JP2011077252A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】配線構造が簡素化された太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】金属基板の少なくとも表面に形成された絶縁層上に光電変換素子が複数形成されて接続された太陽電池サブモジュールの表面および裏面の両面に接着充填層および保護層がラミネートされた太陽電池モジュールにおいて、太陽電池サブモジュールの正極または負極に接続され、正極または負極の出力を保護層の外部に取り出す第1のリード線と、太陽電池サブモジュールの負極または正極を金属基板に接続させる接電部と、金属基板に接続され、金属基板を導体として接電部を介して接続された負極または正極と導通されて負極または正極の出力を保護層の外部に取り出す第2のリード線とを有する。この第2のリード線は金属基板の任意の位置で、一箇所以上で接続されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、絶縁層上に光電変換素子が複数形成されて接続された太陽電池サブモジュールの表面および裏面の両面に接着充填層および保護層がラミネートされた太陽電池モジュールに関し、特に、太陽電池サブモジュールの正極、負極からの出力を外部に取り出すためのリード線と太陽電池モジュールに付設した外部配線用の端子箱との間の配線構造が簡素化された太陽電池モジュールに関する。
現在、太陽電池の研究が盛んに行われている。太陽電池を構成する太陽電池モジュールにおいては、光吸収により電流を発生する半導体の光電変換層を裏面電極(下部電極)と透明電極(上部電極)とで挟んだ積層構造の光電変換素子を基板上に多数直列に接続しなる太陽電池サブモジュールを有する。
太陽電池モジュールとしては、更にこの太陽電池サブモジュールの表裏両面に、接着封止材および保護材をラミネートした上で、その裏面側に外部配線用の端子ボックスを一体に組付け、太陽電池サブモジュールの両端域に振り分けて形成した電力取り出し用の正極、負極と端子箱の接続導体との間に内部リード線を配線した構成のものが知られている。
この太陽電池モジュールにおいては、正極および負極からの出力の外部への取り出しは、太陽電池サブモジュール両端の端子部分に金属リボン等をハンダ付け等により接続し、絶縁層を間に挟んで折り返して接電箱に接続している(特許文献1、2参照)。
特許文献1には、透明絶縁基板上に、透明電極層、光起電力薄膜半導体層、裏面電極層を含む層が順次形成され、複数個の領域に分割されてなされる光起電力素子が電気的に接続され、その接続の終端として電力を集めるバス領域を有する薄膜太陽電池と、その薄膜太陽電池が形成された面を保護する充填材と裏面保護カバーを含む封止手段と、その薄膜太陽電池により発生した電力を外部に供給するための接続手段とを含む薄膜太陽電池モジュールにおいて、バス領域から接続手段までの配線が充填材に埋設され、その配線と裏面電極層との間にと別の充填材に埋設されたガラス不織布シートあるいは160℃耐熱の合成繊維不織布シートが存在する薄膜太陽電池モジュールが記載されている。
この特許文献1の薄膜太陽電池モジュールでは、充填材、配線、ガラス不織布シートあるいは160℃耐熱の合成繊維不織布シート、裏面保護カバーを敷設、組立後、真空ラミネート法によって固定されている。
また、特許文献1においては、バス領域は、薄膜太陽電池の発電領域の長辺の両側に設けられている。各バス領域に半田メッキ銅箔が形成されており、この半田メッキ銅箔にバス領域と電力を外部に出すための別の半田メッキ銅箔が接続されている(図1参照)。この別の半田メッキ銅箔は、薄膜太陽電池の発電領域の短辺中央近傍で、薄膜太陽電池の発電領域から突出するように略L字状に折り曲げられている。このような別の半田メッキ銅箔に端子ボックスが接続される([0033]、[0034]参照)。
特許文献2には、フィルム基板上に光電変換素子を形成した薄膜太陽電池の表裏両面に接着封止材および保護材をラミネートしてなり、その裏面側に外部配線用の端子ボックスを一体に組付け、太陽電池の両端域に形成した電力取り出し用のプラス、マイナス電極と前記端子ボックスの接続導体との間に絶縁を保持した内部リード線を配線した太陽電池モジュールにおいて、一端を太陽電池の電極に接続して引き出した内部リード線を、太陽電池の側縁に沿ってその外側を迂回するように敷設し、太陽電池とともに接着封止材の間に挟み込んで封止支持した太陽電池モジュールが記載されている(請求項1、図1参照)。
特許文献2においては、リード線の一端側の接続部を太陽電池の電極に半田付け、あるいは導電性粘着テープで電気的に接続される。リード線の他端側は裏面側に向けてL字状に起立屈曲させた上で、太陽電池にラミネートした接着封止材、裏面保護材のスリット穴を貫通してモジュールの裏面側に引き出し、この引出し位置に合わせてモジュールに組付けた端子ボックスの接続端子と半田付けして接続されている(図2、図4、[0017]参照)。
特許第312810号公報 特開2004−31646号公報
上述の特許文献1においては、内部配線となる別の半田メッキ銅箔の引き回しは、各バス領域の半田メッキ銅箔から薄膜太陽電池の発電領域の短辺中央近傍まで必要であるため、配線部材のコストが嵩むという問題点がある。
また、特許文献1においては、充填材、配線、ガラス不織布シートあるいは160℃耐熱の合成繊維不織布シート、裏面保護カバーを敷設、組立後、真空ラミネート法によって固定するため、別の半田メッキ銅箔を設けた配線経路に沿って薄膜太陽電池の表面が局部的に湾曲変形して盛り上がるようになるという問題点がある。
このように、特許文献1においては、接着充填層および表面保護材が別の半田メッキ銅箔に沿って盛り上がった凸部が形成されるため損傷、または局部的な応力集中により、太陽電池としての信頼性が悪くなるという問題点がある。
さらに、特許文献2においては、太陽電池サブモジュールの配線、リード線の引き回しは、太陽電池の電極から端子箱まで絶縁を保持した長いリード線を必要とするため、配線部材のコストが嵩むという問題点がある。
このように、特許文献1、2においては、配線がいずれも長くなるため、配線のレイアウトが複雑化し、その複雑さからモジュール敷設時の配線工程の作業性が悪くなる。さらには、敷設時の配線工程の作業性が悪いことにより、太陽電池を傷付ける等の損傷を与える虞があり、品質問題をもたらす原因となる。上述のように、特許文献1、2には、品質上、信頼性上の問題が生ずる等の問題点がある。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、配線構造が簡素化された太陽電池モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、金属基板の少なくとも表面に形成された絶縁層上に光電変換素子が複数形成されて接続された太陽電池サブモジュールの表面および裏面の両面に接着充填層および保護層がラミネートされた太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池サブモジュールの正極または負極に接続され、前記正極または前記負極の出力を前記保護層の外部に取り出す第1のリード線と、前記太陽電池サブモジュールの前記負極または前記正極を前記金属基板に接続させる接電部と、前記金属基板に接続され、前記金属基板を導体として前記接電部を介して接続された前記負極または前記正極と導通されて、前記負極または前記正極の出力を前記保護層の外部に取り出す第2のリード線とを有し、前記第2のリード線は、前記金属基板の任意の位置で、一箇所以上で接続されていることを特徴とする太陽電池モジュールを提供するものである。
