JP2011079352A - プレキュアトレッド及び更生タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】プレキュアトレッドを台タイヤに貼り付けるときに、プレキュアトレッドの貼付面と踏面の周方向及び径方向に歪を内在させないプレキュアトレッド及びこれを用いた更生タイヤを提供する。
【解決手段】台タイヤに貼り付けられる更生タイヤ用のプレキュアトレッドであって、台タイヤに貼り付けられるプレキュアトレッドの貼付面が、台タイヤのプレキュアトレッドが貼り付けられるタイヤ表面の幅方向及び径方向の湾曲形状に沿ってあらかじめ湾曲して成型され、プレキュアトレッドの貼付面が台タイヤのタイヤ表面の幅方向及び径方向の形状と実質的に同一に成型され、トレッド踏面が台タイヤとなる元の製品タイヤの形状に実質的に同一に成型されるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、更生タイヤに関し、特に、農機用タイヤ、航空機用タイヤ、建設車両用タイヤの更生に適したプレキュアトレッド及び、このプレキュアトレッドを用いて更生された更生タイヤに関する。
農機用タイヤ、航空機用タイヤ、建設車両用タイヤ等に使用されるタイヤを更生タイヤとして製造する場合には、摩耗したトレッドパターンを有するトレッドゴムを切削して取り除き、新品のトレッドゴムを貼り付けるためのバフ面と呼ばれる貼付面を形成し、台タイヤと呼ばれる更生タイヤの基礎となるタイヤを成型した後に、台タイヤのバフ面に加硫成型済みのプレキュアトレッドを貼り付けることにより行われる。
プレキュアトレッドは、互いに成型面を有する一対の金型の成型面同士を対向させ、この成型面の間に未加硫ゴムからなるトレッド素材を配置して、金型で挟み込み、さらに所定時間加熱することでトレッド素材を加硫し、台タイヤのバフ面の周方向長さよりも十分長い断面略台形の平板帯状に成型される。この加硫成型されたプレキュアトレッドは、一方の金型の成型面により台タイヤのバフ面に貼り付けられる貼付面が成型され、他方の金型の成型面によりタイヤ踏面としてのトレッドバターンが成型される。
一方、プレキュアトレッドが貼り付けられる台タイヤのバフ面は、使用済みタイヤのトレッドゴムをバフマシーンにより切削して除去することで、新品のトレッドゴムを貼り付けるバフ面が成型される。このバフ面は、タイヤの径方向にあらかじめ設定された直径、及び、幅方向断面が所定の形状となるように切削される。この形状はバフラインと呼ばれ、例えば、台タイヤとなる使用済みタイヤの構造に合わせて最適な形状に設定される。
また、上記プレキュアトレッドと台タイヤとは、以下のように一体化される。
まず、台タイヤのバフ面にプレキュアトレッドを接着するための未加硫ゴムからなるクッションゴムを配置し、このクッションゴムの上に平板帯状に加硫成型されたプレキュアトレッドを台タイヤの周方向に張力を加えつつ周方向に巻き付け、タイヤ1周分の長さL1となったときに、プレキュアトレッドの巻き始め部分と巻き終わり部分とが一致するように切断することにより、台タイヤ表面にプレキュアトレッドを貼り付ける。
その後、ゴム素材からなるエンベロープによりプレキュアトレッドを含むタイヤ表面を被覆し、エンベロープにより被覆された台タイヤ及びプレキュアトレッドを加硫缶と呼ばれる圧力容器の内部に投入し、加硫缶の内部を加圧,加熱することで、クッションゴムが加硫され、台タイヤ表面にプレキュアトレッドが接着することで更生タイヤが製造される。
