JP2011083873A - ワイヤカット放電加工装置およびワイヤカット放電加工方法 - Google Patents

ワイヤカット放電加工装置およびワイヤカット放電加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ワークの加工形状データに基づいて特定された段差位置を実際の段差位置により修正して安定した段差加工を行う。
【解決手段】 ワークWの段差位置に基づいて加工条件を適宜切換える段差加工を行うワイヤカット放電加工装置1において、ワークWの加工形状データに基づいて段差位置A1,…,Anを特定する段差位置特定手段21と、各カット工程においてワークWの実際の段差位置D1,…,Dnを検出する段差位置検出手段333と、段差位置検出手段333により検出された所定のカット工程における実際の段差位置D1,…,Dnに基づいて段差位置特定手段21により特定された段差位置A1,…,Anを修正し、修正した段差位置を所定のカット工程の次のカット工程における段差位置とする段差位置修正手段334と、を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ワイヤカット放電加工装置およびワイヤカット放電加工方法に関し、特に段差加工において段差位置を適宜修正するワイヤカット放電加工装置およびワイヤカット放電加工方法に関する。
加工電極とワーク間の間歇放電による放電加工を、板状等のワークに対するワイヤ電極による糸鋸状の切断加工に適用したワイヤカット放電加工は広く知られ普及してきており、このワイヤカット放電加工においては、ワークの板厚が加工途中で増減変化する際に短絡事故やワイヤ電極の断線事故を生じさせることがある。
そこで、従来は、ワークの板厚変化位置に対応してつまりワークの段差位置に対応して電気加工条件を適宜に切換えて放電加工を行う段差加工が採用されており、この段差加工は段差位置を検出しながら行う。
このような場合の具体的な段差加工方法は、例えば、特許文献1に開示されている技術が参照される。
特開2003−170316号公報
しかしながら、単に段差位置を検出しながら段差加工を行うと、電気加工条件の変更を段差位置検出後つまり段差位置を所定に通過した後に行わざるを得ず、段差の直後では前の電気加工条件のままで加工が行われる等、電気加工条件の切換え遅れを生じて、適合しない電気加工条件で加工が行われることがある。このため、段差の直後ではワークにスジが発生したり最悪の場合には短絡事故や断線事故を生じる等していた。
そこで、従来は放電加工前に予め生成されるワークの3次元最終加工形状データを利用してNCプログラム上において段差位置を設定し、段差位置を検出せずに段差加工を行う等していたが、NCプログラム上の段差位置つまり3次元最終加工形状データに基づく段差位置に基づいて特定された段差位置と実際の段差位置とが相違することがあり、上記したスジの発生等の段差加工における諸問題を完全に解決するに至らず、安定して段差加工を行うことができなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ワークの加工形状データに基づいて特定された段差位置を実際の段差位置により修正して安定した段差加工を行うことができるワイヤカット放電加工装置およびワイヤカット放電加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、ワイヤカット放電加工装置に係る請求項1の発明は、ワークの段差位置に基づいて加工条件を適宜切換える段差加工を行うワイヤカット放電加工装置において、ワークの加工形状データに基づいてワークの段差位置を特定する段差位置特定手段と、ワークの実際の段差位置を検出する段差位置検出手段と、段差位置検出手段により検出された実際の段差位置に基づいて段差位置特定手段により特定された段差位置を修正する段差位置修正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、上記各手段を有することとしたので、ワークの加工形状データに基づいて特定された段差位置が検出された実際の段差位置により修正されて安定した段差加工を行うことができる。
ここで、段差位置検出手段は、各カット工程においてワークの実際の段差位置を検出するとともに、段差位置修正手段は、段差位置検出手段により検出された所定のカット工程における実際の段差位置に基づいて段差位置特定手段により特定された段差位置を修正し、該修正した段差位置を所定のカット工程の次のカット工程における段差位置とすることとすれば、段差位置の修正を遅れを生ずることなく行うことができる(請求項2)。