本発明においては、前記第1のリード線は、前記太陽電池サブモジュールの前記正極または前記負極に接続された第1の接続部を介して接続されており、前記第2のリード線は、前記第1の接続部近傍で前記金属基板に接続されていることが好ましい。
また、本発明においては、前記第2のリード線は、前記金属基板に第2の接続部を介して接続されていることが好ましい。
さらに、本発明においては、前記第1のリード線および前記第2のリード線は、それぞれ先端が、前記太陽電池サブモジュールの裏面側の前記保護層の外部に設けられた端子箱に接続されることが好ましい。
さらにまた、本発明においては、前記第1のリード線および前記第2のリード線は、それぞれ先端が前記太陽電池サブモジュールの裏面側の前記保護層に対して略垂直に突出して前記端子箱に接続されることが好ましい。
また、本発明においては、前記第2の接続部は、前記金属基板に設けられた帯状の導電性部材、または前記金属基板を挟み込む外部接続治具であることが好ましい。
また、本発明においては、前記第2のリード線と前記外部接続治具とは、ネジ、圧着端子または半田付けにより電気的に接続されていることが好ましい。
また、本発明においては、前記外部接続治具は、前記金属基板に少なくとも1つ設けられていることが好ましい。
また、本発明においては、例えば、前記金属基板は、アルミニウム板、ステンレス鋼板または鋼板により構成され、前記絶縁層は、アルミニウム、シリコン、チタンおよび鉄のいずれかの酸化膜、窒化膜または酸窒化膜により構成される。
また、本発明においては、前記光電変換素子は、裏面電極、光電変換層および透明電極を備えるものであることが好ましい。
また、本発明においては、前記光電変換層は、少なくとも1種のカルコパイライト構造の化合物半導体で構成されることが好ましい。
また、本発明においては、前記光電変換層は、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とからなる少なくとも1種の化合物半導体で構成されることが好ましい。
また、本発明においては、前記光電変換層は、CuおよびAgからなる群より選択された少なくとも1種のIb族元素と、Al、GaおよびInからなる群より選択された少なくとも1種のIIIb族元素と、S、Se、およびTeからなる群から選択された少なくとも1種のVIb族元素とからなる少なくとも1種の化合物半導体で構成されることが好ましい。
本発明によれば、太陽電池サブモジュールの正極または負極に接続され、正極または負極の出力を保護層の外部に取り出す第1のリード線と、太陽電池サブモジュールの負極または正極を金属基板に接続させる接電部と、金属基板に接続され、金属基板を導体として接電部を介して接続された負極または正極と導通されて負極または正極の出力を保護層の外部に取り出す第2のリード線とを有し、第2のリード線は金属基板の任意の位置に一箇所以上で接続させることにより、金属基板自体を導体として通電することができ、正極または負極からの出力を取り出す際に、両極性のうち正極または負極側のリード線を長く引き回すことがなくなり、配線構造を簡素化できる。このため、太陽電池モジュール全体で、配線長さを短くすることができる。これにより、配線にかかる材料費を抑えることができる。さらには、モジュール作製工程費、太陽電池モジュール敷設作業費等のコストを下げることができる。
また、本発明によれば、配線構造を単純にできるため、太陽電池モジュールの品質および信頼性を向上させることができる。更には、太陽電池モジュールの接続箱の位置も、太陽電池モジュールの中央ではなく、端部にすることができるため、美観上も優れたものとなり、太陽電池モジュールの商品価値を向上させることができる。
なお、本発明においては、外部接続治具を複数設けることにより、太陽電池モジュール間の配線が容易になり、所望の直並列接続をすることができる。
本発明の第1の実施形態の太陽電池モジュールを示す模式的斜視図である。 本発明の第1の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールを示す模式的平面図である。 図2に示す太陽電池サブモジュールの模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールの配線構造の一部を示す模式的斜視図である。 本発明の第2の実施形態の太陽電池モジュールを示す模式的斜視図である。 本発明の第2の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールを示す模式的平面図である。 本発明の第2の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールの配線構造の一部を示す模式的断面図である。 本発明の第3の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールを示す模式的平面図である。 (a)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールの外部接続治具の第1の例を示す模式的斜視図であり、(b)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池サブモジュールの外部接続治具の第2の例を示す模式的斜視図であり、(c)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池サブモジュールの外部接続治具の第3の例を示す模式的斜視図であり、(d)は、図9(c)に示す第3の例の外部接続治具の取付状態を示す模式的断面図である。 (a)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールの外部接続治具の接続状態の第1の例を示す模式的平面図であり、(b)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池サブモジュールの外部接続治具の接続状態の第2の例を示す模式的平面図であり、(c)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池サブモジュールの外部接続治具の接続状態の第3の例を示す模式的平面図である。
以下、添付の図面に示す実施形態に基づいて、本発明の太陽電池モジュールを詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の太陽電池モジュールを示す模式的斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールを示す模式的平面図である。図3は、図2に示す太陽電池サブモジュールの模式的断面図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態の太陽電池モジュール10は、太陽電池サブモジュール12と、この太陽電池サブモジュール12の表面側に配置された接着充填層14、水蒸気バリア層(保護層)16および表面保護層(保護層)18と、この太陽電池サブモジュール12の裏面側に配置された接着充填層20およびバックシート(保護層)22と、後述するようにバックシート22から突出させた第1のリード線56、第2のリード線60と接続される接続箱24とを有する。
