JP2011082355A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の内部であって、活性領域と素子分離領域との境界領域にコンタクトホールが形成された場合に、基板に流れるリーク電流を抑制できるようにする。
【解決手段】半導体基板10の上部に形成された素子分離領域10a及び活性領域10bと、半導体基板10の上に形成された絶縁膜12と、絶縁膜12に少なくとも活性領域10bを露出するように形成され、且つ、素子分離領域10aにおける活性領域10bとの境界領域を含む領域に形成されたコンタクトホール13と、コンタクトホール13における、活性領域10bの上に位置する第1の底面の上に形成された第1のバリアメタル膜14と、コンタクトホール13における、最下端に位置する第2の底面と第1の底面とをつなぐ壁面上に形成された第2のバリアメタル膜17とを備える。第2のバリアメタル膜17は、第1のバリアメタル膜14よりも比抵抗が高いことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、コンタクトプラグを有する半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体集積回路の高集積化及びチップサイズの縮小化に伴い、半導体集積回路に含まれる半導体素子に電源又は信号を供給するためのコンタクトプラグの微細化が進行している。コンタクトプラグの微細化が進行するに従い、コンタクト抵抗が高くなるため、コンタクト抵抗を低くすることが要求されている。
以下に、タングステン(W)を主成分とするコンタクトプラグを有する従来の半導体装置について説明する。
シリコン(Si)基板の上に層間絶縁膜が形成され、層間絶縁膜にコンタクトホールが形成されている。コンタクトホールの底面及び側壁には密着層であるチタン(Ti)膜及びバリア層である窒化チタン(TiN)膜が順次形成されている。また、TiN膜の上にはコンタクトホールを埋め込むようにW膜が形成されて、W膜、Ti膜及びTiN膜の3層構造からなるコンタクトプラグが形成されている。
以下に、W膜、Ti膜及びTiN膜の3層構造からなる従来のコンタクトプラグを有する半導体装置の製造方法について図9を参照しながら説明する。
図9は従来の半導体装置の製造方法を示している。図9に示すように、半導体基板100の上部に素子分離領域100aを形成し、素子分離領域100aに挟まれた領域にソース・ドレイン領域となる活性領域100bを形成し、半導体基板100の上にシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜102を形成する。
次に、リソグラフィ法により、層間絶縁膜102の上にコンタクトパターンを有するレジスト膜(図示せず)を形成する。その後、ドライエッチング法により、そのレジスト膜をマスクとして層間絶縁膜102をエッチングして、半導体基板100の活性領域100bを露出するコンタクトホール103を形成する。
次に、層間絶縁膜102の上並びにコンタクトホール103の底面及び側壁に、Ti膜104及びTiN膜105を順次形成する。続いて、TiN膜105の上にコンタクトホール103を埋め込むようにW膜106を形成する。
次に、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法により、層間絶縁膜102を露出するまで、W膜106、TiN膜105及びTi膜104を研磨し、コンタクトホール103にW膜106、TiN膜105及びTi膜104を残して、コンタクトプラグを完成させる。
コンタクト抵抗を低くするには、比抵抗が高いTiN膜105をできるだけ薄膜化させ、TiN膜105よりも比抵抗が低いW膜106のコンタクトホール103に占める割合を高くすることが有効であり、このような方法は、例えば、特許文献1に提示されている。
特開2009−26864号公報
しかしながら、前記従来の半導体装置及びその製造方法では、層間絶縁膜の上にコンタクトパターンを有するレジスト膜を形成する際における重ねずれ、又はSRAM等の密集レイアウト等により、コンタクトホールが活性領域と素子分離領域とに跨る位置に形成される場合がある。この場合、素子分離領域に達したコンタクトホールの底面が、活性領域における拡散層の下限の近傍(接合深さ近傍)、又は拡散層の下限よりも下側に位置すると、基板側にリーク電流が流れて、接合リーク特性が悪化するという不具合が発生する。また、プロセスの微細化に伴い、拡散層はますます浅くなってきているため、コンタクトホールが接合深さ程度に達する可能性は高く、接合リーク特性の悪化はますます発生しやすくなる。