JP2011072936A - 流動床式生物処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】担体の流動性が良好であり、生物処理効率が高い流動床式生物処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】流動床式生物処理装置1は、筒軸心方向を鉛直方向とした円筒形の槽体2と、該槽体2の軸心位置に配置された駆動軸3と、該駆動軸3に固着された回転翼4と、槽体2の内周面の上部にのみ設けられた邪魔板5と、槽体2の上部に設けられたオーバーフロー口7及び処理水取出トラフ6とを備えている。邪魔板5の水面位WLよりも下側の長さHは、この槽体2の水深Hの5〜20%特に10〜15%が好適である。
【選択図】図1

Description

本発明は、排水を処理するための流動床式生物処理装置に係り、特に回転翼によって担体を流動させるようにした流動床式生物処理装置に関する。
排水の生物処理装置の高負荷化及び水質向上を目的として、微生物を高濃度に付着せしめた担体を用いる流動床式生物処理装置が知られている。この担体を攪拌する手段として、回転翼を用いることも公知である(特許文献1,2)。
特許文献1では、反応槽の中央部の底部に攪拌翼を配置し、多孔質セルロース製の担体を流動させる生物学的反応装置において、槽の上部中央に放射状に固定翼を設けたものが記載されている。この固定翼を設けることにより、水面付近で中央に集まる流れを生じさせて強い下降流を形成し、担体を沈み込ませることができる(特許文献1の0011段落)。
特許文献2には、粒径4mmのセルロース製担体を収容した硝化反応槽の上部中央に攪拌翼を配置し、反応槽の底面中央に邪魔板を設け、槽中心部で強力な竜巻状上昇流を形成させることが記載されている。
微生物を高濃度に付着せしめた担体を用いる生物処理方法において、生物処理反応が、嫌気処理のメタンガスや脱窒処理の窒素ガスなどのガスを生成させる反応である場合においては、微生物の付着した担体が、ガスを内包することにより、比重が1.0以下になることがある。
比重が1以下の担体を槽全体に流動させるには、タービン羽根やプロペラ羽根などの攪拌羽根と邪魔板を有する構造により、上下循環流を生じさせるのが好適である。
特許文献3には、攪拌槽内の混合効率を向上させるために、中軸部に攪拌翼を備えた槽の内周側面に邪魔板を上下方向に設けることが記載されている。
特開2000−254682 特開2002−143889 特開平4−346826
一般に、高処理水質を得るためには、担体の充填率をあげることが有効な手段である。しかし、特許文献3や後述の第4図のように邪魔板を槽体全高にわたって設けた場合、担体の高充填率条件下では、良好な流動が得られず、固液混合は不良となる。
すなわち、槽体内周面に槽体全高にわたって縦方向の邪魔板を設けると、槽体内周面に沿って強力な上向流もしくは下降流が生じるが、中心軸付近の攪拌羽根への戻り流速は上向流に比べ小さく、比重が1.0以下の担体は反応槽上部に集積する。このため、反応槽上部は、局部的に充填率が著しく高くなる。そして、担体相互、及び担体と邪魔板との干渉により、担体が停滞しやすくなる。
また、流動床式生物処理装置の反応槽に、槽全高にわたって縦邪魔板を設けた場合、担体が凝集して大塊状となり、流動性が低下して、必要動力が大きくなる。
後述の第5図のように邪魔板のない反応槽においては、担体の充填率が高い場合、槽内の液の流れは層流が主になるために、比重が1.0以下の担体は、水面付近で周回し、槽体の内周面に沿って留まるようになる。
そのため、特許文献1,2のように反応槽内周面に上下方向の邪魔板(以下、縦邪魔板ということがある。)を設けない場合には、反応槽内周面の水面付近に、浮上した担体が滞留してしまい、流動する担体の割合が少なくなってしまう。
