JP2011082718A - 増幅装置およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 音声信号を増幅しないチャンネルの増幅回路にも電源電圧が常に供給され続けることにより無駄な電力消費が発生するという問題を解決する。
【解決手段】 AVアンプ1は、複数チャンネルの音声信号を増幅する複数チャンネルのアンプAFL〜ASWと、複数チャンネルのアンプAFL〜ASWの各々に電源電圧を供給する電源回路4と、複数チャンネルのアンプAFL〜ASWの各々に電源電圧を供給するか否か切り換える電源供給スイッチSW1〜SW5と、スピーカー設定テーブルの設定内容に基づいて、電源電圧を供給する必要があると判断されたチャンネルのアンプには電源電圧を供給し、電源電圧を供給する必要がないと判断されたチャンネルのアンプには電源電圧の供給を遮断するようにスイッチSW1〜SW5を制御するマイコン2とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】 AVアンプ1は、複数チャンネルの音声信号を増幅する複数チャンネルのアンプAFL〜ASWと、複数チャンネルのアンプAFL〜ASWの各々に電源電圧を供給する電源回路4と、複数チャンネルのアンプAFL〜ASWの各々に電源電圧を供給するか否か切り換える電源供給スイッチSW1〜SW5と、スピーカー設定テーブルの設定内容に基づいて、電源電圧を供給する必要があると判断されたチャンネルのアンプには電源電圧を供給し、電源電圧を供給する必要がないと判断されたチャンネルのアンプには電源電圧の供給を遮断するようにスイッチSW1〜SW5を制御するマイコン2とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、マルチチャンネル音声データの各チャンネルの音声信号を増幅する増幅装置に関する。
BDプレーヤと、AVアンプと、ディスプレイ装置とを備える音声再生システムが利用されている。BDプレーヤからAVアンプに送信される音声データは、マルチチャンネル音声データがエンコードされたものである。例えば、マルチチャンネル音声データは、図1に示すように、左音声信号FL、右音声信号FR、中央音声信号C、低域音声信号SW、サラウンド左音声信号SL、サラウンド右音声信号SR、サラウンド後方左音声信号SBL、サラウンド後方右音声信号SBRを含む。増幅装置は、これらのチャンネル毎にアンプ回路を備えており、各チャンネルの音声信号を増幅し、各チャンネルのスピーカーに音声信号を出力する。各チャンネルのスピーカーの全てをAVアンプに接続するのではなく、一部のチャンネルのスピーカーのみをAVアンプに接続することがある。AVアンプのスピーカー設定において、スピーカーを接続していないチャンネルについては、スピーカー使用無と設定することができる。これにより、AVアンプは、スピーカー使用無と設定されているチャンネルの音声信号を、スピーカー使用有と設定されているチャンネルの音声信号に合成することによって、スピーカー使用無と設定されているチャンネルの音声信号も再生することができる。しかし、従来のAVアンプにおいては、スピーカー使用無と設定されているチャンネルのアンプ回路は、音声信号を増幅しないにもかかわらず、電源回路から電源電圧が供給されているので、無駄な電力消費が発生するという問題がある。
例えば、サラウンド左音声信号SLおよびサラウンド右音声信号SRのスピーカーは使用有に設定され、サラウンド後方左音声信号SBLおよびサラウンド後方右音声信号SBRのスピーカーは使用無に設定されている場合、サラウンド後方左音声信号SBLはサラウンド左音声信号SLに合成され、サラウンド左音声信号SLのアンプ回路で増幅され、サラウンド後方右音声信号SBRはサラウンド右音声信号SRに合成され、サラウンド右音声信号SRのアンプ回路で増幅される。サラウンド後方左音声信号SBLおよびサラウンド後方右音声信号SBRの各アンプ回路は音声信号を増幅しないが、電源電圧が供給されており、電力を消費している。
同様に、AVアンプ20に入力されるマルチチャンネル音声データに一部のチャンネルの音声信号が含まれていないために音声信号を増幅しないアンプ回路にも電源電圧が供給されており、無駄な電力消費が生じるという問題がある。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、音声信号を増幅しないチャンネルの増幅回路にも電源電圧が常に供給され続けることにより無駄な電力消費が発生するという問題を解決する増幅装置を提供することである。
