JP2011075361A - 熱式流量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、湾曲した副通路を有し、厚さ方向寸法が小さい熱式流量測定装置を提供することにある。
【解決手段】第1副通路部10Aと第2副通路部10Bとを分離壁の両側に階層を成すように構成し、第3副通路部10Cの直線通路部は、この直線通路部を流れる流体の流れ方向に垂直な横断面が、第1副通路部の層と第2副通路部の層とを分離する分離壁の壁面に垂直な方向において、この分離壁に対して両側に跨る範囲に構成し、第1副通路部と第3副通路部とを連通する第1の連通通路部10ACは、曲線を描いて向きを変えると共に、分離壁で構成される第1副通路部の通路壁面と分離壁に対して第2副通路側に位置する第3副通路部の側壁とを傾斜面で接続し、第2副通路部と第3副通路部とを連通する第2の連通通路部10BCに、分離壁を貫通する貫通路10C2を備える。
【選択図】 図10

Description

本発明は、流体の流量を検出する熱式流量測定装置に係わり、特に、主通路を流れる流体の一部を取り込む副通路を流れる流体の流量を計測する分流式の熱式流量測定装置に関するものである。
分流式の熱式流量測定装置は、主通路を流れる流体の一部を取り込む副通路を有し、副通路内にセンサ素子が設置されて副通路を流れる流体の流量を測定する。
内燃機関システムの吸入空気流量測定装置として分流式の熱式流量測定装置を適用する場合、吸気管内に発生する逆流も精度よく計測することが求められる。このため、副通路は効率よく逆流を取り込む形状が必要となり、副通路の流出開口面(出口)を流入開口面(入口)と同様に、主通路の流れ(逆流)に対して垂直な面(直交する面)で開口させるものがある。
このような分流式の熱式流量測定装置として、副通路が、湾曲した第1の区分と、第1の区分の内側(内周側)の範囲に続いて設けられ、センサ素子(測定素子)が配置された測定通路と、第1の区分の外側(外周側)の範囲に続いて設けられ、センサ素子を迂回する迂回通路とを備えた装置が知られている(例えば、特許文献1の第4図参照)。
この装置では、湾曲した第1の区分において、センサ素子を汚損させる汚損物質(液滴,油滴)やセンサ素子を壊す危険性の高いダスト類(固形粒子)を慣性力(遠心力)によって第1の区分の外側(外周側)の範囲に追いやり、この範囲に続く迂回通路に汚損物質やダスト類を流し、測定通路には汚損物質やダスト類が流れないようにしている。
上記装置では、副通路がループを形成し、このループは360度の角度を成している。副通路の流入開口面(入口)と流出開口面(出口)とが、主通路の流れ(逆流)に対して垂直な面(直交する面)で開口する場合、副通路全体を同一平面上に形成することはできない。
360度以上旋回した渦巻状の副通路を、平行な位置関係にある2つの平面上に階層構造を成すように構成した熱式流量測定装置が知られている(例えば、特許文献2の図2,図4,図9参照)。
この熱式流量測定装置では、副通路が、第1仮想平面A上にあって交差することなく渦巻状に旋回した第1副通路と、第1仮想平面Aと所定のオフセット量をもって平行な位置関係にある第2仮想平面B上に設けられた第2副通路と、第1仮想平面Aと第2仮想平面Bとの間に延在して第1副通路と第2副通路とを連通接続する第3の副通路とを備えている。そして、360度以上旋回した渦巻状の第1副通路の途中にセンサ素子を配置することによって、飛来してくる水滴や汚損物質からセンサ素子を保護している。
特表2002−506528号公報 特開2004−226315号公報
熱式流量測定装置では、被測定流体の流れ方向に対して垂直な方向における寸法(厚さ寸法)が小さいことが望ましい。すなわち、装置形状として薄い形状であることが望ましい。
特許文献2の装置では、第1副通路と第2副通路とが、所定のオフセット量を持って平行な位置関係にある第1仮想平面A上と第2仮想平面B上とに、階層を成すように構成されている。この階層構造において層を積み重ねる方向は、被測定流体の流れ方向に対して垂直な方向になっている。このため、副通路の階層構造において層を積み重ねる方向における第1副通路の幅と第2副通路の幅とが、熱式流量測定装置の厚さ方向寸法を決定する要因となる。また、この熱式流量測定装置では、センサ素子は第1副通路に配置されているため、第1副通路には、センサ素子を実装する回路基板を配置し、さらに流体の計測に必要な流量を流すだけの通路断面積が必要となり、第1副通路の厚さ方向寸法が大きくなるため、副通路全体の厚さ方向寸法を大きくする原因となっていた。
また、センサ素子を実装した回路基板は、センサ素子の実装面とは反対側の面(背面)を第1副通路の通路壁面にほぼ接触する位置に配置し、センサ素子の上部に大きな通路断面を確保して、流量を確保するようにしている。しかしこのような構造では、第1副通路の湾曲通路の作用で除去できなかった汚損物質(液滴,油滴)やダスト類(固形粒子)がセンサ素子の上部を流れるので、センサ素子の保護が十分とは言えない可能性がある。
また曲線部にセンサ素子が配置されることで、流れが偏り、計測精度の向上に限界があった。
上記の課題は、特許文献1の装置でも同様に有していると考えられる。
本発明の第1の目的は、湾曲した副通路を有し、厚さ方向寸法が小さい熱式流量測定装置を提供することにある。本発明の第2の目的は、センサ素子に付着或いは衝突する汚損物質やダスト類を低減する湾曲した副通路を有し、湾曲した副通路で除去できなかった汚損物質やダスト類に対して、センサ素子の保護効果を高めた熱式流量測定装置を提供することにある。本発明の第3の目的は、湾曲した副通路を有し、センサ素子に対する流れの偏りが少なく、計測精度の向上が可能な熱式流量測定装置を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために、本発明の熱式流量測定装置は、主通路を流れる流体の一部を取り込む副通路と、前記副通路内に配置され、流体の流量を検出するセンサ素子とを備えた熱式流量測定装置において、前記副通路は、交差することなく曲線を描いて形成された第1副通路部と、交差することなく曲線を描いて形成された第2副通路部と、前記第1副通路部と前記第2副通路部との間に設けられた第3副通路部とを備え、前記第1副通路部と前記第2副通路部とが分離壁の両側に階層を成すように構成され、前記第3副通路部は直線通路部を有し、前記第3副通路部の直線通路部は、この直線通路部を流れる流体の流れ方向に垂直な横断面が、前記第1副通路部の層と前記第2副通路部の層とを分離する分離壁の壁面に垂直な方向において、この分離壁に対して両側に跨る範囲に構成され、前記第1副通路部と前記第3副通路部とを連通する第1の連通通路部は、曲線を描いて向きを変えると共に、分離壁で構成される第1副通路部の通路壁面と分離壁に対して前記第2副通路側に位置する前記第3副通路部の側壁とを傾斜面で接続し、前記第2副通路部と前記第3副通路部とを連通する第2の連通通路部に、分離壁を貫通する貫通路を備え、前記センサ素子は前記第3副通路部に配置されたものである。