即ち、特許文献1,2のように縦邪魔板のない反応槽の場合、生物処理に伴って気泡が付着した担体や、そもそも比重が約1又はそれ以下程度の軽比重担体は、回転翼の回転に伴って遠心力及び槽内周面に沿う上昇流に伴って槽内周面に沿って旋回しながら螺旋状軌跡を描くようにして槽内を上昇する。このように槽内周面に沿って上昇してきた担体が水面付近に達した場合、水は旋回しながら水面中央付近に向って流れ、やがて水面中央付近で下降流となって水中に没して行くが、水面付近の槽内周面付近は水の流れが弱くなっているために、浮遊している担体を水面の中心方向に向って流そうとする力が弱い。また、担体が槽体内周面に沿って周回しているために、周回の遠心力が担体を槽内周面に押し付けるように作用する。このようなことから、縦邪魔板がない特許文献1,2の回転攪拌翼式反応槽では、槽内周面の水面付近に担体がよどむように溜まってしまい、担体の流動率が低いものとなる。
本発明は、担体の流動性が良好であり、生物処理効率が高い流動床式生物処理装置を提供することを目的とする。
請求項1の流動床式生物処理装置は、槽体内に担体が充填され、該担体を攪拌するための回転翼が槽体の上下方向の途中に配置されている流動床式生物処理装置において、槽体内周面の上部にのみ邪魔板を設けたことを特徴とするものである。
請求項2の流動床式生物処理装置は、請求項1において、担体の平均密度が0.96〜1.02g/cmであり、担体の平均粒径が1〜5mmであり、槽体内の担体の充填率が5〜50%であることを特徴とするものである。
請求項3の流動床式生物処理装置は、請求項1又は2において、前記邪魔板は、上下方向に延在すると共に、槽体内周面から求心方向に延出する平板状であり、該邪魔板の水面位以下の上下長さHは槽体の水深Hの5〜20%であり、邪魔板の求心方向の幅tは槽体の直径Dの5〜20%であることを特徴とするものである。
本発明の流動床式生物処理装置において、回転翼を回転させると、槽体内の液は、回転翼から受ける遠心力及び旋回力により槽体の上下方向中間付近で放射方向かつ旋回方向に流れ、槽体の内周面に当って上方に向う旋回流れと下方に向う旋回流れとに別れる。
上方に向う旋回流れとなった液は、槽体の内周面に沿って旋回しながら上昇し、液中の担体はほぐされる。液は、その後邪魔板に当り、該邪魔板に沿って上方に流れ、水面位付近に至ると求心方向に向きを変え、その後、渦巻状に流れて水面位付近の中央部付近に集まり、次いで、沈降し、回転翼付近に戻る。このように、担体の多くが上昇旋回流と共に旋回しながら上昇し、この間にほぐされるため、水面位付近の求心方向の渦巻流に伴って水面位付近の周縁部(槽体の内周面付近)から中央部に向ってスムーズに流れ、次いで水面位付近の中央部から下降流に伴って沈降する。このようにして担体が良好に槽体内を循環するようになり、水面位付近の槽体の内周面に滞留する担体量が減少し、生物処理効率が向上する。
実施の形態に係る流動床式生物処理装置の縦断面図である。 図1のII−II線断面図である。 流動床式生物処理装置内の水の流れを模式的に示す透視斜視図である。 比較例1に係る流動床式生物処理装置の縦断面図である。 比較例2に係る流動床式生物処理装置の縦断面図である。 実験結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係る流動床式生物処理装置の縦断面図である。第2図は第1図のII−II線に沿う水平断面図、第3図は流動床式生物処理装置内の水の流れを模式的に示す透視斜視図である。
この流動床式生物処理装置1は、筒軸心方向を鉛直方向とした円筒形の槽体2と、該槽体2の軸心位置に配置された駆動軸3と、該駆動軸3に固着された回転翼4と、槽体2の内周面の上部にのみ設けられた邪魔板5と、槽体2の上部に設けられたオーバーフロー口7及び処理水取出トラフ6とを備えている。処理水取出トラフ6に臨むオーバーフロー口7の越流レベルが槽体2内の水面位WLである。
邪魔板5は、上下方向(この実施の形態では鉛直方向)に延在する長方形の板状体であり、板面は槽体2の内周面から槽体2の中心に向う求心方向に延在している。
