JP2011082202A - 検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換層に対して精度の高い検査を、簡易にかつ確実に実施することができる検査装置を提供する。
【解決手段】少なくとも太陽電池モジュール2を構成する光電変換層13が形成された透光性基板11Aが載せられる支持部と、光電変換層13にエネルギを入力する入力部140と、入力されたエネルギに対する光電変換層13の反応を測定する測定部160と、支持部に対して水平方向に相対移動可能とされ、入力部140および測定部160の一方が配置される移動部150と、支持部を上下方向に移動させ、透光性基板11Aと移動部150との間隔を変更する昇降部と、外光を遮蔽するとともに、支持部、昇降部、入力部140、測定部160および移動部150を内部に収納する暗室110と、が設けられ、入力部140および測定部160の他方は、支持部に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図13

Description

本発明は、太陽電池モジュールおよび太陽電池パネルの検査に用いて好適な検査装置に関する。
一般に、製造された太陽電池モジュールが所望の発電能力を有しているか否かを確認する性能評価、例えば出力特性の評価が行われている。
太陽電池モジュールの出力特性の評価としては、ソーラシミュレータを用いた評価が知られている。具体的には、キセノンランプなどの光源から太陽電池モジュールに対して太陽光を模擬した照明光を照射し、このときの太陽電池モジュールの電流電圧特性を測定することにより行われている。
その一方で、外光を遮光した暗室内で行う太陽電池モジュールの種々の検査も知られている。例えば、所定波長の照明光を太陽電池モジュールに照射して、太陽電池モジュールの表面の傷や色むらなどの性状を測定する検査や、太陽電池モジュールに電圧を印加し、太陽電池モジュールの発熱や発光分布を測定する検査が知られている。
これらのうち、太陽電池モジュールの光電変換層に対して順方向に電圧を印加した際に発生するエレクトロルミネッセンス(EL)を測定することにより、太陽電池モジュールの発電能力を判断する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
具体的には、太陽電池モジュールの光電変換層から発光されるELを観察することにより、光電変換層における電流密度分布が分かる。この電流密度分布が不均一な場合には太陽電池モジュールの光電変換層に欠陥が存在すると判断される。言い換えると、ELを発しない部分が欠陥部分と判断できる。太陽電池モジュールの全面積に対する欠陥部分の合計面積の割合が、所定の割合よりも小さい場合には、当該太陽電池モジュールは所定の発電能力を有すると判断できる。
特許第4153021号公報
ところで、面積が1mを超える大型の太陽電池モジュールに対して、太陽電池セルから発せられるELを利用した検査を行うなど、外光を遮光した暗室内で行う種々の検査の場合には、小型の太陽電池モジュールを検査する場合と異なり、以下の要件が必要と考えられる。
たとえば、測定具としてカメラを用いる場合、まず、検査装置が搬送される大型の基板(面積が1mを超える基板)の搬送や測定部分にカメラを設置できることが前提として必要である。次に、太陽電池モジュールにおけるELの発光分布などを撮影するためのカメラ撮影距離(カメラレンズの焦点距離に関与したカメラと太陽電池モジュールとの距離)を確保できることが必要である。最後に、外光と比較して微弱なELをカメラで撮影するために、外光を遮光できる構成を有することが必要である。
特許文献1に記載された検査装置の場合には、カメラが収納された暗室の上面に太陽電池モジュールが配置される構成となっている。この場合、太陽電池モジュールと暗室との間に隙間が生じ、この隙間から暗室内に外光が入射する可能性があった。すると、入射した外光によって微弱なELの撮影が邪魔され、ELの発光分布が正確に撮影できないという問題があった。言い換えると、遮光対策が容易でないという問題があった。
また、太陽電池モジュールは、非受光面側(裏面側)に形成した光電変換層などへの損傷を抑制することを目的として、受光面(表面)を搬送ラインの下側に向けて搬送さるのが一般的である。このため、受光面側から太陽電池モジュールを撮影するカメラは、太陽電池モジュールを搬送するパスラインよりも下側に配置されることになる。このパスラインの高さは通常1m程度であるため、カメラ撮影距離が1mよりも長い場合には、パスラインと床面との間の狭い空間に、反射板(反射鏡)などを用いた複雑な撮影光学系を構成する必要があるという問題があった。
さらに太陽電池モジュールの検査内容により、カメラによる撮影範囲を太陽電池モジュールの全面にする場合と、拡大された一部にする場合との間で、カメラのレンズを交換して切り替えを行うことがある。レンズが交換されるとカメラ撮影距離、言い換えると焦点距離も変更されるため、太陽電池モジュールとカメラとの間の距離も変更する必要がある。
そのため、カメラのレンズからなる光学系だけを遮光する暗室では、レンズを交換してもずれないように一致させるとともに、レンズの交換作業と焦点距離調整作業を容易に行うことができないという問題があった。
ここで、透光性基板に光電変換層が形成されて発電が可能となり、ラミネート処理工程を実施していないものを太陽電池モジュール、ラミネート工程を含めて全ての製造工程が終了したものを太陽電池パネルと表記する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、太陽電池モジュールに対して精度の高い検査を、簡易にかつ確実に実施することができる検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の検査装置は、少なくとも太陽電池モジュールを構成する光電変換層が形成された透光性基板が載せられる支持部と、前記光電変換層にエネルギを入力する入力部と、入力されたエネルギに対する前記光電変換層の反応を測定する測定部と、前記支持部に対して水平方向に相対移動可能とされ、前記入力部および前記測定部の一方が配置される移動部と、前記支持部を上下方向に移動させ、前記透光性基板と前記移動部との間隔を変更する昇降部と、外光を遮蔽するとともに、前記支持部、前記昇降部、前記入力部、前記測定部および前記移動部を内部に収納する暗室と、が設けられ、前記入力部および前記測定部の他方は、前記支持部に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、光電変換層が形成された透光性基板、入力部および測定部が暗室内に収納された状態で太陽電池モジュールつまり光電変換層の検査が行われるため、外光の影響を受けることなく光電変換層の検査を行うことができる。具体的には、外光の影響をうけることなく測定部が光電変換層の発光や発熱などの反応を高い精度で確実に測定することができたり、入力部によって光電変換層に入力される照明光等のエネルギを高い精度で制御できたりする。
その一方で、透光性基板が載せられた支持部と移動部との間隔が昇降部によって変更されるため、透光性基板と入力部との間、または、透光性基板と測定部との間に必要な距離と、検査装置の前後で太陽電池モジュールが搬送される搬送パスラインの高さと、が異なっていても、簡易に必要な距離を確保することができる。
さらに、入力部および測定部の一方が移動部に配置されるとともに他方が支持部に配置されるため、移動部を支持部に対して相対移動させることにより、支持部を移動させることなく太陽電池モジュールつまり光電変換層を複数の部分領域に分割して測定することができる。部分領域の測定結果は、合成することにより太陽電池モジュールの全領域の測定結果とすることができる。
このことにより、光電変換層の全領域を一度に測定する場合と比較して、測定精度を向上することができるとともに、透光性基板と入力部との間、または、透光性基板と測定部との間に必要な距離を短くすることができる。
上記発明においては、前記入力部は前記支持部に配置され、前記エネルギとして前記光電変換層に電圧を印加し、前記測定部は前記移動部に配置され、前記光電変換層の反応として前記電圧が印加された前記光電変換層から発せられる電磁波の分布を測定することが望ましい。
本発明によれば、太陽電池モジュールの光電変換層に電圧を印加すると、光電変換層から光や赤外線などの電磁波が発せられる。この電磁波の分布を測定することにより、光電変換層の欠陥の有無を判定することができる。
具体的には、支持部に載せられた太陽電池モジュールの光電変換層に対して入力部が電気的に接続された状態とされ、入力部から光電変換層に電圧が印加される。すると、光電変換層では発電を行う場合と逆のプロセスにより所定波長の光が発光したり、熱が発生したりする。このとき、太陽電池モジュールの光電変換層における欠陥の分布により、発光分布や温度分布に不均一が発生する。この分布を発光分布や赤外線分布として測定することにより、光電変換層の欠陥の有無を判定することができる。
上記発明においては、前記入力部は前記移動部に配置され、前記エネルギとして前記光電変換層の一部領域に対して所定波長の照明光を走査可能に照射し、前記測定部は前記支持部に配置され、前記光電変換層の反応として前記光電変換層において前記照明光に基づいて発生した電力特性を測定することが望ましい。
