JP2011082322A

JP2011082322A - Ｌｅｄ基板実装用スペーサーおよびこのスペーサーを備えた空気調和機

Info

Publication number: JP2011082322A
Application number: JP2009233090A
Authority: JP
Inventors: Takamitsu Aoki; 孝充青木
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 2009-10-07
Filing date: 2009-10-07
Publication date: 2011-04-21
Anticipated expiration: 2029-10-07
Also published as: JP5063658B2

Abstract

【課題】赤外発光ダイオードを、リード端子を曲げずに、しかも極性を間違えることなく、任意の高さおよび角度でプリント基板に取り付けることができるＬＥＤ基板実装用スペーサーを提供する。
【解決手段】赤外発光ダイオードをプリント基板に実装するためのスペーサーであって、赤外発光ダイオードのリード端子が直線的に挿入されるリード端子挿入口２ａ、２ｂが設けられたベース部２と、赤外発光ダイオードを所定の高さと角度で固定する高さ・角度固定部３と、赤外発光ダイオードの逆向きの挿入を阻止し正常な向きに規制する逆差し防止用突起４とを備える。
【選択図】図１

Description

本発明は、赤外発光ダイオードをプリント基板に固定する際に使用するスペーサーの構造に関するもので、その中でも赤外発光ダイオードを任意の高さ・角度に確実に固定し、かつ赤外発光ダイオードの向きを間違えることなく固定できるようにしたＬＥＤ基板実装用スペーサーに関するものである。

空気調和機とこれを遠隔操作するリモコン（リモートコントローラーの略称）との間で温度や湿度等の所望の情報の通信が行われる。かかる光通信素子としては一般に安価に入手できる赤外発光ダイオードが使用されている。しかし、赤外発光ダイオードは、赤外線の指向性があるため、所定の照射（送信）範囲をカバーするために、プリント基板面に対して所定の角度や向きをつけて取り付けられている（例えば、特許文献１、特許文献２参照）。
また、赤外発光ダイオードを基板に取り付ける際にスペーサーを用いて角度や向きをつける方法も知られている（例えば、特許文献３〜５参照）。

特開２００６−１９３３１号公報（図１、図３）実開昭６４−１９８５５号公報（第１図）特開２００５−２０８３９６号公報（図１、図３）特開２０００−１７５１８０号公報（図１０）特開昭５８−１００３２２号公報（第４図）

しかし、特許文献１〜５に示す発光ダイオード（ＬＥＤ）の取付方法では、少なからずＬＥＤのリード端子を曲げたりする必要があるため、ＬＥＤの取付に慎重を要し、取付作業が繁雑になる問題があった。そのうえに、ＬＥＤの向きを規制する手段を講じていないので、ＬＥＤの極性を間違った向きに取り付ける可能性があった。

本発明は、上記従来技術の課題に鑑み、赤外発光ダイオードを、リード端子を曲げずに、しかも極性を間違えることなく、任意の高さおよび角度でプリント基板に取り付けることができるＬＥＤ基板実装用スペーサーを提供することを目的とする。

本発明に係るＬＥＤ基板実装用スペーサーは、赤外発光ダイオードをプリント基板に実装するためのスペーサーであって、前記赤外発光ダイオードのリード端子が直線的に挿入されるリード端子挿入口が設けられたベース部と、前記赤外発光ダイオードを所定の高さと角度で固定する高さ・角度固定部と、前記赤外発光ダイオードの逆向きの挿入を阻止し正常な向きに規制する逆差し防止用突起と、を備えたものである。

上記のように構成することにより、赤外発光ダイオードをプリント基板に固定する際に、任意の高さおよび角度で固定することができるとともに、赤外発光ダイオードのリード端子を曲げずに、しかも極性を間違えることなく正常な向きでプリント基板に取り付けることができるという効果がある。

本発明の実施の形態１に係るスペーサーの斜視図である。（ａ）は赤外発光ダイオードの側面図、（ｂ）はリード端子側から見た下面図である。実施の形態１の基板実装状態を示す斜視図である。本発明の実施の形態２に係るスペーサーの斜視図である。実施の形態２の基板実装状態を示す斜視図である。図５のＡ−Ａ、Ｂ−Ｂの各断面図である。