本発明の好ましい実施形態による増幅装置は、複数チャンネルの音声信号を増幅する複数チャンネルの増幅部と、前記複数チャンネルの増幅部の各々に電源電圧を供給する電源部と、前記複数チャンネルの増幅部の各々に前記電源部からの電源電圧を供給するか、又は、前記電源部からの電源電圧の供給を遮断するかを切り換えるスイッチ部と、前記複数チャンネルの増幅部の各々について、前記電源部からの電源電圧を供給する必要があるか否かを判断する判断手段と、前記電源部からの電源電圧を供給する必要があると判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給し、前記電源部からの電源電圧を供給する必要がないと判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧の供給を遮断するように前記スイッチ部を制御するスイッチ制御手段とを備える。
電源部からの電源電圧を供給する必要があると判断されたチャンネルの増幅部には電源部からの電源電圧を供給し、電源部からの電源電圧を供給する必要がないと判断されたチャンネルの増幅部には電源部からの電源電圧の供給を遮断するので、電源部からの電源電圧を供給する必要がない増幅部に電源電圧が供給され続けることが防止され、無駄な電力消費の発生を防止できる。
好ましい実施形態においては、複数チャンネルのスピーカーの各々について使用有無を設定するスピーカー設定手段をさらに備え、前記判断手段が、複数チャンネルのスピーカーの各々について、前記スピーカー設定手段によってスピーカー使用有と設定されているチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給する必要があると判断し、前記スピーカー設定手段によってスピーカー使用無と設定されているチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給する必要がないと判断する。
スピーカー使用無と設定されているチャンネルの増幅部は、音声信号が供給されず、音声信号を増幅しない。従って、当該チャンネルの増幅部に電源電圧を供給しないことにより、無駄な電力消費の発生を防止できる。
好ましい実施形態においては、複数チャンネルの音声信号を受信する受信部と、前記受信部が受信する音声信号のチャンネルを判別するチャンネル判別手段とをさらに備え、前記判断手段が、前記受信部が受信すると判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給する必要があると判断し、前記受信部が受信しないと判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給する必要がないと判断する。
音声信号を受信していないチャンネルの増幅部は、音声信号を増幅しない。従って、当該チャンネルの増幅部に電源電圧を供給しないことにより、無駄な電力消費の発生を防止できる。
本発明の別の好ましい実施形態による増幅装置は、複数チャンネルの音声信号を増幅する複数チャンネルの増幅部と、前記複数チャンネルの増幅部の各々に電源電圧を供給する電源部と、前記複数チャンネルの増幅部の各々に前記電源部からの電源電圧を供給するか、又は、前記電源部からの電源電圧の供給を遮断するかを切り換えるスイッチ部と、複数チャンネルのスピーカーの各々について使用有無を設定するスピーカー設定手段と、複数チャンネルのスピーカーの各々について、前記スピーカー設定手段による使用有無の設定内容を判断する判断手段と、スピーカー使用有と設定されていると判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給し、スピーカー使用無と設定されていると判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧の供給を遮断するように前記スイッチ部を制御するスイッチ制御手段とを備える。