本発明によれば、太陽電池モジュールにおける光電変換層の一部領域のみに照明光を照射すると、当該一部領域のみにおいて発電された電力特性(電圧、電流、抵抗など)が測定され、当該一部領域における欠陥の有無を判定することができる。さらに、照明光を走査することにより検査が行われる一部領域を、太陽電池モジュールにおける光電変換層の全領域にわたって移動させて、全領域における欠陥の有無を判定することができる。
具体的には、移動部に配置された入力部から、支持部に配置された太陽電池モジュールにおける光電変換層の一部領域に照明光を照射することにより、当該一部領域において発電が行われる。このときの発電電力量、電圧、電流、抵抗などの特性結果を取得することで、一部領域の面積および照明光の強度等に基づいて、一部領域における欠陥の有無を判定することができる。
上記発明においては、前記支持部の所定位置に前記透光性基板が配置されたか否かを検出する光学式の位置検出部が設けられ、前記測定部により前記光電変換層の反応を測定する際には、前記位置検出部における光の出射が停止されることが望ましい。
本発明によれば、太陽電池モジュールつまり透光性基板を支持部の所定位置に配置させることができる。そのため、検査される太陽電池モジュールが次々と支持部に配置されても、透光性基板と支持部との相対位置を一定に保つことができる。
さらに、光電変換層の反応を測定する場合には、位置検出部からの測定光の出射が停止される。そのため、測定部による測定結果に当該光の影響が含まれることを防止することができる。言い換えると測定結果から当該光の影響を取り除くことができる。
上記発明においては、前記暗室の内部環境を調節する環境調整部が前記暗室に設けられていることが望ましい。
本発明によれば、暗室の内部環境を一定に調節することができ、太陽電池モジュール特性の計測精度を確保することができ、ならびに太陽電池モジュールの損傷発生や、性能低下などの悪影響を抑制することができる。
暗室は外光を遮蔽するため、その内部は閉空間となる。なんら手当を行わないと、閉空間である暗室の内部には塵埃などが集積される可能性があり、クリーン度が低下するおそれがある。さらに、暗室の内部で太陽電池モジュールの検査を行うと、光電変換層や、入力部や測定部などの機器から熱が発生し、暗室の内部温度が上昇する可能性がある。このような状態を放置すると、計測精度の低下や、クリーン度の低下や、温度上昇に起因して太陽電池モジュールにおける損傷や、性能低下などの悪影響が発生するおそれがある。
そこで、暗室の内部と外部との間で換気を行ったり、温度調整を行ったりすることで内部環境を一定に調節することで、太陽電池モジュールにおける損傷発生や、性能低下などの悪影響が抑制される。
上記発明においては、前記光電変換層の発電性能を測定する発電性能測定部と、前記測定部による測定結果、および当該測定結果に係る前記光電変換層の発電性能との関連を記憶する記憶部と、前記発電性能測定部による測定結果、および、前記記憶部の記憶内容を比較することにより前記光電変換層における欠陥箇所を推定する比較演算部と、が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、光電変換層の状態に合わせた欠陥の検査を行うことができる。
具体的には、発電性能測定部により測定された光電変換層の発電性能と、測定部による測定結果との関連をデータベース化しておき、このデータベースに基づいて、欠陥が存在すると推定される領域についてのみ欠陥の有無を測定し、その他の領域については欠陥の有無の測定を省略することにより、欠陥の有無の検査を簡易にすることができる。これにより、欠陥発生している製造工程へフィードバックして生産性を改善することができる。
さらに、光電変換層の発電性能と、測定部による測定結果との関連に基づいて、発電性能の測定のみを行い、欠陥の有無の検査を省略することができる。つまり、所定範囲内の発電性能を発揮する太陽電池モジュールについては、光電変換層に欠陥が存在しない、または、欠陥が存在してもその数や規模が許容範囲内であると推定される。そのため、この場合には欠陥の有無の検査を行う必要性が低く、省略することができる。
本発明の検査装置によれば、太陽電池モジュール、入力部および測定部が暗室内に収納された状態で太陽電池モジュールの検査が行われ、太陽電池モジュールが載せられた支持部と移動部との間隔が昇降部によって変更され、入力部および測定部の一方が移動部に配置されるとともに他方が支持部に配置されるため、太陽電池モジュールに対して精度の高い検査を、簡易にかつ確実に実施することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る太陽電池パネルの構成を説明する模式図である。 図1の太陽電池モジュールの構成を説明する模式図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程を説明する模式図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程における透明導電層を形成する工程を説明する模式図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程における透明導電層溝を形成する工程を説明する模式図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程における光電変換層を積層する工程を説明する模式図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程における接続溝を形成する工程を説明する模式図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程における裏面電極層を積層する工程を説明する模式図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程における裏面電極層を積層する工程を説明する模式図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程における分離溝を加工する工程を説明する模式図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程における分離溝を加工する工程を説明する模式図である。 図11の絶縁溝の構成を説明する太陽電池モジュールを裏面電極層側から見た図である。 太陽電池モジュールの欠陥の検査装置の概略を説明する模式図である。 太陽電池モジュールの欠陥の検査装置の概略を説明する模式図である。 図14の検査テーブルの構成を説明する模式図である。 図15の検査テーブルの別の実施例を説明する模式図である。 図13および図14の検査装置における検査方法を説明するフローチャートである。 図13および図14の検査装置における検査方法を説明するフローチャートである。 図2の太陽電池モジュールの製造工程における端子箱を取り付ける工程を説明する模式図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程における密封工程を説明する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る検査装置の構成を説明する模式図である。 図21の検査装置の構成を説明する模式図である。 図21および図22の検査装置における本実施形態特有の検査方法を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る検査装置における検査方法を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る検査装置の構成を説明する模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る検査装置の構成を説明する模式図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る太陽電池パネルついて図1から図20を参照して説明する。
ここでは、遮光して暗室内で検査するものとして、太陽電池モジュール2の光電変換層13に対して順方向に電圧を印加した際に発生するエレクトロルミネッセンス(EL)をカメラ160で撮影する方法について記載する。暗室内で太陽電池モジュール2を計測評価するものは同様に対処可能である。
図1は、本実施形態の太陽電池パネルの構成を説明する模式図である。
本実施形態で説明する太陽電池パネル1は、薄膜シリコン系太陽電池を形成した太陽電池モジュール2に、図示しない接着充填シート(EVA)とバックシート(PET/AL/PET構造)で密閉処理を施し、アルミフレーム枠を取付けられたものである。
図2は、図1の太陽電池モジュールの構成を説明する模式図である。
太陽電池モジュール2には、図2に示すように、透光性基板11Aと、透明電極層12と、光電変換層13と、裏面電極層14と、が主に設けられている。
透光性基板11Aはガラス基板であり、ソーダフロートガラスや型押しガラスなどが利用できる。また、ガラスの材質として、一般に青板ガラスと白板ガラスと呼ばれるものがあり、いずれも当該基板として利用可能である。
光電変換層13の光吸収波長である350nmから800nmの透過性を考慮すると、透光性基板11Aは、青板ガラスよりも鉄分が少なく透過率が高い白板ガラスがより好ましい。また、面積が1mを超えるサイズで太陽電池モジュール2に必要とされる強度を確保できるように、ガラス基板の板厚は約3.0mmから約4.5mmの範囲の板厚であることが好ましい。