実施の形態１．
図１は本発明の実施の形態１に係るスペーサーの構造を示す斜視図、図２はこのスペーサーに装着される赤外発光ダイオードを示す側面図（ａ）とリード端子側から見た下面図（ｂ）である。また、図３は実施の形態１のスペーサーを用いて赤外発光ダイオードをプリント基板に実装した状態を示す斜視図である。
本実施の形態１に係るスペーサーは、図３に示すように、１個の赤外発光ダイオード２０を実装する例を示す。
スペーサー本体１は、絶縁性の合成樹脂により形成されており、赤外発光ダイオード２０のリード端子２１ａ、２１ｂが直線的に挿入されるリード端子挿入口２ａ、２ｂが設けられたベース部２と、赤外発光ダイオード２０を所定の高さと角度で固定する高さ・角度固定部３と、赤外発光ダイオード２０の向きを所定の正常な向きに規制する逆差し防止用突起４とを備えている。

上記の高さ・角度固定部３は、１個の赤外発光ダイオード２０が送信したい範囲に応じて、高さと角度とが設定される。また、赤外発光ダイオード２０のリード端子２１ａ、２１ｂを曲げることなく真っ直ぐの状態でベース部２のリード端子挿入口２ａ、２ｂに挿入できるように、リード端子挿入口２ａ、２ｂの角度と方向が高さ・角度固定部３の角度と方向に合わせてある。

赤外発光ダイオード２０は、図２に示すように、発光素子（図示せず）に接続されたリード端子２１ａ、２１ｂと、上記発光素子を封入した光透過性のモールド樹脂部２２と、極性判定用切欠き部２３が設けられたツバ部２４とを備えている。すなわち、この赤外発光ダイオード２０は、円形のツバ部２４を「Ｄの字状」に切り欠くことによって、陽極および陰極の向きが定められている。

上記の逆差し防止用突起４は、赤外発光ダイオード２０が正常な向きである場合は、極性判定用切欠き部２３が逆差し防止用突起４に接触せずに赤外発光ダイオード２０の挿入を許容し、赤外発光ダイオード２０が反対の向きである場合は、ツバ部２４が逆差し防止用突起４と当接して赤外発光ダイオード２０の挿入を阻止する構成となっている。

上記のように構成されたスペーサー本体１は、図３に示すように回路（図示せず）が形成されたプリント基板１０に位置決めして固定される。ついで、このスペーサー本体１に赤外発光ダイオード２０を挿入し固定する。

赤外発光ダイオード２０の固定方法について説明すると、赤外発光ダイオード２０の一方のリード端子２１ａをベース部２のリード端子挿入口２ａに、他方のリード端子２１ｂをリード端子挿入口２ｂに、それぞれ挿入する。次に、ツバ部２４を高さ・角度固定部３にはめ込み、赤外発光ダイオード２０の高さと角度を固定する。その際、ツバ部２４には極性判定用切欠き部２３が設けられているため、ツバ部２４が逆差し防止用突起４に接触せずにスムーズに、かつ、リード端子２１ａ、２１ｂを曲げることなく直線的に挿入することができ、赤外発光ダイオード２０を高さ・角度固定部３に固定することができる。

次に、赤外発光ダイオード２０を逆向きに挿入しようとした場合、上記とは逆に、一方のリード端子２１ａがベース部２のリード端子挿入口２ｂに、他方のリード端子２１ｂがリード端子挿入口２ａに、それぞれ挿入されるが、そのまま挿入しようとしても、ツバ部２３が逆差し防止用突起４に当接して挿入することができなくなり、赤外発光ダイオード２０の極性が逆向きであることが容易に判明する。

したがって、本実施の形態のスペーサーを用いることにより、赤外発光ダイオード２０を送信範囲に応じて、任意の高さおよび角度に固定することができるとともに、赤外発光ダイオード２０のリード端子２１ａ、２１ｂを曲げることなく直線的に挿入することができ、かつ赤外発光ダイオード２０の向きを間違えることなくプリント基板１０に固定することができるため、赤外発光ダイオード２０が発光しないという不具合を防ぐことができる。

