JP2011077249A - ウエハー収納方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体内にウエハーを収納して搬送を行なう場合に、容器本体へ上蓋をセットする時の回転動作や搬送中の振動により、容器本体内に収納されたウエハーが回転してしまうことがある。
【解決手段】半導体ウエハー30を保護する防塵シート31と前記半導体ウエハー30とを、容器本体内に収納された摩擦シート21上に交互に積層して収納する。この摩擦シート21は、当該摩擦シート21と当接する防塵シート31の回転を防止する摩擦係数を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、容器本体内にウエハーを収納するウエハー収納方法に関する。
ウエハー搬送用の容器本体内にウエハーを収納して搬送を行なう場合に、容器本体へ上蓋をセットする時の回転動作や搬送中の振動により、容器本体内に収納されたウエハーが回転してしまうことがある。その結果、搬送後に自動機による開梱作業ができなくなってしまうことがある。更に、ウエハーの回転に伴って、ウエハーに形成した製品を破損してしまう可能性もある。そこで、従来から考案されているウエハーの回転防止機構として、例えば特許文献1では、容器本体内に収納されているウエハーを個々にストッパーで押さえる搬送用の容器が提案されている。
特開2006−120851号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような搬送用の容器では、容器本体内にウエハーとウエハーの保護用部材とを交互に積層させて収納する場合には、利用することができない問題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るウエハー収納方法は、容器本体内にウエハーを収納するウエハー収納方法であって、前記ウエハーを保護する防塵シートと前記ウエハーとを、前記容器本体内に収納された摩擦シート上に交互に積層して収納し、前記摩擦シートは、当該摩擦シートと当接する前記防塵シートの回転を防止する摩擦係数を有することを特徴とする。
このウエハー収納方法によれば、容器本体内へウエハーを収納する際、摩擦シート上に、防塵シートとウエハーとを交互に積層して収納する。この摩擦シートは、当接する防塵シートの回転を防止する摩擦係数を有している。これにより、容器本体へ上蓋をセットする時の回転動作や搬送中の振動等が原因で、容器本体内に収納されたウエハーが回転してしまうのを抑制することができる。
[適用例2]本適用例に係るウエハー収納方法は、容器本体内にウエハーを収納するウエハー収納方法であって、前記ウエハーを保護する防塵シートと前記ウエハーとを、前記容器本体内に交互に積層して収納し、前記防塵シートは、前記容器本体に嵌合して当該防塵シートの回転を防止する形状を有することを特徴とする。
このウエハー収納方法によれば、容器本体内へウエハーを収納する際、防塵シートとウエハーとを交互に積層して収納する。この防塵シートは、容器本体に嵌合して防塵シートの回転を防止する形状を有している。これにより、容器本体へ上蓋をセットする時の回転動作や搬送中の振動等が原因で、容器本体内に収納されたウエハーが回転してしまうのを抑制することができる。
[適用例3]本適用例に係るウエハー収納方法は、容器本体内にウエハーを収納するウエハー収納方法であって、前記ウエハーを保護する防塵シートと前記ウエハーとを、前記容器本体内に収納された摩擦シート上に交互に積層して収納し、前記摩擦シートは、当該摩擦シートと当接する前記防塵シートの回転を防止する摩擦係数を有し、且つ前記防塵シートは、前記容器本体に嵌合して当該防塵シートの回転を防止する形状を有することを特徴とする。
このウエハー収納方法によれば、容器本体内へウエハーを収納する際、摩擦シート上に、防塵シートとウエハーとを交互に積層して収納する。この摩擦シートは、当接する防塵シートの回転を防止する摩擦係数を有している。更に、防塵シートは、容器本体に嵌合して防塵シートの回転を防止する形状を有している。これにより、容器本体へ上蓋をセットする時の回転動作や搬送中の振動等が原因で、容器本体内に収納されたウエハーが回転してしまうのを更に強固に抑制することができる。
半導体ウエハー収納方法における容器本体を示す斜視図。 半導体ウエハーが収納された状態の容器本体を横から見た図。 容器本体内に収納された半導体ウエハーの積層状態を示す模式図。 第2実施形態において、容器本体内に収納された半導体ウエハーの積層状態を示す模式図。 第2実施形態における防塵シートが容器本体内に積層された状態を、容器本体の上から見た図。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る半導体ウエハー収納方法について、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る半導体ウエハー収納方法における容器本体10を示す斜視図である。同図では、半導体ウエハーが収納されていない空の状態の容器本体10を示している。