また、段差位置修正手段による段差位置の修正は、段差位置検出手段により検出された実際の段差位置と段差位置特定手段により特定された段差位置との差を解消するように行う(請求項3)、より詳しくは、段差位置特定手段により特定された段差位置は、ワークの加工形状軌跡上の段差位置であるとともに、段差位置検出手段により検出された各カット工程の実際の段差位置は、該各カット工程においてワークの加工形状軌跡を所定のオフセット方向に所定のオフセット量ずらして設定された加工経路上の実際の段差位置であり、段差位置修正手段による段差位置の修正は、検出された所定のカット工程における実際の段差位置を該所定のカット工程におけるオフセット方向と反対方向に該所定のカット工程におけるオフセット量ずらすことによりワークの加工形状軌跡上の修正された段差位置を得るとともに、該加工形状軌跡上の修正された段差位置と段差位置特定手段により特定された加工形状軌跡上の段差位置との差を解消するように行う(請求項4)、こととすれば、段差位置の修正を適切に行うことができる。
更に段差加工は、ワイヤ電極が段差位置の前の位置から所定の範囲において移動する際に設定される段差制御サイクルにおいて、加工条件を段差位置前の板厚データに対応する加工条件から段差位置後の板厚データに対応する加工条件に切換わるように行われ、段差位置検出手段は、段差制御サイクル中に段差位置を検出することとすれば、ワークの加工形状データに基づいて特定された段差位置と検出された実際の段差位置との対応関係を容易に特定しつつ段差位置の修正を行うことができる(請求項5)。
上記目的を達成するため、ワイヤカット放電加工装置に係る請求項6の発明は、 ワークの段差位置に基づいて加工条件を適宜切換える段差加工を行うワイヤカット放電加工装置において、設計された製品情報に基づいてCAD装置で得られたワークの3次元最終加工形状データに基づいてワークの最終加工形状軌跡上の段差位置をワークの板厚データと関連させて特定する段差位置特定手段と、段差位置特定手段により特定された段差位置および板厚データと、ワークの3次元最終加工形状軌跡に対する各カット工程における加工経路のオフセット量およびオフセット方向と、を含むNCプログラムを生成するNCプログラム生成手段と、生成されたNCプログラムに基づいて、各カット工程において、ワイヤ電極が段差位置の前の位置から段差位置の後の位置にわたる所定の範囲において移動する際に設定される段差制御サイクルにおいて、加工条件を段差位置前の板厚データに対応する加工条件から段差位置後の板厚データに対応する加工条件に切換わるように段差加工を行いつつワークの放電加工を実行する放電加工実行手段と、各カット工程において段差制御サイクル中に加工経路上の実際の段差位置を検出する段差位置検出手段と、段差位置検出手段により検出された所定のカット工程における実際の段差位置を、該所定のカット工程におけるオフセット方向と反対の方向に該所定のカット工程におけるオフセット量分ずらすことにより、ワークの最終加工形状軌跡上の修正された段差位置を得るとともに、次のカット工程の実行開始前にNCプログラムに含まれる段差位置を最終加工形状軌跡上の実際の段差位置に置き換えて修正する段差位置修正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、上記各手段を有することとしたので、ワークの加工形状データに基づいて特定された段差位置と検出された実際の段差位置との対応関係を容易に特定しつつ、段差位置の修正を適切に行うことができ、安定した段差加工を実現することができる。
上記目的を達成するために、ワイヤカット放電加工方法に係る請求項7の発明は、ワークの段差位置に基づいて加工条件を適宜切換える段差加工を行うワイヤカット放電加工方法において、ワークの加工形状データに基づいてワークの段差位置を特定するステップと、ワークの実際の段差位置を検出するステップと、検出された実際の段差位置に基づいて特定された段差位置を修正するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、上記各ステップを有することとしたので、ワークの加工形状データに基づいて特定された段差位置が検出された実際の段差位置により修正されて安定した段差加工を行うことができる。
ここで、段差位置の検出は、各カット工程において行われるとともに、段差位置の修正は、検出された所定のカット工程における実際の段差位置に基づいて特定された段差位置を修正し、該修正した段差位置を所定のカット工程の次のカット工程における段差位置とすることとすれば、段差位置の修正を遅れを生ずることなく行うことができる(請求項8)。
