JP2011083214A - 微生物検出装置および検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアルタイムに、生物由来の粒子を、蛍光を発する埃から分離して検出することのできる微生物検出装置を提供する。
【解決手段】微生物検出装置では、捕集機構により所定量の空気から捕集された空気中の粒子に対して紫外光または青色光を照射することで発せられる蛍光強度を、照射の初期と、所定時間照射後と測定する。微生物検出装置には、予め、蛍光強度の減衰量と測定空気中の生物由来の粒子量との対応関係が記憶されている。微生物検出装置では、照射初期の蛍光強度と所定時間照射後の蛍光強度との差が減衰量として算出され、該対応関係に基づいて測定空気中の生物由来の粒子量が算出される。
【選択図】図9

Description

この発明は微生物検出装置および検出方法に関し、特に、空気中の生物由来の粒子を検出する微生物検出装置および検出方法に関する。
従来、空気中の微生物の検出においては、落下菌法、衝突法、スリット法、多孔板法、遠心衝突法、インピンジャ法、およびフィルタ法などの方法で空気中の微生物を採取した後、培養し、出現するコロニーの計数を行なう。しかしながら、この方法では、培養に2日から3日が必要であり、リアルタイムでの検出は難しい。そこで、近年、特開2003−38163号公報(特許文献1)、特表2008−508527号公報(特許文献2)のように、空気中の微生物に紫外光を照射して、微生物からの蛍光発光を検出して個数を計測する装置が提案されている。
特許文献1、2で提案されているような従来装置では、浮遊粒子が生物由来のものかどうかを判定する手段として、紫外線の照射により蛍光を発光するかどうかを判断する手法が採用されている。
特開2003−38163号公報 特表2008−508527号公報
しかしながら、実際に空気中に浮遊する埃には、紫外光の照射により蛍光を発する化学繊維のくずなどが多く含まれている。それ故、特許文献1、2で提案されているような従来装置を用いると、空気中に存在する生物由来の粒子に加え、蛍光を発する埃も検出されてしまう。すなわち、特許文献1、2で提案されているような従来装置では、空気中に存在する生物由来の粒子だけを正確に評価できないという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、蛍光を利用し、リアルタイムに、生物由来の粒子を、蛍光を発する埃から分離して検出することのできる微生物検出装置および検出方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、微生物検出装置は、発光素子と、蛍光を受光するための受光素子と、発光素子の発光と受光素子の受光とを制御するための制御手段と、導入された任意の量の空気に対する発光素子の照射下において、所定時間の経過前後で受光素子で所定の測定時間に受光された受光量から得られる蛍光の減衰量、および、予め記憶されている蛍光の減衰量と生物由来の粒子量との関係に基づいて、導入された任意の量の空気に含まれる生物由来の粒子量を算出するための算出手段とを備える。
好ましくは、微生物検出装置は、導入された任意の量の空気に含まれる粒子を捕集用部材で捕集させるための捕集手段をさらに備える。
より好ましくは、発光素子は照射方向が捕集用部材に向かう方向となるように設けられる。
より好ましくは、捕集用部材は交換可能である。
好ましくは、微生物検出装置は、算出手段での算出結果を測定結果として表示するための表示手段をさらに備える。
好ましくは、微生物検出装置は、上記所定時間および/または測定時間の変更の指示を入力するための入力手段をさらに備える。
好ましくは、発光素子は、生物中の物質を励起させることのできる波長領域の光を照射するための第1の発光素子を含む。
より好ましくは、第1の発光素子は300nm〜450nmの範囲の波長の光を照射する。
好ましくは、制御手段は、受光素子の受光を開始させて、受光の開始以降に、第1の発光素子の発光を開始させ、第1の発光素子の発光開始から測定時間の後に、受光素子の受光を終了させる第1の制御と、第1の発光素子の発光開始から上記所定時間の後に、第1の発光素子の発光を終了させて受光素子の受光を開始させ、受光素子の受光の開始から測定時間の後に、受光素子の受光を終了させる第2の制御とを行なう。
好ましくは、発光素子は、第1の発光素子からの照射光よりも波長の短い光を照射するための第2の発光素子をさらに含む。
より好ましくは、制御手段は、受光素子の受光を開始させて、受光の開始以降に、第1の発光素子の発光を開始させ、第1の発光素子の発光開始から測定時間の後に、受光素子の受光を終了させて第2の発光素子の発光を開始させる第3の制御と、第2の発光素子の発光開始から上記所定時間の後に、第2の発光素子の発光を終了させて受光素子の受光を開始させ、受光素子の受光の開始から測定時間の後に、受光素子の受光を終了させる第4の制御とを行なう。
より好ましくは、第3の制御においては、第1の発光素子の発光開始から測定時間の後に、第2の発光素子の発光を開始させると共に第1の発光素子の発光を終了させ、第4の制御においては、第2の発光素子の発光開始から上記所定時間の後に、第2の発光素子の発光を終了させて受光素子の受光を開始させると共に、受光の開始以降に、第1の発光素子の発光を開始させ、第1の発光素子の発光の開始から測定時間の後に、受光素子の受光を終了させる。
本発明の他の局面に従うと、微生物検出方法は、発光素子と、蛍光を受光するための受光素子と、導入された空気に含まれる生物由来の粒子量を算出するための算出手段とを備えた微生物検出装置における検出方法であって、導入された任意の量の空気に対する発光素子の照射下において、所定時間の経過前後で、受光素子で所定の測定時間、蛍光を受光し、それぞれ第1の受光量および第2の受光量を得るステップと、算出手段において、第1の受光量と第2の受光量とから蛍光の減衰量を算出するステップと、算出手段において、予め記憶されている減衰量と生物由来の粒子量との関係に基づいて、導入された任意の量の空気に含まれる生物由来の粒子量を算出するステップとを含む。
