JP2011082715A - 遠隔検針装置 - Google Patents

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賢治 國吉
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Abstract

【課題】需要家毎に複数の遠隔検針装置が併設される場合であれ、それら各遠隔検針装置による通信トラフィックの発生を低減することのできる遠隔検針装置を提供する。
【解決手段】買電電力メータMb及び売電電力メータMsは、それら電力メータ間で電力情報を送受信する近距離通信部60b及び60sを備える。そして、この近距離通信部60b及び60sによる各電力メータ間の相互通信を通じて買電電力情報及び売電電力情報の各々を一つの電力情報に集約し、この集約した電力情報を検針センターに送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は通信媒体を介して、消費電力量や余剰電力量を遠隔検針する遠隔検針装置に関する。
近年、太陽光発電や風力発電などの自家発電の普及に伴って、例えば太陽光発電により発電された直流電力をインバータにより交流電力に変換し、この変換した交流電力により宅内で消費される電力を賄うことが提案されている。そして、こうした太陽光発電等の発電機器により発電された電力量が宅内で消費される電力量を超えて余剰電力が生じた場合には、この余剰電力を電力会社との間で売買することも提案されている。こうした余剰電力の売買に際しては、まず電力会社の配電網に接続されている引込線(電力線)に太陽光発電器等の発電機器用の売電用の電力メータを接続し、この売電用電力計によって配電網に逆潮流する電力量が検針される。そして、この売電用計量器の指示数によって売電された電力量を算出し、この算出された電力量に応じた料金が太陽光発電設備設置者(売電者)に支払うこととしている。なお通常、こうして検針された余剰電力量や消費電力量、すなわち、売電電力量や買電電力量は、例えば特許文献1に記載の通信機能を有する遠隔検針装置によって公衆回線等を介して検針センターに送信される。
特開2005−70869号公報
ところで、こうした遠隔検針装置は、買電用と売電用とが需要家毎に併設されるのが普通であり、それら各遠隔検針装置によって検針された余剰電力量や消費電力量は、各遠隔検針装置から個別に上記検針センターに送信される。このため、こうした検針センターには、一つの需要家内の買電電力量や売電電力量といった複数の電力情報が上記遠隔検針装置毎の固有の情報として各別に送信されることとなり、通信トラフィックの増大を招きかねない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、需要家毎に複数の遠隔検針装置が併設される場合であれ、それら各遠隔検針装置による通信トラフィックの発生を低減することのできる遠隔検針装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、複数の電力メータによりそれぞれ検針された需要家の電力情報をそれら電力情報の管理センターである検針センターに送信する遠隔検針装置において、前記複数の電力メータは、それら電力メータ間で前記電力情報を送受信する近距離通信部を備え、この近距離通信部による各電力メータ間の相互通信を通じて前記電力情報の各々を一つの電力情報に集約し、この集約した電力情報を前記検針センターに送信することを要旨とする。
上記構成によるように、需要家の電力情報を検針する複数の電力メータによって検針された複数の電力情報を各メータに備えられた近距離通信部による各電力メータ間の相互通信を通じて一つに集約し、この集約された電力情報を上記検針センターに送信することと
すれば、この検針センターと需要家との間の複数の電力情報の送受信を一つの通信経路によって行うことが可能となる。これにより、需要家毎に複数の遠隔検針装置が併設される場合であれ、それら各遠隔検針装置によって検針された複数の電力情報が一つの通信経路を介して検針センターに送信されることとなり、それら各遠隔検針装置による通信トラフィックの発生を低減することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遠隔検針装置において、前記電力メータ間の相互通信が、無線通信により行われることを要旨とする。
上記構成によるように、各電力メータ間の相互通信を無線通信により行うこととすれば、各電力メータによって検針された電力情報を一つに集約する上で、物理的な通信経路を設ける必要もなく、遠隔検針装置としての構造上の簡略化が図られるようになる。また、このように、各電力メータ間の相互通信を無線通信により行うこととすれば、各電力メータの配置にかかる自由度が高められるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の遠隔検針装置において、前記複数の電力メータが隣接して配置され、それら各電力メータ間の相互通信が隣り合う電力メータ間での赤外線通信により行われることを要旨とする。
上記構成によるように、複数の電力メータを隣接して配置するとともにそれら各メータ間の相互通信を隣り合う各電力メータ間での赤外線通信として行うこととすれば、各電力メータによって検針された電力情報を一つに集約する上で、隣接して配置された各電力メータ間の距離に応じた必要最低限かつ必要十分な相互通信を行うことができるようになり、各電力メータ間の近距離通信をより望ましいかたちで実現することができるようになる。また、こうした電力メータ間の赤外線通信によれば、各電力メータ間で送受信される信号が回折されないことから、電力情報の送受信対象とされる近距離通信部のみに対する信号の送信を的確に行うことができるようになり、各電力メータ間の相互通信にかかるセキュリティレベルの向上が図られるようにもなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の遠隔検針装置において、前記複数の電力メータが電力線により接続され、この電力線を通信媒体とした電力線搬送通信によりそれら各電力メータ間の相互通信が行われることを要旨とする。
上記構成によるように、各電力メータ間の相互通信を、電力線を通信媒体とした電力線搬送通信によって行うこととすれば、各電力メータ間の相互通信にかかる通信経路を既存の電力線によって構成することができるようになり、別途の通信手段を設けることなく各電力メータ間の近距離通信を行うことができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の遠隔検針装置において、前記集約された電力情報も電力線を通信媒体とした電力線搬送通信により前記検針センターに送信されるものであり、前記各電力メータ間の相互通信にかかる信号レベルは前記集約された電力情報の前記検針センターへの送信にかかる信号レベルよりも小さいレベルに設定されることを要旨とする。