また、段差位置の修正は、検出された実際の段差位置と特定された段差位置との差を解消するように行う(請求項9)、より詳しくは、特定された段差位置は、ワークの加工形状軌跡上の段差位置であるとともに、検出された各カット工程の実際の段差位置は、該各カット工程においてワークの加工形状軌跡を所定のオフセット方向に所定のオフセット量ずらして設定された加工経路上の実際の段差位置であり、段差位置の修正は、検出された所定のカット工程における実際の段差位置を該所定のカット工程におけるオフセット方向と反対方向に該所定のカット工程におけるオフセット量ずらすことによりワークの加工形状軌跡上の修正された段差位置を得るとともに、該加工形状軌跡上の修正された段差位置と段差位置特定手段により特定された加工形状軌跡上の段差位置との差を解消するように行う(請求項10)、こととすれば、段差位置の修正を適切に行うことができる。
更に、段差加工は、ワイヤ電極が段差位置の前の位置から所定の範囲において移動する際に設定される段差制御サイクルにおいて、加工条件を段差位置前の板厚データに対応する加工条件から段差位置後の板厚データに対応する加工条件に切換わるように行われ、段差位置の検出は、段差制御サイクル中に行うこととすれば、ワークの加工形状データに基づいて特定された段差位置と検出された実際の段差位置との対応関係を容易に特定しつつ段差位置の修正を行うことができる(請求項11)。
上記目的を達成するため、ワイヤカット放電加工方法に係る請求項12の発明は、ワークの段差位置に基づいて加工条件を適宜切換える段差加工を行うワイヤカット放電加工方法において、設計された製品情報に基づいてCAD装置で得られたワークの3次元最終加工形状データに基づいてワークの最終加工形状軌跡上の段差位置をワークの板厚データと関連させて特定するステップと、特定された段差位置および板厚データと、3次元最終加工形状軌跡に対する各カット工程における加工経路のオフセット量およびオフセット方向と、を含むNCプログラムを生成するステップと、生成されたNCプログラムに基づいて、各カット工程において、ワイヤ電極が段差位置の前の位置から段差位置の後の位置にわたる所定の範囲において移動する際に設定される段差制御サイクルにおいて、加工条件を段差位置前の板厚データに対応する加工条件から段差位置後の板厚データに対応する加工条件に切換わるように段差加工を行いつつワークの放電加工を実行するステップと、各カット工程において段差制御サイクル中に加工経路上の実際の段差位置を検出するステップと、検出された所定のカット工程における実際の段差位置を、該所定のカット工程におけるオフセット方向と反対の方向に該所定のカット工程におけるオフセット量分ずらすことにより、ワークの最終加工形状軌跡上の修正された段差位置を得るとともに、次のカット工程の実行開始前にNCプログラムに含まれる段差位置を最終加工形状軌跡上の修正された段差位置に置き換えて修正するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、上記各ステップを有することとしたので、ワークの加工形状データに基づいて特定された段差位置と検出された実際の段差位置との対応関係を容易に特定しつつ、段差位置の修正を適切に行うことができ、安定した段差加工を実現することができる。
本発明によれば、ワークの加工形状データに基づいて特定された段差位置を実際の段差位置により修正して安定した段差加工を行うことができる。
本発明の実施形態に係るワイヤカット放電加工装置の全体構成の概略を示す正面図である。 ワークの3次元最終加工形状データに基づいて特定される段差位置を説明するための平面図である。 ワイヤカット放電加工装置に設けられたNC制御装置の構成を示すブロック図である。 段差位置の検出方法および検出された段差位置を説明するための図である。 検出された実際の段差位置とNCプログラム上の段差位置との対応関係を説明するための図である。 段差位置の修正方法を説明するための平面図である。 NC制御装置によるNCプログラム上の段差位置の修正方法を説明するためのフローチャートである。 NC制御装置によるNCプログラム上の段差位置の修正方法を説明するための図7に続くフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態を示すワイヤカット放電加工装置の全体構成の概要を示す正面図である。図1を参照してワイヤカット放電加工装置1の概要を説明すると、ワイヤカット放電加工装置1は、ベース2と、ベース2の後部から立設するコラム3と、コラム3の前面上部に装着される加工ヘッド4と、ベース2の前部に載置される加工槽5と、加工槽5に収容されワークWを載置するワークテーブル6と、を有している。
ワイヤカット放電加工装置1は、加工ヘッド4側に上ガイドブロック7および上加工液噴射ノズル7aを、コラム3の前面下部側に下ガイドブロック8および下加工液噴射ノズル8aを、ワークWを挟むように備えており、各ノズル7a,8aから加工液を噴霧しながら上下ガイドブロック7,8間(上下加工液噴射ノズル7a,8a間)に工具電極としてのワイヤ電極Eを連続的に供給しつつ極間に所定の電圧を印加して放電を発生させワークWの放電加工を行う構成となっている。