好ましくは、発光素子は、生物中の物質を励起させることのできる波長領域の光を照射するための第1の発光素子と、第1の発光素子からの照射光よりも波長の短い光を照射するための第2の発光素子とを含み、第1の受光量および第2の受光量を得るステップは、受光素子の受光を開始し、受光の開始以降に、第1の発光素子の発光を開始するステップと、第1の発光素子の発光開始から測定時間の後に、受光素子の受光を終了し、第1の発光素子の発光を終了すると共に第2の発光素子の発光を開始するステップと、第2の発光素子の発光開始から上記所定時間の後に、第2の発光素子の発光を終了して受光素子の受光を開始すると共に、受光の開始以降に、第1の発光素子の発光を開始するステップと、第1の発光素子の発光の開始から測定時間の後に、受光素子の受光を終了するステップとを含む。
好ましくは、微生物検出装置は捕集用部材をさらに含み、発光素子は照射方向が捕集用部材に向かう方向となるように設けられ、微生物検出方法は、第1の受光量および第2の受光量を得るステップよりも以前に、導入された空気に含まれる粒子を、捕集用部材で捕集するステップと、捕集用部材での導入された空気に含まれる粒子の捕集を、捕集の開始から所定時間の後に停止するステップとをさらに含む。
この発明によると、リアルタイムかつ高精度で、生物由来の粒子を、蛍光を発する埃から分離して検出することができる。
実施の形態にかかる、微生物検出装置としての空気清浄機の外観の具体例を示す図である。 第1の実施の形態にかかる空気清浄機の、微生物検出装置部分の基本構成を示す図である。 第1の実施の形態にかかる空気清浄機の、検出機構の構成を説明する図である。 405nmの光を照射し続けたときの、バチルス菌の蛍光スペクトルの時間変化を示す図である。 405nmの光を照射し続けたときの、大腸菌の蛍光スペクトルの時間変化を示す図である。 405nmの光を照射し続けたときの、クロカワカビの蛍光スペクトルの時間変化を示す図である。 405nmの光を照射し続けたときの、蛍光発光する埃の蛍光スペクトルの時間変化を示す図である。 実施の形態にかかる空気清浄機の、検出原理を説明する図である。 実施の形態にかかる空気清浄機の、検出原理を説明する図である。 微生物検出装置としての機能構成の具体例を示すブロック図である。 微生物検出装置での、第1の実施の形態にかかる制御の流れを示すタイムチャートである。 蛍光の減衰量と微生物濃度との対応関係の具体例を示す図である。 検出結果の表示例および表示方法を示す図である。 第2の実施の形態にかかる空気清浄機の、検出機構の構成を説明する図である。 微生物検出装置での、第2の実施の形態にかかる制御の流れを示すタイムチャートである。 微生物検出装置の、他のシステム構成例を示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
[第1の実施の形態]
実施の形態においては、図1に示される空気清浄機が微生物検出装置100として機能するものとする。図1を参照して、微生物検出装置100としての空気清浄機は、操作指示を受け付けるためのスイッチ110と、検出結果などを表示するための表示パネル130とを含む。その他、図示されない、空気を導入するための吸引口、排気するための排気口、などを含む。さらに、微生物検出装置100は、記録媒体を装着するための通信部150を含む。通信部150は、ケーブル400で外部装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)300など接続するためのものであってもよい。または、通信部150は、インターネットを介して他の装置と通信するための通信回線を接続するためのものであってもよい。または、通信部150は、赤外線通信やインターネット通信などで他の装置と通信するためのものであってもよい。
図2を参照して、空気清浄機の検出装置部分である微生物検出装置100は、吸引口からの空気を導入するための導入孔10および排出孔11が設けられたケース5を有し、ケース5、信号処理部30、および測定部40を内部に含んだ捕集センサ機構20を含む。
微生物検出装置100には空気導入機構50が設けられる。空気導入機構50によって、吸引口からの空気がケース5に導入される。空気導入機構50としては、たとえば、ケース5外に設置されたファンやポンプ、およびその駆動機構などであってよい。またたとえば、ケース5内に組み込まれた熱ヒータやマイクロポンプ、マイクロファン、およびその駆動機構などであってもよい。また、空気導入機構50は、空気清浄機の空気清浄装置部分の空気導入機構と共通とする構成であってもよい。好ましくは、空気導入機構50に含まれる駆動機構は、測定部40によって制御され、導入する空気の流速が制御される。好ましくは、空気導入機構50で導入する空気の流速は1L(リットル)/minから50m3/minである。
捕集センサ機構20は、検出機構と捕集機構とを含む。
捕集機構としては、公知の捕集機構を採用することができる。図2では、一例として特開2003−214997号公報に開示されている捕集機構を採用した場合を示している。すなわち、図2を参照して、捕集機構は、放電電極1、捕集治具12、および高圧電源2を含む。放電電極1は高圧電源2の負極に電気的に接続される。高圧電源2の正極は接地される。これにより、導入された空気中の浮遊粒子は放電電極1付近にて負に帯電される。捕集治具12は、導電性の透明の皮膜3を有する、ガラス板などからなる支持基板4である。皮膜3は、接地される。これにより、負に帯電された空気中の浮遊粒子は静電気力で捕集治具12の方向に移動して導電性の皮膜3に吸着されることで、捕集治具12上に捕集される。
支持基板4は、ガラス板には限定されず、その他、セラミック、金属等であってもよい。また、支持基板4表面に形成される皮膜3は、透明に限定されない。他の例として、支持基板4は、金属皮膜をセラミック等の絶縁材料の上に形成して構成されてもよい。また、支持基板4が金属材料の場合は、その表面に皮膜を形成する必要もない。
検出機構は、光源である発光素子6と、発光素子6の照射方向に備えられ、発光素子6からの光を平行光にする、または所定幅とするためのレンズ(またはレンズ群)7と、アパーチャ8と、受光素子9と、受光素子9の受光方向に備えられ、捕集機構により捕集治具12上に捕集された浮遊微粒子に発光素子6から照射することにより生じる蛍光を受光素子9に集光するための集光レンズ(またはレンズ群)13と、照射光が受光素子9に入り込むのを防ぐためのフィルタ(またはフィルタ群)14とを含む。このうち、アパーチャ8は、必要に応じて設けられる。これらの構成は、従来技術を応用できる。