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、その目的は、コンタクトホールが基板の内部であって、活性領域と素子分離領域との境界領域にまで形成された場合でも、基板に流れるリーク電流を抑制できるようにすることにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、半導体装置を、素子分離領域が掘り込まれた場合のコンタクトホールにおいて、コンタクトホールの活性領域と接する壁面に高抵抗膜が形成される構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体装置は、半導体基板の上部に形成された素子分離領域と、半導体基板の上部で且つ素子分離領域によって区画された活性領域と、半導体基板の上に形成された絶縁膜と、絶縁膜に少なくとも活性領域を露出するように形成され、且つ、素子分離領域における活性領域との境界領域を含む領域に形成されたコンタクトホールと、コンタクトホールにおける、活性領域の上に位置する第1の底面の上に形成された第1のバリアメタル膜と、コンタクトホールにおける、最下端に位置する第2の底面と第1の底面とをつなぐ壁面上に形成された第2のバリアメタル膜と、コンタクトホールに埋め込まれた導電膜とを備え、第2のバリアメタル膜は、第1のバリアメタル膜よりも比抵抗が高いことを特徴とする。
本発明に係る半導体装置によると、活性領域の上に位置する第1の底面の上に形成された第1のバリアメタル膜と、コンタクトホールにおいて、最下端に位置する第2の底面と第1の底面とをつなぐ壁面上に形成された第2のバリアメタル膜とを備え、第2のバリアメタル膜は、第1のバリアメタル膜よりも比抵抗が高い。このため、コンタクトホールが半導体基板の内部であって、素子分離領域と活性領域の境界領域に形成された場合でも、基板側への電流パスが遮断されるため、接合リークを抑制することができる。
本発明に係る半導体装置において、コンタクトホールの第2の底面は、活性領域の下側面と同一の高さに位置してもよい。
本発明に係る半導体装置において、コンタクトホールの第2の底面は、活性領域の下側面よりも下に位置してもよい。
本発明に係る半導体装置において、第2のバリアメタル膜は、コンタクトホールの側壁上にも形成されていてもよい。
本発明に係る半導体装置において、第2のバリアメタル膜は、炭素及び窒素を含むチタン膜であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置において、第1のバリアメタル膜は、窒化チタン膜であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置において、コンタクトホールの径は、0.1μm以下であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置は、活性領域の上に形成されたシリサイド層をさらに備え、コンタクトホールは、第1の底面において、シリサイド層を露出していてもよい。
この場合、シリサイド層の上に形成されたチタンからなる第3のバリアメタル膜をさらに備えていてもよい。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の上部に素子分離領域を選択的に形成することにより、素子分離領域に区画された活性領域を形成する工程(a)と、半導体基板の上に、絶縁膜を形成する工程(b)と、絶縁膜に少なくとも活性領域を露出するコンタクトホールを形成する工程(c)と、コンタクトホールにおける活性領域の上に位置する第1の底面の上に第1のバリアメタル膜を形成する工程(d)と、工程(d)よりも後に、第1のバリアメタル膜の上におけるコンタクトホールの壁面上に、第2のバリアメタル膜を形成する工程(e)と、コンタクトホールに導電膜を埋め込む工程(f)とを備え、コンタクトホールが素子分離領域における活性領域との境界領域を含む領域にも形成された場合に、工程(d)において、コンタクトホールにおける第1の底面と最下端に位置する第2の底面とをつなぐ壁面上にも第2のバリアメタル膜が形成され、第2のバリアメタル膜は、第1のバリアメタル膜よりも比抵抗が高いことを特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法によると、コンタクトホールにおける活性領域の上に位置する第1の底面と最下端に位置する第2の底面とをつなぐ壁面上に第2のバリアメタル膜を形成し、第2のバリアメタル膜は、第1のバリアメタル膜よりも比抵抗が高い。このため、コンタクトホールが半導体基板の内部であって、素子分離領域と活性領域の境界領域に形成された場合でも、基板側への電流パスが遮断されるため、接合リークを抑制することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、第2のバリアメタル膜は、炭素及び窒素を含むチタン膜であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、第1のバリアメタル膜は、窒化チタン膜であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、第2のバリアメタル膜は、指向性が高いプラズマ処理を用いることにより、コンタクトホールの第1の底面及び第2の底面に形成されないことが好ましい。