ワイヤカット放電加工装置1にはNC制御装置30が設けられている。更にワイヤカット放電加工装置にはCAD装置10およびCAM装置20が設けられており、NC制御装置30とCAD装置10およびCAM装置20はネットワーク11を介して接続されている。
CAD装置10は、汎用コンピュータ(例えばワークステーション等)の補助記憶装置に読み込まれたCADプログラムが実行されることにより所要の機能が実現される。本実施形態にあっては、CADプログラムの実行により、設計された製品情報に基づくワークWの3次元最終加工形状データが得られる。得られた3次元最終加工形状データはネットワーク11を介してCAM装置20に出力される。
CAM装置20は、CAD装置10から出力されたワークWの3次元最終加工形状データに基づいて、図2に示すワークWの最終加工形状軌跡X上における板厚変化位置つまり段差位置A1,…,Anを特定する段差位置特定手段21として機能する。段差位置特定手段21は、段差位置A1,…,AnをワークWの板厚データt1,…,tn+1と関連させて特定する。
CAM装置20は、ワイヤカット放電加工を実行するためのNCプログラムを生成するNCプログラム生成手段22としても機能する。NCプログラムは、段差位置特定手段21により特定されたワークWの段差位置A1,…,Anと、段差制御範囲α1,…,αnおよび板厚データt1,…,tn+1と、ファーストカット工程、セカンドカット工程、…等の各カット工程におけるワークWの最終加工形状軌跡Xに対するワイヤ電極Eの移動経路Y(以下、ワイヤ電極Eの移動経路Yは加工経路Yとする)のオフセット量ΔYおよびオフセット方向と、を含んで生成される。
図2に示すように、段差制御範囲α1,…,αnは段差制御開始位置をB1,…,Bn、段差制御終了位置をC1,…,Cnとし、段差制御開始位置B1,…,Bnおよび段差制御終了位置C1,…,Cnは、最終加工形状軌跡Xに沿って段差位置A1,…,Anからそれぞれ所定量ΔB1,…,ΔBnおよびΔC1,…,ΔCn離間するように設定される。なお、オフセット方向はワークWの最終加工形状軌跡Xに対し水平方向に直交する方向として定義される。
NC制御装置30は、図3に示すように、入力手段31、記憶手段32、処理手段33からなり、段差位置特定手段21により3次元最終加工形状データに基づいて特定されNCプログラムに含まれる最終加工形状軌跡X上の段差位置A1,…,An(以下、段差位置特定手段21により3次元最終加工形状データに基づいて特定されNCプログラムに含まれる最終加工形状軌跡X上の段差位置A1,…,Anは、単にNCプログラム上の段差位置A1,…,Anとする場合がある)を適宜に修正しつつワイヤカット放電加工を行う機能を有している。
入力手段31は、例えば、キーボード、マウス等で構成されており、オペレーターが入力手段31を介して処理手段33における各種処理に必要な情報を入力する。
記憶手段32は、ハードディスク、メモリ等で構成されており、NCプログラム生成手段22により生成されたNCプログラムを記憶する機能を有している。
処理手段33は、NCプログラム読み出し手段331、放電加工実行手段332、段差位置検出手段333、段差位置修正手段334として機能し、NCプログラム上の段差位置A1,…,Anの修正に際し主要な役割を果たす。
NCプログラム読み出し手段331は、入力手段31から入力された情報に基づいて記憶手段32からNCプログラムを読み出す機能を有している。
放電加工実行手段332は、NCプログラム読み出し手段331により読み出されたNCプログラムに基づいてワイヤカット放電加工を行う機能を有している。
より詳しくは、放電加工実行手段332は、各カット工程において、NCプログラム上の段差位置A1,…,An前の所定の位置つまり段差制御開始位置B1,…,Bn(正確に言えば段差制御開始位置B1,…,Bnをオフセット方向にオフセット量ΔYオフセットした位置)から段差位置A1,…,An後の所定の位置つまり段差制御終了位置C1,…,Cn(正確に言えば段差制御終了位置C1,…,Cnをオフセット方向にオフセット量ΔYオフセットした位置)に至る範囲にわたりワイヤ電極Eが移動する際に設定される段差制御サイクルにおいて、電気加工条件を段差位置A1,…,An前の板厚データに対応する電気加工条件から段差位置A1,…,An後の板厚データに対応する電気加工条件に徐々に切換える段差加工を行いつつワイヤカット放電加工を実行する。
段差位置検出手段333は、カット工程ごとに段差制御サイクル中において加工経路Y上における実際の段差位置D1,…,Dnを検出する機能を有している。