発光素子6は、半導体レーザまたはLED(Light Emitting Diode)素子を含む。波長は、浮遊微粒子の生物由来の微粒子を励起して蛍光を発させるものであれば、紫外または可視いずれの領域の波長でもよい。好ましくは、特開2008−508527号公報に開示されているように、微生物中に含まれ、蛍光を発するトリプトファン、NaDH、リボフラビン等が効率よく励起される300nmから450nmである。受光素子9は、従来用いられている、フォトダイオード、イメージセンサなどが用いられる。
レンズ7および集光レンズ13は、いずれも、プラスチック樹脂製またはガラス製でよい。レンズ7とアパーチャ8との組み合わせにより、発光素子6の発光は捕集治具12の表面に照射され、捕集治具12上に照射領域15を形成する。照射領域15の形状に限定はなく、円形、楕円形、四角形などであってよい。照射領域15は特定のサイズに限定されないが、好ましくは、円の直径または楕円の長軸方向の長さまたは四角形の1辺の長さが約0.05mmから50mmである。
フィルタ14は、単一または数種のフィルタの組み合わせで構成され、集光レンズ13または受光素子9の前に設置される。これにより、捕集治具12で捕集された粒子からの蛍光と共に、発光素子6からの照射光が捕集治具12やケース5に反射した迷光が受光素子9に入射することを抑えることができる。
ケース5は、各辺が3mmから500mmの長さの直方体である。本実施の形態ではケース5の形状を直方体としているが、直方体に限定されず、他の形状であってもよい。好ましくは、少なくとも内部に、黒色塗料の塗布または、黒色アルマイト処理等が施される。これにより、迷光の原因となる内部壁面での光の反射が抑えられる。ケース5の材質は特定の材質に限定されないが、好ましくは、プラスチック樹脂、アルミもしくはステンレスなどの金属、またはそれらの組み合わせが用いられる。ケース5に設けられる導入孔10および排出孔11は、直径が1mmから50mmの円形である。導入孔10および排出孔11の形状は円形に限定されず、楕円形、四角形など他の形状であってもよい。
上述のように、フィルタ14は、受光素子9の前に設置されて迷光の受光素子9への入射を防止する役割を果たすものである。しかしながら、より大きな蛍光強度を得ようとすると、発光素子6での発光強度を大きくする必要がある。これは、反射光強度、すなわち、迷光強度の増大を招く。そこで、好ましくは、発光素子6および受光素子9が、迷光強度がフィルタ14による遮光効果を上回らないような位置関係で配置される。
図2、図3(A)、および図3(B)を用いて、発光素子6および受光素子9の配置の一例について説明する。図3(A)は、微生物検出装置100を図2のA−A位置から矢印A方向に見た断面図であり、図3(B)は、図3(A)のB−B位置から矢印B方向に見た断面図である。なお、説明の便宜上、これらの図には捕集治具12以外の収集機構は示されていない。
図3(A)を参照して、発光素子6およびレンズ7と、受光素子9および集光レンズ13とは、図2の矢印A方向(上面)から見て直角または略直角に設けられる。発光素子6からレンズ7およびアパーチャ8を通って捕集治具12表面に形成される照射領域15からの反射光は、入射光に沿った方向に向かう。そのため、この構成とすることで、反射光が直接受光素子9に入らない。なお、捕集治具12表面からの蛍光は等方的に発光するので、反射光および迷光の受光素子9への入射を抑えられる配置であれば、図示された配置には限定されない。
より好ましくは、捕集治具12は、照射領域15に対応する表面に捕集した粒子からの蛍光を受光素子9に集めるための構成を備える。該構成は、図3(B)を参照して、たとえば球面状の窪み51が該当する。さらに、捕集治具12は、好ましくは、受光素子9に捕集治具12表面が相対するよう、受光素子9に向かう方向に角度θだけ傾けて設けられる。この構成により、球面状の窪み51内の粒子から等方的に発光した蛍光が球面表面で反射して受光素子9方向に集められる効果があり、受光信号を大きくできるメリットがある。窪み51の大きさは限定されないが、好ましくは、照射領域15よりも大きい。
再び図2を参照して、受光素子9は信号処理部30に接続されて、受光量に比例した電流信号を信号処理部30に対して出力する。従って、導入された空気中に浮遊し、捕集治具12表面に捕集された粒子に発光素子6から光が照射されることによって該粒子から発光された蛍光は、受光素子9において受光され、信号処理部30においてその受光量が検出される。
さらに、ケース5の導入孔10および排出孔11には、それぞれ、シャッタ16A,16Bが設置される。シャッタ16A,16Bは、それぞれ測定部40に接続され、その開閉が制御される。シャッタ16A,16Bが閉塞されることでケース5内への空気の流入および外部光の入射が遮断される。測定部40は、後述する蛍光測定時にシャッタ16A,16Bを閉塞し、ケース5内への空気の流入および外部光の入射を遮断する。これにより、蛍光測定時には捕集機構での浮遊粒子の捕集が中断される。また、蛍光測定時に外部光のケース5内への入射が遮断されることで、ケース5内の迷光が抑えられる。なお、シャッタ16A,16Bのうちのいずれか一方、たとえば、少なくとも排出孔11のシャッタ16Bのみが備えられてもよい。
信号処理部30は測定部40に接続されて、電流信号を処理した結果を測定部40に対して出力する。測定部40は、信号処理部30からの処理結果に基づいて、測定結果を表示パネル130に表示させるための処理を行なう。
ここで、微生物検出装置100における検出原理について説明する。
特開2008−508527号公報にも開示されているように、空気中に浮遊する生物由来の粒子に紫外光または青色光を照射すると蛍光を発することは、従来から知られている。しかし、空気中には化学繊維の埃など同様に蛍光を発するものが浮遊しており、蛍光を検出するのみでは、生物由来の粒子からのものであるか化学繊維の埃などからのものであるかが区別されない。