上記構成によるように、一つに集約された電力情報を上記電力線搬送通信によって検針センターに送信することとすれば、各電力メータによって検針された電力情報を検針センターに送信する上で別途の通信経路を形成する必要もなく、電力線を介して供給される電力とその電力に関する情報の経路を共有することでそれらを一体に管理することができるようになる。また、上記構成によるように、各電力メータ間の相互通信にかかる信号レベルを上記集約された電力情報の検針センターへの送信にかかる信号レベルよりも小さいレベルに設定することとすれば、電力線搬送通信を通信媒体として各電力メータ間の近距離
通信を行う上で、電力情報が集約された電力メータと検針センターとの間での電力情報の送受信に影響を与えることなく各電力メータ間の相互通信を確立することができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか一項に記載の遠隔検針装置において、前記各電力メータ間の相互通信にかかる信号レベルが、該信号レベルをその最小値から順次増大させて当該相互通信が確立したときの信号レベルとして設定されることを要旨とする。
上記構成によるように、各電力メータ間の相互通信にかかる信号レベルを、この信号レベルを最小値から順次増大させてその相互通信が確立したときの信号レベルとして設定することとすれば、各電力メータ間の相互通信を確立する上でその相互通信にかかる信号レベルを最小の値に設定することができるようになる。これにより、各電力メータ間の相互通信を必要十分かつ最小の信号レベルにより行うことができるようになり、相互通信に起因するノイズを好適に抑制しつつ各電力メータ間の相互通信を確実に行うことができるようになり、ひいては、各電力メータ間の相互通信にかかる信頼性がより高められるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の遠隔検針装置において、前記複数の電力メータの間に設けられた各通信経路は、それら通信経路を防護する防護カバーによって覆われてなることを要旨とする。
上記構成によるように、複数の電力メータ間の間に設けられた各通信経路を上記防護カバーによって覆うこととすれば、各電力メータ間の通信媒体を物理的に防護することができるようになる。これにより、いたずら等をはじめとする外部要因から各通信経路を防護することができるようになり、各電力メータ間の相互通信にかかる信頼性が好適に高められるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の遠隔検針装置において、前記複数の電力メータは、それら電力メータとそれら各電力メータの間に設けられた通信経路とを一体に防護する防護カバーによって覆われてなることを要旨とする。
上記構成によるように、各電力メータとそれら各電力メータの間に設けられた通信経路とを上記防護カバーによって一体に防護することとすれば、各電力メータと各電力メータ間の通信経路とを物理的に防護することができるようになる。これにより、いたずら等をはじめとする外部要因から各通信経路を防護することができるようになり、各電力メータ間の相互通信にかかる信頼性が好適に高められるようになる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の遠隔検針装置において、前記複数の電力メータは各電力線との接続を中継する端子台に一括して搭載されてなることを要旨とする。
上記構成によるように、相互通信にかかる各電力メータを各電力線との接続を中継する端子台に一括して搭載することとすれば、電力の供給先としての需要家毎に複数の電力メータを併設する上で、各メータ間の配線構造の簡略化が図られるようになる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の遠隔検針装置において、前記複数の電力メータが、電気機器で消費された消費電力量を検針する買電電力メータと発電機器により発電されて売電対象とされた余剰電力量を検針する売電電力メータとを含むことを要旨とする。
通常、電力の供給先に設けられる各種メータとしては、電気機器で消費された消費電力量、すなわち買電電力量を検針する買電電力メータと発電機器により発電されて売電対象とされた余剰電力量、すなわち、売電電力量を検針する売電電力メータとがある。この点、上記構成によれば、それら買電電力メータと売電電力メータとが需要家毎に併設される場合であれ、それら各メータによって検針される買電電力情報と売電電力情報とが集約されて検針センターに送信される。これにより、需要家の買電電力量と売電電力量とを遠隔検針する上で、通信トラフィックの発生を低減することができるようになる。
本発明にかかる遠隔検針装置によれば、需要家毎に複数の遠隔検針装置が併設される場合であれ、それら各遠隔検針装置による通信トラフィックの発生を低減することができるようになる。
本発明の遠隔検針装置が適用される電力供給システムについて、その概略構成を示すブロック図。 本発明の遠隔検針装置について、(a)は、買電電力メータ及び売電電力メータの接続態様と近距離通信態様とを示す図。(b)は、同装置を構成する買電電力メータ及び売電電力メータの概略構成を示す図。 (a)は、同装置の概略構成を模式的に示す上面図。(b)は、同装置の概略構成を模式的に示す側面図。 同装置の近距離通信部により送受信される電力情報のデータ構造を示す図。 本発明の遠隔検針装置の第1の実施の形態について、買電電力メータ(売電電力メータ)の概略構成を示すブロック図。 同装置による電力情報の検針手順を示すシーケンス図。 本発明の遠隔検針装置の第2の実施の形態について、買電電力メータ(売電電力メータ)の概略構成を示すブロック図。 本発明の遠隔検針装置の第3の実施の形態について、買電電力メータ(売電電力メータ)の概略構成を示すブロック図。 本発明の遠隔検針装置の他の実施の形態について、同装置を構成する買電電力メータ及び売電電力メータの概略構成を示す図。 本発明の遠隔検針装置の他の実施の形態について、買電電力メータ及び売電電力メータが一括して搭載される端子台の内部配線構造を示す図。
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる遠隔検針装置が適用される電力供給システムを、図1を参照して説明する。
図1に示すように、電力の供給先である需要家としての住宅には、宅内に設置された各種電気機器(照明機器、エアコン、家電、オーディオビジュアル機器等)に電力を供給する電力供給システム1が設けられている。電力供給システム1は、家庭用の交流の商用電源(AC電源)2を電力として各種機器を動作させる他に、太陽光により発電する太陽電池3の電力も各種機器に電源として供給する。電力供給システム1は、直流電源(DC電源)から直流電力を入力して動作するDC機器5の他に、商用電源(AC電源)から交流電力を入力して動作するAC機器6にも電力を供給する。
電力供給システム1には、同システム1の分電盤としてコントロールユニット7及びDC分電盤(直流ブレーカ内蔵)8が設けられている。また、電力供給システム1には、住
宅のDC機器5の動作を制御する機器として制御ユニット9及びリレーユニット10が設けられている。
