部307bの位置が上流側に変位すると、ニードル104との間隔は、狭い状態に維持される。狭い状態が維持された制御子307の上流側縁部307bとニードル104との間を通過した燃料が、その後、流路面積が拡大された領域に流入することによりキャビテーションcを発生させることができる。
図6(C)に示すように、燃料が高流速状態となるときは、燃料の噴出流速による燃料の微細化が期待でき、キャビテーションcの発生による噴霧微粒化の要求は格別高いものではない。このように燃料が高流速状態となるときは、制御子307の周囲における燃料の圧力は高い状態となる。このため、弾性部材307cは、圧縮状態となり、上流側縁部307bの位置は、下流側に変位する。この結果、上流側縁部307bとニードル104との間隔は広がり、制御子307の上流側縁部307bとニードル104との間を通過した燃料におけるキャビテーションcの発生は抑制される。
このように、実施例3の燃料噴射弁300によれば、ニードル104のリフト量が増大した状態であっても、キャビテーションcを適切に発生させることができる。
つぎに、実施例4の燃料噴射弁400について図面を参照しつつ説明する。図7は燃料噴射弁400の先端部を分解した状態で示す模式図である。図8(A−1)は、低リフト状態の燃料噴射弁400を示す説明図であり、図8(A−2)は図8(A−1)に示す状態における、切欠き部407cと噴孔403との位置関係を示す説明図である。図8(B−1)は、中リフト状態の燃料噴射弁400を示す説明図であり、図8(B−2)は図8(B−1)に示す状態における、切欠き部407cと噴孔403との位置関係を示す説明図である。図8(C−1)は、高リフト状態の燃料噴射弁400を示す説明図であり、図8(C−2)は図8(C−1)に示す状態における、切欠き部407cと噴孔403との位置関係を示す説明図である。
実施例4の燃料噴射弁400が、実施例1の燃料噴射弁100と異なる点は、燃料噴射弁400が制御子107に代えて筒形状の制御子407を備えた点である。なお、燃料噴射弁400は、燃料噴射弁100と同様にニードル104を備えている。また、制御子407の採用に伴って、ノズルボディ101に代えてノズルボディ401が採用されている。ノズルボディ401は、サック室402、噴孔403、位置決め部406を備える点において、実施例1のノズルボディ101と共通する。噴孔403が等間隔に4個設けられている点も実施例1のノズルボディ101と共通する。その他、燃料噴射弁100と燃料噴射弁400とで、共通する構成要素は、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
制御子407は、ニードル104がリフトして燃料がサック室402側に流入する状態となっているときに、上流側に向かって変位する。制御子407は、段状の当接部407aを備えており、この当接部407aが位置決め部406に着座することによって位置決めされる。制御子407は、ノズルボディ401に設けられた四個の噴孔403の位置に対応させて、その下端部に四か所の切欠き部407cを備えている。
切欠き部407cは、制御子407の内周側から外周側に向かって傾斜した受圧面407c1を備えている。また、制御子407は、制御子407の内周面の開口面積S1よりも外周面の開口面積S2が小さい形状を備えている。切欠き部407cの内周面の開口及び外周面の開口は、いずれも三角形状を有している。
なお、制御子407は、回転止め407dを備えている。この回転止め407dにより、ノズルボディ401に対する回転が抑制される。これにより、噴孔403と切欠き部407cとの位置関係が維持される。
以上のような燃料噴射弁400の動作について、図8(A−1)〜図8(C−2)を参照しつつ説明する。
図8(A−1)に示す燃料噴射弁400は、低リフト状態となっている。このとき、制御子407は位置決め部406に位置決めされた状態となっている。図8(A−2)は、図8(A−1)における矢示408の方向、すなわち、制御子407の内側から切欠き部407cをみた状態を示している。切欠き部407cは、制御子407が位置決め部406に位置決めされた状態となっているときに、切欠き部407cが噴孔403と干渉し、噴孔403の一部を塞いだ状態となっている。噴孔403の一部が切欠き部407cによって塞がれているため、燃料は、噴孔403に偏った方向から流入する。これにより、噴孔403に流入する燃料は、噴孔403内で、旋回流となる。また、切欠き部407cを通過して噴孔に流入する燃料は、キャビテーションcを発生させる。この結果、燃料の微粒化や、低ペネトレーション化が図られる。