そこで、発明者らは、生物由来の粒子と、化学繊維の埃などとのそれぞれに対して405nmの波長の光を照射し、その蛍光の変化を測定した。発明者らによる、具体的な測定結果が図4〜図7に示されている。測定の結果より、発明者らは、生物由来の粒子の方が埃に比べて蛍光の退色が速く生じるということを見出した。
具体的に、図4は、生物由来の粒子として、バチルス菌に405nmの波長の青色光を照射し続けたときの、照射直後(曲線71)、1分照射時(曲線72)、および3分照射時(曲線73)の蛍光スペクトルの測定結果である。図4に表わされた測定結果より、約3分の青色光照射により、バチルス菌が蛍光を発しなくなることが分かった。なお、一度、蛍光を発しなくなると、青色光照射を一旦止めて再度照射しても、蛍光発光は測定できなかった。
同様に、図5は、生物由来の粒子として、大腸菌に405nmの波長の青色光を照射し続けたときの、照射直後(曲線74)、1分照射時(曲線75)、および3分照射時(曲線76)の蛍光スペクトルの測定結果である。図6は、生物由来の粒子として、クロカワカビに405nmの波長の青色光を照射し続けたときの、照射直後(曲線77)、1分照射時(曲線78)、および3分照射時(曲線79)の蛍光スペクトルの測定結果である。図5、図6に示されるように、大腸菌、クロカワカビでも、405nmの波長の青色光を照射し続けたとき蛍光発光が減衰することが分かった。
これに対して、図7は、蛍光を発する埃に405nmの波長の青色光を照射し続けたときの、照射直後(曲線81)、1分照射時(曲線82)、および3分照射時(曲線83)の蛍光スペクトルの測定結果である。図7に示されるように、蛍光を発する埃では生物由来の粒子と異なり、3分間照射後も蛍光発光の強度はあまり減少していないことが分かる。この現象は、生物由来の粒子内の蛍光発光物質の青色光の照射による劣化速度と、蛍光を発する埃内の蛍光発光物質の劣化速度とが異なる(埃内の蛍光発光物質の劣化速度の方が遅い)ことが原因と推察される。
微生物検出装置100における検出原理として、発明者らの検証した上述の現象が応用される。すなわち、空気中では、埃と、生物由来の粒子が付着した埃と、生物由来の粒子とが混合されている。上述の現象を基にすると、捕集した粒子に蛍光を発する埃が混ざっている場合、図8(C)に表わされた青色光照射直後の初期に測定される蛍光スペクトルには、図8(A)に表わされる生物由来の粒子からの蛍光と、図8(B)に表わされる蛍光を発する埃からの蛍光とが含まれ、生物由来の粒子を化学繊維の埃などから区別して検出することができない。しかしながら、所定の時間青色光を照射することで、図9(A)に表わされるように生物由来の粒子だけが退色し、図9(B)に表わされるように蛍光を発する埃は退色しない、または生物由来の粒子の退色と比較すると無視できる程度の退色程度であると考えられる。そのため、図9(C)に表わされるように、照射直後の蛍光強度S1と所定の時間照射後の蛍光強度S2との差を測定することで、生物由来の粒子の量を求めることができる。
なお、生物由来の粒子であっても菌の種類のよって退色の速度が異なることが懸念される。そのため、より早く完全に退色させるよう、殺菌に用いられるような紫外光を用いてもよい。照射による蛍光発光物質の劣化により退色すると考えられるところ、物質が劣化を生じるには、まず励起光を効率よく吸収する必要がある。たとえば、特表2008−508527号公報の図21、22には、それぞれ、細胞内に存在する蛍光物質NADHの蛍光強度およびリボフラビンの蛍光強度の、励起光の波長についての依存性が示されている。これらの図によると、両物質とも、短波長の励起光で蛍光強度が大きくなることが示されている。これは、短波長の励起光ほどよく吸収されることを意味していると考えられる。このことから、光紫外光など短波長の光を照射した方が劣化が早くなると推察される。これは、紫外光により生物由来の粒子が殺菌されることで発光がなくなる、または紫外光のダメージにより蛍光発光物質が発光能力を失う、ためと考えられる。
発光素子6からは、捕集された粒子が完全に蛍光を発しなくなるまで照射する必要はなく、対象とする生物由来の粒子が測定できる程度の退色まで照射するようにしてもよい。これにより、測定時間を短縮できる。
一般に、室内には1m3中に10万個前後の数の埃が浮遊していると言われている。その大きさは、1ミクロン以下のものが60%、5ミクロン以下が90%以上を占め、微生物と同程度のサイズである。埃の中で、蛍光を発するものの割合を調べたところ、10%前後であった。そのため、空気中で蛍光を発する埃は1m3中に1万個前後であると考えられる。
他方、空気中の微生物の数は、従来技術である落下菌法、衝突法、スリット法、多孔板法、遠心衝突法、インピンジャ法、およびフィルタ法などの方法で空気中の微生物を採取した後、培養し、出現するコロニーの計数(単位:CFU)を調べる方法で、1m3中に100〜1,000CFU存在していると言われている。ただし、空気中のすべての微生物が人工培地で培養できず、実際は1桁から2桁多い微生物が存在するとの報告もある。よって、微生物数は1m3中に1,000から10万個前後存在すると考えられる。
以上より、室内の1m3中に約10万個の浮遊粒子があり、そのうち微生物が1m3中1000個あったとすると、微生物以外の埃は1m3中99000個となる。さらにそのうち、蛍光を発する埃は、1m3中9900個となる。埃も微生物も同程度の強度の蛍光を発すると仮定すると、紫外から青色の波長の光を照射したとき、蛍光の初期では1m3あたり、微生物の数と蛍光を発する埃の数との和である10900個分の粒子からの蛍光が測定される。一方、微生物からの発光がなくなるまで照射を続けると、蛍光を発する埃の1m3中9900個分の粒子からの蛍光が測定される。このとき、退色後の蛍光強度と初期の蛍光強度との比は、9900/10900=0.91となり、初期から約1割減少となる。したがって、微生物が1m3中9万個存在する場合は、同様の計算から蛍光強度は初期の約9割減少となる。これより、上述の原理を利用して、十分な精度で空気中の生物由来の粒子の数(濃度)を検出可能であることがわかる。