より詳しくは、図4に例示するように、段差位置検出手段333は、段差制御サイクル中において各駆動軸位置検出器40、放電回数検出器41、および極間平均電圧検出器42により検出された検出データをサンプリングタイムΔtごとに連続して取得する。そして、段差位置検出手段333は、各駆動軸の位置つまり加工経路Y上のワイヤ電極Eの位置(以下、加工経路Y上のワイヤ電極Eの位置は加工位置とする)とリンクさせながら、取得した各検出データ等に基づいて数1によりサンプリングタイムΔtごとにワークWの板厚を連続して演算する。
更に段差位置検出手段333は、演算された前後の板厚を比較してワークWの段差を特定する。これにより、各カット工程において加工経路Y上における実際の段差位置D1,…,Dnを検出する(段差位置検出手段333は、段差制御サイクル中以外は、各駆動軸位置検出器40、放電回数検出器41、および極間平均電圧検出器42により検出され出力された検出データの取得や板厚の演算処理を行わない。つまり段差制御サイクル中以外は段差位置の検出を行わない)。
なお、板厚が変化すると放電回数、極間平均電圧、加工液の噴射圧力が変動するため、上記した前後の板厚演算値の比較による段差位置の検出に代えて、放電回数、極間平均電圧、加工液の噴射圧力の変動から検出することとしてもよい。セカンドカット工程以降のカット工程においては、放電回数、極間平均電圧、加工液の噴射圧力の変動からの段差位置の検出を行う場合がある。
Figure 2011083873
T:ワークWの板厚
H:放電一発当たりの加工量
n:放電回数
F:ワイヤ電極Eの送り速度
Vg:極間平均電圧
α,β,γ:ワイヤ電極EとワークWの材質で決定する演算係数
図5に示すように、段差位置検出手段333により検出された実際の段差位置D1,…,Dnは、段差制御範囲α1,…,αnに対応するNCプログラム上の段差位置A1,…,Anと関連づけて記憶手段32に記憶される。
段差位置修正手段334は、段差位置検出手段333により検出された実際の段差位置D1,…,Dnに基づいてNCプログラム上の段差位置A1,…,Anを修正する機能を有している。
より詳しくは、図6に例示するように、段差位置修正手段334は、段差位置検出手段333により検出された所定のカット工程における実際の段差位置D1,…,Dnを、該所定のカット工程におけるオフセット方向と反対の方向に該所定のカット工程におけるオフセット量ΔY分ずらしてワークWの最終加工形状軌跡X上の修正された段差位置F1,…,Fnを得る(図6は段差が最終加工形状軌跡Xに直交する場合を示す)。
そして、段差位置修正手段334は、次のカット工程の実行開始前にNCプログラム上の段差位置A1,…,Anを最終加工形状軌跡X上の修正された段差位置F1,…,Fnに置き換える。
つまり、段差位置修正手段334は、最終加工形状軌跡X上の修正された段差位置F1,…,FnとNCプログラム上の段差位置A1,…,Anとの差ΔA1,…,ΔAnが解消されるように段差位置A1,…,Anの修正を行う。なお、NCプログラム上の段差位置A1,…,Anの修正に対応してNCプログラム上の段差制御開始位置B1,…,Bnおよび段差制御終了位置C1,…,Cnも修正される。
すなわち、段差制御開始位置B1,…,BnはNCプログラム上の修正された段差位置F1,…,Fnに対し最終加工形状軌跡Xに沿ってΔB1,…,ΔBn離間するように、段差制御終了位置C1,…,Cnは同段差位置F1,…,Fnに対し最終加工形状軌跡Xに沿ってΔC1,…,ΔCn離間するように、それぞれ修正される。
次にNC制御装置30等による段差位置の修正方法を図7および図8のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
まず、ステップS10において、ワークWの段差位置A1,…,Anや段差制御範囲α1,…,αnおよび板厚データt1,…,tn+1等を含むNCプログラムを生成する。すなわち、オペレーターがCAD装置10を所要に操作して設計された製品情報に基づくワークWの3次元最終加工形状データを生成する。そして、生成されたワークWの3次元最終加工形状データに基づいて、CAM装置20の段差位置特定手段21が段差位置A1,…,Anを板厚データt1,…,tn+1と関連させて特定する。次いで、CAM装置20のNCプログラム生成手段22が特定されたワークWの段差位置A1,…,Anと、段差制御範囲α1,…,αnおよび板厚データt1,…,tn+1と、各カット工程におけるオフセット量ΔYおよびオフセット方向と、を含むNCプログラムを生成する。生成したNCプログラムはNC制御装置30の記憶手段32に記憶される。
そして、ステップS20において、オペレーターが入力手段31を介して所定の情報を入力し、該入力した情報に基づいてNCプログラム読み出し手段331がステップS10で生成されたNCプログラムを記憶手段32から読み出す。次いで、オペレーターが入力手段31を介して所定の情報を入力し、該入力した情報とNCプログラムに基づいて放電加工実行手段332がファーストカット工程の実行を開始するとともに、各駆動軸位置検出器40、放電回数検出器41、および極間平均電圧検出器42がそれぞれデータの検出を開始する。