太陽電池サブモジュール12と、太陽電池サブモジュール12の表面側に配置された接着充填層14、水蒸気バリア層16および表面保護層18と、この太陽電池サブモジュール12の裏面側に配置された接着充填層20およびバックシート22とは、例えば、真空ラミネート法により、ラミネート加工されて一体化されている。
ここで、太陽電池サブモジュール12の表面側とは、電力を得るための光を受ける側の面のことであり、裏面側とは、その表面の反対側のことである。
接続箱24は、太陽電池モジュール10で得られた電力を、太陽電池モジュール10の外部に取り出すためのものであり、給電ケーブル等が接続される。この接続箱24は、バックシート22の表面22aの角部周辺に、例えば、シリコーン樹脂によって接着封止されて固定される。
接着充填層14は、太陽電池サブモジュール12を封止して保護するとともに、水蒸気バリア層16と接着させるためのものである。
この接着充填層14には、例えば、EVA(エチレンビニルアセテート)、またはPVB(ポリビニルブチラール)が用いられる。
水蒸気バリア層16は、太陽電池サブモジュール12を水分から保護するためのものである。この水蒸気バリア層16は、例えば、PETまたはPEN等の透明フィルムにSiO、SiN等からなる無機層が形成されたもの、またはPETまたはPEN等の透明フィルムでSiO、SiN等からなる無機層を挟んだ構成のものが用いられる。
なお、水蒸気バリア層16は、水蒸気透過率、酸素透過率等が所定の性能を満たすものであれば、その構成については特に限定されるものではない。
表面保護層18は、汚れ等から太陽電池サブモジュール12を守るとともに、汚れ等による太陽電池サブモジュール12への入射光量の低下を抑制するものである。この表面保護層18としては、例えば、フッ素系樹脂フィルムが用いられる。このフッ素系樹脂としては、例えば、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)が用いられる。また、表面保護層18の厚さは、例えば、20〜200μmである。
太陽電池サブモジュール12の裏面側に設けられる接着充填層20は、表面側に設けられる接着充填層14と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
バックシート22は、太陽電池モジュール10を裏側から保護するとともに、太陽電池モジュール10の絶縁性を確保するためのものである。このバックシート22には、PETまたはPEN等の樹脂フィルムで、アルミニウム箔を挟んだ構造のものが用いられる。なお、バックシート22においても、その構成については特に限定されるものではない。
図2および図3に示すように、本実施形態の太陽電池サブモジュール12は、例えば、略長方形状の金属基板30と、金属基板30の表面30aに形成された絶縁層32と、金属基板30の裏面30bの全面に形成された絶縁層34とを有し、絶縁層32の表面32aに太陽電池部36が形成されている。
図2に示す太陽電池サブモジュール12は、集積型と呼ばれるものであり、絶縁層32の表面32aに裏面電極38と光電変換層40とバッファ層42と透明電極44とが順次積層されており、裏面電極38、光電変換層40、バッファ層42および透明電極44とにより光電変換素子50が構成されている。
裏面電極38は、隣り合う裏面電極38と分離溝(P1)39を設けて絶縁層32の表面32aに形成されている。分離溝(P1)39を埋めつつ光電変換層40が裏面電極38の上に形成されている。この光電変換層40の表面にバッファ層42が形成されている。これらの光電変換層40とバッファ層42とは、裏面電極38にまで達する溝(P2)43により、他の光電変換層40とバッファ層42と離間されている。この溝(P2)43は、裏面電極38の分離溝(P1)39とは異なる位置に形成されている。
また、この溝(P2)43を埋めつつバッファ層42の表面に透明電極44が形成されている。
透明電極44、バッファ層42および光電変換層40を貫き裏面電極38に達する開口溝(P3)45が形成されている。各光電変換素子50は、裏面電極38と透明電極44により、直列に接続されている。複数の光電変換素子50により太陽電池部36が構成される。
本実施形態の光電変換素子50は、集積型のCIGS構造と呼ばれるものであり、例えば、裏面電極38がモリブデン電極で構成され、光電変換層40がCIGSで構成され、バッファ層42がCdSで構成され、透明電極44がZnOで構成されている。
この光電変換素子50に、透明電極44側から光が入射されると、この光が透明電極44およびバッファ層42を通過し、光電変換層40で起電力が発生し、例えば、透明電極44から裏面電極38に向かう電流が発生する。このため、図3中、左側の端の裏面電極38が正極(プラス極)になり、右側の端の裏面電極38が負極(マイナス極)になる。
なお、本実施形態の太陽電池部36は、例えば、公知のCIGS系の太陽電池の製造方法により製造することができる。また、裏面電極38の分離溝(P1)39、裏面電極38にまで達する溝(P2)43、裏面電極38に達する開口溝(P3)45は、レーザースクライブまたはメカニカルスクライブにより形成されたものである。
図3に示すように、太陽電池サブモジュール12においては、太陽電池部36の左端の裏面電極38に、第1の接続部46が設けられている。この第1の接続部46は、例えば。細長い帯状の導電性部材で構成されている。導電性部材は、例えば、錫メッキ銅リボン、導電性テープである。導電性部材に、錫メッキ銅リボンを用いた場合、例えば、鉛フリー半田、例えば、セルソルザを用いて超音波半田付けをする。この場合、直線状に連続的に半田付けをしてもよいし、周期的に半田バンプを形成して半田付けしてもよい。これ以外にも、錫メッキ銅リボンを、導電接着材、導電性テープ等を用いて裏面電極38に接続してもよい。
第1の接続部46が設けられる裏面電極38は、例えば、光電変換素子50が形成されていた場合には、レーザースクライブまたはメカニカルスクライブにより、光電変換素子50を取り除いて、第1の接続部46を設ける裏面電極38を露出させる。
金属基板30の表面30aには、例えば、右端に絶縁層32が形成されていない領域52がある。この領域52は、絶縁層32の形成時に、マスクをしておき、形成することができる。領域52は、これ以外にも、絶縁層32を、例えば、レーザースクライブにより取り除いて形成してもよい。
裏面電極38と領域52の金属基板30との表面30aとの導通を確保する接電部48が設けられている。この接電部48は、例えば、裏面電極38と領域52の金属基板30の表面30aとに跨るように半田54を用いて接続された導電性部材である。この導電性部材は、上述の第1の接続部46に用いられる導電性部材と同様のものを用いることができる。接電部48としては、単に裏面電極38と領域52の金属基板30の表面30aとに跨るように半田を設けて電気的に接続したものでもよい。
また、接電部48が接続される裏面電極38は、例えば、光電変換素子50が形成されていた場合には、レーザースクライブまたはメカニカルスクライブにより、光電変換素子50を取り除いて、接電部48を設ける裏面電極38を露出させる。
また、図2に示すように、金属基板30の外縁と太陽電池部36の周縁部との間に、金属基板30の絶縁層32のない領域52aが形成されている。この領域52aは、上述の領域52と同様にして形成することができる。
この領域52aに、第2の接続部58が設けられている。この第2の接続部58は、第1の接続部46と同様の構成とすることができる。このため、第2の接続部58の詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、図1に示すように、第1の接続部46に第1のリード線56が接続されている。この第1のリード線56は、絶縁スリーブ57により接続部分以外は絶縁されている。