上の原理を利用して空気中の微生物を検出するための微生物検出装置100の機能構成を、図10を用いて説明する。図10では、信号処理部30の機能が主に電気回路であるハードウェア構成で実現される例が示されている。しかしながら、これら機能のうちの少なくとも一部は、信号処理部30が図示しないCPU(Central Processing Unit)を備え、該CPUが所定のプログラムを実行することによって実現される、ソフトウェア構成であってもよい。また、測定部40の構成がソフトウェア構成である例が示されている。しかしながら、これら機能のうちの少なくとも一部は、電気回路などのハードウェア構成で実現されてもよい。
図6を参照して、信号処理部30は、受光素子9に接続される電流−電圧変換回路34と、電流−電圧変換回路34に接続される増幅回路35とを含む。
測定部40は、制御部41、記憶部42、およびクロック発生部43を含む。さらに、測定部40は、スイッチ110の操作に伴ったスイッチ110からの入力信号を受け付けることで情報の入力を受け付けるための入力部44と、表示パネル130に測定結果等を表示させる処理を実行するための表示部45と、通信部150に接続された外部装置とのデータ等のやり取りに必要な処理を行なうための外部接続部46と、シャッタ16A,16Bや空気導入機構50を駆動させるための駆動部48とを含む。
ケース5に導入され捕集治具12上に捕集された粒子に対して発光素子6から照射されることで、照射領域15にある当該粒子からの蛍光が、受光素子9に集光される。受光素子9から、受光量に応じた電流信号が信号処理部30に対して出力される。電流信号は、電流−電圧変換回路34に入力される。
電流−電圧変換回路34は、受光素子9から入力された電流信号より蛍光強度を表わすピーク電流値Hを検出し、電圧値Ehに変換する。電圧値Ehは増幅回路35で予め設定した増幅率に増幅され、測定部40に対して出力される。測定部40の制御部41は信号処理部30から電圧値Ehの入力を受け付けて、順次、記憶部42に記憶させる。
クロック発生部43はクロック信号を発生させ、制御部41に対して出力する。制御部41は、クロック信号に基づいたタイミングで、シャッタ16A,16Bを開閉させるための制御信号を駆動部48に対して出力して、シャッタ16A,16Bの開閉を制御する。また、制御部41は発光素子6および受光素子9と電気的に接続され、それらのON/OFFを制御する。
制御部41は計算部411を含み、計算部411において、記憶部42に記憶された電圧値Ehを用いて、導入された空気中の生物由来の粒子量を算出するための計算が行なわれる。具体的な計算方法について、図11の制御部41での制御の流れを示すタイムチャートを用いて説明する。ここでは、生物由来の粒子量として、ケース5内に導入された空気中の微生物濃度を算出するものとする。
図11を参照して、測定部40の制御部41は、微生物検出装置100がONされたことに伴って駆動部48に対して制御信号を出力し、空気導入機構50を駆動させる。また、制御部41は、クロック発生部43からのクロック信号に基づいた時刻T1に、駆動部48に対して、シャッタ16A,16Bを開放(ON)させるための制御信号を出力する。その後、時刻T1から時間△T1経過後の時刻T2に、制御部41は、駆動部48に対して、シャッタ16A,16Bを閉塞(OFF)させるための制御信号を出力する。
これにより、時刻T1から時間△T1の間シャッタ16A,16Bが開放され、空気導入機構50の駆動により外部空気がケース5内に導入孔10を通じて導入される。ケース5内に導入された空気中の粒子は、放電電極1により負電荷に帯電され、空気の流れと放電電極1および捕集治具12表面の皮膜3の間で形成される電界とにより、捕集治具12表面に時間△T1の間、捕集される。
また、時刻T2にシャッタ16A,16Bが閉塞され、ケース5内の空気の流れが止まる。これにより、捕集治具12での浮遊粒子の捕集が終了する。また、これにより、外部からの迷光が遮光される。
制御部41は、シャッタ16A,16Bが閉塞した時刻T2に、受光素子9に受光を開始(ON)させるための制御信号を出力する。さらに、それと同時(時刻T2)または時刻T2から少し遅れた時刻T3に、発光素子6に発光を開始(ON)させるための制御信号を出力する。その後、時刻T3から蛍光強度を測定するための予め規定した測定時間経過後の時刻T4に、制御部41は、受光素子9に受光を終了(OFF)させるための制御信号を出力する。なお、上記測定時間は制御部41に予め設定されているものであってもよいし、スイッチ110などの操作や、ケーブル400を介して通信部150に接続されたPC300からの信号や、通信部150に装着された記録媒体からの信号などによって入力、変更されるものであってもよい。
これにより、時刻T3(または時刻T2)より発光素子6からの照射が開始される。発光素子6からの光は、捕集治具12の表面の照射領域15に照射され、捕集された粒子から蛍光が発光される。時刻T3から規定の測定時間分の蛍光が受光素子9により受光され、その蛍光強度F1に応じた電圧値が測定部40に入力されて記憶部42に記憶される。
このとき、別途設けたLED等の発光素子(図示せず)からの発光の、捕集治具12表面の粒子が捕集されない反射領域(図示せず)からの反射光を、別途設けた受光素子(図示せず)で受光し、その受光量を参照値I0として用いてF1/I0を記憶部42に記憶してもよい。参照値I0に対する比率を算出することで、励起光の環境温度や劣化等による変動に起因する蛍光強度の変動を補償することができるという利点が生じる。
制御部41は、発光素子6が発光を開始した時刻T3から時間△T2経過後の時刻T5に、再度、受光素子9に受光を開始(ON)させるための制御信号を出力する。その後、時刻T5から規定の測定時間経過後の時刻T6に、制御部41は、受光素子9に受光を終了(OFF)させるための制御信号を出力する。
これにより、時刻T3(または時刻T2)から時間△T2の間、発光素子6から捕集治具12表面の領域15に捕集した粒子に対して光が照射され続けた後の、規定の測定時間分の蛍光が受光素子9により受光される。その蛍光強度F2に応じた電圧値は測定部40に入力されて記憶部42に記憶される。なお、照射時間、すなわち退色させる時間である時間△T2もまた、上記測定時間と同様に、制御部41に予め設定されているものであってもよいし、スイッチ110などの操作や、ケーブル400を介して通信部150に接続されたPC300からの信号や、通信部150に装着された記録媒体からの信号などによって入力、変更されるものであってもよい。