コントロールユニット7には、交流電力を分岐させるAC分電盤11が交流系電力線12を介して接続されている。コントロールユニット7は、このAC分電盤11を介して商用電源2に接続されるとともに、直流系電力線13を介して太陽電池3に接続されている。コントロールユニット7は、AC分電盤11から交流電力を取り込むとともに太陽電池3から直流電力を取り込み、これら電力を機器電源として所定の直流電力に変換する。そして、コントロールユニット7は、この変換後の直流電力を、直流系電力線14を介してDC分電盤8に出力したり、又は直流系電力線15を介して蓄電池16に出力して同電力を蓄電したりする。コントロールユニット7は、AC分電盤11から交流電力を取り込むのみならず、太陽電池3や蓄電池16の電力を交流電力に変換してAC分電盤11に供給することも可能である。コントロールユニット7は、信号線17を介してDC分電盤8とデータのやり取りを実行する。
DC分電盤8は、直流電力対応の一種のブレーカである。DC分電盤8は、コントロールユニット7から入力した直流電力を分岐させ、その分岐後の直流電力を、直流系電力線18を介して制御ユニット9に出力したり、直流系電力線19を介してリレーユニット10に出力したりする。また、DC分電盤8は、信号線20を介して制御ユニット9とデータのやり取りをしたり、信号線21を介してリレーユニット10とデータのやり取りをしたりする。
制御ユニット9には、複数のDC機器5,5…が接続されている。これらDC機器5は、直流電力及びデータの両方を同じ配線によって搬送可能な直流供給線路22を介して制御ユニット9と接続されている。直流供給線路22は、DC機器の電源となる直流電力に、高周波の搬送波によりデータを電送する通信信号を重畳する、いわゆるDC重畳型通信により、1対の線で電力及びデータの両方をDC機器5に搬送する。制御ユニット9は、直流系電力線18を介してDC機器5の直流電力を取得し、DC分電盤8から信号線20を介して得る動作指令を基に、どのDC機器5をどのように制御するのかを把握する。そして、制御ユニット9は、指示されたDC機器5に直流供給線路22を介して直流電力及び動作指令を出力し、DC機器5の動作を制御する。
制御ユニット9には、宅内のDC機器5の動作を切り換える際に操作するスイッチ23が直流供給線路22を介して接続されている。また、制御ユニット9には、例えば赤外線リモートコントローラからの発信電波を検出するセンサ24が直流供給線路22を介して接続されている。よって、DC分電盤8からの動作指示のみならず、スイッチ23の操作やセンサ24の検知によっても、直流供給線路22に通信信号を流してDC機器5が制御される。
リレーユニット10には、複数のDC機器5,5…がそれぞれ個別の直流系電力線25を介して接続されている。リレーユニット10は、直流系電力線19を介してDC機器5の直流電力を取得し、DC分電盤8から信号線21を介して得る動作指令を基に、どのDC機器5を動作させるのかを把握する。そして、リレーユニット10は、指示されたDC機器5に対し、内蔵のリレーにて直流系電力線25への電源供給をオン/オフすることで、DC機器5の動作を制御する。また、リレーユニット10には、DC機器5を手動操作するための複数のスイッチ26が接続されており、スイッチ26の操作によって直流供給線路22への電源供給をリレーにてオン/オフすることにより、DC機器5が制御される。
DC分電盤8には、例えば壁コンセントや床コンセントの態様で住宅に建て付けられた
直流コンセント27が直流系電力線28を介して接続されている。この直流コンセント27にDC機器のプラグ(図示略)を差し込めば、同機器に直流電力を直接供給することが可能である。
また、商用の交流電源2とAC分電盤11との間には、商用の交流電源2の使用量を遠隔検針可能な買電電力メータMbと太陽電池3によって発電されて売電対象とされた余剰電力量、すなわち売電電力量を遠隔検針可能な売電電力メータMsとが接続されている。それら買電電力メータMb及び売電電力メータMsは、電力会社等にあって電力情報の管理センターである検針センターに電力線搬送通信や無線通信等を介して検針結果を送信する。
電力供給システム1には、宅内の各種機器をネットワーク通信によって制御可能とするネットワークシステム30が設けられている。ネットワークシステム30には、同システム30のコントロールユニットとして宅内サーバ31が設けられている。宅内サーバ31は、インターネットなどのネットワークNを介して宅外の管理サーバ32と接続されるとともに、信号線33を介して宅内機器34に接続されている。また、宅内サーバ31は、DC分電盤8から直流系電力線35を介して取得する直流電力を電源として動作する。
宅内サーバ31には、ネットワーク通信による宅内の各種機器の動作制御を管理するコントロールボックス36が信号線37を介して接続されている。コントロールボックス36は、信号線17を介してコントロールユニット7及びDC分電盤8に接続されるとともに、直流供給線路38を介してDC機器5を直接制御可能である。コントロールボックス36には、例えば使用したガス量や水道量を遠隔検針可能なガス/水道メータ39が接続されるとともに、ネットワークシステム30の操作パネル40に接続されている。操作パネル40には、例えばドアホン子機やセンサやカメラからなる監視機器41が接続されている。
宅内サーバ31は、ネットワークNを介して宅内の各種機器の動作指令を入力すると、コントロールボックス36に指示を通知して、各種機器が動作指令に準じた動作をとるようにコントロールボックス36を動作させる。また、宅内サーバ31は、ガス/水道メータ39から取得した各種情報を、ネットワークNを通じて管理サーバ32に提供可能であるとともに、監視機器41で異常検出があったことを操作パネル40から受け付けると、その旨もネットワークNを通じて管理サーバ32に提供する。
こうした電力供給システムによれば、宅内に設置された各種機器の駆動態様を宅内サーバ31により一括管理することができるようになるとともに、それら各種機器に効率よく電力を供給することができるようになる。また、上記検針センターでは、上記買電電力メータMb及び上記売電電力メータMsによる遠隔検針を通じて需要家の買電電力量及び売電電力量を取得可能なことから、電力が供給される需要家毎の買電電力情報及び売電電力情報を容易に取得することができるようにもなる。
ところで、上記構成のように、需要家毎の買電電力情報と売電電力情報とを遠隔検針するためには、買電電力メータMbと売電電力メータMsとを需要家毎に併設する必要がある。このため、買電電力メータMbと売電電力メータMsとによって検針された需要家毎の買電電力情報と売電電力情報とが上記検針センターに送信される際、一つの需要家内の買電電力情報及び売電電力情報が買電電力メータMb及び売電電力メータMsの固有の情報として各別に送信されることとなり、通信トラフィックの増大を招く虞がある。
そこで、本実施の形態では、買電電力メータMb及び売電電力メータMsによって検針された電力情報の各々を一つの電力情報に集約し、この集約された電力情報を上記検針セ