図1に示す容器本体10は、半導体ウエハーを収納する円筒状の部材であり、容器本体10の内径は、収納する半導体ウエハーの外径より僅かに大きく作られている。また、容器本体10の側面部12には、側面部12の上端から容器本体10の底部11に亘って4つの所定幅のスリット12aが容器本体10の周方向に形成されている。なお、なお容器本体10の材料は特に限定されず、例えばポリプロピレン等で形成される。
図2は、半導体ウエハー30が収納された状態の容器本体10を横から見た図である。また、図3は、容器本体10内に収納された半導体ウエハー30の積層状態を示す模式図である。
図2及び図3に示す変形防止板20は、半導体ウエハー30と共に容器本体10内に収納されて半導体ウエハー30の変形を防止する所定の厚さの板材である。変形防止板20の材料としては、例えば、ポリカーボネイトやABS樹脂等が用いられる。また、変形防止板20の平面形状は、本実施形態では半導体ウエハー30の円形状と同一の円形状を有している。
摩擦シート21は、当該摩擦シート21上に当接して積層される防塵シート31が回転するのを防止するために用いるシート材である。摩擦シート21としては、防塵シート31の回転を防止するために、例えば、摩擦係数の高いPEシート等が用いられる。また、摩擦シート21の形状は、本実施形態では半導体ウエハー30の円形状と同一の円形状を有している。
防塵シート31は、半導体ウエハー30同士を直接当接させないようにして半導体ウエハー30を保護するために用いるシート材である。また、防塵シート31の形状は、本実施形態では半導体ウエハー30の円形状と同一の円形状を有している。
第1実施形態に係る半導体ウエハー収納方法では、容器本体10内に半導体ウエハー30を収納する際に、先ず、容器本体10の底部11に、変形防止板20と摩擦シート21とを積層する。次に、当該摩擦シート21上に防塵シート31と半導体ウエハー30とを交互に積層する。そして最後に、これらの摩擦シート21、複数の防塵シート31及び半導体ウエハーを上からサンドイッチ状に挟むように変形防止板20を積層する。
このようにして半導体ウエハー30が収納された容器本体10内は、摩擦シート21上に防塵シート31と半導体ウエハー30とが交互に積層された状態になっている。この摩擦シート21は、当接する防塵シート31の回転を防止する摩擦係数を有している。
これにより、容器本体10へ上蓋をセットする時の回転動作や搬送中の振動等が原因で、容器本体10内に収納された半導体ウエハー30が、防塵シート31の回転に伴って回転してしまうのを抑制することができる。この結果、半導体ウエハー30の回転によって搬送後に自動機による開梱作業ができなくなったり、半導体ウエハー30に形成した製品が破損したりするのを防止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る半導体ウエハー収納方法について、図面を参照して説明する。
第2実施形態に係る半導体ウエハー収納方法における容器本体は、前述した第1実施形態における容器本体10と同様である。しかし、第2実施形態に係る半導体ウエハー収納方法では、容器本体10内に積層する内容が第1実施形態とは異なっている。
図4は、第2実施形態において、容器本体10内に収納された半導体ウエハー30の積層状態を示す模式図である。同図に示すように、ここでは、第1実施形態における摩擦シート21が容器本体10内に収納されていない。そして、変形防止板20上に防塵シート41と半導体ウエハー30とが交互に積層されている。更に、防塵シート41の形状が第1実施形態における防塵シート31の形状とは異なっている。
図5は、第2実施形態における防塵シート41が容器本体10内に積層された状態を、容器本体10の上から見た図である。同図に示すように、防塵シート41の形状は、第1実施形態における防塵シート31のような円形状ではなく、容器本体10の側面部12に設けられた4つのスリット12aの部分に突出し、容器本体10に嵌合する形状となっている。
第2実施形態に係る半導体ウエハー収納方法では、容器本体10内に半導体ウエハー30を収納する際に、先ず、容器本体10の底部11に、変形防止板20を積層する。次に、当該変形防止板20上に、容器本体10から一部が突出して嵌合する形状の防塵シート41と半導体ウエハー30とを交互に積層する。そして最後に、これらの複数の防塵シート41及び半導体ウエハー30を上からサンドイッチ状に挟むように変形防止板20を積層する。
このようにして半導体ウエハー30が収納された容器本体10内は、変形防止板20上に防塵シート41と半導体ウエハー30とが交互に積層された状態になっている。この防塵シート41は、容器本体10から一部が突出して嵌合する形状となっている。