このとき、前記第1副通路部,前記第2副通路部,前記第3副通路部,前記第1の連通通路部及び前記第2の連通通路部の一部を構成するハウジング部材と、前記第1副通路部,前記第3副通路部,前記第1の連通通路部及び前記第2の連通通路部の一部を構成するベース部材と、前記第2副通路部,前記第2の連通通路部の一部を構成するカバー部材とを備え、前記ベース部材は前記ハウジング部材の一方の面に組み合わされ、前記カバー部材は前記ハウジング部材の他方の面に組み合わされて、前記第1副通路部,前記第2副通路部,前記第3副通路部,前記第1の連通通路部及び前記第2の連通通路部を有する副通路が組み立てられたものであるとよい。
上記構成によれば、第3副通路部の厚さ方向寸法を大きくすることができるので、センサ素子の上面側だけでなく下面側にも流体通路を構成することが可能になり、汚損物質やダスト類をセンサ素子の下面側に流す通路構造にすることが容易で、上記第2の目的を達成することができる。
また、前記ハウジング部材と前記ベース部材と前記カバー部材は共に樹脂成形部材で成形されているとよい。
また、上記第3の目的を達成するために、前記センサ素子は平板状の回路基板に実装され、前記回路基板は、前記センサ素子が前記第3副通路の前記直線通路部に位置するように配置されているとよい。
また、前記センサ素子は平板状の回路基板に実装され、前記回路基板は、前記センサ素子が前記第3副通路の前記直線通路部に位置するように配置され、前記回路基板は、前記センサ素子が実装された面とは反対側の面が前記ベース部材に固定されているとよい。
また、前記第3副通路部は、前記ハウジング部材に形成した第1突起部と、前記ベース部材に形成した第2突起部とを有し、前記第1突起部は前記センサ素子面に対向し、前記第2突起部は前記回路基板の、前記センサ素子が実装された面とは反対側の面に対向しているとよい。
また、前記回路基板の、前記センサ素子が実装された面とは反対側の面と前記第2突起部との間に形成された、流体の流れ方向に垂直な通路断面積に比較して、前記回路基板の、前記センサ素子が実装された面と前記第1突起部との間に形成された、流体の流れ方向に垂直な通路断面積が狭いとよい。
また、前記第1副通路部は主流体の流れ方向に垂直な入口開口面を有し、前記第2副通路部は前記主流体の流れ方向に垂直な出口開口面を有し、前記入口開口面から前記出口開口面までの副通路が360度以上の曲線を描いて向きを変えるように構成されているとよい。
また、前記出口開口面は、前記ハウジング部材の、主流体の流れに対して下流側に位置する端面より、前記入口開口面側に位置しているとよい。
また、前記第1副通路部は、少なくとも入口開口面から投影した範囲の壁面に凹凸形状が成形されているとよい。
また、前記凹凸形状は、前記流体の流れ方向に対して90度より小さい角度の面を少なくとも1つ有して形成されているとよい。
また、前記第1副通路部に入った流体に含まれる異物が、前記凹凸形状に少なくとも2回衝突後、前記第1副通路の流体に再び含まれるようにするとよい。
また、前記凹凸形状は、前記第1副通路部を構成する部材の樹脂成形において、金型に梨地加工をして成形されているとよい。
本発明によれば、第1副通路部と第2副通路部とを分離壁の両側に階層を成すように構成し、第3副通路部の直線通路部は、この直線通路部を流れる流体の流れ方向に垂直な横断面が、第1副通路部の層と第2副通路部の層とを分離する分離壁の壁面に垂直な方向において、この分離壁に対して両側に跨る範囲に構成し、第1副通路部と第3副通路部とを連通する第1の連通通路部は、曲線を描いて向きを変えると共に、分離壁で構成される第1副通路部の通路壁面と分離壁に対して前記第2副通路側に位置する第3副通路部の側壁とを傾斜面で接続し、第2副通路部と第3副通路部とを連通する第2の連通通路部に、分離壁を貫通する貫通路を備えたことにより、湾曲した副通路を有し、厚さ方向寸法が小さい熱式流量測定装置を提供することができる。
また、上記構成により、第3副通路部の厚さ方向寸法を大きくすることにより、湾曲した副通路で除去できなかった汚損物質やダスト類に対して、センサ素子の保護効果を高めた熱式流量測定装置を提供することができる。
また、センサ素子を第3副通路部の直線通路部に配置することにより、センサ素子に対する流れの偏りが少なく、計測精度の向上が可能な熱式流量測定装置を提供することができる。
本発明の熱式流量測定装置の一実施例を示す図。 図1におけるP−P断面を示す図。 本発明の一実施例の副通路と回路基板の配置を示す図。 図3の断面D−Dにおける、センサ素子の上面の空間断面積と回路基板の下面の空間断面積を示す図。 本発明の他の実施例の副通路と回路基板の配置を示す図。 本発明のさらに他の施例の副通路と回路基板の配置を示す図。 回路基板7とセンサ素子8のセンサ組立て体を示す図。 本発明のさらに他の施例の副通路と回路基板の配置を示す図。 本発明のさらに他の施例の副通路と回路基板の配置を示す図。 本発明の一実施例を示す熱式流量測定装置の構成図。 本発明の一実施例を示す熱式流量測定装置のP−P断面分解図。 本発明の一実施例を示す熱式流量測定装置の分解斜視図。 本発明の一実施例を示す熱式流量測定装置のハウジング部材図。 本発明の一実施例を示す熱式流量測定装置のT−T断面図。 本発明の他の実施例を示す熱式流量測定装置の副通路図。 本発明の他の実施例を示す熱式流量測定装置の他の副通路図。 本発明の他の実施例を示す熱式流量測定装置の他の副通路図。 本発明の他の実施例を示す熱式流量測定装置の他の副通路図。 本発明の他の実施例を示す熱式流量測定装置の他の副通路図。 本発明の熱式流量測定装置による内燃機関の構成図。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。以下の説明では、厚さ寸法または厚さ方向寸法は、階層構造を成す副通路において層を積み重ねる方向に一致し、このときの層に対してセンサ素子面は平行である。従って、厚さ寸法または厚さ方向寸法は、センサ素子面に垂直な方向の寸法に一致する。また、センサ素子面に垂直な方向は、副通路が吸気管に挿入されるときの挿入方向及び流体の流れ方向に垂直な方向と一致している。
図1,図2は本発明の熱式流量測定装置の構成を示す図である。特に、図1は熱式流量測定装置が配置された吸気管の流体の流れ方向における断面図であり、図2は図1における熱式流量測定装置のP−P断面図である。
熱式流量測定装置1は、樹脂成形品によるハウジング部材2とこのハウジング部材2を覆う樹脂製のベース部材20(図3参照)と樹脂製のカバー部材30(図3参照)との組立体であり、吸気管4に形成された挿入穴5に挿入され、下側部分が吸気管4によって形成された主通路6内に位置している。