音声信号を増幅しないチャンネルの増幅回路にも電源電圧が常に供給され続けることにより無駄な電力消費が発生するという問題を解決することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態によるAVアンプ(増幅装置)について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。AVアンプは、BDプレーヤやDVDプレーヤ等のソース機器からマルチチャンネル音声データを受信し、マルチチャンネル音声データをデコードすることにより、複数チャンネルの音声データを得る。AVアンプは、DACを備え、各チャンネルの音声データをDACによってデジタル/アナログ変換し、各チャンネルの音声信号を得る。AVアンプは、各チャンネルの音声信号に対応する増幅回路(以下、単にアンプという。)を備え、各チャンネルの音声信号を増幅し、外部に接続された各チャンネルのスピーカーに音声信号を出力する。
図1は、AVアンプ1が受信するマルチチャンネル音声データに含まれる各チャンネルの音声信号を説明する図である。マルチチャンネル音声データは、例えば、左音声信号FL、右音声信号FR、中央音声信号C、低域音声信号SW、サラウンド左音声信号SL、サラウンド右音声信号SR、サラウンド後方左音声信号SBL、サラウンド後方右音声信号SBR等を含む。
図2は、AVアンプ1、及び、各チャンネルのスピーカーの配置の一例を説明する図である。AVアンプ1には、左スピーカーSFL、右スピーカーSFR、中央スピーカーSC、低域スピーカーSSW、サラウンド左スピーカーSSL、サラウンド右スピーカーSSR、サラウンド後方左スピーカーSSBL、サラウンド後方右スピーカーSSBRが接続されている。
図3は、AVアンプ1の要部を説明するブロック図である。AVアンプ1は、マイコン(制御部)2と、複数チャンネルの音声信号を増幅する複数のアンプAFL〜ASWと、電源供給スイッチSW1〜SW5と、電源回路4と、メモリ(ROM、RAM等)5と、操作部6と、表示部7とを備える。複数チャンネルのアンプAFL〜ASWには、各チャンネルに対応するスピーカーSFL〜SSWが接続可能である。
FLアンプAFLは、電源回路4から電源供給スイッチSW1を介して供給される電源電圧に基づいて動作し、左音声信号FLを増幅し、左スピーカーSFLに出力する。FRアンプAFRは、電源回路4から電源供給スイッチSW1を介して供給される電源電圧に基づいて動作し、右音声信号FRを増幅し、右スピーカーSFRに出力する。CアンプACは、電源回路4から電源供給スイッチSW2を介して供給される電源電圧に基づいて動作し、中央音声信号Cを増幅し、中央スピーカーSCに出力する。SLアンプASLは、電源回路4から電源供給スイッチSW3を介して供給される電源電圧に基づいて動作し、サラウンド左音声信号SLを増幅し、サラウンド左スピーカーSSLに出力する。SRアンプASRは、電源回路4から電源供給スイッチSW3を介して供給される電源電圧に基づいて動作し、サラウンド右音声信号SRを増幅し、サラウンド右スピーカーSSRに出力する。SBLアンプASBLは、電源回路4から電源供給スイッチSW4を介して供給される電源電圧に基づいて動作し、サラウンド後方左音声信号SBLを増幅し、サラウンド後方左スピーカーSSBLに出力する。SBRアンプASBRは、電源回路4から電源供給スイッチSW4を介して供給される電源電圧に基づいて動作し、サラウンド後方右音声信号SBRを増幅し、サラウンド後方右スピーカーSSBRに出力する。SWアンプASWは、電源回路4から電源供給スイッチSW5を介して供給される電源電圧に基づいて動作し、低域音声信号SWを増幅し、低域スピーカーSSWに出力する。
電源回路4は、FLアンプAFL、FRアンプAFR、CアンプAC、SLアンプASL、SRアンプASR、SBLアンプASBL、SBRアンプASBR、及び、SWアンプASWに、電源電圧を供給する回路である。電源回路4は、商用交流電源電圧が入力され、商用交流電源電圧を整流および平滑して、各アンプを駆動するための直流電源電圧を生成する。