ンターに送信することとする。
図2及び図3に、本実施の形態の遠隔検針装置を構成する買電電力メータMb及び売電電力メータMsの概略構成を示す。なお、この図2において、図2(a)は近設配置された買電電力メータMbと売電電力メータMsとの接続態様を示しており、図2(b)は買電電力メータMb及び売電電力メータMsの正面図を示している。また、図3(b)は買電電力メータMb及び売電電力メータMsの上面図を示しており、図3(b)は買電電力メータMbあるいは売電電力メータMsの側面図を示している。
この図2及び図3に示すように、この遠隔検針装置は、電力の供給先としての需要家Hに併設された買電電力メータMbと売電電力メータMsとによって構成されており、電力会社等から供給される電力を変圧して各需要家Hに供給する柱上トランスに繋がる電力線Lt1〜Lt3を中継する端子台TBに搭載されている。図2(a)及び(b)に示すように、これら買電電力メータMb及び売電電力メータMsが隣接して搭載される端子台TBには、その内部配線を介して買電電力メータMbの入力端子に接続される接続端子Tb1〜Tb3と、同じく端子台TBの内部配線を介して買電電力メータMbの出力端子に接続される接続端子Tb4〜Tb6とが設けられている。また、この端子台TBには、その内部配線を介して売電電力メータMsの入力端子に接続される接続端子Ts1〜Ts3と、同じく端子台TBの内部配線を介して売電電力メータMsの出力端子に接続される接続端子Ts4〜Ts6とが設けられている。
こうした端子台TBの接続端子Tb1〜Tb3には、図2(a)に示すように、柱上トランスから延設された単相3線式の電力線Lt1〜Lt3が接続されている。この単相3線式の電力線Lt1〜Lt3は、対地電圧が100Vの位相が相反する電力が送電される電力線Lt1及びLt3と接地処理がなされている中性線Lt2とによって構成されている。また、この端子台TBの接続端子Tb4〜Tb6と接続端子Ts4〜Ts6とが電力線Lr1〜Lr3によって接続されることにより、買電電力メータMbと売電電力メータMsとが中継されている。そして、端子台TBの接続端子Ts1〜Ts3には、需要家H内に設けられた分電盤に接続される電力線Lh1〜Lh3が接続されている。
これにより、電力会社等から供給される電力が柱上トランスを介して需要家Hの分電盤に供給される際には、上記買電電力メータMbにおいて、柱上トランス側から供給される電力を同買電電力メータMbの入力端子と出力端子とを順に介して需要家Hの分電盤側に供給する電力経路が形成される。また、売電電力メータMsにおいては、買電電力メータMbを介して柱上トランス側から供給される電力を同売電電力メータMsの出力端子と入力端子とを順に介して分電盤に供給する電力経路が形成される。
一方、需要家H内の上記太陽電池3等によって発電された余剰電力が電力会社等に売電される際には、上記売電電力メータMsにおいて、需要家H内の余剰電力を同売電電力メータMsの入力端子と出力端子とを順に介して需要家Hから柱上トランス側に逆潮流させる電力経路が形成される。また、買電電力メータMbにおいては、売電電力メータMsを介して逆潮流する需要家H内の余剰電力を同買電電力メータMbの出力端子と入力端子とを順に介して柱上トランス側に逆潮流させる電力経路が形成される。
このような電力経路が形成される買電電力メータMb及び売電電力メータMsは、それら買電電力メータMb及び売電電力メータMsによって検針される買電電力量及び売電電力量を可視表示する買電電力量表示部50b及び売電電力量表示部50sを備えている。また、買電電力メータMbには、売電電力メータMsとの間で無線通信により電力情報を送受信する近距離通信部60bが内蔵されているとともに、売電電力メータMsには、買電電力メータMbとの間で無線通信により電力情報を送受信する近距離通信部60sが内
蔵されている。
そして、こうした買電電力メータMb及び売電電力メータMsが、図2及び図3に示すように、それら買電電力メータMb及び売電電力メータMsとそれら買電電力メータMb及び売電電力メータMsの間に設けられた通信経路とを一体に防護する防護カバーCによって覆われている。
このような買電電力メータMb及び売電電力メータMsによれば、電力会社等から需要家Hに電力が供給される際に、この供給される電力が買電電力メータMbの入力端子側から潮流することにより、買電電力メータMbによって需要家Hに供給される買電電力量が検針される。一方、上記太陽電池3等によって発電された余剰電力が需要家Hから電力会社等に売電される際には、この売電の対象とされる余剰電力が売電電力メータMsの入力端子側から潮流することにより、売電電力メータMsによって需要家Hから電力会社等に売電される売電電力量が検針される。そして、売電電力メータMsによって検針された売電電力情報が上記近距離通信部60b及び60sによる相互通信を通じて、買電電力メータMbに集約される。
こうして、買電電力メータMbに集約された電力情報のデータ構造は、図4に示すように、まず、この電力情報を需要家Hの固有の電力情報として識別するアドレスを最上位として、買電電力メータMbに割り振られたメータIDと買電電力メータMbによって検針された買電量データとによって構成される。また、こうした買電電力メータMbに集約された売電電力メータMsの電力情報として、買電電力メータMbの買電量データの下位に、売電電力メータMsに割り振られたメータIDと売電電力メータMsによって検針された売電量データとが付加されている。そして、こうしたデータ構造の最下位には、買電電力メータMb及び売電電力メータMsによって買電電力量及び売電電力量が検針されたときの検針時刻が付加されている。
こうして、買電電力メータMbに集約された買電電力情報及び売電電力情報は、上記接続端子Tb1〜Tb3に接続された上記電力線Lt1〜Lt3を通信媒体とする電力線搬送通信により上記検針センターに送信される。
次に、こうした買電電力メータMb(売電電力メータMs)の内部構成を、図5を参照して説明する。なお、本実施の形態における買電電力メータMb及び売電電力メータMsは、その内部構成が共通しており、上述のように、各入出力端子に接続される各電力線Lt1〜Lt3、Lr1〜Lr3、Lh1〜Lh3により各メータMb及びMsに対する各電力経路を反転させることによって買電電力量と売電電力量とをそれぞれ検針可能としている。
この図5に示すように、上記買電電力メータMbを構成する入力端子Tmb1〜Tmb3は、端子台TBの内部配線と接続端子Tb1〜Tb3とを介して上記電力線Lt1〜Lt3に接続されている。それら入力端子Tmb1〜Tmb3から取り込まれた供給電力は、買電電力メータMb内部にあって上記電力線Lt1〜Lt3にそれぞれ対応する配線経路Lm1〜Lm3を介して買電電力メータMbの出力端子Tmb4〜Tmb6に送電される。そして、出力端子Tmb4〜Tmb6に送電された供給電力が、端子台TBの内部配線→接続端子Tb4〜Tb6→電力線Lr1〜Lr3→売電電力メータMs→電力線Lh1〜Lh3を順に介して需要家Hの分電盤に送電される。