板状の回路基板7には電子部品による回路とシリコン基板上に形成されたセンサ素子8とが搭載されている。この回路基板7は、回路が形成された側が電気室3に収容され、センサ素子8が搭載された側は副通路10の第3副通路部10Cに位置するように、ハウジング部材2に固定されている。また、ハウジング部材2には、電源,信号出力用の端子を備えたコネクタ部9が一体に成形されている。
センサ素子8は、シリコン基板上に形成された発熱抵抗体、発熱抵抗体の上流側及び下流側のシリコン基板上に形成された測温抵抗体、流体温度を検出する測温抵抗体等で構成されている。発熱抵抗体の上流側及び下流側の測温抵抗体は、発熱抵抗体の上流側及び下流側の温度を検出するために用いられる。回路基板7上には、発熱抵抗体の上流側及び下流側の測温抵抗体から得られる温度検出値から、発熱抵抗体の上流側及び下流側の温度差を検出し、流体流量を検出するための検出回路、この検出回路の検出値、すなわち流量値を補正する補正回路、さらには、発熱抵抗体を流れる電流値を制御する制御回路が設けられる。流量を検出するための測温抵抗体の構成については、上述の構成に限らず、他の構成を用いてもよい。
主通路6内に位置する挿入方向先端部分(図1の下側部分)には、副通路10が形成されている。副通路10には、主通路6を流れる順流流体Faや逆流流体Fbの一部が流入する。副通路10の内部には流量計測を行うセンサ素子8が配置されている。
副通路10は、熱式流量測定装置1の厚さ1h(図2参照)の内部において、主通路6内の第1仮想平面A上にあって交差することなく90度以上曲線を描いて向きを変える曲線部(或いは湾曲部)を有する第1副通路部10Aと、第1仮想平面Aと所定のオフセット量hofをもって平行な位置関係にある第2仮想平面B上にあって、交差することなく90度以上曲線を描いて向きを変える曲線部(或いは湾曲部)を有する第2副通路部10Bと、第1仮想平面Aと第2仮想平面Bとの間に延在して、第1副通路部10Aと第2副通路部10Bを連通接続する、第1仮想平面Aと第2仮想平面Bとに平行な方向に直線状に延設された第3副通路部10Cとにより構成されている。
上記構成により、副通路10では、曲線を描いて向きを変える第1副通路部10Aと曲線を描いて向きを変える第2副通路部10Bとが、交差することなく、分離面Wに垂直な方向に分離面Wを挟んで両側に階層を成すようにして配置されており、この階層構造を成す第1副通路部10Aと第2副通路部10Bとを第3副通路部10Cで連通している(図1及び図3参照)。また、第3副通路部10Cは、この第3副通路部10Cを流れる流体の流れ方向に垂直な横断面が、分離面Wに垂直な方向にこの分離面Wを挟んで両側に跨る範囲に構成されている。
また、図3において、ハウジング部材2の第1副通路壁面部2SW1と第2副通路壁面部2SW2とは、図1に示す副通路10の構成では、実際には一体に構成されることになる。このとき、第3副通路部10Cの直線通路部は、この直線通路部を流れる流体の流れ方向に垂直な横断面が、第1副通路部10Aの層と第2副通路部10Bの層とを分離する分離壁2SW(2SW1,2SW2)の壁面に垂直な方向において、この分離壁2SWに対して両側に跨る範囲に構成されることになる。
第1副通路部10Aと第2副通路部10Bとは、遠心力を利用して水分やオイルミスト,ダストを第1副通路部10Aと第2副通路部10Bの外周側に押しやり、水分やオイルミスト,ダストがセンサ素子8を迂回するようにする通路であり、この意味において、第1副通路部10Aと第2副通路部10Bとは迂回通路を構成するものである。
第1副通路部10Aの一方の端部が主通路6内に開口して流体の入口10Dをなし、第1副通路部10Aの他方の端部が第3副通路部10Cを介して第2副通路部10Bの一方の端部に連通接続され、第2副通路部10Bの他方の端部が主通路6内に開口して流体の出口10Eをなしている。
第1仮想平面Aと第2仮想平面Bは、ともに主通路6の流体流と平行な面であり、入口10Dと出口10Eは各々主通路6の流体流と直交する面に開口している。
回路基板7は、第1副通路部10Aと第2副通路部10Bを連通接続する直線状の第3副通路10Cに配置されている。
図3は図1のC′−C′線に沿って直線状に引き伸ばしたC−C断面を模式的に示した断面図である。順流流体Faは入口10Dから第1副通路部10Aに流入し、第3副通路部10C,第2副通路部10Bの順に流れ、出口10Eから主通路6に流出する。
第1副通路部10Aは高さがh10A、第2副通路部10Bは高さがh10B、第3副通路部10Cは高さがh10Cで構成されており、第1副通路部10Aと第2副通路部10Bのオフセット量はhofである。
図3を参照して副通路10をさらに具体的に説明する。
ハウジング部材2の先端側には板状部が設けられており、この板状部周辺に副通路10が構成される。第1副通路部10Aは板状に成形された樹脂成形品によるハウジング部材2の表面2a部(表面2a側)にほぼ全体が形成されている。第2副通路部10Bはハウジング部材2の裏面2b部(裏面2b側)にほぼ全体が成形されている。ハウジング部材2の板状部には、表面側と裏面側とを貫通する貫通部2cと、貫通部2cに連通する開口2dが形成されており、この開口2dの開口面に垂直な方向において、開口2dの開口面の両側に跨って第3副通路部10Cが形成されている。第3副通路部10Cは、ハウジング部材2の板状部の表面側と裏面側とに跨って、ハウジング部材2の板状部の表面及び裏面に沿って直線状に延設された通路部分を有する。この通路部分は主通路6の流体流に沿って形成されている。
さらに詳細に説明する。副通路10は、ハウジング部材2の先端側に設けられた板状部を第1の板状部材として、第1の板状部材の表面2a側に接合して設けられた、ベース部材20を成す第2の板状部材と、第1の板状部材の裏面2b側に接合して設けられた、カバー部材30を成す第3の板状部材とで構成される。第1の板状部材には、その表面2aに第1副通路部10A部分の側壁10A2と、裏面2bに第2副通路部10B部分の側壁10B2とが形成されると共に、表面2a側とは反対向きに裏面2bからオフセットした位置に第3副通路部10Cの側壁10C2が形成されている。第2の板状部材20には、第1副通路部10A部分の側壁10A2と対向する側壁10A20と、第1の板状部材2に形成された第3副通路部10Cの側壁10C2と板状の回路基板7を隔てて対向する第3副通路部10C部分の側壁10C20とが形成されている。第3の板状部材30には、第2副通路部10B部分の側壁10B2と対向する側壁10B30が形成されている。
本実施例では、ハウジング部材2の板状部の表面2a側から裏面2b側に向けて窪んだ溝部2eを形成し、この溝部2eの底面2fを第3副通路部10Cの上面10C2としているが、貫通部2cを開口2dと一致させ、底面2f部分をカバー部材30によって構成しても良い。
上述のオフセット量hofはハウジング2の表面2a及び裏面2bに垂直な方向に設けられており、この方向は第1副通路部10A及び第2副通路部10Bを流れる流体の流れ方向に垂直な方向である。