実施の形態２．
実施の形態２は、一つのスペーサーに複数（本例では３個）の赤外発光ダイオード２０を固定する例を示すものである。
図４は実施の形態２に係るスペーサーの斜視図、図５は実施の形態２のスペーサーを用いて赤外発光ダイオードをプリント基板に実装した状態を示す斜視図である。また、図６は図５のＡ−Ａ、Ｂ−Ｂの各断面図で、各赤外発光ダイオード２０の中心軸を含む面に平行な面における概略の断面図である。
本実施の形態２のスペーサー本体１は、複数の赤外発光ダイオード２０が固定できるようになっており、各赤外発光ダイオード２０の取付部１ａ、１ｂ、１ｃは、それぞれ一組のリード端子挿入口２ａ、２ｂと、高さ・角度固定部３と、逆差し防止用突起４とを備え、これらの取付部１ａ、１ｂ、１ｃが一つのベース部２に形成されている。
そして、各取付部１ａ、１ｂ、１ｃの高さ・角度固定部３は、少なくとも赤外発光ダイオード２０がそれぞれ異なる角度方向で固定されるように構成されている。これにより、赤外発光ダイオード２０の送信範囲を全体として拡大することができる。

また、赤外発光ダイオード２０の取付高さもそれぞれ異なるようにしてもよいし、高さは二つ以上もしくは全部が同じであってもよい。高さ・角度固定部３の高さおよび角度は、赤外発光ダイオード２０により信号を送信したい範囲に応じて適宜に設定される。

本実施の形態のスペーサーにおいても、各赤外発光ダイオード２０を、実施の形態１と同様に、それぞれの高さおよび角度で固定することができるとともに、リード端子２１ａ、２１ｂを曲げることなく直線的に挿入することができ、かつ極性を間違えることなく正常な向きでプリント基板１０に固定することができる。また、複数の赤外発光ダイオード２０を任意の高さおよび角度に設定できるため、赤外発光ダイオードの送信範囲を効率よく設定することができる。

本発明のスペーサーは、空気調和機において赤外発光ダイオードをプリント基板に実装する際に好適に利用できるものである。また、赤外発光ダイオードを光源とする照明装置や表示装置等にも適用することができる。

１スペーサー本体、１ａ、１ｂ、１ｃ取付部、２ベース部、２a、２ｂリード端子挿入口、３高さ・角度固定部、４逆差し防止用突起、１０プリント基板、２０赤外発光ダイオード、２１ａ、２１ｂリード端子、２２モールド樹脂部、２３極性判定用切欠き部、２４ツバ部。

Claims

赤外発光ダイオードをプリント基板に実装するためのスペーサーであって、
前記赤外発光ダイオードのリード端子が直線的に挿入されるリード端子挿入口が設けられたベース部と、
前記赤外発光ダイオードを所定の高さと角度で固定する高さ・角度固定部と、
前記赤外発光ダイオードの逆向きの挿入を阻止し正常な向きに規制する逆差し防止用突起と、
を備えたことを特徴とするＬＥＤ基板実装用スペーサー。
前記高さ・角度固定部と前記逆差し防止用突起と一組の前記リード端子挿入口とを備える複数の取付部が、一つの前記ベース部に形成され、
各取付部において、少なくとも赤外発光ダイオードをそれぞれ異なる角度方向で固定するように各高さ・角度固定部が構成されていることを特徴とする請求項１記載のＬＥＤ基板実装用スペーサー。
前記赤外発光ダイオードは、円形のツバ部に切欠き部が設けられており、前記赤外発光ダイオードを正常な向きで挿入する場合は、前記切欠き部が前記逆差し防止用突起に接触せずに前記赤外発光ダイオードの挿入を許容し、前記赤外発光ダイオードを逆向きで挿入する場合は、前記ツバ部が前記逆差し防止用突起と当接して前記赤外発光ダイオードの挿入を阻止することを特徴とする請求項１または２記載のＬＥＤ基板実装用スペーサー。
請求項１〜３のいずれかに記載のＬＥＤ基板実装用スペーサーと、このスペーサーを用いてプリント基板に実装された少なくとも一つの赤外発光ダイオードとを備えたことを特徴とする空気調和機。