この場合、指向性が高いプラズマ処理は、窒素と水素とを用いたIn−situプラズマにより実施されることが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、工程(a)と(b)との間に、活性領域の上部にシリサイド層を形成する工程(a1)をさらに備え、工程(c)において、コンタクトホールは、第1の底面において、シリサイド層を露出してもよい。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によると、コンタクトホールが基板の内部であって、活性領域と素子分離領域との境界領域に形成された場合であっても、基板側に流れるリーク電流を抑制することができるため、接合リーク特性の悪化を防ぐことが可能となる。その結果、レジスト膜の形成時の重ねずれマージンを拡大することができるため、コンタクトホールの密集配置も可能となるので、チップ面積を縮小させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法における、TiN膜及び高抵抗膜を形成する際の成膜シーケンスを示し、(a)はTiN膜を形成する際の成膜シーケンスを示す図であり、(b)は高抵抗膜を形成する際の成膜シーケンスを示す図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る半導体装置及びその製造方法ついて図面を参照しながら説明する。但し、本実施形態に記載の材料及び数値等は、単に好ましい材料及び数値等を記載したに過ぎず、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明の一実施形態は、本発明の効果を奏する範囲内において、種々の形態に変形可能である。
以下に、本発明の一実施形態に係る半導体装置について図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、半導体基板10の上部に素子分離領域10aが選択的に形成され、素子分離領域10aに挟まれた領域にソース・ドレイン領域となる活性領域10bが形成されている。活性領域10bの上部には、例えば、ニッケルシリサイドからなる金属シリサイド層11が形成されている。半導体基板10の上には、層間絶縁膜12が形成され、層間絶縁膜12には金属シリサイド層11を露出するコンタクトホール13が形成されている。コンタクトホール13の径は、例えば0.1μm程度である。ここで、コンタクトホール13は、半導体基板10の内部であって、素子分離領域10aにおける活性領域10bとの境界領域にも形成され、その最下端の面は活性領域10bの下側面と同一の高さ、又は下側面よりも下に位置している。コンタクトホール13における金属シリサイド層11を露出する面である第1の底面の上、最下端の面である第2の底面の上、第1の底面と第2の底面とをつなぐ壁面上及び側壁上に、チタン(Ti)膜であり、第3のバリアメタル膜である第1の高融点金属膜14及び窒化チタン(TiN)膜であり、第1のバリアメタルである第2の高融点金属膜16が順次形成されている。さらに、第1の高融点金属膜14と金属シリサイド層11との界面には、第1の高融点金属膜14と金属シリサイド層11とが反応した反応層15が形成されている。なお、金属シリサイド層11が無い場合においても、第1の高融点金属膜14と半導体基板中のシリコンとが反応した反応層が形成されることとなる。また、少なくともコンタクトホールの第1の底面と第2の底面とをつなぐ壁面上における第2の高融点金属膜16の上に、TiN膜よりも比抵抗が高い窒素添加炭化チタン(TiCN)膜であり、第2のバリアメタルである高抵抗膜17が形成されている。第2の高融点金属膜16及び高抵抗膜17の上に、コンタクトホール13を埋め込むように、タングステン(W)膜18が形成されている。
本発明の一実施形態に係る半導体装置によると、コンタクトホールが素子分離領域と活性領域との境界領域に形成された場合であっても、コンタクトホールにおける活性領域と接する壁面上に高抵抗のTiCNからなるバリアメタル膜が形成されていることにより、基板側への電流パスが遮断されるため、接合リークを抑制することができる。その結果、レジスト膜の形成時の重ねずれマージンを拡大することができるため、コンタクトホールの密集配置も可能となるので、チップ面積を縮小させることが可能となる。
以下に、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法について図2〜図8を参照しながら説明する。