計算部411は、記憶された蛍光強度F1と蛍光強度F2との差分を減衰量△Fとして算出する。上述のように、減衰量△Fは生物由来の粒子量(粒子数または粒子濃度等)に関連している。計算部411は、予め、図12に表わされたような、減衰量△Fと生物由来の粒子量(粒子濃度)との対応関係を記憶しておく。そして、計算部411は、算出された減衰量△Fと該対応関係とを用いて得られる生物由来の粒子濃度を、ケース5内に時間△T1の間に導入された空気中の生物由来の粒子濃度として算出する。
減衰量△Fと生物由来の粒子濃度との対応関係は、予め実験的に決められる。たとえば、1m3の大きさの容器内に、大腸菌やバチルス菌やカビ菌などの微生物の一種を、ネブライザを利用して噴霧し、微生物濃度をN個/m3に維持して、微生物検出装置100を用いて、上述の検出方法により時間△T1の間微生物を捕集する。そして、時間△T2の間、捕集した微生物に発光素子6から光を照射し続け、その前後の蛍光強度の減衰量△Fを測定する。種々の微生物濃度について同様の測定がなされることで、図12に示された減衰量△Fと微生物濃度(個/m3)との関係が得られる。
減衰量△Fと生物由来の粒子濃度との対応関係は、スイッチ110などの操作によって入力されることで計算部411に記憶されてもよい。または、該対応関係を記録した記録媒体が通信部150に装着され、外部接続部46が読み込むことで計算部411に記憶されてもよい。または、PC300によって入力および送信され、通信部150に接続されたケーブル400を介して外部接続部46が受け付けることで、計算部411に記憶されてもよい。または、通信部150が赤外線通信やインターネット通信を行なう場合には、外部接続部46が通信部150でのそれらの通信によって他の装置から受け付けることで、計算部411に記憶されてもよい。また、いったん計算部411に記憶された該対応関係が、測定部40により更新されてもよい。
計算部411は、減衰量△Fが差分△F1と算出された場合、図12の減衰量△Fと微生物濃度との対応関係から減衰量△F1に対応する値を特定することで、生物由来の粒子濃度N1(個/m3)を算出する。
ただし、減衰量△Fと微生物濃度との対応関係は、微生物の種類(たとえば菌種)によって異なる。特に対象の微生物がカビ菌の場合、胞子状態と菌糸状態とでも対応関係が異なる。なぜなら、初期の蛍光強度は菌糸状態の方が大きいため、一定時間照射後の蛍光強度の減衰量が胞子状態に比べ大きくなるからである。そこで、計算部411は、いずれかの微生物を標準の微生物と規定して、減衰量△Fと該微生物の濃度との対応関係を記憶する。これにより、様々な環境における微生物濃度が、標準の微生物を基準として換算された微生物濃度として算出される。その結果、様々な環境を比較することが可能となり、環境管理が容易となる。
なお、上述の例では減衰量△Fには、所定時間(△T2)の発光素子6から照射の前後の蛍光強度の差分が用いられているが、これらの比率が用いられてもよい。
計算部411で算出された捕集された粒子中の生物由来の粒子すなわち微生物の濃度は、制御部41から表示部45に対して出力される。表示部45は、入力された微生物の濃度を、表示パネル130に表示させるための処理を行なう。表示パネル130での表示の一例として、たとえば、図13(A)に表わされるセンサ表示が挙げられる。詳しくは、表示パネル130には、濃度ごとのランプが備えられ、図13(B)に示されるように、表示部45は、算出された濃度に対応したランプを点灯するランプとして特定し、該ランプを点灯する。他の例として、算出された濃度ごとに、ランプを異なる色に点灯させてもよい。また、表示パネル130はランプ表示に限定されず、数字を表示したり、濃度や対応して予め用意されているメッセージを表示したりしてもよい。また、測定結果は、外部接続部46によって、通信部150に装着された記録媒体に書き込まれてもよいし、通信部150に接続されたケーブル400を介してPC300に送信されてもよい。
入力部44はスイッチ110からの操作信号に従って、表示パネル130での表示方法の選択を受け付けてもよい。または、測定結果を、表示パネル130に表示するか、外部装置に出力するか、の選択を受け付けてもよい。その内容を示す信号は、制御部41に対して出力され、制御部41から表示部45および/または外部接続部46に対して必要な制御信号が出力される。
このように、微生物検出装置100は、生物由来の粒子からの蛍光と蛍光を発する埃からの蛍光との減衰速度の差を利用し、所定時間経過後の減衰量に基づいて生物由来の粒子を検出するものである。すなわち、微生物検出装置100は、捕集された生物由来の粒子と埃とに紫外波長から青色波長の光を照射すると微生物の方が速く蛍光を発する能力が低下して蛍光強度が弱くなる、という現象を利用して生物由来の粒子を検出するものである。そのため、導入された空気中に蛍光を発する埃が含まれている場合であっても、リアルタイムに、かつ精度よく、生物由来の粒子を、蛍光を発する埃から分離して検出することができる。
さらに、微生物検出装置100では図11の制御がなされることによって、捕集機構での捕集工程から検出機構での検出工程に移行する際にシャッタ16A,16Bを閉塞してケース5内への外部光の入射が遮断される。これにより、蛍光測定中に浮遊粒子による散乱等での迷光が抑えられ、測定精度を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態においては、捕集された粒子に対して照射し、蛍光を退色させるための光の波長が、蛍光を測定するための光の波長と同じものであるとし、共に、発光素子6から照射されるものとしている。しかしながら、退色させるための光の波長と蛍光を測定するための光の波長とが異なっていてもよい。一例として、発光素子6が、退色時と蛍光測定時とで異なる波長の光を照射するよう構成されていてもよい。他の例として、第2の実施の形態において、微生物検出装置100が退色用の発光素子と、蛍光測定の発光素子とを含む場合について説明する。