また、第1副通路部10Aの側壁10A2が形成されているハウジング2の表面2aと第2副通路部10Bの側壁10B2が形成されているハウジング2の裏面2bとは、各面に垂直な方向にhof2abだけオフセットしている。
回路基板7は、実施例1では、センサ素子8と反対面が第3副通路部10Cの下面10C20から高さhc1の位置、センサ素子8面は第3副通路部10Cの上面10C2から高さhd1の位置の第3副通路部10Cに配置されている。
ところで、回路基板7を配置する測定用通路部分の高さは回路基板7の高さ7hに比較して高くしなければならないことは勿論であるが、取付け公差に配慮したり、流体Fa,Fbの流れを乱さないようにするため、十分な高さを確保する必要がある。一方、本実施例のような副通路10の構成では、熱式流量測定装置1の厚さ方向寸法は少なくとも第1副通路部10Aの高さh10Aと第2副通路部10Bの高さh10Bの和以上になる。第1副通路部10A又は第2副通路部10Bのいずれか一方に回路基板7を配置した場合、回路基板7を配置した第1副通路部10A又は第2副通路部10Bに対して単独で必要な高さを確保する必要がある。この場合、熱式流量測定装置1の厚さ方向寸法が大きくなってしまうという課題が生じる。
本実施例では、第1副通路部10Aと第2副通路部10Bとの間に設けた第3副通路部10Cに回路基板7を配置するようにした。第3副通路10Cは、その高さh10C方向において、第1副通路部10Aの高さh10Aと第2副通路部10Bの高さh10Bの範囲に構成することができる。回路基板7を配置するために第3副通路部10Cの高さh10Cを高くしても、第1副通路部10Aの高さh10Aと第2副通路部10Bの高さh10Bの範囲内で吸収することができる。従って、熱式流量測定装置1の吸気管4に挿入される部分の厚さ(図2の1h)が厚くならなくて済む。
その結果、取付け公差を大きくして作業の効率を向上できる。また、熱式流量測定装置1の吸気管4に挿入される部分の厚さ(図2,1h)を小さくできるので、小型,軽量化を図ることができる。
ところで、吸気管4に配置される熱式流量測定装置1では、吸気管4の主通路6に流入する流体は、吸気管4の入口にフィルタが配置されているものの、完全に水分やダストを除去することはできない。
さらに、ディーゼルエンジンなどではスロットルバルブを持たないものが大半であるため、エンジン停止後にオイルミストが対流によって吸気系上流まで逆流し、副通路内部にオイルミストが入り易い。このため、副通路内に配置されているセンサ素子8を汚損させる可能性が高くなる。
水分やオイルミストがセンサ素子8に付着すると、正確な流量測定ができなくなったり、センサ素子8の故障の原因になったりする可能性がある。またダストがセンサ素子8に衝突して破損の原因になるなどの問題がある。
そこで、実施例1では、これら水分やオイルミスト,ダストがセンサ素子8まで到達しないように、第1副通路部10Aと第2副通路部10Bを曲線(或いは湾曲)形状にして水分やオイルミスト,ダストがセンサ素子8を迂回する遠心分離構造を採用している。
しかしながら、水分やオイルミスト,ダストを完全に無くすことは困難である。そこで、実施例1においては、センサ素子8の上部を流れる流体Fa3の流速に対して下部を流れる流体Fa2の流速を大きくして、速度差による分離によって、センサ素子8の上部を流れる流体Fa3に水分やダストが含まれないようにしている。
センサ素子8の上部を流れる流体Fa3と下部を流れる流体Fa2とに速度差を付けるために、流体Fa3が流れる通過断面積と流体Fa2が流れる通過断面積とを異ならせる。
そこで、実施例1では、図3に示した回路基板7により分離した流体、すなわち、流体Fa2とFa3に速度差(Fa2>Fa3)を付けるため、回路基板7のセンサ素子8が設けられた側と反対側の面が、第3副通路10Cの下面10C20から高さhc1の位置にあり、センサ素子8面は、第3副通路10Cの上面10C2から高さhd1の位置になるようにし、hc1がhd1よりも大きくなるようにしている。
図4は断面D−Dにおける、センサ素子8の上面の空間断面積Sdと回路基板7の下面の空間断面積Scを示しており、第1副通路10A,第2副通路10B,第3副通路10Cの幅W10が等しい構成では、空間断面積Sdは空間断面積Scより小さくなっている。
このような構成により、センサ素子8の上面を流れる流体Fa3の流速は、回路基板7の下面を流れる流体Fa2の流速に比較して小さくすることができ、第1副通路10Aの流体Fa1に含まれる水分やダストの多くは流体Fa2に含まれて回路基板7を通過させることができる。
流体Fa3は、流体Fa1に含まれていた水分やダストが除去された流体になるので、センサ素子8への付着や衝突を減少させることができ、センサ素子8の汚損による故障やダストの衝突による破損を防止して、信頼性の高い熱式流量測定装置1にすることができる。
図5は本発明の第2の実施例を示す図であり、図3と同一部分は同一符号で示している。
実施例1では、センサ素子8の上部を流れる流体Fa3の流速を大きくする方法として、センサ素子8の配置を第3副通路部10Cの2分割位置よりも上部に配置するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではない。
図5においては、センサ素子8と対面する第3副通路部10Cの上面10C2に、突起部10Ccを形成することにより、センサ素子8と突起部下面10Cdの空間が狭くなるようにしている。
これにより、断面D−Dで見たセンサ素子8と突起部下面10Cdの空間の断面積は、元の上面10C2の空間の断面積に比較して、小さくなるように構成しているので、センサ素子8の上部を流れる流体Fa3の流速を速くすることができ、流量測定の精度を向上することができる。
図5では、センサ素子8の上部の流体通路に突起部10Cdを形成した例であるが、突起部の形成に限られるものではない。
図6は、第3副通路部10Cの上面10Ceをセンサ素子8との空間が狭くなるように形成した構成であり、流体Fa3の流速を速くすることができるので効果は同等である。
実施例1,2では、回路基板7の配置に関して、第1副通路部10Aとの位置関係は特定していない。
ところで、回路基板7とセンサ素子8のセンサ組立て体は、図7に示す構造となっている。
回路基板7(一般的にはセラミック基板)の一部にシリコン基板に発熱抵抗体8aをエッチングしたダイアフラム8bが搭載され、発熱抵抗体8aと発熱抵抗体8aの上面を流れる流体Fa3との温度差を一定に保つように駆動電流を通電し、発熱抵抗体8aが形成する温度分布の変化を検出することで、流量を測定するようになっている。
このような構造のセンサ組立て体は、第1副通路部10Aからの水分やダストを含んだ流体Fa1が、回路基板7のエッジ部7a,ダイアフラムのエッジ部8c,エッチング部のエッジ部8dに衝突すると、エッジ部の破損が生じ、流量測定の誤差の増大や、測定不能になるなどの問題が生ずる場合がある。
図8はこの問題に対処した実施例であり、実施例2の図5と同一部分は同一符号で示している。