邪魔板5は、槽体2の周方向に等間隔に配置されていることが好ましく、その枚数は2〜8特に3〜6程度が好ましい。
邪魔板5の上端は水面位WLよりも上位に位置しており、下端は水面位WLよりも下位に位置している。
邪魔板5の水面位WLよりも下側の長さHは、この槽体2の水深Hの5〜20%特に10〜15%が好適である。なお、槽体2の底面が平面でないときには、この水深Hは槽体2の平均水深とする。
邪魔板5の槽体求心方向(半径方向)の幅tは槽体2の直径(内径)Dの5〜20%特に10〜15%程度が好適である。なお槽体2が完全な円筒形ではなく、例えば上部と下部とで直径が異なる場合には、この槽体2の直径Dは水面位WLにおける直径とする。
邪魔板5の長さHと幅tは、上記範囲よりも小さいと上下循環流形成の効果が低く、大きいと担体流動の妨げとなることがある。
回転翼4は、この実施の形態では板面を鉛直方向とした平板状であり、駆動軸3から槽体2の直径方向に延在している。即ち、この実施の形態では回転翼4は180°反対方向に2枚設けられている。ただし、翼は放射方向に3枚以上設けられてもよく、通常は2〜4枚程度が好適である。
回転翼4の旋回直径D(この実施の形態では2枚の回転翼4の先端同士の距離)は、槽体2の直径Dの20〜80%特に50〜70%程度が好適である。
回転翼4は、槽体2の上下方向の中間付近に配置されている。回転翼4の上縁の高さ(槽体底面からの高さ。以下、同様)Hは、槽体水深Hの20〜80%特に50〜70%程度が好適である。回転翼4の上下幅Hは、槽体水深Hの5〜60%特に10〜40%程度が好適である。
回転翼4の下縁の高さHは、槽体水深Hの20〜80%特に30〜50%程度が好適である。
なお、回転翼4は、この実施の形態では上下方向に1段のみ設けられているが、2段以上に設けられてもよい。
回転翼を2段以上に設置する場合、最上段の回転翼の上縁の高さが上記Hの範囲となり、最下段の回転翼の下縁の高さが上記Hの範囲となり、各回転翼の上下幅の合計が上記Hの範囲となればよい。
この実施の形態では、駆動軸3は上方から吊支した構成となっているが、槽体2の底面に軸受部を設け、この軸受部によって駆動軸3の下端を支持するようにしてもよい。
図示は省略されているが、この槽体2内に粒状担体が収容されている。
担体はどのような材質でも良いが、磨耗に強い高分子架橋体のゲルの粒状のものが好ましい。
ゲル担体の材料樹脂としては、例えばポリオレフィン、PVA、PEG、(ポリ)アクリルアミド、N置換アクリルアミド、(ポリ/メタ)アクリル酸またはそのアルカリ金属塩、アルギン酸、ポリアルキレンオキサイド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート(DAM)、ジアセトンアルコール(DAA)、ポリアルキレンオキサイド等が挙げられる。より具体的には、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸ナトリウムとアクリルアミドとのコポリマー、アクリル酸ナトリウムとアクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムとのコポリマー、アクリル酸ナトリウムとアクリルアミドとアクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムとのターポリマー、および、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートの三級塩もしくは四級アンモニウムのホモポリマーまたはアクリルアミド等とのコポリマー等が例示される。
担体の平均粒径は1mm〜5mmが好ましく、特に好ましくは1.2mm〜3.5mmである。これより小さいと担体と水の分離が困難になり、大きいと流動の妨げとなる。