透光性基板11Aとして白板ガラスを用いた場合は、波長が500nmにおいて透過率が91%以上、1000nmにおいて透過率が約89%以上となっている。その一方で、青板ガラスを用いた場合は、波長が500nmにおいて透過率が89%程度、1000nmにおいて透過率が約75%から80%程度と、白板ガラスより該光波長での透過性が少し低くなるが、白板ガラスより安価であるので用途で選定する。
本実施形態では、透光性基板11Aおよび裏面基板11Bともに面積が1mを超えるサイズ(例えば、縦横が1.4m×1.1m)である場合に適用して説明する。なお、両基板におけるコーナ面取り等は行ってもよいし、行わなくてもよく、特に限定するものではない。
次に、上述の構成を有する太陽電池パネル1の製造工程について説明する。
本実施形態では、透光性基板11Aであるガラス基板の上に、光電変換層13として単層アモルファスシリコン薄膜が製膜された太陽電池パネル1の例について説明する。
なお、光電変換層13は、この単層アモルファスシリコン太陽電池を用いた例に限定されるものではない。例えば、太陽電池として微結晶シリコンをはじめとする結晶質シリコン太陽電池や、シリコンゲルマニウム太陽電池、また、アモルファスシリコン太陽電池と結晶質シリコン太陽電池やシリコンゲルマニウム太陽電池とを各1層から複数層に積層させた多接合型(タンデム型)太陽電池のような他の種類の薄膜太陽電池にも同様に適用可能である。
さらに複数層に積層させた各薄膜太陽電池の間には、接触性を改善するとともに電流整合性を取るために半反射膜となる、中間コンタクト層を設けてもよい。中間コンタクト層はGZO(GaドープZnO)膜などの透明導電膜を利用してもよい。
さらには、光電変換層13は、シリコン系薄膜太陽電池に限定する必要がなく、例えば化合物半導体系(CIS型、CIGS型やCdTe型など)太陽電池においても同様に利用することが可能である。
なお、シリコン系とはシリコン(Si)やシリコンカーバイト(SiC)やシリコンゲルマニウム(SiGe)を含む総称である。
また、結晶質シリコン系とは、アモルファスシリコン系すなわち非晶質シリコン系以外のシリコン系を意味するものであり、微結晶シリコンや多結晶シリコン系も含まれる。
つまり、本実施形態では光電変換層13を、アモルファスp層22A、アモルファスi層23A、およびアモルファスn層24Aを積層させたものに適用して説明する。
さらに、裏面電極層14を、第1裏面電極層14A、および第2裏面電極層14Bを積層させたものに適用して説明する。
図3は、図2の太陽電池モジュールの製造工程を説明する模式図である。
まず、図3に示すように、透光性基板11Aとしてガラス基板、好ましくは光電変換層13の光吸収波長である350nmから800nmにおける透過性に優れた白板ガラス基板が用意される。透光性基板11Aの端面には、コーナ面取りやR面取り加工が施されていることが望ましい。
図4は、図2の太陽電池モジュールの製造工程における透明導電層を形成する工程を説明する模式図である。
そして、図4に示すように、透光性基板11Aに透明電極層12が熱CVD装置を用いて約500℃の温度条件下で製膜される。
透明電極層12は、酸化錫膜(SnO)を主成分とする透明電極膜であって、約500nmから約800nmまでの膜厚を有するものである。この製膜処理の際、酸化錫膜の表面には、適当な凹凸のあるテクスチャーが形成される。
あるいは、透明電極層12は熱CVD装置を用いずに、酸化亜鉛膜(ZnO)を主成分とする透明電極膜をスパッタなどで形成してもよい。
なお、透光性基板11Aと透明電極層12との間にアルカリバリア膜(図示されず)を形成してもよいし、形成しなくてもよく、特に限定するものではない。
アルカリバリア膜は、例えば、熱CVD装置にて酸化シリコン膜(SiO)を約500℃の温度条件下で製膜することにより形成される。酸化シリコン膜の膜厚は、約50nmから約150nmを例示することができる。
図5は、図2の太陽電池モジュールの製造工程における透明導電層溝を形成する工程を説明する模式図である。
透明電極層12が製膜されると、図5に示すように、透明電極層溝15が形成される。
具体的には、透光性基板11AがX−Yテーブルに設置され、YAGレーザの第1高調波(1064nm)が、図の矢印に示すように、透明電極層12の膜面側から照射される。透明電極層12はレーザ光によりレーザエッチングされ、約6mmから15mmまでの範囲の間隔をあけて透明電極層溝15が形成される。この透明電極層溝15により、透明電極層12は短冊状に区切られる。
入射されるYAGレーザのレーザパワーは、透明電極層溝15の加工速度が適切な速度になるように調節される。透明電極層12に対して照射されるレーザ光は、透光性基板11Aに対して、発電セル2S(図12など参照。)の直列接続方向と略直交する方向に相対移動される。
図6は、図2の太陽電池モジュールの製造工程における光電変換層を積層する工程を説明する模式図である。
透明電極層溝15が形成されると、図6に示すように、光電変換層13が透明電極層12に積層される。
具体的には、光電変換層13はSiHガスとHガスとを主原料に、プラズマCVD装置を用いて、約30Paから約1000Paまでの範囲の減圧雰囲気下で、透光性基板11Aの温度を約200℃に保った条件の下で製膜される。光電変換層13は、図2に示すように、光、例えば太陽光が入射する側から、アモルファスp層22A、アモルファスi層23A、アモルファスn層24Aが、この順に並ぶように積層される。
本実施形態では、アモルファスp層22Aは、BドープしたアモルファスSiCを主とした膜厚が約10nmから約30nmの層であり、アモルファスi層23Aは、アモルファスSiを主とした膜厚が約200nmから約350nmの層であり、アモルファスn層24Aは、微結晶Siを含有するアモルファスSiにpドープしたSi層を主とした膜厚が約30nmから約50nmの層である場合に適用して説明する。
またp層膜とi層膜の間には界面特性の向上のためにバッファー層を設けても良い。
図7は、図2の太陽電池モジュールの製造工程における接続溝を形成する工程を説明する模式図である。
光電変換層13が積層されると、図7に示すように、接続溝17が形成される。
具体的には、透光性基板11AがX−Yテーブルに設置され、レーザダイオード励起YAGレーザの第2高調波(532nm)が、図の矢印に示すように、光電変換層13の膜面側から照射される。光電変換層13は、レーザ光によりレーザエッチングされ、接続溝17が形成される。
また、レーザ光は光電変換層13の膜面側から照射してもよいし、反対側の透光性基板11A側から照射しても良く、特に限定するものではない。
透光性基板11A側から照射した場合、レーザ光のエネルギは、光電変換層13のアモルファスシリコン層で吸収されて高い蒸気圧が発生する。この高い蒸気圧を利用して光電変換層13がエッチングされるため、更に安定したレーザエッチング加工を行うことが可能となる。
レーザ光は、約10kHzから約20kHzまでの範囲でパルス発振され、適切な加工速度になるようにレーザパワーが調節されている。
さらに、接続溝17の位置は、前工程で加工された透明電極層溝15と交差しないように位置決め公差を考慮した上で選定される。
図8および図9は、図2の太陽電池モジュールの製造工程における裏面電極層を積層する工程を説明する模式図である。
接続溝17が形成されると、図8に示すように、裏面電極層14が光電変換層13に積層される。具体的には、GZO膜である第1裏面電極層14A、および、Ag膜とTi膜、または、Ag膜とAl膜からなる第2裏面電極層14Bが積層される。
このとき、接続溝17の中にも裏面電極層14が積層され、透明電極層12と裏面電極層14とを接続する接続部18が形成される。
第1裏面電極層14Aは、膜厚が約50nmから約100nmまでのGaをドープしたZnO膜であり、スパッタリング装置により製膜される層である。
第2裏面電極層14Bは、スパッタリング装置を用いて、減圧雰囲気下で、約150℃から約200℃までの範囲の温度条件下で製膜される。
具体的には、約150nmから約500nmまでの範囲の膜厚を有するAg膜を積層し、その後に、約10nmから約20nmまでの範囲の膜厚を有するTi膜が積層される。あるいは、約25nmから100nmの膜厚を有するAg膜と、約15nmから500nmの膜厚を有するAl膜との積層構造としてもよい。
上述のように、光電変換層13(図2参照。)と第2裏面電極層14BのAg膜との間に第1裏面電極層14Aが製膜されると、光電変換層13と第2裏面電極層14Bとの間の接触抵抗が低減されるとともに、光の反射が向上される。
図10は、図2の太陽電池モジュールの製造工程における分離溝を加工する工程を説明する模式図である。
裏面電極層14が積層されると、図10に示すように、分離溝16が形成される。
具体的には、透光性基板11AがX−Yテーブルに設置され、レーザダイオード励起YAGレーザの第2高調波(532nm)が、図の矢印に示すように、透光性基板11A側から照射される。入射されたレーザ光は光電変換層13で吸収され、光電変換層13内で高いガス蒸気圧が発生する。このガス蒸気圧により第1裏面電極層14Aおよび第2裏面電極層14Bは爆裂して除去される。