続いて、ステップS30において、段差位置検出手段333が、ステップS20で読み出したNCプログラムから段差制御開始位置B1,…,Bnおよび段差制御終了位置C1,…,Cnを抽出するとともに、抽出した段差制御開始位置B1,…,BnとステップS20で検出された加工位置とを比較し、加工位置が抽出した段差制御開始位置B1,…,Bnに到達したと判断したときは、ステップS40において、段差位置検出手段333が段差位置の検出動作を開始する。
より詳しくは、ステップS41において、段差位置検出手段333が、段差制御サイクル中において加工位置、ワイヤ電極Eの送り速度(ワイヤ電極Eの送り速度は各駆動軸位置検出器40の検出データとサンプリングタイムΔtに基づいて演算により得られる)、放電回数、極間平均電圧を取得する。
次いで、ステップS42において、段差位置検出手段333が取得した各データに基づいてワークWの板厚を加工位置とリンクさせながらサンプリングタイムΔtごとに連続して演算する。
この板厚の演算に際しては、段差位置検出手段333は、前後の板厚の差を更に演算し、ステップS43において、段差位置検出手段333が前後の板厚の差が所定値以上であることを確認したとき、つまり段差が存在することを確認したときは、ステップS44において、段差位置検出手段333がその段差における加工位置に基づいて加工経路Y上の実際の段差位置D1,…,Dnを特定し、実際の段差位置D1,…,DnをNCプログラム上の段差位置A1,…,Anと関連づけて記憶手段32に記憶する。以下、ステップS50において、段差位置検出手段333が加工位置が段差制御終了位置C1,…,Cnに到達したことを確認するまでステップS40の段差位置の検出動作を繰り返し行う。
次いで、ステップS60において、段差位置修正手段334が、段差位置検出手段333により検出されたファーストカット工程における加工経路Y上の実際の段差位置D1,…,Dnを記憶手段32から読み出す。そして段差位置修正手段334は、読み出した実際の段差位置D1,…,Dnを、該ファーストカット工程におけるオフセット方向と反対の方向に該ファーストカット工程におけるオフセット量ΔY分ずらしてワークWの最終加工形状軌跡X上の修正された段差位置F1,…,Fnを得る。
そして、ステップS70において、段差位置修正手段334は、セカンドカット工程の実行開始前にNCプログラムに含まれる段差位置A1,…,AnをステップS60で得られた最終加工形状軌跡X上の修正された段差位置F1,…,Fnに置き換える。これにより、NCプログラム上の段差制御開始位置B1,…,Bnおよび段差制御終了位置C1,…,Cnも修正される。
次いで、ステップS80において、放電加工実行手段332が段差位置修正手段334によるセカンドカット工程の全ての段差位置の修正が終了したことを確認したときは、ステップS90において、同じく放電加工実行手段332が修正されたNCプログラムに基づいてセカンドカット工程を行い、該セカンドカット工程においても加工経路Y上の実際の段差位置D1,…,Dnの検出およびサードカット工程におけるNCプログラム上の段差位置A1,…,Anの修正を行う。以下、ステップS100において、全てのカット工程が終了するまでこのような段差位置の検出および修正動作を繰り返し行う。
以上説明したように本発明によれば、上記各手段により、ワークWの3次元最終加工形状データに基づいて特定されたNCプログラム上の段差位置が検出された実際の段差位置により適切に修正されて、放電ギャップが一定に保持され段差部でのスジの発生が低減される等、安定した段差加工を行うことができる。
また、このようにNCプログラム上の段差位置を修正することで、ワイヤカット放電加工装置へのワークWの設置やワイヤ電極の位置出しを厳密に行う必要がなく、各カット工程においてオフセットにより段差位置がずれていくことも防止することができる。
更に、所定のカット工程において検出された実際の段差位置に基づいてNCプログラム上の段差位置を修正し、該修正した段差位置を所定のカット工程の次のカット工程における段差位置とすることとしたので、段差位置の修正を遅れを生ずることなく行うことができる。
また、段差制御サイクル中にのみ実際の段差位置を検出することとしたので、NCプログラム上の段差位置と検出された実際の段差位置との対応関係を容易に特定しつつ段差位置の修正を行うことができる。
本発明は、ワイヤカット放電加工装置に利用できる。具体的には段差加工において段差位置を適宜修正する場合に役立つ。
A1,…,An:段差位置(3次元最終加工形状データに基づいて特定された最終加工形状軌跡上の段差位置)
