JP2011073769A - シート状物収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性力を用いてシート状物を内部に保持するシート状物収納容器であって、撓み可能な水平弾性板を用いてシート状物をソフトに圧接・保持するものを提案する。
【解決手段】
シート状物収納箱2の底壁6の上にシート状物積層体40を載置し、箱の頂壁22に開口する案内溝36を介して、操作部材44の操作部46から垂下する脚片48を垂下し、箱の頂壁22とシート状物積層体40との間に水平な弾性板52を挿入して、この弾性板の一端部を固定端部54とするとともに、固定端部から離れた弾性板52の適所に上記脚片48を係止し、操作部材44のスライドにより脚片48と固定端部54との弾性板が撓み変形して、この変形部分64がシート状物積層体の上面に圧接し、圧接による摩擦力で最上位のシート状物42が開口部16から突出するように構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート状物収納容器に関する。ここでシート状物とは、油とり紙、オブラートなどのシート状製品をいう。
扁平な容器体の底壁上に複数枚のシート状物を積層するとともに、このシート状物を押し下げて底壁との間に挟む弾性バネを設け、容器体側方の開口部から、最上位のシート状物を引き出し可能な構造したものが知られている(引用文献1)。
また上記構造において、上記弾性バネを、水平方向へのスライド板の下面に付設し、このスライド板の操作によりシート状物を一枚ずつ確実に開口部へ送り出すことができるように構成したものが知られている(引用文献2)。
特開2005−330001 特開2005−280724
上記特許文献1及び特許文献2のシート状物収納容器は、シート状物を容器内に維持するための手段として弾性バネを使用しているので、弾性力がシート状物の一部に過剰に強く作用し、そのためにシート状物を開口部から取り出すために大きな力が必要となったり、容器内部でひっかかったりすることがあった。
本願発明の第1の目的は、シート状物収納箱の外側に付設した操作部材のスライド操作により、操作部材と連係させた弾性材がシート状物に弾性的に圧接され、シート状物を容易に外方へ取り出すことが可能なシート状物収納容器を提案することである。
本願発明の第2の目的は、シート状物収納容器であって、シート状物を一枚ずつ取り出すことに適したものを提案することである。
本願発明の第3の目的は、シート状物収納容器であって、シート状物を最後まで取り出すことに適したものを提案することである。
第1の手段は、
平行な底壁6及び頂壁22を有し、この頂壁に
左右方向に延びる案内溝36を穿設したシート状物収納箱2と、
底壁6の上に載置されたシート状物積層体40と、
これらシート状物積層体40と頂壁22との間に挿入された水平な弾性板52と、
上記頂壁22の上に載置された操作部46の裏面から上記案内溝36内へ脚片48を垂下し、案内溝36に沿って左右方向にスライド可能に設けた操作部材44と、を具備し、
シート状物収納箱2の左右方向の一方の側部に開口部16を設け、
弾性板52のうち左右方向の一方側の端部を、少なくとも左右方向外方に動かないようにした固定端部54とし、
この固定端部54から一定距離を存して弾性板52の左右方向の他方寄りに係合部62を設けて、この係合部に上記操作部材の脚片48を係止し、
操作部材44を左右方向一方側へスライドしたときに、係合部62と固定端部54との間の弾性板部分が圧縮により撓みを伴う変形を生ずることで、この変形部分64の上下両端が上記頂壁22の裏面及びシート状物積層体40の上面にそれぞれ圧接され、この圧接による摩擦力でシート状物積層体のうち最も上側のシート状物が操作部材のスライド方向へ牽引され、開口部16を経て外方へ突出するように構成した。
本手段では、図2及び図7に示す如く水平な弾性板に撓みを伴う変形を生じさせ、シート状物を取り出すことができるようにすることを提案している。この弾性板は、長手方向の一端部を固定端部とするとともに、固定端部と反対寄りに、左右方向へのスライド可能な操作部材を係合させている。係合箇所と固定端部との間の弾性板部分は、操作部材のスライドにより容易に撓み、シート状物に圧接して、シート状物を外方へ牽き出す。水平な弾性板が撓んでシート状物に圧接するので、撓み方を加減し易く、シート状物を無理なく外方へ突出させることができる。また弾性体とシート状物との摩擦力は、シート状物同士の間の摩擦力よりも大きいものとする。これによりシート状物積層体からシート状物を牽引して、取り出すことができる。