しかしながら、図4に示すように、プレキュアトレッドの厚さ分の貼付面長さと踏面側長さL2の周差の関係から、3次元的に湾曲して成型されるバフ面に平板帯状のプレキュアトレッドをゴムの弾性を利用して張力をかけつつ貼り付ける必要があり、プレキュアトレッドの踏面側には引張り力が作用し、貼付面側には圧縮力が作用し、踏面側、貼付面側の双方に歪が内在された状態で台タイヤに貼り付けられることとなる。このため、更生タイヤが使用されるときには、プレキュアトレッドに内在する歪の影響により、トレッド踏面の特にトレッドパターンを構成するブロックの溝部にクラックが生じ易くなっている。このクラックは、オゾンクラックと呼ばれ、大気中に含まれるオゾンがトレッドパターンの溝部に内在する歪に対して作用することで生じるため、クラックを無くすためには、プレキュアトレッドを台タイヤに貼り付ける際にプレキュアトレッドにできるだけ歪が生じないようにする必要がある。また、特に、農機用タイヤ、航空機用タイヤ、建設車両用タイヤ等では、貼り付けられるプレキュアトレッドのゴム厚さが厚い傾向にあるため、プレキュアトレッドを台タイヤのバフ面に沿って貼り付けたときに、貼付面と踏面との間に大きな周方向長さの差が生じ易く、貼付面と踏面の双方に大きな歪が生じる結果オゾンクラックが生じる可能性が高くなる。
また、プレキュアトレッドの幅方向の両端部を薄肉に成型することで踏面側、貼付面側の幅方向に作用する歪を除去する方法や、プレキュアトレッドを円環形状に形成し、このプレキュアトレッドの内周側に台タイヤを設けて、プレキュアトレッドと台タイヤを貼り付けて踏面側、貼付面側の周方向に作用する歪を除去する方法も提案されているが、前者の方法では、タイヤの周方向においてプレキュアトレッドの踏面側及び貼付面側に歪が内在し、後者の方法では、タイヤの幅方向においてプレキュアトレッドの踏面側及び貼付面側に歪が内在してしまうことから、タイヤの幅方向及び周方向の双方の歪が生じないプレキュアトレッド及び更生タイヤを得ることができなかった。
特開2006−346930号公報 特開2001−180228号公報
そこで、本発明は、上記課題を解決するため、プレキュアトレッドを台タイヤに貼り付けるときに、プレキュアトレッドの貼付面と踏面の周方向及び径方向に歪を内在させないプレキュアトレッド及びこれを用いた更生タイヤを提供する。
本発明の第1の構成として、台タイヤ表面に貼り付けられるプレキュアトレッドであって、プレキュアトレッドの貼付面が台タイヤ表面の幅方向及び径方向の湾曲形状に沿って湾曲するようにした。
本発明によれば、プレキュアトレッドの貼付面が、台タイヤのプレキュアトレッドが貼り付けられるタイヤ表面の幅方向及び径方向に沿って湾曲して成型されているので、台タイヤ表面にプレキュアトレッドを貼り付けたときにプレキュアトレッドに歪が内在することがなく、プレキュアトレッドのタイヤ踏面におけるオゾンクラックの発生を抑制することができる。
本発明の第2の構成として、プレキュアトレッドの貼付面が台タイヤ表面の幅方向及び径方向の形状と実質的に同一であるようにした。
本発明によれば、台タイヤのタイヤ表面の幅方向及び径方向の形状と実質的に同一にプレキュアトレッドの貼付面が成型されているので、台タイヤ表面にプレキュアトレッドを載せ置くだけで貼り付けることができ、プレキュアトレッドが幅方向及び径方向にほとんど歪むことがないので、プレキュアトレッドのタイヤ踏面におけるオゾンクラックの発生がより抑制される。
本発明の第3の構成として、プレキュアトレッドのトレッド踏面が台タイヤとなる元の製品タイヤの形状に実質的に同一であるようにした。
本発明によれば、上記第1,第2の構成により生じる効果に加え、プレキュアトレッドのトレッド踏面が元の製品タイヤと実質的に同一であるので、元の製品タイヤと同等の性能の更生タイヤを製造することができるようになる。
本発明の第4の構成として、プレキュアトレッドの周方向長さは、台タイヤ表面の周方向長さよりも短くした。
本発明によれば、プレキュアトレッドの周方向長さが、台タイヤ表面の周方向長さよりも短いので、台タイヤ表面に貼り付けるときに、無理な力をかけることなく台タイヤ表面に貼り付けることができる。
本発明の第5の構成として、請求項1乃至請求項4いずれかに記載のプレキュアトレッドが台タイヤ表面に貼り付けられるようにした。
本発明によれば、請求項1乃至請求項4いずれかに記載のプレキュアトレッドを台タイヤに貼り付けられる更生タイヤは、プレキュアトレッドに引張りや圧縮の歪みが内在していないので、オゾンクラックの発生がより抑制されたものとなる。
本発明の第6の構成として、更生タイヤが農機用又は航空機用又は建設車両用とした。