そして、こうした供給電力の電圧値が、上記電圧線Lt1に対応する配線経路Lm1と上記中性線Lt2に対応する配線経路Lm2との間に設けられた第1電圧計測部101によって計測されるとともに、中性線Lt2に対応する配線経路Lm2と上記電圧線Lt3
に対応する配線経路Lm3との間に設けられた第2電圧計測部102によって計測される。また、こうした供給電力の電流値が、配線経路Lm1の途中に設けられた第1電流計測部103と配線経路Lm3の途中に設けられた第2電流計測部104とによって計測される。
こうして計測された各電圧値及び各電流値は、買電電力量を演算するとともに買電電力メータMbの表示機能や通信機能を制御する制御回路110に取り込まれる。この制御回路110では、各々取り込まれた各電圧値と各電流値とが乗算されることによって、買電電力メータMbに取り込まれる電力値が算出される。そして、こうした電力が一日、一週間、1ヶ月といった所定の期間単位で積算されるとともに、その積算値である電力量、すなわち、買電電力量の検針時刻が時計回路111から取得される。こうして、所定期間の電力情報がその検針時刻とともにメモリ回路112に記憶されるとともに、所定期間の電力量が表示回路113に送信されて上記買電電力量表示部50bに画像表示される。
こうして、検針された電力情報は、上記近距離通信部60b及び60sによる買電電力メータMbと売電電力メータMsとの間での相互通信を通じて一つの電力情報に集約される。この近距離通信部60bは、電気信号としての買電電力情報を電磁波に変調してアンテナ120を介して売電電力メータMsの近距離通信部60sに送信するとともに、この近距離通信部60sから送信された売電電力情報としての電磁波をアンテナ120により受信して電気信号に復調する無線通信回路121により構成されている。そして、こうした近距離通信部60b及び60sによる買電電力メータMbと売電電力メータMsとの相互通信を通じて売電電力メータMsにより検針された売電電力情報が取得される。そして、この取得された売電電力情報が制御回路110に取り込まれ、この制御回路110に取り込まれた売電電力情報が上記算出された買電電力情報と集約される。
こうして、制御回路110に集約された電力量情報は、制御回路110から電力線搬送通信回路122に出力される。この電力線搬送通信回路122では、電力情報の送信時において、制御回路110から入力された電力情報が電力線搬送通信用の通信周波数帯域にまで高められることにより、上記電力線Lt1〜Lt3に重畳させるPLC信号に変調される。そして、この変調されたPLC信号が、その信号レベルの調整等を行う送受信回路123に出力される。一方、PLC信号の受信時においては、電力線搬送通信回路122では、送受信回路123から入力されるPLC信号の復調が行われる。
そして、この変調されたPLC信号が送受信回路123を介して結合回路124に入力される。この結合回路124は、買電電力メータMbに交流電力を供給する電源部Bから供給される交流の商用電源の周波数のうちPLC信号の周波数帯域の帯域外の周波数がフィルタリングされるフィルタとして機能する。
こうした結合回路124から出力されたPLC信号は、上記電力線Lt1〜Lt3に搬送されることにより、需要家Hの電力情報が上記検針センターに送信される。
次に、上記買電電力メータMb及び売電電力メータMsによって行われる電力情報の送信手順を、図6を参照して説明する。
この図6に示すように、買電電力メータMbと売電電力メータMsとが上記需要家Hに設置されると、まず、それら買電電力メータMb及び売電電力メータMsの各種設定が行われる。そして、買電電力メータMbが起動されると、売電電力メータMsの近距離通信部60sから買電電力メータMbの近距離通信部60bに対して売電電力メータMsの登録要求が行われる。この登録要求に際しては、近距離通信部60b及び近距離通信部60s間の相互通信が確立するまで、近距離通信部60sから送信される信号レベルをその最小値から順次増大させることにより行われる。すなわち、この図6に示すように、信号レ
ベルが最小値に設定されている一回目の売電電力メータMs(近距離通信部60s)による売電メータ登録要求が行われたとしても、この登録要求に買電電力メータMb(近距離通信部60b)が応答しない場合には、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信が確立されていないとして、売電電力メータMsから買電電力メータMbに対する信号レベルの送信出力が増大される。こうして、相互通信にかかる信号レベルの調整を通じて買電電力メータMb及び売電電力メータMsの相互通信が確立されると、上記検針センターを構成する親機に電力情報を集約して送信すべき電力メータとして売電電力メータMsが登録される。そして、売電電力メータMs用の送信出力設定が行われ、買電電力メータMbから売電電力メータMsに対して、売電電力メータMsの登録要求に対する応答が行われる。
このような処理を通じて買電電力メータMbと売電電力メータMsとの相互通信が確立されると、それら買電電力メータMb及び売電電力メータMsによって需要家Hにおける電力量の計量が開始され、この計量された売電電力メータMsのメータ値である売電電力情報と買電電力メータMbのメータ値である買電電力情報とが一つに集約され、この集約された電力情報が上記検針センターとしての親機に送信される。
以上説明したように、本実施の形態にかかる遠隔検針装置によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)上記近距離通信部60b及び60sによる買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を通じて買電電力情報と売電電力情報とを各々一つの電力情報とし、この集約された電力情報を需要家Hにおける電力量情報として上記検針センターに送信することとした。これにより、需要家Hに買電電力メータMbと売電電力メータMsとの二つの遠隔検針装置が併設される場合であれ、それら各遠隔検針装置による通信トラフィックの発生を低減することができるようになる。
(2)買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を、近距離通信部60b及び近距離通信部60sによる無線通信により行うこととした。これにより、買電電力メータMb及び売電電力メータMsによって検針された買電電力情報と売電電力情報とを一つに集約する上で、物理的な通信経路を設ける必要もなく、遠隔検針装置としての構造上の簡略化が図られるようになる。また、このように買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を無線通信によって行うことにより、買電電力メータMb及び売電電力メータMsの配置にかかる自由度が高められるようになる。