レーザ光は、約1kHzから約50kHzまでの範囲でパルス発振され、適切な加工速度になるようにレーザパワーが調節されている。
図11は、図2の太陽電池モジュールの製造工程における絶縁溝を加工する工程を説明する模式図である。図12は、図11の絶縁溝の構成を説明する太陽電池モジュールを裏面電極層側から見た図である。
分離溝16が形成されると、図11および図12に示すように、絶縁溝19が形成される。絶縁溝19は、発電領域を区分することにより、透光性基板11Aの端周辺の膜端部において直列接続部分が短絡し易い部分を切り離して、その影響を除去するものである。
なお、図11では、光電変換層13が直列に接続された方向に切断したX方向断面図となっているため、本来であれば絶縁溝19位置には裏面電極層14(第1裏面電極層14Aおよび第2裏面電極層14B)/光電変換層13/透明電極層12の膜研磨除去をした周囲膜除去領域20相当がある状態(図12参照。)が表れるべきであるが、透光性基板11Aの端部への加工の説明の便宜上、この位置にY方向断面を表して形成された絶縁溝をX方向絶縁溝19として説明する。
絶縁溝19を形成する際には、透光性基板11AがX−Yテーブルに設置され、レーザダイオード励起YAGレーザの第2高調波(532nm)が、透光性基板11A側から入射される。入射されたレーザ光は透明電極層12と光電変換層13において吸収され、高いガス蒸気圧が発生する。このガス蒸気圧により第1裏面電極層14Aおよび第2裏面電極層14Bが爆裂して、裏面電極層14(第1裏面電極層14Aおよび第2裏面電極層14B)、光電変換層13および透明電極層12が除去される。
レーザ光は、約1kHzから約50kHzまでの範囲でパルス発振され、適切な加工速度になるようにレーザパワーが調節されている。照射されるレーザ光は、透光性基板11Aの端部から5mmから20mmまで範囲内の位置をX方向(図12参照。)に移動される。
このとき、Y方向絶縁溝は後工程で透光性基板11Aの周囲膜除去領域20の膜面研磨除去処理を行うので設ける必要がない。
絶縁溝19は、透光性基板11Aの端より5mmから15mmまでの範囲内の位置まで形成されていることが好ましい。このようにすることで、太陽電池パネル端部から太陽電池モジュール2内部への外部水分の侵入を抑制することができる。
なお、ここまでに説明した工程においてYAGレーザをレーザ光として用いているが、YAGレーザに限られることなく、YVO4レーザや、ファイバーレーザなども同様にレーザ光として使用してもよい。
絶縁溝19が形成されると、透光性基板11A周辺(周囲膜除去領域20)の積層膜、つまり第1裏面電極層14Aおよび第2裏面電極層14B、光電変換層13および透明電極層12が除去されて周囲膜除去領域20が形成される。この積層膜は段差を有するとともに剥離しやすいため、当該積層膜を除去することにより、後工程において行われる接着充填材シート25を介したバックシート(PET/AL/PET)の接着が健全に行われ、シール面を確保することができる。
上述の積層膜は、透光性基板11Aの端から5mmから20mmまでの範囲内で、基透光性基板11Aの全周囲にわたり除去され周囲膜除去領域20を形成する。
X方向については、上述の絶縁溝19から基板端側の裏面電極層14/光電変換層13/透明導電層12の積層膜が砥石研磨やブラスト研磨などを用いて除去される。一方、Y方向については、透明電極層溝15よりも基板端側の積層膜が砥石研磨やブラスト研磨などを用いて除去される。
積層膜を除去する際に発生した研磨屑や砥粒は、透光性基板11Aを洗浄処理することにより除去される。
次に、本実施形態の特徴である太陽電池モジュールの欠陥の検査について説明する。まず、検査を行う検査装置について説明する。
図13および図14は、太陽電池モジュールの欠陥の検査装置の概略を説明する模式図である。
検査装置100は太陽電池モジュール2、具体的には透光性基板11Aの上に形成された光電変換層13における欠陥の有無を測定するものである。
検査装置100には、図13および図14に示すように、暗室110と、検査テーブル(支持部)120と、昇降部130と、接触端子(入力部)140と、XYテーブル(移動部)150と、カメラ(測定部)160と、が設けられている。
暗室110は内部で太陽電池モジュール2の欠陥の有無の測定が行われるものであり、外光を遮光するものである。
暗室110には、図13に示すように、第1開閉部111と、第2開閉部112と、が主に設けられている。
第1開閉部111および第2開閉部112は、暗室110に設けられた太陽電池モジュール2が搬入や搬出が行われる部分であり、太陽電池モジュール2が通過する場合にのみ開かれ、その他欠陥の有無の測定が行われる場合などには閉じられるものである。
本実施形態では、太陽電池モジュール2を暗室110の内部に搬入する際に第1開閉部111が用いられ、暗室110の内部から太陽電池モジュール2を搬出する際に第2開閉部112が用いられ、さらに、第1開閉部111および第2開閉部112は、床面Fからほぼ同じ高さに設けられている場合に適用して説明する。
なお、第1開閉部111および第2開閉部112の構成としては、公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
暗室110における第1開閉部111および第2開閉部112に隣接する位置には、透光性基板11Aを下側面、裏面電極14を上側面とした状態で太陽電池モジュール2を前工程から暗室110に搬送する、または、暗室110から太陽電池モジュール2を後工程に搬送する搬送部170が設けられている。
なお、搬送部170としてはローラなどの公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
なお、第1開閉部111および第2開閉部112における床面Fからの高さは、それぞれ隣接する搬送部170の高さとの関係により定められるものであるため、両者が同じであってもよいし、第1開閉部111が第2開閉部112よりも高くてもよいし、逆に第2開閉部112が第1開閉部111よりも高くてもよく、特に限定するものではない。
言い換えると、暗室110の昇降部130を用いることで、隣接する前後工程に対応できるように、太陽電池モジュール2の搬送高さを変更することが可能である。
さらに、上述のように暗室110に第1開閉部111および第2開閉部112の2つの開閉部が設けられていてもよいし、暗室110に対して1つの開閉部のみを設けて、当該開閉部を介して太陽電池モジュール2を搬入および搬出してもよく、特に限定するものではない。暗室110に対して1つの開閉部のみを設ける場合は、搬送を含めた検査処理時間を要するが、搬送部170が一方向のみとなるので、省スペースとなる。
図15は、図14の検査テーブルの構成を説明する模式図である。
検査テーブル120は暗室110の内部に配置されるものであって、暗室110の内部に搬入された太陽電池モジュール2を支持するものであり、昇降部130によって太陽電池モジュール2とともに上下方向に昇降されるものである。
検査テーブル120は、図14および図15に示すように、角筒状に形成された枠体121と、太陽電池モジュール2を移動可能に支持する複数の搬送ローラ122と、太陽電池モジュール2の配置位置を決定する位置決め部123と、太陽電池モジュール2の配置位置を検出する位置センサ124と、から主に構成されている。
枠体121は搬送ローラ122を介して太陽電池モジュール2を支持するものであり、かつ、昇降部130によって昇降可能に支持されるものである。枠体121は上下方向(図14のZ軸方向)に開口が位置するように配置され、内面の上端には複数の搬送ローラ122が配置されている。
搬送ローラ122は、枠体121における太陽電池モジュール2の搬送方向(図14のX軸方向)に沿って延びる内面に、当該搬送方向に等間隔に並んで配置され、枠体121に対して自転可能に取り付けられているものである。
位置センサ124は、図15に示すように、検査テーブル120における所定位置に太陽電池モジュール2が導かれたか否かを検出するセンサである。本実施形態では、光によって太陽電池モジュール2の位置を検出するセンサに適用して説明する。
本実施形態では、検査テーブル120の枠体121における対角線上に一対の位置センサ124が配置されている。
そのため、太陽電池モジュール2の搬送方向上流側(X軸方向の−側)に配置された位置センサ124は、太陽電池モジュール2が検査テーブル120の上に搬入されたか否か、太陽電池モジュール2が検査テーブル120における所定位置よりも下流側に搬送されていないか否か、などを検出する。その一方で、搬送方向下流側(X軸方向の+側)に配置された位置センサ124は、太陽電池モジュール2が検査テーブル120における所定位置に到達したか否か、太陽電池モジュール2が検査テーブル120の上から完全に搬出されたか否か、などを検出する。
太陽電池モジュール2が所定位置に到達したと検出すると、搬送部170は、太陽電池モジュール2の搬送を停止する。
位置決め部123は、図15に示すように、検査テーブル120における所定位置、特にY軸方向における所定位置に太陽電池モジュール2を導き、その位置から太陽電池モジュール2が移動しないように固定するものである。
位置決め部123は、検査テーブル120の枠体121における外面に、太陽電池モジュール2の四隅に対応する位置に配置されている。つまり枠体121に4つの位置決め部123が配置されている。