回路基板7は、その下面部を第1副通路部10Aの上面部10A2の延長線上を含む上側に配置している。
すなわち、回路基板7全体が第1副通路部10Aに対して第1副通路部10Aからオフセットした第2副通路部10B側に隠れるように配置されている。このとき、回路基板7全体が、壁面10A2の位置に対して、壁面10C2,10B30側にオフセットした位置に配置されるとよい。これにより、第1副通路部10Aを流れてきた流体は回路基板7のセンサ素子8と反対面側を流れ易くなり、流体によって運ばれてくる水分やダストも回路基板7のセンサ素子8と反対面側を流れるようになる。
これにより、第1副通路部10Aを流れる流体Fa1に含まれる水分やダストが、回路基板7のエッジ部7aに衝突する確立を小さくすることができる。
回路基板7の強度はダイアフラムやエッジングした発熱抵抗体8aの強度より十分大きいので、図9に示すように、第1副通路部10Aの上面部10A2の延長線上を含む上側に、ダイアフラムやエッジングした発熱抵抗体8aが配置されるようにして、回路基板7は第1副通路部10Aの上面部10A2の延長線上よりも下側に配置することもできる。
このとき、図9の構成では、上述したように流体が回路基板7の上流側のエッジ部7aに衝突する。この場合、エッジ部7aに衝突した流れが乱れを生じ、流体によって運ばれてきた水分やダストが回路基板7のセンサ素子8面側に回り込むことが考えられる。回路基板7全体が図8のように、或いは図3,図5,図6のように、壁面10A2の位置に対して壁面10C2,10B30側にオフセットした位置に配置されることが好ましい。
以上の実施例3の説明では、第3副通路部10Cに突起部10Ccがある実施例5の場合であったが、図3や図6の実施形態においても作用,効果は同等である。
実施例1〜3では、第3副通路部10Cを構成する第1副通路部側と第2副通路部側の左右の壁を垂直形状で示しているが、必ずしも垂直形状である必要はなく、一定の角度を有している壁形状であっても作用,効果は同等である。
図10〜図13は本実施例の熱式流量測定装置の構成を示す図であり、図10は熱式流量測定装置が配置された吸気管の流体の流れ方向における図、図11はP−P断面における断面図、図12は熱式流量測定装置の斜視図、図13はハウジング部材の下部斜視図であり、同一部分は同一符号で示している。
以下、図10〜図13により本実施例について説明する。
熱式流量測定装置1は、図11や図12に示す部品の組立体であり、図10に示す吸気管4に形成された挿入穴5に挿入され、主通路6内に下側が位置するように取付けられ、主通路6に流れる流体Faを副通路5に取り込み、回路基板7に配置されたセンサ素子8により流量を測定して、電源、信号出力用の端子を備えたコネクタ部9に出力するようになっている。
なお、センサ素子8は、シリコンのダイアフラム上に、抵抗体をエッジングした板状の形状であり、電流を通電することにより発熱抵抗体として作用するようになっている。
熱式流量測定装置1は、図11,図12に示すように、樹脂成形品のハウジング部材2及びこのハウジング部材2を覆う樹脂成形品のベース部材20およびカバー部材30の組立体により構成している。
図11(a)は、図10のP−P断面における、ハウジング部材2,ベース部材20およびカバー部材30の組立て前の図、(b)は組立て後の図、図12は組立て前の斜視図を示しており、同一部分は同一符号で示している。
樹脂成形されたハウジング部材2は、コネクタ部9,吸気管4への取付け鍔部13,回路基板7が配置される貫通部14と、Q面側に形成された第1副通路部10Aの一部10A1と、R面側に第2副通路部10Bの一部10B1と、Q面側とR面側に貫通する第3副通路部10Cの一部10C1と、Q面側からR面側に貫通し第3副通路部10Cの一部10C1とR面側に形成された第2副通路部10B1とを連通するための貫通部10C2と、第3副通路部10Cの一部10C1において回路基板7に配置されたセンサ素子8に対向した突起部10C3で構成されている。
樹脂成形されたベース部材20は、外側の壁面20Aと、第1副通路部10Aの一部10A2と、第3副通路部10Cの一部10C4と、第3副通路部10Cの一部10C4において回路基板7のセンサ素子8が実装された面とは反対側の面に対向した突起部10C5とで構成されている。
樹脂成形されたカバー部材30には、外側の壁面30Aと、第2副通路部10Bの一部10B2とが形成されている。
第1副通路部10Aは、ハウジング部材2とベース部材20とを重ね合わせることにより、10A1部と10A2部とで形成され、第2副通路部10Bは、ハウジング部材2とカバー部材30を重ね合わせることにより、10B1部と10B2部とで形成され、第3副通路部10Cは、ハウジング部材2とベース部材20とを重ね合わせることにより、10C1部と10C4部とで形成される。
上記構成から副通路10には、図10及び図11に示すように、曲線を描いて向きを変える第1副通路部10Aと曲線を描いて向きを変える第2副通路部10Bとが、交差することなく、分離面Wに垂直な方向に分離面Wを挟んで両側に階層を成して配置されており、この階層構造を成す第1副通路部10Aと第2副通路部10Bとを第3副通路部10Cで連通している。また、第3副通路部10Cは、この第3副通路部10Cを流れる流体の流れ方向に垂直な横断面が、分離面Wに垂直な方向にこの分離面Wを挟んで両側に跨る範囲に構成されている。
また、図11において、ハウジング部材2は、第1副通路部10Aと第2副通路部10Bとを分離する分離壁2SWを備えており、第3副通路部10Cの直線通路部10CLは、この直線通路部10CLを流れる流体の流れ方向に垂直な横断面が、第1副通路部10Aの層と第2副通路部10Bの層とを分離する分離壁2SWの壁面に垂直な方向において、この分離壁2SWに対して両側に跨る範囲に構成されることになる。第1副通路部10Aと第3副通路部10Cとを連通する第1の連通通路部10ACは、曲線を描いて向きを変えると共に、分離壁2SWで構成される第1副通路部10Aの通路壁面10A1と分離壁2SWに対して第2副通路部10B側に位置する第3副通路部10Cの側壁とを傾斜面で接続し、第2副通路部10Bと第3副通路部10Cとを連通する第2の連通通路部10BCに、分離壁2SWを貫通する貫通路10C2を備え、センサ素子8は第3副通路部10Cに配置されている。
この階層構造に関しては、基本的に実施例1〜3と同様である。本実施例では、副通路10をさらに細かく区分分けしている。以下に説明する。
第1副通路部10Aの一方の端部(外端)が流体流の入口開口面10Dをなし、第1副通路部10Aの他方の端部(内端)が連通通路部10ACに接続され、第1副通路部10Aは連通通路部10ACを介して第3副通路部10Cの一端に連通接続されている。第2副通路部10Bの一方の端部(外端)は流体流の出口開口面10Eをなし、第2副通路部10Bの他方の端部(内端)が連通通路部10BCに接続され、第2副通路部10Bは連通通路部10BCを介して第3副通路部10Cの、連通通路部10ACが接続された端部とは反対側の端部に連通接続されている。入口開口面10Dと出口開口面10Eは主通路6の流体流と直交する面に開口している。