本発明によれば、農機用又は航空機用又は建設車両用のタイヤは、タイヤのトレッド部分の肉厚が厚いため、プレキュアトレッドを台タイヤのバフ面に貼り付けたときに、貼付面と踏面との間に大きな周方向長さの差が生じ易く、貼付面と踏面の双方に大きな歪が生じる結果オゾンクラックが生じる可能性が高くなるが、本構成のプレキュアトレッドによれば、引張りや圧縮の歪みが内在しないので、特に農機用又は航空機用又は建設車両用のタイヤを更生するのに適している。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴のすべてを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。また、以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成又は工程をも含むものである。
本発明に係るプレキュアトレッドの斜視図。 本発明に係るプレキュアトレッドの正面図及び台タイヤの幅方向断面図。 本発明に係るプレキュアトレッドの側面図及び径方向断面図。 プレキュアトレッドの厚さ分の貼付面長さと踏面側長さの周差の関係を示す表。
実施形態
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、複数のプレキュアトレッド1A〜1Cを貼り付けた斜視図及びプレキュアトレッド1Aの拡大斜視図である。
図1(a),(b)に示すように、プレキュアトレッド1は、複数のプレキュアトレッド1A〜1Cが円環状となるように組み合わされることにより形成される。以下、プレキュアトレッド1の貼付面2及びタイヤ踏面3について詳説する。各プレキュアトレッド1A〜1Cは、径方向及び幅方向にあらかじめ湾曲して成型される貼付面2と貼り付け対象となる台タイヤ11の新品製品時と同様の形状及び寸法となるように成型されるタイヤ踏面3とを有し、台タイヤ11の外周長さよりも短い所定長さで成型される。
図2はプレキュアトレッド1の正面図及び幅方向A1のA−A′断面図を示し、図3はプレキュアトレッド1の側面図及びB−B′断面図を示す。
プレキュアトレッド1の貼付面2は、幅方向A1のA−A′断面において、杯状又は椀状に湾曲する形状であり、使用済みタイヤのトレッド部分を切削するときに設定される台タイヤ表面となるバフ面12のバフライン曲線B1に沿うように湾曲し、かつ、径方向A2のB−B′断面において、台タイヤ11のタイヤ回転中心Cからバフ面12までの距離である半径R1によって形成される周面に沿うように湾曲して成型される。
つまり、図2,図3に示すように、プレキュアトレッド1の貼付面2は、摩耗した農機用タイヤのトレッド部分を切削して、成型されたバフ面12の径方向A2の半径R1と一致し、幅方向A1のバフライン曲線B1と一致するように3次元的に径方向A2と幅方向A1に湾曲して成型される。即ち、貼付面2は台タイヤ表面のタイヤ幅方向及びタイヤ周方向の曲率半径と実質的に同一に前記プレキュアトレッド1の貼付面2が成型される。
タイヤ踏面3は、台タイヤ11にプレキュアトレッド1を貼り付けて、後述の更生タイヤとしたときに、台タイヤ11を作成する前の新品の製品タイヤと同じ寸法となるように成型される。すなわち、プレキュアトレッド1が台タイヤ11に貼り付けられたときに、タイヤ踏面3のトレッドパターンを構成する複数のトレッドブロック6の接地面7によって形成される更生タイヤの外径R2の溝深さD及びタイヤ幅Wが製品タイヤと同一寸法となるように成型される。
図1に示すように、プレキュアトレッド1A〜1Cの前端面21は、幅方向中央に向かうに従って漸次突出する山型に成型され、後端面22は当該前端面21と対応するように幅方向中央に向かって漸次すぼむ谷型に成型される。また、各プレキュアトレッド1A〜1Cは、周方向長さにおいて、図2のバフ面12の頂部13の周方向長さの3分の1の長さに形成される。つまり、プレキュアトレッド1A〜1Cをバフ面12に貼り付けることでタイヤ1周分のプレキュアトレッド1が形成される。