位置決め部123には、駆動部125と、回転部126と、が設けられている。
駆動部125は、枠体121の外面から外側に向かって突出して設けられたものであって、上面に配置された回転部126を回転駆動するものである。
回転部126は駆動部125によって回転駆動されることにより、太陽電池モジュール2を検査テーブル120の所定位置に導くものである。回転部126は楕円や長円や矩形などの形状に形成されたからXY平面に沿って延びる板部材と、当該板部材の一方の端部からZ軸方向に延びる円柱状の柱部材とから構成されたものである。さらに、板部材の他方の端部近傍には、回転部126の回転中心が配置されている。
このように構成されることで、回転部126の柱部材は回転中心まわりに円運動を行い、太陽電池モジュール2を検査テーブル120における所定位置、特にY軸方向における所定位置に導く。さらに、回転部126により太陽電池モジュール2を挟み込むことにより、太陽電池モジュール2が所定位置から移動しないように固定される。
図16は、図15の検査テーブルの別の実施例を説明する模式図である。
なお位置決め部123は、図15に示すように太陽電池モジュール2を検査テーブル120の所定位置に導くとともに、移動しないように固定するものであってもよいし、図16に示すように、位置決め部123Aで太陽電池モジュール2を検査テーブル120の所定位置に導くのみのものであってもよく、特に限定するものではない。
具体的に位置決め部123Aは、検査テーブル120におけるX軸方向に延びる枠体121の上面に配置されるXY平面に沿って延びる一対の板状の部材である。さらに、位置決め部123Aにおける太陽電池モジュール2の搬送方向(X軸方向)の端部には、位置決め部123AにおけるY軸方向の寸法が、位置決め部123Aの端部に向かって短くなるように傾斜したガイド面124Aが形成されている。
太陽電池モジュール2は検査テーブル120の上に搬送される際に、位置決め部123Aのガイド面124Aによって所定位置に導かれる。
この場合、太陽電池モジュール2が所定位置に停止した後に、接触端子140と検査テーブル120との間に挟み込まれることにより、所定位置から移動しないように固定される。
昇降部130は暗室110の内部に配置されるものであって、検査テーブル120に載せられた太陽電池モジュール2を上下方向(Z方向)に移動させることにより、太陽電池モジュール2とカメラ160との距離を調節するものである。
昇降部130には、図14に示すように、支柱131と、直進ガイド132と、駆動機構133と、が主に設けられている。
支柱131は、検査テーブル120および太陽電池モジュール2を支える柱状の部材であって、検査テーブル120および太陽電池モジュール2を移動させる際に上下方向に導くガイドとして機能するものである。
支柱131は検査テーブル120の枠体121における角部に対応する位置に、つまり枠体121の四隅に隣接して上下方向に延びて配置される4本の角柱状の部材である。
直進ガイド132は検査テーブル120と支柱131との間に配置され、検査テーブル120および太陽電池モジュール2を支柱131に沿って移動させるものである。言い換えると、直進ガイド132は支柱131に対して、その長手方向に相対移動可能に組み合わされたものであり、さらに、検査テーブル120の枠体121に取り付けられるものである。
駆動機構133は、検査テーブル120および太陽電池モジュール2を上下方向に移動させるものである。駆動機構133は検査テーブル120を間に挟む一対の支柱131に配置されるものであり、例えばプーリとベルトとの組み合わせや、スプロケットとチェーンとの組み合わせ等から構成されるものである。本実施形態では、昇降プーリ134と、昇降ベルト135との組み合わせである場合に適用して説明する。
昇降プーリ134は、それぞれの支柱131の上端近傍および下方に自転可能に配置され、その一方、例えば下方に配置された昇降プーリ134に電動モータ等の動力発生装置(図示せず)から回転駆動力が伝達されている。このとき、2つの下方に配置された昇降プーリ134の回転は、歯車などを用いて同期するように構成されている。このようにすることで、検査テーブル120を昇降させた際に、検査テーブル120を常に水平に保つことができる。言い換えると検査テーブル120が斜めに傾くことが防止される。
昇降ベルト135は、一つの支柱131に配置された一対の昇降プーリ134の間に巻かれたものであり、その一部が検査テーブル120の枠体121に固定されたものである。
そのため、昇降ベルト135が昇降プーリ134の間を回転駆動されると、それに伴い検査テーブル120が上下方向に移動することになる。
なお、昇降ベルト135および昇降プーリ134として、歯付きベルトおよびそれに対応したプーリを用いると、昇降ベルト135および昇降プーリ134間の滑りがなく、検査テーブル120の傾きをより確実に防止することができる。
接触端子140は太陽電池モジュール2の裏面電極層14に傷を与えることなく、裏面電極層14と電気的に接続されるものであって、光電変換層13に対して電圧を印加して電流を流すものである。さらに接触端子140は、検査テーブル120に配置された太陽電池モジュール2に対して接近離間可能とされ、かつ、裏面電極層14と電気的に接続された状態で、検査テーブル120および太陽電池モジュール2とともに上下方向に移動可能とされている。その一方で、接触端子140は光電変換層13に印加する電圧を供給する電源(図示せず)と電気的に接続されている。
接触端子140は、電圧を印加するために一つの太陽電池モジュール2に対して2つ配置されている。具体的には、太陽電池モジュール2の発電セル2Sにおける一方の端部の発電セル2Sの長手方向の略全長に対して一の接触端子140が配置され、他方の端部に他の接触端子140が配置されている。
接触端子140には太陽電池モジュール2に沿って(X軸方向に)延びる棒状部分と、当該棒状部分から太陽電池モジュール2に向かって上下方向(Z軸方向)に延びる複数の接触部分と、が設けられている。複数の接触部分は、それぞれ太陽電池モジュール2における発電セル2Sと接触するように間隔をあけて配置されている。
接触端子140の複数の接触部分は、一方の端部の発電セル2Sの長手方向の略全長にわたり、電気的に略均等に接続することで、該発電セル2Sに対して均一に電圧を印加し電流を流すことが出来る。
XYテーブル150は暗室110の内部における底面に配置され、検査テーブル120および太陽電池モジュール2に対してカメラ160を水平方向(XY平面に沿う方向)に相対移動可能とするものである。
XYテーブル150には、X軸方向に移動可能に配置されたXステージ151と、Y軸方向に移動可能に配置されたYステージ152と、が主に設けられている。
Xステージ151は、暗室110の底面をX軸方向に移動可能とされたステージであって、Yステージ152とともにカメラ160をXY方向に移動可能に支持するものである。Xステージ151は暗室110の底面に配置されたX軸方向に延びるレールに沿って移動するステージであって、その上面にYステージ152が配置されるものである。
Xステージ151におけるY軸方向の長さとしては、Yステージ152における移動範囲を確保できる長さを例示することができる。
なお、Xステージ151やYステージ152の移動範囲は、カメラ160による太陽電池モジュール2の測定方法によって変動するものであり、特に限定するものではない。
Yステージ152は、Xステージ151の上をY軸方向に移動可能とされたステージであって、Xステージ151とともにカメラ160をXY方向に移動可能に支持するものである。Yステージ152はXステージ151の上面に配置されたY軸方向に延びるレールに沿って移動するステージであって、その上面にカメラ160が配置されるものである。
本実施形態では、Xステージ151およびYステージ152を移動させる機構として、ボールネジ機構を用いた例に適用して説明するが、その他の機構を用いてもよく、特に限定するものではない。
カメラ160は太陽電池モジュール2の光電変換層13から発せられる電磁波、本実施形態ではエレクトロルミネセンスにより発せられる光(以下、「EL光」と表記する。)の分布を測定するものである。カメラ160はXYテーブル150に配置され、太陽電池モジュール2に対してXY平面方向に相対移動可能とされている。
なお、光電変換層13から発せられる電磁波としては、EL光などの可視光の他に、発熱により発せられる赤外線などを例示することができる。
次に、上述の検査装置100を用いた検査の方法について説明する。
図17および図18は、図13および図14の検査装置における検査方法を説明するフローチャートである。
透光性基板11Aに光電変換層13や裏面電極層14などが形成された太陽電池モジュール2(図12など参照。)は、図13に示すように、搬送部170によって検査装置100に搬送される。このとき、透光性基板11Aが下側に配置され、光電変換層13や裏面電極層14が上方に露出した状態で搬送される。そのため、本実施形態では、検査装置100がクリーンルームなど周囲の環境雰囲気が制御された室内に配置されている例に適用して説明する。
なお、太陽電池モジュール2がクリーンルームから搬出された後に検査装置100による検査が行われる場合には、検査装置100をクリーンルーム外の一般管理区域に配置するものの、搬送部170周囲を覆うことで、太陽電池モジュール2の周囲環境を維持されていてもよい。周囲環境はクラス10万以下が好ましいが、特に限定するものではない。