担体の空隙率は20〜50%が好ましく、特に30〜40%が望ましい。空隙率が低いと、汚泥の付着が少なく処理効率が低下し、高いとガスを内包しやすくなる。
担体の密度としては、平均して0.96〜1.02g/cmであることが望ましく、80%以上の担体の密度が0.98〜1.01g/cm特に0.985〜1.00g/cmであることが好ましい。
担体の充填量は反応層の水面位WL以下の容積に対して担体のかさ容積が5〜50%となる量であることが好ましい。これよりも担体の量が少ないと処理効率が低くなり、50%よりも多いと攪拌動力が過大となる。
回転翼4を回転させながらこの槽体2内に原水供給管8から原水(有機物含有排水)を槽体2内に供給し、生物処理を行う。
回転翼4の駆動軸3の回転数はG値が100〜200となるように調節するのが好適であり、おおよそ15〜30rpmとするのが好適である。
このようにして処理を行ったときの槽体2内の液の流れについて、第3図を参照して説明する。
槽体2内の液(被処理水と担体とが混合した液)は、回転翼4から受ける遠心力及び旋回力により槽体2の上下方向中間付近で放射方向かつ旋回方向に流れ、槽体2の内周面に当って上方に向う旋回流れと下方に向う旋回流れとに別れる。
上方に向う旋回流れとなった液は、槽体2の内周面に沿って矢印uのように旋回しながら上昇する。この間に、液中の担体はほぐされる。液は、その後邪魔板5に当り、該邪魔板5に沿って矢印uのように上方に流れ、水面位WL付近に至ると矢印uのように求心方向に向きを変え、その後、渦巻状に流れて水面位付近の中央部付近に集まり、次いで、沈降し、回転翼4付近に戻る。
一方、槽体2の上下方向の中間付近から下方に向う旋回流となった液は、矢印dのように槽体2の内周面に沿って旋回しながら下降し、槽体底面近くに達すると矢印dのように渦巻き状に流れて槽体2の底面中央付近に集まり、やがて矢印dのように槽体2の中心付近を上昇して回転翼4に戻る。
この実施の形態では、担体の比重が約1又はそれ以下であるので、担体の多くは上昇旋回流uと共に槽体2の内周面に沿って旋回しながら上昇し、この間にほぐされる。そのため、水面位WL付近の求心方向の渦巻流に伴って水面位付近の周縁部(槽体2の内周面付近)から中央部に向ってスムーズに流れ、次いで水面位WL付近の中央部から下降流に伴って沈降する。このようにして担体が良好に槽体2内を循環するようになり、水面位WL付近の槽体2の内周面に滞留する担体量が減少し、生物処理効率が向上する。
本発明のかかる効果を説明するために、比較例として邪魔板5を槽体全高にわたって設けた比較例1(第4図)と、邪魔板5を省略した比較例2(第5図)における液の流れを次に説明する。
第4図の流動床式生物処理装置1Aでは、邪魔板5Aが水面上側から槽体2の底部にまで延在している。
この比較例1では、回転翼4から放射方向かつ旋回方向に流れた液は、槽体2の内周面に到達した後、上下に別れる。この上方に向う流れに含まれる担体の多くは、邪魔板5Aに沿って上昇するようになる。このように担体が旋回することなく単に上昇する場合、担体付着生物膜を介して担体同士が凝集して塊状となる。このように担体が塊状になってしまうと、担体同士の間に多量に気泡が溜って沈降しにくくなる。
また、担体に対し水面位WL付近において渦巻状の旋回流が作用しても、担体はこの流れに乗ることなく水面位WL付近の槽体2の内周面に沿って滞留してしまう。この結果、槽体2内の循環流に伴って槽体2内を循環する担体の割合が減少し、生物処理効率が低下する。
第5図の流動床式生物処理装置1Bでは、邪魔板が全く設けられていない。この場合、回転翼4から槽体2の内周面に向って放射方向かつ旋回方向に流れた液が槽体内周面に到り、上下二手に別れた後、上方に向う液は第1図〜第2図の場合と同様に旋回しながら上昇するので、担体はほぐされる。しかしながら、担体がこのように旋回しながら上昇して水面位付近に達したときに、旋回流れの周方向の流速が大きいために、担体に対して遠心力が強く作用し、担体が水面位WL付近で槽体2の内周面に押し付けられて滞留してしまう。