(3)買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる信号レベルを、その最小値から順次増大させて同相互通信が確立したときの信号レベルとして設定することとした。このため、各電力メータ間の相互通信を確立する上でその相互通信にかかる信号レベルを最小の値に設定することができるようになる。これにより、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を必要十分かつ最小の信号レベルにより行うことができるようになり、相互通信に起因するノイズを好適に抑制しつつ買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を確実に行うことができるようになり、ひいては、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる信頼性がより高められるようになる。
(4)買電電力メータMb及び売電電力メータMsとそれら買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の近距離通信経路とを、防護カバーCによって一体に覆うこととした。このため、買電電力メータMb及び売電電力メータMsと近距離通信経路とを物理的に防護することができるようになる。これにより、いたずら等をはじめとする外部要因から買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の通信経路を防護することができるようになり、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる信頼性が好適に
高められるようになる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明にかかる遠隔検針装置を具体化した第2の実施の形態を、図7を参照して説明する。なお、この第2の実施の形態における遠隔検針装置は、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を隣り合う買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の赤外線通信により行うものであり、その他の基本的な構成は共通したものとなっている。
図7は、先の図5に対応する図として、この第2の実施の形態にかかる遠隔検針装置を構成する買電電力メータMb(売電電力メータMs)の内部構成を示したものである。なお、この図7において先の図5に示した各要素と同一の要素についてはそれぞれ同一の符号を付して示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
すなわち、この第2の実施の形態にかかる遠隔検針装置においては、買電電力メータMb及び売電電力メータMsが隣接して配置されるとともに、図7に示すように、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間で相互通信を行う近距離通信部70b及び70sが赤外線回路130によって構成される。
そして、上記買電電力メータMb及び売電電力メータMsにより需要家Hの買電電力量と売電電力量とが検針されると、近距離通信部70b及び70sによる赤外線通信を通じて売電電力メータMsにより検針された売電電力情報が買電電力メータMbの近距離通信部70bに送信される。そして、この送信された売電電力情報が近距離通信部70bを構成する赤外線回路130により受信されると、この受信された売電電力情報が制御回路110に出力される。こうして、制御回路110では、買電電力情報と売電電力情報とが集約され、この集約された電力情報が、電力線搬送通信回路122→送受信回路123→結合回路124を順に介して、上記電力線Lt1〜Lt3に搬送されて上記検針センターに送信される。
以上説明したように、本実施の形態にかかる遠隔検針装置によれば、前記(1)、(3)、(4)に準じた効果が得られるとともに、前記(2)に代えて以下のような効果が得られるようになる。
(5)買電電力メータMb及び売電電力メータMsを隣接して配置するとともに、それら買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を赤外線通信により行うこととした。これにより、隣接して配置された買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の距離に応じた必要最低限かつ必要十分な相互通信を行うことができるようになり、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の近距離通信をより望ましいかたちで実現することができるようになる。また、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を赤外線通信により行うこととすれば、送受信される信号が回折されないことから、電力情報の送受信対象とされる買電電力メータMb及び売電電力メータMsのみに対する信号の送信を的確に行うことができるようになり、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかるセキュリティレベルの向上が図られるようにもなる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明にかかる遠隔検針装置の第2の実施の形態を、図8を参照して説明する。なお、この第3の実施の形態における遠隔検針装置は、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を、上記電力線Lr1〜Lr3を通信媒体とした電力線搬送通信により行うものであり、その他の基本的な構成は、先の第1の実施の形態と共通したものとなっている。
図8は、先の図5に対応する図として、この第3の実施の形態にかかる遠隔検針装置を構成する買電電力メータMb(売電電力メータMs)の内部構成を示したものである。なお、この図8において先の図5に示した各要素と同一の要素についてはそれぞれ同一の符号を付して示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
すなわち、この第3の実施の形態にかかる遠隔検針装置は、図8に示すように、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間で電力情報を送受信する近距離通信部80b及び80sが上記電力線搬送通信回路122、及び上記送受信回路123、及び上記結合回路124によって構成される。このように、本実施の形態では、それら電力線搬送通信回路122、及び上記送受信回路123、及び結合回路124が、買電電力メータMbと売電電力メータMsとの間の相互通信機能と、買電電力メータMb(売電電力メータMs)と検針センターとの間の通信機能とが共有して構成されている。