α1,…,αn:段差制御範囲
B1,…,Bn:段差制御開始位置
ΔB1,…,ΔBn:所定量
C1,…,Cn:段差制御終了位置
ΔC1,…,ΔCn:所定量
D1,…,Dn:段差位置(検出されたワークWの加工経路上の実際の段差位置)
E:ワイヤ電極
F1,…,Fn:段差位置(ワークの最終加工形状軌跡X上の修正された段差位置)
W:ワーク
X:ワークの最終加工形状軌跡
Y:加工経路
ΔY:オフセット量
1:ワイヤカット放電加工装置
2:ベース
3:コラム
4:加工ヘッド
5:加工槽
6:ワークテーブル
7:上ガイドブロック
7a:上加工液噴射ノズル
8:下ガイドブロック
8a:下加工液噴射ノズル
10:CAD装置
11:ネットワーク
20:CAM装置
21:段差位置特定手段
22:NCプログラム生成手段
30:NC制御装置
31:入力手段
32:記憶手段
33:処理手段
331:NCプログラム読み出し手段
332:放電加工実行手段
333:段差位置検出手段
334:段差位置修正手段
40:各駆動軸位置検出器
41:放電回数検出器
42:極間平均電圧検出器

Claims (12)

  1. ワークの段差位置に基づいて加工条件を適宜切換える段差加工を行うワイヤカット放電加工装置において、
    前記ワークの加工形状データに基づいて前記段差位置を特定する段差位置特定手段と、
    前記ワークの実際の段差位置を検出する段差位置検出手段と、
    前記段差位置検出手段により検出された実際の段差位置に基づいて前記段差位置特定手段により特定された段差位置を修正する段差位置修正手段と、
    を有することを特徴とするワイヤカット放電加工装置。
  2. 前記段差位置検出手段は、各カット工程において前記実際の段差位置を検出するとともに、
    前記段差位置修正手段は、前記段差位置検出手段により検出された所定のカット工程における実際の段差位置に基づいて前記段差位置特定手段により特定された段差位置を修正し、該修正した段差位置を前記所定のカット工程の次のカット工程における段差位置とすることを特徴とする請求項1に記載のワイヤカット放電加工装置。
  3. 前記段差位置修正手段による段差位置の修正は、前記段差位置検出手段により検出された実際の段差位置と前記段差位置特定手段により特定された段差位置との差を解消するように行うことを特徴とする請求項2に記載のワイヤカット放電加工装置。
  4. 前記段差位置特定手段により特定された段差位置は、前記ワークの加工形状軌跡上の段差位置であるとともに、
    前記段差位置検出手段により検出された各カット工程の実際の段差位置は、該各カット工程において前記加工形状軌跡を所定のオフセット方向に所定のオフセット量ずらして設定された加工経路上の実際の段差位置であり、
    前記段差位置修正手段による段差位置の修正は、前記検出された所定のカット工程における実際の段差位置を該所定のカット工程におけるオフセット方向と反対方向に該所定のカット工程におけるオフセット量ずらすことにより前記加工形状軌跡上の修正された段差位置を得るとともに、該加工形状軌跡上の修正された段差位置と前記段差位置特定手段により特定された加工形状軌跡上の段差位置との差を解消するように行うことを特徴とする請求項2に記載のワイヤカット放電加工装置。
  5. 前記段差加工は、前記ワイヤ電極が前記段差位置の前の位置から所定の範囲にわたり移動する際に設定される段差制御サイクルにおいて、前記加工条件を前記段差位置前の板厚データに対応する加工条件から段差位置後の板厚データに対応する加工条件に切換わるように行われ、
    前記段差位置検出手段は、前記段差制御サイクル中に前記段差位置を検出することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のワイヤカット放電加工装置。
  6. ワークの段差位置に基づいて加工条件を適宜切換える段差加工を行うワイヤカット放電加工装置において、
    設計された製品情報に基づいてCAD装置で得られた前記ワークの3次元最終加工形状データに基づいて前記ワークの最終加工形状軌跡上の段差位置を前記ワークの板厚データと関連させて特定する段差位置特定手段と、
    前記段差位置特定手段により特定された段差位置および板厚データと、前記最終加工形状軌跡に対する各カット工程における加工経路のオフセット量およびオフセット方向と、を含むNCプログラムを生成するNCプログラム生成手段と、
    前記生成されたNCプログラムに基づいて、前記各カット工程において、前記ワイヤ電極が前記段差位置の前の位置から前記段差位置の後の位置にわたる所定の範囲にわたり移動する際に設定される段差制御サイクルにおいて、前記加工条件を前記段差位置前の板厚データに対応する加工条件から前記段差位置後の板厚データに対応する加工条件に切換わるように前記段差加工を行いつつ前記ワークの放電加工を実行する放電加工実行手段と、