「撓みを伴う変形」とは、弾性板の局部的な撓みで足り、また撓んだ段階を経て至る変形状態(例えば図9に示す屈折状態)を含む。「撓み」とは、外力により板材の軸が曲がる変形であって、外力に対抗して緊張して曲がっている状態である。この状態で板材は更に曲がる余地を残しているので、クッション作用を有し、シート状物にソフトに圧接する。好適な一例として、弾性板は、図2の平板状態から、まず弓形又はS形(図示せず)に曲がり、次に図8に示すように複数個所Fで屈折してジグザグ状又は波状に曲がる。そして最終的には襞状に屈折し、折り畳まれた状態となる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記弾性板52は、スポンジなどの軟材質で形成するとともに、未使用状態のシート状物積層体40とシート状物収納箱2の頂壁22との間に遊挿することで、係合部62と固定端部54との間の変形部分64が波形又は襞状に変形するようにしている。
本手段では、弾性板をスポンジなどの軟材質で形成することを提案している。これにより係合部と固定端部との間の弾性板部分をシート状物積層体に柔らかくタッチさせることができる。また弾性板は、図2に示す如くシート状物収納箱の頂壁とシート状物積層体との間に遊びAを存して挿入(遊挿)させている。これにより撓み変形が可能となる。軟材質である弾性板は、屈折し易いので図7に示す波形又は図9に示す襞状に容易に変形する。これにより変形部分の全長に亘ってほぼ同程度の力でシート状物に圧接する。すなわち圧接力のばらつきが少ない。弾性板の一部がシート状物積層体に食い込むように接すると、2枚以上のシート状物を開口部側へ牽引してしまう可能性があるが、本手段の構成ではそうしたことは起りにくい。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ上記弾性板52を頂壁22の裏面に当接又は近接させるとともに、
脚片48を案内溝36の長手方向の一端から途中までを移動させたときに、シート状物積層体のうち最も上位のシート状物42を開口部16まで牽引することができ、さらに脚片48が案内溝36の長手方向の一端から他端まで移動させたときに、シート状物積層体のより下位のシート状物42を開口部16まで牽引できるように設計している。
本手段では、シート状物の使用によりシート状物積層体の厚さが少なくなっても安定的にシート状物を取り出すことができるようにしている。このために図7に示すように脚片を案内溝の始端Eから終端Eに至る途中まで移動させたときに、シート状物積層体のうち最も上位のシート状物を開口部まで牽引することができ、また図9に示すように脚片が案内溝の始端Eから終端Eまで移動させたときに、シート状物積層体のより下位のシート状物を開口部まで牽引できるように、弾性板を設計している。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ
上記固定端部54を除く弾性板部分を、左右方向の2本の平行なカット線56,56を穿設することで、2本のカット線の間の可動板部60と、シート状物収納箱2の内側に付設された前後一対の側部58,58とに分割し、上記可動板部60に上記脚片48との係合部62を形成している。
本手段では、図6及び図8に示す如く2本のカット線を弾性板に穿設することで弾性板の一部を可動板部としている。可動板部のうち係合部と固定端部との間の部分は、操作部材のスライドにより撓み変形してシート状物積層体と摩擦を生ずる。カット線の距離を短くすれば摩擦力は小さく、カット線間の距離を大きくすれば、摩擦力は大きくなる。故に上記可動板部の前後巾を変更することで好適な摩擦力を実現できる。
第1の手段に係る発明によれば、操作部材44をスライドするだけで操作部材と連係した弾性板52が撓んでシート状物圧接し、シート状物が容器外方へ突出するから、操作が簡単であり、かつ操作部材は自動的に元の位置に戻るから、使い易い。
第2の手段に係る発明によれば、次の効果を奏する。
○弾性板52をスポンジなどの軟材質としたから、軽い力でシート状物を取り出せる。
○係合部62と固定端部54との間の変形部分64が波形又は襞状に変形するから、弾性部分の左右方向に亘って力のばらつきが少なく、一枚ずつシート状物を取り出し易い。
第3の手段に係る発明によれば、シート状物積層体40の厚みが変化しても、弾性板52の撓みを利用して安定的に取り出すことができる。