図8(B−1)に示す燃料噴射弁400は、中リフト状態となっている。このとき、制御子407は位置決め部406から浮上した状態となっている。このように、制御子407が浮上するのは、切欠き部407cを通過して噴孔403に流れ込む燃料によって制御子407が押し上げられるためである。制御子407を押し上げる力は、制御子407が備える受圧面407c1に燃料が衝突することによって強化される。図8(B−2)は、図8(B−1)における矢示408の方向、すなわち、制御子407の内側から切欠き部407cをみた状態を示している。制御子407が押し上げられると、切欠き部407cと噴孔403との連通面積が増大する。これにより、所望の噴射量が確保される。また、切欠き部407cの下端部と、噴孔403との境界によってキャビテーションcが発生するため、噴霧の微粒化が促進される状態は維持されている。
図8(C−1)に示す燃料噴射弁400は、高リフト状態となっている。このとき、制御子407は中リフト状態のときよりもさらに浮上した状態となっている。このように、制御子407が浮上するのは、上述のように切欠き部407cを通過して噴孔403に流れ込む燃料によって制御子407が押し上げられるためである。図8(C−2)は、図8(C−1)における矢示408の方向、すなわち、制御子407の内側から切欠き部407cをみた状態を示している。制御子407が押し上げられると、切欠き部407cと噴孔403との干渉が解消されることにより、噴孔403の開口部は全開状態となる。これにより、噴孔403内に流入する燃料の量が確保される。このように、切欠き部407cと噴孔403との干渉が解消されると、噴孔403の入口におけるキャビテーションcの発生はほぼ停止した状態となる。
このように、実施例4の燃料噴射弁400によれば、低リフト状態時、中リフト状態時にキャビテーションcを適切に発生させることができるとともに、高リフト状態時の燃料の流量を確保することができる。なお、実施例4において、制御子407の上流側縁部407bは、キャビテーションcの発生に寄与していない。
つぎに、実施例5の燃料噴射弁500について図面を参照しつつ説明する。図9(A−1)は、低リフト状態の燃料噴射弁500を示す説明図であり、図9(A−2)は図9(A−1)に示す状態における、切欠き部507cと噴孔403との位置関係を示す説明図である。図9(B−1)は、中リフト状態の燃料噴射弁500を示す説明図であり、図9(B−2)は図9(B−1)に示す状態における、切欠き部507cと噴孔403との位置関係を示す説明図である。図9(C−1)は、高リフト状態の燃料噴射弁500を示す説明図であり、図9(C−2)図9(C−1)に示す状態における、切欠き部507cと噴孔503との位置関係を示す説明図である。
実施例5の燃料噴射弁500が、実施例4の燃料噴射弁400と異なる点は、燃料噴射弁500が制御子407に代えて制御子507を備えた点である。なお、燃料噴射弁500は、他の点において、実施例4の燃料噴射弁400と実質的に異なる点はないため、共通する構成要素については図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
制御子507は、実施例4における制御子407と同様に、当接部507a、上流側縁部507b、切欠き部507cを備えている。ただし、上流側縁部507bの位置は、制御子407における上流側縁部407bよりも上流側に位置する。すなわち、制御子507は、制御子407の上流側縁部407bを上流側に延長した上流側縁部507bを備えている。
制御子507を、このような形状としたのは、実施例5が、実施例1の効果と、実施例4の効果を得るためである。すなわち、実施例5は、制御子507の上流側縁部507bとニードル104との間におけるキャビテーションcの発生と、噴孔403におけるキャビテーションcの発生が可能である。
以上のような燃料噴射弁500の動作について、図9(A−1)〜図9(C−2)を参照しつつ説明する。
図9(A−1)に示す燃料噴射弁500は、低リフト状態となっている。このとき、制御子507は位置決め部406に位置決めされた状態となっている。図9(A−2)は、図9(A−1)における矢示508の方向、すなわち、制御子507の内側から切欠き部507cをみた状態を示している。切欠き部507cは、制御子507が位置決め部406に位置決めされた状態となっているときに、切欠き部507cが噴孔403と干渉し、噴孔403の一部を塞いだ状態となっている。噴孔403の一部が切欠き部407cによって塞がれているため、燃料は、噴孔403に偏った方向から流入する。これにより、噴孔403に流入する燃料は、噴孔403内で、旋回流となる。また、切欠き部407cを通過して噴孔に流入する燃料は、キャビテーションcを発生させる。さらに、上流側縁部507bと、ニードル104との間において、キャビテーションcが発生する。この結果、燃料の微粒化や、低ペネトレーション化が図られる。