そして、上記買電電力メータMb及び売電電力メータMsにより需要家Hの買電電力量と売電電力量とが検針されると、まず、売電電力メータMsによって検針された売電電力情報が買電電力メータMbと売電電力メータMsとを接続する電力線Lr1〜Lr3、配線経路Lm1〜Lm3を通信媒体として買電電力メータMbを構成する近距離通信部80bに送信される。なお、この電力線Lr1〜Lr3を通信媒体とした電力線搬送通信に際しては、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる信号レベルは、買電電力メータMbに集約される電力情報の上記検針センターへの送信にかかる信号レベルよりも小さいレベルに設定される。
そして、近距離通信部80bに送信された売電電力情報としてのPLC信号は、結合回路124→送受信回路123→電力線搬送通信回路122を順に介して制御回路110に取り込まれる。こうして、制御回路110では、買電電力情報と売電電力情報とが集約され、この集約された電力情報が、電力線搬送通信回路122→送受信回路123→結合回路124を順に介して、上記電力線Lt1〜Lt3に搬送されて上記検針センターに送信される。
以上説明したように、本実施の形態にかかる遠隔検針装置によれば、先の(1)、(3)、(4)に準じた効果が得られるとともに、先の(2)に代えて以下のような効果が得られるようになる。
(6)買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を、電力線Lr1〜Lr3を通信媒体とした電力線搬送通信によって行うこととした。これにより、買電電力メータMb及び売電電力メータMsの相互通信にかかる通信経路を、買電電力メータMbと売電電力メータMsとを接続する既存の電力線によって構成することができるようになり、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の近距離通信を行う上で別途の通信手段を設ける必要もない。
(7)買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる信号レベルを、買電電力メータMbに集約される電力情報の検針センターへの送信にかかる信号レベルよりも小さいレベルに設定することとした。これにより、電力線搬送通信を通信媒体として買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の近距離通信を行う上で、電力情報が集約された買電電力メータMbと検針センターとの間での電力情報の送受信に影響を与えることなく買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を確立することができるようになる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・上記第1〜第3の各実施の形態では、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる信号レベルの設定を、その最小値から順次増大させて買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信が確立したときの信号レベルとして設定することとした。これに限らず、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の信号レベルは、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を行い得るレベルであればよく、これに限定されるものではない。
・上記第3の実施の形態では、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる信号レベルを、買電電力メータMbに集約される電力情報の上記検針センターへの送信にかかる信号レベルよりも小さいレベルに設定することとした。これに限らず、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる信号レベルは、買電電力メータMbと上記検針センターとの間の電力情報の送受信と買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信とを共に確立可能なものであればよく、それら各間の信号レベルの設定は任意である。
・上記第1〜第3の各実施の形態では、買電電力メータMbと検針センターとの間の通信を、電力線Lt1〜Lt3を通信媒体とした電力線搬送通信によって行うこととした。これ限らず、買電電力メータMb及び売電電力メータMsによって検針された各電力情報を検針センターに送信可能なものであればよく、買電電力メータMbと検針センターとの間の通信を無線通信等によって行うようにしてもよい。
・上記第1〜第3の各実施の形態では、買電電力メータMb及び売電電力メータMsによって検針された買電電力情報及び売電電力情報を、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間での相互通信を通じて買電電力メータMbに集約して上記検針センターに送信することとした。買電電力メータMb及び売電電力メータMsによって検針された買電電力情報及び売電電力情報を一つの電力情報に集約して検針センターに送信する上では、買電電力情報及び売電電力情報を買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を通じて売電電力メータMsに集約し、この集約された電力情報を売電電力メータMsから上記検針センターに送信するようにしてもよい。
・上記第1〜第3の各実施の形態では、上記防護カバーCによって、買電電力メータMb及び売電電力メータMsとそれら買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる通信経路とを一体に覆うこととした。これに限らず、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる通信経路を防護する上では、先の図2(a)に対応する図として図9に示すように、買電電力メータMb及び売電電力メータMsをそれぞれ防護カバーCb及びCbによって覆うとともに、これら防護カバーCb及びCsと別途に買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる通信経路を防護する防護カバーCrを設ける構成であってもよい。また、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を通じてそれら買電電力メータMb及び売電電力メータMsによって検針された買電電力情報と売電電力情報とを一つの電力情報に集約して上記検針センターに送信する上では、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信にかかる通信経路を防護する防護カバーを割愛する構成であってもよい。
・上記第1〜第3の各実施の形態では、先の図2(a)に示したように、買電電力メータMb及び売電電力メータMsを端子台TBに搭載するとともに、それら買電電力メータMbの出力端子と売電電力メータMsの出力端子とを電力線Lr1〜Lr3により接続することとした。これに限らず、図10に示すように、買電電力メータMb及び売電電力メータMsを、買電電力メータMbの出力端子Tmb4〜Tmb6と売電電力メータMsの出力端子Tms4〜Tms6とを中継する内部配線Li1〜Li3を有する端子台TB2に一括して搭載し、内部配線Li1〜Li3によって買電電力メータMbと売電電力メー