第4の手段に係る発明によれば、2本のカット線56、56の間の弾性板部分が撓むから、カット線の間の距離により、撓みによる摩擦抵抗の大きさを自由に設計できる。
本発明の第1実施形態に係るシート状物収納容器の平面図である。 図1の容器のII−II方向から見た縦断面図である。 図1の容器のIII−III方向から見た縦断面図である。 図1の容器の開状態の平面図である。 図1の容器の要部の平面図である。 図5の要部の初期状態での斜視図である。 図1容器の操作部材を小さくスライドした状態での縦断面図である。 図7の状態での要部の斜視図である。 図1容器の操作部材を大きくスライドした状態での縦断面図である。
本願発明のシート状物収納容器は、図2に示すようにシート状物収納箱2と、シート状物積層体40と、操作部材44と、弾性板52とからなる。なお、シート状物積層体と弾性板とを除く各部材は合成樹脂で形成することができる。
シート状物収納箱2は、図1に示す如く上方から見て長方形であり、かつ高さに比べて水平方向に扁平な形状である。シート状物収納箱2は、図2に示すように箱の本体4と、蓋20とで構成される。
上記箱の本体4は、左右方向に長い長方形状の底壁6を有し、この底壁の左右両部の一方は、図2に示す如く外上方へ浅く傾く第1傾斜壁部6aとしている。そしてこの底壁の外周から短く周壁8を起立する。図示例では、この周壁8の前壁部及び後壁部の各内面からは、図4に示す如く、後述のシート状物積層体に当接させるための4つの位置決め用突部10を浅く突出している。もっとも位置決め用突部の数や配置は適宜変更することができる。
また上記周壁8のうち第1傾斜壁部6aと連続する側壁部分の上端部に開口部16を形成する。この開口部は側壁部分上端面に形成する浅溝として形成することができる。開口部16の前後巾は、少なくともシート状物42の前後巾よりも長く、図示例の場合には、周壁8の短辺側の側壁部分のほぼ全長に亘って形成している。また周壁8の前壁部には、図3に示す如く第1係合手段18としての嵌合凹部を横設する。
上記蓋20は、上記周壁8の後壁部上端に図3に示す肉薄ヒンジ24を介して連結している。蓋20の頂壁22の左右方向一方の側部は、図2の如く下外方へ浅く傾く第2傾斜壁部22aとなっている。これにより開口部16に至る底壁部分及び頂壁部分が前後方向から見て先細の形状となり、シート状物が開口部16をスムーズに通過することが可能となる。また上記第2傾斜壁部22aの裏面には、後記弾性板の左右方向一方側の端面を係止する適数のストッパ28を形成している。図示例では、前後一対の直角三角形状のストッパ28を設けているが、その構造は適宜変更することができる。
開口部側を除く蓋20の3辺からは垂壁30が垂下されている。垂壁の前壁部からは図3に示すように縦板状の第2係合手段32を垂下し、この第2係合手段を上記第1係合手段18に分離可能に係合している。第1係合手段18及び第2係合手段32の係合を解除することで、図4に示すように蓋20を開くことができる。
上記蓋20の頂壁22のほぼ中央部には、図4に点線で示す如く左右方向に長い長方形状の案内溝36が開口している。この案内溝36は、後述の脚片を案内するための2本の長手方向内縁37と、脚片の移動巾を規制する2本の短手方向内縁38とを有する。
シート状物積層体40は、底壁6の上に載置されており、図示例では第1傾斜壁部6aを除く底壁部分の略全体を占有している。シート状物積層体40は、相互に分離した状態の複数枚のシート状物42を積み上げたものである。図4に示す如く、上方から見て長方形のシート状物積層体40の前辺及び後辺には、4個の位置決め用突部10が浅く食い込み、後述の弾性板との摩擦によりシート状物積層体そのものが動かないようにしている。もっともその食い込み巾は僅かであるので、一枚のシート状物42を取り出すことの支障とはならない。シート状物42同士の間の摩擦係数は、シート状物と合成樹脂(頂壁)との間の摩擦係数、及びシート状物と弾性板(スポンジなど)との間の摩擦係数よりも小さいものとすることが望ましい。図2に示すように最初の状態においてシート状物積層体40と開口部16との間には、一定の間隙が存在することが望ましい。例えば容器を床に落としたときの衝撃や誤操作で操作部材44が動いてしまった場合に、シート状物42が開口部16から突出することを防止するためである。
操作部材44は、上記蓋20の頂壁22に対して装着している。この操作部材44は、操作部46と一本の脚片48で形成している。