電源スイッチSW1〜SW5は、電源回路4に接続されており、電源回路4から供給された電源電圧を各チャンネルのアンプに供給する、又は、電源回路4から供給された電源電圧の各アンプへの供給を遮断する。詳細には、電源スイッチSW1は、マイコン2からの制御信号によってオン状態又はオフ状態に制御され、オン状態のときに、電源回路4からの電源電圧をFLアンプAFL、及び、FRアンプAFRに供給し、オフ状態のときに、電源回路4からの電源電圧のFLアンプAFL、及び、FRアンプAFRへの供給を遮断する。電源スイッチSW2は、マイコン2からの制御信号によってオン状態又はオフ状態に制御され、オン状態のときに、電源回路4からの電源電圧をCアンプACに供給し、オフ状態のときに、電源回路4からの電源電圧のCアンプACへの供給を遮断する。電源スイッチSW3は、マイコン2からの制御信号によってオン状態又はオフ状態に制御され、オン状態のときに、電源回路4からの電源電圧をSLアンプASL、及び、SRアンプASRに供給し、オフ状態のときに、電源回路4からの電源電圧のSLアンプASL、及び、SRアンプASRへの供給を遮断する。電源スイッチSW4は、マイコン2からの制御信号によってオン状態又はオフ状態に制御され、オン状態のときに、電源回路4からの電源電圧をSBLアンプASBL、及び、SBRアンプASBRに供給し、オフ状態のときに、電源回路4からの電源電圧のSBLアンプASBL、及び、SBRアンプASBRへの供給を遮断する。電源スイッチSW5は、マイコン2からの制御信号によってオン状態又はオフ状態に制御され、オン状態のときに、電源回路4からの電源電圧をSWアンプASWに供給し、オフ状態のときに、電源回路4からの電源電圧のSWアンプASWへの供給を遮断する。
マイコン2は、メモリ5のROMに格納されているAVアンプ1の動作プログラムに基づいて、AVアンプ1の各部を制御する。マイコン2は、その動作プログラムによって実行する機能として、スピーカー設定部2aと、スイッチ制御部2bとを有する。スピーカー設定部2aは、例えばユーザ操作に基づいて、スピーカー設定テーブルの設定動作を実行する。
メモリ5には、図4に示すスピーカー設定テーブルが格納されている。スピーカー設定テーブルは、各チャンネルのスピーカーの使用有無をユーザ操作に基づいて設定するためのテーブルである。スピーカー設定テーブルには、各スピーカーのチャンネルに対して、スピーカーをAVアンプ1に接続し、スピーカーに音声を出力する(スピーカー使用有の)場合には「YES」、スピーカーをAVアンプ1に接続せず、スピーカーに音声を出力しない(スピーカー無の)場合には「NO」が設定される。なお、現在市販されているAVアンプでは、「YES」と設定する代わりに、クロスオーバー周波数を設定するものが存在する。また、スピーカー設定テーブルをユーザ操作によって設定する代わりに、各チャンネルのスピーカーのAVアンプ1への接続有無をマイクによる集音等を使用して自動検出し、スピーカー使用有無を自動で設定してもよい。
スイッチ制御部2bは、各チャンネルのアンプに電源回路4からの電源電圧を供給する必要があるか否か(つまり、各チャンネルのアンプが音声信号を増幅するか否か)を判断し、その判断結果に基づいて、電源供給スイッチSW1〜SW5のオン状態/オフ状態を制御する。つまり、スイッチ制御部2bは、音声信号を増幅するために電源回路4からの電源電圧を供給する必要があるチャンネルのアンプに電源回路4から電源電圧が供給され、音声信号を増幅しないために電源回路4からの電源電圧を供給する必要がないチャンネルのアンプには電源回路4から電源電圧が供給されないように、電源供給スイッチSW1〜SW5のオン状態/オフ状態を制御する。
詳細には、スイッチ制御部2bは、スピーカー設定テーブルの設定内容を参照し、使用有無が「YES」に設定されているチャンネルのアンプには電源回路4からの電源電圧が供給され、「NO」に設定されているチャンネルのアンプには電源回路4からの電源電圧が供給されないように、電源供給スイッチSW1〜SW5を制御する。または、ユーザ操作によって設定されるリスニングモードに基づいて、使用するスピーカーのチャンネルと、使用しないスピーカーのチャンネルとが決定される場合には、スイッチ制御部2bは、スピーカー設定テーブルの設定内容に代えて、設定されているリスニングモードに基づいて、使用するチャンネルのアンプには電源回路4からの電源電圧が供給され、使用しないチャンネルのアンプには電源回路4からの電源電圧が供給されないように、電源供給スイッチSW1〜SW5を制御してもよい。
または、AVアンプ1の図示しないDSPは、外部から供給されるマルチチャンネル音声データに含まれている音声信号のチャンネル情報を、マルチチャンネル音声データから取得し、マイコン2に供給する。スイッチ制御部2bは、DSPから取得したチャンネル情報を判別することにより、マルチチャンネル音声データに音声信号が含まれているチャンネルのアンプに電源回路4から電源電圧が供給され、音声信号が含まれていないチャンネルのアンプに電源回路4からの電源電圧の供給を遮断するように、電源供給スイッチSW1〜SW5を制御する。