太陽電池モジュール2が検査装置100の近傍にまで搬送されると、検査装置100の暗室110における第1開閉部111が開かれる(S1)。
太陽電池モジュール2は第1開閉部111を通って暗室110の内部に搬入され、図13および図14に示すように、検査テーブル120における枠体121の搬送ローラ122の上に搬入される(S2)。
太陽電池モジュール2が検査テーブル120の上に搬入されると、図15に示すように、位置センサ124によって太陽電池モジュール2が搬入され、かつ、一対の位置センサ124の間に太陽電池モジュール2が配置されたことが検出される。
すると、太陽電池モジュール2の搬入移動が停止し、位置決め部123の回転部126が駆動部125によって回転駆動され、太陽電池モジュール2は所定位置、特にY軸方向における所定位置に導かれる。さらに、太陽電池モジュール2は回転部126に挟まれ、所定位置に固定される(S3)。
その後、図13に示すように、第1開閉部111が閉じられ、暗室110の内部は閉空間となり外光が遮光される(S4)。
太陽電池モジュール2に対しては、図14に示すように、2つの接触端子140が押しつけられ、接触端子140と裏面電極層14とが電気的に接続される。言い換えると、一方の接触端子140と発電セル2Sの一方の端部とが電気的に接続され、他方の接触端子140との発電セル2Sの他方の端部とが電気的に接続される(S5)。
接触端子140が発電セル2Sと接続されると、図13に示すように、検査テーブル120、接触端子140および太陽電池モジュール2は昇降部130によって上方(+Z軸方向)に移動される(S6)。
具体的には、図14に示すように、昇降プーリ134によって昇降ベルト135が回転駆動され、昇降ベルト135が固定された検査テーブル120は直進ガイド132によって支柱131に沿って上方に移動する。
さらに、XYテーブル150が移動されることにより、太陽電池モジュール2に対するカメラ160の相対位置が調節される(S7)。
本実施形態の場合には、カメラ160により太陽電池モジュール2における光電変換層13が設けられている領域を四分割して測定、つまり撮影する場合に適用して説明するため、カメラ160は、四分割された領域の一つが撮影可能な位置に移動される。
上述のように、太陽電池モジュール2を四分割して撮影するため、太陽電池モジュール2における光電変換層13が設けられている全領域を一回で撮影する場合と比較して、太陽電池モジュール2からカメラ160までの距離は約1m短くなっている。言い換えると、全領域を一回で撮影する場合には、太陽電池モジュール2からカメラ160まで約3mの距離をあける必要があったのに対して、四分割して撮影することにより約2mの距離をあけるだけで十分となり、装置(暗室の高さ)がコンパクトになるとともに、装置費用もコストダウンになる。
さらに、カメラの撮影範囲を四分割して撮影することにより、全領域を一回で撮影するものに対して、約4倍の詳細な撮影画像精度で検査することが可能となる。
撮影範囲の分割数と撮影画像からの検査精度は、目的に応じて適宜設定することができる。
なお、検査テーブル120におけるリフト位置を予め設定しておき、位置センサなどを用いて当該位置まで検査テーブル120を上昇させてもよいし、XYテーブル150においても同様に予め入力しておいた位置データに基づいて、XYテーブル150を自動で移動させてもよく、特に限定するものではない。
そして、図14に示すように、接触端子140から太陽電池モジュール2に対して所定の電圧が印加される(S8)。電圧は接触端子140から裏面電極層14を介して光電変換層13、言い換えると、発電セル2Sに印加されて、所定値の電流が流れる。
電圧が印加され所定値の電流が流れた光電変換層13では、発電を行う場合とは逆に、EL光が発せられる。このとき、太陽電池モジュール2に欠陥が存在すると、その部分からのEL発光の状態が、正常領域とは異なる。この場合、太陽電池モジュール2から発せられるEL光の強度や発光波長に不均一な分布が生じる。
なお、このEL光は外光と比較して微弱な光であるため、暗室110により外光を遮光することにより、EL光を外乱なく撮影できるようにされている。
上述のように、太陽電池モジュール2から発せられたEL光は、図14に示すように、カメラ160により測定、つまり撮影される(S9)。
本実施形態の場合、太陽電池モジュール2における光電変換層13が設けられている領域を四分割して撮影するため、一の領域におけるEL光の発光分布をカメラ160で撮影すると、カメラ160はXYテーブル150によって次の領域の撮影位置に移動され、次の領域の撮影が行われる。これを4つの領域に対して繰り返し行われる。
なお、カメラ160により撮影された各領域におけるEL光の発光分布は、太陽電池モジュール2の全体におけるEL光の発光分布として合成される。
カメラ160によりEL光の発光分布の撮影が終了すると、太陽電池モジュール2への電圧の印加が終了される(S10)。
次いで、検査テーブル120、接触端子140および太陽電池モジュール2が昇降部130により下方(−Z軸方向)に移動される(S11)。このとき、検査テーブル120などは第2開閉部112と同じ高さ、言い換えると、暗室110から太陽電池モジュール2を搬出する搬送部170と同じ高さにまで移動される。
その後、接触端子140が上方(+Z軸方向)に太陽電池モジュール2の搬送に支障ないように移動され、太陽電池モジュール2から離脱される(S12)。
さらに、第2開閉部112が開かれ(S13)、太陽電池モジュール2が検査装置100から搬出される(S14)。具体的には、太陽電池モジュール2は、検査テーブル120の上から暗室110の外側に配置された搬送部170に搬出される。
太陽電池モジュール2の検査が終了すると、太陽電池モジュール2を接着充填シートとバックシートで密閉する処理を施し、さらに端子箱や、アルミフレーム枠などを取付けるパネル化処理工程が行われる。
直列に接続された複数の発電セル2Sのうち、一方端の太陽電池発電セル2Sの裏面電極層14と、他方端側で発電セル2Sの透明電極層12に接続した集電用セルの裏面電極層14とに銅箔が設けられ、当該銅箔を用いて発電された電力が集電され、太陽電池パネル裏側の端子箱31の部分から電力が取出せるように処理される。
さらに、銅箔と各部との短絡を防止するため、銅箔幅より広い絶縁シートが裏面電極層14との間に配置されている。
バックシート11Bにおける端子箱31を取付け部分には開口貫通窓が設けられ、当該開口貫通窓から集電用の銅箔が取出される。この開口貫通窓の部分には、複数層に積層させた絶縁材が設置されることにより、外部からの水分などの侵入が抑制されている。
集電用の銅箔などが所定位置に配置された後に、太陽電池モジュール2の全体を覆うとともに、透光性基板11Aからはみ出さないようにEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)等からなる接着充填材シート25が配置される。
接着充填材シート25の上には、防水効果の高いバックシート11Bが設置される。本実施形態ではバックシート11Bは、防水防湿効果を高くすることを目的として、PETシート/AL箔/PETシートの3層構造を有するものが用いられている。
バックシート11Bが所定位置に配置されると、次にラミネータによるプレスが行われる。つまり、ラミネータ内部の脱気を行い、減圧雰囲気かつ約150℃から約160℃の温度範囲の下で太陽電池モジュール2がプレスされる。これにより、接着充填材シート25の架橋が行われることにより、密着され接着される。
図19は、図2の太陽電池モジュールの製造工程における端子箱を取り付ける工程を説明する模式図である。図20は、図2の太陽電池モジュールの製造工程における密封工程を説明する模式図である。
バックシート11Bの接着が行われると、図19に示すように、太陽電池モジュール2の裏側に端子箱31が接着剤を用いて取付けられる。
その後、端子箱31の出力ケーブル32にバックシート11Bの開口貫通窓から取り出された集電用の銅箔がハンダ等を用いて電気的に接続され、端子箱31の内部が封止剤(ポッティング剤)で充填されて密封される。
その後、太陽電池モジュール2に強度を付加するとともに、取付け座となるアルミフレーム枠3L,3Sが、太陽電池モジュール2の周囲に取り付けられる。太陽電池モジュール2とアルミフレーム枠3L,3Sとの間には、ゴム製のガスケット等の男性部材を配置することにより、太陽電池モジュール2とアルミフレーム枠3L,3Sとの間の弾力性を保持しながら、太陽電池モジュール2を確実に保持することが好ましい。
これで太陽電池パネル1が完成する。
このようにして形成された太陽電池パネル1について、発電検査ならびに、所定の性能試験が行われる。発電検査は、AM1.5、全天日射基準太陽光(1000W/m2)のソーラシミュレータを用いて行われる。
なお、発電検査は、太陽電池パネル1が完成した後に行ってもよいし、アルミフレーム枠の取り付け前に行ってもよく、特に限定するものではない。
上記の構成によれば、光電変換層13が形成された透光性基板11A、接触端子140およびカメラ160が暗室110内に収納された状態で太陽電池モジュール2、つまり光電変換層13や発電セル2Sの検査が行われるため、外光の影響を受けることなく太陽電池モジュール2の検査を行うことができる。具体的には、外光の影響をうけることなくカメラ160が太陽電池モジュール2から発せられたEL光を高い精度で確実に測定することができる。