また、第2の接続部58に第2のリード線60が接続されている。この第2のリード線60は、絶縁スリーブ61により接続部分以外は絶縁されている。
本実施形態においては、第1のリード線56が正極であり、第2のリード線60が負極である。
第1のリード線56は、正極に接続され、正極の出力(電位)をバックシート(保護層)22の外部に取り出すものである。
また、第2のリード線60は、第2の接続部58を介して、金属基板30に接続されており、この金属基板を導体として接電部48を介して接続された負極と導通されている。この第2のリード線60は、負極の出力(電位)をバックシート(保護層)22の外部に取り出すものである。
図4において絶縁スリーブ57、61の図示は省略しているが、第1のリード線56は、略コ字状に折り曲げられて、基板30の側面30cおよびバックシート22の表面22aに沿って配線されて金属基板30の裏側に廻され、更には先端56aがバックシート22の表面22aに対して略垂直になるように折り曲げられて、略L字状に屈曲起立されている。
また、第2のリード線60も、第1のリード線56と同様に、略コ字状に折り曲げられて、基板30の側面30cおよびバックシート22の表面22aに沿って配線されて金属基板30の裏側に廻されて、更には先端56aがバックシート22の表面22aに対して略垂直になるように折り曲げられて、略L字状に屈曲起立されている。
図1に示すように、第1のリード線56および第2のリード線60は、それぞれバックシート22から突き抜けた状態で接続箱24の端子(図示せず)に接続される。
本実施形態においては、太陽電池サブモジュール12から電力を取り出す際に、金属基板30を導体として利用して、絶縁層32の一部を取り除いて領域52aを形成し、例えば、第2の接続部58を接続することにより、負極の第2のリード線60を、太陽電池部36の周縁を取り囲むように配線する必要がなくなり、少なくとも第2のリード線60の配線長を短くできて、配線構造を簡素化することができる。
このため、太陽電池モジュール10全体で、配線長さを短くでき、これにより、配線にかかる材料費を抑えることができる。さらには、モジュール作製工程費、太陽電池モジュール敷設作業費等のコストを下げることができる。
なお、通電路となる金属基板30の直列抵抗は、使用する金属材料により異なるが、モジュールサイズを長さ120cm×幅60cmとすると下記表1に示すようになる。下記表1に示すように、抵抗率が大きいSUS430基板においても、直列抵抗は問題とはならないレベルである。なお、下記表1に示す短辺間直列抵抗とは、モジュールの長辺方向における直列抵抗である。
Figure 2011077252
また、本実施形態によれば、配線構造を簡素化できるため、太陽電池モジュール10の品質および信頼性を向上させることができる。更には、太陽電池モジュール10の接続箱24の取付位置も太陽電池モジュール10の中央ではなく、角部周辺にすることができるため、美観上も優れたものとなり、太陽電池モジュール10の商品価値を向上させることができる。
また、第2の接続部58の長さは、接電部48との導通、すなわち、右側の裏面電極38との導通を確保することができれば、その長さは、極力短いことが好ましい。これにより、絶縁層32を取り除く領域を小さくすることができ作業が容易になるとともに、第2の接続部58の長さも短くでき材料費を削減することができる。
さらには、正極の第1のリード線56および負極の第2のリード線60を近付けて、金属基板30の裏面側において、すぐのところで、接続箱24に接続することができるため、第1のリード線56および第2のリード線60の金属基板30の裏面30b側における長さを短くすることができる。これにより、第1のリード線56および第2のリード線60による凸部のない構造の単純な高品質・高信頼性の太陽電池モジュール10を提供することができる。
本実施形態の太陽電池モジュール10は、例えば、以下のようにして製造することができる。
まず、太陽電池サブモジュール12の表面側に接着充填層14、水蒸気バリア層16および表面保護層18を配置する。
太陽電池モジュール12において、第1のリード線56および第2のリード線60を平行に保った状態で折り曲げ、金属基板30の裏面30bに廻し、太陽電池サブモジュール12の裏面側に配置した接着充填層20およびバックシート22の所定の位置に設けられた貫通穴を通して先端56a、60aをバックシート22から突出させる。
この状態で、例えば、真空ラミネート法により、150℃、15分の条件でラミネート加工して一体化する。その後、第1のリード線56および第2のリード線60を折り曲げ、バックシート22の表面22aに略L字状に屈曲起立させる。
その後、接続箱24の端子と、第1のリード線56および第2のリード線60の先端56a、60aを接続する。そして、この接続箱24を、バックシート22の表面22aの角部周辺に、例えば、シリコーン樹脂によって接着封止されて固定する。
なお、本実施形態において、金属基板30は、表面30aおよび裏面30bに絶縁層32、34が形成されている。この絶縁層32、34は、例えば、金属基板の陽極酸化による複数の細孔を有する絶縁性酸化膜である。この絶縁性酸化膜は、高い絶縁性が確保されている。
金属基板30としては、陽極酸化により金属基板30、表面および裏面に生成される金属酸化膜が絶縁体である材料を利用することができる。
金属基板30としては、具体的には、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)、ニオブ(Nb)およびタンタル(Ta)、並びにこれらの金属の合金からなる基板を用いることができる。コスト、および太陽電池に要求される特性の観点から、金属基板30としては、アルミニウムが最も好ましい。
金属基板30としては、耐熱性向上のために軟鋼、ステンレス鋼等の鉄鋼板表面に、金属基板30に利用可能な上述の金属を、圧延または溶融メッキした、いわゆる、クラッド材を用いることもできる。
なお、本実施形態の金属基板30は、フレキシブル性、すなわち、可撓性を備えることが好ましい。これにより、得られる太陽電池モジュール、太陽電池などをフレキシブルなものとすることができる。
金属基板30に、アルミニウム板を用いた場合、陽極酸化し、更に特定の封孔処理をすることで絶縁層32、34を形成することができる。この絶縁層32、34の製造工程には、必須の工程以外の各種の工程が含まれていてもよい。
本実施形態においては、金属基板30にアルミニウム板を用いる場合、例えば、付着している圧延油を除く脱脂工程、アルミニウム板の表面のスマットを溶解するデスマット処理工程、アルミニウム板の表面を粗面化する粗面化処理工程、アルミニウム板の表面に陽極酸化皮膜を形成させる陽極酸化処理工程および陽極酸化皮膜のマイクロポアを封孔する封孔処理を経て、絶縁層32、34を形成し、太陽電池用の基板とするのが好ましい。
また、金属基板30にアルミニウム板を用いる場合、アルミニウムとしては、日本工業規格(JIS)の1000系純Al、Al−Mn系合金、Al−Mg系合金、Al−Mn−Mg系合金、Al−Zr系合金、Al-Si系合金、およびAl−Mg−Si系合金等のAlと他の金属元素との合金を用いることができる(「アルミニウムハンドブック第4版」(1990年、軽金属協会発行)を参照)。アルミニウム板には、Fe、Si、Mn、Cu、Mg、Cr、Zn、Bi、Ni、およびTi等の各種微量金属元素が含まれていてもよい。