操作部6は、ユーザ操作を受け付けるものであり、AVアンプ1の筐体に設けられた操作ボタンや、リモコン送受信機等である。表示部7は、スピーカー設定テーブル等の設定画面を表示するものであり、FL管やLCD等である。表示部7は、AVアンプ1に接続されるディスプレイ装置にOSDを表示させるOSD表示部であってもよい。
以下、本実施形態の動作を説明する。図5は、マイコン2の処理を示すフローチャートである。マイコン2は、スピーカー設定テーブルがユーザ操作により又は集音マイクを使用して自動的に設定されたか否かを判断している(S1)。スピーカー設定テーブルが設定された場合(S1でYES)、マイコン2は、スピーカー設定テーブルのSFL、SFRが「NO」に設定されているか否かを判断する(S2)。「NO」に設定されている場合(S2でYES)、マイコン2は、FLアンプAFL、FRアンプAFRへの電源電圧の供給を遮断するように電源供給スイッチSW1をオフ状態に制御する(S3)。従って、音声信号を増幅しないFLアンプAFL、FRアンプAFRには電源電圧が供給されないので、無駄な電力消費の発生を防止できる。一方、「YES」に設定されている場合(S2でNO)、マイコン2は、FLアンプAFL、FRアンプAFRに電源電圧が供給されるように電源供給スイッチSW1をオン状態に制御する(S4)。従って、FLアンプAFL、FRアンプAFRには電源電圧が供給されるので、音声信号を増幅することができる。
次に、マイコン2は、スピーカー設定テーブルのSCが「NO」に設定されているか否かを判断する(S5)。「NO」に設定されている場合(S5でYES)、マイコン2は、CアンプACへの電源電圧の供給を遮断するように電源供給スイッチSW2をオフ状態に制御する(S6)。従って、音声信号を増幅しないCアンプACには電源電圧が供給されないので、無駄な電力消費の発生を防止できる。一方、「YES」に設定されている場合(S5でNO)、マイコン2は、CアンプACに電源電圧が供給されるように電源供給スイッチSW2をオン状態に制御する(S7)。従って、CアンプACには電源電圧が供給されるので、音声信号を増幅することができる。
次に、マイコン2は、スピーカー設定テーブルのSSL、SSRが「NO」に設定されているか否かを判断する(S8)。「NO」に設定されている場合(S8でYES)、マイコン2は、SLアンプASL、SRアンプASRへの電源電圧の供給を遮断するように電源供給スイッチSW3をオフ状態に制御する(S9)。従って、音声信号を増幅しないSLアンプASL、SRアンプASRには電源電圧が供給されないので、無駄な電力消費の発生を防止できる。一方、「YES」に設定されている場合(S8でNO)、マイコン2は、SLアンプASL、SRアンプASRに電源電圧が供給されるように電源供給スイッチSW3をオン状態に制御する(S10)。従って、SLアンプASL、SRアンプASRには電源電圧が供給されるので、音声信号を増幅することができる。
次に、マイコン2は、スピーカー設定テーブルのSSBL、SSBRが「NO」に設定されているか否かを判断する(S11)。「NO」に設定されている場合(S11でYES)、マイコン2は、SBLアンプASBL、SBRアンプASBRへの電源電圧の供給を遮断するように電源供給スイッチSW4をオフ状態に制御する(S12)。従って、音声信号を増幅しないSBLアンプASBL、SBRアンプASBRには電源電圧が供給されないので、無駄な電力消費の発生を防止できる。一方、「YES」に設定されている場合(S11でNO)、マイコン2は、SBLアンプASBL、SBRアンプASBRに電源電圧が供給されるように電源供給スイッチSW4をオン状態に制御する(S13)。従って、SBLアンプASBL、SBRアンプASBRには電源電圧が供給されるので、音声信号を増幅することができる。