なお、プレキュアトレッド1の周方向長さは3分の1に限らず適宜設定すれば良く、本例のような農機用タイヤのようにトレッドブロック6が特徴的な場合にはトレッドブロック6を切断しない長さで設定すれば良い。また、前端面21を山型に、後端面22は前端面21と対応するように谷型に成型するとしたが、形状はこれに限定されず、要は前端面21に対して後端面22が対応し、一致するように形成されれば良い。
以下、更生タイヤの製造方法について説明する。
プレキュアトレッド1A〜1Cは、製品タイヤと同一となるようなタイヤ踏面3を成型する一方の金型と、台タイヤ11のバフ面12と略一致する貼付面2を成型する他方の金型からなる一対の金型により成型される。具体的には、他方の金型に対して、未加硫ゴムからなるトレッド素材を配置した後に、一方の金型を対向させて近接させることにより、一方の金型及び他方の金型により形成される成型空間内にトレッド素材を収容し加熱加圧することで3次元的に湾曲した所定長さのプレキュアトレッド1A〜1Cが成型される。
図3に示すように、台タイヤ11は、使用済みタイヤのトレッド部分のタイヤ表面を所定の厚さ及び形状となるように切削することにより、図2(b)に示すような、径方向A2及び幅方向A1にトロイダル状のタイヤ表面を有する形状に成型される。
具体的には、台タイヤ11は次のように製造される。
トレッドパターンが摩耗した使用済みタイヤの摩耗したトレッドパターンがバフマシーンにより台タイヤ11の構造に対応したバフライン曲線B1となるように切削され、バフ面12が成型される。このバフ面12は、上記プレキュアトレッド1の貼付面2に対応するように幅方向A1及び径方向A2に沿って湾曲した形状となっている。
上記工程により成型された台タイヤ11は、概略、タイヤの内圧を保持して空気がタイヤ内部から漏れないようにタイヤの内圧を保持するためのゴム層からなるインナーライナー31と、プライコードと呼ばれる繊維コードやスチールコードを骨格としてカーカスゴムに接着して形成されるカーカス32と、スチールコード等により構成され、ホイールリムとの密着を保持したり、回転するタイヤに作用するトルクに対してタイヤとホイールリムとの間に滑りが生じないようにタイヤをリムに固定するビードコード33と、ビードコードと一体に形成されタイヤのビード部を補強するビードフィラー34とを備え、さらにスチールコード等により構成され、タイヤの内圧の変化や回転による変形を抑え、路面からの入力を受け止めて衝撃を緩和する複数のベルト35が層をなすように重ねてカーカス32の中央上部に備える構造である。
次にプレキュアトレッド1A〜1Cと台タイヤ11とを一体化することにより作成される更生タイヤの製造方法について説明する。
まず、台タイヤ11のバフ面12には、台タイヤ11とプレキュアトレッド1とを接着するための未加硫のクッションゴムがタイヤ周方向に沿って配置される。このクッションゴムの上に1枚目のプレキュアトレッド1Aを載せ置くように貼り付ける。
次に1枚目のプレキュアトレッド1Aの前端面21と後端面22に未加硫の穴埋め用ゴム9a,9bを配置して、この穴埋め用ゴム9bを介して、1枚目のプレキュアトレッド1Aの後端面22と2枚目のプレキュアトレッド1Bの前端面23とをできる限り密着するように当接させて、2枚目のプレキュアトレッド1Bをクッションゴムを介してバフ面12に貼り付ける。
次に2枚目のプレキュアトレッド1Bの後端面24に未加硫の穴埋め用ゴム9cを配置して、この穴埋め用ゴム9cを介して、2枚目のプレキュアトレッド1Bの後端面24と3枚目のプレキュアトレッド1Cの前端面25とをできる限り密着するように当接させて、3枚目のプレキュアトレッド1Cをクッションゴムを介してバフ面12に貼り付けることで、3枚目のプレキュアトレッド1Cの後端面26と1枚目のプレキュアトレッド1Aの前端面21とが穴埋め用ゴム9aを介して密着する。
これにより、台タイヤ11のバフ面12が3枚のプレキュアトレッド1A〜1Cにより覆われ、未加硫の更生タイヤが成型される。この未加硫の更生タイヤは、台タイヤ11のバフ面12にプレキュアトレッド1A〜1Cを載せ置くだけで良いので、プレキュアトレッド1の貼り付け作業が容易となる。