図14は、第2の実施の形態にかかる微生物検出装置100を説明するため、第2の実施の形態にかかる微生物検出装置100を図2のA−A位置に相当する位置から矢印A方向に見た断面図である。図14を参照して、第2の実施の形態においては、微生物検出装置100に、第1の実施の形態にかかる微生物検出装置100の構成に加えて、生物由来の粒子からの蛍光を退色させるための発光素子61とレンズ(またはレンズ群)62とアパーチャ63とをさらに含む。このうち、アパーチャ63は、必要に応じて設けられる。
上述のように、蛍光測定に用いる発光素子6は300nmから450nm程度の波長の光を照射するのに対し、蛍光を退色させるための発光素子61は、上述のように、効率的にかつ完全に退色させるために、殺菌に用いられるような、発光素子6からの照射光よりも波長の短い光を照射する。具体的には、180nmから500nm程度の波長の光、好ましくは200nmから400nm程度の波長の光であって、発光素子6からの照射光よりも波長の短い光を照射する。発光素子61は、紫外光半導体レーザ、LED素子、または紫外線ランプなどを含む。
発光素子61は、捕集治具12表面であって発光素子6による照射領域15に照射し得る位置であって、かつ導入孔10から捕集治具12への空気の流れを妨害しない位置に配置される。図14の例では、一例として、発光素子61およびレンズ62は、受光素子9および集光レンズ13に対して、図2の矢印A方向(上面)から見て直角または略直角であり、発光素子6およびレンズ7に対して、同一直線上または略同一直線上に設けられる。図14に示された位置関係は一例であって、後述するように、発光素子61から照射領域15に対して照射中は蛍光の測定が行なわれないため、発光素子61は、照射光が受光素子9に入射する位置であってもよい。
図15を参照して、第2の実施の形態において測定部40の制御部41は、時刻T3までは図11のタイムチャートに表わされた制御と同様にして、発光素子6からの照射を開始させる。第2の実施の形態では、時刻T3から規定の測定時間経過後の時刻T4に、制御部41は、受光素子9に受光を終了(OFF)させるための制御信号を出力すると共に、退色用の発光素子61に対して発光を開始(ON)させるための制御信号を出力する。好ましくは、このとき、蛍光測定用の発光素子6に対しても発光を終了(OFF)させるための制御信号を出力することで、省電力を図ることができる。
制御部41は、発光素子61が発光を開始した時刻T4から時間△T2経過後の時刻T5に、再度、受光素子9に受光を開始(ON)させるための制御信号を出力すると共に、発光素子61に対して発光を終了(OFF)させるための制御信号を出力する。そして、それと同時(時刻T5)または時刻T5から少し遅れた時刻T6に、発光素子6に発光を開始(ON)させるための制御信号を出力する。時刻T4で発光素子6の発光を終了させていた場合には、発光素子6に発光を開始させた時刻T5または時刻T6から規定の測定時間経過後の時刻T7に、制御部41は、退色用の発光素子61に対して発光を開始(ON)させるための制御信号を出力する。
これにより、蛍光を測定する測定時間中に発光素子6から捕集治具12表面に対して照射され、退色させる時間△T2の退色工程では、発光素子6から照射が行なわれず、発光素子61から捕集治具12表面に対して照射される。なお、時間△T2の退色工程に発光素子6から照射が行なわれてもよい。この場合には、退色用の発光素子61の発光を終了させ、受光素子9の受光を開始させた時刻T5から規定の測定時間経過後の時刻T7に、制御部41は、退色用の発光素子61に対して発光を開始(ON)させるための制御信号を出力する。
微生物検出装置100において効率的に退色させる波長の光を照射するための発光素子61が備えられ、図15の制御がなされることによって、第1の実施の形態に説明された場合よりも蛍光の退色を早める、すなわち時間△T2を短縮することができる。その結果、全体の検出時間を短縮することができる。また、蛍光測定用の発光素子6から照射される光の波長として、蛍光発光の効率を最大とする波長を採用することで、蛍光強度を大きくすることができる。その結果、測定精度を向上させることができる。
微生物検出装置100は、図1に表わされたように空気清浄機として用いることで、空気清浄機の設置された環境中の微生物および埃の量の管理や制御を可能とし、健康で安心な生活を提供することができる。さらに、上のように、微生物検出装置100では測定結果をリアルタイムに表示することができるため、測定者は測定結果をリアルタイムに把握することができる。その結果、当該環境中の微生物および埃の量の管理や制御を効果的にすることができる。
なお、他の例として、微生物検出装置100は、図16(A)に表わされるように、空気清浄機200に組み込んで用いることもできる。空気清浄機の他、エアコンなどに組み込んで用いることもできる。または、図16(B)に表わされるように、微生物検出装置100単体で用いることもできる。
なお、微生物検出装置100では、捕集治具12を取り替えることで、繰り返し測定を行なうことができる。すなわち、捕集治具12は、取り出て吸着した埃などを洗浄することで再生して使用することが可能である。または、病原菌等が多い使用環境などでは、支持基板4をプラスチック材料等安価なものにすることで使い捨てにしてもよい。または、たとえば特開2008−18406号公報に開示されているように、蛍光測定終了後、捕集治具12と放電電極1との極性を逆にすることで静電的に捕集治具12表面に吸着した粒子と捕集治具12表面との間で静電反発を生じさせ、その後シャッタ16A,16Bを開放して気流を発生させることにより、捕集治具12表面に吸着した粒子を除去することで捕集治具12表面をリフレッシュしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 放電電極、2 高圧電源、3 皮膜、4 支持基板、5 ケース、6,61 発光素子、7,62 レンズ、8,63 アパーチャ、9 受光素子、10 導入孔、11 排出孔、12 捕集治具、13 集光レンズ、14 フィルタ、15 照射領域、16A,16B シャッタ、20 捕集センサ機構、30 信号処理部、34 電流−電圧変換回路、35 増幅回路、40 測定部、41 制御部、42 記憶部、43 クロック発生部、44 入力部、45 表示部、46 外部接続部、48 駆動部、50 空気導入機構、51 窪み、71〜79,81〜83 曲線、100 微生物検出装置、110 スイッチ、130 表示パネル、150 通信部、300 PC、400 ケーブル、411 計算部。