次に、マイコン2は、スピーカー設定テーブルのSSWが「NO」に設定されているか否かを判断する(S14)。「NO」に設定されている場合(S14でYES)、マイコン2は、SWアンプASWへの電源電圧の供給を遮断するように電源供給スイッチSW5をオフ状態に制御する(S15)。従って、音声信号を増幅しないSWアンプASWには電源電圧が供給されないので、無駄な電力消費の発生を防止できる。一方、「YES」に設定されている場合(S14でNO)、マイコン2は、SWアンプASWに電源電圧が供給されるように電源供給スイッチSW5をオン状態に制御する(S16)。従って、SWアンプASWには電源電圧が供給されるので、音声信号を増幅することができる。
以上の処理によって、各チャンネルのアンプのうち、スピーカー設定テーブルにスピーカーを使用しないように設定されているチャンネルのアンプには電源電圧を供給しないことにより、無駄な電力消費の発生を防止することができる。
図6は、別の実施形態によるマイコン2の処理を示すフローチャートである。マイコン2は、マルチチャンネル音声データに左音声信号FL、又は、右音声信号FRが含まれているか否かを判断する(S21)。含まれていない場合(S21でNO)、マイコン2は、FLアンプAFL、FRアンプAFRへの電源電圧の供給を遮断するように電源供給スイッチSW1をオフ状態に制御する(S22)。従って、音声信号を増幅しないFLアンプAFL、FRアンプAFRには電源電圧が供給されないので、無駄な電力消費の発生を防止できる。一方、含まれている場合(S21でYES)、マイコン2は、FLアンプAFL、FRアンプAFRに電源電圧が供給されるように電源供給スイッチSW1をオン状態に制御する(S23)。従って、FLアンプAFL、FRアンプAFRには電源電圧が供給されるので、音声信号を増幅することができる。
次に、マイコン2は、マルチチャンネル音声データに中央音声信号Cが含まれているか否かを判断する(S24)。含まれていない場合(S24でNO)、マイコン2は、CアンプACへの電源電圧の供給を遮断するように電源供給スイッチSW2をオフ状態に制御する(S25)。従って、音声信号を増幅しないCアンプACには電源電圧が供給されないので、無駄な電力消費の発生を防止できる。一方、含まれている場合(S24でYES)、マイコン2は、CアンプACに電源電圧が供給されるように電源供給スイッチSW2をオン状態に制御する(S26)。従って、CアンプACには電源電圧が供給されるので、音声信号を増幅することができる。
次に、マイコン2は、マルチチャンネル音声データにサラウンド左音声信号SL、又は、サラウンド右音声信号SRが含まれているか否かを判断する(S27)。含まれていない場合(S27でNO)、マイコン2は、SLアンプASL、SRアンプASRへの電源電圧の供給を遮断するように電源供給スイッチSW3をオフ状態に制御する(S28)。従って、音声信号を増幅しないSLアンプASL、SRアンプASRには電源電圧が供給されないので、無駄な電力消費の発生を防止できる。一方、含まれている場合(S27でYES)、マイコン2は、SLアンプASL、SRアンプASRに電源電圧が供給されるように電源供給スイッチSW3をオン状態に制御する(S29)。従って、SLアンプASL、SRアンプASRには電源電圧が供給されるので、音声信号を増幅することができる。
次に、マイコン2は、マルチチャンネル音声データにサラウンド後方左音声信号SBL、又は、サラウンド後方右音声信号SBRが含まれているか否かを判断する(S30)。含まれていない場合(S30でNO)、マイコン2は、SBLアンプASBL、SBRアンプASBRへの電源電圧の供給を遮断するように電源供給スイッチSW4をオフ状態に制御する(S31)。従って、音声信号を増幅しないSBLアンプASBL、SBRアンプASBRには電源電圧が供給されないので、無駄な電力消費の発生を防止できる。一方、含まれている場合(S30でYES)、マイコン2は、SBLアンプASBL、SBRアンプASBRに電源電圧が供給されるように電源供給スイッチSW4をオン状態に制御する(S32)。従って、SBLアンプASBL、SBRアンプASBRには電源電圧が供給されるので、音声信号を増幅することができる。
次に、マイコン2は、マルチチャンネル音声データに低域音声信号SWが含まれているか否かを判断する(S33)。含まれていない場合(S33でNO)、マイコン2は、SWアンプASWへの電源電圧の供給を遮断するように電源供給スイッチSW5をオフ状態に制御する(S34)。従って、音声信号を増幅しないSWアンプASWには電源電圧が供給されないので、無駄な電力消費の発生を防止できる。一方、含まれている場合(S33でYES)、マイコン2は、SWアンプASWに電源電圧が供給されるように電源供給スイッチSW5をオン状態に制御する(S35)。従って、SWアンプASWには電源電圧が供給されるので、音声信号を増幅することができる。