    前記各カット工程において前記段差制御サイクル中に加工経路上の実際の段差位置を検出する段差位置検出手段と、
    前記段差位置検出手段により検出された所定のカット工程における実際の段差位置を、該所定のカット工程におけるオフセット方向と反対の方向に該所定のカット工程におけるオフセット量分ずらすことにより、前記最終加工形状軌跡上の修正された段差位置を得るとともに、前記次のカット工程の実行開始前に前記NCプログラムに含まれる段差位置を前記最終加工形状軌跡上の修正された段差位置に置き換えて修正する段差位置修正手段と、
    を有することを特徴とするワイヤカット放電加工装置。
  7. ワークの段差位置に基づいて加工条件を適宜切換える段差加工を行うワイヤカット放電加工方法において、
    前記ワークの加工形状データに基づいて前記段差位置を特定するステップと、
    前記ワークの実際の段差位置を検出するステップと、
    前記検出された実際の段差位置に基づいて前記特定された段差位置を修正するステップと、
    を有することを特徴とするワイヤカット放電加工方法。
  8. 前記段差位置の検出は、各カット工程において行われるとともに、
    前記段差位置の修正は、前記検出された所定のカット工程における実際の段差位置に基づいて前記特定された段差位置を修正し、該修正した段差位置を前記所定のカット工程の次のカット工程における段差位置とすることを特徴とする請求項7に記載のワイヤカット放電加工方法。
  9. 前記段差位置の修正は、前記検出された実際の段差位置と前記特定された段差位置との差を解消するように行うことを特徴とする請求項8に記載のワイヤカット放電加工方法。
  10. 前記特定された段差位置は、前記ワークの加工形状軌跡上の段差位置であるとともに、
    前記検出された各カット工程の実際の段差位置は、該各カット工程において前記加工形状軌跡を所定のオフセット方向に所定のオフセット量ずらして設定された加工経路上の実際の段差位置であり、
    前記段差位置の修正は、前記検出された所定のカット工程における実際の段差位置を該所定のカット工程におけるオフセット方向と反対方向に該所定のカット工程におけるオフセット量ずらすことにより前記加工形状軌跡上の修正された段差位置を得るとともに、該加工形状軌跡上の修正された段差位置と前記段差位置特定手段により特定された加工形状軌跡上の段差位置との差を解消するように行うことを特徴とする請求項8に記載のワイヤカット放電加工方法。
  11. 前記段差加工は、前記ワイヤ電極が前記段差位置の前の位置から所定の範囲にわたり移動する際に設定される段差制御サイクルにおいて、前記加工条件を前記段差位置前の板厚データに対応する加工条件から段差位置後の板厚データに対応する加工条件に切換わるように行われ、
    前記段差位置の検出は、前記段差制御サイクル中に行うことを特徴とする請求項9または請求項10に記載のワイヤカット放電加工方法。
  12. ワークの段差位置に基づいて加工条件を適宜切換える段差加工を行うワイヤカット放電加工方法において、
    設計された製品情報に基づいてCAD装置で得られた前記ワークの3次元最終加工形状データに基づいて前記ワークの最終加工形状軌跡上の段差位置を前記ワークの板厚データと関連させて特定するステップと、
    前記特定された段差位置および板厚データと、前記最終加工形状軌跡に対する各カット工程における加工経路のオフセット量およびオフセット方向と、を含むNCプログラムを生成するステップと、
    前記生成されたNCプログラムに基づいて、前記各カット工程において、前記ワイヤ電極が前記段差位置の前の位置から前記段差位置の後の位置にわたる所定の範囲にわたり移動する際に設定される段差制御サイクルにおいて、前記加工条件を前記段差位置前の板厚データに対応する加工条件から前記段差位置後の板厚データに対応する加工条件に切換わるように前記段差加工を行いつつ前記ワークの放電加工を実行するステップと、
    前記各カット工程において前記段差制御サイクル中に加工経路上の実際の段差位置を検出するステップと、
    前記検出された所定のカット工程における実際の段差位置を、該所定のカット工程におけるオフセット方向と反対の方向に該所定のカット工程におけるオフセット量分ずらすことにより、前記最終加工形状軌跡上の修正された段差位置を得るとともに、前記次のカット工程の実行開始前に前記NCプログラムに含まれる段差位置を前記最終加工形状軌跡上の修正された段差位置に置き換えて修正するステップと、
    を有することを特徴とするワイヤカット放電加工方法。
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