上記操作部46は、図示例では、左右方向に横長長方形の水平板であり、頂壁22の上面にスライド可能に載置している。水平板の開口部寄りの端部は浅く隆起させて指当て部としている。この水平板は、図2に示す初期状態で、開口部16と反対側の頂壁22の端部寄りに設置され、図9に示すようにスライドすることで開口部16寄りに移動する。もっとも操作部の構成は適宜変更することができる。
上記脚片48は、上記操作部46の裏面から上記案内溝36内を経てシート状物収納箱2内へ突入している。脚片48の前後両端は上記案内溝の長手方向内縁37に摺接して左右方向への操作部46の安定的なスライドを可能とする。また脚片48の左右各面は、案内溝の短手方向内縁38と当接することで操作部のスライド範囲を限定する。図示例では上記脚片は前後に長い垂直板であり、その垂直板の先部に比べて基部が若干くびれており、この括れ部48aに案内溝36を係止させて、操作部46の不意の上方抜出しを防止している。上記脚片48は、後述の弾性板の係合孔内に嵌挿され、弾性板を図8の如く蛇腹状に圧縮する当接片としての機能を有する。故に脚片48の前後巾は、弾性板の変形部分の前後巾全長に亘って変形できる程度に長く設けるとよい。
弾性板52は、柔軟で弾性変形可能な軟材質で形成され、図5に示す如く上方から見て長方形状の水平板である。弾性板は、前後両端部を上記シート状物収納箱の垂壁に圧接させて頂壁22の裏面に添設している。また弾性板52のうち左右方向の一方端部は固定端部54として、上記ストッパ28に係止させている。固定端部54を除いた弾性板部分は、固定端部と反対側の端部から左右方向に平行に延びる2本のカット線56,56で3つに分割しており、各カット線外側の側部58に対してカット線の間の板部分を自由に動く可動板部60に形成している。
この可動板部60には、操作部材との係合部62として、前後方向に長い係合孔が穿設されている。この係合孔内に操作部材の脚片48を挿通させており、操作部材44のスライドにより、係合部62と固定端部54との間の弾性板部分(変形部分)64が図8に示すように撓み変形するように構成されている。可動板部60は、シート状物42に対して前後対称に摩擦力を作用させるように、シート状物積層体の前後方向中心位置に設置する。係合部62と固定端部54との弾性板部分の左右長さは、脚片48を案内溝36の一端から他端まで移動させたときに、その弾性板部分が撓み変形してシート状物収納箱の底壁に到達するように設計する。また可動板部60の前後巾は、可動板部の変形部分とシート状物42との摩擦力が一枚のシート状物を開口部16へ牽引できる程度の大きさとなるように設定する。
弾性板52の板厚は、図7及び図8のように弾性板が撓んだ状態でシート状物42を開口部16側へ引き出すことができる程度の摩擦力がシート状物積層体40との間で得られる程度に設定する。また弾性板の変形部分64の長さは、図9のように操作部材44を最大巾スライドさせたときに撓み変形した変形部分がシート状物収納箱の底壁6付近まで到達するように定めるとよい。
上記弾性板52とシート状物積層体40との間には、可動板部が蛇腹状(図7の波形及び図9の襞状を含む)に変形するために必要な遊びAをとる。この遊びは、弾性板52の厚さに応じて可動板部が適当な間隔で屈折できる程度の大きさに設計する。
本実施形態の弾性板52の構造は、好適な一例であり、シート状物などの形状・寸法次第では、カット線を省略して、弾性板の前後方向全長に亘って撓みを生ずる一枚の平板に形成しても構わない。また固定端部54は、それ自体をストッパで係止するものに限らず、固定端部と連続する弾性板の前後側縁を固定してもよい。
上記弾性板52は、スポンジの如く柔軟で軽く多数の気泡を有する多孔材料で形成する。特に収縮性の大きい連続気泡型の素材を用いると、広い収縮範囲に亘ってソフトな弾性力(挟持力)を発揮することができる。好適な例は、発泡ウレタン、発泡ポリエチレンなどである。弾性板は、等間隔で規則正しく屈折を生ずる他の素材で形成することもできる。例えば前後方向の複数の屈折線を穿設した軟質合成樹脂板などを用いてもよい。
上記構成によれば、図2の状態から操作部材44を開口部16側へ移動すると、操作部材の脚片48と連係する可動板部60が同方向へ移動する。他方、固定端部は動かないために、固定端部54と脚片48との間の変形部分64が変形する。弾性板52とシート状物積層体40との間に遊びAがあることで、操作部材44をスライドさせたときに、弾性板52の変形部分64が下方へ撓み、変形部分の長手方向の数箇所で屈折を生じ、蛇腹状に変形する。