まず、図2に示すように、例えばシャロウトレンチ分離(Shallow Trench Isolation:STI)法により、例えばシリコン(Si)単結晶からなる半導体基板10の上部に、素子分離領域10aを選択的に形成する。その後、素子分離領域10aに挟まれた領域に、絶縁ゲート電界効果トランジスタ(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor:MISFET)等の半導体素子(図示せず)を形成し、このとき、ソース・ドレイン領域となる活性領域10bを形成する。
その後、半導体基板10の上部に、例えばニッケルシリサイドからなる金属シリサイド層11を形成する。ここで、金属シリサイド層11は、半導体基板10における活性領域10bの上部に形成する。具体的には、例えば、半導体素子がMISFETの場合、金属シリサイド層11は、MISFETのソース・ドレイン領域及びゲート領域の上部に形成する。
次に、図3に示すように、半導体基板10及び金属シリサイド層11の上に、層間絶縁膜12を形成する。ここで、層間絶縁膜12の材料は、例えば、半導体素子間のギャップが狭いパターンにおいても、ボイドフリーな埋め込み特性を持つシリコン酸化膜等を用いることが好ましい。具体例としては、オゾン(O3)−テトラエトキシシラン(tetraethoxysilane:TEOS)系化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)法又はスピン塗布(Spin on Dielectric:SOD)法により形成されたシリコン酸化膜等が挙げられる。O3−TEOS系CVD法又はSOD法により形成されたシリコン酸化膜は、カバレッジが高い絶縁膜である。このため、半導体装置の微細化が進むことがあっても、半導体素子間のギャップ、例えば、半導体素子がMISFETの場合、MISFETのゲート電極同士の間のギャップに、ボイドを発生させることなく層間絶縁膜12を埋め込むことができる。
次に、図4に示すように、例えばリソグラフィ法及びエッチング法により、層間絶縁膜12に、金属シリサイド層11を露出するコンタクトホール13を形成する。ここで、コンタクトホール13の径は、約0.1μm以下であることが好ましく、さらに、微細化の観点からは、約0.07μm以下であることがより好ましい。この際、コンタクトホール13は、レジスト膜の形成時のマスクの重ねずれ、又はSRAM等の密集したレイアウト等により、素子分離領域10aと活性領域10bとを跨ぐように形成される場合がある。このように形成されたコンタクトホール13は、図4に示すように、エッチングの際に活性領域10bよりも素子分離領域10aの方に掘られた形状となりやすい。
次に、例えばエッチング法により、コンタクトホール13に形成された汚染物、例えば、金属シリサイド層11の上に形成された酸化膜又は炭素系膜等を除去する。その後、層間絶縁膜12の上並びにコンタクトホール13における、金属シリサイド層11を露出する面である第1の底面の上、最下端の面である第2の底面の上、第1の底面と第2の底面とをつなぐ壁面上及び側壁上に、第3のバリアメタル膜である第1の高融点金属膜14を形成する。この際、金属シリサイド層11と第1の高融点金属膜14との界面に第1の高融点金属膜14と金属シリサイド層11との反応により反応層15が形成され、オーミック特性が得られる。なお、金属シリサイド層11が無い場合においても、第1の高融点金属膜14と半導体基板中のシリコンとが反応した反応層が形成されることとなる。ここで、第1の高融点金属膜14の材料としては、Tiを用いることが好ましい。第1の高融点金属膜14の材料としてTiを用いる場合には、その形成を、例えばアルゴン(Ar)を含む雰囲気中において、高指向性のスパッタ法により行うことが好ましい。また、Ti膜の形成方法として、CVD法を用いてもよい。その場合、プラズマ化学気相成長(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition:PE−CVD)法を用いることが好ましい。具体的には、例えば450℃程度の下、原料ガスとして塩素化チタンガス及び水素ガスを用いたPE−CVD法を用いることが好ましい。ここで、第1の高融点金属膜14のうち、金属シリサイド層11の上に形成された部分の膜厚は、約2nm以上であることが好ましい。
次に、図5に示すように、第1の高融点金属膜14の上に、第1のバリアメタルである第2の高融点金属膜16を形成する。ここで、第2の高融点金属膜16の材料としては、TiNを用いることが望ましい。TiN膜は、テトラキスジメチルアミノチタン(Tetrakis(dimethylamino)titanium:TDMAT)を用いた熱CVD法により成膜し、続いて、成膜された膜にプラズマ処理を施すことにより形成することが好ましい。具体的には、300℃〜400℃程度の下、TDMATを1s〜5s程度照射することにより、炭素と窒素とを含むTi膜を形成し、その後、窒素を用いたリモートプラズマに炭素と窒素とを含むTi膜を1s〜10s程度暴露させることにより、膜厚が0.2nm程度のTiN膜を形成する。このTDMAT照射と窒素を用いたリモートプラズマによる処理とを繰り返すことにより、膜厚が0.1nm〜5nm程度のTiN膜を形成する。ここで、リモートプラズマは等方性であるため、コンタクトホール13の底面及び側壁等の全体にTiN膜を形成することができる。