Claims (15)

  1. 発光素子と、
    蛍光を受光するための受光素子と、
    前記発光素子の発光と前記受光素子の受光とを制御するための制御手段と、
    導入された任意の量の空気に対する前記発光素子の照射下において、所定時間の経過前後で前記受光素子で所定の測定時間に受光された受光量から得られる前記蛍光の減衰量、および、予め記憶されている蛍光の減衰量と生物由来の粒子量との関係に基づいて、前記導入された任意の量の空気に含まれる生物由来の粒子量を算出するための算出手段とを備える、微生物検出装置。
  2. 前記導入された任意の量の空気に含まれる粒子を捕集用部材で捕集させるための捕集手段をさらに備える、請求項1に記載の微生物検出装置。
  3. 前記発光素子は照射方向が前記捕集用部材に向かう方向となるように設けられる、請求項2に記載の微生物検出装置。
  4. 前記捕集用部材は交換可能である、請求項2または3に記載の微生物検出装置。
  5. 前記算出手段での算出結果を測定結果として表示するための表示手段をさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載の微生物検出装置。
  6. 前記所定時間および/または前記測定時間の変更の指示を入力するための入力手段をさらに備える、請求項1〜5のいずれかに記載の微生物検出装置。
  7. 前記発光素子は、生物中の物質を励起させることのできる波長領域の光を照射するための第1の発光素子を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の微生物検出装置。
  8. 前記第1の発光素子は、300nm〜450nmの範囲の波長の光を照射する、請求項7に記載の微生物検出装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記受光素子の受光を開始させて、前記受光の開始以降に、前記第1の発光素子の発光を開始させ、前記第1の発光素子の発光開始から前記測定時間の後に、前記受光素子の受光を終了させる第1の制御と、
    前記第1の発光素子の発光開始から前記所定時間の後に、前記第1の発光素子の発光を終了させて前記受光素子の受光を開始させ、前記受光素子の受光の開始から前記測定時間の後に、前記受光素子の受光を終了させる第2の制御とを行なう、請求項7または8に記載の微生物検出装置。
  10. 前記発光素子は、前記第1の発光素子からの照射光よりも波長の短い光を照射するための第2の発光素子をさらに含む、請求項7または8に記載の微生物検出装置。
  11. 前記制御手段は、
    前記受光素子の受光を開始させて、前記受光の開始以降に、前記第1の発光素子の発光を開始させ、前記第1の発光素子の発光開始から前記測定時間の後に、前記受光素子の受光を終了させて前記第2の発光素子の発光を開始させる第3の制御と、
    前記第2の発光素子の発光開始から前記所定時間の後に、前記第2の発光素子の発光を終了させて前記受光素子の受光を開始させ、前記受光素子の受光の開始から前記測定時間の後に、前記受光素子の受光を終了させる第4の制御とを行なう、請求項10に記載の微生物検出装置。
  12. 前記第3の制御においては、前記第1の発光素子の発光開始から前記測定時間の後に、前記第2の発光素子の発光を開始させると共に前記第1の発光素子の発光を終了させ、
    前記第4の制御においては、前記第2の発光素子の発光開始から前記所定時間の後に、前記第2の発光素子の発光を終了させて前記受光素子の受光を開始させると共に、前記受光の開始以降に、前記第1の発光素子の発光を開始させ、前記第1の発光素子の発光の開始から前記測定時間の後に、前記受光素子の受光を終了させる、請求項11に記載の微生物検出装置。
  13. 発光素子と、
    蛍光を受光するための受光素子と、
    導入された空気に含まれる生物由来の粒子量を算出するための算出手段とを備えた微生物検出装置における検出方法であって、
    前記導入された任意の量の空気に対する前記発光素子の照射下において、所定時間の経過前後で、前記受光素子で所定の測定時間、蛍光を受光し、それぞれ第1の受光量および第2の受光量を得るステップと、
    前記算出手段において、前記第1の受光量と前記第2の受光量とから前記蛍光の減衰量を算出するステップと、
    前記算出手段において、予め記憶されている減衰量と生物由来の粒子量との関係に基づいて、前記導入された任意の量の空気に含まれる生物由来の粒子量を算出するステップとを含む、微生物検出方法。
  14. 前記発光素子は、生物中の物質を励起させることのできる波長領域の光を照射するための第1の発光素子と、前記第1の発光素子からの照射光よりも波長の短い光を照射するための第2の発光素子とを含み、
    前記第1の受光量および第2の受光量を得るステップは、
    前記受光素子で受光を開始し、前記受光の開始以降に、前記第1の発光素子の発光を開始するステップと、
    前記第1の発光素子の発光開始から前記測定時間の後に、前記受光素子の受光を終了し、前記第1の発光素子の発光を終了すると共に前記第2の発光素子の発光を開始するステップと、
    前記第2の発光素子の発光開始から前記所定時間の後に、前記第2の発光素子の発光を終了して前記受光素子の受光を開始すると共に、前記受光の開始以降に、前記第1の発光素子の発光を開始するステップと、
    前記第1の発光素子の発光の開始から前記測定時間の後に、前記受光素子の受光を終了するステップとを含む、請求項13に記載の微生物検出方法。
  15. 前記微生物検出装置は捕集用部材をさらに含み、
    前記発光素子は照射方向が前記捕集用部材に向かう方向となるように設けられ、
    前記第1の受光量および第2の受光量を得るステップよりも以前に、
    前記導入された空気に含まれる粒子を、前記捕集用部材で捕集するステップと、
    前記捕集用部材での前記導入された空気に含まれる粒子の捕集を、前記捕集の開始から所定時間の後に停止するステップとをさらに含む、請求項13または14に記載の微生物検出方法。
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