そのため、この第5図の場合も、槽体2内を循環する担体の割合が減少し、生物処理効率が低くなる。
[実施例1]
以下、実施例及び比較例について説明する。
[実施例1]
各部分の寸法を次の通りとした第1図〜第3図に示す流動床式生物処理装置を用いてNO−N濃度200mg/Lの液晶製造排水を1.2m/hrにて供給して処理した。
:1200mm
:900mm(回転翼4枚)
:2000mm
:180mm
:1180mm
:360mm
:820mm
t:120mm
担体としては密度1.01g/cmのポリオレフィン系ゲル担体(平均粒径4mm)を槽体容積の30%充填した。回転翼4を20rpmにて運転したところ、処理水のNO−N濃度は5mg/L以下であり、N除去率は98%以上であった。
[比較例1]
第4図の通り、邪魔板5Aを槽体2の底部まで延設し、回転翼4の直径Dを600mmとしたこと以外は実施例1と同様にして原水を処理したところ、処理水のNO−N濃度は28mg/Lであり、N除去率は86%であった。
[比較例2]
第5図の通り、邪魔板を省略したこと以外は実施例1と同様にして原水を処理したところ、処理水のNO−N濃度は20mg/Lであり、N除去率は90%であった。なお、回転翼の直径Dは実施例1の通り900mmである。
[回転翼の回転数を変えた試験]
これらの実施例1、比較例1,2において、回転翼の回転数を種々変えて担体の流動率を測定した。
この担体の流動率は、槽体内に充填した担体のうち実際に流動している担体の体積である。実際に流動している担体の体積は、槽体2内周面に沿って水面に浮遊している担体を採取し、その体積を求め、この非流動担体の体積を充填担体総量から減算して求めた。
この結果を第6図に示す。第6図の通り、実施例1は、常に比較例1よりも流動率が高く、また回転翼回転数が約15rpm以上の場合、比較例2に比べて流動率が高いことが認められる。
[実施例2]
邪魔板5の水面位以下の長さHを100mm(水深Hの5%)としたこと以外は実施例1と同様にして原水を処理したところ、処理水のNO−N濃度は5mg/L以下であり、N除去率は98%以上であった。
[実施例3]
邪魔板5の水面位以下の長さHを400mm(水深Hの20%)としたこと以外は実施例1と同様にして原水を処理したところ、処理水のNO−N濃度は5mg/L以下であり、N除去率は98%以上であった。
[比較例3]
邪魔板5の下端を回転翼4と同レベルまで延在させ、邪魔板の水面位以下の長さHを1180mm(水深Hの59%)としたこと以外は実施例1と同様にして原水を処理したところ、処理水のNO−N濃度は25mg/Lであり、N除去率は87.5%であった。
これらの実施例及び比較例より明らかな通り、邪魔板を槽体内周面の上部にのみ設けた実施例によると、比較例に比べてN除去率が高くなる。
1,1A,1B 流動床式生物処理装置
2 槽体
3 駆動軸
4 回転翼
5,5A 邪魔板
6 処理水トラフ
7 オーバーフロー口
8 原水供給管

Claims (3)

  1. 槽体内に担体が充填され、該担体を攪拌するための回転翼が槽体の上下方向の途中に配置されている流動床式生物処理装置において、
    槽体内周面の上部にのみ邪魔板を設けたことを特徴とする流動床式生物処理装置。
  2. 請求項1において、担体の平均密度が0.96〜1.02g/cmであり、担体の平均粒径が1〜5mmであり、槽体内の担体の充填率が5〜50%であることを特徴とする流動床式生物処理装置。
  3. 請求項1又は2において、前記邪魔板は上下方向に延在すると共に、槽体内周面から求心方向に延出する平板状であり、
    該邪魔板の水面位以下の上下長さHは槽体の水深Hの5〜20%であり、
    邪魔板の求心方向の幅tは槽体の直径Dの5〜20%であることを特徴とする流動床式生物処理装置。
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