次に、コンタクトホール13の側壁及び第1の底面と第2の底面とをつなぐ壁面における第2の高融点金属膜16の上に、第2のバリアメタルである高抵抗膜17を形成する。ここで、高抵抗膜17の形成方法としては、上記と同じく300℃〜400℃程度の下、TDMATを1s〜15s程度照射することにより、炭素と窒素とを含むTi膜を第2の高融点金属膜16の上に形成する。その後、指向性が高いプラズマ処理を1s〜40s程度施すことにより、コンタクトホール13において、半導体基板10の主面と平行な方向に形成された、炭素と窒素とを含むTi膜にのみプラズマ処理を施して、TiN膜にする。この際、半導体基板10の主面と平行でない方向にはプラズマ処理は施されないため、コンタクトホール13において、半導体基板10の主面と平行でない面、例えば垂直な方向の面には、TiN膜よりも比抵抗の高い、非常に高抵抗な、炭素と窒素とを含むTi膜である高抵抗膜17が残存する。このとき、指向性が高いプラズマ処理は窒素及び水素雰囲気中において、750W以下の無線周波数(Radio Frequency:RF)パワーにより実施することが好ましい。ここで、指向性が高いプラズマ処理は、窒素及び水素を用いたIn−situプラズマにより実施されることが好ましい。また、高抵抗膜17の膜厚は0.1nm〜3nm程度であることが好ましい。第2の高融点金属膜16を形成する際の詳細な成膜シーケンス(タイミングチャート)は、図6(a)に示す通りであり、高抵抗膜17を形成する際の詳細な成膜シーケンスは、図6(b)に示す通りである。
次に、図7に示すように、W−CVD法、W−原子層成長(Atomic Layer Deposition:ALD)法又はALD法とCVD法とを組み合わせた方法により、第2の高融点金属膜16及び高抵抗膜17の上に、コンタクトホール13を埋め込むように、W膜18を形成する。
次に、図8に示すように、化学機械研磨(CMP)法により、層間絶縁膜12を露出するまで、W膜18、第1の高融点金属膜14及び第2の高融点金属膜16を研磨し、コンタクトホール13にW膜18、第1の高融点金属膜14、第2の高融点金属膜16及び高抵抗膜17を残して、コンタクトプラグを完成させる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法によると、コンタクトホールが半導体基板の内部であって、素子分離領域と活性領域との境界領域に形成された場合であっても、コンタクトホールにおける活性領域と接する壁面上に高抵抗のTiCNからなるバリアメタル膜が形成することにより、基板側への電流パスが遮断されるため、接合リークを抑制することができる。その結果、レジスト膜の形成時の重ねずれマージンを拡大することができるため、コンタクトホールの密集配置も可能となるので、チップ面積を縮小させることが可能となる。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法について上述の一実施形態に基づいて説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態に変形可能である。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法は、コンタクトホールが基板の内部であって、活性領域と素子分離領域との境界領域に形成された場合であっても、基板側に流れるリーク電流を抑制することができるため、接合リーク特性の悪化を防ぐことが可能となり、特に、コンタクトプラグを有する半導体装置及びその製造方法等に有用である。
10 半導体基板
10a 素子分離領域
10b 活性領域
11 金属シリサイド層
12 層間絶縁膜
13 コンタクトホール
14 第1の高融点金属膜(第3のバリアメタル)
15 反応層
16 第2の高融点金属膜(第1のバリアメタル)
17 高抵抗膜(第2のバリアメタル)
18 タングステン(W)膜

Claims (15)

  1. 半導体基板の上部に形成された素子分離領域と、
    前記半導体基板の上部で且つ前記素子分離領域によって区画された活性領域と、
    前記半導体基板の上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜に少なくとも前記活性領域を露出するように形成され、且つ、前記素子分離領域における前記活性領域との境界領域を含む領域に形成されたコンタクトホールと、