図9(B−1)に示す燃料噴射弁500は、中リフト状態となっている。このとき、制御子507は位置決め部406から浮上した状態となっている。このように、制御子507が浮上するのは、切欠き部507cを通過して噴孔403に流れ込む燃料によって制御子507が押し上げられるためである。制御子507を押し上げる力は、制御子407が備える受圧面407c1に燃料が衝突することによって強化される。図9(B−2)は、図9(B−1)における矢示508の方向、すなわち、制御子507の内側から切欠き部507cをみた状態を示している。制御子507が押し上げられると、切欠き部507cと噴孔403との連通面積が増大する。これにより、所望の噴射量が確保される。また、切欠き部507cの下端部と、噴孔403との境界によってキャビテーションcが発生する。さらに、制御子507が上流側に押し上げられたことにより、上流側縁部507bの位置が上流側に変位し、制御子507の上流側縁部507bとニードル104との間隔が狭い状態を維持することができる。これによりキャビテーションcを発生させることができる。これらの作用に、噴霧の微粒化が促進される状態は維持されている。
図9(C−1)に示す燃料噴射弁500は、高リフト状態となっている。このとき、制御子507は中リフト状態のときよりもさらに浮上した状態となっている。このように、制御子507が浮上するのは、上述のように切欠き部507cを通過して噴孔403に流れ込む燃料によって制御子507が押し上げられるためである。図9(C−2)は、図9(C−1)における矢示508の方向、すなわち、制御子507の内側から切欠き部507cをみた状態を示している。制御子507が押し上げられると、切欠き部507cと噴孔403との干渉が解消されることにより、噴孔403の開口部は全開状態となる。これにより、噴孔403内に流入する燃料の量が確保される。このように、切欠き部507cと噴孔403との干渉が解消されると、噴孔403の入口におけるキャビテーションcの発生はほぼ停止した状態となる。ただし、制御子507がさらに上流側に押し上げられたことにより、上流側縁部507bの位置が上流側に変位する。この結果、制御子507の上流側縁部507bとニードル104との間隔が狭い状態は維持され、キャビテーションの発生は継続される。
このように、実施例5の燃料噴射弁500によれば、低リフト状態時、中リフト状態時にキャビテーションcを適切に発生させることができる。さらに、高リフト状態時に燃料の流量を確保しつつ、キャビテーションを発生させることができる。
上記実施例は本発明を実施するための一例にすぎない。よって本発明はこれらに限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100、200、300、400、500…燃料噴射弁
101、401…ノズルボディ
102、402…サック室
102a…サック室の上縁部
103、403…噴孔
104、204…ニードル
104a、204a…シート部
104b、204b…第1対向面
204c…突出部
105…燃料導入路
106…位置決め部
107、307、407、507…制御子
107a、307a、407a、507a…当接部
107b、307b、407b、507b…上流側縁部
307c…弾性部材
407c…切欠き部
407c1…受圧面
407d…回転止め

Claims (10)

  1. 先端部にサック室が設けられるとともに、当該サック室内に開口する噴孔が設けられたノズルボディと、
    前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディとの間に前記サック室へ通じる燃料導入路を形成するニードルと、
    前記ノズルボディ内の前記サック室の上縁部と前記噴孔との間に設けられた位置決め部によって位置決めされるとともに、前記ニードルがリフトして燃料が前記サック室側に流入する状態となっているときに、上流側縁部の位置が、前記ニードルに近づくように上流側に向かって変位し、その上流側縁部と前記ニードルとの間を通過した燃料が、その後、流路面積が拡大された領域に流入することによりキャビテーションを発生させる筒形状の制御子と、
    を備え、
    前記制御子は、内周側の下流部に下流側に向かうに従って、前記ノズルボディの内壁側へ向かうように傾斜する第2傾斜面を有することを特徴とした燃料噴射弁。
  2. 先端部にサック室が設けられるとともに、当該サック室内に開口する噴孔が設けられたノズルボディと、
    前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディとの間に前記サック室へ通じる燃料導入路を形成するニードルと、
    前記ノズルボディ内の前記サック室の上縁部と前記噴孔との間に設けられた位置決め部によって位置決めされるとともに、前記ニードルがリフトして燃料が前記サック室側に流入する状態となっているときに、上流側縁部の位置が、前記ニードルに近づくように上流側に向かって変位する筒形状の制御子と、
    を備え、
    前記制御子は、内周側の下流部に下流側に向かうに従って、前記ノズルボディの内壁側へ向かうように傾斜する第2傾斜面を有し、
    前記ニードルは、前記第2傾斜面に向かって突出した突出部を備えたことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 前記制御子は、内周側の上流部に下流側に向かうに従って前記ノズルボディの中心側に向かうように傾斜する第1傾斜面を有し、