連通通路部10ACは、後述するように、第1副通路部10Aの一部10A1が形成された面(Q面)に対して傾斜している。また、連通通路部10BCには、前述の貫通部10C2が開口している。この貫通部10C2はQ面及びR面に対して傾斜した開口面を持つ。
第1副通路部10Aに流入した被測定流体は、最初は主通路6を流れる流体とほぼ同じ方向に流れる。被測定流体は、曲線を描いて向きを変える第1副通路部10Aの曲線部(湾曲部)10A3で向きを変え、第3副通路部10Cでは主通路6を流れる流体とは逆方向に流れる。被測定流体は、第3副通路部10Cから第2副通路部10Bに流入すると、曲線を描いて向きを変える第2副通路部10Bの曲線部(湾曲部)10B3で向きを変え、第2副通路部10Bの出口開口部10E近傍では、主通路6を流れる流体とほぼ同じ方向に流れるようになる。
連通通路部10ACと連通通路部10ACにおける傾斜面、及び連通通路部10BCと連通通路部10BCにおける貫通部10C2の構成は、実施例1〜3でも同様に採用することができる。
ハウジング部材2とベース部材20とカバー部材30とで構成した熱式流量測定装置の組立ては次のように行う。
まず、ベース部材20に回路基板7の部品実装されない面を接着固定する。次に、ベース部材20とハウジング部材2を接着固定する。これにより、四方が囲まれた第1副通路部10Aと第3副通路部10Cが構成される。
次に、ハウジング部材2の貫通部14(空間部)に露出したベース部材20に固定された回路基板7の端子と、コネクタ9の端子とをワイヤーボンディングで接続し、その後、空気との接触を遮断する遮断用ゲルを貫通部14に注入する。
次に、カバー部材30とハウジング部材2との位置を合わせ、樹脂接着剤で接着固定する。これにより、四方が囲まれた第2副通路部10Bが構成される。
図10〜図13において、第3副通路部10Cの流体の流れ方向に対する垂直方向の高さ(厚さ方向寸法)5Ctは、第1副通路部10Aの高さ5Atより第2副通路部10B側に広くなるように、連通通路部10ACが、下流側に行くに従って通路部分10A1の形成面から低くなる傾斜面として形成されている(図10,図13参照)。
これにより、センサ素子8を実装した回路基板7は、第3副通路部10Cにおいて、センサ素子8を実装した表面側と、センサ素子8を実装した面とは反対側の背面側(裏面側)とに、流体が流れるように配置することができる。また、第3副通路部10Cに形成されているハウジング部材2の突起部10C3とベース部材20の突起部10C5によって、回路基板7の表面側の通路10CUを流れる流体の流速と、回路基板7の裏面側の通路10CDを流れる流体の流速を調整することができる。
ところで、吸気管4の上流にはエアフィルタが配置されて、主通路6を流れる流体Faのダストなどの異物を除去しているが、残留したダストが入口開口面10Dから第1副通路部10Aに混入して第3副通路部10Cに達すると、センサ素子8への衝突によって、センサ素子8が破損したり、流量測定の精度が低下することがある。
第3副通路部10Cに混入するダストに対しては、第1副通路部10Aに混入したダストを曲線部10A3の外周内壁面に遠心分離作用により衝突させて運動エネルギーを低減させている。これにより、第3副通路部10Cに達したダストの衝突によるセンサ素子8の損傷を防いでいる。本実施例では、第3副通路部10Cの突起部10C3と10C5とにより、ダストからセンサ素子8を保護する性能をさらに向上することができる。
図14は、図10のT−T断面図を示しており、センサ素子8が配置されている第3副通路部10Cにおいて、センサ素子8の上部にハウジング部材2の突起部10C3、下部にはベース部材20の突起部10C5を形成し、センサ素子8の中心線上の通路断面積は下部の断面積5CS1に比較して上部の断面積5CS2を小さくすることにより、センサ素子8の上部(通路10CU)を流れる流体の流速を低減するようにしている。
これにより、ダストの多くは流速の速いセンサ素子8の下部を流れる流体で搬送され、上部を流れる流体に含まれるダストを少なくすることができる。
本実施例によれば、装置の厚さ方向における第3副通路部10Cの寸法は第1副通路部10Aや第2副通路部10Bの寸法より大きくできるので、センサ素子8が実装される回路基板7の配置の自由度が高まる。また、センサ素子8の上部流体のダストが低減できるので、センサ素子8の損傷を低減できる効果がある。
なお、図14に示した第3副通路部10Cのハウジング部材2の突起部10C3とカバー部材20の突起部10C5は、熱式流量測定装置1の仕様によって変更され、必ずしも突起部が形成されず、回路基板6の配置によって、通路断面積5CS1と5CS2が調整されることもある。
ところで、主通路6を流れる流体Faは、上流の吸気管4の形状やエアフィルタにより偏流が生じるので、流速分布が異なる流体を取り込むと流量測定の誤差の原因となる。
本実施例では、第1副通路10Aから回路基板7の表面側の通路10CUまでの通路部分では、まず第1副通路10Aの曲線部(湾曲部)10A3が形成されており、その下流側に、曲線部(湾曲部)10A3が曲線を描く面に対して垂直方向に向きを変える通路部分が、傾斜面として形成された連通通路部10ACによって構成されている。このような曲線を描く通路構造により、第3副通路部10Cの流速分布を均一化する作用が働くので、センサ素子8による流量測定の誤差を低減することができる。
さらに、第1副通路部10Aは入口開口面10Dから通路が狭くなる縮流構造としているので、取り込まれた流体の流速分布が均一化され、誤差の少ない流量測定を行うことができる。
さらに、出口開口面10Eを、流入開口面(入口)10Dと同様に、主通路4を流れる流体の流れ(Faの方向と逆方向の逆流)方向に対して垂直方向の面で開口させている。
しかしながら、流出開口面(出口)10Eが逆流に対して垂直方向に開口していると、特に、ディーゼル機関などのスロットル弁が無いシステムでは、エンジン停止後にオイルミストが対流によって吸気系の上流まで逆流するので、このオイルミストが第2副通路10Bに入り易く、センサ素子8に達すると、センサ素子8の汚損の原因となる。
そこで、本実施例では、第1副通路部10Aと同様、第2副通路部10Bにも曲線部(湾曲部)10B3を形成して、遠心分離作用によりオイルミストを曲線部(湾曲部)10B3の外周内壁面に付着させて、センサ素子8の汚損を防止するようにしている。
さらに、本実施例では、ハウジング部材2とベース部材20とカバー部材30の3つの部材を簡素な型構成で射出成形することができ、簡素な型構成で射出成形した3つの樹脂成形部品により、ループ状の副通路10を階層構造で実現することができる。
さらに、3つの部材の接着において、樹脂成形品同士の接着であり、接着部の信頼性を向上させることができる。