この防塵シート41と容器本体10との嵌合により、容器本体10へ上蓋をセットする時の回転動作や搬送中の振動等が原因で、容器本体10内に収納された半導体ウエハー30が、防塵シート41の回転に伴って回転してしまうのを抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る半導体ウエハー収納方法について、図面を参照して説明する。
第3実施形態に係る半導体ウエハー収納方法における容器本体は、前述した第1実施形態における容器本体10と同様である。また、容器本体10内に積層する内容についても第1実施形態と同様であるが、第1実施形態における防塵シート31に替えて第2実施形態における防塵シート41を積層する。
つまり、防塵シート41が回転するのを防止するために摩擦シート21を用いるのに加えて、容器本体10から一部が突出して嵌合する形状の防塵シート41を用いることで当該防塵シート41の回転を防止する。
このようにして半導体ウエハー30が収納された容器本体10内は、摩擦シート21上に防塵シート41と半導体ウエハー30とが交互に積層された状態になっている。この摩擦シート21は、当接する防塵シート41の回転を防止する摩擦係数を有している。更に、この防塵シート41は、容器本体10から一部が突出して嵌合する形状となっている。
この摩擦シート21、及び防塵シート41と容器本体10との嵌合により、容器本体10へ上蓋をセットする時の回転動作や搬送中の振動等が原因で、容器本体10内に収納された半導体ウエハー30が、防塵シート41の回転に伴って回転してしまうのを更に強固に抑制することができる。
なお、上記した実施形態では、容器本体10内に収納するウエハーとして半導体ウエハーを例示している。しかし、収納するウエハーの種類はこれには限られず、その他のウエハーにも適用することができる。また、容器本体10内に収納するウエハーの枚数は、複数枚数に限られず、1枚であっても良い。
また、上記した実施形態では、容器本体10内に2枚の変形防止板20が収納されている。しかし、収納する変形防止板20の枚数は、これには限られず、例えば、変形防止板20が1枚であっても3枚以上であっても良い。また、場合によっては変形防止板20を収納しなくても良い。また、変形防止板20以外の部材を容器本体10内に収納しても良い。
また、上記した実施形態では、容器本体10の側面部12に4つのスリット12aを形成した。しかし、スリット12aの個数はこれに限られず、例えば4つより少なくても多くても良い。また、上記した第1及び第3実施形態における防塵シート41の形状は、各スリット12aの全てに応じた形状であっても一部のスリット12aに応じた形状であっても良い。また、防塵シート41の形状は、スリット12a以外の部材に嵌合する形状であっても良い。
10…容器本体、11…底部、12…側面部、12a…スリット、20…変形防止板、21…摩擦シート、30…半導体ウエハー、31,41…防塵シート。

Claims (3)

  1. 容器本体内にウエハーを収納するウエハー収納方法であって、
    前記ウエハーを保護する防塵シートと前記ウエハーとを、前記容器本体内に収納された摩擦シート上に交互に積層して収納し、
    前記摩擦シートは、当該摩擦シートと当接する前記防塵シートの回転を防止する摩擦係数を有することを特徴とするウエハー収納方法。
  2. 容器本体内にウエハーを収納するウエハー収納方法であって、
    前記ウエハーを保護する防塵シートと前記ウエハーとを、前記容器本体内に交互に積層して収納し、
    前記防塵シートは、前記容器本体に嵌合して当該防塵シートの回転を防止する形状を有することを特徴とするウエハー収納方法。
  3. 容器本体内にウエハーを収納するウエハー収納方法であって、
    前記ウエハーを保護する防塵シートと前記ウエハーとを、前記容器本体内に収納された摩擦シート上に交互に積層して収納し、
    前記摩擦シートは、当該摩擦シートと当接する前記防塵シートの回転を防止する摩擦係数を有し、且つ前記防塵シートは、前記容器本体に嵌合して当該防塵シートの回転を防止する形状を有することを特徴とするウエハー収納方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015063328A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 アキレス株式会社 ウエハ保護フィルム
JP2015157642A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 アキレス株式会社 ウエハ保護フィルム

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