アルミニウム板の厚さは、例えば、0.1〜10mmである。なお、アルミニウム板を用いる場合には、絶縁層の形成に際して、陽極酸化、および陽極酸化の事前洗浄または研磨により厚さが減少するため、それを見越した厚さとしておく必要がある。
陽極酸化は、アルミニウム板を陽極とし、陰極と共に電解液に浸漬させ、陽極陰極間に電圧を印加することで実施できる。また、陽極酸化は、必要に応じてアルミニウム板の表面に洗浄処理・研磨平滑化処理等を施す。陰極としてはカーボンおよびアルミニウム等が使用される。電解質としては制限されず、硫酸、リン酸、クロム酸、シュウ酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸およびアミドスルホン酸等の酸を、1種又は2種以上含む酸性電解液が好ましく用いられる。陽極酸化条件は、使用する電解質の種類にもより特に制限されない。条件としては、例えば、電解質濃度1〜80質量%、液温5〜70℃、電流密度0.005〜0.60A/cm、電圧1〜200V、電解時間3〜500分の範囲にあれば適当である。電解質としては、硫酸、リン酸、シュウ酸、またはこれらの混合液が好ましい。このような電解質を用いる場合、電解質濃度4〜30質量%、液温10〜30℃、電流密度0.05〜0.30A/cm、および電圧30〜150Vが好ましい。
アルミニウム板を陽極酸化すると、表面から略垂直方向に酸化反応が進行し、陽極酸化膜が生成する。前述の酸性電解液を用いた場合、陽極酸化膜は、多数の平面視略正六角形状の微細柱状体が隙間なく配列し、各微細柱状体の中心部には微細孔があり、底面は丸みを帯びた形状となる。微細柱状体の底部にはバリア層(通常、厚み0.02〜0.1μm)が形成される。なお、酸性電解液とは異なり、ホウ酸等の中性電解液で電解処理することで、ポーラスな微細柱状体が配列した陽極酸化膜でなく緻密な陽極酸化膜を得ることが出来る。またバリア層の層厚を大きくする目的で、酸系電解液でポーラスな陽極酸化膜を生成後に、中性電解液で再電解処理するポアフィリング法等も使用可能である。
陽極酸化によるアルミニウム酸化膜で構成された絶縁層32、34の厚さは特に制限されず、絶縁性とハンドリング時の機械衝撃による損傷を防止する表面硬度を有しておれば良いが、厚すぎると可撓性の観点で問題を生じる場合がある。このことから、陽極酸化によるアルミニウム酸化膜で構成された絶縁層32、34の好ましい厚さは0.5〜50μmであり、厚さの制御は定電流電解、および定電圧電解とともに、電解時間により制御することができる。
また、絶縁層32、34は、陽極酸化によるアルミニウム酸化膜に限定されるものではない。絶縁層32、34としては、例えば、アルミニウム酸化膜、シリコン酸化膜、チタン酸化膜、鉄酸化膜が挙げられる。また、絶縁層32、34としては、例えば、アルミニウム窒化膜、シリコン窒化膜、チタン窒化膜、鉄窒化膜が挙げられる。さらには、アルミニウム窒素酸化膜、シリコン窒素酸化膜、チタン窒素酸化膜、鉄窒素酸化膜が挙げられる。
これらの絶縁層32、34は、例えば、陽極酸化法、CVD法、PVD法、またはゾルゲル法により形成することができる。絶縁層32、34の厚さは、1〜100μmであり、望ましくは10〜50μmである。
光電変換素子50において、裏面電極38および透明電極44は、いずれも光電変換層40で発生した電流を取り出すためのものである。裏面電極38および透明電極44は、いずれも導電性材料からなる。光入射側の透明電極44は透光性を有する必要がある。
裏面電極38は、例えば、Mo、Cr、またはW、およびこれらを組合わせたものにより構成される。この裏面電極38は、単層構造でもよいし、2層構造等の積層構造でもよい。
裏面電極38は、厚さが100nm以上であることが好ましく、0.2〜0.8μmであることがより好ましい。
また、裏面電極38の形成方法は、特に制限されるものではなく、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法等の気相成膜法により形成することができる。
透明電極44は、例えば、Al、B、Ga、Sb等が添加されたZnO、ITO(インジウム錫酸化物)、またはSnOおよびこれらを組合わせたものにより構成される。この透明電極44は、単層構造でもよいし、2層構造等の積層構造でもよい。また、透明電極44の厚さは、特に制限されるものではなく、0.3〜1μmが好ましい。
バッファ層42は、透明電極44の形成時の光電変換層40を保護すること、透明電極44に入射した光を光電変換層40まで透過させるために形成されている。
このバッファ層42は、例えば、CdS、ZnS、ZnO、ZnMgO、またはZnS(O,OH)およびこれらの組合わせたものにより構成される。
バッファ層42は、厚さが0.03〜0.1μmであることが好ましい。また、このバッファ層42は、例えば、CBD(ケミカルバス)法により形成される。
光電変換層40は、透明電極44およびバッファ層42を通過して到達した光を吸収して電流が発生する層である。本実施形態において、光電変換層40は、その組成は、特に制限されるものではなく、例えば、少なくとも1種のカルコパイライト構造の化合物半導体である。また、光電変換層40は、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とからなる少なくとも1種の化合物半導体であってもよい。
さらに光吸収率が高く、高い光電変換効率が得られることから、光電変換層40は、CuおよびAgからなる群より選択された少なくとも1種のIb族元素と、Al、GaおよびInからなる群より選択された少なくとも1種のIIIb族元素と、S、Se、およびTeからなる群から選択された少なくとも1種のVIb族元素とからなる少なくとも1種の化合物半導体であることが好ましい。この化合物半導体としては、CuAlS、CuGaS、CuInS、CuAlSe、CuGaSe、CuInSe(CIS)、AgAlS、AgGaS、AgInS、AgAlSe、AgGaSe、AgInSe、AgAlTe、AgGaTe、AgInTe、Cu(In1−xGa)Se(CIGS)、Cu(In1−xAl)Se、Cu(In1−xGa)(S、Se)、Ag(In1−xGa)Se、およびAg(In1−xGa)(S、Se)等が挙げられる。
光電変換層40は、CuInSe(CIS)、および/又はこれにGaを固溶したCu(In、Ga)Se(CIGS)を含むことが特に好ましい。CISおよびCIGSはカルコパイライト結晶構造を有する半導体であり、光吸収率が高く、高い光電変換効率が報告されている。また、光照射等による効率の劣化が少なく、耐久性に優れている。
光電変換層40には、所望の半導体導電型を得るための不純物が含まれる。不純物は隣接する層からの拡散、および/又は積極的なドープによって、光電変換層40中に含有させることができる。光電変換層40中において、I−III−VI族半導体の構成元素および/又は不純物には濃度分布があってもよく、n型、p型、およびi型等の半導体性の異なる複数の層領域が含まれていてもよい。
例えば、CIGS系においては、光電変換層40中のGa量に厚み方向の分布を持たせると、バンドギャップの幅/キャリアの移動度等を制御でき、光電変換効率を高く設計することができる。
光電変換層40は、I−III−VI族半導体以外の1種又は2種以上の半導体を含んでいてもよい。I−III−VI族半導体以外の半導体としては、Si等のIVb族元素からなる半導体(IV族半導体)、GaAs等のIIIb族元素およびVb族元素からなる半導体(III−V族半導体)、およびCdTe等のIIb族元素およびVIb族元素からなる半導体(II−VI族半導体)等が挙げられる。光電変換層40には、特性に支障のない限りにおいて、半導体、所望の導電型とするための不純物以外の任意成分が含まれていても構わない。