さらに、3つの部材、又は一部の部材に金属成形品を使用する場合に比較して重量を軽減することができるので、振動に対して取付け鍔部13の応力を低減し、信頼性の高い熱式流量装置1にすることができる。
さらに、本実施例では、ハウジング部材2,ベース部材20,カバー部材30を樹脂成形品で説明したが、3つの部材がすべて、または一部の部材が金属部材であっても3つの部材の構成に変わりなく、第1副通路部10A,第2副通路部10B,第3副通路部10Cと連通路10AC,10BCとが形成されていれば本発明の主旨を逸脱しない。
なお、ベース部材20が金属部材で回路基板7が配置される構成では、回路基板7で発生する熱を放熱する効果を得ることができる。
また、本実施例では、ハウジング部材2,ベース部材20,カバー部材30の3つの部材を組み合わせるようにしているが、3つ以上の部材の組合せであっても、第1副通路部10A,第2副通路部10B,第3副通路部10Cと連通路10AC,10BCとが形成されていれば本発明の主旨を逸脱しない。たとえば、図11において、ベース部材20の基板保持部20Bが分離されて金属部材で構成され、この金属部材に回路基板6が配置されてもよい。この場合、ハウジング部材2,ベース部材20,カバー部材30,基板保持部材20Bの4つの部材で構成されることになる。基板保持部20Bを金属部材とすることにより、回路基板6の放熱作用を積極的に利用することができる。
実施例4において、入口開口面10Dから入ったダストについて種々の対策を取っているが、実施例5ではさらにセンサ素子8の損傷を防止する対策がとられている。
実施例4では、第1副通路部10Aに流れる流体にダストが含まれた場合に図1に示した曲線部(湾曲部)10A3の遠心分離作用による衝突で運動エネルギーが低減されて、センサ素子8を損傷から保護するようにしているが、曲線部(湾曲部)10A3による遠心分離作用の効果だけでは、センサ素子8に衝突するダストによる損傷の可能性は完全に除去できない。
そこで、本実施例では、図15に示すように、第1副通路部10Aの外周内壁面10Aaを凹凸形状に成形してダストが衝突したときの運動エネルギーを低減させるようにしている。
図16は、内面10Aaの凹凸形状の詳細と、ダストが凹凸形状部分に衝突したときの飛跡を示している。
凹凸形状10Aa12は、面Fasと角度10Ae12を成す面10Af12と、面Fasに平行な面10Ag12で形成されており、他の凹凸形状10Aa10,10Aa11も凹凸形状10Aa12と同様な形状に形成され、角度10Ae12に対応する角度は、すべて90度より小さな値である。
すなわち、第1副通路部10Aの内、曲線を描いて向きを変える外周壁面10Abの全域で、鋸歯状の凹凸形状が連続して成形されている。
流体Faに含まれるダストが流体と共に第1副通路部10Aに流入すると、凹凸形状10Aa12の面10Af12に衝突する。
面10Af1に衝突したダストは、面10Af1の衝突入射角と同じ角度で跳ね返り、凹凸形状10Aa11の面10Ag11に衝突し、再び面10Ag11の衝突入射角と同じ角度で第1副通路部10Aに跳ね返る。
ダストの運動エネルギーは、衝突するごとに失われて減少し、第1副通路部10Aの短い距離では十分な速度を得ないままセンサ素子8に達する。
この間にも遠心分離作用の効果によって壁面に衝突するダストもあり、さらに運動エネルギーは小さくなる。
このように、ダストの運動エネルギーを減少させることにより、ダストがセンサ素子8に衝突しても破損を引き起こすほどにはならない。
凹凸形状10Aaは、第1副通路部10Aの入口開口面10Dから投影した領域10Acに形成しているので、流体Faに含まれるダスト形状が大きいほど、慣性が大きく直線移動をするので、凹凸形状5Aaに衝突する機会が多く、センサ素子8に達した時の運動エネルギーが小さくなる。
本実施例によれば、流体Faに含まれるダストが第1副通路部10Aに侵入しても、凹凸形状10Aaにダストが衝突して運動エネルギーを低減できるので、センサ素子8にダストが到達しても損傷が防止でき、信頼性の高い熱式流量測定装置にすることができる。
図17は、凹凸形状の他の例を示す。
凹凸形状10Aa25は、流体Faに平行な面Fasとの間に角10Ae25を成す面10Af25と、流体Faに平行な面Fasに対して平行でない面10Ag25で成形され、他の凹凸形状10Aa24も同様な形状に形成されている。角度10Ae25は90度より小さな値である。
面10Af25に衝突したダストDsは、凹凸形状10Aa24の面10Ag24に再度衝突して第1副通路部10Aに反射するので、図16と同じ効果を得ることができる。
図18は、さらに他の例で、凹凸形状を成形する面10Aaにおいて、凹凸形状が断続して成形された図である。
凹凸形状10Aa33の面10Af33と面10Aaとが交わる交線を含み、流体Faに平行な面Fas33上に、隣接する凹凸形状10Aa32の頂点が位置するように成形されている。
これにより、凹凸形状10Aa33と10Aa32の頂点の範囲内10Ah33において、ダストDsは、凹凸形状10Aa33の面10Af33に必ず衝突し、角10Ae33を90度より小さくすることにより、図8と同じ効果を得ることができる。
さらに、図18では面10Aaにおける凹凸形状の数を少なくできるので、金型の加工工数をさらに低減できる効果がある。
図19は、凹凸形状におけるダストDsの衝突面10Afを示しており、流体Faに平行な面Fasと衝突面10Afとが成す角度10Aeが90度以下であれば、必ず1つ前の凹凸形状に衝突し、面10Agの形状は特定する必要がないことを示している。
図16〜図19は、流体Faに平行な面Fasと衝突面10Afとが成す角度10Aeを規定して成形した凹凸形状の場合であり、ダストの大きさに左右されることなく効果を得ることができるが、センサ素子8まで到達するダストが比較的小さいダスト(100μm以下)の場合は次のような凹凸形状の成形にすることもできる。
すなわち、凹凸形状を不規則に成形した梨地形状として、その表面を例えば100μm程度以下の微小な凹凸形状にする方法である。梨地形状は、カバー部材30の成形金型において、第1副通路部10A2の10Aa部分を梨地加工することで成形することができる。梨地加工は、図16〜図19の凹凸形状の成形加工に対してコストや重量の増加を少なくできる効果がある。
また、本実施例では、図15に示すように、出口開口面10Eはハウジング部材2の下流側端面2ESより入口開口面10D側に位置している。実施例1〜4でも本実施例と同様に、出口開口面10Eがハウジング部材2の下流側端面より入口開口面10D側に位置するようにしてもよい。
実施例1〜5の熱式流量測定装置1を吸入空気量センサとして組み込んだ電子燃料噴射方式の内燃機関について説明する。
図20は、電子燃料噴射方式の内燃機関の構成図である。
エアクリーナ101から吸入された吸入空気は、吸入ダクト103,スロットルボディ104及び燃料供給を行うインジェクタ105を備えた吸気マニホールド106を経て、エンジンシリンダ107に吸入される。一方、エンジンシリンダで発生した既燃焼ガスは排気マニホールド109を経て排出される。