具体的には、太陽電池モジュール2の搬出や搬出が行われる第1開閉部111および第2開閉部112に対する遮光処理のみを配慮すればよく、高精度の検査を確実に行うことができる。
その一方で、透光性基板11Aが載せられた検査テーブル120とXYテーブル150との間隔が昇降部130によって変更されるため、透光性基板11Aとカメラ160との間に必要な距離と、検査装置100の前後で太陽電池モジュール2が搬送される搬送パスラインの高さと、が異なっていても、簡易に必要な距離を確保することができる。
さらに、透光性基板11Aが載せられた検査テーブル120を昇降させることにより、カメラ160のレンズを交換することなく、カメラ160による撮影範囲を選定することができる。
カメラ160がXYテーブル150に配置されるとともに接触端子140が検査テーブル120に配置されるため、XYテーブル150を検査テーブル120に対してXY平面に沿う方向に相対移動させることにより、検査テーブル120を移動させることなく太陽電池モジュール2、つまり光電変換層13を複数の部分領域に分割して測定することができる。さらに、昇降部130およびXYテーブル150の組み合わせにより、カメラ160のレンズを違う焦点距離のものに交換することなく、光電変換層13における任意な領域を簡易に撮影することができる。
部分領域の測定結果は、合成することにより光電変換層13の全領域の測定結果とすることができる。これらのことにより、光電変換層13の全領域を一度に測定する場合と比較して、測定結果の精度が向上するとともに、透光性基板11Aとカメラ160との間に必要な距離を短くすることができ、装置(暗室の高さ)がコンパクトになる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図21から図23を参照して説明する。
本実施形態の検査装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、光電変換層の一部領域に光を照射することにより検査を行う点が異なっている。よって、本実施形態においては、図21から図23を用いて光電変換層の一部領域に光を照射することにより検査を行う構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図21および図22は、本実施形態に係る検査装置の構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
検査装置200には、図21および図22に示すように、暗室110と、検査テーブル(支持部)120と、昇降部130と、接触端子(入力部、測定部)240と、XYテーブル150と、カメラ160と、照明部(入力部)270と、が設けられている。
接触端子240は、太陽電池モジュール2の発電電流や電圧信号を検出することや、抵抗特性などの信号を検出するために一つの太陽電池モジュール2に対して2つ配置されている。具体的には、太陽電池モジュール2の発電セル2Sにおける一方の端部に一の接触端子240が配置され、他方の端部に他の接触端子240が配置されている。
接触端子240には、光電変換層13により発電された電流や電圧などの発電特性を測定する測定機器(図示せず。)に接続されている。
照明部270は、太陽電池モジュール2の光電変換層13における所定領域に所定波長の照明光を照射するものである。照明部270はカメラ160とともにXYテーブル150に配置されている。
照明部270には、光電変換層13に対して照明光を走査するポリゴンミラーなどを備えた走査部(図示せず。)が設けられている。さらに、照射される照明光が非平行光の場合には、照明光が光電変換層13における所定領域に照度ムラが少なくなるよう収束するようにレンズ系が照明部270に設けられていてもよい。
次に、上述の検査装置200を用いた検査の方法について説明する。
図23は、図21および図22の検査装置における本実施形態特有の検査方法を説明するフローチャートである。
太陽電池モジュール2が暗室110の内部に搬送され、接触端子240が太陽電池モジュール2の裏面電極層14に押し付けられ、検査テーブル120およびXYテーブル150が所定の位置に移動されるまで(S1からS7)までは、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
検査テーブル120およびXYテーブル150が所定の位置に配置されると、照明部270から太陽電池モジュール2の光電変換層13に対して照明光が照射される(S208)。本実施形態では直径が約1mmの円領域、または、同程度の面積を有する楕円領域に照明光が照射される例に適用して説明する。
照明光が光電変換層13に照射されると、当該光電変換層13において発電が行われる。発電された電力は裏面電極層14および接触端子240を介して測定機器により測定される(S209)。照明光が照射される領域は走査部により光電変換層13に対して所定のパターンに従って移動され、光電変換層13の全領域における測定が行われる。
光電変換層13の全領域における測定が終了すると、照明部270からの照明光の照射が終了される(S210)。
以後の検査テーブル120およびXYテーブル150の移動や、接触端子240の太陽電池モジュール2からの離脱、検査装置200からの太陽電池モジュール2の搬出まで過程(S11からS14まで)については第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
上記の構成によれば、太陽電池モジュール2における光電変換層13の一部領域のみに照明光を照射すると、当該一部領域のみにおいて発電された電力が測定され、所定の目標電力値もしくは、測定箇所同士の相対比較により、当該一部領域における欠陥の有無を判定することができる。さらに、照明光を走査することにより検査が行われる一部領域を、太陽電池モジュール2における光電変換層13の全領域にわたって移動させて、全領域における欠陥の有無を判定することができる。
具体的には、XYテーブル150に配置された照明部270から、検査テーブル120に配置された太陽電池モジュール2における光電変換層13の一部領域に照明光を照射することにより、当該一部領域において発電が行われる。このときの発電量、一部領域の面積および照明光の強度等に基づいて、一部領域における欠陥の有無を判定することができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図24を参照して説明する。
本実施形態の検査装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、位置センサの制御方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図24を用いて位置センサの制御方法のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図24は、本実施形態の検査装置における検査方法を説明するフローチャートである。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態の検査装置100では、太陽電池モジュール2が暗室110の内部に搬送され、接触端子140が太陽電池モジュール2の裏面電極層14に押し付けられ、検査テーブル120およびXYテーブル150が所定の位置に移動されるまで(S1からS7)までは、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
位置センサ124には、LEDによる測定用発光箇所が設けられており、位置センサ124は、当該測定用発光箇所の近傍に対象物が移動した場合に光近接スイッチによりセンサとして機能するものである。検査テーブル120およびXYテーブル150が所定の位置に移動されると、位置センサ124における位置測定用の光の発光が停止される(S307)。このようにすることで暗室110内の暗室状態が良くなり、検査中のセンサの信号が不要な場合には、位置センサ124から発せられる位置測定用の弱い光の発光さえも停止することで、暗室110内の暗室状態をさらに良くすることができる。
その後、第1の実施形態と同様に光電変換層13の検査が行われる(S8からS10まで)。
光電変換層13の検査が終了すると、位置センサ124における位置測定用の光の発光が再開される(S310)。
以後の検査テーブル120およびXYテーブル150の移動、接触端子140の離脱、検査装置100から太陽電池モジュール2の搬出(S11からS14まで)は、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
上記の構成によれば、位置センサ124を用いることで、太陽電池モジュール2つまり透光性基板11Aを検査テーブル120の所定位置に配置させることができる。そのため、検査される太陽電池モジュール2が次々と検査テーブル120に配置されても、透光性基板11Aと検査テーブル120との相対位置を一定に保つことができる。
さらに、光電変換層13から発せられるEL光などを測定する場合には、位置センサ124からの光の出射が停止される。そのため、カメラ160による撮影結果に位置センサ124の光の影響が含まれることを防止することができる。言い換えると測定結果から当該光の影響を取り除くことができ、さらに精度の高い検査が可能になる。