また、光電変換層40中のI−III−VI族半導体の含有量は、特に制限されるものではない。光電変換層40中のI−III−VI族半導体の含有量は、75質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましく、99質量%以上が特に好ましい。
本実施形態の光電変換層40をCIGS層とした場合、CIGS層の成膜方法としては、1)多源同時蒸着法、2)セレン化法、3)スパッタ法、4)ハイブリッドスパッタ法、及び5)メカノケミカルプロセス法等が知られている。
1)多源同時蒸着法としては、
3段階法(J.R.Tuttle et.al,Mat.Res.Soc.Symp.Proc.,Vol.426(1996)p.143.等)と、ECグループの同時蒸着法(L.Stolt et al.:Proc.13th ECPVSEC(1995,Nice)1451.等)とが知られている。
前者の3段階法は、高真空中で最初にIn、Ga、及びSeを基板温度300℃で同時蒸着し、次に500〜560℃に昇温してCu及びSeを同時蒸着後、In、Ga、及びSeをさらに同時蒸着する方法である。後者のECグループの同時蒸着法は、蒸着初期にCu過剰CIGS、後半でIn過剰CIGSを蒸着する方法である。
CIGS膜の結晶性を向上させるため、上記方法に改良を加えた方法として、
a)イオン化したGaを使用する方法(H.Miyazaki, et.al, phys.stat.sol.(a),Vol.203(2006)p.2603.等)、
b)クラッキングしたSeを使用する方法(第68回応用物理学会学術講演会 講演予稿
集(2007秋 北海道工業大学)7P−L−6等)、
c)ラジカル化したSeを用いる方法(第54回応用物理学会学術講演会 講演予稿集
(2007春 青山学院大学)29P−ZW−10等)、
d)光励起プロセスを利用した方法(第54回応用物理学会学術講演会 講演予稿集(2007春 青山学院大学)29P−ZW−14等)等が知られている。
2)セレン化法は2段階法とも呼ばれ、最初にCu層/In層または(Cu−Ga)層/In層等の積層膜の金属プレカーサをスパッタ法、蒸着法、または電着法などで成膜し、これをセレン蒸気またはセレン化水素中で450〜550℃程度に加熱することにより、熱拡散反応によってCu(In1−xGax)Se2等のセレン化合物を生成する方法である。この方法を気相セレン化法と呼ぶ。このほか、金属プリカーサ膜の上に固相セレンを堆積し、この固相セレンをセレン源とした固相拡散反応によりセレン化させる固相セレン化法がある。
セレン化法においては、セレン化の際に生ずる急激な体積膨張を回避するために、金属プリカーサ膜に予めセレンをある割合で混合しておく方法(T.Nakada et.al,, Solar Energy Materials and Solar Cells 35(1994)204-214.等)、及び金属薄層間にセレンを挟み(例えばCu層/In層/Se層…Cu層/In層/Se層と積層する)多層化プリカーサ膜を形成する方法(T.Nakada et.al,, Proc. of 10th European Photovoltaic Solar Energy Conference(1991)887-890. 等)が知られている。
また、グレーデッドバンドギャップCIGS膜の成膜方法として、最初にCu−Ga合金膜を堆積し、その上にIn膜を堆積し、これをセレン化する際に、自然熱拡散を利用してGa濃度を膜厚方向で傾斜させる方法がある(K.Kushiya et.al, Tech.Digest 9th Photovoltaic Science and Engineering Conf. Miyazaki, 1996(Intn.PVSEC-9,Tokyo,1996)p.149.等)。
3)スパッタ法としては、
CuInSe多結晶をターゲットとした方法、CuSeとInSeをターゲットとし、スパッタガスにHSe/Ar混合ガスを用いる2源スパッタ法(J.H.Ermer,et.al, Proc.18th IEEE Photovoltaic SpecialistsConf.(1985)1655-1658.等)、および
Cuターゲットと、Inターゲットと、SeまたはCuSeターゲットとをArガス中でスパッタする3源スパッタ法(T.Nakada,et.al, Jpn.J.Appl.Phys.32(1993)L1169-L1172.等)が知られている。
4)ハイブリッドスパッタ法としては、前述のスパッタ法において、CuとIn金属は直流スパッタで、Seのみは蒸着とするハイブリッドスパッタ法(T.Nakada,et.al., Jpn.Appl.Phys.34(1995)4715-4721.等)が知られている。
5)メカノケミカルプロセス法は、CIGSの組成に応じた原料を遊星ボールミルの容器に入れ、機械的なエネルギーによって原料を混合してCIGS粉末を得、その後、スクリーン印刷によって基板上に塗布し、アニールを施して、CIGSの膜を得る方法である(T.Wada et.al, Phys.stat.sol.(a), Vol.203(2006)p2593等)。
その他のCIGSの成膜法としては、スクリーン印刷法、近接昇華法、MOCVD法、及びスプレー法などが挙げられる。例えば、スクリーン印刷法またはプレー法等で、Ib族元素、IIIb族元素、及びVIb族元素を含む微粒子膜を基板上に形成し、熱分解処理(この際、VIb族元素雰囲気での熱分解処理でもよい)を実施するなどにより、所望の組成の結晶を得ることができる(特開平9−74065号公報、特開平9−74213号公報等)。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態の太陽電池モジュールを示す模式的斜視図である。図6は、本発明の第2の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールを示す模式的平面図である。図7は、本発明の第2の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールの配線構造の一部を示す模式的断面図である。
なお、本実施形態において、図1〜図4に示す第1の実施形態の太陽電池モジュール10と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の太陽電池モジュール10aは、第1の実施形態の太陽電池モジュール10(図1参照)と同様に、図5に示すように、太陽電池サブモジュール12aと、太陽電池サブモジュール12の表面側に配置された接着充填層14、水蒸気バリア層16および表面保護層18と、この太陽電池サブモジュール12aの裏面側に配置された接着充填層20およびバックシート22とは、例えば、真空ラミネート法により、ラミネート加工されて一体化されている。バックシート22の表面22aから突出した第1のリード線56の先端56aと第2のリード線60の先端60aとが接続箱24の端子(図示せず)に接続され、更には接続箱24がバックシート22の表面22aに、例えば、シリコーン樹脂によって接着封止されて固定される。