初期使用の状態では、操作部材44をスライドさせて、図7に示す如く脚片48を案内溝36の始端(図面の左端)Eから半ばまで移動させればよい。そうすると弾性板の変形部分64は、まず全体として下方に浅く撓み、次に複数の屈折点F(図8参照)で屈折して波形に変形する。この状態では、各屈折点Fの間の弾性板部分が撓んでおり、さらに曲がる余地を残しているので、弾性板の変形部分16は、シート状物積層体の上面にソフトに圧接する。そしてこのシート状物積層体のうち最上位のシート状物が変形部分とともに操作部材44のスライド方向へ牽引され、開口部16を経て外側へシート状物の先部が突出する。この先部を摘んでシート状物を引き出せばよい。なお、操作部材44から手を離すと弾性板の変形部分64の復元力により操作部材44は元の位置に戻る。
シート状物の収納量が残り少なくなった状態では、図9に示す如く脚片48を案内溝36の始端Eから終端(図面の右端)Eまで移動させる。そうすると弾性板の変形部分64は襞状に変形して底壁近くまで到達し、残ったシート状物42に当接する。この状態でシート状物42は操作部材44のスライド方向へ牽引され、シート状物の先部は第2傾斜壁部22aに沿って開口部16に達し、さらに外方に突出する。この先部を外方にさらに外方へ引き出せばよい。
2…シート状物収納箱 4…本体 6…底壁 6a…第1傾斜壁部 8…周壁
10…位置決め用突部 16…開口部 18…第1係合手段
20…蓋 22…頂壁 22a…第2傾斜壁部 24…肉薄ヒンジ
28…ストッパ 30…垂壁 32…第2係合手段 36…案内溝
37…長手方向内縁 38…短手方向内縁 E…始端 E…終端
40…シート状物積層体 42…シート状物
44…操作部材 46…操作部 48…脚片 48a…括れ部
52…弾性板 54…固定端部 56…カット線 58…側部
60…可動板部 62…係合部 64…変形部分
S…撓み代 A…遊び F…屈折点

Claims (4)

  1. 平行な底壁6及び頂壁22を有し、この頂壁に左右方向に延びる案内溝36を穿設したシート状物収納箱2と、
    底壁6の上に載置されたシート状物積層体40と、
    これらシート状物積層体40と頂壁22との間に挿入された水平な弾性板52と、
    上記頂壁22の上に載置された操作部46の裏面から上記案内溝36内へ脚片48を垂下し、案内溝36に沿って左右方向にスライド可能に設けた操作部材44と、を具備し、
    シート状物収納箱2の左右方向の一方の側部に開口部16を設け、
    弾性板52のうち左右方向の一方側の端部を、少なくとも左右方向外方に動かないようにした固定端部54とし、
    この固定端部54から一定距離を存して弾性板52の左右方向の他方寄りに係合部62を設けて、この係合部に上記操作部材の脚片48を係止し、
    操作部材44を左右方向一方側へスライドしたときに、係合部62と固定端部54との間の弾性板部分が圧縮により撓みを伴う変形を生ずることで、この変形部分64の上下両端が上記頂壁22の裏面及びシート状物積層体40の上面にそれぞれ圧接され、この圧接による摩擦力でシート状物積層体のうち最も上側のシート状物が操作部材のスライド方向へ牽引され、開口部16を経て外方へ突出するように構成したことを特徴とするシート状物収納容器。
  2. 上記弾性板52は、スポンジなどの軟材質で形成するとともに、未使用状態のシート状物積層体40とシート状物収納箱2の頂壁22との間に遊挿することで、係合部62と固定端部54との間の変形部分64が波形又は襞状に変形するようにしたことを特徴とする、請求項1記載のシート状物収納容器。
  3. 上記弾性板52を頂壁22の裏面に当接又は近接させるとともに、
    脚片48を案内溝36の長手方向の一端から途中までを移動させたときに、シート状物積層体のうち最も上位のシート状物42を開口部16まで牽引することができ、さらに脚片48が案内溝36の長手方向の一端から他端まで移動させたときに、シート状物積層体のより下位のシート状物42を開口部16まで牽引できるように設計したことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のシート状物収納容器。
  4. 上記固定端部54を除く弾性板部分を、左右方向の2本の平行なカット線56,56を穿設することで、2本のカット線の間の可動板部60と、シート状物収納箱2の内側に付設された前後一対の側部58,58とに分割し、上記可動板部60に上記脚片48との係合部62を形成したことを特徴とする、請求項3記載のシート状物収納容器。
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