    前記ニードルは、下流側に向かうに従って、前記第1傾斜面と離間する第1対向面を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記制御子は、前記ノズルボディに設けられた前記噴孔の位置に対応させて、その下端部に切欠き部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  5. 先端部にサック室が設けられるとともに、当該サック室内に開口する噴孔が設けられたノズルボディと、
    前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディとの間に前記サック室へ通じる燃料導入路を形成するニードルと、
    前記ノズルボディ内の前記サック室の上縁部と前記噴孔との間に設けられた位置決め部によって位置決めされるとともに、前記ニードルがリフトして燃料が前記サック室側に流入する状態となっているときに、上流側縁部の位置が、前記ニードルに近づくように上流側に向かって変位する筒形状の制御子と、
    を備え、
    前記制御子は、内周側の下流部に下流側に向かうに従って、前記ノズルボディの内壁側へ向かうように傾斜する第2傾斜面を有し、
    前記制御子は、前記ノズルボディに設けられた前記噴孔の位置に対応させて、その下端部に切欠き部を備え、
    前記切欠き部は、前記制御子の内周側から外周側に向かって傾斜した受圧面を備えるとともに、前記制御子の内周面の開口面積よりも前記制御子の外周面の開口面積が小さいことを特徴とする燃料噴射弁。
  6. 前記切欠き部は、前記制御子が前記位置決め部に位置決めされた状態で、少なくとも前記噴孔の一部を塞ぐことを特徴とする請求項5記載の燃焼噴射弁。
  7. 先端部にサック室が設けられるとともに、当該サック室内に開口する噴孔が設けられたノズルボディと、
    前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディとの間に前記サック室へ通じる燃料導入路を形成するニードルと、
    前記ノズルボディ内の前記サック室の上縁部と前記噴孔との間に設けられた位置決め部によって位置決めされるとともに、前記ニードルがリフトして燃料が前記サック室側に流入する状態となっているときに、上流側縁部の位置が、前記ニードルに近づくように上流側に向かって変位する筒形状の制御子と、
    を備え、
    前記制御子は、内周側の下流部に下流側に向かうに従って、前記ノズルボディの内壁側へ向かうように傾斜する第2傾斜面を有し、
    前記制御子は、前記ノズルボディに設けられた前記噴孔の位置に対応させて、その下端部に切欠き部を備え、
    前記切欠き部は、前記制御子が前記位置決め部に位置決めされた状態で、少なくとも前記噴孔の一部を塞ぐことを特徴とする燃焼噴射弁。
  8. 先端部にサック室が設けられるとともに、当該サック室内に開口する噴孔が設けられたノズルボディと、
    前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディとの間に前記サック室へ通じる燃料導入路を形成するニードルと、
    前記ノズルボディ内の前記サック室の上縁部と前記噴孔との間に設けられた位置決め部によって位置決めされるとともに、前記ニードルがリフトして燃料が前記サック室側に流入する状態となっているときに、上流側縁部の位置が、前記ニードルに近づくように上流側に向かって変位する筒形状の制御子と、
    を備え、
    前記制御子は、内周側の下流部に下流側に向かうに従って、前記ノズルボディの内壁側へ向かうように傾斜する第2傾斜面を有するとともに、前記上流側縁部と前記位置決め部への当接部との間に、前記上流側縁部に前記ニードルが当接することによって圧縮される弾性部材を備えたことを特徴とする燃料噴射弁。
  9. 先端部にサック室が設けられるとともに、当該サック室内に開口する噴孔が設けられたノズルボディと、
    前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディとの間に前記サック室への燃料導入路を形成するニードルと、
    前記ノズルボディ内に設けられた位置決め部によって位置決めされるとともに、前記ノズルボディに設けられた前記噴孔の位置に対応させて、その下端部に設けられた切欠き部を備え、前記ニードルがリフトして燃料が前記サック室側に流入する状態となっているときに、上流側に向かって変位する筒形状の制御子と、を備え、
    前記切欠き部は、前記制御子の内周側から外周側に向かって傾斜した受圧面を備えるとともに、前記制御子の内周面の開口面積よりも前記制御子の外周面の開口面積が小さいことを特徴とする燃料噴射弁。
  10. 前記切欠き部は、前記制御子が前記位置決め部に位置決めされた状態で、少なくとも前記噴孔の一部を塞ぐことを特徴とする請求項9記載の燃焼噴射弁。
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