    前記コンタクトホールにおける、前記活性領域の上に位置する第1の底面の上に形成された第1のバリアメタル膜と、
    前記コンタクトホールにおける、最下端に位置する第2の底面と前記第1の底面とをつなぐ壁面上に形成された第2のバリアメタル膜と、
    前記コンタクトホールに埋め込まれた導電膜とを備え、
    前記第2のバリアメタル膜は、前記第1のバリアメタル膜よりも比抵抗が高いことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記コンタクトホールの第2の底面は、前記活性領域の下側面と同一の高さに位置することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記コンタクトホールの第2の底面は、前記活性領域の下側面よりも下に位置することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第2のバリアメタル膜は、前記コンタクトホールの側壁上にも形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記第2のバリアメタル膜は、炭素及び窒素を含むチタン膜であることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1のバリアメタル膜は、窒化チタン膜であることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記コンタクトホールの径は、0.1μm以下であることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記活性領域の上に形成されたシリサイド層をさらに備え、
    前記コンタクトホールは、前記第1の底面において、前記シリサイド層を露出することを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記シリサイド層の上に形成されたチタンからなる第3のバリアメタル膜をさらに備えていることを特徴とする請求項8のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 半導体基板の上部に素子分離領域を選択的に形成することにより、前記素子分離領域に区画された活性領域を形成する工程(a)と、
    前記半導体基板の上に、絶縁膜を形成する工程(b)と、
    前記絶縁膜に少なくとも前記活性領域を露出するコンタクトホールを形成する工程(c)と、
    前記コンタクトホールにおける前記活性領域の上に位置する第1の底面の上に第1のバリアメタル膜を形成する工程(d)と、
    前記工程(d)よりも後に、前記第1のバリアメタル膜の上における前記コンタクトホールの壁面上に、第2のバリアメタル膜を形成する工程(e)と、
    前記コンタクトホールに導電膜を埋め込む工程(f)とを備え、
    前記コンタクトホールが前記素子分離領域における前記活性領域との境界領域を含む領域にも形成された場合に、前記工程(e)において、前記コンタクトホールにおける第1の底面と最下端に位置する第2の底面とをつなぐ壁面上にも前記第2のバリアメタル膜が形成され、
    前記第2のバリアメタル膜は、前記第1のバリアメタル膜よりも比抵抗が高いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 前記第2のバリアメタル膜は、炭素及び窒素を含むチタン膜であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第1のバリアメタル膜は、窒化チタン膜であることを特徴とする請求項10又は11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記第2のバリアメタル膜は、指向性が高いプラズマ処理を用いることより、前記コンタクトホールの第1の底面及び第2の底面に形成されないことを特徴とする請求項10〜12のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記指向性が高いプラズマ処理は、窒素と水素とを用いたIn−situプラズマにより実施されることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記工程(a)と(b)との間に、前記活性領域の上部にシリサイド層を形成する工程(a1)をさらに備え、
    前記工程(c)において、前記コンタクトホールは、前記第1の底面において、前記シリサイド層を露出することを特徴とする請求項10〜14のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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