図6に示すように、本実施形態の太陽電池モジュール10aに用いられる太陽電池サブモジュール12aは、第1の実施形態の太陽電池サブモジュール12(図2参照)に比して、第2の接続部58が、金属基板30の表面30aの領域52a(図2参照)ではなく、第1の実施形態において領域52(図2参照)が設けられた位置の反対側に領域52bが設けられている。すなわち、第1の実施形態の領域52aの金属基板30を挟んだ裏面30bの位置の絶縁層34が取り除かれた領域52bに第2の接続部58が設けられている点が異なる。また、第2の接続部58の長さが短い点が異なる。それ以外の構成は、第1の実施形態の太陽電池サブモジュール12(図2参照)と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
本実施形態においても、第2の接続部58に、絶縁スリーブ61により絶縁された第2のリード線60が接続されている。
本実施形態の太陽電池サブモジュール12aにおいては、第1の実施形態の太陽電池サブモジュール12と同様に、図7に示すように、第1のリード線56を曲げて、基板30の側面30cおよびバックシート22の表面22aに沿って配線されて金属基板30の裏側に廻され、更には先端56aが絶縁層34の表面34aに対して略垂直になるように折り曲げられている。
また、第2のリード線60は、図7に示すように、金属基板30の裏面30b側に設けられているため、接着充填層20およびバックシート22を貫通し、バックシート22の表面22aに対して略垂直になるように折り曲げられている。
本実施形態においては、第1の実施形態に比して、第2のリード線60の折り曲げ方と、裏面側に配置された接着充填層20およびバックシート22に形成された貫通孔の位置が異なるものの、第1の実施形態の太陽電池モジュール10と同様にして製造することができる。
また、本実施形態においては、金属基板30、絶縁層32、34、光電変換素子50については、第1の実施形態で示されたものとすることができる。
さらには、本実施形態においては、第1の実施形態に比して、第2の接続部58が設けられている位置、および第2のリード線60の折り曲げ方が異なるだけであるため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態においては、第2の接続部58を金属基板30の裏面30bに設けたことにより、第1の実施形態に比して、第2のリード線60を短くすることができる。このため、更に材料費を削減することができる。また、第2のリード線60は、垂直に曲げるだけで、金属基板30の側面30cを引き回す必要がないため、更に作製工程での作業性を向上させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールを示す模式的平面図である。
図9(a)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールの外部接続治具の第1の例を示す模式的斜視図であり、(b)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池サブモジュールの外部接続治具の第2の例を示す模式的斜視図であり、(c)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池サブモジュールの外部接続治具の第3の例を示す模式的斜視図であり、(d)は、図9(c)に示す第3の例の外部接続治具の取付状態を示す模式的断面図である。
図10(a)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュールの外部接続治具の接続状態の第1の例を示す模式的平面図であり、(b)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池サブモジュールの外部接続治具の接続状態の第2の例を示す模式的平面図であり、(c)は、本発明の第3の実施形態の太陽電池サブモジュールの外部接続治具の接続状態の第3の例を示す模式的平面図である。
なお、本実施形態において、図1〜図4に示す第1の実施形態の太陽電池モジュール10と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池サブモジュール12bは、第1の実施形態の太陽電池サブモジュール12(図2参照)に比して、絶縁層が設けられていない領域52および第2の接続部58が設けられておらず、この第2の接続部58に代えて、外部接続治具70が、第1のリード線56と第1の接続部46との接続部近傍で金属基板30に設けられている点が異なり、それ以外の構成は、第1の実施形態の太陽電池サブモジュール12(図2参照)と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
図9(a)に示す外部接続治具70は、導電性を有するものであり、例えば、直方体状の一面に凹部72が形成された断面が略コ字形状のものである。
外部接続治具70の、太陽電池モジュール12bの表面側の上面71に絶縁スリーブ61で絶縁された第2のリード線60の端部が、例えば、ねじ76により固定されている。
また、外部接続治具70の凹部72の対向する面74にはそれぞれ、例えば、複数の三角形状の突起が連なるようにして形成されている。
外部接続治具70は、凹部72を金属基板30の端面に挟み込んで金属基板30に取り付けられる。このとき、面74に形成された三角形状の突起により、絶縁層32、34が破壊され、第2のリード線60と金属基板30との導通が確保される。
なお、対向する面74は、絶縁層32、34を破壊することができれば、特に、形成する突起については限定されるものではなく、例えば、粗面化処理がされていてもよい。
なお、外部接続治具70の構成は、図9(a)に示すものに限定されるものではない。例えば、図9(b)に示すように、ねじ76ではなく、圧着端子78に第2のリード線60の端部を接続し、さらに圧着端子78をリベット80を用いて、外部接続治具70aの、太陽電池モジュール12bの表面側の上面71に固定してもよい。
また、図9(c)に示す外部接続治具70bのように、図9(a)に示す外部接続治具70に比して、凹部72の対向する面74aを平面とし、図9(d)に示すように、半田82を用いて金属基板30に接続する構成でもよい。
この場合、外部接続治具70bの凹部72で挟み込まれる金属基板30は、絶縁層32、34を予め取り除いておく。この状態で、外部接続治具70bを金属基板30に挟み込んで、凹部72の底面72a、および凹部72が形成される面73と金属基板30との境目を半田82により固定する。
また、外部接続治具70bの、太陽電池モジュール12bの表面側の上面71に絶縁スリーブ61で絶縁された第2のリード線60の端部を半田76により固定する。これにより、第2のリード線60と金属基板30との導通が確保される。
本実施形態においては、図9(a)〜(c)に示すいずれの外部接続治具70、70a、70bにおいても、太陽電池モジュール12bの表面側となるように第2のリード線60を接続したが、これに限定されるものではなく、第2の実施形態と同様に、太陽電池モジュール12bの裏面側となるように、第2のリード線60を接続してもよい。
本実施形態においては、外部接続治具70を、第1のリード線56と第1の接続部46との接続部近傍に設ける構成としたが、これに限定されるものではない。
例えば、図10(a)に示すように、外部接続治具70を、接電部48の端部近傍に設けてもよく、図10(b)に示すように、外部接続治具70を金属基板30の周辺部の中央に設けてもよい。