タMsとの接続を行う構成であってもよい。このように、買電電力メータMb及び売電電力メータMsを端子台TB2に一括して搭載することとすれば、需要家Hに買電電力メータMbと売電電力メータMsとを併設する上で、それら買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の配線構造の簡略化が図られるようになる。
・上記第1及び第3の各実施の形態では、買電電力メータMb及び売電電力メータMsを隣接して配置することとした。これに限らず、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の近距離通信を無線通信や電力線搬送通信によって行う上では、買電電力メータMb及び売電電力メータMsは、需要家H毎に設けられるものであればよく、買電電力メータMb及び売電電力メータMsの配置態様は任意である。
・上記第1〜第3の各実施の形態では、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を、それら買電電力メータMb及び売電電力メータMsに内蔵された近距離通信部60b〜80b及び60s〜80sによって行うこととした。これに限らず、買電電力メータMb及び売電電力メータMs間の相互通信を通じて買電電力情報及び売電電力情報を一つの電力情報に集約する上では、近距離通信部が買電電力メータMb及び売電電力メータMsに外付けされる構成であってもよい。また、買電電力情報及び売電電力情報が集約された電力情報を、近距離通信部から上記検針センターに直接送信する構成であってもよい。
・上記第1〜第3の各実施の形態では、需要家Hに設けられる複数の電力メータを、買電電力メータMb及び売電電力メータMsによって構成することとした。これに限らず、需要家Hに設けられた複数の電力メータによって検針された電力情報を一つの電力情報に集約して上記検針センターに送信する上では、需要家Hに設けられる複数の電力メータは、買電電力メータMbのみ、あるいは、売電電力メータMsであってもよい。
1…電力供給システム、2…商用の交流電源、3…太陽電池、5…DC機器、6…AC機器、7…コントロールユニット、8…DC分電盤、9…制御ユニット、10…リレーユニット、11…AC分電盤、12…交流系電力線、13〜15、18、19、25、28、35…直流系電力線、16…蓄電池、17、20、21、33、37…信号線、22…直流供給線路、23…スイッチ、24…センサ、26…スイッチ、27…直流コンセント、30…ネットワークシステム、30…システム、31…宅内サーバ、32…管理サーバ、34…宅内機器、36…コントロールボックス、38…直流供給線路、39…ガス/水道メータ、40…操作パネル、41…監視機器、50b…買電電力量表示部、50s…売電電力量表示部、60b、60s、70b、70s、80b、80s…近距離通信部、101…第1電圧計測部、102…第2電圧計測部、103…第1電流計測部、104…第2電流計測部、110…制御回路、111…時計回路、112…メモリ回路、113…表示回路、120…アンテナ、121…無線通信回路、122…電力線搬送通信回路、123…送受信回路、124…結合回路、125…インピーダンスアッパー部、130…赤外線回路、B…電源部、C、Cb、Cr…防護カバー、H…需要家、N…ネットワーク、Mb…買電電力メータ、Ms…売電電力メータ、TB、TB2…端子台、Lm1〜Lm3…配線経路、Lt1…電力線(電圧線)、Lt2…電力線(中性線)、Lt3…電力線(電圧線)、Lh1〜Lh3、Lr1〜Lr3…電力線、Li1〜Li3…内部配線、Tb1〜Tb6、Ts1〜Ts6…接続端子、Tmb1〜Tmb3…買電電力メータの入力端子、Tms1〜Tms3…売電電力メータの入力端子、Tmb4〜Tmb6…買電電力メータの出力端子、Tms4〜Tms6…売電電力メータの出力端子。

Claims (10)

  1. 複数の電力メータによりそれぞれ検針された需要家の電力情報をそれら電力情報の管理センターである検針センターに送信する遠隔検針装置において、
    前記複数の電力メータは、それら電力メータ間で前記電力情報を送受信する近距離通信部を備え、この近距離通信部による各電力メータ間の相互通信を通じて前記電力情報の各々を一つの電力情報に集約し、この集約した電力情報を前記検針センターに送信する
    ことを特徴とする遠隔検針装置。
  2. 前記電力メータ間の相互通信が、無線通信により行われる
    請求項1に記載の遠隔検針装置。
  3. 前記複数の電力メータが隣接して配置され、それら各電力メータ間の相互通信が隣り合う電力メータ間での赤外線通信により行われる
    請求項1に記載の遠隔検針装置。
  4. 前記複数の電力メータが電力線により接続され、この電力線を通信媒体とした電力線搬送通信によりそれら各電力メータ間の相互通信が行われる
    請求項1に記載の遠隔検針装置。
  5. 前記集約された電力情報も電力線を通信媒体とした電力線搬送通信により前記検針センターに送信されるものであり、前記各電力メータ間の相互通信にかかる信号レベルは前記集約された電力情報の前記検針センターへの送信にかかる信号レベルよりも小さいレベルに設定される
    請求項4に記載の遠隔検針装置。
  6. 前記各電力メータ間の相互通信にかかる信号レベルが、該信号レベルをその最小値から順次増大させて当該相互通信が確立したときの信号レベルとして設定される
    請求項2〜5のいずれか一項に記載の遠隔検針装置。
  7. 前記複数の電力メータの間に設けられた各通信経路は、それら通信経路を防護する防護カバーによって覆われてなる
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の遠隔検針装置。
  8. 前記複数の電力メータは、それら電力メータとそれら各電力メータの間に設けられた通信経路とを一体に防護する防護カバーによって覆われてなる
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の遠隔検針装置。
  9. 前記複数の電力メータは各電力線との接続を中継する端子台に一括して搭載されてなる
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の遠隔検針装置。
  10. 前記複数の電力メータが、電気機器で消費された消費電力量を検針する買電電力メータと発電機器により発電されて売電対象とされた余剰電力量を検針する売電電力メータとを含む
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の遠隔検針装置。
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