〔第4の実施形態〕
次に、本発明の第4の実施形態について図25を参照して説明する。
本実施形態の検査装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、暗室に環境調整部が配置されている点が異なっている。よって、本実施形態においては、図25を用いて暗室および環境調整部の周辺の構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図25は、本実施形態に係る検査装置の構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
検査装置400の暗室110には、図25に示すように、暗室110の内部における環境を維持する環境調整部480が設けられている。
本実施形態では環境調整部480は、暗室110の外部から内部に空気を導入するものであり、HEPAフィルタ (High Efficiency Particulate Air Filter)などの塵埃除去手段と、内部に導入される空気の温度を調節するエアーコンディショナーなどの温度調節手段と、が設けられたものに適用して説明する。
なお、環境調整部480に塵埃除去手段および温度調節手段の両者が設けられていてもよいし、どちらか一方のみが設けられていてもよく、特に限定するものではない。
上記の構成によれば、環境調整部480により、暗室110の内部環境を一定に調節することができるため、太陽電池モジュール2における損傷発生や、性能低下などの悪影響を抑制することができる。
暗室110は外光を遮蔽するため、その内部は閉空間となる。なんら手当を行わないと、閉空間である暗室110の内部には塵埃などが集積される可能性があり、クリーン度が低下するおそれがある。さらに、暗室110の内部で光電変換層13の検査を行うと、光電変換層13や、接触端子140やカメラ160などの機器から熱が発生し、暗室110の内部温度が上昇する可能性がある。特に光電変換層13から発せられるEL光などを測定する場合には、太陽電池モジュール2からの発熱による温度上昇が無視できなくなる。このような状態を放置すると、検査精度の低下だけでなく、クリーン度の低下による塵付着や、温度上昇に起因して太陽電池モジュール2における損傷や、性能低下などの悪影響が発生するおそれがある。
そこで、暗室110の内部と外部との間で換気を行ったり、温度調整を行ったりすることで内部環境を一定に調節することで、太陽電池モジュール2における損傷発生や、性能低下などの悪影響を抑制することができる。
〔第5の実施形態〕
次に、本発明の第5の実施形態について図26を参照して説明する。
本実施形態の検査装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、過去の検査結果およびソーラシミュレータの検査結果を用いて欠陥の有無を判断する点が異なっている。よって、本実施形態においては、図26を用いて、欠陥の有無の判断に係る構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図26は、本実施形態に係る検査装置の構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
検査装置500には、図26に示すように、比較演算部510と、記憶部520と、がさらに設けられている。
比較演算部510は、カメラ160により撮影された発光分布の画像と、ソーラシミュレータ(発電性能測定部)600により測定された太陽電池モジュール2(光電変換層13)の発電性能と、が入力されるものである。さらに比較演算部510は、記憶部520との間で予め記憶された太陽電池モジュール2における発電性能と、発光分布の画像と、両者の相関に係る情報を入出力可能とされている。その一方で、比較演算部510は発電性能の測定結果と、発光分布の画像と、に基づき欠陥の位置を推定するものである。
本実施形態では、検査装置500よりも上流側にソーラシミュレータ600が配置されている例に適用して説明する。
記憶部520は、過去に検査された太陽電池モジュール2における発電性能と、発光分布の画像と、両者の相関に係る情報を記憶するものである。
上記の構成によれば、光電変換層13の状態に合わせた欠陥の検査を行うことができる。具体的には、ソーラシミュレータ600により測定された光電変換層13の発電性能と、カメラ160により撮影された発光分布の画像との関連についてのデータベースを構築しておき、このデータベースに基づいて、ソーラシミュレータ600により測定の後に、欠陥が存在すると推定される領域についてのみ暗室内での欠陥検査を行い、欠陥の有無を測定し、その他の領域については欠陥の有無の測定を省略することにより、欠陥の有無の検査を簡易にすることができる。
欠陥のあるものは、検査結果に残すとともに、この欠陥発生位置などの情報を欠陥発生に関連する製造工程へフィードバックし、製造工程の再調整に活用する。これにより、太陽電池モジュール2の生産性を改善することができる。
さらに、光電変換層13における発電性能と、カメラ160により撮影された発光分布の画像との関連に基づいて、発電性能の測定のみを行い、欠陥の有無の検査を省略することができる。つまり、所定範囲内の発電性能を発揮する太陽電池モジュール2については、光電変換層13に欠陥が存在しない、または、欠陥が存在してもその数や規模が許容範囲内であると推定される。そのため、この場合には欠陥の有無の検査を行う必要性が低く、省略することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施形態においては、検査テーブルを上方に移動させて太陽電池モジュールとカメラとの間隔を離して検査を行う構成に適用して説明したが、逆に太陽電池モジュールとカメラとの間隔を接近させて検査を行う構成に適用してもよく、特に限定するものではない。この場合カメラとしてはマイクロスコープが用いられる。
2 太陽電池モジュール
11A 透光性基板
13 光電変換層
100,200,400,500 検査装置
110 暗室
120 検査テーブル(支持部)
130 昇降部
140 接触端子(入力部)
150 XYテーブル(移動部)
160 カメラ(測定部)
240 接触端子(測定部)
270 照明部(入力部)
480 環境調整部
510 比較演算部
520 記憶部
600 ソーラシミュレータ(発電性能測定部)

Claims (6)

  1. 少なくとも太陽電池モジュールを構成する光電変換層が形成された透光性基板が載せられる支持部と、
    前記光電変換層にエネルギを入力する入力部と、
    入力されたエネルギに対する前記光電変換層の反応を測定する測定部と、
    前記支持部に対して水平方向に相対移動可能とされ、前記入力部および前記測定部の一方が配置される移動部と、
    前記支持部を上下方向に移動させ、前記透光性基板と前記移動部との間隔を変更する昇降部と、
    外光を遮蔽するとともに、前記支持部、前記昇降部、前記入力部、前記測定部および前記移動部を内部に収納する暗室と、
    が設けられ、
    前記入力部および前記測定部の他方は、前記支持部に配置されていることを特徴とする検査装置。
  2. 前記入力部は前記支持部に配置され、前記エネルギとして前記光電変換層に電圧を印加し、
    前記測定部は前記移動部に配置され、前記光電変換層の反応として前記電圧が印加された前記光電変換層から発せられる電磁波の分布を測定することを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  3. 前記入力部は前記移動部に配置され、前記エネルギとして前記光電変換層の一部領域に対して所定波長の照明光を走査可能に照射し、
    前記測定部は前記支持部に配置され、前記光電変換層の反応として前記光電変換層において前記照明光に基づいて発生した電力特性を測定することを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  4. 前記支持部の所定位置に前記透光性基板が配置されたか否かを検出する光学式の位置検出部が設けられ、
    前記測定部により前記光電変換層の反応を測定する際には、前記位置検出部における光の出射が停止されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の検査装置。
  5. 前記暗室の内部環境を調節する環境調整部が前記暗室に設けられていることを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  6. 前記光電変換層の発電性能を測定する発電性能測定部と、
    前記測定部による測定結果、および当該測定結果に係る前記光電変換層の発電性能との関連を記憶する記憶部と、
    前記発電性能測定部による測定結果、および、前記記憶部の記憶内容を比較することにより前記光電変換層における欠陥箇所を推定する比較演算部と、
    が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の検査装置。
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