更には、外部接続治具70を、複数設けてもよく、例えば、図10(c)に示すように、金属基板30において、第1の接続部46の端部近傍、金属基板30の周辺部の中央、および接電部48の端部近傍に3個所設けてもよい。この場合、3箇所の各外部接続治具70に、それぞれ第2のリード線60を設けてもよい。さらには、上記3個所のうち、いずれか2個所に設けてもよい。この場合でも、2箇所の各外部接続治具70に、それぞれ第2のリード線60を設けてもよい。このように、外部接続治具70を複数設けることにより、太陽電池モジュール間での配線が容易になり、太陽電池モジュールについて所望の直並列接続をすることができる。
本実施形態の太陽電池サブモジュール12bにおいては、第1の実施形態と同様に、第1のリード線56、第2のリード線60は、いずれも、金属基板30の裏面30b側の絶縁層34に折り曲げられて金属基板30の裏側に廻されて、更には第1のリード線56の先端56a、第2のリード線60の先端60aが絶縁層34の表面34aに対して略垂直になるように折り曲げられる。
そして、第1の実施形態と同様に、太陽電池サブモジュール12bと、太陽電池サブモジュール12bの表面側に配置された接着充填層14、水蒸気バリア層16および表面保護層18と、この太陽電池サブモジュール12bの裏面側に配置された接着充填層20およびバックシート22とは、例えば、真空ラミネート法により、ラミネート加工されて一体化されて、太陽電池モジュールとされる。
なお、本実施形態においても、金属基板30、絶縁層32、34、光電変換素子50については、第1の実施形態で示されたものとすることができる。
以上のように、本実施形態においては、第1の実施形態と同様の効果を得ることができ、更には、太陽電池モジュール12bの裏面側となるように、第2のリード線60を接続することができるため、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、外部接続治具70、70aにより、絶縁層32、34を除去することなく、第2のリード線60の導通を確保することができる。このため、第1の実施形態に比して、更に一層作業性を向上させることができる。
しかも、第2の接続部58が不要であるため、この第2の接続部58を取り付ける手間も省くことができる。
なお、上述のいずれの実施形態においても、第1の接続部46に接続される第1のリード線56を正極とし、第2のリード線60を負極としたが、これに限定されるものではなく、第1のリード線56と第2のリード線60との極性は逆になっても良く、この場合においても、上述のいずれの実施形態においても、同様の作用効果を奏する。
さらに、上述のいずれの実施形態においても、接続箱24を設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、太陽電池モジュールに接続箱を設けることなく、太陽電池モジュール外に設けた接続箱に第1のリード線56および第2のリード線60を接続する構成としてもよい。
本発明は、基本的に以上のようなものである。以上、本発明の太陽電池モジュールについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
10 太陽電池モジュール
12、12a、12b 太陽電池サブモジュール
14 接着充填層
16 水蒸気バリア層
18 表面保護層
20 接着充填層
22 バックシート
24 接続箱
30 金属基板
32 絶縁層
34 絶縁層
36 太陽電池部
38 裏面電極
40 光電変換層
42 バッファ層
44 透明電極
46 第1の接続部
48 接電部
50 光電変換素子
52、52a 領域
54、82 半田
58 第2の接続部
70、70a、70b 外部接続治具

Claims (13)

  1. 金属基板の少なくとも表面に形成された絶縁層上に光電変換素子が複数形成されて接続された太陽電池サブモジュールの表面および裏面の両面に接着充填層および保護層がラミネートされた太陽電池モジュールにおいて、
    前記太陽電池サブモジュールの正極または負極に接続され、前記正極または前記負極の出力を前記保護層の外部に取り出す第1のリード線と、
    前記太陽電池サブモジュールの前記負極または前記正極を前記金属基板に接続させる接電部と、
    前記金属基板に接続され、前記金属基板を導体として前記接電部を介して接続された前記負極または前記正極と導通されて、前記負極または前記正極の出力を前記保護層の外部に取り出す第2のリード線とを有し、
    前記第2のリード線は、前記金属基板の任意の位置で、一箇所以上で接続されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記第1のリード線は、前記太陽電池サブモジュールの前記正極または前記負極に接続された第1の接続部を介して接続されており、前記第2のリード線は、前記第1の接続部近傍で前記金属基板に接続されている請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記第2のリード線は、前記金属基板に第2の接続部を介して接続されている請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記第1のリード線および前記第2のリード線は、それぞれ先端が、前記太陽電池サブモジュールの裏面側の前記保護層の外部に設けられた端子箱に接続される請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記第1のリード線および前記第2のリード線は、それぞれ先端が前記太陽電池サブモジュールの裏面側の前記保護層に対して略垂直に突出して前記端子箱に接続される請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記第2の接続部は、前記金属基板に設けられた帯状の導電性部材、または前記金属基板を挟み込む外部接続治具である請求項1〜5のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記第2のリード線と前記外部接続治具とは、ネジ、圧着端子または半田付けにより電気的に接続されている請求項6に記載の太陽電池モジュール。
  8. 前記外部接続治具は、前記金属基板に少なくとも1つ設けられている請求項6または7に記載の太陽電池モジュール。
  9. 前記金属基板は、アルミニウム板、ステンレス鋼板または鋼板により構成され、
    前記絶縁層は、アルミニウム、シリコン、チタンおよび鉄のいずれかの酸化膜、窒化膜または酸窒化膜により構成される請求項1〜8のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  10. 前記光電変換素子は、裏面電極、光電変換層および透明電極を備える請求項1〜9のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  11. 前記光電変換層は、少なくとも1種のカルコパイライト構造の化合物半導体で構成される請求項10に記載の太陽電池モジュール。
  12. 前記光電変換層は、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とからなる少なくとも1種の化合物半導体で構成される請求項10に記載の太陽電池モジュール。
  13. 前記光電変換層は、CuおよびAgからなる群より選択された少なくとも1種のIb族元素と、Al、GaおよびInからなる群より選択された少なくとも1種のIIIb族元素と、S、Se、およびTeからなる群から選択された少なくとも1種のVIb族元素とからなる少なくとも1種の化合物半導体で構成される請求項12に記載の太陽電池モジュール。
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