次に、未加硫の更生タイヤ全体をゴム素材からなるエンベロープにより被覆し、エンベロープと、未加硫の更生タイヤの内径部分とをビードリングと呼ばれる段付き環状の部材を内径部分に嵌め込んで、未加硫の更生タイヤの表面をエンベロープにより密封する。
その後、この被覆された更生タイヤ素材を加硫缶に投入して、加硫缶内を加圧,加熱することで、未加硫のクッションゴムと穴埋め用ゴムとが加硫されて、台タイヤ11にプレキュアトレッド1A〜1Cが強固に接着された状態の更生タイヤが完成する。
このように製造される更生タイヤは、プレキュアトレッド1のタイヤ踏面3や貼付面2に従来のように張力による歪が内在していない状態で加硫接着される。即ち、タイヤ踏面3ではトレッドブロック6の基部6aと溝面5との間に引張力が発生していないので内在的な引張りによる歪が生じず、また、貼付面2ではクッションゴムと貼付面2との間に圧縮力が発生していないので、内在的な圧縮による歪みが生じないことで、しっかりとプレキュアトレッド1が台タイヤ11に接着され、台タイヤ11からの剥離を防止することができる。
本構成に係るプレキュアトレッド1によれば、貼付面2が成型された台タイヤ11のバフ面12にプレキュアトレッド1を載せるだけで、バフ面12と貼付面2とが一致するので、プレキュアトレッド1を引張りつつバフ面12に貼り付ける必要がなく、タイヤ踏面3側に引張りによる歪が生じることがない。これにより、更生タイヤを使用するときに、トレッドブロック6の基部6aに生じるクラックや、プレキュアトレッド1が台タイヤ11から剥離することを抑制することができる。
上記説明において、農機用タイヤの更生タイヤの製造方法について説明したが、航空機用タイヤ、建設車両用タイヤの更生タイヤを製造するときにも上記構成となるように成型されるプレキュアトレッド1を用いても良い。
また、プレキュアトレッド1の貼付面2は、幅方向A1の断面において、使用済みタイヤのトレッド部分を切削するときに設定されるバフライン曲線B1と同一形状、かつ、径方向A2において台タイヤ11のタイヤ回転中心Cからバフ面12までの距離からなる半径R1と一致するように成型されるとしたが、これに限らず、幅方向A1のみバフライン曲線B1と同一形状にして、タイヤ回転中心Cからバフ面12までの距離よりもやや大きく、又は、やや小さくなるように曲率半径を設定し、3次元的に湾曲するようにしても良い。
このように、加硫成型することで、タイヤサイズが異なった場合でも適宜必要枚数貼り付けて更生タイヤを製造すれば良い。
1;1A;1B;1C プレキュアトレッド、2 貼付面、3 タイヤ踏面、
5 溝面、6 トレッドブロック、7 接地面、11 台タイヤ、12 バフ面、
A1 幅方向、A2 径方向、B1 バフライン曲線。

Claims (6)

  1. 台タイヤ表面に貼り付けられるプレキュアトレッドであって、
    前記プレキュアトレッドの貼付面が前記台タイヤ表面の幅方向及び径方向の湾曲形状に沿って湾曲することを特徴とするプレキュアトレッド。
  2. 前記プレキュアトレッドの貼付面が前記台タイヤ表面の幅方向及び径方向の形状と実質的に同一であることを特徴とする請求項1に記載のプレキュアトレッド。
  3. 前記プレキュアトレッドのトレッド踏面が台タイヤとなる元の製品タイヤの形状に実質的に同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプレキュアトレッド。
  4. 前記プレキュアトレッドの周方向長さは、前記台タイヤ表面の周方向長さよりも短いことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のプレキュアトレッド。
  5. 請求項1乃至請求項4いずれかに記載のプレキュアトレッドが台タイヤ表面に貼り付けられたことを特徴とする更生タイヤ。
  6. 前記更生タイヤが農機用又は航空機用又は建設車両用であることを特徴とする請求項5に記載の更生タイヤ。
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