熱式流量測定装置1はエアクリーナ101とスロットルボディ104との間にある。熱式流量測定装置1が出力する空気流量信号、吸気温度センサ111からの吸入空気温度信号、スロットル角度センサ112から出力されるスロットルバルブ角度信号、排気マニホールド109に設けられた酸素濃度計113が出力する酸素濃度信号、エンジン回転速度計114が出力するエンジン回転速度信号等、コントロールユニット115に入力される。
コントロールユニット115は、これらの信号を逐次演算して最適な燃料噴射量とアイドルエアコントロールバルブ開度を求め、その値を使ってインジェクタ105及びアイドルコントロールバルブ116を制御する。
1 熱式流量測定装置
2 ハウジング部材
3 電気室
4 吸気管
5 挿入穴
6 主通路
7 回路基板
8 センサ素子
9 コネクタ
10 副通路
10A 第1副通路部
10B 第2副通路部
10C 第3副通路部
10D 入口開口面
10E 出口開口面
10AC 連通通路(高さ方向迂回部)
10A3 面方向迂回部
10C3 第3副通路のセンサ素子側突起
10C5 第3副通路のセンサ素子側と反対側突起
13 取付け鍔部
14 ハウジング部材開口部

Claims (13)

  1. 主通路を流れる流体の一部を取り込む副通路と、前記副通路内に配置され、流体の流量を検出するセンサ素子とを備えた熱式流量測定装置において、
    前記副通路は、交差することなく曲線を描いて形成された第1副通路部と、交差することなく曲線を描いて形成された第2副通路部と、前記第1副通路部と前記第2副通路部との間に設けられた第3副通路部とを備え、
    前記第1副通路部と前記第2副通路部とが分離壁の両側に階層を成すように構成され、
    前記第3副通路部は直線通路部を有し、
    前記第3副通路部の直線通路部は、この直線通路部を流れる流体の流れ方向に垂直な横断面が、前記第1副通路部の層と前記第2副通路部の層とを分離する分離壁の壁面に垂直な方向において、この分離壁に対して両側に跨る範囲に構成され、
    前記第1副通路部と前記第3副通路部とを連通する第1の連通通路部は、曲線を描いて向きを変えると共に、分離壁で構成される第1副通路部の通路壁面と分離壁に対して前記第2副通路側に位置する前記第3副通路部の側壁とを傾斜面で接続し、
    前記第2副通路部と前記第3副通路部とを連通する第2の連通通路部に、分離壁を貫通する貫通路を備え、
    前記センサ素子は前記第3副通路部に配置されたことを特徴とする熱式流量測定装置。
  2. 請求項1に記載の熱式流量測定装置において、
    前記第1副通路部,前記第2副通路部,前記第3副通路部,前記第1の連通通路部及び前記第2の連通通路部の一部を構成するハウジング部材と、前記第1副通路部,前記第3副通路部,前記第1の連通通路部及び前記第2の連通通路部の一部を構成するベース部材と、前記第2副通路部,前記第2の連通通路部の一部を構成するカバー部材とを備え、
    前記ベース部材は前記ハウジング部材の一方の面に組み合わされ、前記カバー部材は前記ハウジング部材の他方の面に組み合わされて、前記第1副通路部,前記第2副通路部,前記第3副通路部,前記第1の連通通路部及び前記第2の連通通路部を有する副通路が組み立てられたことを特徴とする熱式流量測定装置。
  3. 請求項2に記載の熱式流量測定装置において、
    前記ハウジング部材と前記ベース部材と前記カバー部材は共に樹脂成形部材で成形されていることを特徴とする熱式流量測定装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の熱式流量測定装置において、
    前記センサ素子は平板状の回路基板に実装され、
    前記回路基板は、前記センサ素子が前記第3副通路の前記直線通路部に位置するように配置されていることを特徴とする熱式流量測定装置。
  5. 請求項2又は3に記載の熱式流量測定装置において、
    前記センサ素子は平板状の回路基板に実装され、
    前記回路基板は、前記センサ素子が前記第3副通路の前記直線通路部に位置するように配置され、
    前記回路基板は、前記センサ素子が実装された面とは反対側の面が前記ベース部材に固定されていることを特徴とする熱式流量測定装置。
  6. 請求項5に記載の熱式流量測定装置において、
    前記第3副通路部は、前記ハウジング部材に形成した第1突起部と、前記ベース部材に形成した第2突起部とを有し、
    前記第1突起部は前記センサ素子面に対向し、前記第2突起部は前記回路基板の、前記センサ素子が実装された面とは反対側の面に対向していることを特徴とする熱式流量測定装置。
  7. 請求項6に記載の熱式流量測定装置において、
    前記回路基板の、前記センサ素子が実装された面とは反対側の面と前記第2突起部との間に形成された、流体の流れ方向に垂直な通路断面積に比較して、前記回路基板の、前記センサ素子が実装された面と前記第1突起部との間に形成された、流体の流れ方向に垂直な通路断面積が狭いことを特徴とする熱式流量測定装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の熱式流量測定装置において、
    前記第1副通路部は主流体の流れ方向に垂直な入口開口面を有し、前記第2副通路部は前記主流体の流れ方向に垂直な出口開口面を有し、前記入口開口面から前記出口開口面までの副通路が360度以上の曲線を描いて向きを変えるように構成されていることを特徴とする熱式流量測定装置。
  9. 請求項8に記載の熱式流量測定装置において、
    前記出口開口面は、前記ハウジング部材の、主流体の流れに対して下流側に位置する端面より、前記入口開口面側に位置していることを特徴とする熱式流量測定装置。
  10. 請求項8に記載の熱式流量測定装置において、
    前記第1副通路部は、少なくとも入口開口面から投影した範囲の壁面に凹凸形状が成形されていることを特徴とする熱式流量測定装置。
  11. 請求項10に記載の熱式流量測定装置において、
    前記凹凸形状は、前記流体の流れ方向に対して90度より小さい角度の面を少なくとも1つ有して形成されていることを特徴とする熱式流量測定装置。
  12. 請求項10又は11に記載の熱式流量測定装置において、
    前記第1副通路部に入った流体に含まれる異物が、前記凹凸形状に少なくとも2回衝突後、前記第1副通路の流体に再び含まれるようにしたことを特徴とする熱式流量測定装置。
  13. 請求項10に記載の熱式流量測定装置において、
    前記凹凸形状は、前記第1副通路部を構成する部材の樹脂成形において、金型に梨地加工をして成形されていることを特徴とする熱式流量測定装置。
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