以上の処理によって、各チャンネルのアンプのうち、マルチチャンネル音声データに音声信号が含まれていないチャンネルのアンプには電源電圧を供給しないことにより、無駄な電力消費の発生を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。AVアンプの上記動作をコンピュータに実行させるためのプログラムおよびこれを記録した記録媒体という形態で提供されてもよい。
本発明は、AVアンプ等に好適に採用され得る。
1 AVアンプ
2 マイコン
4 電源回路
5 メモリ
6 操作部
7 表示部
2 マイコン
4 電源回路
5 メモリ
6 操作部
7 表示部
Claims (5)
- 複数チャンネルの音声信号を増幅する複数チャンネルの増幅部と、
前記複数チャンネルの増幅部の各々に電源電圧を供給する電源部と、
前記複数チャンネルの増幅部の各々に前記電源部からの電源電圧を供給するか、又は、前記電源部からの電源電圧の供給を遮断するかを切り換えるスイッチ部と、
前記複数チャンネルの増幅部の各々について、前記電源部からの電源電圧を供給する必要があるか否かを判断する判断手段と、
前記電源部からの電源電圧を供給する必要があると判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給し、前記電源部からの電源電圧を供給する必要がないと判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧の供給を遮断するように前記スイッチ部を制御するスイッチ制御手段とを備える、増幅装置。 - 複数チャンネルのスピーカーの各々について使用有無を設定するスピーカー設定手段をさらに備え、
前記判断手段が、複数チャンネルのスピーカーの各々について、前記スピーカー設定手段によってスピーカー使用有と設定されているチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給する必要があると判断し、前記スピーカー設定手段によってスピーカー使用無と設定されているチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給する必要がないと判断する、請求項1に記載の増幅装置。 - 複数チャンネルの音声信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信する音声信号のチャンネルを判別するチャンネル判別手段とをさらに備え、
前記判断手段が、前記受信部が受信すると判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給する必要があると判断し、前記受信部が受信しないと判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給する必要がないと判断する、請求項1または2に記載の増幅装置。 - 複数チャンネルの音声信号を増幅する複数チャンネルの増幅部と、
前記複数チャンネルの増幅部の各々に電源電圧を供給する電源部と、
前記複数チャンネルの増幅部の各々に前記電源部からの電源電圧を供給するか、又は、前記電源部からの電源電圧の供給を遮断するかを切り換えるスイッチ部と、
複数チャンネルのスピーカーの各々について使用有無を設定するスピーカー設定手段と、
複数チャンネルのスピーカーの各々について、前記スピーカー設定手段による使用有無の設定内容を判断する判断手段と、
スピーカー使用有と設定されていると判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧を供給し、スピーカー使用無と設定されていると判断されたチャンネルの増幅部には前記電源部からの電源電圧の供給を遮断するように前記スイッチ部を制御するスイッチ制御手段とを備える、増幅装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の増幅装置の各手段をコンピュータに実行させる、増幅装置の動作プログラム。
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